Sunday Song Book #972

2011年05月29日 | Sunday Song Book

<05月29日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ」]
アトムの子/山下達郎 "アルチザン" '91
TURN AROUND, LOOK AT ME/THE VOGUES '68
TICK TOCK/CONNIE STEVENS '70
LET MY LOVE BRING OUT THE WOMAN IN YOU/LONNIE YOUNGBLOOD '76
I'D RATHER BE BY MYSELF/EBO '86
STRANGER IN PARADISE/TONNY BENNETT '53
うれしくてさみしい日/竹内まりや "エクスプレッションズ" '08
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前日収録。ニュー・アルバムのレコーディングは詩を書いて歌入れをしている毎日。いよいよラスト・スパート。フィニッシュに近づいてきた。

・棚からひとつかみ
ここ数週間はレコーディングで集中力を要する時期。恒日頃から買ったシングル、CDをデジタル・プログレッシングしていて、こういうときのための素材のストックを持ってるそうだ。未CD化の作品などマニアックな「棚からひとつかみ」。

・アトムの子
運動会に「アトムの子」を使う予定というリスナーからのリクエスト。1991年のアルバム『アルチザン』収録曲。

・TURN AROUND, LOOK AT ME
ザ・ヴォーグスは4人組のヴォーカル・グループ。「TURN AROUND, LOOK AT ME」は1968年、全米7位。彼らの最大ヒット・ソング。アーニー・フリーマンのアレンジ。邦題は「ふりかえった恋」。オリジナルはグレン・キャンベルの1961年のヒット曲。

・TICK TOCK
東日本大震災のため放送中止となった3月13日は「ひなまつり特集 ガール・シンガー Part.2」の予定だったとか。そのときにかける予定だった曲。
コニー・スティーヴンスは女優でありシンガー。「TICK TOCK」は1970年にリリースしたシングルのB面でトム・ベルがプロデュース&アレンジ。最近、達郎さんはオリジナル・シングルを手に入れたとか。

・LET MY LOVE BRING OUT THE WOMAN IN YOU
ロニー・ヤングブラッドはジョージア生まれのサックス・プレーヤー。「LET MY LOVE BRING OUT THE WOMAN IN YOU」は1976年のシングル。ずっと欲しかったシングルで、最近コンディションのいい物が見つかったそうだ。

・超常連のイシワタリさんの息子さんキョウタくんからの質問コーナー
(1)達郎さんの取ってる新聞の種類は?
達郎 : うちは読売です(笑)。

(2)達郎さんはいま曲を書きたいアイドルはいますか?
達郎 : NYC(エヌワイシー)かな。え~。へ(笑)

(3)達郎さんは足の爪を誰に切ってもらってますか?
達郎 : そんなこと訊いてどうすんだ。足の爪、自分で切ります、私。

(4)達郎さん、ゲームを持ってますか? PlayStationとか持ってますか?
達郎 : プレステは1,2,3 全部ありますよ。最近、やる暇がありませんけれどもね。DSは、最近の小ちゃいゲームは目が痛くなるから大変ですけれど、一応買ってはありますけれどね。ケータイのゲームになると、もうお手上げですね。ケータイのゲームは「ドラクエ」ちょっとやりましたけれど、疲れて止めました。またください(笑)。来週もくるんだろうな。貯めて、またそのうちにまとめてお答えしましょう。

・I'D RATHER BE BY MYSELF
イーボはハロルド・メルヴィンとブルーノーツをテディ・ペンタグラスが止めた後がまのリード・シンガーとして入った人。「I'D RATHER BE BY MYSELF」は1986年に出したソロ・アルバからのシングル・カットで全米37位。達郎さんは中古レコード店でたまたま見つけて、持ってなかったので購入したとか。

・スタジオで弾いてるギター
番組中にスタジオでたまに弾くギターにリスナーからどこのなんていうギターなのか質問があった。
ギブソンのエレクトリック・アコースティックの草分けで160Eという、ジョン・レノンやジョージ・ハリスンが『A HARD DAY'S NIGHT』で弾いてるギター、と達郎さん。

・STRANGER IN PARADISE
トニー・ベネットの1953年の「STRANGER IN PARADISE」は全米2位。もともとはボロディンの歌劇『イーゴリ公』に入ってる「ダッタン人の踊り」のメロディに詩をつけた『キスメット』というブロードウェイのミュージカルの曲。「この季節に聴くと沁みます」と達郎さん。実は達郎さんはこの曲のレコーディングを試みたことがあるという。「難しい。もう一回やってみようかなと思っております」と。

・うれしくてさみしい日
先週、俳優の児玉清さんが逝去なさったとき、番組でまりやさんの2008年のシングル「幸せのものさし」のジャケットは児玉清さんの切り絵だと話したが、カップリングの「うれしくてさみしい日」を切り絵の題材にしていることからリクエストが集まった。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月05日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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山弦 ~TOUR 2011~

2011年05月27日 | Live

山弦の4年半ぶりのライヴ・ツアー。
ある雑誌の企画で久し振りに会って対談、それがきっかけとなりライヴ活動を再開することになったそうだ。
この4年半のあいだの最大の話題といえば佐橋くんの結婚。
佐橋くんはセレブとからかわれていた。
オグちゃんのほうは高松市の観光大使に任命されたとか(笑)。

「熟年予備校」、「中年漂流記」と年齢ネタをこれまでツアー・タイトルとして披露してきたが
今回は自分たちのことを初老だと言っていた。
江戸時代だったら四十で初老と呼ばれたんじゃなかったのかな。

ライヴ活動を再開したのは身体が動かなくなる前にやりたかったということだった。
最近のブームは佐橋くんが平泳ぎでオグちゃんは縄跳び。
佐橋くんはひたすらゆっくり泳ぎ、オグちゃんは逆に早く飛ぶのだとか。

バンドはアルバム『ISLAND MADE』のレコーディング・メンバーで編成されている。
有賀啓雄(B.)+鎌田清(Dr.)+斎藤有太(Key.)によるバンドは「Great Guys」と名づけられていて
メンバー紹介はACのCMソング「楽しい仲間がぽぽぽぽ~ん!」を織り込みつつ行われた。

ライヴは「山弦の十五周年、中年漂流記~急流、濁流、乗ってケ漂流~」と同様に
二部構成でベスト・オブ・山弦というセットリストだった。
アンコールの「Good Stuff」と「Little Hope」のながれで披露されたのはSTUFFの曲らしい。
先頃亡くなったSTUFFのメンバー、コーネル・デュプリーを追悼した演奏で素晴らしかった。

アルバムを持たない、いわゆる丸腰のツアーだったが楽しかった。
久し振りに大好きな「クロマティック王朝の悲劇」が聴けてうれしかった。


■山弦 ~TOUR 2011~
2011年5月18日(水) なんばHatch
1F A列32番

山弦
小倉博和+佐橋佳幸
有賀啓雄(B.)+鎌田清(Dr.)+斎藤有太(Key.)

第1部
01 Song For James
02 go.go.jp.
03 rise & shine
04 Trivia
05 島そだち
06 Key Largo
休憩
第2部
07 kona
08 クロマティック王朝の悲劇
09 春(SPRING)
10 祇園の恋(GION)
11 Rodeo King
12 tell me something
13 Joy Ride
Encore
14 Good Stuff
15 Little Hope
16 Harvest

[おまけ]
今回の大阪公演はプロモーターが入ってなかったので
開演前はステージに並べられたギターの写真を撮る人たちで溢れかえっていた。
会場側も為す術無く「開演中の撮影はお断りします」と言うのみだった。
そんなわけで僕もギターの写真を撮影。

・オグちゃんのギター



・佐橋くんのギター


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Motoharu Radio Show #078

2011年05月25日 | Motoharu Radio Show

2011/05/24 OnAir - 3rd. Week
01.Phoebe Snow:Poetry Man
02.Phish:Bug
03.佐野元春:レイナ
04.Radiohead:Codex
05.Radiohead:Lotus Flower
06.シリア・ポール:夢で逢えたら
07.Alder Ray:Cause I Love Him
08.Priscilla:He Noticed Me
09.The Beach Boys:Don't Worry Baby
10.The Walker Brothers:The Sun Ain't Gonna Shine Anymore
11.Linda Scott:You Baby
12.Berna Dette Carroll:No One Ever Tells You
13.佐野元春:月夜を往け
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■内容の一部を抜粋
・Poetry Man
リスナーからのリクエスト。
「'70年代に活躍したシンガー・ソングライター、フィービー・スノウ。とても都会的なセンスに溢れた女性ヴォーカリストであり、素晴らしいギタリストです。僕もフィービー・スノウの音楽が好きです。4月26日、58歳で亡くなられたというニュースを聞きました。謹んでご冥福を祈りたいと思います」と元春。

・Bug
リスナーからのリクエスト。PHISHの「Bug」。

・レイナ
リスナーからのリクエスト。元春の「レイナ」。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月5月の「3PICKS!」はポール・サイモン『So Beautiful Or So What』、レディオヘッド『The King Of Limbs』、そしてフリート・フォクシーズ『Helplessness Blues』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はレディオヘッド『The King Of Limbs』。

・レディオヘッド
イギリスのロック・バンド。現在まで7枚のオリジナル・アルバムを出している。5人編成のバンドで中心になってるのはトム・ヨーク。リリックもトム・ヨークが中心となって書かれている。1997年のアルバム『OK Computer』が全世界的に注目された。4枚目のアルバム『Kid A』がレディオヘッドの評価を確かなものにした。実券的な電子音楽とバンド・サウンドを融合させて新しいポップ音楽にかたちを作った。今回の新作は全部で8曲収録されている。曲数は少ないがなかなか聴きごたえのある内容となっている。レディオヘッドはアルバム毎に新しい実験をしているので聴き手からするとちょっと戸惑うところがある。
「今回のアルバムは音楽的には若干抽象的ですけれども、よいメロディと現代的なダンス・ビートが合わさって、僕は楽しく聴きました。またおもしろいなと思ったのは、このレコードの販売方法です。いきなりリリースを発表して僅か一週間後にはネットを通してダウンロードによる販売をしています。レディオヘッドといえば以前のレコードのときもレコードを買う人が自由に価格を設定できるといういわゆる投げ銭方式による販売をしたことで知られています。まぁ、このときには無料でダウンロードした人もいたようですけれども、結局その二ヶ月後に発売したCDパケージは世界的に多く売れたようです。音楽を作ることだけではなく、それをどうやって人に届けるか、そんな実験を僕たちに見せてくれる素晴らしいバンドだと思います」と元春。
新しいアルバム『The King Of Limbs』から「Codex」と「Lotus Flower」の2曲。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「ForestNova☆」。2006年に麻生大学と東京薬科大学の学生たちが共同で設立した環境サークル。お互いの大学近くにある相模湖周辺の森を守ろうとメンバーで森林整備を行っている。

・夢で逢えたら
大瀧詠一の作詞作曲プロデュース。シリア・ポールが歌っている。

・ウォール・オブ・サウンド特集
元春 : 先日、番組では大瀧詠一さんをゲストに迎えて楽しいお話を伺いしました。大瀧詠一さんといえばロネッツの「Be My Baby」などで知られるフィル・スペクター・サウンドの研究家として知られています。ウォール・オブ・サウンド、音の壁と言われてますけれども、言ってみればシンフォニーのような広くて豊かな響きを持ったポップ・サウンドと言っていいと思います。そのサウンド・メーキングの中心的な役割を果たしていたのがフィル・スペクターです。1960年代の前半、ビートルズが登場するまではこのウォール・オブ・サウンドによるヒット・レコードがたくさんありました。今夜は'60年代のポップ・シーンを一世風靡したウォール・オブ・サウンドの特集です。まずは2曲聴いてみたいと思います。1曲目は女性シンガー、アルダ・レイのレコード。編曲はフィル・スペクターのチームでベースを弾いていたレイ・ポールマン。そしてプロデュースはマーシャル・リーブ。二人ともスペクター・ファミリーの一員です。そして2曲目はプリシラ。'50年代に活躍したパリス・シスターズその三姉妹の一人ですね。プリシラ・パリスのレコードです。よい時代のロマンティックなポップ・ソング。ウォール・オブ・サウンドの特集。アルダ・レイ、曲は「I Love Him」。そしてプリシラ・パリス。曲は「He Noticed Me」。2曲続きます。

・Don't Worry Baby
・The Sun Ain't Gonna Shine Anymore
元春 : 今夜はウォール・オブ・サウンドの特集です。'60年代フィル・スペクター・プロデュースによるウォール・オブ・サウンドは当時ティーンネイジャーたちにとても受けました。それだけではなく同じ時代のソングライターやロック・グループにも大きな影響を与えました。次に聴いてみたいのはそのウォール・オブ・サウンドに影響を受けて作られたレコードです。1曲目はビーチボーイズ。メンバーの一人、ブライアン・ウィルソンがフィル・スペクターの音楽をリスペクトしていました。2曲目はザ・ウォーカー・ブラザーズ。一時はビートルズに匹敵するくらい人気だった二人組のデュオ・グループです。そのひとりスコット・ウォーカー。その歌い方は例えばU2のボノも影響を受けたと言われています。ウォール・オブ・サウンドの特集。まずはビーチボーイズ「Don't Worry Baby」。そしてフィル・スペクター以上にスペクターらしいと言われたこの曲。ウォーカー・ブラザーズ、曲は「The Sun Ain't Gonna Shine Anymore」。2曲続きます。

・You Baby
・No One Ever Tells You
元春 : 1960年代前半、ビートルズのような自作自演のアーティストが登場する前はどちらかというとプロデューサーがいて作詞作曲がいて、そこにシンガーがいるという、言ってみれば分業の作業によってヒット・レコードが作られていました。次に聴いてみたいのは当時のその仕組みの中で生まれたヒット・レコードを2曲。1曲目が'60年代のアイドル歌手リンダ・スコット。曲は「You Baby」。この曲はフィル・スペクター・チームによるロネッツのカヴァーですね。オリジナルよりテンポをグッと速くして、もしかしたら本家を超えるくらいのいいカヴァーではないかと思います。そして2曲目はバーナデッド・キャロル。このシンカーも'60年代初期に人気があったアイドル歌手です。曲は「No One Ever Tells You」。2曲続きます。

・応援の思いを込めた音楽
故郷が気仙沼だというリスナーからのコメントを読んで。
「番組にはリスナーのみなさんから震災関連のコメント、メッセージ、たくさんいただいています。人と街の再生に向かってみんなの思いがさらに強くなってるのを感じます。番組からは引き続き応援の思いを込めた音楽を届けていきたいと思います」と元春。

・月夜を往け
元春 : これは自分のことになるんですが幼い頃母親からロネッツの「Be My Baby」を聴かされて「こりゃ学校で習う音楽よりずっと楽しい」と思いました。そして大人になって「SOMEDAY」という曲を書きました。自分流のウォール・オブ・サウンドのつもりで作ってみました。それから何年かして自分のレーベルを作りました。「DaisyMusic」と言います。2004年6月のことでした。そのときに出したアルバムが『THE SUN』というアルバムです。心機一転新しい気持ちで作った『THE SUN』というアルバム。そのアルバムの1曲目に添えたのがこの曲です。今夜はこの曲でお別れです。「SOMEDAY」に続く自分流のウォール・オブ・サウンドです。「月夜を往け」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
6月7日火曜日午後11時。
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Sunday Song Book #971

2011年05月22日 | Sunday Song Book

<05月22日プレイリスト>
[「ゴスペルで棚からひとつかみ」]
幸せのものさし/竹内まりや "エクスプレッションズ" '08
OUR FATHER/THE ORIGINAL FIVE BLIND BOYS OF MISSISSIPPI '50
THE BEST IN ME/MARVIN SAPP "HERE I AM" '10
WHY/KIRK FRANKLIN WITH STEVIE WONDER "HERO" '05
THINA SIMNGOBILE/SOWET GOSPEL CHOIR "VOICES FROM HEAVEN" '05
NEAR THE CROSS/THE MISSISSIPPI MASS CHOIR "THE MISSISSIPPI MASS CHOIR" '90
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■内容の一部を抜粋
・近況
「(ニュー・アルバムの)レコーディングをずっとやっておりまして。いちばん大変な詩を書く作業でございます(笑)。うんうん(唸って)やっております(笑)。なのでテレビ、その他もあまり見ないような状態で、缶詰で、家に引きこもってしこしこやっておりますがですね。そんな中、冷房等も弱めにしておりますが、けっこう大変だったりします(笑)。そんでも被災地のみなさんに比べればまだ楽でございます。順調に、と言っておきましょうか。レコーディングはやっております。月末に入りまして佳境に入ってきました。一生懸命やっております、引き続き」と達郎さん。

・ゴスペルで棚からひとつかみ
先週に引き続いて今週も「ゴスペルで棚からひとつかみ」。先週の放送は予想以上に反響が大きかったと達郎さん。ゴスペルは60年近い歴史があり多岐に渡っているのでどのようにフォローしようかと思案しているそうだ。時代時代のサウンドのトレンドを貪欲に吸収してゴスペルというものが変化しているので、どこに焦点を絞るか実はひじょうに難しいのだとか。

・幸せのものさし
俳優の児玉清さんが亡くなった。まりやさんの2008年のシングル「幸せのものさし」のカバーが児玉清さんの切り絵で、まりやさんが自分で手紙を書いて依頼したところ、快く引き受けてくれたのだという。達郎さんとは直接の面識はなかったのだとか。

・OUR FATHER
1950年の作品でR&Bチャート10位。オリジナル・ファイブ・ブラインド・ボーイズ・ミシシッピーはリード・ヴォーカルのアーチ・ブラウンディーの超絶的なヴォーカルが有名なグループ。ほとんどアカペラ。

・THE BEST IN ME
マーヴィン・サップの2010年のアルバム『HERE I AM』から。長いのでクライマックスの部分だけ。1967年、ミシガン生まれ。4歳のときから教会で歌ってるという。

・WHY
カーク・フランクリンは私生児だという。グレて廻り道したが神の道に入り牧師になった。コンテンポラリー・ゴスペルの旗手として知られている。2005年のアルバム『HERO』はエイズや戦争がテーマになった曲が入ってて、ゴスペルとしてはネガティヴな内容だという。スティービー・ワンダーをフィーチャーした「WHY」はデニス・ウィリアムスの「FREE」という曲をサンプリングして使ってて全くEW&Fのサウンドになっている。

・THINA SIMNGOBILE
南アフリカのゴスペル・グループ、ソエット・ゴスペル・クワイアは2002年に結成された26人編成のグループ。アメリカで大変人気があって2005年のアルバム『VOICES FROM HEAVEN』からワールド・ミュージックのグラミーの常連となった。デビュー・アルバム『VOICES FROM HEAVEN』からズールー語のトラディショナル・ソング。とても清らかなアカペラ・ハーモニーが聴ける。「THINA SIMNGOBILE」は「我らは悪魔に勝利した」という意味だとか。

・風評被害
達郎 : 震災後、プログラムの内容がガラッと変わりましてですね(笑)、それまでのお気楽なやつとは一転してますが。それでもまだ緊迫した情勢が続いておりますのでですね、当分はこういったかたちでやっていかなきゃなりませんが。特に原発問題はどうなってゆくのか予測がつきませんですのでですね、完全に冷温停止になるまでどれくらい時間がかかるのか、我々素人ですので祈るしかありませんがですね。先週も同じようなことを申し上げましたが、こういうときに党利党略、どこの党が誰の党を批判してですね、批判してる暇があったら、期間限定で大連立政権でみんなで協力してなんかするとかそういうことできないんでしょうかね。何だか知りませんけれどあっちが悪いだのこっちが正しいだのばっかり言っておりますけれども。こういう震災関係、特に原発関係の(話を)番組でなんかコメントしますとですね、どっかのメディアから必ず原稿依頼だとか、コメント依頼というのが来ます。私はそういった文化人でも知識人でもないので、一介のミュージシャンでございますので、自分の番組で発言するというスタンスですので、そういうこと一切やりませんが。それでも私に限らず、周りが全部同じこと思ってるんだなという、頂くおハガキでもそういうこと感じます。私は中古レコードが好きなので、中古レコード屋さんという友だちがたくさんおります。全国にもいますし海外にもいます。中古レコードというのはですね、市場としては小さい、零細な業界ですけれど、でもそういうところにまで福島の原発の影響というのは波及しております。私の友人で広島にCOOL HANDというセコハンの(レコード屋さん)がありますが、そこの竹内さんという方がメールをくださいまして、そのメールがなかなか考えさせられるものでした。「海外の放射能汚染監視グループが今回の震災後の放射能分布図を公表し、それによりますと北半球の30ヶ国以上が震災後には通常より高い放射能数値を残してるということで、福島原発に対してレベル7の発表よりも前から私の店も風評被害を受けておりました。それによって次々と海外のオーダーがキャンセルされ、あげくの果てには被爆してレコードが破壊されるとオーストラリア人の客に言われ、オーストラリアは世界でもっとも地震がない国と言われてますし、大きな国土の国から見たら福島と広島の距離ですら隣の街で起きた事件だろう的な見方をされています。私はそれを是正するために不眠不休で海外の顧客たちにレポートを繰り返していたのですが、例のチェルノブイリと同等のレベル7発言で私のレポートも言い訳のように感じられたのか、それまでのオーダーもキャンセル、同様にオーダーもなくなっていきました」というですね、こういうメールを頂いたことがあります。私なんかの周りでも細かいところでいろんなことが起きておりますのでですね、早いとこ政治にしろ、官僚の人にしろ何とかしてください。お願いします、宜しく。

・エルヴィス・プレスリーのゴスペル
ホワイト・ゴスペル、特にエルヴィス・プレスリーへのリクエストがたくさん届いてるそうだ。
「機会があれば。エルヴィスのゴスペルはなかなかよろしいのでですね。ホワイト・ゴスペルの特集はできないだろうな」と達郎さん。

・NEAR THE CROSS
先週のゴスペル特集でもアレサの「AMAZING GRACE」に圧倒的な反響があったそうだ。そんな中でリスナー自身の「人生のベスト・オブ・ゴスペル」5曲をリクエストした人がいた。その中から達郎さんが'90年代死ぬほど聴いたCDという1曲。
ミシシッピー・マス・クワイアはミシシッピー州のゴスペル・グループ。フランクリン・ウィリアムスが設立した総勢100人の大クワイア。1990年のライヴ・アルバム『THE MISSISSIPPI MASS CHOIR』から10分の長尺の曲「NEAR THE CROSS」。ヘッドフォンで聴くと心が震えるそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月29日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #077

2011年05月19日 | Motoharu Radio Show

2011/05/17 OnAir - 2nd. Week
01.細野晴臣:ロンサム・ロードムービー
02.佐野元春:C'mon
03.G. Love:Walk On
04.Fleet Foxes:Helplessness Blues
05.Fleet Foxes:Grown Ocean
06.Bill Withers:Lean On Me
07.佐野元春:君を連れてゆく (Live)
08.佐野元春:約束の橋 (Live)
09.Simon & Garfunkel:Bridge Over Troubled Water
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■内容の一部を抜粋
・ロンサム・ロードムービー
リスナーからのリクエスト。
「ヴォーカリスト、細野さんの魅力に溢れた新しいアルバムが出ました。タイトルは『HOSONOVA』」と元春。

・C'mon
リスナーからのリクエスト。セルフカバー・アルバム『月と専制君主』から。

・Walk On
G.ラブの新しいレコードから。リスナーからのリクエスト。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月5月の「3PICKS!」はポール・サイモン『So Beautiful Or So What』、レディオヘッド『The King Of Limbs』、そしてフリート・フォクシーズ『Helplessness Blues』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はフリート・フォクシーズ『Helplessness Blues』。

・フリート・フォクシーズ
2006年に米国、シアトルで結成された5人編成のバンド。デビュー・アルバムが高く評価されて今とても注目されている。新しいアルバム『Helplessness Blues』は元春も楽しく聴いたそうだ。バンジョー、マンドリン、ピアノ、フルートといったアコースティックな楽器をうまく使ってフォーキーなポップ・サウンドを作ってる。バンドの中で中心的な存在となってるロビン・ペックノルドは影響を受けた音楽について、ビーチボーイズ、サイモンとガーファンクル、クロスビー、スティルス&ナッシュ、ボブ・ディラン、バッファロー・スプリングフィールドといったアーティストを挙げている。フリート・フォクシーズのメンバーは二十代だから両親が聴いていた音楽からの影響だと思われる。このバンドの魅力は歌のハーモニーが素晴らしいところ、ビーチボーイズのようなコーラス・ワークとよく言われてるが、元春はポップ・ソングのハーモニーというより、教会音楽の合唱のように聴こえるという。フリート・フォクシーズのリリックは少し内省的な世界を歌っている。「Blue Spotted Tail」という曲では「いつか死ぬだけなのに なぜ人は生まれてくるのだろう」と歌っている。アルバム・タイトル『Helplessness Blues』は「どうしようもないブルース」というふうに訳したらいいのだろうか。この歌では「こんなどうしようもないブルースを歌って一体何になるのだろう」、そんなふうに歌っている。新しいアルバム『Helplessness Blues』からタイトル曲「Helplessness Blues」と「Grown Ocean」の2曲。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「シブカサ」。大学生、社会人が中心になり2007年12月から渋谷の街でビニール傘の無料レンタル・サービスを行っている。

・Lean On Me
リスナーからのリクエスト。ビル・ウィザースのヒット・レコード。

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・君を連れてゆく (Live)
・約束の橋 (Live)
元春 : 今夜はリスナーのみなさんに是非聴いてもらいたいと思って僕のFMでは初公開となるライヴ音源を持ってきました。今年3月6日、大阪城ホールで行った僕のコンサート「ALL FLOWERS IN TIME」。会場にはオーディエンスが8000人くらい集まってくれたと思います。30周年の記念のイベントということもあって、僕らバンドもオーディエンスもとてもいい雰囲気でやりました。そして僕の友人たちもゲストで来てくれました。伊藤銀次、片寄明人、スガシカオ、杉真理、堂島孝平、深沼元昭、藤井一彦、山口洋、山下久美子、LOVE PSYCHEDELICO、そして東京スカパラダイスオーケストラ。それぞれステージで僕と一緒に歌ってくれました。ゲストのみんながこの番組を聴いてくれるかわかりませんけれども、改めてゲストに来てくれたこの素晴らしいミュージシャンのみんなにお礼が言いたいです。どうもありがとう。今夜リスナーのみなさんには、この大阪城(ホール)ライヴ音源から2曲聴いてもらいたいと思います。1曲目はヒートウェイブ、山口洋と一緒に歌った「君を連れてゆく」。この曲は僕が'90年代に書いた曲ですけれども、山口洋くんがステージでカヴァーしてくれてるようです。歌の1番を彼が歌って、2番から僕も歌ってます。そして2曲目は「約束の橋」。グルーヴァーズの藤井一彦から歌いはじめて、2番を深沼元昭、そして3番を僕と山口洋が歌ってます。途中、深沼くんと伊藤銀次がギター・ソロを弾いてるので聴いてみてください。みんなヴォーカルにも演奏にもそれぞれ個性があって聴いていて楽しいです。みなさんも是非聴いてみてください。3月6日、大阪城ホールで行われた僕のライヴから「君を連れてゆく」、「約束の橋」2曲続きます。

曲をかけ終えて。

元春 : Motoharu Radio Show。今年3月6日、大阪城ホールで行われた僕の30周年記念コンサートから、僕の友人たちを迎えて2曲、山口洋との「君を連れてゆく」、そしてゲスト・オールスターズで「約束の橋」、聴いてもらいました。そうですね。こうして聴いていると大阪でのライヴ、身体によみがえってきます。この大阪公演の後、実際予定していた東京公演が震災で一時延期となってましたが、来月6月18日、6月19日と東京国際フォーラムでの振替が決まってます。東京のコンサートも僕とバンド、ファイナルにふさわしい最高のライヴにしたいと思ってます。チケットを持ってる方、是非楽しみに待っていてください。

・Bridge Over Troubled Water
サイモンとガーファンクルの『Bridge Over Troubled Water 』40周年記念盤から「明日に架ける橋」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #970

2011年05月15日 | Sunday Song Book

<05月15日プレイリスト>
[「ゴスペルで棚からひとつかみ」]
片想い/山下達郎 "アルチザン" '91
THE LAST TIME/THE BLIND BOYS OF ALABAMA "SPIRIT OF THE CENTURY" '01
I BELONG TO YOU/THE RANCE ALLEN GROUP '79
MY SOUL DOTH MAGNIFY THE LORD/O'LANDA DRAPER & THE ASSOCIATES CHOIR "A CELEBRATION OF PRAISE" '94
GOD IS GOOD/DEITRICK HADDON "CROSSROADS" '04
AMAZING GRACE/ARETHA FRANKLIN "AMAZING GRACE" '99('72)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・地震から二月
達郎 : 先週は台風が接近いたしまして、それが前線を刺激して、南のほうは大雨からはじまりまして全国的に。まぁ、本当に自然の猛威と言いましょうかですね、脅威と言いましょうか、そういうものに驚かされる二月間でございます。もう地震からはや二月以上が経過いたしまして、依然として11万人以上の方が避難所で生活されてます。なかなか復興作業が遅々として進まないという今日この頃であります。私も私のスタッフの親類に被害がいろいろ出たということがだんだん伝わってまいりましてですね、そういうようなものに心を痛める今日この頃でございますが。しかし、二月も経ってるのになかなか物事が遅々として進まないというですね。二ヶ月間、なるべく平静に、穏やかに番組をやるように心掛けておりますけれど。しかし、政治屋さんといい、電力会社の人といい、なんかおかしいですよね。だんだん腹が立ってくると言いましょうかですね。特に福島の放射能の問題は、特にお子さんの放射能の問題、いろんな人がいろんなことを言っておりますが、どこまでが正確で、どこまでが間違いなのか、ちっともわからないという。子どもを持つ親御さんは本当に気が気ではありませんですのでですね。東京でもそういうお母さんたちが不安を抱えております。それを原子力の保安だが、安全だか、保安でも安全でもちっともないような集団がですね、これは大丈夫なんだというただ強弁で、だったらデータを見せろと。こんなところでそんなことを言ってもしょうがないんですけれど、そろそろそういうことが(笑)、口に出てしまうくらい、なんかこう、心もとないと言いましょうかですねぇ、そういう政治屋さん、どうしたらいいんでしょうね(笑)。

・片想い
歌詞に「5月」が出てくるので今週はこの曲にリクエストが集まった。1991年のアルバム『アルチザン』から。

・ゴスペルで棚からひとつかみ
ゴスペルのおよぼす強さというものは絶大なものがある。今週は「ゴスペル特集」とするほど達郎さんがゴスペルに精通しているわけではないのと、達郎さん自身がクリスチャンではないので、あくまで音楽として聴いて、音楽の持つ力、宗教の力をバックボーンにした音楽のサウンド・シャワーを聴いていただく「ゴスペルで棚からひとつかみ」。

・ゴスペル
黒人がやる宗教音楽、教会音楽という定義がある。奴隷として黒人が連れてこられて、ひとつの懐柔策としてキリスト教を教え込まれて、そこから生まれたのが黒人霊歌、ニグロ・スピリチュアル(最近では「ニグロ」が差別用語なのでブラック・スピリチュアルともいう)。奴隷時代のワーク・ソングからの派生とトラディショナルな民謡とくっついて生まれたのがブラック・スピリチュアルという形式。それに対してゴスペルは1930年代ぐらいに、古くからある正当的な賛美歌以外に新しく作られた宗教音楽。既成のポピュラー・ソングからゴスペルになったときに新しく作られたもの。大きく分けてブラック・ゴスペルとホワイト・ゴスペルに分かれる。エルヴィス・プレスリーはクロス・オーバーしてブラックもホワイトも両方歌った。今週は20世紀に生まれたゴスペルからブラック・ゴスペルを中心にしたプログラム。

・THE LAST TIME
ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマは1939年にアラバマの盲学校で結成された。今でも現役。「THE LAST TIME」はピーター・ガブリエルのリアル・ワールド・レコードというレーベルから出た2001年のアルバム『SPIRIT OF THE CENTURY』から。4,5人のヴォーカリストがアカペラでコール&レスポンスするジュビリー・スタイル。

・I BELONG TO YOU
リクエストが殺到しているが、今、ニュー・アルバムの詩書きでデータを作る心の余裕がなかったと達郎さん。この曲はNHK-FMの番組で以前かけた曲。リクエストに応えて選曲。兄弟3人組のグループ、ランス・アレン・グループの「I BELONG TO YOU」。出身はミシガンだが南部のスタックスのサブ・レーベル「トゥルース・レーベル」からランス・アレン・グループの最大ヒット曲。今でも現役。

・MY SOUL DOTH MAGNIFY THE LORD
ゴスペル・ミュージックは長い間、「マス・クワイア」という大編成のコーラス隊を従えて歌うスタイルが主流だった。オーランダ・ドレイパーはメンフィスの大学のクワイア・ディレクター(指揮者)。22歳のときにアソシエイツというクワイアを結成して1990年にデビュー。グラミー賞を獲得したりして活躍していたが1998年に34歳の若さで亡くなった。「MY SOUL DOTH MAGNIFY THE LORD」は1994年に出たライヴ・アルバム『A CELEBRATION OF PRAISE』に収められている。クワイアだけで、しかもアカペラによるライヴ。

・GOD IS GOOD
ヒップホップ系のゴスペル・ミュージック。ディトゥリック・ハッドゥンは1973年生まれ。牧師の息子として生まれて小ちゃい頃からクワイアとしてやってた。2004年のアルバム『CROSSROADS』から「GOD IS GOOD」。

・AMAZING GRACE
ゴスペル・ソングといえばこの曲がとどめ。「AMAZING GRACE」は18世紀に奴隷船の船長だったジョン・ニュートンが悔い改めて牧師になり、船が遭難した経験から作った曲。古今東西いろんな名唱があるが究極はアレサ・フランクリン。1972年の1月13日から14日にかけて南カリフォルニアで行われたジェイムス・クリーヴランドとサザン・カリフォルニア・コミュニティー・クワイアのセッション。1999年の完全版から14分の長丁場。アルバム『AMAZING GRACE』はダブル・プラチナに輝いた。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月22日は、引き続き「ゴスペルで棚からひとつかみ」(予定)
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Cassandra Wilson Live at Billboard Live Osaka

2011年05月14日 | Live

チケット代が高いのでこれまで敬遠してきましたが、震災以後、考えるところがあり、
ビルボードライブ大阪に電話してカサンドラ・ウィルソンを聴きに行くことにしました。

実は最近の作品は聴いてなかったりするんですが。
僕は彼女のブルースが好きなのかもしれないですね。

で、聴きに行ってびっくりしました。
バンドの演奏がもの凄いことになっておりました。
魂のジャム・セッションを繰り広げてました。
YouTubeに最近のものと思われるライヴが上がっておりましたので貼っておきます。

●Cassandra Wilson / Went Down To St. James Infirmary



バンドのメンバーは入れ替わってるようですが。
噂によると日本に来るのを怖がって何人かバンドから抜けたとか。

■Cassandra Wilson
2011年5月7日(土) Billboard Live Osaka
整理番号37番

Cassandra Wilson(Vocals)
Marvin Sewell(Guitar)
Brandon Ross(Guitar)
Lonnie Plaxico(Bass)
Gregoire Maret(Harmonica)
Jonathan Blake(Drums)
Lekan Babalola(Percussions)

Set List
1st Stage
1 Forty Days And Forty Nights
2
3 Until
4 Last Train To Clarksville
5 The Very Thought Of You
6 Saddle Up My Pony
7 Broken Drums
Encore
8 Went Down To St. James Infirmary

[おまけ]
終演後の大阪ステーションシティ、時空の広場。



銀の時計に近寄れないっす。
まだこのときは通り抜けできない状態でありました。
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Motoharu Radio Show #076

2011年05月11日 | Motoharu Radio Show

2011/05/10 OnAir - 1st. Week
01.Nick Lowe:Cruel to Be Kind
02.Darlene Love:Wait Til' My Bobby Gets Home
03.Aretha Franklin:Evil Gal Blues
04.Cyndi Lauper:Rollin' and Tumblin' (feat. Ann Peebles)
05.Paul Simon:The Afterlife
06.Paul Simon:Love Is Eternal Sacred Light
07.The Strokes:Under Cover of Darkness
08.The Kills:Nail In My Coffin
09.TV On the Radio:Will Do
10.Lucinda Williams:Buttercup
11.The Foundations:Build Me Up Buttercup
12.佐野元春:コヨーテ、海へ
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・Cruel to Be Kind
「いつ聴いても楽しくなりますね」と元春。

・Wait Til' My Bobby Gets Home
ダーレン・ラブの「Wait Til' My Bobby Gets Home」は'60年代、フィル・スペクターのプロデュース作品。
「毎日電話してくれてうれしいけど、あたしはボビーが帰ってくるのを待ってるの」
そんなふうに歌っている。

・Evil Gal Blues
・Rollin' and Tumblin'
女性ヴォーカルによるブルース。アレサ・フランクリンの「Evil Gal Blues」、そしてシンディ・ローパーがマディ・ウォーターズの「Rollin' and Tumblin'」をカヴァー。アン・ピーブルズとデュエットしている。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月5月の「3PICKS!」はポール・サイモン『So Beautiful Or So What』、レディオヘッド『The King Of Limbs』、そしてフリート・フォクシーズ『Helplessness Blues』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はポール・サイモン『So Beautiful Or So What』。

・ポール・サイモン
アメリカのシンガー・ソングライター。1941年生まれ、現在70歳。同じアメリカのシンガー・ソングライター、ボブ・ディランと同い年。ユダヤ系アメリカ人という点でもディランとポール・サイモンは一緒。「明日に架ける橋」のヒットで知られるサイモンとガーファンクル。1964年にデビュー。「The Sound Of Silence」という曲が大ヒットして世界中で知られるようになった。その後、ソロとしてはじめたのが1970年。この頃からポール・サイモンの音楽はそれまでのフォーク、ポップから、レゲエやスカ、アフリカのビートと取れ入れて音楽がリズム的に豊かになった。特に1986年に出した『Graceland』というアルバム。このアルバムでは南アフリカのミュージシャンたちとセッションして、それまでになかった新しい音楽を作った。ただ、このアルバムは高く評価される一方で批判もあった。当時、南アフリカではアパルトヘイト政策といって白人と非白人を区別するような政策がとられて世界的に批判の対象となっていた。そこでこのポール・サイモンの『Graceland』というアルバムがそうした南アフリカのやり方を容認するようなものなんじゃないか、そのような批判があった。また、音楽的にも白人のポール・サイモンは商業的にアフリカの音楽を利用してるんじゃないかという意見もあって大きな論争が起こった。ただこの『Graceland』というアルバムは本当に純粋にアフリカ音楽の素晴らしさが表現されていたので、結局南アフリカ出身やほかのミュージシャンの支持も得て、2年連続グラミー賞を受賞するという結果になった。そんなポール・サイモンの新しいアルバムが5年ぶりにリリースされた。アルバム・タイトルは『So Beautiful Or So What』。このアルバムもまた、ラテン、レゲエ、アフリカン、ボサノヴァといったいろいろな音楽に触れて、とても意欲的なサウンドになってる。エルヴィス・コステロがライナー・ノーツでこんなことを書いてる。「この注目すべき思慮深く喜びに満ちた作品はボール・サイモンの最良の成果として認知されるべきである」。新しいアルバム『So Beautiful Or So What』から「The Afterlife」と「Love Is Eternal Sacred Light」の2曲。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「PangeaSeed」。日本で初めて鮫を保護することの必要性を訴えて、その認識を高めるために活動している団体。2009年より関東を拠点に様々な試みを行ってきた。

・Under Cover of Darkness
ストロークスの新しいレコードから。

・Nail In My Coffin
キルズ。

・大瀧詠一
2週に渡って特集した「大瀧詠一」が大好評だったそうだ。リスナーからのコメントを読んで。
元春 : それにもましてトークのおもしろさですよね。ホント、できるだけ早く大瀧詠一DJ、「GO! GO! NIAGARA」の復活を望みたいところです。
元春 : そういえば僕はNHK教育テレビで「ザ・ソングライターズ」という番組をやってます。毎回国内の優れたソングライターをゲストに招く対談番組なんですが、ダメ元で大瀧さんに出演の依頼をしたところ、やっぱりダメでした。で、先日このMotoharu Radio Showに出ていただいたとき、「佐野くん、今日はラジオ版『ザ・ソングライターズ』いこうよ」と言ってくれて、あぁ、大瀧さん、やっぱりやさしい人だなと思いました。とにかく大瀧さんはテレビに映るのと、写真を撮られるのが嫌いなんですよね。なぜかなと思います。味のある、なんというか、一癖ある性格俳優のようないい顔をしてるので、これからはどんどんメディアにも出ていただきたいと、そんなふうに思ってるんですが、どうでしょうか?

・Will Do
TVオン・ザ・レディオの新しいレコードから。

・Buttercup
ルシンダ・ウィリアムスの新しいレコードから、エルヴィス・コステロと共演した曲。

・Build Me Up Buttercup
バターカップ繋がりで選んだ曲と元春。'60年代ファウンデーションズの「Build Me Up Buttercup」。

・振替公演
元春 : 3月13日、東京国際フォーラムで予定していた30周年のファイナル公演が震災を受けて延期となってました。あの時期、延期になった公演はかなりの数だったと思います。プロモーターの方、大変だったと思います。そこで振替公演といっても会館側で既に予約が詰まっていれば振替の日を取るのが相当厳しかったんじゃないかと思います。そうした中、6月18日、6月19日、土日の週末ですね、開催が決まりました。これ本当に幸運としか言えません。そのことに感謝して当日は僕とバンド、ファイナルにふさわしい最高のライヴにしたいと思います。チケットを持ってる方、是非楽しみに待っていてください。

・コヨーテ、海へ
元春 : この度の震災被害に遭われた地域はまだまだ大変な状況が続いてますが、5月の明るい日差しを受けて少しずつ回復から再生へと向かいつつあります。人間や自然が持ってる力強い自己回復力を信じてます。引き続き支援を続けます。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #969

2011年05月08日 | Sunday Song Book

<05月08日プレイリスト>
[「リクエスト特集」]
いつか/山下達郎 "RIDE ON TIME" '80
WOMAN, WOMAN/GARY PUCKETT & THE UNION GAP '67
BIGGEST PART OF ME/AMBROSIA "ONE EIGHTY" '80
THE ONE YOU CAN'T HAVE/SEBASTIAN WILLIAMS & HIS SOUL MEN '69
THAT'S WHY THEY CALL IT LOVE/GRADYS KNIGHT "AT LAST" '01
YELLOW DAYS/PERCY FAITH "TODAY'S THEME FOR YOUNG LOVERS" '67
THE DRIFTER/PISANO & RUFF "UNDER THE BLANKET" '70
YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW/山下達郎 "ON THE STREET CORNER 2" '86
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・リクエスト特集
たくさんのリクエスト、お便りが番組に寄せられてるので今週は「リクエスト特集」。

・いつか
仙台市のリスナーから石巻のおばさんにこの曲を送ってほしいとのリクエスト。

・WOMAN, WOMAN
ゲイリー・パケット&ザ・ユニオン・ギャップはウェスト・コーストの5人組ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。「WOMAN, WOMAN」は1967年のデビュー・ヒットで全米チャート4位。

・BIGGEST PART OF ME
アンブロージアは'80年代に活躍したウェスト・コーストのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。「BIGGEST PART OF ME」は1980年全米チャート19位。

・THE ONE YOU CAN'T HAVE
先週の放送がライヴ特集になったので、これまで保管していたハガキを一旦整理したところ、この曲へのリクエスト・カードが見つからなくなったという。この曲をリクエストした方は、すいませんが、もう一度お便りください、と達郎さん。
キャロライナ出身の黒人シンガー、セバスチャン・ウィリアムスの「THE ONE YOU CAN'T HAVE」は、アイザック・ヘイズとデイヴィッド・ポーターの作品。プロデューサーはC.L.・ブラストで南部のレコーディング。1969年の作品で名義はセバスチャン・ウィリアムス&ヒズ・ソウル・メン。「MG'Sかな。でもアル・ジャクソンぽいドラムですね」と達郎さん。

・THAT'S WHY THEY CALL IT LOVE
グラデス・ナイトの2001年のソロ・アルバム『AT LAST』から「THAT'S WHY THEY CALL IT LOVE」。ガイ・ロシュのペンになる作品。
「'60年代、オリジナル・モータウン・レーベルからの女性シンガーの中で僕はグラデス・ナイトが断トツに好きです。素晴らしい比類なき歌唱力です」と達郎さん。

・ニュー・アルバム
今、ニュー・アルバムのレコーディング中だが、残りの曲の詩書きに入ってるという。ここ数日は家でうんうん唸りながら書いてるそうだ。今週からスタジオに復帰して歌入れになる予定だとか。

・桑田さんとの話題は?
リスナーから「4月23日オンエアのやさしい夜遊びで桑田さんが達郎さんとTOKYO FM内でお会いしたと話されてました。二人で一体何をお話されてるのですか? 以前、桑田さんはほとんど音楽の話で達郎さんが喋りっぱなしと仰ってましたが」というお便りを読んで。
「そんなことはないんです。あのひとの照れです。そんな僕が9割で話してたら大変じゃないですか、あなた。まぁ、6:4ぐらいにしておきましょうか。また、あることないこと言わないでくださいね、佳ちゃんね。私の帰り際、すれ違って遭遇することがあります。そうすると何をしているのかとか、身体の状態、具合はどうかとかですね、あまり飲み過ぎないようにとか、そういうような話をします。あしからず」と達郎さん。

・YELLOW DAYS
4月10日の放送でジョニー・マティスがパーシー・フェイスをバックにして歌ってるのを聴いて、贅沢してる人がいるものだと驚いたという、リスナーからのお便りと、パーシー・フェイスの1967年のアルバム『TODAY'S THEME FOR YOUNG LOVERS』に収録されてる「YELLOW DAYS」にリクエスト。

・THE DRIFTER
パイザノ&ラフの「THE DRIFTER」はロジャー・ニコルス&スモール・サークル・オブ・フレンズのカヴァー。1970年のアルバム『UNDER THE BLANKET』に収録されてるが、ほかの曲はアヴァンギャルドな曲が占めてて、唯一「THE DRIFTER」だけが心和む曲となってる。2000年代に日本で世界初CD化された。アルバム・ジャケットもかわいいのでジャケ買いしてもいいと達郎さん。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005UJIL

・YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW
はじめてハガキを出したというリスナーからのリクエスト。1986年のひとりアカペラ・アルバム『ON THE STREET CORNER 2』からスタイリスティックスのカヴァー。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月15日は、「ゴスペルで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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大阪ステーションシティ

2011年05月04日 | 大阪

4月18日だったですかね。JR大阪駅の連絡橋上口が開通したのは。
ゴールデンウィークになるまで忙しくてなかなか見に行けなかったんですが、
昭和の日以降の連休の三日間で行ってきました。

橋上駅舍の改札はなんとなくJR京都駅と雰囲気が似てますね。
南北連絡橋を大丸梅田店の方向に歩くと3階フロアに直結していました。

大丸梅田店は一足早くリニューアル・オープンしてます。
増床部で僕のお気に入りはカフェラ。



大丸神戸店のバリスタだった宮前みゆきさんが梅田店に移ってこられたみたいですね。



世界バリスタ大会で優勝したときのトロフィーが飾ってありました。
このバリスタ大会の話題は以前、ちょっと触れてますね。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/c799240d14f8c9a4ceff836dca9a139d



おいしいカプチーノが梅田で飲めるようになってうれしいです。



さて本日、5月4日にグランドオープンする大阪ステーションシティですが、
オープン記念のJR大阪三越伊勢丹の内覧日に行ってきました。
ものすごい賑わいで、入場券がなくてもOKみたいな状況になってました。
東京方面からも多くの方が来店しているような雰囲気でした。
混雑緩和のため、人の波を5階から橋上駅舍の「時空(とき)の広場」へと誘導し、
オープン前にも関わらずドーム屋根の下の広場も見学できました。





ちなみに三越伊勢丹とルクアがあるノースゲートビルの2階部分、
こちらは「アトリウム広場」というそうです。





1階は高速バスのターミナルとなってますので、
阪急電車やヨドバシカメラ方面は2階から移動するようですよ。
コメント (2)
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Sunday Song Book #968

2011年05月01日 | Sunday Song Book

<05月01日プレイリスト>
[「リクエスト大会~山下家LIVE編」]
色・ホワイトブレンド/竹内まりや "REQUEST" '87 "EXPRESSIONS" '08
WINDY LADY/山下達郎(2010/09/10 東京エレクトロンホール宮城)
砂の女/山下達郎(2010/09/10 東京エレクトロンホール宮城)
元気を出して/竹内まりや(2010/12/22 大阪城ホール)
希望という名の光/山下達郎(2010/10/31 日本武道館)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
ニュー・アルバムのレコーディングを再開したそうだ。

・リクエスト大会~山下家LIVE編
達郎さんとまりやさんのライヴ・ソースを中心にしたリクエスト大会。

・色・ホワイトブレンド
季節柄、まりやさんの「色・ホワイトブレンド」にリクエストが集まったという。

・WINDY LADY~砂の女
「PERFORMANCE 2010」のライヴ・ヴァージョン。この音源はP.A.アウトだそうだ。昨年の9月10日に仙台の東京エレクトロンホール宮城で行われた公演から。
「WINDY LADY」と「砂の女」は「PERFORMANCE 2010」のステージ前半の核となった部分だとか。
「WINDY LADY」はシュガーベイブのレパートリーだったので、シュガーベイブ時代のアレンジメントを復刻させたライヴ・ヴァージョンだと達郎さん。
「砂の女」は鈴木茂さんの作品。シュガーベイブ時代からよくやってたそうだ。

・福島原発
山下達郎 : 先日、岩手日報のですね、ウェブを見ておりましたら、盛岡の土木業者の方がですね、福島の原発の汚染水の流出を食い止めるためにですね、盛岡の土木業者の方が現地に行って、その工事をした際に、この方社長さんなのでですね、自分はいいんだけれども社員が被曝するかもしれないっていう懸念があったんですけれど、社長が行くならオレもと5人が名乗り出たという記事がありました。福島の原発で働いてる方々は本当に身を賭してやっております。このあいだ関西テレビの「スーパーニュース・アンカー」という番組がありまして。まぁ、東京では映らないんですけれど、その中で青山繁晴さんという方がですね、近大の経済学部の教授の方ですが。この方が福島原発に入ってですね、福島原発のスタッフに直接インタビューされたというのがYouTubeに上がっておりまして。もう削除されてしまったんですが、レポートもひじょうに秀逸でですね、本当にみなさん必死に、しかも冷静にそういうこと取り組んでらっしゃるレポートが出ましてですね。普通のもっと大きいマスコミもそういうのやればいいのにと思うんですが、なかなかそうはいきませんでしょうね。まぁ、こういう話をしていると、どんどんどんどんネガティブになっていきますが(笑)。

・元気を出して
昨年行われたまりやさんの十年ぶりのコンサート「souvenir again」、12月22日に大阪城ホールで行われた公演から。
このライヴ・ヴァージョンはちゃんとミックス・ダウンしている音源だとか。

・希望という名の光
昨年10月31日に日本武道館で行われたワーナーミュージック・ジャパン創立40周年のイベントから「希望という名の光」。
イベントの数週間前にワーナーミュージック・ジャパンの社長、吉田さんが自ら命を絶たれるという事件が発生して、スタッフやミュージシャンに動揺が走り、全スタッフ、ミュージシャンの中で最年長だった達郎さんが歌の途中で緊張しながらスピーチを行った。全く公開するつもりのなかったP.A.アウトの音源だが、こういう時代になると表に出す価値があるかなと考えたそうだ。
「こういった震災、それから原発事故、こういうものが起きますと、否応無しに自分が今いるスタンスというものが問い直されるということが起きます。私も全くそうで、自分が音楽をやるということ、これからどうやってやるかということを、否応無しに問いかけられるということを、毎日考えて生きております。僕に限らず、あらゆる職業、あらゆる日本で暮らしてる人々がみんな同じことを思ってらっしゃると思いますが、私は私なりのそういうことを、このテイクでお聴きいただければなと。ちょっと大上段な、言ってみればくさいスピーチであるんですけれども、私の偽わざるそのときの気持ちが、今のこの時代にちょうどいいかなという気が致しますので」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月08日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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