Sunday Song Book #1468

2020年11月29日 | Sunday Song Book

2020年11月29日プレイリスト「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」
1. ヘロン / 山下達郎 '98
2. LOVE,LOVE,LOVE / J.R.BAILEY '74
3. WE'VE COME TOO FAR TO END IT NOW / SMOKEY ROBINSON & THE MIRACLES '76
4. WHO YOU TRYIN' TO FOOL GIRL / CHOCOLATE SYRUP '71
5. I WANNA MAKE LOVE TO YOU / LOVE COMMITTEE '80
6. YOU FOR ME / REDD HOTT "#1" '84
7. DON'T FIGHT THE FEELING / ENCHANTMENT "UTOPIA" '83
8. LET ME DOWN EASY / THE ISLEY BROTHERS "HARVEST FOR THE WORLD" '73
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は久しぶりに前倒しで収録しているそうだ。少し仕事が忙しくなってきたとか。

・スイート・ソウルで棚からひとつかみ
10月に特集した「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」の続き。以前かけた曲でもいい曲がたくさんあるのでアーカイヴを兼ねて。今週は1970年代を中心に「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」。

・ヘロン
1998年のシングル「ヘロン」。

・LOVE,LOVE,LOVE
J.R.ベイリーはニューヨーク出身。ドゥー・ワップ時代からゴスペルまで、いくつものグループを転々とし、1965年からは作曲家として活動をはじめた。「LOVE,LOVE,LOVE」は代表作のひとつでダニー・ハザウェイがカヴァーして有名になった。1972年、全米ソウル・チャート31位。

・WE'VE COME TOO FAR TO END IT NOW
スイート・ソウルの元祖はスモーキー・ロビンソン。スモーキー・ロビンソン&ミラクルズの最後期の作品、1972年のアルバム『FLYING HIGH TOGETHER』はジョニー・ブリストルがプロデュース。「WE'VE COME TOO FAR TO END IT NOW」はそこからシングル・カットされて1972年、全米ソウル・チャート9位。ジョニー・ブリストルがプロデュースと作曲。アレンジはH.B.バーナム。アルバム『FLYING HIGH TOGETHER』はCD化されず、今は配信でしか聴けないそうだ。

・ニューヨークでなじみにしているレコード店
ニューヨーク在住のリスナーからのお便りで「達郎さんがニューヨークでなじみにしているレコード屋さんがあれば是非教えてください」という質問。
「ありましたけれど潰れました(笑)。今は、だから通販のみですね。タイムズ・スクエア・レコードとか昔からのところは通販で頑張っておりますので、そういうところでネットで買っております。ニューヨーク何年行ってないでしょうね(笑)。ホントにね」と達郎さん。

・WHO YOU TRYIN' TO FOOL GIRL
チョコレイト・シロップはニューヨーク出身の4人組のヴォーカル・グループ。のちにドラマティックスのメンバーとなるL.J.レイノルズが所属していたことで知られるが、この作品はそれ以前の作品だと思われる。1971年のシングルで「WHO YOU TRYIN' TO FOOL GIRL」。アルバムが一枚も出てないので、もちろんCD化はされてない。

・I WANNA MAKE LOVE TO YOU
フィラデルフィアものから。もとはエシックスというグループで名前を変えてラヴ・コミッティー。リード・ヴォーカルのロン・タイソンはのちにテンプテーションズのメンバーになる。1980年のアルバム『LOVE COMMITTEE』からシングル・カットされた「I WANNA MAKE LOVE TO YOU」。

・今後の予定
来週から12月なので毎年恒例の「年忘れリクエスト大会」を12月6日と13日に。20日と今年最後の27日は竹内まりやさんをゲストに迎えて「年忘れ夫婦放談」。ドゥー・ワップの続編は来年になる予定。

・山下達郎ライヴ映像配信第二弾「Tatsuro Yamashita SUPER STREAMING ACOUSTIC LIVE in Live Music JIROKICHI supported by G-SHOCK」
7月にライヴ映像配信を行なったが12月26日(土)に動画配信サービスMUSIC/SLASHにて二度目の映像配信ライヴを行う。新型コロナウイルスの感染拡大のため中止になったアコースティック・ライヴ・ツアーの東京での会場 Live Music JIROKICHI で、アコースティック・ライヴを収録した無観客ライヴを配信する。12月26日(土)の夜9時開演。チケット料金4,000円で購入期間は本日11月29日15時からスタート。12月20日の18時まで受付。
「今回は純粋に3人ライヴの、アコースティック・ライヴの配信でございます。難波弘之キーボード、伊藤広規ベース、そして私のアコースティック・ギター。生まれて初めて無観客、観客なしでのをやっておりますので、ちょっと勝手が違います。ちょっとのんびりふうに(笑)、なっておりますがですね。でもおかげさまで歌はよく歌えておりますので、お楽しみいただけると思います」と達郎さん。詳しくは山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・souvenir 2021 mariya takeuchi live
竹内まりやさんの7年ぶりのアリーナ・ツアーが決定した。2021年4月3日の横浜アリーナを皮切りに6都市全13公演。現在発売中の『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition』初回盤に封入されてるマジックカードでチケットの最速先行受付に申し込みができる。明日11月30日までの受付で一公演のみ2枚までの申し込みが可能。詳しくは竹内まりやスペシャルサイトにて。
https://wmg.jp/mariya/

・YOU FOR ME
ジョージ・カーのプロジェクト。1982年にアルバム一枚だけ出たレッド・ホットというグループ。全く謎のグループだったが鈴木啓史さんの調査で1990年代の頭に全貌が明らかになった。大本はインディアナポリスのベイビー・フェイスやジーン・グリフィンのプロジェクトにいたマンチャイルドというグループが母体。どういうわけかニュージャージーに行って、ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループとしてレッド・ホットという名前になる。この後、このメンバーはベイビー・フェイスを代表としてディールに移ってゆく。1982年のアルバム『#1』から「YOU FOR ME」。

・DON'T FIGHT THE FEELING
デトロイトのエンチャントメントの1983年のアルバム『UTOPIA』はマイケル・ストークスのプロデュース。1984年にシングル・カットされて全米ソウル・チャート64位の「DON'T FIGHT THE FEELING」。

・LET ME DOWN EASY
アイズリー・ブラザーズの1976年のアルバム『HARVEST FOR THE WORLD』に入ってる不滅の名曲「LET ME DOWN EASY」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2020年12月06日は、「疫病退散!年忘れリクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1467

2020年11月22日 | Sunday Song Book

2020年11月22日プレイリスト「『POCKET MUSIC』『僕の中の少年』まとめて特集」
1. 風の回廊 (コリドー) / 山下達郎 "ポケット・ミュージック 2020 リマスター" 11月25日発売
2. THE WAR SONG / 山下達郎 "ポケット・ミュージック 2020 リマスター" 11月25日発売
3. シャンプー / 山下達郎 "ポケット・ミュージック 2020 リマスター" 11月25日発売
4. 新(ネオ)・東京ラプソディー / 山下達郎 "僕の中の少年 2020 リマスター" 11月25日発売
5. GET BACK IN LOVE / 山下達郎 "僕の中の少年 2020 リマスター" 11月25日発売
6. 踊ろよ、フィッシュ / 山下達郎 "僕の中の少年 2020 リマスター" 11月25日発売
7. マーマレード・グッドバイ / 山下達郎 "僕の中の少年 2020 リマスター" 11月25日発売
8. 蒼氓 / 山下達郎 "僕の中の少年 2020 リマスター" 11月25日発売
9. 僕の中の少年 / 山下達郎 "僕の中の少年 2020 リマスター" 11月25日発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
久しぶりの連休で東京駅も羽田も結構人が出ている模様だが感染もどんどん拡大している。「きっと世界中でいろいろな利権とか利害がですね、渦巻いておるんでしょうけれど。わかりませんが。ただ特に医療関係、介護関係、保育関係、そうした方々、本当に大変な環境だと拝察いたします。私なんかにできること、こうしてみなさんにエールを送ったり、あとは自分が感染に気をつけるという、甚だ消極的なことしかできませんけれど、くれぐれもみなさんお身体お大事にですね、感染気をつけてお仕事なさってください。せめて少しでも音楽で息抜きしていただければという気持ちを込めまして、今日もお届けしたいと思います」と達郎さん。
達郎さんはここのところ忙しくて連休中もずっとうちで作業しているという。

・『POCKET MUSIC』『僕の中の少年』まとめて特集
今週11月25日に1986年のアルバム『POCKET MUSIC』と1988年のアルバム『僕の中の少年』の2020年リマスター盤が再発される。先週から番組では紹介していて、今週は『POCKET MUSIC』の途中から『僕の中の少年』まで。達郎さんの作品の中でもいちばん内省的なアルバムをリマスター・ヴァージョンで紹介する「『POCKET MUSIC』『僕の中の少年』まとめて特集」。

・風の回廊(コリドー)
1985年のシングルで『POCKET MUSIC』の最後に入ってる「風の回廊(コリドー)」のリマスター・ヴァージョン。

・THE WAR SONG
1986年のアルバム『POCKET MUSIC』のアナログB面の1曲め「THE WAR SONG」。この当時はまだアナログ盤も発売されていて、まだアナログ盤のほうが優勢だったこともあり、アナログの曲順で紹介している。達郎さんの全作品の中でちょっと異色の作品で、いわゆるプロテスト・ソング、反戦歌の部類で、もうちょっと諦観というか、なかなか思いが届かない、そういうもののぼやきみたいな、そういうような歌。トラックはとても気に入ってるそうだ。
「ようやくテスト盤といいましょうか、本チャンのテスト盤が上がってきまして、うちで聴きましたけれども、『POCKET MUSIC』は特にですね、当時のデジタル・レコーディング、それからリマスターにものすごく不満がありましたけれど、ようやく思った通りの音像に近づけてお聴きをできるようになりました。是非ともですね、新しくリニューアルされましたリマスター盤お聴きいただければと思います」と達郎さん。

・シャンプー
B面の2曲め。もともとは1979年にアン・ルイスさんのために書いた書き下ろしで、山下久美子さんのカヴァーもある楽曲のセルフ・カヴァー。ドラムのブラシのストロークとパーカッション以外は全部打ち込み。「そうしたこうビートが遅くなるところとかですね、全部打ち込みでやりまして、打ち込みでどれぐらいまでできるかという、当時のマシン・パワーの限界とかいろいろあるんですけれど、そういうものをいろいろと実験的にやったものでございます。間奏のサックス・ソロもアナログでございますが」と達郎さん。
曲をかけ終えて。「いわゆるスタンダード・ジャズ・ソングを目指して書いた曲でありますが。今から考えますと、なんでここまで打ち込みにこだわるか。自分がキーボード弾きじゃないから。ピアノ弾きじゃないので本当にリアル・タイムで弾いてる感じで演奏させてみたかったという、そういう欲求でありますが」と達郎さん。

『POCKET MUSIC』のB面の最後は今日最初にかけた「風の回廊(コリドー)」。『POCKET MUSIC』のアルバムは全10曲で、今回はボーナス・トラックが入っている。デジタル・レコーディングで七転八倒した「土曜日の恋人」はオリジナルのシングル・ヴァージョン、アルバムを発売したときの1986年のミックス、アルバム『TREASURES』のときにミックスしたヴァージョンが収録されているとか。他には1991年にリミックスして『POCKET MUSIC』を出したときにボーナス・トラックで入れた「MY BABY QUEEN」、アナログのB面に入ってる、アラン・オディの英語詞の「LADY BLUE」のライヴ・ヴァージョン(6月28日オンエア音源のちゃんとしたミックス)、それに「土曜日の恋人」のカラオケ。もう一枚のシングル「風の回廊(コリドー)」はギターを弾きながらミックスしているのでカラオケが残ってないそうで(ギターが入ってないので)、リミックスでカラオケを作ることもできず、涙を飲んで収録を断念したとのこと。先週気づいたそうだが、ライヴ用に「POCKET MUSIC」のアカペラを作ったことがあり、それをボーナス・トラックにしたらよかったと後悔してるとか。ネクスト・チャンス、次の機会でレア・トラックス集を作ることがあれば収録するそうだ。

・新(ネオ)・東京ラプソディー
ここから1988年のアルバム『僕の中の少年』に移って。2年しか経ってないがデジタル・レコーディングが進歩して、24トラックが48トラックになり、少しリスクが軽減されてきたという。音質的にも少し向上している。1曲めに入ってる「新(ネオ)・東京ラプソディー」。
曲をかけ終えて。達郎さんが35歳の頃のアルバムで、この頃は昭和初期の文化、特に映画に耽溺していた時代。昭和11年の藤山一郎さんの大ヒット曲「東京ラプソディー」、1936年の文化に興味があって、それで思いついたのが「新(ネオ)・東京ラプソディー」。銀座の街並みを想定して書いた曲だという。1980年代の初めに「夏だ、海だ、達郎だ」というリゾート・ミュージックの代名詞みたいになって、そういうものに疑問があり、アルバム『MELODIES』からもう少し内省的な音楽にしようと目指してきたところ、80年代に終わりにこういうかたちになった。『僕の中の少年』という日本題のタイトルもこれ一枚切り。

・GET BACK IN LOVE
リゾート・ミュージック、アップ・テンポのシングルはもうやりたくない、バラードをやりたい、バラードをやらしてくれ、それで持ってきてもらった仕事が「GET BACK IN LOVE」。1988年の春のシングル。TBSテレビのドラマ『海岸物語』のテーマ・ソング。この曲が「RIDE ON TIME」以来8年ぶりにシングル・ヒットになった。達郎さんのシングルは大体アルバムの2曲めに収録というのが通り相場になってるので2曲め。アルバム・ヴァージョンはシングル・ヴァージョンよりコーラスがちょっと短い。

番組前半にかけた曲は全部ライヴでやったことがあるそうだが、番組後半は少なくなるとのこと。

・復刻7インチ・レコードのプレゼント
1986年のアルバム『POCKET MUSIC』と1988年のアルバム『僕の中の少年』の2020年リマスター盤二枚購入で、抽選のうえ450名に当時のシングル盤を復刻した7インチ・ビニール・レコードをプレゼント。復刻されるシングルは「風の回廊(コリドー)」、「土曜日の恋人」、「踊ろよ、フィッシュ」、「GET BACK IN LOVE」の4種類。

・クリスマス・イブ
今年は7インチ・レコードを12月16日発売。今回は1986年に出したホワイト・ビニールでの発売で完全生産限定盤。詳しくは山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・souvenir 2021 mariya takeuchi live
竹内まりやさんの7年ぶりのアリーナ・ツアーが決定した。2021年4月3日の横浜アリーナを皮切りに6都市全13公演。現在発売中の『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition』初回盤に封入されてるマジックカードでチケットの最速先行受付に申し込みができる。11月30日までの受付で一公演のみ2枚までの申し込みが可能。詳しくは竹内まりやスペシャルサイトにて。
https://wmg.jp/mariya/

・踊ろよ、フィッシュ
1988年のアルバム『僕の中の少年』のもう一枚のシングル「踊ろよ、フィッシュ」。1987年のシングルなのでアルバム『POCKET MUSIC』の延長、とってもとっても苦労したとか。曲は気に入ってるそうだが、ポリリズムに凝りすぎてライヴ演奏が全く不可能だというそういう一曲。ヴァージョンがいくつかあって、1995年のベスト・アルバム『TREASURES』のときにエディットを加えて最終ヴァージョンを仕上げた。それが後のベスト・アルバム『OPUS』でも使用されている。今日はボーナス・トラックに収録しているアルバム『TREASURES』のヴァージョン。
曲をかけ終えて。レコーディングに苦労するとキー設定がどんどん上がってゆく悪い癖があるそうだ。「高い高い病」と呼ばれていて、これもその典型。ライヴでやるときにしょうがないので半音下げたりすると、「あぁ声が出なくなった」とかいろいろ言われるという。「癪に障りますけれどね。スタジオのときもそう(笑)。キー設定を誤っている(笑)」と達郎さん。この曲は全日空のCMのタイアップで、石田ゆり子さんのデビュー作。

・マーマレード・グッドバイ
アルバム『僕の中の少年』の人気曲「マーマレード・グッドバイ」。この曲も演奏ができない典型で、楽曲の構成に無理がある。「スタジオではやれてもライヴでやると(笑)、大変でございます。やれればやりたいんですけれども。これも高い高い病であります。はっはっは。こんなんばっかり(笑)、この時代」と達郎さん。
曲をかけ終えて。十代の頃から女性に対するペシミスティックな歌が大好きだったとか。ジミー・ウェッブとかバート・バカラック、ハル・デヴィッドのような、恋は成就しないというようなもの。この歌もそういう達郎さんの恋愛感を反映した曲だとか。「このマーマレード・グッドバイ、その前の踊ろよ、フィッシュはどちらもキーの設定を誤っておりますので、実際にやってもライヴではできません(笑)。でも今日の前半の風の回廊(コリドー)、THE WAR SONG、シャンプー、新(ネオ)・東京ラプソディー、GET BACK IN LOVEは適正キーで収まっておりますので、ライヴで原曲キーでできます(笑)。後半のこの2曲はダメなので、やるとしても半音下げていきますので。やったときはご了承ください。よろしくお願いします(笑)。よくあるんです、そういうの」と達郎さん。

・蒼氓
アルバム『僕の中の少年』は達郎さんのアルバムの中でもいちばん内省的で、心の吐露がはっきりと出てるアルバム。達郎さん当時35歳。ちょうど子どもが生まれて、大人になりたくないというモラトリアム世代が、本当の意味で大人になってゆくことに対する、いろいろな思いが反映されている。そうしたものの典型が「蒼氓」。いわゆる芸能の世界に生きてると、有名とか無名とか、成功とか失敗とか、そういうものと常に隣り合わせ。なるべくそういうことではなくて平常心で生きたい、できることなら普通に生活者としての心情を持ちたい、昔から考えていたそういうようなことを歌にしたそうだ。無名性、匿名性への讃歌の曲。

『POCKET MUSIC』と『僕の中の少年』はこの30数年間一度も廃盤となることなくカタログとして継続できている。限定発売ではなく、ちゃんと注文すれば届くというかたちでの発売。リマスターはこの後、『JOY』、『ARTISAN』、それから『COZY』は1998年の発売で今回ミスってしまったが、『COZY』、そして2000年代のカタログにも手をつけなければならないが、それよりも何よりも早くオリジナル・アルバムを出さないと、と達郎さん。

・僕の中の少年
今日の最後はアルバム『僕の中の少年』のラストでタイトル・ソングの「僕の中の少年」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
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〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
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2020年11月29日は、「スイート・ソウルで棚からひとつかみ」
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Sunday Song Book #1466

2020年11月15日 | Sunday Song Book

2020年11月15日プレイリスト「『SOUVENIR THE MOVIE』『POCKET MUSIC』まとめて特集」
1. リンダ (LIVE) / 竹内まりや "SOUVENIR THE MOVIE" 11月18日発売 DVD & BLU-RAY
2. シングル・アゲイン (LIVE) / 竹内まりや "SOUVENIR THE MOVIE" 11月18日発売 DVD & BLU-RAY
3. 象牙海岸 (LIVE) / 竹内まりや "SOUVENIR THE MOVIE" 11月18日発売 DVD & BLU-RAY
4. 静かな伝説(レジェンド) (LIVE) / 竹内まりや "SOUVENIR THE MOVIE" 11月18日発売 DVD & BLU-RAY
5. 土曜日の恋人 / 山下達郎 "ポケット・ミュージック 2020 リマスター" 11月25日発売
6. MERMAID / 山下達郎 "ポケット・ミュージック 2020 リマスター" 11月25日発売
7. 十字路 / 山下達郎 "ポケット・ミュージック 2020 リマスター" 11月25日発売
8. メロディー、君のために / 山下達郎 "ポケット・ミュージック 2020 リマスター" 11月25日発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
だいぶ全国的に冷え込んできて、東京も夜は一桁台の気温。昼間は二十度に近づく日もあって寒暖の差が激しい。その上に乾燥してきて低温、冬の前兆という気候になってきた。それに伴いウイルスがまたぞろ猛威を奮いはじめてきた。全国的に感染者の数が増えつつある。「いろいろな方がいろいろなことを仰っておりますけれども、とにかく全世界的にこういうことがありますので、もう甚だ消極的でありますけれども、自分の身は自分で守るという、移されない、移さないという努力をですね、日々怠らずやっていくしかないと思います。私もうがいして、手を洗って、マスクしております。おかげさまで健康に過ごさしております。この調子で番組の方も一所懸命やりたいと思っております。みなさんもくれぐれもですね、お身体お大事にお気をつけください」と達郎さん。

・『SOUVENIR THE MOVIE』『POCKET MUSIC』まとめて特集
今週は竹内まりやさんの初のライヴ映像ソフトが発売になる。前半は18日発売の『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition』を特集。後半は25日に発売する達郎さんの1986年のアルバム『POCKET MUSIC』2020年リマスター盤の紹介。

・souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition
2018年11月に劇場公開されたライヴ・ドキュメンタリー映画『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition』が、いよいよ11月18日(水)にBlu-ray及びDVDが発売される。シアター・ライヴにエクストラ・トラック+ミュージック・ビデオを20トラックを足した二枚組のソフト。達郎さんとまりやさんの最新スペシャル対談を掲載した80ページのブックレット付き。豪華二枚組で初回盤にはさらにスペシャル特典のマジックカードが封入されている。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp

・リンダ (LIVE)
今週18日に発売となる竹内まりやさんの『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition』から「リンダ」。2000年のライヴからでCDにもなっている。アカペラでアンコールの最初に披露された。

まりやさんは1978年にデビューして数年間はライヴをしていたが、1981年に休業してからはライヴを行なっていなかった。2000年に18年ぶりにライヴをして、その後、2010年と2014年に、21世紀に入り通算3回やって、その音源から選んで2018年にシアター・ライヴというかたちで『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜』を公開した。『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition』にはそのシアター・ライヴに入ってなかったエクストラ・トラックが今回4曲収録されている。全22トラックのライヴ映像ソフトに、ミュージック・ビデオを20トラックを足した仕様。

・シングル・アゲイン (LIVE)
「シングル・アゲイン」はシアター・ライヴに入ってなかったエクストラ・トラックで今回初公開。2014年のライヴから。「シングル・アゲイン」はなかなかライヴで演奏するが難しい曲だそうだ。1989年のシングル。

・象牙海岸 (LIVE)
「象牙海岸」もシアター・ライヴに入ってなかったエクストラ・トラックで今回初公開。2014年のライヴから。11月3日(火・祝)にFM50周年の特番『MUSIC CHRONICLE 〜竹内まりやと辿る音楽の50年』で1981年のライヴ・ヴァージョンをオンエアしたが、それから33年後の「象牙海岸」。スタジオ・レコーディング・ヴァージョンは1980年のアルバム『LOVE SONGS』に収録されている。

・ケンタッキーフライドチキン presents souvenir 2021 mariya takeuchi live
まりやさんが来年2021年4月より全国アリーナ・ツアー「souvenir 2021 mariya takeuchi live」を行う。今回の『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition』の初回プレスにスペシャル特典のマジックカードが封入されているが、これで全国アリーナ・ツアーのチケット最速先行受付の申し込みが可能となっている。11月30日締め切りで一公演2枚まで。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp

・静かな伝説(レジェンド) (LIVE)
2014年のシングル「静かな伝説(レジェンド)」で2014年のライヴから。

・『POCKET MUSIC』と『僕の中の少年』の2020年リマスター盤
1986年のアルバム『POCKET MUSIC』と1988年のアルバム『僕の中の少年』の二作品の2020年リマスター盤が完成。11月25日に二枚同時発売が決定した。それぞれいつものようにボーナス・トラックを収録している。アナログ・レコードも同時発売することになったが、音質第一のため180グラム重量盤二枚組12インチ仕様。

番組後半は1986年のアルバム『POCKET MUSIC』2020年リマスター盤の特集。来週も引き続いて『POCKET MUSIC』と1988年のアルバム『僕の中の少年』の2020年リマスター盤を特集する。

・土曜日の恋人
1985年のシングル「土曜日の恋人」。1986年のアルバム『POCKET MUSIC』の1曲め。1980年代の中頃を境にしてアナログ・レコーディングからデジタル・レコーディングに変わった。それまではアナログのテープレコーダーだったがデジタルのテープレコーダーになり、いちばん最初の頃のデジタルのテープレコーダーのクオリティーが、達郎さんの満足するレベルではなくて、それまでのアナログのテープレコーダーでやっていた『MELODIES』や『BIG WAVE』と全然違うので悩んで、悩みに悩んで作ったのが『POCKET MUSIC』だった。その後、出来上がりに満足できず、1991年にリミックスをして再発。「土曜日の恋人」は1995年のベスト盤『TREASURES』で再ミックスしてようやく満足する仕上がりになった。今回の『POCKET MUSIC』2020年リマスター盤の「土曜日の恋人」は1995年のTREASURES ヴァージョンを使っている。最近はデジタル・リマスターも進歩しているので、ようやく満足する仕上がりになったとか。

・MERMAID
録音の悩みとは裏腹にコンピューター・ミュージックにアプローチした結果、作曲のやり方が変わり、いろんな曲を作ることができ、楽曲に対する愛着は苦労した分、人一倍あるそうだ。この時代はアナログからCDへの端境期で、まだちょっとだけアナログが多かった。アナログA面の3曲めに入ってる「MERMAID」はアラン・オディ作詞。シングル「土曜日の恋人」のカップリングで、アルバム・ヴァージョンはリミックスしている。
曲をかけ終えて。シングルとはコーラスの段取りが若干違っている。ボーナス・トラックでオリジナル・シングル・ヴァージョンを収録しているとか。この曲は歌とコーラス、ギター以外全て打ち込みで、全部データで演奏させている。実際に人力で演奏するのが難しく、あと歌詞が長いので、ライヴでは30数年前に一回やったきりで、後は懲りてやらなくなったという。「今ならちょっとできるかもしれませんが。ちょっとやってみてもいいかなと思っておりますが」と達郎さん。

・十字路
A面4曲めの「十字路」は雨の歌で、数寄屋橋あたりの交差点で、自分の彼女だった女性が他の男と歩いてるのを雨の中で見ているという、山下達郎らしい歌。「十字路」も演奏難易度の高い曲で一度もライヴでやったことがないそうだ。

・メロディー、君のために
アナログA面最後の曲「メロディー、君のために」。この曲も演奏難易度の高い曲で一度もライヴでやったことがないそうだ。『POCKET MUSIC』の特色をよく表している。「土曜日の恋人」もライヴで演奏したのはここ数年のこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
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2020年11月22日は、「『POCKET MUSIC』『僕の中の少年』まとめて特集」
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Sunday Song Book #1465

2020年11月08日 | Sunday Song Book

2020年11月08日プレイリスト「頭の拍が分からない曲で棚からひとつかみ」
1. HOT DOGGIN'/ THE ASTRONAUTS '63
2. LONELY BOY / ANDREW GOLD '77
3. SHADOWS ON THE GROUND / YELLOW MAGIC ORCHESTRA "SERVICE" '83
4. JESUS / CURTIS MAYFIELD "THERE'S NO PLACE LIKE AMERICA TODAY" '75
~頭のおかしい10連発メドレー~
5. BEETHOVEN SYMPHONY #5 / LORIN MAASEL WITH CLEVELAND ORCH. '77
6. YOU REALLY GOT ME / THE KINKS '64
7. I WANNA HOLD YOUR HAND / THE BEATLES '64
8. DRIVE MY CAR / THE BEATLES "RUBBER SOUL" '65
9. START ME UP / THE ROLLING STONES '81
10. PANAMA / VAN HALEN '84
11. HIGHWAY TO HELL / AC/DC '79
12. IT'S A MISTAKE / MEN AT WORK '83
13. KATE / BEN FOLDS FIVE '97
14. CAROLINE, NO / THE BEACH BOYS "PET SOUNDS" '66
15. WINDY LADY (LIVE) / 山下達郎 "16/04/09 沖縄市民会館"
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国的にウイルスがまた勢いを増してきていて、特に北海道ですごく感染が増えてるという情報がある。達郎さんは一昨日、インフルエンザの予防接種をしてきたそうだ。「ちょっと遅いと医者に言われましたが。余計なお世話だ(笑)、本当に」と達郎さん。ここのところライヴのメンバーと会って、ちょっと音を出したりしたという。難波弘之さんはコンスタントにライヴを行ったり、学校の授業で頻繁に音出しはしているそうだが、ドラムの小笠原くんは「こんなに演奏してなかったのは生まれて初めてだ。感がなかなか戻らない」というようなことを言ってたという。のんびりと、でも少しずつやっていかなければなりません、と達郎さん。

・頭の拍が分からない曲で棚からひとつかみ
今週はリスナーから提案を受けた「頭の拍が分からない曲で棚からひとつかみ」。要するにイントロが1,2,3,4,とちゃんとしたカウントでやるとずっこける、とういうトリッキーなイントロがよくあって、それがだんだんエスカレートして途中まで全く頭がわからなく進んだりとか、最後までわからない曲もあるので、今日はそういうものを集めて特集する。サンソンぽい変態なプログラム。本当は「頭のおかしい曲」というタイトルにしようかと思っていたそうだが、そうすると語弊があるので柔らかい感じのタイトルに変えたという。昨日の明け方まで選曲していたとか。最初は企画倒れかと思っていたけれど、なかなか充実したプログラムだと自負しているそうだ。一曲でも多くかけたいので頭の一曲はなしでお知らせ挟んでスタート。

・HOT DOGGIN'
変拍子ではなく譜割りがおかしい曲を集めて。まずはアストロノーツの1963年の「HOT DOGGIN'」。達郎さんは中学生の頃には初めてこの曲を聴いたが未だにわからないという。譜面を書いて、確認して、どこが頭かわかるけれど、耳で聴くと追えないそうだ。アストロノーツはアリゾナ出身のサーフィン・ホットロッドのインストゥルメンタル・バンド。頭が取れないというのは例えばシンコペーションの頭を取ると裏ビートがわからなくなること。「HOT DOGGIN'」はドラムがルンバ・ビートで、ちゃんと2拍目と4拍目でバックビートを叩いてないのでわからなくなるとか。

・LONELY BOY
アンドリュー・ゴールドはウエスト・コーストのシンガー・ソングライター。1976年のアルバム『WHAT'S WRONG WITH THIS PICTURE』からのシングル・カット「LONELY BOY」は全米シングル・チャート7位。歌の途中でドラムが入ってくるまで頭がわからないという有名な曲。裏ビートの名曲。

「いわゆる変拍子もの、5拍子とかですね、途中で変拍子になるやつだとかは除きます。あくまで、今お聴きいただいた、ちゃんとしたビートなんですけれど、それがひじょうにトリッキーで、編曲的にトリックを使ってるという、そういうようなものをやっとりまして。従いまして、例えばレッド・ツェッペリンのBLACK DOGとかは途中で拍子わかんなくなりますが、あれ一拍、二拍足りなかったら増やしたりして辻褄合わせてる、そういう曲はやっておりません」と達郎さん。

・SHADOWS ON THE GROUND
超変態なのが1983年のイエロー・マジック・オーケストラのラスト・アルバム『SERVICE』に入ってる「SHADOWS ON THE GROUND」。「YMOはとにかくこういうの坂本くんも幸宏さんもですね、細野さんも大好きなので。『SOLID STATE SURVIVOR』にDAY TRIPPERのカヴァー、あれも変態でしたが、これその上行ってます。完全な騙し絵的なですね。途中まで全く頭がわからない。完全に意図した、編曲的な意図ですけれども、でも見事です」と達郎さん。
曲をかけ終えて。「16分音符食いのシンコペーションですけれども、それがサビになるまで種明かしがなくて、サビで頭打ちになりまして、そこで種明かしで(笑)。それで最初に戻ると16分食いだという種明かしですね。完全なもう(笑)、トリックであります。私なんかヴォーカリストなのでここまで極端にはやれませんね。どんなに16分食いだとか、僕、16分食いとか8分食いとかたくさんあるんですけれど、必ずバックビートでちゃんと頭を提示してやらないと、すごく不安になるっていう(笑)、そういうアレですけれども。これくらいの演奏力のある人はですね、平気でこういうことやりますね」と達郎さん。

・JESUS
達郎さんが人生で聴いた、こうしたトリッキーなアレンジの中で、いちばん変態だなと思ったのが、カーティス・メイフィールドの1975年のアルバム『THERE'S NO PLACE LIKE AMERICA TODAY』のアナログB面の一曲目に入ってる「JESUS」。「ジーザス、イエスについての歌なんですけれども。頭が全くないんですね。で、弾きはじめの、専門的なことを申し上げますと、4拍子なんですけれども、一拍目の裏にベースのポイントが入ってるんですね。で、頭が何もない。誰も弾いてない。それで(笑)、最後まで、フックが来るまで明かされないという。しかも語りで延々はじまって、一体どこが頭かわからないというですね。そういう曲です。心してお聴きください」と達郎さん。

・souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜 Special Edition
2018年11月に劇場公開されたライヴ・ドキュメンタリー映画『souvenir the movie 〜MARIYA TAKEUCHI Theater Live〜』が、いよいよ来週11月18日(水)にBlu-ray及びDVDが発売される。達郎さんとまりやさんの最新スペシャル対談を掲載した80ページのブックレット付き。豪華二枚組で初回盤にはさらにスペシャル特典のマジックカードが封入されている。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp

・『POCKET MUSIC』と『僕の中の少年』の2020年リマスター盤
1986年のアルバム『POCKET MUSIC』と1988年のアルバム『僕の中の少年』の2020年リマスター盤が完成。11月25日に二枚同時発売。

・「POCKET MUSIC」「僕の中の少年」「SOUVENIR THE MOVIE」まとめて特集
来週15日と再来週22日は『souvenir the movie』と『POCKET MUSIC』と『僕の中の少年』の紹介を兼ねたプログラム。

・頭のおかしい10連発メドレー
イントロのトリックはたくさんあり、それぞれシンコペーションではじまるのが頭に入るので歌に入ると「あれあれ」と戸惑うことになる。たくさんあるのでイントロだけ集めてエディットしたきたそうだ。題して「頭のおかしい10連発メドレー」。
歴史上いちばん有名な音楽はベートーベンの「運命」。頭の部分に実は休符があり、オーケストラはひじょうにその演奏能力が問われる。最初は「ベートベン交響曲第5番」はロリン・マゼール指揮、クリーブランド交響楽団の1977年のレコーディングからスタートして、キンクスの1964年の「YOU REALLY GOT ME」、ビートルズのいちばん有名な1964年の「I WANNA HOLD YOUR HAND」(邦題は「抱きしめたい」)、そして1965年のアルバム『RUBBER SOUL』に入ってる「DRIVE MY CAR」、ローリング・ストーンズの1981年の「START ME UP」、ヴァン・ヘイレンの1984年のアルバム『1984』からシングル・カットした「PANAMA」、AC/DCの1979年の「HIGHWAY TO HELL」、1983年のメン・アット・ワークのセカンド・アルバム『CARGO』に入ってるシングル・カットされた「IT'S A MISTAKE」、1997年のベン・フォールズ・ファイブのアルバム『WHATEVER AND EVER AMEN』からシングル・カットされた「KATE」、そして最後にビーチボーイズの『PET SOUNDS』に入っていて、後にブライアン・ウィルソンのソロ・シングルになる「CAROLINE, NO」。
キンクスの1964年の「YOU REALLY GOT ME」はかなりの熟練のプレーヤーでも持っていかれる曰く付きの曲。
ビートルズの「I WANNA HOLD YOUR HAND」は「意地悪いですねよね(笑)、本当にね」と達郎さん。『RUBBER SOUL』の「DRIVE MY CAR」はイントロのギターを弾いて、後から貼ってるんじゃないかと思われる。頭が8分音符ずれて、二つ目の音が頭だけど、そうすると頭のレガートの演奏が不自然なので、後で貼ったんじゃないかと言われている。
ローリング・ストーンズの「START ME UP」はイントロで一拍目にスネアをわざと入れてる。そこでちょっとトリッキーにしている。
ヴァン・ヘイレンの「PANAMA」もギター・リフ。大体ギター・リフが多い。
AC/DCの「HIGHWAY TO HELL」もお馴染みでドラムが入ると「あぁ、そうなのか」。
メン・アット・ワークの「IT'S A MISTAKE」は頭ではじまったのがスカ風、レゲエ風になる。
ベン・フォールズ・ファイブの「KATE」はワンコーラス終わるまでよくわからない。でもヴォーカルが入ると、このヴォーカルの人はうまいので縦の線がきちっとわかるので「頭はこっちなんだな」と取り戻していく。
「CAROLINE, NO」は有名で一拍ずれる騙し絵。

・WINDY LADY (LIVE)
達郎さん自身の曲でも例えば「SOLID SLIDER」、「LET'S KISS THE SUN」。達郎さんは頭を外すのが好きで「SPARKLE」なんかもそう。そんな中から今日はシュガーベイブ時代のレパートリー「WINDY LADY」。この曲も頭が提示されるのは全曲の中で3回か4回くらいしかない。後はずっとひたすら8分音符で食いまくるという曲。ときどき頭がわからないという文句言われることがあったそうだ。しばらくやれてなかったが、2000年代にライヴを再開してから割とコンスタントにできるようになったという。今日は2016年4月9日、沖縄市民会館でのライヴから。



■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2020年11月15日は、「POCKET MUSIC」「僕の中の少年」
「SOUVENIR THE MOVIE」まとめて特集
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1464

2020年11月01日 | Sunday Song Book

2020年11月01日プレイリスト「秋の山下達郎で棚からひとつかみ」
1. RECIPE / 山下達郎 '19
2. ムーンライト / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86 11月25日 2020リマスター盤発売
3. JUNGLE SWING / 山下達郎 "14/10/10 名古屋ボトムライン"
4. POCKET MUSIC / 山下達郎 "14/10/10 名古屋ボトムライン"
5. REBORN / 山下達郎 "2019/08/10 中野サンプラザ"
6. RIDE ON TIME(ACAPPELLA CM 30sec) / 山下達郎 "CM全集 VOL.2" '80
7. 蒼氓 / 山下達郎 "僕の中の少年" '88 11月25日 2020リマスター盤発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
11月になり夜はだいぶ冷え込んできた。シュガーベイブの頃は学園祭がこの季節ですごく寒かった記憶があるそうだ。もう年なので冬のツアーをやめて何年にもなるが、ちょうど冬のツアーは今頃からはじまることが多かったという。やめてから体調管理がやりやすくなったとか。

・秋の山下達郎で棚からひとつかみ
先週に引き続いて今週も山下達郎の曲で棚からひとつかみ。リクエストはバラけていて1曲に一人二人という感じで100曲近くになるという。今週は秋向きの選曲で「秋の山下達郎で棚からひとつかみ」。

・RECIPE
シングル「RECIPE」の発売からそろそろ一年。リクエストが集まってるそうだ。

・ムーンライト
1986年のアルバム『POCKET MUSIC』と1988年のアルバム『僕の中の少年』の二作品が11月25日に二枚同時にリマスター再発するので、アルバム『POCKET MUSIC』の曲にリクエストがたくさん来ているという。その中から「ムーンライト」。当時、M27というコンピューターのマシン・パワーが足りなくて、8ビートの曲がよれてしまう。全然駄目で、ひと月かかり、結局、新型のパソコンに買い替えたら直ったという思い出があるそうだ。
10月は満月が二回あって、昨日10月31日は二回目の満月で、ブルームーンと呼ぶとか。なので月にちなんで選曲したという。

・JUNGLE SWING〜POCKET MUSIC
「JUNGLE SWING」にリクエストが集まってるとか。今日は2014年10月10日、名古屋ボトムラインのライヴ・ヴァージョン。このときはメドレーで、この後、「POCKET MUSIC」に繋がる。「POCKET MUSIC」にもリクエストがたくさん来ているので、そのまま続けてオンエア。今回もP.A.OUTだが、オンエアが48kにアップしたので若干ダイナミック・レンジが上がって音質向上してるとか。



・REBORN
「REBORN」も発売してから3年になる。2017年のシングル。今日は2019年8月10日に中野サンプラザで行われたライヴから。



・頭の拍が分からない曲で棚からひとつかみ
神奈川県横浜市のリスナーから、先週の放送のお便りで取り上げられた「RIDE ON TIME」の頭の拍に触れて、「達郎さんでも裏拍を表拍と錯覚するなんて音楽っておもしろいもんですね。今後の番組の企画として裏拍を表拍と勘違いしてしまう曲の特集を思いつきました」というお便り。
この企画に乗り来週は「頭の拍が分からない曲で棚からひとつかみ」。曲の頭数が揃うかどうかと達郎さん。

・プレゼント
番組28周年の感謝を込めて、お便り、リクエストの中から抽選で10名に楽天ポイントギフトカード5000ポイントをプレゼント。プレゼント希望の方はハガキ、メッセージ・フォーム共にご住所、お名前の明記をお願いしますとのこと。締め切りは今日の消印まで。

・MUSIC CHRONICLE 〜竹内まりやと辿る音楽の50年
竹内まりやさんが明後日、11月3日(火・祝)に午後4時から「楽天カード presents FM FESTIVAL 2020 『MUSIC CHRONICLE 〜竹内まりやと辿る音楽の50年』」という3時間特番に出演する。TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット。民放FMラジオ誕生50周年で放送される特別番組のメインパーソナリティとして、まりやさんが出演し、彼女が選ぶお気に入りの曲をオンエア。午後6時台の番組3時間目は達郎さんも参加することになった。番組の進行は坂上みきさんが担当し、夫婦放談とはまた少し趣の異なるスペシャル対談をお送りするとのこと。番組の詳細は特設サイトにて。
https://tfm.co.jp/fmfes2020/

・RIDE ON TIME(ACAPPELLA CM 30sec)
1980年に「RIDE ON TIME」を出したとき、マクセルのカセットテープのCM曲だった。当時、10月からの秋のCMはアカペラの「RIDE ON TIME」で、そのヴァージョンに千葉県市川市の24歳のリスナーからリクエスト。「RIDE ON TIME(ACAPPELLA CM 30sec)」はオフィシャルからは出てないが、ファンクラブで発売している『CM全集 VOL.2』に収録されている。15秒ヴァージョンはアルバム『RIDE ON TIME』に収録されている。

・蒼氓
今日いちばんリクエストが多かったのは「蒼氓」。1988年のアルバム『僕の中の少年』に収録されている。ライヴ・ヴァージョンへのリクエストも多いが今日は11月25日発売のリマスター盤から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2020年11月08日は、「頭の拍が分からない曲で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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