矢野顕子トリオ featuring Will Lee & Chris Parker

2013年08月28日 | Live

8月16日(金)にビルボードライブ大阪で開催された
「矢野顕子トリオ featuring Will Lee & Chris Parker」を聴きに行きました。
アッコちゃんのライヴを観るのは2011年のさとがえるコンサート以来です。
昨年は縁がなくて一本も観られなかった。

今月に入ってレコード会社の移籍というニュースが飛び込んできました。
10年近く在籍したYAMAHAからスピードスターに電撃移籍して、
リラックマとのコラボレーションCD「リラックマのわたし」をリリース。

下世話な話をすると会場のビルボードライブ大阪には
FM 802, FM COCOLOの花が届いてるだけでしたね。
YAMAHAから花が贈られてないことに現実を知る思いがありました。

このトリオのライヴを観るのは今回がはじめてでしたがとてもよかったです。
画家としても活躍するというクリス・パーカーのドラミングは素晴らしかった。
ウィル・リーは達郎さんのファースト・ソロ・アルバム『CIrcus Town』の
ニューヨーク・サイドに参加していたことでも知られるベーシスト。
トリオの中でも彼の演奏はひとつのトピックでした。

新曲「リラックマのわたし」の披露とともに
ウィル・リーが20年ぶりに出したソロ・アルバム『Love, Gratitude and Other Distractions』から
アッコちゃんのヴォーカル曲の「1, 2, 3」も披露されました。
ビルボードライブ大阪でのCD販売分が売り切れになっていたことで人気のほどが窺い知れます。
会場で手に入れられず残念でありました。

このトリオで歌いたい曲としてアラン・トゥーサンの「With You in Mind」や、
ウィル・リーが歌う「What'd I Say」とクリス・パーカーのドラム・ソロを挿入した「変わるし」など、
全体の構成はどちらかというとR&B色の濃いものでした。
そして今公演で最大に盛り上がったのは「在広東少年」でした。
オリジナルのアレンジを再現して演奏されましたが素晴らしかったです。

こうしたクラブでの公演はワン・ステージ約70分というのがお決まり。
アンコールを含めてひとつのパッケージ・ショウですね。
残念ながらアッコちゃんのピアノ弾き語りソロはなし。
そんな中で「ごはんができたよ」はうれしい選曲でした。
最後の曲はマーヴィン・ゲイとタミー・テレルの「Ain't No Mountain High Enough」のカヴァー。
アッコちゃんとウィル・リーのデュエットに酔いしれました。

■矢野顕子トリオ featuring Will Lee & Chris Parker
2013年8月16日 ビルボードライブ大阪 2nd Stage

矢野顕子 / Piano, Vocal
WIll Lee / Bass, Vocal
Chris Paker / Drums

Set List
01 BAKABON
02 学べよ
03 海のものでも、山のものでも
04 With You in Mind
05 1, 2, 3
06 リラックマのわたし
07 変わるし~What'd I Say
08 在広東少年
Encore
09 ごはんができたよ
10 Ain't No Mountain High Enough



この春に行われた「矢野顕子、忌野清志郎を歌うツアー2013」にも参加しました。
ピアノ弾き語りのコンサートでしたが、ゲストに奥田民生を迎えて、
「festival hall オープニングシリーズ」の一環として行われた公演でした。

アッコちゃんが何年かぶりにフェスティバルホールで単独公演を行う、
それだけで感動ものでしたが、この夜に集まったファンの多くも
同じような思いを共有していたのか、コンサートが終わっても
拍手が鳴り止まずにダブル・アンコールが実現しました。
急遽、歌った「PRAYER」には心を揺さぶられました。
フェスティバルホールの神様に感謝しました。

■矢野顕子、忌野清志郎を歌うツアー2013
5月11日(土) フェスティバルホール
3階1列47番

矢野顕子 / Piano, Vocal
奥田民生(GUEST) / Guitar, Vocal

Set List
Opening : ひとつだけ
01 誇り高く生きよう
02 デイ・ドリーム・ビリーバー
03 雑踏
04 ひとりぼっちはやめた
05 恩赦
06 Money Song
07 スタウダマイヤー
08 スローバラード
09 500マイル
10 野ばら
11 胸が張り裂けそう
12 海のものでも山のものでも
13 いい日旅立ち
14 ひとつだけ
Ending : けんかでデート
Encore
15 セラピー
16 2 Cars
17 PRAYER

コンサートのオープニングに使われた映像。「ひとつだけ」。
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Sunday Song Book #1089

2013年08月25日 | Sunday Song Book

2013年08月25日プレイリスト
「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. 悲しみのJODY / 山下達郎 "メロディーズ" "オーパス" '83
2. 二人のバカンス / 竹内まりや "ミス・M" '80
3. DEAR ANGIE~あなたは負けない / 竹内まりや '13
4. それぞれの夜 / 竹内まりや '13
5. あしおと / 山下達郎 "メロディーズ" '83
6. 愛しきわが出雲 (ピアノ・ヴァージョン) / 岩谷ホタル '13
7. ひととき / 山下達郎 "メロディーズ" '83
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
豪雨の災害に遭われた方へのお見舞いの言葉のあとで、
「わたし、いよいよそんな中でもツアーがはじまります。明後日の火曜日がですね、埼玉の戸田市文化会館。昔はここでいわゆる初日を明くということが多かったんですが、久し振りの戸田でございます。通しリハをやったあとに本番をやるという。そういうような。こじんまりとしたホールです。1,200しかありません。初日いらっしゃる方、お待ち申し上げております。今週の金曜日、30日は宇都宮市文化会館でございます。最近は宇都宮が初っぱなでございますのですね、宇都宮いらっしゃる方、お待ち申し上げております」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2013
秋からはじまる全国ツアーが決定した。8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

「今年はアルバム『MELODIES』、それから『SEASON'S GREETINGS』が30周年記念、20周年記念、それぞれアニバーサリー・エディションでリマスターを致しまして今週28日水曜日に発売を致しますので、これにちょっと引っ掛けようと思ったんですが(笑)、あんまりコンサートの内容がそれほど引っかかりませんでした。ふふ。結局、ライヴはライヴ、レコードはレコードでございます。それでも、まぁ、『MELODIES』も『SEASON'S GREETINGS』も発売以来初めてのリマスターでございます。ボーナス・トラック付きで再発するのが初めてでございますのでですね、CDの方もよろしくお願いしたいと思います。ライヴ、CD、それから10月にはニュー・シングルも出ます。なんか三十代に戻ったような、そんなような感じでツアーができます。お出でいただく方お待ち申し上げております」と達郎さん。

・納涼夫婦放談
今週来週の二週間は毎年お馴染みのプログラム「納涼夫婦放談」。

・悲しみのJODY
今週28日水曜日に発売する『Melodies 30th Anniversary Edition』から「悲しみのJODY」。

・二人のバカンス
まりやさんの1980年のアルバム『MISS M』から「二人のバカンス」。リクエストしたリスナーは「1980年夏。聖子ちゃんがこの曲好きと言ってました」というお便り。林哲司さんの作曲、作詞はまりやさん。まりやさんがテレビの旅番組でニューカレドニアに行って帰国してからニューカレドニアの景色を思って書いた歌詞だという。まりやさんのRCA/AIR時代のカタログのリマスターも頑張って来年の頭ぐらいに計画を立てると達郎さん。

・DEAR ANGIE~あなたは負けない
まりやさんは今年デビュー35周年。今年は2枚のニュー・シングルを発売した。オリジナル・アルバムの曲も揃ってきたので来年くらいには出したいと思ってるとか。7月3日発売で、昨年に引き続いて「NEWS23」のエンディング・テーマの「DEAR ANGIE ~あなたは負けない」。作詞作曲は杉真理さん。まりやさんは一昨日、BOXのみなさんと集まってミュージック・ビデオ収録の打ち上げを行ったという。スタジオの近所にBOXが行きつけのカレー屋さんがあって、そこのご主人は「DEAR ANGIE ~あなたは負けない」のミュージック・ビデオを見て驚いていたのだとか。いつも来る趣味の社会人バンドの人たちがプロのミャージシャンだとはじめて知ったのだという。「ははは。杉くん、こわばってるもん、あのPV。(表情)固いもん」と達郎さん。

・それぞれの夜
3月まで「NEWS23 クロス」のエンディング・テーマだった「それぞれの夜」。アレンジは達郎さんで、ひとりでほとんどやっている。「DEAR ANGIE ~あなたは負けない」のカップリング曲。
山下家のレコード・ライブラリーには「Mariya's」という20センチ幅のコーナーがあって、まりやさん所有のシングルが並んでるという。LPのほうは達郎さんが「どうせ僕たち離婚しないから」と言って達郎さんのコレクションと一緒になってるとか。

・吉田拓郎さん
プロモーションで吉田拓郎さんのラジオ番組「オールナイトニッポンGOLD」に出演したまりやさんにリスナーから「拓郎さんはどんな人でしたか?」という質問。
礼儀正しい人なんだとか。メールも桑田佳祐さんと吉田拓郎さんは意外に几帳面で礼儀正しいという。パブリック・イメージと違ってふたりともシャイなんだそうだ。

・『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』のリマスター再発
今年は『MELODIES』が30周年になる。そして1993年に発売された『SEASON'S GREETINGS』が20周年。アニバーサリーということでこの二枚のアルバムを最新のリマスター・ヴァージョンで再発することになった。『Melodies 30th Anniversary Edition』と『Season's Greetings 20th Anniversary Edition』二枚とも発売日は8月28日。すなわち秋からはじまる全国ツアー「PERFORMANCE 2013」が開幕する日にリリースする。2013年のリマスターでボーナス・トラック・自筆ライナー付き。『MELODIES』は5曲、『SEASON'S GREETINGS』には7曲のボーナス・トラックが付いている。値段は現行2957円が2310円に。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・あしおと
Melodies 30th Anniversary Edition』の中からまりやさんが好きな曲で「あしおと」。
PERFORMANCE 2013のツアー・パンフは『MELODIES』が表紙になっていて、『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』をフィーチャーした4万字の内容になってるという。

・シングル「愛しきわが出雲」
今年出雲大社は60年に一度の平成の大遷宮という大改修が行われて、それにちなんで出雲出身のまりやさんが出雲市から依頼を受けて故郷への思いを綴った歌を書いた。「愛しきわが出雲」という曲を書き下ろし提供した。竹内まりや本人のプロデュース。これを出雲市が販売するCDということで8月10日に発売した。まりやさんと市内の中高生・社会人合唱団総勢100名による「合唱団ヴァージョン」が収録されている。
出雲市役所、観光協会のほか通販のワーナーミュージック・ダイレクトでも販売している。
http://shop.wmg.jp/items/IZCD-17322?icid=bnr_topmainM/

・歴史の源流出雲
8月31日、今週の土曜日にはTBS系全国28曲ネットで午後2時から2時54分に特別番組「歴史の源流出雲」が放送される。遷宮の模様や「愛しきわが出雲」のレコーディングをドキュメントした内容なんだとか。まりやさんも出演する。
http://bss.jp/tv/izumo2013/

・愛しきわが出雲 (ピアノ・ヴァージョン)
岩谷ホタルさんが歌う「愛しきわが出雲 (ピアノ・ヴァージョン)」。ピアノ伴奏はセンチメンタルシティロマンスの細井さん。

・ひととき
Melodies 30th Anniversary Edition』の中から「ひととき」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

09月01日は、毎年恒例「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2013

2013年08月21日 | Live

8月24日(土)の深夜、明けて25日午前0時10分から午前1時39分に
坂本龍一がオーケストラと行ったコンサート『坂本龍一 Playing the Orchestra 2013』が
NHK-BSプレミアムでオンエアされるそうです。

僕は5月7日(火)に大阪のフェスティバルホールのこけら落とし公演の一環として行われた
「festival hall オープニングシリーズ」のコンサートを聴きに行きました。

坂本龍一のオーケストラ・コンサートは
16年前の1997年1月7日(火)に開催された「Playing the Orchestra 1997 "f"」の
フェスティバルホール公演 を聴きに行ってるのですが
ほとんど記憶に残ってません。
チケットの半券が残っていて2階のBOX列で観ているのですが。

今年の4月に新装オープンしたフェスティバルホール。
1列目から5列目の座席は可動式となっているようで
オーケストラ・コンサートの場合は通常の6列目が最前列、
つまりステージが客席に向かって前に広くなります。

僕の席は7列目で実質前から2列目でした。
開演前の時間は緊張して待つことになりました。

幕開けは教授がチェンバロを弾くという意外な展開でした。
第一部は言ってみればオーケストラとの共演で試してみたかったことを
前面に出した実験的なアプローチの演奏でした。

公演から三ヶ月が経っていま思うのは
第一部は強い印象を残す演奏ではなかったということ。
席がステージに近過ぎたからなのか、
教授のマイクを通した声がほとんど聴き取れなかった。
もしかしたら新しくなったので対応できてなかったのかもしれません。

休憩をあいだに挟んでの第二部は映画音楽が中心のセットリスト。
これが本当に素晴らしかったですね。
「戦メリ」は大島渚監督が亡くなってからはじめて聴きましたが
前とは違って聴こえるんですよね。
白眉は『ラストエンペラー』の「Rain」とテーマ曲。
ピアノソロもいいですがオーケストラの迫力ある演奏に
ゾクゾクしました。

アンコールは教授がオーケストラを指揮しました。
「The Sheltering Sky」は本当に素晴らしかった。

■Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2013
2013年5月7日(火) フェスティバルホール
1階7列26番

坂本龍一 / piano
栗田博文 / 指揮
オーケストラ / 東京フィルハーモニー交響楽団

Set List
[第一部]
01 kizuna
02 still life
03 Solitude
04 Bobo no Aozora
05 Amore
06 Castalla
07 0322_C#_minor
08 TRACE
09 After All
10 happy end

休憩(15分)

[第二部]
11 Borelish
12 Ichimei
13 Theme for Yae
14 Yae no Sakura
15 Merry Christmas, Mr.Lawrence
16 Rain
17 The Last Emperor

[encore]
18 The Sheltering Sky
19 Aqua

さて先日、京都文化博物館の特別展示「八重の桜」を観に行きました。



2013年NHK大河ドラマ『八重の桜』と連動した特別展で
幕末の貴重な資料と新島八重ゆかりの品々が紹介されておりました。

会津藩や松平容保、戊辰戦争の資料は
悲惨さが実感として伝わってきて
ひじょうに重たいものがありました。

大河ドラマは京都編がはじまったばかり。
これからの八重の活躍が楽しみです。

それから、ご存知のとおり2013年NHK大河ドラマ『八重の桜』の主題歌は
坂本龍一が担当しています。
「Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2013」でも演奏されたので
土曜日深夜のNHK-BSプレミアムで聴くことができるでしょう。


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Sunday Song Book #1088

2013年08月18日 | Sunday Song Book

2013年08月18日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. 踊ろよ、フィッシュ / 山下達郎 "オーパス" '87
2. HOT FUN IN THE SUMMERTIME / SLY & THE FAMILY STONE '69
3. STOP STOP STOP / THE HOLLIES '66
4. DIDN'T WANT TO HAVE TO DO IT / THE LOVIN' SPOONFUL '66
5. FO-FI-FO / PIECES OF A DREAM '83
6. EBB TIDE / FRANK CHACKSFIELD & HIS ORCHESTRA '64
7. 僕らの夏の夢 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ"、"オーパス" '09
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
あと10日で今年のツアーの初日を迎える。今週は曲順、その他のまとめに入るそうだ。シュガーベイブのアルバム『SONGS』でデビューして38年目。3時間ぐらいのライヴの選曲で困ってるという。今年は『MELODIES』が30周年、そして1993年に発売された『SEASON'S GREETINGS』が20周年。これらのアルバムの曲をやろうとすれば定番の曲ができなくなる。いつもやらない曲をやろうとするとまたそれがあぶれてしまう。
「減らす、減産の悩みと言いましょうか(笑)、そういうものでここ何日もウンウン言っております。それでもセットリストを一生懸命考えて、いよいよファイナルの構成にもっていかなきゃなりません。今週一週間それをがんばってやってみたいと思いますが。毎日声を出してるので少し声が太くなってきております(笑)。少し声が枯れ気味でお聴き苦しいところがあるかもしれませんが、ご容赦ください。これでツアーがはじまりますと、番組でもですね、だんだん声が低音になってきまして(笑)、ドスが利いた声になってまいります。そうなるとライヴ声になってるということでございますが。いよいよあと10日ほどで今年のPERFORMANCE 2013がスタートでございます」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2013
秋からはじまる全国ツアー。8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。詳しいスケジュールとチケットの販売方法は山下達郎のオフィシャル・ホームページの「Live」にアップしている。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・「納涼リクエスト大会」
この夏6回目の「納涼リクエスト大会」。

・踊ろよ、フィッシュ
1987年のシングルで「踊ろよ、フィッシュ」。

・HOT FUN IN THE SUMMERTIME
スライ& ザ・ファミリーストーンの1969年、全米2位、R&Bチャート3位の「HOT FUN IN THE SUMMERTIME」のリアル・ステレオ・ヴァージョン。

・STOP STOP STOP
ホリーズの1966年、全米7位、全英2位の「STOP STOP STOP」。達郎さんが高校一年のときホリーズが来日公演を行った。達郎さんの人生の中でワン・オブ・ベストがそのときのホリーズのライヴだったとか。一曲目に演奏されたのがこの「STOP STOP STOP」。イントロはバンジョーの音だと思っていたら、トニー・ヒックスがリッケンバッカーの12弦でレコードと同じ音を出したので驚愕したのだそうだ。

・DIDN'T WANT TO HAVE TO DO IT
最近、ラヴィン・スプーンフルへのリクエストが多いのだという。彼らのセカンド・アルバム『DAY DREAM』収録曲でシングルのB面にもなった「DIDN'T WANT TO HAVE TO DO IT」。達郎さんの大好きな一曲。

・FO-FI-FO
ピーシズ・オブ・ア・ドリームはフィラデルフィアのジャズのピアノ・トリオ。1983年のシングル「FO-FI-FO」はグローバー・ワシントン Jr.のプロデュースで曲にも関わっている。曲を書いたのはフィラデルフィア・インターナショナルのスタッフ・ライター、デクスター・ワンセルとシンシア・ビグス。1983年、R&Bチャート15位。彼らの最大のヒット曲でいろんな人が加わってAOR然としたトラックに仕上がってる。

・『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』のリマスター再発
今年は『MELODIES』が30周年になる。そして1993年に発売された『SEASON'S GREETINGS』が20周年。アニバーサリーということでこの二枚のアルバムを最新のリマスター・ヴァージョンで再発することになった。『Melodies 30th Anniversary Edition』と『Season's Greetings 20th Anniversary Edition』二枚とも発売日は8月28日。すなわち秋からはじまる全国ツアー「PERFORMANCE 2013」が開幕する日にリリースするので会場でも販売する。2013年のリマスターでボーナス・トラック・自筆ライナー付き。『MELODIES』は5曲、『SEASON'S GREETINGS』には7曲のボーナス・トラックが付いている。値段は現行2957円が2310円に。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・リマスター
リスナーから最新リマスターについての質問。
『MELODIES』のアナログ・マスターは経年劣化しているので、1987年に作ったデジタル・マスターから、『SEASON'S GREETINGS』もオリジナルのデジタル・マスターからリマスタリング。数年前まではデジタルからデジタルのフォーマット変換でかなり音質が落ちたが、技術が向上してすごくいい音で録れるようになったそうだ。ベスト盤『OPUS』から少しだが抜けがよくなったという。

・EBB TIDE
フランク・チャックスフィールドはイギリスのオーケストラのリーダー。1953年に「ひき潮」をオーケストラ・ヴァージョンにしてイントロに波の音を入れてイギリスで大ヒットした。まだモノラル・レコーディングだったため、1964年に同じスコアでステレオで再発した。今日はステレオ・ヴァージョン。

・夏はどこまでラフな格好になれますか
リスナーからの質問で「夏はどこまでラフな格好になれますか?」。
達郎さんは夏でも絶対にTシャツを着てシャツを着るそうだ。汗を吸ってくれるし、地肌にシャツは駄目なんだとか。寝るときもパジャマをちゃんと着て寝るという。

・僕らの夏の夢
2009年のシングル「僕らの夏の夢」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

08月25日・09月01日は、毎年恒例「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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Rickie Lee Joens @ Billboard Live Osaka 2nd Stage

2013年08月14日 | Live

先週の月曜日、8月5日にリッキー・リー・ジョーンズを聴きに
ビルボードライブ大阪へ行きました。
ビルボードライブ公演は2007年以来6年ぶりになるとか。
東京のブルーノートで昨年9月に公演を行ってますから
ほぼ一年ぶりの来日ですね。
僕は今回がはじめてでした。

今回の公演はチェリストのEd Willett(エド・ウィレット)とのデュオ。
リッキー・リーは前半アコースティック・ギターを弾き、
後半はピアノを弾きながら歌いました。
彼女が好きに演奏して歌い、そこにチェロが添えられている。
ココロとカラダにやさしいオーガニックな音楽でした。

僕がリッキー・リー・ジョーンズの音楽を聴きはじめたのは1990年代に入ってから。
アルバムでいうと1991年の『POP POP』から。
初期の名盤『浪漫』まで遡って聴くということはせず、
何年間かのブランクがあって発表されるアルバムをオンタイムで聴く、
そんな感じで現役で活動する彼女の音楽を楽しんでました。

1993年のアルバム『Traffic From Paradise』の中の一曲、
「Stewart's Coat」は昔から大好きな一曲。
20年経った今でもときどき思い出しては聴いてました。

●Stewart's Coat


僕が聴きに行ったビルボードライブ公演なんですが、
この「Stewart's Coat」で幕が開きました。
僕は驚いてしまって口をポカンと開けてしばらく聴いてました。
こんなことってあるんですね。
まるで村上春樹の短編「偶然の旅人」の冒頭の挿話みたいでした。
客席の中でおそらく僕ひとりが感動していたのではないかと思います。
2013年のリッキー・リー・ジョーンズは僕の心を打った。
忘れられない真夏の一夜になりました。

その夜のライヴは彼女の代表作「Chuck E's In Love」や
ザ・バンドのカヴァー「The Weight」も演奏して
大変な盛り上がりとなりましたが、
僕は「Stewart's Coat」の余韻に浸ったまま。
しょうがないですよね。
また次に来日する機会があれば聴きに行こうと思いますが、
そのとき「Stewart's Coat」を聴くことができるかどうかは
わかりませんものね。

リッキー・リー・ジョーンズのFaceBookにセットリストがありましたので
コピペしておきます。

Set List from Osaka, Japan. August 5 (2) - 2013 (75 minutes)
STEWART’S COAT
WEASEL
YOUNGBLOOD
REBEL REBEL
A TREE ON ALLENFORD
LOVE IS GONNA BRING US BACK ALIVE
CHUCK E’S IN LOVE
LIVING IT UP
WE BELONG TOGETHER
THE WEIGHT
COOLSVILLE
SATURDAY AFTERNOONS
LAST CHANCE TEXACO
THE MOON IS MADE OF GOLD

●Duchess Of Coolsville : An Anthology
Amazonでライノのコンピ『Duchess Of Coolsville : An Anthology』が安くなってます(マーケットプレイスですが新品)。
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Sunday Song Book #1087

2013年08月11日 | Sunday Song Book

2013年08月11日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. SOUTHBOUND #9 / 山下達郎 "コージー" '98
2. FUN FUN FUN / THE BEACH BOYS '64
3. SUMMERTIME BLUES / EDDIE COCHRAN '58
4. LOVE LOST / JAMES BURTON '65
5. RIGHT DOWN HERE / J.J. CALE "REALLY" '72
6. SAILING / SOUL GENERATION "BEYOND BODY & SOUL" '72
7. I'VE GOT MY MINDS SET ON YOU / JAMES RAY '62
8. IKO IKO / THE DIXIE CUPS '65
9. 愛しきわが出雲 / 愛しきわが出雲市民合唱団 8月10日発売
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「猛暑でありますが、また豪雨。猛烈な雨でございます。数日前は秋田と岩手が豪雨で亡くなった方まで出ましてですね。半日で8月中の雨量分降ったという情報。全くおかしな陽気でございます。東京はもうとにかく暑いなんてもんじゃありません。ここ二三日とんでもない暑さです(笑)。40度超えたところも四国辺りではあるそうでありましてですね。一体どうなってしまったんでしょうね、しかし。観測史上何番目とかまだ言ってますから、これより上の季節があったんですね、昔は。おそろしいアレでございます。豪雨の災害に遭われた方は心よりお見舞い申し上げますが。北、それから西のほう、相次いででですね、ここ数週間ですね、被害がたくさん出ております。早い復興をお祈り申し上げております。日本中なんか原発だったり豪雨だったり、あとは猛暑だったり。暑かったり寒かったりとんでもないアレでございます。お身体みなさまくれぐれもお気をつけいただきまして。それでも季節は巡ってまいりましてお盆のシーズンでございます。今週はお休みのシーズンで、帰省がラッシュだというようなことも報道で出ております。こちらはもう盆も正月もございません(笑)。今月末から始まりますツアーのリハーサル。いよいよコーラスとサックスが加わりましてですね、本格的に段取りを組んでいく、こっからの二週間でございます。がんばっていきたいと思います。もう切符が取れたとか取れなかったいろいろなおハガキいただいております。お出でいただくみなさんはお待ち申し上げております。まだ当りがわからないという、そういうところもございます。お祈り申し上げております。こればかりは私にはどうにもなりません。ひとつよろしく」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。詳しいスケジュールとチケットの販売方法は山下達郎のオフィシャル・ホームページの「Live」にアップしている。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・納涼リクエスト大会
今週も納涼リクエスト大会。

・SOUTHBOUND #9
1998年のアルバム『COZY』から夏向きの曲ということでリクエストが殺到した。

・FUN FUN FUN
ビーチボーイズの1964年のシングル「FUN FUN FUN」は全米5位のヒット・ソング。1960年代初期は今とレコーディング方式が違っていて、特にビーチボーイズはヴォーカルがものすごく大きく入ってるので、今のダンスものと比べるとどうしても音圧に差が出るそうだ。「それをいかに埋めるかというですね。この20年サンデー・ソングブックで営々と努力してまいりました。引けを取らない音圧でビーチボーイズをお聴きいただけます」と達郎さん。

・SUMMERTIME BLUES
エディ・コクランの1958年のベスト10ヒット「SUMMERTIME BLUES」。ドラムが入ってなくて、しかもアコースティック・ギター。この曲も今のダンスものと比べると音圧に差が出る。「現代的なレコーディングに引けを取らないデジタル・プロセッシングの研究の経過をご堪能ください」と達郎さん。
曲をかけ終えて。
「ロックンローラーとしては最高にかっこいい人、エディ・コクラン。1958年のSUMMERTIME BLUESでございました。僅か21歳でこの世を去ってしまいました。永遠のロックンローラー、エディ・コクラン」と達郎さん。

・ LOVE LOST
先週のエレキ・インストのあまり。伝説的なギタリストのジェームス・バートン。テレキャスターの名手。1965年にジミー・バートンの名義出した至極のインスト・ナンバー「LOVE LOST」。作曲も本人。

・RIGHT DOWN HERE
J.J.ケールが亡くなった。オクラハマ出身のシンガー・ソングライター。スワンプ・ロックのカテゴリーに入る。達郎さんがいちばん聴いたのは1972年のアルバム『REALLY』。A面に入ってる一連の曲は女の人に対する情けない男の歌ばかり。とりわけ5曲目の「RIGHT DOWN HERE」はマッスルショールズで録音されたが、ギターとオルガンが素晴らしい。

・SAILING
リスナーがスマホのアプリでマイクをかざして曲名検索した曲。ソウル・ジェネレーションの「SAILING」。達郎さんもiPhoneのアプリで「Shazam」というのを使ってるそうだ。ソウル・ジェネレーションはニュージャージー出身の4人組の黒人コーラス・グループ。1972年のアルバム『BEYOND BODY & SOUL』から「SAILING」。スタン・ヴィンセントが作曲してアレンジ、プロデュースしている。ニューヨーク・レコーディングでポール・ハンフリーのドラム、チャック・レイニーのベース、ヒュー・マックラケンのギター、ジョー・サンプルのピアノという最高のミュージシャンの素晴らしい演奏。

・『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』のリマスター再発
ムーン・レーベル移籍第一弾の『MELODIES』が30周年になる。そして1993年に発売された『SEASON'S GREETINGS』が20周年。アニバーサリーということでこの二枚のアルバムを最新のリマスター・ヴァージョンで再発することになった。『Melodies 30th Anniversary Edition』と『Season's Greetings 20th Anniversary Edition』二枚とも発売日は8月28日。2013年のリマスターでボーナス・トラック・自筆ライナー付き。『MELODIES』は5曲、『SEASON'S GREETINGS』には7曲のボーナス・トラックが付いている。値段は現行2957円が2310円に。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・映画『陽だまりの彼女』主題歌「光と君へのレクイエム」
10月12日公開の映画『陽だまりの彼女』は越谷オサムさんの同名小説の映画化。主演は上野樹里さん、松本潤さん。監督は『ソラニン』や『僕等がいた』の三木孝浩さん。達郎さんがこの映画に主題歌を書き下ろした。タイトルは「光と君へのレクイエム」。映画の公開に合わせてCDのリリースは10月9日。カップリングはNHKドラマ10「第二楽章」の主題歌「コンポジション」。シングル「光と君へのレクイエム」の詳しい情報はワーナーのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・I'VE GOT MY MINDS SET ON YOU
ジョージ・ハリスンの1987年のカヴァーで全米NO.1になった「I'VE GOT MY MINDS SET ON YOU」のオリジナルにリクエスト。
リクエストしたリスナーから「ムーン・レーベルのリマスターはどのアルバムまでするのですか?」という質問。
時間はかかるかもしれないが『SONORITE』まで考えてるそうだ。
「I'VE GOT MY MINDS SET ON YOU」のオリジナル・ソングはワシントンD.C.出身のジェームス・レイの1962年のシングル。

・IKO IKO
ニューオリンズのガール・グループ、ディキシー・カップス。「IKO IKO」はもともとはインディアンの民謡で1940年代にダニー・ベイカーズ・クレオール・キャッツが最初のレコーディングという記録が残っている。シュガボーイ・クロフォードが1954年に「ジャコモ」と曲名を変えてニューオリンズではかなり知られるようになった。達郎さんの世代ではドクター・ジョンのヴァージョンではじめて聴いたそうだ。'60年代にはディキシー・カップスの「IKO IKO」が出なかったという。プロデュースはジェリー・リーバーとマイク・ストーラー。ディキシー・カップスがレコーディング・セッションの合間にドラム・スティックで灰皿を叩いてふざけていたら、それをリーバーとストーラーが録音していた。そこにパーカッションとベースをかぶせてシングルにしたところ、1965年に全米20位まで上がるヒットになった。

・愛しきわが出雲
今年出雲大社は60年に一度の平成の大遷宮という大改修が行われて、それにちなんで出雲出身のまりやさんが出雲市から依頼を受けて故郷への思いを綴った歌を書いた。「愛しきわが出雲」という曲を書き下ろし、ポランティア提供した。まりやさん本人のプロデュース。リズム・セクションのアレンジは達郎さん。ストリングス、オーケストレーションは服部隆之さん。これを出雲市が販売するCDということで8月10日に発売。まりやさんと市内の中高生・社会人合唱団総勢100名による「合唱団ヴァージョン」が収録されている。出雲市役所、観光協会のほか通販のワーナーミュージック・ダイレクトでも販売する。
http://shop.wmg.jp/items/IZCD-17322?icid=bnr_topmainM/

08月18日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
08月25日・09月01日は、毎年恒例「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #159

2013年08月07日 | Motoharu Radio Show

2013/08/06 OnAir - 1st. Week - 特集:夏の唄を集めて
佐野元春:夏草の誘い
Brian Wilson & Van Dyke Parks:My Hobo Heart
佐野元春:天国に続く芝生の丘
Trixie Whitley:Fourth Corner
Mayer Hawthorne:Reach Out Richard
ブルーベルズ :ブルーベルズの'サマー'
Steely Dan:Hey Nineteen
The Zombies:Time of the Season
Frank Sinatra:Summer Wind
佐野元春:君をさがしている (Live)
佐野元春:ニューエイジ (Live)
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■内容の一部を抜粋
・夏の唄を集めて
今夜は夏の唄を集めて。

・夏草の誘い
元春の2011年のセルフ・カヴァー・アルバム『月と専制君主』から「夏草の誘い」。

・My Hobo Heart
ブライアン・ウィルソンとヴァン・ダイク・パークスで「My Hobo Heart」。

・天国に続く芝生の丘
元春の1996年のアルバム『FRUITS』から結婚式の唄「天国に続く芝生の丘」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月8月の「3PICKS!」はトリクシー・ウィートリー『Fourth Corner』、メイヤー・ホーソーン『Where Does This Door Go 』、そしてトム・オデル『Long Way Down』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はトリクシー・ウィートリー『Fourth Corner』とメイヤー・ホーソーン『Where Does This Door Go 』。

・トリクシー・ウィートリー
ベルギー出身の女性ソングライター、現在26歳。最初に注目されたのはダニエル・ラノワとのコラボレーション。ダニエル・ラノワはU2、ボブ・ディラン、ピーター・ゲイブリエルといったアーティストを手掛けたプロデューサー。そのダニエル・ラノワのバンド、ブラック・ダブのヴォーカリストとして参加していた。とても自然でソウルフルな声が素晴らしい。父親がミュージシャンということもあって幼い頃から歌や楽器に慣れ親しんでいたということ。新しいレコードでもピアノやギターを弾いて歌っている。アルバム・タイトルは『Fourth Corner』。この中から「Fourth Corner」。

・メイヤー・ホーソーン
米国、ミシガン州デトロイト出身のソングライター。2008年にデビューした。ミシガン州デトロイトといえばモータウン・レーベル。モータウンとはモーター・タウンを縮めた言い方。モータウン・レーベルは米国の自動車産業で知られるデトロイトで生まれた。今回取り上げてるメイヤー・ホーソーン。影響を受けたアーティストはスモーキー・ロビンソン、ホーランド=ドジャー=ホーランド(モータウン・レーベルでたくさんのヒット曲を書いた作曲家チーム)。幼い頃から地元のラジオでソウルやジャズ、そうした音楽を聴いていたということ。その影響が現在の彼の音楽に出ている。アルバムを聴いて感じるのはソウル・ミュージックへの愛情。リスペクト。ソングライティングだけではなく、楽器の演奏、サウンドのデザイン、ほとんど自分でやっている。かなりのソウル・ミュージックおたくと言ってもいいだろう。そのメイヤー・ホーソーンの新しいレコード『Where Does This Door Go 』から「Reach Out Richard」。

・トゥイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるトゥイッターを公開しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。www.moto.co.jp/MRS/ 番組からトゥイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・ブルーベルズの'サマー'
「毎年夏になるとこの曲へのリクエストをいただきます」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「エコサーファー」。神奈川県や静岡県を拠点に海岸の美化活動に取り組んでいる。

・Nineteen
スティーリー・ダンの「Nineteen」。

・Time of the Season
ゾンビーズの「Time of the Season」。

佐野元春 : この季節夏、僕は大好きです。みなさんはどうですか? 夏といえば旅行の計画を立てている方もいるかと思います。今年2013年は大型の外国船が日本から発着するクルーズを運行して話題になってます。いわゆるメガシップですね。船の中にはプール、ショッピング・モールがあって、エンターテインメントやおいしい食事があるという船の中に街がある感じですね。こうしたクルーズというとお金がかかるという印象がありますけれどどうなんでしょうか。意外と外国船は割安だということも聞きます。それと去年は確か格安航空のサービスがはじまったと思います。気軽の空の旅を楽しめるというこであれば旅の計画も立てやすいですね。すいません何か旅行代理店のような話題になってしまいました。とにかくこの2013年の夏。たった一回きりしかないので、リスナーのみなさんも是非よい出会いを求めて素晴らしい思い出を作ってください。僕もちょっとがんばってみたいと思います。

・Summer Wind
フランク・シナトラの「Summer Wind」。

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

佐野元春 : 夏といえば野外コンサートに行くという方もいると思います。日本も大規模なロック・フェスが毎年開催されています。この野外フェス。世界的には'50年代から行われているということですけれども、日本ではこうした野外での大規模なロック・コンサートというと'80年代がはじまりですね。1985年、東京国立競技場でALL TOGHTHER NOWというイベントが行われています。そしてその2年後、1987年に熊本県でBEAT CHILDというイベントが行われています。それ以降、1997年にFUJI ROCK FESTIVALがはじまってRISING SUN、SUMMER SONIC、ROCK IN JAPANといった野外フェスが開催されるようになりました。
これは自分の話になるんですけれどもこの日本においての野外ロックフェスの黎明期といってもいい'80年代。先ほど例にあげましたALL TOGHTHER NOW、そしてBEAT CHILD。思い返せばこのふたつのイベントのどちらにも僕はラストの出演者として演奏しました。このときのライヴの記録が残ってるということなので、そのうちしっかりとまとめて、また改めてみなさんに聴いてもらえたらいいなと思ってます。
ライヴの話が出ました。ではここで最近の僕のライヴから聴いていただきたいと思います。これは自分の30周年のときに行った2011年、東京国際フォーラムでのライヴからです。バッキング・バンドはホーボーキングバンドにハートランドから長田くんを加えた編成となっています。僕の30年間のバンド・サウンドが正にここにあるという演奏です。是非聴いてください。

・君をさがしている (Live)
・ニューエイジ (Live)

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
「次回のMotoharu Radio Showは9月3日になります。このあとみなさんは2013年、残りの夏、素晴らしい時間を過ごしてください」と元春。
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Sunday Song Book #1086

2013年08月04日 | Sunday Song Book

2013年08月04日プレイリスト
「サーフィン・ホットロッド、インスト、サマー・サウンド特集」
1. ブーメラン・ベイビー / 山下達郎 "コージー" '98
2. PENETRATION / THE VENTURES "IN SPACE" '64
3. BOMBORA / THE ATLANTICS '63
4. K-39 / THE CHALLENGERS '64
5. CREEPER / MEL TAYLOR & THE MAGICS "IN ACTION" '66
6. BEACH BOY / LINDA HALL '65
7. BLUE JEAN No.1 (別ヴァージョン) / 寺内タケシ & ブルー・ジーンズ '65
8. SUMMERTIME GIRL / THE TRADE WINDS '65
9. BAY CITY / BUZZ & BUCKY '65
10. I LOVE YOU PART 1 / 山下達郎 "オーパス" "ビッグ・ウェイヴ" '84
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「集中豪雨、本当に大きな被害が出ております。被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。お大事に、引き続き。天災は大変でございます。早い復興を陰ながらお祈り申し上げております」と達郎さん。
全国ツアー「PERFORMANCE 2013」が8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りにはじまるので、リハーサルをやってるそうだ。ツアーを再開して今年で4周年目。メンバーのアンサンブルも円熟の域に達してきたとか。まだリズム隊だけの選曲をかねたリハーサルで、今月の中旬ぐらいから選曲を絞り込んで、それからコーラス、サックスが参加してのリハーサルを行うという。

・サーフィン・ホットロッド、インスト、サマー・サウンド特集
リハーサルの準備などに追われていてリクエスト特集を前倒しで行っていたが、今週はサーフィン・ホットロッド、インスト、サマー・サウンド特集。リクエストもたくさん来てるそうだが、ハガキのチェックまで手が回らないので「棚つか」みたいな特集。

・ブーメラン・ベイビー
1998年のアルバム『COZY』から「ブーメラン・ベイビー」。加山雄三さんの1965年の作品のカヴァー。

・PENETRATION
ヴェンチャーズの1964年の名盤『IN SPACE』は達郎さんが生まれて初めて買ったアルバム。この中からピラミッズのカヴァーで「PENETRATION」。ピラミッズよりヴェンチャーズのほうが演奏はいい。最近の資料によると印象的なペダル・スチールの音はカリフォルニアのスティール・ギターのスタジオ・ミュージシャン、レッドローズだとか。

・BOMBORA
オーストラリアを代表するインストゥルメンタル・グループのアトランティックス。彼らの代表作で1963年の「BOMBORA」。

・K-39
カリフォルニアのサーフィン・インストの代表的なバンド、チャレンジャーズの代表作で1964年の「K-39」。カリフォルニアのメキシコ国境に近いサーフ・スポットの名前がK-39だとか。最近の資料だとこの曲のドラムはハル・ブレインだそうだ。サックスはスティーブ・ダグラス。

・CREEPER
ワーナーミュージック・ジャパンでアトランティック・レーベルのカタログを千円で販売するシリーズが今月からまた新しくはじまる。今度は白人ポップ系で「マスター・オブ・ポップ・コレクション 1000」と題して今週8月7日に25タイトル、9月4日に25タイトルの合わせて50タイトルが出る。目玉はシェルビー・フリントのファースト・アルバムだとか。2013年最新リマスター。
http://wmg.jp/special/masters1000/

その内の1枚でヴェンチャーズのメル・テイラーがワーナーからソロで出したメル・テイラー & ザ・マジックスの1966年のアルバム『IN ACTION』。90年代にCD化されたときは達郎さんが解説を書いたが、今回は佐々木雄三さんのとても丁寧なライナーが付いている。アルバム『IN ACTION』の中からヴェンチャーズのレパートリーの「CREEPER」。ヴェンチャーズのヴァージョンはメジャー・コード仕立てだが、こちらはマイナー・コード仕立てなので、メロディがスムーズに聴こえる。達郎さんはこちらのヴァージョンの方が好きなのだとか。

・BEACH BOY
ガール・シンガーもののサマー・ソング。1965年のリンダ・ホールの「BEACH BOY」。曲を書いてるのがハンク・ハンター、スタン・ヴィンセントのコンビ。プロデュースがハンク・ハンター。

・映画『陽だまりの彼女』主題歌「光と君へのレクイエム」
10月12日公開の映画『陽だまりの彼女』は越谷オサムさんの同名小説の映画化。主演は上野樹里さん、松本潤さん。監督は『ソラニン』や『僕等がいた』の三木孝浩さん。達郎さんがこの映画に主題歌を書き下ろした。タイトルは「光と君へのレクイエム」。映画の公開に合わせてCDのリリースは10月9日。
http://hidamari-movie.com

シングル「光と君へのレクイエム」の詳しい情報はワーナーのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』のリマスター再発
今年は『MELODIES』が30周年になる。そして1993年に発売された『SEASON'S GREETINGS』が20周年。アニバーサリーということでこの二枚のアルバムを最新のリマスター・ヴァージョンで再発することになった。『Melodies 30th Anniversary Edition』と『Season's Greetings 20th Anniversary Edition』二枚とも発売日は8月28日。2013年のリマスターでボーナス・トラック・自筆ライナー付き。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・『SEASON'S GREETINGS』のボーナス・トラック
『SEASON'S GREETINGS』には7曲のボーナス・トラックが付いている。1989年に「クリスマス・イブ」が大ヒットして以来、いろんなところからクリスマス・ネタのオファーが殺到したとか。そうしたものはファンクラブの年末のCDに収録していたが、それをみんなまとめてボーナス・トラックとして収録。日本テレビのクリスマス特番「Happy Xmas Show!」に何曲か曲を提供したが、その中から「White Christmas(Happy Xmas Show! Version)」と「Jingle Bell Rock(Happy Xmas Show! Version)」。『SEASON'S GREETINGS』の中に入ってる短いアカペラ、ステージの素材として使っていたものの中から「We Wish You A Merry Christmas / おめでとうクリスマス」、ドイツのキャロル「O Little One Sweet / 優しくも愛らしき」、昨年の「PERFORMANCE 2011 - 2012」で使った「Joy To The World / もろびとこぞりて」。『SEASON'S GREETINGS』の中に入ってる「It's All In The Game」のライヴ・ヴァージョン。難波弘之さんと伊藤広規さんと達郎さんのトリオでのアコースティック・ヴァージョン。そして「Jingle Bell Rock(Live Version)」も同じくアコースティック・ヴァージョン。

・BLUE JEAN No.1 (別ヴァージョン)
達郎さんは寺内タケシとブルージーンズの'60年代のレア音源を最近手に入れたそうだ。当時はオフィシャルの音源の他にソノシートでいろんなところでレコーディングされている。ソノシートは権利が曖昧なのだという。今回はアパレル・メーカーのJUNが1965年に出したコマソンのソノシート(販促用に只で配っていたものだと思われる)。小林亜星さんのCMソングが何ヴァージョンか入っていて、そのB面に寺内タケシとブルージーンズの「BLUE JEAN No.1」の別ヴァージョンが入ってたとか。

・SUMMERTIME GIRL
アンダース & ポンシアのトレード・ウインズのいちばんレアなシングルの1枚で1965年の「SUMMERTIME GIRL」。

・BAY CITY
バズ & バッキーはバズ・ケイソンとバッキー・ウィルキンのふたりでロニー & デイトナスのメンバー。ナッシュビルのレコーディングで1965年のシングル「BAY CITY」。

・いちばん好きなテンション・コードは?
リスナーからの質問で「いちばん好きなテンション・コードは?」。
「いちばん好きなテンション・コードは?」ということだけれど達郎さんはテンション・コードが好きじゃないそうだ。分数和音のE分のDとかの分数コードがいちばん好きだとか。シュガーベイブのいちばん最初も分数コード、「CIRCUS TOWN」のイントロや「LOVE SPACE」のイントロも分数コード。アルバムの1曲目はほとんど分数コードなんだとか。中学の頃に聴いたウォーカー・ブラザーズのコードがわからなくて「一体どうなってるんだろう」というところからだという。

・I LOVE YOU PART 1
1984年のアルバム『BIG WAVE』から「I LOVE YOU PART 1」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

08月11日・18日は、「納涼リクエスト大会」
08月25日・09月01日は、毎年恒例「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント (2)
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