Tea & Biscuits

2007年06月30日 | 佐野元春 Radio Days

Tea & Biscuits
2007年6月29日(金) FM COCOLO 10:00-12:55
DJ:加美幸伸
GUEST:佐野元春

Playlist
君が気高い孤独なら
世界は誰の為に
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■内容の一部を抜粋
・お茶
番組名が「ティー & ビスケッツ」ということにちなんでお茶の話題から。
元春「時折いただきます。仕事の合間とかにね。お茶を飲むのは好きですよ」
加美「例えばどういう種類の?」
元春「そうですね~、日本茶もありますし、それから紅茶、近所に良い紅茶屋さんがあるので、そこでブレンドしたお茶を飲んだりとかね、します」
加美「なるほど。普段、そういうお茶をいただく時っていうのは、どういうシチュエイションでいただいてらっしゃるんですか?」
元春「一人の時もあるし、仲間と一緒の時には、その時間をシェアしながら、という感じですよね」
加美「例えば曲を作る時とか、レコーディングの合間とか...」
元春「レコーディングの合間、あっ、そうです、スタジオの中ではね、あまり和みながらお茶を、という雰囲気はないですね」
加美「そうですか」
元春「むしろ、寛いでる時に[じゃあお茶を飲もうか]って。だから友達同士の和気藹々とした集いの中でのお茶の時間という感じですかね」
加美「そうですか。そういうね、今回のアルバムというのは、そういうふうなお茶をいただきながら、人生を振り返りながら聴くという方もいらっしゃっていいと思いますし、おもいっきりお酒を飲みながら勢いよく聴く方がいてもいいと思うし、いろんなスタイルで聴けるアルバムが登場したなと思って、ひじょうにうれしく思います」
元春「ありがとう」

・ロックンロール
DJの加美幸伸は25年前アルバム『Heart Beat』を手にして、その収録曲の「ガラスのジェネレーション」や「悲しきRadio」に心を持っていかれたのだと熱く話す。ニュー・アルバム『COYOTE』を聴いて、「オレはまだロックンロールを欲している」と気がついたのだそうだ。「ガラスのジェネレーション」の"つまらない大人にはなりたくない" というフレーズに励まされた自分自身が間違ってないということを実感したのだという。
元春「ありがとうございます。十代は十代のロックンロールがあっていいし、また三十代、四十代のためのね、ロックンロール音楽があって、僕はいいと思います」

・ソングライターとしての望み
加美幸伸は指摘する。ラストの「黄金色の天使」だけがフェイドアウトで、ほかの曲はすべてカットアウトだと。だから余韻を楽しみながら次の曲に向かっていけるのだと。曲間のインターバルも、心の持って行きかたというか、次の曲に挑む姿勢、気持ちを促してくれるので、心地よく12編をドライヴし、自分のドラマや人生観とオーバーラップしながら聴けたと話す。
元春「それは本当にソングライターとして光栄な聴きかたです。常々僕は曲を書いて、いつも自分の心情はさておいて、みなさんが聴いていただいて、楽しく受け取ってくれる、ストーリーですね、物語をいつも書いている。その物語を聴いてくれた方が自分なりのまた新しい物語をね、そこから得ていただく。これがソングライターとしての、いちばんの望みなんですよね」
加美「11曲目の[コヨーテ、海へ]というのはラストに波の音が入ります。これが正に映画の中でいうエンドロールでね、出演者やスタッフの名前がながれてきます。そこでスカンッと余韻を楽しみながらね、次の12曲目で、ちょっとハッという感じになって、気持ちよく明かりが点くのを待つっていう、映画館の緊張というものが全体に感じられて... だからみなさんの心の中にあるイメージというものがひじょうに重要になってくるアルバムだなと...」
元春「そうなんです。僕が自分で書いた曲が、決して完結はしてないと思うんですよ。しかし、いざこれが聴き手の手元に渡って、聴いて下さって、そうすることで僕とその聴き手の間に曲というのは完成するんじゃないのかなって常々思ってるんですね。うん」

・今後の予定
加美「あと、どうですかライヴとか?」
元春「『COYOTE』という素晴らしいアルバムができました。これのいわゆるライヴ版ですよね。これも是非実現したいと思っている。今、プラン中ですので、詳細がわかったら、僕のホームページに来てくれると、わかるようにしときます」
コメント
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