Sunday Song Book #994

2011年10月30日 | Sunday Song Book

10月30日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. FRAGILE / 山下達郎 "コージー" '98
2. WALK DON'T RUN / JEFF BECK "LITTLE BIG LEAGUE" '94
3. BEHIND CLOSED DOORS / CHARLIE RICH '73
4. NEVER HAD A LOVE LIKE THIS BEFORE / TAVARES '78
5. SO IN LOVE / CURTIS MAYFIELD '75
6. WALTZING MATILDA / SPANKY & OUR GANG "LIVE" '70
7. MONDAY BLUE / 山下達郎 "ゴー・アヘッド!" '78
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■内容の一部を抜粋
・近況
ずっーとリハーサルをやっていたので声が通っているとか。残すところ一週間、あと何回かリハーサルをやって、ゲネプロという通しリハをやって、11月6日(日)に千葉県市川市の市川市文化会館から全国ホールツアー「JACCS PRESENTS 山下達郎 PERFORMANCE 2011-2012」がスタートする。だいぶ曲の感じがまとまってきて、段取り、繋ぎの喋りなどもあるので、この一週間が追い込み。

・リクエスト
先週まではかなり前倒しで番組を収録していたが今週は久し振りに直近に収録しているそうだ。今年は早くもインフルエンザが大流行していて、達郎さんも予防接種を先週してきたという。今週もそういうわけで「棚つか」の選曲している心の余裕がないのでリクエスト特集。

・FRAGILE
季節柄なのでメロウな曲のリクエストに応えて。1998年のアルバム『COZY』から「FRAGILE」。

・WALK DON'T RUN
ジェフ・ベックの演奏する「WALK DON'T RUN」は1994年の映画『LITTLE BIG LEAGUE』のサントラに収録されている。バックはジーン・ビンセントのトリビュート・アルバムとして発表した『CRAZY LEGS』のセッション・メンバーだとか。

・BEHIND CLOSED DOORS
チャーリー・リッチはもともとはロカビリーやカントリーをやっていた人だが、カントリーに転進して大きな実績を上げた人。「BEHIND CLOSED DOORS」はカントリーに転進して最初のヒット曲。1973年の全米15位というスマッシュ・ヒットだがミリオンセラーになった。ビリー・シェリルのプロデュース作、ケニー・ヨーデルの作品。チャーリー・リッチは1995年に亡くなった。

・NEVER HAD A LOVE LIKE THIS BEFORE
はじめてリクエストするというリスナーから達郎さんが25歳のときによく聴いていた曲へのリクエスト。
達郎さんが25歳の頃というと1978年になるそうだ。コモドアーズやテディ・ペンタグラス、チャカ・カーンなどいろいろあるが、いちばん聴いていたのはタバレスの「NEVER HAD A LOVE LIKE THIS BEFORE」。ニューヨークでクールスというロカビリー・バンドのプロデュースをしていたときヘビロテでかかっていたという。シングルとアルバムを買って東京に送り毎日聴いたとか。タバレスの1978年全米ソウル・チャート5位という彼らの代表作の1曲。作曲はグレン&ハンクスというソングライター・チーム。アルバム『MADAM BUTTERFLY』に収録されている。

・SO IN LOVE
カーティス・メイフィールドの「SO IN LOVE」は1975年、全米ソウル・チャート9位、全米チャート67位。達郎さんの人生のこれ1枚というアルバム『THERE'S NO PLACE LIKE AMERICA TODAY』に収録されている。

・番組放送1000回記念のプレゼント
「JACCS CARD SUNDAY SONG BOOK」は12月11日にめでたく放送1000回を迎えることになる。番組からリスナーに1000回を記念して11月からはじまる
全国ホールツアー「JACCS PRESENTS 山下達郎 PERFORMANCE 2011-2012」に、リスナーのみなさんをJFN38局ネットワークの各ステーション毎に2名、合計38組76名を招待することになった。第二弾は11月27日から12月5日までの受付がはじまる。往復はがきのみの応募で、詳しい応募方法はTOKYO FMのサイト内に特設サイトが設けられてるので、そちらで確認してほしいとのこと。トップページにバナーがあるのでそこからジャンプ。
http://www.tfm.co.jp/1000/

リスナーの中から当選したという人もいてお礼のはがきが届いてるそうだ。

・WALTZING MATILDA
女子サッカーは「なでしこ」と日本では呼ばれているが、オーストラリアでは「マチルダス」と呼ばれてて「WALTZING MATILDA」の「マチルダ」なんだとか。まともに聴いたことがないというリスナーから聴かせてほしいというリクエスト。
「WALTZING MATILDA」は20世紀の初頭に作られた曲なんだそうだ。達郎さんの世代にはスタンリー・クレーマの映画『渚にて』のテーマ・ソングとして知られてるという。達郎さんはリバイバルで観たとか。達郎さんにとっての「WALTZING MATILDA」は1960年代に活躍した男女混声の6人組のグループ、スパンキー&アワ・ギャングのヴァージョン、1970年にリリースしたライヴ・アルバム『LIVE』に収録されてるアカペラなんだそうだ。

・MONDAY BLUE
「10月のラストの日曜日なので滑り込み(笑)」とリクエストに応えた。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月06日は引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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SO..... WHAT'S THE BEST SONGS?!

2011年10月27日 | Live
   
24日はビルボードライブ大阪に吉田美奈子 & THE BANDを聴きに行きました。
美奈子さんのライヴは本当に久しぶり。
2000年のクリスマスにTIN PANのライヴのゲストとして出演したのを見たのが最初で
それからは毎年のように聴きに行ってましたが、
コピーコントロールCDにまつわるある発言が気になってしばらく足が遠のいていました。
ここ数年は企画物のアルバムで声を聴いてましたが
今年はそれさえ出なかったから本当に久しぶりに声を聴くなぁという感じでした。

今回はビルボードライブ大阪だけの単独公演たんですが、ライヴのタイトルは『SO..... WHAT'S THE BEST SONGS?!』。
ビルボードライブ大阪からヒット曲オンパレードのセットリストにしてくれとでも言われたんでしょうか(苦笑)。
一日二公演で一公演目は最長で一時間半しかできないとなると凝縮した内容でという要望もわかりますけれども。

今年は7月にベースの岡沢章さんが病で休んでいたそうで
吉田美奈子 & THE BANDとしては今年最後になるライヴということでした。
新しい曲から昔の曲へと遡ってゆくという構成。
美奈子さんの声に艶があってどんどん引きこまれてしまいました。
ツイン・キーボードのバンド編成もよかった。
河合代介さんのハモンド・オルガンを聴くのははじめてでしたが素晴らしかったです。
倉田信雄さんはフェンダー・ローズを演奏。こちらもよかったです。
バンドはドラムが島村英二さんでした。元春の初期のアルバムにセッションで参加してことを思い出しました。
ギターは土方隆行さん。ベースがおなじみの岡沢章さんという編成ですね。
圧巻だったのは「Liberty」。大好きなこの曲が聴けて本当によかったです。



■SO..... WHAT'S THE BEST SONGS?!
2011年10月24日(月) ビルボードライブ大阪
1st Stage 整理番号26番

吉田美奈子(Vocals)
倉田信雄(Keyboards)
土方隆行(Guitar)
島村英二(Drums)
岡沢章(Bass)
河合代介(Organ)
  
Set List
1 Fun!
2 Beauty
3 Loving You
4 頬に夜の灯
5 少しだけ.....
6 Rim
7 Liberty
8 Town
Encore
9 30秒の奇跡    

Twitterで教えてもらったんですがセカンド・ステージはトロンボーンの村田陽一さんが飛び入り出演したとか。
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Sunday Song Book #993

2011年10月23日 | Sunday Song Book

10月23日プレイリスト
「ツアー前哨戦・山下達郎ライブで棚つか!」
1. ラスト・ステップ(LIVE) / 山下達郎 [89/04/07 宮城県民会館] "JOY" '89
2. 永遠のFULL MOON(LIVE) / 山下達郎 [81/03/11 六本木 PIT-INN]
3. HAPPY HAPPY GREETING(LIVE) / 山下達郎 [10/10/26 神奈川県民ホール]
4. WITH YOU(LIVE) / 山下達郎 with "WHAT IS HIP?" [04/07/16 六本木 PIT-INN]
5. 今日はなんだか(LIVE) / 山下達郎 [10/09/10 東京エレクトロンホール宮城]
6. 煙が目にしみる(LIVE) / 山下達郎 [98/12/16 広島郵便貯金ホール]
7. ENDLESS GAME(LIVE) / 山下達郎 [92/03/15 中野サンプラザホール]
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■内容の一部を抜粋
・近況
ツアーのリハーサルが佳境に入ってきたので今週も番組は前倒しで収録しているそうだ。レパートリーが多くなってるので選曲に悩んでるという。やりたい曲を並べると5時間ぐらいになるので削る作業をしているとかで難しくて大変だと達郎さん。

・ツアー前哨戦・山下達郎ライブで棚つか!
聴取率週間。今回は11月6日からツアーがはじまるのでツアー前哨戦として山下達郎のライブ音源で棚からひとつかみ。今まで聴いてもらってお馴染みのものから今日はじめて聴いてもらうものまで、いろいろと取り揃えたそうだ。新しい音源をミックス・ダウンする余裕がないのでPAアウトのデジタル・プロセッシングを中心に。

・ラスト・ステップ(LIVE)
山下達郎のライヴ・アルバムは『IT'S A POPPIN' TIME』と『JOY』という2アイテムがあるが、直近の『JOY』からでももう20年以上経ってる。1989年の『JOY』はマスターテープそのままをCDに焼き込んでるそうだ。リマスタリングがまだ施されてない。『JOY 2』が出たときに『JOY』のリマスター盤を発表する計画なのだという。なので番組だけはデジタル・プロセッシングした音でとのこと。
震災からの復興・復旧が待たれる宮城県民会館(現東京エレクトロンホール宮城)で1989年の4月10日に行われたライヴから『JOY』の冒頭に収録された「ラスト・ステップ」。

・永遠のFULL MOON(LIVE)
秋口にあった選曲ということで1979年のアルバム『MOONGLOW』から「永遠のFULL MOON」。
1981年3月11日に今は無き六本木ピットインで行われたライヴ・レコーディングから。
達郎さんが28歳になったばかりで突進している頃。

・HAPPY HAPPY GREETING(LIVE)
30年飛んで昨年2010年10月26日に神奈川県民ホールで行われた35周年のライヴ・ツアーから。
デビュー35周年なので1曲目に「HAPPY HAPPY GREETING」を歌った。
もともとはkinki kidsに書いた曲のセルフカヴァー。
kinki kidsは今度発表する『K ALBUM』で「いのちの最後のひとしずく」をカヴァーするそうだ。
でき上がったら番組で紹介する予定だとか。

・WITH YOU(LIVE)
先週のシルビア・ロビンソン関連の曲でモーメンツの1976年のヒット曲「WITH YOU」のカヴァー。
昔からセッションでよく歌ってきた曲だという。
2004年7月16日、六本木ピットインのクロージングのときのライヴから。
松木恒秀さんのグループ、WHAT IS HIP?、
渡嘉敷祐一さんのドラム、岡沢章さんのベース、野力奏一さんのキーボード、松木恒秀さんのギターに、
達郎さんがゲストで歌ったときの「WITH YOU」のカヴァー。PAアウトの音源。
最近はレパートリーが増えたのでカヴァーがライヴでやれなくなったとか。
ライヴハウスだったら日替わりでできるのでライヴハウスを計画してるとか。

・今日はなんだか(LIVE)
本当は今回すべて仙台の音源だけでやろうとも思ったそうだ。
「ちょっと音色が、PAアウトが掌握しきれないので、なので気持ちだけ」と達郎さん。
昨年2010年9月10日に東京エレクトロンホール宮城で行われたライヴから「今日はなんだか」。PAアウトの音源。
「決してベスト・パフォーマンスじゃないんですが東京エレクトロンホール宮城、宮城県民会館の復興の願いを込めて」と達郎さん。
「シュガーベイブ時代の曲というのは自分の内包するビートが、内なるビートが最も原点なので、35年経ってやってもあまり飽きない、そういうものだと思います。まだプロになるとば口の、何も考えてない純粋なビート感で作られた曲なので、いくつになってもやっていて飽きることのない感じがしますが(笑)、自分の中で」と達郎さん。

・煙が目にしみる(LIVE)
ここ最近はCM明けは「ストリングスもののメロウなやつ」という感じになってるので今日もそのパターンでと達郎さん。
このあいだNHKで放送された10時間の特番となるべくかぶらない、そして秋口なのでメロウな曲を選曲したそうだ。
1998年12月16日、広島郵便貯金ホール(現広島ALSOKホール)で行われたアルバム『COZY』のツアーからPAアウトで「煙が目にしみる」。
「この広島での『煙が目にしみる』はなかなかメロウに歌えてるんではないかと思いまして(笑)」と達郎さん。
オリジナルは1993年のクリスマス・アルバム『SEASON'S GREETINGS』。

・ENDLESS GAME(LIVE)
1992年3月15日に中野サンプラザで行われたアルバム『ARTISAN』のツアーから。
もともとは1990年のシングル。1991年のアルバム『ARTISAN』に収録された。
ライヴではこの『ARTISAN』ツアーでしか演奏してないそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月30日はレギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #092

2011年10月19日 | Motoharu Radio Show

2011/10/18 OnAir - 3rd. Week
01.Tom Petty & The Heartbreakers:Jammin' Me
02.Feist:We're All In the Dance
03.Ron Sexsmith:Speaking With the Angel
04.Nick Lowe:Restless Feeling
05.Rockpile:Teacher Teacher
06.Brinsley Schwarz:The Ugly Things
07.Dave Edmunds:Girls Talk
08.Dr. Feelgood:She Does It Right
09.Ian Dury:Sweet Gene Vincent
10.Elvis Costello & The Attractions:Oliver's Army
11.Elvis Costello & Nick Lowe:Baby It's You
12.Moto & The British Flying Saucers:愛するってことはむずかしい
13.Moto & The British Flying Saucers:陽気に行こうぜ
14.Brinsley Schwarz:(What's So Funny 'Bout) Peace, Love and Understanding
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■内容の一部を抜粋
・Jammin' Me
リスナーから「先日亡くなったスティーブ・ジョブス。僕が知る限り彼の名前が出てくるのはこの曲だけではないでしょうか? 当時の世相を歌ったディランとの共作のこの曲、スティーブ・ジョブスがアメリカン・ドリームを体現していたことを現していると思います」というコメント。
「そうですね。確かにこの曲にはスティーブ・ジョブスの名前が出てきます。アップルの創始者でCEOのスティーブ・ジョブス氏。先日亡くなりました。多くの人が彼の死を悼んでいます。彼が残した最も印象的な言葉"Stay hungry, Stay foolish"いつも何かを求めて賢くなるな。正にロックンロールの哲学と同じじゃないかと思います。スティーブ・ジョブス氏、心より哀悼の意を表します」と元春。

・We're All In the Dance
映画『パリ、ジュテーム』という映画のエンディングにながれる美しい曲。ウィルコの「You & I」でデュエットしていた女性シンガー、ファイストが歌っている。以前、アップル・コンピュータのCMソングに使われて注目された。

・Speaking With the Angel
リスナーからのリクエストでロン・セクスミスの「Speaking With the Angel」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月10月の「3PICKS!」はR.E.M.『Collapse Into Now』、Wilco『Whole Love』、そしてニック・ロウ『The Old Magic』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はニック・ロウ『The Old Magic』。

・ニック・ロウ
「Cruel To Be Kind」というヒット曲がある英国のロック・ミュージシャン。現在62歳。ソングライターとして、レコーディング・プロデューサーとしてこれまでとてもいい仕事をしてきた。初期のバンド、ブリンズレー・シュワルツ。ギタリストのブレンズレー・シュワルツに声をかけられてニック・ロウはべーシストとしてバンドに入る。その後、ギタリストのデイヴ・エドモンズと出会ってバンド、ロックパイルを結成する。実を言うとブリンズレー・シュワルツ、ロックパイルは商業的にうまく行かなかった。ただニック・ロウが他のミュージシャンと違っていたのは彼はレコーディング・プロデューサーとしてとても優れていたということ。1976年、ニック・ロウは仲間たちとインディ・レーベルを作る。スティッフ・レーベル。パンク、ニュー・ウェイブの新しいレーベルとして人気があった。ニック・ロウはそこでレーベル・プロデューサーとして働いた。特に初期のエルヴィス・コステロをプロデュースしたことで注目を浴びた。'70年代ニック・ロウはパンク、ニュー・ウェイブの立役者と呼ばれたが、その後はマイペースで自分の音楽に取り組んでいる。
「ニック・ロウのサウンドですよね。米国のルーツ音楽をベースに英国人らしいポップなサウンド、一言で言えばそのようなことがいえるんじゃないかと思います」と元春。
新しいアルバム『The Old Magic』から「Restless Feeling」。

・Teacher Teacher
ニック・ロウつながりでデイヴ・エドモンズと組んだロックパイルの「Teacher Teacher」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO法人「GoodDay」。身近な遊びをテーマに誰もが楽しく気軽に参加できる環境イベントやキャンペーンの企画・運営を2005年から行っている。

・The Ugly Things
番組後半はパブ・ロック特集。
特集1曲目はパブ・ロックの代表的なバンドとして知られているブリンズレー・シュワルツの「The Ugly Things」。

・Girls Talk
英国にはパブと呼ばれる酒場があって仕事帰りに一杯ひっかけて帰る楽しい場所。パブ・ロックはそのパブから生まれた音楽といっていい。1970年代前半、そんなパブ・ロック・シーンを支えた一人、デイヴ・エドモンズのレコードから「Girls Talk」。

1970年代前半というとローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリン、またグラム・ロックが流行っていてデイヴィッド・ボウイやTレックス、そうした派手なバンドに人気があった頃。そんな派手さとは対照的にパブ・ロックのバンドは地元のパブを中心にライヴを続けていた。そんな中パブでの地道なライヴが評判となって一気に注目を浴びるバンドが出てきた。Dr.フィールグッド。1976年全英NO.1になってパブ・ロックは一気に注目される。Dr.フィールグッドに続いてエディ&ホットロッズ、イアン・デューリー。そうした個性的なバンドが次々に出てくる。Dr.フィールグッド「She Does It Right」とイアン・デューリー「Sweet Gene Vincent」のごきげんなロックンロール・レコードを2曲続けて。

1970年代中盤、当時のパンク、ニュー・ウェイブの流行を受けて新しいレーベルが立ち上がる。スティッフ・レーベル。メイン・ストリームに対抗するレーベルとして一番注目を浴びていたレーベル。3PICKS!で取り上げたニック・ロウはこのスティッフ・レーベルのプロデューサーとしていい仕事をした。レーベルにはレックレス・エリック、ラリー・ウォレス、エルヴィス・コステロ、イアン・デューリー、ダムド。そうしたちょっと癖のあるアーティストたちが集まっていた。中でもエルヴィス・コステロは現在の活動を見てもわかるとおり、最初から才能が飛び抜けていた。ニック・ロウがプロデュースしたエルヴィス・コステロの曲から「Oliver's Army」、そしてニック・ロウとエルヴィス・コステロのデュエットによるカヴァー「Baby It's You」。

元春 : 今夜パブ・ロック特集ということで実は僕もパブ・ロックといえば深い関係を持ってます。1989年にリリースした『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』というアルバムは僕が英国に行って半年間かけて作ったアルバムです。バッキング・ミュージシャンにブリンズレー・シュワルツ、そしてエルヴィス・コステロのバンド、アトラクションズからそれぞれ参加してもらいました。ギター、ブリンズレー・シュワルツ、キーボード、ボブ・アンドリュース、ドラムスにピート・トーマスといった人たちです。とにかくパブ・ロック周辺のミュージシャンはみんな演奏がとてもしっかりとしていますね。この『ナポレオンフィッシュ』のセッションはとても素晴らしかったです。当時僕は三十代前半、このロンドンでのセッションがとても勉強になったのを覚えています。単身英国に乗り込んでのレコーディング・セッション。向こうでアパートを借りて半年間かけて作ったんですけれど、当時のセッションから2曲、ここで聴いてみたいと思います。ここにも英国の血が流れてるんじゃないかと思います。「愛するってことはむずかしい」、そして「陽気に行こうぜ」、2曲続きます。

・(What's So Funny 'Bout) Peace, Love and Understanding
ムーブメントということでいうとパブ・ロックのムーブメントは'70年代で終わった。パブ・ロックを米国のルーツ音楽をベースにした英国流のポップ・サウンドと解釈すると、このパブ・ロックのDNAを持った新しいバンドはきっとこれからもたくさん出てくると思うと元春。特集最後はブリンズレー・シュワルツの「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love and Understanding」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
11月1日火曜日
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Sunday Song Book#992

2011年10月16日 | Sunday Song Book

10月16日プレイリスト
「シルビア・ロビンソン追悼」
1. PILLOW TALK / SYLVIA '73
2. MY THING / THE MOMENTS '72
3. I'LL ERASE AWAY YOUR PAIN / THE WHATNAUTS '71
4. SEXY MAMA / THE MOMENTS '73
5. SHO NUFF BOOGIE / THE MOMENTS with SYLVIA '75
6. SWEET STUFF / SYLVIA "SYLVIA" '74
7. LAY IT ON ME / SYLVIA '77
8. NEXT TIME THAT I SEE YOU~YOGI SAYS GOODBYE / THE MOMENTS "THOSE SEXY MOMENTS" '79
9. RASTAMAN / SYLVIA "SYLVIA GOES REGGAE!" '95
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。今頃はライヴのリハーサルでウンウン唸ってるはずだと達郎さん。秋真っ盛りで食べ物がおいしいのでついつい食べ過ぎて体重が増えてゆく。ライヴの直前なのでそういうことにならないように気をつけてるとか。

・シルビア・ロビンソン追悼
9月29日にアメリカ、ニュージャージーを拠点に活動を続けていたシンガー、ソングライター、プロデューサーでもあるシルビア・ロビンソンが亡くなった。75歳だった。'70年代初期のニュージャージー・サウンドに大きな影響を受けたと達郎さん。いわゆるスイート・ソウルの範疇に入るような音楽だが、シルビア・ロビンソンはそれだけに留まらず、若い頃からキャリアがあって、それからラップ、ヒップホップ・ミュージックの草分けで、マザー・オブ・ラップと呼ばれる存在でもある。達郎さんは彼女のスイート・ソウルに物凄くノックアウトされて、二十歳前後貪るように聴いたので今週は追悼特集。但し、今ライヴのリハーサルの最中なので精緻なバイオとかフォロー・アップできないので、あくまでも「棚つか」。達郎さんの好きなシルビア・ロビンソンの曲を集めた追悼特集。シルビアの歌はミッドナイト・ミュージック、性愛の歌が多いので、昼間よりも夜中のメロウな時間に聴いてほしいと思ってるそうだ。

・PILLOW TALK
シルビアは1936年生まれ。日本で言えば昭和11年生まれということになるので服部克久さんや加山雄三さんと同じ世代。1950年、14歳でリトル・シルビアとしてデビュー。その後、ギタリストのミッキー・ベイカーとデュオを組んでミッキー&シルビアで「LOVE IS STRANGE」というヒット曲を出したりしている。もともと生まれはニューヨークで、ジョン・ロビンソンと結婚してニュージャージーにスタング・オール・プラチナムというレーベルを設立する。このレーベルのドル箱スターがモーメンツという3人組の黒人ヴォーカル・グループ。いわゆるスイート・ソウルの範疇に入るグループ。そのプロデュースと作曲に関わってゆく。1970年代に入ってシルビアという名前で出した「PILLOW TALK」が全米ソウル・チャート2位、全米3位のミリオンセラーとなり、一躍シルビアの名前がソウル・チャートで名の響くことになる。いわゆるお色気路線のスタート。シルビア・ロビンソン37歳女盛りの「PILLOW TALK」。

・MY THING
シルビアはソロ・シンガーの前からソングライター、プロデューサーとしていろんな仕事をしている。いちばん成功したのはモーメンツ。彼らの代表作の「MY THING」は1972年全米ソウル・チャート12位。
スタング・オール・プラチナムというレーベルはほとんどプライベート・スタジオでレコーディングしているのでデモテープのような音。ひじょうに音が悪いが、そのローファイな感じがR&B、今にも通じるストリートな感覚に満ちている。

・I'LL ERASE AWAY YOUR PAIN
ニュージャージーのヴォーカル・グループ、ホワットノーツの最大のヒット曲「I'LL ERASE AWAY YOUR PAIN」は1971年、全米ソウル・チャート14位、全米71位。ニュージャージーの名プロデューサー、ジョージ・カーとシルビアの共作。

・SEXY MAMA
モーメンツの代表曲「SEXY MAMA」は1973年、全米ソウル・チャート3位、全米17位。後にローラ・ニーロがカヴァーして知られるようになった。作曲はリード・ヴォーカルのハリー・レイ、メンバーのアル・グッドマン、シルビアの3人クレジット。

・SHO NUFF BOGGIE
モーメンツ・ウィズ・シルビア名義でシングル・カットされた「SHO NUFF BOGGIE」は1975年全米ソウル・チャート45位、全米チャート80位。作曲はリード・ヴォーカルのハリー・レイ、メンバーのアル・グッドマン、シルビアの3人クレジット。

・SWEET STUFF
後半はシルビアのソロ作品から。1976年のサード・アルバム『SYLVIA』からシングル・カットされた「SWEET STUFF」。1974年全米ソウル・チャート16位。
アルバム・ジャケットがすごいのでホームページのプレイリストを見てほしいと達郎さん。
http://www.tatsuro.co.jp

・LAY IT ON ME
1977年の4枚目のアルバム『LAY IT ON ME』からシングル・カットされて全米ソウル・チャート65位。ディスコ・ブームの時代なのでそうしたサウンドになっている。
アルバム・ジャケットと共に楽しんでほしいと達郎さん。
http://www.tatsuro.co.jp

・NEXT TIME THAT I SEE YOU~YOGI SAYS GOODBYE
モーメンツの1974年のアルバムから「NEXT TIME I SEE YOU」。作曲はリード・ヴォーカルのハリー・レイ、メンバーのアル・グッドマン、シルビアの3人クレジット。

・RASTAMAN
シルビアが1995年にシュガーヒル・レーベルから出したミニ・アルバム『SYLVIA GOES REGGAE!』から。ラップ、ヒップホップへの貢献にも触れたかったそうだが時間オーバー、次の機会に。

・山下達郎ライブ特集
来週は聴取率週間なので「ツアー前夜祭・山下達郎ライブ特集」。このあいだNHKで10時間の特番をやったときの音源が残ってるという。秋向きの選曲でとのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月23日は「ツアー前哨戦・山下達郎ライブで棚つか!」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #091

2011年10月12日 | Motoharu Radio Show

2011/10/11 OnAir - 2nd. Week
01.Wilson Pickett:In the Midnight Hour
02.Steve Cropper:Thirty Second Lover (feat. Steve Winwood)
03.Eric Clapton & Steve Winwood:Them Changes (Live)
04.Wilco:Born Alone
05.Wilco:Dawned On Me
06.佐野元春:クエスチョンズ
07.Madeleine Peyroux:The Summer Wind
08.Ry Cooder:Dreamer
09.Chet Baker:But Not for Me
10.Chet Baker:It's Always You
11.Paul Simon:American Tune
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■内容の一部を抜粋
・In the Midnight Hour
番組前半はサザン・ソウルの特集。
ウィルソン・ピケットの「In the Midnight Hour」はウィルソン・ピケットとスティブ・クロッパーの共作。作曲がスティーブ・クロッパー。

・Thirty Second Lover (feat. Steve Winwood)
スティーブ・クロッパーは'60年代、スタックス・レーベルに在籍して、プレイヤーとして、作曲家として、そしてプロデューサーとして活躍した。オーティス・レディング、サム&デイヴ、エディ・フロイド、ウィルソン・ピケットなどを手掛けた。いわゆる「サザン・ロック」の立役者。
そのスティーブ・クロッパーの新しいアルバム『Dedicated』にはルシンダ・ウィリアムス、B.B.キング、ブライアン・メイといったゲストが参加している。中でも元春がいいなと思ったのはゲスト・プレイヤーはスティーヴ・ウィンウッド。オルガンとヴォーカルで参加したのが「Thirty Second Lover」。
「ソウル・ミュージックへのリスペクトを感じます」と元春。

・Them Changes (Live)
スティーヴ・ウィンウッドはエリック・クラプトンと一緒に11月から12月にかけて来日。北海道から福岡まで12公演が予定されている。
「Them Changes」は元春のライヴでホーボーキングバンドがよくオープニングに演奏する曲として知られている。今夜紹介する「Them Changes」は2009年にマジソン・スクエア・ガーデンで行われたエリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドのライヴから。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月10月の「3PICKS!」はR.E.M.『Collapse Into Now』、Wilco『Whole Love』、そしてニック・ロウ『The Old Magic』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はWilco『Whole Love』。

・Wilco
米国のバンド。結成して17年。彼らの8枚目のアルバム『Whole Love』は自分たちのレーベルからのリリース。アルバムが出たときのインタビューでバンド・メンバーの一人、ジョン・スティラットは「今回のアルバムにはフォーキーな曲、エレクトリックな曲、いろいろなタイプの曲が共存している。ここ何作品かロックぽさに欠けていたけれども、今回はそれが戻ってきている。大胆不敵な感じ。それがウィルコの持ち味だ」と語っている。
ここ数年は毎年来日公演が行われ、オフィシャル・ウェプサイトではユーストリウムを使ったライヴ配信を積極的に行っている。日本でもウィルコのファンが少しずつ増えてきている。新しいアルバム『Whole Love』から「Born Alone」と「Dawned On Me」の2曲。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は環境文化NGO「ナマケモノ倶楽部」。大量生産、大量消費など環境に悪いことを怠けることをテーマに1999年から活動を行っている市民団体。

・クエスチョンズ
元春が今年リリースしたセルフカヴァー・アルバム『月と専制君主』から。

・坊主
「夏頃より髪をのばしてますが、ようやくひとつに束ねることができる長さになりました」というコメントを読んで。
「女性はよく髪のかたちを変えることで気分を変えたりしますが、男の僕もうまく行かなくて落ち込んでるときなんかは、いっそのこと坊主にしてしまおうかなんて思うことありますね。美容師さんに訊いたら男が坊主にするときは闘争的になるときだなんて言ってました。それは一理ありますね」と元春。

・秋に聴いてみたいレコード
番組後半はリクエストの中から「秋に聴いてみたいレコード」の特集。
マデリン・ペルーの「The Summer Wind」と、ライ・クーダーの新しいアルバム『Pull Up Some Dust And Sit Down』から「Dreamer」。

・チェット・ベイカー
「こんな残酷な夜を包む 夜明け前のチェット・ベイカー 強く 君を感じていたい」
元春にとってチェット・ベイカーの音楽というのは正にこんな感じなんだとか。
チェット・ベイカーの音楽はジャンルでいうとジャズになるが、そのようにひとつで括れない魅力がある。チェット・ベイカーのトランペットとヴォーカルを2曲。

・らじる★らじる
NHKのラジオが先月からネット上で聴けるようになった。今月からは専用のアプリでスマートフォンなどでも聴けるようになった。
http://www3.nhk.or.jp/netradio/

「これはみなさん、あまり声を上げて話題にしてないようですが、とても大きな出来事ではないかと思います。ネットで聴けるようになった新しいラジオのかたち、これがどんなふうに発展してゆくのか、とても興味があります」と元春。

・American Tune
「とても不確かな時代に僕はアメリカの歌を歌っている」とポール・サイモンが歌っている。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #991

2011年10月09日 | Sunday Song Book

10月09日プレイリスト
「100%リクエスト」
1. 2000tの雨(2003 NEW VOCAL REMIX) / 山下達郎 "ソノリテ" '05
2. GEORGY GIRL / THE SEEKERS '66
3. MAIN STREET BREAKDOWN / CHET ATKINS '49
4. PRECIOUS, PRECIOUS / O.V.WRIGHT "INTO SOMETHING" '78
5. THIN LINE BETWEEN LOVE AND HATE / THE PERSUADERS '71
6. JEAN / ROD McKUEN '68
7. I LIKE IT / THE EMOTIONS "SO I CAN LOVE YOU" '69
8. 涙のワンサイデッド・ラヴ / 竹内まりや "ユニヴァーシティ・ストリート" '79
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
ライヴのリハーサルがはじまり、譜面を書きつつ一所懸命やってるそうだ。'80年代はまだライヴのレパートリーが100曲もなかったが、今は200何十曲となって選曲だけで迷うのだとか。1ステージで20数曲しかできないので何をやって何をやらないか、ここ数年のライヴのリハーサルの前半はそれだけで忙殺されるのだという。
「ライヴは最近はプレッシャーとかそういうんじゃなくて、楽しんでやろうと思っておりますので、やりたい曲、歌って楽しい曲なんですが、やれればいいなという感じでござます。こちらが楽しくやれれば、ご覧になってるオーディエンスのみなさんも楽しんでいただけるだろうという、そういうふうな勝手なことを考えつつ、リハーサルをはじめております」と達郎さん。

・リクエスト
先週、先々週に引き続いて今週も「100%リクエスト」。

・2000tの雨(2003 NEW VOCAL REMIX)
メロウな曲のリクエストが増えてきたので頭と最後はその中から古めの曲を選曲したという。1978年のアルバム『GO AHEAD!』に入ってる「2000トンの雨」が映画『恋愛寫眞』に使われることになったため、ヴォーカルを録り直してリイシュー。2005年のアルバム『SONORITE』に再収録した。

・GEORGY GIRL
シーカーズはオーストラリア出身のフォーク・グループ。1966年、全米2位、イギリスでは1967年に3位となったヒット曲。

・MAIN STREET BREAKDOWN
カントリー界で最も偉大なギタリスト、チェット・アトキンスの1949年の作品。

・PRECIOUS, PRECIOUS
リスナーから「『オフィシャルギタースコア 山下達郎/Ray Of Hope + Best』というギター譜が出ていますね。本のラストページにスーパーバイザー山下達郎とありますが本当に監修されたのですか?」というお便り。
ドレミからピアノとギターの楽譜集が出ているそうだ。しばしばコードが間違ってることがあるのでコード・チェックをしているという。
リクエストはO.V.ライトの1978年の名唱で「PRECIOUS, PRECIOUS」。全米ソウル・チャート50位というスマッシュ・ヒット。

・海外公演
リスナーから「達郎さんは海外公演の予定はないのですか?」という質問。
「私は海外公演全く興味がないので.....」と達郎さん。

・国歌斉唱
リスナーから「国歌斉唱は嫌ですか?」という質問。
「やっぱり暇だとしか言えないお便りですね」と達郎さん。

・THIN LINE BETWEEN LOVE AND HATE
ニューヨーク出身の黒人4人組のヴォーカル・グループ、パースウェイダーズ。デビュー曲にして全米ソウル・チャートNO.1。1971年の名作「THIN LINE BETWEEN LOVE AND HATE」。プリテンダーズのカヴァーでも知られている。

・シルビア・ロビンソン追悼特集
達郎さんの大好きなソングライター、プロデューサー、そしてシンガーのシルビア・ロビンソンが亡くなったそうだ。享年75歳。来週は追悼特集の予定だが、詳細なデータを調べてる時間がないので、達郎さんの好きなシルビア・ロビンソンの作品をかけて偲ぼうという特集になるとか。

・竹内まりやの新曲「輝く女性(ひと)よ!」
9月17日よりスタートしたコーセイのスキンケア化粧品「グランデーヌ ルクサージュ」のCMソングとしてまりやさんが新曲を書き下ろした。
タイトルは「輝く女性(ひと)よ!」。コマーシャルには天海祐希さんが出演している。シングル発売は未定。番組でオンエアできる段階になれば紹介するつもりだそうだ。
http://www.mariyat.co.jp//index.html

・松田聖子の新曲「特別な恋人」
松田聖子さんの11月23日発売のシングル「特別な恋人」はまりやさんの作詞作曲、プロデュース作品。達郎さんは今回全く関わってないそうだ。
http://www.seikomatsuda.jp/

・番組放送1000回記念のプレゼント
「JACCS CARD SUNDAY SONG BOOK」は「SATURDAY SONG BOOK」として1992年10月にスタートして丸19年。今週から20周年目に突入することになった。そして12月11日にはめでたく放送1000回を迎えることになる。番組からリスナーに1000回記念のプレゼントがある。11月からはじまる
全国ホールツアー「JACCS PRESENTS 山下達郎 PERFORMANCE 2011-2012」に、リスナーのみなさんをJFN38局ネットワークの各ステーション毎に2名、合計38組76名を招待。聴取している放送局毎に会場、日時、応募期間が異なる。第一弾の応募受付は終わった。第二弾は11月27日から12月5日までの受付がはじまる。往復はがきのみの応募で、詳しい応募方法はTOKYO FMのサイト内に特設サイトが設けられてるので、そちらで確認してほしいとのこと。トップページにバナーがあるのでそこからジャンプ。
http://www.tfm.co.jp/1000/

・JEAN
ロッド・マッケン(ロッド・マッキューン)は詩人として知られているとか。「JEAN」は1968年のアメリカ映画『ミス・ブロディの青春』のサウンド・トラックのために書かれた作品をロッド・マッケンが歌って代表作となった。

・ I LIKE IT
ジ・エモーションズはもともとスタックスでデビューしたが、EW&Fのカリンバ・プロダクションでコロンビアに移籍して大成功を収めた。スタックス時代の1969年のファースト・アルバム『SO I CAN LOVE YOU』に収められているアイザック・ヘイズとデイヴィッド・ポーターの作品で「 I LIKE IT」。

・好きな作家
リスナーからの質問で「達郎さんの好きな作家は?」。
樋口一葉だそうだ。全作品を読破した唯一の作家なんだとか。何か一作選べと言われたら「にごりえ」。
「あの貧困で死んだ人がですね、五千円になってるんだから、世の中皮肉だなという感じがしますです」と達郎さん。

・キョウタくんの質問コーナー
おなじみ埼玉県のイシワタリヒロオさんの息子さんのキョウタくんの質問コーナー。
「達郎さんはお風呂は長く入るほうですか? それともすぐ出ますか?」→「あたしゃ長いです。腰湯ですから、下半身浴ですから、たっぷり入ります」
「銭湯に行ったりしますか?」→「最近は行きませんね」
「達郎さんの節電方法は?」→「最近はオーディオから電気からすぐ切ります。だいぶ電気代減りました。本当に節電すると電気代減るんですね。よくわかりましたよ」

・客入れのBGM
リスナーから「客入れのBGMは普段から作ってるんですか? その場で考えてるんですか?」という質問。
一年中考えて作ってるそうだ。ドゥーワップのシングルを買ったら、そこで聴いて、デジタル・プロセッシングして、素材として持ってるという。

同じリスナーから「ギターの弦が切れなくなったみたいですが変えたのですか?」という質問。
以前使ってたギターの弦のロットが悪かったので、弦のメーカーを変えたら切れなくなったそうだ。

・涙のワンサイデッド・ラヴ
まりやさんの1979年のセカンド・アルバム『ユニヴァーシティ・ストリート』から。歌詞に10月が出てくる。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月16日は「シルビア・ロビンソン追悼」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #090

2011年10月05日 | Motoharu Radio Show

2011/10/04 OnAir - 1st. Week

10cc:The Things We Do for Love
Jackson 5:Never Can Say Goodbye
The Four Freshmen:September Song
R.E.M.:ÜBerlin
Tahiti 80:Heartbeat
Elvis Presley:Treat Me Nice
Ben E. King:Stand By Me
The Drifters:Save the Last Dance for Me
James Taylor:On Broadway
Gabe Dixon:My Favorite
Fountains of Wayne:Someone's Gonna Break Your Heart
佐野元春:日曜日は無情の日
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・バンド名に数字が使われているグループの特集
「月が変わって10月。Motoharu Radio Show、今夜の1曲目はその"10"という数字にちなんでこのグループ、10cc。曲はThings We Do for Love聴いてもらいました。そうですね、ざっと見渡してこの10ccのようにバンド名に数字が使われているグループ、けっこうあります。次に紹介したいこのグループもそのうちのひとつ。マイケル・ジャクソンがいたこのファミリー・バンドのヒット曲を聴いてみます」と元春。

・Never Can Say Goodbye
「さよならなんて言えないよ」甘酸っぱいヴォーカルが切ないですね、と元春。
マイケル、当時13歳。1971年、ジャクソン・ファイブのヒット・レコード。

・September Song
10cc、ジャクソン・ファイブと来て続いてフォア・フレッシュメン。ビーチボーイズをはじめ多くのコーラス・グループに影響を与えた。
現在オリジナル・メンバーは二人。これまでに何人かメンバーを変えてグループを続けている。コーラスだけでなく演奏も素晴らしい。モダン・ジャズ・コーラス・グループのオリジネイター。「September Song」は「大事な時が過ぎてゆく 9月 10月 君と過ごしたい このかけがえのない季節」と歌ってる。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月10月の「3PICKS!」はR.E.M.『Collapse Into Now』、Wilco『Whole Love』、そしてニック・ロウ『The Old Magic』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はR.E.M.『Collapse Into Now』。

・R.E.M.
30年以上の活動で15枚のスタジオ・アルバムを残してR.E.M.が解散を発表した。公式サイトには「僕らのファンと友人へ」というタイトルでメンバーからのメッセージが載っている。バンドの結成は1980年。以降世界的なヒットもあって大きな成功を収めた。フロント・マンのマイケル・スタイプが書くリリックは文学的でちょっと難解なイメージがある。オルタナティヴなソングライティング、そこが多くのファンを引きつけていた。またR.E.M.は音楽活動だけではなく環境保護や動物愛護など社会的な活動もしていた。そうした歴史を通じてR.E.M.はソニック・ユース、レディオヘッド、ニルヴァーナなどその他たくさんのミュージシャンたちに大きな影響を与えた。
「音楽で世界を変えてみよう。そんな志を持ったバンドだったと思う」と元春。
R.E.M.の新しいアルバム『Collapse Into Now』から「ÜBerlin」は「今夜僕は流星になる そしてこの夜を乗り切ろう」と歌っている。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Heartbeat
バンド名に数字が使われているグループ、続いてはタヒチ80。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「エコキャップ推進協会」。ペットボトルのキャップを回収しリサイクルすることで収益を上げ発展途上国の子供たちに寄付する活動を2005年から行なっている。

・リーバー&ストーラー特集
偉大なソングライター・チームでありプロデューサー・チームであるリーバー&ストーラーのレコードの特集。

・Treat Me Nice
'50年代にリーバー&ストーラーが手掛けた偉大なロックンロール・シンガー、エルヴィス・プレスリーのレコードから。

・リーバー&ストーラー
作詞家のジェリー・リーバーが亡くなった。78歳だった。作曲家のマイク・ストーラーと組んで多くのヒット曲を手掛けた。エルヴィス・プレスリー、B.B.キング、コースターズ、そしてドリフターズ。'50年代リーバー&ストーラーは歴史に残るシンガーやグループのために多くの曲を書いた。また一方でリーバー&ストーラーはすぐれたプロデューサー・チームでもあった。それまでのR&Bの編曲というとスリー・リズム、フォー・リズムのこじんまりとしたサウンドが特徴だった。そこへリーバー&ストーラーはオーケストラのような美しいストリングスを入れてサウンドをよりポップにした。そのことによってそれまで黒人の音楽だったR&Bが白人のリスナーにも聴かれるようになった。リーバー&ストーラーが残した功績というとそのことが大きかった。そして何といっても彼らの大きな仕事といえばエルヴィス・プレスリーとのコラボレーションだった。エルヴィスの初期のヒット曲「Hound Dog」、「Jail House Rock」、そして「Treat Me Nice」といった曲を提供してプロデュースも担当した。こうしてリーバー&ストーラーはその後の'60年代の音楽、ゴーフィン=キング、フィル・スペクター、ビーチボーイズなどに大きな影響を与えることになる。

ジェリー・リーバー追悼の意を込めて彼らが曲を提供してプロデュースしたレコード、ベン・E・キング「Stand By Me」、ザ・ドリフターズ「Save the Last Dance for Me」、ジェームス・テイラーによる素晴らしいカヴァー「On Broadway」の3曲。

・My Favorite
リスナーから「MRSで出会ったアーティストの曲をリクエストします」というコメント。ゲイヴ・ディクソンのソロ名義のレコード。

・Someone's Gonna Break Your Heart
ファンティンズ・オブ・ウェインの新しいレコード。

・R.E.M.解散
リスナーからのR.E.M.解散についてのコメントを読んで。
「過去31年間に渡って僕らを支えてくれた全ての人に心から感謝を。素晴らしい日々だったよ」
という公式サイトに寄せたマイケル・スタイプのメッセージを紹介。
「かっこいいですよね、やることをやってきたんだ、そんな誇りと自信を感じさせるメッセージです」と元春。

・日曜日は無情の日
秋の夜長に僕から一曲贈らせてくださいと元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #990

2011年10月02日 | Sunday Song Book

10月02日プレイリスト
「100%リクエスト」
1. 俺の空 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 08月10日発売ニューアルバム
2. ROCK ME BABY / B.B. KING '61
3. STOP, LOOK, LISTEN(TO YOUR HEART) / THE STYLISTICS '71
4. WHO HAS THE ANSWERS / HOLLY GROVE "NEW ORLEANS' BEST KEPT SECRET" '82
5. FOR YOU / CANDI STATON '69
6. COME SOFTLY TO ME / THE FLEETWOODS '59
7. TELL HER NO / THE ZOMBIES '65
8. 希望という名の光 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 08月10日発売ニューアルバム
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・「JACCS CARD SUNDAY SONG BOOK」19年
「JACCS CARD SUNDAY SONG BOOK」は1992年10月に「SATURDAY SONG BOOK」として土曜日の午後からスタートして丸19年、20周年目に突入することになった。そして12月11日にはめでたく放送1000回を迎えることになる。ツアーの真っ最中に放送1000回を迎えるので番組で何かしようというふうにはならないだろうけれど、来年の20周年の時に何かやろうかなと思ってるそうだ。

・近況
今週から「JACCS PRESENTS 山下達郎 PERFORMANCE 2011-2012」のリハーサルに入るそうだ。

・リクエスト
先週に引き続いて今週も「100%リクエスト」。

・俺の空
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』から。

・ROCK ME BABY
B.B.キングの1964年のR&Bのヒット・ソング「ROCK ME BABY」はブラス入り。その1961年のオリジナル・ヴァージョンでギターとピアノとベースだけ。ピアノはジミー・マクラクリン。

・STOP, LOOK, LISTEN(TOO YOUR HEART)
スタイリスティックスの最初期のヒット曲で1971年全米ソウル・チャート6位。トム・ベルの編曲が冴える一曲。

・WHO HAS THE ANSWERS
ホリー・グローブはニューオリンズ出身だがレコーディングは何故かフィリー。1982年のアルバム『NEW ORLEANS' BEST KEPT SECRET』はメガ・レア・アイテムとなってるとか。達郎さんの持ってるものはいつ買ったのかわからないが、たぶんブートレグだそうだ。『NEW ORLEANS' BEST KEPT SECRET』A面1曲目に収録されている「WHO HAS THE ANSWERS」。

・FOR YOU
キャンディ・ステイトンの1969年のフェイム・レーベルからのシングル盤。ジョージ・ジャクソン作曲。

・番組放送1000回記念のプレゼント
「JACCS CARD SUNDAY SONG BOOK」は「SATURDAY SONG BOOK」として1992年10月にスタートして丸19年。今週から20周年目に突入することになった。そして12月11日にはめでたく放送1000回を迎えることになる。番組からリスナーに1000回記念のプレゼントがある。11月からはじまる
全国ホールツアー「JACCS PRESENTS 山下達郎 PERFORMANCE 2011-2012」に、リスナーのみなさんをJFN38局ネットワークの各ステーション毎に2名、合計38組76名を招待。聴取している放送局毎に会場、日時、応募期間が異なる。第一弾の応募受付は明日10月3日(月)まで。これは11月から来年2月までに行う公演の分が対象となっている。往復はがきのみの応募で、詳しい応募方法はTOKYO FMのサイト内に特設サイトが設けられてるので、そちらで確認してほしいとのこと。トップページにバナーがあるのでそこからジャンプ。
Date fmのリスナーは会場がいわき芸術文化交流館アイリス大ホールから奥州市文化会館Zホール 大ホールに変更となり応募締切日も明日までとなってるのでご注意とのこと。
http://www.tfm.co.jp/1000/

・COME SOFT TO ME
フリートウッズは1950年代から1960年代にかけて活躍した男性一人、女性二人の白人三人組のヴォーカル・グループ。独特のスタイル、優しい感じ、ウエストコースト、ワシントン州出身。ソフト・ロックの草分け。1959年のデビュー・ヒットにして全米NO.1を四週続けたミリオンセラーの大ヒット。ロックンロールのスタンダード。

・TELL HER NO
雑誌「大人の音楽」のインタビューで達郎さんは「優れた音楽の条件に100回聴ける音楽」としてゾンビーズの「TELL HER NO」とプロコムハルムの「青い影」を挙げている。どちらも聴いたことがないというリスナーからのリクエスト。
今日はゾンビーズの「TELL HER NO」。ゾンビーズはイギリスの5人組のグループ。リード・ヴォーカルのコリン・ブランストン、キーボードのロッド・アジェントが曲を書いている。1969年全米6位の至極の名曲。リアル・ステレオ・ヴァージョン。

・19年の間にスタッフさんは何人代わったのでしょうか
リスナーからの質問で「19年の間にスタッフさんは何人代わったのでしょうか」。
そんなに代わってなくて今で三代目だとか。

・ラジカセ
リスナーからラジカセに関する問い合わせ。
達郎さんが使ってるのはソニーのE-16という名機だが、今はもう作ってないそうだ。カタログを見ると小さいサイズのE-5やE-10ならまだ手に入るとか。

・希望という名の光
福島県南相馬市のリスナーからのお便りを読んで。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月09日は引き続き「100%リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp
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今日は一日"山下達郎"三昧 第二部

2011年10月01日 | 山下達郎

■今日は一日"山下達郎"三昧 第二部
2011年9月19日(月・祝)
NHK-FM 19:20-22:45
http://www.nhk.or.jp/zanmai/past/20110919tatsuro/index.html

出演:山下達郎 黒崎めぐみアナウンサー 平田毅(NHKアナウンス室 専任局長)
ゲスト:松尾 潔

[第二部]19:20-22:45
67 Plastic Love(Live)[1986.7.30 中野サンプラザ]
68 Last Step(Live)[1998.2.26 福岡サンパレス]
69 What's Going On(Live)[2003.3.21 TOKYO FM ホール]
70 Nights In White Satin(Live)[2001.11.21 ON AIR EAST]
71 Guilty(Demo Version)
72 Hey, Reporter
73 いつも通り(Live)[1974.?.? 池袋シアターグリーン] / Sugar Babe
74 ジェット・コースター・ロマンス / kinki kids
75 ハイティーン・ブギ / 近藤真彦
76 Guilty / 鈴木雅之
77 夏の恋人 / 竹内まりや
78 酔いしれてDeja Vu / 円道一成
79 Woman / フランク永井
80 プロポーズ
81 俺の空
82 いのちの最後のひとしずく
83 あしあと(Live)[1984.1. 大阪フェスティバルホール]
84 ポケット・ミュージック(Live)[1986.7.30 中野サンプラザ]
85 Stand By Me(Studio Live)
86 さよなら夏の日(Live)[2010.8.14 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO SUN STAGE]
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・Joyじゃないやつ
達郎さんのライヴ・アルバム『Joy』から22年。続編となる『Joy 2』を出したいがなかなか思うに任せないという。『Joy』にはいろいろな曲が入ってるが、入ってないヴァージョンを俗に「Joyじゃないやつ」と呼んでるそうだ。

・Plastic Love(Live)
「Joyじゃないやつ」から1986年7月30日に中野サンプラザで行われたライヴから。このヴァージョンは『Joy 2』が発売されても収録されることはないそうだ。『Joy』収録ヴァージョンのほうが出来がいいという。まだ仮ミックスの段階だが自分の番組でかけたときからリマスタリングしてるので更に音がよくなってるとか。オリジナルはまりやさんの1984年の作品だが、その後育児のためまりやさんが表に出られないときに、1986年のアルバム『ポケット・ミュージック』のツアーで「まりやの代わりに歌います」と言って披露していたそうだ。

・Last Step(Live)
1998年2月26日に某放送局の名物ディレクターの還暦祝いとして福岡サンパレスで行われたライヴから。ライヴ・アルバム『Joy』にはアンコールで歌ったギターの弾き語りヴァージョンが収録されている。ラストに歌った曲がライヴ・アルバムの冒頭を飾るという趣向が凝らされている。今回のヴァージョンはレアな演奏入りのライヴ・ヴァージョン。'90年代以降、フル・バンドで演奏した「Last Step」のライヴ・ヴァージョンはこのときと、1994年の「山下達郎 Sings Sugar Babe」だけだという。この日が達郎さんのバンドにはじめてギタリストとして佐橋佳幸さんが加わった日になるとか。いわゆるPAアウトの音源。

・What's Going On(Live)
2003年3月21日にTOKYO FM ホールで行われたアコースティック・ライヴから。達郎さんとベースの伊藤広規さんとピアノの難波弘之さんの3人だけの演奏。達郎さんのファンクラブ10周年を記念したツアー。その初日はレギュラー番組の「Sunday Song Book」10周年記念としてスタートしたが、アメリカのイラク侵攻が前日に起こり、急遽この曲をセットに加えることになったそうだ。オリジナルはマーヴィン・ゲイの「What's Going On」で1971年に発表された曲が、それから30年以上経ってもそのメッセージ性はまだ有効だという証明になったとか。ドラムはドラムのループをテープでかけながらの演奏で「難波くんのキーボードが素晴らしい」と達郎さん。

・Nights In White Satin(Live)
2001年11月21日にON AIR EASTで行われた難波弘之さんのデビュー25周年記念ライヴから。オリジナルはムーディー・ブルース。達郎さんの中学、高校時代はブリティッシュ・ロックを聴いていたとか。難波さんも同世代でキース・エマーソンとかを聴いていたので、せっかくの機会だからブリティッシュ・ロックのカヴァーを演奏することになったそうだ。「僕は一回人前で歌って見たかっただけなんだけど(笑)」と達郎さん。いわゆるPAアウトの音源。

・達郎という泥沼
松尾さんは達郎さんのことを熱く語るあまり暴言を吐いてしまった(笑)。
松尾「音が雄弁であれば実生活は饒舌でなくても大丈夫という人が少しずつ増えてきてるのかもしれませんけれども、僕も含めて今の例えば四十代ぐらいのリスナーの方々は、達郎さんの音楽と、あと達郎さんのお話、この二つが互いを裏打ちし合うような関係で、どんどん達郎という泥沼に...」
達郎「何を言ってるんですか(笑)、あなた」
松尾「ごめんなさい。なんか褒めてるつもりなのに表現がラフで(笑)。達郎という泥沼(笑)。失礼しました(笑)。」
達郎「ミドルネームを"泥沼"にしよう」
松尾「すいません、あとで誤ります(笑)」

・Guilty(Demo Version)
ここから先の企画は達郎さんが提供した曲にコメントをもらうコーナーになるのでそれに先駆けて。鈴木雅之さんに提供した3曲の中で達郎さん自身が気に入ってる曲が「Guilty」。このヴァージョンはデモ・ヴァージョンなのでミックスが若干違うそうだ。メロディーを変えたいので仮歌をもう一回歌ったのがこのヴァージョンなのだとか。

・平田毅さん
午後8時代は達郎さんがNHKの中で最も仲のいいアナウンサーの平田毅さんをゲストに迎えて。現在、平田さんはNHKアナウンサー室のNO.2なのだとか。平田さんが1980年にNHKに入局し、初任地の青森で「FMリクエスト・アワー」と毎週月金の帯番組のレギュラーをFMでやっていて、そこにある日キャンペーンで達郎さんがやってきたのが最初の出会いなのだとか。調べたところ1981年3月20日のことだそうだ。この日のために平田さんは「山下達郎・竹内まりや年表」を作って持ってきたという。それによると平田さんが青森にいた1980年から1984年にかけての4年間は「山下達郎活動期」だったとか。オリジナル作品が3枚に企画ものが3枚と6枚のレコードを発表している。これは山下達郎史上最大のアルバム発表枚数になるという。アルバムは『Ride On Time』、『On The Street Corner』、『For You』、『Greatest Hits』、『Melodies』、『Big Wave』の6枚。その度にキャンぺーンで会って達郎さんにインタビューしたりしたそうだ。

・Hey, Reporter
平田さんが知ってる達郎伝説は1982年にテレビのレポーターがライヴの楽屋に来て「山下達郎さんはどこですか?」と訊いたことがあり、そのエピソードを基に「Hey, Reporter」という曲を書いたというもの。達郎さんとまりやさんが付き合いはじめた頃にレポーターに追いかけられて、それを題材にして曲を書いたのは本当だが、実際「山下達郎さんはどこですか?」というのは1982年7月26日に西武球場で行われたイベントがあり、その前日に達郎さんとまりやさんのことが新聞に出たので、放送局のスタッフが気を遣い、達郎さんをハイエースに乗せて球場の裏口から楽屋に入れた(姿を隠すために毛布をかけられて荷物扱いにされたそうだ)。バンドのメンバーは普通に楽屋入りしたが、そのことを知らないテレビのレポーターがそこら中で「山下さんはどこ?」と訊きまわっていたとか。レポーターは達郎さんがテレビの歌番組に出ないので顔を知らなかった。それ以来、いわゆる芸能界に、テレビの歌番組に進出してはいけないと思ったという。

・テレビ出演
マクセルのCMに出演したのはスタッフがコマーシャル音楽のスタッフだったので、言い含められてサイパンに連れて行かれたと、簡単に15秒で言えばそういうことだったとか。
1980年にまつわるエピソードとしては、その年末の12月31日に『Moongrow』が日本レコード大賞のベスト・アルバム賞を獲得して達郎さんはテレビに出た。それは達郎さんのスタッフが地方出身者ばかりで、「自分たちが手掛けたアーティストがベスト・アルバム賞を獲った、故郷に錦が飾れるのでお願いだから出てくれ」と懇願されたのでしかたなく出演したのだと達郎さん。イエロー・マジック・オーケストラと長渕剛さんもベスト・アルバム賞を獲得したが、出演したのはYMOの3人と達郎さんだけ。残念ながらそのときの映像はないそうだ。平田さんはカセットテープ(マクセルのCM)のはネットに出てるのを見たと話していた。

・RISING SUN ROCK FESTIVAL
リスナーから寄せられた達郎伝説。
昨年の「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO」で達郎さんの出番のとき、出演したアーティストやスタッフが全員観に来たので、SUN STAGEの前方は業界人ばかりだったという話。
楽屋が空っぽになったというのは本当だとか。関係者によると楽屋が空っぽになったのは初めてのことだったそうだ。

・中古レコード店をまるごと買った
リスナーから寄せられた達郎伝説。
達郎さんが中古レコード店をまるごと買ったという話。
達郎さんの友人で中古レコード店に行って「これ全部でいくら?」と言った人が何人かいるそうだが、達郎さんはそんなことは絶対にしないそうだ。レコードはそこで待ってるものだから、全部見て、ほしいものだけ買うことにしてるとか。
「そういうような尾ヒレ背ヒレがつくんですよ」と達郎さん。

・放送局のレコード
リスナーから寄せられた達郎伝説。
ある放送局でレコードを処分することになり、達郎さんに連絡したらトラック2台分ほど自ら選んで持って帰ったという伝説。
これも嘘。放送曲のレコードは資産なので勝手に処分できないそうだ。1980年以前には放送局のレコードが100円以下でバザーなどに出されたこともあったが、今は絶対ありえない話だと達郎さん。

・ゴジラ
リスナーから寄せられた達郎伝説。
ライヴのときステージにゴジラのフィギュアを置いてるというもの。
本当。達郎さんはゴジラが好きなのでフィギュアをアンプの横に置いてるそうだ。ラジコンのゴジラで、30センチくらいの本当によくできたゴジラで、尻尾は動くし、首は回るし、吠えて歩いたのだそうだが、今はすべての機能が退化して置物になってるとか。

・神奈川県民ホールで声の調子が悪くて中断
リスナーから寄せられた達郎伝説。
神奈川県民ホールでのコンサートが声の調子が悪くて中断して振替公演が行われたというもの。
むかしは死のロードでときどき声の調子が悪くなったそうだ。神奈川県民ホールのときは、コーラスの女性から飲みつけない中国製か台湾製の水薬を飲まされて、それでコンサートに臨んだが、声が嗄れて出ないんじゃなく水薬を飲んだせいでGから上が全然出なくなり、一時間七転八倒したが、結局その日はやめて振替にしたそうだ。普通は「がんばって~」とか「しっかり~」と声援があるものだが、その日の客は「今日は会社休んで来てんだから、ちゃんとやれ!」と血も涙もない客だったので中止にしたという。何日か後で振替公演にしたら、小さな子どもがたくさん来ていて、お母さんたちが子どもを預けて観に来ていたが二度も預けられず、連れてきて膝の上に乗せて観ていたとか。35歳くらいの話で、その頃は地獄のロードだったそうだ。今は体調管理をしてるし、年なのでスケジュールもタイトではないから声の調子が悪くなることはないという。

・いつも通り
初代シュガーベイブの演奏。1974年、池袋シアターグリーンでのライヴ・レコーディング。2005年のアルバム『SONGS』30周年盤にボーナス・トラックとして収録した音源と同じ。
黒崎めぐみアナは1994年に行われた「山下達郎 SINGS SUGAR BABE」を平田さんと観に行ったそうだ。平田さんと黒崎さんは初任地の先輩後輩の間柄だとか。

・大貫妙子さんのコメント
シュガーベイブの頃、コマーシャルの仕事を達郎さんが見つけてきて、レコーディング・スタジオでコーラスの録音をしてたら、なかなかハモらなくて、達郎さんから「音程が悪いんだよ!」と怒られて喧嘩になったエピソードを話した。それがトラウマになって40歳過ぎまで悩んでいて、ステージに立つのが怖くなり、ライヴ嫌いの原因のひとつになったそうだ。近年はそれを克服できて、ちゃんと歌えるようになったとか。自分にとって歌のハードルを挙げたのは山下達郎という存在があればこそなので今では感謝していると話した。

・kinki kidsのコメント
kinki kidsのデビュー曲「硝子の少年」を手掛けた達郎さん。レコーディングの現場に駆けつけて、そのままディレクションを行ったという。剛くんの好きなお茶を段ボール箱一杯持ってきてくれたり、体調を崩していた様子を見て、一日仕事をオフにしてくれたりと気を遣ってもらったという。新しいアルバム『K album』では達郎さんの新曲「いのちの最後のひとしずく」をレコーディングする予定だとか。

・アイドル歌謡
むかしから「歌入れの山下」と言われるくらい歌入れには自信があるという達郎さん。「硝子の少年」には「この曲はあなたたちが30になっても歌える曲だから、そんなにテンパッてやらなくていいから」と言ったそうだ。「歌が上手いとか下手だとか関係なくて、音程が悪くても、それを補って余りある切迫感とか、そういうものがアイドル歌謡に必要で、それ抜きにしてアイドル歌謡は語れない。歌を歌う衝動というのは、どこでどう捕まえて、どこでどう録音するかというのがアイドル歌謡の重要なところ。フランスのシャンソンの歌手もそんなに音程のいい人がそんなにいなくて、あふれる感情表現とかそういうようなものを重要視する。日本の場合はヨーロッパ音楽の悪影響で音程やリズム感のことを言い過ぎる」と達郎さん。そういう意味で女性アイドルのプロデュースは今までやってないとも。

・ハイティーン・ブギ
1982年の曲だがNHKにはシングルがなくて、'90年代にセルフ・カヴァーしたヴァージョン。オリジナル・ヴァージョンの「ハイティーン・ブギ」はこれまでオフィシャルでCDになってないそうだ。達郎さんはリマスターしたオリジナル・ヴァージョンが家にあったのにうっかりしていたと話した。

・近藤真彦さんのコメント
「ハイティーン・ブギ」のレコーディングには達郎さんも立ち会ったとか。歌入れの30分前までディレクターと卓球をやっていて、録音するときにはハァハァゼェゼェと息切れ状態に。それを見咎めた達郎さんはディレクターに「録音前にマッチに卓球なんかやらせてんじゃねえよ」と言ったとか。今でも達郎さんと交流があり、ちょっとワインが入ると「あなたに作った曲『ハイティーン・ブギ』は、とにかくオレ見せてやりたいよ。大学ノート何冊あると思ってんだよ」と毎回言うのだそうだ。マッチの音域だとか得意の50音は何だとかを調べて、それを大学ノートに全部書き出し、そのデータに基づいて「ハイティーン・ブギ」を作ったという話。「本当に親身になって曲を書いてもらったんだなぁと感謝しております」とマッチ。マッチのデビュー25周年のとき雑誌で対談したときは「歌が上手く歌えたとか、下手に歌っちゃったとか、そんなことではなくて、あなたの歌がマッチの歌なんだ。だから上手い下手は関係ない。とにかくマッチが歌えばみんないいんだ。かっこいいんだ」と言ってもらったことを思い出すそうだ。「僕が歌う歌は近藤真彦の歌なんだと自信を持ってこれからも頑張っていきたいと思います」とマッチ。

・マッチについて
音階を上からド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ドと降りてくるほうがいいと達郎さん。上がっていくとちょっと不安定になるので、降りて降りて降りまくるメロディにしたそうだ。

・鈴木雅之さんのコメント
1988年の2枚目のソロ・アルバム『Radio Days』を達郎さんにプロデュースしてもらったところ、最初の曲だけで3ヶ月かかって、スタッフが全員顎を3バウンドさせたとか(笑)。「Guilty」や「Misty Mauve」、そして「おやすみロージー」を達郎さんとコラボレーションしてもらったお陰で、「鈴木雅之」のヴォーカリストとしての方向性がはっきりと見えたような気がしたと話す。ドゥーワップの同志として、一人のヴォーカリストとしては自分たちの先を走り続けるその背中を見ながら、自分なりの音楽を歌い続けてこられたのは達郎さんとの出会いがあったからだと感謝してるそうだ。

・声
達郎さんの好きな声はしゃがれ声だそうだ。男はジェームス・ブラウン、女はアレサ・フランクリンという時代がずいぶんと長かったという。日本ではeastern youthの吉野さんやチバユウスケさん、甲本さんといったシャウターのほうが好きだとか。

・鈴木雅之さんとのコラボレーション
鈴木雅之さんの声は曲を選ぶと達郎さん。7,8曲書いて3曲しかうまく行かなかったので、あと15曲くらい作ったら10曲入りのアルバムが出来ると考えたが、「そんなに時間と予算はかけられない」とスタッフに言われたそうだ。

・竹内まりやさんのコメント
デビュー・アルバムに楽曲提供してもらったのが「夏の恋人」という曲。当時達郎さんが作詞までしたのは珍しかったとか。3枚目のアルバム『Love Songs』の「さよならの夜明け」で初めて共作したが、今回調べたところ、まりやさんが作詞家としてほかの作曲家と組んだのはこの曲が第一作だったという。「今更ながら運命を感じてます」とまりやさん。達郎さんのすごいところは音楽の引き出しの多さとアレンジ能力だという。また達郎さんのニュー・アルバム『RAY OF HOPE』について、達郎さんの持つ音楽の幅広さと深さが、人間的な成熟と見事に合体して、達郎さんの生き方を象徴するアルバムに仕上がってると思うのだとか。

・酔いしれてDeja Vu
達郎さんのリクエスト。円道一成さんは神戸生まれのシンガー。ウィルソン・ピケットが好きで、クリスチャン。作詞は山川啓介さん、作曲・編曲は達郎さん。達郎さんは2曲書いたがこの曲のほうがお気に入り。「自分では歌えないタイプの曲」と達郎さん。1984年の作品。

・Woman
「達郎さんが楽曲提供した曲」の中でリスナーのリクエストがいちばん多かった曲。1982年だから「ハイティーン・ブギ」と同時期。ロック以前、ロック以後という世代の断絶があり、それを埋めることができないかと思って、スタッフの制作担当を通してフランク永井さんにオファーしたという。詞は3人くらいの作詞家に頼んだが従来のフランク永井さんのイメージで歌詞を書いてきたため、仕方なく達郎さんが自ら書くことになったそうだ。フランクさんのバリトンの声を念頭にルウ・ロウルズの路線でサウンドをデザインしたとか。ルウ・ロウルズはフィラデルフィア・ソウルの偉人。フランクさんは16ビート恐怖症で胃が痛くなって病院に入院して逃げようとしたが、達郎さんが「これラテンですよ。ラテンでスネアが半分になっただけなんですから」と言ったらうまくいったという。当時、フランクさんは四十代だった。

・『Ray Of Hope』特集
「今日は一日"山下達郎"三昧」大詰めの最後一時間のところでニュー・アルバム『RAY OF HOPE』特集。アルバムの楽曲に関連する話題とともに。

・静寂(しじま)
番組に届いたメールの中に「達郎さんの(使う)静寂(しじま)がとっても好きです」というのがあったそうだ。
中学のときサイモンとガーファンクルの「Sound Of Silence」を聴いて、辞書で"Silence"を引いたら「静寂(しじま)」と出てきたという。
そうした言葉を寝かしていて使うことが多いそうだ。例えば"Never Grow Old"は'80年代にアメリカでテレビを見てたらテレビ・ショッピングの番組でオールディーズもののボックス・セットを売ってて、"Never Grow Old!"と叫んでいたとか。そういうのをインプットして、必要とあればメモを取ったりしておくという。

・家の中でいちばん好きな場所
黒崎アナから「俺の空」に関連する質問で「家の中でいちばん好きな場所は?」。
レコード室だそうだ。特別な補強は何もしてなくて地下室にあるので地盤が強いとか。

・いのちの最後のひとしずく
最初は2番の歌詞が「不器用な私を笑ってる」ではなくて「不器用な私を笑ってね」だったとか。恥ずかしいのでやめたそうだ。

・あしおと
リスナーからのリクエスト。
1984年1月に行われた大阪フェスティバルホールでのライヴから。
「あしおと」はアルバム『Melodies』のツアーで初演しただけだそうだ。

・ポケット・ミュージック
リスナーからのリクエスト。
1986年7月30日に中野サンプラザで行われたライヴから。
「ポケット・ミュージック」もアルバム『ポケット・ミュージック』のツアーで初演しただけだとか。

・Stand By Me(Studio Live)
リスナーからスタジオ生アカペラのリクエスト。
再びラジカセを膝の上に乗せて「Stand By Me」。
「何卒、YouTubeへのアップはご遠慮願います」と達郎さん。

・Joy 2
平田さんからの質問で「ツアーが終わったら『Joy 2』は?」。
「『Joy 2』やります、もちろん。次のツアーが終わったらソースがほぼ揃うと思うので、それでやろうかなと思ってるんですよね。下手すると4枚組とか(笑)。そういう感じですかね。なるべく低価格というか、変な言い方ですけれど、お手頃な値段で」と達郎さん。

・さよなら夏の日(Live)
2010年8月14日に「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO」SUN STAGEで行われたライヴから。
セットリストのいちばん最後の曲だったとか。

・希望という名の光(Postlude)
エンディング・テーマに「希望という名の光(Postlude)」。
コメント (2)
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