丸の内

2011年06月29日 | 佐野元春

6月19日(日) 曇り。
東京駅着が12時53分でした。
東京駅は大正時代の赤煉瓦駅舎に復元する工事を行ってますね。
完成は来年2012年春だとか。丸の内南口から東京国際フォーラムへ。
所要時間10分くらい。帰りの予行演習(笑)。

さて、昼食がまだ済んでませんでしたので三菱一号館のCAFE 1894へ。
三菱一号館は昨年「ブラタモリ」(丸の内)を見て行きたいと思った場所でした。
ちょうどいい機会でしたので
今回ライヴ前の時間を丸の内で過ごすことにしました。
三菱一号館。ここもむかしの設計図を基にして復元したビル。



三菱一号館CAFE 1894から見た東京国際フォーラム。



CAFE 1894は銀行として使われていた一角をリユースというイメージですね。





混んでましたね。美術館で展覧会がある期間のみの営業なんだとか。
しばらく並んでランチプレートを食べて、
会計を済ませ時計を見ると午後2時になってました。
開場時間までまだ1時間あります。



美術館で開催されてる「もてなす悦び」展を鑑賞するには短かったので
丸の内ブリックスクエアに。



江戸時代の街区がそのまま残った美しい街並み。
丸の内や日比谷公園は前にも来たことがあります。
皇居のお濠近くに明治生命館がありますよね。
近代建築が好きなのでついでに寄ってみました。



1934年の建築。
明治生命館は戦後GHQがしばらく使用していたそうですが、その時代が想像できません。
中を見学したかったところですが時間が足りません。
またの機会に。東京国際フォーラムに戻って。



東日本大震災の影響でホールの電気系統に不具合があったんですよね。
そろそろ人が集まりだしていましたが僕はもう少し辺りを彷徨いました。
「ブラタモリ」で話題になった明治時代の高架橋を見つけました。





有楽町の方まで足を運んだついでに十一房珈琲店でコーヒーを飲んできました。
豆はペルーでフレンチ・ロースト。美味しかったです。
日帰り遠征だとライヴがはじまる前しか時間がありません。
なかなか大変です。
本当は銀座の方まで足を伸ばしたかったんですけどね。

そんなわけで「All Flowers In Time 'TOKYO」のレポートを個人サイトにアップしました。
よろしくお願いします。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/
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1000000人のキャンドルナイト OSAKA CITY

2011年06月28日 | Live

6月8日(水)、友人に誘われて「1000000人のキャンドルナイト OSAKA CITY」に行ってきました。
http://www.candle-night-osaka.jp/



前回キャンドルナイトに参加したのは2007年だからもうかれこれ4年前になるんですね。
そのときのことはブログに書いてます。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/b3f01ef1d7b50e3e9515de711447cfd2

何年も来てないあいだに規模が拡大して西梅田公園でフリー・ライヴがありました。
今回の出演はタテタカコ、カジヒデキ、リクオ、BONNIE PINK。
今回もリクオのステージをメインに観てきました。
リクオの出演時間までキャンドルの写真を撮って待つことにしました。







フリー・ライヴの会場の西梅田公園は人、人、人の波。
友人と合流してステージが見える場所を探して会場を歩きました。
ステージでカジくんが歌ってましたが最後の曲でリクオを呼び込んでセッションしました。
このあとにリクオの出番となりましたのでスタンディングのまま観ることになりました。
周りはスマホやケータイで写真を撮る人が多くて、そのうえ喋りながら見る人もいたりして、
ステージに集中するのが難しかったです。

リクオは弦二人とセッション。リッツ・カールトン・ホテルを背景にしてピアノを弾いてました。
東北に演奏旅行したときの話、義援金のことも話しました。
キヨシローと書いた「胸が痛いよ」の演奏が素晴らしかったです。
リクオのパフォーマンスは彼の生真面目な一面が垣間見れた感じでした。
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Sunday Song Book #976

2011年06月26日 | Sunday Song Book

<06月26日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ」]
スプリンクラー/山下達郎 "トレジャーズ" '83
SLEEP WALK/SANTO & JOHNNY '59
LADY IN RED/RONNIE DYSON '75
HALF A CUP/REGGIE GARNER '74
I'LL BE SWEETER TOMORROW/LINDA JONES '69
LOVE BURNS LIKE A FIRE INSIDE/ABSTRACT REALITY '67
十字路/山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のマスタリングが終わりめでたく工場へと旅立ったとか。予定通り8月10日の発売となる。オリジナルとしては通算13枚目になるアルバム。来週から取材、写真撮影、そしてアルバムの制作ノートを書く作業などに移るそうだ。

・冷房
この二日間は久しぶりに買い物のため外出し、デパートに行ったら節電のため冷房がゆるくかけられていたという。いつもはセーターを持ち歩いて冷えたら着て、暑かったらすぐ脱ぐといった体調管理をしていたそうだが、今年はどこに行ってもものすごくゆるく冷房がかけられているので楽、セーターがいらない環境で喜んでるとか。

・スプリンクラー
達郎さんの雨の歌にリクエスト。1983年のシングルで現在ではベスト・アルバム『TREASURE』に収録されている。
先週の放送で話したようにまりやさんの「恋の嵐」と同じ雨のSEを使っている。

・棚からひとつかみ
最近仕入れたシングル、このところ番組で取り上げてる高額物件の続編など、100%アナログ音源で「棚からひとつかみ」。

・SLEEP WALK
リスナーからのリクエスト。スチール・ギターとギターのデュエットという変わった編成のサント&ジョニーはインストゥルメンタル・グループ。1959年の全米NO.1のミリオンセラー。ロックンロールのスタンダード。今日かけたのは達郎さんがむかし買ったリバティ・レーベルのベスト盤から。オリジナル・シングルではなくてリアル・ステレオでハモンド・オルガンが上からかぶさったヴァージョン。1968年か1969年のベスト盤にしか収録されてない珍しいヴァージョン。

・LADY IN RED
達郎さんが最近買ったシングル。ロニー・ダイソンはイースト・コーストの黒人R&Bシンガー。「LADY IN RED」は1975年のシングルで完全なフィリー・ダンサー。ノーマン・ハリスとヴィニー・バレットの共作。プロデュースド・バイ・ノーマン・ハリス。いわゆるベイカー、ハリス、ヤング・プロダクションで「パリス・マシーン」と呼ばれるもの。

・HALF A CUP
レイジー・ガーナーの1974年のシングル。マッキンリー・ジャクソンがプロデュース・アレンジ。

・うなぎ
リスナーからの質問で「うなぎは関東風と関西焼きはどちらがお好きですか?」。
「私は東京生まれ東京育ちなので圧倒的に関東ですよ。でもまあうなぎは大好きなので関西は関西でそれはそれでおいしいです」と達郎さん。
1974年にシュガーベイブではじめて関西に行ったとき、うどん屋さんか蕎麦屋さんで「すいません、たぬきうどんください」と言ったら「なんやそれ。そんなもんあらへんがな」と言われて、それがすっごく怖かったとか。
「生まれてはじめて聴いた関西弁がそれだったのでそれは今でも覚えております。今にして思えばすごく懐かしい思い出ですね。今は関西の人のほうがコミュニケーションが取りやすいぐらいになってしまいましたが」と達郎さん。

・I'LL BE SWEETER TOMORROW
リンダ・ジョーンズはニュージャージーの偉大なシンガー。28歳の若さで亡くなった。「I'LL BE SWEETER TOMORROW」はポインス・デクスター兄弟の作品でジョージ・カーのプロデュース、アレンジはリチャード・ティー。1969年、全米ソウル・チャート45位。

・JOY 1.5
'80年代から'90年代にかけてシングルのカップリングで発表されたライヴ・テイクはほとんどが未アルバム化。今回新たにリマスタリングして8月10日ニュー・リリースのニュー・アルバム『RAY OF HOPE』の初回限定盤ボーナス・ディスクにまとめて収録して『JOY 1.5』とするそうだ。

・蕎麦
リスナーからの質問で「好きな蕎麦の具はなんですか?」。
「蕎麦は盛です、とか、ざるでしかほとんど食べません。天ざるとか食べませんので(笑)。温かいときはそうだな~、普通に食べるときはおかめだな」と達郎さん。

・プレゼント
3月9日発売のシングル「愛してるって言えなくたって」の初回盤に封入したハガキで応募するとアナログ盤をプレゼントするという企画があった。ようやくアナログ盤が完成したのでこの番組で20名に抽選でプレゼント。12インチの重量盤。

・LOVE BURNS LIKE A FIRE INSIDE
リスナーから「達郎さんが今まで探し求めてたレコードで、こんなに安い値で入手できるとは思わなかったと、うれし涙をながすほど、手頃な価格で買ったレコードがあったら教えてください」というお便り。
達郎さんはできるだけ安いものを探して購入するそうだ。もうレコード聴かないからと友人の友人の友人みたいな人からソウルのレコードをまとめて数百枚とか引き取ることがあって、安い値で1枚100円で引き取った中に驚くべきものが入ってたりするらしい。
アブストラクト・リアリティの「LOVE BURNS LIKE A FIRE INSIDE」のシングルもむかしそうやって引き取った中の1枚で、このあいだレコード屋のオークションを見ていたら500ポンドの値を付いていたという。アブストラクト・リアリティは無名のグループで「LOVE BURNS LIKE A FIRE INSIDE」はデュエットで歌われてる。1967年のシングル。

・十字路
達郎さんの雨の歌。「十字路」は1986年のアルバム『POCKET MUSIC』に収められている。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月03日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #081

2011年06月22日 | Motoharu Radio Show

2011/06/21 OnAir - 3rd. Week
01.Stevie Wonder:For Once in My Life
02.Andrew Gold:Lonely Boy
03.Carpenters:Rainy Days and Mondays
04.Ben Harper:Rock N' Roll Is Free
05.佐野元春:日曜の朝の憂鬱
06.Paul McCartney:Another Day
07.Paul McCartney:Every Night
08.Paul McCartney & Linda McCartney:Uncle Albert/Admiral Halsey
09.Wings:Tomorrow
10.Wings:Listen to What the Man Said
11.Paul McCartney & Wings:Bluebird
12.Paul McCartney & Wings:My Love
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・特集ポール・マッカートニー
番組後半は今月18日に69回目の誕生日を迎えたポール・マッカートニーの特集。ビートルズ解散後の足跡を振り返る。

・For Once in My Life
スティービー・ワンダー、1968年のレコード。

・Lonely Boy
アンドリュー・ゴールドの1977年のレコード。
「この曲は僕にとってオールタイム・フェイバレットですね。アンドリュー・ゴールド、先日亡くなったという知らせを聞きました。残念ですが、こんないい曲を書いてくれてありがとう。そう言いたいですね」と元春。

・Rainy Days and Mondays
カーペンターズの「Rainy Days and Mondays」。
「まだ雨の日は続きますね」と元春。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はデレク&ザ・ドミノス『Layla and Other Assorted Love Songs』、ランディ・ニューマン『The Randy Newman Songbook Vol.2』、そしてベン・ハーパー『Give Till It's Gone』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はベン・ハーパー『Give Till It's Gone』。

・ベン・ハーパー
米国カリフォルニア州生まれのシンガー・ソングライター。現在41歳。新しいアルバム『Give Till It's Gone』は通算10枚目にあたるスタジオ録音アルバム。レコーディングはロサンジェルスにあるジャクソン・ブラウンのスタジオで行われた。ジャクソン・ブラウンもこのアルバムにセッションで参加している。アルバムについてベン・ハーパーはこんなふうに言ってる。「このレコードはここ最近の自分の年表のようなアルバムだ。サウンドも言葉も最近の自分の体験から触発されてできたもの。とても正直なアルバムなんだ」
ベン・ハーパーのサウンドはブルースをベースにしたロック・サウンドが魅力。2年ほど前から自分の固定バンドでレコーディングにライヴに活躍している。ベン・ハーバー&リレントレス7という名義。この新しいアルバム『Give Till It's Gone』でもバンドの息の合った演奏が聴ける。今回紹介する「Rock N' Roll Is Free」という曲はニール・ヤングの「Rockin' In The Free World」をベン・ハーパーがライヴで聴いて刺激されたということ。かなり衝撃だったということで、すぐに自宅に戻って一気にこの曲を書いたと言ってる。

・日曜の朝の憂鬱
オリジナルはアルバム『Visitors』に収録されている「Sunday Morning Blue」。元春は新しいアルバム『月と専制君主』でリテイクした。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO法人「BeGood Cafe」。1999年から持続可能な社会と平和をテーマに食、農、環境、コミュニティ再生など多くの分野でトーク・イベントやワークショップなどを開催している。

・特集「ひとりぼっちのビートルズ」
・Another Day
シニカルでさびしがり屋なジョンに比べて人懐っこい楽天的なポールといったイメージ。ビートルズの解散後から現在までファンの期待に応えながら活動を続けてきたポール・マッカートニー。ジョン、ジョージが亡くなって最近ではひとりぼっちのビートルズといった状態。ビートルズという幻を引き受けて果敢に世間と向き合ってるといった印象さえある。おめでたいニュースもあって再婚、そして今いい感じだということ。今夜のMotoharu Radio Showはそんなポール・マッカートニーの特集。

・Every Night
・Uncle Albert/Admiral Halsey
ビートルズ解散後に出した2枚のソロ名義のアルバムから。

元春 : ポール・マッカートニー。実際僕もお会いしたことがあります。あれは'80年代の後半でしたね。自分の『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』というアルバムのレコーディングでロンドンのスタジオにいたとき、まだセッションがはじまる前、いろいろと作業の準備をしていたところにフラッとポール・マッカートニーが入ってきました。そして僕の顔を見るなり、ちょっと頭を下げて「オッス!」と言いました。僕、おかしくなって「その挨拶をどこで覚えたのですか?」とたずねたら、「日本の留置所で覚えたんだ」と言いました。そういえばポール・マッカートニーはドラッグの不法所持で入国できずにそのまま何日間か日本の留置所にいたということがありました。そのときに囚人から教えてもらった日本人のクールな挨拶の仕方が「オッス!」だったという話です。そこにいたのは正に僕がレコードなどでよく知ってる気さくで人懐っこいポール・マッカートニーその人でした。それが例えサービスだとしても裏切られることがなかったです。ポール・マッカートニーという人は本当に自分が何者かということをよく知ってる人なんだな、僕はそんなふうに感じました。

・Tomorrow
・Listen to What the Man Said
・Bluebird
ウイングスとして活動していた頃のレコードから。

・My Love
今週のポール・マッカートニー特集最後の曲。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
7月5日。引き続いてポール・マッカートニーの特集。
コメント (7)
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Sunday Song Book #975

2011年06月20日 | Sunday Song Book

<06月19日プレイリスト>
[「山下家の雨の歌でリクエスト」]
雨は手のひらにいっぱい/SUGAR BABE "SONGS" '75
雨の女王(LIVE)/山下達郎 ('81/03/11 六本木 PIT-INN)
恋の嵐/竹内まりや '86
RAINY WALK/山下達郎 "MOONGLOW" '79
涙のワンサイデッド・ラブ/竹内まりや "ユニヴァーシティ・ストリート" '79
硝子の少年/山下達郎 TVサイズ・仮歌デモ '97
駅/竹内まりや "リクエスト" '87
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
ニュー・アルバムのレコーディングはラスト・スパートで現在マスタリングを行ってるとか。来週の放送で「めでたく工場へ旅立った」というコメントがあれば8月10日発売になるそうだ。6年ぶりのアルバム。
「いろいろアルバムを作ってきたが、このような内容はちょっと珍しいかな」と達郎さん。

・山下家の雨の歌でリクエスト
梅雨の最中なので雨の歌のリクエスト特集。達郎さんとまりやさんが作った雨の歌をリクエストに基づいて選曲。いつもの3倍のリクエストが来たとか。

・雨は手のひらにいっぱい
シュガーベイブの1975年のアルバム『SONGS』収録曲。
「走り去るバスのけむり」という歌詞はガードレールに座ってけむりにむせた経験から生まれたそうだ。

・雨の女王(LIVE)
スタジオ録音は存在しない。1978年に六本木ピットインでライヴ・レコーディング。アルバム『IT'S A POPPIN' TIME』に収録された。「『IT'S A POPPIN' TIME』じゃないやつ」というリクエストに応えて今回は1981年3月11日に六本木ピットインでライヴ・レコーディングした未発表ライヴ・ヴァージョン。同録テープからなので音がものすごく悪い、4時間45分という最長ライヴの中頃なのでへろへろ、一瞬歌詞を間違ってるところが二箇所、ということなので、たぶんレコードにならないライヴ・ソース。

・山下家の雨の歌
あるリスナーの調査によると歌詞に「雨」が出てくる達郎さんの曲は25曲。まりやさんは意外にも8曲しかなかったとか。

・恋の嵐
リクエストが多かった曲。1986年のシングルで翌年1987年のアルバム『リクエスト』の1曲目に収録された。「いわゆる不倫の歌ですが」と達郎さん。達郎さんはこの曲を聴くとまだ三十代で育児の真っ最中だったことを思い出すという。エンディングの雷のSEは「スプリンクラー」のイントロで一度使ったもので、六本木のソニーのスタジオにあった太田裕美さんのライヴ用素材というテープの中にあった「雨のSE」を流用したものだとか。

・RAINY WALK
今回いちばんリクエストが多かった曲。1979年のアルバム『MOONGLOW』収録曲。ブレイクのきっかけとなった「RIDE ON TIME」のカップリング。デジタル・プログレッシングし直したヴァージョン。
「近い将来ベストが出るとき、21世紀型のリマスタリングをしたいと思っております」と達郎さん。

・涙のワンサイデッド・ラブ
1979年のまりやさんのアルバム『ユニヴァーシティ・ストリート』から初期のまりやさんの作詞作曲作品。達郎さんが一人多重リズム・セクションでレコーディングをしている。

・プレゼント
3月9日発売のシングル「愛してるって言えなくたって」の初回盤に封入したハガキで応募するとアナログ盤をプレゼントするという企画があった。ようやくアナログ盤が完成したのでこの番組で20名に抽選でプレゼント。12インチの重量盤でカップリングは「高気圧ガール」。

・硝子の少年
1997年にkinki kidsに提供した「硝子の少年」の山下達郎ヴァージョン。ホーム・レコーディンクで仮歌なのだとか。
「私が歌うにはキーをもう少し高く設定しないと。切迫感がイマイチ」と達郎さん。

・駅
まりやさんの1987年のアルバム『リクエスト』に収録。
「竹内まりやの雨の歌はこれが代表作かなという気がします」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月26日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #080

2011年06月15日 | Motoharu Radio Show

2011/06/14 OnAir - 2nd. Week
01.Stephen Bishop:Save It for a Rainy Day
02.キリンジ:雨は毛布のように
03.Neil Sedaka:Laughter In the Rain
04.高田みち子:雨は優しく
05.Randy Newman:Losing You
06.Todd Rundgren:Rain
07.Donald Fagen:Walk Between Raindrops
08.Adele:Right as Rain
09.James Morrison:Please Don't Stop the Rain
10.Art Garfunkel with James Taylor:Crying In the Rain
11.佐野元春:恵みの雨 (Complete Version)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・特集「雨の歌」
Motoharu Radio Showが選んだ「雨の歌」の特集。

・Save It for a Rainy Day
スティーヴン・ビショップの'70年代のレコード。

・雨は毛布のように
キリンジは元春がホストを務めるNHK教育テレビの番組「ザ・ソングライターズ」にゲスト出演が決まっている。

・Laughter In the Rain
1975年に全米NO.1になったニール・セダカの「Laughter In the Rain」。

・雨は優しく
高田みち子はこれまでに5枚のスタジオ録音盤を出している。最新アルバムは2008年の『東京ガールズ・トーク』。「素晴らしいソングライターです」と元春。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はデレク&ザ・ドミノス『Layla and Other Assorted Love Songs』、ランディ・ニューマン『The Randy Newman Songbook Vol.2』、そしてベン・ハーパー『Give Till It's Gone』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はランディ・ニューマン『The Randy Newman Songbook Vol.2』。

・ランディ・ニューマン
1943年生まれなので今年で68歳。米国のシンガー・ソングライター。実に50年近くに渡って素晴らしい曲を生み続けている。これだけ時代を超えてよいソングライティングを続けているということは本当に驚くべきこと。ボブ・ディラン、ポール・サイモンと並んで最高のソングライターだといえる。ランディ・ニューマンの曲は多くのシンガーにカヴァーされている。人々に愛されて、また人々が口ずさめる曲を出し続けている。アメリカのフォーク・ソングの父といわれるスティーヴン・フォスターという音楽家、「オー・スザンナ」、「草競馬」で知られるフォスターになぞられてランディ・ニューマンを語る人もいる。ランディ・ニューマンの音楽の魅力はなんといっても彼が書くリリック。アメリカという国のどこにでも転がっている物語を歌にしている。時にはランディ・ニューマン自身が主人公になりきって中産階級の白人になったり、アメリカ南部の保守的な男になったりして、ストーリーを展開している。リスナーからするとちょっとした短編小説を読んでるような気分になる。こうしたソングライターは語り部、ストーリーテラーなんて呼ばれている。ランディ・ニューマンはストーリーテラーの分野では最高の作家。そしてそこには時折気の利いた風刺やユーモアがあって聴く人によっては誤解してしまうようなそんな曲もある。いずれにしてもとても知的で洗練された人の喜怒哀楽をよく観察しているソングライターといえる。もちろん詩だけではなくメロディ・メーカーとしても素晴らしい。よい言葉、よいアイディアがそこにあるから、それを包み込むよいメロディが書けてこそ一級のソングライターといえる。ランディ・ニューマンはもともと音楽家の家系に育った。親戚のおじさん二人が映画音楽家ということ。アルフレッド・ニューマンとライオネル・ニューマン。いずれも映画音楽の世界では巨匠として知られている。そして最近ではランディ・ニューマン自身も映画音楽でとてもいい仕事をしている。『レナードの朝』、『トイストーリー』、『ベイブ 都会へ行く』、こうした映画はいずれもランディ・ニューマンが音楽を担当している。今回取り上げた『The Randy Newman Songbook Vol.2』はランディ・ニューマン自身がこれまでのソングライティングを振り返って全曲ピアノ弾き語りで披露している。ソングライターとしてピアノで曲を歌いたい人にとってこのアルバムは多くのことを学ぶよい手本となるだろう。『The Randy Newman Songbook Vol.2』から「Losing You」。

・Rain
ビートルズがアルバム『Revolver』の時期に作った「Rain」をトッド・ラングレンが曲のエンディングのテープの逆回転まで完全コピー。「ここまですれば誰も文句は言えないだろうと思います」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO法人「遊んで学ぶ環境と科学倶楽部」。2002年から東京都心の川を巡るエコ・ツアーや、東京湾の清掃パトロール、海や川に流れ着くゴミの実態調査などを行ってきた。

・Walk Between Raindrops
特集「雨の季節に聴きたい曲」。ドナルド・フェイゲンの「Walk Between Raindrops」。

・節電対策
リスナーから「何か節電対策考えてますか?」というコメント。
元春は用があってホームセンターに行ったとき「どこでも敷いておくだけで涼しくなるシート」というものを見つけたそうだ。暑い夜、ベッド・パットの代わりにしたら、きっと涼しいだろうと思ったとか。これから試してみてどんな具合だったかまた報告したいと元春。

・Right as Rain
以前、「3PICKS!」で取り上げたアデルの「雨にまつわる曲」。

・Please Don't Stop the Rain
ジェームズ・モリソンの「Please Don't Stop the Rain」。「このシンガーもいいですね」と元春。

・目玉焼き
放送後記で番組アシスタントの後藤くんから「シューマイに何をつけて食べますか」と訊かれ「ソース」と答えた元春。リスナーから「僕は目玉焼きにケチャップをつけますが、佐野さんは?」という質問。
「そうですね。目玉焼きには5回に1回は僕もそうですね。でも大抵は塩コショウですね。友だちはしょうゆをかけて食べました。人それぞれです。ちなみに、大人になってからはしてないんですが、子どもの頃トマトに砂糖をかけて食べてました。これって珍しいでしょうか?」と元春。

・Crying In the Rain
アート・ガーファンクルとジェームス・テイラーがエヴァリー・ブラザーズの「Crying In the Rain」をカヴァー。

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・ラジオが好き!
リスナーから「村上信夫著『ラジオが好き!』には、ラジオというのは横につながる身内意識が持てること、想像力を巡らすことができること、意見を考えることができること、話し方や声に慣れると安心感が持てること、と書いてありました」というコメントを読んで、
「そのとおりですね。ラジオの力、もっともっと見直されて活用されていいと思います」と元春。

・振替公演
3月13日、東京国際フォーラムで予定していたデビュー30周年アニバーサリーのファイナル公演が震災の影響を受けて延期となっていたが、6月18日、6月19日、今度の週末に振替公演が行われることになった。
「30周年アニバーサリー・ライヴの最終公演。東京でのコンサートが今月18日、19日と行われます。僕とバンド、この夜、ベストなステージを見てもらいたいと思います。チケットを手にしてる方は是非楽しみに待っていてください」と元春。

・恵みの雨 (Complete Version)
2004年のアルバム『THE SUN』に収められた「恵みの雨」のコンプリート・ヴァージョン。アルバム『THE SUN STUDIO EDITION』に収録。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #974

2011年06月12日 | Sunday Song Book

<06月12日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ」]
2000tの雨/山下達郎 '03('78)
I SAY A LITTLE PRAYER/ARETHA FRANKLIN '68
LOVE(CAN MAKE YOU HAPPY)/MERCY '69
TEAR STAINED FACE/DON VARNER '67
DO I LOVE YOU/FRANK WILSON '65
IF I HAD (ONE GOLD PIECE)/THE PROPHETS '66
愛してるって言えなくたって/山下達郎 '11
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
今週からニュー・アルバムのミックスダウン。いよいよ大詰めに入り、来週はマスタリングを行う予定。再来週の放送で「工場行きました」と報告できれば8月10日めでたく発売ということになるそうだ。6年ぶりのアルバムになるという。

・2000tの雨
来週は「山下家の雨の歌でリクエスト」。数はないもののすべてかけられないので前倒し。
1978年のアルバム『GO AHEAD!』収録曲だが、映画『恋愛寫眞 Collage of our Life』の主題歌に使われたために歌い直してリミックスを施し、2003年にシングル・カットされた。その後、2005年のアルバム『SONORITE』にも収録された。

・棚からひとつかみ
ニュー・アルバムのレコーディングで缶詰のため今週も引き続いて「棚からひとつかみ」。恒日頃から買ったシングル、CDをデジタル・プログレッシングしていて、こういうときのための素材のストックを持ってるそうだ。

・I SAY A LITTLE PRAYER
アレサ・フランクリンの1968年のベスト10ヒット。バート・バカラックの作品でディオンヌ・ワーウィックも歌っているが、アレサのヴァージョンのほうが圧倒的にソウルフル。邦題は「小さな願い」。

・LOVE(CAN MAKE YOU HAPPY)
マーシーはフロリダ出身の男女混成の6人組ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。いわゆるワン・ヒット・ワンダー、一発屋の人たち。1969年、全米2位。ミリオンセラーの大ヒット。

・高額で購入したレコード
リスナーから「今まで購入されたレコードの中で一番高額なものはどなたの何というレコードですか? お値段はいくらだったのでしょうか?」という質問。
達郎さんはあんまり高いレコードには手を出さないようにしていて、オークションもほとんど手をつけないという。二十代の頃、ドルがまだ300円くらいの時代に高額とされたのは100ドル、3万円くらいだった。アルバムが2,500円くらいの時代にロネッツのアルバムとかが100ドル・アイテムだったそうだ。三十代の半ば頃にキャピトル・レコードがラジオ局用に作ったビーチボーイズのレコード、それをかければ番組が簡単に作れてしまうLP、ブライアン・ウィルソンがゲストで出たときのアルバムがあって、その中にビーチボーイズのアカペラによる「蛍の光」(オフィシャル・ヴァージョンはクリスマス・アルバムに収録されていて、曲の頭にデニス・ウィルソンのナレーションが入ってる)が、ナレーションなし、ブライアン・ウィルソンのインタビュー付きで入っていたとか。凄く高いアルバムだったが、仙台のレコード屋で7万6千円で見つけ、45分考えて買ったとか。それ以降一度もお目にしてないのでやはり特別のレコードたったという。未だにアルバムが1万円すると考えてしまうそうだ。

・TEAR STAINED FACE
ドン・バーナーの1967年の「TEAR STAINED FACE」は現在リストで3,000ポンドの値が付いてるという高額物件。ドン・バーナーは南部のソウル・シンガーで、マッスル・ショールズでたくさん作品を出している。マッスル・ショールズの「クイーンビー」というレーベルから出ているシングルはリストを見ると3,000ポンドだとか。ほとんどイギリスのコレクターが値を釣り上げているが、今ほとんどの曲はCDで聴くことができる。

・ヘッド・アレンジ
リスナーからの質問で「ヘッド・アレンジとはどういうものなんでしょうか?」。
譜面を使わないアレンジのことだとか。書き譜で指示するのがオーケストレーション。達郎さんは今でも基本的にヘッド・アレンジで行ってるとか。コード譜以外は全部口伝えなのだそうだ。村上"PONTA"秀一さんとか、松木恒秀さんとか、岡沢章さんとかスタジオ・ミュージシャンの人達はヘッド・アレンジを嫌がるので、そういう時代は譜面を書いてやってたとか。

・DO I LOVE YOU
高額物件の究極を調べてみたら8,000ポンドというのがあったそうだ。フランク・ウィルソンはモータウンのスタッフ・ライターでとても有名な人。モータウンのサブ・レーベル「ソウル」から1965年に出した「DO I LOVE YOU」が8,000ポンド。但し、10年くらい前のプライス・リストなので、今はもう少し下がってるかもしれないとのこと。逆に上がってるということも考えられるが、今の為替相場で換算すると100万円超える。今はCDになってるので手軽に買える。
このあいだヤフオクでデイヴィッド・ボウイのシングルが200万円というのを見て驚愕したと達郎さん。

・ニュー・アルバム
昨年発売を予定していたときのアルバム・タイトルは『WooHoo』。仕切りなおしということでタイトルを変更して『Ray Of Hope』というタイトルになったそうだ。「希望という名の光」に"A ray of hope for me, A ray of hope for you"というコーラスから引っ張ってきたとか。こういう時代なので真面目なタイトルにしたのだとか。8月10日発売だが、まだ曲順の最終決定が出てないそうだ。シングルで発表した曲で主だった曲は入るが、未発表の曲の中でそぐわないものは外して、違う曲をレコーディングしたり、詩を変えたりしてるそうだ。特設サイトがワーナーで開設されている。
http://wmg.jp/tatsuro/

・JOY 1.5
'90年代にシングルのカップリングで発表されたライヴ・テイクはほとんどが未アルバム化。今回新たにリマスタリングしてニュー・アルバム『Ray Of Hope』の初回限定盤ボーナス・ディスクにまとめて収録して『JOY 1.5』とするそうだ。

・ツアー
アルバムの発売後にツアーを始める。大規模ツアーになる予定で7月になればスケジュールが発表されるそうだ。

・IF I HAD (ONE GOLD PIECE)
ワシントンD.C.のソウル・レーベル「シュライン」から1966年にシングルが発売とされてるが現存しないかもしれない。もしあったら3,000ポンド。歌ってるのは6人組の黒人ヴォーカル・グループ、プロフェッツ。「シュライン」レーベルの全カタログもCD化されている。

・愛してるって言えなくたって
特製アナログ盤が完成したそうだ。来週プレゼント告知を行う予定。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月19日は、「山下家の雨の歌でリクエスト」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #079

2011年06月09日 | Motoharu Radio Show

2011/06/07 OnAir - 1st. Week

Stevie Nicks:Secret Love
The Cars:Sad Song
Derek & The Dominos:Bell Bottom Blues
Derek & The Dominos:Roll It Over
George Harrison:What Is Life
Neil Young:Old Man
Todd Rundgren:Be Nice to Me
Leonard Cohen:Suzanne
Jackson Browne:Fountain of Sorrow
Randy Newman:Lonely At the Top
Carole King:Sweet Seasons
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・Secret Love
フリートウッド・マックのメンバー、スティービー・ニックスはソロとしても20曲以上のトップ50ヒットを持つシンガー・ソングライター。
新しいレコードから。

・Sad Song
久しぶりに再結成した'80年代のポップロック・バンド、ザ・カーズの新しいレコードから。
「ちょうど僕がニューヨークにいた'80年代の前半、MTVでカーズの曲がかかってました。僕にとってはとても'80年代を感じるザ・カーズ」と元春。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はデレク&ザ・ドミノス『Layla and Other Assorted Love Songs』、ランディ・ニューマン『The Randy Newman Songbook Vol.2』、そしてベン・ハーパー『Give Till It's Gone』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はデレク&ザ・ドミノス『Layla and Other Assorted Love Songs』。

・デレク&ザ・ドミノス
エリック・クラプトンが1970年に結成したグループ。翌年の1971年に解散しているので実質バンドとして活動した期間はたった一年。バンドのメンバーはボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードンという4人編成のバンド。ここにオールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンがゲストとして参加していて素晴らしいアルバムを一枚残した。『Layla and Other Assorted Love Songs』(邦題は『いとしのレイラ』)はアメリカ南部の音楽に影響を受けたブルース・ロックのサウンド、ジャム・セッションをベースにとしたとても音楽的で力強い演奏がそこにある。このアメリカ南部のロック音楽は「サザン・ロック」というふうに呼ばれていた。この音楽は当時、ひとつの大きな流れを作った。オールマン・ブラザーズ・バンド、デラニー&ボニー、そしてデレク&ザ・ドミノス、そうしたバンドがその流れの中心にいた。デレク&ザ・ドミノスのアルバム『いとしのレイラ』。今回はこのアルバムの発売40周年を記念したリイシュー盤を取り上げている。貴重なレア・トラックが収録されていてとても興味深い。このアルバム『Layla and Other Assorted Love Songs』からオリジナル・ディスクに収録された「Bell Bottom Blues」とボーナス・ディスクに収録された「Roll It Over」の2曲。

・What Is Life
エリック・クラプトンとビートルズのジョージ・ハリスンはひとりの女性をめぐる三角関係というエピソードがある。もともとふたりはミュージシャンとして互いに尊敬しあっていた。ジョージ・ハリスンはビートルズ解散後、1970年ソロとして『All Things Must Pass』というアルバムを出している。レコーディング・プロデューサーはフィル・スペクター。興味深いのはこの『All Things Must Pass』のセッション・メンバーがデレク&ザ・ドミノスだった。クラプトンは自分のバンドのレコーディングをしながらジョージのソロ・アルバムを手伝っていたことになる。『All Things Must Pass』からデレク&ザ・ドミノスとのセッションで「What Is Life」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は社団法人「日本ネイチャーゲーム協会」。ネイチャーゲームとはアメリカで考案された五感を使って自然と触れ合う環境教育プログラム。これを日本でも広めようと25年前に活動を開始。現在十代から八十代までおよそ一万人の会員が普及に取り組んでいる。

・特集「ザ・ソングライターズ」海外版
元春は現在NHK教育テレビで「ザ・ソングライターズ」という番組を担当している。毎週土曜日夜11時から毎回国内の素晴らしいソングライターをゲストに迎えて、曲ができたときのエピソードや、ソングライティングのことをうかがっている。
「この番組はやっていて僕も楽しいですね。場所は僕の母校立教大学。クリエイティブ・ライティングに興味を持ってる学生たちに参加してもらってライヴな感覚でやってます。話に訊くところによると、プロのソングライターのみなさん、ほんとうによくこの番組を見てもらっているということ。出演のオファーをすると番組を見てますという方も多くて、とても光栄なことです。何よりも番組で素晴らしいのは学生たちの目、そして姿勢が素晴らしいですね。学生、僕、そしてゲストのソングライターと一緒になにか貴重な時間を過ごしてるなぁと、そんなふうに思ってます。今回の特集『ザ・ソングライターズ』海外版は、もし海外のソングライターであればこんな人にお話を訊いてみたい、そんな設定で6人のソングライターを選びました」と元春。

・Old Man
ニール・ヤングは「曲を書くことは楽しいですか?」という質問に対して、
「もちろんそれしかないし、それが自分のすべてだ。曲を書いて演奏すること。それがいちばん大事だ。ソングライティングは人生そのものだ」
そんなふうに話している。

・Be Nice to Me
トッド・ラングレンはソングライティングについて「曲はどちらが先にできるか?」という質問に対して、
「ソングライターの多くは言葉を先に書いてそれを音楽に乗せると思う。でも自分はメロディと言葉が大抵同時に思い浮かぶ」
と話している。

・Suzanne
レナード・コーエンは「メロディや曲はどこからやってくるんですか?」という質問に対して、
「もしそれがわかってたら何度でもそこに訪れたい。それは神秘の世界だ。カトリックの修道僧の人生と同じだ。神秘と結婚したようなものだ」
と話している。

・Fountain of Sorrow
ジャクソン・ブラウンは「いい曲かというのはどういう曲だと思いますか?」という質問に対して、
「いい曲は歳と共に更に良くなるものだと思う。フォーク・ミュージックのようにどんな人がどのように演奏してもすぐ分かる曲。そういう曲がいいと思う。一度聴いただけで、いずれこの曲は歳を取っていい曲になると分かる曲。あとで価値が出てきてタイムレスな曲。そういう曲がいい曲だと思う」
と答えている。

・Lonely At the Top
ランディ・ニューマンがトップにたった男のなんともいえない寂しさについて皮肉を込めて歌っている。
ランディ・ニューマンは「曲というのはどのようにしてできるのか?」という質問に対して、
「時には天から授けられた贈りものとしか言えないものもある。そういう曲は大抵一気に書いた曲だ。曲を書いてる最初の段階で曲の最後まですべてが見えている。ときどきそういうことがあるんだ」
と答えている。
「ランディ・ニューマン、素晴らしいソングライターです。僕にとってはボブ・ディランと並んで最も尊敬するソングライターです」と元春。

・Sweet Seasons
キャロル・キングは「ソングライターに何かアドバイスを」という問いに、
「ソングライターと呼ばれる人たちはたいてい壁にぶつかるという経験をします。でもそれを恐れないでほしい、なにか煮詰まったらなにか別のことをする。しばらくしたら、もっと軽い気持ちでもう一度試してみる。そうすると必ず道は開けてくるものよ」
と答えている。
「うん。僕も一介のソングライターとしてこの言葉は本当に励まされます」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #973

2011年06月06日 | Sunday Song Book

<06月05日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ」]
DREAMING GIRL/山下達郎 "コージー" '98('96)
NOW THAT YOU'VE GONE/CONNIE STEVENS '65
NEVER LOSE, NEVER WIN/CHAIN REACTION "INDEBTED YOU" '77
GEMINI LADY/RON HENDERSON & CHOICE OF COLOUR '83
THIRD EYES/COSMOS UNIVERSAL BAND '7?
SMILE/NAT KING COLE '54
DEDICATED TO THE ONE I LOVE/山下達郎 "ON THE STREET CORNER 3" '99
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
ニュー・アルバムのレコーディング中。歌入れを終えてコーラスをやってる最中だとか。

・ニュー・アルバム
先週新聞広告が出て発売日が8月10日と決定した。6年ぶりのアルバムとなる。昨年発売を延期したアルバム『WooHoo』。仕切りなおしということでタイトルを変更して『Ray Of Hope』というタイトルになったそうだ。いろいろと世の中の情勢を鑑みて『WooHoo』だと軽い感じがして、真摯な、誠実なタイトルにしようと思ったんだとか。内容も詩を変えたり手を加えてるという。

・DREAMING GIRL
リクエストはバラついてるがこの季節なので1996年のシングル「DREAMING GIRL」。

・棚からひとつかみ
ニュー・アルバムがラスト・スパートなので今週も先週に引き続いて「棚からひとつかみ」。恒日頃から買ったシングル、CDをデジタル・プログレッシングしていて、こういうときのための素材のストックを持ってるそうだ。先週よりさらにディープでマニアックな「棚からひとつかみ」。

・NOW THAT YOU'VE GONE
先週の放送で好評だったコニー・スティーブンス。「NOW THAT YOU'VE GONE」は1965年、全米35位。アーニー・フリーマンのアレンジ、ジミー・ボーエンのプロデュース。もともとはシャンソン。

・曲先か詩先か?
リスナーからの質問で「達郎さんの曲は歌詞からできるのですか? メロディからできるのですか?」。
「私は70%メロディであります。メロディのほうが優先です。でも最近は詩のアウトラインを考えてから曲を書くような具合になってきてますね。歳のせいでしょうかね。あとはご時世と言いましょうか。そういうようなのがありますが」と達郎さん。

・メロディ先か伴奏先か?
また別のリスナーから同様の質問で「山下さんの曲はメロディがきれいなのでメロディを先に作るのでしょうか? それとも伴奏から作るのでしょうか?」。
「私もオケ作ってメロディを後から考えるというのはよくあります。もともとアメリカとかイギリスの音楽のメロディ・ラインを借りているので、日本語を乗っけるのをひじょうに苦労するメロディ・ラインなので、詩と曲をあんまり優先しますとですね、グルーヴがでないということがよくありますので、先にパターンを作ってグルーヴを確保してから、それに合うメロディを後から考えるというよくある方法でありますけれど。そういうふうなやり方で曲を作ることもあります。もう人によってそれぞれですね。ギターの弾き語りでストリートでやってる人はギター一本で作ればいいですけれど、私たちみたいなフォー・リズム、ファイブ・リズム、リズム・セクションでやるときには、そのアレンジに合ったメロディ・ラインというものが自ずと違ったものになってきますので、そういう作曲の技法ってものはあります。オフコースに限らず、私に限らずそういう手法をとってる人はたくさんいます。今、R&B系の人はトラック先に作ってからメロディをハメるという、そういうようなものもあります」と達郎さん。

・NEVER LOSE, NEVER WIN
チェーン・リアクションは黒人三人組のいわゆるUKソウルの範疇に入るグループ。1977年のアルバム『INDEBTED YOU』が2005年にCD化された。番組でかけようと思いながら、あっという間に時間が過ぎて、こういうときにしかかけられないので持ってきたのが「NEVER LOSE, NEVER WIN」なのだそうだ。もともとはジャマイカ出身のレゲエのミュージシャン。'70年代のブラコンのブームに乗って、たぶんこういうのをやれと言われてやらされてしまったんじゃないかと達郎さん。

・GEMINI LADY
ロン・ヘンダーソン&チョイス・オブ・カラーはノースキャロライナ出身のヴォーカル・グループ。'70年代の当時は評価されなかったが、CDでの再発とクラブ・カルチャーのおかげで再評価されて、シングルの値段が上がってるグループの一つ。1983年の「GEMINI LADY」は2000年代にCD化、2006年にアルバムがCD化。イントロのギブソン系のギターのイントロが達郎さん好みだとか。
こうした当時は無名のシングルを掘り出してくるのはイギリスのコレクター、もしくはクラブのDJだとか。クラブのDJたちはオリジナル・シングルをかけるのでクラブ・シーンでこういったシングルを「レアグルーヴ」と呼んでいる。

・THIRD EYES
この曲は完全にレア・グルーヴの典型。現代のオークションの世界では最も高いものの一枚。最近見た中では3千ポンド、40万円くらいになってたとか。しかし、リイシュー・シングルというものがあるので手軽に聴くこともできる。ちなみに達郎さんはリイシューで10ドルだったとか。
どこの誰だかよくわからないというコスモス・ユニヴァーサル・バンドの'70年代のレコーディング作品「THIRD EYES」を話の種に。

・JOY 1.5
'90年代にシングルのカップリングで発表されたライヴ・テイクはほとんどが未アルバム化。今回新たにリマスタリングしてニュー・アルバム『Ray Of Hope』の初回限定盤ボーナス・ディスクにまとめて収録して『JOY 1.5』とするそうだ。今後の『JOY 2』にはこれまでCD化されてないブランニューのライヴ・テイクをメインにする方針だとか。特設サイトがワーナーで開設されている。
http://wmg.jp/tatsuro/

・SMILE
リスナーからのチャップリンの「SMILE」にリクエスト。1936年の映画『モダン・タイムス』の挿入歌。チャップリン自身による作曲。
今日は1954年のナット・キング・コール。レコード・ヒットはこれが最初だった。アレンジはネルソン・リドル。

・DEDICATED TO THE ONE I LOVE
伊東四朗一座と三宅裕司さんの熱海五郎一座との合同公演を赤坂ACTシアターで観たというリスナーからのお便りで、ゲスト出演した真矢みきさんがカーテンコールで登場する際に達郎さんの「DEDICATED TO THE ONE I LOVE」がながれたそうだ。この公演は達郎さんも観に行きたいそうだが、レコーディング中なので行けないとか。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月12日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
06月19日は、「山下家の雨の歌でリクエスト」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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MIHO MUSEUM

2011年06月01日 | アート

5月29日(日) 雨。
滋賀県のMIHO MUSEUMに行ってきました。

JR京都線に乗って石山駅へ。石山駅は4年半ぶりですね。
駅から出てるバスに乗りました。途中、瀬田の唐橋を渡り、黄金色の小麦畑の横を通って、ケータイの電波が届かない山奥へ。
石山駅から50分。バスの停留所から歩いてようやく到着。



と思ったらここはレセプション棟。
美術館棟にはレセプション棟から電気自動車が送迎してます。
雨でしたので送迎待ちの行列ができてました。
歩いて500メートルほどだというので徒歩で美術館棟へ。



春先だとトンネルの前は桜並木なんだとか。



トンネルの中は外の色を投影して幻想的な色合いに染まってます。



ゆるやかにカーブを描くトンネル。わざと先が見えないようにしてるそうです。
ひと山越えたところで吊り橋が登場。



美術館棟が見えてきましたよ。



ようやく到着です。



お寺みたい。設計はルーブル美術館のガラスのピラミッドで知られるI.M.ペイ。設計のテーマは「桃源郷」。
美術館棟の屋根は幾何学模様が織りなすガラス屋根。



エントランスから見えるのは松。絶景です。



巨大な欅のベンチ。ベンチのむこうに木が見えます。



地下一階に木が植えられてるんですね。しまった、ベンチに座るの忘れたなぁ。
北館で春季特別展「長沢芦雪 奇は新なり」が開催されています。

■2011年春季特別展「長沢芦雪 奇は新なり」

長沢芦雪(ながさわろせつ)は江戸時代の絵師で円山応挙の弟子。
師弟関係は意見の相違によりひびが入り、最終的に破門となったとか。
第一章「円山応挙に学ぶ」では師弟対決とも言うべき作品の展示がありました。
「猛虎図」と題された作品を二人とも描いており見比べるよう並べられていました。
応挙のほうは今にも襲ってきそうな獰猛な目をした虎。
対する芦雪の「猛虎図」はふわふわの毛がまるで猫のようで虎には見えなかった。

司馬遼太郎の短編「蘆雪を殺す」に出てくる屏風絵を「絵変わり図屏風」の中に見つけましたが、
さすがにこれは解説がなければ手前に描かれたべた塗りの黒が何かわからない。
鯨を描いたものだが構図の素晴らしさに感心しました。

夏目漱石が「草枕」で芦雪の「山姥図」に言及していてその文章が紹介されていたが、
漱石がいう山姥がそうなら山姥ってそうなんだという感じ(苦笑)。

「白梅図屏風」が圧倒的だった。

「唐獅子図屏風」の迫力も凄かった。

「朧月図」は美しかった。

展覧会場は二階で出てくると石庭がありました。



南館のコレクションも見ました。
地下一階にモザイク画が展示されてます。3、4世紀のものなんだとか。



帰りは地下から電気自動車に乗りました。



中央が明るいと思って見上げると、天井がぽっかり空いてるという。



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