Sunday Song Book #925

2010年06月27日 | Sunday Song Book

<06月27日プレイリスト>
[「ベタリク(ベタな曲のリクエスト)」]
街物語/山下達郎 06月02発売ニューシングル
BORN TO BE WILD/STEPPEN WOLF '68
THE BEST OF MY LOVE/THE EMOTIONS '76
THE SOUND OF SILENCE/SIMON & GARFUNKEL '65
STRANGERS IN THE NIGHT/FRANK SINATRA '67
BLUEBERRY HILL/FATS DOMINO '56
HOLIDAY/BEE GEES '68
2000tの雨/山下達郎 "ゴー・アヘッド!" '78 "ソノリテ" '05
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■内容の一部を抜粋
・近況
ニュー・アルバムのレコーディングをずっと行ってるそうだ。追い込み時期に入り、そろそろ発売日が決まる頃だとか。

・街物語
6月2日発売のニュー・シングル。4月18日スタートのTBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。ドラマは先週最終回だったが、タツローさんは放送でかけているうちにこの曲が気に入ってきたという。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/

・ベタリク(ベタな曲のリクエスト)
3年に一度くらいやってるベタな曲のリクエスト特集。大ヒット・ナンバー、誰でも知ってるような曲、ふだんこの番組でかけないようなヒット・ソングを中心にリクエストしてもらう企画。先週に引き続いてパート2。今週はほとんどの曲がミリオンセラーとなった曲を中心に。

・BORN TO BE WILD
先日、俳優のデニス・ホッパーが亡くなったのでリクエストが殺到した。

・PERFORMANCE 2010
全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2010」の希望するホールのチケットが予約で取れないという苦情が届いてるそうだ。
「私のライヴは全国何処でご覧になっても全く同じ演奏しておりますのでご安心ください(笑)。むしろ、でも地方都市のですね、小さな街のほうがですね、しばしば演奏がよかったりします、大都会よりも。そういう、ライヴっていうのは生きものですので、そういうこともございますので、何処でも安心してお出かけください。遠いと大変ですけれども」とタツローさん。

・THE BEST OF MY LOVE
もともとはシカゴの子どものゴスペル・グループとしてスタートしたジ・エモーションズ。姉妹だけのグループだっだが南部へ行きボルト・レーベルでレコーディング。'70年代に入り、アース、ウインド&ファイアのカリンバ・プロダクションの所属になり、そこからたくさんのヒットを出した。中でも最も有名な曲「THE BEST OF MY LOVE」は1977年、全米NO.1に5週連続輝いた。

・THE SOUND OF SILENCE
サイモン&ガーファンクルの「THE SOUND OF SILENCE」。タツローさんは中学の頃にラジオで聴いて感動した覚えがあるそうだ。もともとはサイモン&ガーファンクルのファースト・アルバムにギター一本で録音されていたものに、プロデューサーがドラム、ベース、ギターをかぶせて、それを発売したところ、1965年に全米NO.1となった。フォーク・ロック・ムーブメントに乗り、ここからサイモン&ガーファンクルの運命が大きく転換する記念碑的な作品。
「曲はいいんですが、それをロックンロールに乗っけたというのが味噌で、したがいまして途中でドラムがギターとずれたりしております。昔はリズムボックスでやっておりませんでしたので、あとからかぶせたのでリズム隊がちょっとずれますが、それもまた一興という」とタツローさん。
昔、言われてた説で、プロデューサーのボブ・ジョンストンがボブ・ディランの「LIKE A ROLLING STONE」のセッションの後にこの曲のレコーディングをしたということがいわれていた。最近の研究によると、どうもそれは違うらしい、別の日にやったということになっている。ただメンバーはベースとドラムが「LIKE A ROLLING STONE」と一緒で、ベースがボブ・ブッシュナルで、ドラムスがボビー・グレッグ、それにギターのアル・ゴールドゴーニーを加えた三人で、もとのギター一本のオケにかぶせたという。

・STRANGERS IN THE NIGHT
タツローさんは最近、フランク・シナトラをよく聴いてるので抵抗がないそうだ。
フランク・シナトラの中でも最もポピュラー路線よりの曲。邦題は「夜のストレンジャー」。1967年、全米NO.1。ベルト・ケンフェルトの名作。アレンジはアーニー・フリーマンだが、当時、シナトラはネルソン・リドルやドン・コスタという一時代前のアレンジャーと仕事をしていたので、シナトラの熱狂的なファンから批判的な声が寄せられたという。しかしタツローさんはヴォーグスのアレンジなどで聴き慣れていたので耳に馴染んだ覚えがあるという。ちょっと低迷気味だったシナトラはこれでまたチャートに返り咲いた記念的な一作。

・「街物語」のグッズ・プレゼント
ワーナーミュージック・ジャパンが作った特製名刺入れを30名にプレゼント。またTBSの「新参者」で作られた番組特製警察手帳型メモ・パッドを5名にプレゼント。オフィシャル・サイトに画像をアップしているそうだ。
http://www.smile-co.co.jp/tats/

・BLUEBERRY HILL
1950年代、ニューオリンズを代表するヴォーカリスト、ピアニストのファッツ・ドミノの「BLUEBERRY HILL」は1956年、全米2位。

・誕生日プレゼント
リスナーからの質問で「夫が毎年、僕の誕生日プレゼントはタツローさんからおめでとうと一言と、私にプレゼントをねだりますが、自分で調達できるものではないので困ります。タツローさんはまりやさんのお誕生日プレゼントはどうしていらっしゃいますか。とても気になります」というお便り。
「僕は誕生日に関しては取り立てたお祝いはしません。ほかのところで、チャンスでやります。人によりますがですね」とタツローさん。

・HOLIDAY
ビージーズの「HOLIDAY」はタイガースがカヴァーして歌っていたので日本でとても人気がある。アメリカでは全米16位でチャートインしていない。

・2000tの雨
タツローさんが作った雨の歌にたくさんリクエストが来ているそうだ。その中から今週は「2000tの雨」。1978年のアルバム『ゴー・アヘッド!』、2005年のアルバム『ソノリテ』収録。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月04日は、「普通のリクエスト(^_^)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #047

2010年06月23日 | Motoharu Radio Show

2010/06/22 OnAir - Extra Week
01.Paul Simon:Learn How to Fall
02.Joe Jackson:Home Town
03.Elizabeth & The Catapult:Rainiest Day of Summer
04.佐野元春:恵みの雨
05.Milton Nascimento:Bridges (Travessia)
06.The Kinks:Victoria
07.Boz Scaggs:What Can I Say
08.Culture Club:Time (Clock of the Heart)
09.Curtis Mayfield:You're So Good to Me
10.Harry Nilsson:Lullaby In Ragtime
11.Paul McCartney:Let It Be (Live at CitiField, NYC)
12.Brian Wilson:Good Vibrations
13.Brian Wilson & Paul McCartney:A Friend Like You
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■内容の一部を抜粋
・Learn How to Fall
ポール・サイモンが「生きることを知れば飛ぶことができる」と意味深なことを歌っている。リクエストしたリスナーによると、ジャック・ニコルソンとダイアン・キートンが主演した映画『恋愛適齢期』の中で流れていた曲だそうだ。

・Home Town
元春は一度、ジョー・ジャクソンをニューヨークのレコーディング・スタジオで見かけたという。背が高くて神経質そうな人だったとか。スタジオの設備を見に来ていたようで、しきりと機材をチェックしていたそうだ。「このスタジオどうだ?」と訊いてきたので元春は「そんなに悪くないよ」と答えたという。それ以来なんとなくジョー・ジャクソンに親近感を持ってるとか。

・Rainiest Day of Summer
「とてもニューヨークを感じるグループ。番組3PICKS!でも取り上げましたエリザベス&カタパルト。雨降る街を眺めながらメランコリックになってます」と元春。

・恵みの雨
リスナーからのリクエストで雨にまつわる曲。
2004年のアルバム『The Sun』収録曲。

・Bridges (Travessia)
「ブラジル出身の偉大なソングライターといえば僕はこの人をあげます。ミルトン・ナシメント」と元春。

・特集「双子座生まれのミュージシャン」
今夜番組後半の特集は「双子座生まれのミュージシャン」。調べたところとにかく個性的なアーティストが揃っている。ボブ・ディラン、ポール・ウェラー、レニー・クラヴィッツ、カーティス・メイフィールド、プリンス、ボズ・スキャッグス、ボーイ・ジョージ、ハリー・ニルソン、そしてレイ・デイヴィス。
「なんなんでしょうか。僕は特に占星術に詳しいわけじゃないんですが、双子座生まれのミュージシャン、こうして見てみると、よく言えば個性的。言い方を変えればエキセントリック。そんなアーティストが集まっています。静かに自分のアートを追及するというより、人を扇動するようなタイプですね。ディラン、レニー・クラヴィッツ、プリンスあたりはその典型と言えるんじゃないかと思うんですがどうでしょうか」と元春。

・Victoria
レイ・デイヴィスのレコード。キンクスの名曲。
「バンドのリーダー、レイ・デイヴィス。ちょっと悪さの入ったブリティッシュ・ジェントルマンといった印象です。彼は三回結婚しているんですが、そのうちの一人がプリテンダーズのクリッシー・ハインドです。僕も一度イギリス、レイ・デイヴィスの地元でキンクスのライヴを観たことがあるんですが、長年のファンと一体となった素晴らしいライヴでした」と元春。

・直島
瀬戸内海の直島に旅行して地元の美術館に行ったリスナーからのコメントを読んで。
「あぁ、そうですね。瀬戸内海の直島。僕も一度行ってみたいと思っているところです。島全体が現代美術の展地場となってるという、とてもユニークな場所ですよね。そうしたアートがそれとは全く関係ない地元の住民の人にどう理解されて受け入れられているのか、そんなことにとても興味があります。是非時間を見つけていってみたいと思います」と元春。

・Lullaby In Ragtime
ハリー・ニルソンがゴードン・ジェンキンス楽団をバックに歌っている。

・ポール・マッカートニーとブライアン・ウィルソン
「双子座にはよく天才肌のアーティストが多いと言われています。確かにこの二人が並んだらその通りだと思います。ブライアン・ウィルソンとポール・マッカートニー。ポール・マッカートニーが1942年6月18日生まれ。ブライアン・ウィルソンが同じ年1942年6月20日生まれ。たった二日違いでポップ・ミュージックの世界を変えた二人が生まれている。この事実はすごいことですよね。何度も言うようですが、僕は何座がどうしたかという、いわゆる占星術というものにはあまり関心がないんですが、このポップ音楽界の偉大な天才二人がたった二日違いで生まれているという事実。星の動きと人の運命。何か関係があると言われたら、そうかもしれないそう思ってしまいそうです。ここで最近行われた彼ら二人のライヴを聴いてみたいと思います。まずはポール・マッカートニー。2009年7月にニューヨークの野球場で行われたライヴから曲はLet It Be。そしてブライアン・ウィルソン。2000年6月、ロサンジェルスのライヴハウスで行われたライヴから曲はGood Vibrations。2曲続きます」と元春。

・A Friend Like You
「あの革命的なビートルズの『SGT. PEPPER'S』。これはその直前にリリースされたビーチボーイズのアルバム『PET SOUNDS』に影響されて作ったとそんなことをポール・マッカートニーが語っています。現在二人はよい友達同士だということ。誕生日が二日違いでそれぞれビートルズ、ビーチボーイズという伝説のバンドでベースを弾いていた二人。そのメロディの天才二人が長い年月を経てようやく実現したレコードがあります。ブライアン・ウィルソンのソロ・アルバム『GETTING IT OVER MY HEAD』からブライアンがポールに捧げて作り、そしてポールがその曲にヴォーカルでコーラスに参加しています。曲はA Friend Like You。今夜はこの曲を聴いてお別れです」と元春。

・番組ウェブサイトとツイッター
「番組では専用のウェブサイト、そしてトゥイッターを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
7月6日(火)
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Sunday Song Book #924

2010年06月20日 | Sunday Song Book

<06月20日プレイリスト>
[「ベタリク(ベタな曲のリクエスト)」]
街物語/山下達郎 06月02発売ニューシングル
PURPLE HAZE/JIMI HENDRIX '67
I SHOULD HAVE KNOWN BETTER/THE BEATLES "A HARD DAY'S NIGHT" '64
AS TEARS GO BY/THE ROLLING STONES "DECEMBER'S CHILDREN" '65
BOOGIE OOGIE OOGIE/A TASTE OF HONEY '78
ROSE GARDEN/LYNN ANDERSON '70
SING(日本語)/THE CARPENTERS "LIVE IN JAPAN" '74
毎日がスペシャル/竹内まりや "ボナペティ!" '01
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■内容の一部を抜粋
・近況
スタジオでニュー・アルバムのレコーディング中。今週あたりから番組を前倒しで収録することが多くなりそうとのこと。

・街物語
6月2日発売のニュー・シングル。4月18日スタートのTBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。新ドラマ「新参者」は東野圭吾さんが原作で阿部寛さん、黒木メイサさんが出演。いよいよ本日が最終回。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/

・ベタリク(ベタな曲のリクエスト)
3年に一度くらいやってるベタな曲のリクエスト特集。大ヒット・ナンバー、誰でも知ってるような曲、ふだんこの番組でかけないようなヒット・ソングを中心にリクエストしてもらう企画。

・PURPLE HAZE
ジミ・ヘンドリックスの「PURPLE HAZE」(邦題「紫のけむり」)は1967年全英3位、全米では65位だったが、「紫のけむり」が収録されたファースト・アルバムが200万枚のセールスという大ヒット。ジミヘンはSFが好きだったらしく、SFと夢のイメージを重ねあわせてこの曲を作ったという話。

・I SHOULD HAVE KNOWN BETTER
「ベタリク」といえばビートルズ。1964年のビートルズの映画『A HARD DAY'S NIGHT』の中で歌われている「I SHOULD HAVE KNOWN BETTER」(邦題「恋するふたり」)はシングル「A HARD DAY'S NIGHT」のカップリングとしてリリース。「A HARD DAY'S NIGHT」は1位、「I SHOULD HAVE KNOWN BETTER」は53位を記録した。

・ビートルズのアルバムでいちばん好きなものは何ですか?
リスナーからの質問で「ビートルズのアルバムでいちばん好きなものは何ですか? ちなみに井上陽水さんと加藤和彦さんは『MAGICAL MYSTERY TOUR』を、杉真理さんは『WHITE ALBUM(THE BEATLES)』を挙げていました」。
タツローさんは圧倒的に初期派で、圧倒的にジョン・レノン派なので日本編集のセカンド・アルバムと日本編集のNO.5の2枚がベストなんだとか。「ジョン・レノンのいいところが全部出ているというか、作品にちりばめられているので。セカンド・アルバムとかNO.5とか日本編集のあのアレでCDを出してくれないでしょうかね、EMI。ダメなんでしょうね、今きっと契約が」とタツローさん。

・AS TEARS GO BY
ストーンズの「AS TEARS GO BY」は1965年全米6位。アルバム『DECEMBER'S CHILDREN』に収められている。タツローさんはアマチュア・バンドでコピーしたという。

・今まででいちばん熱中したラジオの番組は?
リスナーからの質問で「今まででいちばん熱中したラジオの番組は?」。
TOKYO FMで1976年にニッカの提供で「サウンズ・オブ・ブラック・ファイブ・オー」という番組があったそうだ。カルトな番組でコレクターのコレクションを紹介するような番組だったという。半年持たずに終了したが番組をエアチェックしていて、一二週ミスしたものの今でもカセットを持ってるとか。

・BOOGIE OOGIE OOGIE
ロサンゼルスの4人組、女性二人、男性二人のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、ア・テイスト・オブ・ハニーの1978年3週連続NO.1となった大ヒット。「曲はよくできてますが、如何せん演奏が下手なんですよね(笑)。歌はそんなに悪くはない」とタツローさん。

・「街物語」のPC配信
着うたフルが6月6日から配信スタート。レコチョク、WAMO!ほか着うたサイトでダウンロードできる。詳しくはワーナーミュージック・ジャパンのサイトに掲載されている。PC、ケータイ共通。
http://wmg.jp/

6月16日からPC配信がスタート。iTunes、moraほか音楽配信サイトで配信されている。

・「街物語」のグッズ・プレゼント
ワーナーミュージック・ジャパンが作った特製名刺入れを30名にプレゼント。またTBSの「新参者」で作られた番組特製警察手帳型メモ帳を5名にプレゼント。オフィシャル・サイトに画像をアップしているそうだ。
http://www.smile-co.co.jp/tats/

・ROSE GARDEN
「ROSE GARDEN」はリン・アンダーソンの1970年の全米3位。一説によると南沙織さんの「17才」の元ネタという説があるらしい。「ROSE GARDEN」はジョー・サウスのペンになる作品。

・SING(日本語)
カーペンターズの「SING」は1973年のシングルで全米3位。カーペンターズのアルバム『LIVE IN JAPAN』に日本語で歌う「SING」が入っている。1974年の大阪のフェスティバルホールでのライヴ・レコーディングで、カレン・カーペンターが完璧な日本語で歌っている。日本語詞は「ミュージック・ライフ」の編集長、星加ルミ子さん。「大阪フェスティバルホールのライヴの音がしているのが感慨無量という感じでございますが」とタツローさん。

・毎日がスペシャル
この春で38年の教職を定年退職したリスナーからのリクエスト。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月27日は、引き続き「ベタリク(ベタな曲のリクエスト)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #046

2010年06月16日 | Motoharu Radio Show

2010/06/15 OnAir - 3rd. Week
01.The Supremes:You Can't Hurry Love
02.The Drifters:Ruby Baby
03.Carole King & James Taylor:It's Too Late (Live)
04.佐野元春:レインガール
05.Steely Dan:Do It Again
06.Squeeze:Black Coffee in Bed
07.Peggy Lee:The Man I Love
08.Carpenters:(They Long to Be) Close to You
09.Led Zeppelin:Stairway to Heaven
10.Elton John:Your Song
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■内容の一部を抜粋
・ソングライター・チームの特集
今夜は元春の好きなソングライター・チームの特集。

・You Can't Hurry Love
'60年代、モータウン・レーベルを支えたソングライター・チーム、ホーランド=ドジャー=ホーランドの曲。シュープリームスの1966年のNO.1ヒット。邦題「恋はあせらず」。

・Ruby Baby
'50年代、アトランティック・レーベルR&B黄金時代を支えたソングライター・チーム、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーによる作詞作曲。ドリフターズの1956年のヒット。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はジェイミー・リデル『Compass』、ジェイコブ・ディラン『Woman & Country』、そしてジェームス・テイラー&キャロル・キング『Live At The Troubadour』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジェームス・テイラーとキャロル・キング『Live At The Troubadour』。

・ジェームス・テイラーとキャロル・キング
先日、日本でジェームス・テイラーとキャロル・キングのジョイント・コンサートがあった。今回のツアーではダニー・コーチマー、リーランド・スクラー、ラス・カンケル、というアメリカ西海岸を代表するミュージシャンがバンドとして一緒にやっている。とてもプレイヤビリティの高いミュージシャンたち。
「彼らの演奏、本当に素晴らしいので、これからミュージシャンを目指そうという人がいたら是非参考にしてみてください」と元春。
ジェームス・テイラーとキャロル・キングは'70年代からの盟友。互いに曲を提供して、互いのレコードでセッションする。長い月日を経て、そこには男性女性という関係を超えた人としての、またミュージシャンとしての温かい交流を感じる。そして彼らの仲のいい姿というものが、それを見ているみんなに勇気を与える。それはとても素晴らしいこと。ジェームス・テイラーとキャロル・キングは'70年代初め、シンガー・ソングライター・ブームを起こした頃、一緒にツアーをしている。そして一昨年二人はロサンジェルスのトルバドール・クラブというライヴ・ハウスで久し振りに共演をしたのが、今回のワールド・ツアーに繋がったとのこと。そのライヴの模様を記録したアルバム『Live At The Troubadour』から「It's Too Late」。

・レインガール
リスナーからのリクエスト。
元春の曲で「雨」をテーマにした曲。1993年のアルバム『The Circle』から。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「海辺つくり研究会」。2001年から東京湾を中心に海辺の保全活動をしている。かつては東京湾にも広がっていた水草アマモ。アマモが育つ場所はたくさんの魚たちのゆりかごとなる。そんなアマモ場を再生しようと苗の育成や種まきを行い、一年を通じて見守っている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Do It Again
ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーはスティーリー・ダンの二人として知られている。彼らの'70年代のレコードから。

・ラモント・ドジャーの回想録
今夜一曲目にかけた「恋はあせらず」はエディ・ホーランド、ラモント・ドジャー、ブライアン・ホーランドによる作詞作曲、プロデューサー・チーム、ホーランド=ドジャー=ホーランドの作品。作詞を担当していたラモント・ドジャーは自分の回想録で「イタリア系の女の子を好きになって、その後、何年も彼女宛の詩やラブレターを書いて、気が弱くてラブレターは出せなかった。自分の初期の歌は全て彼女についてのものなんだ」と話している。
「そうなんですね。歴史に残る偉大な曲も、とっかかりは意外と身近なところから生まれてくるんですよね」と元春。

・Black Coffee in Bed
'80年代のレノン=マッカートニーといわれたクリス・ディフォード&グレン・ティルブルックはUKのグループ、スクィーズのメンバーだった。

・The Man I Love
ビートルズでいえばレノン=マッカートニー、スティーリー・ダンでいえばドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカー、スクィーズでいえばクリス・ディフォードとグレン・ティルブルック。彼らはバンドというグループの中にいるソングライター・チームということになる。一方で裏方に徹したソングライター・チームもいる。例えばこの二人。二十世紀を代表するソングライター・チーム、アイラ・ガーシュインとジョージ・ガーシュイン。二人は兄弟。作詞を担当しているのがアイラ・ガーシュイン、作曲がジョージ・ガーシュイン。1920年代に活躍したソングライター・チーム。今いわゆるスタンダード・ナンバーといわれる名曲はかなりの数、このガーシュイン兄弟が書いている。主にオペラやミュージカル向けに書いた曲が多い。「But Not For Me」、「I Got A Rhythem」、「ポーギーとベス」、「サマータイム」といった名曲。今夜はその中から「The Man I Love」邦題「私の彼氏」。歌はペギー・リー。歌の中で「いつか私の愛する人がやってくる/たくましい私の愛する人/日曜日? 月曜日? たぶん火曜日?/私は愛する人がやってくるのを待っている」。

・(They Long to Be) Close to You
バート・バカラックとハル・デイヴィッドの作詞作曲。カーペンターズのヒット・レコード「(They Long to Be) Close to You」。

・ティン・パン・アレイ
こうしたソングライター・チームの特集ではキャロル・キングとジェリー・ゴフィンを代表としたティン・パン・アレイ系のソングライターが取り上げられる。ニューヨークのブロードウェイでミュージカル関係の出版社が集まっている一角のことをティン・パン・アレイという。場所でいうとブロードウェイと51番街の辺り。ここに音楽出版社が集まってる建物ブリルビルディングがある。元春もニューヨークにいた頃よく行ったという。'50年代、'60年代にはこのブリルビルディングで多くのソングライターたちがしのぎを削り作詞作曲をしていた。例えばキャロル・キングとジェリー・ゴフィン、バート・バカラック、フィル・スペクター、エリー・グリニッチ、バリー・マンといったソングライターたち。キャロル・キングは当時を思い出してこんなふうに語っている。「作曲家はピアノしか入らない小さな部屋に缶詰になって毎日ひたすら曲を書いてました。プロデューサーがスマッシュ・ヒットが必要だといえば、みんなそれぞれの小部屋に戻って曲を書きました。次の日にはその曲を持ってオーディションを受ける。ビルの中のプレッシャーは本当に恐ろしかった」。歴史に残る数々のヒット・ソングはこうした厳しい競争の中から生まれてきたといえる。

・Stairway to Heaven
ロック・バンドの中のソングライター・チーム。ブリティッシュのロック・バンドに目を向けると素晴らしいのがこのグループ、レッド・ツェッペリン。ジミー・ペイジとロバート・プラントのコンビ。1971年のレコードはロック史上に残る名曲のひとつ。邦題は「天国への階段」。

・Your Song
エルトン・ジョンとバーニー・トーピン が作詞作曲した曲。曲の中ではこんなふうに歌っている。
「お金がないから大きな家は買えないけれど/君のために僕が作ったこのささやかな歌/君にあげる/君がいてくれる人生/なんて素晴らしいんだろう」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #923

2010年06月13日 | Sunday Song Book

<06月13日プレイリスト>
[「サックスで棚からひとつかみ Pt.2」]
街物語/山下達郎 06月02発売ニューシングル
BALLAD(FOR MY LOVE)/EDDIE HARRIS "PLUG ME IN" '68
LOTUS BUD/BUD SHANK "BUD SHANK QUINTET" '54
MY, MY, MY/GERALD ALBRIGHT "DREAM COME TRUE" '90
YOUR FAVORITE ENTERTAINER/PHIL CODY "PHIL CODY" '76
LOVE WON'T LET ME WAIT/HANK CRAWFORD "I HEAR A SYMPHONY" '76
LOVE SPACE/山下達郎 "スペイシー" '77
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■内容の一部を抜粋
・近況
6月は「ジューン・ブライド」、結婚シーズン。タツローさんのオフィスでもタツローさんに近い女性が二人、今週来週と相次いで入籍、披露宴があるそうだ。

・サックスで棚からひとつかみ
先週、曲をかけきれなかったので延長戦。今日のほうがジャズ、クロスオーバー、ファンクと、いかにもサックスの音楽、サックス・プレイヤーのプレイという意味で、じっくりと聴いてもらえるだろうとタツローさん。時間の割には渋めの選曲になったという。

・街物語
6月2日に発売されたニュー・シングル。4月18日スタートのTBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。新ドラマ「新参者」は東野圭吾さんが原作で阿部寛さん、黒木メイサさんが出演。来週が最終回なのでいよいよ佳境に入ってきた。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/

・楽曲配信
今週6月16日からPC配信がスタート。iTunes、moraほか音楽配信サイトで配信される。

・BALLAD(FOR MY LOVE)
エディ・ハリスははじめはストレイト・ジャズだったが、テナー・サックスにアンプを繋いでオクターブ低い音をアンプで出して演奏するエレクトリック・サックス奏者の草分けになった人。電気処理された音はマイルス・デイヴィスにも影響を与えたといわれている。1968年のアルバム『PLUG ME IN』から「BALLAD(FOR MY LOVE)」。プロテュース&アレンジはチャールズ・ステップニー。

・一流のサックス・プレイヤーと認める判断基準、ポイント
リスナーからの質問で「タツローさんが一流のサックス・プレイヤーと認める判断基準、ポイントを教えてください」。
タツローさんにとっていいサックス・プレイヤーはフレーズじゃなくてまず音色なのだそうだ。サックスに限らず、楽器全ては「ソノリテ」がよく、音色がきれいな人を選ぶとか。

・LOTUS BUD
バッド・シャンクはウェスト・コースト・ジャズのフルートとアルト・サックスのプレイヤー。とてもきれいな音色だとタツローさん。フルートではママス&パパスの「CALIFORNIA DREAMIN'」の間奏を吹いてる人だそうだ。ショーティ・ロジャースが全曲書いた1954年のアルバム『BUD SHANK QUINTET』から。

・MY, MY, MY
ジェラルド・アルブライトもウェスト・コースト・ジャズの人。「MY, MY, MY」は1990年のアルバム『DREAM COME TRUE』からシングル・カットされてチャートインした曲。ジョニー・ギルのカヴァー。曲はベイビー・フェイス。アレンジはタツローさんの好きなパトリック・モーテン。

・YOUR FAVORITE ENTERTAINER
フィル・コディは作詞家。1976年のソロ・アルバム『PHIL CODY』から「YOUR FAVORITE ENTERTAINER」。もともとはニール・セダカのアルバムに収められていた曲。曲はフィル・コディとニール・セダカの共作。フィル・コディのセルフ・カヴァー・ヴァージョンはエンディングのジョージ・ヤングのサックス・ソロが素晴らしいとタツローさん。

・「街物語」のグッズ・プレゼント
ワーナーミュージック・ジャパンが作った特製名刺入れを30名にプレゼント。タツローさんはギターのピック・ケースとして使ってるそうだ。またTBSの「新参者」で作られた番組特製警察手帳型メモ帳を5名にプレゼント。

・LOVE WON'T LET ME WAIT
ハンク・クロフォードはクロスオーバーの草分け。1976年のアルバム『I HEAR A SYMPHONY』から「LOVE WON'T LET ME WAIT」。メジャー・ハリスの大ヒット・ナンバーのカヴァー。アレンジはタツローさんの好きなデイヴィッド・マシューズ。

・LOVE SPACE
1977年から1979年までタツローさんのアルバムでアルト・サックス・ソロを吹いていた岡崎質夫(おかざきもとお)さん。現在70代の半ばになるそうだが今も現役で静岡や沼津あたりで仕事をしている。当時岡崎さんにサックスのソロを依頼するのはタツローさん以外いなかったそうだ。トム・スコットのようなメロウで甘い音色だったとタツローさん。岡崎さんのアルト・サックスをフィーチャーした代表曲が「LOVE SPACE」。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月20日は、「ベタリク(ベタな曲のリクエスト)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #045

2010年06月10日 | Motoharu Radio Show

2010/06/08 OnAir - 2nd. Week
01.Rod Stewart:Have You Ever Seen the Rain
02.佐野元春:雨の日のバタフライ
03.Jakob Dylan:Nothing But the Whole Wide World
04.Jack Johnson:You and Your Heart
05.ALO:Big Appetite
06.The Byrds:Ballad of Easy Rider
07.Chicago:25 or 6 to 4
08.Chicago:Does Anybody Really Know What Time It Is?
09.Blood, Sweat & Tears:Spinning Wheel
10.Tower Of Power:What Is Hip?
11.Van Morrison:Domino
12.佐野元春:サニーディ
13.Stevie Wonder:Stay Gold
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■内容の一部を抜粋
・Have You Ever Seen the Rain
オリジナルはクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル。ロッド・スチュワートによるカヴァー・ヴァージョン。この曲が作られた時代背景を見てみると、ここで歌われてる雨というのは、空から降ってくる爆弾の火の粉のことだろうという解釈がある。

・雨の日のバタフライ
リスナーからのリクエスト。1989年のアルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』から。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はジェイミー・リデル『Compass』、ジェイコブ・ディラン『Woman & Country』、そしてジェームス・テイラー&キャロル・キング『Live At The Troubadour』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジェイコブ・ディラン『Woman & Country』。

・ジェイコブ・ディラン
ジェイコブ・ディランの父親はボブ・ディラン。前妻のサラ・ディランとの4人の子の末っ子として生まれている。21歳のときにウォール・フラワーズを結成してこれまでに5枚のアルバムを出した。その後ソロ活動に入って、現在は父親と同じコロンビア・レコードと契約している。ニュー・アルバム『Woman & Country』はジェイコブ・ディランにとって2作目のアルバムとなる。レコーディング・プロデューサーはT-ボーン・バーネット。アメリカのルーツ音楽を現代的にプロデュースするのがとても上手なプロデューサー。「今一番腕の確かなレコーディング・プロデューサーだと思います」と元春。ゲスト・ヴォーカルにニーコ・ケース、ケリー・ホーガンといった新しい世代のカントリー・シンガーが参加している。「そうですね。シンガー・ソングライターとしてのジェイコブ・ディラン。父親と同じようによい言葉とよい声を持ってます」と元春。今日紹介する「Nothing But the Whole Wide World」では「手に入れるのは広い全世界だけ/ほかには何もない/どんな結果になろうともこの境界線を越えてゆく」と歌っている。

・梅雨
梅雨の時期、湿気が強いとギターにしてもドラムにしても音の鳴りがよくないので、この時期のレコーディングはできるだけ避けたいところだが、ジャック・ジョンソンとALOの新しいアルバムはよい音をしていると元春。

・デニス・ホッパー
米国の俳優デニス・ホッパーが亡くなった。
「僕は個人的に好きな俳優でした。記憶に残ってるのは1969年の映画『イージーライダー』。共演のピーター・フォンダとバイクでアメリカを横断するというストーリーでした。時代的にちょうどヴェトナム反戦の頃でヒッピー・ジェネレーションに支持された映画でした。その映画で監督・脚本・主演したデニス・ホッパー。先月、74歳で亡くなったとのこと。追悼として一曲かけたいと思います。映画『イージーライダー』のサントラ盤からザ・バーズ、曲はバラッド・オブ・イージーライダー」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は東京都板橋区のホタル飼育施設。都会ではなかなか見ることのできなくなったホタルを二十年前から飼育、研究している。敷地内の温室に17メートルの人工的なせせらぎを作り、数万匹のゲンジボタルとヘイケボタルを育てている。六月七月にはせせらぎを市民に公開し、幻想的なホタルの光を楽しんでもらうと共に自然環境の大切さを伝えている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・25 or 6 to 4
番組後半はブラス・ロック特集。「ちょっと鬱陶しい梅雨時をごきげんな音楽で」と元春。
1970年のシカゴの「25 or 6 to 4」。邦題は「長い夜」。

・ブラス・ロック
「ブラス・ロック。簡単に言えばサキソフォン、トランペット、トロンボーンといった管楽器が入ったロック・サウンドのことです。それまで管楽器と言えばジャズとかR&Bの音楽ではよく使われていましたが、ロック・バンドにブラス・セクションが加わるというのは'60年代後半から'70年代にかけてのことでした。代表的なブラス・ロック・バンドといえばシカゴ、ブラッド、スエット&ティアーズ、チェイスといったバンドが挙げられます。ブラス・ロックの魅力といえば何といっても4ピースのバンドよりもまず迫力が違います。ビッグ・バンドのような派手なサウンドですよね。そして管楽器を使うことで音楽的に豊かな表現ができます。ジャズとロックが融合したような躍動的なサウンドがそこにあります」と元春。
ごきげんなブラス・ロックの名曲を3曲。シカゴの「Does Anybody Really Know What Time It Is?」、ブラッド、スエット&ティアーズの「Spinning Wheel」、タワー・オブ・パワーの「What Is Hip?」。

・Domino
'60年代後半から'70年代にかけて登場したブラス・ロックはシカゴ、ブラッド、スエット&ティアーズ、チェイス以降はこれといったバンドもなく、ひとつのジャンルとして終わっている。しかし'80年代に入ってレゲエとかスカといったサード・ワールドの音楽が注目されると再びこのブラス・セクションが戻ってくる。ブラス・セクションを使ったバンド・サウンドの中で元春が個人的に好きな曲がヴァン・モリソンの「Domino」。

・サニーディ
「'80年代。振り返ってみれば僕は自分のサウンドにブラス・セクションをよく使ってました。覚えてくれる人もいるかもしれませんが僕のヴァッキング・バンドであるザ・ハートランドと共に東京ビーバップというブラス・セクションがいました。トランペット、トロンボーン、サキソフォンという3管のセクションでした。彼らとセッションするのは楽しかったですね。僕のアイディアをとても上手に形にしてくれました。東京ビーバップをフィーチャーした曲は何曲もあるんですけれども、今夜はみなさんにこの曲を聴いてもらいたいと思います。曲は1990年のアルバム『Time Out!』からサニーディ」と元春。

・DaisyMusic
今月6月3日で元春が主催するレコード・レーベル「DaisyMusic」が6周年を迎えた。
「技術はどんどんアップデイトしていきます。僕もどうにか自分の新しい音楽を新しいやり方で伝えてゆくということ。工夫して楽しくやっていきたいと思います」と元春。

・ツイッター
「番組では全国リスナーのみなさんが楽しくつぶやきあえるツイッターの仕組みを使っています。今からURLをお知らせします。ツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Stay Gold
曲の中でスティービー・ワンダーはこんなふうに歌っている。
「人生は瞬く間に過ぎ去るもの/哀しさとやさしさに満ちている/全ては過ぎ去ってゆく/でも君の輝きは失わないで」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #922

2010年06月06日 | Sunday Song Book

<06月06日プレイリスト>
[「サックスで棚からひとつかみ」]
街物語/山下達郎 06月02日発売ニューシングル
THEME FROM TAXI DRIVER/TOM SCOTT "ORIGINAL SOUNDTRACK" '76
SWEET, SWEET TOOTIE/LONNIE YOUNGBLOOD "SWEET, SWEET TOOTIE" '72
CLOSER THAN CLOSE/JR. WALKER "BLOW THE HOUSE DOWN" '83
INHERIT THE WIND/WILTON FELDER "INHERIT THE WIND" '80
EUROPE/GATO BARBIERI "CALIENTE!" '76
ついておいで(LIVE)/山下達郎 06月02日発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
「ここから先何週間もですね、毎週毎週これからしこしことレコーディングをやっておりますという報告以外何も申し上げられない状態になってまいります。映画も行けませんですし、下半身浴で毎日本を少し読むのが関の山でございまして、ひたすらレコーディングの毎日でございますが...」とタツローさん。

・街物語
6月2日発売のニュー・シングル。4月18日スタートのTBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。新ドラマ「新参者」は東野圭吾さんが原作で阿部寛さん、黒木メイサさんが出演。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/

曲は原作を読んでイメージしたというよりも、人形町、浜町を二三日散策して情景音楽のようにして書いたとか。
着うたフルが6月6日から配信スタート。レコチョク、WAMO!ほか着うたサイトでダウンロードできる。詳しくはワーナーミュージック・ジャパンのサイトに掲載されている。PC、ケータイ共通。
http://wmg.jp/

・サックスで棚からひとつかみ
先日リスナーから提案があったサックス特集。特集というほど緻密なプログラムは作れないということなのでレギュラー・プログラムの延長で「サックスで棚からひとつかみ」。ジャズのこてこてのものではなく、かといって歌伴の間奏で一節吹いてサックス・プレイヤーの紹介というものでもないそうだ。選曲にあたっていくつか原則を作ったという。できるだけ本人のクレジット作品であること、一度も番組でかけてない曲、人をなるべくかけようということ。

・THEME FROM TAXI DRIVER
映画『タクシー・ドライバー』のエンディング・テーマ。トム・スコットはウェスト・コースト・ジャズの人なんだとか。タツローさんは今回はじめてCDを買ったそうだが、音楽を担当したのがバーナード・ハーマンであることをこのCDで知ったとか。バーナード・ハーマンは映画音楽の大御所で『市民ケーン』、ヒッチコック作品の『サイコ』、『北北西に進路を取れ』などが代表作。『タクシー・ドライバー』はバーナード・ハーマンの遺作になるそうだ。

・SWEET, SWEET TOOTIE
ロニー・ヤングブラッドはジョージア出身だがニューヨーク近辺で活動を続けている人。ジミー・ヘンドリックスとセッションをしていたし、今でもハーレムで演奏活動をしていて、人呼んで「プリンス・オブ・ハーレム」というニックネームが付いている。1972年にジョージ・カーのプロデュースでアルバム『SWEET, SWEET TOOTIE』を発表。タイトル曲はシングル・カットされて全米ソウル・チャート32位。彼にとって最大のヒット曲。

・CLOSER THAN CLOSE
ロニー・ヤングブラッドの師匠方になるJR.ウォーカー。キング・カーティスと並ぶアメリカを代表するR&Bサックス・プレイヤー。歌も歌えることがスターになった要因だといえる。JR.ウォーカーが1983年にモータウンから出したアルバム『BLOW THE HOUSE DOWN』から。「CLOSER THAN CLOSE」はジェラルド・アルブライトとウィリー・ハッチの共作曲。プロデュースはハル・デイヴィス。

・パーカッション
リスナーからの質問で「パーカッションの類いはどれほどのものをお持ちなのでしょうか?」。
タツローさんはジュラルミンの大きなケース二つ分、パーカッションを持ってるそうだ。もともとブラスバンド部でパーカッションだったので心得があるし、昔はレコーディングに予算がかけられず(パーカッションのプレイヤーを呼ぶと一時間8,000円だったとか)経費節減のため自分でやるようになり、それが高じてどんどんパーカッションを買い足していくことになったという。なので今でもパーカッションをやるのが楽しみなんだそうだ。

・INHERIT THE WIND
ウィルトン・フェルダーはクルセイダーズのサックス・プレイヤーで、スタジオ・ミュージシャンとしてベース・プレイヤーでも知られている。「INHERIT THE WIND」は1980年の名盤『INHERIT THE WIND』のタイトル曲。シンガル・カットされて全米ソウル・チャート35位になった。ボビー・ウォーマックがヴォーカル。

・「街物語」のグッズ・プレゼント
ワーナーミュージック・ジャパンが作った特製名刺入れを30名にプレゼント。
TBSの「新参者」で作られた番組特製警察手帳型メモ帳を5名にプレゼント。

・EUROPE
ガトー・バルビエリはアルゼンチンのテナー・サックス・プレイヤー。ハーブ・アルパートがプロデュースした1976年のアルバム『CALIENTE!』からサンタナの「EUROPE」のカヴァー。

・ついておいで(LIVE)
6月2日発売のニュー・シングル「街物語」のカップリング曲。2009年4月16日に中野サンプラザ・ホールで行われたライヴから。土岐英史さんのサックス・ソロがフィーチャーされている。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月13日は、延長戦「サックスで棚からひとつかみ」(予定)
http://www.smile-co.co.jp/tats/
コメント (2)
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Motoharu Radio Show #044

2010年06月02日 | Motoharu Radio Show

2010/06/01 OnAir - 1st. Week
01.MGMT:It's Working
02.She & Him:In the Sun
03.Keane:Stop for a Minute (feat. K'naan)
04.Jamie Lidell:Enough's Enough
05.The Rolling Stones:Angie
06.佐野元春:欲望
07.Joe Henry:Angels
08.Dave Matthews Band:Angel
09.Elvis Costello & The Attractions:Distorted Angel
10.Dido:I'm No Angel
11.Prefab Sprout:Love Will Find Someone for You
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■内容の一部を抜粋
・It's Working
MGMTの二枚目のアルバムからの最新曲。新作アルバムのメイン・テーマは「サーフィンと名声」。

・In the Sun
モンスター・オブ・フォークのメンバーの一人、マット・ウォードと、今注目されてる女優ズーイー・デシャネルによるデュオ・グループ、She & Himの新しいアルバムから。ズーイー・デシャネルは日本でも公開されてる映画『(500)日のサマー』で主役を務めている。個性派の役者として高い支持を得ているという。
http://movies.foxjapan.com/500daysofsummer/

・Stop for a Minute (feat. K'naan)
イギリスの男性三人組バンド、キーンの新しいアルバム『Night Train』から。ワールド・ツアーの移動中にレコーディングしたそうだ。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はジェイミー・リデル『Compass』、ジェイコブ・ディラン『Woman & Country』、そしてジェームス・テイラー&キャロル・キング『Live At The Troubadour』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジェイミー・リデル『Compass』。

・ジェイミー・リデル
ジェイミー・リデルはイギリス出身のミュージシャン。あえてどんなジャンルの音楽かと問えばソウル・ミュージックということになる。ただしそれは伝統的なソウル・ミュージックではなく、かなり進化した未来派のソウル・ミュージックといった印象。新しいアルバムのタイトルは『コンパス』。レコーディング・プロデューサーの一人にベックが参加している。もともとジェイミー・リドルがベックのツアーで一緒になったのがきっかけで今回のレコーディングという話になったようだ。
「とにかく聴いてみるとわかると思います。エレクトロニックなサウンドをベースにモータウン、ゴスペル、そうしたソウル・ミュージックの要素が前衛的でしかもポップに混ざり合っているという印象です」と元春。
新しいアルバム『Compass』からジャクソン・ファイブを意識したという「Enough's Enough」。

・「エンジェル」にまつわる曲
以前番組でリスナーから「エンジェル」にまつわる曲を募集した。全国からたくさんのリクエストが寄せられたという。
「そうですね。ポップ音楽の古今東西問わずエンジェルを題材にした曲というのが結構あります。今夜はみなさんからのリクエスト曲をもとにエンジェルにまつわる曲を特集したいと思います。ソングライターがこの天使という存在にどんなインスピレーションを得てどんな曲を書いているのか、僕もとっても興味があります」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「虔十(けんじゅう)の会」というグループ。年間260万人の登山者が訪れる東京高尾山の自然を守ろうと2000年から活動してきた。会の名前である「虔十(けんじゅう)」は宮沢賢治の童話の主人公から取った。生涯に渡って木を植え続け、後世に豊かな自然を残した虔十(けんじゅう)のように山を守り続けていきたいと願っている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・欲望
リクエストしたリスナーから「欲望という曲には夢を見ている天使、銀色の羽をした天使が現れます。佐野さんにとって天使はどんな意味を持ってますか?」という質問。
「そうですね。この曲の中の天使というのは、言ってみればメッセンジャーですね。大事な人からのお知らせを運んできてくれる存在です。そしてその天使というのは僕たちの経験という垢にまみれていない、とても純粋で無垢な存在です。そして僕の心の迷いやわだかまりといったものを見抜いている存在でもあります。ですので僕は天使には一切抵抗ができないということになります」と元春。

・Distorted Angel
ソングライターたちが天使という存在にどのようなどのようなインスピレーションを受け、どんな曲を書いているのか? ここではジョー・ヘンリー、デイヴ・マシューズ・バンド、エルヴィス・コステロの曲を3曲続けてオンエア。
リスナーからエルヴィス・コステロの「Distorted Angel」について、以前大阪フェスティバルホールでのライヴで、演奏もなしでマイクもなしに歌うシーンがあり、とても素晴らしかったというコメント。「エルヴィス・コステロらしいエピソードです」と元春。

・MADE IN HEAVEN
リスナーからニール・ヤングの「We Never Danced」へのリクエスト。'80年代の映画で使われていた曲だという。天国で出会った一組の男女が生まれ変わったことで仲が引き裂かれ、30年以内に相手を探さなければ、再び天国に連れ戻されてしまうという内容の映画。
元春によるとその映画は『MADE IN HEAVEN』という映画で、ニール・ヤングとトム・ペティがチョイ役で出演していたという。とても興味深い映画だったので、もしもDVDで出ていたらもう一度観てみたいとのこと。

・I'm No Angel
「私は天使じゃない/けれど自分の人生ちゃんとやっていける/私は天使じゃない/けれど空を飛べないってわけじゃない」と曲の中で歌っている。

・Love Will Find Someone for You
「エンジェル泣かないで/僕が間違っていた/愛がきっと君にふさわしい人を導いてくれるよ」と曲の中で歌っている。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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