Sunday Song Book #1489

2021年04月25日 | Sunday Song Book

2021年04月25日プレイリスト「夫婦放談<番外編> ゲスト:竹内まりや」
1. 色・ホワイトブレンド / 竹内まりや "リクエスト" "エクスプレッションズ" '87
2. プラスティック・ラブ / 竹内まりや "ヴァラエティ" "エクスプレッションズ" '84
3. ブルー・ホライズン / 竹内まりや "ユニヴァーシティ・ストリート" '79
4. 人生の扉 (LIVE) / 竹内まりや "2010/12/21" 大阪城ホール
5. DOWNTOWN (LIVE ) / 山下達郎 "2019/09/11 松山市民会館"
6. LET IT BE ME / 竹内まりや & 山下達郎 "スーベニール" '00
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■内容の一部を抜粋
・近況
4月25日、緊急事態宣言が大阪、兵庫、京都、東京に発令された。先週、番組の冒頭で「ワクチンがなぜ国産でできないのか?」と「欧米に比べて感染者が少ないのに医療が逼迫しているのはどういうことなのか?」ということを素朴な疑問として話したところ、ジャーナリストや医療従事者、製薬会社、様々な分野の方から詳細な解説のメールや手紙が届いたという。ひじょうに勉強になり大変感謝しているとか。ひとつひとつ番組では紹介できないが、メディアやテレビ、ネットなんかより冷静で確実な情報をみなさんが持っているとわかったそうだ。

・夫婦放談<番外編> ゲスト:竹内まりや
今週は突然だが「夫婦放談」の番外編。まりやさんとしては初になるという有料配信ライヴの告知を兼ねて、質問やリクエストに応える。曲はライヴ・ヴァージョンを中心にとのこと。

・色・ホワイトブレンド
季節柄なので「色・ホワイトブレンド」にリクエストが集まったとか。もともとは1986年に中山美穂さんに提供した楽曲で、1987年のまりやさんのアルバム『REQUEST』でセルフカヴァーした。

・プラスティック・ラブ
1984年の4月25日がアルバム『VARIETY』の発売日。ということで今日で37年めの「プラスティック・ラブ」。本日は広島県のグリーン・アリーナの公演日だったので、本当だったらこの曲を歌っていたはずだとまりやさん。

・曲作り
まりやさんによると達郎さんはここのところ真面目に曲作りに励んでるそうだ。「様子を見て、どう曲作り進んだ?って聞くと、なんかエヴァンゲリオンとか観まくってるの(笑)。結局なんか観てんだよね。ふふふふ」とまりやさん。
達郎さんはミディアムやバラードはボコボコできるけれど、昔からアップテンポが苦手なんだとか。でもなかなかいい曲ができてます、と話す。

・ブルー・ホライズン
まりやさんが村上ポンタさんと初めて仕事をしたのは1979年のアルバム『UNIVERSITY STREET』のとき。すでに大御所で会話できるような雰囲気ではなかったという。でも河合奈保子さんの「けんかをやめて」で、スタジオに仮歌を歌いに行ったときポンタさんが叩いてくれて、そのときくらいからお付き合いがはじまったとか。5,6年前に松木恒秀さんたちとのセッションでもお世話になった。ポンタさんが唯一敬語を使われていたのが松木さんで、師弟関係を目の当たりにしたそうだ。アルバム『UNIVERSITY STREET』の収録曲「ブルー・ホライズン」は、先週オンエアした「ドリーム・オブ・ユー (ALBUM VERSION)」と同じ日のセッションで、メンバーは村上"ポンタ"秀一さんのドラム、小原礼さんのベース、松木恒秀さんのギター、佐藤博さんのキーボード。作詞は大貫妙子さん、作曲は達郎さん。まりやさんのリクエストでコーダのところで達郎さんに一声入れてもらったという。達郎さんによると目標がカーリー・サイモンのモータウン版で、レンジが低いからまりやさんのアルトの上にブラスを置いたとか。

・まりやさんが観たベスト・ライヴ
中野区の超常連のリスナーから「まりやさんが観に行った中でベスト3といえば、どんなアーティスト、あるいはバンドになるのでしょうか?」という質問。
1979年にグリーク・シアターで観たジェームス・テイラー、1979年に日本青年館ホールで観た山下達郎、大学生のときに武道館で観たイーグルスの初来日公演がベスト3なんだそうだ。イーグルスは演奏もそうだけれどコーラスが素晴らしかったという。

・発想
愛知県岡崎市のリスナーから「まりやさん作曲するとき曲先とお聞きしましたがメロディが先ですか、コードが先ですか。また歌詞を書く良い練習方法は何かありますか?」という質問。
イメージがいちばん最初なんだとか。明るい曲にするのか、都会的な曲にするとか、暗い曲にするのか、それからメロディとコードをたぐっていって、最後に具体的な歌詞を見つけるそうだ。「色・ホワイトブレンド」はタイトルが指定されていたし、テーマが決まっていた「けんかをやめて」は歌詞とメロディが同時に出てくるパターンだったという。達郎さんの「SRARKLE」はコードとリズムパターンからメロディを考えて作ったが、それを見ていて発想が違うと驚いたとか。達郎さんによるとピアノの弾き語りで作曲すると、ああいうポリリズムのグルーヴが作れないからだという。「クリスマス・イブ」のコードが変わっていくのも、まだコードがついてない段階で半音ずつ下げていた。まりやさんの発想にはないことで、それは達郎さんによると編曲する人間の発想なのだそうだ。

・人生の扉 (LIVE)
2010年12月21日に大阪城ホールで行われたライヴから。初オンエア。

・ライブ映像配信「LIVE Turntable Plus」
5月29日(土)のよる21時から竹内まりやさんのライブ映像配信「LIVE Turntable Plus」が高音質配信プラットフォームMUSIC/SLASHにて実施することが決定した。見逃し配信、アーカイヴなし。チケット料金は4,500円。4月25日午後3時から販売開始し5月24日(月)の午後6時までの受付。
もともとアルバム『Turntable』とシングル「旅のつづき」の購入者のみを対象にした応募抽選で企画されたプライヴェート・コンサートだったが、ウイルス騒ぎで開催が不可能になり、その代替案として今年2月に実施したのがライヴ映像配信「LIVE Turntable」。配信は応募抽選で当選した2000名のみの配信だったが、今回のライブ映像配信「LIVE Turntable Plus」は、2010年と2014年のツアーから未公開の映像を5曲、2012年に山中湖で行われたSWEET LOVE SHOWERから「家(うち)に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」を加えている。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp/

・souvenir 2021 mariya takeuchi live グッズ
中止になったまりやさんの「souvenir 2021 mariya takeuchi live」。グッズをいくつか製作していたので、その一部を販売することになり、竹内まりやオンライン・ショップにて販売している。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp

・プレゼント
souvenir 2021 mariya takeuchi live のグッズから、ご当地アルミプレートを各会場3枚ずつの21名にプレゼント。場所は選べないとのこと。まりやちゃんのフィギュア・セットは10名にプレゼント。

プレゼントの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

・DOWNTOWN (LIVE )
ハロプロのJuice=Juiceが「DOWNTOWN」をカヴァーすることになった。今日オンエアするつもりだったが、うっかりしてスタジオにお皿を持ってくるのを忘れたそうだ。また来週か再来週にオンエア予定。代わりに2019年9月11日に松山市民会館で行われたライヴから「DOWNTOWN」のライヴ・ヴァージョン。P.A.OUT。
以前はライヴで「DOWNTOWN」を雑駁な構成で演奏していたが、もう一度洗い直して、2018年、2019年くらいから、レコードに忠実なスリー・キーボード(エレクトリック・ピアノ、ハモンド・オルガン、クラヴィネット)に、2本のギター、宮里陽太さんがタムを叩いて、エンディングのコーラスもレコーディング・ヴァージョンを再現し、達郎さんが思ってたアレンジのかたちにようやくなったとか。



・LET IT BE ME
最後はアルバム『SOUVENIR』から「LET IT BE ME」のライヴ・ヴァージョン。2000年の武道館のライヴ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年05月02日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1488

2021年04月18日 | Sunday Song Book

2021年04月18日プレイリスト「極私的 村上"ポンタ"秀一 追悼 Part 2」
1. SPACE CRUSH / 山下達郎 "イッツ・ア・ポッピン・タイム" '78
2. サマー・コネクション / 大貫妙子 '77
3. 恋は流星 (SINGLE VERSION) / 吉田美奈子 '77
4. ドリーム・オブ・ユー (ALBUM VERSION) / 竹内まりや "ユニヴァーシティ・ストリート" '79
5. LOVE CELEBRATION / LINDA CARRIERE 未発表 '77
6. YO-YO (LIVE) / ルネ・シマール "ファースト・ライブ・アルバム" '77
7. CIRCUS TOWN (LIVE) / 山下達郎 "イッツ・ア・ポッピン・タイム" '78
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■内容の一部を抜粋
・近況
「私ですね、この一年半ほどのこのウイルス騒ぎを経ましてですね、ふたつだけどうしてもわからないことがあるんですよ。あれほど医療先進国と謳われた日本がですね、何故にワクチンを独自開発ができないのかという問題と、あとは欧米に比べて感染者が圧倒的に少ないのに関わらず、医療が逼迫しているとずっーと言い続けている、これは一体なんなのか。一年経っても何も改善されないのは何故だ。このふたつがいちばん大きな疑問ですけれど(笑)。で、どこのメディアでもはっきりしたことがわからないという。これも不思議なアレですねぇ。それなので現場で本当に働かれてる医療従事者のみなさん、本当に大変だと思います。みんなで感謝しつつ応援申し上げておりますので、お体くれぐれもお大事に。仕事に邁進していただければと思います。よろしくお願いします」と達郎さん。

・極私的 村上"ポンタ"秀一 追悼 Part 2
先週、村上ポンタさんの追悼特集をオンエアしたが、一週だけでは足りずに二週目に突入。先週から文春オンラインでポンタさんに関する達郎さんのインタビューが3回に分けて掲載されている。
https://bunshun.jp/articles/-/44612

番組にはインタビューについてメールやお便りが届いていて大変好評なのだという。先週はライヴ音源が中心だったが、今週はレコーディングのもの、達郎さんが関わっていた1970年代の音源を中心に、77年から79年ぐらいまでの達郎さんが「RIDE ON TIME」でブレイクする直前までのポンタさんとの仕事、またその周辺の仕事、そんなようなものを拾って「極私的 村上"ポンタ"秀一 追悼 Part 2」。

・SPACE CRUSH
1978年の達郎さんのライヴ・アルバム『IT'S A POPPIN' TIME』。一曲目は実はスタジオ・レコーディングだという。ひじょうに風変わりな曲だが、こういうパターン・ミュージックはその当時のリズム・セクション、村上"ポンタ"秀一さんのドラム、岡沢章さんのベース、松木恒秀さんのギター、坂本龍一さんのキーボードのキャラクターがよく出てる演奏になっている。ひとり多重録音が当時は16トラックのアナログ・テープだったので、スタジオ録音が大変で、今みたいにプロトゥールスで何十トラックもできる時代ではないので、一回リズム隊をマルチ・トラックにミックス・ダウンして、その空いた14チャンネルにひとり多重の録音をして、どんどん重ねていって作ったという、当時のノウハウで作った苦心の一作。「SPACE CRUSH」。

リクエストした高知県の超常連のリスナーから「ポンタさんは大酒飲みと聞いてますが、飲み比べをされたことがありますか?」という質問。
「常に私が勝っておりました」と達郎さん。

・サマー・コネクション
大貫妙子さんの1977年のセカンド・アルバム『SUNSHOWER』の先行シングル「サマー・コネクション」。アルバムとは違うメンバーでレコーディングしたシングル・ヴァージョン。達郎さんはシングル・ヴァージョンの方が好きなんだとか。村上"ポンタ"秀一さんのドラム、田中章弘さんのベース、編曲は坂本龍一さんなので自分でキーボードを弾いている。ギターは松木恒秀さんと鈴木茂さん。先程の「SPACE CRUSH」の抑制的なドラムとは打って変わって、はっちゃけてる(古い表現でございます、と達郎さん)。

・恋は流星 (SINGLE VERSION)
文春オンラインでの達郎さんのインタビューの影響か、今週圧倒的にリクエストが多かったのは「恋は流星」(インタビューの最後の質問で、達郎さんがポンタさんと共演された中から「この一曲」を挙げるとすると、でこの曲を挙げている)。1977年のアルバム『TWILIGHT ZONE』の収録曲だが、アルバムとは別テイク、シングルはA面B面とも別テイクなんだそうだ。結構レアなので今日はシングル・ヴァージョンをオンエア。村上"ポンタ"秀一さんのドラム、高水健司さんのベース、ギターは松木恒秀さんと大村憲司さん、吉田美奈子さんのキーボード。ポンタさんはダブル・ドラム。ドラムを2回ダビングしてダイナミックを上げている。編曲は達郎さん。

・ドリーム・オブ・ユー (ALBUM VERSION)
この時代に達郎さんがポンタさんとレコーディングした中で気に入ってるヴァージョンがあるという。竹内まりやさんのセカンド・アルバム『UNIVERSITY STREET』で、もともとはシングルで出た「ドリーム・オブ・ユー〜レモンライムの青い風〜」のアルバム・ヴァージョンを作ってくれという依頼を受け、集まったメンバーが村上"ポンタ"秀一さんのドラム、岡沢章さんが他の仕事で来られず、小原礼さんのベース、松木恒秀さんのギター、佐藤博さんのキーボードという珍しいリズム・セクション。でもこの小原礼さんのベーズが大正解でいいテイクが録れた。1979年、竹内まりやさんのセカンド・アルバム『UNIVERSITY STREET』に入ってる「ドリーム・オブ・ユー (ALBUM VERSION)」。

・LOVE CELEBRATION
1977年に細野晴臣さんがアルファ・レコードのために、アメリカの女性をひとりプロデュースしアルバムを出す予定だった。いろいろな問題があり、結局お蔵入りになったまま、いまだに公式では発売されていない。プロモーション用のレコードが何枚かあるだけで、めちゃくちゃレアな作品で高値が付いているという。細野晴臣さんをはじめ、矢野顕子さん、吉田美奈子さん、達郎さんも2曲提供している。そんな中の一曲で達郎さん自身が気に入ってたので、1978年に『GO AHEAD!』でセルフ・カヴァーしたが、オリジナルが発売されていないのでどうしようもない。「LOVE CELEBRATION」という曲で歌詞を書いてるのはジェームス・リーガンというニューヨーク・タイムスのコラムニストなんだそうだ。村上"ポンタ"秀一さんのドラム、高水健司さんのベース、ギターは松木恒秀さん、佐藤博さんのキーボード。編曲は達郎さん。リンダ・キャリエールの歌う「LOVE CELEBRATION」。間奏のサックスは村岡健(たける)さんだったという記憶があると達郎さん。

・夫婦放談<番外編>
急ではあるけれど、来週は竹内まりやさんをゲストに迎えて「夫婦放談」の番外編。素敵なお知らせがあり、来週、本人から申し上げたいということ。なので急遽、お便り、メールを募集。

・YO-YO (LIVE)
ポンタさんのインストゥルメンタルをかけようと思ったが、何しろ曲が長く、時間がないし、松岡直也さんとのレコーディングはたくさんあるけれど、ラテン・ミュージックでパーカッションがたくさん入ってて、ポンタさんの独壇場の演奏はないから、今日は歌のバックを中心に。
達郎さんがポンタさんと最初に仕事をしたのは1974年のこと。ルネ・シマールというカナダのケベック出身のいわゆるアイドル・シンガー。フランス語圏のカナダで大変人気を博したアイドル・シンガー。マネージャーをやってた人は、その後、セリーヌ・ディオンのマネージャーになり、セリーヌ・ディオンの旦那さんにもなった。なので、その縁でセリーヌ・ディオンとデュオを発表した。東京音楽祭でグランプリを獲り、ライヴをやることになり、そのコーラス隊を達郎さん、吉田美奈子さん、大貫妙子さん、シュガーベイブのギタリストの村松邦男さんの4人で、バンドの方は村上"ポンタ"秀一さんのドラム、岡沢章さんのベース、松木恒秀さんのギター、バンマスである深町純さんのキーボードというラインナップ。ライヴアルバムが出ていて、やっているのはオズモンズのヒット曲の「YO-YO」。そのフランス語版。「我々がコーラスをやっているので間奏のコーラスは完璧です」と達郎さん。1974年の『FIRST LIVE ALBUM』からルネ・シマール「YO-YO」、クレジットはないが、渋谷公会堂かフェスティバルホールのどっちか。

こういう仕事をたくさんやって、でも1980年ぐらいからだんだん離れていって、好きなロックとラテンと、ジャズと、そういうものに、ポンタさんは行くことになる。
本当はドラム・ソロを今週は持ってきたが時間がないので、また次の機会に。
シュガーベイブからソロになり、達郎さんが「RIDE ON TIME」でブレイクする直前までの、77年から79年ぐらいまでの4年近く、スタジオ・ミュージシャンのメンバーとレコーディングとライヴを続け、その間を埋めてもらった。インタビューの中でも話しているが、スタジオ・ミュージシャンという職業は誰でも使える。ポンタさんを使いたい人がいれば呼べる。逆にいうと自分の音を作ったその人たちが、他に現場で同じ音を再現することができる。達郎さんはバンド上がりなので、自分のリズム・セクションで、独自性というか個性を出したいときに、スタジオ・ミュージシャンの人はスケジュール押さえやギャラの問題で、その当時はそんなにお金がなかったので、そういう制約がすごくあったので、どうしてもスタジオ・ミュージシャンではない、若い人で自分ががっぷり四つで一年中やれるミュージシャンが欲しくて、その後はそうしたアプローチにしようと思っていたときに、青山純さんと伊藤広規さんの二人と出会い、二人でその後10年以上やることができた。でもその間の修練というか修行の期間をああした一流のミュージシャンの、ひじょうに高度なプレイで一緒にできたというのはかけがえのない体験。ポンタさんは分け隔てのない人で、いろいろなアドバイスを受けた。最高のドラマーの一人だった。

・CIRCUS TOWN (LIVE)
リクエストした大阪府池田市のリスナーから「とあるテレビ番組でポンタさんが、演奏前にいつもドラムを蹴っ飛ばして、俺の方がお前より偉いんだぞって、ドラムにわからせてから叩き出すって仰ってましたが、本当にそんなことしてたんですか?」という質問。
「盛ってるんです。でも時々はやってます」と達郎さん。
1978年の達郎さんのライヴ・アルバム『IT'S A POPPIN' TIME』から「CIRCUS TOWN」。

「生きてる我々は旅立った方々の分まで一所懸命生きなければならないと思います。特にこういう時代でございますので。自分の身は自分で守ると言いましょうか。そうしたものは本当に問われる時代でございます。心引き締めていってみたいと思います。でもあくまで明るく前向きに」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年04月25日は、急遽「夫婦放談<番外編> ゲスト:竹内まりや」
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Sunday Song Book #1487

2021年04月11日 | Sunday Song Book

2021年04月11日プレイリスト「極私的 村上"ポンタ"秀一 追悼 Part 1」
1. LOVE SPACE / 山下達郎 "スペイシー" "オーパス" '77
2. 雨の女王 (LIVE) / 山下達郎 "イッツ・ア・ポッピン・タイム" '78
3. PAPER DOLL (LIVE) / 山下達郎 "イッツ・ア・ポッピン・タイム" '78
4. DANCER / 山下達郎 "スペイシー" '77
5. MONDAY BLUE / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" '78
6. 個室 / 中原理恵 "キリング・ミー" '78
7. I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN / 村上"ポンタ"秀一 with 山下達郎 "WELCOME TO MY LIFE" '98
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■内容の一部を抜粋
・近況
前日の番組収録だが、日曜日は久しぶりに全国的に晴れの予報。先週の東京は、夜は肌寒い日が続いたとか。花冷えというやつ。季節の変わり目で、温度差が激しい日が続いているので、くれぐれもお身体大事に、と達郎さん。

・極私的 村上"ポンタ"秀一 追悼 Part 1
3月9日に日本を代表するドラマーのひとり村上"ポンタ"秀一さんが亡くなった。享年70歳。達郎さんとポンタさんは古い付き合いで、特に1977年から79年まではレコーディングに参加してたので、達郎さんのミュージシャン・キャリアの中で重要な位置を占めるドラマーだった。その後もセッションでいろいろ楽しくやってきたという。追悼番組には抵抗がある達郎さんだが、大瀧詠一さんのことを語れるようになるまで7年かかったように、ほとぼりが冷めるのを待っていたとか。村上"ポンタ"秀一さんは日本を代表するドラマーで、特にスタジオ・ミュージシャン全盛期のときに数限りない仕事をやってきたが、今日は達郎さんの仕事の中でのポンタさんの思い出を話しながら特集するかたちにしたそうだ。曲が長いのであまりたくさんかけられないが今週は「極私的 村上"ポンタ"秀一 追悼 Part 1」。

・LOVE SPACE
1977年のセカンド・アルバム『SPACY』から「LOVE SPACE」。実は昨夜、1977、8年当時、ポンタさんとライヴをやっていた時代のライヴ・ソースを一晩中探したとか。全部、オーディエンスが録音したカセットテープなので音質は最低、しかも演奏を間違ってたり、歌も全然アレだったので、結局使えるものがなかったそうだ。

・雨の女王 (LIVE)
今から43年前の3月9日に六本木のピットインでライヴを行った。それが同年1978年の5月に『IT'S A POPPIN' TIME』というライヴ・アルバムになった。「その日の録音から43年経ってポンタさんが亡くなったっていう。なんか因縁めいたことでございますけれども」と達郎さん。ライヴ・アルバムだけど新曲を入れて、アナログ二枚組のA面は新曲が並んでいる。その中から「雨の女王」。ライヴ・アルバムのために書き下ろした新曲なので、従ってスタジオ録音の新曲がない珍しいパターン。「ポンタさんらしい、歌をよく聴いているテイクでございます」と達郎さん。この時代は村上"ポンタ"秀一さんのドラム、岡沢章さんのベース、松木恒秀さんのギター、坂本龍一さんのキーボード、達郎さんのギターで、少ない数だけどライヴをやっていたという。ライヴ・レコーディングは吉田美奈子さん、伊集加代子さん、尾形道子さんのコーラス、それから土岐英史さんのサックスという編成で行った。

・PAPER DOLL (LIVE)
この曲も六本木ピットインのライヴで初めて世に出た曲だが、実は1978年の春にシングル用にレコーディングをしたのだけど、レコード会社がボツにしたという。それが後に1978年のアルバム『GO AHEAD!』に収録される。なので曲はできていたが世に出たのは『IT'S A POPPIN' TIME』のヴァージョンが先になってしまった。「ですのでアレンジも若干違うんですけれども、このPAPER DOLLのヴァージョンはシカゴ・ソウルのムードいっぱいの完璧なリズム・セクションのタイムでございまして。ひじょうにいいトラックになりました」と達郎さん。『IT'S A POPPIN' TIME』から「PAPER DOLL」。
曲をかけ終えて。
「こういうビートですと、またネットなんかで、あっ、TRIPPING OUTだとか、そういうのが出ますけれども。カーティスの『SOMETHING TO BELIEVE IN』のアルバムは80年の作品なんです。私の方が先なんです。それでその後にあまく危険な香りなので、ですね。ふふふ」と達郎さん。

『IT'S A POPPIN' TIME』は全員がまだ二十代の作品なんだとか。達郎さんが25歳、ポンタさん、岡沢さんが26歳、松木さんが30歳そこそこなのですごい老成感。
シュガーベイブを解散してソロになったとき、上手いミュージシャンとやりたかったそうだ。ミュージシャン一人ひとり、いろんな性格の人がいて、気難しい人や、ひじょうにエキセントリックな人とか。そんな中でポンタさんはひじょうに珍しい寛容な、どんな音楽に対しても偏見を待たないという寛容な人だったので、そういう意味ではアンサンブルをまとめるとか、軸になっていろんな人間関係をうまく取り持つ能力があったという。亡くなるまでずっと後輩をかわいがったり、いろいろなコミュニティーで人間関係をスムーズにしたり。その反面、大酒飲みということもあったが、誰にも愛されるキャラクターだった。70年代当時、16ビートが上手いミュージシャンはなかなかいなかったが、ポンタさんはずば抜けて上手い人だったので、そのポンタさんのドラムで曲をやろうと思いはじめたとか。「雨の女王」もポンタさんのドラムを想定したそうだ。アルバムを作るとき、シンガー・ソングライターであるけれど、ドラムがこういう人だったらこんな曲がいいんじゃないかという感覚が昔からあって、ポンタさんでやるならこういうかたちだということで、アルバムに曲を入れていたという。

・DANCER
1977年のセカンド・アルバム『SPACY』は村上"ポンタ"秀一さんのドラム、細野晴臣さんのベース、松木恒秀さんのギター、佐藤博さんのキーボードで、達郎さんにとってのドリーム・チーム。この編成は後にも先にも『SPACY』しかない。その中でこの曲はポンタさんでしかあり得ない、ひたすら16ビートで押しまくる一曲。アナログA面の最後に入ってる「DANCER」。
曲をかけ終えて。「DANCER」をサンプリングして歌を乗っけたヨーロッパのアレがあるそうだが、そういう話はまた後日。

・MONDAY BLUE
ポンタさんはアップも素晴らしいが、バラードも素晴らしい。特にライヴの場合はポンタさんに任しておけば全て段取りをきっちりと組んでくれるという。よく歌を聴いてる人なので、それはレコーディングでも変わらない。70年代にポンタさんが参加したレコーディングの中ではこの曲がベストの演奏のひとつという、1978年のアルバム『GO AHEAD!』に収録されている「MONDAY BLUE」。村上"ポンタ"秀一さんのドラム、岡沢章さんのベース、松木恒秀さんのギター、佐藤博さんのキーボード。

・個室
70年代に達郎さんが人に書いた曲をポンタさんに頼んだのもたくさんある。その中でこの曲はポンタさんのキャラクターがよく出ているとか。1978年に中原理恵さんのセカンド・アルバム『KILLING ME』に提供した「個室」。作詞は吉田美奈子さん、作曲と編曲は達郎さん。村上"ポンタ"秀一さんのドラム、岡沢章さんのベース、松木恒秀さんのギター、坂本龍一さんのキーボード。

今週から文春オンラインでポンタさんに関する長いインタビューを達郎さんは受けていて、3回に分けてそれが掲載されるという。個人的な交際の深い話は突っ込んだところまでインタビューで紹介しているとか。
https://bunshun.jp/articles/-/44612

・I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN
今日の最後は1998年のポンタさんのソロ・アルバム『WELCOME TO MY LIFE』に収録されているコール・ポーターの「I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年04月18日は、引き続き「極私的 村上"ポンタ"秀一 追悼 Part 2」
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ヤァ! 40年目の城ホール

2021年04月10日 | 佐野元春

個人サイトに佐野元春「ヤァ! 40年目の城ホール」のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。

大阪ではチケットが二種類販売されました。ひとつは武道館と同じTシャツ付き。
もうひとつはチケットのみ。僕は思うところがありチケットのみ購入しました。
迷ったんですけれど、チケットのみ販売されるとなれば、
どうしてもそちらを選ばなければならない諸事情がありました。
詳しくはここで書けないのですけれども。

会場の大阪城ホールは二年ぶり。
前回はユーミンでした。生まれて初めてユーミンのライヴを聴きに行ったのです。
桜の季節に訪れたのも初めてかもしれません。
そうですね。
僕は初めて観たライヴが佐野元春なんですが、
それが大阪城ホールだったんです。
1985年の5月。今から36年前。
大阪城ホールも大阪城公園駅もまだできたてでしたよ。
コメント (4)
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Sunday Song Book #1486

2021年04月04日 | Sunday Song Book

2021年04月04日プレイリスト「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. DREAMING GIRL / 山下達郎 "コージー" "オーパス" '96
2. FIRE / THE CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWN '68
3. FOR WHAT IT'S WORTH / THE BUFFALO SPRINGFIELD '67
4. JUST FOR YOU / ALAN PRICE "ALAN PRICE" '77
5. TWISTIN' THE NIGHT AWAY (LIVE) / SAM COOKE "LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB" '85
6. TRIO FM時報 / 山下達郎 '78
7. WHAT'S GOING ON (LIVE) / 山下達郎 "18/03/17 京都拾得" '94
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■内容の一部を抜粋
・近況
令和3年度がスタート。サンデー・ソングブックは1992年10月に「サタデー・ソングブック」としてスタートして、この4月で放送28年半を迎えることになった。今年の10月には29周年になる。JFNネットワークでも最長不倒番組のひとつになっている。特に同一時間で同一のパーソナリティーで継続している番組では最長の部類に入るそうだ。本日からホクトがスポンサーに加わることになった。この番組はオールディーズの番組で、オールディーズとは古い曲のことで、古くてもいい曲、"OLDIES BUT GOODIES"という呼び方をするけれど、古い曲をかける番組。山下達郎自身の新譜、関係各位、そうしたものの新譜がかかることもあるけれど、基本的には"OLDIES BUT GOODIES"、古いけれどもいい曲をかける番組。
「この番組にはいわゆる放送作家とか台本というものが一切ございません。選曲は全て私の個人レコードのコレクションから選んでやっております。いわゆる棚からひとつかみ、私、山下達郎のレコード棚から選曲しております。スタッフも最小限、精鋭でやっております。家内製手工業、ディレクターの山岸女史と、技術の丸山くんと、それから私のナレーションを必死に編集しているオオツカくんと4人で制作をやっております。今後もそういう具合に続けております。だんだん年は取ってきましたけれども。えぇ。おかげさまで28年半、変わらずご愛顧いただいております。今年度も何卒よろしくお願いします」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
年度替わりなので今週は「棚からひとつかみ+リクエスト」。ここのところ「棚からひとつかみ+リクエスト」が続いているけれど、スタジオ仕事に精を出しているのでとのこと。

・DREAMING GIRL
春先はいつもこの曲。リクエストも届いている。おなじみみ「DREAMING GIRL」。

・FIRE
一曲目は賑やかなやつ。ザ・クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンの「FIRE」。ワンヒット・ワンダーで1968年、全英1位、全米2位のミリオンセラー。アーサー・ブラウンはもともと学校の先生だったとか。スクリーミング・J・ホーキンスに影響され、ひじょうにマッドなマナーのひと。ドラマーはカール・パーマーで、のちにELP(エマーソン、レイク&パーマー)、アトミック・ルースター。

・FOR WHAT IT'S WORTH
バッファロー・スプリングフィールドの「FOR WHAT IT'S WORTH」。1967年のベストテン・ヒット。伝説的な名曲で、サンセット・ブルバードの暴動に触発されてスティーヴン・スティルスが書いたプロテスト・ソング。
曲をかけ終えて。「近いうちにプロテスト・ソングの特集なんてのをやってみましょうかね。こうやって御託を言うより、そっちのほうがなんか私の番組の本筋に合うような感じですので。やってみよう」と達郎さん。

・JUST FOR YOU
アラン・プライスの1977年のアルバム『ALAN PRICE』から「JUST FOR YOU」。アニマルズのメンバーだったが、アラン・プライス・セットからソロになった。うまいキーボード・プレイヤー。

・TWISTIN' THE NIGHT AWAY (LIVE)
サム・クックが1963年の1月12日にマイアミのハーレム・スクエア・クラブで行った公演を録音したライヴ・アルバム『LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB』。当時はRCAのレコード会社が、あまりにアフリカン・アメリカンの熱狂がサム・クックのイメージにふさわしくないという理由で封印した。それから20年以上経った1985年にアルバムとして発表され、当時達郎さんは感動して、NHKの番組でほとんど全曲かけたことがあるとか。年取ってから聴くと、あの当時よりも比べものにならない衝撃があり、しみじみと聴いたそうだ。今日は1962年のヒット・ソング「TWISTIN' THE NIGHT AWAY」を。キング・カーティスが率いる素晴らしいリズム・セクションで素晴らしいパフォーマンスが堪能できる。

・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
昨年より全国で順次開催してきた山下達郎スペシャル・アコースティック・ライヴ展。現在名古屋パルコで開催されているが、いよいよ4月5日まで。展覧会グッズの通販が4月3日、お昼の12時から山下達郎オンライン・ショップにて販売開始している。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・souvenir 2021 mariya takeuchi live
中止になったまりやさんの「souvenir 2021 mariya takeuchi live」。グッズをいくつか製作していたので、その一部を販売することになり、同じく4月3日、お昼の12時から竹内まりやオンライン・ショップにて販売を開始している。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp

・ライヴ・アルバム『JOY』の発売について
先週、ライヴ・アルバム『JOY 2』をリリースする計画を番組内で話したが、言葉が足りなかったとのこと。5枚組とか6枚組で出そうとすると、どうしても時間がものすごくかかるので、少し縮小してと話したのは、少しずつ分けて、『JOY 2』、『JOY 3』『JOY 4』みたいなかたちで行きたいとのことだったとか。そうすると近いローテーションで発売できるので、そういうかたちにしたという意味だったそうだ。まだ計画中で決まってないが、ベスト・ヒット・ライヴというようなものから、レアもの、アコーステッィク・ライヴ、シングス・シュガーベイブ、あとはカヴァーものと、いろいろ分けて行ってみたいとのこと。

・TRIO FM時報
まだFMのネットワークが東京、愛知、大阪、福岡の4局しかない時代、一時間に一回、ステレオTRIOの時報のジングルが流れた。1978年から何年か続いたそうだ。その10秒のジングル「TRIO FM時報」にリクエスト。ファンクラブから出ている『TATSURO YAMASHITA CM COLLECTION VOL.1』に収録。

・WHAT'S GOING ON (LIVE)
「世界情勢がますます殺伐としている中で、お互いの協調とかですね、ユニティについて語ると、ますますそういう反発が来るという。不幸な時代であります。そういうときはそういう歌を歌うしかないという」と達郎さん。達郎さんがアコースティック・ライヴでずっと歌い続けているマーヴィン・ゲイの「WHAT'S GOING ON」。今日は最後にこの曲を。2018年3月17日に京都の拾得で収録した3人ヴァージョン。配信で一度出たが、ラジオ放送では初めてとのこと。



■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年04月11日は、「極私的 村上"ポンタ"秀一 追悼」
http://www.tatsuro.co.jp
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