Sunday Song Book #1485

2021年03月28日 | Sunday Song Book

2021年03月28日プレイリスト「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. LET'S KISS THE SUN (LIVE) / 山下達郎 "13/12/24 中野サンプラザ"
2. WHENEVER YOU'RE READY / THE ZOMBIES '65
3. I BELIEVE IN MIRACLES / THE JACKSON SISTERS '73
4. I'M JUST A PRISONER (OF YOUR GOOD LOVIN') / CANDI STATON '70
5. I TOUCHED A DREAM / THE DELLS '80
6. MAKE IT LAST / THE STYLISTICS "ROCKIN' ROLL BABY" '73
7. 明日の私 / 竹内まりや "ターンテーブル" "インプレッションズ" '94
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■内容の一部を抜粋
・近況
今年度最後のサンデー・ソングブック。番組改編の季節だが、新年度からもこの番組は引き続き日曜日の午後2時からのオンエア。このご時世なので変わらず淡々と音楽番組を続けるそうだ。

・棚からひとつかみ+リクエスト
先週に引き続いて「棚からひとつかみ+リクエスト」。今週はリクエスト・カードがたくさん来ているとか。ほとんどリクエスト特集。

・LET'S KISS THE SUN
2013年12月24日に中野サンプラザで行われたライヴから「LET'S KISS THE SUN」。いちばん最後の演奏なのでくたびれてると達郎さん。

・WHENEVER YOU'RE READY
ゾンビーズの1965年の「WHENEVER YOU'RE READY」。アメリカでもイギリスでもチャートには入らなかったが素晴らしい一曲と達郎さん。B面はカーナビーツの「好きさ好きさ好きさ」の元曲「I LOVE YOU」。

・I BELIEVE IN MIRACLES
ジャクソン・シスターズはウエストコースとの姉妹の5人組ヴォーカル・グループ。ジャクソン5を見つけたボビー・テイラーが見つけてきたグループで一曲だけヒット曲がある。1973年、全米ソウル・チャート89位の「I BELIEVE IN MIRACLES」。
曲をかけ終えて。「ドラムこれ、この時代だとエド・グリーンでしょうね、たぶんね。すごいドラムですが(笑)」と達郎さん。

・I'M JUST A PRISONER (OF YOUR GOOD LOVIN')
キャンディ・ステイトンはサザン・ソウルの重鎮。フェーム時代の名曲「I'M JUST A PRISONER (OF YOUR GOOD LOVIN')」1970年、全米ソウル・チャート13位、全米56位。

・I TOUCHED A DREAM
神奈川県藤沢市の超常連のリスナーから「達郎さんのかけるシカゴ・ソウル、すごくいいですね。イマジネーションズ、シャイライツ。今週も何か聴けたらうれしいです」というリクエスト。お知らせ前のシカゴ・ソウルも3週目に突入。今週はザ・デルズ。シカゴを代表するヴォーカル・グループ。1980年、全米ソウル・チャート17位の「I TOUCHED A DREAM」。「これとっても悲しい失恋の歌なんですけれども、でもリードのマーヴィン・ジュニアの絶唱でございます」と達郎さん。ユージン・レコードの作詞作曲、プロデュース作品。

・今年予定していたツアーについて
「今日はちょっと、あの、私からの残念なお知らせがあります。みなさま、ご存知のように昨年2020年、オリンピック開催というので、そういう諸問題避けるため、ホール・ツアーをお休みしました。11年続いたホール・ツアーでございまして。今年2021年は明けて、ツアー再開して、全国50公演のライヴを行うべく、準備を整えていたんですけれども、このウイルス騒動がなかなか収束しないというアレでございまして。私は今年の後半からツアーをはじめようと思っておりまして、いろいろな考え方がありますけれども。観客半分でやれればと考えていたんですけれど、総勢40数名のミュージシャンとスタッフが、全国50ヶ所をめぐりますから、それの前に一ヶ月余のリハーサル、合計5ヶ月、半年に及ぶツアー期間で全国を回る中、ひとりでも感染者が出ますと、その日以降の開催は全て不可能となってしまいます。何よりもそれ以前に、観客のみなさんへの感染者対策というのも、慎重の上にも慎重を期さなければなりません。例えば歌舞伎公演のように、同一の場所での複数公演ですと、まだ多少の余裕が生まれますけれども、こうした私のような移動するツアーのスタイルでは、リスクが何倍にも増加いたします。以上の諸問題を鑑みまして、今年のツアーは涙を飲んで中止という結論に至りまして。全くもって残念至極でございますが。欧米では、あと南米もですね、深刻な状況が続いております。日本はまだ欧米に較べれば感染者が少ない方なんですけれども、それでもウイルスの特性はまだ完全には見極められておりません。新たな変種も発生しておりまして、この先の情勢はまだまだ不透明であります。そうした状況でツアーを決行することは、大きなリスクが伴うと判断いたしました。何卒、ご理解の上ご了承いただきたいと思います。早くツアーが再開できることを願いまして、また配信ライヴ、そういうようなかたちで、映像関係でフォローができればと思っております。で、ということになりましたので、その分ニュー・アルバムを早いとこ出そうという感じで、レコーディング、スタートしております。なんと『RAY OF HOPE』から10年ですからね。誠に怠け者で申し訳ありません。がんばってやりたいと思います。あと、ライヴができないストレスを少しでも緩和しようと思いまして、ライヴ・アルバム『JOY 2』というのを、前から企画しておりまして。どうせ出すなら5枚組とか6枚組で出そうと思っていたんですけれども。もうちょっとコンパクトにしまして、『JOY 2』の準備をはじめようと思っています。なるべく早く出せればと思っておりますので。いろいろそういう、手当と言いましょうかですね、代わりの作業をはじめました。本当に大変な時代ですけれども、なんとか乗り切っていくために。でしたら私ができる努力をしていきたいと思っております。長くなりましたが、そういう感じでございます。よろしくお願いします」と達郎さん。

・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
昨年より全国で順次開催してきた山下達郎スペシャル・アコースティック・ライヴ展。3月20日から4月5日まで愛知名古屋パルコで開催されている。展覧会グッズの通販が4月3日、お昼の12時から山下達郎オンライン・ショップにて販売開始。イラストレーター・長場雄さんの描き下ろしイラストを使用したグッズや、とり・みきさん描き下ろしの各会場限定“ご当地タツローくんステッカー”も販売。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・souvenir 2021 mariya takeuchi live
中止になったまりやさんの「souvenir 2021 mariya takeuchi live」。グッズをいくつか製作していたので、その一部を販売することになった。4月3日、お昼の12時から竹内まりやオンライン・ショップにて販売開始。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp

・MAKE IT LAST
こういうご時世なのでスイート・ソウルものにリクエストが集まっている。特にスタイリスティックスが多いそうだ。1973年のアルバム『ROCKIN' ROLL BABY』から「MAKE IT LAST」。トム・ベル、リンダ・クリードの素晴らしい作品。

曲をかけ終えて。
神奈川県藤沢市の超常連のリスナーからのお便りで、先日のグラミー賞授賞式のゲスト・パフォーマンスで、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークが組んだシルク・ソニックというユニットが、まるでステイリステッィクスを彷彿とさせる70年代スイート・ソウル風の新曲を演奏した。この手の曲が出ると過去の模倣だという批判が出ていたが、達郎さんはどのように感じていますか? という質問。
「すぐ若い人がですね、それやると、やれ模倣だとかパクリだの、すぐはじまります。あの、ロビン・シックなんてかわいそうでしたよね。評論家ごっこが好きなんですよ、どこも。なんかっていうと、何でもかんでも貶すというですね。音楽だけではなくて、文化的にそういうのばっかりで、もうちょっとなごやかに、なんで見れないのとか、そういう感じがいたします」と達郎さん。

・やめようと思ったこと
宮城県塩釜市の、今年11月で定年を迎えるというリスナーから「達郎さんはミュージシャンとして年齢で区切りがあった年はありましたか?」という質問。
「やめようと思ったことが2,3回あります(笑)。もともとミュージシャンで、一生終わる、あの、続けられると思ってませんでしたので。どっかでスタッフのほうに移るのかなって思ってたので、そういうモーメントが2,3回ありましたが、おかげさまで、この年まで現役でやれております。みなさんのおかげです」と達郎さん。

・さだまさしさんとの接点
大阪市のリスナーから「さだまさしさんと山下達郎は同じ学年ですね。今までさださんと接点はありましたか?」という質問。
「知り合いです。いい人ですよ(笑)。へへへ。なんで俺だけ呼びつけ(呼び捨て?)なんだ。しょうもない」と達郎さん。

・明日の私
年度終わりにいつもかけてるのはまりやさんの1994年のシングル「明日の私」。「この曲はいわゆる平時の曲ですので、田舎から東京に仕事で上京してくる人たちの歌ですけれど。去年今年はちょっと状況が変わりますが。将来への夢と言いましょうか、そういうものを歌った気持ちには変わりがありませんので、今年度の最後もこれで閉めてみたいと思います」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年04月04日は、引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
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Sunday Song Book #1484

2021年03月21日 | Sunday Song Book

2021年03月21日プレイリスト「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. LOVE SPACE / 山下達郎 "スペイシー" "オーパス" '77
2. I COULD BE SO GOOD TO YOU / DON & THE GOODTIMES '67
3. WE MUST BE DOING SOMETHIN' RIGHT / THE GORDIAN KNOT '68
4. BABY, BABY / BOBBY BLOOM "WHERE ARE WE GOING" '70
5. HAVE YOU SEEN HER / THE CHI-LITES '71
6. TILL THERE WAS YOU / PEGGY LEE '61
7. MY RIFLE, MY PONY AND ME / DEAN MARTIN '59
8. フェニックス (2021 VERSION) / 山下達郎 '21
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■内容の一部を抜粋
・近況
3月21日。今日で関東地方の緊急事態宣言が解除される。
番組はいつもよりちょっと前倒しで収録しているそうだ。いよいよスタジオ仕事がはじまったという。

・棚からひとつかみ+リクエスト
先週はレギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」だったが、その間にもリクエストが多く届いていて、今週は合わせ技の「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・LOVE SPACE
選曲をしていたら村上"ポンタ"秀一さんの訃報が飛び込んできたという。「私たちの世代には、本当に村上秀一さん、ポンタさんはビッグネームのドラマーでありますので、そこいら中でポンタさんの追悼コメントが溢れております。メディアのそういう方々もですね、ポンタさんの全盛期をご存知ですので、そういうコメントありますし、特にポンタさんは後輩の面倒見がものすごくいいですので、そうした後輩のドラマーの人たちがコメント寄せております。私も、じゃあ、なんかやろうかなと思ったんですが、見渡す限り、ポンタさん、ポンタさんになっておりますので、へそ曲がりの私としましては、もうちょっとほとぼりが冷めるまで待っていようと、少し一段落してから、ゆっくりとまた極私的な、私にとっての村上ポンタさんのドラムのお話をさせていただきたいと思います。ですので四月になりましたらやってみたいと思います」と達郎さん。
達郎さんが村上"ポンタ"秀一さんと濃い仕事をしていたのは1976、77、78年、70年代の後半に、いろんなところで、いろんな仕事をしたそうだ。とりわけ自分の仕事で印象に残っているのが、セカンド・ソロ・アルバム『SPACY』とその後のライヴ・アルバム『IT'S A POPPIN' TIME』なんだそうだ。『SPACY』は村上"ポンタ"秀一さんのドラム、細野晴臣さんのベース、松木恒秀さんのギターに、佐藤博さんのキーボード。達郎さんにとって当時のドリーム・チームを編成してレコーディングしたという。月日の経つのは早いもので、残念なことにこの4人のうち3人が鬼籍に入ってしまった。「細野さん、長生きしてくださいね、本当に」と達郎さん。ということで今日の一曲目は「LOVE SPACE」。

・I COULD BE SO GOOD TO YOU
時代が殺伐としているので、なるべく明るい世界にしたいとのこと。ドン&ザ・グッドタイムスは日本で全く無名。いわゆるワンヒット・ワンダー。リーダーのドン・ガルーチは「LOUIE LOUIE」のヒットで知られるキングスメンのメンバー。彼が組んで1967年、全米56位になった「I COULD BE SO GOOD TO YOU」。曲を書いてるのはジャック・ニッチェ。

・WE MUST BE DOING SOMETHIN' RIGHT
作曲家、シンガー・ソングライターでもあるジム・ウェザリーが亡くなった。1968年にジム・ウェザリーがミシシッピーで組んだバンド、ゴーディアン・ノット。ソフト・ロックのアプローチで、後のジム・ウェザリーのアーシーな音楽性と違うが、達郎さんは昔から好きでよく聴いていたとか。1968年のアルバム『THE GORDIAN KNOT』から「WE MUST BE DOING SOMETHIN' RIGHT」。

・BABY, BABY
20歳のリスナーからピーター・アンダースの「BABY, BABY」にリクエスト。ニューヨークの作曲家、シンガーのボビー・ブルームが1970年に作ったアルバム『WHERE ARE WE GOING』に、アンダース&ポンシアの「BABY, BABY」が収録されている。このオケがピーター・アンダースの「BABY, BABY」と全く同じトラック。どちらがオリジナルかわからない。デモの延長だと考えられる。ピーター・アンダースよりボビー・ブルームのほうが歌がうまいので、今日は啓蒙的な意味合いでボービー・ブルームのヴァージョンをオンエア。

・HAVE YOU SEEN HER
今日はR&Bが一曲もかかってないのでシカゴ・ソウルからチャイライツ。シカゴを代表するヴォーカル・グループ。シャイライツ、キライツ、いろんな呼ばれ方をされる。彼らの1971年、全米ソウル・チャートNO.1、全米チャート3位のミリオンセラーで代表曲の「HAVE YOU SEEN HER」。

・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
昨年より全国で順次開催してきた山下達郎スペシャル・アコースティック・ライヴ展。昨日、3月20日から愛知名古屋パルコではじまった。4月5日までの開催。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・TILL THERE WAS YOU
19歳のリスナーから「達郎さんが生まれて初めて意識的に、かっこいいな、好きだなと思った楽曲やアーティストは誰ですか?」という質問と、ビートルズの「TILL THERE WAS YOU」にリクエスト。
達郎さんがロックンロール系でいちばん最初に好きになったのはヴェンチャーズ。「THE CRUEL SEA」はヴェンチャーズのオリジナルではなく、違うグループの作品だったが、ヴェンチャーズの演奏する「THE CRUEL SEA」に感動して、生まれて初めてお小遣いで買ったレコードなんだそうだ。
せっかくのビートルズのリクエストだが、ビートルズは他の番組で聴けるから、この番組ではほとんどビートルズをかけないと達郎さん。ビートルズの「TILL THERE WAS YOU」はメレディス・ウィルソンが1950年に書いた曲。1957年にミュージカル『ミュージック・マン』に使われて、その後、アニタ・ブライアントが1959年にヒットさせた。いわゆるスタンダード・ナンバー。ポール・マッカートニーは「TILL THERE WAS YOU」をペギー・リーのヴァージョンで聴いて、大変気に入って、ビートルズのライヴのレパートリーにし、アルバムに収録した。今やビートルズの「TILL THERE WAS YOU」となっている。1961年のペギー・リーのシングルはイギリスでチャートインするヒット曲になったので、ポール・マッカートニーの聴くところになったと思われる。今日はペギー・リーのヴァージョン。

・MY RIFLE, MY PONY AND ME
千葉県柏市のリスナーからディーン・マーティンの「ライフルと愛馬」にリクエスト。1959年の映画『リオ・ブラボー』の挿入歌。『リオ・ブラボー』は達郎さんの両親が当時好きで、まだ幼稚園児だった達郎ちゃんを連れて、父親が4回、母親が3回、達郎ちゃんはだから7回観に行ったそうだ。そんなわけで幼稚園で達郎ちゃんは木琴を叩いて「ライフルと愛馬」を弾いたとか。生まれて初めての楽器演奏だったかもしれず、いまだにソラで歌える曲だという。ディーン・マーティンは役者としては大好きだけれど、十代の頃にテレビでやっていたディーン・マーティン・ショーで、ローリング・ストーンズをぼろかすに貶していたので、「なんだこいつ」と憤慨したそうだ。今となってはいい思い出になっているとか。ディーン・マーティンで「MY RIFLE, MY PONY AND ME」。

・胎教
愛知県岡崎市の超常連のリスナーから「胎教によい音楽のお勧めがあったら教えてください」というお便り。
達郎さんのお勧めはジャッキー・グリースンのベストの二枚組。

・フェニックス (2021 VERSION)
NHKが今年一月からスタートしている、持続可能な開発目標、SDGsキャンペーン「未来へ 17アクション」のテーマソングに、達郎さんの「フェニックス」が使用されることになった。2003年にNHKの地球環境番組『地球だい好き!環境新時代』のテーマソングとして書き下ろした「フェニックス」。今回は「フェニックス」のアカペラ・ヴァージョンを再レコーディングしたそうだ。3月からランダムにオンエアされてゆく予定だが、大体10時台ということらしい。今日はテレビでオンエアされる60秒ヴァージョン。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年03月28日は、引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
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Sunday Song Book #1483

2021年03月14日 | Sunday Song Book

2021年03月14日プレイリスト「棚からひとつかみ」
1. 愛してるって言えなくたって / 山下達郎 "オーパス" "レイ・オブ・ホープ" '11
2. OPEN MY EYES / NAZZ '69
3. YOU'D BETTER THINK TWICE (LIVE) / POCO "DELIVERIN'" '70
4. BECAUSE I LOVE YOU / THE IMAGINATIONS "THE IMAGINATIONS" '74
5. MY SOUL DOTH MAGNIFY THE LORD / O'LANDA DRAPER & THE ASSOCIATES CHOIR "LIVE... A CELEBRATION OF PRAISE" '94
6. CLOSE TO YOU / FRANK SINATRA "CLOSE TO YOU" '57
7. 希望という名の光 / 山下達郎 "オーパス" "レイ・オブ・ホープ" '10
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんはスタジオでトラック・メイキング、アレンジのリズム・パターンを試行錯誤しているそうだ。昔と違ってアレンジの手法がずいぶんと違ってきているので、そういうのを鑑みつつ、機材も変わってるので、いろいろやっているところだとか。

・棚からひとつかみ
今週は久しぶりにレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」。

・愛してるって言えなくたって
今から10年前の2011年3月11日に東日本大震災が起こった。その二日前の3月9日にリリースされたシングルが「愛してるって言えなくたって」。ドラマの主題歌だったが、ドラマ自体、途中で打ち切りになり、主題歌もうやむやになってしまった。でも曲に罪はないし、曲自体、達郎さん曰く「割といい曲ができたなぁ」と考えていたとか。

・OPEN MY EYES
鬼才トッド・ラングレン率いるナッズ。1969年のデビュー・シングル「OPEN MY EYES」だが、B面の「HELLO IT'S ME」のほうがヒットしてしまった。

・YOU'D BETTER THINK TWICE (LIVE)
最近、カントリー・ミュージックを聴く機会が多いそうだ。今日はカントリー・ロックで。ポコはウェスト・コーストのカントリー・ロックのグループ。1971年のサード・アルバム『DELIVERIN』はライヴ・アルバムで、その中から「YOU'D BETTER THINK TWICE」。
曲をかけ終えて。「コーラスというかヴォーカルはアレですね、差し替えてるというか重ねてますけれど、演奏はたぶんおんなじでしょう。うまい、でも(笑)。大したものですね」と達郎さん。

・DAT
静岡県焼津市の十代のリスナーから「達郎さんはDATテープをこよなく愛してると、どこかで聞いたことがあるのですが、今でも愛用してらっしゃるのでしょうか?」という質問。
何台買ったのかわからないけれど、ほとんど全部ダメになってしまったので、DATウォークマンは諦めたとのこと。もう修理もしてもらえないので。DATデッキはまだ2台生きてるが、それがダメになったらDATのテープは100本単位で持ってるので、どうしたらいいのだろうという感じだとか。

・BECAUSE I LOVE YOU
シカゴのR&Bが好きなので、久しぶりに。歌っているのはジ・イマジネーションズ。4人組の黒人ヴォーカル・グループ。1974年のファースト・アルバム『THE IMAGINATIONS』から、達郎さんの大好きなプロデューサー、クラレンス・ジョンソンと、大好きなソングライター、ロドニー・マッシー、「BECAUSE I LOVE YOU」。

・電子書籍
2月21日の放送にて電子書籍で漫画を読んでると話したら「どんな作品を読んでるのでしょうか?」という質問が多く寄せられたそうだ。
今読んでのは業田良家さんの『自虐の詩』だとか。

・MY SOUL DOTH MAGNIFY THE LORD
続いて10年前にかけたゴスペル。90年代に一世を風靡したオランダ・ドレイパーが、1994年にメンフィスのアソシエイツ・クワイヤーと組んだライヴ・アルバム『LIVE... A CELEBRATION OF PRAISE』から「ライヴで、アカペラで、魂が震えるコーラス」と達郎さんの言う「MY SOUL DOTH MAGNIFY THE LORD」。

・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
昨年より全国で順次開催してきた山下達郎スペシャル・アコースティック・ライヴ展。3月20日から4月5日まで愛知名古屋パルコで開催される。3月10日(水)20時よりチケット販売されている。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・未来へ 17アクション
NHKが今年一月からスタートしている、持続可能な開発目標、SDGsキャンペーン「未来へ 17アクション」のテーマソングに、達郎さんの「フェニックス」が使用されることになった。2003年にNHKの地球環境番組『地球だい好き!環境新時代』のテーマソングとして書き下ろした「フェニックス」。アルバム『SONORITE』に収録している。今回は「フェニックス」のアカペラ・ヴァージョンを再レコーディングしたそうだ。3月からランダムにオンエアされてゆく予定。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・Calvin KleinのWeb CM
まりやさんの「プラスティック・ラブ」が全世界的に盛り上がっていて、その余勢を駆って、カルバンクラインの全世界向けのウェブCMに使われている。

・Uplifting Tunes for Women
3月8日の国際女性デーを記念して、Apple Musicにてまりやさん自身のプレイリストとコメントが公開されている。“Uplifting Tunes for Women”をテーマに選んだプレイリストなんだとか。詳しくは竹内まりやオフィシャル・サイトにて。
https://www.mariyat.co.jp

・CLOSE TO YOU
10年前にかけた曲。フランク・シナトラの1957年のアルバム『CLOSE TO YOU』。フランク・シナトラの全作品の中でいちばん評判の悪い作品だと認識されているが、達郎さんはシナトラの最高傑作だと信じて疑わないという。弦楽四重奏で人の孤独を歌っているが、日本では長らくCD化されなかった。「CLOSE TO YOU」はカーペンターズの曲ではなくスタンダード・ナンバー。

・希望という名の光
今日の最後はリクエストで「希望という名の光」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年03月21日は、「棚からひとつかみ+リクエスト」
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Sunday Song Book #1482

2021年03月07日 | Sunday Song Book

2021年03月07日プレイリスト「ひなまつりガール・シンガー、ガール・グループ、ウォール・オブ・サウンドしばりで棚からひとつかみ」
1. 本気でオンリー・ユー (LET'S GET MARRIED) / 竹内まりや "ヴァラエティー" "エクスプレッションズ" '84
2. MY ONE AND ONLY, JIMMY BOY / THE GIRLFRIENDS '63
3. IF YOU LOVE ME (REALLY LOVE ME) / JACKIE TRENT '64
4. I STILL LOVE HIM / THE JOYS '64
5. IF YOU'RE GONNA LOVE ME / CHI CHI '66
6. BABY THAT'S ME / THE CAKE '67
7. HE NOTICED ME / PRISCILLA PARIS "PRISCILLA SINGS HERSELF" '67
8. MY BOY / THE JODELLES '83
9. 真冬のデイト / 竹内まりや "ターンテーブル" '95('20)
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんはスタジオと家での曲書きで行ったり来たり。3月中はそんな作業で終始するとか。

・ひなまつりガール・シンガー、ガール・グループ、ウォール・オブ・サウンドしばりで棚からひとつかみ
3月の最初の週は雛祭りに因んでガール・シンガー、ガール・グループの特集をずいぶん長いことやってきた。数年に一度のときもあったが、昨年はウイルス騒ぎがありガール・シンガー、ガール・グループの特集をやった。今年は先日、フィル・スペクターが亡くなり、ウォール・オブ・サウンドの特集をやったので、今年のガール・シンガー、ガール・グループの特集はウォール・オブ・サウンドしばり。イケイケの曲ばかりで「音圧で棚つか」になり、少々後悔しているとか。今週はフィル・スペクター追悼「ひなまつりガール・シンガー、ガール・グループ、ウォール・オブ・サウンドしばりで棚からひとつかみ」。

・本気でオンリーユー(Let's Get Married)
達郎さんも厚い音、エコーのたくさん入った音が大好きで憧れてきたそうだ。そうしたサウンドをいくつも作ってきたが、竹内まりやさんのアルバムのためにも、そうした音作りをずいぶんしてきた。そんな中から1984年のアルバム『VARIETY』から「本気でオンリーユー(Let's Get Married)」。

・MY ONE AND ONLY JIMMY BOY
ザ・ガールフレンズはいわゆるワン・ヒット・ワンダー、これしかヒット曲がない。1963年、全米49位の「MY ONE AND ONLY JIMMY BOY」。その実態はブロッサムズ。ウエスト・コーストのスタジオ・グループでダーレン・ラヴが有名。このレコーディングにはダーレン・ラヴが入っておらず、リード・ヴォーカルはキャロリン・ウィルス。この人はのちにハニーコンという黒人R&Bグループに行くことになる。デヴィッド・ゲイツの作詞作曲、おそらくプロデュースもそうだと思われる。

・IF YOU LOVE ME (REALLY LOVE ME)
続いてUK。ジャッキー・トレントの初期のシングルで1964年の「IF YOU LOVE ME (REALLY LOVE ME)」。エディット・ピアフの「愛の讃歌」をウォール・オブ・サウンドでやっているトニー・ハッチのセンス。このときジャッキー・トレント24歳。

・I STILL LOVE HIM
ロビン・ワード、本名はジャッキー・ワード。ジャズをはじめオール・ジャンルで歌える人。ヴァリアント・レーベルでロビン・ワードが歌ってるザ・ジョイズという名義で1964年に出されたシングル「I STILL LOVE HIM」。
曲をかけ終えて。アレンジをしているのがペリー・ボトキン・ジュニアで先日亡くなったそうだ。そのうちペリー・ボトキン・ジュニアの特集をしようと思ってるとか。達郎さんの大好きなアレンジャー。

・IF YOU'RE GONNA LOVE ME
続いて東海岸。歌っているチチについては何もわからないそうだ。プロデュースしているのがリッチー・ローム。フィラデルフィアのプロデューサー、ソングライター、アレンジャー。1966年の「IF YOU'RE GONNA LOVE ME」。

・BABY THAT'S ME
ニューヨーク出身の白人女性ヴォーカル・グループ、ザ・ケーク。1967年のシングル「BABY THAT'S ME」は作曲がジャック・ニッチェとジャッキー・デシャノンの共作。アレンジはニューオリンズのハロルド・バティステ。フィル・スペクターが愛用していたスタジオのゴールド・スターのスタッフ・エンジニアであるスタン・ロスが手掛けて、もろスペクター・クローン。

・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
昨年より全国で順次開催してきた山下達郎スペシャル・アコースティック・ライヴ展。3月20日から4月5日まで愛知名古屋パルコで開催される。今週3月10日(水)20時よりチケット販売開始。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・発売初日
東京町田市の超常連のリスナーは小学生の頃からJRのダイヤ改正が掲載された時刻表を発売日に購入するという。「達郎さんは本、ゲーム等、発売日に購入することがありましたら教えてください」という質問。
ゲームはドラクエの3,4,5あたりは並んで、レコードはブルーハーツのセカンド・アルバムを発売日に、イースタン・ユースも。昔はネットでの予約注文がなかったのでレコード屋で買っていたという。

・HE NOTICED ME
プリシラ・パリスはパリス・シスターズのリード・ヴォーカルで美貌の女性。プリシラ・パリスのソロ・アルバムは自分で作詞作曲をした作品で、いい出来だったが全然売れなかった。1967年のソロ・ファースト・アルバム『PRISHILLA SINGS HERSELF』から「HE NOTICED ME」。当時お付き合いしていたギタリストでアレンジャーのドン・ピークの全面協力で作られたアルバム。

・MY BOY
いきなり1980年代に飛んで。2003年の新春放談で達郎さんがかけた曲。イギリスの黒人3人組ヴォーカル・グループ、ジョデルス。ビリー・オーシャンのバック・シンガーとかしていたそうだ。1983年のシングル「MY BOY」は全く売れなかったが、達郎さんの大好きなケニー・ゴールドの作曲、プロデュース。大滝詠一さんの「君は天然色」に近い出来で、大滝さんがかけたときに喜んだという。

・真冬のデイト
冒頭の「本気でオンリーユー」もそうだが「真冬のデイト」も達郎さんがほとんどひとりで演奏している。ひとりでドラムを叩くのが趣味で道楽。ジョデルスと同じでノスタルジアというかオマージュという感じ。1995年のシングル「今夜はHEARTY PARTY」のカップリングに入れた曲。もともとは1985年に森下恵理さんに提供した曲のセルフカヴァー。

■リクエスト・お便りの宛て先:
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2021年03月14日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
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