Sunday Song Book #1124

2014年04月28日 | Sunday Song Book

2014年04月27日プレイリスト
「珍盤奇盤特集」
1. 静かな伝説(レジェンド) [TV SIZE] / 竹内まりや 07月23日発売ニュー・シングル
2. MAH-NA-MAH-NA / PIERO UMILIANI '68
3. 白馬のルンナ / 内藤洋子 '67
4. サウスポー / 少年探偵団 "恐怖の人間カラオケ" '79
5. もうすぐ30 / 上岡龍太郎 '75
6. マッチョドラゴン / 藤波辰巳 '85
7. BOYS IN THE STREET / EDDIE GRANT '84
8. 空いっぱいの涙 / 田村正和 '66
9. 禁煙音頭 / 竜ヶ崎宇童 "LET'S ONDO AGAIN" '78
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週、大阪で文楽の竹本住大夫さんの引退公演「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」を観てきたそうだ。「涙が出るほど素晴らしかったです」と達郎さん。ちょいと息抜きしてまたスタジオに入ってるという。

・静かな伝説(レジェンド)
まりやさんの新曲「静かな伝説(レジェンド)」。先週からスタートしたフジテレビ系の新番組「ワンダフルライフ」のテーマ・ソング。
http://www.fujitv.co.jp/wonderful-life/index.html

シングルは7月23日リリースの予定。サザンオールスターズの桑田佳祐さん、原由子さん、まりやさん、達郎さんの4人が揃ってコーラスしている風景がスポーツ紙、ワイドショーに取り上げられて巷を賑わした。ずいぶん前にレコーディングは終わっていて、今は次の曲、また次の曲といろいろレコーディングに取りかかってるとか。シングルについての詳しい情報は竹内まりやスペシャル・サイトで。初回盤はDVDが付く。
http://wmg.jp/mariya/

・珍盤奇盤特集
一年ぶりに珍盤奇盤特集。赤坂泰彦さんがTOKYO FMで胡散臭いポップスをやらなくなったので、今やTOKYO FMのおバカ路線を達郎さんが背負って立つようになり、この番組の定番となった。幸運なことにこの一年で達郎さんがほしいと思っていたシングルが何枚も手に入ったので、今回はその中から選んで特集する。今週は聴取率週間なので「何かやれ」と上からのお達しがあり珍盤奇盤特集になったという。

・MAH-NA-MAH-NA
1968年、当時イタリア映画のドキュメンタリーで残酷路線とセックス路線のブームがあった。その中の一本でスウェーデンのフリー・セックスのドキュメンタリー、邦題『天国か地獄か』のテーマ・ソング。ピエロ・ウミリアーニというイタリアの作曲家の作品で「MAH-NA-MAH-NA」。イタリアのそうしたエロ、グロ、ナンセンスのドキュメンタリー映画のテーマ・ソングは押し並べていいそうだ。後にエド・サリヴァン・ショーでマペットが歌って、そこからセサミ・ストリートに流れて、アメリカでも大ヒットした。

・白馬のルンナ
内藤洋子さんはテレビ・ドラマ『氷点』で一世を風靡した。達郎さんの世代のアイドル。喜多嶋舞さんのお母さん。1967年の大ヒットしたシングルで「白馬のルンナ」。深夜放送を中心にして50万枚のヒットになった。『その人は昔』という彼女の主演映画の主題歌。アイドル時代の内藤洋子さんがこんな曲を歌うということで評判になって売れた。達郎さんはコンディションのいいオリジナル・シングルを探していて、ようやく手に入れたという。

・サウスポー
今回いちばん欲しかったシングルと達郎さん。1970年代の終わりにソニーから出た、歌、編曲、演奏、少年探偵団による『恐怖の人間カラオケ』。シングルだけど6曲入り。A面3曲、B面3曲。「サウスポー」、「与作」、「絶体絶命」、「ビューティフル・サンデー」、「迷い道」、「ジンギスカン」。一応アカペラでやってる。劇団の人たちらしく、リーダーは川戸貴文(かわときふみ)さん。親子三代役者さんで2009年に亡くなった。

・もうすぐ30
上岡龍太郎さんの1975年のソロ・シングル「もうすぐ30」。B面の「庶民ブルース」のほうが有名で"資本主義世界の底辺に渦巻く庶民のブルース"というやつ。「これ完全に竹内まりやの『人生の扉』のネガティヴ版と言っていいような、そういう曲でございまして」と達郎さん。ずっと探していたそうだが、発売がワーナー・パイオニアだったのでワーナーの倉庫にあったのを持ってきたとか。上岡龍太郎作詞作曲。

・『BIG WAVE』30th Anniversary Edition
今年は『BIG WAVE』が30周年なので7月23日に『BIG WAVE』30th Anniversary Editionを発売する。1984年に発売したオリジナル・ソングとビーチボーイズのカヴァーで構成された全曲英語によるアルバム。2014年最新デジタル・リマスター、ボーナス・トラック付き。詳しくはワーナーの山下達郎特別サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・Maniac Tour PERFORMANCE 2014
今年も全国ツアーが決定した。普通のレギュラー・ツアーではほとんど演奏してなかった曲を中心にライヴを構成しようという企画で、本当はライヴハウス・ツアーというかたちでやろうと思っていたそうだが、それだとチケット販売でパニックになるので普通にホール・ツアーでやろうということになったとか。ちょっと排他的なコンセプトなので今年は14都市29公演「Maniac Tour PERFORMANCE 2014」。7月25日のパルテノン多摩が初日で10月8日の大阪のフェスティバルホールの千秋楽までの14都市29公演のホール・ツアーを予定している。まだ何の曲をやるのか決めてないそうだが、「Maniac Tour」と銘打ってるのでシングル・ヒットは一切やらない、かなりマニアックな、独善的な排他的なツアーになるだろう。そういうのがお好きな方もいるので。このところ毎年、順調にツアーがやれているし、還暦も過ぎたので今やれることをやろうという感じとのこと。詳しいスケジュールは達郎さんのオフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・マッチョドラゴン
プロレスラーの藤波辰巳さんが1985年に出した入場のテーマ「マッチョドラゴン」。オリジナルはエディ・グラントというギアナ出身のレゲエ歌手の1984年の「BOYS IN THE STREET」で、森雪之丞さんが日本語の詩を付けた。

・空いっぱいの涙
田村正和さんが23歳のときに主演した映画『空いっぱいの涙』の主題歌で1966年の「空いっぱいの涙」。

・禁煙音頭
1978年の多羅尾伴内楽團のアルバム『LET'S ONDO AGAIN』から竜ヶ崎宇童こと鈴木雅之さんで「禁煙音頭」。途中、煙にむせてるのが達郎さん。コーラスはバズと達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

05月04日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1123

2014年04月20日 | Sunday Song Book

2014年04月20日プレイリスト
「歌のないリクエスト特集」
1. 静かな伝説(レジェンド) [TV SIZE] / 竹内まりや 07月23日発売ニュー・シングル
2. MOON DAWG! / THE GAMBLERS '60
3. ブラック・サンド・ビーチ / 加山雄三とザ・ランチャーズ '65
4. ヴァイオレット・スカイ / 加山雄三とザ・ランチャーズ '65
5. LITTLE BROWN JUG / RITCHIE BLACKMORE ORCHESTRA '65
6. GUITAR BOOGIE / ARTHUR "GUITAR BOOGIE" SMITH '55
7. LOVE IS A MANY-SPLENDORED THING / ORIGINAL SOUNDTRACK '55
8. ANJI / PAUL SIMON "THE SOUNDS OF SILENCE" '66
9. 幸せな結末 / NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRA "NIAGARA SONG BOOK(30th Edition)" '13('83)
10. JODY(GUITAR INST.) / 山下達郎 "メロディーズ(30th Ann. Edition)" '13('83)
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■内容の一部を抜粋
・近況
まりやさんのレコーディングの準備のため今週は番組を前倒しで収録しているそうだ。

・歌のないリクエスト特集
先週に引き続いて、ギター・インスト、エレキ・インストを中心にした「歌のないリクエスト特集」パート2。

・静かな伝説(レジェンド)
まりやさんの新曲「静かな伝説(レジェンド)」。フジテレビ系の新番組「ワンダフルライフ」のテーマ・ソングで今夜21時からフジテレビ系全国ネットでスタートする。毎週ひとりのゲストの人生に迫るヒューマン・ドキュメンタリーの番組。「今回も割とそうした人生の応援歌のような歌でございますけれども。今回はサザンオールスターズの桑田佳祐さんと原由子さんにコーラスに参加していただいております。実に26年ぶり、私の『蒼氓』以来のコラボレーションでありまして。まぁ、そういうようなまた歌の内容なんですけれども。なかなかいい仕上がりに出来上がったと思います。自分でそう言うようなことを言うのも久し振りでございますけれども。だいぶレコーディングのやり方も、ここのところ試行錯誤してきた成果がだんだん出てきました」と達郎さん。今日はまだフルサイズのマスタリングが間に合わなかったのでテレビ・サイズ。

・MOON DAWG!
1960年のザ・ギャンブラーズの「MOON DAWG!」。サーフィン・ホットロッド黎明期の一曲。ザ・ギャンブラーズと名乗っているがバンドではなくて寄せ集めのメンバーで、後にスタジオ・シーンを担う人たちがたくさん入ってる。サンディ・ネルソンのドラムス、メル・テイラーの弟のラリー・テイラー(後にキャンド・ヒートのベーシスト)のベース、キーボードがレオン・ラッセルとブルース・ジョンストン。ギターはエリオット・イングバーで、この後にマザー・オブ・インヴェーション、キャプテン・ビーフハートのバンドに参加している。

・ブラック・サンド・ビーチ
加山雄三とザ・ランチャーズの1965年の「ブラック・サンド・ビーチ」。

・ヴァイオレット・スカイ
「ブラック・サンド・ビーチ」より「ヴァイオレット・スカイ」のほうがパンクだと思いませんか、というリクエスト。
加山雄三とザ・ランチャーズの1965年の「ヴァイオレット・スカイ」は「ブラック・サンド・ビーチ」のB面。
曲をかけ終えて。
「確かにパンクです。加山さん、ギターうまいですね、本当に」と達郎さん。

・LITTLE BROWN JUG
リッチー・ブラックモアはディープ・パープル加入前にいろんなところに参加してギターを弾いている。その時代にソロ名義のシングルが一枚出ている。達郎さんは高校のときに代々木のセコハン屋で手に入れたとか。1965年のリッチー・ブラックモア・オーケストラという名義のシングルのB面、グレン・ミラーでお馴染みの「茶色の小瓶」、「LITTLE BROWN JUG」。リッチー・ブラックモアはファズをかけて弾いている。

・GUITAR BOOGIE
先週かけたチャック・ベリーの「GUITAR BOOGIE」とは同名異曲。アーサー "GUITAR BOOGIE" スミスというカントリー系のギタリストが1948年に出したヒット曲で、その後、レス・ポールなどにカヴァーされてスタンダード・ナンバーになっている。

・ワンダフルライフ
まりやさんの新曲「静かな伝説(レジェンド)」はフジテレビ系の新番組「ワンダフルライフ」のテーマ・ソング。今夜21時からフジテレビ系全国ネットでスタートするヒューマン・ドキュメンタリー。
http://www.fujitv.co.jp/wonderful-life/index.html

シングルは7月23日リリース予定。「今回は割と何といいましょうか、ウェスト・コーストというか、まぁバンドというか、そういうようなものを目指して作った曲でございますが。渋めの曲でございます。サザンオールスターズの桑田佳祐さん、原由子さんをコーラスに参加していただきましてですね。ラストが盛り上がっております。詳しくは竹内まりやスペシャル・サイトをご覧ください」と達郎さん。
http://wmg.jp/mariya/

・こども展 名画にみるこどもと画家の絆
昨日4月19日から開催されている展覧会『こども展 名画にみるこどもと画家の絆』のイメージソングに「人生の扉」が起用されている。子どもをモデルにした絵の展覧会で、モネ、ピカソ、名だたる画家の絵が勢揃いしている。また、展覧会会場で聞くことができる音声ガイドのナビゲーターもまりやさんが務めている。

『こども展 名画にみるこどもと画家の絆』
[東京展]
4月19日(土)~6月29日(日) 会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
[大阪展]
7月19日(土)~10月13日(月・祝) 会場:大阪市立美術館(天王寺公園内) 
http://www.ntv.co.jp/kodomo/

・番組ロゴ入りグッズ
サンデー・ソングブック放送1111回を記念して作った「サンデー・ソングブック」の新しいロゴが入った文庫本サイズのスケジュール帳が好評だったためにTOKYO FMが「サンデー・ソングブック」のロゴ入りグッズを作ったそうだ。まずはロゴ入りのTシャツとトート・バッグを販売する。Tシャツは男性用、女性用、キッズ用、ペット(犬)用まである(サイズはSSから7Lまで)。トート・バッグのサイズはS、M、L。TシャツのサイズはSからXLまで。キッズ用は100から140、ベビーTシャツ70から90。
http://betchu.jp/?mode=cate&cbid=1717164&csid=0

・わたしのハワイの歩きかた
達郎さんが1月ずっと仕事していたのはまりやさんの新曲で映画の主題歌。6月14日全国公開『わたしのハワイの歩きかた』というオール・ハワイ・ロケの映画で、監督は前田弘二さん。『婚前特急』で新人賞を獲った方でこの脚本を書いた高田亮さんとまたタッグを組んで作られた映画。主演は榮倉奈々さん。
http://www.watashinohawaii.com/

この映画の主題歌をまりやさんが書き下ろした。主題歌のタイトルは「アロハ式恋愛指南」。作詞作曲はまりやさんで編曲は達郎さん。

・LOVE IS A MANY-SPLENDORED THING
アカデミー賞ソング特集でかからなかった映画『慕情』のオリジナル・サウンドトラックからメイン・タイトルの「LOVE IS A MANY-SPLENDORED THING」。アルフレッド・ニューマンのオーケストレーション。映画『慕情』は1955年のジェニファー・ジョーンズとウィリアム・ホールデンのド・メロドラマ。達郎さんはけっこうこの映画が好きだとか。

・ANJI
ポール・サイモンの「ANJI」は1966年のサイモン&ガーファンクルの2枚目のアルバム『THE SOUNDS OF SILENCE』に収められている。作ったのはイギリスのギタリスト、デイヴィー・グラハムで、たぶんポール・サイモンがイギリスに行ってた時期に聴いてコピーしたものと思われる。サイモン&ガーファンクルのアルバムだけど、この曲だけはポール・サイモンがひとりでギターを弾いている。

・幸せな結末
2013年に発売されたナイアガラ・フォール・オブ・サウンド・オーケストラのアルバム『NIAGARA SONG BOOK 30th Edition』から「幸せな結末」。いわゆるナイアガラもののオーケストラもの、井上鑑さんのアレンジによる大滝さんの作品のストリングス版。30周年記念盤のボーナス・トラックでこれまで未発表だった「幸せな結末」。

・JODY(GUITAR INST.)
今回はロックンロールのインストを中心に選曲したとか。リクエストはフュージョン系、ジャズ系、メタル系と幅広かったそうだ。自分の番組に合うのはロックンロールのインストなのでそうしたリクエストは後回しになったと達郎さん。「今後のリクエストの参考までに」と。今日の最後はアルバム『MELODIES 30th Anniversary Edition』から「JODY」のインスト・ヴァージョン。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

04月27日は、おなじみ「珍盤奇盤特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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トーキョー・シック

2014年04月19日 | 佐野元春

個人サイトに「トーキョー・シック」のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。

3月26日に矢野顕子の1987年のアルバム『グラノーラ』のリマスター盤がリイシューされました。
このアルバムには元春とのデュエット「自転車でおいで」(作詞 糸井重里 / 作曲 矢野顕子)、
元春が作詞した「Un Jour」(作曲 矢野顕子)が収録されています。

アルバム『グラノーラ』は矢野顕子がニューヨークに移住する前に制作された作品で、
アルバムとツアーを置き土産にして音楽活動の休業が発表されました。
当時のインタビューでは確か、休業期間がどれくらい続くのか未定で、
音楽活動再開よりも母としての生活を優先させたいと話していたように思います。
矢野顕子はまだ三十代前半で家庭を守る女性としての生き方を歩むことになりました。

僕は二十代前半で若く青い時代でしたので深刻に休業という事実を受け止めました。
あぁ、これが実質的なラスト・アルバムになるのかもしれないなと思いました。
この後、1988年にグラノーラ・ツアーのライヴ盤『グッド・イーブニング・トウキョウ』が出て、
1989年のオリジナル・アルバム『WELCOME BACK』で矢野顕子は復帰します。

女性アーティストとのコラボレーション。
佐野元春は渡辺美里とのデュエットからはじまり、近年では「月と専制君主」でCoccoをフィーチャー。
中でも矢野顕子と雪村いづみとの作品は特別なものがあります。
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Sunday Song Book #1122

2014年04月13日 | Sunday Song Book

2014年04月13日プレイリスト
「歌のないリクエスト特集」
1. 潮騒 / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" "オーパス" '78
2. RIDE THE WILD SURF / 多羅尾伴内楽團 "多羅尾伴内楽團 Vol.2" '78
3. OUT OF LIMITS / THE MARKETTES '63
4. WHISKY A-GO-GO / HAL BLAINE "DRUMS! DRUMS! A-GO-GO" '66
5. TOMORROW'S LIVE / THE VENTURES "KNOCK ME OUT!" '65
6. GUITAR BOOGIE / CHUCK BERRY "ONE DOZEN BERRYS" 58
7. (THEME FROM)THE MEDIC [BLUE STAR] / VICTOR YOUNG '55
8. ORANGE BLOSSOM SPECIAL / THE SPOTNICKS '62
9. ヘロン(GUITAR INST.) / 山下達郎 "レアリティーズ" '02
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■内容の一部を抜粋
・近況
まりやさんのレコーディングは1曲終わって、今週からまた新しい曲の録音に入るそうだ。来週の番組でシングルの情報についてお知らせする予定だとか。

・歌のないリクエスト特集
先週、ギター・インストの特集にすると言ったらリクエストがドッと来て、今週はギター・インスト、エレキ・インストを中心にした「歌のないリクエスト特集」。

・潮騒
臨月のリスナーから「潮騒」のリクエスト。

・RIDE THE WILD SURF
多羅尾伴内楽團は大滝詠一さんのコロムビアのナイアガラ・レーベル時代の、1977年に駒沢裕城さんのスティール・ギターをフィーチャーして冬もののギター・インスト、1978年には村松邦男さんのエレキをフィーチャーして Volume 2 夏ものをリリース。その『多羅尾伴内楽團 Vol.2』の1曲目「RIDE THE WILD SURF」。ジャン&ディーンの1964年のヒット・ソングで邦題は「太陽の渚 No.1」。多羅尾伴内楽團は2007年に30周年記念盤として2 in 1 でリイシュー。オリジナル・マスターには波の音が延々入ってるが、長いことオリジナル・マスターが行方不明だったので、20周年のときは大滝さんが自分でリミックスして出していた。「ちょっとマスタリングは甘好みの大滝さんに逆らって、少し固めに、ラジオ向けにやりました(笑)」と達郎さん。

・OUT OF LIMITS
ザ・マーケッツはスタジオ・ミュージシャン寄せ集めのグループでたくさんヒット曲がある。プロデューサーのジョン・サラシーノのいい仕事。1963年から1964年にかけて全米3位の大ヒット・ソング、マーケッツの最大ヒット「OUT OF LIMITS」。ドラムがハル・ブレイン、ベースがキャロル・ケイ、キーボードがレオン・ラッセル、ギターがトミー・テデスコ、オーケストレーションはジョージ・ティプトンという当時のL.A.の一流どころの演奏。'60年代の有名なSFテレビ・ドラマ「THE OUTER LIMITS」からヒントを得て作られた。日本ではヴェンチャーズで有名。ヴェンチャーズはEマイナーだがこちらはFマイナー。「おもしろいですね。たぶんホルンに合わせてですね。ということは」と達郎さん。

・WHISKY A-GO-GO
ハル・ブレインが1966年にダンヒル・レーベルから出したソロ・アルバム『DRUMS! DRUMS! A-GO-GO』に入ってる偽ライヴ「WHISKY A-GO-GO」。この曲はジョニー・リバースが「SECRET AGENT MAN」のB面に録音した「YOU DIG」と同じリズム・パターン。作曲がジョニー・リバースとクレジットされてるので「YOU DIG」の焼き直しと思われる。ベースはジョー・オズボーン、キーボードはたぶんラリー・ネクテル、ギターがトミー・テデスコ。

・TOMORROW'S LIVE
リクエストは達郎さんが監修した『VENTURES FOREVER』の中から達郎さんのお気に入りの一曲をということ。達郎さんは『VENTURES FOREVER』をリマスターしたいと思いつつ、東芝がなくなってしまってユニバーサルに吸収されてしまったので「またやらしてくれる人がいたらという感じでございます」と話している。
達郎さんがヴェンチャーズでいちばん好きなのは1965年のアルバム『KNOCK ME OUT!』に入ってる「TOMORROW'S LIVE」。

・GUITAR BOOGIE
チャック・ベリーの1958年のセカンド・アルバム『ONE DOZEN BERRYS』から「GUITAR BOOGIE」。ジェフ・ベックの「BECK'S BOOGIE」の元曲。

・来週の放送
今回インストゥルメンタル曲へのリクエストをたくさんもらったので来週も引き続いて「歌のないリクエスト特集」。ただ仕事が立て込んでるので番組は前倒しで収録とのこと。また4月20日にまりやさんの新曲情報が解禁になるので番組内での告知とオンエアをする予定。

・ゲネプロ
リスナーから「各ライヴのゲネプロにはホールにどれくらいの観客がいるのでしょうか?」という質問。
達郎さんは基本的にリハーサルは観客席に誰も人を入れずに行うそうだ。

・曲の題名
リスナーから「曲の題名はいつ付けるのでしょうか?」という質問。
ケース・バイ・ケースで、タイアップの場合は、例えば「街物語」はシナリオを見てパッと思いついたりしたとか。そうかと思えば最後までタイトルが決まらない曲もあるという。「俺の空」はタイトルが思いついて曲になったそうだ。

・(THEME FROM)THE MEDIC [BLUE STAR]
ヴェンチャーズやシャドウズで有名なエレキ・インストの「BLUE STAR」のオリジナルをというリクエスト。作曲したのはヴィクター・ヤングで映画音楽の巨匠。1955年に「THE MEDIC」というテレビ・ドラマのための作曲したのが「(THEME FROM)THE MEDIC」。その後、その曲に歌詞が付いて「BLUE STAR」というタイトルになった。いろんな人がカヴァーしてヒットしたそうだ。

・ORANGE BLOSSOM SPECIAL
スプートニクスの出世作で1962年の全英29位「ORANGE BLOSSOM SPECIAL」邦題は「夢のオレンジ号」。オーストラリアや日本でヒットした。もともとはブルーグラスの曲。

・中野区の超常連のリスナーからの質問
達郎さんの好きな楽器は何ですか?→ドラム
達郎さんが演奏するのが得意な楽器は何ですか?→ギターのカッティングのみ
前から挑戦したいと思ってる楽器があれば教えてください→三味線

・ヘロン(GUITAR INST.)
シングル「ヘロン」を出したときに、テレビのモーニング・ショーのテーマだったので作ったインスト・ヴァージョン。カラオケに4,5本のギター(テレキャス)を重ねて作ったそうだ。2002年のアルバム『RARETIES』収録。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

04月20日は、引き続き「歌のないリクエスト特集」
04月27日は、おなじみ「珍盤奇盤特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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No Damage DELUXE EDITION

2014年04月12日 | 佐野元春

個人サイトに佐野元春の『No Damage DELUXE EDITION』のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。

さて、CDというメディアも終わりが近づいてきたと言われてます。
昨年、2013年2月20日に佐野元春の'80年代のオリジナル作品6枚がリイシュー。
その中に含まれてなかったコンピレーション『No Damage』も12月25日にデラックス盤で再発。
今後も過去のバック・カタログが、最近はアーカイヴなんていいかたもしますけれど、
何かしらのかたちでCD化されてゆくんでしょうか。

『No Damage』といえば1992年に続編の『No Damage II』が出てますけれど、
当時は日本レコード協会からゴールデン・ディスクとして表彰されてますから、
日本の音楽界にとっては影響があったんでしょう。
ちなみにオリコン・チャート最高位6位でありました。
「New Age」、「新しい航海」が新録音。
「約束の橋」は、CX系列の月九ドラマ『二十歳の約束』の主題歌に採用されたため、
ヴォーカルをアディショナル・レコーディングしています(リミックス・ヴァージョン)。

その後、2004年に佐野元春はレーベルを立ち上げたので、
『No Damage』シリーズは続編が作られることもなく今に至ってます。
そうそう、アディショナル・レコーディングといえば『No Damage』にも何曲かありますね。
今回特に触れませんでしたけれども。
そういう意味で言えば2010年の『月と専制君主』なんかも
『No Damage』のシリーズに入るのかもしれませんね。
まぁ、セルフ・カヴァーのアルバムなんで違うといえば違うんですけれども。

そして、そうDaisyMusicは今年設立10周年ですよね。
よく10年も続きましたね。
おめでとうございます。
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Sunday Song Book #1121

2014年04月06日 | Sunday Song Book

2014年04月06日プレイリスト
「新年度リクエスト特集」
1. 不思議なピーチパイ / 竹内まりや "ラヴ・ソングス" "エクスプレッションズ" '80
2. WE'LL SING IN THE SUNSHINE / GALE GARNETT '64
3. FORGET HIM / BOBBY RYDELL '63
4. IT'S A DISCO NIGHT(ROCK DON'T STOP) / THE ISLEY BROTHERS "WINNER TAKES ALL" '79
5. MEMPHIS SOUL STEW(LIVE) / KING CURTIS "LIVE AT FILMORE WEST" '71
6. OH PRETTY WOMAN / 山下達郎
7. パレード / 山下達郎 "ナイアガラ・トライアングル" "オーパス" '76
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■内容の一部を抜粋
・近況
新年度からJXグループが番組の冠スポンサーとなったそうだ。「サンデー・ソングブック」はもともと「サタデー・ソングブック」として1992年10月にスタート。この4月で放送21年半。今年の10月で22周年となり長寿番組の仲間入りをしている。

・新年度リクエスト特集
年度が変わりリクエスト特集も年度末から「新年度リクエスト特集」に。番組は直近で収録していて日曜日の天気予報は全国的に雨の予報が多い。お花見ももう最後なのに雨で寒めで大変ですね、と達郎さん。もしも雨だったらこの番組を聴いてまったりとしていただけたらと思いますとのこと。

・不思議なピーチパイ
この季節になるとリクエストがたくさん集まる。まりやさんの1980年のシングル「不思議なピーチパイ」。

・WE'LL SING IN THE SUNSHINE
ゲール・ガーネットはニュージーランド生まれの女優兼シンガー。女優としては『ボナンザ』とかに出演している。1964年全米4位の大ヒット「WE'LL SING IN THE SUNSHINE」。日本でもヒットして邦題は「太陽に歌って」。

・FORGET HIM
ボビー・ライデルはフィラデルフィア出身のアイドル・シンガー。1963年の暮から1964年にかけて全米4位の大ヒット・ソング「FORGET HIM」。作曲はマーク・アンソニー、即ちトニー・ハッチ。

・IT'S A DISCO NIGHT(ROCK DON'T STOP)
リスナーから1979年のブラコンで達郎さんお勧めの曲をというリクエスト。
「1979年だったら絶対コレです。でもブラコンじゃないかな」と達郎さん。アイズレー・ブラザーズの1979年のアルバム『WINNER TAKES ALL』から「IT'S A DISCO NIGHT(ROCK DON'T STOP)」。全米ソウル・チャート20位、全米チャート90位。

・MEMPHIS SOUL STEW(LIVE)
キング・カーティスはR&B界を代表するサックス・プレーヤー。1971年2月5,6,7日にサンフランシスコのフィルモア・ウェストでアレサ・フランクリンのライヴが行われた。フィルモアでのライヴはライヴ・レコーディングされることになったので、いつものハウス・バンドよりうまいバンドをということで、キング・カーティス率いるキングピンズとメンフィス・ホーンズがバックを務めることになり、その前座でキング・カーティスがライヴを行い、それが1971年に『LIVE AT FILMORE WEST』として発売された。この中から「MEMPHIS SOUL STEW」。実は3日間のライヴからピックアップした演奏だということが後になり判明した。「MEMPHIS SOUL STEW」は1967年のヒット・ソングで3日目だけ演奏されてライヴ・アルバムの1曲目に収録された。

・ギター・インストでリクエスト特集
鹿児島県のリスナーから「先週の大村憲司さんとチェット・アトキンスがよかったので、今度よかったらギター・インストゥルメンタル特集を」というお便り。
そんなわけで来週はエレキ・インストを中心に「ギター・インストでリクエスト特集」とちょっと「棚つか」という感じ。4月から5月にかけてまりやさんのレコーディングでテンパってくる予定なので、リクエストとお便りを募集とのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・中学の頃の部活
中学三年生からの質問で「中学の頃の部活は何をやってたのか教えてください」という質問。
達郎さんは中高、ブラスバンドをやっていたそうだ。

・OH PRETTY WOMAN
「OH PRETTY WOMAN」以外のロイ・オービソンの曲で、達郎さんが好きなカヴァー・ヴァージョンを、というリクエスト。
達郎さんが10年くらい前に夫婦放談のネタのために作った「OH PRETTY WOMAN」のカヴァー。バックは既成のカラオケだが生演奏なのでまだ使えると達郎さん。

・パレード
この季節になるとリクエストが集まる曲。1976年のアルバム『NIAGARA TRIANGLE』から「パレード」。

04月13日は、「インスト編リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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