京都音楽博覧会2009 IN 梅小路公園

2009年09月30日 | Live

9月22日(火・祝) 曇り。

京都、梅小路公園芝生広場で開催された「京都音楽博覧会2009 IN 梅小路公園」を聴きに行きました。
http://www.kyotoonpaku.net/

京都駅から梅小路公園まで遠い。それでも11時20分には入場できました。開場時間と同時に入場した友人のおかげでしもて側のスタンディング・エリア3列目を確保。くるりのオープニング・トークからBO GUMBO3 featuring ラキタまで約3時間近くスタンディングで楽しみました。本当は続いて奥田民生も見たかったのですが、込み合ってきたのでやむなく退散。後半は場所を移して後方で芝生にレジャーシートを敷いてまったりと聴きました。

ふちがみとふなとははじめて見たんですが渕上さんの存在感が際立っていました。ロールケーキを題材にした「いとしのロール」で聴衆の心を鷲づかみにしてました。ベースの船戸くんがかつて在籍していたバンドのレパートリーだったラテンの曲など僅か4曲だけのパフォーマンスでした。

ベン・クウェラーはアメリカ出身のシンガー・ソングライター。この人もはじめてでした。ギターとピアノの弾き語りで、途中、スライド・ギターのリッチ・ヒンマンをステージに招いてセッション。ポップな曲が印象に残っています。

さくさくとステージは進行して出演時間は大体20分くらい早くなってます。楽しみにしていた矢野さん。黄色いヒラヒラした衣装、ステージはグランドピアノ一台。ピアノ弾き語りは期待していた「ちいさい秋みつけた」も「I AM A DOG」も「SOMEDAY」もなく、昨年のさとがえるコンサートのコンパクト・ヴァージョンといった感じ。そんな中でくるりの「Baby I Love You」のカヴァーはあっこちゃんの色に染まっていて、正に唯一無二の存在感を漂わせていました。このカヴァーはくるりのトリヴュート・アルバム『くるり鶏びゅ~と』に収録されるみたいです。矢野さんのピアノ弾き語り、隣の梅小路蒸気機関車館から時折聞こえてくる汽笛が気になりましたが、楽しむことができました。

BO GUMBO3 feat. ラキタはDNAレベルではオリジナルのラインナップとほぼ同じメンバー。そうです。ラキタくんはどんとの息子さん。岸田くんの紹介によると18歳くらいですかね。年季の入ったエレクトリックギターを弾いてました。ヴォーカルはフェスタマンことDr.TOSH?。そうそうDr.kyOnはグランドピアノを弾いてました。今回はアコースティック・セッションですね。考えてみれば僕はBO GUMBO3を見るのははじめてでした。それにDr.kyOnがアコースティック・ピアノを弾く姿を生で見るのもはじめてだったかも。ゆる~い感じのセッションでしたがよかったです。

奥田民生からは後方で芝生の上に座ってまったりと見てました。奥田民生は頭にタオルを巻いてギターの弾き語り。ひとり股旅のスタイルでしょうか。くるりの岸田くんとのセッションではトリヴュート・アルバム『くるり鶏びゅ~と』に収録される「ばらの花」を披露してました。曇天の中、オーロラヴィジョンに映る奥田民生の顔と声。デーゲームで広島が負けているという途中経過もありました。

奥田民生が終わると僕もケータイのワンセグ放送で阪神の途中経過をチェック。がーん、負けてる。。テンションが落ちたまま石川さゆり。なんとフルバンドを率いての歌唱でした。イチローがセーフィコ・フィールドでバッター・ボックスに入るとき「天城越え」を使ってるとかで、そのために新たに録り直したヴァージョンで披露してました。屋外フェスで石川さゆりを聴くという貴重な体験でしたが、ちょっと僕はテンションが落ちた状態でしたので高揚することもなく淡々と見てました。

曇天のまま日没となりヘッドライナーのくるりが登場。現在は岸田くんと佐藤くんのふたりだけになったくるりですが、ライヴではドラムとピアノが入って4人編成です。最新アルバム『魂のゆくえ』からの曲を中心にしたセットリスト。ピアノが入るといいですね。最近の曲の中でいちばんのお気に入り「京都の大学生」が聴けてうれしかったです。今回の音博の目玉、石川さゆりとのセッションは石川さゆりの依頼で岸田くんが新曲を書き下ろし。「夜汽車はいつも夢をのせて」という曲ですが、またiTunes Store Onlyのレア・トラックとなるのでしょうか。

最後、くるりが京都音楽博覧会の今後について含みを持たせるような発言をしていたので、帰宅後調べてみましたら、どうも梅小路公園芝生広場に大阪の交通科学博物館が移転してくる模様。どうなるんですかね。


■京都音楽博覧会2009 IN 梅小路公園
2009年9月22日(火・祝) 梅小路公園芝生広場

出演
ふちがみとふなと
Ben Kweller
矢野顕子
BO GUMBO3 feat. ラキタ
奥田民生
石川さゆり
くるり

Setlist

矢野顕子
1 CHILDREN IN THE SUMMER
2 Evacuation Plan
3 Baby I Love You(くるりのカヴァー)
4 さようなら
5 ごはんができたよ
6 Rose Garden
7 ひとつだけ

BO GUMBO3 feat. ラキタ
1 トンネル抜けて
2 FLOWERS
3 夢の中
4 ゆ~らゆら祭りの国へ
5 孤独な詩人

奥田民生
1 さすらい
2 ラーメン食べたい(矢野顕子のカヴァー)
3 野ばら
4 スタンダード
5 息子(岸田繁とセッション)
6 ばらの花(岸田繁とセッション)
7 カスタム

石川さゆり
1 津軽海峡冬景色
2 桜夜
3 京の数え歌
4 居酒屋はないちもんめ
5 船唄組曲
6 天城越え(ICHIRO Version)
7 朝花

くるり
01 太陽のブルース
02 夜汽車
03 京都の大学生
04 さよならリグレット
05 夜汽車はいつも夢をのせて(石川さゆりとセッション)
06 かごの中のジョニー
07 三日月
08 さよなら春の日
09 魂のゆくえ
Encore
10 虹
11 宿はなし

●京都音博コンピレーション09(iTunes Store Only)
アルバム購入のみで昨年の音博からアンコールでくるりと細野晴臣が共演した「風をあつめて」が付くのだそうです。↓クリックするとiTunes Storeにジャンプします。

京都音楽博覧会08オールスターズ(くるり・細野晴臣・土岐麻子・佐橋佳幸・佐藤良成・内橋和久・三柴理・bobo) - 京都音博コンピレーション09 - 風をあつめて



-おまけ-

くるりといえば京都タワー。帰り際、京都駅前で撮影しました。


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Sunday Song Book #886

2009年09月27日 | Sunday Song Book

<09月27日プレイリスト>
[R&B、SOULで棚からひとつかみ]
MIDAS TOUCH/山下達郎 "SONORITE" '05
TOO HOT TA TROT/COMMODORES '77
YOU AND I PT.1/LIVIN' PROOF '77
TRYING TO GET TO YOU/THE IMPERIAL WONDERS '69
INTO YOUR SOUL/THE MASQUERADERS "THE MASQUERADERS" '80
I LIKE THE LITTLE BOY IN YOU/SERENADE '87
YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW/山下達郎 "ON THE STREET CORNER 2" '86
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■内容の一部を抜粋
・近況
レコーディングが大詰めを迎え、締め切りが迫ってきているので、番組は前倒しで収録しているという。

・R&B、SOULで棚からひとつかみ
今週は'70年代、'80年代のR&B、ソウル・ミュージック系のヴォーカル・グループを中心に棚からひとつかみ。なるべくCDになってないシングル・オンリー、アルバム・オンリーの曲を中心にした構成。

・MIDAS TOUCH
この季節にあった曲ということでリクエストがあった。2005年のアルバム『SONORITE』収録曲。

・TOO HOT TA TROT
コモドアーズの全盛期1977年に出たライヴ・アルバムに収められた曲。唯一スタジオ録音の曲でシングル・カットになり1977年全米R&BチャートでNO.1となった。

・シングルCD
リスナーからの質問で「シングルCDは何枚出ているのでしょうか?」。
山下達郎のCDシングルは1988年の「GET BACK IN LOVE」が最初でそこから数えて全部で28枚出ているのだとか。

・YOU AND I PART.1
「LIVIN' PROOF」というよく似た名前や同名のグループがいくつか存在する。今回はシカゴの「LIVIN' PROOF」で後にスクール・ボーイズにながれたりしたグループ。もともとは3人組のグループ。「YOU AND I 」は1977年の全米ソウル・チャート34位。A面がPART.1でB面がPART.2となっている。通して聴くと長くなるので今日はA面の「YOU AND I PART.1」。

・アルバイト
リスナーからの質問で「音楽で稼げるようになるまでアルバイトをしてましたか?」。
20歳前後、バンド(シュガーベイブ)を作る前は運送屋のバイトをやっていたそうだ。バンド結成後はバイトがてきなくなり、入った事務所が給料を出してくれなかったので大変な思いをしたという。飢え死にしかけたこともあるそうだ。

・先行投資
リスナーからの質問で「ライヴのレパートリーを増やすため月に三日ほどバンドで練習をしているそうですが誰がお金を出しているのでしょうか? 練習の後、タツローさんがみんなにお酒をごちそうして終わりじゃないですよね」。
「もちろんギャラ払ってますよ。スタジオをも取ってますしね。そういうところを先行投資して来年のそういうツアーに備えているわけでございます。先行投資です。じぶんのポケットマネーじゃあありません」とタツローさん。

・TRYING TO GET YOU
インペリアル・ワンダーズはオハイオ出身のグループ。何枚もシングルを出しているが、一説によると同名異グループじゃないかという説もあるが、はっきりとした資料がない。1969年のシングル「TRYING TO GET YOU」。

・今後大阪でのライヴはどこで行われるのか
リスナーからの質問で「フェスティバルホールが無くなり、大阪厚生年金会館も来年3月いっぱいで閉館。今後大阪でのライヴはどこで行われるのでしょうか?」
「わたしに訊かないでください。そんなに選択肢ないんですから。グランキューブですかね.....」とタツローさん。

・落語
「現在の噺家でいいなと思う人は?」というリスナーからの質問。
「東京だと(春風亭)昇太さんはよく行きます。生で。昇太さん生はとってもいいと思います。上方だと米朝さんの息子さん小米朝改め(桂)米團治さんですかね。あの方上手ですね。あの方好きですね」とタツローさん。

・INTO YOUR SOUL
マスカレイダーズは3枚アルバムを出している。その中で3枚目のアルバム『THE MASQUAREDERS』がタツローさんのお気に入りだとか。プロデューサーがタツローさんの大好きなドラマー、ジェームス・ストラウド。曲よし、演奏よし、そしてリード・ヴォーカルのリー・ハッテムのヴォーカルが素晴らしいとタツローさん。作詞作曲はそのリー・ハッテム。

・好きな画家
リスナーからの質問で「好きな画家は?」。
タツローさんは印象派が好きでモネが大好きなんだそうだ。モネの一点ものはとても手が届く値段ではないので家に飾ってあるのは版画なのだとか。アメリカのモダンアートが好きで若い頃にラウシェンバーグのテレピン油の版画を貯金全部下ろして購入したそうだ。それが今でも家に飾ってあるとか。ほかにはペーター佐藤さんの版画が何点かあり、女性の絵の版画を飾っているそうだ。ポスターはフィルモアのものがあるとか。40代の頃にマーク・ロスコの絵を購入しようとしたことがあるという。若い頃に買ったマーク・ロスコのカタログを手に画商に行ったら、値上がりしていて桁が二桁増えていたので諦めたそうだ。

・I LIKE THE LITTLE BOY IN YOU
セレネード(セレナーデ)はシカゴの女性グループで全くの無名。プロデューサーはタツローさんの好きなシカゴのクラレンス・ジョンストン。1987年の曲。

・好きな本
リスナーからの質問で「好きなSF本は?」。
ロバート・ハインラインの『夏への扉 新訳版』がこの夏に発売されて購入したがまだ読んでないそうだ。SFだとスタニスワフ・レムが好きなんだとか。『星からの帰還』は何回も読んでるそうだ。でもどちらかというとSFよりもファンタジーのほうが好きなんだとか。いちばん影響を受けた作家はレイ・ブラッドベリなんだそうだ。短編集の『太陽の黄金の林檎』の「霧笛」が特に好きなんだとか。

・YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW
1986年の『ON THE STREET CORNER 2』収録曲。スタイリステッィクスのカヴァー。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月04日は、「ホワイト・ロックン・ロール、ロカビリーで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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水都大阪2009

2009年09月25日 | 大阪
連休に水都大阪2009へ行って来ました。
http://www.suito-osaka2009.jp/

水都大阪2009は8月22日(土)から10月12日(月・祝)までの52日間開催されています。この秋の大型連休中の5日間は道頓堀川で引き上げられたカーネル・サンダースの人形が大阪市中央公会堂に特別展示されると聞いたので、今回見に行くことにしたのです。
http://www.suito-osaka2009.jp/osirase/press/20090911_release.html

まずは大阪市役所1階エントランスに設置されたジャイアント・トらやん。



現代美術家ヤノベケンジさんの作品。
体長7.2メートル。
あっ、おなかの扉が開いた。



何気に振り向くと2階になにわのトらやんがいました。



大阪市役所には水都大阪総合アドバイザーの安藤忠雄さんが制作した中之島の模型も展示されています。サントリー・ミュージアム[天保山]で開催された「対決。水の都 大阪VSベニス 安藤忠雄建築展2009 水がつなぐ建築と街・全プロジェクト」で展示されていたもの。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/2b741b9b7cb430035a846b482d6f6098

大阪府立中之島図書館の記念室が秋の大型連休の期間中、特別公開されたので見に行きました。



今回はドームの中を撮影するのでドームが見える角度から。
建物紹介は公式サイトから引用させていただきます。
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/tatemono.html

中之島図書館の旧本館(中央部分と1号書庫)は、明治37年に住友本家第15代家長吉左衛門氏の寄付によってつくられたそうです。設計は住友家の建築技師であった野口孫市氏と日高胖氏でネオバロック様式。コリント式円柱に支えられる正面はギリシア神殿を思わせる造りになってます。

まずはドームの中。



ドームの真下は中央ホール。



教会を思わせる造りになってるそうです。中央ホールは2階、記念室は3階にあります。



窓からは大阪市役所が見えます。





こじんまりとした部屋ですね。

さて次は大阪市中央公会堂です。中央公会堂の一階エントランスでは道頓堀川で引き上げられたカーネル・サンダースの人形が特別展示されています。



知らぬ間に「おかえり! カーネル」とネーミングされてます。



新しいめがねと胸にはお守りがかけられています。

中央公会堂の特別室もこの連休中に特別公開されています。
「OSAKA旅∞(めがね)」の【北船場】 レトロ近代建築とスイーツめぐりで中央公会堂は紹介していますが、その続きという感じでお願いします。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/c30bdc91000c2b472f9d1506917f346e



まずは大集会場。たまにライヴが行われてますが僕は今まで入ったことがありませんでした。この日は英国庭めぐりスライド&トークショーが行われてました。



3階の中会議室では新視覚が「脈~Artery Wall~」という滝をイメージした映像を公開してました。



特別室は3階にあります。







壁画、天井画は日本書紀がモチーフになってます。



鳳凰と澪標がデザインされたステンドグラス。



窓の向こうに東洋陶磁美術館の建物が見えます。



両脇のステンドグラスには壁画、天井画を光から守るため凸レンズが埋め込まれてます。



景色が逆に映ってます。

やはり中央公会堂の特別室はすばらしかったです。

ここで一旦休憩して地下の中之島倶楽部で名物のオムライスを食べました。



ここのオムライスといえば徒然亭草々でしょう(笑)。

さてさて、京阪中之島線なにわ橋駅の地下1階コンコースでは【トらやんの大冒険~サヴァイヴァル・システム・トレイン~】が水都大阪2009に合わせて公開されています。
http://artarea-b1.jp/event/pickup0908.html

トらやんはヤノベケンジさんのお父さんが定年後はじめた腹話術のキャラクターで、その人形に興味を持ったヤノベケンジさんがモチーフにして作品を発表するようになったとか。



なんか妙に気になるんですよね。改札もまた展示スペース。ミニトらやんがいっぱい。



なにわ橋駅周辺の工事も完成して川辺の景色もよくなりました。大型連休中はさまざまなイベントが開催されているらしく、そこそこ賑わってました。水都大阪2009のメイン会場となる中之島公園を散策。中之島公園のバラ園も整備されて緑豊かな場所となりました。公園の端、天神橋の先に噴水が設置されているとかで見に行ったのですが、開催時間中毎時零分と30分に放水するとかで時間に間に合いませんでした。

八軒家浜会場の大川にはフローティング・ダックが浮いてます。
http://www.namura.cc/ahiru/



オランダ人アーティスト、F・ホフマンの作品だそうです。噴水が放水される時間までアヒルの前の日陰で休憩。



噴水とアヒルちゃん。さらに噴水に近づいて撮影。



水上バスのアクアライナーが噴水の前を横切る。
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Motoharu Radio Show #019

2009年09月24日 | Motoharu Radio Show

2009/09/22 OnAir - Extra Week - 僕の'Bringing It All Back Home' Vol.3 - '90s
01.The Cardigans:Carnival
02.Beck:The New Pollution
03.U2:One
04.Lenny Kravitz:It Ain't Over 'Til It's Over
05.Joni Mitchell:Turbulent Indigo
06.Shawn Colvin:Polaroids
07.Arrested Development:Natural
08.Los Lobos:Can't Stop the Rain
09.Sheryl Crow:Home
10.Oasis:Don't Look Back In Anger
11.佐野元春:エンジェル
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■内容の一部を抜粋
・僕の'Bringing It All Back Home'
「先週、番組の企画のことでアシスタントのゴトウくんと話していたところ、ここのところ続いた『僕の'Bringing It All Back Home'』、リスナーのみなさんにとても好評だったということで、'70年代、'80年代に続いて今週は'90年代を特集してみてはどうかということになりました。Motoharu Radio Show、今週は'90年代のレコードを集めてみます」と元春。

・Carnival
カーディガンズはスウェーデンのポップ・バンド。1995年の「Carnival」は当時、日本のFMステーションでかなりのローテーションでオンエアされた。この曲のヒットがきっかけとなって一時日本でスウェーディッシュ・ポップの流行が起こった。

・The New Pollution
ベックの1996年のヒット「The New Pollution」。元春が'90年代のアーティストといってまず思い浮かべるのはベック・ハンセンだという。「素晴らしいソングライターであり、ごきげんなサウンド・クリエイターです。サンプリングによる編集能力のスキルが相当高いアーティストだと思います」と元春。

・One
U2の「One」は「愛と命の力でひとつになろう」というメッセージが込められた曲。ブライアン・イーノをプロデューサーに迎えたアルバム『Achtung Baby』でU2のイメージは随分と変わった。どこか生真面目なアイルランドのバンドといった印象から誰もが楽しめるポップ・バンドへと。

・It Ain't Over 'Til It's Over
レニー・クラヴィッツの1991年の「It Ain't Over 'Til It's Over」は「本当の終わりが来るまで僕らの愛は終わってはいないのだ」と歌っている。レニー・クラヴィッツは「黒いジョン・レノン」というふうに呼ばれた。レニー・クラヴィッツはかつて「じぶんが白人だったらもっと多くの人に認められているだろう」と発言したことがあるという。今では人種に関係なく音楽界に書かせない重要なアーティストになっている。

・Turbulent Indigo
ジョニ・ミッチェルの「Turbulent Indigo」は1994年のレコード。

・Polaroids
ショーン・コルヴィンの「Polaroids」は1992年のレコード。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月9月の「3PICKS!」はニック・ロウ『Quiet Please... The New Best Of Nick Lowe』、ダイアン・バーチ『bible belt』、そしてベン・ハーパー『White Lies For Dark Times』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。

・寺内タケシ
先々週のレス・ポールの話に触れてリスナーから「エレキギターを発明したのは日本人という説がある」というコメントが届いた。レス・ポールがエレキギターのピック・アップを作ったという説が有名だが、政木和三という日本人の発明家が作ったという説と、エレキギターの神様といわれる寺内タケシが作ったという説があるようだ。
「僕は個人的には寺内タケシさんが作ったという説を推したいですね」と元春。
寺内タケシさんは子どもの頃電話機の受話器についてるコイルを使って電気ギターを作ったという。ちなみにビートルズの自伝の中でエレキギターの発明者は日本のテリー寺内と紹介されてるらしい。

・Natural
アレステッド・デベロプメントの1992年のレコード「Natural」。
「ヒップホップ・アーティストの中でも僕のフェイバリットのひとつ。ソングライターのスピーチが素晴らしいです」と元春。

・Can't Stop the Rain
「'90年代最もクリエイティブなプロデューサー・チームといえばチャド・ブレイクとミッチェル・ブルーム。この曲もそのうちのひとつ。ロス・ロボス1996年のレコードから曲は『Can't Stop the Rain』」と元春。

・Don't Look Back In Anger
「'90年代ロックのアンセムのひとつ」と元春。

・地中美術館
夏に瀬戸内海の島々をめぐったというリスナーのコメントを読んで。元春は以前瀬戸内海の伯方島に行ったことがあるという。「風光明媚な素晴らしい嶋でした。そして僕が個人的に興味があるのは瀬戸内海直島にある地中美術館。自然光を上手に使って美術館全体が大きな美術作品のようだということなので是非いつか行ってみたいと思います」と元春。
http://www.chichu.jp/j/

・エンジェル
ジョージィ・フェイムのライヴを聴きに行ったというリスナーからのコメント。
「僕は'90年代に『The Circle』というアルバムを作ったんですが、そのときにジョージィ・フェイム氏がレコーディング・セッションに参加してくれました。当時セッションをして僕が思ったのは、あぁ僕もこれから年を取ってもいつまでもジョージィ・フェイムのようにラヴ・ソングを歌っていたいなということでした。今夜最後の曲は1993年の僕が出したレコード『The Circle』というアルバムからの1曲。ジョージィ・フェイムがハモンド・オルガンを弾いてくれました。途中僕が彼の名前を呼んでオルガンのソロがはじまります。とてもいい演奏なので是非注目してください。そして曲の後半ではラストの部分を僕とフェイム氏がデュエットしています。聴いてください[エンジェル]」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組では引き続き曲のリクエストを募集しています。思い出の曲、聴いてみたい曲などあったら番組ウェブサイトを使って送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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バティ・スミス : ドリーム・オブ・ライフ

2009年09月23日 | 映画

曇り一時雨。

テアトル梅田で『バティ・スミス : ドリーム・オブ・ライフ』を観ました。
http://www.pattismith-movie.com/

■バティ・スミス : ドリーム・オブ・ライフ
2009年9月23日(水・祝) テアトル梅田
午後5時上映回 指定席E-02

1995年、音楽雑誌の仕事でパティ・スミスと出会ったファッション・フォトグラファーのスティーヴン・セブリングが、11年間に渡ってパティを撮影したドキュメンタリー映画。友人ロバート・メイプルソープ、旦那さんのフレッド・ソニック・スミス、よき理解者でツアー・マネージャーだった弟トッドを次々に亡くしたパティの復活とその後の音楽と詩と家族の生活を綴っている。

●映画『パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ』予告



パティ自身が映画のナレーションを担当しているが、ほとんど即興で収録されたという。復帰してライヴ・ツアーを行うところから映画は始まるが、音楽活動のトピックに焦点を当てたドキュメンタリーではない。ライヴでブッシュを糾弾する場面がクローズ・アップされているのだが、そうしたことよりもパティが話したいことを、残しておきたいと思うことを撮影しているように思う。ウィリアム・バロウズへの思い、グレゴリー・コーソのお墓に参るパティ、その中でもアレン・ギンズバーグに捧げた詩を朗読する場面が素晴らしい。

僕はアルバム『Horses』と「Because The Night」、「People Have The Power」ぐらいしか知らないけれど、今までのイメージが覆るほど、この映画の中のパティはチャーミングでかわいらしい。一般的なパティ・スミスのイメージはというと、やはりロバート・メイプルソープが撮影したアルバム『Horses』のジャケット写真に尽きるのではないだろうか。でも、それはロック・ミュージシャン時代のパティ・スミスであって、この映画のパティとは違う。結婚して子どもが生まれパティも母親になった。映画の中で僕が惹かれたのはパティの母親としての顔だった。

さすがに11年も撮られているとカメラのある生活が日常となるのか、思いがけないトイレにまつわる告白なんかも聞けたりする。ほとんどモノトーンの衣装がプラダとコムデギャルソンというのは意外であった。予告編を紹介していて何だけれど映画のほうはもっとまったりとしている。
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Sunday Song Book #885

2009年09月20日 | Sunday Song Book

<09月20日プレイリスト>
[棚からひとつかみ]
アトムの子/山下達郎 '91
WHENEVER YOU'RE READY/THE ZOMBIES '65
IT'S NOT UNUSUAL/TOM JONES '65
HOLD ME/P.J. PROBY '64
LEAVING ON A JET PLANE/PETER, PAUL AND MARY '69('67)
SO IN LOVE/MORTON GOULD "CURTAIN TIME" '51
THE LOVE WE HAD(STAYS ON MY MIND)/THE DELLS "FREEDOM MEANS" '71
砂の女(LIVE)/山下達郎 "94/05/02 山下達郎 SINGS SUGAR BABE"
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
レコーディングがいよいよスタートして、うんうん唸りながらやってるそうだ。

・アトムの子
8月26日から「アトムの子」のオリジナル・スタジオ・ヴァージョンのPC配信がはじまっている。配信用に新たにリマスターした「09 NEW REMASTER」。iTunes、mora、MUSICOほか音楽配信サイトでダウンロード販売されている。今のところダウンロード限定。

山下達郎 - アトムの子 ('09 New Remaster) - Single - アトムの子 ('09 New Remaster)

15年ほどベスト・アルバムが出てないので次のベスト・アルバムには21世紀ニュー・リマスターで収録予定。

・WHENEVER YOU'RE READY
ゾンビーズの1965年の「WHENEVER YOU'RE READY」はヒットしなかったけれど名曲とタツローさん。作曲はロッド・アージェント。

・IT'S NOT UNUSUAL
1960年代を代表するイギリスのセッション・ドラマー、ボビー・グラハムが亡くなった。享年69歳。ハル・ブレインに勝るとも劣らないたくさんの仕事をしている人。キンクスの「YOU REALLY GOT ME」をはじめとする初期の作品、ゼムの「GLORIA」や「HERE COMES THE NIGHT」など。本人の弁によるとデイブ・クラーク・ファイブのレコーディングにもかなり参加したらしいが、デイブ・クラーク本人はそれを否定している。トム・ジョーンズの「IT'S NOT UNUSUAL」は1965年、全英1位。トム・ジョーンズのデビュー・ヒット。この曲のドラムはボビー・グラハムが叩いている。

・HOLD ME
P.J.プロビイはテキサス出身だが1960年代の中期にイギリスへ渡って成功した。「HOLD ME」は1964年全英3位。レコーディングはセッション・ミュージシャンが起用されボビー・グラハムがドラムを叩いている。ギターは十代のジミー・ペイジとビッグ・ジム・サリヴァンだとか。

・コーラスの仕事で印象に残っている仕事は?
リスナーからの質問で「コーラスの仕事で印象に残っている仕事は?」。
タツローさんは二十代の頃、コーラスのスタジオ・ミュージシャンをしていた。ユーミン(荒井由実)の2枚目のアルバム『MISSLIM』のコーラスをやったことがきっかけとなってコーラスの仕事が来るようになったのだとか。ユーミンとはそれから『コバルト・アワー』、『14番目の月』と3枚コーラスを担当し、その後も『流線型'80』で何曲かやっている。コーラスの仕事でクレジットが入ってないのは山田パンダさんの『風の街』、かぐや姫の伊勢正三さんが作った風の1枚目2枚目、丸山圭子さん。よく知られているのはティン・パン・アレイ系、細野晴臣さん、大滝詠一さん。

・LEAVING ON A JET PLANE
ピーター・ポール&マリーのマリー・トラバースが亡くなった。享年72歳。タツローさんは高校の文化祭でPPMのコピー・バンドのバックでベースを弾いた思い出があるそうだ。「LEAVING ON A JET PLANE」は1967年のアルバム『ALBUM 1700』に収められた曲で2年後にシングル・カットされて全米NO.1となった。ジョン・デンバーがまだ無名の頃に書いた曲。

・テケテケ・サウンドは何ていうサウンド?
「ヴェンチャーズのテケテケ・サウンドは何ていうサウンド?」というリスナーからの質問。
トレモロ・グリスというそうだ。

・SO IN LOVE
以前、淀川長治さんがやっていた日曜洋画劇場のオープニングに使われていた曲へのリクエスト。曲はミュージカル『キス・ミー、ケイト』の挿入歌でコール・ポーターが作詞作曲した「SO IN LOVE」。日曜洋画劇場のオープニングはモートン・グールドと彼のオーケストラのヴァージョンが使われていた。モートン・グールドはクラシックの作曲家で指揮者もやっていた。1951年のアルバム『CURTAIN TIME』に収められている。日本盤はこれまで発売されたことがないという情報だが、磯崎さんという方が「ムード・ミュージックの楽しみ」というホームページを開設していて自主制作で作ったCDに入ってるという。
http://www.vintage-mood.com/

・THE LOVE WE HAD(STAYS ON MY MIND)
デルズはシカゴを代表するヴォーカル・グループ。「THE LOVE WE HAD」は1971年全米ソウル・チャート8位、全米チャート30位。現在来日しているテリー・キャリアが書いた曲。

・砂の女(LIVE)
北海道の10歳の男の子からのしつこのリクエスト。
オリジナルは鈴木茂さん。1994年5月2日に中野サンプラザで行われた「山下達郎 SINGS SUGAR BABE」から。1996年のシングル「DREAMING GIRL」のカップリングでアルバム未収録。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
09月27日は、「R&B、SOULで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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キャデラック・レコード

2009年09月18日 | 映画

9月13日(日) 晴れ。

梅田ガーデンシネマで映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』を観た。
http://www.sonypictures.jp/movies/cadillacrecords/

■キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語
2009年9月13日(日) 梅田ガーデンシネマ
午後2時上映 整理番号37番

1950年代、60年代のアメリカ、シカゴを舞台にした物語。
ミシシッピー出身のマディ・ウォーターズがシカゴに出てきて、
ユダヤ人のレナード・チェスが起した「CHESS RECORDS」と契約し、
エレクトリックを導入したアーバン・ブルースで成功するエピソードからはじまり、
レナード・チェスがレーベルを売却した直後に亡くなるまでを描いている。
「CHESS RECORDS」はブルースとソウルとジャズのレーベルで
リトル・ウォルター、ハウリン・ウルフ、エタ・ジェイムズ、チャック・ベリーがストーリーに登場する。
事実とは違うフィクションの部分もある実話に基づいたドラマ。

チャック・ベリーの音楽が黒人と白人の垣根を取り払った
ロックンロール音楽の歴史的な瞬間がチェスの頂点だったのかもしれない。
そのチャック・ベリーは13歳の女の子を相手に淫らな行為をして投獄される。
孤独感に苛まれたリトル・ウォルターはキレやすい性格が仇となりアルコールで自らを滅ぼす。
心にブルースを抱えたのはリトル・ウォルターだけではなかった。
エタ・ジェイムズもまたドラッグに溺れて生死をさまよう。

白人は黒人から音楽と金を搾取してるのだと描かれた後半部。
ひりひりするような胸の痛みの中で
エタ・ジェイムズを演じたビヨンセの歌が素晴らしかった。
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Motoharu Radio Show #018

2009年09月16日 | Motoharu Radio Show

2009/09/15 OnAir - 3rd Week - 僕の'Bringing It All Back Home' Vol.2
01.Donald Fagen:New Frontier
02.J.J. Cale:Roll On
03.Ben Harper and Relentless7:Faithfully Remain
04.Paul McCartney:Uncle Albert/Admiral Halsey
05.Phil Collins:One More Night
06.Joe Jackson:Steppin' Out
07.Talking Heads:Once In a Lifetime
08.Blondie:The Tide Is High
09.佐野元春:Tonight
10.The Alan Parsons Project:Don't Answer Me
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・僕の'Bringing It All Back Home'
「先週今週と2週に渡って特集を組んでいます。題して『僕の'Bringing It All Back Home'』。僕が多感だった頃、'70年代'80年代。僕の周りにどんな音楽が流れていたか、当時を楽しく振り返りつつレコードを紹介したいと思います」と元春。

・New Frontier
「ドナルド・フェイゲン、ウォルター・ベッカーと共にスティーリー・ダンを結成しています。1982年のソロ・アルバム『The Nightfly』から曲は[New Frontier]」と元春。

・Roll On
「エリック・クラプトンがリスペクトするギタリストの一人。この曲でもエリック・クラプトンがセッションに参加しています」と元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月9月の「3PICKS!」はニック・ロウ『Quiet Please... The New Best Of Nick Lowe』、ダイアン・バーチ『bible belt』、そしてベン・ハーパー『White Lies For Dark Times』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はベン・ハーパー。

・ベン・ハーパー
「ブルース音楽をベースにしたソングライター。そして素晴らしいスライド・ギターを弾きます。ベン・ハーパーの曲は社会的なことをテーマの曲にした曲が多くあります。あえて分類するとしたらマーヴィン・ゲイ、ジミ・ヘンドリックス、ボブ・マーリー、そうしたミュージシャンたちと連なるアーティストの一人だと思います。今回の新作でベン・ハーパーは新しいバンドを組みました。バンド名はリレントレス・セブン。ギター、ベース、キーボード、ドラムスの4人編成です。これまではソロとしてやってきたけれど、これからはこのバンドでやってゆく、そんな意気込みが感じられるアルバムです。ベン・ハーパーは今年、国内のロック・フェスティバル・フジロックに出演しました。もしかしたらベン・ハーパーのライヴを観たという人もいると思います」と元春。曲はアルバム『White Lies For Dark Times』の中から「Faithfully Remain」。

・Uncle Albert/Admiral Halsey
「最近、ポップス・ファンの間で話題になってますビートルズのリマスター盤が出ました。リマスターされたのはオリジナル・アルバムなど全14作品。最新の録音技術でかなり音がよくなっているということです。リマスタリングを手掛けた技術者の話によると、リマスタリングの作業は正味1年時間をじっくりとかけて取り組んだということです。そもそもマスター・テープがしっかりと保管されていたのでテープの状態が良かった。実際の作業は難しくなかったとそんなふうに言ってます。しかしそうは言ってもこのリマスターは多くの人たちに聴かれるわけで、とても細かい部分まで聴き込む人もいると思います。全世界のビートルズ・ファンを相手にした仕事というわけですから、きっと相当なプレッシャーがあったんじゃないかなと思います。
ビートルズの話というとよく世間では4人のうち誰が好きか、ジョンかポールか君はどっちなんだ? そんな話になります。ちょっと不良っぽいジョンが好きだ、人懐っこいポールが好きだ、神秘的なジョージ、そして愉快なリンゴ、人それぞれに好みがあると思います。僕は個人的にはこれまで圧倒的にジョン・レノンでした。ジョンの声、曲、言葉、態度、なにかとても他人とは思えない感じがしてました。ところが最近僕はポール・マッカートニーを見ていて、あっもしかしたら僕はポール・マッカートニーのほうが好きかもしれない、そんなふうに感じることがありました。ビートルズ解散後のポール・マッカートニーのソロ、どれも素晴らしいです。ビートルズが解散したのはポールのわがままのせいだったとか、再婚した奥さんにとてつもない慰謝料を請求されてるとか、それこそ凡人には到底わからない悩みや苦悩があると思うんですけれど、ポールはいつも笑っています。きっと自分がポール・マッカートニーだということをよくわかっている人なんだろうなと思います。ポール・マッカートニー、これからもずっと生き抜いて僕らファンのためにビートルズという夢を守り抜いてほしい、そんなふうに思います。ビートルズ解散後のポール・マッカートニーのソロ作品の中で僕がいちばん好きな『RAM』、今夜はこのアルバムの中から1曲聴いてみたいと思います。ポール・マッカートニー、曲は[Uncle Albert/Admiral Halsey]」と元春。

・One More Night
「あぁ懐かしく聴いた人も多いんじゃないかと思います。'80年代とても多くの人に愛された曲のひとつ。フィル・コリンズ[One More Night]」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は東京農業大学の環境サークル「いそべや」。現在80人以上のメンバーで活動している。主な活動はキャンパス内の緑化運動。また環境問題についての授業をいそべやのメンバーが一般の学生に対して2週に一度行っている。毎回テーマを決めて討論を行ったり、屋外に出かけてフィールドワークを実施している。学生が中心になって行うこのユニークな授業を受講すれば単位も取得できるとあって多くの学生が参加して環境意識を高めている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・僕の'Bringing It All Back Home' Vol.2
「番組後半は『僕の'Bringing It All Back Home'』と題して、今夜は'80年代のレコードを集めています」と元春。

・The Tide Is High
「ジョー・ジャクソン[Steppin' Out]。個人的な話になるんですがこの曲がヒットした'80年代前半、僕はニューヨークにいました。当時MTVでこの曲がよくかかっていました。そんなこともあって僕はこの曲を聴くとSteppin' Out、正に'80年代に踏み込んでゆくような、そんな気持ちになります。続いて聴いてもらったトーキング・ヘッズ、1980年のヒット[Once In a Lifetime]。今聴いても新鮮な、斬新な音楽ですよね。ニューヨークを代表するバンド、ニューヨークが持ってる知的でシニカルなセンスがトーキング・ヘッズの音楽にあります。そして次に聴いてみたいこの曲もニューヨーク・ハンドのひとつ、ブロンディ。シンガーのデボラ・ハリーが魅力的です。曲は[The Tide Is High]」と元春。

・Tonight
「ニューヨーク。僕にとって思い出深い街です。'80年代前半、僕はこの街に暮らしてました。当時26歳。新しい音楽を作りたくてニューヨークに行きました。そこで音楽ビジネスのこと、音楽プロデュースのこと、いろいろと自分なりに学んでみました。そこで得たものはその後とても役に立ったと思います。僕がニューヨークから学んだこと。それはいつどんなときもクリエイティブでいようということです。クリエイティブというのはアートだけに限りません。食事にしても、人を愛することにしても、何かを作ってゆくということは、とても大変なことなんですけれども、同時にとても楽しいことでもあります。僕の思い出がいっぱいつまったこの街ニューヨーク。まだ若かったこともあって不安なこともありました。ダウンタウンの小さなアパートでこの曲の詩を書いたことを思い出します。1984年に出した僕のレコードを聴いてください。曲は[Tonight]」と元春。

・大人になるってどういうこと?
先々週かかった「ガラスのジェネレーション」に感激したというリスナーのコメントを読んで。
「大人になるってどういうこと? これはロックンロール音楽の永遠のテーマです」と元春。

・ザ・ソングライターズ
『佐野元春のザ・ソングライターズ』が7月、ギャラクシー賞月間賞を受賞した。
「放送文化に貢献した優秀な番組に贈られるギャラクシー賞を受賞したということ。こんな賞があるなんて僕は知りませんでしたけれど、まっ、褒めていただけるなら、うれしいなと、そんなところです」と元春。
http://www.nhk.or.jp/songs/song-w/

・Don't Answer Me
アラン・パーソンズ・プロジェクトの1983年のヒット・レコード。

・次回のオンエア
9月22日(火)、夜11時から。

・番組ウェブサイト
「番組では専用の番組ウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲へのリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #884

2009年09月13日 | Sunday Song Book

<09月13日プレイリスト>
[棚からひとつかみ+リクエスト]
SEPTEMBER/竹内まりや '79
MEMPHIS/JOHNNY RIVERS '64
THIS BOY/THE BEATLES '63
WITHOUT YOU/BADFINGER "NO DICE" '70
DON'T LET ME BE MISUNDERSTOOD/NINA SIMONE "BROADWAY-BLUES-BALLADS" '64
WHITER SHADE OF PALE(LIVE)/山下達郎 "01/11/21 難波弘之25th ANN. LIVE"
CHAINED AND BOUND/OTIS REDDING "SINGS SOUL BALLADS" '64
シャンプー/山下達郎 "POCKET MUSIC" '86
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組収録のため1週間ぶりに外に出たという。曲書きとアレンジのため家に籠っているのだそうだ。今週からいよいよレコーディングがはじまるという。

・SEPTEMBER
この9月になるとリクエストが殺到する。「このくらいの、中旬ぐらいのほうが歌の季節感に合うかなという感じがします」とタツローさん。

・MEMPHIS
ジョニー・リバースの初ヒットとなる「MEMPHIS」は1964年、全米2位。チャック・ベリーのカヴァー。アルバム『JOHNNY RIVERS AT THE WHISKY A GO-GO』に収録されている。『JOHNNY RIVERS AT THE WHISKY A GO-GO』はライヴ・アルバムの体裁をとっているが実はにせライヴなのだそうだ。

・THIS BOY
ビートルズのリマスター盤が9月9日にリリースされた。番組にリクエストがたくさん寄せられているとか。タツローさんはジョン・レノンがグループのイニシアチブを取っていた時代、ジョン・レノンのペンになる曲がいちばん好きなのだそうだ。「THIS BOY」は1963年のシングル「I WANT TO HOLD YOUR HAND」のB面に入ってた曲。邦題は「こいつ」。コンピレーション・アルバム『PAST MASTERS』収録曲。モノラル・ヴァージョン。エド・サリヴァン・ショウでは1本のマイクで3人が歌っていた。ドゥーワップ・マナーの曲。

・WITHOUT YOU
「WITHOUT YOU」はニルソンの1972年のヒットで有名だがオリジナルはバッド・フィンガー。1970年のアルバム『NO DICE』収録曲。

・JOY2
リスナーからライヴ・アルバム『JOY2』の予定は?という質問。
次のスタジオ録音盤が出たら、その次は『JOY2』を予定しているとか。

・DON'T LET ME BE MISUNDERSTOOD
「DON'T LET ME BE MISUNDERSTOOD」は1965年のアニマルズのヴァージョンが有名だがオリジナルはニーナ・シナモン。1964年のアルバム『BROADWAY-BLUES-BALLADS』収録曲。

・アトムの子
8月26日から「アトムの子」のオリジナル・スタジオ・ヴァージョンのPC配信がはじまったそうだ。配信用に新たにリマスターした「09 NEW REMASTER」だとか。iTunes、mora、MUSICOほか音楽配信サイトでダウンロード販売されているらしい。今のところダウンロード限定。

山下達郎 - アトムの子 ('09 New Remaster) - Single - アトムの子 ('09 New Remaster)

・飲みに行く場所は?
リスナーからの質問で「飲みに行くときは立ち飲み屋、居酒屋、クラブ、バー、ライヴハウスのどこがいちばん好みですか?」。タツローさんはひとりで飲みに行くことが多いので、強いて言えばバーなのだそうだ。

・WHITER SHADE OF PALE(LIVE)
8月30日放送の「納涼夫婦放談」で難波弘之さんのミュージシャン生活25周年記念のライヴからプロコルハルムの「WHITER SHADE OF PALE」のカヴァーをかけたところ、もう一度フルコーラスでオンエアしてほしいとのリクエストがあったそうだ。2001年11月21日、東京・渋谷オンエア・イーストで行われた難波弘之さんのミュージシャン生活25周年記念のライヴから、ヴォーカルをタツローさんが担当した「青い影」。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/afedcfbf2777523b4a199099da996f5e

・CHAINED AND BOUND
オーティス・レディングのスタックスでの2枚目のアルバム『SINGS SOUL BALLADS』にリクエスト。タツローさんが選んだのは「CHAINED AND BOUND」。

・シャンプー
「シャンプー」はアン・ルイスさんに書き下ろした曲。康珍花(カンチンファ)さんがプロの作詞家としてはじめて世に出た作品だそうだ。詞先だったという。
現在出ている『POCKET MUSIC』のCDは1980年代末にリミックスしたヴァージョンが正規盤となっている。もともとは1986年のオリジナル・ミックスというのが存在していて、次にリマスターするときはオリジナル・ミックスを一緒に入れる予定だとか。今日は1986年のオリジナル・ミックスから。

・プレゼント
山下達郎「僕らの夏の夢」の特製花札。映画の中に重要なファクターとして花札が登場するので作られたグッズ。この特製花札にはタツローさんのアバターが出てるそうだ。販促用のグッズなのでここでしか手に入らないとか。20名にプレゼント。
タツローさんが以前所属していたレコード会社BMGがソニーと合併したので、RCA/AIRイヤーズの旧譜が夏に拡売することになった。その拡売用のグッズでジグソー・パズル。7年前、RCA/AIRイヤーズのカタログをリマスターをしたときに鈴木英人さんに書いてもらったイラストのジグソー・パズル。こちらも20名。販促用のグッズなので非売品。締め切りは9月中旬。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
09月20日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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アンジェラ・アキ Concert Tour 2009 "ANSWER"

2009年09月12日 | Live

8月27日(木) 曇り。

グランキューブ大阪にアンジェラ・アキを聴きに行きました。今回、会場がグランキューブ大阪になったのはフェスティバルホールがなくなったから。フェスティバルホールが2013年にリニューアル・オープンするまでの代替会場としてグランキューブ大阪で開催されるコンサートがこれから増えるんでしょうね。

京阪中之島線の中之島駅に大阪国際会議場前の出口があることから、今回は京阪中之島線を利用して会場へ行きました。地下鉄四ツ橋線肥後橋駅で京阪中之島線に乗り換え。中之島線渡辺橋駅への連絡通路はフェスティバルホールへ向かう通路と同じ。さすがにフェスティバルホールがあった新朝日ビルディングの地下は封鎖されていましたが、向かいの朝日ビルディングへと通路は続いていました。地下から外に出るとフェスティバルホールの解体現場が見えました。外側を囲んだフェンスもだいぶ低くなっていました。「フェスティバルホールだったらもう着いてたな」と思ったのでした。

中之島線でグランキューブへ行く。このルートはほかに地下鉄御堂筋線淀屋橋駅から中之島線大江橋駅に乗り換えというのもあります。しかしフェスティバルホールの解体現場を見てから向かうほうが臥薪嘗胆みたいな気分に浸れる。まっ、そんなことしなくてもいいんですけどね(苦笑)。

ここからネタばれしていますので、これから聴きに行かれる方はご注意ください。











僕はこれまでグランキューブ大阪でハナレグミ、エルヴィス・コステロ&ジ・インポスターズ、元ちとせと三組のライヴを観ています。だから会場の雰囲気や音響などの設備については大体わかっているつもりでした。でもいざはじまってみると、どうしてもフェスティバルホールと比較してしまうじぶんがいました。座席シートはフェスティバルホールのほうがよかったなとか、座席と座席のスペースはこっちのほうが広いなとか、天井から拍手の音が落ちてくるといわれるフェスティバルホールと比べると音響設備は見劣りするなとか、いやそれほど悪くないんじゃないかとか。具体的に山下達郎がライヴをやったらどうだろうかをシミュレーションしてました。だから最初はライヴに集中しきれていませんでした。そんな中でふいにアンジェラ・アキが「みんな歌ってぇ~」と1曲目から煽ったものだから、ちょっと退いてしまったんですが、「そこまでファンじゃないから」と冷静なじぶんを妙に納得させてました。

「今日はじめてアンジェラ・アキのコンサートを観たという人?」という恒例の質問には半分くらいが手を挙げていました。固定ファンはファンクラブに入ってるので前のほうの席にいるという図式ですね。聴衆の年齢層も子ども連れから僕のようなおっさんまで幅広かったです。女性が多いのはいつもの如くですね。ちょっと前半は心ここにあらずという状態だったんですが、ビートルズの「Hey Jude」のカヴァーでやっとライヴに集中し観ることができました。恒例の「アンジェラ・アキの英語でしゃべらナイト」のコーナーですね。しっかりと「Hey Jude」をシングアウトしました。

例によってトークは長く、またおもしろかったです。今回話題となったのは「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」。YouTubeに誰かがアップしてくれてました。「情熱大陸」のエピソードでは泣き笑いでした。グッとくるんですよ、不遇時代の話は。

●細かすぎて伝わらないモノマネ選手権



今回はピアノ、ベース、ドラムのトリオでの演奏でした。メンバー紹介があってその後に披露したのがNHK朝の連続テレビ小説『つばさ』の主題歌となった新曲『愛の季節』でした。ドラマのオープニングは3番からはじまってたんですね。なんかいつも中途半端な感じがしてたんですよ。

昨年、アンジーの祖父が亡くなったという話がありました。死を前にして家族と和解ができたけれど、もっと前にやっておかなければいけないことだったと悔やんでいたという話でした。そのエピソードがあって歌ったのが「レクイエム」。この曲が前半最後の曲でした。

ステージの中盤はピアノ弾き語りで何曲か披露しました。「Rain」を歌うアンジーの姿に僕はなぜか別の誰かがカヴァーする姿を重ねて見てました。しわがれた声で人生の年輪を感じさせるような演奏を思い浮かべてました。それが僕の求めているものなんでしょうか。「Rain」の後は自分自身の体験を基にして書いたという「ダリア」。実を言うとこの春に出たアルバム『ANSWER』を僕はあんまり聴き込んでなくて、アルバムの中の曲は耳に馴染んでなかったんですね。それだけに挿話があって歌に入るという構成はよかったです。特に「レクイエム」から「ダリア」の流れは素晴らしかったですね。

本編、最後は「手紙~拝啓十五の君へ~」。聴衆と一体になっての大合唱でした。1年前に大阪城ホールで開催された「浪速のMY KEYS」でも大合唱したので今回感動はなかったんですが、この曲は合唱コンクール・中学生の部の課題曲だったこともあって、十代に支持されてるみたいですね。新しいファンを獲得してアンジーの代表曲の1曲となりました。ライヴ自体は最初乗り切れなかったものの、最後は本当に楽しむことができました。

■アンジェラ・アキ Concert Tour 2009 "ANSWER"
2009年8月27日(木) グランキューブ大阪メインホール
1階Bn列37番

アンジェラ・アキ(Vocal, Piano)
沖山優司(Bass)
村石雅行(Drums)

01 たしかに
02 Knockin' On Heaven's Door
03 Final Destination
04 HOME
05 Hey Jude
06 Again
07 愛の季節
08 レクイエム
09 Rain
10 ダリア
11 サクラ色
12 ファイター
13 ANSWER
14 手紙~拝啓十五の君へ~
Encore
15 どんなときも
16 This Love
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Motoharu Radio Show #017

2009年09月09日 | Motoharu Radio Show

2009/09/08 OnAir - 2nd Week
01.The Ronettes:Be My Baby
02.The Crystals:Then He Kissed Me
03.Diane Birch:Don't Wait Up
04.Diane Birch:Nothing But a Miracle
05.Madeleine Peyroux:I'm All Right
06.Les Paul & Mary Ford:How High the Moon
07.The Doobie Brothers:What a Fool Believes
08.Marvin Gaye:Mercy Mercy Me (The Ecology)
09.Daryl Hall & John Oates:Sara Smile
10.Chicago:Saturday In the Park
11.Elton John:Daniel
12.Randy Newman:Sail Away
13.Todd Rundgren:I Saw The Light
14.佐野元春:レイナ
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・Be My Baby
ロネッツの「Be My Baby」。
リスナーから「エリー・グリニッチに最大のリスペクトを込めて」とリクエストがあった。
「この曲がヒットしたのは'60年代。よい曲というのはいつ聴いてもいいですよね。『Be My Baby』、この曲を書いたのは'60年代アメリカン・ポップスの名ソングライターといわれるエリー・グリニッチ。残念ながら先月亡くなりました。エリー・グリニッチ、'60年代、フィル・スペクターのブレーンのひとりでした。手掛けたグループはロネッツ、クリスタルズ、ディキシー・カップス。パートナーのジェフ・バリーと組んで多くのヒット・ソングを作りました」と元春。

・Then He Kissed Me
エリー・グリニッチを追悼してもう1曲。クリスタルズの「Then He Kissed Me」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月9月の「3PICKS!」はニック・ロウ『Quiet Please... The New Best Of Nick Lowe』、ダイアン・バーチ『bible belt』、そしてベン・ハーパー『White Lies For Dark Times』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はダイアン・バーチ。

・ダイアン・バーチ
ダイアン・バーチ、26歳。現在ニューヨークに住んでいるシンガー・ソングライター。子どもの頃は宣教師の父親と一緒にいろいろな街を旅していた。ポップ・ミュージックに目覚めたのは13歳の頃。もともと音楽的にとても耳が良くてピアニストとしても仕事をしていたことがあるそうだ。アルバム『bible belt』がダイアン・バーチにとってのデビュー・アルバムとなる。今回はこの中から「Don't Wait Up」と「Nothing But a Miracle」。

・I'm All Right
マデリン・ペルーの「I'm All Right」。「彼は私を泣かせる/彼はベッドで葉巻を吸う/彼は酔っぱらってモノを投げつける/それでもいい/彼に会うまで私は寂しかったんだから」と歌ってるそうだ。

・How High the Moon
「ギターに詳しい人ならこの人の名前を知らない人はいないと思います。レス・ポール。今夜はちょっと訃報が続いて残念なんですが、そのレス・ポール氏が先月94歳で亡くなりました。ジャズ・ギタリスト、ソングライターだけではなく、オリジナルのギターを作って、多重録音の手法を編み出して、マルチ・トラック・レコーダーを発明したという、僕らミュージシャンからしたら本当に感謝すべき人です。レス・ポール氏が発明したギターはその後、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジなど多くのギタリストたちに愛されました。フェンダー・ギターを発明したレオ・フェンダーと並んでエレクトリック・ギターの歴史を作った偉大な人です。レス・ポール氏の功績を称えてここで1曲彼のレコードを紹介したいと思います。シンガーで奥さんのメアリー・フォードと作った'50年代のヒット曲『How High the Moon』」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「慶應ECO」。慶應義塾大学の環境サークルでキャンパス内の美化を通じて学生の環境意識を高めることを目的に1991年設立。現在100人のメンバーで活動している。キャンパン内の売店でのレジ袋有料化運動をはじめ、いらなくなったプリントなどの古紙を教職員から回収し分別を行っている。また学園祭ではリサイクルできる食品容器を模擬店に導入したり保管期限が切れた落とし物でチャリティ・バザーを開催。収益を環境団体に寄付している。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・What a Fool Believes
ドゥービー・ブラザーズの1978年のヒット。

・僕のBringing It All Back Home
「今週来週と2週に渡って特集を組んでみました。題して『僕のBringing It All Back Home』。僕が多感だった頃、'70年代'80年代に僕の周りにどんな音楽が流れていたか、当時を楽しく振り返りつつレコードを紹介していきたいと思います」と元春。

・Mercy Mercy Me (The Ecology)
マーヴィン・ゲイの「Mercy Mercy Me (The Ecology)」。
「この曲が出たのは1971年。米国ではちょうどこの頃エコロジーという言葉がでてきました。現在の地球的なエコロジー運動のはじまりがここにあったわけです。今聴いてもらったマーヴィン・ゲイの『Mercy Mercy Me (The Ecology)』。この曲ではこんなことが歌われています。なんてことだろう/何もかもが昔と変わってしまった/大地も空も熱で覆われてしまっている/動物や鳥たちは今にも死にそうな状態だ 当時R&Bの世界でこのように社会的なテーマの歌は珍しかったこともあってレコード会社は当初発売に消極的だったということです」と元春。

・Sara Smile
1976年、ホール&オーツにとって初のトップ10ヒットとなった。

・Saturday In the Park
シカゴの1972年のヒット。

・ブルース
「'70年代の中盤。僕が18歳くらいの頃。今と同じようにバンドを持ってました。僕らよく東京渋谷宮益坂にある小さなスタジオで練習をしていました。ドラムス、ギター、ベース、ピアノ。僕はピアノを弾いてました。よくセッションというとブルースを演奏してました。よく晴れた冬のある日、アマチュア時代のリハーサル・スタジオ。僕ら無言のままセッションは1時間も2時間も続きました。'70年代、まだ今のように情報に溢れてない時代。僕らの合い言葉は『ブルース』でした」と元春。

・Change
リスナーから「Changeという言葉だけが流行ってて、現実にこの世の中が一変することは期待できないけれど、せめて優しい夢を見て目覚めた朝、何かが少しだけ変わってくれてたらいいなと思います」というコメント。
「そうだね。Changeといえば今、国の体制が変わりつつあります。政権が自民党から民主党へと移りました。まっ、僕は悪くないと思っています。是非、この機会に新しいヴィジョンを持ったよい人材が一度民主党にみんな集まってみたらどうかと思います。これから変わってゆく社会。楽しみです」と元春。

・ザ・ソングライターズ
「僕は今、NHK教育テレビで『佐野元春のザ・ソングライターズ』という番組をレギュラーでやってます。この番組では毎回、国内の優れたソングライターたちを招いて、ソングライティングの秘密についていろいろと話を伺ってます。場所は僕の母校立教大学の講堂で行ってます。来週再来週の土曜日、19日、26日になりますけれど、ゲストにDragon Ashの降谷建志さんを招いています。NHK教育テレビ、夜11時25分からの放送。時間のある方は是非ご覧になってください」と元春。
http://www.nhk.or.jp/songs/song-w/

・レイナ
「今夜は『僕のBringing It All Back Home』と題して僕が多感だった頃、'70年代のヒット・レコードを集めてみました。そうですね、やはり多感な頃聴いたこの'70年代の音楽。時が経っても僕の心に自然に響きます。最近の僕の音楽から1曲聴いてください。'70年代音楽のマナーでアレンジした曲です。アルバム『THE SUN』から[レイナ]」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組では引き続き曲のリクエストを募集しています。思い出の曲、聴いてみたい曲などあったら番組ウェブサイトを使って送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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阪急百貨店建て替え一期棟

2009年09月07日 | 大阪

9月6日(日) 晴れ。

阪急百貨店建て替え一期棟が3日にオープンしたので行って来ました。
ヨドバシの地下からだとどこから入ればいいのかよくわからない(苦笑)。
阪急の旧駅舎コンコースから入りました。



コンコースの装飾で残ってるのはこれだけ。。



すごい混雑してました。
高級感は漂っておりましたが中は思ってたより広くはない。
2階にできた歩道橋側の出入り口から外へ。



歩道橋で阪神と阪急が繋がります。
このあいだまで営業していた阪急百貨店本館の北側。



すでに解体工事のための足場が組まれてますね。



歩道橋から見た建て替え一期棟との並びの写真を記念に。



建て替え一期棟の一階正面はまだ工事中。
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Sunday Song Book #883

2009年09月06日 | Sunday Song Book

<09月06日プレイリスト>
[棚からひとつかみ]
白いアンブレラ/山下達郎 "SONORITE" '05
WILD THING/THE TROGGS '66
HEAVY MAKES YOU HAPPY/THE STAPLE SINGERS '71
LET'S GO TO SAN FRANCISCO/THE FLOWER POT MEN '67
I KNOW SORROW/NED DOHENY "NED DOHENY"
MAC ARTHER PARK/RICHARD HARRIS '68
アトムの子/山下達郎 "ARTISAN" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
デモ・テープ作りでこのところずっーと仕事場にお籠りなのだそうだ。あと数日で新曲のデモ・テープを提出しなくてはならないのだとか。番組の収録が終わったらまたすぐウチに帰ってデモ作りに励むそうだ。

・白いアンブレラ
夏の終わりで秋のはじまりといえばこの曲。2005年のアルバム『SONORITE』収録曲。

・WILD THING
イギリスのオールディーズ専門レーベル「ACE(エース)」はここ数年、ソングライターもののコンピレーションを出している。今回はチップ・テイラー。チップ・テイラーはニューヨーク生まれのソングライター。その中からトロッグスの1966年の全米NO.1「WILD THING」。日本ではジミ・ヘンドリックスのヴァージョンが圧倒的に有名。

・HEAVY MAKES YOU HAPPY
スタックス・レコード物語』を毎夜、腰湯をしながらお風呂の中で読んでいるというタツローさん。寝しなに聴く音楽はスタックスになっているのだとか。
ステイプル・シンガーズはミシシッピー出身のゴスペル・グループとしてスタートした。「HEAVY MAKES YOU HAPPY」はR&Bに進出して最初のヒット曲。1971年のR&Bチャート6位。ジェフ・バリー、ホビー・ブルームのコンビの作品。レコーディングはスタックスのスタジオではなくてマッスルショールズで行われたと『スタックス・レコード物語』に書いてあるそうだ。タツローさんは『ON THE STREET CORNER』でカヴァーしている。

・カーペンターズのカラオケ
先週の「納涼夫婦放談」でまりやさんがカラオケを使用してカーペンターズの「TOP OF THE WORLD」をカヴァーしたが、リスナーから「カーペンターズのシングルCDにはカラオケが入てっるのでしょうか?」という質問。カーペンターズはオリジナル・カラオケ付きのベストをCDで出しているそうだ。

・LET'S GO TO SAN FRANCISCO
先週の放送でタツローさんが「WHITER SHADE OF PALEは人生で感動した三大シングルの1枚」と言ったところ、他の2枚も教えてほしいというハガキがたくさん寄せられたのだとか。正確には「十代のとき聴いて感動した三大シングル」ということらしいが、あとの2枚はゾンビーズの「TELL HER KNOW」と、フラワー・ポット・メンの「LET'S GO TO SAN FRANCISCO」。フラワー・ポット・メンはもともとアイビー・リーグというグループをやっていたジョン・カーターとケン・ルイスという作曲家、プロデューサー・コンビがでっち上げたグループ。「LET'S GO TO SAN FRANCISCO」は1967年のサマー・オブ・ラブに呼応した曲で全英4位になった曲。3枚ともブリティッシュ・ロックのレコードで十代のタツローさんはブリティッシュ・ロックのファンだった。

・I KNOW SORROW
タツローさんの所属するワーナー・レコードが8月26日にSHMCDで出したオールディーズ作品の中で目玉作品となるのがネッド・ドヒニーのファースト・アルバム『NED DOHENY』。その中から「I KNOW SORROW」はタツローさんがいちばん好きな曲。

・僕らの夏の夢アナログ盤
8月19日に発売されたニュー・シングル「僕らの夏の夢 / ミューズ」の初回生産分のみスペシャル応募特典が当たる応募ハガキを封入している。A賞は「僕らの夏の夢」と「ミューズ」が収録された12インチのアナログ盤で100名。B賞は映画『サマーウォーズ』の特製ジグソー・パズルで100名。映画『サマーウォーズ』のクイズに答えてA賞かB賞を選んで応募する形式になっている。
一昨日、「僕らの夏の夢 / ミューズ」のアナログ盤のテスト盤がタツローさんのもとに届いたそうだ。重量盤の12インチで45回転、本当にいい音してるらしい。特に「ミューズ」がいいのだという。採算が全く取れないので売ることができないそうだが、番組でプレゼントを考えてるのだという。

・MAC ARTHER PARK
訃報が相次いで飛び込んできた。このあいだ特集したエリー・グリニッチ、レス・ポール、ラリー・ネクテル。エリー・グリニッチは特集したので今回はフォローなし。レス・ポールはジャズのレコードが整理中なのですぐには出てこないらしい。今週はラリー・ネクテル。'60年代、'70年代に活躍したキーボード・プレイヤー。ブレッドではギターを担当していた。その他ザ・バーズの「MR. TAMBOURINE MAN」のベースも弾いていた。最も有名なセッションはサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」のピアノ。今回はダンヒル・サウンド、ダンヒル・リズム・セクションのピアニストとしてのラリー・ネクテルの演奏から、1968年のリチャード・ハリスの「MAC ARTHER PARK」。ジム・ウェッブの作詞作曲・編曲・プロデュース。

・アトムの子
8月26日から「アトムの子」のオリジナル・スタジオ・ヴァージョンのPC配信がはじまったそうだ。「09 NEW REMASTER」だとか。iTunes、mora、MUSICOほか音楽配信サイトでダウンロード販売されているらしい。今のところダウンロード限定。

山下達郎 - アトムの子 ('09 New Remaster) - Single - アトムの子 ('09 New Remaster)

・プレゼント
山下達郎「僕らの夏の夢」の特製花札。映画の中に重要なファクターとして花札が登場するので作られたグッズ。この特製花札にはタツローさんのアバターが出てるそうだ。販促用のグッズなのでここでしか手に入らないとか。20名にプレゼント。
タツローさんが以前所属していたレコード会社BMGがソニーと合併したので、RCA/AIRイヤーズの旧譜が夏に拡売することになった。その拡売用のグッズでジグソー・パズル。7年前、RCA/AIRイヤーズのカタログをリマスターをしたときに鈴木英人さんに書いてもらったイラストのジグソー・パズル。こちらも20名。販促用のグッズなので非売品。締め切りは9月中旬。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
09月13日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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ブレイクの瞬間

2009年09月04日 | 佐野元春

SITEDOIに『ブレイクの瞬間(とき)』をアップしました。
よろしくお願いします。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/

実は単行本は読んでないのですよ。ウェブでインタビューが読めたので(苦笑)。
http://r25.jp/b/honshi/a/long_interview_details/id/110000004837

ちょっとズルしてしまいました。
それにしてもインタビューが行われたのは
ちょうど立教大学の客員講師として公開講座を行う直前のことですよ。
そしてこの単行本が発売されたのは奇しくもNHK教育テレビで
「佐野元春のザ・ソングライターズ」の放送がはじまった頃。
全くの偶然だと思うんですが、佐野元春はソングライティングについて話をしているんですよ。
実にタイムリーですよね~。
こういうふうな巡り合わせというのもひとつの才能だといっていいと思いますね。
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Motoharu Radio Show #016

2009年09月02日 | Motoharu Radio Show

2009/09/01 OnAir - 1st Week
01.Pretenders:Back On the Chain Gang
02.Nick Lowe:Cruel to Be Kind
03.Nick Lowe:People Change
04.Michael Penn:Bucket Brigade
05.Aimee Mann:31 Today
06.STING:If I Ever Lose My Faith in You
07.Dave Matthews Band:Lying In the Hands of God
08.Simon & Garfunkel:Bridge Over Troubled Water (Live)
09.Phil Roy:Busy Thinking 'Bout Today
10.Pete Yorn:Last Summer
11.佐野元春:ガラスのジェネレーション 2006
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■内容の一部を抜粋
・Back On the Chain Gang
プリテンダーズはヴォーカリスト、クリッシー・ハインドを中心としたブリティッシュ・ロック・バンド。「Back On the Chain Gang」は1982年、全米5位、全英17位のシングル。1984年のサード・アルバム『Learning To Crawl』に収録。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月9月の「3PICKS!」はニック・ロウ『Quiet Please... The New Best Of Nick Lowe』、ダイアン・バーチ『bible belt』、そしてベン・ハーパー『White Lies For Dark Times』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はニック・ロウ。

・Quiet Please... The New Best Of Nick Lowe
Quiet Please... The New Best Of Nick Lowe』は今年3月にリリースされたニック・ロウのベスト盤。ニック・ロウはイギリスのミュージシャン。ポップ・ミュージックのクリエイターとして定評がある。ニック・ロウのベスト盤はこれまでにもいくつか出ている。「今回は選曲がよくまとまっていて僕は個人的にとても楽しく聴きました」と元春。ニック・ロウは今60歳。とてもキャリアの長いアーティスト。古くはブリンズレー・シュワルツというイギリス、パブロックの代表的なバンドにいた。その後、ロックパイルというバンド、ライ・クーダー、ジョン・ハイアットといったミュージシャンたちとリトル・ヴィレッジというバンドを作ってアルバムを出している。そうしたバンドの経歴を経て現在はソロとして活動を続けている。また、ミュージシャンとしてだけではなく、レコーディング・プロデューサーとしてもいい仕事をしている。エルヴィス・コステロ、プリテンダーズといったアーティストを手掛けた。ニック・ロウの音楽の魅力はなんといってもポップなメロディ、そしてちょっとひねりが利いた洒落た歌詞。とてもイギリス人らしいユーモアのセンスを感じる。彼自身は大ヒットを飛ばしたり、派手に注目を浴びるということはあまりなかったけれど、彼の音楽はいつの時代も多くのファンから支持されてきた。今夜はベスト盤『Quiet Please... The New Best Of Nick Lowe』から「Cruel to Be Kind」と「People Change」の2曲。「People Change」ではプリテンダーズのクリッシー・ハインドがヴァッキング・ヴォーカルで参加している。

・Bucket Brigade
映画俳優のショーン・ペンの兄、マイケル・ペンは音楽界で活躍している。とても素晴らしいメロディ・メーカー。奥さんはシンガー・ソングライターのエイミー・マン。夫婦揃ってクリエイティブな活動をしている。「Bucket Brigade」はマイケル・ペンの曲。

・31 Today
エイミー・マンの最新アルバム『@#%&*! Smilers』収録曲。「素晴らしいソングライター」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「富士山クラブ」。1998年、富士山の環境保護を目的として発足したNPO法人。東京をはじめ静岡、山梨に支部を持ち、現在1200人の会員が活動している。富士山麓にどんな種類のゴミがどこに落ちてるのかを歩いて調査し、カメラ付きGPS携帯電話で撮影してゴミMAPを作成。この情報をもとにして富士山の清掃活動を行い、結果を報告することでゴミの不法投棄の監視と環境保護を同時に行っている。また林野庁から台風被害に遭った一部の土地を借り受け森作りを行い、子ども、社会人に向けて環境教育を実施している。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・If I Ever Lose My Faith in You
「スティングの音楽はとても魅力的ですよね。ロック、ジャズ、R&B。いろいろな音楽の要素を感じます。知的な音楽といっていいと思います。かといって専門的になりすぎない。そこがいいところだと思います」と元春。

・Lying In the Hands of God
元春が個人的にスティングの音楽に近いと思うのがデイヴ・マシューズの音楽だという。
「何よりもバンドの演奏力が素晴らしいです」と元春。
「Lying In the Hands of God」は先日亡くなったデイヴ・マシューズ・バンドのサックス・プレーヤー、デイヴ・マシューズにとってはかけがえのない友人であるリロイ・ムーアに捧げられた曲だそうだ。

・Bridge Over Troubled Water (Live)
サイモン&ガーファンクルの来日公演を聴きに行ったリスナーから「明日に架ける橋」の演奏に感動したというコメント。
サイモン&ガーファンクルは'60年代後半から'70年代前半にかけて活動した。コンビを組んだのは彼らが10歳のとき。そして16歳でデビュー。トム&ジェリーという名前でちょっとしたヒット曲があったという。その彼らが人気絶頂の頃記録したライヴ・レコードが発売された。『LIVE 1969』は1969年に行ったあちこちでのライヴ・テイクを集めたレコード。1969年といえば彼らの最大のヒット曲「明日に架ける橋」がリリースされる直前の年。そしてその曲が収録されたアルバム『明日に架ける橋』を最後に彼らは解散することになる。デュエット・グループとして大きな輝きを放った瞬間がこのライヴ・レコードにある。このライヴの時点ではまだ「明日に架ける橋」がレコード・リリースされてないので、MCでアート・ガーファンクルが「僕らの新曲です。聴いてください」と言っている。

・Busy Thinking 'Bout Today
フィル・ロイの2007年のアルバム『The Great Longing』収録曲。ヴォーカルにエイモス・リーが参加している。

・Last Summer
ピート・ヨーンの新しいアルバム『Back & Fourth』収録曲。

・ガラスのジェネレーション 2006
「9月。新しい季節に僕から1曲贈らせてください」と元春。
「ガラスのジェネレーション」はニック・ロウの「Cruel to Be Kind」にサウンド面でインスパイアされた曲。オリジナル・リリースは1981年。オンエアしたのは『THE SINGLES』からホーボーキングバンドがヴァッキングをアディショナル・レコーディングしたヴァージョン。

・番組ウェブサイト
「番組では引き続き曲のリクエストを募集しています。思い出の曲、聴いてみたい曲などあったら番組ウェブサイトを使って送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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