Sunday Song Book #1289

2017年06月25日 | Sunday Song Book

2017年06月25日プレイリスト
「雨の日の棚からひとつかみ」
1. 恋の嵐 / 竹内まりや "リクエスト" "エクスプレッションズ" '86
2. I CAN'T STAND THE RAIN / ANN PEEBLES '73
3. RAINY DAY / THE RASCALS "ONCE UPON A DREAM" '68
4. LIKE A SUMMER RAIN / JAN & DEAN "SAVE FOR A RAINY DAY" '66
5. MIDNIGHT RAIN / POCO "UNDER THE GUN" '80
6. IN THE RAIN / THE DRAMATIC '72
7. SANDY / RONNY & THE DAYTONAS "SANDY" '66
8. SEE THE SKY ABOUT TO RAIN / NEIL YOUNG "ON THE BEACH" '74
9. THE RAIN, THE PARK & OTHER THINGS / THE COWSILLS '64
10. 十字路 / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「東京はなんか空梅雨気味で降らないというような感じでございますが、もうすぐ雨が降ってくればいいなぁという具合なところで放送を録っています」と達郎さん。ツアーは佳境に入ってきて折り返しを過ぎ、今週は6月26日(月)、27日(火)が福岡サンパレス。週末6月30日(金)、7月1日(土)が神戸国際会館。「博多、神戸のみなさん、お待ち申し上げております」と達郎さん。

・「雨の日の棚からひとつかみ」
梅雨なので雨の歌を集めて「雨の日の棚からひとつかみ」。

・恋の嵐
まりやさんの1986年のシングル「恋の嵐」。

・I CAN'T STAND THE RAIN
アン・ピーブルズはメンフィス・サウンドを代表するレディ・ソウル。旦那さんのドン・ブライアントとともにハイ・サウンドを引っ張った。「I CAN'T STAND THE RAIN」は1973年、全米ソウル・チャート6位、全米チャート38位。雨の日に別れた男のことを思い出すという悲しい歌。

・A RAINY DAY
達郎さんのアイドル、ラスカルズの1968年のアルバム『ONCE UPON A DREAM』から「A RAINY DAY」。「エディ・ブリガッティのロマンチックな詩がアリフ・マーディンのオーケストレーションの素晴らしい雨の日の音楽になりました」と達郎さん。

・LIKE A SUMMER RAIN
ジャン&ディーンのジャン・ベリーが交通事故で活動ができなくなったときに相棒のディーン・トーレンスがスタジオ・ミュージシャンを集めてアルバムを作った。雨がテーマのアルバムでタイトルは『SAVE FOR A RAINY DAY』。優れたコンセプト・アルバムだったが当時コロムビアによってボツになり、後に再発されて今は評価が高まっている。1966年のアルバム『SAVE FOR A RAINY DAY』から「LIKE A SUMMER RAIN」。

・MIDNIGHT RAIN
ポコの1980年のアルバム『UNDER THE GUN』から「MIDNIGHT RAIN」。この歌も悲しい内容の歌で別れた彼女のことを雨の日に思い出す。

・IN THE RAIN
ザ・ドラマティックスはデトロイト出身だが南部のスタックス・レーベルからデビューした'70年代を代表するヴォーカル・グループ。彼らの最大ヒット曲「IN THE RAIN」は1972年、全米ソウル・チャートNO.1を4週間続けた。全米チャート5位。

・今後の放送
1967年7月3日、TOKYO FMがまだFM東海だった時代に「ジェット・ストリーム」がスタートした。来週、番組開始から50週年を迎えるので「何かやってくれ」というオファーがあったという。達郎さんは「ジェット・ストリーム」を聴いて育った世代なので来週は「ジェット・ストリームで棚からひとつかみ」。達郎さんの構成する「ジェット・ストリーム」。城達也さんの時代を回顧するかたちでイージー・リスニング、ムード・ミュージックんが中心の「棚からひとつかみ」。

・『COME ALONG 3』
1979年に『COME ALONG』という企画ものをリリースしたが、もともとはレコード・ショップでの店頭用に作られたプロモ・レコードだった。小林克也さんのナレーションをバックにいわゆるラジオDJという体裁で作ったものだった。反響が大きくカセットテープで販売した後、達郎さんがレーベルを離れた頃にレコードやCD、果ては『COME ALONG II』という非公認のものまで作られた。このほど会社が『COME ALONG 3』という企画を出し8月2日発売されることになった。実に33年ぶりの続編。『COME ALONG』と『COME ALONG II』はRCA、現BMGのカタログを中心にしていたが、今回はMOONとWARNERのカタログからセレクト。DJはもちろん小林克也さん、ジャケットのイラストは鈴木英人さんという全く同じ仕様で届けられる。『COME ALONG』と『COME ALONG II』も2017年リマスターで同時発売することに。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・THEN THE RAINS CAME
ロニー&ザ・デイトナスはナシュビルのサーフィン・ホットロッド・バンド。バッキー・ウィルキンとバズ・ケイスンの二人が中心となりたくさん名曲を生み出した。1966年の「THEN THE RAINS CAME」はバッキー・ウィルキン単独の作品。

・SEE THE SKY ABOUT TO RAIN
達郎さんの好きなニール・ヤングのアルバム『ON THE BEACH』(1974年)から「SEE THE SKY ABOUT TO RAIN」。

・THE RAIN, THE PARK & OTHER THINGS
カウシルズはキッズ5人組のファミリー・グループ。「THE RAIN, THE PARK & OTHER THINGS」は1967年、全米2位のデビュー・ヒット。邦題は「雨に消えた初恋」。リアル・ステレオ・ヴァージョン。

・十字路
1986年のアルバム『POCKET MUSIC』から「十字路」。リクエストした町田市の超常連のリスナーから「今年も冷やし中華の時期が到来です。達郎さんは醤油ダレと胡麻ダレ、どちらがお好みですか?」という質問。「やっぱり東京ですから醤油ダレですが、でもまぁ胡麻ダレでもいいか」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年07月02日は、祝 JET STREAM 50周年
「JET STREAM で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1288

2017年06月18日 | Sunday Song Book

2017年06月18日プレイリスト
「山下達郎ライブスペシャル」
1. 夏への扉 / 山下達郎 "2016/10/04 新宿ロフト"
2. CADILLAC / 山下達郎 "2016/09/10 六本木EXシアター 難波弘之40th"
3. すてきなメロディー / 山下達郎 "2016/04/09 沖縄市民会館"
4. ONLY WITH YOU / 山下達郎 "2014/10/10 名古屋 BOTTOM LINE"
5. 世界の果てまで / 山下達郎 "2014/10/10 名古屋 BOTTOM LINE"
6. SUGAR / 山下達郎 "2016/04/09 沖縄市民会館"
7. NIGHTS IN WHITE SATIN / 山下達郎 "2016/09/10 六本木EXシアター 難波弘之40th"
8. FOREVER MINE / 山下達郎 "2009/04/04 東京エレクトロンホール宮城"
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
番組はツアーのため前倒しで収録しているそうだ。6月9日(金)、10日(土)の中野サンプラザが終わったところで収録。ツアーは先週の大宮ソニックシティホールで全49公演の折り返しになったとか。「中野のサンプラザは本当に両日ともとてもいいお客さんで。私も長いことサンプラザやっておりますけれどもね。なんか東京はとかく果し合いになるというかですね、割りとこうお客さんが上から目線というか、そういうところがあったんですけれども。私も長いことサンプラザやっておりますけれど、本当に時代変わったなということを実感しております。本当にいいお客さんでした。ありがとうございます。この調子で後半戦もがんばっていきたいと思います。今週は三度目の大阪フェスティバルホールでございます。6月21、22、水木と大阪最終でございます。フェスティバルホールお出でのみなさまお待ち申し上げております」と達郎さん。

・山下達郎ライブスペシャル
恐怖の聴取率週間のため今週は「山下達郎ライブ特集」。ライヴ音源のストックはたくさんあるが、全部P.A.OUTの中から2010年以降の音源がほとんど。昨年のツアー、一昨年のツアーを中心に「山下達郎ライブスペシャル」。

・夏への扉
季節柄「夏への扉」にリクエストが集まっているという。今日は2016年の10月4日に新宿ロフトで行われた新宿ロフト40周年記念のライヴから。もともと「夏への扉」は難波弘之さんのソロ・アルバム『SENCE OF WONDER』 (1979年)のために書き下ろした曲なので、2番を難波弘之さんが歌うヴァージョンで最近は演奏しているそうだ。演奏は山下達郎、難波弘之、伊藤広規のトリオ。

・CADILLAC
2016年9月10日に六本木EXシアターで行われた難波弘之さんの「難波弘之 鍵盤生活40周年記念ライブ~一生鍵命~」から「CADILLAC」。達郎さんはシークレット・ゲストとして出演して何曲か歌った。難波弘之さんのキーボード、ドラムがそうる透さん、ベースが松本慎二さん、そしてゲストでギタリストの日下部“Burny”正則さんというラインナップ。「CADILLAC」はイギリスのヴィス・テイラーのレパートリーだがスウェーデンのシャムロックスのヴァージョンでやっているそうだ。

・すてきなメロディー
昨シーズンのPERFORMANCE 2015 - 2016から「すてきなメロディー」。昨シーズンは1975年にシュガーベイブでデビューして40周年だったためにシュガーベイブの曲をかなり多めに演奏したという。その中から2016年4月9日に沖縄市民会館で行われたライヴ。「シュガーベイブ時代は大貫妙子さんとデュエットでやっておりましたが、新加入のコーラスのハルナさんがとってもチャーミングなヴォーカルを聴かせてくれます」と達郎さん。1994年の「Sings SUGARBABE」というイベントでやったきりなので22年ぶりくらいだったとか。

・ONLY WITH YOU
・世界の果てまで
2014年はヒット曲を一曲もやらないツアーと銘打ってMANIAC TOURを行った。自信がなかったので本数少なめにしたがお叱りを受けたので、今度MANIAC TOUR PART.2をやってみようかなと思ってるそうだ。そのMANIAC TOURのいちばん最後に30数年ぶりのライブハウスを行った。2014年10月10日にツアーの千秋楽となった名古屋のボトムラインから、まずは「ONLY WITH YOU」。アルバム『BIG WAVE』のときのツアー以来30年ぶりに演奏。続いて未だかつて一度もやったことのない曲で「世界の果てまで」。メドレー形式。「世界の果てまでつうのも私の全シングルの中でもあまりヒットしなかった曲なんですけれども。今頃になって(笑)、あの曲好きだったと言う方がたんさんお出でになりまして。ライヴのゲストなんかでも。だったらそのとき言ってよみたいな、そういう感じでございますが」と達郎さん。曲をかけ終えて。「オートハープのあたま間違えてるのご愛嬌です。へへ。すいません(笑)」と達郎さん。

・SUGAR
2016年4月9日に沖縄市民会館で行われたライヴからシュガーベイブのレパートリーで「SUGAR」。「佐橋くんのギター・ソロが堪能できます」と達郎さん。すごく長いので途中のキダー・バトルは割愛してるそうだ。

・『COME ALONG 3』
1979年に『COME ALONG』という企画ものをリリースしたが、もともとはレコード・ショップでの店頭用に作られたプロモ・レコードだった。小林克也さんのナレーションをバックにいわゆるラジオDJという体裁で作ったものだった。反響が大きくカセットテープで販売した後、達郎さんがレーベルを離れた頃にレコードやCD、果ては『COME ALONG II』という非公認のものまで作られた。このほど会社が『COME ALONG 3』という企画を出し8月2日発売されることになった。実に33年ぶりの続編。『COME ALONG』と『COME ALONG II』はRCA、現BMGのカタログを中心にしていたが、今回はMOONとWARNERのカタログからセレクト。DJはもちろん小林克也さん、ジャケットのイラストは鈴木英人さんという全く同じ仕様で届けられる。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・NIGHT IN WHITE SATIN
2016年9月10日に六本木EXシアターで行われた難波弘之さんの「難波弘之 鍵盤生活40周年記念ライブ~一生鍵命~」から「NIGHT IN WHITE SATIN」。この曲も難波弘之さんとセッションのときはいつも演る曲。ムーディー・ブルースの大ヒット・ソング。

・FOREVER MINE
2009年4月4日に東京エレクトロンホール宮城で行われたライヴから「FOREVER MINE」。4月の「山下達郎ライブスペシャル」でNEWSの増田貴久さんが「FOREVER MINE」をカヴァーしたことに触れて「私も負けずにFOREVER MINEのライヴ・ヴァージョンで」と2008年5月5日に浜離宮の朝日ホールで行われたライヴ・テイクをオンエアしたが、旧宮城県民会館のこちらのヴァージョンほうがテイクがいいそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年06月25日は、「雨の日の棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016.3.26 佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA

2017年06月16日 | 佐野元春

個人サイトに『2016.3.26 佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA』のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1287

2017年06月11日 | Sunday Song Book

2017年06月11日プレイリスト
「『ソフトロック・ナゲッツ』特集 Part 2」
1. LONELY TOO LONG / THE YOUNG RASCALS '67
以下、"WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.3" 5月31日発売
2. APPLES, PEACHES, PUMPKIN PIE / JAY & THE TECHNIQUES '67
3. WHEN SUMMER IS THROUGH / THE HAPPENINGS '67
4. IF YOU DON'T WANT MY LOVE / ROBERT JOHN '68
5. ALL THIS (HE DOES TO ME) / THE ANITA KERR SINGERS '68
6. MAD / HARPERS BIZARRE '68
7. THAT'S WHY I'M CRYINGS / THE IVY LEAGUE '65
以下、"WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.4" 5月31日発売
8. SUNSHINE BOY / VICKY '67
9. SHE'S NOT LIKE ANY GIRL / THE GIBSONS '67
10. WHEN LOVE SLIPS AWAY / MARGO & THE MARVETTES '67
11. EVERLASTING LOVE / THE LOVE AFFAIR '67
12. A BABY'S COMING / CHRIS & PETER ALLEN '68
13. BABY TAKE ME IN YOUR ARMS / JEFFERSON '69
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
番組は大幅に前倒しで収録しているという。番組はじまって以来の出来事で、約半月近く前なのだとか。前倒し収録が続いてるのは地方が長く続いたのと、先週今週の二週間に渡り特集しているワーナー『ソフトロック・ナゲッツ』のプロモーションを早めにやりたかったためなのだそうだ。今週ツアーは6月15日(木)、16日(金)に埼玉県の大宮ソニックシティホール。

・『ソフトロック・ナゲッツ』特集 Part 2
5月31日にワーナー『SOFT ROCK NUGGETS』という全4枚のコンピレーションが発売された。達郎さんが十代だったときのミドル・オブ・ザ・ロード、ソフト・サウンディング・ミュージック。いわゆるソフト・ロックと呼ばれるためリズム・セクションがしっかりとしてないものは値しないとか。担当の宮治淳一さんが心血を注いで監修。先週に引き続いて『ソフトロック・ナゲッツ』特集。
http://wmg.jp/artist/softrocknuggets/

・『COME ALONG 3』
1979年に『COME ALONG』という企画ものをリリースしたが、もともとはレコード・ショップでの店頭用に作られたプロモ・レコードだった。小林克也さんのナレーションをバックにいわゆるラジオDJという体裁で作ったものだった。反響が大きくカセットテープで販売した後、達郎さんがレーベルを離れた頃にレコードやCD、果ては『COME ALONG II』という非公認のものまで作られた。このほど会社が『COME ALONG 3』という企画を出し8月2日発売されることになった。実に33年ぶりの続編。『COME ALONG』と『COME ALONG II』はRCA、現BMGのカタログを中心にしていたが、今回はMOONとWARNERのカタログからセレクト。DJはもちろん小林克也さん、ジャケットのイラストは鈴木英人さんという全く同じ仕様で届けられる。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

「『COME ALONG』が出んのかよ(笑)。おもしろそう。克也さん、よろしくお願いします」と達郎さん。

・LONELY TOO LONG
『WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.3』から。まずは達郎さんのアイドル、ヤング・ラスカルズの「LONELY TOO LONG」。1967年、全米16位。アルバム・ヴァージョン。「これをソフト・ロックと言うか、と突っ込みたくなりますが。いいんです。意図してるところはアレなんです。ビートは強く、メロディはきれいに」と達郎さん。

・APPLES, PEACHES, PUMPKIN PIE
次はジェイ&テクニクス。ペンシルバニアのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。リード・ヴォーカルは黒人でバックは白人バンド。彼らの出世作「APPLES, PEACHES, PUMPKIN PIE」は1967年、全米6位のベスト10ヒット。プロデュースはジェリー・ロス、アレンジはジョー・レンゼッティ。

・WHEN THE SUMMER IS THROUGH
ハプニングスはトーケンズが発掘してきたヴォーカル・グループ。リード・ヴォーカルはボブ・ミランダ。ニュージュージー出身のヴォーカル・グループ。1966年に「SEE YOU IN SEPTEMBER」が大ヒットして破竹進撃を続けた。むかしのスタンダード・ナンバーや一昔前のオールディーズ・ポップをこの時代の8ビートに乗っけてやるというアイディア。東のハプニングス、西のヴォーグスと言われた。1967年のアルバム『CYCLE』から「WHEN THE SUMMER IS THROUGH」。

・IF YOU DON'T WANT MY LOVE
ニューヨーカーのロバート・ジョン。日本では「THE LION SLEEPS TONIGHT(ライオンは寝ている)」が1970年代のはじめに大ヒット。キャリアは古く'50年代にボビー・ペドリック・ジュニアの名前でヒットがある。1968年、全米49位の「IF YOU DON'T WANT MY LOVE」はチャーリー・カレロのアレンジ。マイク・ゲイトリーとの共作。リアル・テレオ・ヴァージョン。

・ALL THIS(HE DOES TO ME)
先週もかけたアニタ・カー・シンガーズ。1968年のシングル・オンリーの「ALL THIS(HE DOES TO ME)」。プロデュースはディック・グラッサー、アレンジはアニタ・カー自身。

・MAD
『WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.3』からのセレクト最後はハーパーズ・ビザール。ウェスト・コーストのバーハンク・サウンドの雄、テッド・テンプルマン。1968年のアルバム『 THE SECRET LIFE OF HARPERS BIZARRE』から「MAD」。

・THAT'S WHY I'M CRYING
『WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.4』から。Vol.4はいわゆるブリティッシュ・ポップのコンピレーション。日本ではなかなかこのような企画が立たなかったが、選曲、リマスタリング、いろいろな意味でオススメなのだとか。ジョン・カーター、ケン・ルイスというイギリスを代表するソングライターが作ったアイヴィー・リーグ。1965年、全英22位の「THAT'S WHY I'M CRYING」。

・SUNSHINE BOY
ヴィッキーというと日本でも「恋はみずいろ」、「待ちくたびれた日曜日」などヒット曲がたくさんある。1967年のシングル「朝まで踊って」のB面「SUNSHINE BOY」はパレードのヒット曲「SUNSHINE GIRL」の女の子版。

・SHE'S NOT LIKE ANY GIRL
ベルギー出身のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、ザ・ギブソンズ。1967年のシングル「SHE'S NOT LIKE ANY GIRL」日本題は「ただひとりのキミ」。達郎さんは日本盤のシングルを持ってるが今までCD化されずにいたので、今回『WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.4』の収録がうれしかったとのこと。世界初CD化。もともとはロッキンベリーズのシングルのB面。メンバーのジェフ・タートンが曲を書いている。後にジェファーソンという名前でソロ・シンガーになる。ロッキンベリーズよりもギブソンズのほうがいい出来だと達郎さん。

・WHEN LOVES SLIPS AWAY
マーゴ&マーヴェッツの「WHEN LOVES SLIPS AWAY」はジェリー・ロス・プロデュースのジェイ&テクニクスなどがやっていた曲のカヴァー。マーゴ&マーヴェッツは北アイルランド出身の女性ひとり、男性5人のコーラス・グループ。1967年に取り上げたと書いてあるそうだ。達郎さんは知らなかったというが聴いてよかったのでオンエア。

・EVERLASTING LOVE
1967年、全英NO.1の「EVERLASTING LOVE」はラヴ・アンリミテッドの出世作。5月28日にオンエアした「RAINBOW VALLEY」と同じナシュビルのソングライター・チーム、バズ・ケイスンとマック・ゲイドンの作品で黒人シンガー、ロバート・ナイトのカヴァー。

・A BABY'S COMING
クリス&ピーター・アレンの「A BABY'S COMING」も世界初CD化。ピーター・アレンはその後、アメリカで大成功を収めるが、もともとはオーストラリア出身。クリス・ベルとピーター・アレンのデュオ。1968年にアメリカへ渡った後の作品で、トニー・パワーズとジョージ・フィショフの共作。

・BABY TAKE ME IN YOUR ARMS
『WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.4』の最後は先程、ギブソンズのところで名前が出てきたジェファーソン。1969年、全英22位、全米68位の「BABY TAKE ME IN YOUR ARMS」。

・今後の予定
来週は恐怖の聴取率週間。「来週は何をしようか(笑)、またライヴかなぁ〜。まぁ、ちょっと考えますわ。素材はたくさんあります(笑)。どうしょうかな、がんばります。てなわけで(笑)、決めないで終わるやつ。ふふ。だから前倒し嫌なんだ(笑)」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年06月18日は、「山下達郎 LIVE SPECIAL」(予定)
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1286

2017年06月04日 | Sunday Song Book

2017年06月04日プレイリスト
「『ソフトロック・ナゲッツ』特集 Part 1」
1. GUESS I'M DUMB / GLEN CAMPBELL '65
以下、"WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.1" 5月31日発売
2. MIND EXCURTION / THE TRADEWINDS '66
3. PORTRAIT OF MY LOVE / THE TOKENS '68
4. KITTY DOYLE / DINO, DESI & BILLY '67
5. HAPPINESS / ANITA KERR & THE ANITA KERR SINGERS '68
6. GOOD MORNING, NEW DAY / THE CORONADOS '68
7. CRYSTAL BLUE PERSUASION / TOMMY JAMES & THE SHONDELLS '69
8. TURN-DOWN DAY / THE CYRKLE '66
以下、"WARNER SOFT ROCK NUGGETS Vol.2" 5月31日発売
9. ALL / JAMES DARREN '66
10. IT'S A HAPPENING WORLD / THE TOKENS '67
11. I'VE GOT YOU ON MY MIND / THE VOGUES '68
12. TELL SOMEONE YOU LOVE THEM / DINO, DESI & BILLY '68
13. TIME TO LOVE / THE ADDRISI BROTHERS '68
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
番組は大幅に前倒しして収録しているという。5月20日(土)、21日(日)の仙台公演、東京エレクトロンホール宮城が終わったところで録っているとか。今週は6月9日(金)、10日(土)がいよいよ東京の中野サンプラザホール。そろそろツアーも折り返しになるそうだ。

・『ソフトロック・ナゲッツ』特集
5月31日にワーナー『SOFT ROCK NUGGETS』という全4枚のコンピレーションが発売された。担当の宮治淳一さんが心血を注いで監修しており、達郎さんが十代だったときのミドル・オブ・ザ・ロード、いわゆるソフト・ロックと呼ばれるソフト・サウンディング・ミュージックが満載。今週来週の二週間の予定で『ソフトロック・ナゲッツ』特集。
http://wmg.jp/artist/softrocknuggets/

・GUESS I'M DUMB
まずは『ソフトロック・ナゲッツ』VOL.1から。グレン・キャンベルがビーチ・ボーイズのメンバーとして活動していたときに、ブライアン・ウィルソンが作曲・プロデュースしてグレン・キャンベルのためにシングルを発売した。1965年の「GUESS I'M DUMB」という曲で、達郎さんは1983年にアルバム『MELODIES』でカヴァーした。この曲が聴けるようになったのは'70年代の中期になってから。ちなみに日本のラジオでオンエアしたのは達郎さんが最初だという。

今回の『ソフトロック・ナゲッツ』はマスタリングがとてもよくて甘い音がしているという。最近の達郎さんのリマスタリングを担当しているキクチイサオさんがマスタリングしてるそうだ。

・MIND EXCURSION
トレードウィンズの「NEW YORK'S A LONELY TOWN」に続く「MIND EXCURSION 」は1966年、全米51位。アンダース&ポンシアの作品。邦題は「心の旅路」。ニューヨーク・サウンド。

・PORTRAIT OF MY LOVE
ザ・トーケンズの1967年、全米36位の「PORTRAIT OF MY LOVE」。もともとはイギリスの作品で1960年にマット・モンローがヒットさせた。あとはスティーヴ・ローレンスが全米でベスト10ヒットさせたが、圧倒的にトーケンズのほうがいいと達郎さん。アレンジは先程のトレードウィンズと同じくジミー・ワイズナー。

・KITTY DOYLE
またウェストコーストに戻ってディノ, デシ&ビリー。ディーン・マーチンの息子のディノ・マーチンが、ルシル・ボール(「ザ・ルーシー・ショー」のルーシーさん)の息子のデシ・アマーズと友だちのビリー・ヒンシュによる、ビバリー・ヒルズのご近所さんで作ったティーン・グループ。1967年の「KITTY DOYLE」はゲイリー・ボナーとアラン・ゴードンの「HAPPY TOGHER」のコンビによる作品。シングルのB面。

・HAPPINESS
アニタ・カー&アニタ・カー・シンガーズの1968年の「HAPPINESS」はドン・アドリシとディック・アドリシのアドリシ・ブラザーズの作品。達郎さんはコーラスのスタジオ・ミュージシャンをしているときにアニタ・カーの教則本でバーバー・ショップの原則とかを教えてもらったそうだ。

・GOOD MORNING, NEW DAY
ザ・コロナドスは全く日本で無名のグループ。もともとはシルバー・バードというファミリー・グループで、そこから発展して1968年のシングルが「GOOD MORNING, NEW DAY」。
曲をかけ終えて。
「先程のアニタ・カーのコーラスの緻密さと比べますと、ちょっと素人くさいところがありますが。こういうので一発当てますとですね、いわゆる営業といいましょうか、ラウンジ・ショウとかディナー・ショウでの仕事が(笑)、クラブですね、そういう仕事が来るので、みんな一所懸命こういうのやったものですが」と達郎さん。

・CRYSTAL BLUE PERSUASION
『ソフトロック・ナゲッツ』VOL.1から最後はトミー・ジェームズ&ザ・ションデルズの大ヒット曲。1969年、全米2位の「CRYSTAL BLUE PERSUASION」。「今聴くと曲の段取り完全にラスカルズですね(笑)」と達郎さん。

・TURN - DOWN DAY
後半はVOL.2から。まずはザ・サークル。「RED RUBBER BALL」でデビューしたザ・サークルのセカンド・ヒット「TURN - DOWN DAY」は日本で人気が高い曲。プロデュースはジョン・サイモンで「ジョン・サイモンのアレンジの巧みさがよく表れた一曲」と達郎さん。1966年、全米16位。

・ALL
俳優のジェームズ・ダーレンは歌手としてたくさんヒット曲を持っている。大変いい声をしている。「ALL」は1966年、全米35位。映画『RUN FOR YOUR WIFE』の主題歌。プロデュースはディック・グラッサー、アレンジはレオン・ラッセル。
曲をかけ終えて。「あのフェイドアウト間際のハル・ブレインのオカズがたまらない」と達郎さん。

・IT'S A HAPPENING WORLD
再びトーケンズ。「IT'S A HAPPENING WORLD」は1967年、全米69位。バリー・マンとシンシア・ワイルの作品。

・I'VE GOT YOU ON MY MIND
次はザ・ヴォーグス。リプリーズに移籍したファースト・シングルのB面「I'VE GOT YOU ON MY MIND」(1968年)。めでたく世界初CD化。達郎さんは'90年代にザ・ヴォーグスのベスト盤を編集したときにマスターが来なかった楽曲。ロジャー・グリーナウェイとロジャー・クックというイギリスの作家の作品。ホワイト・プレインズのヴァージョンで知られている。

・TELL SOMEONE YOU LOVE THEM
再びディノ, デシ&ビリー。1968年のシングル「TELL SOMEONE YOU LOVE THEM」はセルフ・プロデュースで曲もアレンジも自分たちで書いている。ビルボードで全米92位。

・TIME TO LOVE
ドン・アドリシとディック・アドリシのアドリシ・ブラザーズは多作の人たち。1968年のワーナーのレーベルから出したのが「TIME TO LOVE」 。プロデュースはレニー・ワロンカー。「いかにもバーバンク・サウンド」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年06月04日・11日は、「『ソフトロック・ナゲッツ』特集」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする