2022年01月30日プレイリスト「臨時追悼特集」
1. SPARKLE / 山下達郎 "フォー・ユー" "オーパス" '82
2. RIDE MY SEE-SAW / THE MOODY BLUES '68
3. BABY, I LOVE YOU / THE RONETTES '63
4. ONE WAY OR THE OTHER / THE FIFTH AVENUE BAND "THE FIFTH AVENUE BAND" '69
5. SUN GODDESS (LIVE) / EARTH, WIND & FIRE "GRATITUDE" '76
6. THE CLOSER I GET TO YOU / MTUME "KISS THIS WORLD GOODBYE" '78
7. FEEL SO FINE / DON WILSON '65
8. SHE'S GONE / THE FIVE SATINS '60
9. 蒼氓 / 山下達郎 "僕の中の少年" "オーパス" '88
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■内容の一部を抜粋
・近況
「なんか喉がいがらっぼくて、マヌカハニーを飲んだら、もっといがらっぽくなってしまいました(笑)。すいません。大丈夫です。元気です」と達郎さん。
今週2月4日で69歳になる達郎さん。体はすこぶる健康で、レコーディングはあとちょっとで終わるそうだ。
・臨時追悼特集
今週は「リクエスト特集」の予定だったが、今年に入ってミュージシャンの訃報が相次いで、こんなに短期間で亡くなる人が多いのは珍しいと思ったので、予定を変更して臨時で「追悼特集」。55分で追いつかないくらい亡くなってるので、「棚からひとつかみ」というふうなわけにもいかず、「追悼特集」というかたちで鬼籍に入られた方々の作品を聴きながら偲ぶ。リクエスト特集は来週に持ち越し、今日は「臨時追悼特集」。
・SPARKLE
今から40年前の1982年1月21日にアルバム『FOR YOU』が発売された。今年で40周年になるけれど、契約がワーナーミュージックではなく、またニュー・アルバムの制作があって、40周年アニバーサリーに間に合わなかった。2002年のRCA/AIR YEARSのときのように、まとめてやるつもりだという。
「とりあえず40周年(笑)、経ちました。おかげさまで、今でもですね、街で流れているという驚くべき、幸せを噛み締めつつ、リスナーのみなさまに心より感謝申し上げつつ、40年前のアルバム『FOR YOU』からSPARKLE」と達郎さん。
・RIDE MY SEE-SAW
ついでにと言ってはなんだけれど、昨年11月に亡くなったムーディー・ブルースのドラマー、グレアム・エッジから。達郎さんは武道館でムーディー・ブルースを観たときに「ほんとドラム上手いなぁ」と感動した覚えがあるという。作詞の才能もある人で大好きなドラマーだったとか。その技術力が遺憾なく発揮された1968年のヒット・ソング「RIDE MY SEE-SAW」。
・BABY, I LOVE YOU
いちばん感慨深かったのはロネッツのリード・シンガー、ロニー・スペクター。1月12日に亡くなった。「私、いちばん好きな声をしたシンガーの一人であります。ロニー・スペクターとデュエットしてみたいなぁと妄想したこともありますが」と達郎さん。5,6年前にニューヨークでロニー・スペクターのライヴを観たそうで、「楽しいライヴでありました」と達郎さん。先週は前倒しで収録したので、たくさんのリクエストが来ているけれど、曲がバラけているとか。今日は誰からもリクエストのなかった曲をということで、1963年、全米24位の「BABY, I LOVE YOU」。達郎さんがロネッツでいちばん好きな曲。
・ONE WAY OR THE AIR
続いて1月15日に亡くなったジョン・リンド。日本ではフィフス・アヴェニュー・バンドで知られている。シュガーベイブを結成したときフィフス・アヴェニュー・バンドにとっても影響されたという。そのリード・ヴォーカリストがジョン・リンド。音楽学校で学んだ人なので、のちに作曲家としてたくさんの成功を収めた。そのとっかかりのバンドで日本ではカルトな人気がある。「我々がそれを広めたという自負もありますが」と達郎さん。1969年のケニー・アルトマンの名作「ONE WAY OR THE AIR」。ジョン・リンドのヴォーカルが素晴らしい。
曲をかけ終えて。ジョン・リンドの作曲で有名なのはアース・ウインド&ファイアーの「Boogie Wonderland」やマドンナの「Crazy for You」。
・SUN GODDESS(LIVE)
作曲家としてのジョン・リンドの作品から。ラムゼイ・ルイスとアース・ウインド&ファイアーが組んで放った「SUN GODDESS」。モーリス・ホワイトとジョン・リンドの共作。1976年のアルバム『GRATITUDE』のライヴ・ヴァージョン。長いのでちょっと省略したそうだ。
曲をかけ終えて。
イントロのギターのカッティングはあの頃みんなやっていたとか。
・THE CLOSER I GET TO YOU
1月9日に亡くなったのがジェームス・エムツーメー。パーカッショニストで、曲もいい曲を書いている。エムツーメーというバンドでたくさんヒット曲がある。1978年のアルバム『KISS THIS WORLD GOODBYE』に入ってる「THE CLOSER I GET TO YOU」は、同じ年にロバータ・フラックとダニー・ハザウェイがリリースしてミリオンセラーになった。
・お勧めのSF小説
千葉県市原市のリスナーから「達郎さんのインタビューがきっかけでレイ・ブラッドベリの作品を読むようになりました。最近、お勧めのSF小説ありますでしょうか? よかったら教えてください」というお便り。
中国の劉慈欣(りゅうじきん、リウ・ツーシン)の『三体』。「これすごいです。長いけれど、すごいです。騙されたと思ってどうぞ」と達郎さん。
・FEEL SO FINE
1月22日にヴェンチャーズのドン・ウィルソンが亡くなった。ついに全盛期のオリジナル・フォー全員いなくなった。ヴェンチャーズの特集はそのうちにするそうだ。とりあえず今日は、ドン・ウィルソンはリズム・ギターなので、歌を歌っているシングルを何枚か出している。シンガーとしても意欲的だったけれどヒット曲は出てない。日本公演ではしょっちゅう歌っていたので、耳馴染みなんだとか。達郎さんは、ヴェンチャーズはインストゥルメンタルから入って、歌ものに移った直接のきっかけはドン・ウィルソンの歌を聴いて、「あぁ歌もいいな」と思って歌に移ったという。達郎さんが中学一年生の頃の話。今日はその中から1960年のジョニー・プレストンのヒット曲のカヴァーで「FEEL SO FINE」。日本公演のライヴ・ヴァージョン。ヴェンチャーズ、ドン・ウィルソンの歌を含めて改めて特集するとのこと。
・SHE'S GONE
1月13日に亡くなったのがフレッド・パリス。ファイブ・サテンズ、1960年の「SHE'S GONE」。フレッド・パリスはいい曲を書く人で、いろんなレーベルでたくさんヒット曲を出しているが、その中でいちばん好きな曲、ドゥー・ワップの全作品の中で五指に入る達郎さんのいちばん好きな作品。フレッド・パリスのリード・ヴォーカル。
・蒼氓
千葉県市川市のリスナーからお父様がご病気でお父様に聴かせたいというリクエスト。お父様はこの番組のヘヴィー・リスナーだとか。今日の最後は「蒼氓」。
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〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
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https://www.tfm.co.jp/ssb/
2022年02月06日は、「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp