Sunday Songbook Playlist

2007年08月26日 | Sunday Song Book

<08月26日プレイリスト>
[納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)]
チャンスの前髪/竹内まりや 8月8日発売ニュー・シングル
GIRLS ON THE BEACH/山下達郎 "BIG WAVE" '84
象牙海岸/竹内まりや "LOVE SONGS" '80
愛を描いて~LET'S KISS THE SUN/山下達郎 "MOONGLOW" '79
砂に消えた涙/竹内まりや "LONGTIME FAVORITES" '03
恋のかけひき/杉真理 "SONG WRITER" '80
THEME FROM BIG WAVE/山下達郎 "BIG WAVE" '84
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■内容の一部を抜粋
・近況
この一週間は一歩も外に出ず、エアコンの設定温度をあまり上げず、29度から30度のあいだで、だらだら汗をかきながら曲を書いているそうだ。

・777回目
この番組、今回で通算777回目となるそうだ。

・納涼夫婦放談
10年以上続いている。今回はタツローさんが曲書きの最中なので、まりやさんが選曲、ハガキの選り分けを行った。

チャンスの前髪
8月8日発売、まりやさんのニュー・シングル。
チャンスの神様はギリシャ神話のゼウスの末っ子で名前はカイロスという。このカイロスは身近に何度も走ってくるそうだ。

・緒形拳が書いた題字
シングルの題字は緒形拳さんが書いてる。
秋元康監督作品『グッバイママ』にまりやさんがエキストラで友情出演したときが初対面。まりやさんは旅人の役で、成田空港で緒形拳さんとぶつかるというシーンを撮影したそうだ。その撮影のときに控え室で記念にお互いのサインを交換したのだという。まりやさんはその時、台本にサインをもらったそうだが、書かれた文字が風情があったので尋ねると、書をやっているという話だった。緒形拳さんは竹早高校出身でタツローさんの先輩になるので、そういう縁もあって、今回のシングルの題字を依頼したそうだ。
「[人生の扉]という字をね、書くにあたって、ただの印刷の文字だったら味気ないじゃない。でも、あれだけ年輪を重ねた人が書かれる文字というのは美しいんですよね」とまりやさん。
「要するにコネじゃん(笑)」とタツローさん。
ちなみにまりやさんは映画『人間の証明』にも出演しているらしい。

・GIRLS ON THE BEACH
竹内まりやの選曲。「行く夏を惜しんで」とのこと。ビーチボーイズのカヴァー。

・象牙海岸
この時期にリクエストの多い曲。1980年のまりやさんのアルバム『LOVE SONGS』に収録されている。松本隆作詞、林哲司作編曲。
「この当時、私忙しくて、ツアーがあったり、テレビやったりでリズム録りに立ち会えなかったのね。それでたまたまそこにエポちゃんがいてくれて、仮歌を彼女が歌ったのを聴いて、[ああ、こういうメロディーなんだ]っていうふうに(笑)、それで練習したのを覚えてる」とまりやさん。

・ハラハラする
リスナーからの質問。「お互いに、あなたを見てるとハラハラする、というような出来事はありますか?」
タツロー「すぐ唐突な質問を人にする癖」
まりや「ああ~。話の脈絡ないって言うんでしょう? 私もお返ししますけれど(笑)。話がループになる(笑)」
タツロー「それは酔っ払うとだろ?」
まりや「そうなの(笑)。その頃からハラハラするのね。で、みんなは優しいからタツローの話が[あっ、今日これで4回目だ]とわかっていても、何にも言わないけど...」
タツロー「それ、大体酔っ払い、一般でしょ? 俺だけじゃないよ。もっとひどいやつたくさんいるもん」
まりや「ああ、そうなの。でも[今日、これで4回目だよ]っていうとき、足をキュッとやりたくなるんだけど(笑)」
タツロー「クックックッ」
まりや「ハラハラするわ、あれは」
タツロー「ウチ帰ってからのほうがね...」
まりや「いちばん不思議なのは(笑)、酔っ払って帰ってきて、それで[今日、こんな話しがあってさ]って話してくれるじゃない。で、次の日の朝、[実は昨日さ...]って言って、一字一句、寸分違わずもう1回同じこと話すじゃない?」
タツロー「そうだってね(笑)」
まりや「あれ、すごいよね。内容は一字一句言えるのに、私に話したことだけは記憶から...」
タツロー「前の晩にね。何十回となくあるんだけどね。でも、その寸分違わずっていうのがすごいよね。我ながら」
まりや「だから[次、こうだったでしょ]って言ったら、[話したっけ?]ってことになって」
タツロー「最近、そういう具合に...」
まりや「とても多いです。ハラハラします」
タツロー「自分でしかし、わからないっていうのがすごいよね。それがね。だんだん、でも、褒められてるんだか貶されてるんだか、わからなくなってきた(笑)」
まりや「記憶力がいいんだか、悪いんだかわからない(笑)」
タツロー「はははは。酔っ払い、一般だけど、でもウソは言ってないちゅうことだよ、要するに」
まりや「そうだよね」

・愛を描いて~LET'S KISS THE SUN
リスナーから曲のあたまは何度聴いても「カメレオン」に聞こえるというお便り。
「あれは"Come along!"っていってるんです」とタツローさん。
この曲は完成まで時間がかかったので、タツローさんは聴いてると、その記憶がフラッシュバックするのだという。

・プレゼント
「チャンスの前髪」のプロモーション・グッズで「チャンスの手鏡」。10センチ四方の携帯手鏡で「チャンスの前髪」のジャケットが表裏にプリントされていて、開くと立てかけられるようになってる手鏡。まりやさんも愛用してるとか。30名にプレゼント。9月9日に当選者の発表を行う。「納涼夫婦放談」の感想を紙面に書いて欲しいとのこと。

・だろ?
リスナーからのお便り。「最近、まりやさんがタツローさんに向かって、巻き舌で[だろ?]と言わなくなり残念に思う」とのこと。
もともとはまりやさんのコンサート・スタッフの運送のスタッフが、打ち上げで酔って「だろ?」って言ってたのを聞いて、家で麻雀をやってるときに面白半分で使ったのが内輪ウケしたものだとか。最近、麻雀をやらなくなったので使ってないのだそうだ。

・砂に消えた涙
まりやさんがこの季節になると聴きたくなる曲。アルバム『LONGTIME FAVORITES』収録曲でミーナのカヴァー。

・数原晋
「チャンスの前髪」に参加したトランペット・プレーヤー数原晋さんは、タツローさんのソロ・デビュー当時から付き合いがあるという。もう還暦になる。実はタツローさんの「バラ色の人生(LA VIE EN ROSE)」の口笛ソロも吹いてる。口笛の名手。

・恋のかけひき
杉真理さんが今年デビュー30周年で、ソニー時代のアルバムが6枚、紙ジャケでリイシューされた。この曲はまりやさんがコーラスで参加している。作詞作曲杉真理さん、編曲松任谷正隆さん。1980年のアルバム『SONG WRITER』収録曲。

・THEME FROM BIG WAVE
まりやさんの選曲。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
09月02日は、「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
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R25

2007年08月24日 | 佐野元春

首都圏で毎週60万部を発行してるリクルートのフリーペーパー「R25(アールニジュウゴ)」に佐野元春のインタビューが掲載されてるようです。R25.jpで読めます。

このインタビューは毎号写真込み3ページからなる「BREAKTHROUGH POINT ~ つきぬけた瞬間」という連載で、ゲストに25歳以降の人生をテーマに話してもらうという企画だそうです。日本経済新聞社からまとめて文庫化されていて、山下達郎のインタビューが『R25 つきぬけた男たち』に掲載されています。
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チャンスの前髪/人生の扉

2007年08月22日 | 山下達郎

SITEDOIに竹内まりや「チャンスの前髪/人生の扉」をアップしました。

アルバム『Denim』はオリコン・チャートによると、2週連続でNO.1になった後、これまで12週間チャートインというロングセラーになってますね。

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夕凪の街 桜の国

2007年08月20日 | 映画

夕凪の街 桜の国
2007年8月14日(火) 晴れ。
シネ・リーブル梅田シアター1で『夕凪の街 桜の国』を観た。

あらすじ
・夕凪の街
原爆投下から13年経った広島。平野皆実は母と二人で暮らしている。水戸に疎開した弟の旭は、疎開先の友達と離れがたく、広島には戻らず、叔母夫妻の養子になった。原爆は家族を奪ってしまった。皆実にはあの日に亡くなった妹・翠の声が今も聞こえる。自分だけ生き残ったことが彼女を苦しめ続ける。そのことを誰にも言い出せなかった。なぜなら周りの人たちは誰一人として原爆のことを話さなかったからだ。

ある日、皆実は会社の同僚打越から愛を告白された。うれしかったが、原爆の悪夢が彼女を襲い、「私一人だけが幸せになっていいのか」と打越に問うた。彼女の苦しみすべてを聞いた打越は「生きとってくれて、ありがとう」と言うのだった。その言葉は皆実を勇気付けた。原爆の悪夢はどこかに消えていきそうだった。

しかし、次の日、皆実は体調を崩してしまう。原爆症を発症したのだった。髪の毛が抜け、どす黒い血を吐いた。血の中に塊のようなものがあった。内臓の一部が溶けて出たのだ。皆実の身体に黒い斑点が出た頃、弟の旭が見舞いにやってきた。

旭は彼が赤ん坊の頃に撮られた家族写真を皆実に見せた。写真を毎日見ていたから、亡くなった父も翠のことも知ってるのだと旭は言うのだった。「私のことも忘れんといてね」と言う皆実。その日、皆実は息を引き取った...

・桜の国
平成十九年、夏の東京。石川七波は最近、父・旭の様子がおかしいと感じていた。弟・凪生に相談するが、その間に父は黙って家を飛び出した。それに気がついた七波は父を尾行することにした。

駅に向かった父は電車に乗り遠くまで行くようだった。お金の持ち合わせがなかった七波だったが、偶然、小学校時代の同級生だった東子と出会う。彼女の協力を得て東京駅まで後をつけて来たが、父はそこから夜行バスに乗り広島に向かうようだった。尾行はここまでだと思った七波だったが、なんと東子は広島まで付き合うと言い出す。そうして尾行はまだ続くのだった。

夜行バスの中で東子との会話から小学校の時に住んでいた桜並木の街の団地生活を思い出す七波だったが、それはあまり思い出したくない過去だった。その街で七波は祖母の平野フジミと母を失った。祖母は八十過ぎまで生きたが、晩年は記憶が混濁し、七波を娘の翠の友だちだと思い込んでいた。

母は四十代前半で亡くなった。母の突然の死について誰も何も教えてくれなかった。だが、七波は母が広島出身だということが死因と何か関係があるんじゃないかと思っていた。

朝になり広島に着いた。父の後をつける七波と東子。父は年老いた女から何かを受け取り、その女性が持ってきた洋服を見て涙を流した。不審に思う七波。東子は飽きてしまったのか、せっかく広島に来たのだから、原爆ドームに行ってくると、ケータイの番号を書いた紙切れを七波に手渡して行ってしまった。

その紙切れは弟・凪生が東子に宛てて書いた手紙のようだった。東子の両親は凪生との交際を快く思ってなくて別れるように言ってるらしく、凪生は東子の両親の言い分に理解を示していた。戦後62年、広島の戦争は終わってなかった...
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原作はこうの史代の漫画。監督は『チルソクの夏』、『出口のない海』の佐々部清。主演は田中麗奈、麻生久美子。

昨年観た『紙屋悦子の青春』のことを思い出した。前半の『夕凪の街』はもう涙、涙だった。アソクミが素晴らしい。何度も何度も泣いてしまった。原爆で亡くなった妹・翠のくだりは胸が締め付けられた。皆実、旭の母役の藤村志保も良かった。
『桜の国』ではプリプリの「ダイアモンズ」が劇中で上手く使われていた。佐々部監督は『チルソクの夏』ではピンクレディーの歌を上手く使っていた。
クライマックスの部分は漫画らしい展開なのだが、旭役のマチャアキの最後の台詞にはやられた。最後の涙は、でも、苦しかった。
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Sunday Songbook Playlist

2007年08月19日 | Sunday Song Book

<08月19日プレイリスト>
[ベタリク(ベタな曲のリクエスト大会)]
踊ろよ、フィッシュ/山下達郎 '87
JOHNNY B. GOODE/CHUCK BERRY '58
BITTERSWEET SAMBA/HERB ALPERT'S TIJUANA BRASS
"WHIPPED CREAM & OTHER DELIGHTS" '65
DAY TRIPPER/THE BEATLES '65
ROSE/BETTE MIDLER '80
CROSSROADS/CREAM "WHEELS OF FIRE" '68
BE MY BABY/THE RONETTES '63
LA VIE EN ROSE/山下達郎 '07
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■内容の一部を抜粋
・ベタリク
先週に引き続いて「ベタリク」Part.2。「ベタリク」とは超有名な曲、メガ・ヒット曲のリクエスト特集のこと。
「毒を喰らわば皿までも」とタツローさん。
先週にも増してベタなので民放の午後の番組と何も変わらないが、音だけは最新デジタル・リマスタリングを施して、最高の音質、音圧にしている。超有名曲のCDはいい音になってなかったり、発売が早かったのでリマスターされてなかったりするそうだ。カルトなアルバムのほうがボーナス・トラック、未発表曲が入ってて、なおかついい音で聴ける。なんか逆転した時代なのだという。

・踊ろよ、フィッシュ
山下達郎、1987年のシングル。'80年代のサマー・ソング。

・JOHNNY B. GOODE
チャック・ベリー(本名チャールズ・エドワード・ベリー)の「JOHNNY B. GOODE」は1958年のベストテン・ヒット。ロックンロールのスタンダード・ナンバー。内容は、ルイジアナのろくに読み書きできない少年が、ギター弾きながらロック・スターになることを夢見るというもの。

・BITTERSWEET SAMBA
「BITTERSWEET SAMBA」はハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスの1965年のアルバム『WHIPPED CREAM & OTHER DELIGHTS』に収録されている曲。アルバムは「A TASTE OF HONEY(蜜の味)」が大ヒットしたので8週間、1位を独占した。
「BITTERSWEET SAMBA」はニッポン放送の「オールナイトニッポン」のテーマ曲として知られている。曲を作ったのはソル・レイクでハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスのデビュー曲「LONELY BLUE(悲しき闘牛)」を書いた人。ドラムはハル・ブレイン、ベースはジョー・オズボーンか、あるいはレイ・ポールマン。

・DAY TRIPPER
「ベタリク」で最も多いリクエストがビートルズ。
「DAY TRIPPER」はもともと1965年から66年にかけてのヒット曲「WE CAN WORK IT OUT(恋を抱きしめよう)」のB面だった。全米NO.1。シングル・オンリーでモノラル・ヴァージョンしかなかったが『OLDIES』というLPに収録された時、リアル・ステレオ・ヴァージョンで収録された。
コーダのところで一瞬音が飛ぶのは、たぶん違うテイクを繋いでマスターにしたからだと思われる。

・ROSE
ジャニス・ジョップリンの生涯からフィードバックして作った映画『ROSE』の主題歌。ベッド・ミドラーが主演した。アマンダ・マックブルームという女性が作った曲で、クリスチャニティーに基づいて作られているそうだ。ピアノはリンカーン・マヨルガ。1980年のミリオンセラー。都はるみもカヴァーしているそうだ。
ある人は愛とは河だという/若い芽を溺れさせる/ある人は愛は刃だという/魂に血を流させる/ある人は愛とは飢えだという/絶え間ない欠落感だと/わたしは愛とは花だと思う/そしてあなたはたったひとつの種

・プレゼント
チャンスの前髪」のプロモーション・グッズで「チャンスの手鏡」。携帯手鏡で「チャンスの前髪」のジャケットが表裏にプリントされていて、開くと手鏡になる。30名にプレゼント。「納涼夫婦放談」の2週目で当選者の発表を行う。

・CROSSROADS
エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーによるクリームはブリティッシュ・ブルースを代表するバンド。1968年の「CROSSROADS」は全米NO.1を4週間続けた大ヒット・アルバム『WHEELS OF FIRE』の収録曲。シングルでも28位まで上がった。その頃というと猫も杓子もジミヘン、クリーム、ヴァニラ・ファッジだった。もともとはロバート・ジョンソンのブルース・ナンバーだったが、コンテンポラリー・ブルースに仕上げて、西海岸のウィンターランド(ザ・バンドの『LAST WALTZ』で知られる)で1968年3月10日にライヴ・レコーディングした。

・BE MY BABY
ロネッツの「BE MY BABY」は今、モノラルしか出てない。'60年代にはステレオ盤LPも出ていたが、今では手に入らない。

・バラ色の人生(LA VIE EN ROSE)
TBS系の土曜日夜の情報番組『ブロードキャスター』のテーマ曲。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
08月26日・09月02日は、「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
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ザ・ビートルズとは何か

2007年08月18日 | Beatles

WORLD ROCK NOW SUMMER SPECIAL「ザ・ビートルズとは何か」
2007年8月17日(金) NHK-FM 23:00-25:00
DJ:渋谷陽一
GUEST:仲井戸麗市

Playlist
01. The Beatles / I Want To Hold Your Hand
02. The Beatles / Please Please Me
03. The Beatles / Twist And Shout
04. The Beatles / A Hard Day's Night
05. The Beatles / If I Fell
06. The Beatles / No Reply
07. The Beatles / Mr.Moonlight
08. The Beatles / Help!
09. The Beatles / Yesterday
10. The Beatles / Drive My Car
11. The Beatles / Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
12. The Beatles / Eleanor Rigby
13. The Beatles / Yellow Submarine
14. The Beatles / Tomorrow Never Knows
15. The Beatles / Strawberry Fields Forever
16. The Beatles / Within You Without You
17. The Beatles / Lucy In The Sky With Diamonds
18. The Beatles / Lady Madonna
19. The Beatles / Yer Blues
20. The Beatles / While My Guitar Gently Weeps
21. The Beatles / Across The Universe
22. The Beatles / Let It Be
23. The Beatles / Here Comes The Sun
24. The Beatles / I Want You (She's So Heavy)
25. The Beatles / Golden Slumbers
26. The Beatles / Carry That Weight
27. The Beatles / The End
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■内容の一部を抜粋
・ザ・ビートルズとは何か
仲井戸"CHABO"麗市をゲストに迎えての「WORLD ROCK NOW」2時間ワイドプログラム(特番)。今回のテーマは「ザ・ビートルズとは何か」。選曲は渋谷陽一が行った。
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藤本由紀夫展 +/- plus/minus

2007年08月16日 | Beatles

藤本由紀夫展 +/- plus/minus
2007年8月16日(木) 国立国際美術館

晴れ。大阪府の最高気温38度!

大阪中之島の国立国際美術館で開催されてる「FUJIMOTO YUKIO audio picnic 2007 [藤本由紀夫展 +/- plus/minus]」に行ってきた。このアート展は新聞のアート欄で紹介されていた。BOSEのWave Music Systemを213台並べて、すべてのシステムでビートルズのCDを再生させているということだった。一体これはどういうアート展なのだろう、興味があったので見に行った。

展示作品は「+/-」、「DELETE」、「THE SEPARATED」、「REAL」、「fade...」、「reverse」、「PHILOSOPHICAL TOYS」の7点。5分もあればすべて鑑賞できてしまう。

「DELETE」はビートルズのアップル盤のLP(ブラック・ビニール)が『Please Please Me』から『Let It Be』まで順番に右から並べられている。最初、これがなぜアートなのかよくわからなかった。近づいてLP盤をながめると、すべての溝が削られていた。だから「DELETE」なのかと納得。気がついてみたら、馬鹿馬鹿しいのだけど、不思議にユーモアを感じた。

さて、213台のオーディオ・システムでビートルズのCDを再生しているという「+/-」は、展示場の最深部にあった。巨大なラックに1台ずつ入れられて並べてあり、ブーンというノイズ音がそこから漏れていた。目の前まで行ってオーディオ・システムに耳を近づければ、確かにビートルズの曲がながれていた。しかも曲はオーディオ・システムによって違っていた。オーディオ・システムの表示には時刻とトラック・ナンバーが出ていた。時刻はラックの仕切りで変えてあるのか少しずつずれていた。1台、1台違う曲がながれてるのだと思った。ビートルズのレコーディング曲は200曲あまりだと聞く。時刻はスイッチを入れた時間なのだろうか。演奏時間なのだろうか、よくわからない。遠くに離れるとブーンというノイズ音にしか聞こえない。近づいたり、遠く離れたりと正に作者の思う壺の反応をしてしまった。

「FUJIMOTO YUKIO audio picnic 2007」はこの夏、国立国際美術館と西宮市大谷記念美術館と和歌山県立近代美術館とで同時に開催されているそうだ(西宮市大谷記念美術館は8月5日で開催期間は終わった)。

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Sunday Songbook Playlist

2007年08月13日 | Sunday Song Book

<08月12日プレイリスト>
[ベタリク(ベタな曲のリクエスト大会)]
チャンスの前髪/竹内まりや 8月8日発売ニュー・シングル
DIAMOND HEAD/THE VENTURES '65
THE HUSTLE/VAN McCOY '75
CLAIR/GILBERT O'SULLIVAN '72
THE HOUSE OF THE RISING SUN/THE ANIMALS '64
DANCING IN THE STREET/MARTHA & THE VANDELLAS '64
FROM RUSSIA WITH LOVE/MATT MONRO '63
高気圧ガール/山下達郎 '83
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■内容の一部を抜粋
・納涼リクエスト大会番外編「ベタリク」
オールディーズでもオタクな番組である「Sunday Songbook」は「オールディーズ中級編」の傾向がある。懐メロでもAMの放送ではかからない、オタクでレアな作品をかける、またそういうものの特集をしている番組。上級編になると聴く人がいなくなる。ベタな曲(超有名な曲、大ヒット曲)のリクエストにも応えようと3年前に「ベタリク」特集をした。リスナーからのフィードバックは賛否両論であったが、たまにはいいんじゃないかとタツローさん。毎週やると嫌になるそうだ。

チャンスの前髪
先週8月8日発売の竹内まりやのニュー・シングル。

・DIAMOND HEAD
1964年、全米チャート70位だが、日本で大ヒットした。ヴェンチャーズといえば「DIAMOND HEAD」、「DIAMOND HEAD」といえばヴェンチャーズ。
「『PIPELINE』か『DIAMOND HEAD』かといえば『DIAMOND HEAD』のほうがベタでしょ。と思います」とタツローさん。

・THE HUSTLE
3年前の「ベタリク」では次点でかからなかった。1975年のヴァン・マッコイ & ソウル・シティー・シンフォニーの大ヒット曲。バックはスタッフが務めている。スティーブ・ガットのドラムのパッセージが素晴らしい。ストリングスはジーン・オルフ、スタジオはメディア・サウンド、ペットはランディー・ブレッカー。
ヴァン・マッコイはソングライター、プロデュース、そして幾多のグループ、幾多の名曲を生み出したが1979年、35歳の若さで亡くなった。

・CLAIR
1972年、全米2位。1973年、全英1位。「ALONE AGAIN」に続くセカンド・ヒットだが、イギリスでは「CLAIR」のほうが売れた。ギルバート・オサリヴァンはイギリス出身で'60年代からソングライターとして活躍しているが、'70年代にソロ作品がヒットして名前が知られることになった。

・THE HOUSE OF THE RISING SUN
アニマルズはイギリス、ニューカッスルのクラブバンド。「THE HOUSE OF THE RISING SUN」は1964年、全米、全英共にNO.1。アニマルズの出世作。僅か数十分でレコーディングされたそうだ。もともとはトラディショナル・ソングでアラン・ロマックスという民謡採集家がケンタッキーの炭鉱で採譜した曲といわれてる。アニマルズはジョシュ・ホワイトのヴァージョンから取ったといわれてるが、最近の研究ではボブ・ディランのヴァージョンから取ったんじゃないかとなってきつつある。邦題は「朝日のあたる家」。ニューオリンズの「朝日のあたる家」という女郎屋さんで破滅してゆく男の子の歌。シングル発売当時は2分半のエディット・ヴァージョンだった。

・プレゼント
「チャンスの前髪」のプロモーション・グッズで「チャンスの手鏡」。携帯手鏡で「チャンスの前髪」のジャケットが表裏にプリントされていて、開くと手鏡になる。30名にプレゼント。「納涼夫婦放談」の2週目で当選者の発表を行う。

・DANCING IN THE STREET
マーサ・リーヴス & ザ・バンデラスの1964年、全米2位の曲。

・FROM RUSSIA WITH LOVE
ショーン・コネリー時代の映画『007』(まだダブルオー・セブンじゃなくてゼロゼロセブンと言ってた頃)の主題歌。邦題は『ロシアより愛を込めて』。イギリスの作曲家ライオネル・バートが作詞作曲。ライオネル・バートはミュージカル関係の作曲家で「オリバー」が有名。1963年、全英チャート20位。リアル・ステレオ・ヴァージョン。

・自作曲のオファー
2年振りに自作曲のオファーがあり、今週から曲書きに入るタツローさん。

・映画『ブラック・スネーク・モーン』
先週はオフだったので映画を見まくったそうだ。試写会で見た『ブラック・スネーク・ムーン』がよかったという。サミュエル・ジャクソンとクリスティーナ・リッチが主演で、監督はクレム・ブリューア。ブルース好きにお薦めの映画だそうだ。

・高気圧ガール
アルバム『メロディーズ』はリマスターがまだ済んでない。2007年自家版リマスター。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
08月19日は、引き続き(^^;)「ベタリク(ベタな曲のリクエスト大会)」
08月26日・09月02日は、「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
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やさしい夜遊び

2007年08月12日 | 山下達郎

桑田佳祐のキヤノンFM WONDERLAND ~やさしい夜遊び~
2007年8月11日(土) JFN38局ネット 23:00-23:55
DJ:桑田佳祐
GUEST:竹内まりや

Playlist
チャンスの前髪 / 竹内まりや
風の詩を聴かせて / 桑田佳祐
All My Loving / 竹野屋セントラルヒーティング
遠い街角 / 桑田佳祐
If I Fell / 桑田佳祐 & 竹内まりや
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■内容の一部を抜粋
・やさしい夜遊び
タツローさんもついて来てたそうだが生放送では
佳祐「プロデューサーが来るとは思わなかったけど...」
まりや「たっつあんがねー、もう帰りましたけど」
佳祐「映画見に行くって...。ねぇー」
まりや「うふふ」

・佳祐・まりやの真夏の夜の大放談~時事ネタから下ネタまでいらっしゃい~
今夜のお題は「佳祐・まりやの真夏の夜の大放談~時事ネタから下ネタまでいらっしゃい~」。「やさしい夜遊び」がはじまってから13年になるが、番組にまりやさんが出演するのは1995年のシングル「今夜はHearty Party」以来になるという。

チャンスの前髪
桑田さんの奥さん原由子さんとコラボレーション。
「原坊のおかげで楽しくて、二人の女性の絆が表現できた」とまりやさん。
銀婚式パーティーを開いた時に、まりやさんのほうから「原坊が次にソロを作る時は、わたしをコーラスに使ってね」と冗談を言っていたそうだ。その直後にドラマ『肩ごしの恋人』の主題歌を書く仕事が入り、二人の女性の絆がテーマだったため、そのテーマに沿って曲を書き上げたところ、"あなたを見てるとハラハラするのよ/そんな無防備で生きられるなんて"のメロディー・ラインが原坊に合うと思い、メールをしたら受けてくれたのだそうだ。
桑田さんによると原由子さんはこのレコーディングで自信をつけたのだという。
「歌ももちろん超よかったけれど、セリフの"がんばろう"も原さんにしかできない。癒されましたね、彼女と一緒にやってて」とまりやさん。

・合同銀婚式パーティー
桑田佳祐・原由子夫妻と山下達郎・竹内まりや夫妻がお互いのスタッフを交えて合同銀婚式パーティーを四月に開催した。アミューズとスマイルのスタッフが十人ずつ参加してご対面する形式だったという。イタリアンを食べたとか。桑田家から山下家に米俵一俵が贈られたんだとか。

・魚座のA型
桑田さん、まりやさんの二人は魚座のA型。合同銀婚式パーティーでは最初、みんな緊張気味で大人しかったので、場をはやし立てて盛り上げようとしたことで共通したらしい。
佳祐「お宅のさー、プロデューサーもさー、そういうところで沈黙ダメでしょ、あれ」
まりや「たっつあん? たっつあんはB型だから我が道を行くんですよ。で、原坊もB型なんだけど、原坊は良識派の我が道なのね」
佳祐「そうですか?」
まりや「ウチの旦那さんはひたすら我が道ですからね(笑)」
佳祐「ならず者系...」
まりや「ならず者系(笑)、デスペラードですから(笑)」
佳祐「デスペラード(笑)」

・竹内まりやの実弟
青山学院大学の音楽サークル「ベター・デイズ」で桑田さんの後輩。桑田さんと同じ誕生日なんだとか。

・宮治淳一
サザンオールスターズの名付け親。桑田さんの親友。現在はタツローさん、まりやさんが所属しているワーナー・ミュージック・ジャパンにいる。

・竹内まりやが影響を受けた音楽
「影響を受けた音楽は?」というリスナーからの質問。
ザ・ピーナツや伊東ゆかりが歌っていた'60年代のコニー・フランシスなどのオールド・ポップスが音楽的なルーツで、洋楽に目覚めたのはビートルズで、それが入り口となってシンガー・ソングライター、サザン・ロックとかを聴いていたので、ザ・バンドとかが好きなんだそうだ。

・ロビー・ロバートソン
まりやさんのメル友。ロビー・ロバートソンのスタジオでエリック・クラプトンを交えて話したこともあるという。

・留学
まりやさんは高校の頃、1年だけシカゴのそばのイリノイ州に留学していた。ビートルズに会いたいために英語を勉強したのだとか。

・人生の扉
五十代に入ったことで何か感じることがあり、それを歌で表現したいという思いがあったのだとか。年を重ねることの思い、若い頃と違って見える景色を歌いたくなったそうだ。五十路、"It's nice to Be 50"と言いたかったという。

・All My Loving
1980年にドラムが山下達郎、ベースが世良公則、キーボードが竹内まりや、ギターが桑田佳祐とダディー竹千代というメンバーでセッションしたビートルズの曲。
このディレクションをしたのが佐藤輝夫。

・竹内まりやの1曲入魂コーナー
1987年のアルバム『Keisuke Kuwata』に収録された曲。プロデューサーは小林武史。「遠い街角」にはまりやさんがコーラスで参加している。
「(桑田佳祐の書く)詞がね、あなたの純粋無垢さが隠せないのよ。ロマンチストのところが。そこが好きなんです。いつも照れ隠しでいろんなことを言ってますが、実はとても純粋な人だということを私は見抜いています」とまりやさん。

・ママス & パパス
桑田佳祐・原由子夫妻と山下達郎・竹内まりや夫妻のコラボレーション企画。20年前から実現しようと話してるのだとか。今回、「チャンスの前髪」でママス & ママスをやったので、還暦までにはやりたいのだそうだ。

・親友のお姉ちゃん
桑田さんが見たまりやさんの印象。
「お姉ちゃん意外とお転婆でさ、洋服なんか汚したりしちゃうようなね、イメージなんだけど、ちょっとせつないというかね」と桑田さん。

・曲作り
桑田さんからの質問で「曲作る時、楽器は何で作ってるの?」。
まりやさんはキーボードなんだけど素で考えてる時間が長いのだという。
桑田さんはギターだが、パッと思いついた時に録音するため、ICレコーダーがないと駄目なんだという。まりやさんはMDを愛用しているとか。

・マージー・ビートで歌わせて
"あなたがくれたのは"のメロディー・ラインはまりやさんにしか作れないと桑田さん。逆にまりやさんは「遠い街角」の"心にー"の部分は音階をあげないという。そこが桑田佳祐のセンスなのだという。
佳祐「音楽的に解析したいところもあるんだけど、たぶんタツローも聴いてるのでね。[あんた何言ってるの]と今度言われるからさ」
まりや「ね。[何、素人くさいこと言ってるんだよ]とか言われちゃいますからねー。うふふ。B型の人に」
佳祐「あいつらさえいなきゃ。原とタツさえいなきゃ(笑)」
まりや「ひどいよ。あははは」

・If I Fell
生歌コーナー。リスナーからのリクエストでビートルズをカヴァー。テレビで昔、二人で歌った事があるそうだ。
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香櫨園

2007年08月10日 | 神戸、兵庫
「50メートルの海岸線」の続き。

村上春樹は戸籍上は京都の生まれだけど、すぐに兵庫県西宮市の夙川に移り、まもなくとなりの芦屋市に引っ越し、十代の大半をそこで送った。

病院の東側に橋があって、橋の山の手側に夙川オアシスロードがあった。海の手側は御前浜公園(香櫨園浜)に続いていて、僕たちはまず御前浜公園のほうに歩いて行った。ここは村上春樹が子どもだった頃は海水浴場だったらしい。



村上春樹が東京に出てから、しばらく後、高度経済成長時代、列島改造ブームの最中に埋め立てられて、今ではこじんまりとした入り江のようになっている。すぐ西側に見える芦屋の浜には高層住宅が建っている。



それを村上春樹は「高層アパートがモノリスの群れのようにのっぺりと建ち並んでいる」と『辺境・近境』に書いている。『羊をめぐる冒険(上)』では登場人物のジェイに「歌は終わった。しかしメロディーはまだ鳴り響いている」とせつない思いを代弁させいる。

しばらく海を眺めた後で、僕たちは夙川オアシスロードを散策した。山側から海側に風が吹きぬけ、清涼感を味わいながら阪神香櫨園駅のほうに歩いていった。村上春樹・文、安西水丸・絵の『ランゲルハンス島の午後』に収録された「ランゲルハンス島の午後」の舞台となった古い橋は見つけられなかった。橋は下の写真にあるような小さなものだったらしい。オアシスロードが整備された時に取り壊されたのかもしれない。



ところで僕はランゲルハンス島が実在しない島だということは、実は何年か前に知った。ランゲルハンス島とはすい臓の中の細胞の塊のことをいうらしい。
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50メートルの海岸線

2007年08月09日 | 神戸、兵庫
村上春樹の街・神戸篇の続き。

それから僕たちは阪神元町駅から特急に乗って芦屋まで行った。芦屋駅から阪神バスに乗りシーサイド西口で降りた。目的地は芦屋川だった。ジェイズ・バーが芦屋川のほとりにあるという設定だった。

村上春樹は戸籍上は京都の生まれだが、育ったのは芦屋だった。早稲田大学に入学するまでこのあたりに住んでいたらしい。子どもの頃、夏になると毎日、芦屋川で泳いでたそうだ。



高度経済成長時代、列島改造ブームの頃に、山が切り崩され海が埋め立てられた。村上春樹がちょうど上京していた頃の話だ。芦屋川は海に注ぎ込んでいるが、昔あった海岸線は埋め立てられて、今は50メートルしか残ってない。



かつて低い防波堤があった。その向こうは海だったそうだが、今は埋め立てられて住宅地となっていた。古い防波堤の名残りがあり、そこには絵が描かれていた。




「古い防波堤」と「50メートルの海岸線」は『五月の海岸線』(短編集『カンガルー日和』収録)に登場する。この短編はやがて『羊をめぐる冒険(上)』の中に組み込まれて小説の一部となった。

次に僕たちが向かったのは病院だった。『ノルウェイの森(上)』では直子が入院していた設定になっていたところだ。僕の好きな短編『めくらやなぎと眠る女』(短編集『レキシントンの幽霊』に収録)では、右の耳が悪いいとこの検査がこの病院で行われたという設定だった。そして野坂昭如の『火垂るの墓』の舞台にもなった場所だ。



バスの待ち時間に僕は短編『めくらやなぎと眠る女』を思い出していた。バスの行程が震災被災地に重なるので、震災直後の'95年夏に神戸と芦屋で行われた朗読会で村上春樹が読んだ短編だ。たしかその時、オリジナルが長かったので大幅に手が加えられたという。『レキシントンの幽霊』にはその手が加えられたヴァージョンが収録されてたはずだ。

僕たちの乗ったバスは目的地まで行かなかった。その時間、病院の近くまで行くバスはなかったのだ。そのせいで僕たちは暑い中を歩く羽目になった。『めくらやなぎと眠る女』の中に八月の砂浜に放り出されたチョコレートの箱のエピソードがあった。登場人物たちの不注意さと傲慢さによって損なわれ、かたちを崩し、失われていったチョコレート。あのチョコレートの箱のことを僕は歩きながら思い出していた。今も僕の心の中にあのチョコレートの箱があり、それは僕を揺らし続けていたのだ。
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村上春樹の街・神戸篇

2007年08月08日 | 神戸、兵庫
以前僕は友人と連れ立って神戸震災ウォーキングを行った。その時、僕らは村上春樹の作品『辺境・近境』をもとにして、村上春樹が歩いた場所を巡る計画を立てていたのだが、時間がなくてすべて回ることはできなかった。「この続きはまたいつか」、そう約束して僕らは別れた。

あの日、回れなかった芦屋と西宮、香櫨園にはいつか行くつもりだった。今年、僕は佐野元春のニュー・アルバム『COYOTE』を手にした。アルバムの表題曲とされる「コヨーテ、海へ」を聴いて海に行きたくなった。海に行って潮風を浴びて「コヨーテ、海へ」をiPodで聴いて...。香櫨園の御前浜公園まで行ってみようかと人知れず計画を立てていた。

そんな時、Sから「神戸にある村上春樹縁の場所に案内してくれないか」と頼まれた。神戸高校や芦屋川に行ってみたいということだった。全くの偶然ではなかったのかもしれない。僕はいつかSに三宮を案内する約束のようなものをしていた。断る理由もなく僕は引き受けることにした。

8月5日(日)、僕たちは新大阪で待ち合わせてJRで三宮に向かった。最初に向かったのは神戸高校だった。



神戸高校は村上春樹の母校で、昭和のはじめに創立されて、現在の名称になったのは昭和23年のことだという。神戸高校には2年半前の神戸震災ウォーキングで訪れていたので、目新しいものは何もないだろうと思っていたのだが、学校は改装されていた。バス停を降りてすぐのところに新しい体育館ができていたのだ。

バス停から正門まで急な坂道になっていて「地獄坂」と生徒に呼ばれている。下の写真は正門から地獄坂を見下ろしている。眼下には港が見えた。



神戸高校からバスに乗って三宮に戻り「ハーフタイム」というバーに行った。こちらは村上春樹原作、大森一樹監督作品の『風の歌を聴け』で、ジェイズ・バーのロケ地となった場所だった。現在は改装中で看板さえなかった。2年半に訪れた時の日記はこちら

その後は山の手の小さなレストラン「ピノッキオ」に行った。ここは『辺境・近境』で村上春樹が訪れた場所。僕たちは村上春樹と同じメニューを注文した。生ビールとシーフード・ピッツア。ブログに2年半前に訪れた時の日記がある。今回僕が食べたピッツァは「1132902」枚目だった。

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Sunday Songbook Playlist

2007年08月06日 | Sunday Song Book

<08月05日プレイリスト>
[少し早めの納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)]
チャンスの前髪/竹内まりや 8月8日発売ニュー・シングル
ボーイハント(英語)/竹内まりや "LONGTIME FAVORITES" '03
TURN-DOWN DAY/THE CYRKLE '66
TOO LATE TO TURN BACK NOW/CORNELIUS BROTHERS & SISTER ROSE '72
BRANDY/LOOKING GLASS '72
バラ色の人生(LA VIE EN ROSE)/山下達郎 '07
恋のバカンス/竹野屋セントラルヒーティング '80
人生の扉/竹内まりや "DENIM" '07
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■内容の一部を抜粋
・プレ納涼夫婦放談
竹内まりや8月8日発売ニュー・シングル「チャンスの前髪」のプロモーションをかねて納涼夫婦放談を前倒し。まりやさんをゲストに迎えて、まりやさんが今聴きたい曲、リスナーからの質問、お便りを紹介。

・ボーイハント(英語)
ニール・セダカが曲を書き、コニー・フランシスが歌った「BOY HUNT」の竹内まりやによるカヴァー・ヴァージョン。今回は2003年発売のアルバム『LONGTIME FAVOURITES』初回限定ボーナス・ディスクにだけ収録された英語ヴァージョン。
レコーディングは4年前、イギリスのアヴィー・ロード・スタジオで行われたが、その年の夏、ロンドンは猛暑だったので、まりやさんは暑くなるとその時のこと思い出すという。

・TURN-DOWN DAY
今回、番組の前半は、まりやさんが夏になると聴きたくなる洋楽曲をセレクトしている。ほとんどは高校3年(1972年)ぐらいにハマッて聴いてた洋楽で、ちょうど1972年というとシカゴに留学していた頃で、これらの洋楽を聴くと夏がフラッシュバックするのだという。
ザ・サークルの「TURN-DOWN DAY」は1966年の発売(全米16位)だが、まりやさんの記憶によると1972年の夏に毎日この曲がラジオでかかっていたという。歌詞の内容は"夏をのんびり過ごそうよ/わずらわしいことは明日考えようよ"となっているのだとか。プロデュースはジョン・サイモン。曲を書いてるのはジェリー・ケラーだが、その後作詞家になり、「男と女」の英語詞を書いた。ちなみに「男と女」の作曲家はデイブ・ブルームで『タクシー・ドライバー』のテーマが代表作。ブルーム/ケラーのコンビでたくさん曲を書いてる。
ザ・サークルのマネージャーはブライアン・エプスタイン(ビートルズのマネージャー)で、ザ・サークルと名づけたのはジョン・レノン。デビュー曲の「RED RUBBER BALL」はポール・サイモンが作曲した。

・TOO LATE TO TURN BACK NOW
コーネリアス・ブラザーズ & シスター・ローズはフロリダの兄弟姉妹グループ。15人兄弟姉妹から4人選ばれて結成された。
まりやさんはハイスクールに行くクルマの中で毎日聴いたそうだ。恋に落ちてしまう、もう引き戻せない気持ちを歌ってるそうだ。まりやさんはこの曲を聴くとルート・ビアの味を思い出すという。

・アルバム『Denim』のジャケ写
アルバム『Denim』のジャケ写で、まりやさんの腰から下がピンボケになってるのは、デニムのスカートを敢えてぼんやりとさせているそうで、意図的なものだということだ。

・BRANDY
ルッキング・グラスはワンヒット・ワンダーのグループ。「BRANDY」1曲しかヒット曲がない。ニュージャージー出身の4人組。大学で結成されたクラブバンド。
この曲とキング・ハーベストの「DANCING IN THE MOONLIGHT」は日本でも人気があったとタツローさん。タツローさんは1972年に運送屋のバイトをやってたので(紙を運んでたそうだ)、この曲を聴くと大渋滞の日光街道を思い出すという。

・1972年のヒット曲
ギルバート・オサリヴァンの「CLAIR」、ダニエル・ブーンの「BEAUTIFUL SUNDAY」、ホット・バターの「POP CORN」、アージェントの「HOLD YOUR HEAD UP」がある。

・プレゼント
「チャンスの前髪」のプロモーション・グッズで「チャンスの手鏡」。10センチ四方の小さい手鏡で、ケースが付いていて、表と裏に緒形拳さんが書いた題字が入ってる。30名にプレゼント。「納涼夫婦放談」の2週目で当選者の発表を行う。今回は「納涼夫婦放談」まで時間があるのでお便り、リクエストを紙面に書いて欲しいとのこと。

・題字
シングル「チャンスの前髪」の題字は緒形拳さんによって書かれている。

・原由子とのコラボレーション
春に桑田佳祐・原由子夫妻と合同銀婚式パーティーを内輪で開催した時に、まりやさんのほうから「原坊が次にソロを出す時は、わたしをコーラスに雇ってください」と冗談を言っていたそうだ。その直後にドラマ『肩ごしの恋人』の主題歌を書く仕事が入り、二人の女性の絆がテーマだったため、そのテーマに沿って曲を書き上げたところ、曲のメロディー・ラインが原坊に合うと思い、声をかけたら二つ返事で受けてくれたのだそうだ。まりやさんは原坊の声が入った瞬間にサザンの風が吹くと話している。タツローさんは、原坊の声はマイクの通りのいい声だったと印象を話している。

・無防備
原由子さんが自身のパート"あなたを見てるとハラハラするのよ/そんな無防備で生きられるなんて"の歌詞について「逆だー。無防備でいつもハラハラされちゃうのは私だよー」と言ってたとか。
まりや「原坊は全然無防備なんかじゃないよねー」
タツロー「そうかな?」
まりや「"ハラハラするのよ"というところの歌詞を原坊に引っ掛けて、やっぱり、そう、彼女があそこ歌って欲しかったのもあるし...」
タツロー「なるほど」
まりや「でも、原坊は音楽業界であんなに純朴で擦れなくて、しかも大人の人ってそうそういないよね」
タツロー「なんか、ちょっとや、そっとじゃ動じないっていう...」
まりや「だから桑田佳祐さんの奥さん務まるのはあの人だけ」
タツロー「ふふふ」
まりや「あはは。私はそう思います」
タツロー「それじゃあ、佳ちゃんがすごく奔放な感じがするじゃありませんか」
まりや「あはは。あのやんちゃな彼を包むというか...」
タツロー「やんちゃ願望といいましょうかね」
まりや「しかも男のお子さんを二人育てつつ、ミュージシャンを続けるっていうのはいかに大変かと私は思います」
タツロー「原坊っていうのはいい味してるよ。ホントに。うん」
まりや「ホントに素敵な人です」

・なぜ前髪なのか
好機、チャンスの神様には前髪しかないという伝説を元に、二人の女性が協力してチャンスを掴もうという話に持っていったとまりやさん。
チャンスの神様には前髪しかなく、通り過ぎる前に前髪を捕まえないとご利益がないという言い伝えがあるとか。

・やさしい夜遊び
8月11日(土)、午後11時からのJFN系「桑田佳祐のやさしい夜遊び」にまりやさんが生出演する。生歌を披露する予定。

・バラ色の人生(LA VIE EN ROSE)
まりやさんがTBS系の情報番組『ブロードキャスター』で「君住む街角」を取り上げた時、候補曲の1曲としてすでにあったが、まりやさんは難しいので見送ることにしたという。
タツローさんは、詩は明るいけれど、エディット・ピアフが歌うと、明るさの影の暗さが出てくる、シャンソンはそういうものだが、単純に英語で書かれた歌詞は明るいラヴ・ソングなので、そのままやったと話している。

・恋のバカンス
1980年にドラムが山下達郎、ベースが世良公則、キーボードが竹内まりや、ギターが桑田佳祐とダディー竹千代というメンバーでセッションした曲。新リマスター。

・人生の扉
シングルのカップリングにはオリジナル・カラオケ・ヴァージョンを収録。



・SONGS
8月6日(月)深夜24時10分に『SONGS』の特別編が放送される。その中で番組で作った「人生の扉」のプロモーション・ビデオがまたオンエアされる。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
08月12日は、「ベタリク(ベタな曲のリクエスト大会)」
08月19日は、「納涼リクエスト大会」
08月26日・09月02日は、「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
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yanokami

2007年08月03日 | 音楽

矢野顕子とレイ・ハラカミによるユニット「yanokami」のアルバム『yanokami』が8月8日発売されます。現在、iTunes Storeでは3曲入りのEP「気球にのって」がダウンロード販売されています。日本国内ヴァージョンとワールド・ワイド・ヴァージョンでは収録曲が違いますね。そして、なんとMySpace.comでは今日から3日間限定でアルバム全曲をフルストリーミングしています。yanokamiの詳しい情報はオフィシャル・サイトを見てください。

■yanokami
01. 気球にのって :作詞・作曲:矢野顕子
02. David :作詞・作曲:矢野顕子
03. 終りの季節 :作詞・作曲:細野晴臣
04. おおきいあい :作詞:矢野顕子 /作曲:窪田晴男+矢野顕子
05. Too Good to be True -yanokami version- :作詞・作曲:矢野顕子
06.You Showed Me :Words & Music by Harold Clark & Roger McGuinn
07. La La Means I Love You :Words & Music by Thomas.Randolph.Bell & William Hart
08. Night Train Home -yanokami version- :作詞:矢野顕子+岸田繁作曲:矢野顕子
09. Full Bloom :作曲:矢野顕子
10. 恋は桃色 :作詞・作曲:細野晴臣
コメント (2)
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