Sunday Song Book #1081

2013年06月30日 | Sunday Song Book

2013年06月30日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. それぞれの夜 / 竹内まりや 7月3日発売ニューシングル
2. I COULD EASILY FALL (IN LIVE WITH YOU) / CLIFF RICHARD '64
3. MIGHTY CLOUDS OF JOY / B.J.THOMAS '71
4. FOR ONCE IN MY LIFE / BARBARA McNAIR '68
5. I'VE GOTTA GET A MESSAGE TO YOU / THE BEE GEES '68
6. THERE IS A MOUNTAIN / DONOVAN '67
7. NEVER MY LOVE / DONNY HATHAWAY '13
8. DEAR ANGIE~あなたは負けない / 竹内まりや 7月3日発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているという。
パッケージ・メディアの今後を考えてムーン・レーベルのカタログの最終リマスター・ヴァージョンを発表する計画が進んでいるそうだ。手始めに今年30周年を迎えるアルバム『MELODIES』と20周年を迎えるアルバム『SEASON'S GREETINGS』を秋にリリースすることになったとか。その後、順番にリイシューする計画。現在はボーナス・トラック用の音源を探したり、そのリマスターを作ったりする作業を続けているそうだ。

・棚からひとつかみ+リクエスト
今週は100パーセント、リクエスト特集。

・それぞれの夜
いよいよ今週7月3日に発売するまりやさんのニュー・シングルから「それぞれの夜」。「それぞれの夜」は3月まで「NEWS23 クロス」のエンディング・テーマだった。カップリングはビートルズ・カヴァーで「YOUR MOTHER SHOULD KNOW」が入ってる。通常盤「Dear Angie ~あなたは負けない」はもう一曲多くて「THIS BOY」も収録されている。初回限定盤「Dear Angie ~あなたは負けない」はDVD付きで「Dear Angie ~あなたは負けない」のミュージック・ビデオ、2000年に行われた「SOUVENIR」ライヴから「元気を出して」のライヴ映像を収録している。ライヴ映像を商品にするのも初めてのこと。
http://wmg.jp/mariya/

・I COULD EASILY FALL (IN LIVE WITH YOU)
クリフ・リチャードの1969年の全米9位「I COULD EASILY FALL (IN LIVE WITH YOU)」。邦題は「いつも青空」。

・MIGHTY CLOUDS OF JOY
B.J.トーマスの1971年のスマッシュ・ヒット「MIGHTY CLOUDS OF JOY」。邦題は「歓びのハレルヤ」。

・FOR ONCE IN MY LIFE
スティービー・ワンダーの「FOR ONCE IN MY LIFE」のオリジナル。曲を書いたのはロン・ミラーという作曲家でモータウンのスタッフ・ライター。スティービー・ワンダーには「PLACE IN THE SUN」や「YESTER ME, YESTER YOU, YESTERDAY」と名曲をたくさん書いている。'60年代なのにまるでスタンダード・ナンバーのような曲が書けるテディ・ランダッツオのような人。「FOR ONCE IN MY LIFE」は1965年にバーバラ・マックネアのために書かれた。レコーディングも1965年。その後1968年のシングルのB面としてリリース。バラード仕立てで歌われたが全くヒットしなかった。プロデュースはブライアン・ホーランドとラモン・ロジャー。

・I'VE GOTTA GET A MESSAGE TO YOU
ビージーズの「I'VE GOTTA GET A MESSAGE TO YOU」は1968年、全英NO.1、全米でも8位まで上がった。邦題は「獄中の手紙」。

・『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』のリマスター再発
2002年に達郎さんがソロ・デビューから6年間所属したRCA/AIRレーベル時代の作品をリマスターして出した。RCA/AIRからムーンというインディ・レーベルを立ち上げて移籍。そこが現在のワーナーになっている。移籍後の作品はこれまでまとまったかたちでリマスタリングの作業を行っていない。特に初期の「クリスマス・イブ」から『SEASON'S GREETINGS』までは最初にリマスタリングしたものでずっと続けてるのでマスターが古くなっている。2010年代のリマスタリングで考えるとちょっと古くなっている。今年はムーン・レーベル最初の作品『MELODIES』が30周年、「クリスマス・イブ」から30周年ということになる。1993年に発売された『SEASON'S GREETINGS』が20周年ということになる。アニバーサリーということでこの二枚のアルバムを最新のリマスター・ヴァージョンで再発することになった。二枚とも発売日は8月28日。2013年のリマスターでボーナス・トラック・自筆ライナー付き。『MELODIES』は全5曲のボーナス・トラックでほとんどが本邦初公開。『SEASON'S GREETINGS』にはファンクラブのクリスマスCDや、企画のためにいろんなクリスマス・ソースを作ってきたものをほぼ全て収録することになった。値段は現行2957円が2310円に。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・まりやさんのニュー・シングル「Dear Angie ~あなたは負けない」のグッズ・プレゼント
「Dear Angie ~あなたは負けない」の歌詞「心が折れたりしない」にちなんで芯が折れないシャープペンシル「オレーヌ」を20名にプレゼント。

・プレゼント
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」プレゼント係
http://www.tatsuro.co.jp

・ THERE IS A MOUNTAIN
ドノヴァンの「 THERE IS A MOUNTAIN」1967年、全英8位。邦題は「霧のマウンテン」。俳句からインスパイアされた歌詞だという。

・NEVER MY LOVE
先日、ライノがなぜか突然にダニー・ハザウェイのシングルを7インチで出した。A面が「NEVER MY LOVE」でB面がダニー・ハザウェイのオリジナル曲。もちろん未発表曲。アソシエイションの「NEVER MY LOVE」のカヴァーで、もっと音を重ねる予定が、ダニー・ハザウェイが死んじゃって、そのままになっているという感じのオケなんだとか。

・ステージからお客さんの顔が見えますか?
リスナーからの質問で「ステージから観客席のお客さんの顔が見えますか?」。
ピンスポットが当たると、光が自分に当たるので見えないそうだ。ホントに前の一列目、二列目のお客さんのひざがちょっと見えるくらいだとか。真ん中はそんな具合に見えないが、バックで演奏してるほうが見えるという。

・Dear Angie ~あなたは負けない
まりやさんのニュー・シングル。「NEWS23」のエンディング・テーマ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

07月07日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1080

2013年06月23日 | Sunday Song Book

2013年06月23日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. DEAR ANGIE~あなたは負けない / 竹内まりや 7月3日発売ニューシングル
2. BREAK ON THROUGH / THE DOORS "THE DOORS" '67
3. THERE IS / THE DELLS '68
4. ALL ABOUT THE PAPER / THE DELLS "I TOUCHED A DREAM" '80
5. HARD TIMES / EMMYLOU HARRIS "AT THE RYMAN" '92
6. IS YOU IS OR IS YOU AIN'T (MY BABY) / LOUIS JORDAN '44
7. ROOTS MURAL THEME / QUINCY JONES "ORIGINAL SOUNDTRACK" '77
8. それぞれの夜 / 竹内まりや 7月3日発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
「先週は台風で、特に西の地方は大雨でございましてですね。被害に遭われた方、どうぞお大事に。大変でございます。毎年、毎年、なんかこういう感じでございます。インドが大洪水で千人単位の死者が出ているそうです。地球はどうなってゆくのかという感じでございますがですね」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
「わたし、ちょっと、いろいろと仕事がですね、バタバタやっておりまして。一個仕事が飛んだ割には忙しいんで(笑)。詳しいことはまた来週申し上げますが」と達郎さん。
今週は「棚からひとつかみ+リクエスト」

・Dear Angie ~あなたは負けない
7月3日発売のまりやさんのニュー・シングル。3月まで「NEWS23 クロス」のエンディング・テーマだった「それぞれの夜」との両A面シングルで、「Dear Angie ~あなたは負けない」は現在放送中の「NEWS23」のエンディング・テーマ。カップリングはビートルズ・カヴァーで「YOUR MOTHER SHOULD KNOW」が入ってる。通常盤「Dear Angie ~あなたは負けない」はもう一曲多くて「THIS BOY」も収録されている。初回限定盤「Dear Angie ~あなたは負けない」はDVD付きで「Dear Angie ~あなたは負けない」のミュージック・ビデオ、2000年に行われた「SOUVENIR」ライヴから「元気を出して」のライヴ映像を収録している。ライヴ映像を商品にするのも初めてのこと。
http://wmg.jp/mariya/

・BREAK ON THROUGH
ドアーズのキーボード奏者、レイ・マンザレクが亡くなった。享年74歳。1967年のドアーズの出世作でファースト・アルパムの一曲目「BREAK ON THROUGH」。達郎さんも中学、高校時代に何百回と聴いたそうだ。

・THERE IS
最近は毎週、毎週、訃報が飛び込んでくる。最近、いちばん大きかったのはデルズのマーヴィン・ジュニアなんだとか。デルズのリード・ヴォーカルのバリトン・シンガー。享年77歳。達郎さんはマーヴィン・ジュニア、世界でいちばん好きな声のひとりだという。この番組のプレイリストを調べたら、この20年、「THERE IS」は一度もかけてないことが判明したそうだ。1968年、R&Bチャート11位。全米チャート20位。プロデュースのボビー・ミラーの作品。アレンジはチャールズ・ステップニー。

・ALL ABOUT THE PAPER
マーヴィン・ジュニアの声をいつまでも聴いていたいと達郎さん。もう一曲デルズの曲で「ALL ABOUT THE PAPER」。達郎さんがいちばん好きなのは1980年前後のデルズなんだそうだ。1980年の名盤『I TOUCHED A DREAM』から「ALL ABOUT THE PAPER」。プロデュースはカール・デイヴィス & ユージン・レコード。アレンジはトムトム・エイティフォー。

・脳ドック
リスナーから「達郎さんは脳ドックの検査はときどき受けてるんですか?」という質問。
「わたし、一昨年、脳ドック受けましたら、脳は完璧だと言われました。去年は受けません。今年はもうすぐ人間ドック行きますが、今年はやってみようと思ってますが。MRIというやつですね。ゔぇぇぇぇとなってるやつですね。考えたやつがすごいと思います。健康には気をつけましょう」と達郎さん。

・HARD TIMES
「メイヴィス・ステイプルズのHARD TIMES COME AGAIN NO MOREの絶唱に感動したので他の人を探してます。達郎さんのお勧めがあれば是非」というリクエスト。
「HARD TIMES COME AGAIN NO MORE」はスティーブン・フォスターの1855年の作品。いろいろな人が取り上げている。メイヴィス・ステイプルズはフォスターのトリヴュート・アルバムみたいなのに入ってたので、今日は対極のカントリー・フィールドからエミルー・ハリスの1992年のライヴ・アルバム『AT THE RYMAN』に入ってる「HARD TIMES」。
「人生の喜びの中にいても / それを一時忘れて / これまでに流された多くの涙の数を数えてみよう / 夕食を摂るときも / 貧しい人たちと悲しみを共にして / 永遠に私たちの耳に鳴り響く歌がある / 辛いときなんてもう二度と来ないで」と歌われている。アメリカの大恐慌のときにすごく流行ったフォスタの代表曲。

・ムーン時代のアナログ盤
OPUS All Time Best 1975 - 2012』にちなんだプレゼント。『OPUS』はベスト・アルバムなのでムーン時代のアナログ盤。オリジナルの見本盤で達郎さんが持ってるストックの中から放出。サイン入りでプレゼント。くれぐれもヤフオフ等のオークションには流さないこと。アルバムの発売でいうと次は『アルチザン』の順番だがアナログ盤を作ってない。一気に飛んで1998年のアルバム『COZY』。10名にプレゼント。ライヴ・アルバム『JOY』のアナログ盤プレゼントには信じられないほど応募のハガキが届いたので『JOY 2』を出すときにアナログ盤を復刻しようかと考えてるとか。

・プレゼント
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」プレゼント係
http://www.tatsuro.co.jp

・IS YOU IS OR IS YOU AIN'T (MY BABY)
トムとジェリーのアニメに「恋は儚く」という短編があって、トムが片想いの猫を想ってウッドべースを弾きながら歌を歌うシーンがあるそうだ。原曲はルイ・ジョーダンの「IS YOU IS OR IS YOU AIN'T (MY BABY) 」でその曲にリクエスト。ルイ・ジョーダンはいわゆるジャンプ・ミュージックと呼ばれるR&Bに通じていく開祖。「IS YOU IS OR IS YOU AIN'T (MY BABY) 」は1944年にデッカ・レーベルで発売された最初期のルイ・ジョーダンの代表曲。その頃はレース・チャートと言われた黒人音楽のチャートで、そこで大ヒットした曲。マレーネ・デイトリッヒ主演の1944年の映画『フォロー・ザ・ボーイズ』の中の曲。

・ROOTS MURAL THEME
クインシー・ジョーンズの1977年のテレビ・ドラマ『ルーツ』のテーマ曲。オリジナル・サウンドトラックのCDは'90年代に出たきりで絶版となってるそうだ。「ROOTS MURAL THEME」となってるがミューラルは壁画というような意味。

・ポイントカード
リスナーから「達郎さんはポイントカードを何枚くらいお持ちですか?」という質問。
ビックカメラとサクラヤと文楽のイヤホンガイドのカードなど6,7枚というところだと達郎さん。

・まりやさんのニュー・シングル「Dear Angie ~あなたは負けない」のグッズ・プレゼント
「Dear Angie ~あなたは負けない」の歌詞「心が折れたりしない」にちなんで芯が折れないシャープペンシル「オレーヌ」を20名にプレゼント。

・プレゼント
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」プレゼント係
http://www.tatsuro.co.jp

・それぞれの夜
7月3日発売のまりやさんのニュー・シングル。現在放送中の「NEWS23」のエンディング・テーマ「Dear Angie ~あなたは負けない」との両A面シングルで、3月まで「NEWS23 クロス」のエンディング・テーマだった「それぞれの夜」。
http://wmg.jp/mariya/

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

06月30日は、引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
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Motoharu Radio Show #154

2013年06月19日 | Motoharu Radio Show

2013/06/18 OnAir - 3rd. Week - 特集:『NO DAMAGE』第二回
01.Eurythmics:Sweet Dreams (Are Made of This)
02.Daryl Hall & John Oates:Maneater
03.The Police:Every Breath You Take
04.John Fogerty:Almost Saturday Night (with Keith Urban)
05.John Fogerty:Born On the Bayou (with Kid Rock)
06.佐野元春:ソー・ヤング
07.佐野元春:アンジェリーナ
08.佐野元春:彼女はデリケート
09.佐野元春:こんな素敵な日には
10.佐野元春:情けない週末
11.佐野元春:バイバイ・ハンディ・ラブ
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■内容の一部を抜粋
・1983年
「さて、1983年。今からちょうど30年前。みなさんはどのようにして過ごしてましたか? 今夜は1983年のレコードに注目してみます」と元春。

・Sweet Dreams (Are Made of This)
ユーリズミックスの1983年のヒット「Sweet Dreams (Are Made of This)」。

・Maneater
ホール & オーツ「Maneater」。

・Every Breath You Take
ポリスの「Every Breath You Take」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はジョシュ・ラウズ『Happiness Waltz』、ヴァンパイア・ウィークエンド『Modern Vampires of the City』、そしてジョン・フォガティ『Wrote a Song Everyone』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジョン・フォガティ『Wrote a Song Everyone』。

・ジョン・フォガティ
ジョン・フォガティ。米国のバンド、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルのギタリスト、そしてシンガー。カリフォルニア州バークレーの出身。現在68歳。ソングライターとしても素晴らしい曲をたくさん書いている。2005年には優れたソングライターとしてその功績が認められるソングライターズ・ホール・オブ・フェイムに殿堂入りしている。またシンガーとしても素晴らしい。独特のシャウトするようなざらついた声。ロックンロールやブルースにはぴったりの素晴らしい声の持ち主。'60年代後半から'70年代にかけてクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルは当時多くのヒット・レコードを出した。'60年代後半から'70年代にかけてといえばヴェトナム戦争が激しくなっていた時期。ヒッピー文化の真っ只中という時代だった。ロック音楽も混沌としていた時代。ちょっと訳のわからないサイケデリックのサウンドが受けていた時代。そんな中ブルースやカントリーといったアメリカのルーツ音楽にこだわったクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル。時代の中では異色の存在だったといえる。このバンドの魅力は何といってもソングライター、ジョン・フォガティの曲。「プラウド・メアリー」、「ダウン・オン・ザ・コーナー」、「バット・ムーン・ライジング」、「グリーン・リバー」そして「トラヴェリング・バンド」。1969年から1970年にかけてこの一年でなんと5曲のトップ10ヒットを持っていた。ジョン・フォガティ。その後、バンドは解散して一時、音楽界を引退していた時期もあったが、現在また表舞台に出て活躍している。そのジョン・フォガティが新しいレコード『Wrote a Song Everyone』を出した。クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル時代の曲を現代のミュージシャンたちとコラボレーションしている。デイヴ・クロール、キッド・ロック、ドウズ、ボブ・シーガー、そしてジェニファー・ハドソン。そうしたミュージシャンたちと素晴らしいセッションをしている。新しいレコード『Wrote a Song Everyone』から「Almost Saturday Night」はオーストラリア出身のカントリー歌手、キース・アーバントとのセッション。そして「Born On the Bayou 」はキッド・ロックとのセッション。2曲続けて。

佐野元春 : さて、1983年に出した僕のアルバム『NO DAMAGE』。今年はこのアルバムが出てちょうど30年目を迎えました。そこで今夜のMotoharu Radio Show。先週に続いてアルバム『NO DAMAGE』を特集します。先週もお話ししました。このアルバムが出た1983年。僕はニューヨーク、マンハッタンにいました。デビューして3年目でしたね。何か新しい刺激を求めて僕はニューヨークに行きました。その前にしばらく日本を離れるということで、旅立つ前の挨拶代わりに出したのがこのアルバム『NO DAMAGE』です。このアルバムが国内のチャートで1位になったということはニューヨークに行ってしばらくしてから知りました。うれしいという気持ちと同時に「ニューヨークでもっとすごいレコードを作るぞ」という、そんな気持ちになったのを覚えています。特集『NO DAMAGE』。まずはこの曲を聴いていただきたいと思います。当時、7インチ・シングルで出した「スターダスト・キッズ」という曲のB面に収録したのがこの曲のオリジナルです。その後、多少手を加えてアルバム『NO DAMAGE』に入れました。「ソー・ヤング」という曲ですね。この「ソー・ヤング」という曲。ソングライティングでいうとこの曲はライミングをたくさん使いました。韻を踏むというやり方ですね。英語と日本語を組み合わせてライミングは英語の単語を使って遊んでみました。"街のあちこちちで dynamite"、"くぐり抜けてきた lucky guy"、"息が詰まるほどhold me tight"、"教えてほしい no pain tonight" まぁ、そんな感じですね。曲の2番目、3番目のヴァースでもちょっと洒落たライミングをしているので、是非そこに注目していただけるとうれしいです。現在では特にヒップホップ、ラップのミュージシャンがごきげんなライミングをやってますけれども、おそらく当時国内の曲でここまで韻を踏んだ歌詞はなかったんじゃないかと思います。しかし、もしあるよということであれば、是非教えてください。僕も興味があります。ではアルバム『NO DAMAGE』からその曲を聴いてください。「ソー・ヤング」。

・ソー・ヤング

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO法人「もく(木)の会」。身体と環境にやさしい家作りを目指して集まった女性建築士ネットワーク。国産の木材に注目しシック・ハウスや日本の森林の抱える問題に取り組んできた。

・アンジェリーナ

佐野元春 : アンジェリーナ。この曲は一枚目のアルバム『BACK TO THE STREET』に入れた曲。僕のデビュー曲でもあります。1983年に出したアルバム『NO DAMAGE』。今年はこのアルバムが出てちょうど30年目を迎えたということで、今夜のMotoharu Radio Show。先週に続いてアルバム『NO DAMAGE』を特集しています。アルバム『NO DAMAGE』、このアルバムはひとことでいうと僕の初期のベスト・アルバムですね。それまで出した『BACK TO THE STREET』、『HEART BEAT』、そして『SOMEDAY』。この3枚のオリジナルに加えてシングルのB面、そして未発表の曲を収録したのが『NO DAMAGE』です。3枚目に出したアルバム『SOMEDAY』。このアルバムは幸運なことにベスト10ヒットしたんですが、1枚目と2枚目、アルバム『BACK TO THE STREET』と『HEART BEAT』ですね。これは大したヒットではありませんでした。まぁ、正直に言ってデビューしたのはいいけれども、せいぜいもってもアルバム3枚くらいですね、メインストリームの音楽と全然違うことやっていたので、そう長続きはしないんじゃないかと思っていました。それだったら思い通りのことをやろうということで、初期の3枚のアルバムを纏めて自己流のグレーテスト・ヒッツを作ろう、そんなことを考えて作ったのがこの『NO DAMAGE』というアルバムでした。まぁ、それまで大したヒットもしなかったし、レコード会社も渋い顔してるし、こうなったらやけのやんぱちだ、そんな若干投げやりな感じもありましたね。それが功を奏したのかわかりませんけれども、このアルバム『NO DAMAGE』はヒットしてチャートで1位となりました。ひとつ残念だったのはそのことを日本でではなく海外で知ったということです。そういうことであればバンドと一緒に祝杯をあげたかった。そんな気持ちでしたね。Motoharu Radio Show。『NO DAMAGE』リリース30周年目の特集続いてます。

・彼女はデリケート

佐野元春 : アルバム『NO DAMAGE』リリース30年目の特集続いてます。このアルバムを作ったときひとつ工夫してみたのはアルバムのアートワークでした。アルバムが出た1983年当時、僕はちょっと不満に思っていたのはアルバム・ジャケットのデザインでした。当時、国内のアルバムで僕自身、いいなと思うアルバム・デザイン、それほどありませんでした。そこで『NO DAMAGE』。このアルバムでは自分でやってみようと思いました。アルバムのアートワークはとても楽しかったですね。友人のフォトグラファーと一緒にちょっと風変わりな写真をいっぱい撮りました。それをコラージュして作ったのがアルバム『NO DAMAGE』のジャケットです。フロント・カバーは僕の頭の上に大きな岩がぶら下がってるという、何とも超現実的なイメージとなりました。当時、レコード会社はずいぶん苦情を言ってました。もうちょっとわかりやすいフロント・カバーを期待していたのだと思います。しかしアルバムは幸運なことにヒットしました。今では誰もがあのアルバム・ジャケット、ユニークでいいよねと言ってくれます。妥協しないでよかったなと思いました。Motoharu Radio Show。『NO DAMAGE』リリース30年目の特集。音楽に戻って「こんな素敵な日には」そして「情けない週末」2曲続きます。

・こんな素敵な日には
・情けない週末

佐野元春 : さて最近うれしいことがありました。僕の初期のライヴを記録したドキュメント、フィルム『NO DAMAGE』というドキュメントがあります。当時、全国で公開されたフィルムなんですけれども。これ不思議なことについ最近までそのフィルムの原盤が行方不明でした。関係者に聞いたり、あちこち探したんですが、なかなか見つかりませんでした。ところがよく調べてみたら、これがなんとレコード会社の倉庫の奥深いところにあったということです。さっそくふたを開けて、当時アナログで撮ったものですからデジタルに変換して音と映像をリマスタリングしました。映像のマスタリング、プラス5.1サラウンドですね。'80年代のフィルムがたぶんいい感じで現代的によみがえっているのではないかと思います。そしてこのフィルム『NO DAMAGE』が近いうちに全国の映画館で上映されるという、そんなニュースを聞きました。これは僕もとても楽しみです。今年は『NO DAMAGE』リリース30年目。番組では先週、今週2週に渡ってアルバム『NO DAMAGE』を特集しました。特集最後はこの曲。この曲は当時沢田研二さんに提供したその曲のセルフカヴァーですね。曲は「バイバイ・ハンディ・ラブ」。

・バイバイ・ハンディ・ラブ

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
7月2日火曜日、夜11時。
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Sunday Song Book #1079

2013年06月16日 | Sunday Song Book

2013年06月16日プレイリスト
「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」
1. それぞれの夜 / 竹内まりや 7月3日発売ニューシングル
2. THE THEME FROM BIG WAVE (LIVE) / 山下達郎
3. SPARKLE (LIVE) / 山下達郎
4. 僕らの夏の夢 (LIVE) / 山下達郎
5. プロポーズ (LIVE) / 山下達郎
6. 恋のブギ・ウギ・トレイン (LIVE) / 山下達郎
(2012/03/31 神奈川県民ホール "PERFORMANCE 2011-2012")
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■内容の一部を抜粋
・近況
6月に書くべき曲のタイアップが飛んで、ゆっくりとできると思いきや、現在はまりやさんが出雲市のために書いた曲のミックスや、自分のシングルの準備、ツアーの準備、今年の秋にリマスタリングして出すカタログのライナーの準備で、けっこう忙しいそうだ。プライヴェートでも領収書の整理をしているという。

・それぞれの夜
7月3日発売のまりやさんのニュー・シングル。現在放送中の「NEWS23」のエンディング・テーマ「Dear Angie ~あなたは負けない」との両A面シングルで、3月まで「NEWS23 クロス」のエンディング・テーマだった「それぞれの夜」。作詞作曲はまりやさんで、アレンジは達郎さん。楽器もほとんど達郎さんがひとりで演奏している。ピアノだけ難波弘之さん。杉真理さん作詞作曲の「Dear Angie ~あなたは負けない」はブリティッシュ色むんむんだが、「それぞれの夜」は達郎さんなのでアメリカン・アメリカンな仕上がりになってるそうだ。カップリングはビートルズ・カヴァーで「YOUR MOTHER SHOULD KNOW」が入ってる。通常盤「Dear Angie ~あなたは負けない」はもう一曲多くて「THIS BOY」も収録されている。初回限定盤「Dear Angie ~あなたは負けない」はDVD付きで「Dear Angie ~あなたは負けない」のミュージック・ビデオ、2000年に行われた「SOUVENIR」ライヴから「元気を出して」のライヴ映像を収録している。ライヴ映像を商品にするのも初めてのこと。
http://wmg.jp/mariya/

・山下達郎ライブで棚からひとつかみ
今週は2ヶ月に一度の聴取率週間なので「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」。ライヴ特集というほどチェックがしきれないのでパッと選んだという。最新ライヴ「PERFORMANCE 2011 - 2012」の音源もほとんどオンエアせずに来たので、そのあたりをかけてみようと思い、いちばん上にあった昨年2012年3月31日の神奈川県民ホールのPA OUTを試しに聴いてみたら意外と出来が良かったそうだ。なので今週はその音源をオンエアすることにしたとか。ライヴ・レコーディングのソースからミックス・ダウンする時間がなく、PA OUTをデジタル・プロセッシングしたソースでモノラルに近いが、そのほうがインディな感じがしていいと達郎さん。

・THE THEME FROM BIG WAVE (LIVE)
・SPARKLE (LIVE)
最新ライヴ「PERFORMANCE 2011 - 2012」のオープニング・ナンバー「THE THEME FROM BIG WAVE」と2曲目の「SPARKLE」。2012年3月31日に行われた神奈川県民ホール公演のPA OUT。

今年のツアー「PERFORMANCE 2013」は8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。詳しいスケジュールとチケットの販売方法は山下達郎のオフィシャル・ホームページの「Live」にアップしている。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

それに先駆けて5月3日、4日に大阪のフェスティバルホールのこけら落とし公演を行った。リクエストが殺到しているものの、ライヴ音源のチェックすらまだできてないのだとか。また機会があればとのこと。

・僕らの夏の夢 (LIVE)
最近の曲で2009年の「僕らの夏の夢」。ライヴ音源はまだオンエアしたことがなかったと達郎さん。2012年3月31日に行われた神奈川県民ホール公演のPA OUT。

・セットリスト
リスナーからの質問で「セットリストはどうやって決めるのですか?」。
「自分の歌いたい曲ですよ。あとお客さんがどういう曲が好きかなとか、そういうアレです。セットリストは100パーセント、自分で決めます。人の指図は受けません。それを30年以上、全くひとりでやっております」と達郎さん。

・プロポーズ (LIVE)
せっかくなので新しいアルバム『RAY OF HOPE』の曲で「プロポーズ」と達郎さん。2012年3月31日に行われた神奈川県民ホール公演のPA OUT。

・恋のブギ・ウギ・トレイン (LIVE)
時間の関係でいきなりこの日のラスト曲「恋のブギ・ウギ・トレイン」。2012年3月31日に行われた神奈川県民ホール公演のPA OUT。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

06月23日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #153

2013年06月13日 | Motoharu Radio Show

2013/06/11 OnAir - 2nd. Week - 特集:『NO DAMAGE』第一回
01.The Ad Libs:The Boy from New York City
02.STING:Englishman in New York
03.Ben Sidran:New York State Of Mind
04.Vampire Weekend:Everlasting Arms
05.Vampire Weekend:Step
06.Barbara Lewis:Hello Stranger
07.佐野元春:スターダスト・キッズ
08.佐野元春:ガラスのジェネレーション
09.佐野元春:サムデイ
10.佐野元春:イッツ・オーライト
11.佐野元春:ハッピーマン
12.佐野元春:グッドバイからはじめよう
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■内容の一部を抜粋
・特集:『NO DAMAGE』第一回
番組後半は元春の1983年のレコード『NO DAMAGE』を特集する。

・The Boy from New York City
ジ・アドリブスの「The Boy from New York City」。

・Englishman in New York
スティングの「Englishman in New York」。
番組前半はニューヨークについて歌ったレコードを集めている。

・New York State Of Mind
「New York State Of Mind」のオリジナルはビリー・ジョエル。ベン・シドランがカヴァーしている。
曲の中では"休暇を取って地元から出たがるヤツもいる マイアミ・ビーチやハリウッドに飛んだりして でも僕はハドソン・リバー沿いのグレイハウンドバスに乗っている 僕の心はニューヨークへの思いでいっぱいなんだ"と歌っている。元春は個人的にはこのベン・シドランの「New York State Of Mind」のほうが好きなんだとか。 

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はジョシュ・ラウズ『Happiness Waltz』、ヴァンパイア・ウィークエンド『Modern Vampires of the City』、そしてジョン・フォガティ『Wrote a Song Everyone』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はヴァンパイア・ウィークエンド『Modern Vampires of the City』。

・ヴァンパイア・ウィークエンド
米国、ニューヨーク出身のインディ・ロック・バンド。メンバーは大学在籍中に知り合って2006年にバンドを結成した。現在まで2枚のスタジオ録音盤を出している。2008年に出したデビュー・アルバムが全世界で大ヒットした。アフリカのリズムを取り入れたポップ・サウンド。ちょうど'80年代に同じニューヨークのバンド、トーキング・ヘッズがやっていたようなアプローチをしていた。ヴァンパイア・ウィークエンドは現代のバンドだからトーキンクグヘッズよりももっと直接的でダンサブルなサウンドになっている。
「そうですね。僕もニューヨークにいたことがあって、そのときに感じたのは人種に関係なく、リズムとかビートに人々がとても強い関心を持っているということですね。とにかく世界中からいろいろな人たちが集まっていますから、リズムの取り方、グルーヴの感じ方というのは本当に人それぞれという感じです。例えばダウンタウンにあるライヴハウスですね。そこには様々な地域から来たミュージシャンが集まっています。中南米の人も入ればアフリカ系の人もいる。ブラジル系の人もいる。もちろん白人もいて、僕のようなアジア系もいるといったような感じですね。そしてそのライヴハウスでセッションが始まると、みんなそれぞれのリズムでグルーヴを作ってゆくということになります。そこにはルールもないし、やってはいけないということは何もありません。最初はバラバラなんですけれども、不思議なことにそれがだんだん交じり合って、何ともいえない新しいグルーヴが生まれてきます。ニューヨークという街はそのような街ですね。様々な人種が自分の文化を持ち寄って他の文化と融合さしていく。そこにとてもダイナミックな変化が起こるということですよね。ですのでニューヨークのバンド、例えば先ほど話に出てきたトーキング・ヘッズ、あるいはポール・サイモンですよね。彼らはそうした非欧米の音楽を自分たちの中に取り入れることで何か新しいものを作り上げてました。そうした音楽的実験もニューヨークならではといえることができます。今回取り上げたヴァンパイア・ウィークエンドもそうした実験をしているグループのひとつです。新しいアルバムが出ました。アルバム・タイトルが『Modern Vampires of the City』今回のアルバムではそのアフリカ音楽の要素はだいぶ少なくなっているようです。代わりにリズムはもっとシンプルに、そして音はもっとオーガニックに、そんな変化を感じました」と元春。
新しいアルバム『Modern Vampires of the City』から「Everlasting Arms」と「Step」の2曲。

・Hello Stranger
元春がニューヨークに行ったのは1980年代の前半。ケネディ空港からタクシーに乗ってマンハッタン市内に至るまで左側にイースト・リバーを見ながら街に入ってゆく。そのときタクシーのカーラジオから聴こえてきた曲がバーバラ・ルイスの1964年の曲「Hello Stranger」だったとか。曲の中では"久し振りね ずいぶん長い間会ってなかったわね 心が揺れちゃうから からかったりしないでね"と歌われるとても切ない歌。でも元春にとっては「Hello Stranger」という曲はマンハッタンという街が訪問者である元春をやさしく迎えてくれる、そんな挨拶代わりの曲に聴こえたのだとか。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「福井市環境パートナーシップ」。行政や企業、そして市民が連携して環境保全に取り組めるよう支援している団体。セミナーやイベントで環境活動の普及に努めている。

・スターダスト・キッズ
元春の1983年のレコードで「スターダスト・キッズ」。

佐野元春 : 1983年、27歳のときですね。僕はマンハッタンにいました。その前にしばらく日本を離れるということで旅立つ前に一枚アルバムを出しました。それが『NO DAMAGE』というアルバムです。このアルバムが国内のチャートで1位になったということはニューヨークに行ってしばらくしてから知りました。うれしかったですね。とにかくそのときの自分は前へ前へという感じでニューヨークでの新しい生活で忙しくしていました。さて、アルバム『NO DAMAGE』。リリースが1983年ですね。今年はこのアルバムが出てちょうど30年目を迎えました。そこで今夜のMotoharu Radio Show。アルバム『NO DAMAGE』を特集します。

・ガラスのジェネレーション
・サムデイ

佐野元春 : アルバム『NO DAMAGE』。このアルバムはひとことでいうと、佐野元春、僕の初期のベスト・アルバムです。'80年デビューからの『BACK TO THE STREET』、『HEART BEAT』、そして『SOMEDAY』。この3枚のオリジナル・アルバムに加えてシングルのB面、そして未発表の曲を収録したのがこのアルバム『NO DAMAGE』です。しかし、これはベスト盤といってもオリジナル・アルバムと同じようにとても充実した内容になりました。初期の僕の音楽を聴いてもらうときにはとてもいいレコードだと思います。このアルバムでは僕が多感な頃聴いたビートルズ、ディラン、フィル・スペクターといった'60年代、'70年代ポップロックへのリスペクトを込めて作りました。ソングライティングでいうと自分が生まれ育ったこの東京、街というのをテーマにして、そこに暮らす少年や少女たちの感情を歌にしてみました。本当のことを言うと、それまで大したシングル・ヒットもなかったんですけれども、このアルバムでは自らグレーテスト・ヒッツ・アルバムと言ってました。そんなふうに楽しみながら作ったのがこのアルバム『NO DAMAGE』です。ではこのアルバムから「イッツ・オーライト」、「ハッピーマン」2曲聴いてください。

・イッツ・オーライト
・ハッピーマン

佐野元春 : アルバムリリース30周年目を迎えて今夜のMotoharu Radio Show。アルバム『NO DAMAGE』を特集しています。このアルバムを作った当時僕は26歳でした。当然洋楽も聴いて、国内の音楽も聴いていました。特に'60年代、'70年代ビート・バンドの音楽、そしてシンガー・ソングライターの音楽をよく聴いていました。ザ・フー、ストーンズ、キンクス、ビートルズ、そしてボブ・ディランですね。そうした音楽の特にリリック、詩の内容が気になっていました。これらの音楽に共通しているのは大人たちに向けた反抗心ですね。フーの「My Generation」、ストーンズの「Satisfaction」、あるいはビートルズの「Help!」。みんな大人たちにとっては痛恨の一撃とも言える名フレーズがたくさん入ってます。しかし当時、国内のポップ音楽を聴いてみると、そうしたごきげんなロックンロールがほとんどありませんでした。I LOVE YOU、YOU LOVE MEをテーマにした、いわゆる50S'のロックンロールのステレオタイプなロックンロールばかり。そこで自分で曲を書いてみようと思いました。「ガラスのジェネレーション」、"つまらない大人にはなりたくない"。「スターダスト・キッズ」、"本当の真実がつかめるまでCarry On"。街の子どもたちが大人と向かい合うとき、ひとつの武器になるようなラインですよね。このアルバム『NO DAMAGE』にはそんなことを考えてた僕の初期の曲がいっぱい詰まったアルバムだといえます。特集『NO DAMAGE』。そろそろ時間がなくなってしまいました。この続きはまた来週届けたいと思います。アルバム『NO DAMAGE』、このアルバムを発表して僕はニューヨークに行きました。それまで応援してくれたファンに何かメッセージを残したいと思ってこの曲をレコーディングしました。「グッドバイからはじめよう」。今夜はこの曲を聴きながらお別れです。

・グッドバイからはじめよう

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1078

2013年06月09日 | Sunday Song Book

2013年06月09日プレイリスト
「アラン・オデイ追悼 Part 2」
1. DEAR ANGIE~あなたは負けない / 竹内まりや 7月3日発売ニューシングル
2. I LOVE YOU Part 2 / 山下達郎 "ビッグ・ウェイヴ" '84
3. MERMAID / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
4. FRAGILE / 山下達郎 "コージー" '98
5. LADY BLUE / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
6. LOVE CAN GO THE DISTANCE / 山下達郎 '99
7. JODY / 山下達郎 "ビッグ・ウェイヴ" '84
8. ANGEL OF THE LIGHT (DEMO) / ALAN O'DAY '08
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■内容の一部を抜粋
・近況
急に今月中に締め切りの曲書きの仕事がなくなったそうだ。先週は今年入って初めて一息つくことができ、観たかった溝口健二の映画に行けて、心の洗濯ができた一週間だったとか。今週は原稿を書いたり、マスタリングをしたりする一週間になるという。

・アラン・オデイ追悼特集
先週に引き続いてアラン・オデイ追悼特集。

・Dear Angie ~あなたは負けない
7月3日発売のまりやさんのニュー・シングル。3月まで「NEWS23 クロス」のエンディング・テーマだった「それぞれの夜」との両A面シングルで、「Dear Angie ~あなたは負けない」は現在放送中の「NEWS23」のエンディング・テーマ。カップリングはビートルズ・カヴァーで「YOUR MOTHER SHOULD KNOW」が入ってる。通常盤「Dear Angie ~あなたは負けない」はもう一曲多くて「THIS BOY」も収録されている。初回限定盤「Dear Angie ~あなたは負けない」はDVD付きで「Dear Angie ~あなたは負けない」のミュージック・ビデオ、2000年に行われた「SOUVENIR」ライヴから「元気を出して」のライヴ映像を収録している。ライヴ映像を商品にするのも初めてのこと。

・I LOVE YOU Part 2
1984年のアルバム『BIG WAVE』から「I LOVE YOU Part 2」。もともとCMに使われてた曲「I LOVE YOU」に、「もうひとつメロディをつけたらおもしろいんじゃないか」とアランから助言があり、ふたりで考えて、アランが詩を書いた。作詞作曲はアラン・オデイ & 山下達郎。

・MERMAID
1986年のアルバム『POCKET MUSIC』から「MERMAID」。アラン・オデイらしいロマンチックな作品。人魚と会って人魚に恋してしまう男の話。アラン・オデイはとにかくロマンチックな人だったので女性にキュンとする作品が多い。

先日、達郎さんのビジネス・パートナーの小杉理宇造さんとアランの話をしたそうだ。小杉さんは1984年のアルバム『BIG WAVE』当時はA & Rで、アランがあまりにも厳しく達郎さんの英語の矯正、トレーニングをしているのを見かねて、「そんなに厳しくやることはないじゃないか。もう少し抑制してほしい」とお願いしたところ、アランは「いや、タツ(達郎さん)が徹底的にやってくれと言ってるから、僕だってそんなにやりたくないんだけどやってるんだ」と話したとか。その話を聞いた達郎さんは「わたし、全然そんな記憶ないんですよ(笑)。アランは僕にそう言われたので、それだったらということで、心を鬼にして徹底してやったんだと、そういうようなことを、わたしのビジネス・パートナーにしていたと先週聞きましてですね。なるほど人の記憶は当てになんない。でも、それのおかげで、まっ、本当にはじめからそういう具合にいろんなことを指摘されて、この際だから徹底的に自分の発音を直そうと思って、自分からアランにお願いしたんだと、たぶん思います」と話した。

・FRAGILE
1998年のアルバム『COZY』から「FRAGILE」。間奏のフリューゲルホーンはランディ・ブレッカー。ランディ・ブレッカーを大阪まで追っかけて大阪でソロを吹いてもらったそうだ。

・LADY BLUE
先日、佐藤博さんが亡くなったときも追悼特集でかけた。「追悼特集で同じ曲を相次いでかけるというのは、やっぱりこっちが年なわけですね」と達郎さん。1986年のアルバム『POCKET MUSIC』から「LADY BLUE」。

・山下達郎ライブで棚からひとつかみ
来週6月16日は聴取率週間なので上から何かやれとお達しがあったとか。来週は気分を変えて達郎さんのライヴ・ヴァージョンの特集で「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」。5月3日、4日のフェスティバルホールのライヴはまだミックスダウンしてる暇がないそうだ。古いところ、新しいところ、いろいろよって、見繕って「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」。

・ムーン時代のアナログ盤
暇がなくて準備が整わず遅れてしまったが『OPUS All Time Best 1975 - 2012』にちなんだプレゼント。『OPUS』はベスト・アルバムなのでムーン時代のアナログ盤。オリジナルの見本盤で達郎さんが持ってるストックの中から放出。サイン入りでプレゼント。くれぐれもヤフオフ等のオークションには流さないこと。現在はライヴ・アルバム『JOY』。3枚組で当時もテスト盤をほとんど作らなかったので2名にプレゼント。「史上最後の3枚組」という当時の帯のコピー、CDとは曲順が違うし、編集の都合で一瞬「高気圧ガール」のイントロが入る。ライヴ・アルバムなのでムーンのカタログの中でいちばん売り上げが低かったアルバムなので、アナログ盤もそんなにプレスしてないそうだ。今日までに信じられないほど応募のハガキが届いていて、『JOY 2』を出すときにアナログ盤を復刻しようかと考えてるとか。来週発表の予定。

・プレゼント
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」プレゼント係
http://www.tatsuro.co.jp

・着うた配信
6月12日水曜日からまりやさんの新曲「Dear Angie ~あなたは負けない」の着うた配信がスタート。詳しくは「Dear Angie ~あなたは負けない」スペシャルサイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

達郎さんが主題歌を担当するNHKのドラマ10「第二楽章」。NHK総合テレビ毎週火曜日午後10時、連続9回のドラマ。出演は羽田美智子さん、板谷由夏さん、谷原章介さん。いよいよ今週が最終回。
http://www.nhk.or.jp/drama10/dainigakushou/

この主題歌「コンポジション」も着うた配信されている。
「これでもですね、けっこう着うた向きなんじゃないかと思います。耳元で聴こえますので。特に夜の電話をかける場合はですね、相手の耳元にですね、この『コンポジション』ながれますので、ちょっといいかなと思いまして。自画自賛したりして(笑)。よろしくお願いします」と達郎さん。
CD化はもう少し先の予定で発表できる段階になればお報せするとのこと。

・LOVE CAN GO THE DISTANCE
リスナーからのリクエストがいちばん多かった曲。1999年のシングルでNTTコミュニケーションズのCMのタイアップ。遠距離恋愛がテーマだったので、アランにCMのテーマと「愛は距離を超えるとかそういうのないのか」とメールを書いて送ったところ、返事が「LOVE CAN GO THE DISTANCE」というタイトルがいいというもので、これに基づいて曲を書いて、このころからカセットじゃなくてデータのやりとりがはじまったとか。

・JODY
1984年のアルバム『BIG WAVE』から「JODY」。このほか2曲のコラボレーションがある。「クリスマス・イブ」のイングリッシュ・ヴァージョンと少年隊の「湾岸スキーヤー」(作曲にもアランが関わっている)。

・ANGEL OF THE LIGHT (DEMO)
アランに詩を発注する場合はほとんど曲が先。曲のデモをアランに送って、彼がそれに歌を入れて戻してくれてたとか。今日の最後はアランの歌うデモ・ヴァージョン。2008年のシングル「ずっと一緒さ」のカップリング「ANGEL OF THE LIGHT」。これが最後のコラボレーションになった。「ANGEL OF THE LIGHT」の譜面を見て、アラン自らピアノを弾いて、コンピューターで打ち込んで、歌を歌っている。
「仕事が一段落したら墓参りに行かなきゃ」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

06月16日は、「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #152

2013年06月05日 | Motoharu Radio Show

2013/06/04 OnAir - 1st. Week - 特集:JOY & HAPPINESS
Katrina & The Waves:Walking On Sunshine
Daryl Hall & John Oates:You Make My Dreams
ザ・ピーナッツ:ジューン・ブライド
Josh Rouse:Start Up a Family
Steve Winwood:Back In the High Life Again
Red Hot Chili Peppers:The Zephyr Song
Ian Dury & The Blockheads:Reasons to Be Cheerful, Part 3
Chic:Good Times
Bill Withers:Lovely Day
Mama Cass Elliot:Dream a Little Dream of Me
Spanky & Our Gang:Lazy Day
佐野元春 & The Coyote Band:君と往く道
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■内容の一部を抜粋
・特集:JOY & HAPPINESS
「さて、6月に入りました。Motoharu Radio Show、6月、ジューン・ブライドにちなんでテーマは"JOY & HAPPINESS"。喜びと幸せを感じる曲を集めてみます」と元春。

・Walking On Sunshine
カトリーナ & ザ・ウェイブスの「Walking On Sunshine」。

・You Make My Dreams
ホール & オーツの1981年の「You Make My Dreams」。

・ジューン・ブライド
ザ・ピーナッツの「ジューン・ブライド」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はジョシュ・ラウズ『Happiness Waltz』、ヴァンパイア・ウィークエンド『Modern Vampires of the City』、そしてジョン・フォガティ『Wrote a Song Everyone』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジョシュ・ラウズ『Happiness Waltz』。

・ジョシュ・ラウズ
米国ネブラスカ出身のソングライター、現在41歳。幼い頃から米国各地を転々として現在はナッシュビルを拠点として活動している。これまでに10枚のスタジオ・アルバムを出している。とても繊細な音と言葉を持ったソングライター。自分の人生のこと、家族のこと、そして現代の日常生活についてテーマにした曲が多いようだ。全体的に'70年代のソフトロックの影響を感じる。他のソングライターでいうと、例えばロン・セクスミスと同じ質を持ったソングライター。そのジョシュ・ラウズが新しいレコードを出した。11枚目のスタジオ・アルバムでタイトルは『Happiness Waltz』。プロデュースはブラッド・ジョーンズ。自分でもレコードを出しているギター・ポップ傾向のミュージシャンでもある。ジュシュ・ラウズのアルバム『Happiness Waltz』から「Start Up a Family」。僕たち二人、新しい家族をはじめようと歌っている。

・6月、ジューン・ブライド
6月は「ジューン・ブライド」といって結婚式の多い時期。欧米では天候もよくウェディングにはうってつけの季節。古くから6月に結婚すると生涯幸せな結婚生活ができるという言い伝えがある。しかし日本ではこの季節は梅雨時。それでも験を担いでなのか他の季節に比べて結婚式は多いそうだ。ホテルなどでは他の月に比べて料金はちょっと高め。あまり縁起を担がないのであれば「仏滅プラン」が割安なんだとか。「大事な行事なのでこれから結婚をなさるカップルはしっかり検討したいところですね」と元春。

・Back In the High Life Again
スティーヴ・ウィンウッドの「Back In the High Life Again」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO「砂浜美術館」。高知県黒潮町で活動する団体。長さ4キロメートルの美しい砂浜を美術館に見立て、四季折々のオリジナル企画を行っている。

・The Zephyr Song
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「The Zephyr Song」。

・6月、ジューン・ブライド その2
日本でも昔は6月の結婚式は人気がなく式場はどこも閑散としていたとか。そこでビジネスマンが目を付けたのが欧米の風習「ジューン・ブライド」。「6月の花嫁は幸せになれます」と宣伝してだんだん広まっていったそうだ。「今月ウェディングを控えたカップルのみなさん、どうぞお幸せに」と元春。

・Reasons to Be Cheerful, Part 3
・Good Times
・Lovely Day
イアン・デューリー & ザ・ブロック・ヘッズの「Reasons to Be Cheerful, Part 3」、シックの「Good Times」、ビル・ウィザースの「Lovely Day」を3曲続けて。

佐野元春 : 世の中不幸なこともあれば幸せなこともあります。ポップソングもそうした人々の心を見て手を替え品を替えいろいろなテーマで歌われています。中でも「JOY & HAPPINESS」。喜びと幸せをテーマにした曲というのはけっこうありますね。次に聴いてみたい曲はキャス・エリオットのレコード。米国'60年代、ママス & パパスというグループがいました。そのグループのヴォーカリスト。とても貫禄のある体つきから女性なんですけれどもママ・キャスなんて呼ばれて人気がありました。曲は「Dream a Little Dream of Me」。これはポピュラー・ソングのスタンダード・ナンバーですね。いつも私のことを夢見ていて頂戴、そんなふうに歌われています。そしてもう一曲、これはスパンキー & アワ・ギャングのレコード。'60年代に活躍したグループです。このグループの音楽、とても素晴らしいです。ブルース、カントリー、ジャズ、そうした音楽の要素が個性的に混ざり合ってます。ちなみに日本のピンキーとキラーズのお手本になったと言われてるグループです。興味のある方は是非、ユーテューブなどでご覧にになってください。曲は「Lazy Day」。ママ・キャス・エリオット、そしてスパンキー & アワ・ギャングの曲2曲続きます。

Dream a Little Dream of Me
Lazy Day

曲をかけ終えて。
「ちなみにスパンキー & アワ・ギャングのリード・ヴォーカリスト、スパンキー・マクファーレン。'80年代に再結成したママス & パパスに加入して、亡くなったキャス・エリオットの代役を務めました」と元春。

・食事とペット
リスナーからの「食事とベッド」、ふたりはピーナッツ、大好きな曲ですというコメントを読んで。
佐野元春 : 先日、どこかのメディアで、この僕のアルバムを紹介してくれて、それはうれしいんですけれども、アルバムの曲目を見てみると、「食事とベッド」という曲が「食事とペット」になっていて、あぁ、これもいいんじゃないかなと楽しい気持ちになりました。

・君と往く道
「今夜は6月、ジューン・ブライドにちなんで特集"JOY & HAPPINESS"。喜びと幸せを感じる曲を集めてきました。これから散歩をするにはいい季節ですよね。大事な人と是非手を繋いでこの曲を聴いいていただけたらなぁと思います」と元春。
佐野元春 and The Coyote Bandの新しいアルバム『ZOOEY』から「君と往く道」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1077

2013年06月02日 | Sunday Song Book

2013年06月02日プレイリスト
「アラン・オデイ追悼 Part 1」
1. THE THEME FROM BIG WAVE / 山下達郎 "ビッグ・ウェイヴ" '84
2. EVERY NIGHT / 竹内まりや "ミス・M" '80
3. YOUR EYES / 山下達郎 "フォー・ユー" '82
4. MAGIC WAYS / 山下達郎 "ビッグ・ウェイヴ" '84
5. ONLY WITH YOU / 山下達郎 "ビッグ・ウェイヴ" '84
6. THE GIRL IN WHITE / 14 KARAT SOUL '88
7. LOVE STORM / NICK DeCARO "LOVE STORM" '90
8. FISH! / JEFFREY FOSKETT '96
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。新曲の曲書きに入っていて今月下旬までにあげなければならないとか。曲書き、歌詞、スタジオでレコーディング、ミックス、マスタリングとお籠りが続くという。

・アラン・オデイ追悼特集
「わたくしの英語の詩、わたくし英語の曲をずいぶんたくさん歌っておりますが、ほとんど英語の詩はアラン・オデイというシンガー・ソングライターに作詞を依頼して三十数年やってまいりました。アラン・オデイ、カリフォルニア生まれのですね、わたくしの英語のパートナーが先日亡くなりました。享年72歳でございます。1940年の10月3日生まれでございます。わたくしとちょうど一回り違う人なんですが。突然の訃報でありまして。ひじょうに衝撃を受けております。なんと申しましても彼にずーっと英語の作詞を依頼しておりましたのでですね、彼以外でもう誰も、ここの二十数年間ですね、やったことがありません。そのうえに彼はひじょうに私と気が合う人でですね、私の歌詞の、こう歌いたいというそういうような世界を的確に実現して、表現してもらっておりましたので、これからもう英語の詩の新曲は作れないのかなという、そういうようなことも考えつつ、今日はアラン・オデイの追悼特集をさせていただきます。今まで番組で追悼特集というのをたくさんしましたが、本当の身内というのは生まれて初めてでございますのでですね。大変残念なんですが。本当はアラン・オデイのソングライター、あるいはシンガー・ソングライターとしての軌跡を先にやるべきなんでしょうが、身内なのでアランと僕の作品の歴史を辿りつつ、彼の追悼するほうが本筋だと思います。今日は追悼特集のパート1で、今週来週二週間かけまして、山下達郎とアラン・オデイのコラボレーションの作品の数々、わたくしが歌ってる作品、それから人のために作った作品、いろいろんかたちがありますが、いろいろな音源をお聴きいただきつつ、アラン・オデイの業績を偲びたいと思っております。それが済みましたらアラン・オデイのアメリカでのいろいろな作品ご紹介できればと思っておりますが、とりあえず今週来週はわたくしとアランの作品でお聴きをいただきたいと思っております」と達郎さん。

・THE THEME FROM BIG WAVE
1980年ぐらいから仕事をはじめて、英語の詩がアラン・オデイとうまくいったので、1984年に来日してもらって、一ヶ月ほど滞在してもらって作詞を頼み、それで出来上がったアルバムが1984年の『BIG WAVE』という作品。サーフィン映画のサウンドトラックとして作られたアルバム。達郎さんがアラン・オデイと「サーフィンというのはひじょうに孤独なスポーツなんじゃないか。海の上でひとりで波を待っている。それは社会生活不適応であったり、人とコミュニケーションを取りにくかったり、そういう人たちが波の上でひとりで波を待ってるときが、いちばん彼にとっての真実の時間なんじゃないか」とディスカッションしていたら、達郎さんの投げかけたテーマに興味を持ち、アランが書いてきたのが「THE THEME FROM BIG WAVE」の歌詞だった。

・EVERY NIGHT
アラン・オデイは5月17日に72歳で亡くなった。もともと達郎さんのビジネス・パートナーの小杉理宇造さんが音楽出版社にいるときに、南沙織さんのレコーディングでLAに行ったときに、曲かコーラスかどちらかでアラン・オデイが来て仲良くなった。36年前のこと。小杉さんは当時、達郎さんのディレクターだったこともあり、もともと洋楽指向だった達郎さんが英語の詩を作って曲を書きたいと言ったら、アラン・オデイに声をかけて、アランが詩を何編か送ってきたそうだ。いちばん最初はその詩に曲をつけるかたちではじまったとか。最初に世に出た曲が「EVERY NIGHT」。まりやさんの1980年のアルバム『ミス・M』に収録されている。「EVERY NIGHT」はまりやさんに書いた曲ではなかったが、まりやさんがロスで録音するのに曲を探していたので、達郎さんが「この曲どうだ?」と言ったらこの曲が採用されたという。デヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイト、スティーヴ・ルーカーサーというエアプレイのメンツと、アラン・オデイがコーラスで参加。達郎さんのベスト『OPUS All Time Best 1975 - 2012』初回盤のボーナスCDには未完成のセルフカヴァーが収められている。

・YOUR EYES
「EVERY NIGHT」がうまくいったので1981年からは本格的にアラン・オデイに作詞を依頼するようになる。当時はネットなどない時代だったので、カセットにデモを入れて空輸し、郵便で返ってくると素晴らしい詞がついていた。1982年のアルバム『FOR YOU』から「YOUR EYES」。

・MAGIC WAYS
「YOUR EYES」がうまくいったので英語のアルバムを制作することを考えるようになったという。その矢先にサーフィン映画のサウンドトラックの話が舞い込み、当時のサウンドトラックは曲集だったので、半分英語の詩のオリジナルで、半分はビーチボーイズのカヴァーという企画になった。それが『BIG WAVE』という作品。オリジナルは全面的にアラン・オデイに英語の作詞を依頼して、それまで出ていた「悲しみのJODY」を英語詞にした「JODY」もあるが、純粋に新曲に詩をつけてもらうことになった。前のようにカセットを空輸してたら間に合わないので、来日して一ヶ月ほど滞在してもらって、ディスカッションして作詞してもらうことになった。それまでは日本にいるアメリカ人やイギリス人に英語詩を書いてもらっていたが、どのくらいプロフェッショナルなのかよくわからず、そういうのがあまり好きじゃなかったので、どうせやるならアメリカで実績のある職業作家に書いてほしかったが、当時はなかなかスムーズにはいかなかったそうだ。アラン・オデイと達郎さんの場合は個人的なコネ、個人的な人間関係ではじまり、ひじょうに幸運だったとか。『BIG WAVE』から「MAGIC WAYS」。

・ONLY WITH YOU
1984年の『BIG WAVE』から「ONLY WITH YOU」。アラン・オデイに1983年の後半に来日してもらい、ディスカッションしながら作詞をしてもらった。その中でレコーディングでは歌のディレクションもしてもらって、そのときに「おまえの英語はおかしい」と言って徹底的にしごかれて、そのおかげでいわゆる雰囲気英語を直せたのだという。そういう原則性を教えてもらって感謝してもし足りないと達郎さん。今聴くと「YOUR EYES」は適当な英語なので不完全だが、『BIG WAVE』以降はアランに教えてもらったことを踏まえつつ発音を矯正していったそうだ。アラン・オデイも達郎さんの歌い癖とかそれほど英語が完璧ではないとわかったので、気を遣って歌い易い言葉を使って、言いにくい言い回しを使わずに、それに彼のロマンチシズムが加わって、いい仕事ができるようになった。「ONLY WITH YOU」はサンデー・ソングブックのオープニング・テーマとして長く使ってる曲で、そのヴォーカル・ヴァージョン。アラン・オデイの女性に対する忠誠と不信、彼独特のロマンチシズムが遺憾なく発揮された詩。

・THE GIRL IN WHITE
後半は達郎さんとアラン・オデイのコラボレーション作品の中から人が歌ってくれた曲を集めて。1988年にCMの仕事で、ニュージャージーの黒人のアカペラのコーラス・グループ、14カラット・ソウルを起用するので、そのCMの曲を書いてくれという仕事が舞い込む。ウィスキーのCMで、それだったらアラン・オデイに作詞してもらって出来たのが「THE GIRL IN WHITE」。日本で14カラット・ソウルのシングルとして発売された。いわゆる逆輸入もので日本人がプロデュースした外国人の作品。達郎さんの曲とプロデュース。14カラット・ソウルは'70年代から活動していて、ドゥーワップのグループでもアカペラ専門。リズムボックスもピアノもない正真正銘のアカペラ。その場でダビングしてしまう。最後にピッチが崩れた。1988年のアルバム『僕の中の少年で』で達郎さんもセルフかヴァーしている。

・LOVE STORM
1990年を過ぎた辺りから逆カヴァー・ブームが起こる。日本の曲を外国人のシンガーが歌う、英語の詩をつけて歌うのがブームになった。そうなると勝手に英語の詩をつけられてどんどん出ることになった。「クリスマス・イブ」だけでもいくつ英語の詩があるかわからない状態になり、オフィシャルな英語詞を付けることになったので、アラン・オデイに依頼することになった。そんな中で有名なアレンジャーのニック・デカロ、もう故人となってしまったが、トニー・リプーマと一緒にクリーブランドから夢を求めてLAに出てきてLAを代表するアレンジャーになった。1990年にニック・デカロが日本の資本(ビクター)でソロ・アルバムを作ることになり、それが達郎さんのカヴァー集にするという驚くべき企画となり、達郎さんも選曲を手伝うなど参加することになった。LA録音でメンツがデヴィッド・T・ウォーカー、ディーン・パークス、ニール・ラーセン、ハービー・メイソンなどいいメンバーだったが、プロデュースの詰めが甘く、トニー・リプーマだったらすごくよくなったかもしれないが、それはそうとして、とてもニック・デカロはいい人だったそうだ。昔、達郎さんはニック・デカロに頼もうとしたことがあったものの、性格が悪いからやめたほうがいいと言われたことがあって諦めたことがあったとか。でも会ってみると本当に素晴らしい紳士で、人の言うことは全く当てにならないなと思ったそうだ。1990年のアルバム『LOVE STORM』から「スプリンクラー」の英語ヴァージョンで「LOVE STORM」。英語詩はアラン・オデイ。

・FISH!
今やブライアン・ウィルソンのライヴには欠かせないメンバーとなったジェフリー・フォスケット。もともと裏声のとてもきれいな人で性格もとてもいい。「踊ろよ、フィッシュ」をカヴァーしてくれることになり、アラン・オデイに英語詩を依頼して出来たのが「FISH!」。1996年にシングル・カットされた。

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佐野元春 and The Coyote Band THE LIVE AT FESTIVAL HALL 2013

2013年06月01日 | 佐野元春

日曜日、佐野元春 and The Coyote Band THE LIVE AT FESTIVAL HALL 2013を聴きに行きました。
SITEDOIにライヴのレビューをアップしましたので
どうぞよろしくお願いします。



会場には毎日放送の「ちちんぷいぷい」からアナウンサーの西靖さんの名前で花が届いてました。



このあいだの放送のお礼かなと思ったんですが。

僕は席は1階のBOX席でした。
通路を挟んで前の一角が10人ほど招待席だったらしく、
西靖さん、桂吉弥さん、802の「Ciao! MUSICA」の野村雅夫さんなどがいらっしゃってました。
みなさん、最初から最後まで見られてましたね。西靖さんなんかはノリノリでした。
吉弥さんはぷいぷいで
「楽屋に遊びにきてください」とメッセージをもらってましたが、行ったのでしょうか?



佐野元春がはじめてフェスティバルホールのステージに立ったのは1983年の2月だったそうです。
以来30回公演してると記録が残ってたとか。
僕は1987年の1月が最初で、
オノヨーコ、ショーン・レノンがゲスト出演した日も、
ジョン・サイモンとガース・ハドソンがゲスト出演した日も見てます。

新しいフェスティバルホールでは
過去のそんなライヴがオーバーラップするのかもと思ってましたが、
全く振り返ることもなく、今この時代の佐野元春を体感してきました。

最後の挨拶で佐野元春はまた新しいアルバムを作ってここで演奏したいと言ってました。
アルバム『ZOOEY』のプロモーショナル・ツアーということではなかった。
彼の視線もまた未来を見据えていたと感じました。


コメント (2)
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