Sunday Song Book #1107

2013年12月29日 | Sunday Song Book

2013年12月29日プレイリスト
「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. 家に帰ろう / 竹内まりや "クワイエット・ライフ" "エクスプレッションズ" '92
2. Dear Angie ~あなたは負けない / 竹内まりや '13
3. 光と君へのレクイエム / 山下達郎 '13
4. 夏のモンタージュ / みつき '08
5. YOUR EYES / 竹内まりや '13
6. MajiでKoiする5秒前 / 竹内まりや "マリヤズ・ソングブック" 13/12/04発売
7. 硝子の少年 / 山下達郎 "オーパス" '12
8. いのちの歌 / 竹内まりや '12
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国26都市49公演のホール・ツアー「PERFORMANCE 2013」は12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザで無事に千秋楽を迎えた。「お出で下さいましたお客様、誠にありがとうございました。また来年もツアーやりますので、また是非、お遊びを。心より御礼を申し上げます」と達郎さん。
「ツアー無事完走おめでとうございます。何よりうれしいのは風邪引かなかったことね、達つぁんがね、本当によかった」とまりやさん。達郎さんはツアー中の健康管理のため加湿器や、ベッドの敷きマット、枕を持ち運びしていたのだという。そういうものは日進月歩で、安眠グッズに気を配り、おかげで疲労度が如実に違うのだとか。バンドのメンバーも全員元気でツアーを終えられたという。

・年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)
先週に引き続いて毎年恒例、まりやさんをゲストに迎えての「年忘れ夫婦放談」Part.2。先週よりももっと薄く、今年を総括して。

・家に帰ろう
1992年のちょうど今頃のヒット曲。まりやさんの「家に帰ろう」。レコーディングは青山純さんのドラム、伊藤広規さんのベース、難波弘之さんのオルガン、達郎さんのアコースティック・ギターの4人で行ったそうだ。
「これを聴くとね、青山純くんのね、ドラムを思い出しますねぇ。叩いてる姿を」とまりやさん。

・Dear Angie ~あなたは負けない
今年の7月にリリースしたまりやさんのシングル「Dear Angie ~あなたは負けない」。
今年は「たそがれダイアリー」にはじまり配信オンリーの「YOUR EYES」までたくさんリリースしたまりやさん。いよいよデビュー35周年に入った。

・iPodで聴いていたのは?
ライヴで達郎さんは「MY GIFT TO YOU」を歌うとき、「難しいのでiPodに入れて覚えてきました」と話してましたが、そのような場合はご自身が歌ってるものを聴かれるのですか、それともアレキサンダー・オニールの曲を聴くのでしょうか? というリスナーからの質問。
「カラオケですよ。自分のやつの、ステージで使ってる、ひとりアカペラで歌ってるカラオケをiPodに入れて。歌入りだと絶対歌詞なんか覚えられない。歌がないからそれで一生懸命歌詞を思い出してやるので」と達郎さん。

・光と君へのレクイエム
10月12日公開の映画『陽だまりの彼女』は越谷オサムさんの同名小説の映画化。主演は上野樹里さん、松本潤さん。監督は『ソラニン』や『僕等がいた』の三木孝浩さん。達郎さんがこの映画に主題歌「光と君へのレクイエム」を書き下ろした。10月9日発売。
http://hidamari-movie.com

達郎「ライヴで途中から、発売日後から弾き語りでやりましたがですね」

まりや「ギターでやったら大コケしたっていうやつね」

達郎「初日の鹿児島、10月の8日、発売日の一日前ですが、そこでギターで弾き語りやろうとしてですね、バックのリズムと歌のリズムが全然違う曲なんで...」

まりや「キーボードやるにしてもリズムボックスないと、ね」

達郎「駄目です。ということがわかるまでに未熟者でした(笑)」

曲をかけ終えて。

達郎「カップリングのコンポジション。アレ、けっこう自分では気に入ってるんですが。なかなかアレなんですよ。ライヴでやるの難しいですから」

・「クリスマス・イブ」のバック・コーラス
「クリスマス・イブ」の間奏の達郎さんのコーラスは30年前にレコーディングしたものなんでしょうか? ライヴでは30年前のご自身の声をバックに歌っておられるんでしょうか? というリスナーからの質問。

達郎「そういうことですね。そうですね。8時間半かかりましたからね。アレ、もう一回やれといわれたら絶対嫌です、私は」

まりや「いいね、でも自分のコーラスに自分が重なるっていうかさ、自分が年齢を増すとさ、若い頃のコーラスに乗っかるわけだからさ」

達郎「エンディングのTHAT'S MY DESIREというのは1979年のレコーディングだから34年前の声だからね。YOUR EYESは31年前じゃん。そんなもんだよね。なんて言ってるけど(笑)、歌ってる本人はどんどん年取ってくるんだけど、タイムマシーンだね、本当に」

・夏のモンタージュ
まりやさんは11月25日にデビュー35周年を迎えた。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤として『MARIYA'S SONGBOOK』が12月4日に発売された。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。ソングライター、竹内まりやの軌跡を辿った企画盤。この中からみつきさんの「夏のモンタージュ」。みつきさんは2008年にまりやさんの書いた「夏のモンタージュ」でシングル・デビュー。シンガーのときは「みつき」で役者のときは「高畑充希」という名前で、今、NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」に出演している。みつきさんは達郎さんの大阪公演を聴きに行ってブログ(12月23日「懐古と聖夜」)に感想を書いてるそうだ。まりやさんのスペシャル・サイトでは今ちょうどみつきさんのコメント映像がアップされてるとのこと。
http://wmg.jp/mariya/

・YOUR EYES
木村拓哉さん、柴咲コウさん主演のTBS系ドラマ日曜劇場「安堂ロイド~A.I knows LOVE?~」に達郎さんの「YOUR EYES」のカヴァーでまりやさん版の「YOUR EYES」が使われた。もともと「YOUR EYES」はまりやさんのために書いた曲だが、当時まりやさん側のA&Rに「つまらない」と言ってボツられ、それで自分でやったという経緯があるそうだ。まりやさんはそのデモテープを聴いてないという。ああいうメロディなので日本語が乗っかりにくいので、アラン・オデイに作詞を依頼。アラン・オデイが達郎さんの曲に作詞した最初の作品となった。「GET BACK IN LOVE」は鈴木雅之さんのソロ・アルバムのために書いた曲だが、そのときのA&Rに「これは達つぁんが自分でやったほうがいいよ」と言われて自分で歌ったのだとか。
「めぐりめぐって自分もこうやって歌うことがてきてうれしかったし、特にアラン・オデイさんは今年亡くなられたので、アランに感謝を込めて」とまりやさん。
間奏のサックスは宮里陽太くん。「うまいです」と達郎さん。

・今後の予定
今年は「年忘れリクエスト大会」が前倒し収録のためできなかったので、新年に持ち越して「新春リクエスト大会」。一月の一週目、二週目だが、収録は年末に前倒し収録するという。今からリクエストしても間に合わないそうだ。19日からは12月3日に56歳で亡くなった青山純さんの追悼特集。達郎さんの'80年代以降でのほとんどのレコーディング、'90年代末までの全てのライヴを一緒にやってくれたパートナー。極私的な特集なので自分の曲よりも人の曲の方が多いかもしれないとのこと。達郎さんがプロデュースした作品に青山純さんのすごいプレーがあるとか。

・MajiでKoiする5秒前
MARIYA'S SONGBOOK』の初回盤にはデモ・トラックが4曲入っていて、そのうちの3曲は自宅録音で達郎さんのエンジニアリング作品。広末涼子さんの「MajiでKoiする5秒前」のデモ・トラックだけはこの番組でオンエアするためにレコーディングしたとか。

・「PAPER DOLL」でギターを持ち替えるのは?
リスナーからライヴで「PAPER DOLL」はギターを持ち替えて演奏していたのはなぜですか? という質問。
「僕の茶色のテレキャスターはですね、カッティングなので、ときどきマイクのセレクターが動くんですよ。そうするとマイクのセレクターが動いて音変わっちゃって嫌なんで、アレ完全に固定して動かないようになってる。普段はセンターの位置でマイクがふたつあるので、それが両方出てるんだけど、PAPER DOLLの場合はネック側のマイクだけ使ってやるので、アレだけギターを変えてやってるんです」と達郎さん。

いつか『TATSURO'S SONGBOOK』も、というまりやさんに、「私のはですね、ファンクラブだけの通販で出ております。ヒット曲あんまりないです(笑)。アイドル歌謡というのにほとんど書いてない。僕、マッチに5曲書いて、キンキに2曲書いたぐらい。あとは桜田淳子さんに2曲とか。でもそれはアルバムの中の曲なんで」と達郎さん。KinKi Kidsの「硝子の少年」はジャニーズの最大のヒット・シングルだとか。

・硝子の少年
昨年のベスト・アルバム『OPUS』の初回盤に収録されたデモ・トラック。これも番組のためにレコーディングしたものだが、歌だけはマルチテープに残ってたのをミックス。ライヴでは一節だけ披露。「今度はもうちょっと長めにやってみようと思ってます」と達郎さん。

・いのちの歌
今年小学校を定年退職した男性からのリクエスト。卒業式で親御さんに聴いてもらうためにかけたという。2012年のまりやさんの「いのちの歌」。
来年はまりやさんのアルバムが予定されている。「35周年。盛大に行くそうです」と達郎さん。「夏ぐらいには出したいなと思ってるんですけれど。それ以降は達郎のツアーを楽しみにしています」とまりやさん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2014年01月05日・12日は、「新春リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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山下達郎 PERFORMANCE 2013

2013年12月24日 | 山下達郎

今夜の中野サンプラザ公演で「山下達郎 PERFORMANCE 2013」が千秋楽を迎えました。
そんなわけで個人サイトに僕が聴きに行った公演のレビューを公開しました。
よろしくお願いします。

9月の神戸と大阪。このときは中5日です。



そうそう僕の初日はブログの記事で少しだけ触れてます。ネタバレはしてないですよ。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/977935273fa3aa3c4b73401038aa0b0b

坂本龍馬・中岡慎太郎遭難の地で知られる近江屋の跡地ですが、
先週21日(土)にかっぱ寿司の新業態店「京のとんぼ」が開店したと新聞に書いてありました。

フェスティバルホール公演のときはなぜか昨年亡くなった母のことを考えてました。
9月のときは開演前に母とよく似たご婦人を見かけたということもあったのですが、
不思議なことに僕のすぐ近くの席に座られて観てらっしゃって。
そうですね。終演後もそのご婦人は杖をついて2階席の階段を
(あっ、9月は2階席だったんですが)、
娘さんと共にゆっくりと昇って行くのを見ました。
娘さんは優しい言葉をかけてましたね。
僕にはそんなことできなかった。
別に悔やんでるわけではなくて、ただそう思ったんですね。

先週の大阪の楽日もライヴの前半で二度母のことを思い出しました。
それで悲しくなったとかではなくて、ただなんとなく。

フェスティバルホールは今年リニューアル・オープンして
こけら落とし公演シリーズで5回、その後も3回行きました。
8回のうち4回が達郎さん。
最初はあまりピンとこなかったんですが、
先週聴きに行ったときは一階26列目50番というかみての端から3番目で
その座席から観るステージやホールが昔と変わらない感じがして
そこでやっと僕はフェスティバルホールに戻って来たんだなぁという感慨を持ちました。
音も素晴らしくよかったです。


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Sunday Song Book #1106

2013年12月22日 | Sunday Song Book

2013年12月22日プレイリスト
「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. プラスティック・ラブ / 竹内まりや "ヴァラエティ" "エクスプレッションズ" '84
2. 素敵なホリデイ / 竹内まりや "ボナペティ" "エクスプレッションズ" '01
3. MY GIFT TO YOU / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス 20th ANNIVERSARY EDITION" '13('93)
4. クリスマスは一緒に / 竹内まりや "デニム" '07
5. HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス 20th ANNIVERSARY EDITION" '13('93)
6. THE CHRISTMAS SONG / 竹内まりや "クワイエット・ライフ" '92
7. クリスマス・イブ / 山下達郎 "メロディーズ" "オーパス" '83
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■内容の一部を抜粋
・近況
今年のツアー「PERFORMANCE 2013」も全49公演のうち47本が終わった。明日23日の祝日、明後日24日(火)のクリスマス・イブ、東京・中野サンプラザホールでいよいよ千秋楽を迎える。「先週は大阪のフェスティバルホールで公演致しました。お出でいただいた方、ありがとうございました。その前の青森、その前の富山、その前の金沢(笑)、ずっーと前倒しで何も申し上げられませんでしたけれども、いらしていただいたお客様、新潟の長岡でライヴやりましたが、小さなホールでございましたが、素晴らしい、いいお客さん、たくさん来ていただきまして本当にありがとうございました。その前の新潟、そのへんから前倒しでございましたがですね(笑)」と達郎さん。

・青山純さん急死
達郎さんの'80年代以降でのほとんどのレコーディング、'90年代末までの全てのライヴを一緒にやってくれたドラマーの青山純さんが12月3日に56歳で亡くなった。ここのところ身体の調子が悪かったと聞いていたそうだが驚いたのだという。達郎さんはずっとツアーだったのでお葬式にも行けなかったそうだ。千秋楽が終わったら訪れたいと思ってるとか。まりやさんも'80年代以降大部分のレコーディングを青山純さんでやっていた。まりやさんは青山さんと一緒にライヴをやったのは2000年の武道館のライヴが最後だったとか。青山純さんがはじめてプロとしてレコーディングしたのが杉真理さんのファースト・アルバムで、まりやさんもそこで生まれて初めてコーラスでレコーディングしたという。杉真理さんと青山純さんのお兄さんが同級生というつながり。まりやさんは青山純さんが十代の頃からずっと知っていたそうだ。

・プラスティック・ラブ
青山純さん追悼の意を表して、まりやさん自身が青山純さんのプレーでいちばん好きな「プラスティック・ラブ」をリクエスト。
番組では青山純さんの追悼特集を年明けに行う。音楽仲間なので番組を湿っぽくするのは年末年始にふさわしくないので1月になったら特集する予定だとか。

・山下家のクリスマス縛り
まりやさんをゲストに迎えて今週はクリスマス直前なので山下家のクリスマス縛りで「年忘れ夫婦放談」。

・素敵なホリデイ
まりやさんの「素敵なホリデイ」。ケンタッキーフライドチキンのCMで今年も使われている。「14年近くながしていただいて。光栄です、本当に。季節の歌になってしまいました」とまりやさん。

・和服
達郎さんは以前よくお正月に和服を着ていたそうだが、次の日に風邪を引いてからやめてるそうだ。「あの和服はね、はじめるともう着道楽というかさ、凝りはじめると本当に身上潰すというのがよくわかって恐ろしくなってやめました」と達郎さん。

・ディズニー映画
リスナーから「ライヴの中で達郎さんは『わんわん物語』がいちばん好きなディズニー映画と話していましたが、まりやさんのフェイバリット・ディズニー映画は何なんでしょうか?」という質問。
まりやさんも『わんわん物語』なのだとか。はじめて観たディズニー映画で、制作されたのはまりやさんが生まれた年。もう一本挙げるとしたら『ピノキオ』か『ダンボ』で、初期の頃がいいのだそうだ。達郎さんも『ピノキオ』は好きだという。まりやさんは『わんわん物語』を観てミニチュアシュナウザーを飼いたいと思ったとか。

・MY GIFT TO YOU
Season's Greetings 20th Anniversary Edition』から「MY GIFT TO YOU」。今年はライヴでも『SEASON'S GREETINGS』の曲をやってると達郎さん。

・イブにライヴ
リスナーから「以前はクリスマスや年末年始は家族で過ごすと話されていましたが、今年はイブに千秋楽です。これはどうされたのでしょうか?」という質問。
今年は「クリスマス・イブ」の30周年なのでイブに「クリスマス・イブ」をやろうという思いつきからだとか。東京で千秋楽というのは何十年ぶり。

・クリスマスは一緒に
2007年のまりやさんのアルバム『DENIM』から「クリスマスは一緒に」。

・寝言
リスナーから「今まで聞いた達郎さんの寝言でおもしろかったのは何ですか?」という質問。
「私は聴きましたよ。達っつあんが歌ってるのを。けっこう高い声で(笑)。ハァ~とか歌って(笑)。わりと最近、ホント(笑)。だけど可哀想だから、そんなもん歌ってたよって次の日言わなかったけど。わたしは寝言言ってないよね。言ってないことにして、お願いだから(笑)」とまりやさん。
ときどき達郎さんが寝言言ってるのは誰かに注意している口調なんだとか。

・HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
Season's Greetings 20th Anniversary Edition』から「HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS」。

・お菓子
リスナーから「おやつは洋菓子、和菓子どちらですか?」という質問。
達郎さんはお菓子屋の息子なので甘いものは苦手なんだとか。まりやさんは洋菓子ならアップルパイで、和菓子ならこしあんの入った柏餅がいちばん好きなのだとか。

・年忘れ夫婦放談
来週も直近で収録するので今からでもリクエスト、まりやさんへの質問は間に合うそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・ラ チッタデッラ
クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)初回盤」に付いてる「クリスマス・イブ」のショート・フィルムのロケをしたラ チッタデッラでイルミネーション噴水マッピングショーが12月25日まで一日6回やってるそうだ。昨年の東京駅の3Dマッピングショー『TOKYO HIKARI VISION』の総合演出を担当した村松亮太郎監督が「クリスマス・イブ」の楽曲を使ったイルミネーション噴水マッピングショーを展開している。
http://lacittadella.co.jp/natale2013/

・イントロ
リスナーから「まりやさんの好きなイントロは何ですか?」という質問。
イントロなしがわりと好きなんだそうだが、「クリスマス・イブ」や「プラスティック・ラブ」、「家に帰ろう」などのギターのイントロが好きなのかなとまりやさん。「プラスティック・ラブ」はあの当時の'70年代ソウル、「家に帰ろう」はバーズみたいなイントロにしようと話し合ったとか。

・THE CHRISTMAS SONG
1992年のまりやさんのアルバム『QUIET LIFE』から「THE CHRISTMAS SONG」。まりやさんのいちばん好きなクリスマス・ソング。

・今年観た映画・読んだ本
リスナーから「今年観た映画でよかったもの、読んだ本でよかったものは何ですか?」という質問。
達郎さんはイギリスのSF作家デヴィッド・ミッチェルの原作を映画化した『クラウド・アトラス』。映画『空気人形』に主演したペ・ドゥナがよかったそうだ。まりやさんは最近観た『愛しのフリーダ』とウディ・アレンの『ローマでアモーレ』。達郎さんも『ローマでアモーレ』を観たそうだ。
本は戸田学さんの『上岡龍太郎 話芸一代』がまりやさんのベスト。

・クリスマス・イブ
今年は「クリスマス・イブ」の30周年なので「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)」が出た。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

12月22日・29日は、毎年恒例「年忘れ夫婦放談」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1105

2013年12月16日 | Sunday Song Book

2013年12月15日プレイリスト
「クリスマス・ソングで棚からひとつかみ」
1. 素敵なホリデイ / 竹内まりや "ボナペティ" "エクスプレッションズ" '01
2. LITTLE SAINT NICK(ALBUM VERSION) / THE BEACH BOYS "CHRISTMAS ALBUM" '64
3. BLUE CHRISTMAS / THE VENTURES "CHRISTMAS ALBUM" '65
4. ROCKIN' AROUND THE CHRISTMAS TREE / DION "ROCK'N'ROLL CHRISTMAS" '92
5. I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS / THE RONETTES "A CHRISTMAS GIFT FOR YOU" '65
6. (IT'S A) HAPPY HOLIDAY / THE SHELLS '62
7. WHITE CHRISTMAS / BING CROSBY '42
8. HAVE YOURSELSF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / JUDY GARLAND '44
9. BELLA NOTTE / ORIGINAL SOUNDTRACK "わんわん物語" '55
10. JINGLE BELL ROCK (LIVE) / 山下達郎 "シーズンズ・グリーティングス 20th ANNIVERSARY EDITION" '13('93)
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組21年の歴史の中で前倒し収録の記録を更新したそうだ。「PERFORMANCE 2013」もあと残り僅か。12月は東京に帰らないスケジュールで、現在は北陸ツアーの真っ只中。北陸7泊の最後は青森二日公演。今年は岩手とか函館でできなかったので、新幹線が開通したこともあり、イベンターが青森二日公演の日程を組んだとか。リンクステーションホール青森、旧青森市文化会館で土日ライヴをやってるはず。「ここは音のいいホールでございます」と達郎さん。残りは大阪フェスティバルホール二日と中野サンプラザホール、千秋楽の二日だけ。番組を収録している現時点では北海道、札幌(12月1日)が終わったところ。「北海道ツアー。今回は三公演でしたけれども、どこもいいお客さんでいい演奏ができたと思います。お越しいただいたみなさま、ありがとうございます」と達郎さん。

・クリスマス・ソングで棚からひとつかみ
いつもだったら年末恒例リクエスト大会だが来週、再来週とまりやさんをゲストに迎えて「年忘れ夫婦放談」なので、一週だけリクエストをやってもしかたない。安直だが今週は「クリスマス・ソングで棚からひとつかみ」。邦楽のクリスマス・ソングが全盛だが、この番組は洋楽の番組なので、前半はロッケンロールのクリスマス・ソング。後半は実はあまりオンエアされないクリスマス・ソングのルーツを探る感じ。「今日はなかなかいいプログラムだと自負しております。エアチェックされて、私のこんなヘラヘラしたナレーションを抜いて、ノンストップでマイテープ、マイデータを作っていただきますと、クリスマスのときにそれをかけていただきますと、けっこういい感じかな。そういう感じ」と達郎さん。

・素敵なホリデイ
今年もケンタッキーフライドチキンの年末のCMに採用されている。

・LITTLE SAINT NICK(ALBUM VERSION)
達郎さんが自宅で聴くクリスマス・アルバムは片手で余る程度なのだとか。中でもいちばん古い愛聴盤がビーチボーイズのクリスマス・アルバム『CHRISTMAS ALBUM』。1964年の暮に発売されてミリオンダラー、全米6位。A面がビーチボーイズのオリジナル・ソングで、B面はコーラス・グループとしてスタンダード・ナンバーの歌う構成になっている。そのA面の1曲目に入ってるのが「LITTLE SAINT NICK」。最近はCD化されたおかげでチェレスタが入ってるシングル・ヴァージョンがお馴染みになってしまったが、達郎さんの世代の時代では「LITTLE SAINT NICK」のシングルが日本盤で出なかったので「LITTLE SAINT NICK」といえばアルバム・ヴァージョンになるという。「シンプルなオケですけれど、美しいコーラス」と達郎さん。

・BLUE CHRISTMAS
達郎さんの中学時代の愛聴盤、ヴェンチャーズのクリスマス・アルバム『CHRISTMAS ALBUM』。ヴェンチャーズというと日本でしか人気がないと誤解されているが、ヴェンチャーズはアルバム・アーティストとして実績がある。クリスマス・アルバムは1965年の暮に発売されて全米9位。このアルバムはヴェンチャーズの数あるアルバムの中でも、そしてクリスマス・アルバムのロックンロール盤としても屈指のアルバム。「いろいろな当時のですね、ヒット・ソングのイントロとか間奏を、行き方の上にクリスマス・スタンダードを乗っけるという、ひじょうにおもしろいアイディアのものでございますが。プロデューサーがジョー・サラシーノというヴェンチャーズのプロデューサーでありますが、この人のアイディアだと思いますが」と達郎さん。『CHRISTMAS ALBUM』から「BLUE CHRISTMAS」。

・ROCKIN' AROUND THE CHRISTMAS TREE
ブレンダ・リーの1958年の作品で1960年にヒット・ソングになった「ROCKIN' AROUND THE CHRISTMAS TREE」。いろんな人がカヴァーしてるが達郎さんがいちばん好きなのがディオン。1992年のアルバム『ROCK'N'ROLL CHRISTMAS』から「ROCKIN' AROUND THE CHRISTMAS TREE」。

・I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS
キリスト教がすべての宗教の中でいちばん音楽が盛んな宗教で二十世紀になりアメリカでそれが爆発した。ヨーロッパに伝統があるものの特にロックとジャズはクリスマス・ソングの宝庫。アメリカらしくそれがイベント化してたくさんのヒット曲が生まれた。最近は来なくなったが、以前は毎年毎年「あなたの好きなクリスマス・ソングを選んでください」という依頼があったそうだ。山下家ではもう四半世紀クリスマスにかけるアルバムは決まっていて、達郎さんはビーチボーイズのクリスマス・アルバム、ヴェンチャーズのクリスマス・アルバム、そしてフィル・スペクターの『A CHRISTMAS GIFT FOR YOU』の3枚で、それにまりやさんのカーペンターズとアンディ・ウイリアムスとオズモンズが加わるだけなのだとか。1965年の『A CHRISTMAS GIFT FOR YOU』から達郎さんがいちばん好きなのがロネッツの「I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS」。ロニー・スペクターは達郎さんがいちばん好きな黒人シンガーのひとりだとか。いつもクリスマス時期にライヴをやっていて、昨年は達郎さんも好運なことに観ることができたそうだ。そのライヴでも「I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS」を歌っていたという。

・(IT'S A) HAPPY HOLIDAY
『SEASON'S GREETINGS』の中に入ってる「(IT'S A) HAPPY HOLIDAY」のオリジナルで、ニューヨーク、ブルックリン出身の黒人ドゥーワップ・グループ、ザ・シェルズが1962年に発表した作品。

・年忘れ夫婦放談
来週はクリスマス前の連休でなんとか直近で収録することができそうなのだとか。今からでもリクエスト、まりやさんへの質問は間に合うそうだ。
年明けは「新春リクエスト大会」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・『MARIYA'S SONGBOOK』スペシャル・エディション
竹内まりやさんの'80年代、'90年代、2000年代にいろいろな人に作家として提供した楽曲のコンピレーションが2枚組のCDで発売になった。まりやさんは11月25日でデビュー35周年を迎えた。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『MARIYA'S SONGBOOK』が第一弾として発売され、これから一年間は35周年の記念企画がいろいろと出てくる。その取っ掛かりが『MARIYA'S SONGBOOK』。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。いわば竹内まりや裏面史。CD2枚組仕様で全30曲。初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。
この度またワーナーからスペシャル・エディションが発売されることになった。タータンチェックにハートのワッペンをあしらったジャケットのデザインをポーチで再現した『MARIYA'S SONGBOOK』WMD(WARNER MUSIC DIRECT)EDITION。ポーチには初回盤に加えてまりやさんの直筆プリント・メッセージ入りアナザー・ジャケットを封入している。ポーチは内側が3ポケットの構造になっていてコスメ・ポーチや小物入れとしても利用できる。数量限定。
詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・「クリスマス・イブ」30th Anniversary Edition
クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)」がベスト10入り。'80年代、'90年代、'00年代、'10年代の4ディケードでベスト10する記録ができた。

・Tatsuro Yamashita Christmas Eve 30th Anniversary JXグループ presents 「Very Merry Christmas」
クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)初回盤」に付いてる「クリスマス・イブ」のショート・フィルム(DVD)のラジオ・ドラマ版がJFN系列38曲でオンエアされることになった。Tatsuro Yamashita Christmas Eve 30th Anniversary JXグループ presents 「Very Merry Christmas」は15日の夜7時放送(30局のみ。残り8局は別スケジュールだとか)。出演者はDVD版と同じ。達郎さんも「クリスマス・イプ」についてコメントしている。

さらに「クリスマス・イブ」のショート・フィルムの映画館での特別上映が決定した。12月24日にショート・フィルムの撮影が行われた川崎チネチッタで上映。この一夜限りの上映会に100組200名のリスナーを招待。詳しくはTFMのトップページにて。
http://www.tfm.co.jp
#16日午後7時で締め切った模様です。

・WHITE CHRISTMAS
クリスマス・ソングでいちばん有名なのは「WHITE CHRISTMAS」。ビング・クロスビーが歌って史上最も売れたシングルという記録を持っている。3,000万枚以上売れたと言われている。1942年に全米ベスト1になり11週連続続いた。ベスト10入りはその年から毎年続いた。アーヴィング・バーリンの作品で、彼はこの1曲のためだけに別の出版にして今でも管理されている。もともとは映画『HOLIDAY INN』邦題『スイング・ホテル』の挿入歌だったが、ヒットしたので『WHITE CHRISTMAS』という映画も作られた。第二次世界大戦がはじまった頃で戦地に行った兵士を思って作られたという。

・HAVE YOURSELSF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
この曲も戦争を背景にした作品。1944年の映画『MEET ME IN ST.LOUIS』邦題『若葉の頃』のために作られてジュリー・ガーランドが歌った。その後、歌詞が変えられてレコーディングされ、今ではそちらのほうでカヴァーされるほうが多い。達郎さんは『SEASON'S GREETINGS』の中でジュリー・ガーランドのヴァージョンで歌っている。生まれて初めて聴いたのがジュリー・ガーランドの歌だったからだとか。

・BELLA NOTTE
ディズニー映画『わんわん物語』の挿入歌。今のサウンドトラックでは曲の頭のアコーディオンの音が消えて、歌からはじまってるそうだ。それだと味気ないのでいちばん古いサウンドトラックからデジタル・プロセッシングしたという。1955年のオリジナル・レコーディング「BELLA NOTTE」。

・JINGLE BELL ROCK (LIVE)
SEASON'S GREETINGS 20th Anniversary Edition』にボーナス・トラックとして収録した「JINGLE BELL ROCK (LIVE) 」。この番組3周年のときに半蔵門のTOKYO FMホールでアコースティック・ライヴを行った。伊藤広規さんのベース、難波弘之さんのピアノ、佐橋佳幸さんのアコースティック・ギター、達郎さんの鈴、歌で構成されている。1993年11月26日にライヴ・レコーディング。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

12月22日・29日は、毎年恒例「年忘れ夫婦放談」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #171

2013年12月11日 | Motoharu Radio Show

2013/12/10 OnAir - 2nd. Week - 特集:クリスマスソングを集めて/雪村いづみデビュー60周年
01.Donny Hathaway:This Christmas
02.Michael Buble:Mis Deseos / Feliz Navidad (Duet With Thalia)
03.佐野元春:みんなの願いかなう日まで
04.Jackson 5:Have Yourself a Merry Little Christmas
05.佐野元春:クリスマス・タイム・イン・ブルー-聖なる夜に口笛吹いて-
06.雪村いづみ:シークレット・ラブ
07.佐野元春 & 雪村いづみ:トーキョー・シック
08.佐野元春:こんな素敵な日には
09.佐野元春 & 雪村いづみ:もう憎しみはない
10.佐野元春:バイバイ・ハンディラブ
11.佐野元春 & 雪村いづみ:トーキョー・シック (at Billboard Live Tokyo)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・クリスマスソングを集めて/雪村いづみデビュー60周年
すてきなクリスマス・ソングを集めて。番組後半は元春がプロデュースした雪村いづみさんとのコラボレーション「トーキョー・シック」セッションを特集する。

・This Christmas
ダニー・ハザウェイの「This Christmas」にリクエストが集まった。

・Mis Deseos / Feliz Navidad (Duet With Thalia)
マイケル・ブーブレと女性シンガー、タリヤのデュエットでメドレー「Mis Deseos / Feliz Navidad」。

・みんなの願いかなう日まで
佐野元春 and The Coyote Bandの新曲「みんなの願いかなう日まで」。

・Have Yourself a Merry Little Christmas
数あるクリスマス・ソングの中で元春のお気に入りの曲のひとつが「Have Yourself a Merry Little Christmas」。クリスマス・ソングとしては定番中の定番、いわゆるクリスマス・スタンダードと呼ばれてる曲のひとつ。オリジナルは'40年代の映画『若草の頃』の挿入歌として使われたのが最初で歌手はジュリー・ガーランド。ただオリジナルの歌詞がちょっと暗いこともあり、ジュリー・ガーランドが一部歌詞を書き直した。さらにその後、フランク・シナトラがジュリー・ガーランド・ヴァージョンをもとに歌詞を変えてレコーディングしている。というわけで「Have Yourself a Merry Little Christmas」にはジュリー・ガーランドとフランク・シナトラのふたつの歌詞がある。作詞ラルフ・ブレイン、作曲ヒュー・マーティン。歌の中では「ささやかながらこのクリスマスの日 心に灯をともして 心配事は忘れよう あの懐かしい日々 幸せに満ちあふれていたあの頃 運命が許すかぎり ささやかなこのクリスマス これからもずっと一緒に過ごそう」と歌われている。今夜はマイケル・ジャクソンのファミリー、ジャクソン5で「Have Yourself a Merry Little Christmas」。

・クリスマス・タイム・イン・ブルー-聖なる夜に口笛吹いて-
元春の1985年のクリスマス・ソングで「クリスマス・タイム・イン・ブルー-聖なる夜に口笛吹いて-」。

佐野元春 : 昨年来から自分のレーベルである女性歌手のレコードをプロデュースをしてきました。雪村いづみさんさんです。音楽ファンの方であればもちろん知ってると思います。美空ひばり、江利チエミと並んで昭和時代を代表する素晴らしい女性シンガーのひとり。現在も活躍なさっていて今年でデビュー60周年を迎えました。番組では昨年、その雪村いづみさんをゲストに迎えていろいろと楽しいお話をうかがいました。今僕の手元にはそのときの録音があるんですが今夜は当時の録音をちょっと振り返ってみたいと思います。個人的に僕が好きな雪村さんの'50年代のレコード「シークレット・ラブ」という曲ですけれども。オリジナルはドリス・デイ。1954年にNO.1 ヒットになった曲です。その曲についてこんな会話がありました。ちょっと聴いてみたいと思います。

・シークレット・ラブ
2012年3月13日の放送から「シークレット・ラブ」。「シークレット・ラブ」は映画『カラミティ・ジェーン』の主題歌でドリス・デイが歌っていた。それを雪村さんがカヴァー。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/d2ab6c3c5be433ff3fd29c751c6a5fd8

今年でデビュー60周年を迎えた雪村いづみさん。それを記念して元春のレーベルから雪村さんとのコラボレーションをまとめた『トーキョー・シック』というアルバムが出る。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。

今週は関東を中心に活動する「みどり環境ネットワーク」。街路樹や公園といった身近な緑環境に着目し、緑豊かで心に潤いの持てる地域社会を目指して2002年から活動している。

佐野元春 : 雪村いづみさんは今年でデビュー60周年を迎えました。ちょっとしたご縁があって昨年来から僕のレーベルを通じて、雪村いづみさんとはレコーディングに、ライヴに活動をご一緒してきました。中でも僕がプロデュースしたセッション「トーキョー・シック」。このレコーディング・セッションがとても楽しかったですね。東京、アバコ・スタジオ。レコーディングは2012年4月。編曲と指揮は僕の指名で前田憲男さんに担当してもらいました。バンドにはトランペット数原晋、トロンボーン中川英二郎、バリトン・サックス原田忠幸、そしてギター中牟礼貞則ほか、国内でもトップクラスのミュージシャンたちが集まってくれました。では、早速この「トーキョー・シック」セッションから2曲聴いてください。僕と雪村さんのデュエットで「トーキョー・シック」。そしてスウィング・バップ・ヴァージョンで「こんな素敵な日には」。2曲聴いて下さい。

・トゥイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるトゥイッターを公開しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。www.moto.co.jp/MRS/ 番組からトゥイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

佐野元春 : 「トーキョー・シック」という曲。この曲は僕の両親が若かった頃、そして雪村いづみさんが登場した時代、昭和20年代から30年代にかけてですね、たぶん日本の戦後の復興期にあたって人々を元気づけたのはこんな曲だったのではないか、そんなことを思って書いてみました。前田憲男さんの編曲、そしてバンドの演奏ですね、このデシタル、打ち込みの時代に敢えて生演奏で勝負しましたけれども、とても勢いがあって素晴らしいレコードになったと思います。「トーキョー・シック」。この曲は既にシングル曲としてダウンローディングで発表していますが、このセッションではもう一曲、僕が書き下ろして雪村さんとデュエットした曲があります。曲のタイトルは「もう憎しみはない」。絶対雪村さんに歌ってほしかった曲として書きました。この曲、雪村さんも気に入ってくださってとても素晴らしい歌声で歌ってくれました。スタジオでとても感激したことを覚えています。では早速その曲「もう憎しみはない」聴いてください。

・もう憎しみはない
・バイバイ・ハンディラブ

佐野元春 : 今年でデビュー60周年を迎えた雪村さん。それを記念して僕のレーベルから雪村さんとのコラボレーションをまとめた『トーキョー・シック』というアルバムが出ます。今夜はそのアルバムからの曲を聴いていただいてます。このアルバムとは別にもうひとつ雪村さんのデビュー60周年を記念したベストアルバムが出ます。これまた別のレーベルで進めている企画なんですが、このベストアルバムの監修も僕がやってます。'50年代からはじまって現在まで全部で46曲。シンガーとしての雪村さんの魅力をひとつにまとめてみました。音楽だけではなくこれまで出演した映画、テレビでの歌唱シーンですね、そうした貴重な映像も収録しているので、是非機会があったら手に取ってみてください。ではここでもう一度「トーキョー・シック」セッション・レコードから昨年5月東京で行われたライヴ。雪村いづみ佐野元春「トーキョー・シック」この曲のライヴ・セッションの模様を聴いていただきたいと思います。バッキングは僕のバンド、ホーボーキングバンドです。ライヴ「トーキョー・シック」雪村いづみ佐野元春。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・トーキョー・シック (at Billboard Live Tokyo)

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
来年1月7日火曜日、夜11時。
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Sunday Song Book #1104

2013年12月08日 | Sunday Song Book

2013年12月08日プレイリスト
「『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 Part 2」
1. クリスマス・イブ / 山下達郎 "オーパス" "トレジャーズ" '83
2. 涙のデイト / KINYA '82
3. MIRACLE LOVE / 牧瀬里穂 '91
4. MAJIでKOIする5秒前 / 広末涼子 '97
5. いのちの歌 / 茉奈佳奈 '09
6. 特別な恋人 / 松田聖子 '11
7. とまどい / 広末涼子 '97
8. 夏のモンタージュ / みつき '08
9. Subject:さようなら / 松浦亜弥 "10TH ANNIVERSARY BEST" '11
10. リユニオン / 松たか子 "チェリッシュ・ユー" '07
11. 月夜のタンゴ / 森光子 '05
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
番組は大幅に前倒して収録していてライヴの感想も半月近く言えないとか。明日9日(月)は石川県の金沢歌劇座、明後日10日(火)は富山オーバード・ホールというスケジュールで北陸ツアー真っ最中。そのあと今週土日、青森(リンクステーションホール青森)2本を残して大阪(フェスティバルホール)、東京(中野サンプラザ)。もうすでに10本切ってラスト・スパート。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・クリスマス・イブ
1曲目は12月に入ったので「クリスマス・イブ」。今年は「クリスマス・イブ」の30周年なので30th Anniversary Editionとしてシングルをリイシュー。2013年新たにリマスターを施して、「クリスマス・イブ」のオリジナル・ヴァージョン、イングリッシュ・ヴァージョン、「WHITE CHRISTMAS」、オリジナル・カラオケ、そして「クリスマス・イブ」のアコースティック・ライヴ・ヴァージョンの5トラックを収録。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)通常盤」は11月20日発売。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて
http://wmg.jp/tatsuro/

・『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 Part 2
今週も先週に引き続いて12月4日に発売された『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 。竹内まりやさんの'80年代、'90年代、2000年代にいろいろな人に作家として提供した楽曲のコンピレーションが2枚組のCDで発売になった。まりやさんは11月25日でデビュー35周年を迎えた。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『MARIYA'S SONGBOOK』が第一弾として発売され、これから一年間は35周年の記念企画がいろいろと出てくる。その取っ掛かりが『MARIYA'S SONGBOOK』。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。いわば竹内まりや裏面史。CD2枚組仕様で全30曲。初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

先週は'80年代が中心でガール・シンガーのオンパレードだったが、今週は'90年代に入り、やはりガール・シンガーのオンパレード。「圧倒的にこの人は女性に書いてきた数が多いんですね、ということがわかります」と達郎さん。

・涙のデイト
今回何曲かレア・トラックが入ってるが、いちばんレアなのがKINYAさんの「涙のデイト」。KINYAさんはオネエで当時は「笑っていいとも」に出演していた。1982年6月にアン・ルイスさんのプロデュースでシングルを出した。このAB面が作詞作曲まりやさん。これまでCDになったことがほとんどない。原盤はポリスターでオリジナル・マスターはおろかジャケットすらない。「うちにあるシングルのジャケットが現存する唯一という」と達郎さん。

曲をかけ終えて「どうしてんのかな。むかしはよく、あなたヒット曲はね、とかいろんなこと言われた記憶があります。なんかかわいいひとです」と達郎さん。

・MIRACLE LOVE
1991年に牧瀬里穂さんのデビュー・シングルを書き下ろした。牧瀬里穂さんは「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)初回盤」に付いてるショート・ムービーに出演している。1991年10月発売「MIRACLE LOVE」。編曲は小林武史さん。このとき牧瀬里穂さんは二十歳。

'80年代から'90年代は音楽が力を持っていて、ビジネスでも利益が出た時代なのでCDを出すことがひとつのステイタスだった。相撲取り、野球選手、役者然り。猫も杓子も有名になったらCDを出す時代だった。今から考えると夢のよう。今はもう全くそういうことがなくなってしまった。懐かしい時代なのでいろいろな音楽がある、と達郎さん。

・MAJIでKOIする5秒前
1997年4月の広末涼子さんのデビュー・シングル「MAJIでKOIする5秒前」はまりやさんの作詞作曲、プロデュース作品。「渋谷の歌です。私だったらDONUT SONGになってしまいますが竹内まりやさんだったらこういう感じになります」と達郎さん。

・いのちの歌
2009年にまりやさんはNHKの朝ドラ「だんだん」に「縁の糸」という主題歌を書く。それとともに劇中歌として主演の茉奈佳奈さんのために作詞をする。作曲は村松崇継(むらまつたかつぐ)さん。それが「いのちの歌」でまりやさんはMIYABIというペンネームで作詞している。

・特別な恋人
2011年11月には松田聖子さんのためにまりやさんが作詞作曲、プロデュースした「特別な恋人」が発売。「私たちは聖子さんと割と縁がなくて、これがたぶん彼女も初めてじゃないですかね。僕は松田聖子さんと仕事を一回もしたことがありません。ようやく彼女にとって念願だった○△□でした」と達郎さん(語尾が聞き取れませんでした)。

・竹内まりや×クリス松村
11月28日からニュース・サイトのナタリーで『MARIYA'S SONGBOOK』特集をしている。アイドル歌謡のエキスパート、クリス松村さんとまりやさんの対談が掲載されている。おもしろい切り口でいろいろなことを対談で語っているそうだ。
http://natalie.mu/music/pp/takeuchimariya02

ここから先は達郎さんの好きな曲。

・とまどい
広末涼子さんの1997年のデビュー・シングル「MAJIでKOIする5秒前」のカップリングで「とまどい」。この曲のアレンジは十川知司(そがわともじ)さん。もともとは伊丹哲也 & Side By Sideのメンバーで、それを振り出しにして編曲家としていい仕事をしている。いちばん有名なのはチャゲアスの一連の作品「SAY YES」、「YEH YEH YEH」とか。達郎さんはまりやさんがこの曲をセルフ・カヴァーするとき、イントロのフレーズをそのまま使ったという。「いいアレンジだと曲が何倍にも映えます」と達郎さん。

・今後の予定
北陸ツアーで東京に戻れないので来週は「クリスマス・ソングで棚からひとつかみ」。22日、29日は毎年恒例の「年忘れ夫婦放談」。本当は先週、今週とゲストで呼びたかったそうだが、前倒しなので打ち合わせする余裕もなかったとか。来年は「新春リクエスト大会」の予定。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・夏のモンタージュ
ナタリーの対談でクリス松村さんが今回初めて聴いて「このコはうまい!」と言ったみつきちゃん。2008年にまりやさんの書いた「夏のモンタージュ」でシングル・デビュー。シンガーのときは「みつき」で役者のときは「高畑充希」という名前で、今、NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」に出演している。この曲のレコーディングのときはまだ16歳で、スタッフ一同が「このコは歌がうまい。将来いい歌手になるだろう」と言ったとか。「今はどっちか言うと役者業に軸足がありますが、このとき16歳ですからね。大人びた表現ですが。いい歌手になるんじゃないかと思います」と達郎さん。

・Subject:さようなら
2011年に松浦亜弥さんの10周年に書き下ろしたのが「Subject:さようなら」。

・リユニオン
今回達郎さんがいちばん好きな曲は松たか子さんの「リユニオン」。松たか子さんの2007年のアルバム『CHERISH YOU』に入ってる。「松たか子さんはピアノがうまいんですよね。読譜も抜群ですからリズム感も安定感も大したものです」と達郎さん。

曲をかけ終えて「むかしから役者、特に女優の歌というのは独特の個性があると言われますが、この『MARIYA'S SONGBOOK』のコンピの中でも薬師丸ひろ子さん、広末涼子さん、そしてこの松たか子さん、そうした方、なんか独特の個性がありますが。アレンジが佐橋佳幸さん。佐橋くんらしいですね、佐橋くん得意技のアレンジでございますが」と達郎さん。

・月夜のタンゴ
2005年に森光子さんにまりやさんの作詞、達郎さんの作曲で進呈した曲。シングル・カットされてオリコンチャートにチャートインした。85歳5ヶ月でのチャートインというのは最年長記録になるそうだ。「森さんは月とそれからタンゴがお好きな方というので、だったら月夜のタンゴだろ、それからはじまりまして(笑)、作りまして。タンゴといっても今のタンゴではなくて昭和の、大正ロマンから昭和にかけてのあの時代のタンゴを目指して作った曲です」と達郎さん。

12月15日は、「クリスマス・ソングで棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #170

2013年12月04日 | Motoharu Radio Show

2013/12/03 OnAir - 1st. Week - No Damage ~ Deluxe Edition特集
01.佐野元春:スターダスト・キッズ
02.佐野元春:ソー・ヤング
03.佐野元春:グッドバイからはじめよう
04.Arcade Fire:We Exist
05.佐野元春:バック・トゥ・ザ・ストリート (LIVE AT THE SUNPLAZA 1983)
06.佐野元春:ナイトライフ (LIVE AT THE SUNPLAZA 1983)
07.佐野元春:ロックンロール・ナイト (LIVE AT THE SUNPLAZA 1983)
08.佐野元春:サムデイ (LIVE AT THE SUNPLAZA 1983)
09.佐野元春:みんなの願いかなう日まで
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・No Damage ~ Deluxe Edition特集
番組後半は佐野元春 with The Heartland の『LIVE AT THE SUNPLAZA 1983』から'80年代のライヴ・レコードを特集する。

・スターダスト・キッズ
元春の'80年代のコンピレーション・アルバム『No Damage』から。

・ソー・ヤング
・グッドバイからはじめよう
'80年代のコンピレーション・アルバム『No Damage』のデラックス盤『No Damage DELUXE EDITION』が12月25日にリリースされる。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月12月の「3PICKS!」はアーケイド・ファイア『Reflektor』、ガバメント・ミュール『Shout!』、そして佐野元春『No Damage DELUXE EDITION』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はアーケイド・ファイア『 Reflektor』。

・アーケイド・ファイア
アーケイド・ファイアはカナダのモントリオール出身のバンド。結成して今年で10年目を迎える。これまでスタジオ録音盤を3枚出している。ヴォーカリストのウィン・バトラーを中心とした6人編成のバンド。ロック・バンドには珍しくアコーディオンやヴァイオリンも入っている。これまでヨーロッパ、アメリカをはじめとして世界各地でツアーをやってきた。米国の音楽ジャーナル誌「ローリング・ストーン」マガジンでもアーケイド・ファイアは今最もライヴが素晴らしいバンドとして高く評価している。この番組では前作の『The Suburbs』を3PICKS!に選んでいる。このアルバムは第53回グラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞している。カナダ出身のインディ・バンドがグラミー賞を授賞したということで当時ずいぶん話題になっていた。そのアーケイド・ファイアが新しいレコード『Reflektor』を出した。すでに米国、英国でも大きなヒットとなっている。とにかく過去に出してきたアルバムはすべて世界的にヒット、そして専門家からの評価も高いということで特にアーケイド・ファイアの新作はみんなから期待されていたようだ。
「僕も早速聴いてみました。楽しかったですね。ロックとダンス・ミュージックのクロスオーバーですね。そこに文学的なリリックが乗っかってるという、正にコンテンポラリーな表現になってます」と元春。
アーケイド・ファイアの新作『Reflektor』から「We Exist」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。

今週は学生団体「サステコ編集部」。環境問題をおしゃれにわかりやすくというテーマのもと大学生向けのフリーペーパーを発行している。



佐野元春 : さて12月に入りました。今年一年みなさんはどのように過ごしましたか。一年を振り返ってみて思うのは自分の場合はやはり音楽の活動ですね。レコードのリリースやライヴ、それに伴ういろいろな活動です。特に自分が'80年代に作ったレコードやライヴがここに来てなぜか注目されました。それはとても光栄なことです。先日も『SOMEDAY』名盤ライブというコンサートがあって、'80年代に出したアルバム『SOMEDAY』をレコードどうりに再現するというライヴをやりました。これはとても好評で僕もうれしかったです。バンドも当時アルバムを作ったミュージシャンたちに集まってもらいました。不思議なのはそこで懐かしいといった気持ちがあまりなかったことです。しかしこれはいいことだと思いました。昔の曲を懐かしんで演奏するのではなくて現在に響かせるということですよね。この『SOMEDAY』名盤ライブで僕がやりたかったことは正にそこにあります。また最近ではこの『SOMEDAY』名盤ライブと並んで『No Damage』というかつて'80年代に出した自分のレコードのデラックス盤が発表されるという、これもまたとても光栄なことです。当時二十代ということで、言ってみれば肩で風を切って歩いていた頃ですよね。それまで日本にはなかった新しいサウンドとソングライティングを聴いてもらおうということでいろいろな冒険をしました。この『No Damage』という自分の初期のコンピレーション・アルバム。ここにはそんな自分の二十代の頃のクリエイティヴな冒険、そしてちょっとした青臭い気取りですね。それがこの作品の中にあります。アルバムを出したのは1983年。当時のオリジナル・スタジオ録音盤を新しいマスタリングで収めています。それと一緒にこれは僕も本当に驚いたんですけれども、この1983年に行ったライヴの録音テープが見つかりました。アナログ24チャンネルというとてもいい状態で残されていました。このテープをもとに当時のライヴを再現しようということでエンジニアががんばってくれました。ここに完成したのが『ROCK & ROLL NIGHT LIVE AT THE SUNPLAZA 1983』というライヴ・レコードです。このライヴ盤には1983年3月18日中野サンプラザホールで行った僕とバンドの演奏の全てが記録されています。そこで今夜のMotoharu Radio Show。リスナーのみなさんに是非ラジオを通じてこのライヴを聴いて、また感じていただきたいと思います。早速聴いてください。佐野元春 with The Heartland『LIVE AT THE SUNPLAZA 1983』から「バック・トゥ・ザ・ストリート」、そして「ナイトライフ」2曲続きます。

・バック・トゥ・ザ・ストリート
・ナイトライフ

佐野元春 : そうですね。まず聴いて驚いたのは僕とバンド、目一杯やってるなぁということです。とにかくあらゆる力を出し切ってやってるという感じですね。バンドは6人編成でしたけれども、キーボード二人を添えた当時としては珍しいバンド編成でした。よくこれだけの少人数でオーケストラのような、かつダイナミックな多彩なサウンドを出してたなぁと思います。全ての編曲は自分がやりましたけれども、僕の音楽的なヴィジョンはこのバンドがいなかったら描くことはできませんでした。今でもバンドのミュージシャンたちにとても感謝しています。では佐野元春 with The Heartland『LIVE AT THE SUNPLAZA 1983』から長い曲になりますが2曲聴いてください。「ロックンロール・ナイト」、そして「サムデイ」。

・ロックンロール・ナイト
・サムデイ

佐野元春 : Motoharu Radio Show。今夜は1983年に行った僕とバンドのライヴの記録を聴いていただきました。同じ時代のどのロック・アーティスト、どのロック・バンドと比べても決して負けない最強の記録ではないかと誇りを持っています。改めて当時、僕らのライヴを楽しんでくれたみなさんにお礼が言いたいです。どうもありがとう。さて、Motoharu Radio Show。この一年番組を聴いてくださったリスナーのみなさんにも感謝を込めて今夜は特別に僕の新曲を持ってきました。クリスマスをテーマにした曲です。クリスマスの曲というと自分の場合は「Christmas Time In Blue」という曲が既にあるんですが、この曲はそれと並ぶ僕の2曲目のクリスマス・ソングということになります。今年ももう残すところあと少し。年末にかけてみなさんも慌ただしい毎日になると思います。是非、よいクリスマスを迎えてください。ではメディアで初公開となります。僕の新曲を聴いてください。コヨーテバンドと一緒に演奏して歌ってます。「みんなの願いかなう日まで」。

・みんなの願いかなう日まで

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1103

2013年12月01日 | Sunday Song Book

2013年12月01日プレイリスト
「『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 Part 1」
1. クリスマス・イブ / 山下達郎 "オーパス" "トレジャーズ" '83
2. リンダ / アン・ルイス '80
3. けんかをやめて / 河合奈保子 '82
4. ファースト・デイト / 岡田有希子 '84
5. 元気を出して / 薬師丸ひろ子 "古今集" '84
6. リトル・プリンセス / 岡田有希子 '84
7. 色・ホワイトブレンド / 中山美穂 '86
8. 待ちぼうけ / 堀ちえみ '82
9. OH NO, OH YES / 中森明菜 "クリムゾン" '86
10. 終楽章 / 薬師丸ひろ子 '88
11. GUILTY / 鈴木雅之 "RADIO DAYS" '88
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■内容の一部を抜粋
・近況
ツアーも佳境に入り残りが約1/4になった。前回、番組を収録したのは11月14日の福岡公演の前だったとか。「福岡、最高のお客さんでした。ありがとうございました。その後が府中でやりまして、NHKホールでございました。NHKホールもいいお客さんでございました。で北海道ツアーに突入中でございます。本日は昨日に引き続きまして北海道ニトリ文化ホール。旧北海道厚生年金、さっぽろ芸術文化の館。名前は変わってもホールは同じでございます。旭川終わって昨日今日とですね、札幌でございますが。旭川無事に終わってると思います(笑)。33年ぶりの旭川、どうだったんでしょうね。また大幅前倒しで録っておりますのでですね、来週も申し上げられませんですが(笑)。北海道、今日お出で下さるみなさん、お待ち申し上げております。札幌も久し振りでございます。今週は北陸でございます。新潟、長岡。長岡初めてでございます(笑)。新潟いつも二日やるんですけれども、今年は新潟市内と長岡と泣き別れでやることになりました。木金と、12月5,6とですね、今週末でございます。来週入りますと金沢、富山と北陸ツアー。北海道から北陸、冬の寒いところ。いらっしゃるお客様、お待ち申し上げております」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・クリスマス・イブ
11月20日に「クリスマス・イブ」30th Anniversary Editionのマキシシングルが出た。2013年リマスター。今回でCDパッケージのリマスタリングは最後とのこと。これ以上のクオリティは望むことができないそうだ。30年目のファイナル・ヴァージョン。

・『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 Part 1
今週、来週は超前倒しで番組を収録しているため、今週、来週は『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 。達郎さんがずっと横で見ていたので、達郎さん自身の印象的な曲を中心に。達郎さんが横でながめていたエピソードを交えつつ。今週12月4日水曜日は竹内まりやさんの'80年代、'90年代、2000年代にいろいろな人に作家として提供した楽曲のコンピレーションが2枚組のCDで発売になる。まりやさんは11月25日でデビュー35周年を迎えた。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『MARIYA'S SONGBOOK』が第一弾として発売される。これから一年間は35周年の記念企画がいろいろと出てくる。その取っ掛かりが『MARIYA'S SONGBOOK』。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。いわば竹内まりや裏面史。CD2枚組仕様で全30曲。初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

竹内まりやさんはもともとデビューしたときはシンガーで人の曲を歌っていた。達郎さんと結婚してしばらく休業期間があった。そのあいだに作家活動をはじめて主に女性アイドルに曲を書いて、出産したので自分の活動ができないあいだは作家活動をしていた。1984年にシンガー・ソングライターとして再起。アルバム『VARIETY』で再デビュー。『VARIETY』は来年で30年になる。

・リンダ
いちばん最初に書いたのはアン・ルイスさんの「リンダ」。1980年8月にシングル・カットされてスマッシュ・ヒットした。まりやさんが歌手活動していた時期のなかよしがアン・ルイスさん。アン・ルイスさんが結婚するときに曲を書いてほしいと依頼されて書いた曲が「リンダ」。リンダはアン・ルイスさんのミドル・ネーム。ちなみにコーラスは達郎さんで夜中までかかってひとりでコーラスをしたという。

・けんかをやめて
「リンダ」を聴いてコロムビアのディレクターから河合奈保子さんに曲を書いてくれというオファーがきた。まりやさんはテレビで河合奈保子さんを見て"けんかをやめて"というフレーズが浮かんだのがちょうどはまった。1982年9月の河合奈保子さんのシングルとして大ヒットして彼女の代表曲になった。
「アイドル・シンガーなんですけれど河合奈保子さんは歌の表現力がとってもある人で、今聴いてもいい曲であります」と達郎さん。
ちょうどまりやさんが休業していた頃で曲のオファーが来るようになった。まりやさんは自身もアイドルとして人の書いた曲を歌っていたので、アイドルのメンタリティーがよくわかると話していたそうだ。

・ファースト・デイト
まりやさんがいちばん多く曲を提供したのが岡田由希子さん。1984年4月の岡田由希子さんのデビュー・ヒットで「ファースト・デイト」。
「この人はなかなか憂いに満ちた声だなと僕は思いました。萩田さんのアレンジも歌の特徴をよく捉えたいいアレンジだと思います」と達郎さん。

・元気を出して
1984年は続々とオファーがきて、その中で出色の出来が薬師丸ひろ子さんの1984年2月のアルバム『古今集』のために書いた曲「元気を出して」。のちにまりやさんがセルフ・カヴァーするが、そのときに薬師丸さんを呼んできて、達郎さんとまりやさんと薬師丸さんの3人でコーラスをやったという。
「この人はいい声をしておりますのでたくさんヒットがありますが。薬師丸さんのためのもともとは書き下ろした曲であります」と達郎さん。

・リトル・プリンセス
岡田由希子さんの1984年7月のセカンド・ヒットで「リトル・プリンセス」。編曲は大村雅朗さん。
「大村雅朗さん、もうお亡くなりになってしまいましたが、僕は彼と一回、僕がまだスタジオ・ミュージシャンをやってた頃、岸田敏志(岸田智史)さんのコーラスをやったことが一度だけあります。そのときにしか会ったことがありません」と達郎さん。

・竹内まりや×クリス松村
11月28日からニュース・サイトのナタリーで『MARIYA'S SONGBOOK』特集をしている。アイドル歌謡のエキスパート、クリス松村さんとまりやさんの対談が掲載されている。おもしろい切り口でいろいろなことを対談で語っているそうだ。
http://natalie.mu/music/pp/takeuchimariya02

・色・ホワイトブレンド
1986年2月の中山美穂さんのシングルで資生堂のキャンペーン・ソング。その6年前に「不思議なピーチ・パイ」で資生堂のキャンペーン・ソングをやってたまりやさんが今度は曲を書くという不思議な巡り合わせ。ちょうどまりやさんは育児の真っ最中で、達郎さんは『POCKET MUSIC』のレコーディングもしくはツアーを行っていたが、家に帰ると洗面所の中に小ちゃなキーボードが置いてあり、洗面所でまりやさんが曲を作っていたという。子どもが起きるから洗面所で作っていたそうだ。

・「クリスマス・イブ 30th Anniversary Edition」
「クリスマス・イブ 30th Anniversary Edition」がオリコンのベスト10にチャートインした。
「お買い上げいただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました。30年も経ってベスト10に入るなんて夢にも思いませんでしたので。がんばっていきたいと思います。ホントにみなさんのおかげで一曲がですね。長い命を授かることができました」と達郎さん。

・「クリスマス・イブ」30周年記念オーダーメイド・ジャケット
「クリスマス・イブ」のCDをスリーブ・ケースで覆い、表紙に自分の好きな写真やコメントを入れて、世界でひとつだけの「クリスマス・イブ」が作れるスペシャル企画。一旦締め切ったが問い合わせが多くてワーナーミュージック・ダイレクトで11月27日からアンコール受付中。明日、12月2日の午後12時(昼)まで。詳しくはワーナーミュージック・ダイレクトのサイトにて。
http://customjacket.jp
http://shop.wmg.jp

・待ちぼうけ
1982年8月の堀ちえみさんのシングルで「待ちぼうけ」。
この曲についてのクリス松村さんとまりやさんの対談のやりとりが最高におもしろいそうだ。'80年代アイドル歌謡の本質をついてるとか。
http://natalie.mu/music/pp/takeuchimariya02

・OH NO, OH YES
1986年10月の中森明菜さんのアルバム『クリムゾン』の片面全部をまりやさんが提供して「駅」という傑作が生まれた。達郎さんはこのアルバムの中では「OH NO, OH YES」のほうが好きなので今日はこの曲。

・終楽章
1988年の薬師丸ひろ子さんのシングル「終楽章」。まりやさんもアルバム『DENIM』でセルフ・カブァーしている。
「薬師丸さんの声が哀愁を帯びてて素晴らしい」と達郎さん。

・GUILTY
今回の『MARIYA'S SONGBOOK』には達郎さんが書いた曲、すなわちまりやさん作詞、達郎さん作曲の曲が2曲入ってるそうだ。そのうちの一曲。1988年の鈴木雅之さんのアルバム『RADIO DAYS』に書き下ろした「GUILTY」。達郎さんが自分で書いた曲の中でひじょうに気に入ってる一曲だとか。「鈴木のマーチンだったら、それまでラッツ、シャネルズで割とジュブナイルな感じな歌ばっかりだったので、もうちょっと不倫のドロドロしたヤツをしようと、そんな具合にして書きました。今は亡き大村憲司さんのギターが圧巻の曲でございます」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

12月08日は、「『MARIYA'S SONGBOOK』 特集 Part 2」
http://www.tatsuro.co.jp
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