東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

2007年03月30日 | 映画

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
Kampo presents 特別試写会 2007年3月25日(日)

リリー・フランキーのロング・ベスト・セラー「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が劇場用映画になり、4月14日から公開される。3月25日(日)、Kampoの特別試写会が天満橋のエル・おおさかであり、運良く当選したので、一足早く観に行ってきた。

オカンとオトンが別居して、ちくほうのオカンの実家で過ごした少年時代から、ほぼ時系列に進行する。フラッシュバックの手法を使って過去に遡るといった演出があり、ボクが現在いるのは、窓から東京タワーが見える病室で、オカンを見舞いながら仕事をしているのだとわかる。

劇場映画版では、この現在に至るストーリーに伏線を張りつつ、実はそんなに重要視していない。鼻メガネのシーンは外せないものの、ここは敢えてポイントを抑える程度で見せ場はほとんどない。そのせいか前半は淡々とした印象があった。

しかし、この劇場版作品の本当の素晴らしさは窓から東京タワーが見える病室でオカンとボクが過ごした時間の中にある。現実を前にして、どうしようもなく無力なボクと、癌と戦うオカンの苦しみに、胸がキリキリと締め付けられる。目頭が熱くなり、頭がジンジンして、喉の奥はヒリヒリする。

劇場版では実は二度泣いてしまった。最初はオカンが意識朦朧とした中でうわごとを言うシーン。あのシーンは本当に苦しかった。息が詰まりそうになった。二度目はオダギリジョーが泣く場面。まぁ僕は人が泣いてる場面が苦手で、以前から心が動かされてしまうのだが、オダギリジョーの涙を見てもらい泣きするとは思わなかった。

最後にリリー・フランキーについて話したい。僕はあまり好きな人ではなかった。だから原作も読まなかった。でも最近は、この人はとても優しい人ではないのかと思いはじめている。この間、坂本龍一のポッドキャスティングを聞いてると、ゲストにリリー・フランキーが出てきた。番組の冒頭で坂本龍一は「会う前はあまり好きじゃなかったんですよね、実は(笑)。でも会うと好きになっちゃうんだよな」なんて話していた。どうも誤解されてるところがある人みたいだ。「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」はいつか読んでみようと思う。試写会は7,8割が女の人だった。それも若い人はあまりいなくて。そんな人たちに支持されるようになるとは...

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VOICE~cover you with love~

2007年03月29日 | 佐野元春

佐野元春が1981年のアルバム『Heart Beat』で発表した「彼女」が元Do As Infinityのヴォーカリスト伴都美子によってカヴァーされた。3月28日リリースのソロ2枚目『Voice ~cover you with love~』に収録されている。

iTunes Storeでアルバムがダウンロード販売されており、1曲200円から購入できるのでさっそく伴都美子の「彼女」をダウンロードした。

チャイムと微かなざわめきからはじまるイントロダクション、最初のバースはピアノ伴奏だけをバックに伴都美子は歌っている。夜のラウンジの雰囲気を意識した音作りのようだが、しっとりしていてナイト・ミュージックにはうってつけではないだろうか。
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サウンド・ミュージアム

2007年03月26日 | RADIO

■サウンド・ミュージアム -ムーンライダーズ-
2007年3月25日(日)PM7:20-10:00
NHK-FM

PlayList

01.クール・ダイナモ、ライト・オン/ムーンライダーズ

02.スカンピン/鈴木慶一とムーンライダーズ

03.ビープ・ビープ・ビー・オーライ/ムーンライダーズ

04.彼女について知っている二、三の事柄/ムーンライダーズ

05.君とのキオク/ビットルズ

06.今日は雨の日です/かしぶち哲郎

07.フル・フル/ムーンライダーズ

08.9月の海はクラゲの海/ムーンライダーズ

09.イン・ザ・シティ/レイザーライト

10.アイム・ア・ブロークン・ハート/ザ・バード&ザ・ビー

11.東京ぬけ道ガール/岡田徹・プレゼンツ・ライフ・ゴーズ・オン

12.恋のためらい/かしぶち哲郎

13.大人の悩みに子供の涙/アイドント・ノウズ

14.地球脱出/S.F.鈴木慶一プロデュース・宇宙からの物体X

15.馬鹿どもの夜/鈴木 博文

16.セヴン・スワン・ソングス/上野 洋子

17.フーズ・ゴナ・ダイ・ファースト?/ムーンライダーズ

18.スウィート・ビター・キャンディー/ムーンライダーズ

19.ハッピー・エンディング/ミ   カ

20.ジャマイカ・フェアウェル/ハリー・ベラフォンテ

21.スペースエイジのバラッド/ムーンライダーズ

22.ゆうがたフレンド/ムーンライダーズ

23.クール・ダイナモ、ライト・オン(リョウ・アライ・ミックス)/ムーンライダーズ
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Sunday Songbook Playlist

2007年03月25日 | Sunday Song Book

<03月25日プレイリスト>
「100%リクエスト]
幸せの探し方/竹内まりや "QUIET LIFE" "92
空の終列車(FULL VERSION)/THE SPOTNICKS '65
YOU GOT WHAT IT TAKES/THE DAVE CLARK FIVE '67
A GOOD FEELIN' TO KNOW/POCO "A GOOD FEELIN' TO KNOW" '72
THE PRICE I HAVE TO PAY/THE CREATIONS '71
TRAVELING BOY/PAUL WILLIAMS "LIFE GOES ON" '72
あまく危険な香り/山下達郎 '82
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■内容の一部を抜粋
・かぜ
竹内まりやのニュー・アルバムのレコーディングが終了し、2,3日鼻うがいをサボったら、かぜをひいてしまったらしい。鼻がグズグス言って鼻声だが、熱はそんなにないらしい。

・幸せの探し方
竹内まりやの「幸せの探し方」がP&G「パンテーン」のCMに使われている。オリジナルはアルバム『QUIET LIFE』(1992年)に収録されている。

・空の終列車(FULL VERSION)
スプートニクスはスウェーデンが誇るエレキ・インストゥルメンタル・グループ。「空の終列車」は1965年のヒット。シングル・ヴァージョンは短くエディットされていたが、今日はオリジナル・ステレオ・フル・ヴァージョンで。

・かぜ Part.2
ロイ・オービソンはかぜをひいても声が変わらなかったそうだ。1984年の『BIG WAVE』のライヴ・ツアー、年末の中野サンプラザではかぜをひいて37.6分の高熱。3デイズの最終日は38.6分になっていたという。全然自分の声ではなかったが、それでも2時間半やってると声が出たとか。

・YOU GOT WHAT IT TAKES
「YOU GOT WHAT IT TAKES」はデイブ・クラーク・ファイブの1967年の全米7位のヒットで邦題は「青空の恋」。もともとはマーク・ジョンソンの1960年のヒット。デイブ・クラーク・ファイブは本国イギリスよりアメリカでの人気のほうが高かった。
「カヴァーのほうがオリジナルよりひょっとしたら優れているのじゃないかというような、素晴らしい演奏と、そしてマーク・スミスの素晴らしい歌」とタツローさん。

・かぜ Part.3
1999年の『COZY』のライヴ・ツアーでは、大分、宮崎、鹿児島と回る1月の九州遠征の時にかぜをひいた。大分で鼻がグズグス言いはじめて、宮崎に行く前に微熱が出はじめたので、かぜ薬を飲んでホテルで安静にして、開演15分前に会場入り、本番をやった後、そのままホテルに帰った。運のいいことに鹿児島まで二日のオフがあり、安静にして過ごし、気合で直して鹿児島を二日間やったという。

・A GOOD FEELIN' TO KNOW
ウエスト・コースト、カントリー・ロックの雄、ポコの1972年のアルバム『A GOOD FEELIN' TO KNOW』からタイトル・ソング。
ポコはリッチー・フューレー、ジム・メッシーナ、ランディ・メイズナー、ティモシー・シュミットと錚々たるメンバーを輩出した。歌良し、演奏良し、コーラス上手い。

・かぜ Part.4
大阪フェスティバルホールで中二日空いてる時に微熱が出たこともあるらしい。ホテルでうずくまって直したという。今まででいちばん辛かったのは、『僕の中の少年』のライヴ・ツアーの時(1988年から1989年)。スケジュールがタイトな日程で、声が辛い時期があった。立ち上がりは辛いが、30分くらいやってると、だんだん普通の調子に戻ってゆくものだが、神奈川県民ホールでコーラスの女の子から香港か台湾かの水薬を「よく効くから」と渡されたという。それを飲んでステージをやったら、Gから上が全然出なくなった。声が嗄れるんじゃなくて、薬を飲んでダメになったので、もう何をやってもダメで、1時間がんばったが全く歌にならなかったので、その場でキャンセルして振り替え公演をやったという。その時は会場から「会社休んできているんだから、ちゃんとやれ!」と罵声が飛んだんだそうだ。

・THE PRICE I HAVE TO PAY
クリエーションズはフィラデルフィアのヴォーカル・グループ。後にハロルド・メルヴィンとブルーノーツのメンバーになる人たちがいたグループ。1971年のシングルだが、タツローさんは大好きなグループだが、このシングルだけ持ってないという。ブートから起こしてリマスタリングした音源をかけた。

・プレゼント
ニュー・シングル「明日のない恋」の販促グッズ。「プリント・フリース・ブランケット」を20名にプレゼント。携帯用のケース付きブランケットで素材はフリース。プリントは縞模様。実物の写真をオフィシャル・サイトにアップ。締め切りは4月の中頃。

・鼻うがいの道具
先週紹介した鼻うがいの道具もオフィシャル・サイトにアップ。

・色・ホワイトブレンド
「竹内まりやさんの『色・ホワイトブレンド』の3分21秒のところで山下さんは何と叫んでいるのでしょうか」というリスナーからの質問。
"One More Time"と叫んでいるのだそうだ。

・TRAVELING BOY
ポール・ウイリアムスの1972年のアルバム『LIFE GOES ON』に収録されている。後にアート・ガーファンクルがカヴァーした。

・NEUMANN(ノイマン)の「U-67」
「録音する時のマイクにこだわりがありますか?」というリスナーからの質問。ヴォーカルを録音する時はNEUMANN(ノイマン)のコンデンサ・マイクの「U-67」を使うそうだ。自分専用の「U-67」を20年くらい使ってるそうだ。画像をオフィシャル・サイトにアップ。

・あまく危険な香り
「あまく危険な香り」はカーティス・メイフィールドの「TRIPPIN'」のパクリではないかと最近よく言われるそうだ。
「『あまく危険な香り』をレコーディングした時はまだ『TRIPPIN'』を聴いてなかった。リズム・パターンが同じだけど、むしろよく似たオケが作れたと褒めてほしい」とタツローさん。

・バースデイ・メッセージ
友人が僕に送った「Happy Birthday」のメッセージが読まれました。
Thanks.

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月01日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
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世界は誰の為に

2007年03月23日 | 佐野元春

2006年2月9日から4回に渡って配信されたポッドキャスト番組「music united.」がきっかけとなり、佐野元春がその出演者の藤井一彦(The Groovers)、山口洋(HEAT WAVE)、深沼元昭(Mellow Head)に参加を呼びかけて「佐野元春MusicUnited.」が結成された。この4人のコラボレーションに高桑圭(Bass)、小松シゲル(Drums)、Dr.kyOn(Organ)が加わり「世界は誰の為に」がレコーディングされた。iTunes Storeで2007年4月18日からダウンロード販売される。

MWSでは「佐野元春 MusicUnited.特集ページ」を今日(3月23日)オープンさせ、佐野元春のコメントやミュージックビデオの試聴を公開している。

ポッドキャスト「musicunited.」は以前取り上げています。ダイジェスト版は以下のリンクを参照してください。
Vol.1「藤井一彦
Vol.2「山口洋
Vol.4 「深沼元昭」その1その2その3
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Niagara CM Special Vol.1 3rd Issue

2007年03月22日 | 大滝詠一

ナイアガラ・レーベル30周年アーカイヴ・シリーズ。今年の321にリイシューされたのは『Niagara CM Special Vol.1 3rd Issue』。昨日、さっそく買ってきた。

今年の正月にラジオで放送された「新春放談」では、当時の記憶も薄れてきていて、「忘れるために今リマスターしているだよね、実を言うと」と話していた大滝詠一。今回のリイシューは『Niagara CM Special Vol.1』のサード・イシューで、未発表ヴァージョンとデモ・ヴァージョンを収録している。全70曲と曲数は多いが収録時間は短い(42分56秒)。

あまり期待せずに聴き出したが、デモ・ヴァージョンは今回はじめて聴くものばかりで、どれも興味深い。しばらくはブックレットの大滝詠一本人による解説と「レコード・コレクターズ 2007年 04月号」の特集記事を読んで楽しむつもりだ。

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明日のない恋

2007年03月20日 | 山下達郎

SITEDOIに竹内まりやの「明日のない恋」のレビューをアップしました。

今日20日は竹内まりやの52回目の誕生日です。おめでとうございます。SITEDOIでお祝いをするのははじめてですね。アルバムに収録される「人生の扉」(協和発酵のCMタイアップ曲)の歌いだしは"春がまた来る度 ひとつ年を重ね 目に映る景色も 少しずつ変わるよ"とそんな風だったと思います。とても素敵な歌詞だと思いました。タツローさんによるとニュー・アルバムの中核になる曲だとか。
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Sunday Songbook Playlist

2007年03月18日 | Sunday Song Book

<03月18日プレイリスト>
[「100%リクエスト] ]
明日のない恋/竹内まりや 3月7日発売ニュー・シングル
POOL HALL RICHARD/THE FACES '73
CALIFORNIA NIGHTS/LESLEY GORE '67
SHE LETS HER HAIR DOWN/THE TOKENS '69
LA LA MEANS I LOVE YOU/L. A. BOPPERS '81
WHAT WOULD THEY SAY/HELEN REDDY "I AM WOMAN" '72
ROSE COLOR/CINDY "DON'T BE AFRAID" '91
あしおと/山下達郎 "MELODIES" '83
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■内容の一部を抜粋
・竹内まりやのニュー・アルバムのレコーディング
仕事が終わってリラックスしているという。4月になったらオフになるそうだ。
ニュー・アルバムは5月16日(水)リリースで、アルバム・タイトルは『Denim』(デニム)。もう数週間すると正式な曲順、もう少し詳しいインフォメーションができるとか。

・明日のない恋
明日のない恋」はビギンではじまり、だんだん怪しくなり、最後はビギンもどきになってしまう。ビギンとルンバとマンボを三つ合わせてごちゃごちゃにしたような、ようするにラテン、気持ちよければなんでもいいんです、とタツローさん。

・POOL HALL RICHARD
フェイセズの1973年にシングル・オンリーで発表された「POOL HALL RICHARD」(邦題「玉突きリチャード」)は全英チャート8位。スモール・フェンセズ+ジェフ・ベック・グループという感じ。

・CALIFORNIA NIGHTS
1967年、レスリー・ゴアのヒット曲。全米16位というスマッシュ・ヒットだったが今日ではスタンダード・ナンバー化している。ミュージカルでヒットを出しているマーヴィン・ハムニッシュのペンによるちょっと異色の作品。すごく凝ったコード進行の曲。プロデュースド・バイ・ボブ・クリュー。

・SHE LETS HER HAIR DOWN
トーケンズはニューヨークを代表するドゥーワップ・グループだったが、1960年代は自分たちの活動のみならず、プロデュース業でもハプニングスその他、いろいろなヒット曲を出した。
「SHE LETS HER HAIR DOWN」(邦題「朝もやの中で」)は1969年、全米61位というスマッシュ・ヒット。シャンプーのCMソングのタイアップで出されたのでこのタイトルになった。

・鼻うがいのやり方
ぬるま湯に生理食塩水程度の食塩を溶かして、鼻の穴からそれを入れて鼻を洗浄することによって、かぜ予防、花粉症の軽減になるとタツローさん。昔はコップの水でやっていたそうだが、コップの水だと入りにくくて苦しいので、離乳食用の先の尖ったプラスティックのボトルを使って、その突端を鼻の中に入れて、それを押して鼻を洗浄しているのだとか。
このやり方は森光子さんから教わったという。森光子さんは浅丘ルリ子さんに、浅丘ルリ子は渥美清さんに教わったそうだ。タツローさんはその直系になるという。

・LA LA MEANS I LOVE YOU
L. A. ボッパーズはカリフォルニアの、1970年代から1980年代にかけて活躍した黒人のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。当時よくあったクラブバンド然としたヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。
デルフォニックスの「LA LA MEANS I LOVE YOU」をアップ・テンポの解釈でカヴァーした。1981年、全米ソウルチャート77位。

・プレゼント
ニュー・シングル「明日のない恋」の販促グッズ。「プリント・フリース・ブランケット」を20名にプレゼント。携帯用のケース付きブランケットで素材はフリース。プリントは縞模様。締め切りは4月の中頃。

・WHAT WOULD THEY SAY
「WHAT WOULD THEY SAY」はポール・ウイリアムスの曲で、ヘレン・レディの1972年のプラチナ・アルバム『I AM WOMAN』のB面の1曲目。

・発声練習
「ライヴ中やリハーサル期間を含めて喉、声、歌の練習は欠かさずやっているのでしょうか?」というリスナーからの質問。
「私はライヴ中でも練習なんかしたことはありません(笑)。この商売31年やってますけれど(笑)、ヴォイス・トレーナーに指示を受けたことも一度もありませんし。スタジオに入る時、コーラスなんかやる時は15分から30分くらいウォーム・アップはしますが、その程度です。ライヴは本番が練習みたいなもんで(笑)、不遜な言い方ですが、ウォーム・アップ以外はやりません。一日何時間発声するというのはノンマイクの人たちの方法論で、マイクに声を乗っけてやる人たちは、そんなにやる必要はないんじゃないかと個人的には思います。いずれにしろ、ヴォイス・トレーナーに毎週通ってる律儀な方もいますが、私はヴォイス・トレーナーには一回もやったことがないですので、なんかかえって個性が無くなるような気がして(笑)、そういう理由もありますけれども。それでも、まぁ五十過ぎてまで別に音域は変わりませんし、声量もそれほど大して変わりませんし、まぁ、こんなもんかなと思ってやっております」とタツローさんは答えた。

・ROSE COLOR
「ロゼ・カラー」は1989年に中山美穂が大ヒットさせた。1991年に作曲者のシンディーがアルバム『DON'T BE AFRAID』でセルフ・カヴァーした。
シンディーはとても美しい声をしたシンガー。タツローさんのコーラスで2シーズン仕事をした後、アメリカへ渡ったが、アメリカで亡くなった。それからもう10年ほど経つらしい。

・あしおと
1983年のアルバム『MELODIES』から。
『MELODIES』はリマスターしなくちゃいけないと思ってるそうだ。なかなかチャンスがないけれど、もう少ししたらやりたいそうだ。

■プレゼント・リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月25日は、引き続き「100%リクエスト」
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武道館に桜が咲いた日

2007年03月17日 | Rock

先週の金曜日、3月9日の夕刊に「アンジェラ・アキさん結婚」と掲載されていて驚いた。ブログで発表したという。同時にバツイチだったことも公表している。その夜はミュージック・ステーションに生出演しているが、さっそく結婚の話題が出ていた。

明日、18日の午後11時35分からNHK総合で、昨年の年末に行われたアンジェラ・アキの武道館ピアノ弾き語りライヴの模様「武道館に桜が咲いた日」が放送されるそうだ。

アンジェラ・アキは、まだデビュー前だった2003年9月16日に、椎名林檎の武道館公演を見て、3年後に自分も武道館でやると目標を立てた。その夜に演奏されたセットリストを自宅の玄関に貼り、「2006年9月16日、武道館!」と書いたのだという。

それから3年、メジャー・デビュー半年で、武道館の歴史ではじめてとなるワンマン・ライヴを実現してしまった。その武道館ライヴのために作ったのが「サクラ色」という曲だ。

アンジェラ・アキはこの曲をレコーディングするにあたり、サウンド・プロデュースを、椎名林檎のプロデューサーである亀田誠治に頼んだことが最近の話題となっている。3月7日にリリースされた最新シングル「サクラ色」はオリコン・チャート初登場8位を記録した。

このようにアンジェラ・アキと椎名林檎のあいだには浅からぬ因縁がある。「武道館に桜が咲いた日」、このドキュメンタリーのナレーションを椎名林檎が務めるということだ。注目したい。

武道館ピアノ弾き語りライヴは『My Keys 2006 In 武道館』というタイトルのDVDで3月21日にリリースされる。



*訂正
椎名林檎の武道館公演は2003年9月27日でした。セットリストには「目指せ武道館 2006年9月27日までに」と書いていたそうです。
デビュー半年で武道館ではなくて、ファースト・アルバム発表後半年の誤りでした。メジャー・デビューは2005年の秋でした。

・「武道館に桜が咲いた日」再放送
BS2で3月21日(祝・水)午後6時から「武道館に桜が咲いた日」が再放送されます。

・武道館ピアノ弾き語りライブ
番組終了後に「武道館ピアノ弾き語りライブ」を4月1日にオンエアするという告知がありました。
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DEAR FRIENDS

2007年03月15日 | RADIO

■DEAR FRIENDS
2007年3月15日(木) JFN系列午前11:00 - 11:30
ゲスト:大貫妙子
Play List
01.Shenandoah(シェナンドー) / 大貫妙子
02.メトロポリタン美術館 / 大貫妙子
03.1974 / Jukka Eskola
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■内容の一部を抜粋
・Shenandoah
2年ぶり26枚目のオリジナル・アルバム『Boucles d'oreilles』(ブックル・ドレイユ)は弦のカルテットを中心にしたピュア・アコースティック・アルバム。20年前にリリースされたアルバム『PURE ACOUSTIC』(1987)の第二弾で、『PURE ACOUSTIC』に収録されていない楽曲で、コンサートでは特によく演奏するものを録音したという。今回のレコーディング・メンバーは、2002年からの5年間、ほぼ毎年、クリスマスのシーズンに行ってきたピュア・アコースティック・コンサートに参加したミュージシャンたち。
「Shenandoah」はアサヒビール「贅沢日和」のCM曲をCD初収録。

・メトロポリタン美術館
今の音楽シーンは本末転倒している。作品がまずあって、売れる、売れないはその後に来るべきだが、商品としての考えが先にたってるように見える、とター坊。

・1974
「ドライブのほうは、どうですか?」という質問に、
「私は、ずっと車で移動してるので。 神奈川県の“葉山”ってところに住んでるんですけど。今日も仕事で来たんですけど。ほとんど高速を乗り継いで行くので。やっぱり、こうアクセルを踏みたくなるような(笑)…ものが多いですね」とター坊。
Driving Music Archeives

●『Voice Colors~あなたといたころ~
7人の女性アーティストによる"日本のスタンダードPOPS"のカバー・アルバム 。
大貫妙子はオフコースの「やさしさにさようなら」とMISIAの「名前のない空を見上げて」をカヴァーしている。

関連サイト
Voice Colors~あなたといたころ~
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佐野元春の誕生日

2007年03月13日 | 佐野元春

今日は寒い一日だった。午前中は陽が差していたけれど、午後になり空は黒い雲に覆われ雨がぱらぱらと降った。写真はお昼に撮ったものだ。

昨年の3月13日は休みを取り、東京で休暇を過ごした。午前中は雪が舞うような寒い一日だった。僕はグランド・オープンしたばかりの表参道ヒルズに行った。表参道ヒルズの地下3階に下りるとなぜか波の音がした。

今日3月13日は佐野元春の誕生日だ。今年もまたウェブで誕生日を祝う企画が開催された。「Moto's Birthday 2007」。僕が書いたメッセージはこんな感じだ。

お誕生日おめでとうございます。僕も今月誕生日を迎えます。春の日に生まれてよかったなって、この頃、そう思います。またライヴ会場で佐野さんに会えたらうれしいです。新しい作品の完成を心待ちにしています。

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Sunday Songbook Playlist

2007年03月11日 | Sunday Song Book

<03月11日プレイリスト>
[「100%リクエスト」]
明日のない恋/竹内まりや 3月7日発売ニュー・シングル
A REAL MOTHER FOR YA/JOHNNY GUITAR WATSON '77
RAG DOLL/THE 4 SEASONS '64
WHEN THE LOVELIGHT STARTS SHINNING THROUGH HIS EYES/THE SUPREMES '63
MAKE IT EASY ON YOURSELF/THE WALKER BROTHERS '65
YOUR BRIGHT BABY BLUES/JACKSON BROWNE "THE PRETENDER" '76
NEVER CRY BUTTERFLY/竹内まりや '06
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・竹内まりやのニュー・アルバムのレコーディング
今週はマスタリングを行い、完成へ。アルバムの発売日が決定した。5月16日(水)リリースで、アルバム・タイトルは『Denim』(デニム)。"デニム"とはジーンズの生地のこと。全12曲でこれまで発売したシングルは全て収録。初回限定はボーナス・ディスク付き。

・明日のない恋
この土日はワーナーの竹内まりやの公式サイトで、先週発売した「明日のない恋」のPVのメイキング映像が期間限定でながれている。

・A REAL MOTHER FOR YA
ジョニー・ギター・ワトソン。もともとはテキサス・ブルースの人。'70年代に突如としてファンク路線に鞍替え。一世を風靡した。全米ソウル・チャート5位。アルバム・ジャケットは乳母車の形をした自動車に乗ったジョニー・ギター・ワトソンを実母が押しているというもの。ジョニー・ギター・ワトソンは1996年に亡くなった。

・RAG DOLL
ニューヨークに出張していたというリスナーからのリクエスト。ニューヨークでは今、フォーシーズンズのミュージカル『ジャージー・ボーイズ』をやっているが、チケットが全く取れなかったとか。トニー賞を受賞し、たいへん人気のあるミュージカルだそうだ。「最高の音質でかけてください」と「RAG DOLL」をリクエストした。
「RAG DOLL」は1964年の全米NO.1ヒット。"RAG DOLL"は「ぼろ人形」という意味。そうした貧しい格好をした女の子に恋をし家族から反対されるという階級的なニュアンスが込められている。

・WHEN THE LOVELIGHT STARTS SHINNING THROUGH HIS EYES
映画『ドリーム・ガールズ』が公開されて話題になってるが、'80年代の頭にブロードウェイのミュージカルで公開されたものを映画化している。タツローさんはブロードウェイのミュージカルを見たという。話は黒人の女の子がスターダムにのし上るというもので、ダイアナ・ロスとシュープリームスをモデルにしていて、モータウンの裏側とか、フィクションが絡んでるものの、業界の裏話が含まれている。
リスナーから「タツローさんの好きなシュープリームスの曲を」というリクエストに、
「ダイアナ・ロスとシュープリームスは'60年代のアメリカを代表する女性ヴォーカル・グループですが、"恐怖の5連発"という1960年代の頭にNO.1を5曲連続で出した時があって、その1曲前のやつ(笑)。ファースト・アルバム『WHERE DID OUR LOVE GO』(愛はどこに行ったの)のA面6曲は強力でありますが、4曲目、[BABY LOVE]の後に入ってる[WHEN THE LOVELIGHT STARTS SHINNING THROUGH HIS EYES]がとにかく好きで、こればっかり聴いていたことがあった時代があります。1963年、全米23位。この後に[WHERE DID OUR LOVE GO]が出て躍進が始まります。その直前のこの1曲」とタツローさんは言ってかけた。
アルバムに入ってるリアル・ステレオ・ヴァージョン。8ビートからシャッフルに変わるところがなんともいえないそうだ。作曲はブライアン・ホーランド、ラモン・ドジャー、エディー・ホーランドの黄金トリオ、ホーランド=ドジャー=ホーランド。

・名古屋のお薦め
リスナーからの質問で「仕事で名古屋に行くのですが、名古屋には味噌煮込みうどん、ひつまぶし、味噌カツ、エビフリャーなどの名物料理がありますが、タツローさんのお薦めは何ですか?」に答えて、
「エビフライのほかは、味噌煮込みうどん、ひつまぶし、味噌カツとどれを召し上がってもいい。エビフライは全国どこに行ってもあるので、それだったらエビ天の天むすとかはいかがでしょうか」とタツローさん。

・MAKE IT EASY ON YOURSELF
リスナーから「バカラックの曲でアレンジのいいものを」というリクエスト。
バート・バカラックは天才作曲家だが、編曲家としてはちょっとスタイルの古い人なんで、しばしば、バカラックが手掛けたディオンヌ・ワーウィックなんかよりも、他の人がカヴァーしたもののほうが、アレンジ的に優れたものが多い。ちょうどウォーカー・ブラザーズが紙ジャケでリイシューしたばかりなので、バカラックを取り上げたアレンジとしましては最高峰に位置するウォーカー・ブラザーズの『MAKE IT EASY ON YOURSELF』を。1965年、全英NO.1、全米で16位。アレンジをしているのはレグ・ゲスト。邦題は「涙でさようなら」。曲を書いたのはハル・デヴィッド/バート・バカラックのコンビ。「MAKE IT EASY ON YOURSELF」もともとは1962年にジェリー・バトラーで最初にヒットを記録した。その後、ウォーカー・ブラザーズがイギリスで大ブレイクさせた。

・竹内まりやのニュー・アルバム『Denim』
全12曲で、昨年リリースした「返信」、「シンクロニシティ」、「スロー・ラブ」、「ネバー・クライ・バタフライ」、今回の「明日のない恋」とシングルは全て収録される。松たか子さんに提供した「みんなひとり」のセルフ・カヴァーも入る。マスタリングが終わって、最終的に曲順が決まる。まだ悩んでいる最中。四月になれば竹内まりや本人を呼んで全曲紹介する予定。初回限定仕様はボーナス・ディスク付き。竹内まりやがムーン、ワーナーではじめてから23年が経つ。シングルのカップリング曲でアルバム未収録曲がたくさんあるので、それをみんなまとめてつける。「シングル・アゲイン」のカップリングの「ヘイ・ベイビー」、「明日の私」のカップリングで薬師丸ひろ子に書いた曲「トライアングル」、「ミラクル・ラブ」など6曲を選んで収録。

・YOUR BRIGHT BABY BLUES
ジャクソン・ブラウンの4作目のアルバム『THE PRETENDER』に収められている「YOUR BRIGHT BABY BLUES」。ジム・ゴードンのドラム、チャック・レーニンのベース、ビリー・ペンのオルガンで、ギターはローウェル・ジョージという変則的な組み合わせだが、内省的な素晴らしい演奏。

・NEVER CRY BUTTERFLY
ピカデリー・サーカスのカヴァー。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月18日は、引き続き「100%リクエスト」
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じぶんの詩-A Beautiful Day

2007年03月10日 | 佐野元春

SITEDOIに「じぶんの詩-A Beautiful Day」のレビューをアップしました。

"陽差しの強いある日/道を歩いてたそのとき/俺は自分の存在に/存在に気づいた"
というフレーズは"Let's rock and roll."といって活動再開を宣言した2004年の佐野元春の姿を思い出さないだろうか。抜けるような青空の下、眩しそうに顔をしかめながら歩いてる姿の写真を思い出さないだろうか。


「じぶんの詩-A Beautiful Day」はまぎれもなく「モトハル・ロックンロール」だといえる。
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SUPER J-HITS RADIO

2007年03月08日 | 佐野元春 Radio Days

■FM802 SUPER J-HITS RADIO 山弦15周年スペシャル
3月4日(日)19:00-22:00
DJ:加藤美樹
GUEST:小倉博和(LEFT), 佐橋佳幸(RIGHT)

Playlist
01.JOYRIDE(『JOYRIDE』)

藤井フミヤのコメント
02.True Love(山弦 featuring 藤井フミヤ)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

03.EL LOCO
(山弦 featuring SOLID BRASS[村田陽一/西村浩二/山本拓夫])
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

04.ひなぎく(山弦 featuring 平松八千代)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

05.RODEOKING(『JOYRIDE』)

06.Tシャツに口紅(山弦 featuring 鈴木雅之)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]
鈴木雅之のコメント

07.Guilty(山弦 featuring 小田和正)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

佐藤竹善のコメント
08.Hotel California(山弦 featuring 佐藤竹善)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

09.TELL ME SOMETHING(『ISLAND MADE』)

スキマスイッチのコメント
10.奏(山弦 featuring スキマスイッチ)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

11.僕の部屋で暮らそう(山弦 featuring 宮沢和史)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

12.SOMEDAY(山弦 featuring 佐野元春)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

13.島育ち-人の歩く道-(山弦 featuring 槇原敬之)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

大貫妙子のコメント
14.あなたを思うと(山弦 featuring 大貫妙子)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

15.クロマ王朝の悲劇(山弦)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]

16.HARVEST(山弦)
[2006.10.31 LIVE AT CC LEMON HALL]
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■内容の一部を抜粋
・山弦15周年スペシャル
本邦初公開となる「山弦15周年 中年漂流記~急流、濁流、乗ってケ漂流」のCセット、CCレモンホール(渋谷公会堂)のライヴ音源を中心としたプログラム。なんと出演者全員がライヴ音源をながすことに承諾したという。山弦15周年サイトで公開された当日のセットリストを見ていたら、ほとんど順番通りにオンエアされてます。後半、何曲か入れ替えてありますが。司会進行の萩原健太さんの声も入ってます。スタジオ生出演の山弦の声はおぐちゃんが左チャンネル、佐橋くんが右チャンネルと振り分けられています。

・True Love
藤井フミヤはサプライズ・ゲストだった。
オリジナルも山弦の二人でレコーディング。
2002年の「Meet The World Beat」でも藤井フミヤと山弦でやったという。

・EL LOCO
SOLID BRASSは山弦の結成直後にライヴでよく共演していたという。おぐちゃんと山本拓夫と村田陽一は福山雅治のライヴ・ツアーで一緒にやってるそうだ。
山本拓夫は「やぎおくん」と呼ばれてるらしい。
「譜面を食べるからなんじゃないの?」とおぐちゃん(笑)。

・ひなぎく
平松八千代と山弦は「SOY」として1998年2月に「Sweet Season」でデビュー。アルバムは2枚出ている。平松八千代はLANPAでイカ天優勝という経歴を持つ。
「ひなぎく」はおぐちゃんが作曲。SOYとしてはじめてセッションした曲。

・Tシャツに口紅
佐橋くんがまだ高校生の頃、東京のリハーサル・スタジオで練習中、鈴木雅之にカツアゲされたそうだ。ジュースの自動販売機の前で「オレのも買ってくれ。いいだろ、なっ」って言われたそうだ(苦笑)。その後、佐橋くんはテレビでシャネルズを見て「あっ、オレをカツアゲしたやつだ!」ってなったそうだ。2005年、FM802が開催した鈴木雅之のサントリー蒸留所でのライヴ・イベントに佐橋くんが参加。その時にバラしてやったとか(笑)。
「これは一旦バラしてやんないと腹の虫が収まらないぞというのがありまして、ずっーと虎視眈々とそのタンミングを狙ってたんですよ」と佐橋くん。
Cセットでは「スモーキン・ブギ」を急にやらされたとか。佐橋くんとおぐちゃんはそれぞれ鈴木雅之のレコーディングに50曲以上参加しているそうだ。鈴木雅之の11枚目のアルバム『ミディアム・スロー』に山弦と共演した「Tシャツに口紅」が収録されている。

・Guilty
今回のCセットでいちばん難しかった曲だそうだ。
「Guilty」はもともとは鈴木雅之がオリジナル(1986年)。作詞竹内まりや、作曲山下達郎。小田和正は鈴木雅之のトリヴュート・アルバムでカヴァーしている。その時の共演が山弦だった。

・Hotel California
佐藤竹善の誕生日イベント「Cross Your Fingers」(2001年)で共演した「Hotel California」(イーグルスのカヴァー)は、その後、シングル「amanogawa」、アルバム『CORNER STONES 2』に収録された。記録用のP.A.OUTの録音がそのままCDとなってるそうだ。
山弦が最初に「Cross Your Fingers」に出た時は、「クロマ王朝の悲劇」を演奏しながらオケピからせり上がってくる演出だったが、スモークがもうもうと焚かれ、ステージが真っ白になり、お客さんに笑われながら登場したのだという。そこで佐藤竹善が「なんかバルサンを焚かれたゴキブリみたいですね」と言ったとか(笑)。

・奏(かなで)
スキマスイッチとの関係には触れられず。結局、なぜ「奏(かなで)」をやったのかは謎のままだ。
「めちゃめちゃ売れた『奏(かなで)』を一緒にやれて、売れてよかったなと思いました(笑)」とスキマの卓弥くんがコメントしている。

・僕の部屋で暮らそう
「僕の部屋で暮らそう」は宮沢和史が本田美奈子に提供した曲で、『SPIRITEK』(2004年)でセルフカヴァーしている。この曲のレコーディングは山弦と一緒に宮沢和史の自宅のスタジオで録ったという。
「(宮沢和史は)自分の出番が終った後も、ずっーと舞台の袖で楽しく聴いててくれて、終った後に握手してくれた。いい男だ」と山弦さんは口々に話していた。

・SOMEDAY
「結成15周年ですよね。おめでとうございます。僕が佐橋くんと最初に出会ったのはずいぶん昔のことになりますが、三人一緒に会ったのは4,5年前、それ以来仲良くしてもらってます(笑)。おぐちゃんにしても佐橋くんにしても、いろいろなミュージシャンのサポートをしてきているし、ギターのプレイが上手いのは当然のことなんだろうけれど、音楽を愛している、そのハートが僕から見て本当に素晴らしいなって思ってます。15周年、本当におめでとうございます。一緒に歌おうか」と佐野元春のライヴ中のMCがそのままオンエアされた。
「佐野さんとは中学校三年の時にはじめて会いました。アマチュア時代に出たコンテストで優勝したのが佐野さんでした。『佐橋くんとは、佐橋くんがまだ中学生の時にはじめて会ったんだよね。あの時、君は詰襟でスポーツ刈りだったね』と言うんですけど(笑)。ウチの学校は詰襟ではなく、そして私はスポーツ刈りにしたことはありません...」と佐橋くん。
「こんなこと言ったら佐野さんに悪いんだけど。はじめて今回歌詞見て歌ったんだけど、"Happiness & Rest"なんだね。"(Happiness)Endless"だと思ってた(笑)」とおぐちゃん。

・島育ち-人の歩く道-
Cセットのゲスト出演の最後を飾ったのが槇原敬之。槇原敬之との関係は古くて、まだ山弦として活動する前にインスト曲の「君は僕の宝物」で二人はギター共演をしている。槇原敬之は山弦のアルバム『ISLAND MADE』に収録されてる「島育ち」に歌詞をつけてカヴァーした。
「島育ち-人の歩く道-」のところは、アルバム『ISLAND MADE』の「島育ち」でお互いに弾いてるソロ・パートを取り替えて演奏している。おぐちゃんが弾いたソロを佐橋くんが、佐橋くんが弾いたソロをおぐちゃんが弾いているそうだ。たぶん誰も気づいてない、槇原敬之すら気づいてなかったと話してます。

・あなたを思うと
大貫妙子は山弦の「GION(祇園の恋)」に歌詞をつけてカヴァーしている。それが「あなたを思うと」(2001年)で、その後に「大貫山弦妙子」として一緒にライヴ・ツアーをしている。大貫妙子の山弦カヴァー曲はほかにも「HARVEST」に歌詞をつけた「シアワセを探して」、「TRIVIA」に歌詞をつけた「Hello, Goodbye」がある。
「あなたを思うと」では「GION(祇園の恋)」(山弦ヴァージョン)を弾いてしまったのだという(山弦ヴァージョンでは途中でゆっくりとなるので)、ター坊がうまく入れなかったと話しています。"ひとりで"のところが"ひーーーとりで"になったのだとか。

・クロマ王朝の悲劇
山弦は1998年に青山CAYではじめてのライヴをやった。まだオリジナル曲が少なくて「80日間世界一周」というギターの音でいろいろな曲をメドレーで繋ぐ曲をやっていた。「クロマ王朝の悲劇」はオリジナルとしては2曲目ぐらいにできたという。クロマティック音階という半音階をギターで弾くのは難しくて突っ掛かったりするので、まさしく悲劇となるそうだ。ライヴでやるとまた早くなる(笑)。

・HARVEST
Cセットのラスト・ナンバーで山弦二人だけの演奏。
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ジョン・レノン Real LOVE~アートワークで綴る"真実の愛"の日々

2007年03月06日 | Beatles

3月4日(日)、晴れのち曇り。

2006年度 枚方市平和の日記念事業・企画展「ジョン・レノン Real LOVE~アートワークで綴る"真実の愛"の日々」に行った。

枚方市はかつて砲弾などを製造する「軍需の町」として知られていたという。1939年3月1日に禁野火薬庫の爆発という大惨事があり、この体験を風化させることなく、戦争の悲惨さや平和の尊さを次世代に伝えるため、1982年に「非核平和都市」を宣言、火薬庫爆発の50年後となる1989年3月1日を「平和の日」と定めたのだという。

「平和の日」制定後、枚方市は毎年「枚方市平和の日記念事業」に取り組み、これまで岡本太郎や黒澤明などの作品を"平和"という観点から紹介している。今年はジョン・レノンを取り上げ、ジョン・レノンとオノ・ヨーコによるアート・ワーク(シルク・スクリーン、リトグラフ、セトグラフほか)を展示する企画展「ジョン・レノン Real LOVE~アートワークで綴る"真実の愛"の日々」が開催された。

会場の入り口には「もし芸術が人間を救うとしたら、人間を人生の深刻さから解き放ち、思いがけない少年性へと回帰させることによってのみ、できうる」というジョン・レノンの1968年の言葉が引用されていた。

そしてジョン・レノンの平和活動、「平和のための"ベッド・イン"」や「戦争は終わった(WAR IS OVER)」や「ヌートピア宣言」、「どんぐりイベント」が紹介され、展覧会には50点のアート・ワーク展示がされていた。

ジョンが遺した絵画は全部で800点あまりあるという。特にヨーコとの出会いをきっかけにペンやインク、墨などを使って描かれた自由奔放なスケッチが有名だ。原画はすべて白黒だが、ジョンの死後、ヨーコがアート・ワークを公開したところ、色の付いた作品を要望する声が多かったのだという。それでヨーコが彩色した作品を二人の共作として発表することになったそうだ。

これらは全世界で300エディションが製作され、すべてにヨーコの鉛筆によるサインとジョンがデザインした「蛇雲玲音」(ジョン・レノン)という落款が捺印されている。蛇雲玲音には"雲の如く、美しい音"という意味が込められている。

ジョンとヨーコが結婚したばかりの頃をスケッチした作品は自分たちを客観的に捉えた構図が多い。印象に残った作品は1969年の「American Dream」。これは丸い形をしたベッドの上にジョンとヨーコが座り、こちらを向いているといったもの。ベッドの形はアップルパイをイメージしており、そしてアップルというのは当時ビートルズが設立したレコード・レーベル。つまりベッドに二人でいるというのは、ビジネスと生活を共にするパートナーがヨーコだということを表明しているのだ。

ヨーコとの別居生活の間に書かれたスケッチには、荒涼とした砂漠とサボテンが描かれている。孤独とか孤立感が伝わってくる。

ショーンが生まれ、ヨーコがビジネスを、ジョンがハウスバズバンドにと立場が入れ変わった頃のスケッチが興味深い。1977年の「Looking Back」は鏡の中をのぞく自分自身が描かれている。鏡の前の自分は年を取っているが、鏡の中は若い頃のままだ。過去を振り返るジョン・レノンが描かれている。

1979年のスケッチ「The Hole Of My Life」は自分自身の前にある穴を見つめている。それは心の穴で、ぽっかりとしたその穴を虚ろな表情のまま見つめている。また「Suddenly 38」は気づいたら38歳になっていて驚いている自分自身をスケッチしている。ジョン・レノンでも焦燥感というものがあったのだ。このあたりは哲学的でもあった。

■「枚方市平和の日記念事業企画展 ジョン・レノンReal LOVE」」
日時:3/2(金)~14(水)
場所: 枚方市岡東町12-3-502 サンプラザ3号館5F
交通:京阪枚方市駅東口
時間:10:00~19:00、日・水~17:00、木曜日休館
料金:¥一般300(前売¥200)など
開催場所:枚方市民ギャラリー
問い合わせ: 072-844-4012
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