<01月21日プレイリスト>
[ジェームス・ブラウン追悼「NonStop JB!」]
OUT OF SIGHT/JAMES BROWN '64
PAPA'S GOT A BRAND NEW BAG/JAMES BROWN '65
I GOT YOU(I FEEL GOOD)/JAMES BROWN '65
IT'S A MAN'S MAN'S MAN'S WORLD/JAMES BROWN '66
LET YOURSELF GO/JAMES BROWN '67
COLD SWEAT/JAMES BROWN '67
GET IT TOGETHER/JAMES BROWN '67
THERE WAS A TIME/JAMES BROWN '68
I FEEL ALRIGHT(THE LITTLE GROOVE MAKER, ME)/JAMES BROWN '69
I GOT THE FEELIN'/JAMES BROWN '68
LET A MAN COME IN AND DO THE POPCORN/JAMES BROWN '69
AIN'T IT FUNKY NOW/JAMES BROWN '69
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■内容の一部を抜粋
・ジェームス・ブラウン
2006年12月25日午前1時45分、うっ血性の心不全で亡くなった
ジェームス・ブラウン(享年73歳)。タツローさんにとって人生最高のシンガーがジェームス・ブラウン。「オマエの好きなシンガーをたったひとり挙げろ」と言われたなら迷わずにジェームス・ブラウンを挙げるという。シンガーという枠に留まらず、20世紀のアメリカのアフリカン・アメリカン・カルチャーを最もリードした不滅の偉大なるアーティスト。
・ジェームス・ブラウン追悼
1985年、今から22年前に、昔ラジオ番組をやってる時に一度特集をやったそうだ。ジェームス・ブラウンが亡くなったので特集をやろうと思い立ったが、何しろジェームス・ブラウンはキャリアが長くて作品が多い人なので、何をどうがんばったって、2,3週間でとても説明なんてできない。バイオグラフィーを言ってるだけで一月ぐらい簡単にかかってしまう。それだけ思い入れも深い。
「今は評伝もたくさん出てるし、自伝もある。そういうのをバイオグラフィーに関してはご参照していただくことにして、ジェームス・ブラウンなので、私にとってベストなジェームス・ブラウンを今週来週2週間に渡ってノンストップでお送りします。これがいちばんジェームス・ブラウンが喜ぶ追悼特集になると確信しております」とタツローさんは話した。
・「NonStop JB!」
タツローさん個人のベスト・オブ・JBを、ジェームス・ブラウン最盛期の1964年から1972年ぐらいまでの最も脂が乗っていた頃を年代順に繋げてノンストップ、ノー・MCでお送りするプログラム。今どきNHK-FMでもノンストップ、ノー・MCで放送するのは勇気のいること。ましてや民放のこうした時間帯ではなかなかできない。JBなので許していただきます、とタツローさん。
・OUT OF SIGHT
ジェームス・ブラウンがジェームス・ブラウンとしての本当の意味でのオリジナリティーを出し始めたのは1964年頃から。この「OUT OF SIGHT」はファンクの始祖といいましょうか、ジェームス・ブラウン・ファンキー・ミュージックのはじまりといえる曲。
・PAPA'S GOT A BRAND NEW BAG
日本でもお馴染みの曲。1965年全米R&BチャートNo.1。
・I GOT YOU(I FEEL GOOD)
「I FEEL GOOD」ではじまる有名な曲。1965年全米R&BチャートNo.1。
・IT'S A MAN'S MAN'S MAN'S WORLD
日本でも大ヒットした。1966年全米R&BチャートNo.1。
ストリングス・アレンジを担当しているのはサミー・ロウ。のちにモーメンツとかシルビア・ロビンソンでニュージャージー・サウンドの担い手として活躍した。
・LET YOURSELF GO
番組担当ディレクターの長崎栄さんが好きな曲。1967年全米R&Bチャート5位。
のちにアース、ウインド&ファイアーがこの曲のギターのフレーズで1曲出てくる。それはまた後日。
・COLD SWEAT
1967年全米R&BチャートNo.1。この時代のレコーディングはほとんどモノラルだが、今日聴いてもらったのは珍しいリアル・ステレオ・ヴァージョン。我々が聞きなれたシングル、アルバム・ヴァージョンとは違って、有名な「メシオ!」が無くて、いきなりお終いに飛ぶという別エディット・ヴァージョンだが、リアル・ステレオ・ヴァージョンがこれしかないので、今日はこちらを聴いてもらった。
・GET IT TOGETHER
1967年全米ソウル・チャート11位。タツローさんが死ぬほど好きな曲。
ここまでがCM前の前半の曲。
・THERE WAS A TIME
1968年全米R&Bチャート3位。ニューヨーク、アポロ・シアターで1967年6月25日にライヴ・レコーディング。『Live At The Apollo Volume.2』というアルバムに収められていて、のちにシングル・カットされ、かなりのヒットを記録した。
タツローさんは「私、この曲が死ぬほど好きで、高校の時にこれをずっと聴いていたら、友人に『なんだこの曲、コードが一個しかない。なんでこんなつまらない曲を聴いてんだ』って言われて、今から考えたら信じられないとお思いでしょうが(笑)、本当にそう言われたんです。[THERE WAS A TIME]を聴く度にその光景を思い出します」と話した。
・I FEEL ALRIGHT(THE LITTLE GROOVE MAKER, ME)
ニューヨーク、アポロ・シアターで1967年6月25日にライヴ・レコーディング。「THERE WAS A TIME」の続きで曲の後半の観客とのかけあい部分。いかにもジェームス・ブラウンならではの観客とのかけあいを収録した曲で、『Live At The Apollo Volume.2』では「THE LITTLE GROOVE MAKER, ME」というタイトルで、のちにシングル・カットもされた。2001年に、『Live At The Aporo Volume.2』がデラックス・エディションとして、ほぼ完全な形でリイシューされた時には「I FEEL ALRIGHT」というタイトルになって全編収録された。今日はシングル・カットのサイズにエディットしたという。
・I GOT THE FEELIN'
これも日本では大ヒット・ナンバー。「ベイビー、ベイビー、ベイビー」でお馴染み。1968年全米R&BチャートNo.1。ドラマーのクライド・スタブルフィールドの素晴らしいドラミングのグルーヴが炸裂する1曲。
・LET A MAN COME IN AND DO THE POPCORN
いわゆるポップコーンもののタツローさんがいちばん好きな曲。1969年全米R&Bチャート2位。
・AIN'T IT FUNKY NOW
オルガニストとしてのジェームス・ブラウンをフィーチャーした1曲。不思議なギターのコード感を持ったタツローさんの好きな曲。1969年全米R&Bチャート3位。
・来週も引き続きジェームス・ブラウン追悼特集「NonStop JB!」
今日は12曲かけて1969年まで来た。来週は'70年以降のジェームス・ブラウン追悼特集「NonStop JB!」Part.2。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
01月28日は、ジェームス・ブラウン追悼「NonStop JB!」