Sunday Song Book #1072

2013年04月28日 | Sunday Song Book

2013年04月28日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. マーマレイド・グッドバイ / 山下達郎 "僕の中の少年" '88
2. I'M A BOY / THE WHO '66
3. WATCHING YOU / SLAVE "STONE JAM" '80
4. HANG IN / GWEN McCRAE "ON MY WAY" '82
5. TO BE YOUNG, GIFTED & BLACK / DONNY HATHAWAY "EVERYTHING IS EVERYTHING" '73
6. 夜翔(NIGHT-FLY) / 山下達郎 "メロディーズ" '83
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■内容の一部を抜粋
・近況
4月10日に新装オープンした大阪のフェスティバルホールのオープニング・シリーズの一環として5月3日(金)、4日(土)に行われる二日だけの公演のため、先週のはじめからリハーサルをはじめているという。今日は休んでまた明日から3日ほどリハーサルして本番に臨むという。ホール・ライヴを独立してやるのは30数年ぶりだとか。
「なにしろ二日しかやらないので、いつものアレと勝手が違いますのでですね。どうしようかという、いろいろととまぁ、ウンウン唸りながらやっておりますが。がんばっていきたいと思います。チケット取れたという方もいらっしゃいますし、取れなかったという方もいらっしゃいます。悲喜こもごもでございますがですね。いらっしゃる皆様お待ち申し上げております。今週末は久し振りにライヴでございます」と達郎さん。

・マーマレイド・グッドバイ
風疹が流行しているというリスナーからのお便りを読んで、このリスナーのリクエストで「放浪の歌、マーマレイド・グッドバイをよろしくお願いします」に応えて。1988年のアルバム『僕の中の少年』から「マーマレイド・グッドバイ」。

・「棚からひとつかみ」
リハーサルでウンウン唸りながらやってるので、いつものレギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」。

・I'M A BOY
ザ・フーの「I'M A BOY」は1966年、全英2位。最近CSでやってたドキュメントを観たと達郎さん。

・WATCHING YOU
昨年10月からスタートした「アトランティックR&Bベストコレクション1000」。アトランタ創設65周年を記念して千円でアトランティック・レーベルのカタログ200枚が買える企画。その第二弾が3月20日に50枚、4月24日に50枚、合わせて100タイトルが発売になった。2013年最新リマスター盤で解説・対訳付き。このシリーズが完結したので今週は第4期発売分からピックアップする。
スレーヴはいわゆるファンク・グループ。達郎さんは'70年代から'80年代にかけて聴き込んだグループなのだという。リーダーはスティーヴ・ワシントン。'80年代前後はスティーヴ・アリントンというリード・ヴォーカルやいいメンバーに支えられてたくさんヒット曲がある。彼らの1980年の5枚目のアルバム『STONE JAM』。ここからシングル・カットされた「WATCHING YOU」は全米ソウル・チャート6位になった。アルバムもゴールド・ディスクになった。今週はボーナス・トラックのシングル・ヴァージョン。

・HANG IN
今回の「アトランティックR&Bベストコレクション1000」200枚はすべて日本でリマスタリングを行っている。使い回しのマスターじゃないのでちゃんとした音がしているという。減価償却ができてるため千円で提供できるのだそうだ。
グゥエン・マックレーはジョージ・マックレーとデュオでデビューしたが、その後、ソロになった。アトランティックに移籍した後の2枚が2枚とも今回発売された。1982年のアルバム『ON MY WAY』の1曲目「HANG IN」はウエスト・コーストのダンス・フロア向きの曲でワン・コード・ミュージック。

・TO BE YOUNG, GIFTED & BLACK
今回の「アトランティックR&Bベストコレクション1000」の販促用フリーペーパーに達郎さんのインタビューが掲載されている。そこで1枚選んだアルバムが1970年のダニー・ハザウェイのファースト・アルバム『EVERYTHING IS EVERYTHING』。日本では当時、発売されなかったが、偶然友人がハワイで買ってきてくれたのを聴いてぶっ飛んだという。以来ダニー・ハザウェイは達郎さんのアイドルとなった。「TO BE YOUNG, GIFTED & BLACK」はB面のラストに入ってるニーナ・シモンの名曲で黒人讃歌。アレサ・フランクリンもカヴァーしている。

・PERFORMANCE 2013
秋からはじまる全国ツアーが決定した。8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館から12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。詳しいスケジュールとチケットの販売方法は山下達郎のオフィシャル・ホームページの「Live」にアップしている。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・ムーン時代のアナログ盤
暇がなくて準備が整わず遅れてしまったが『OPUS All Time Best 1975 - 2012』にちなんだプレゼント。『OPUS』はベスト・アルバムなのでムーン時代のアナログ盤。オリジナルの見本盤で達郎さんが持ってるストックの中から放出。サイン入りでプレゼント。くれぐれもヤフオフ等のオークションには流さないこと。現在は1988年のアルバム『僕の中の少年』。あまりストックがないので5名にプレゼント。

・プレゼント
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」プレゼント係
http://www.tatsuro.co.jp

・番組スタッフについて
リスナーから「リクエスト・カードは何人ぐらいで読んでるんでしょうか?」という質門。
ハガキは全部達郎さんひとりで読んでるそうだ。まとめるのはスタッフにお願いしていて、ディレクターは女性でヤマギシくん、アシスタントのミヤモトくん、技術のコダチくんと、達郎さんの4人で基本的には運営しているという。プロデューサーはスガイくん、あとは運営メンが何人かいるとか。

・選曲の基準は?
19歳のリスナーから「番組でかかる曲は達郎さんの中でどんな基準で選んでるのでしょうか? やはり音質でしょうか?」という質門。
「音質じゃありません。普遍性でしょうかね。現代的な観点から観て鑑賞に耐えるオールディーズ・ソング。同じ1955,6年の曲でも今聴くと古色蒼然たる、とても鑑賞に耐えないような音楽もありますが、全く色褪せないものもあります。そうした色褪せないものを選んで、普遍性を持ったものを選んでオンエアしております。それがいわゆるオールディーズ番組の使命だと思ってやっております」と達郎さん。

・夜翔(NIGHT-FLY)
山形県の手術をした女性からのリクエストで1983年のアルバム『MELODIES』から「夜翔(NIGHT-FLY)」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

05月05日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #148

2013年04月24日 | Motoharu Radio Show

2013/04/23 OnAir - Extra Week - 特集:春・それは新しい始まり
01.Melanie:Brand New Key
02.Madeleine Peyroux:Take These Chains
03.Josh Rouse:Start Up a Family
04.Paul Weller:Brand New Start
05.Keb' Mo':The Beginning
06.佐野元春:モリスンは朝、空港で
07.Chicago:Beginnings
08.The Beach Boys:I Can Hear Music
09.Lynyrd Skynyrd:Start Livin' Life Again
10.Miles Davis:Florence Sur Les Champs Elysees
11.Alpha Rev:New Morning
12.佐野元春 and The Hobo King Band:君の魂 大事な魂
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■内容の一部を抜粋
・特集:春・それは新しい始まり
「今夜のMotoharu Radio Show、『春・それは新しい始まり』と題してこの季節にちなんだ曲を集めています」と元春。

・Brand New Key
'70年代に活躍した女性ソングライター、メラニーの「Brand New Key」。

・Take These Chains
マデリン・ペルーの「Take These Chains」はレイ・チャールズの曲のカヴァー。

・Start Up a Family
ジョシュ・ローズの「Start Up a Family」。

佐野元春 : この季節、街を歩いていてよく見かけるのは、これから社会に出ようという人たちですね。就職のためだろうと思います。さっぱりしたスーツを着た女性たちが一所懸命に歩いています。そんな景色を見ると今年も春が来たなぁと感じます。就職難ということもあって大変な時期ですけれども身体に気をつけて頑張ってくださいね。どんなときに春を感じるか人様々だと思います。最近では目がショボショボ、鼻がムズムズして、あっ、またこの季節がやってきたんだと気分が滅入ってる方もいると思います。季節が変わって身体が敏感に反応してしまう。こればかりは人のせいにしてはいられません。どうにか対策を練ってこの辛い時期を乗り切ってください。

・Brand New Start
ポール・ウェラーの「Brand New Start」。

・The Beginning
ケブ・モーの「The Beginning」。

佐野元春 : 季節が変わって何か新しい気分になってます。ソングライターとしての自分も何か新しい曲を書いてみようかな、そんなふうに思うこともあります。物事のはじまりですね。これをテーマにした曲は洋の東西を問わずたくさんあります。僕も以前このテーマで曲を書いてみました。毎日の退屈な日常から抜け出して新しい世界に飛び出そう。そんな思いを綴った曲です。これまで僕もいろいろと曲を書いてきましたけれども、おそらくこの曲は特に'80年代に書いた曲の中でも個人的にいちばん気に入ってる曲です。言葉、メロディ、演奏、そしてサウンドのデザイン、これらが全ていいバランスで仕上がった曲だと自分では思っています。では聴いてください「モリスンは朝、空港で」。

・モリスンは朝、空港で
「今からちょうど30年前、1983年のレコードです。僕の曲で『モリスンは朝、空港で』、聴いていただきました」と元春。

・トゥイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるトゥイッターを公開しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。www.moto.co.jp/MRS/ 番組からトゥイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Beginnings
シカゴの「Beginnings」。

佐野元春 : さて何気なくウェブのニュースを見ていたら個人的にちょっと残念なニュースがありました。ニューヨーク、マンハッタンのダウンタウンに歴史あるレコード・ショップがあります。店の名前はブリカボブズ。僕もニューヨークに住んでいたときよくこのレコード・ショップに行きました。そのブリカボブズが今月店を閉じることになったというニュース。ニューヨーク・タイムズはじめいろいろなメディアが報じていました。このお店はハウス・オブ・オールディーズという名前の通り、主に中古のアナログ・レコードを扱っていました。ニューヨークの音楽マニアであればまず知らない人はいないだろうという有名なレコード店です。自分の話になるんですがご存知の方もいるかもしれません。僕は'80年代にこのNHK-FMで番組を担当していました。月曜の夜10時、「サウンドストリート」という番組です。途中、僕がニューヨークに引っ越すということになって、番組はそのニューヨークで作って放送しようということになりました。異例ともいえますけれども、この番組作りはとても楽しかったですね。とにかくニューヨークといえばレコードが豊富にあります。日本ではなかなか手に入りづらいレコードも大抵専門店に行けばあります。そうしたレアなレコードを日本のリスナー・ファンに是非紹介したいと思っていました。そこで番組でかけるレコードを手に入れるためによくこのレコード・ショップに通いました。それがこのブリカボブズ、ハウス・オブ・オールディーズなんですね。例えばモータウン・レーベル、スタックス・レーベルの7インチ・オリジナル・シングル盤。ソウル・ミュージックの特集には欠かせないレコードなんかもここで手に入れました。僕があまり頻繁にお店に行くので、終いにはお店の人が僕の好きそうなレコードを揃えて待っていてくれるという、親切なような、商売上手なような、そんな便宜まで計ってくれました。店を閉じる理由としては借りているその土地代が高くなったということ。場所を見てみるとグリニッヂヴィレッジの目抜き通りに面しているとてもいい場所にあります。現在この場所は残念ながら既にある大手のチェーン店に買われてるということ。ニューヨーク老舗のレコード・ショップ、ブリカボブズ。今月そのお店が閉じるというニュースがありました。音楽ファンのために頑張ってくれたブリカボブズのスタッフの人たちにご苦労様と言いたい気持ちですね。ちなみに地元コロンビア大学の学生が作った「ブリカボブズ最後の日」という30分のドキュメンタリーがYouTubeで見られるようです。気になる方は是非ご覧になってください。では曲に戻って、僕たち音楽を愛するみんなのためのテーマ・ソングといっていいと思います。ビーチボーイズ「I Can Hear Music」。

・I Can Hear Music

・Start Livin' Life Again
レーナード・スキナードの「Start Livin' Life Again」。

佐野元春 : さて、先日、役者の三國連太郎さんが亡くなりました。残念ですね。僕は個人的に三國連太郎という役者は素晴らしいなぁと思っていました。全ての作品を観たわけではないんですが、これまで観た三國さんが演じてるどの映画もとても強い印象が残っています。そうですね、三國連太郎という役者が善人の役をするとそれだけで何か同情したくなるようなずるい演技ですね。また悪い役のときには本当に悪くて嫌なやつなんだけれども何か魅力もあるような、そんな複雑な表現ができる役者なのではないかと思います。毒とユーモアを持ち合わせ持った天才的な役者ですね。自分は歌手なので役者という仕事が実はどういうものなのか全くわかっていません。ただこの三國連太郎さんの演技を観てみると、役者というのは人間の業のようなものを背負って初めてお金になるという、とても厳しい仕事だなということを感じます。最後まで本物の役者として生きた三國連太郎さん。心から哀悼の意を捧げたいと思います。

・Florence Sur Les Champs Elysees
映画『死刑台のエレベーター』のサウンドトラック盤からマイルス・デイヴィスの「Florence Sur Les Champs Elysees」。「シャンゼリゼを歩むフローレンス」。

・New Morning
アルファ・レイブの「New Morning」。

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、「春・それは新しい始まり」と題してこの季節にちなんだ曲を集めてきました。特集最後の曲は僕の曲を聴いてください。2004年、古巣のソニーミュージックを離れて自分のレーベル「DaisyMusic」をはじめたときの曲です。「君の魂 大事な魂」。この曲を聴いてお別れです。

・君の魂 大事な魂

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
5月7日火曜日夜11時
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Sunday Song Book #1071

2013年04月21日 | Sunday Song Book

2013年04月21日プレイリスト
「珍盤・奇盤特集」
1. ラブユー貧乏(ボーカル編) / ロス・プリモス '87
2. SPACE GUITAR / YOUNG JOHN WATSON (JOHNNY GUITAR WATSON) '54
3. ラブユー貧乏(セリフ編) / ロス・プリモス '87
4. YOU KEEP ME HANGIN' ON / PAUL MAURIAT & HIS ORCHESTRA "RHYTHM & BLUES" '69
5. SUSAN / THE BACKINGHAMS '67
6. 行け!!スーパー・ヒーロー / 深水無門 '79
7. AIEAIA / YAMASUKI'S '71
8. チャイコフスキー「くるみ割り人形」より「行進曲」 /
THE PORTSMOIUTH SINFONIA "HALLELUYA (AT ROYAL ALBERT HALL)" '74
9. 恋はハートで / 泉アキ '67
10. YUMMY YUMMY YUMMY / THE OHIO EXPRESS '68
11. YUMMY YUMMY YUMMY / JULIE LONDON '69
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録してるそうだ。新曲の曲書きは先週デモテープが完成し先方に渡してるはず。レコーディングがはじまると思いきや、そろそろフェスティバルホールのオープニング・シリーズのコンサートに向けてリハーサルを行うという。

・珍盤・奇盤特集
今週は「珍盤・奇盤」特集。

・ラブユー貧乏(ボーカル編)
今回は黒沢明とロス・プリモスの1966年の「ラブユー東京」の替え歌、1987年の「ラブユー貧乏」を達郎さんが遂に手に入れたので「珍盤・奇盤」特集をする気になったそうだ。まずは「ボーカル編」。

・SPACE GUITAR
テキサス・ブルースのジョニー・ギター・ワトソンが1957年に出したシングルで「SPACE GUITAR」というブルース。ジョニー・ギター・ワトソンは後にファンクの大御所になった。
「リバーブがもう楽しくて仕方がないという。リバーブを入れたり出したりですね。サックスまでリバーブかけなくてもいいんじゃないかというですね。どこまで真面目にやってんだか、よくかわからない、永遠のナチュラル・ハイ、ジョニー・ギター・ワトソンらしい(笑)、初期の一作」と達郎さん。

・ラブユー貧乏(セリフ編)
ロス・プリモスの「ラブユー貧乏」は前回2006年に一度番組でかけている。実はA面の「ラブユー貧乏(セリフ編)」のほうがおもしろい。こうしたムード歌謡はヴォーカル・インストゥルメンタル・グループなのでクラブ廻りというのを死ぬほどやってる。したがって語りの中でコミック・バンドとしてのスタンスが強まってくるのだそうだ。

・YOU KEEP ME HANGIN' ON
達郎さんはレコード・コレクターズというオールディーズ雑誌に毎年「私の収穫この一枚」を出してるが、2013年の新年号に出したのはポール・モーリアの1969年のアルバム『RHYTHM & BLUES』の日本盤『リズム&ブルースの素晴らしい世界』。日本盤のジャケット・デザインは横尾忠則さん。見開きのデザインがすごい。



ポール・モーリアはこのアルバムがあまり好きじゃなくて、まだCD化されてないそうだ。日本盤のデザインでは絶対に再発は不可能といわれてる。この中からシュープリームスの1966年の全米NO.1「YOU KEEP ME HANGIN' ON」のカヴァー。

・SUSAN
・行け!!スーパー・ヒーロー
1979年に広島カープがブームだった頃の曲。応援歌のシングルがキング・レコードから出た。A面が高橋慶彦さんのテーマで「ショートストップ・エンジェル」。なぜかアラン・オデイの「UNDERCOVER ANGEL」のカヴァー。B面がもっとすごくて山本浩二さんのテーマで「行け!!スーパー・ヒーロー」。これも替え歌でバッキンガムズの「SUSAN」をカヴァーしている。達郎さんの世代でもバッキンガムズの本歌を知ってる人は少ないので本歌と並べてオンエア。バッキンガムズの「SUSAN」は1967年全米11位。「行け!!スーパー・ヒーロー」のアレンジはFENCE OF DEFENCEの北島健次さん。達郎さんの知り合い。

・ドラマ「第二楽章」
達郎さんが主題歌を担当するNHKのドラマ10「第二楽章」。NHK総合テレビ4月16日から毎週火曜日午後10時、連続9回のドラマ。出演は羽田美智子さん、板谷由夏さん、谷原章介さん。クラシックの世界を描いた女性二人の友情の物語。主題歌のタイトルは「コンポジション」。NHKのドラマ主題歌は朝ドラ「ひまわり」の主題歌「ドリーミングガール」以来17年ぶり。今回はとても静かな曲で今までにない抑制された曲だとか。リリースは今年の夏頃を予定。
http://www.nhk.or.jp/drama10/dainigakushou/

・AIEAIA
フランスのYAMASUKI'Sは以前の「珍盤・奇盤」特集でもオンエア。インチキ日本語で歌うグループ。1971年の「AIEAIA」。

・チャイコフスキー「くるみ割り人形」より「行進曲」
イギリスのポーツマス・シンフォニアはポーツマスの芸術学校の学生が設立した交響楽団だが、入団条件が音楽家じゃないこと、あるいは音楽家でも自分の専門でない楽器で演奏することが条件。ブライアン・イーノが関わっていて、一回限りのつもりが人気が出て、レコードが発売されて売れたりして、遂に1974年にロイヤル・アルバート・ホールでライヴを行い、ライヴ・アルバムも制作された。だがプロの音楽家ではないのでとてつもなくひどい演奏。タモリさんが番組で紹介して有名になり、サンデー・ソングブックにもリクエストが来るようになった。1974年のライヴ・アルバムから「くるみ割り人形」の「行進曲」。

・恋はハートで
泉アキさんの1967年の「恋はハートで」。作詞はなかにし礼、作曲は三木たかし。バックは「赤く赤くハートが」のレンジャーズ。

・YUMMY YUMMY YUMMY
昨年の年末、達郎さんはニューヨークでオリジナルのアルバムを手に入れたジュリー・ロンドンの作品から。後で調べると最近CD化されたばかりだとわかったそうだ。ジュリー・ロンドンは美形のヴォーカリスト。1969年のラスト・アルバム『YUMMY YUMMY YUMMY』から「YUMMY YUMMY YUMMY」。当時のジャズ・シンガーはロックンロールに席巻されて、そういうものを歌わされて失敗作が多い。ジュリー・ロンドンの『YUMMY YUMMY YUMMY』はドアーズの「LIGHT MY FIRE」とか「LOUIE LOUIE」とか、そうした全然ミスマッチの曲と互角に渡り合って立派に表現できてる希有な一枚。今では名盤と謳われている。「YUMMY YUMMY YUMMY」はバブルガム・ロックの一大ブームのヒット曲。オハイオ・エキスプレスが1968年に全米4位のミリオンヒットとなった。今回はオリジナルと聴き比べ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

04月28日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #147

2013年04月18日 | Motoharu Radio Show

2013/04/16 OnAir - 3rd. Week - 追悼 “フィル・ラモーン”
01.Wes Montgomery:Caravan
02.Burt Bacharach:What the World Needs Now Is Love
03.Billy Joel:She's Always a Woman
04.Billy Joel:Just the Way You Are
05.The Lumineers:Ho Hey
06.Paul McCartney & Linda McCartney:Too Many People
07.Bob Dylan:Tangled Up In Blue
08.Paul Simon:Mother and Child Reunion
09.Paul Simon:American Tune
10.Frank Sinatra:You Make Me Feel So Young (with Charles Aznavour)
11.Tony Bennett & Amy Winehouse:Body and Soul
12.Ray Charles & Van Morrison:Crazy Love (Live)
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■内容の一部を抜粋
・追悼 “フィル・ラモーン”
佐野元春 : '60年代から現在まで多くの素晴らしいアルバムを制作してきた名プロデューサー、フィル・ラモーン。先月、地元ニューヨークで亡くなりました。79歳でした。今夜のMotoharu Radio Showは追悼 “フィル・ラモーン”。彼が残した素晴らしい仕事を振り返ってみたいと思います。

・Caravan
ウェス・モンゴメリーの1964年のアルバム『Movin' Wes』から「Caravan」。このアルバムのプロデューサーを手掛けたのは米国の名プロデューサー、フィル・ラモーン。

・What the World Needs Now Is Love
'60年代にはバート・バカラックとよく仕事をしていた。名曲「What the World Needs Now Is Love」はジャッキー・デシャノンが歌ってヒットした。今回オンエアしたのはフィル・ラモーンがプロデュースを手掛けたバート・バカラックのヴァージョン。

佐野元春 : フィル・ラモーン。リスナーのみなさんの中にはこのレコーディング・プロデューサーの名前を知ってる方もいると思います。'60年代はじめから現在まで、数多くの素晴らしいアルバムを制作してきた名プロデューサーです。フィル・ラモーン。残念ですが先月、地元ニューヨークで亡くなりました。79歳でした。この報せを受けて現在多くのアーティストたちがソーシャル・ネットワークにお悔やみの言葉を載せています。今夜のMotoharu Radio Showは追悼 “フィル・ラモーン”。彼が残した素晴らしい仕事を振り返ってみたいと思います。

・She's Always a Woman
ビリー・ジョエルの「She's Always a Woman」。

佐野元春 : これまでフィル・ラモーンがプロデュースしたレコードというとボブ・ディラン、ポール・サイモン、レイ・チャールズ、フランク・シナトラ、バーブラ・ストライサンドほか数多くのアーティストの作品を手掛けてきました。中でもこのソングライターの曲は日本でもよく知られています。ビリー・ジョエル。フィル・ラモーンが手掛けたビリー・ジョエル1977年のアルバム『Stranger』。このアルバムが世界的にヒットしてビリー・ジョエルは大きく成功しました。アルバム『Stranger』。ここに収録されている「Just the Way You Are」。邦題は「素顔のままで」。この曲についてこんなエピソードがあります。この曲、ビリー・ジョエルとしてはあまり自信がなく、バンドのメンバーとアルバムに入れようかどうか迷っていたそうです。そんなところ、フィービー・スノウとリンダ・ロンシュタットがこの曲を聴いて大絶賛をしたとのこと。そこでプロデューサー、フィル・ラモーンは迷ってるビリー・ジョエルを説得してアルバムに収録したということです。この曲は後にグラミー賞を授賞しました。それを考えると本当にヒット曲というのは偶然に生まれるものなんだなぁと思います。そのビリー・ジョエルが先日亡くなったフィル・ラモーンを偲んでこんなふうに追悼しています。「自分と彼とはとても長い付き合いになります。共に時間を過ごす中で自分の音楽は彼の手によってかたちとなり、フルーツのような魅力が宿されました。そう、私は素晴らしい相談役、そして真の友だちを亡くしました」。

Just the Way You Are

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月4月の「3PICKS!」はボズ・スキャッグス『Memphis』、デヴィッド・ボウイ『The Next Day』、そしてザ・ルミニアーズ『The Lumineers』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はザ・ルミニアーズ『The Lumineers』。

・ザ・ルミニアーズ
新しいバンド。米国コロラド州デンバーをベースに活動する3人組のバンド。結成は2002年。特に大きいレコード会社に所属してないインディ・ロック・バンド。去年リリースしたデビュー・アルバムが米国のチャートに上がった。総合アルバム・チャート11位。新人にしてはかなりの健闘。以前番組で紹介した英国のバンド、マムフォード&サンズの最新アルバムが全米、全英で共に1位となっている。ルミニアーズはサウンドの傾向で言うとマムフォード&サンズと近い。マムフォード&サンズ、ルミニアーズ。フォーク音楽をベースにしたサウンド。現代のフォーク・ロック・サウンドといっていい。新しい世代が決して懐古趣味ではなく新鮮なサウンドとしてフォーク・ロック・サウンドを楽しんでるのは素晴らしいこと。ちなみにバンドのメンバーが影響を受けたミュージシャンはボブ・ディラン、トーキング・ヘッズ、カーズ、ブルース・スプリングスティーン、そしてレナード・コーエン。そんなミュージシャンを挙げている。ルミニアーズの新しいアルバム『The Lumineers』から「Ho Hey」。「自分の居場所がわからない でも僕には音楽がある 僕たちふたり一緒にいようよ」そんなことを歌っている。

・Too Many People
ポール・マッカートニーの「Too Many People」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「四国自然史科学研究センター」。平成15年から活動しているこの団体は四国地方で野生動物の調査・研究や保全活動を行っている。

・Tangled Up In Blue
ボブ・ディランの'70年代のレコードで「Tangled Up In Blue」。

佐野元春 : フィル・ラモーン。79歳で亡くなるまで実に50年以上に渡って音楽界で仕事をしてきました。最初はレコーディング・エンジニアからはじまって、やがてプロデューサーとして活躍します。彼が手掛けた作品はこれまで13回グラミー賞を授賞しました。正に名プロデューサーといっていいと思います。特に'70年代から'80年代にかけていいソングライターの作品を作りました。ひとりがビリー・ジョエル。もうひとりがポール・サイモンです。ポール・サイモン。1976年のアルバム『Still Crazy After All These Years』。このアルバムがグラミーで1976年のベスト・アルバムに選ばれます。フィル・ラモーンはその後もポール・サイモンと一緒にたくさんのいい仕事をしました。そのポール・サイモン。フィル・ラモーン追悼のライヴ・パフォーマンスがYouTubeに上がってます。フィル・ラモーン追悼特集。彼が手掛けたポール・サイモンのレコード。「Mother and Child Reunion」そして「American Tune」。2曲続きます。

Mother and Child Reunion
American Tune

・You Make Me Feel So Young
1993年のフランク・シナトラのレコード『Duets』からシャルル・アズナーブルとのデュエット「You Make Me Feel So Young」。

佐野元春 : フランク・シナトラ。往年の歌手の魅力を若い世代にも伝えたい、そんな意図もあったと思います。フランク・シナトラのカムバックにも繋がったフィル・ラモーン・プロデュースのアルバム『Duets』。このアルバムが商業的にもうまくいって次に手掛けたのがこれもまた往年のシンガー、トニー・ベネット。若い世代のシンガーと組んでデュエット・アルバムを作りました。プロデューサー、フィル・ラモーンはトニー・ベネットについてこう言ってます。「歌いはじめた瞬間、その曲の世界が目の前に広がる。本人は説教などしていないのにデュエットの相手は必ず何かを学んでいる。一分歌っただけでショービジネスを学習できるんだ」なるほどなんとなくわかる気がしますね。そして一方そのトニー・ベネット。プロデューサーのフィル・ラモーンを偲んでこんなふうに追悼しています。「愛すべき人、フィル・ラモーン。生まれながらの才能を持ったミュージシャンであり、プロデューサーでした。素晴らしいユーモアのセンスと音楽への深い愛情を持っていました。そんな彼と多くのプロジェクトでレコーディング・スタジオを共にできたのは喜びでした」トニー・ベネット。2011年のレコードからエイミー・ワインハウスとのごきげんなデュエット。曲は「Body and Soul」。

Body and Soul

・レコーディング・プロデューサー
リスナーからフィル・ラモーンについての「ビリー・ジョエルの追悼メッセージやポール・サイモンの追悼パフォーマンスを見るにつけ、ミュージシャンにとって真の友人であるプロデューサーの存在の大きさが窺い知れます」というコメントを読んで。
「そうですね。レコーディング・プロデューサーは言ってみれば音のまとめ役であるのと同時に、僕らミュージシャンをやる気にさせてくれる、そんなカウンセラーでもありますね。僕が過去に経験したプロデューサーで素晴らしかったのはジョン・サイモンです。僕の『The Barn』というアルバムをまとめてくれました。音楽的なアイディアだけでなくロックンロールの精神のようなものを教えてくれました。よいプロデューサーと仕事をするのはよい人生の経験をするのと同じことだと僕は思いました」と元春。

・Crazy Love (Live)
レイ・チャールズとヴァン・モリスンのデュエット。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
来週はエキストラ・ウィーク。もう一週オンエア。
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Sunday Song Book #1070

2013年04月14日 | Sunday Song Book

2013年04月14日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. DREAMING GIRL / 山下達郎 "コージー" "オーパス" '96
2. RIDE MY SEE-SAW / THE MOODY BLUES '68
3. TAKE THIS HEART / DAVID CASSIDY "HOUSE IS WHERE THE HOME IS" '76
4. RIDING HIGH / FAZE-O "FAZE-O" '78
5. I KNOW SORROW / NED DOHENY "NED DOHENY" '73
6. YOU'RE ALWAYS ON MY MIND / BLACK ICE "I JUDGE THE FUNK" '79
7. 人生の扉 / 竹内まりや "デニム" "エクスプレッションズ" '08
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■内容の一部を抜粋
・近況
この一週間は一歩も表に出ないでひたすら曲書きをしていたという。また新しい曲を書いていて今週デモテープを提出するそうだ。頭がウニウニになってて、最近は二ヶ月に一度、頭がウニウニなってる感じなんだとか。佳境に入ってて仕事場でワーとかギャーとか言ってるので声が調子悪かったりしてるという。

・DREAMING GIRL
春めいてきたのでこの曲にリクエストが集まった。1996年のシングルで「DREAMING GIRL」。

・棚からひとつかみ
今週はレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」 。

・RIDE MY SEE-SAW
春先なので景気のいい曲ではじめようと思ったとか。ムーディー・ブルースの1968年の全英42位、全米69位の「RIDE MY SEE-SAW」。日本ではけっこうラジオでオンエアされたという。

・TAKE THIS HEART
デヴィッド・キャシディはアイドルから転身してブルース・ジョンストンとテリー・メルチャーのイクイノックス・プロダクションで何枚か素敵なアルバムを出した。1976年の『HOUSE IS WHERE THE HOME IS』が久し振りに再発された。このアルバムから「TAKE THIS HEART」。プロデュースはブルース・ジョンストンとデヴィッド・キャシディ。「TAKE THIS HEART」はアメリカのジェリー・ベックリーとの共作。

・RIDING HIGH
昨年10月からスタートした「アトランティックR&Bベストコレクション1000」。アトランタ創設65周年を記念して千円でアトランティック・レーベルのカタログが買える企画。その第二弾が3月20日に50枚、4月24日に50枚、合わせて100タイトルが発売になる。2013年最新リマスター盤で解説・対訳付き。その中から今週は3月に発売となった50タイトルの中から選曲。1970年代のファンク・バンド、フェイズ-O。もともとはシカゴのグループだがオハイオ・プレーヤーズがプロデュースしてデビューした。アトランティックのサブ・レーベルのシーからデビュー。国内初CD化。とても洗練されたファンクのバンド。1978年R&Bチャート9位の「RIDING HIGH」。アルバム・ヴァージョンは長いのでシングル・ヴァージョンのサイズに編集してオンエア。典型的なパターン・ミュージック。キーボードのキース・ハリスンはのちにダズ・バンドのメンバーになった。

・I KNOW SORROW
ワーナーの名盤探険隊がまた復活してこちらは1枚1,200円だが最新リマスター盤。その中から今日はネッド・ドヒニーの1973年、アサイラムのデビュー・アルバム『NED DOHENY』から「I KNOW SORROW」。

・ドラマ「第二楽章」
達郎さんが主題歌を担当するNHKのドラマ10「第二楽章」。NHK総合テレビ4月16日から毎週火曜日午後10時、連続9回のドラマ。出演は羽田美智子さん、板谷由夏さん、谷原章介さん。クラシックの世界を描いた女性二人の友情の物語。主題歌のタイトルは「コンポジション」。NHKのドラマ主題歌は朝ドラ「ひまわり」の主題歌「ドリーミングガール」以来17年ぶり。今回はとても静かな曲で今までにない抑制された曲だとか。リリースは今年の夏頃を予定。
http://www.nhk.or.jp/drama10/dainigakushou/

・ビブラスラップとサイレン笛
リスナーから「愛を描いて -LET'S KISS THE SUN-」で演奏されてる楽器についての質門。ビブラスラップとのこと。

 

14歳のリスナーから同様の質門で「SOLID SLIDER」で使われてる楽器について。ビーチボーイズの「英雄と悪漢」でも使われてるサイレン笛。

 

・YOU'RE ALWAYS ON MY MIND
ディスクユニオンがディストリヴュートしているCDから。昨年末に紙ジャケで再発されたブラック・アイス。ブラック・アイスは'70年代に活躍した5人組のR&Bのヴォーカル・グループ。1979年のアルバム『I JUDGE THE FUNK』から「YOU'RE ALWAYS ON MY MIND 」。

・人生の扉
ちょうどこの季節の曲でまりやさんの「人生の扉」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

04月21日は、「珍盤・奇盤特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #146

2013年04月10日 | Motoharu Radio Show

2013/04/09 OnAir - 2nd. Week - 特集:オールタイム・ベスト・ミュージック 第二回
01.The Jam:And Your Bird Can Sing
02.The Rolling Stones:Ruby Tuesday
03.Joni Mitchell:Help Me
04.David Bowie:The Stars (Are Out Tonight)
05.David Bowie:Where Are We Now?
06.佐野元春 & The Coyote Band:ポーラスタア
07.Joe Jackson:Steppin' Out
08.Jamiroquai:Two Completely Different Things
09.Harold Melvin & The Blue Notes:The Love I Lost
10.Roberta Flack & Donny Hathaway:Where Is the Love
11.佐野元春 & The Coyote Band:詩人の恋
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・特集「オールタイム・ベスト・ミュージック 第二回」
佐野元春 : さて、Motoharu Radio Show。4周年目を迎えての記念すべき今夜の放送。'80年代のMotoharu Radio Showが四半世紀の時を経て復活したのが今から4年前。以来、良き音楽リスナーのみなさんと一緒にこの番組を作ってきました。改めて番組リスナー・ファンのみなさんにお礼が言いたいです。どうもありがとう。火曜の夜はMotoharu Radio Show。これまでと変わらず良い音楽をみなさんと分かち合っていきたいと思います。今夜は先週に引き続き番組4周年をお祝いして「オールタイム・ベスト・ミュージック」特集。リスナーのみなさんからのリクエスト曲を集めてみます。

・And Your Bird Can Sing
ザ・ジャムでビートルズのカヴァー「And Your Bird Can Sing」。

・Ruby Tuesday
ローリング・ストーンズの'60年代のヒット・レコード「Ruby Tuesday」。
「この曲リリックがいいんですよね。グズグズしているあいだに夢は逃げてしまう / 人生ってそんなにやさしくないんだよ そんなふうに言ってます」と元春。

・Help Me
ジョニ・ミッチェルの「Help Me」。リクエストした東京の中山元さんは「『ZOOEY』アルバムを引っさげたコヨーテバンドにライヴで早く会いたい」というコメント。
「うれしいですね。まだ先のことになりますけれどもアルバム『ZOOEY』のツアー、そのうち必ずやりたいと思っています」と元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月4月の「3PICKS!」はボズ・スキャッグス『Memphis』、デヴィッド・ボウイ『The Next Day』、そしてザ・ルミニアーズ『The Lumineers』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はデヴィッド・ボウイ『The Next Day』。

・デヴィッド・ボウイ
イギリスを代表するミュージシャン、現在66歳。現在まで26枚のスタジオ・アルバムを出している。テビューしたのは1967年。ビートルズ、ストーンズ、それに続く世代のミュージシャンということになる。1969年に出した『Space Oddity』がヒットして注目された。このアルバムは映画『2001年宇宙の旅』をモチーフにして作られた。当時、アポロ11号の月面着陸に合わせてレコードをリリースしたというエピソードもある。とても個性的な独特の美学を持ったアーティスト。時には前衛的、時にはポップロック、時代に合わせてスタイルを変化させることでいつも新しい表現をしてきた。アーティスティックな面と商業的な面をうまく両立させている数少ないミュージシャンのうちの一人だといえる。ここのところ体調を崩していたということだったが、つい最近、10年ぶりの新しいレコードを出した。アルバム『The Next Day』から「The Stars (Are Out Tonight)」と「Where Are We Now?」の2曲。

・トゥイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるトゥイッターを公開しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。www.moto.co.jp/MRS/ 番組からトゥイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・ポーラスタア
佐野元春 and The Coyote Bandの新しいレコード『ZOOEY』から「ポーラスタア」。
「この曲はレコードを出す前からライヴで演奏してました。バンドもとてもリラックスしていい感じでやってます」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「ワンディッシュエイド」。家庭で不要になった食器や陶器をリ・ユースする活動をしている。奈良県で2006年にスタートし現在では全国で活動している。

・Steppin' Out
ジョー・ジャクソンの1982年のヒット・レコード「Steppin' Out」。ジョー・ジャクソンは一時期うつ病に罹って音楽をやめていたが今また戻ってきている。昨年、デューク・エリントンのとても斬新なカヴァー・アルバムを出して話題になった。

・Two Completely Different Things
ジャミロクワイの「Two Completely Different Things」。「ファンキーなサウンドにメッセージのあるリリック。僕も好きです」と元春。

・The Love I Lost
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツの1973年のヒット・レコード「The Love I Lost」。フィラデルフィア・ソウルを代表するグループでリード・シンガーはテディ・ペンタグラス。

・Where Is the Love
ロバータ・フラックとダニー・ハザウェイのデュエット「Where Is the Love」。1972年、R&BチャートNO.1。ダニー・ハザウェイは素晴らしいミュージシャン、ソングライター。'70年代、マーヴィン・ゲイと並んでソウル・ミュージックにメッセージを添えたアーティスト。

・詩人の恋
佐野元春 and The Coyote Bandの新しいレコード『ZOOEY』から「詩人の恋」。

「リスナーのみなさんの中にも今月から何か新しいことをはじめたという方も多いと思います。やりたいことを大切に。あせらずにスマイルを忘れずにがんばってください」と元春。

千葉県のムーンライトから「アンジェリーナからゾーイまで。33年。A to Z。これからもずっと共に」というコメント。
「ちょっとしゃれたコメントですね。うれしいです」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1069

2013年04月07日 | Sunday Song Book

2013年04月07日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. 色・ホワイトブレンド / 竹内まりや "リクエスト" "エクスプレッションズ" '87
2. I FOUGHT THE LOW / THE BOBBY FULLER FOUR '66
3. WHILE YOU'RE OUT LOOKING FOR SUGAR / HONEY CONE '69
4. PUSSYWILLOWS, CAT-TAILS / CLAUDINE LONGET "COLOURS" '69
5. SEASONS OF GOLD / GIDEA PARK '81
6. SOMETHING ON MY MIND / LABI SIFFRE "LABI SIFFRE" '70
7. 明日の私 / 竹内まりや "インプレッションズ" '94
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
また新曲を書いてレコーディングに入るスケジュールとなり、曲書きが佳境に入ってきたので、今週は番組を前倒しで収録しているそうだ。

・リクエスト特集
ひき続き今週もリクエスト特集。年度超え。

・色・ホワイトブレンド
春めいてきたのでこの曲にリクエストが集まった。まりやさんの「色・ホワイトブレンド」。

・I FOUGHT THE LAW
ザ・ボビー・フラー・フォーの1966年のベスト10ヒットで「I FOUGHT THE LAW」。もともとはバディ・ホリーとのパートナーシップで知られるクリケッツのナンバー。達郎さんの世代だとボビー・フラー・フォーのカヴァーで、それより一世代下になるとクラッシュのカヴァーで有名な曲。ボビー・フラーはもともとはギタリストで歌も上手い人。ギターと歌でテキサスのバンド特有のテックス・メックスの乾いた感じが存分に発揮されている。

・「クリスマス・イブ」の表記について
リスナーから「クリスマス・イブ」は英語だと「CHRISTMAS EVE」なのにカタカナだと「クリスマス・イヴ」ではないのはどうしてなんですか、という質問。
「気分です。クリスマス・イブっていえば日本語でしょ。ですから誰でもわかります。でクリスマス・イヴですと、ちょっと言い難いので、そのときはイブのほうがわかりやすいかな。クリスマス・イブの歌なんで誰でもわかるようにクリスマス・イブにしただけのことです。そんな深い意味はございません」と達郎さん。

・WHILE YOU'RE OUT LOOKING FOR SUGER
ハニー・コーンは3人組の女性ヴォーカル・グループ。ホーランド=ドジャー=ホーランドに見出されてホット・ワックス・レーベルからデビュー。大変美形で歌の上手い3人組。「WHILE YOU'RE OUT LOOKING FOR SUGER」は1969年全米ソウル・チャート26位、全米チャート62位。昨年ジョス・ストーンがカヴァーしたが、改めて聴き直すと声がそっくり。「いいところを持ってきましたね(笑)」と達郎さん。

・高気圧ガールとはどういうイメージ?
小学5年生の女の子から「高気圧ガール」とはどのようなイメージですか、という質問。
「高気圧のことを女の人に例えて歌った歌です。高気圧という女の子が2000マイル飛び越えて私のもとへやってくるという歌です。もうちょっと大きくなったら、もうちょっと研究してください」と達郎さん。

・ギター
大学二年になり趣味の範囲でギターをはじめたいというリスナーから初心者にアドバイスをというお便り。
エレキギターだったら最初ライトケージにして、09とか08の柔らかいやつからはじめて、少しずつ硬くしていけばいい、と達郎さん。

・PUSSYWILLOWS, CAT-TAILS
クローディーヌ・ロンジェの「PUSSYWILLOWS, CAT-TAILS」。直訳すると「ネコヤナギとガマ」。ゴードン・ライトフットの曲。1969年の4枚目のアルバム『COLORS』に収められている。リズム・アレンジはボー・ブラメスとロン・エリオット、ストリングスとホーンはニック・デ・カロ。

・SEASONS OF GOLD
ギデア・パークはアドリアン・ベイカーというイギリスのシンガー、ソングライター、プロデューサー。この人が一人多重録音でフォーシーズンズをメドレーにした曲が「SEASONS OF GOLD」。当時流行ったいわゆる「45もの」というやつ。リクエストしたリスナーはCDを探してるようだが今はCDになってないそうだ。達郎さんは1993年の『CALIFORNIA GOLD』という日本で発売されたものを持ってるとか。「SEASONS OF GOLD」は1981年に全英28位、全米では1982年に82位。

・ムーン時代のアナログ盤
暇がなくて準備が整わず遅れてしまったが『OPUS All Time Best 1975 - 2012』にちなんだプレゼント。『OPUS』はベスト・アルバムなのでムーン時代のアナログ盤。オリジナルの見本盤で達郎さんが持ってるストックの中から放出。サイン入りでプレゼント。くれぐれもヤフオフ等のオークションには流さないこと。現在は1986年にセカンド・エディションを出したひとりアカペラのアルバム『ON THE STREET CORNER 1('86 VERSION)』。10名にプレゼント。

・プレゼント
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」プレゼント係
http://www.tatsuro.co.jp

・まりやさんと杉真理さん、BOXのコラボ
まりやさんは3月までTBS系列のニュース番組「NEWS23 クロス」のエンディング・テーマ「それぞれの夜」をずっと担当していたが、4月1日から番組がリニューアルして「NEWS23」に変わった。エンディング・テーマはまりやさんが引き続いて担当している。新しいエンディング・テーマは「Dear Angie ~あなたは負けない」。作詞作曲は杉真理さん。歌はまりやさんで演奏はBOX。

・ドラマ「第二楽章」
NHK総合で4月16日にスタートする毎週火曜日午後10時からのドラマ「第二楽章」の主題歌を達郎さんが書き下ろした。主題歌のタイトルは「コンポジション」。すごーい静かな曲で、この間、ずっとバラードが続いてきたが、これで打ち止め、最後のバラードという感じなんだとか。
http://www9.nhk.or.jp/dramatopics-blog/22000/147077.html

・SOMETHING ON MY MIND
ラビィ・シフリーはイギリスで活動する黒人フォーク・シンガー。ちょっとボサノバ・タッチで不思議な音楽家。1970年のデビュー・アルバムから「SOMETHING ON MY MIND」。

・アメリカのドラマ「ルーツ」のテーマ
リスナーからCDを探してるというお便りとリクエスト。クインシー・ジョーンズの「ルーツ」で検索するといいらしい。なかったらまたくださいとのこと。
# amazon.co.jpで検索すると中古品の出品しかないようです。廃盤のようですね。。

・寝るときはどんなパジャマ
リスナーから「どんなかっこうで寝てますか? 寝言は言いますか?」という質問。
いわゆるトレーナー・タイプの上下だとか。ジャージよりも薄手のもので冬でも夏でもあまり変わらないとか。寝言はときどき言うみたいだけど、何を言ってるのかわからないそうで、安心してると達郎さん。

・レコード針
リスナーから「どのようなレコード針をお使いですか?」という質問。
達郎さんはシュアのタイプ3とタイプ4を、アナログ盤がなくなるときに買い込んで、それを使い込んでるそうだ。

・明日の私
年度替わりの季節になるとこの曲にリクエストが集まるそうだ。まりやさんの1994年のシングル。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・今後の予定
04月14日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
04月21日は「珍盤・奇盤特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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佐野元春 and The Coyote Band 『ZOOEY』

2013年04月06日 | 佐野元春

個人サイトに『ZOOEY』のレビューをアップしました。
宜しくお願い致します。

今回は雑誌媒体のプロモーションをあまりチェックしていない。
なんて言いながら新創刊のファッション雑誌「DRESS」に
佐野元春が恋愛相談(タイトルは「街空ハ高ク晴レテ」)の連載をするというので、
書店で手に取ってみた。平台に積まれてたので立ち読み。
ところが元春の導入文を読んだだけでなんかじっくりと読みたくなってしまい
創刊特価で500円ということもあり買ってしまった。

先日、クルマの中で『ZOOEY』を聴いた。
高校生の姪と小学生の甥が一緒に乗ってたので、
どんな反応をするかと思っていたがフィードバックはなかった。
僕が佐野元春の曲をはじめて聴いたのは高校一年の頃だ。
そうすると今の姪と同じ年齢なのだけれど、
彼女は今、ジャニーズの新しいグループ(僕は名前さえまだ覚えられない)に夢中。
まぁ、僕もあの頃は薬師丸ひろ子のファンだったので、あまり偉そうには言えないが。
『セーラー服と機関銃』を観るために梅田東映会館の行列に並んだのは高校二年の冬だったか?

『ZOOEY』は若い世代と共有する音楽なのだろうか。
16歳。その年齢に出会った音楽を大切にすればいい。
恩恵がもたらされるかどうかはわからない。
幸運にも僕は佐野元春の新しい曲を聴くことができた。
ただそれだけのこと。
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Motoharu Radio Show #145

2013年04月04日 | Motoharu Radio Show

2013/04/02 OnAir - 1st. Week - 特集:オールタイム・ベスト・ミュージック 第一回
01.One Direction:Up All Night
02.Des'ree:You Gotta Be
03.佐野元春 & The Coyote Band:君と一緒でなけりゃ
04.Boz Scaggs:Gone Baby Gone
05.Boz Scaggs:Love On a Two Way Street
06.Prefab Sprout:Life's a Miracle
07.George Harrison:Got My Mind Set On You
08.Neil Finn:She Will Have Her Way
09.John Lennon:Woman
10.10cc:I'm Not In Love
11.佐野元春 & The Coyote Band:虹をつかむ人
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・特集「オールタイム・ベスト・ミュージック 第一回」
佐野元春 : さて、Motoharu Radio Show。4周年目を迎えての記念すべき今夜の放送。'80年代のMotoharu Radio Showが四半世紀の時を経て復活したのが今から4年前。以来、良き音楽リスナーのみなさんと一緒にこの番組を作ってきました。改めて番組リスナーのみなさんにお礼が言いたいです。どうもありがとう。火曜の夜はMotoharu Radio Show。これまでと変わらず良い音楽をみなさんと分かち合っていきたいと思います。今夜は番組4周年をお祝いして「オールタイム・ベスト・ミュージック」特集。リスナーのみなさんからのリクエスト曲を集めてみます。

・Up All Night
ワン・ダイレクションの「Up All Night」。リクエストしたのは就職が決まった高校3年生。「それはよかったですね。就職おめでとう」と元春。

・You Gotta Be
デズリーの「You Gotta Be」。リスナーから「大学生のときに人生を変えた一曲。この曲が自分の夢の実現に背中を押してくれました」というコメント。

・君と一緒でなけりゃ
佐野元春 and The Coyote Bandの「君と一緒でなけりゃ」。「先月の放送ではバンドのメンバーをゲストに招いて楽しい話をしました。是非、みなさんも僕らのライヴに来てください。ごきげんなリアル・ロック・ライヴ、楽しんでいただけると思います」と元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月4月の「3PICKS!」はボズ・スキャッグス『Memphis』、デヴィッド・ボウイ『The Next Day』、そしてザ・ルミニアーズ『The Lumineers』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はボズ・スキャッグス『Memphis』。

・ボズ・スキャッグス
米国オハイオ州出身、現在69歳。これまでに16枚のオリジナル・スタジオ盤を出している。素晴らしいソングライター、またギタリストとしても知られている。ボズ・スキャッグスの音楽はブルース、R&B、ロック、そしてジャズ、そうした音楽がベースになっている。十代でブルース・バンドに参加して、その後イギリスに渡る。ここでシンガー・ソングライターとしてヨーロッパを演奏してまわった。'60年代に入るともう一度米国に戻ってスティーヴ・ミラー・バンドに参加する。サンフランシスコ、ベイエリアのブルース・ロック・バンド。その後、米国の南部に移って当時流行ってたサザン・ソウルに影響を受けたりしながら、少しずつレコーディング・アーティストとしてのキャリアを積んでいく。ボズ・スキャッグスが最も注目されたのは'70年代の中盤。『Silk Degrees』というアルバムが世界的にヒットした。成熟した音楽リスナーに向けた豊かなR&Bサウンド。やがてこのサウンドはアダルト・コンテンポラリーとしてひとつの大きなジャンルとなってゆく。そのボズ・スキャッグスが新しいアルバムを出した。アルバム・タイトルは『Memphis』。このタイトル通り自分の父親やおじいさんが育った街、メンフィスでのレコーディングとなっている。レコーディングが行われたのはロイヤル・スタジオ。ハイ・レコード、アル・グリーンをプロデュースしたウィリー・ミッチェルのスタジオとして知られている。正にメンフィス・ソウルの歴史に大きな足跡を残した伝説的なスタジオ。ボズ・スキャッグスの新しいレコード。このアルバムではソウル・ミュージックの名曲をカヴァーしている。そしてスティーヴ・ジョーダン、レイ・パーカー・Jr.、ウィリー・ウィークスといった素晴らしいミュジシャンたちが演奏している。アルバム『Memphis』から「Gone Baby Gone」と「Love On a Two Way Street」の2曲。

・Life's a Miracle
プリファブ・スプラウトの「Life's a Miracle」。「ロマンティックないい曲ですね。こんなことを歌ってます。人生は奇跡 / 永遠の眠りにつく前に / 僕たちは過ぎてゆく一瞬を最高のものにしよう / 休む暇は後で十分にあるから」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「岩木山桜会議」。青森県で桜の保全と岩木山麓の環境美化に取り組む団体。地域社会の維持と発展を目指して2009年から活動している。

・Got My Mind Set On You
ジョージ・ハリスンの「Got My Mind Set On You」。

・She Will Have Her Way
オーストラリアのバンド、クラウデッド・ハウスのメンバー、ニール・フィン。'80年代に「Don't Dream It's Over」という名曲を出した。現在はソロで活動している素晴らしいソングライター。番組でもニール・フィンの音楽を度々フォローしている。リクエストは「She Will Have Her Way」。「この曲、リリックが面白いですね。彼女はいずれにしても自分のやりたいようにやるんだ、そんなふうに歌ってます」と元春。

・Woman
ジョン・レノンの「Woman」。

・I'm Not In Love
10ccの「I'm Not In Love」。

・虹をつかむ人
佐野元春 and The Coyote Bandの「虹をつかむ人」。「さて先月出したばかりの僕の新しいレコード。アルバム・タイトルは『ZOOEY』。本当に多くのみなさんから、よかったよという声をいただいています。とてもうれしいです」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
来週も番組4周年記念リスナーが選ぶ「オールタイム・ベスト・ミュージック」特集。
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