Sunday Song Book #1333

2018年04月29日 | Sunday Song Book

2018年04月29日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. 愛を描いて~LET'S KISS THE SUN / 山下達郎 '79
2. EVERLASTING LOVE / THE LOVE AFFAIR '68
3. BEACH BABY / THE FIRST CLASS '74
4. NEVER GONNA FALL IN LOVE AGAIN / ERIC CARMEN '76
5. I COULD EASILY FALL(IN LOVE WITH YOU) / CLIFF RICHARD '64
6. FALLEN / LAUREN WOOD "CAT TRICK" '81
7. MY ONE AND ONLY LOVE / MFSB '74
8. I LOVE HOW YOU LOVE ME / THE PARIS SISTERS '61
9. MAGIC TOUCH / 山下達郎 "コージー" '98('93))
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■内容の一部を抜粋
・近況
ゴールデンウィークに突入したが達郎さんは連休明けまで一日も休みがないそうだ。レコーディングとミックスと映画の5.1サラウンドの制作で追われてるとか。それが終わると5月の上旬からライヴの準備に入るという。最近はどこに行っても人が多くて「渋谷の駅の人の多さたるや、私の知ってる渋谷じゃないですね。すさまじい」と達郎さん。特に外国人観光客が増えて、人が多くて歩けないそうだ。

・リクエスト特集
番組にはハガキが多く届いていてリクエストが山積みになってるという。そんなわけで今週は「リクエスト特集」。

・愛を描いて~LET'S KISS THE SUN
札幌市の8歳の女の子からのリクエスト。家族で毎週リクエストが届くので組織票みたいなものと達郎さん。1979年のシングルで「愛を描いて~LET'S KISS THE SUN」。

・EVERLASTING LOVE
政治の世界がうだうだしているので、今日は景気のいい曲を並べたそうだ。ラブ・アフェアは5人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。アイドル的な人気があり、1968年のデビュー・ヒット「EVERLASTING LOVE」は全米NO.1。もともとはナシュビルの黒人シンガー、ロバート・ナイトの1967年のヒットのカヴァーだが、出来はラブ・アフェアのほうが圧倒的に優れているとか。イギリス盤のモノラル・シングルがベストの音色だったので、それをデジタル・プロセッシングしたという。

・BEACH BABY
ファースト・クラスはイギリスのスタジオ・グループ。リード・シンガーのトニー・バロウズはエジソン・ライトハウスなどのスタジオでっちあげグループでリード・ヴォーカルを務めて幾多のヒットを誇る人。1974年、全英13位、全米4位の「BEACH BABY」。

・ラーメンは何が好き?
北海道のリスナーからの「達郎さんはラーメンは味噌・塩・醤油なら何派ですか?」という質問。
「あたしゃ豚骨派です。ええ。なんでもいいんです。塩、醤油、、味噌はあんまりですな。そんなこと聞いてどうすんでしょうね(笑)、ホントにね」と達郎さん。

・NEVER GONNA FALL IN LOVE AGAIN
エリック・カルメンの1976年の「NEVER GONNA FALL IN LOVE AGAIN」。「邦題、恋にノータッチってひどいタイトル(笑)」と達郎さん。曲をかけおえてから「しかし邦題の恋にノータッチってこれはねぇな(笑)」と達郎さん。

・変わったなぁと思うこと
リスナーから「新年度に入り達郎さんが変わったなぁと思うことはありますか?」という質問。
外国人観光客が目に見えて増えたことだという。夜中にウォーキングしてたら外国人に道を聞かれたそうだ。外国語表記のグーグルマップでよくわからなかったから、尋ねると、花見に来たオーストラリア人の夫婦で乳幼児を連れ民泊の宿舎を探していたのだとか。近くだったので一緒に探したら、寂れたアパートの一階で、鍵がかかっておらず、勝手に泊まって勝手に出ていくシステムのようだった。「けっこうクエスチョンマークが出た晩でしたけれども」と達郎さん。ずいぶん世相が変わったものだなとつくづく思ったそうだ。

・I COULD EASILY FALL(IN LOVE WITH YOU)
クリフ・リチャードの1964年の「I COULD EASILY FALL(IN LOVE WITH YOU)」は全英9位。日本でも大ヒットした。邦題は「いつも青空」。

・FALLEN
ローレン・ウッドはシンガー・ソングライター。1981年のアルバム『CAT TRICK』収録の「FALLEN」はジュリア・ロバーツが主演した映画『プリティ・ウーマン』で使われて有名になった曲。

・PERFORMANCE 2018
昨日4月28日からツアーのチケットの一般発売がスタートしている。今回は第一弾で6月23日の松戸・森のホール21から8月1日の大阪・フェスティバルホール公演分まで。チケットは抽選販売で受付は5月6日の午後6時まで。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・マスターテープの管理について
リスナーからオリジナル・スタジオ録音盤のマスターテープの管理についての質問。
マスターテープは事務所ではなく、湿度・温度を管理している倉庫で保管していて、必要なときに出してもらう感じだとか。

・東京ドーム
リスナーから「達郎さんは東京ドームでライヴをやらないと公言されてますが、ご自身以外で観に行かれた公演、イベントがあれば教えてください」という質問。
1999年1月4日に行われた新日本プロレスの興行で、大仁田厚と佐々木健介、大仁田厚が火を吹いたやつで、その日の小川直也と橋本真也の試合がいちばん印象に残っているそうだ。ちょうどCOZYのツアー中だったとか。

・MY ONE AND ONLY LOVE
MFSB フィーチャリング・スリー・ディグリーズのシングル「LOVE IS THE MESSAGE」のB面「MY ONE AND ONLY LOVE」。もともとはスタンダード・ナンバーで、達郎さんも好きでジョニー・マティスやドリス・デイのヴァージョンをかけてるとか。1974年のMFSBのアルバム『LOVE IS THE MESSAGE』に収録されている。フィラデルフィアのシグマ・サウンドのスタジオ・ミュージシャンで結成されたMFSB。MOTHER FATHER SISTER BROTHERの頭文字でMFSB。

・I LOVE HOW YOU LOVE ME
女性3人組のガール・グループ、パリス・シスターズの「I LOVE HOW YOU LOVE ME」は1961年、全米5位。フィル・スペクターのプロデュースでバリー・マンのペンになる曲。番組では今年の3月にも曲をかけてるが「いいんです。何回かけても。リクエストですから」と達郎さん。今日はリアル・ステレオ・ヴァージョン。

・今後の予定
来週も引き続きリクエスト特集。

・MAGIC TOUCH
1993年のシングル「MAGIC TOUCH」。1998年のアルバム『COZY』に収録している。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年05月06日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1332

2018年04月22日 | Sunday Song Book

2018年04月22日プレイリスト
「LOVE SONGで棚からひとつかみ」
1. I LOVE YOU PART II (LIVE) / 山下達郎 "ビッグ・ウェイヴ" '84
2. GOOD LOVIN' / THE YOUNG RASCALS '66
3. LOVE IS A MANY-SPRENDORED THING / THE VOGUES "MEMORIES" '69
4. IF YOU LOVE ME / JACKIE TRENT '64
5. LOVE MAKES THE WORLD GO ROUND / DEON JACKSON '66
6. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE / JACKIE DeSHANNON '65
7. L-O-V-E (日本語) / NAT KING COLE '64
8. LET ME LOVE YOU / JEFF BECK "TRUTH" '68
9. LOVE LETTERS / THE LETTERMEN "A NEW SONG FOR YOUNG LOVE" '66
10. LOVE GOES ON / 山下達郎 "レアリティーズ" '02
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■内容の一部を抜粋
・近況
早いもので4月も中旬が過ぎ来週はもうゴールデンウィーク。「わたしはもう盆も正月もありませんで(笑)。4月もう(笑)、戦争です。一所懸命やっております。おかげさまで体の調子はいいんでスタジオ仕事に励んでる毎日でございます」と達郎さん。じぶんのほうは一段落して竹内まりやさんの新曲に移ってるとか。

・LOVE SONGで棚からひとつかみ
今週は二月に一度やってくる聴取率週間。このところ聴取率週間は「ライヴ特集」とか「珍盤奇盤」とか変則技で逃げていたが、今回は準備期間が全くないので逃げようがなかったという。それでふと思い出したのが'90年代は聴取率週間のときに日曜日のゾーンはラヴ・ソングの特集を行っていたこと。いろんなラヴ・ソングを日曜日の各番組で特集する企画だった。15年から20年くらい前まで盛んにラヴ・ソング特集を行っていて、まじめに作ると面白い特集になった。そうしたことを思い出して久しぶりにやってみることにしたそうだ。今日はラヴ・ソングにありがちな大仰な、ベタで大袈裟な歌を古い曲の中から選曲した「LOVE SONGで棚からひとつかみ」。全部大袈裟だと疲れるので後半はちょっとかわいい曲にしたとか。

・I LOVE YOU PART II (LIVE)
ちょうどリクエストが来てたので「I LOVE YOU PART II」。今日はライヴ・ヴァージョンを持ってきたそうだが、いつのライヴか忘れたのだという。

・GOOD LOVIN'
最初は達郎さんの好きなラヴ・ソング。1966年のヤング・ラスカルズ、全米NO.1の「GOOD LOVIN'」。オリジナルはオリンピックスのヴァージョン。ラスカルズがカヴァーして彼らの出世作になった。

・LOVE IS A MANY-SPRENDORED THING
1955年のジェニファー・ジョーンズ、ウィリアム・ホールデン主演の映画『慕情』。朝鮮戦争を背景にしたメロドラマでテーマ・ソングは「慕情」、原題は「LOVE IS A MANY-SPRENDORED THING」。タイトルは「愛は輝き溢れるもの」という意味。"愛それは4月の薔薇が密かに咲く春のはじめのよう"という歌詞なので今頃の歌。1955年にヴォーカル・グループのフォーエイセズが全米NO.1のミリオンセラー。でも今日は達郎さんの好きなヴォーグスの1969年のアルバム『MEMORIES』のヴァージョン。アーニー・フリーマンの素晴らしいアレンジ、プロデュースはディック・グラッサー。

・IF YOU LOVE ME
エディット・ピアフの「愛の賛歌」は"愛のためなら何もいらない祖国だって裏切る"と過激な歌だが、英語に訳されてちょっとソフトになった。それでもかなり大袈裟。日本ではブレンダ・リーで有名。越路吹雪さんの「愛の賛歌」は岩谷時子さんがかなり意訳して柔らかくしてある。今日は達郎さんが好きなヴァージョンで、1964年のジャッキー・トレントの「IF YOU LOVE ME」。ジャッキー・トレントはイギリスの女性歌手。トニー・ハッチの奥さん。トニー・ハッチのプロデュース&アレンジでアップテンポになっている。シングル・オンリーなのでモノラルしかない。達郎さんがいちばん好きなのはハプニングスのヴァージョンだが、ジャッキー・トレントのアレンジから持ってきたアップテンポで、ジャッキー・トレントを聴いてからは「これがハプニングスのアレンジの下敷きになってるのか」と思ったそうだ。

・LOVE MAKES THE WORLD GO ROUND
ディオン・ジャクソンはミシガン州出身のリズム&ブルースのシンガー。1966年のデビュー・ヒット、全米11位(R&Bチャート3位)の「LOVE MAKES THE WORLD GO ROUND」。日本では発売されなかったので日本では無名だし、今でもちゃんとしたCDは発売されてないけれど、達郎さんの仲間内では人気の高い一曲。

・WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
ジャッキー・デシャノンの1965年の全米7位「WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE」。バート・バカラックとハル・デヴィッドの作品。ハル・デヴィッドというとブロークン・ラヴ・ソングが多いけれどこの曲はかなり大袈裟。ジャッキー・デシャノンはソングライターとしても有名だが、歌もハスキー・ヴォイスでいい声をしている。

・山下達郎 Special 2Days
今週4月25日(水)、26日(木)の二日間は広島クラブクアトロで山下達郎、難波弘之、伊藤広規による三人ライヴ。このアコースティック・ライヴから帰ればまたレコーディング。

・細田守監督最新作『未来のミライ』
『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』、そして『バケモノの子』に続く細田守監督最新作『未来のミライ』が7月20日に公開される。この度、このアニメ『未来のミライ』のオープニング・テーマとラストのエンディング・テーマ(主題歌)を達郎さんが書下ろすことに決まった。2009年の『サマーウォーズ』以来、2度目のタッグとなり、タッグは実に9年ぶり。オープニング・テーマは映画館の予告編やネットで聴くことができる。オープニング・テーマは「ミライのテーマ」という曲でミックスがまだ全部終わってないそうだ。番組でオンエアするのはまだ先になるとか。エンディング・テーマはサラウンド・モードができてM.A.(Malti Audio?)を待つばかり。この2曲はシングルとして7月11日に発売予定。詳しくはワーナーミュージック・ジャパンの山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・PERFORMANCE 2018
今年のツアーが6月からスタート。チケットの第一弾の発売は今週4月28日(土)から。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・L-O-V-E (日本語)
ナット・キング・コールの「L-O-V-E」は1964年のレコーディング。今日は寝技で日本語ヴァージョンの「L-O-V-E」。作詞は漣健児さん。

・LET ME LOVE YOU
こういう特集だとイージー・リスニングっぽくなってくるので少しロックンロールのほうも。ブルースの求愛ソングが強烈なのでジェフ・ベック・グループの1968年の出世作『TRUTH』から「LET ME LOVE YOU」。ロッド・スチュアート作。達郎さんはアマチュア・バンドでやったことがあるそうだ。

・LOVE LETTERS
MORに戻ってレターメンの「LOVE LETTERS」。1945年の同名映画の主題歌。ジェニファー・ジョーンズとジョセフ・コットンの主演。エルヴィス・プレスリーが1966年にヒットさせて達郎さんの世代ではお馴染み。レターメンのヴァージョンはテンポが少し早くなっている。ジミー・ハスケルのアレンジ。スティーヴ・ダグラスのプロデュース。1966年のアルバム『A NEW SONG FOR YOUNG LOVE』から「LOVE LETTERS」。

・LOVE GOES ON
最後は2002年のアルバム『RARETIES』から「LOVE GOES ON」。

・今後の予定
来週はリクエスト特集。

・番組の終わりに
「雨降ったりですね、いろいろあります。すごい暑かったり。気温の差がとにかく激しいので、周り、なんかインフルエンザが再発する、そういうのも声が伝わってきます。お身体みなさまくれぐれもお大事に」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年04月29日は、「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1331

2018年04月15日 | Sunday Song Book

2018年04月15日プレイリスト
「ノーキー・エドワーズ追悼特集」
1. 夕陽は赤く / THE VENTURES '68
2. NIGHT RUN / THE MARKSMEN '61
3. STEEL GUITAR RAG / NOKIE EDWARDS "THE GREATEST HIT OF THE VENTURES" '90
4. SUGARFOOT RAG / THE VENTURES "PLAY THE COUNTRY CLASSICS" '63
5. CARAVAN / THE VENTURES "BOBBY VEE MEETS THE VENTURES" '63
6. FUGITIVE / THE VENTUREES "THE FABULOUS VENTURES" '64
7. LONELY GIRL / THE VENTURES "KNOCK ME OUT" '65
8. GONE, GONE, GONE / THE VENTURES "KNOCK ME OUT" '65
9. FUZZY AND WILD / THE VENTURES "WILD THINGS!" '66
10. BUMBLE BEE TWIST (LIVE) / THE VENTURES "IN JAPAN" '65
11. WIPE OUT (LIVE) / THE VENTURES "IN JAPAN" '65
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■内容の一部を抜粋
・近況
「自分のレコーディングが一段落しましたら今度はまりやのレコーディングがはじまろうとしています。アレンジでございますね。今月はもうけっこうパッツンパッツンでございまして。がんばって仕事をしております」と達郎さん。番組は前倒しで収録とのこと。

・ノーキー・エドワーズ追悼特集
3月12日にヴェンチャーズのリード・ギタリストだったノーキー・エドワーズが亡くなった。享年82歳。日本にエレキギターが普及したのはヴェンチャーズ、とりわけノーキー・エドワーズの圧倒的なテクニックが若者の心を捉えたから。「私もヴェンチャーズがルーツ。ヴェンチャーズがいなかったらロックンロールに目覚めていませんので」と達郎さん。達郎さんはドラムだったのでメル・テイラーに没頭して育ったので、ヴェンチャーズの曲のコードをほとんど知らないという。ドラムはそらで言えるけれど、曲のキーになるとほとんど知らないのだそうだ。今日は「ノーキー・エドワーズ追悼特集」。達郎さんのルーツなので、追悼のリクエストがたくさん届いてるけれど、達郎さんの好きな曲でノーキー・エドワーズを偲ぶ。

・夕陽は赤く
加山雄三さんの光進丸が火災で沈没した。達郎さんは光進丸に二回乗せてもらったとか。加山さんにお見舞いを言ったら「まだ夢を捨ててない」という答えをもらったという。加山さんの1965年のヒットソング「夕陽は赤く」をヴェンチャーズが取り上げていて、ちょうどリクエストも来ているそうだ。もともとシングル・オンリーで発表されたが今は『POPS IN JAPAN』のCDに収録されている。洋題は「BLUE SUNSET」。

・NIGHT RUN
ノーキー・エドワーズ、本名はノエル・フロイド・エドワーズ。オクラホマ生まれのノエルなのでノーキーという芸名になったという説があるそうだ。1935年だから昭和10年生まれ。加山雄三さんが2つ下、服部克久さんがひとつ下ということになる。チェロキー・インディアンの血を引く大家族の一員で、家族のほとんどが楽器を嗜んでいて、小さな頃から楽器に馴染むという生活の中からギタリストの道を選んだ。「NIGHT RUN」は一時期ヴェンチャーズを離れて、マークスメンというユニットを作って、1961年に発表したシングル。

・STEEL GUITAR RAG
年代的にロックンロールの初期の人なので、カントリーの影響が強く、基本的にはカントリー・ギタリストとして認知していい。レス・ポールやチェット・アトキンス、マール・トラヴィスが彼のアイドルなのでヴェンチャーズのときに超絶的なテクニックを見せなかった。でもカントリー・フレーバーは随所に出てくる。1990年に出したソロ・アルバム『THE GREATEST HIT OF THE VENTURES』の「STEEL GUITAR RAG」はカントリーの名曲。バック・メンバの演奏はチープだがノーキー・エドワーズのギターだけはすば抜けていい。日本で制作されたのでそういう感じ。ウェスタン・スウィングのバンド、ボブ・ウィリス&ザ・テキサス・プレイボーイズのヒット曲で今やスタンダード曲。

・SUGARFOOT RAG
ヴェンチャーズではなかなかカントリー・テイストを出さなかったが、ヴェンチャーズの1963年のアルバム『PLAY THE COUNTRY CLASSICS』では珍しくカントリー・フレーバーたっぷりの曲を聴かせてくれる。『PLAY THE COUNTRY CLASSICS』から「SUGARFOOT RAG」。

・CARAVAN
時代がロックンロールに向かってひた走ってた時代なので、ノーキー・エドワーズはロックンロールにあこがれて、ロックンロールなギターにだんだん食指を動かしていく。ローカルなところで演奏していたときにカントリー・シンガーのバック・オーエンスに見出されて、バック・オーエンスのバック・バンドを経てウエスト・コーストにやってきた。ドン・ウィルソンとボブ・ボーグルに会って、最初はヴェンチャーズのベーシストとして加入するが、腕がいいのでリード・ギターに昇格。そこからドン・ウィルソン、ボブ・ボーグル、ノーキー・エドワーズ、メル・テイラーの黄金の4人が出来上がる。日本にやってきてライヴをやってから日本で爆発的に人気がでて、達郎さんの世代はみんなヴェンチャーズでエレキを覚えた。とりわけノーキー・エドワーズのテクニックは凄いものがあったけれどなかなか弾かない。正確なフィンガリングを心がけていた。その代表的なプレイが「CARAVAN」。1963年の『BOBBY VEE MEETS THE VENTURES』に収録されているデューク・エリントン作品。「CARAVAN」をライヴで聴くとレコード通りには弾かない。加山さんがノーキー・エドワーズにインタビューすると、レス・ポールみたいに多重録音なので、ひとりで全部できないから変形してやっているんだと言ったそうだ。LPではあまり目立たないがCDになるとイントロのドラムから歪んでるのがわかる。サーフィン・ホットロッドでは欠くことのできない超有名なエディ・ブラケットというエンジニアが歪ませたままにしている。

・FUGITIVE
ヴェンチャーズは1950年代の終わりに結成されたインストゥルメンタル・グループ。それまでの一般的なインストゥルメンタル・グループはキーボードとサックスが入っていたが、ヴェンチャーズはギターだけのコンボで作られて、ドラムにベースにギター二本が当時ひじょうに目新しかった。1960年代のブリティッシュのビート・グループの魁となった。当時のヒット・ソングをインストに仕立てて年に4枚くらいアルバムを作った。シングル・ヒットのアーティストではなくてアルバム・アーティテスト。いわゆる歌のない歌謡曲というキャラクターのバンドだった。でも日本ではあまりに人気が出たためにちょっと評価が変わってしまった。インストもののプロデューサーとしてヴェンチャーズはボブ・リゾーフとかジョー・サラシーノと仕事をしたが、最も優れた仕事をしたのはディック・グラッサー。ディック・グラッサーがプロデュースをしていた1964年から1966年までがヴェンチャーズのピークだと考えられる。1964年の名盤『THE FABULOUS VENTURES』に入ってる「FUGITIVE」は邦題「逃亡者」。もともとはルー・ドーシーというギタリストが作ってメル・テイラーがドラムを叩いてシングルで発表したが、ヴェンチャーズが取り上げ、ノーキー・エドワーズの圧倒的なテクニックで、ヴェンチャーズのほうが優れた仕上がりになっている。珍しくモズライトではなくフェンダー系のギターで弾いている。

・LONELY GIRL
ディック・グラッサーのプロデュース作、1965年のアルバム『KNOCK ME OUT』に入ってるオリジナル曲の「LONELY GIRL」。この曲を聴くと中学二年の練馬の実家を思い出すと達郎さん。

・細田守監督最新作『未来のミライ』
『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』、そして『バケモノの子』に続く細田守監督最新作『未来のミライ』が7月20日に公開される。この度、このアニメ『未来のミライ』のオープニング・テーマとラストのエンディング・テーマ(主題歌)を達郎さんが書下ろすことに決まった。2009年の『サマーウォーズ』以来、2度目のタッグとなり、タッグは実に9年ぶり。「同じ監督と二回するの生まれて初めてでございます。2曲書くというのも生まれて初めてでございます」と達郎さん。オープニング・テーマは「ミライのテーマ」という曲。エンディング・テーマは現在締め切りに追われて製作中でタイトルは最終決定してないとか。この2曲はシングルとして7月11日に発売予定。詳しくはワーナーミュージック・ジャパンの山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・PERFORMANCE 2018
今年のツアーのスケジュールが決定した。6月から11月まで全国24都市49公演。チケットの一般発売などの詳細は山下達郎のオフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・「日本のポップス、ロックの生い立ちと音楽産業の変貌」
達郎さんのワーナーでのビジネス・パートナーの宮治淳一さんが5月26日から毎週土曜日、全3回、母校の早稲田大学のエクステンションセンターで社会人向けの公開講座、講演をすることになった。定員50名でタイトルは「日本のポップス、ロックの生い立ちと音楽産業の変貌」。詳しくは早稲田大学のエクステンションセンターのホームページにて。
https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/42361/

・GONE, GONE, GONE
ディック・グラッサーのプロデュース作、1965年のアルバム『KNOCK ME OUT』に入ってるエヴァリー・ブラザーズのヒット曲のカヴァー「GONE, GONE, GONE」。いかにもノーキー・エドワーズらしいモズライトの音がしていると達郎さん。

・FUZZY AND WILD
モズライトはピックアップの出力が大きいので音が歪む。その歪み感がヴェンチャーズの持ち味として活かされた。当時はギター・エフェクターが発達してきた頃で、ディストーションという音を割るエフェクターもヴェンチャーズが草分けだった。そのディストーションを使用した代表曲が1966年のアルバム『WILD THINGS!』に入ってる「FUZZY AND WILD」。メンバーのオリジナル作品で日本ではシングル・カットされ、邦題は「ワイルドで行こう」。

・BUMBLE BEE TWIST (LIVE)〜WIPE OUT (LIVE)
最後はライヴ・アルバム『IN JAPAN』から。観客の熱狂が演奏者を煽るので本人たちの実力以上の何かが取り付いて物凄い演奏になっている。モズライトのピックアップが強すぎてアンプが割れてしまうからパンキッシュな音になり、それがパワーになって伝わっていく「BUMBLE BEE TWIST」と「WIPE OUT」のメドレー。

・今後の予定
来週は二月に一度の聴取率週間。今回は1990年代によくやっていたラヴ・ソングを選曲して「ラヴ・ソングで棚からひとつかみ」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年04月22日は、「棚からひとつかみ(予定)」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1330

2018年04月08日 | Sunday Song Book

2018年04月08日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. 不思議なピーチパイ / 竹内まりや "ラブ・ソングス" "エクスプレッションズ" '80
2. THEN HE KISSED ME / THE CRYSTALS '63
3. YOU'RE THE APPLE OF MY EYE / THE FOUR LOVERS '56
4. HARD TO GET THING CALLED LOVE / TONY BRUNO '66
5. WHEN YOU DANCE / THE TURBANS '55
6. HURRY UP AND WAIT / THE ISLEY BROTHERS "GRAND SLAM" '81
7. WALK AROUND HEAVEN ALL DAY / MIGHTY CLOUDS OF JOY "CLOUDBURST" '80
8. SHADOW DREAM SONG (DEMO) / JACKSON BROWNE '67
9. 風の回廊(コリドー) / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" "オーパス" '85
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんはレコーディングに勤しんでいるそうだ。そろそろ締め切りが近づいてるとか。収録日の前日に歌入れしたので今日は声が出ているような出てないような感じとのこと。

・棚からひとつかみ+リクエスト
新年度になりレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」で行こうと思ったそうだが、リクエスト・カードがたくさん来ているので、今日はほとんどリクエスト大会に近い「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・不思議なピーチパイ
達郎さんの曲のリクエストはバラけているので何をかけても同じなんだとか。今日は季節柄「不思議なピーチパイ」。1980年のまりやさんのヒット・シングル。

・THEN HE KISSED ME
クリスタルズの1963年のベストテンヒット「THEN HE KISSED ME」。達郎さんの世代だとビーチボーイズの「THEN I KISSED HER」というカヴァーで知った曲のオリジナル・ヴァージョン。今日はオリジナル・モノラル・シングルからデジタル・プロセッシングした音源。

・YOU'RE THE APPLE OF MY EYE
「BRUTUS SONGBOOK」リクエスト特集の余りから。フォー・ラヴァーズはフォー・シーズンズの前身グループ。1956年、全米62位の「YOU'RE THE APPLE OF MY EYE」。曲を書いてるのはオーティス・ブラックウェル。エルヴィスの「ALL SHOOK UP」、「DON'T BE CRUEL」やペギー・リーの「FEVER」など数々のヒット曲を作ってる黒人のソングライター。ラテン風味たっぷりなのでドラムはパナマ・フランシス。

・人生の節目のとき
大阪市の超常連のリスナーから「達郎さんは人生の節目、例えば50歳の頃にどんなことを考えてましたか?」という質問。
「50歳は2003年でございました。すごく、あの(笑)、思うようにいかないときでした(笑)。ライヴが思うようにならない、レコーディングもちょうどデジタル機器が、機材が変わって思うように音が出ない、レコード会社から早く新譜を出せとプレッシャーの嵐でございましてですね。そういうような時期でございまして。人間いろいろ山谷ありますけれど、どちらかというと谷に近いところで、そこから、まぁしょうがないと居直ってですね、2005年に『SONORITE』出して、そこからもう、ツアーをやろうと、そういうようなことを考えるまで5年くらいかかりまして。けっこう七転八倒したときでありますけれど。でもそのときの経験が今生きております。悪いときに悪いなと思っても、あとで振り返ってみて、その悪いときに一所懸命やったので、それが後々役に立つという。人生は本当に禍福は糾える縄の如しといいましょうかですね、そういうものでございますがね。大体でも40から50,50からその先というのは、そこんところが男の人は仕事がいわゆる試練のときであります。がんばってください」と達郎さん。

・HARD TO GET THING CALLED LOVE
トニー・ブルーノはイーストコースト系のソングライター。シンガーとしても上手な人だがヒットが全然ない。もう亡くなってしまったけれど根強いファンがたくさんいる。1966年のアンダース&ポンシアのペンになる「HARD TO GET THING CALLED LOVE」はいろいろな人が取り上げている。プラターズ、ジャッキー・ウィルソン、ルー・ロウズ、割りとミドル・オブ・ザ・ロード系に取り上げられている。カマストラ・プロダクションなのできらきらしたニューヨークの音が聴こえる。

・ポジティブ
富山市の超常連のリスナーから「物事をポジティブに捉えるためにはどういうなことを心掛ければいいでしょうか? またポジティブな達郎さんの座右の銘は?」という質問。
達郎さんもネガティブ人間なのだが最近は年を取って丸くなってきただけなのだとか。先達の言葉がいろいろあって、若いときに読んだデール・カーネギーの『道は開ける』に打たれたそうだ。何が素晴らしいかというとあらゆる意味でオカルトなところがない説得力のある本だという。座右の銘はしょっちゅう変わるが「為せば成る」とか「心だに誠の道にかなひなば」とか。

・WHEN YOU DANCE
ターバンズはフィラデルフィアの4人組でターバン巻いてキャラ作ってヒットを狙ったグループ。1955年、全米33位の「WHEN YOU DANCE」はドゥーワップの名作。

・HURRY UP AND WAIT
アイズリー・ブラザーズの1981年のアルバム『GRAND SLAM』の「HURRY UP AND WAIT」はシングル・カットされて全米ソウル・チャート17位。「チャートなんかどうでもいいんです。このポリリズムのアイディアというのはどうやって考えられたのか(笑)、呆れながら感動しながら聴いた記憶があります」と達郎さん。

・細田守監督最新作『未来のミライ』
『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』、そして『バケモノの子』に続く細田守監督最新作『未来のミライ』が7月20日に公開される。この度、このアニメ『未来のミライ』のオープニング・テーマとラストのエンディング・テーマ(主題歌)を達郎さんが書下ろすことに決まった。2009年の『サマーウォーズ』以来、2度目のタッグとなり、タッグは実に9年ぶり。「同じ監督と二回するの生まれて初めてでございます。2曲書くというのも生まれて初めてでございます」と達郎さん。オープニング・テーマは映画館の予告編でそろそろ聴くことができるようになるとか。オープニング・テーマは「ミライのテーマ」という曲。エンディング・テーマは現在締め切りに追われて製作中でタイトルは最終決定してないとか。この2曲はシングルとして7月11日に発売予定。詳しくはワーナーミュージック・ジャパンの山下達郎スペシャル・サイトにて。
https://wmg.jp/tatsuro/

・山下達郎 Special 2Days
広島クラブクアトロで山下達郎、難波弘之、伊藤広規による三人ライヴの開催が決定した。4月25日(水)、26日(木)の二日間。19時開演。チケットの受付は今週4月6日(金)からはじまっていて、締切は本日8日の午後11時59分。広島クラブクアトロは新宿ロフト、目黒のブルース・アレイ・ジャパン、京都の拾得とこれまでやってきた中ではいちばん大きい会場になるし、平日なのでチケットの当選確率は上がる気がする、と達郎さん。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/

・「日本のポップス、ロックの生い立ちと音楽産業の変貌」
達郎さんのワーナーでのビジネス・パートナーの宮治淳一さん、ガールズもの、ナゲッツものなどストラテ軸を担当しているが、茅ヶ崎生まれで今でも茅ヶ崎に住んでて、サザンの桑田佳祐さんと小中同級生で、大学は萩原健太さんと同級生。いわゆるポップスオタクの人。5月26日から毎週土曜日、全3回、母校の早稲田大学のエクステンションセンターで社会人向けの公開講座、講演をすることになった。定員50名でタイトルは「日本のポップス、ロックの生い立ちと音楽産業の変貌」。詳しくは早稲田大学のエクステンションセンターのホームページにて。
https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/42361/

・悲しき片想い
遠藤賢司さんの「おでこにキッス」に出てくる歌についてのお問い合わせ。ヘレン・シャピロの1961年の「YOU DON'T KNOW」、邦題「悲しき片想い」だそうだ。まりやさんが『LONGTIME FAVORITES』でカヴァーしているので一節オンエア。

・WALK AROUND HEAVEN ALL DAY
耳が不自由なリスナーからのリクエスト。マイティ・クラウズ・オブ・ジョイはゴスペル・グループ。1980年のアルバム『CLOUDBURST』に入ってる「WALK AROUND HEAVEN ALL DAY」は代表曲のひとつ。ファルセットのポール・ビーズリーの太いファルセットが圧巻と達郎さん。映画『ゴスペル』でも披露されている名曲。「耳がご不自由ということなので今日はモノラルにデジタル・プロセッシングして持ってきました」と達郎さん。

・SHADOW DREAM SONG(DEMO)
先週の放送でジャクソン・ブラウンの2008年のソロ・ライヴのアルバム『SOLO ACOUSTIC VOL.2』から「SHADOW DREAM SONG」をオンエアしたが、実はアルバムが発売された年に番組でかけていた。「すっかり記憶が飛んでます」と達郎さん。2008年からツアーを再開したので、それからの記憶がけっこう飛んでるそうだ。お詫びにジャクソン・ブラウンの1967年のソングライターとしてのデモ・レコードに収録された弾き語りの「SHADOW DREAM SONG」を持ってきたという。

・風の回廊
1985年のシングル「風の回廊」。

・今後の予定
来週はノーキー・エドワーズさんが亡くなったので「ノーキー・エドワーズ追悼特集」。ヴェンチャーズ特集に近いものになるとのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年04月15日は、「ノーキー・エドワーズ追悼特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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佐野元春 and THE COYOTE BAND 2018 全国ツアー「MANIJU」大阪公演

2018年04月03日 | 佐野元春

3月11日にフェスティバルホールで開催された
佐野元春 and The Coyote Band MANIJU TOUR 大阪公演の
レビューを個人サイトにアップしました。
よろしくお願いします。
http://sitedoi.la.coocan.jp/

佐野元春がライヴのMCで東日本大震災について言及したのは
2011年の東京国際フォーラム以来ではないでしょうか。
確かあのときは東北のファンから
「今日は思いきり楽しみたい」
とメールが届いたことを明かしただけのはず。
3月11日は
「7年前の今日、私たちは多くの仲間を失いました。
震災から復興を目指してがんばってきた人たちに捧げたいと思います」
と話ました。
そして最後に
「今日こんな特別な日に集まってくれてありがとう。
僕の身体と情熱が続く限りいい曲をたくさん書いて歌ってくよ」
そんなふうに元春は話ました。
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Sunday Song Book #1329

2018年04月01日 | Sunday Song Book

2018年04月01日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. 色・ホワイトブレンド / 竹内まりや "リクエスト" "エクスプレッションズ" '87
2. THE APRIL FOOLS / DIONNE WARWICK '69
3. TOMORROW'S LOVE / THE VENTURES "KNOCK ME OUT" '65
4. とん平のヘイ・ユウ・ブルース / 左とん平 '73
5. EXIT 209 / REGGIE YOUNG "FOREVER YOUNG" '17
6. SHADOW DREAM SONG / JACKSON BROWNE "SOLO ACOUSTIC VOL.2" '08
7. YOU TURN ME AROUND / MARY TRAVERS "IT'S IN EVERYONE OF US" '78
8. COME ON AND BE MY LOVE / KENNY & YVONNE '66
9. ANGEL OF THE LIGHT / 山下達郎 '08
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
サンデー・ソングブックはもともとはサタデー・ソングブックとして1992年10月に放送がスタートして、この4月で放送25年半を迎えることになった。本年10月にはめでたく26周年になる。この番組はオールディーズの番組で、オールディーズとは古い曲のことで、古いけれどもいい曲、"OLDIES BUT GOODIES"という呼び方をするけれど、古いけれどいい曲をかける番組。山下達郎自身の新譜、関係各位、そうしたものの新譜がかかることもあるけれど、基本的には"OLDIES BUT GOODIES"、古いけれどもいい曲をかける番組。この番組には台本がなく完全家内製手工業の番組で、達郎さんを含めて4人だけでこじんまりやっている。基本的にはハガキ・オンリーの方針で運営している。「てなわけで新年度がはじまりました。今年も変わりもせずサンデー・ソングブック、ご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
年度のはじまりなのでレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」にリクエストをちょっとまぶして「棚からひとつかみ+リクエスト」。BRUTUSが増刷になり、それから目に見えてハガキが増えているとか。4月は三十代に戻ったような追いまくられ方で、今日も番組は前倒しで収録しているそうだ。

・色・ホワイトブレンド
春先なので「色・ホワイトブレンド」にリクエストが集まった。

・THE APRIL FOOLS
今日は4月1日、エイプリル・フールにオンエア日が当たったので「エイプリル・フール」の特集をしようと思ったそうだ。しかし選曲したところおもしろい曲が3曲くらいしか揃わずに挫折してしまったとか。でも、せっかくなので「エイプリル・フール」の歌といえば、いちばん有名なタイトルが付いてるバート・バカラックとハル・デイヴィッドの名作「THE APRIL FOOLS」。1969年のジャック・レモン主演の映画『幸せはパリで』の主題歌。歌っているのはディオンヌ・ワーウィック。映画の主題歌としてシングル・カットされて全米37位。

・動物
超常連の若いリスナーから「達郎さんはなれるとしたらどんな動物になりたいですか?」という質問。
「人間も動物ですから、私は人間のままで結構でございます」と達郎さん。

・TOMORROW'S LOVE
ヴェンチャーズのリード・ギタリストだったノーキ・エドワーズが亡くなった。享年82歳。改めて追悼特集をするそうだが、今日はとりあえず「達郎さんのいちばん好きなヴェンチャーズの曲をかけて下さい」というリクエストに応えて、1965年のアルバム『KNOCK ME OUT』に入ってる「TOMORROW'S LOVE」。

・とん平のヘイ・ユウ・ブルース
左とん平さんが亡くなった。享年80歳。番組ではなんども「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」をかけていたのでリクエストが集まった。レコーディングに参加したミュージシャンも多くが鬼籍に入ってる。1973年の名盤「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」。編曲は深町純さん、プロデュースはミッキー・カーチスさん。オイル・ショックの直前、まだ音楽に力があった時代の作品。

最近、また訃報が相次いで舞い込んでくるけれど、達郎さんがいちばんインパクトがあったのは、ニューヨーク、フィラデルフィアのアレンジャー、'60年代を代表するアレンジャーのジミー・ワイズナーが亡くなったことだとか。追悼特集を計画しているものの4月は曲書きで追いまくられてるので未定。実は今日もレコードを大量に忘れてきたとか。今はネットからダウンロードできるので、アシスタントの宮本さんが抽出してくれたそうだ。

・EXIT 209
最近達郎さんが買ったCDから。レジー・ヤングは南部のギタリストでメンフィス、ナシュビルで'60年代から'70年代に活躍した。達郎さんがいちばん大好きなギタリスト。今でも元気に活躍していて昨年2017年に新しいアルバム『FOREVER YOUNG』が出た。その中から「EXIT 209」。
曲をかけおえて。ジェームス・カーからB.J. トーマス、エルヴィス、ダスティ・スプリングフィールドと枚挙に暇がない人。「今度特集しようかな、レジー・ヤング。いいかな?」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2018
今年のツアーのスケジュールが決定した。6月から11月まで全国24都市49公演。チケットの一般発売などの詳細は山下達郎のオフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・山下達郎 Special 2Days
広島クラブ・クアトロで山下達郎、難波弘之、伊藤広規による三人ライヴの開催が決定した。4月25日(水)、26日(木)の二日間。19時開演。チケットの受付は今週4月6日(金)からはじまる。広島クラブ・クアトロはブルース・アレイ・ジャパン、拾得とこれまでやってきた中ではいちばん大きい会場になるし、平日なのでチケットの当選確率は上がる気がする、と達郎さん。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/

「これ(広島のアコースティック・ライヴ)が終わりましたらいよいよ本チャンのライヴに突入という感じでございます」と達郎さん。

・マッチレスのギター・アンプ
リスナーから「マッチレスのギター・アンプはもう使用する予定はないのですか?」という質問。
マッチレスは壊れてしまってリペアができなくなったので、今はシノーズというギター・テクニシャンの篠原さんの自作のアンプを使っているそうだ。

・SHADOW DREAM SONG
ジャクソン・ブラウンの10年前の作品、2008年のソロ・ライヴのアルバム『SOLO ACOUSTIC VOL.2』を、達郎さんはツアー再開して忙しくしてる間に買い逃していたとか。それが日本盤のみのボーナス・トラックに「SHADOW DREAM SONG」が入ってることに気がついたという。「SHADOW DREAM SONG」はジャクソン・ブラウンの最初期の作品で、トム・ラッシュが1968年にレコーディングしてたり、ニッティ・グリッティ・ダート・バンドがレコーディングしてたりするが、ジャクソン・ブラウン自身のヴァージョンはデモ・テープしかなかった。この曲を日本でのライヴで、オーディエンスのひとりが「SHADOW DREAM SONG」をやってくれと叫び、それに応えて弾き語りを披露したのだそうだ。今まで知らなかったし、誰も教えてくれなかった、何十年待ったか、と達郎さん。2004年の広島公演の音源。

・YOU TURN ME AROUND
「BRUTUS SONGBOOK リクエスト」のあまりものから。ピーター、ポール&メアリーのメアリー・トラバースの1978年のソロ・アルバム『IT'S IN EVERYONE OF US』に入ってるバリー・マンとシンシア・ワイルの作品で「YOU TURN ME AROUND」。

・COME ON AND BE MY LOVE
ケニー・ランキンと奥さんのイヴォンヌ・ランキンのデュオで1966年のシングル「COME ON AND BE MY LOVE」。ケニー・ランキンがまだボサノヴァ路線になる前でヒットはしていない。

・マウスコンピューター
はじめてハガキを書いたというリスナーから「BRUTUSを見たところ達郎さんはマウスコンピューターを使ってるようですが、アーティストはマックを使ってるイメージがあるのに、なぜ達郎さんはマウスコンピューターを使ってるのですか?」という質問。
デスクトップ・パソコンは自作で友だちに作ってもらっていて、ノートも本当は自作にしたいけれど能力がないので、イージーオーダーでやってるという。余計なアプリとかが一切ないし、いちばん最初のパソコンがNEC8001だったので、好き嫌いというより腐れ縁でウインドウズを30何年使ってるのだとか。音楽作るときはマックなので両刀使いなのだそうだ。

・ANGEL OF THE LIGHT
急死したお母様に捧げたいという八王子のリスナーからのリクエストで「ANGEL OF THE LIGHT」。2008年のシングル「ずっと一緒さ」のカップリングでアルバムには入ってない。今後のアルバムに収録する予定で、そのときは手を入れたいという。歌詞を書いたアラン・オデイも亡くなってもういないが、とても難しい英語で歌が大変だったとか。それも今となってはいい思い出、と達郎さん。

・レオハウス
今週から新しくレオハウスがスポンサーに加わった。

・今後の予定
4月は忙しいのでリクエストとお便りを募集中とのこと。来週もこの調子で「棚からひとつかみ+リクエスト」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年04月08日は、「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp
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