名盤ライブ「SOMEDAY」@ 堂島リバーフォーラム

2013年11月30日 | 佐野元春

個人サイトに名盤ライブ「SOMEDAY」のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。

アルバム再現ライヴというと有名なのはヴァン・モリソンが2008年に行ったアルバム『ASTRAL WEEKS』の
全曲再現ライヴということになるらしい。
インターネットで検索するとポール・マッカートニーの名前が出てくるものの、
ビートルズのアルバム『ABBEY ROAD』の後半を再現したという記述しか見つけられなかった。
アルバム全曲ということになれば違うかなという感じですね。

僕が実際に聴きに行ったところでは2002年のブライアン・ウィルソンのPet Sounds Tour
これは大変な盛り上がりとなりました。
CDで聴いたのではパティ・スミスが2005年にイギリスで行ったアルバム『Horses』全曲再現ライヴですね。
"Horses/Horses" Lagacy Edition』に収められています。

アルバム再現ライヴと名盤ライブはどう違うのだろうということも考えました。
ただアルバム全曲を再現するライヴなら今、よく行われてるようですね。
こういうのは何回もやるものではなくて、その希少性に意味があるのかなという気がします。
あるいはステージで演奏したことがこれまでになかったとか。

今回の名盤ライブはチケット代が15,000円もしたりと問題がないわけではない。
そんなに高いのなら聴きに行かないという人もいるだろうし。
そうですね、普通なら2回観られますものね。
一生に一度しかやらないというのであればどうでしょう。
そんなものかもしれないですよ。
いや僕は内実を知らないですけれども。。
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Sunday Song Book #1102

2013年11月25日 | Sunday Song Book

2013年11月24日プレイリスト
「臨時リクエスト特集」
1. 世界の果てまで / 山下達郎 "オーパス" "トレジャーズ" '95
2. I CAN'T LET GO / THE HOLLIES '66
3. WRAP IT UP / SAM & DAVE "I THANK YOU" '68
4. SHE'S OUT THERE / HONEYBUS "STORY" '69
5. DON'T FIGHT IT / SPICE "LET THERE BE SPICE" '77
6. OPEN UP TO YOU / LAURA ALLAN "LAURA ALLAN" '78
7. RUBY BABY / THE DRIFTERS '56
8. 光と君へのレクイエム / 山下達郎 10月09日発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週も番組は前倒しで収録している。先週は22日(金)、23日(土・祝)とNHKホール、19日(火)は府中の森で東京シリーズだった。「うまくいってるはずでございます」と達郎さん。今週はいよいよ北海道。27日(水)は33年ぶりの旭川。以前、旭川公会堂でやって以来なので久し振り。今回は旭川市民文化会館。30日(土)、12月1日(日)は札幌のニトリ文化ホール(旧札幌厚生年金)。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・臨時リクエスト特集
スケジュールがタイトになってきたそうだ。ずっと「棚つか」をやっていたからリクエストが溜まってきているという。来週は12月に入るし、今年一年もあと一ヶ月だとまとまった特集もできないので、臨時リクエスト大会。その間に原稿チェックとライヴのテープのチェックを行うとか。

・世界の果てまで
「昨年出しましたベスト・アルバム『OPUS』。自分で聴き直してみますとですね、なんか自分では割と、あんまりうまくいかなかったとか思ってた曲がですね、新たにマスタリングしますと、そうでもなかった(笑)、そういうようなものが、我ながら変でございますが。自分で作ったものなんで細かいところまではっきり覚えているのでですね、そういところがあったんですが。そういう中でいちばん(笑)、自分でデジタル・リマスタリングして意外だったのが[世界の果てまで]という95年の私のシングルでございまして。意外と(笑)、ちゃんと作ってる。自分で言うと変ですけれど。そんなこと考えていましたら、この季節たくさんリクエストいただきました」と達郎さん。

・I CAN'T LET GO
ホリーズの1966年全英2位、全米42位の「I CAN'T LET GO」。グラハム・ナッシュの声がハイDだから、あと5年くらい遅く生まれていたらヘビメタをやっていたかもしれない、と達郎さん。この時代のイギリスのシンガーはみんな声が高いそうだ。

・WRAP IT UP
サム&デイヴの1968年のシングル「I THAKK YOU」のB面の「WRAP IT UP」。アイザック・ヘイズとデヴィッド・ポーターの作品。

・体調管理
リスナーからの質問で「達郎さんは体調管理のルールって何されてますか?」。
「ひたすら寝ることです。はい。寝て食べる。栄養補給でございますね。ツアー中は別に歩かなくても(笑)、身体動かしてますので大丈夫です。またツアー終わったら歩きにしたいと思います」と達郎さん。

・SHE'S OUT THERE
ブリティッシュ・ロックのハニーバス。ハニーバスはロンドン出身の5人組と資料に書いてあるが、実際はスタジオで結成されたグループ。1969年のアルバム『STORY』から「SHE'S OUT THERE」。

・DON'T FIGHT IT
スパイスはディスコ・ミュージック全盛の時代の1977年にアルバム『LET THERE BE SPICE』を出したが、スイート・ソウルなので全く売れなかった。このアルバムが今年日本でCD化された。アルバム『LET THERE BE SPICE』から「DON'T FIGHT IT」。

・「クリスマス・イブ」30周年記念オーダーメイド・ジャケット
「クリスマス・イブ」のCDをスリーブ・ケースで覆い、表紙に自分の好きな写真やコメントを入れて、世界でひとつだけの「クリスマス・イブ」が作れるスペシャル企画。ワーナーミュージック・ダイレクトで受け付けていたが11月24日(日)午後11時59分をもって締め切った。詳しくはワーナーミュージック・ダイレクトのサイトにて。
http://customjacket.jp
http://shop.wmg.jp

・MARIYA'S SONGBOOK
竹内まりやさんは1978年11月25日にアルバム『BEGINNING』、シングル「戻っておいで・私の時間」でデビューして35周年に入ることになった。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『MARIYA'S SONGBOOK』が発売される。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。ソングライター、竹内まりやの軌跡を辿った企画盤。代表的なものはアン・ルイスさんの「リンダ」、岡田有希子さんの「ファースト・デイト」、河合奈保子さんの「けんかをやめて」、中森明菜さんの「駅」、中山美穂さんの「色・ホワイトブレンド」、牧瀬里穂さんの「Miracle Love」、薬師丸ひろ子さんの「元気を出して」、広末涼子さんの「MajiでKoiする5秒前」、最近では茉奈佳奈さんの「いのちの歌」など錚々たるラインナップ。CD2枚組仕様で初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・『MARIYA'S SONGBOOK』 特集
まりやさんをゲストに呼んで来週『MARIYA'S SONGBOOK』の特集を行う予定だが、達郎さんのスケジュール次第ということ。収録曲については達郎さんもよく知ってるのでフォローは「年忘れ夫婦放談」でするとか。一週で終わらなかったらそのまま「年忘れ夫婦放談」に突入するそうだ。

・コーラス
15歳のリスナーから「達郎さんはコーラスをどこで勉強したのですか?」という質問。
「あなたぐらいの年にコーラスが好きでレコードからコピーして、それがすべてです。ビーチボーイズからはじまってフォー・フレッシュ・メンとか、いろいろなレコードをコピーして、それからコーラスを覚えました。コーラスが好きだったんで。プロになってからは主にコーラスのスタジオ・ミュージシャンでやっておりました。コーラスが専門でしたので」と達郎さん。

・OPEN UP TO YOU
ローラ・アランは1978年にデビューしたウェスト・コーストのシンガー・ソングライター。1978年のアルバム『LAURA ALLAN』から「OPEN UP TO YOU」。

・RUBY BABY
ドリフターズの「RUBY BABY」は1956年、R&Bチャート10位。ディオンのカヴァーでも有名。リーバー&ストーラーの名曲。達郎さんのいちばん好きな時代のドリフターズのシンガー、ジョニー・ムーアの名唱。

・『MELODIES』のアナログ盤
リスナーから「『MELODIES』アナログ盤のオリジナルにはメリー・ゴー・ラウンドを模したイラストのインナースリーブが付いてましたが『MELODIES(30th Anniversary Edition)アナログ盤』には添付されてますか?」という質問。
「付いております。ご安心ください。よろしくお願いします(笑)」と達郎さん。

・光と君へのレクイエム
10月9日発売のシングル「光と君へのレクイエム」。10月12日公開の映画『陽だまりの彼女』は越谷オサムさんの同名小説の映画化。主演は上野樹里さん、松本潤さん。監督は『ソラニン』や『僕等がいた』の三木孝浩さん。映画が大ヒットしててリクエストが集まってるそうだ。
http://hidamari-movie.com

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

12月01日は、「『MARIYA'S SONGBOOK』 特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Paul McCartney OUT THERE JAPAN TOUR 大阪公演(13/11/12)

2013年11月23日 | Live

2002年以来11年ぶりとなるポール・マッカートニーの来日公演を聴きに行きました。
今回は大阪が日本公演の幕開けで、僕は二日目に参加しました。
驚いたことに11年前と席の位置もさほど変わらなくて
前回のことを時折思い出しながら観ました。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/paul.htm#drivingjapan

スライドショーによるプレ・ショウが2,30分あって
開演したのは午後7時15分頃でした。

「マイド オーサカ タダイマ!」
「コンバン ニホンゴ ガンバリマス デモ エイゴ ノ ホウガ トクイデス」
ポールは日本語と関西弁を使ってオーディエンスとコミュニケーションしてました。

ライヴの進行、構成は11年前と変わらなかったんですが、
照明や映像、仕掛けがアップデイトしていて素晴らしかったです。
何よりもポールが水分も摂らず休憩もしないで
約2時間40分に渡りパフォーマンスしたのに感動しました。
ヘフナーのベースを高く掲げたりする姿を見て
本当に71歳なのかと信じられない思いになりました。

日本公演はアルバム『New』発売直後ということで新曲も披露されました。
「僕らはやりたいようにできる 自分で選んだ道を歩いていける 何の保証もないけれど 僕らには失うものは何もない」
そんなふうに歌ってるタイトル・ナンバーの「New」。
その存在と共に凄みというものを感じました。



何度も心揺さぶられる場面がありました。
今回はセットリストの6割がビートルズ・ナンバーだったんですが
ジョージの形見のウクレレで歌った「Something」。
最初はソロで途中からバンドが演奏に加わりました。
胸に熱いものがこみ上げました。
ジョン、ジョージと失い、生き残ったビートルズはリンゴとポールだけ。
ビートルズを次世代に受け継いで行こうという思いを感じました。

本当に信じられないパフォーマンスでしたね。
「また会いましょう、ほなまた」っていう最後のメッセージがうれしかったです。

■Paul McCartney OUT THERE JAPAN TOUR
2013年11月12日(火) 京セラドーム大阪
スタンド1塁側下段8通路27列210番

Paul McCartney(Lead Vocals, Bass, Acoustic Guitar, Electric Guitar,Piano, Ukelele)
Rusty Anderson(Backing Vocals,Electric Guitar, Acoustic Guitar)
Brian Ray(Backing Vocals, Bass, Electric Guitar, Acoustic Guitar)
Abe Laboriel, Jr.(Backing Vocals,Drums, Percussion)
Paul Wickens(Backing Vocals, Keyboards,Accordion,Electric Guitar, Acoustic Guitar,Percussion, Harmonica)

Set List
01 Eight Days A Week
02 Save Us
03 All My Loving
04 Listen to What the Man Said 
05 Let Me Roll It ~ Foxey Lady(The Jimi Hendrix Experience)
06 Paperback Writer
07 My Valentine
08 Nineteen Hundred and Eighty Five
09 The Long and Winding Road
10 Maybe I'm Amazed
11 I've Just Seen A Face
12 We Can Work It Out
13 Another Day
14 And I Love Her
15 Blackbird
16 Here Today
17 New
18 Queenie Eye
19 Lady Madonna
20 All Together Now
21 Lovely Rita
22 Everybody Out There
23 Eleanor Rigby
24 Being for the Benefit of Mr. Kite!
25 Something
26 Ob-La-Di, Ob-La-Da
27 Band On The Run
28 Back In The U.S.S.R.
29 Let It Be
30 Live And Let Die
31 Hey Jude
Encore
32 Day Tripper
33 Hi Hi Hi
34 Get Back
35 Yesterday
36 Helter Skelter
37 Golden Slumbers/Carry That Weight/The End

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Motoharu Radio Show #169

2013年11月21日 | Motoharu Radio Show

2013/11/19 OnAir - 3rd. Week - リスナーからのリクエスト特集2013秋
01.Eagles:The Long Run
02.Tedeschi Trucks Band:All That I Need
03.Sheryl Crow:Easy
04.Pearl Jam:Lightning Bolt
05.Pearl Jam:Sirens
06.Talking Heads:Perfect World
07.Madeleine Peyroux:Bye Bye Love
08.Ry Cooder & Corridos Famosos:El Corrido de Jesse James
09.Van Dyke Parks:Bing Crosby
10.Iron & Wine:Grace for Saints and Ramblers
11.佐野元春 & The Coyote Band:ポーラスタア
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■内容の一部を抜粋
・リスナーからのリクエスト特集2013秋
「今夜のMotoharu Radio Show。番組リスナーのみなさんからのリクエスト曲を集めてみます」と元春。

・The Long Run
「仕事に疲れたり、家族と楽しんだり、悲しくなったり。いろいろなときに心に流れる人生のテーマ曲」というリスナーからのコメント。イーグルスの「The Long Run」。

・All That I Need
リスナーからのリクエストで来年2月に来日公演が決まったテデスキ・トラックス・バンドの「All That I Need」。

・Easy
レコード会社を移籍したシェリル・クロウ。「最新アルバム『Feels Like Home』はカントリー・ミュージックの傾向が強いです」というリスナーからのコメント。リクエスト曲は「Easy」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月11月の「3PICKS!」はポール・マッカートニー『New』、キングス・オブ・レオン『Mechanical Bull』、そしてパール・ジャム『Lightning Bolt』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はパール・ジャム『 Lightning Bolt』。

・パール・ジャム
米国シアトル出身のバンド。1990年からバンドをはじめて現在まで9枚のスタジオ盤を出している。日本での知名度はそれほど高くないが、本国米国では一流のロック・バンドとしてとても高い評価がある。よくグランジ・ロックという言葉を聞く。'90年代前半、米国のシアトルを中心に起こった音楽的なムーブメント。このムーブメントの中から素晴らしいロック・バンドが出てきた。ニルヴァーナ。そしてその頃、ニルヴァーナと人気をふたつに分けていたのがパール・ジャムだった。パール・ジャムのメンバーの年代を見てみるとヴォーカリストのエディ・ベーダーは48歳、他のメンバーも大体50歳前後。浮き沈みの激しい音楽界の中でパール・ジャムは現在もいい感じで活動を続けている。その人気の理由は何といってもヴォーカリスト、エディ・ベーダーのソングライティングと、力強いバンド・サウンドにあるようだ。'90年代にはニール・ヤングと共演して話題になった。ロックンロールを通じたよいソングライティングとよいライヴ。ファンのためにそれを誠実に続けているという点ではパール・ジャムというバンドはニール・ヤングと共通しているところがあるように感じる。パール・ジャムの通算10作目のスタジオ・アルバム『Lightning Bolt』からタイトル曲の「Lightning Bolt」と「Sirens」。

・トゥイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるトゥイッターを公開しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。www.moto.co.jp/MRS/ 番組からトゥイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Perfect World
トーキング・ヘッズの「Perfect World」。リクエストしたリスナーから「デヴィッド・バーンの探究心は素晴らしいと思います。'80年代当時から何か常に新しいという印象を持ってます」というコメント。
「そうですね。デヴィッド・バーン。トーキング・ヘッズ解散後はラテン音楽を研究して南米やカリブのミュージシャンたちと交流しました。現在もクリエイティヴな音楽を続けてます」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。

今週はNPO法人「ezorock」。2000年に北海道の石狩市で行われた「RISING SUN ROCK FESTIVAL」での環境対策活動をきっかけに活動をはじめた。

・Bye Bye Love
マデリン・ペルーの「Bye Bye Love」。リクエストしたリスナーから「先日、マデリン・ペルーのライヴを観てきました。ライヴでは弦楽四重奏を従えて演奏してました。とてもよかったです」というコメント。
「ライヴの感想どうもありがとう。マデリン・ペルー。新しいレコードではレイ・チャールズの曲をカヴァーしています。アルバム『The Blue Room』から曲はBye Bye Love聴いてみました」と元春。

「ここ最近、ライ・クーダーの新しいライヴ盤を聴いています。友人だったギタリスト、ジェシ・デイヴィスを追悼したEl Corrido de Jesse James。この曲がいいです」というコメント。
「そうですね。スワンプ・ロックを代表する素晴らしいギタリスト、ジェシ・デイヴィス。番組でも機会をみて紹介したいと思います。ではそのジェシ・デイヴィスについて歌ったライ・クーダーの歌と演奏を聴いてみたいと思います。El Corrido de Jesse James。ライ・クーダー」と元春。

・El Corrido de Jesse James
・Bing Crosby
リスナーからのリクエストでヴァン・ダイク・パークスの「Bing Crosby」。

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Grace for Saints and Ramblers
リスナーからのリクエストで米国、インディーズ・シーンで注目されてるアイアン & ワインの新しいアルバム『Ghost on Ghost』から「Grace for Saints and Ramblers」。

佐野元春 : さて、年末にかけてみなさんもなにかと忙しくなってきてるんじゃないかと思います。自分のことになりますが僕もこのあといろいろなこと控えて忙しくなってきています。今年は年末にかけて3本のライヴ、3つのパッケージを発表、そしてクリスマスの新曲をリリースということで、かなりめまいがしてます(笑)。3つのパッケージを発表ということで、ちょっとその中身についてみなさんにお知らせさしてください。まず一個は『No Damage DELUXE EDITION』。このパッケージでは何といっても僕の1983年のライヴ音源がはじめてCD化されるということで、僕の初期のライヴ、みなさんにも聴いていただきたいと思います。これについては番組でも特集をするので是非聴いてください。2つめは雪村いづみさんとのコラボレーションをまとめたパッケージです。タイトルは「トーキョーシック」。スタジオ・レコーディングとライヴ。このふたつの記録をCDとDVDにまとめました。とても貴重なレコードになったと思います。これについても12月に番組で特集するので是非聴いてください。それと以前番組でも聴いていただきました今年行ったコヨーテバンドとの僕のライヴですね。国際フォーラム、ツアー・ファイナルの模様をDVDでリリースします。こちらも是非注目してください。

・ポーラスタア
アルバム『ZOOEY』から「ポーラスタア」にリスナーからリクエストが集まった。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
12月3日火曜日、夜11時から。
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Sunday Song Book #1101

2013年11月17日 | Sunday Song Book

2013年11月17日プレイリスト
「私家版:岩谷時子 追悼 PART 2」
1. YOUR EYES (TV SIZE) / 竹内まりや TBS系日曜劇場「安堂ロイド」主題歌 '13
2. 君といつまでも / 加山雄三 '65
3. 夜空の星 / 加山雄三 '65
4. 蒼い星くず / 加山雄三 '66
5. 夕陽は赤く / 加山雄三 '66
6. モンテローザ / 加山雄三 '66
7. 二人だけの海 / 加山雄三 '67
8. ブライトホーン / 加山雄三 '66
9. ほんきかしら / 島倉千代子 '66
10. 美しいビーナス(LIVE) /
加山雄三&山下達郎 with ハイパー・ランチャーズ "LIVE at 赤坂BLITZ '98/08/19"
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週はまた番組を前倒しで収録しているそうだ。先週は声がガラガラだったが、今週は昨晩よく寝たので大丈夫とのこと。このあいだはお酒の飲み過ぎと寝不足のせいでああいうことになったとか。先週はまつもと市民芸術館。「まつもとのお客さん、とってもいいお客さんで気持ちよくやらしていただきました」と達郎さん。先週はそのあと14日15日の木金が福岡サンパレス。今週は前倒しで博多の前に録ってるそうだ。「いらっしゃったみなさま、ありがとうございました」と達郎さん。今週は東京シリーズで明後日19日(火)が府中の森芸術劇場どりーむホール、22日23日の金土はNHKホール。「今週は東京でございますがですね。いくぶん身体の余裕がありますけれども」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・YOUR EYES (TV SIZE)
10月13日(日)からスタートした毎週日曜日午後9時からのTBS系ドラマ日曜劇場「安堂ロイド~A.I knows LOVE?~」のテーマソング。達郎さんの「YOUR EYES」のカヴァーでまりやさん版の「YOUR EYES」。もともと「YOUR EYES」はまりやさんのために書いた曲だが、当時まりやさん側のA&Rにボツられて自分でやったという経緯があるそうだ。実に30年のときを経てまりやさんヴァージョンが生まれた。今のところCD化の予定はなく配信のみ。11月10日から着うたフルとフルサイズのPC配信がスタート。レコチョク、wamo!、iTunesほかで配信。

・私家版:岩谷時子 追悼 PART 2
先週に引き続いて先日亡くなった作詞家の岩谷時子さんの追悼特集。今週は岩谷さんにとっての最も重要なパートナーのひとり、作曲家弾厚作こと加山雄三さんの作品を中心に。「私がいちばん多感なときに聴いて育った岩谷時子さんと加山雄三さんのコラボレーションをヒット曲中心にお聴きをいただきます。今日もあんまり御託をこかないで、進んで行きたいと思いますが。先週もあんまり御託をこかないと言いつつブツブツ言いながらやってました(笑)。今日はもうベタな曲ばっかりですが、あくまで私にとってパーソナルな特集でございます。私家版と銘打って私家版岩谷時子追悼パート2、今週の方がより私家版でございます。先週今週、昭和歌謡の神髄をお聴きいただきます。曲はベタですが音質は最高でございます。これだけの音質で'60年代歌謡曲を聴ける番組はSunday Song Bookただひとつと自負しつつ今日もお聴きいただきます」と達郎さん。

・君といつまでも
生まれて初めて買ったレコードを「はじレコ」と言うが、達郎さんがのはじレコは洋楽がヴェンチャーズで邦楽は加山雄三さんの「君といつまでも」。中学一年生、12歳のときだったとか。作曲の弾厚作(だんこうさく)は加山雄三さんのペンネーム。作詞が岩谷時子さん。1965年の大ヒット・ナンバー。今聴くと加山さんの好きなペリー・コモのにおいがぷんぷんしてると達郎さん。

・夜空の星
加山雄三さんの作品は「君といつまでも」のようなハチロク(8分の6拍子)ものと、バンド・サウンドで構成されたエレキものに大別される。今日は後者のバンドものを中心にしたプレイリスト。「夜空の星」は「君といつまでも」のB面。演奏は寺内タケシとブルージーンズ。

・蒼い星くず
・夕陽は赤く
「蒼い星くず」は1966年の大ヒット・シングル。演奏は寺内タケシとブルージーンズ。「蒼い星くず」のB面の「夕陽は赤く」はランチャーズが演奏している。学生バンド然としたちょっとガレージっぽい演奏がいいそうだ。2曲続けて。

・モンテローザ
達郎さんは池袋東宝という映画館によく通ったという。映画『エレキの若大将』は封切りでは観なかったそうだが、封切りで初めて観た映画は1966年の『アルプスの若大将』で、資料によると5月公開、初夏に観た記憶があるとか。立錐の余地もない劇場で通路の階段に座って、夕暮れのアルプスの斜面、雪の斜面で加山さんがガットギターを弾きながら「モンテローザ」を歌う場面が印象に残ってるという。達郎少年は「こんな生活があるんだ」と思ったそうで、後年加山さんにそのことを話したら笑っておられたとか。今日はスタジオ・レコーディングではなくてオリジナル・サウンドトラックから「モンテローザ」。岩谷時子さんはインタビューでこの曲はスケールの大きい曲なので詩を書くのに苦労したとおっしゃっていたそうだ。不必要に主張することがなく簡潔な表現だがメロディと歌が乗ると全く違う意味に聴こえてくるという。

・『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』のアナログ盤
今週11月20日に『Melodies 30th Anniversary Edition』と『Season's Greetings 20th Anniversary Edition』の二枚をアナログ盤で発売する。収録時間、カッティングの都合でボーナス・トラックは入らないそうだ。仕様を変更して12インチ2枚組。時間が経ってるので、カッティングの行程とプレスの行程に、機械が古くなってる分、オリジナル・アナログ盤の音質に太刀打ちできないことがわかったからだとか。『Melodies(30th Anniversary Edition)アナログ盤』、『Season's Greetings(30th Anniversary Edition)アナログ盤』ともに180グラムの重量盤で2枚組。価格はそれぞれ4,200円。

・「クリスマス・イブ」30th Anniversary Edition
今年は「クリスマス・イブ」の30周年なので30th Anniversary Editionとして3つのアイテムが出ることになった。まずは30th Anniversary Editionとしてシングルをリイシュー。2013年新たにリマスターを施して、「クリスマス・イブ」のオリジナル・ヴァージョン、イングリッシュ・ヴァージョン、「WHITE CHRISTMAS」、オリジナル・カラオケ、そして「クリスマス・イブ」のアコースティック・ライヴ・ヴァージョンの5トラックを収録。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)初回盤」は「クリスマス・イブ」のショート・フィルムが入ったDVDが付く。ショートフィルムには1980年代に制作されたJR東海のCMに出演していた牧瀬里穂さんがスペシャル・ゲストとして出演している。主演の広瀬すずさんは1998年生まれの15歳。演出は映画監督の村松亮太郎さん。3Dプロジェクションマッピングの世界の第一人者。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)アナログ盤」もリリース。オリジナル・カラオケを除く4曲入りで1枚、12インチ180グラム重量盤。価格は税込みで初回盤が1575円、「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)通常盤」が1050円、アナログ盤が2310円。11月20日発売。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて
http://wmg.jp/tatsuro/

・「クリスマス・イブ」30周年記念オーダーメイド・ジャケット
「クリスマス・イブ」のCDをスリーブ・ケースで覆い、表紙に自分の好きな写真やコメントを入れて、世界でひとつだけの「クリスマス・イブ」が作れるスペシャル企画。ワーナーミュージック・ダイレクトで11月1日(金)から受付をはじめている。詳しくはワーナーミュージック・ダイレクトのサイトにて。
http://customjacket.jp
http://shop.wmg.jp

・Mariya's Songbook
竹内まりやさんは11月25日にデビュー35周年を迎える。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『Mariya's Songbook』が発売される。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。ソングライター、竹内まりやの軌跡を辿った企画盤。代表的なものはアン・ルイスさんの「リンダ」、岡田有希子さんの「ファースト・デイト」、河合奈保子さんの「けんかをやめて」、中森明菜さんの「駅」、中山美穂さんの「色・ホワイトブレンド」、牧瀬里穂さんの「Miracle Love」、薬師丸ひろ子さんの「元気を出して」、広末涼子さんの「MajiでKoiする5秒前」、最近では茉奈佳奈さんの「いのちの歌」など錚々たるラインナップ。CD2枚組仕様で初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・二人だけの海
1967年の「二人だけの海」はワイルドワンズが演奏している。イントロの加瀬邦彦さんの12弦が最高と達郎さん。

・ブライトホーン
1966年の映画『アルプスの若大将』の挿入歌でカントリー・タッチの「ブライトホーン」。加山さんの作曲能力の高さがわかる。演奏はランチャーズ。

・ほんきかしら
1966年に岩谷時子さんが作詞した「ほんきかしら」。この曲だけ加山さんの作品ではない。番組の収録直前に島倉千代子さんの訃報が飛び込んできた。当時流行ってたラテン系のムード歌謡に島倉千代子さんを当てはめて大ヒットした。岡田みのるとヤングトーンズの演奏。

達郎さんの知り合いで大阪の朝日放送で制作されていた吉住公男さんから先週の放送を聴いてメールが届いたという。大阪の朝日放送で制作されていた「ABCホームソング」に岩谷時子さんが作品を書いていた。「蒼い星くず」もそこから生まれた。昨年この番組から『ABCホームソング大全』というCDがリリースされた。それをリサーチしていたのが吉住さん。関西に置ける外来音楽の普及・発展にいちばん貢献したのは宝塚歌劇と阪神間のミッション系スクール。岩谷時子さんは神戸女学院の出身。大阪と神戸のあいだのミッション系スクールは音楽と情操教育に熱心ですぐれた作詞家・作曲家を教員として抱え、のちに活躍する人材育成に貢献した。宝塚歌劇は戦前から現在まで関西随一のプロフェッショナルな音楽表現の場として歌手・作家と共に数多くの才能を排出している。岩谷時子さんは神戸女学院卒業後、宝塚歌劇のスタッフになり、それからそれを経て作詞家として大きな功績を残した。関西を代表する偉大な才能だと感じてるという、そういうような内容のメールをいただいたそうだ。
「関西の文化圏というのはですね、そういう大きさというのが戦前からありますのでですね、我々東京から窺い知れない深さというものを持っております。私も東京の人間です。大阪でライヴをやりますとそうした大阪の観客のですね、懐の深さをひじょうに感じる、岩谷時子さんなんかもそうした流れから出た方だと思います」と達郎さん。

・美しいビーナス(LIVE)
1998年8月19日に赤坂BLITZで加山雄三さんとノーキ・エドワーズのジョイント・コンサートが行われた。ハイパー・ランチャーズと加山雄三さんのゲストで達郎さんが出演して「美しいビーナス」を歌ったそうだ。「美しいビーナス」は加山雄三さんの1970年のヒット・ソング。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

11月24日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #168

2013年11月13日 | Motoharu Radio Show

2013/11/12 OnAir - 2nd. Week - ルー・リード追悼特集
01.The Velvet Underground:Rock and Roll
02.The Velvet Underground:Sweet Jane
03.Lou Reed:Walk On the Wild Side
04.Kings Of Leon:Supersoaker
05.Lou Reed:Perfect Day
06.Lou Reed:Vicious
07.Lou Reed:Wild Child
08.Lou Reed:Coney Island Baby
09.Lou Reed:Sally Can't Dance
10.Lou Reed:Dirty Blvd.
11.Lou Reed:Satellite of Love
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・ルー・リード追悼特集
「特集は先月亡くなったルー・リードの音楽を振り返ってみたいと思います」と元春。

・Rock and Roll
・Sweet Jane
ザ・ヴェルベッド・アンダーグラウンド、1970年のレコード「Rock and Roll」そして「Sweet Jane」。

・Walk On the Wild Side
ルー・リードの「Walk On the Wild Side」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月11月の「3PICKS!」はポール・マッカートニー『New』、キングス・オブ・レオン『Mechanical Bull』、そしてパール・ジャム『Lightning Bolt』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はキングス・オブ・レオン『Mechanical Bull 』。



・キングス・オブ・レオン
米国、テネシー州ナッシュビル出身のバンド。これまでスタジオ盤を5枚出している。バンド・メンバーは3人の兄弟と従兄弟を加えた4人編成のバンド。よくキングス・オブ・レオンは現代のサザン・ロックと言われている。確かに音楽はストレートなロック・サウンド、ルーツロックの影響を感じる骨太いロックンロール。同業者にもキングス・オブ・レオンが好きだという人が多いようだ。ポール・マッカートニー、ポール・ウェラー、ノエル・ギャラガー、そうしたミュージシャンたちからも一目置かれている。日本ではまだあまり知られていないが本国ではとても評価の高いバンド。そのキングス・オブ・レオンが新しいレコード『Mechanical Bull』を出した。結成10周年を迎えたという記念的なレコードでもある。通算6作目。本国のアメリカよりイギリスで先に人気が出たということもあって、現在UKアルバム・チャートではさっそく初登場で1位ということ。キングス・オブ・レオンの新しいレコード『Mechanical Bull』から「Supersoaker」。

佐野元春 : さて、ルー・リードが先月の27日に亡くなりました。Motoharu Radio Showでは追悼の意を込めてルー・リードの音楽を特集します。ルー・リードはニューヨークの出身。彼の音楽は彼が愛したニューヨークそのものといえます。ここに1曲、1972年のレコード「Perfect Day」という曲があります。この曲ではこんなふうに歌ってます。
公園でサングリアを飲み 暗くなったら家に帰る 動物園の動物に餌をやり それから映画に行き家に帰る いい日だな 君と一緒に過ごせて幸せだ
「Perfect Day」ルー・リード。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。

今週は和歌山県で活動する「紀州えこなびと」。大学生が中心となってエコを視点とした街作りをテーマに8年前から環境問題に取り組んでいる。

・Vicious

佐野元春 : ルー・リードが先月の27日に亡くなりました。Motoharu Radio Showでは追悼の意を込めてルー・リードの音楽を特集します。ルー・リード、1942年生まれということで、世代でいうとポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、そしてボブ・ディランとほぼ同じ世代のミュージシャンです。ルー・リードは'60年代のバンド、ヴェルベッド・アンダーグラウンドからはじまりました。最初のアルバムは有名なバナナをデザインしたアートワークのアルバムです。年代でいうと1967年。ビートルズの『サージェント・ペパー』アルバムと同じ年にリリースされました。その後、ヴェルベッド・アンダーグラウンドを離れてソロとして活動をはじめます。その中で大きな転機となったのはデヴィッド・ボウイとの出会いでした。ヴェルベッド・アンダーグランド時代のルー・リードに影響を受けたというデヴィッド・ボウイ。彼はルー・リードの2枚目のソロ・アルバムとなる『トランスフォーマー』ですね、このアルバムをプロデュースしました。1972年のことです。このアルバムからは「Perfect Day」、「Walk On the Wild Side」そして「Satellite of Love」というのちにルー・リードのクラシックとなる名曲が生まれました。Motoharu Radio Show、追悼ルー・リード。1972年、デビュー・ソロ・アルバムから「Wild Child」そして1976年のアルバムから「Coney Island Baby」。2曲聴いてみます。

佐野元春 : ルー・リードはニューヨーク州ブルックリンで生まれました。その後、シラキューズ大学に入学して、そこでクリエイティブ・ライティングを学んでいます。ルー・リードといえば特にそのソングライティングですね。ディラン、ジム・モリソン、パティ・スミス、そしてトム・ウェイツ。そうした文学性の高い作家のひとりとして知られています。ルー・リード。一環してポエトリーとビートという点にこだわって独自のスタイルを作ってきました。時には商業性を無視したアヴァンギャルドな作品を出してアーティスティックな一面もありました。商業的なヒットという点でみれば「Walk On the Wild Side」ですね。1973年にこの曲がビルボードのチャート16位まで上がってます。ルー・リードの場合、トップ40ヒットといえば実にこの曲1曲だけです。しかし、このルー・リードが描くクリエイティブな音の世界。そしてスポークンワーズ的な表現ですね。その独自な表現のスタイルは、のちのパンクやオルタナティヴ・ロックに大きな影響を与えました。Motoharu Radio Show、追悼ルー・リード。1974年のレコード「Sally Can't Dance」そして1989年のレコード「Dirty Blvd.」。2曲聴いてみます。

佐野元春 : ルー・リードが亡くなって音楽界からも追悼の言葉が上がってます。ヴェルベッド・アンダーグラウンド時代のバンド・メンバー、ジョン・ケイル「世界は優れたソングライターにして詩人を失った。僕は学校時代の友だちを失った」。ストロークスのヴォーカル、ジュリアン・カサブランカス「僕のやってること全てについて。なぜやってるのか。その理由がルー・リードだ」。ザ・フー「R.I.P. Lou Reed これからは穏やかなサイドを歩け」。個人的な話になりますが、僕もソングライターとしてルー・リードの音楽からとても多くのことを学びました。特に歌詞ですね。言葉の使い方、ストーリーテリングの組み立て方、そしてスポークンワーズ的な表現、どれもソングライティングには大事なことです。思い返せば僕は1984年にルー・リード氏と面会したことがあります。ニューヨークのレコーディング・スタジオのことでした。そこで僕は率直にルー・リード氏の音楽から多くのことを学んだことについて感謝の気持ちを伝えました。するとルー・リード氏はソングライティングについてさらにいろいろな話を聞かせてくれました。おもしろかったのはルー・リードというと、よくあるのは退廃的なイメージであったり、なにか硬いロッカーのイメージがありますけれども、実際会ったルー・リード氏はとても思慮深い落ち着いた優しい人でした。「バイセクシャルなんていわれるけれども、あれはパブリック・イメージで僕はストレートだよ」そんなことも言ってました。のちにルー・リード氏は同じ詩人であるローリー・アンダーソンと結婚したということ。結婚してまだ間もないときに他界ということになって、そのお二人の悲しみは計り知れません。特集「追悼ルー・リード」。最後はこの曲を聴いてお別れです。「Satellite of Love」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1100

2013年11月10日 | Sunday Song Book

2013年11月10日プレイリスト
「私家版:岩谷時子 追悼 PART 1」
1. YOUR EYES (TV SIZE) / 竹内まりや TBS系日曜劇場「安堂ロイド」主題歌 '13
2. 愛の讃歌 / 越路吹雪 '53
3. 月影のナポリ / 森山加代子 '60
4. サン・トワ・マミー / 越路吹雪 '64
5. 恋のバカンス / ザ・ピーナッツ '63
6. 夜明けの唄 / 岸洋子 '64
7. 逢いたくて逢いたくて / 園まり '65
8. 恋の季節 / ピンキーとキラーズ '68
9. 男の子女の子 / 郷ひろみ '72
10. 恋のバカンス / 竹野屋セントラル・ヒーティング
(桑田佳祐・世良公則・竹内まりや・山下達郎・ダディ竹千代) '80
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■内容の一部を抜粋
・近況
今日は直近の収録だそうだ。この前の収録は大宮公演のあと、中野サンプラザの前だったとか。「その後、中野サンプラザ、名古屋、神奈川・横浜と6公演終わりまして。だいぶ調子が出てきましたがですね、ちょっと一昨日、酒飲んじゃって(笑)、寝不足で声がちょっと今日はおかしいんです。お聴き苦しいとこあると思いますが、今日は何卒ご勘弁ください。それでもだいぶ全体的に調子が出てきましてですね、声もライヴでは調子がよくなってきまして。そろそろライヴ・レコーディングとかもスタートしてまいりましてですね。今週は本日10日はまつもと市民芸術館。いつも長野のライヴは長野でやっとりますが、生まれて初めて松本でライヴをします。こちらはなかなかいいホールだというふうに聞いております。私は大体先祖が信州なので楽しみでございます。松本の方、お待ち申し上げております。長野からいらっしゃる方もいらっしゃると思いますがですね。長野県。今週は博多にまいります。福岡サンパレス。木金ですね、14、15と木金、サンパレス。福岡の博多の方、お待ち申し上げております。長野から博多へとツアーは進行致します。がんばっていきたいと思います。もう20本を切りましてですね、20本を切るともう、あっという間でございます。計30本消化して、19本、残りでございます。この後は東京行って北海道、北陸と11月、だんだん寒くなって、がんばっていきたいと思います」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・YOUR EYES (TV SIZE)
「安堂ロイド~A.I knows LOVE?~」の主題歌。達郎さんの「YOUR EYES」のカヴァーでまりやさん版の「YOUR EYES」。今のところCD化の予定はなく配信のみ。本日11月10日から着うたフルとフルサイズのPC配信がスタート。レコチョク、wamo!、iTunesほかで配信。先週は曲の最中に地震速報が入ったのでかけ直し。

・私家版:岩谷時子 追悼 PART 1
作詞家の岩谷時子さんが亡くなった。達郎さんは日本の職業作詞家の中でいちばん好きなのが岩谷時子さん。今日は予定を変更して岩谷時子さんの特集。「日本の職業作詞家を番組で特集するのは初めてのことだと思いますがですね。それほど僕は岩谷時子さんが好きなので。いつもでしたら論評めいたこと、いろいろ解説とか多めにやるんですが、そういうことはなるべくやめにして、いちファンとして岩谷作品を楽しみつつ偉業を偲びたいと思います。昭和歌謡の神髄を今日はお届けしたいと思います。完全に個人的な特集でございますので、今日は頭にエクスキューズをつけまして、私家版岩谷時子追悼といたしました。今週来週と二週間お届けします。パート1、パート2、今日はそのパート1でございます。岩谷時子さんの素晴らしい詞の世界をお楽しみいただきたいと思います」と達郎さん。

・愛の讃歌
「大正5年のお生まれのそうで、ですから97歳の天寿を全うされました」と達郎さん。
岩谷時子さんといえば越路吹雪さん、そして加山雄三さんが二大柱。加山さんは来週オンエア予定。まずは越路吹雪さん。エディット・ピアフの「愛の讃歌」に訳詞を付けたのが岩谷時子さんの作詞家としてのスタート。1953年のファースト・レコーディング。越路吹雪さんは「愛の讃歌」を5回レコーディングしている。昨年、越路吹雪さんのコロムビア時代のレコーディングが復刻された。後の割とねばって歌う歌い方よりはさらっとしている感じがすると達郎さん。ロックンロール以前の音楽は特に日本の歌唱音楽はシャンソン、カンツォーネといったヨーロッパ音楽が中心だった。そうしたもののカヴァー・ソングに訳詞を付けるというところから岩谷さんの作詞家としてのキャリアがスタートした。訳詞家は他にも漣健次さんほかいろんな方がいた。

・月影のナポリ
・サン・トワ・マミー
岩谷時子さんの訳詞家時代の代表曲から、1960年、森山加代子さんのデビュー曲で、ミーナ(イタリア)の「月影のナポリ」。続いて1964年の越路吹雪さんで、アダモの「サン・トワ・マミー」。この時代の岩谷時子さんは原詩とは全く違う、大胆な意訳だった。そういう時代だった。洋楽を日本流に消化するという試みだった。達郎さんは今回の特集のため越路吹雪さんの歌を聴いて森光子さんの発音と似ていてすごくびっくりしたという。森光子さんと越路吹雪さんでは越路吹雪さんが3つくらい年下になるとか。岩谷時子さんは森さんより4つくらい年上。みんな同世代を生きた人たちなので空気が似ているそうだ。

・恋のバカンス
岩谷時子さんは訳詞家から日本の歌謡曲の作詞へと進む。岩谷時子さんの初期の代表作から。'60年代初期にいちばん組んでいたのが作曲家の宮川泰(みやがわひろし)さん。1963年のピーナッツの傑作で「恋のバカンス」。
「宮川泰さん、2006年に亡くなったときに特集したかったんですが、なんかバタバタして忙しくて全然できませんでした。宮川泰さんは最高の作曲家で、編曲家としても素晴らしく優れてますが。僕はRIDE ON TIMEが出たときに宮川泰さんに新聞記事で褒めていただいて、それがすごく力になりました。こうした諸先輩方のですね、歴史の上に我々も成り立っているということが証明されますが。このピーナッツの歌の上手さ(笑)、一発ですよ、これ。信じられませんよね」と達郎さん。

・夜明けの唄
岩谷時子さんといずみたくさんのコンビの作品の中から1964年「夜明けの唄」。坂本九さんも競作でヒットしたが達郎さんは岸洋子さんのヴァージョンが好きだとか。2011年に椎名林檎さんの東京事変がカヴァーして若い方はそれで知ってるかもしれない。「サン・トワ・マミー」はRCサクセションがカヴァーしている。
「我々の世代には岩谷さんの詞というのが、言葉がですね、ひじょうに歌いやすい、それでいて耳にとっても残る言葉といいますか、ひじょうにシンプルこの上ないんですが、極端に言うとほとんど主張しない詞なんですが、それが曲と歌にのっかることで、より思いもかけない意味が生まれてくる、不思議な魅力を持った方です」と達郎さん。

・まりやさん版「YOUR EYES」着うたフル、フルサイズのPC配信がスタート
10月13日(日)からスタートしたTBS系ドラマ日曜劇場「安堂ロイド~A.I knows LOVE?~」。主演は木村拓哉さん、柴咲コウさん。このドラマの主題歌は達郎さんの「YOUR EYES」のカヴァーでまりやさん版の「YOUR EYES」。本日11月10日から着うたフルとフルサイズのPC配信がスタート。レコチョク、wamo!、iTunesほかで配信。詳細はワーナーのまりやさんのサイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・Mariya's Songbook
竹内まりやさんは11月25日にデビュー35周年を迎える。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『Mariya's Songbook』が発売される。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。ソングライター、竹内まりやの軌跡を辿った企画盤。代表的なものはアン・ルイスさんの「リンダ」、岡田有希子さんの「ファースト・デイト」、河合奈保子さんの「けんかをやめて」、中森明菜さんの「駅」、中山美穂さんの「色・ホワイトブレンド」、牧瀬里穂さんの「Miracle Love」、薬師丸ひろ子さんの「元気を出して」、広末涼子さんの「MajiでKoiする5秒前」、最近では茉奈佳奈さんの「いのちの歌」など錚々たるラインナップ。CD2枚組仕様で全30曲、初回盤にはボーナス・ディスクとして本人のデモ音源を4曲収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』のアナログ盤
Melodies 30th Anniversary Edition』と『Season's Greetings 20th Anniversary Edition』の二枚をアナログ盤で発売する。収録時間、カッティングの都合でボーナス・トラックは入らないそうだ。『Melodies(30th Anniversary Edition)アナログ盤』、『Season's Greetings(30th Anniversary Edition)アナログ盤』ともに発売日は11月20日。180グラムの重量盤で価格はそれぞれ4,200円。

・「クリスマス・イブ」30th Anniversary Edition
今年は「クリスマス・イブ」の30周年なので30th Anniversary Editionとして3つのアイテムが出ることになった。まずは30th Anniversary Editionとしてシングルをリイシュー。2013年新たにリマスターを施して、「クリスマス・イブ」のオリジナル・ヴァージョン、イングリッシュ・ヴァージョン、「WHITE CHRISTMAS」、オリジナル・カラオケ、そして「クリスマス・イブ」のアコースティック・ライヴ・ヴァージョンの5トラックを収録。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)初回盤」は「クリスマス・イブ」のショート・フィルムが入ったDVDが付く。映像は現在製作中。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)アナログ盤」もリリース。オリジナル・カラオケを除く4曲入りで1枚、12インチ180グラム重量盤。価格は税込みで初回盤が1575円、「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)通常盤」が1050円、アナログ盤が2310円。11月20日発売。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて
http://wmg.jp/tatsuro/

・逢いたくて逢いたくて
・恋の季節
1965年の園まりさんのデビュー・ヒットで「逢いたくて逢いたくて」。岩谷時子さんと宮川泰さんの作品。園まりさんも歌が上手い。そして1968年のピンキーとキラーズの「恋の季節」はいずみたくさんとのコンビの作品。200万枚売れた大ヒット。日本の歌謡曲のスタンダード・ナンバー。今陽子さんはこのときまだ16か17歳の高校生。

・男の子女の子
'70年代に入って筒見京平さんとのコンビの作品で、1972年の郷ひろみさんのデビュー・ヒット「男の子女の子 」。

・恋のバカンス
達郎さん自身は1980年にTOKYO FMの企画で、達郎さんのドラム、世良公則さんのベース、桑田佳祐さんのギター、まりやさんのピアノ、おとぼけキャッツのダディ竹千代さんのギターによるでっち上げグループ、竹野屋セントラル・ヒーティングで「恋のバカンス」をやっている。ひとりずつ一節歌っている。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

11月17日は、引き続き「私家版:岩谷時子追悼 PART 2」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #167

2013年11月06日 | Motoharu Radio Show

2013/11/05 OnAir - 1st. Week - 特集:アルバム“The Circle”より
Franz Ferdinand:Love Illumination
Arctic Monkeys:Why'd You Only Call Me When You're High?
Volcano Choir:Comrade
Paul McCartney:New
佐野元春:レインガール
佐野元春:トゥモロウ
佐野元春:ザ・サークル (Mark McGuire Version)
佐野元春:欲望
佐野元春:新しいシャツ
佐野元春:彼女の隣人
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■内容の一部を抜粋
・アルバム『The Circle』特集
番組後半は今年でリリース20年目を迎えたアルバム『The Circle』からの曲を特集する。

・Love Illumination
・Why'd You Only Call Me When You're High?
フランツ・フェルドナンドの新しいレコードの曲「Love Illumination」。
アークティック・モンキーズの「Why'd You Only Call Me When You're High?」。「タイトルがいいですね。なんで連絡してくるのはハイになってるときだけなの?」と元春。

・Comrade
「ボン・イヴェールの中心人物、ジャスティン・ヴァーノンが作った新しいバンド、ボルケーノ・クワイアー。素晴らしいレコードを出しました。新しいアルバム『Repave』から曲はComrade聴いてみました」と元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月11月の「3PICKS!」はポール・マッカートニー『New』、キングス・オブ・レオン『Mechanical Bull』、そしてパール・ジャム『Lightning Bolt』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はポール・マッカートニー『 New』。

・ポール・マッカートニー
ポール・マッカートニー。ビートルズのメンバーのひとり、現在71歳。ビートルズ時代にはジョン・レノンと組んで素晴らしい曲をたくさん残した。その後、ビートルズは解散。ポール・マッカートニーが新たなバンド、ウィングスを始めたのは1971年。それ以来ウィングスとしては7枚、マッカートニーのソロとしては16枚、そのほかザ・ファイアー・マン名義の作品、またクラシック音楽の作品を含めるとこれまでにかなりのレコードを発表してきた。そのポール・マッカートニーが新しいアルバム『New』を出した。このアルバムでは4人のプロデューサーと組んで新しいサウンドを作っている。
「ポール・マッカートニー、現役71歳のミュージシャン。これまでも素晴らしいレコードをたくさん出してきたけれども、まだ前に進もうというクリエイティブな意欲を感じます。これはとても感動的なことだと思います。個人的なポール・マッカートニーのエピソードで気に入ってるのは、彼がギターを覚えたての頃の話です。子どもの頃、ギターを買って練習したのはいいけれど、なかなかうまくならない。そのうち自分が左利きだというのに気づいて、弦を逆さに張り替えて持ち替えてみると、みるみるうちに上達していったという。そんな楽しいエピソードがあります。気がついてみればジョン・レノン、ジョージ・ハリスンがいなくなった今、現在生き残ったビートルズ・メンバーのひとりとなったポール・マッカートニー。ここ最近の素晴らしい活躍をみると、二十世紀最高のバンド、ビートルズという宝物を次の世代に繋げてゆこうという、何か使命感のような心意気を感じます」と元春。
ポール・マッカートニーの新しいアルバム『New』から、僕らはやりたいようにできる 自分で選んだ道を歩いていける 何の保証もないけれど 僕らには失うものは何もない そんなふうに唄ってる「New」。

佐野元春 : さて、11月ですね。この時期に降る雨。ちょっと寂しげで、しかも長雨だったりします。文学者、堀口大學が書いた歌の詩に「十一月にふる雨」という詩があります。十一月はうらがなし 世界を濡らし雨がふる! 十一月にふる雨は あかつき来れどなほ止まず! 正にこの季節の雨の情景をうまく歌っていて僕は好きですね。雨の歌。僕の曲にも一曲あります。聴いてください。「レインガール」!

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。

今週は「葉っぱ塾」。山形の豊かな自然を生かし、登山やキャンプなどの様々な体験プログラムを行っている団体。

・トゥモロウ
番組後半は今年でリリース20年目を迎えたアルバム『The Circle』からの曲を特集する。

佐野元春 : 『The Circle』。1993年に出したこのレコードは自分にとって9枚目のスタジオ・アルバムになります。'90年代に出したレコードの中でも自分らしさを表現できた個人的にもとても気に入ってるアルバムです。自分の場合振り返ってみるとアルバムを作るときにはそのときの世相とか時代の雰囲気、そうしたものがソングライティングやサウンドに何気なく影響してきます。このアルバム『The Circle』を作ったのは1993年。日本はバブル経済が崩壊して不況の嵐にさらされていました。当時国内の政治では細川内閣がはじまりました。自民党55年体制の崩壊なんて言われていました。海外ではアメリカ合衆国大統領にビル・クリントンが就任した年です。そのほかにはレインボーブリッジの開通、そしてサッカーではドーハの悲劇というのもありました。音楽でいうとニルヴァーナ、スマッシング・パンプキン、スウェード、そしてブラーといったオルタナティヴなロックに人気があった頃です。そんな年にこのアルバム『The Circle』が生まれました。

・ザ・サークル (Mark McGuire Version)
・欲望

佐野元春 : 『The Circle』。1993年ということですから今から20年前ですね。1993年に出した自分にとって9枚目のスタジオ・アルバムです。今聴いても言葉とサウンドがしっかり寄り添ったクリエイティブなサウンドになってるんじゃないかと思います。そして歌詞ですね。今こうして歌詞を振り返ってみると、やはり'90年代前半ということもあって、バブルが崩壊したそのときの街の景色を描いています。例えばこの曲ですね。借り手のつかない寂れたビルの上で 茜色の空に鳥が大きな輪を描いている これは「新しいシャツ」という曲の一節です。1993年に出したこのアルバム 『The Circle』。改めて聴いてみるとバブルという儚い夢が終わったあとの虚しい景色をスケッチしている、そんなアルバムだったんだなぁと感じました。ではその曲「新しいシャツ」聴いてください。
(曲をかけ終えて)
この曲はオルガンに英国のキーボード・プレーヤー、ジョージィ・フェイム氏が参加してくれました。

佐野元春 : このアルバムには僕は個人的にとても深い思い出があります。それはそれまでライヴにレコーディングに共に活動してきたザ・ハートランド、彼らとの最後のスタジオ・アルバムになったということです。約12年間の活動でしたけれども、その間に僕たちが手に入れた音楽的な成果というのは本当に大きなものだったと思います。ひとつのバンドが生まれてひとつのバンドが終わるということですよね。当時のバブルが終わったあとの虚しい気持ちと重なって、この『The Circle』というアルバムは何か自分にとってひとつの輪っかが閉じたような、そんな気持ちになったことを覚えています。ではアルバム『The Circle』から最後にこの曲を聴いてください。「彼女の隣人」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1099

2013年11月03日 | Sunday Song Book

2013年11月03日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. アトムの子 / 山下達郎 "オーパス" "アルチザン" '91
2. SUNNY / BOBBY HEBB '66
3. BLACK COFFEE / HUMBLE PIE "EAT IT" '73
4. MOONDANCE / VAN MORRISON "MOONDANCE" '73
5. I LOVE YOU MORE THAN YOU'LL EVER KNOW (LIVE) / DONNY HATHAWAY "NEVER MY LOVE:THE ANTHOLOGY" '13
6. YOUR EYES (TV SIZE) / 竹内まりや TBS系日曜劇場「安堂ロイド」主題歌 '13
7. DAYS OF WINE & ROSES / ANDY WILLIAMS "DAYS OF WINE & ROSES" '63
8. コンポジション / 山下達郎 10月09日発売ニューシングル
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
全国ツアーは11月1日(金)、2日(土)と名古屋センチュリーホールだったが、番組を前倒しで収録しいてるため様子がわからないそうだ。今週は5日(火)、6日(水)と神奈川県民ホール。来週は長野県の松本と福岡県の博多へ。

・PERFORMANCE 2013
8月27日(火)、埼玉県戸田市文化会館を皮切りに12月24日(火)、クリスマスイブの中野サンプラザまで全国26都市49公演のホール・ツアー。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・棚からひとつかみ
ツアー真っ最中なので今週はレギュラー・プログラムの「棚つか」。

・アトムの子
妹さんが出産するというリスナーと、被災地に戻って義理のお母さんと生まれたばかりの長男の家族4人で家を建てて住むという仙台市のリスナーからのリクエスト。

・SUNNY
超ベタな選曲。季節柄、聴きたくなったとか。ボビー・ヘブはナッシュビル出身の黒人シンガー。フィラデルフィアのプロデューサー、ジェリー・ロスのもとで出た大ヒット・ソングが「SUNNY」。いわゆるワンヒット・ワンダー。1966年、全米チャート2位のミリオンセラー。今ではロックンロールのスタンダードとして大変有名。日本ではシェールのヴァージョンも流行った。

・BLACK COFFEE
達郎さんがこの季節になると聴きたくなる一曲、スティーブ・マリオットが率いるハンブルパイの1973年のアルバム『EAT IT』に入ってる「BLACK COFFEE」。9月29日の放送でアイク & ティナ・ターナーのオリジナル・ヴァージョンをオンエアしたばかり。

・MOONDANCE
ヴァン・モリソンの1970年の名盤『MOONDANCE』のデラックス・エディションが発売された。久し振りに『MOONDANCE』を聴いて、デラックス・エディションから未発表テイクをオンエアしようと思ったが、本チャンのほうが素晴らしくて「やっぱりこっちだな」と思ったという。『MOONDANCE』といえばタイトル・ソングの「MOONDANCE」と達郎さん。当時、ヴァン・モリソンは24歳。1996年にアメリカでトリプル・プラチナ・アルバムになった。

・I LOVE YOU MORE THAN YOU'LL EVER KNOW (LIVE)
自分のツアーをやってるので歌に惹かれるそうだ。ヴァン・モリソンの『MOONDANCE』を聴いてハンブルパイの曲をかけたくなったとか。そう思っていたらダニー・ハザウェイのアンソロジー『NEVER MY LOVE:THE ANTHOLOGY』が出るという。3年くらい前にアンソロジーが出たそうだが、今回はライノからアソシエイションのカヴァー「Never My Love」(番組で前にかけた)を軸にした4枚組で、DISC 1は「フェイバレイツ」という既発曲で、DISC 2は「アンリリースド・スタジオ・レコーディングス」、DISC 3はビターエンドでのライヴ・ヴァージョンですべて未発表、DISC 4がロバータ・フラッグとのデュエットの作品集。DISC3の1971年、ニューヨークのビターエンドでのライヴ、いわゆるダニー・ハザウェイ・ライヴの内容のものだがこれがスゴいそうだ。この中からアル・クーパーのカヴァーで「I LOVE YOU MORE THAN YOU'LL EVER KNOW」。

・Mariya's Songbook
竹内まりやさんは11月25日にデビュー35周年を迎える。アニバーサリー・イヤーの記念企画盤『Mariya's Songbook』が発売される。まりやさん自身が選曲、監修、楽曲解説(思い出エピソード)付きで、これまでいろいろな人に提供してきた楽曲をオリジナル音源でコンピレーション。ソングライター、竹内まりやの軌跡を辿った企画盤。代表的なものはアン・ルイスさんの「リンダ」、岡田有希子さんの「ファースト・デイト」、河合奈保子さんの「けんかをやめて」、中森明菜さんの「駅」、中山美穂さんの「色・ホワイトブレンド」、牧瀬里穂さんの「Miracle Love」、薬師丸ひろ子さんの「元気を出して」、広末涼子さんの「MajiでKoiする5秒前」、最近では茉奈佳奈さんの「いのちの歌」など錚々たるラインナップ。CD2枚組仕様で初回盤にはボーナス・ディスクとして本人の'80年代のデモ音源、達郎さんがホーム・レコーディングしたデモテープからセレクトして収録。全曲2013年リマスター。12月4日発売。詳しくはまりやさんのスペシャル・サイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・まりやさん版「YOUR EYES」着うた、着うたフル配信
10月13日(日)からスタートしたTBS系ドラマ日曜劇場「安堂ロイド~A.I knows LOVE?~」。主演は木村拓哉さん、柴咲コウさん。このドラマの主題歌は達郎さんの「YOUR EYES」のカヴァーでまりやさん版の「YOUR EYES」。着うたとテレビ・ヴァージョンの着うたフルの配信が27日からスタート。レコチョク、wamo!ほかで配信。配信についてはワーナーのまりやさんのサイトにて。
http://wmg.jp/mariya/

・YOUR EYES (TV SIZE)
「安堂ロイド~A.I knows LOVE?~」の主題歌。達郎さんの「YOUR EYES」のカヴァーでまりやさん版の「YOUR EYES」。今のところCD化の予定はなく配信のみ。もともと「YOUR EYES」はまりやさんのために書いた曲だが、当時まりやさん側のA&Rにボツられて自分でやったという経緯があるそうだ。実に30年のときを経てまりやさんヴァージョンが生まれた。ほぼ完コピ・ヴァージョンだがキーはもちろん違う。ストリングスは服部克久さんに依頼したという。

・「クリスマス・イブ」30th Anniversary Edition
今年は「クリスマス・イブ」の30周年なので30th Anniversary Editionとして3つのアイテムが出ることになった。まずは30th Anniversary Editionとしてシングルをリイシュー。2013年新たにリマスターを施して、「クリスマス・イブ」のオリジナル・ヴァージョン、イングリッシュ・ヴァージョン、「WHITE CHRISTMAS」、オリジナル・カラオケ、そして「クリスマス・イブ」のアコースティック・ライヴ・ヴァージョンの5トラックを収録。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)初回盤」は「クリスマス・イブ」のショート・フィルムが入ったDVDが付く。映像は現在製作中。「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)アナログ盤」もリリース。オリジナル・カラオケを除く4曲入りで1枚、12インチ180グラム重量盤。価格は税込みで初回盤が1575円、「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)通常盤」が1050円、アナログ盤が2310円。11月20日発売。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて
http://wmg.jp/tatsuro/

・「クリスマス・イブ」30周年記念オーダーメイド・ジャケット
「クリスマス・イブ」のCDをスリーブ・ケースで覆い、表紙に自分の好きな写真やコメントを入れて、世界でひとつだけの「クリスマス・イブ」が作れるスペシャル企画。ワーナーミュージック・ダイレクトで11月1日(金)から受付をはじめる。詳しくはワーナーミュージック・ダイレクトのサイトにて。
http://customjacket.jp
http://shop.wmg.jp

・『MELODIES』と『SEASON'S GREETINGS』のアナログ盤
Melodies 30th Anniversary Edition』と『Season's Greetings 20th Anniversary Edition』の二枚をアナログ盤で発売する。収録時間、カッティングの都合でボーナス・トラックは入らないそうだ。『Melodies(30th Anniversary Edition)アナログ盤』、『Season's Greetings(30th Anniversary Edition)アナログ盤』ともに発売日は11月20日。180グラムの重量盤で価格はそれぞれ4,200円。詳細はワーナーの山下達郎スペシャル・サイトにて
http://wmg.jp/tatsuro/

・DAYS OF WINE & ROSES
ソニーからアンディ・ウィリアムスのオリジナル・アルバムを集大成したオリジナル・アルバム・コレクションのボックス・セットが1集、2集と続けて出たそうだ。8枚組ずつ全16枚のボリュウム。いちばん売れたアルバム、1963年の『DAYS OF WINE & ROSES』は実に16週間、アルバム・チャートでNO.1だったとか。そのアルバムからシングル・カットされた「DAYS OF WINE & ROSES」、邦題は「酒とバラの日々」も全米29位というシングル・アクション。

・コンポジション
NHKドラマ10「第二楽章」の主題歌「コンポジション」。10月9日発売のシングル「光と君へのレクイエム」のカップリング曲。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

11月10日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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