Sunday Song Book #1398

2019年07月28日 | Sunday Song Book

2019年07月28日プレイリスト
「『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集」(スペシャル・ゲスト:宮治淳一氏)
1. MEAN TO ME / JOANIE SOMMERS "JOHNNY GET ANGRY" '62
2. PLEASE DON'T PRETEND AGAIN / THE HONEYCOMBS '64
3. WAS I DREAMIN'? / THE CASCADES "RHYTHM OF THE RAIN" '63
4. LAST KISS / J.FRANK WILSON & THE CAVALIERS '64
5. I COULD EASILY FALL (IN LOVE) / CLIFF RICHARD & THE SHADOWS '64
6. HEAVEN HELP US ALL / BROOK BENTON WITH THE DIXIE FLYERS '71
7. SOME KIND OF WONDERFUL / SOUL BROTHERS SIX '67
8. COME BACK MY LOVE / THE CARDINALS '55
9. ON THE WAY HOME / BUFFALO SPRINGFIELD '68
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。7月25日(木)、26日(金)の大宮公演はうまくいってるはずとのこと。今週は30日(火)、31日(水)が仙台の東京エレクトロンホール宮城。

・PERFORMANCE 2019
全国ホール・ツアー続行中。6月から振替公演の11月まで5ヶ月間、26都市48公演。10月公演のファミリーマートの先行受付が7月27日からはじまっている。来週8月4日(日)の18時まで。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集
先週に引き続いて宮治淳一さんをゲストに迎えて『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集。今週は4月24日にリリースされたWARNER POP ROCK NUGGETS VOL.9、WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.10の『GO! GO! NIAGARA SPECIAL』PART.1、PART.2を中心に。

・GO! GO! NIAGARA
GO! GO! NIAGARAは大瀧詠一さんが1975年6月からはじめたラジオのオールディーズ番組。当時は午前3時からオンエアされていたという。昨年12月にラジオ日本で宮治さんがアーカイヴを10数回放送した。当時のプレイリストがすべて揃っていて、音源は大瀧詠一さんが所有していたカセットテープ。放送局が6ミリ(オープンリール)を消去する前にダビングしていたそうだ。宮治さんはWARNER POP ROCK NUGGETS『GO! GO! NIAGARA SPECIAL』のためにワーナーが所有する音源をピックアップした。100曲ほどの中からこれまで出たWARNER POP ROCK NUGGETSに重ならない曲で良い曲を選曲したとか。

・MEAN TO ME
ジョニー・ソマーズの「MEAN TO ME」。大瀧さんが選んだのはシングルでもなんでもなく古いスタンダード。達郎さんはドリス・デイのヴァージョンで知っているとか。ジョニー・ソマーズのヴァージョンは1962年のアルバム『JOHNNY GET ANGRY』に収録されている。宮治さんは1995年にカリフォルニアのオレンジ・カウンティで開催されたレコード蚤の市に行ったそうだが、そこでジョニー・ソマーズがブースを出していて新しく出したCDを販売していたという。

・PLEASE DON'T PRETEND AGAIN
大瀧さんはジョー・ミークというイギリスのプロデューサーの大ファン。彼のプロデュース作品のひとつにブリティッシュ・ロックのハニカムズというグループがある。ハニカムズの出世作「HAVE I THE RIGHT」のB面が「PLEASE DON'T PRETEND AGAIN」。1964年の作品でノット・オン・アルバムの一曲。日本では「PLEASE DON'T PRETEND AGAIN」がA面だったとか。ドラマーのハニー・ラントリーが女性だっただけで話題になった。

・WAS I DREAMIN'?
カスケーズの一枚しかないアルバム『RHYTHM OF THE RAIN』(1963年)に入ってる曲で、しかもB面の最後から2曲目「WAS I DREAMIN'?」。資料によるとGO! GO! NIAGARAの「夢特集」の中の一曲。WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.10の『GO! GO! NIAGARA SPECIAL』PART.2から。

・LAST KISS
いわゆるデス・ソング。実際にモータリゼーションがはじまった頃にティーンエイジの交通事故死が多く、それをテーマにした曲を総称してデス・ソングという。その中の代表的な作品でJ.フランク・ウィルソンの「LAST KISS」。1964年、全米2位の大ヒット。「大瀧さん、この曲好きでね。ふふふ。大体、デス・ソング好きだったんですよ、あのひと」と達郎さん。シングルのジャケットは男性が女性を抱いている写真だが、ファースト・プレスは女性の額から血が流れていたそうだ。これが問題になりリタッチして血を修正した写真に変更されたとか。

・映画『最高の人生の見つけ方』の主題歌「旅のつづき」
竹内まりやさんが書き下ろした新曲が10月11日から全国公開となる映画『最高の人生の見つけ方』の主題歌に決定した。2007年にロブ・ライナー監督、モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンが出演して作られた映画のリメイク。これを女性版に仕立て直して吉永小百合さんと天海祐希さんのストーリーに変更している。主題歌の「旅のつづき」は10月9日発売。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com

●映画『最高の人生の見つけ方』
http://wwws.warnerbros.co.jp/saikonojinsei/

・I COULD EASILY FALL (IN LOVE)
大瀧さんの好きなクリフ・リチャードの1964年、全英9位の「I COULD EASILY FALL (IN LOVE)」。邦題は「いつも青空」。オリジナルはシャドウズで、フランスのSHELLA(シェイラ)との競作。

・HEAVEN HELP US ALL
ブルック・ベントン・ウィズ・ザ・デキシー・フライヤーズの1971年の「HEAVEN HELP US ALL」。アリフ・マーディンのアレンジとプロデュース作品。WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.7から。

・SOME KIND OF WONDERFUL
ニューヨークのグループ、ソウル・ブラザー・シックスの1967年、全米91位の「SOME KIND OF WONDERFUL」。フィラデルフィアのDJがジェリー・ウェクスラーに紹介してリリースの運びになったそうだ。のちにグランド・ファンクがカヴァーしてベスト10ヒットになった。WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.7から。

・COME BACK MY LOVE
WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.8はドゥー・ワップを中心にコンパイルされているが、その中にTHE WRENS(ザ・レンズ)の「COME BACK MY LOVE」が収録されている。この曲をカージナルズがカヴァーしていて同じ年にリリースしている。達郎さんはカージナルズの「COME BACK MY LOVE」のほうが出来がいいと話す。アトランティックのレコーディングで、長くCD化されてなかったが、2012年にジャスミンからカージナルスのベストCDがようやく出た。1955年のカージナルズの「COME BACK MY LOVE」。

・ON THE WAY HOME
今週は大瀧さんの『GO! GO! NIAGARA SPECIAL』を中心にしてきたので、最後は大瀧さんの好きなバッファロー・スプリングフィールド。はっぴいえんどはバッファロー・スプリングフィールドのコンセプトに沿ったかたちで音楽性を追求したが、大瀧さんが達郎さんに話してくれた話では、モンタレーからウッドストックという流れがあって、新しいロックだという意識でやってたけれど、スティーヴン・スティルスの出版社のクレジットを見たらスクリーン・ジェムズと書いてあった。そこで目からうろこ、「なんだ、同じじゃん」となり、それがコペルニクス的転回で、バッファローからアメリカン・ポップスに戻った。だからソロで「ウララカ」の路線になったという。バッファロー・スプリングフィールドの3枚目のアルバム『LAST TIME AROUND』(1968年)からシングル・カットされて全米82位、ニール・ヤングの作品「ON THE WAY HOME」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年08月04日は、「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1397

2019年07月21日 | Sunday Song Book

2019年07月21日プレイリスト
「『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集」
(スペシャル・ゲスト:宮治淳一氏)
1. MAKE ME YOUR BABY / BARBARA LEWIS '65
2. SUMMER SUN / JAMESTOWN MASSACRE '72
3. DON'T MAKE MY BABY BLUE / THE SHADOWS '65
4. FOREVER / ROY WOOD '73
5. HYPNOTIZED / LINDA JONES '67
6. COOL JERK / THE CAPITOLS '66
7. I'D RATHER BE AN OLD MAN'S SWEETHEART (THAN A YOUNG MAN'S FOOL) / CANDI STATON '69
8. PRETTY,PRETTY GIRL (THE NEW BEAT) / THE TIME TONES '60
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■内容の一部を抜粋
・近況
「戻ってまいりました。おかげさまでほぼ治りました(笑)。先週は本当に(笑)、大変でございましてですね(笑)。今日は直近で録っとります。え〜本日は参院選の選挙であります。みなさんこの番組が終わりましたらぜひ投票場にお出かけくださいませ。え〜話せば長いので端折りますけれども(笑)。もう二十三、今日で(二十)四日間お酒を口にしておりません。え〜大変でございましてですね。え〜まぁ、あの〜先週もちょっと申し上げましたけれども、旅先で風邪引いてしまいまして(笑)。笑っちゃいけない、うん。で、中野のサンプラザ二日、キャンセルしてしまいまして。本当は延期で振替をしようと思っていたんですけれども、何をどうやってもメンバーとホールのですね、折り合いが付きませんで。ホールは空いてるんだけどメンバーが一人駄目だとかですね。メンバー大丈夫でもその日はホールが駄目だとか。じゃあサンプラザじゃなくても他でもいいや。じゃあ、もうちょっとデカイとこでもいいから、振替で見ていただこうとアレして、年末まで頑張ったんですけれども。結局一日も合うところなかったですね。みなさん忙しい。誠に申し訳ございません。次のライヴやるときにですね、キャンセルで、あの、チケットお買い求めいただいた方々優先するとか、言い出すと、そういうの、なんか軽々しく言うなって言われてますがですね、スタッフに。すいません。生まれて初めてであります、こういうことは。今後そういうのがないようにですね、もうお酒をやめようかなとか、できもしないことをですね、ステージでほざいております。先週(笑)、そういうわけで17日18日、NHKホールは無事にやらしていただきました。お出でくださったみなさまありがとうござます。今週は大宮でございます。7月は東京近辺であります。7月25日木曜日、26日金曜日。大宮ソニックシティでライヴやります。ちゃんと復調しておりますので(笑)、お出での方お待ちしております」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2019
全国ホール・ツアー続行中。6月から振替公演の11月まで5ヶ月間、26都市48公演。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集
先週は宮治淳一さんにピンチヒッターをお願いして『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』の特集。達郎さんもタイミングを見て『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』を特集するつもりだったとか。この企画(『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』)はそもそも宮治淳一さんがプロデューサーで選曲から許諾のチェックまで全部ひとりでやった力作だという。制作担当の方にお話を伺うのがいちばんおもしろいということで、今日は宮治淳一さんをゲストに迎えて『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集。

・宮治淳一のラジオ名盤アワー
宮治淳一さんはサンデー・ソングブックが終わったあとの午後5時55分からラジオ日本でレギュラー番組をやっているそうだ。
http://www.jorf.co.jp/?program=miyaji

・WARNER POP ROCK NUGGETS
RHINOが1972年にレニー・ケイが編纂したガレージ・ロック、サイケデリック・ロックの4枚組『NUGGETS』をリリース。これをワーナーミュージック・ジャパンのストラテジック担当になった宮治淳一さんがコンピレーションCDとして2014年に発売したのがはじまり。

・MAKE ME YOUR BABY
ニューヨークのバーバラ・ルイスのシングル「MAKE ME YOUR BABY」は1965年、全米11位。作曲はヘレン・ミラー、プロデュースド・バイ・バート・バーンズ。バーバラ・ルイスはなかなか許諾が降りないシンガーで、ナゲッツをシリーズ化したときに企画した『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』でいの一番にオファーしたがNOという返事だったという。権利はあるのにアーティストの許諾が得られなかったパターン。4年ほど経ち、何事もなかったかのように知らん顔でオファーしたら、今度はOKが出て『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.5』に収録された。

・SUMMER SUN
ジェームスタウン・マサカはいわゆるワンヒット・ワンダー、一発屋。1972年、全米90位の「SUMMER SUN」。日本盤が出ていて邦題は「遙かなる夏の陽」。達郎さんが19歳のときで日本盤が出たので買ったという。『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.5』に収録。ジェームスタウン・マサカはローカル・バンドで後にサバイバーに発展していく。中西部出身なので'70年代初期当時のシカゴのようなハーモニー・ブラス・ロックみたいなサウンド。宮治淳一さんはサンデー・ソングブックで聴いたのが最初だったとか。今回の『WARNER POP ROCK NUGGETS』は後追いで聴いたものがほとんどだと宮治さん。

・DON'T MAKE MY BABY BLUE
ザ・シャドウズの1965年、全英10位の「DON'T MAKE MY BABY BLUE」。シャドウズはギター・インストのグループだが、珍しく歌を歌っている曲。しかもイントロはピアノ。1966年に来日して「ミュージック・フェア」に出演。そのときこの曲を歌っていたと達郎さん。中学生だった達郎さんのお気に入りの曲だったが、後になって調べたら作曲はバリー・マンだった。いいなと思った曲はみんなバリー・マンの曲だった時代と達郎さん。『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.6』に収録。

・FOREVER
『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.6』はUKロックが中心で、エレクトリック・ライト・オーケストラからウィザード、ロイ・ウッドというながれがいいと達郎さん。ロイ・ウッドの1973年、全英8位の「FOREVER」。

・竹内まりや40周年記念アルバム『TURNTABLE』
竹内まりや40周年記念アルバムの発売が決定した。アルバムタイトルは『TURNTABLE』。モア・ベスト&レアリティーズ&カバーズというコンセプトごとに分けられた3枚組。8月21日の発売予定が延期になり9月4日になった。DISC1は『EXPRESSIONS』に収録されなかった楽曲。DISC2はアルバム未収録の楽曲やレア音源を収録。岡田有希子さんに提供した「ファースト・デイト」ほかセルフ・カヴァー、初出音源満載。DISC3はサンソンの納涼夫婦放談や年忘れ夫婦放談で披露した竹内まりやの課外活動が初CD化。ディズニー映画『ダンボ』日本版エンド・ソング「BABY MINE」の英語ヴァージョンを収録。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com

・HYPNOTIZED
達郎さんが今回のナゲッツ・シリーズでいちばん好きなのが『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.7』なんだとか。R&Bが中心で中でもリンダ・ジョーンズは達郎さんのお気に入り。27歳の若さで亡くなったそうだ。1967年、全米R&Bチャート4位、全米21位の「HYPNOTIZED」。プロデュースはジョージ・カー、アレンジはリチャード・ティー。

・COOL JERK
デトロイト出身のグループ、ザ・キャピトルズ。1966年、全米R&Bチャート2位、全米7位の「COOL JERK」。達郎さんは最初トレメローズのヴァージョンでこの曲を知ったという。トレメローズはクラブ・バンドでディープなR&Bをやっていたそうだ。『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.7 』に収録。

・I'D RATHER BE AN OLD MAN'S SWEETHEART (THAN A YOUNG MAN'S FOOL)
キャンディー・ステートンの1969年、全米R&Bチャート9位、全米46位の「I'D RATHER BE AN OLD MAN'S SWEETHEART (THAN A YOUNG MAN'S FOOL)」。『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.7』から。フェイム・スタジオのスタジオ・ミュージシャン集団、ザ・フェイム・ギャングがバックなのでアレサ・フランクリンのオケのよう。キャンディー・ステートンはそれを喜んだという逸話がある。キャンディー・ステートンはクラレンス・カーターの元奥さん。

・PRETTY,PRETTY GIRL (THE NEW BEAT)
ザ・タイム・トーンズの1960年、全米R&Bチャート23位、全米30位の「PRETTY,PRETTY GIRL (THE NEW BEAT)」。作曲はクラレンス・ジョンソンで、ザ・チャーツの「DESERIE」を書いた人。ドゥー・ワップが中心の『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.8』から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年07月28日は、引き続き「『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集」
(スペシャル・ゲスト:宮治淳一氏)
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1396

2019年07月14日 | Sunday Song Book

2019年07月14日プレイリスト
番組史上初のピンチ・ヒッター、宮治淳一氏をお迎えして
「『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集」
1. MUSIC BOOK / 山下達郎 "フォー・ユー" '82
2. NICE FOLKS / THE FIFTH AVENUE BAND "THE FIFTH AVENUE BAND" '69
3. HEY EVERYBODY / RAMONA KING '65
4. THAT'S HOW (IT'S GONNA STAY) / THE MOCKINGBIRDS '65
5. (WHAT'S SO FUNNY 'BOUT)PEACE,LOVE AND UNDERSTANDING / BRINSLEY SCHWARZ "NEW FAVOURITES OF" '74
6. GO OUT WALKING / THE SOUL SURVIVORS '68
7. LUCKY LADYBUG / THE 4 SEASONS '63
8. MASHY / THE ROUTERS '62
9. THAT IS ROCK & ROLL / THE COASTERS '59
10. YOU TALK TOO MUCH / JOE JONES '60
11. パレード / 山下達郎 '76
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■内容の一部を抜粋
・近況
「え〜さて、私、山下達郎。6月よりツアーがスタートいたしまして、おかげさまで声のコンディションはこの十年で最良でありまして。これはいいライヴができるなと思ったのも束の間。好事魔多し。風邪を引いてしまいました。医者に行ったところ気管支炎と診断されました。え、長いライヴ生活の中でこういうことは今までにも何度かありまして。大抵の場合は何本かライヴをやってるうちに次第に回復してくるものだったのですが。今回悪いことに症状がなかなか改善しません。え、私は現役生活44年の間、風邪でライヴを中止したことは今まで一度もありませんでした。しかしながらさすがに最近は回復力が落ちてきてるようです。んなわけでベスト・コンディションへと体調回復するために、一定程度の休養が必要と判断しまして、大変心苦しく残念ではありましたけれども、一昨日と昨日、12日13日の中野サンプラザ公演を中止させていただくことになりました。楽しみにしておられたみなさん、誠に申し訳ありません。心よりお詫び申し上げます。今日の番組はいつものように前倒し収録しておりますので、この段階ではこの二公演につきまして今後の方針が決まっておりませんが、放送されてる本日の時点ではホームページ等で告知させていただいている予定です。よろしくお願い申し上げます。え〜番組の方も東京に戻れない等、諸事情重なりまして、先週前もって録音済みのいわゆる雨傘プログラム[日曜日で棚からひとつかみ]お届けしました。え〜今週もそんなわけで声の調子が万全でありませんので、サンデー・ソングブック27年の番組史上初めてピンチヒッターをお願いすることにしました。お手伝いいただくのはサンソンのリスナーのみなさまにはお馴染みの宮治淳一さんです。宮治さんはワーナーミュージック・ジャパン、ストラテジック部門のプロデューサーであり、洋楽オールディーズ、特にエレキ・インストの大家としてその名を轟かす、ご自身もラジオ日本でオールディーズ番組のレギュラーをお持ちの私の長年の友人です。数年前よりワーナーミュージック・ジャパンから大挙リリースされておりますナゲッツ・シリーズ。ガール・グループ・ナゲッツ、ソフト・ロック・ナゲッツ、サーフィン・ホットロッド・ナゲッツ、そして私との共同作業の昨年のドゥー・ワップ・ナゲッツ。これらすべての企画・選曲・制作をされてる方です。で、本日は昨年秋にリリースされましたワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.5から7までと、今年春にリリースされましたVOL.8から10までの6作品の中から、制作を担当された宮治プロデューサー自らの解説によりお楽しみいただきます。サンソンのリスナーのみなさまには喜んでいただけると思います。それでは宮治さんよろしくお願いします」と達郎さん。

・PERFORMANCE 2019
7月12日(金)、13日(土)、中野サンプラザホール公演中止について詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・MUSIC BOOK
本日の一曲目は宮治淳一さんの選曲で1982年のアルバム『FOR YOU』から「MUSIC BOOK」。神奈川県茅ヶ崎市出身の宮治さんはあまり海には行かないそうだが、たまに行くと達郎さんのアルバム『FOR YOU』のメロディがバンバン流れてくるそうだ。

・NICE FOLKS
フィフス・アベニュー・バンドはニューヨーク出身の6人組。ケニー・アルトマン、ピーター・ゴルウェイ、ジョン・リンドという全員ソロ活動ができるような人たちが集まったグループで、それが災いしたのか1969年にアルバム一枚出しただけで解散してしまった。当時はアメリカのリプリーズ・レコードから出ていたが、アメリカでも売れておらず日本盤は出なかった。それから十年後にワーナーの名盤復活シリーズで日本盤が初めて出た。ほとんどの人はそれで聴くことができ、ミュージシャンを中心にフィフス・アベニュー・バンドの人気が上がった。今日オンエアしたA面(LPは二枚組)の一曲目「NICE FOLKS」はワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.5のタイトル曲にもなった。

ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.5「NICE FOLKS」は'60年代の真ん中から'60年代の終りまでのアメリカン・ミュージックを集めているそうだ。25曲収録。

・HEY EVERYBODY
ラモーナ・キングの「HEY EVERYBODY」。曲を書いてるのはキング / ゴーフィン。ラモーナ・キングはサンフランシスコ出身の女性アーティスト。ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.5「NICE FOLKS」収録。

・THAT'S HOW (IT'S GONNA STAY)
ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.6はブリティッシュ・ポップ。ザ・モッキンバーズは後に10ccに入るグレアム・グールドマンがいたバンド。当時19歳のグレアム・グルードマンはモッキンバーズをデビューさせるために二曲持っていた。今日オンエアした「THAT'S HOW (IT'S GONNA STAY)」と「FOR YOUR LOVE」。「FOR YOUR LOVE」はヤードバーズに歌われて大ヒットしたが、「THAT'S HOW (IT'S GONNA STAY)」は全く売れなかった。その後、ホリーズの「BUS STOP」を書いて有名になった。

・(WHAT'S SO FUNNY 'BOUT)PEACE,LOVE AND UNDERSTANDING
ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.6から。ニック・ロウが率いるブリンズリー・シュウォーツが1974年に出したシングルで「(WHAT'S SO FUNNY 'BOUT)PEACE,LOVE AND UNDERSTANDING」。「愛と平和と相互理解について語ることがそんなにおかしいことなのか」とどんな時代にも通じる歌で、ニック・ロウは今でもこの曲を歌っている。1974年だからブリンズリー・シュウォーツにイアン・ゴムが入った頃。盟友のデイヴ・エドモンズがプロデュース。当時はそんなに売れなかったが、'90年代に入って映画『ボディガード』のサントラでカーティス・スティガーズが取り上げて、全世界で4,200万枚売れたことから、作者のニック・ロウに思いがけない印税が入ることになった。ニック・ロウはようやく自分たちの音楽が認められたと喜び、当時のブリンズリー・シュウォーツのメンバーに少しその印税を分けてあげたという逸話がある。

・GO OUT WALKING
ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.7は「LOVELAND」というタイトルでR&B、ソウルのコンピレーション。1967年にケニー・ギャンブルとリオン・ハフがフィラデルフィアで最初のヒット「EXPRESSWAY TO YOUR HEART」を出した。ブルー・アイド・ソウル・グループのソウル・サヴァイヴァーズのヒットだった。1968年にソウル・サヴァイヴァーズがアトコに移籍して出したシングルが「GO OUT WALKING」。

・LUCKY LADYBUG
ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.8「SH-BOOM」。これはドゥー・ワップ・ナゲッツ3枚の続編的な意味合いのコンピレーション。ドゥー・ワップ・ナゲッツよりメジャーな曲が多い。ザ・フォー・シーズンズの「LUCKY LADYBUG」はビリー&リリーのカヴァー。ボブ・クルーとフランク・スレイが曲を書いている。フランキー・ヴァリ( &ザ・フォー・シーズンズ)といえば奇跡の再来日公演が決まった。9月10日、11日が東京、13日が大阪。「これぞ東海岸型粋でございます。彼はもう85歳くらいになりますので、ひょっとすると最後かもしれない。これはみなさん本当に行っといたほうがいいと思います。自分たちにとっての冥土の土産になるんじゃないかと思うくらい素晴らしいものでございます」と宮治さん。

・MASHY
ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.9は「GO! GO! NIAGARA SPECIAL PART.1」。大瀧詠一さんが1975年にはじめた「GO! GO! NIAGARA」でかかった曲が収録されている。「GO! GO! NIAGARA」は朝の3時からはじまるオールディーズ講座という感じだったとか。大瀧詠一さんが「GO! GO! NIAGARA」をはじめるちょっと前にNHKで「DATE with EACH」というタイトルで番組をやったときの一曲目、ザ・ルーターズの「MASHY」。エレキ・インスト。FENで'60年代の終わりから'80年くらいまでやっていたジム・ピューター・ショウのオープニングが同じザ・ルーターズの「LET'S GO」という曲で、大瀧さんはわざとそのシングルのB面をかけたという。

・THAT IS ROCK & ROLL
ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.9は「GO! GO! NIAGARA SPECIAL PART.1」から。ザ・コースターズの「THAT IS ROCK & ROLL」。1979年12月に新宿のルイードで行われたシャネルズのライヴを宮治さんは観に行ったとか。その当時まだシャネルズはデビューしておらず、どちらかというとステージの上でやってる人より下で観ている人のほうが少ない時代。早川書房に勤めていた萩原健太さんと二人で観に行ってシャネルズが「THAT IS ROCK & ROLL」をやったそうだ。その後にサンタクロースの格好をした大瀧詠一さんが登場して二人ともびっくりしたという。

・YOU TALK TOO MUCH
ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ VOL.10は「GO! GO! NIAGARA SPECIAL PART.2」。ニューオリンズ音楽に造詣が深かった大瀧詠一さん。ジョー・ジョーンズの「YOU TALK TOO MUCH」はもともと本人がファッツ・ドミノに書いたが、歌ってもらえず仕方なく自分で歌ったらヒットしてしまった。

・パレード
宮治さんにとってのデザート・アイランド・ディスクNO.1の『NIAGARA TRIANGLE』から山下達郎の「パレード」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年07月21日は、引き続き「『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集」
(スペシャル・ゲスト:宮治淳一氏)
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1395

2019年07月07日 | Sunday Song Book

2019年07月07日プレイリスト「日曜日で棚からひとつかみ」
1. GROOVIN' / 山下達郎 "アルチザン" '91
2. LAZY SUNDAY / THE SMALL FACES '68
3. SUNDAY WILL NEVER BE THE SAME / SPANKY & OUR GANG '67
4. SWEET SUNDAY KINDA LOVE / THE BEACH BOYS "M.I.U ALBUM" '78
5. ONE WAY SUNDAY / MARK-ALMOND "MARK-ALMOND II" '72
6. COME SUNDAY (LIVE) / DUKE ELLINGTON & HIS ORCHESTRA FEATURING MAHALIA JACKSON '65
7. I MET HIM ON A SUNDAY '66 / THE SHIRELLES '66
8. BLUE SUNDAY / THE DOORS "MORRISON HOTEL" '70
9. A SUNDAY KIND OF WOMAN / CHARLIE RICH "BEHIND CLOSED DOORS" '73
10. GROOVIN' / THE YOUNG RASCALS '67
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■内容の一部を抜粋
・雨傘番組
「え〜さて、本日はですね、先週お知らせした内容を変更してお送りすることになりました。え〜前にも一度ありました。え〜私の身に何かあったときのためにですね、前倒しして予め収録していたもの、今日はお届けしようと思います。2016年10月に一度やったことがありますが。こういうの雨傘番組といいます。何で雨傘かといいますとですね。プロ野球中継が雨で中止になったときにですね、準備されたそれなので雨傘番組という(笑)。まぁ、何かのアクシデントで予定の番組ができなくなったものをですね、それ以来雨傘番組といいます。前回もそうでしたけれど、最近おかげさまで仕事が忙しくてですね(笑)、テンパってるときに、私が自分のスタジオとかレコーディング、それからまぁライヴですけれども。基本的にひとりでやってる作業が多いのでですね、詰まってくるとときどきそういうことになります。これはだめだってときにですね、じゃあ明日番組収録できない、そういうときにじゃあ予め準備しておこう、特にライヴ中なんてそういうことがまぁまぁありますのでですね。それでまぁアイディアを出して、じゃあ雨傘番組作ろうかと。おかげさまで2016年の10月にそれで一回助けられたことがあります。今日もそういう感じです。ですから突然倒れたとかですね、大病してるとかそういうアレでしたら、そういう番組じゃなくてちゃんと告知いたしますのでですね、なんかの仕事が詰まってるとか(笑)、そういうアレです。間に合わない。そういう場合でございます。今日はそういうわけで前にもやったことがありますのでですね、二度目ですのであまり驚かれないと思います。いざというときのための雨傘サンソン。前もそうでしたけれどサンデー・ソングブック、ご承知のように日曜日でございますので今日も日曜日で棚からひとつかみ。いろんな棚つか思いついたんですけれど。病気で棚つかとかですね、睡眠で棚つかとかですね、逃亡で棚つかとかですね、そういうアレですとなんかあんまり縁起でもないので、じゃあ日曜日なんで、考えたら日曜日で棚つかなんてほとんどやったことがないので、今回も行ってみたいと思っとります。パート2になります。そのあいだに一所懸命仕事しておりますので。というわけで本日はアクシデントのために予定を変更しまして雨傘サンソン。レアなサンソン(笑)。日曜日で棚からひとつかみ」と達郎さん。

・GROOVIN'
いつもはサンデー・ソングブックのエンディング・テーマでヤング・ラスカルズの「GROOVIN'」のカヴァーをかけているが、今日はあたまに達郎さんの1991年のアルバム『ARTISAN』から「GROOVIN'」。番組がスタートする直前にレコーディングしたのでエンディング・テーマとして今でも続いている。

・LAZY SUNDAY
ザ・スモール・フェイセズの代表曲の一曲。1968年、全英2位の「LAZY SUNDAY」。もうスティーヴ・マリオットもロニー・レーンもいない。

・SUNDAY WILL NEVER BE THE SAME
スパンキー&アワ・ギャングはシカゴ出身のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。リード・シンガーのスパンキー・マクファーレンはアルトの女性シンガー。1967年のデビュー・ヒット。全米9位の「SUNDAY WILL NEVER BE THE SAME」。邦題は「想い出の日曜日」。

前回2016年の10月のときはナレーションだけ数ヶ月前に録っておいたもので、音はいざ使うというときになって家で作ったそうだ。いつものようにデジタル・プロセッシングして作ったのだが、仕事と並行してやっていたものだからサンプリング・レートを間違ったという。それでオンエアに乗った数曲はテンポが遅くなってしまったとか。しかも遅くなったのがアース、ウィンド&ファイアとかビーチボーイズだったので、割と知られた曲のためにバレてしまった。それを修正する間もないままに年月が経ってしまった。心苦しいのでそのときのビーチボーイズをもう一回。

・SWEET SUNDAY KINDA LOVE
ビーチボーイズの1978年のアルバム『M.I.U ALBUM』に入ってる「SWEET SUNDAY KINDA LOVE」。

・ONE WAY SUNDAY
マーク=アーモンドはジョン・マークとジョニー・アーモンドのイギリス人のデュオ。ルーツがジャズ、ブルースの人なんでアメリカでレコーディング。トニー・リプーマの手にかかり素晴らしいアルバムを何枚も発表した。1972年のセカンド・アルバム『MARK-ALMOND II』の「ONE WAY SUNDAY」がチャートに入った唯一の曲。全米94位。

・COME SUNDAY
1943年にデューク・エリントンが作った組曲「BLACK, BROWN AND BEIGE」の中でマヘリア・ジャクソンが歌っている「COME SUNDAY」。今では賛美歌として歌われているそうだ。1943年にカーネギー・ホールで初演されたときはクラシック関係の評論家から散々な評判だったが、1958年にレコーディングされてだんだん評判になった。今日は1965年12月26日にニューヨークの長老派教会で歌ったテイク。デューク・エリントン & ヒズ・オーケストラ・フィーチャリング・マヘリア・ジャクソン。

・I MET HIM ON A SUNDAY
ガール・グループのザ・シュレルズ、1958年の「I MET HIM ON A SUNDAY」。今日は1966年のリレコ・ヴァージョン。いわゆるウォール・オブ・サウンドなので音圧はなかなかいいものだそうだ。達郎さんはこちらのヴァージョンが好きなのだが、昔、大瀧詠一さんにこちらのヴァージョンをかけようとして嫌がられたことがあるとか。達郎さんの世代ではローラ・ニーロのヴァージョンも有名だという。

・BLUE SUNDAY
ドアーズ1970年のアルバム『MORRISON HOTEL』に入ってる「BLUE SUNDAY」。

・A SUNDAY KIND OF WOMAN
チャリー・リッチはもともとロックンロール系で割と渋い人だったがカントリーの世界で大成功した。1973年のアルバム『BEHIND CLOSED DOORS』に入ってる「A SUNDAY KIND OF WOMAN」。

・GROOVIN'
今日の最後はヤング・ラスカルズの1967年の全米NO.1の「GROOVIN'」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年07月14日は、「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp
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