Sunday Song Book #1533

2022年02月27日 | Sunday Song Book

2022年02月27日プレイリスト「リクエスト特集」
1. THE WAR SONG / 山下達郎 "2014.10.10 名古屋ボトムライン"
2. 1-2-3 / LEN BARRY '65
3. HOMBURG / PROCOL HARUM '67
4. FUNKY STREET / ARTHUR CONLEY '68
5. SPECIAL LADY / RAY, GOODMAN & BROWN '79
6. COMPANY / RICKIE LEE JONES "RICKIE LEE JONES" '79
7. SAYONARA / 高美以子 "SAYONARA" '57
8. 忘れないで / 山下達郎 '04
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■内容の一部を抜粋
・近況
ニュー・アルバムの発売日がそろそろ具体的に決まる感じになってきたそうだ。でも、まだ「ゆうな。できたとゆうな」と言われてるとか。最近のプロモーションは小出しにちまちま情報を出すからだという。その間に他人に曲を書いていて、それを作っているので、相変わらずスタジオ暮らし。

・リクエスト特集
そんなわけで今週も「リクエスト特集」。

・THE WAR SONG
ウクライナの紛争でメディアがまたいろいろなことを言っている。大国の覇権争いの犠牲になるのは、いつも市井で暮らしている人たち。遠くの街の出来事で心が痛むけれど、対岸の火事というには、最近の世界情勢はあまりに逼迫していて、日本の明日がどうなるかということも懸念される。そういうご時世なので今日は1986年のアルバム『POCKET MUSIC』に入っている「THE WAR SONG」。2014年10月10日に名古屋ボトムラインで行われたライヴから。一昨年から昨年にかけて開催されたアコースティック・ライヴ展で映像を公開したものの音源。長いので途中まで。

・1-2-3
リクエストがはっきりと分かれてきたそうだ。いわゆるヒット・ソングにリクエストされる方と、カルトなCDになってない音源や、「これ持ってるか?」という挑発的なやつと二文化してきて、カルト、カルトで行くのもかったるい、うざい。今日は順当に60年代、70年代のヒット・ソングを集めてきたとか。レン・バリーは元ダベルズ、ドゥーワップ・グループのリード・ヴォーカルからソロになって、1965年に放った大ヒット・ソングの「1-2-3」。フィラデルフィア・サウンド。

ライヴもそろそろですね、計画をなってきましたけれど、それも「ゆうな」。なんでも「ゆうな」。「ゆうな」の山下。よくわかりません、と達郎さん。

・HOMBURG
2月19日にプロコル・ハルムのリード・ヴォーカル、ピアノ、作曲のゲイリー・ブルッカーが亡くなった。享年76歳とまだ若い。達郎さんはプロコル・ハルムの初来日のときに日本武道館で観たという。当時のデラム・レーベルのライヴだったのでテン・イヤーズ・アフターとのジョイントだった。客ダネが悪くて、先に出たプロコル・ハルムのとき、客の手拍子が出鱈目で、ゲイリー・ブルッカーが「Take it easy!」とかなんか怒って、それをすごく記憶しているそうだ。その後のテン・イヤーズ・アフターはバック・ステージから客が飛び降りて、それでコンサートが中止になった。でもプロコル・ハルムの演奏が素晴らしかったのが印象に残っているとか。なんと言っても「青い影」。達郎さんの人生の三大名曲の一曲。リクエストは来てるけれど、へそまがりなので今日は「青い影」ではなく、セカンド・ヒット、1967年の全英6位、全米34位の「ホンブルグ」、「ハンバーグ」、「HOMBURG」。

・FUNKY STREET
アーサー・コンリーはアトランタのリズム&ブルース・シンガー。1968年のアルバム『SOUL DIRECTIONS』からのシングル・カットで、全米R&Bチャート5位、全米14位のジャンプ・ナンバー「FUNKY STREET」。

・SPECIAL LADY
レイ、グッドマン&ブラウンは元モーメンツ。名前を変えて出したら大ヒット。1979年、全米ソウル・チャートNO.1、全米チャート8位のミリオン・セラー「SPECIAL LADY」。

・COMPANY
リッキー・リー・ジョーンンズの1979年のファースト・アルバム『RICKIE LEE JONES』はプラチナ・アルバム。名盤中の名盤。B面のラストから2曲目の「COMPANY」。

・ひな祭り・女性関係で棚からひとつかみ
もうすぐ3月。3月3日はひな祭り。何年かにいっぺん「ガール・シンガー、ガール・グループ特集」をやってきたけれど、来週は3月6日でひな祭りは過ぎたが一応やってみようかなと思ってるそうだ。「女の子の名前」で特集してみたらどうかなどのアイディアもあるが、少し考えてみるとか。

・SAYONARA
1957年のアメリカ映画『SAYONARA』はマーロン・ブランドが主演してアメリカでは有名な作品。朝鮮戦争から帰っきた兵士が日本人に恋をして、でも当時の米軍は日本人との結婚を禁じていたという悲恋の物語。女性は日系二世の高美以子(たかみいこ)さん。オリジナル・サウンド・トラックの中で「SAYONARA」という歌を歌っている。
曲をかけ終えて。
細野晴臣さんがカヴァーしているので、細野さんにお便りすれば、また違う話が展開するかもしれません、細野さんよろしく、と達郎さん。

・エール
北海道釧路市の25歳の超常連のリスナーから「私が教員になって初めて三年間担任を持った生徒たちを送り出します。これから社会の荒波に揉まれる生徒たちに達郎さんからもエールを送ってくだされば幸いです」というお便り。
「お若い方々はこういう時代でも一生懸命生きております。彼らの未来に貢献できるように我々も努力しなくてはならないと思います」と達郎さん。

・忘れないで
練馬区のリスナーから3月2日で80歳を迎える母の好きな曲「忘れないで」にリクエスト。達郎さんの2004年のシングルで、達郎さんが50歳になったばかりの頃。この先、声がどれだけ持つか、今のうちに高い声で歌える曲を作っておこう、カンツォーネだ! と作った曲。あれから20年近く経つが、おかげさまでまだ歌えているとのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2022年03月06日は「ひな祭り・女性関係で棚からひとつかみ」
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Sunday Song Book #1532

2022年02月20日 | Sunday Song Book

2022年02月20日プレイリスト「リクエスト特集」
1. RAINY WALK / 山下達郎 "ムーングロウ" '79
2. HEY BIG BROTHER / RARE EARTH '71
3. NO GOOD TO CRY / THE WILDWEEDS '67
4. IT FEEL SO GOOD TO BE LOVED SO BAD / THE MANHATTANS '77
5. WHAT IS HIP? / TOWER OF POWER '73
6. SHADOW DREAM SONG / JACKSON BROWNE "SOLO ACOUSTIC VOL.2" '08
7. THE HIGHWAYS OF MY LIFE / THE ISLEY BROTHERS "3+3" '73
8. マーマレイド・グッドバイ / 山下達郎 "僕の中の少年" '88
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんはスタジオで人に提供する作品のレコーディングをやってるそうだ。「もうちょっと経つと自分のアルバムの告知ができますんで。しばらく楽しみにお待ちいただければと思います」と達郎さん。

・リクエスト特集
そういう状況なのでここのところ番組はずっーと「リクエスト特集」。

・RAINY WALK
1979年のアルバム『MOONGLOW』から「RAINY WALK」。

・HEY BIG BROTHER
辛気臭い時代は景気よくロックンロールで憂さ晴らし。レア・アースの1971年の全米チャート19位、「HEY BIG BROTHER」。発売当時はヴェトナム戦争の真っ只中だった。

・春の気配
栃木県足利市のリスナーから「達郎さんはどんなときに春の気配を感じたりしますか?」という質問。
達郎さんはサンダルとか下駄の響く音で、もうそろそろ春だなとか、夏が近づいてるなとか、あとは空の色とか、そのようなもので感じるという。音と視覚と聴覚で春の訪れが間近だという予感がするそうだ。

・NO GOOD TO CRY
岩手県滝沢市の二十代(21歳)のリスナーからワイルド・ウィーズの「NO GOOD TO CRY」にリクエスト。達郎さんは高校時代にFENで聴いて以来、この曲をラジオで聴いた記憶がないという。ワイルド・ウィーズはコネチカットのロック・バンドで、メンバーのアル・アンダーソンはのちのNRBQに発展する人。1967年、全米88位の、ワンヒット・ワンダーの典型。

・IT FEEL SO GOOD TO BE LOVED SO BAD
マンハッタンズに何通かリクエストが届いているとか。1977年のアルバム『IT FEEL SO GOOD』のタイトル曲で、全米ソウル・チャート6位、全米チャート66位、テディ・ランダッツォの素晴らしい作品「IT FEEL SO GOOD TO BE LOVED SO BAD」

・WHAT IS HIP?
タワー・オブ・パワーの1973年の同名のアルバム『TOWER OF POWER』から、彼らの代表作の一曲「WHAT IS HIP?」。

・ガール・グループ特集
来週27日はひな祭りにちなんで「ガール・グループ特集」をやろうかやるまいか迷っているそうだ。3月に入ってからやろうかと。ガール・グループは結構大変なのと、60年代初期のアメリカ、イギリスのアイドル歌謡は音がだいぶ古くなってきて、現代の鑑賞に耐えうるものが少しずつ減ってきている。現代の鑑賞に耐えるものは大体かけ尽くしている。「またかよ」と言われるのは癪に障るのでと達郎さん。

20年ほど前、ソウルものでレアなものにリクエストが来て、達郎さんの知人の知人が持ってると聞いて、貸してくれませんかと頼んだら嫌だと断られ、「そういうものはラジオでかけさせない」と言われたという。俺だけが知ってるというもので、その体験はものすごく考えさせられて、それまでオークションはほとんどやらなかったけれど、でも一種の社会還元になるのならとレアなシングルを買うようになったそうだ。それのおかげでレコードの枚数がどんどん増えてゆくけれど、でもいいかなと思ってるという。

・SHADOW DREAM SONG
ジャクソン・ブラウンへのリクエストも最近増えているそうだ。中野区の超常連のリスナーからのリクエストは「達郎さんが好きなジャクソン・ブラウンの曲」。でも達郎さんの好きなジャクソン・ブラウンの曲は、ジャクソン・ブラウンがレコーディングしてない曲で「SHADOW DREAM SONG」。ニッティ・グリティ・ダート・バンドとかトム・ラッシュとかいろんな人がカヴァーしている。ジャクソン・ブラウンのオリジナルはなく、デモ・ヴァージョンしかない。2008年の『SOLO ACOUSTIC VOL.2』、アコースティックの弾き語りのライヴのCDに、日本でオーディエンスからのリクエストに応えてる貴重なヴァージョンが提供された。

・THE HIGHWAYS OF MY LIFE
広島県安芸郡のリスナーからのリクエスト。アイズリー・ブラザーズの1973年のアルバム『3+3』から「THE HIGHWAYS OF MY LIFE」。

・マーマレイド・グッドバイ
新潟県のリスナーから1988年のアルバム『僕の中の少年』に収録されている「マーマレイド・グッドバイ」にリクエスト。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2022年02月27日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Song Book #1531

2022年02月13日 | Sunday Song Book

2022年02月13日プレイリスト「リクエスト特集」
1. JUNGLE SWING / 山下達郎 "オーパス" '93
2. DYNAMITE / CLIFF RICHARD '59
3. EVERYTHING THAT TOUCHES YOU / THE ASOOCIATION '68
4. DIFFERENT STROKES / SYL JOHNSON '67
5. HALF THE WAY / CRYSTAL GAYLE '79
6. PIECE OF MY HEART / ERMA FRANKLIN '67
7. IS YOU IS OR IS YOU AIN'T MY BABY / LOUIS JORDAN '44
8. L'ECLISSE / COLLETTO TEMPIA & ORCHESTRA '62
9. BLUE VALENTINE'S DAY / 山下達郎 "未発表 DEMO"
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■内容の一部を抜粋
・近況
スタジオでの仕事はニュー・アルバムのフィニッシュから曲提供へ橋渡し。ミックスしたりプリプロしたりの日々。

・リクエスト特集
そんなわけで先週に引き続いて「リクエスト特集」。

・JUNGLE SWING
1993年のシングル「JUNGLE SWING」。

・DYNAMITE
辛気臭いご時世なので景気よく「ふっ飛ばせ!」という感じなのだとか。まずはクリフ・リチャード、1959年のヒット・ソング「DYNAMITE」。UKだと16位だが日本ではすごくヒットした。

・EVERYTHING THAT TOUCHES YOU
アソシエイションの1968年、全米10位の「EVERYTHING THAT TOUCHES YOU」邦題「恋にタッチは御用心」。達郎さんがアソシエイションのアルバムでいちばん好きなアルバム『BIRTHDAY』。「論を俟たない名作」と達郎さん。ジョー・オズボーンのベースが素晴らしい一曲。

世界ラジオ・デイ
佐賀県佐賀市の超常連のリスナーから「2月13日は世界ラジオ・デイらしいです」というお便り。
「なんでラジオの日なんだかよくわかりませんがですね。どこが決めたんでしょうか。誰が決めたんや、そういう感じ。そんなこと言っちゃいけません。ラジオ、ラジオ」と達郎さん。

・DIFFERENT STROKES
シル・ジョンソンの訃報が飛び込んできた。シカゴで活躍して、その後、ハイ・レーベル、南部に行った。南部生まれだけど、'60年代のシカゴのR&Bシーンをかなり引っ張った人。2月6日に亡くなった。享年85歳。リクエストは「達郎さんの好きなシル・ジョンソンの一曲」というもの。達郎さんは高校一年のとき、福田一郎さんのパックインミュージックでシル・ジョンソンを知ったそうだ。1967年、全米R&Bチャート17位の「DIFFERENT STROKES」。ラジオで聴いてノックアウトされて、レコード屋に行って自分の小遣いでシングル盤(当時は370円だったとか)を買って、そのままハイ・レーベルまで追いかけたという。達郎さんがR&Bの泥沼に足を踏み入れつつあった時代の思い出の曲。

・レコードを保管する上で気をつけること
長崎県大村市のリスナーから「レコードを保管する上で気をつけることがあれば教えてください」というお便り。
アナログ盤は湿気が大敵なので、特に夏は湿度に気をつけて、なるべく乾燥した場所に保管することを心がける。または除湿器のお世話になるとかそういう感じ。

・HALF THE WAY
我孫子氏の超常連のリスナーからのリクエストでクリスタル・ゲイル。クリスタル・ゲイルはカントリー系の人でロレッタ・リンの妹。1979年、全米15位の「HALF THE WAY」。

・PIECE OF MY HEART
アーマ・フランクリンはアレサ・フランクリンの妹。1967年、全米R&Bチャート10位。翌年の1968年にアーマ・フランクリンのファンだったジャニス・ジョップリンがカヴァーしてヒットした。作曲とプロデュースはジェリー・ラゴヴォイ。

・木村拓哉 Flow supported by GYAO!
日曜日の午前11時半放送の「木村拓哉 Flow supported by GYAO!」に、先月1月30日から4週間、達郎さんがゲスト出演しているそうだ。次回の2月20日は達郎さんがゲスト出演する最後の回になる。
https://www.tfm.co.jp/flow/

・GIBSON J-160E
番組の中で達郎さんが弾いてるアコースティック・ギターに問い合わせ。
ジョン・レノンが使っていたギブソンのJ-160E。

・IS YOU IS OR IS YOU AIN'T MY BABY
宮崎県宮崎市のリスナーから、アニメの「トムとジェリー」で、ブルドックのスパイクがトムを捕まえて、トムをベース代わりにして歌ってる曲にリクエスト。
その回のタイトルは「Solid Serenade」(日本でオンエアしたときは「恋ははかなく」)。ジャンプ・ミュージックの大御所、ルイ・ジョーダンの1944年の作品で「IS YOU IS OR IS YOU AIN'T MY BABY」を引用してる。

・L'ECLISSE
アラン・ドロン主演の映画『太陽はひとりぼっち』で、アラン・ドロンと共演した女優のモニカ・ヴィッティが2月2日に亡くなった。リスナーから「太陽はひとりぼっち」に追悼のリクエスト。主題歌はミーナだけど日本でヒットしたのはコレット・テンピア楽団。コレット・テンピア楽団はビクターの編曲家、寺岡真三さんがスタジオ・ミュージシャンを集めてレコーディングしたそうだ。

・聴力
奈良県奈良市のリスナーから「達郎さんは二十代の人が聴き取れる高音まで聴き取れるのでしょうか?」という質問。
69歳になるともちろんハイは落ちるけれど、そんなに上のところまで聴けなくても大丈夫なんだとか。達郎さんはまだそんなに影響なく、人間ドックでは割と聞こえてるという。

・隠居生活について
東京都三鷹市のリスナーから「達郎さんはこんな年まで仕事を続けているとは思わなかったとよく仰いますが、もしもある年齢で達郎さんがお考えになるところの今の仕事を卒業されていたら、どのような生活を想像されていましたか、どのような生活をイメージされていたのでしょうか」という質問。
「あの常に申し上げてきましたけれど(笑)、私、いわゆる自分がものを作ってですね、歌って、ライヴをやって、レコードを出し続けてゆくとは、そんなに長く続くとはずっーと思ってませんで、最終的には裏方といいましょうか、レコード・プロデューサーという、人のレコード制作に関与して、いろんなことを手伝うという、そういうところに最終的に収まるつもりで、ずっーとやってたんですけれども。もう還暦過ぎるくらいから、もうそれはしょうがないなという、しょうがないってアレですけれども(笑)、おかげさまで現役やれておりますので、まぁ、このままずっーとですね、みなさまのお力を借りてですね、現役続行できる限りはやってみたい、そういうような具合に変わりましたけれども。四十代の半ばぐらいまでは、最終的にはやっぱりレコード会社のエグゼクティブとかなんか、そういう感じで行くんじゃないかなというふうに予測を立てておりました。うれしい誤算といいましょうか。ありがたいことであります。今後とも(笑)、よろしくお願い申し上げます」と達郎さん。

・BLUE VALENTINE'S DAY
明日2月14日はバレンタインデー。毎年この季節になると大滝詠一さんの「BLUE VALENTINE'S DAY 」にリクエストが集まる。 達郎さんが弾き語りで「BLUE VALENTINE'S DAY 」 を歌った音源があって、番組では何度かオンエアしてきた。この何年かのあいだはその音源にもリクエストが増えてきているという。昨年は大滝さんだったので、今年は達郎さんの「BLUE VALENTINE'S DAY 」を採用。21世紀入った頃にライヴでやるために、弾き語りで練習したデモ・ヴァージョン。歌い出しの♪きょお が大滝さんに似ているそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2022年02月20日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Song Book #1530

2022年02月06日 | Sunday Song Book

2022年02月06日プレイリスト「リクエスト特集」
1. フェニックス (2021 VERSION) / 山下達郎 "ニュー・アルバムに収録予定"
2. HEAVY MAKES YOU HAPPY / THE STAPLE SINGERS '71
3. FOUR IN THE FLOOR / THE SHUT DOWNS '63
4. WHERE ARE YOU NOW / JACKIE TRENT '65
5. TRYING TO GET TO YOU / THE IMPERIAL WONDERS '69
6. I'M AFRAID OF LOSING YOU / QUIET ELEGANCE '72
7. IF I DIDN'T CARE / THE INK SPOTS '39
8. BLUE MOON / CONNEE BOSWELL '35
9. ついておいで / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" '78
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■内容の一部を抜粋
・近況
ニュー・アルバムはもうすぐでき上がるそうだ。「ラスト・スパートでございます」と達郎さん。11年ぶりのアルバムなので、11年前とはノウハウが全然変わっていて、アナログ時代からやっているとデジタルはダイナミック・レンジが広いので、歌っているとすぐにノイズになって、アコースティック・ギターの空ピックがノイズになってとノイズが強調されてしまう。リマスタリングでレベルが上がると、またさらに強調されて、そのバグ取りにものすごく時間がかかるという。音質の改善という面では、ここ10ヶ月ぐらい試行錯誤してレコーディングに臨み、だいぶ改善されてきたような気がするとか。年末年始もお酒を飲まずに歌詞を書いてたそうだ。

・リクエスト特集
そういうわけでテンパってるので今週は「リクエスト特集」。

・フェニックス (2021 VERSION)
高知県四万十市のリスナーから森林に関わる仕事をしているというお便り。2021年のNHKのSDGsのスポットのために、2003年にNHKのテレビ番組「地球だい好き環境新時代」のために書き下ろした「フェニックス」を、ほぼ20年ぶりに引っ張り出してアカペラのショート・ヴァージョンを作った。ニュー・アルバムにも収録されるとか。

・HEAVY MAKES YOU HAPPY
1月16日放送のシドニー・ポワチエ出演作のサントラ特集で、初めてステイプル・シンガーズを聴いたリスナーから「達郎さんの一推しのステイプル・シンガーズを」というリクエスト。
ステイプル・シンガーズはもともとゴスペル・グループとしてスタートした。1971年にメジャー、いわゆるコマーシャル・シーンに参入して、スタックスから出した最初のヒット曲が「HEAVY MAKES YOU HAPPY」。1971年、全米R&Bチャート6位。ボビー・ブルームのペンになる曲。達郎さんも『ON THE STREET CORNER 2』でカヴァーしているツー・コード・ミュージック。この曲はレコード・コレクターズ誌の「私の収穫この一枚」で選んだスタックスのゴールデン・ヒットというコンピレーションに入ってるそうだ。

・FOUR IN THE FLOOR
辛気臭い世の中なので景気よくサーフィン・ホットロッドのインストものをということで。シャット・ダウンズはテキサスのサーフィン・ホットロッドのユニット。幽霊グループみたいなもの。ギターを弾いてるスコット・マッケイはロカビリー・シンガーとしても有名な人。1963年の「FOUR IN THE FLOOR」。

・WHERE ARE YOU NOW
ジャッキー・トレントはイギリスの女性シンガー。トニー・ハッチと共作をたくさん書いている。1965年の名曲「WHERE ARE YOU NOW」もトニー・ハッチとジャッキー・トレントの作品。

・TRYING TO GET TO YOU
インペリアル・ワンダーズはオハイオ、クリーブランドの4人組ヴォーカル・グループ。シングルが3,4枚という感じのグループ。1969年の「TRYING TO GET TO YOU」。

・I'M AFRAID OF LOSING YOU
クワイエット・エレガンスは南部の女性3人組のヴォーカル・グループ。1972年の「I'M AFRAID OF LOSING YOU」。

・今後の予定
人に曲を提供する仕事が入ってきたそうだ。なので来週も「リクエスト特集」。

・木村拓哉 Flow supported by GYAO!
日曜日の午前11時半放送の「木村拓哉 Flow supported by GYAO!」に、先週1月30日から4週間、達郎さんがゲスト出演しているそうだ。
https://www.tfm.co.jp/flow/

・IF I DIDN'T CARE
インク・スポッツは1930年代にデビューした黒人4人組。この人たちはのちのリズム&ブルースとかドゥー・ワップと呼ばれる音楽の原型と言われている有名なグループ。デビュー曲の「IF I DIDN'T CARE」(1939年)が2,000枚近く売れ大ヒットになった。一世を風靡し、1950年代中期に解散したあとも、名前を借りて100近くインク・スポッツというグループが存在したというデータが残っている。今日は達郎さんの持ってる1939年のSPをかけようとしたが音がよくない。CDや配信の音もわしゃわしゃ。テイクが違ってたりピッチが違ってたりする。1972年のベスト・アルバムがいちばんマシな音だったが、ちょっとピッチが高いので、ピッチを補正してリマスタ音源を作ったそうだ。

・BLUE MOON
ロッド・スチュワートがエリック・クラプトンとジョー・サンプルをバックにして歌う「BLUE MOON」のオリジナル・ヴァージョンにリクエスト。「BLUE MOON」は1935年の映画音楽のために書かれた曲。でも使われなくて、その後歌詞を変えてヒットになったという経緯がある。リチャード・ロジャースとロレンツ・ハートの作品。こういうスタンダード曲は誰がオリジナルという観点で作られていない。作品は作品、歌手は歌手。強いてオリジナル作品というのなら、最初にレコーディングしてヒットした作品という定義になる。白人女性シンガー、コニー・ボスウィルは白人のジャズ・シンガーの草分けと言われている人。1935年のコニー・ボスウィルの「BLUE MOON」。

・ヴェンチャーズ特集
先週の追悼特集でドン・ウィルソンのときにジェリー・マッギーはまだ生きていると発言したが、ジェリー・マッギーは2019年に亡くなっていた。ということでヴェンチャーズはもう全員いなくなった。夏近くなったらヴェンチャーズの特集をする予定。

・ついておいで
兵庫県高砂市のリスナーからのリクエスト。1978年のアルバム『GO AHEAD!』から「ついておいで」。トロンボーンのソロは向井滋春さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2022年02月13日は、引き続き「リクエスト特集」
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