All Things Must Pass

2005年11月30日 | Beatles

ジョージ・ハリスンの訃報を知ったのは、矢野顕子の「さとがえるコンサート2001」を観た後、帰宅してメールをチェックした時だった。その死を伝えるメルマガの号外を受け取ったのだ。

------------------------------------------
静かなるビートル逝く
ビートルズの元メンバー、ジョージ・ハリソンが11月29日の午後1時30分(日本時間の30日午前6時30分)、ロサンゼルスの友人宅で喉頭がんのため亡くなった。58歳だった。
ハリスンは'97年に首の腫瘍の手術を受けて以来、数回にわたってがんの治療を受けてきた。今年初めには片方の肺にできた腫瘍を摘出しており、5月と6月にはスイスの病院で脳腫瘍の治療を受けている。その際、経過は良好との声明が発表されたが、11月初めにはニューヨークの病院に再び入院。その後、英大衆紙によって放射線療法の失敗が報じられ、余命は1週間足らずだろうという悲観的な見方が出ていた。
ハリソンは妻Olivia Harrisonと息子のDhaniが見守るなか、息を引き取ったという。息子Dhaniとの共作で、元スクィーズのピアニスト、ジュールス・ホランドのために書かれた曲“Horse To The Water”がハリソンの遺作となった。“Horse To The Water”はホランドの新作『Small World Big Band』に収録され、11月19日に英国発売されている。
------------------------------------------

ジョージが脳腫瘍の治療を行い、衰弱しているというニュースを聞いていたので、覚悟はしていたものの、やはり信じられない気持ちで一杯だった。ジョージのCD『All Things Must Pass』に収録された「Apple Scruffs」というフォークロック・ナンバーを聴いた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

What I Really Want For Christmas

2005年11月28日 | Brian Wilson

ブライアン・ウィルソンのクリスマス・アルバム『What I Really Want For Christmas』が届けられた。

ビーチボーイズ時代のクリスマス・ソング「The Man With All The Toys」と「Little Saint Nick」の再演、クリスマス・ソングのコンピレーションCDに収録されていた「On Christmas Day」、それに10曲のクリスマス・キャロルと新曲2曲を含む全15曲。

このクリスマス・アルバム、ジェフリー・フォスケットとワンダーミンツが中心のブライアン・ウィルソン・バンドによる演奏とコーラスが素晴らしい。1曲目「The Man With All The Toys」は1964年の『ビーチボーイズ・クリスマス・アルバム』からのリメイクだが、よりロックンロールになり楽しさ全開!

新曲「What I Really Want For Christmas」はエルトン・ジョン(この度男性と結婚することになったそうですね...)とのコンビでヒットを量産したバーニー・トーピンが詞を提供している。コーラスの美しさにうっとりしてしまう。

7曲目のクリスマス・キャロル「天なる神には」のワルツ・アレンジも素晴らしい。このバンドの演奏には驚かされるばかりだ。

もう1曲の新曲は「マッカーサー・パーク」、「恋はフェニックス」、「ビートでジャンプ」で知られるシンガー・ソングライターのジミー・ウェブが詞を提供した「Christmasey」。ストリングスが入ってたり、ハーモニカがフィーチャーされたりして、『SMiLE』以降のブライアンを感じさせる仕上がりとなっている。

ボーナス・トラックとして収録された「On Christmas Day」は2001年にアメリカのスーパー・マーケット・チェーン「ウォルマート」でのみ販売されたクリスマスのコンピレーションCDに収録されていた。イントロのドラムインが「Be My Baby」っぽい。サビのところでは"ディンドン、ディンドン"と歌われるドリーミーなポップ・ソング。

最終曲の「きよしこの夜」のアウトロにはブライアンからのメッセージが挿入されている。

あなたがもし何かクリスマス・ソングを探しているのなら、是非聴いて欲しいクリスマス・アルバムだ。間違いなくよいクリスマスを迎えることができるだろう。

写真はタワーレコードの特典で、ブライアンのメッセージが入ったクリスマス・カード。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Songbook Playlist

2005年11月27日 | Sunday Song Book
[トム・ベル特集 Part 3]
HE DON'T REALLY LOVE YOU/THE DELFONICS '67
IT'S NOT FAIR/DEE DEE WARWICK '69
LOOK THE OTHER WAY/LESLEY GORE '68
LET'S MAKE A PROMISE/PEACHES & HERB '68
MAGIC MONA/PHYLLIS HYMAN
"THE FISH THAT SAVED PITTSBURGH" '79
I'M DOIN' FINE NOW/NEW YORK CITY '73
CALLING OUT AROUND THE WORLD/I-THREE
"BEGINNING" '86
PEOPLE MAKE THE WORLD GO ROUND/THE STYLISTICS
"THE STYLISTICS" '72
BREAK UP TO MAKE UP/THE STYLISTICS
"ROUND 2" '73
----------------------------------------------------
12月04日・11日は、「年忘れリクエスト大会」
12月18日・25日は、「年忘れ夫婦放談」(ゲスト:竹内まりや)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土岐麻子インストア・ライヴ & サイン会

2005年11月24日 | Live


タワレコ梅田茶屋町店で開催された土岐麻子のインストア・ライヴ & サイン会に参加しました。10月20日にオープンしたばかりのNU茶屋町。特設ステージの最前列で見ることができました。


以下ネタばれしています。 

土岐麻子といえば言わずと知れた元Cymbals(シンバルズ)のヴォーカリストでジャズ・サックス奏者土岐英史の娘さん。11月9日に発売されたミニ・アルバム『STANDARDS gift ~土岐麻子ジャズを歌う~』はiTMSのアルバム・チャートでは今日付けで2位を記録しています。

開演前にはたこ焼きを食べたという土岐麻子は手鏡を持って現れました。「青のりがついてないかなと思って(笑)」と話していました。この日はじめて見た土岐麻子は背が高くて写真で見るよりも可愛いらしい。松嶋菜々子と竹内まりやを足して2で割った感じ。瞳ぱっちりで三つ編みでした~。衣装は淡いグレーのカーディガンに、黒のタートル・ネックのセーター、膝までのパンツもグレー、そして黒のブーツ。グレーと黒でコーディネイトしていました。

サポートするギタリストは高内春彦。松坂慶子の旦那さんです。早めに来てリハーサルの様子を見学したという友人の話によると、その時はとちりまくりだったそうです。今回演奏するところをはじめて見ました。ギターはエレガットでした。3曲目の「Human Nature」では、歌い出しのところで土岐麻子と息が合わなくなって、最初からやり直してました。ハルさんはミニ・アルバムにも参加しています。

少し舌足らずな感じがするヴォーカルはリッキー・リー・ジョーンズなんか歌ったら似合いそうだと思いました。 サイン握手会の時にそのことを言ったら、「あっ好きです」って。「今度歌ってください、キャロル・キングとかも」とお願いしたら、「勉強しますね。また聴きに来て下さい」と笑顔で返されました。来年、1月9日にはお父さんたちとブルーノート大阪でやるそうです。やわらかく温かい手でした(しまった、手を洗っちゃったよ~)。

9月にヴィレッジ・ヴァンガード下北沢店で行われたインストア・ライヴの模様を収めたミニ・ライヴCDは発売が25日に延期されたみたいです。そしてヴィレッジ・ヴァンガードのみの限定盤とのこと。

■土岐麻子インストア・ライヴ
2005年11月23日(水) タワー・レコードNU梅田茶屋町店
整理番号31番
土岐麻子(Vocal)
ハル高内(Guitar)

Set List
1.Tea For Two(部屋とお茶と私)
2. Norwegian Woods[The Bird Has Flown](ノルウェーの森)
3. Singin' In The Rain(雨に歌えば)
4. Human Nature
5. September

アルバム・ジャケット内側にしてもらったサイン。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Motoharu Sano 25th Anniversary

2005年11月23日 | 佐野元春

Sony Music Online Japanのウェブサイト内に「Motoharu Sano 25th Anniversary」というページがオープンしました。

12月21日(水)リリース予定の'80年代のバック・カタログ8タイトルは、既報通り紙ジャケ & リマスター音源となります。そしてアナログ時代の帯やステッカー、封入物などのアートワークを再現するとのこと。

----------------------------------------------------------
★オリジナルLP盤アートワークを再現!
 ■オリジナルLP盤ジャケットのアートワークをCDサイズで再現
 (「No Damage」「VISITORS」はWジャケット仕様、「HEARTLAND」はBOX仕様)
 ■オリジナルLP盤の帯をCDサイズで再現
 (「VISITORS」「Cafe Bohemia」「HEARTLAND」はステッカー帯)
 *品番/価格表示/当時のレーベルロゴ等は現在のものに変更致します
 ■インナーパーツの再現
 オリジナル盤封入のインナーパーツ(ブックレット等)をCDサイズで再現
 (詳細は各プロダクツ参照)

★CD盤面にLP盤のレーベルを使用!
 オリジナルLP盤に使用された当時のレーベルがCD盤面に再現

★音源は今回の商品用にデジタルリマスタリング!
----------------------------------------------------------

また、8タイトルすべてを同時予約でオリジナル壁紙が貰えるそうです。ただしこの予約特典は山野楽器、@TOWER.JP、Sony Music Shop、新星堂、Neowing、HMVの各オンラインショップのみの実施となるみたい。詳しくはこちらからどうぞ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界がもし100人の村だったら

2005年11月22日 | 

先日、坂本龍一のブログ「ひっかかり」で「世界がもし100人の村だったら」のフォーマットを借りた「せんきょ100人村」が転載してあったので読みました。

僕はわりとこういった淡々と数字を列挙してゆくものが好きなのかもしれません。先月、東京に行った時も有楽町のATELIER MUJIで開催されていた展示会「どのくらい?」なんかも見ているし。

「せんきょ100人村」は後半部で中学生に向けて発言していたりします。そこが少し違和感を感じたところでした。「世界がもし100人の村だったら」ってこんな感じだったかな、もっと淡々としていたんじゃないのかなと思いもう一度改めて読んでみようということになりました。

グローバルの民話(フォークロア)「ネット・ロア」と呼ばれているらしい「世界がもし100人の村だったら」は池田香代子がネット上をかけ巡ったe-mailを再録した本。僕はこの前、ブログでC.ダグラス・ラミスが書いたようなことを言ってしまったけれど、ラミスは日本語を英語に翻訳しているだけでした。

このネット・ロアのもとになった「ザ・グローバル・シチズン 村の現状報告」を僕はいつかどこかで読んでいるんですけど、一体いつどこで読んだかが全く思い出せないのです...

オリジナル「ザ・グローバル・シチズン 村の現状報告」は環境問題に言及していましたが、「世界がもし100人の村だったら」は富の偏重に重点が置かれています。その他にも世界をかけ巡るうちに宗教(キリスト教)的な尾ひれが付くことになりました。日本語に翻訳されてからは「ある学級通信」という頭に序文も付いて。

この点については2001年の刊行時には調査中とのことでしたが、僕が手にした第9刷ではその点が明らかになり追記されていました。とにかく日本では教育というものがまだまだ「物を言う」らしい。

どうやらそういったところが「せんきょ100人村」に受け継がれたようです。いいのか悪いのかはわかりませんが、人から人へと民間伝承されるうちに、原典というものの輝きは失われてゆくのかななんて思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TAKESHIS'

2005年11月21日 | 映画

北野武監督作品12作目。梅田ピカデリー3で観た。オフィシャル・サイトはこちら

タレントのビートたけしはテレビ局の楽屋で売れない役者の北野武と出会う。二人は全くの他人であるが容姿は瓜二つだ。北野はフリーターをしながら映画のオーディションを受ける毎日。たけしに憧れ髪を金髪に染めている。たけしは北野にサインを頼まれ快く応じるが、そのサインにはたけし一流の毒が書き込まれていた...

映画はビートたけしが見る夢を映像化している。売れない役者北野武→仕事はコンビニの店員→北野に対してしつこくいじわるをする女→「頑固なラーメン屋のオヤジ」役のオーディション→ヤクザの抗争で瀕死の怪我を負った男をかばう北野→拳銃と機関銃を手に入れ暴力の渦に巻き込まれてしまう北野→たけしの映画『灼熱』の主人公と同化してゆく北野...

映画『灼熱』は劇中劇みたいなものだと思っていたが、実際は故深作欣二監督、ビートたけし主演で企画されていた映画の仮タイトルだそうだ。深作監督が降板したため、たけしが監督することになり完成したのが監督作第一作の『その男、凶暴につき』。

北野が(銀行を襲い)カネを手に入れた後、真っ赤なポルシェの中古車を買うのだが、その行為も実際にたけしの実体験が元になっている。このように映画のあらゆる場面にはたけしの過去が象徴として盛り込まれている。

映画のラストで描かれるのは象徴としての「たけしの死」。結局はこの映画、実験的なアプローチであったものの、ファンや取り巻きの期待を背負いながら、それを裏切り、自らが区切りとしてピリオドを打った「たけし映画」の完結篇だった。決して難解な作品ではない。僕は楽しめた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Songbook Playlist

2005年11月20日 | Sunday Song Book
[トム・ベル特集 Part 2]
YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW/THE STYLISTICS '74
ONE STEP AWAY/FIRST CHOICE
"ARMED & EXTREMELY DANGEROUS" '73
SWEET CHILD/JOHNNY MATHIS "I'M COMING HOME" '73
GIVE IN TO LOVE/RONNIE DYSON "ONE MAN BAND" '73
THE RUBBERBAND MAN/THE SPINNERS '76
NICE & SLOW/ELTON JOHN '77
THE BEST THING OF BOTH WORLD/THE TEMPTATION
"THE TEMPTATIONS" '81
OLD FRIEND/PHYLLIS HYMAN '85
BABY BE MINE/JAMES INGRAM "I'M REAL" '89
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sinead O'Connor 『Throw Down Your Arms』

2005年11月19日 | Rock

Sinead O'Connor(シネイド・オコナー)が引退宣言を撤回して発表した復活作『Throw Down Your Arms』で、あのボブ・マーリーの「War」をレコーディングした。

シネイド・オコナーの出身地アイルランドといえばカトリック教会が絶大な影響力を持っている国だ。離婚や中絶が法律で禁止されていて、現代社会の中でそれが問題となっている。保守的な宗教が支配するアイルランド社会にシネイド・オコナーは問題意識を持ち行動していた。

1992年頃のことだろうか。過激な行動に出てしまったことがあった。テレビの生放送でボブ・マーリーの「War」を歌った後、ローマ法王の写真を破いた。ポーズでなく信念からの行動だったから風当たりも相当厳しかった。

直後にディラン30周年のライヴに出演した彼女を待っていたのは観客からのブーイングだった。全く止むことのないブーイングを浴び、彼女はその場で歌う予定だったディランの「I Believe In You」を急遽取りやめ、キッと正面を見据えて「War」を歌った。舞台の袖で張りつめていた精神がほどけたのか彼女は激しく嗚咽した。

その時の映像は「ボブ・ディラン30周年記念コンサート」としてNHK BS-2で放送された。僕は友人からもらったその録画ビデオを見て、なんともいえない嫌な気分になったものだった。友人は若い頃のディランは「体制にたいして異議申し立てをする若者の象徴」であったけれど、それに共感していたはずのファンたちは結果的に「体制側の大人」になってしまったように感じた、と言った。

先日そのライヴの映像を見たがシネイド・オコナーの出演シーンのところは涙が出て止まらなかった。ディランのファンは群集心理であのようなブーイングになったのだと僕は見ている。そしてジョン・レノンの「この後何年かしたらキリストよりビートルズのほうが有名になってるかもしれない」なんていう昔の発言を思い出したりした。

その「War」をシネイド・オコナーがレコーディングした。 『Throw Down Your Arms』はレゲエのカヴァーを収録した作品集だ。シネイドは現在ではマスコミとは距離を置いてほとんど何も喋ろうとしていない。復活作でレゲエのカヴァー・アルバムを発表した真意は今もって不明のままなのだ。

アルバム・ジャケットの写真は幼き日のシネイドだ。カトリック信者にとって特別な日である初めての聖体拝領の儀式でのスナップ。アルバムは「神は死んでない」という曲ではじまり「War」で幕を閉じる(日本盤にはおまけでボーナス・トラックが収録されている)。なんとも言いがたいアルバムだ。でも僕には「War」がRebel Music(反抗の音楽)にしか聴こえない。最高のロックにしか聴こえないのだった。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Young Person's Guide

2005年11月18日 | 佐野元春

堂島孝平 featuring 佐野元春の「SKYDRIVERS HIGH TOUR 2005」が近づいてきましたね。先日僕のもとにもチケットが届きました。楽しみです。

そんな中、本家を見てくださった堂島孝平ファンの方からDMで質問がありました。なんでも友達が佐野元春のベスト盤を聴いて気に入った様子で、「『アンジェリーナ』って曲、超いい~」なんて聞かされたようなんです。それで質問は「佐野さんのベストって何枚か出てます? 一番新しいのは、いつ出てます?」というものでした。

ということなんで、この場を借りて佐野元春のベスト盤をいくつか紹介することになりました。ここには佐野元春ファンも遊びに来られてるようなんですが、追加情報などありましたら、コメントしていただければうれしいです。

●『No Damage
'80年代のコンピレーション盤『No Damage』(1983年)がリマスター&紙ジャケで12月21日に発売されます。

●『THE LEGEND
最近だと2003年にエピック・レーベル25周年ということで完全生産限定盤『THE LEGEND』が発売されました。もちろんリマスター盤でしたが、もうすでに在庫切れとなっているみたいです。

●『The 20th Anniversary Edition
店頭で最も手に入れやすいのは2000年の『The 20th Anniversary Edition』です。デビュー20周年記念で2枚組。オフィシャル・サイトのアルバム紹介では試聴もできます。

ちなみに「アンジェリーナ」は『The 20th Anniversary Edition』、『THE LEGEND』ともにリミックスされています。というのも'80年代のサウンド傾向として当時はシンセサイザーの音がきらびやかにフィーチャーされてたんですが、それを今の耳で聴くと時代を感じさせるような古臭さがあって、新たにミックスをやり直すことでその問題を解消し、現代的なロック・サウンドに仕上げられることになりました。

ということですので、どうぞ佐野元春をよろしくお願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星の下 路の上

2005年11月16日 | 佐野元春

今日iTMSで販売された「星の下 路の上」をさっそくダウンロードしました。第一印象を書きますので、12月7日リリースのパッケージ版「星の下 路の上」までネタバレしたくないという方は注意して下さい。よろしくお願いします。

■星の下 路の上
作詞/作曲は佐野元春。レコーディング・メンバーは佐野元春(Vocal)、深沼元昭(Guitar/Background Vocal)、高桑圭(Bass)、小松茂(Drums)。iTMSは楽曲のみの配信なので、レコーディング・データ等は事前情報に基づいてます。

"1,2, 1,2,3,GO!"のカウントからはじまるFast & Loudなロックンロール。佐野元春イディオムに溢れた詞に、"Hey! Hey! Hey!"、"Yeah! Yeah! Yeah!"といったロック・クリッシュとシャウトが頻出する。

新しい旅立ちのために書かれた楽曲で、"明日また路の上で"のコーラスは"Back To The Street, Again"と符合する。

ガラガラ声は多少気になるところだが、何度となくリピートするうちに僕は胸の高鳴りを抑えられなくなった。

楽天BOOKS内の佐野元春スペシャル・インタビューでは第二回「星の下 路の上」が昨日から公開されている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

即効性が必要とされるケース

2005年11月14日 | iPod/iTunes
iTMSで今日11月14日のトップソングになっているのはBank Bandの「生まれてくる子供たちのために」(←クリックするとiTMSにアクセスします。iTunesをダウンロードしていないと見ることはできません)。

この曲はオフコースの楽曲をカヴァーしたもので、先日テレビで放送された実写版の「火垂るの墓」のエンディング・テーマとして録音された。いわゆるiTMS Exclusives(iTMSのみの配信)で11月30日までの期間限定配信。収益の一部は「ap bank」に寄付される。

「ap bank」は自然エネルギーや地球環境に関する様々なプロジェクトに低金利で融資を行う非営利の組織(N.P.O.)としてスタート。その活動資金を集めるための活動が行われている。

Bank Bandの小林武史はiTMSの「生まれてくる子供たちのために」のアルバム・ノートで「音楽配信を取り巻く環境については、現時点でその全てがベストであるとは思いませんが、今回のような即効性が必要とされるケースでは有効なツールであると思います」と発言している。

iTMSなどの音楽配信についてはいろいろと議論されているところであるが、僕個人としては「音楽を楽しむためのひとつのツール」という感じで捉えている。実際のところ片手で数えられるぐらいしかアルバムのダウンロードはしていない。

ところで今、iTMSのベストセラーになっているのは誰かご存知ですか。先週の日曜に惜しくも他界してしまった本田美奈子です。最後のアルバム『アメイジング・グレイス』、『AVEMARIA』といったクラシックやアイドル時代のベスト盤『ゴールデン☆ベスト』もトップ10にチャートインしています。テレビやラジオで彼女の音楽性に触れて、聴きたくなったから素早く購入したという、こういったリスナーの動きは見逃せない。すごくよくわかる気がする。

さて、明後日の水曜日には佐野元春の新曲「星の下 路の上」もiTMSで先行配信されるようですよ。たぶん新曲は解禁されているのだと思いますが、僕はまだ今回の新曲を一度も耳にしていないので、アーティスト側のこういった姿勢も支持するところであります。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Songbook Playlist

2005年11月13日 | Sunday Song Book
<11月13日プレイリスト>
[トム・ベル特集 Part 1]
YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW/山下達郎
"ON THE STREET CORNER 2" '86
I'M YOUR MAN/CHUCK JACKSON "MR. EVERYTHING" '65
I CAN'T TAKE IT/THE ORLONS '65
LA LA MEANS I LOVE YOU/THE DELFONICS '68
DIDN'T I(BLOW YOUR MIND THIS TIME)/
THE DELFONICS '70
YOU ARE EVERYTHING/THE STYLISTICS '71
BETCHA BY GOLLY WOW/THE STYLISTICS '72
I'LL BE AROUND/THE SPINNERS '72
GHETTO CHILD/THE SPINNERS '73
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

考え、売ります。

2005年11月12日 | 

佐野元春が楽天BOOKS内の「佐野元春スペシャル・インタビュー」で「ハマッタ本」を紹介していたのだが、今日、第二回インタビュー(15日の予定)を前にして、久し振りにアクセスしてみるとその本の紹介が消えていた。

佐野元春が「ハマッタ本」として薦めていたのはチャールズ・ダグラス・ラミス著の『考え、売ります。』(知念ウシ[翻訳]・村上勝美[画])で、どうやら楽天BOOKSでは売れきれたらしいのだ。

僕はこの第一回インタビューを読んだあとの週末に大阪梅田の大型書店で探してみたことがあった。最初はアマゾンで購入しようと思ったのだけど、出品者から買うことになりそうだったので、梅田で探してみようと思ったのだ。

まずブック1stで探してみることにした。ISBN:4582829562(出版社は平凡社)をメモしていたので書店内の検索機に打ち込んで探すと在庫切れだった。その次は堂島のジュンク堂書店に行った。ジュンク堂でも検索機で探した。「書棚は2F-8 アメリカ文学です」と画面に出たので印刷してアメリカ文学のコーナーを探してみたが見当たらない。書店員に在庫を問い合わせてみると取り寄せになるとのことだった。

最初はそんなに読みたい本でもなかったのだが、だんだん気になり始めた。こうなってくると梅田にある大型書店の旭屋書店と紀伊国屋書店でも探してみようという気になっていた。しかしどちらも出向いて検索機で調べてみると、あっさり「在庫なし」と表示されたのだった。。

さすがに2001年3月発行だともう店頭にはないのかもしれない。しょうがないので家の近くの書店で取り寄せることにした。しかし、書店の検索機も店によっていろいろで面白かったし、ISBNが判れば検索も早いとかが勉強になった。

翌日の昼休みに、最寄の書店から着信があった。
「出版社に問い合わせたところ在庫がないそうで、今後の増刷も予定してないそうです」
そんな返事で取り寄せることができなかった。どうも楽天BOOKSにしかないみたいだった。たぶん今回のスペシャル・インタビューで佐野元春がピックアップしたので全国の書店から在庫をかき集めたのだろう。そんなわけで楽天BOOKSで注文することにした。

■チャールズ・ダグラス・ラミス著『考え、売ります。』
----------------------------------------------------
主人公のミコは、どこかの国から来た一人のおじさんと縁日で出会う。お寺の境内で店を出している彼が売っているものは、なんと「考え」だった。考え売りから「考え」を買った彼女の周辺には、すこしずつ変化が起こりはじめる…。『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』の著者が、情報だらけの現代に生きるすべての人に贈る心温まる物語。
----------------------------------------------------

やはり楽天にはあった。『考え、売ります。』は20分もあれば読み終えてしまえる寓話だった。著者のチャールズ・ダグラス・ラミスはこの後に書いたのがあの「世界がもし100人の村だったら」。なんでも70年代の後半には京都にいたらしいことも判明。いろいろと自分の中でつながりや関連を見つけて楽しんでいる。どうやらチャールズ・ダグラス・ラミスから「思いつき」を購入したみたいだ(笑)。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

dunhill presents DAY AFTER DAY

2005年11月11日 | Live

FM802 SPECIAL PARTY & LIVE
dunhill presents DAY AFTER DAY

2005年11月7日(月) ブルーノート大阪
整理番号258番

畠山美由紀, Nathalie Wise

このスペシャル・イベントは午後8時30分からヒルトンプラザWESTのダンヒル・ブティックでパーティーが開催され、その後、場所を隣のハービスENT PLAZA地下のブルーノート大阪に移して、ナタリーワイズと畠山美由紀のライヴが行われた。

今月開業15周年を迎えたブルーノート大阪。今回のイベントはFM802とのコラボレーションだった。ただ、ブルーノート大阪で行われるライヴだけの参加は出来ないという応募招待制のイベントで、ライヴの前にダンヒル・ブティックでパーティー形式のファッションショーが開催された。写真は招待券と当選通知書。

ダンヒル・ブティックでは来場者に軽食と飲み物が無料で振舞われ、ファッションショーはヒルトンプラザWESTの通路で開催された。背の高い外人や日本人の男性モデルがダンヒルの秋冬ものの洋服に身を包んで颯爽と通路をウォーキング。プロのカメラマンがフラシュを焚いて撮影も行われていた。観客の中に桑名正博の姿があった。

ブルーノート大阪ではウェルカム・ドリンクが無料で振舞われた。店内では氷を入れたバケツを両手に提げたウェイターが何度も往復していた。125組250名が招待ということだが実際にはそれ以上の人数が集まっていたのは確実だった。盛況な雰囲気の中、ライヴに対する期待が大きく膨らんでいった。ダンヒル・ブティックのファッションショーに出演したモデルがブルーノートの店内をウォーキングした後、午後10時過ぎにライヴははじまった。

暗がりの中に現れた4人の影。ひとりはライトブルーのチャイナ・ドレスを着た女性だった。僕はその女性が畠山美由紀だと思っていたのだが、彼女はドラムキットの前に座った。ドラムを叩きながら歌うのかと一瞬思ったがそうではなかった。彼女の名前は伊藤葉子。しばらくして胸元が大きく開いた深いブルーのドレスを着た畠山美由紀がしずしずと登場したのだった。

しっとりとしたコール・ポーターの「So In Love」を畠山美由紀は歌った。あまりにも美しいスタンダードの名曲。「わたしの狂気に恋をした」と彼女は歌った。白い縁のめがねをかけた高田漣がマンドリンを演奏。

高田漣は4月に亡くなった高田渡の息子さん。一度ハナレグミのライヴで見ている。畠山美由紀と同じ事務所に所属しているそうで、共演する機会が多いのだという。この日はベタル・スチールの演奏が大半を占めた。

サポートをしているミュージシャンは知っている人が多かった。コントラバスは吉野弘志。大貫妙子のピュア・アコースティックでお馴染み。ピアニストは斉藤哲也。ナタリーワイズのメンバーだ。髪の毛が伸びていて紹介されるまで気がつかなかったのだが。この夜はアコーディオンの演奏もあった。

5曲目の「愛にメロディ」は新曲でクラムボンの原田郁子が作詞、ハナレグミ(永積タカシ)が作曲だそうだ。全6曲、約45分間のパフォーマンスだった。

続いてナタリーワイズ。オリジナル・メンバーに徳澤青弦(Cello)と神田珠美(Viollin)がフィーチャされていた。組曲形式で3曲、詩的で静謐な世界観を披露した後、実存の不安を描いたような作風の「No Signal」が続いた。

メンバー紹介の後、畠山美由紀と高田漣を迎えて「美しい夜」が披露された。ブルーノートで聴くジャズ・オリエンテッドな演奏は素晴らしかった。終演は午後11時半。もうちょっとゆっくり飲んで帰りたい気分だったが、終電を気にして帰途に着いた。

■畠山美由紀
畠山美由紀(Vocal)
斉藤哲也(Piano, Accordion)
吉野弘志(Contra Bass)
高田漣(Guitar, Mandolin, Pedal Steel Guitar)
伊藤葉子(Drums)

Set List
1. So In Love
2. クレマチスよ
3. 口づけ
4. Them There Eyes
5. 愛にメロディ
6.

■Nathalie Wise
BIKKE(Spoken Words)
高野寛(Vocal, Guitar)
斉藤哲也(Piano)
徳澤青弦(Cello)
神田珠美(Viollin)

Set List
1.
2.
3.
4. No Signal
5. 美しい夜
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする