Sunday Song Book #1294

2017年07月30日 | Sunday Song Book

2017年07月30日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. CHEER UP! THE SUMMER ("COME ALONG 3" VERSION) / 山下達郎 "COME ALONG 3" 8月2日発売
2. SUMMER IN THE CITY / THE LOVIN' SPOONFUL '66
3. PIPELINE / THE SHANTAYS '62
4. SIDEWALK SURFIN' / ANNETTE "SINGS GOLDEN SURFIN' HITS" '65
5. YOU'RE NO GOOD / DEE DEE WARWICK '62
6. FALLEN / K.D.LANG "HYMS OF THE 49TH PARALLEL" '04
7. 色彩都市 / 大貫妙子 "クリシェ" '82
8. FLOWERS IN THE RAIN / THE MOVE '67
9. TELL THE TRUTH / THE WALKER BROTHERS '65
10. SOUTHBOUND #9 ("COME ALONG 3" VERSION) / 山下達郎 "COME ALONG 3" 8月2日発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は超前倒しで収録とのこと。7月20日(木)、21日(金)の名古屋国際会議場センチュリーホール公演前の収録のようだ。先週はライヴがなくて今週からは九州から四国にわたる、今ツアーいちばんの飛び石の日程。7月31日(月)はアルカスSASEBO、8月2日(水)は佐賀市文化会館、8月4日(金)は香川のレクザムホール(旧香川県民ホール)。

・納涼リクエスト大会 Part.4
今週も引き続き毎年恒例の「納涼リクエスト大会」Part.4。

・CHEER UP! THE SUMMER("COME ALONG 3" VERSION)
昨年のシングル「CHEER UP! THE SUMMER」。『COME ALONG 3』はこの曲からはじまるので、リクエストが集まっているそうだ。
いよいよ今週8月2日発売の『COME ALONG 3』は達郎さんの企画ではなくて、レコード会社がかなりアウトラインを絞った段階で持ってきたという。そもそも『COME ALONG 1』と『COME ALONG 2』も達郎さんが言い出した企画ではなかったので、「そういうのもいいかなという。ツアーをやってる間にいろいろとやっていただけるという」と達郎さん。実に33年ぶりの『COME ALONG 3』。小林克也さんのDJをバックに山下達郎の曲をのっけて、いわゆるラジオDJ形式のノンストップDJという体裁で作ったもの。ジャケットのイラストは鈴木英人さんという全く同じ仕様で届けられる。今回はムーン、ワーナーのカタログで編成している。『COME ALONG 1』と『COME ALONG 2』も2017年リマスターで同時発売することに。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・SUMMER IN THE CITY
ラヴィン・スプーンフルの「SUMMER IN THE CITY」は1966年の全米NO.1、ミリオンセラー。

・PIPELINE
夏はエレキだ、サーフィンだということでザ・シャンティーズの「PIPELINE」。1963年、全米3位。もともとは1962年の曲で日本では達郎さんの世代で知らない者はいない曲。ヴェンチャーズで有名だがこちらがオリジナル。

・いちばん好きなギター
リスナーから「達郎さんのいちばん好きなギターはどれですか? それと一年間に新しいギターの購入数はどれくらいですか?」という質問。
種類だと自分が使ってるフェンダーのテレキャスター。ギターはもう買わないそうで処分してるぐらいなのだとか。最低限使うもの以外は処分してしまったという。テレキャスターが4本と、あとアコースティック、ストラトキャスター、12弦、そんなところで全部で20本くらいあるとか。もう弾かないものは処分して断捨離に入ってるという。

・SIDEWALK SURFIN'
アネットの「SIDEWALK SURFIN'」。アネット・ファニチェロはディズニーに見初められてアイドルで売れた方。カリフォルニアなのでサーフィン・ソングをたくさん取り上げている。「SIDEWALK SURFIN'」はジャン&ディーンの1964年のヒットで、遡るとビーチボーイズの「CATCH A WAVE」の曲に歌詞を違えてジャン&ディーンがリリース。それをさらにアネットがカヴァーした。アネットは1965年のレコーディング。
曲をかけ終えて。
「左側のレッキング・クルーはハル・ブレインだからいいんですけれど、右側のヴォーカル・グループが垢抜けないというか、まぁ、これもご愛敬でございますから。これがビーチボーイズだったら(笑)、今聴いても鑑賞に堪えるんですけれども。そんなとこ、ひとつでですね、普遍性が変わってしまう」と達郎さん。

・YOU'RE NO GOOD
リンダ・ロンシュタットの「YOU'RE NO GOOD」のオリジナルにリクエスト。最初のレコーディングはディー・ディー・ワーウィック(1962年)で、プロデュースド・バイ・ジェリー・リーバ&マイク・ストーラー。その直後にベティ・エペレットがレコーディングして、こちらのほうがヒットした。ディー・ディー・ワーウィックはディオンヌ・ワーウィックの妹さん。

・好きなSF映画は
リスナーから「山下さんが好きなSF映画は何でしょう? リドリー・スコットの『エイリアン』のようなグロテスクなものは大丈夫ですか?」という質問。
『2001年宇宙の旅』で、回数を観てるとか。テアトル東京の封切にも行ったという。リドリー・スコットの『エイリアン』も封切りで観たそうだ。

・FALLEN
k.d. langの「FALLEN」は2004年のカナダ出身のシンガー・ソングライターの作品を取り上げたアルバム『hymns of the 49th parallel』に収録されている。その中から若手のロン・セクスミスの作品。「こういう曲好きなんですよね、僕ね。素晴らしい」と達郎さん。ちょうどこの頃に来日公演があり達郎さんは観に行ったという。

・今後の予定
来月も引き続き「納涼リクエスト大会」を続け、8月20日(日)、27日(日)は毎年恒例の竹内まりやさんをゲストに「納涼夫婦放談」。前倒しで収録するかもしれないのでお早目にお便り、リクエストをいただけるとありがたいとか。

・ニュー・シングル「REBORN」
9月23日公開の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』。原作は東野圭吾さんのベストセラー小説。この主題歌を達郎さんが書き下ろした。タイトルは「REBORN」。「カップリングを考えておりますが、たくさん入れようという計画です」と達郎さん。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・氣志團万博2017
8月末まで続くツアーの後に一本だけ夏フェスに出演することになった。千葉県・袖ケ浦海浜公園にて9月16日(土)、17日(日)に開催される「氣志團万博2017」の9月17日(日)に出演。「その日は岡村靖幸さん、KICK THE CAN CREW、ゴールデンボンバー、米米CLUB、ユニコーン、UNISON SQUARE GARDEN。いろんな方が出ます。がんばってやってみたいと思います(笑)。最年長かよ。そういう年になってしまいましたね(泣)」と達郎さん。
http://www.kishidanbanpaku.com

・コーヒー
某コーヒー・チェーンに勤めるリスナーから「この間(7月2日放送)の質問でビールとコーヒーの質問がありましたが、コーヒーについてご回答がありませんでした。どうしてお召し上がりにならないのか、是非お聞きしたいです」というお便り。
「大体いただいたお便り、半分しか答えてないとか多いんですね、私。後悔すんですけど。私の母親がですね、コーヒーは体に毒だからつうって、小学校卒業するまで全く飲ましてくれなかったんです。中学になって喫茶店連れて行かれて、コーヒーだって言われたのがちっとも旨くなかったんです。ですのでコーヒー嫌いになりました。最近みたいにちゃんとしたコーヒー淹れてもらえると飲めるようになりますが(笑)、一頃はコーヒーを全く飲まない人間でありました。サクランボはだめだ、サクランボは赤痢になる。バナナは台湾バナナ、コレラ、そういう時代ですからね、そうするとだめだと言われると食べられなくなる。そんなような、今は大丈夫ですけど(笑)」と達郎さん。

・色彩都市
大貫妙子さんの1982年のアルバム『クリシェ』の中から「色彩都市」にリクエスト。「坂本くんのアレンジが素晴らしい。自分でドラム叩いているという」と達郎さん。

・FLOWERS IN THE RAIN
リクエストは「ザ・ムーブで何か」。ザ・ムーブはロイ・ウッドとジェフ・リンのグループ。達郎さんが選曲したのは1967年の全英2位「FLOWERS IN THE RAIN」。

・TELL THE TRUTH
「ザ・ウォーカー・ブラザーズの曲の中で達郎さんの好きな一曲」というリクエスト。達郎さんがいちばん最初に買ったアルバムがウォーカー・ブラザーズの『太陽はもう輝かない』の日本盤。それは日本だけの編集盤でその中に入ってた「TELL THE TRUTH」(1965年)。ライチャス・ブラザーズ・テイストの曲でジョン・ウォーカーとスコット・ウォーカーの掛け合いが素晴らしい。もともとはレイ・チャールズのカヴァー。さらにそれがファイブ・ロイヤルズがオリジナルだったということにたどり着くまで十数年かかったという。

・SOUTHBOUND #9
今週8月2日発売の『COME ALONG 3』から「SOUTHBOUND #9」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年08月06日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1293

2017年07月23日 | Sunday Song Book

2017年07月23日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. 高気圧ガール / 山下達郎 "メロディーズ" "オーパス" '83
2. HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER, BABY, STANDING IN THE SHADOW / THE ROLLING STONES '66
3. MOVIN' / THE ASTRONAUTS '64
4. ONE WAY OR THE OTHER / THE FIFTH AVENUE BAND "THE FIFTH AVENUE BAND" '69
5. BABY, BABY YOU / THE LOVENOTES '66
6. JUST LET ME HOLD YOU FOR A NIGHT / THE CHOICE FOUR "ON TOP OF CLEAR" '76
7. OUT IN THE COUNTRY / PAUL WILLIAMS "LIFE GOES ON" '72
8. GYPSY BREW / FOOLS GOLD "MR. LUCKY" '77
9. ANOTHER GOLDEN OLDIE NIGHT FOR WENDY / ENGLAND DAN & JOHN FORD COLEY "DR. HECKEL & MR. JIVE" '79
10. 踊ろよ、フィッシュ ("COME ALONG 3" VERSION) / 山下達郎 "COME ALONG 3" 8月2日発売
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は相変わらず超前倒しで収録とのこと。前の収録は7月8日、9日の中野サンプラザ公演の前だったとか。今週の収録は13日、14日の新潟県民会館が終わったところのようで、「どちらもいいお客さんで、演奏内容もようござんした。特に中野サンプラザ、ホントにものすごくいいお客さんで、たいへんありがたいことでございます。東京は、ですのでですね。やはりライヴはお客さんが生殺与奪を握るという、そういう、痛感をいたしました」と達郎さん。大阪、博多、神戸、東京、新潟が終わり、先週は名古屋。今週は久しぶりに休みで来週から九州ツアー。38本が終わり残り11本。いよいよラストスパート。今週はライヴはないものの仕事が入れられてるので、ちっとも休みにならないという。

・納涼リクエスト大会
仕事が入れられたので今週も前倒し収録。毎年恒例の「納涼リクエスト大会」。昨日、選曲して曲をデータ化して、もうすぐ終わるというところで、機械のクロック設定を間違えていて4時間棒に振ってしまったとか。

・高気圧ガール
夏なので「高気圧ガール」にリクエストが集まった。

・HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER, BABY, STANDING IN THE SHADOW
ローリング・ストーンズの「HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER, BABY, STANDING IN THE SHADOW」。邦題は「マザー・イン・ザ・シャドウ」。1966年、全米9位、全英5位。達郎さんはこの曲大好きなんだとか。

・MOVIN'
コロラドのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、ジ・アストロノーツの1964年の「MOVIN'」は日本でしかヒットしてないそうだ。邦題は「太陽の彼方に」。当時はラジオ・ステーションが力を持っていて、ラジオでオンエアされてヒットした。海水浴場でしょっちゅうかかっていたとか。

・ONE WAY OR THE OTHER
日本でだけ人気が高いフィフス・アベニュー・バンド。1969年のただ一枚のアルバム『THE FIFTH AVENUE BAND』から「ONE WAY OR THE OTHER」。ベーシストのケニー・アルトマンの作曲。彼は達郎さんの『CIRCUS TOWN』でベースを弾いてくれたそうだ。

・BABY, BABY YOU
バリー・マンとシンシア・ワイルの作品「BABY, BABY YOU」はロネッツの「YOU BABY」のカヴァー。フィラデルフィアで活動したガール・グループ、ザ・ラヴ・ノーツが1966年にタイトルを変えてシングルをリリースした。

・JUST LET ME HOLD YOU FOR A NIGHT
チョイス・フォーはワシントンD.C.出身の4人組のヴォーカル・グループ。1976年のアルバム『ON TOP OF CLEAR』はプロデュース&アレンジがヴァン・マッコイ。そこからシングル・カットされた「JUST LET ME HOLD YOU FOR A NIGHT」は全米ソウル・チャート76位。曲を書いてるのはヴァン・マッコイのパートナーのチャールス・キップス(白人)。

・『COME ALONG 3』
1979年に『COME ALONG』という企画ものをリリースしたが、もともとはレコード・ショップでの店頭用に作られたプロモ・レコードだった。小林克也さんのナレーションをバックにいわゆるラジオDJ形式のノンストップDJという体裁で作ったものだった。反響が大きくカセットテープで販売した後、達郎さんがレーベルを離れた頃にレコードやCD、果ては『COME ALONG II』という非公認のものまで作られた。このほど会社が『COME ALONG 3』という企画を出し8月2日発売されることになった。実に33年ぶりの続編。『COME ALONG』と『COME ALONG II』はRCA、現BMGのカタログを中心にしていたが、今回はMOONとWARNERのカタログからセレクト。DJはもちろん小林克也さん、ジャケットのイラストは鈴木英人さんという全く同じ仕様で届けられる。『COME ALONG』と『COME ALONG II』も2017年リマスターで同時発売することに。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・ニュー・シングル「REBORN」
9月23日公開の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』。原作は東野圭吾さんのベストセラー小説。この主題歌を達郎さんが書き下ろした。タイトルは「REBORN」。主演はHey! Say! JUMPの山田涼介さん、村上虹郎さん(UAさんの息子さん)、寛一郎さん(佐藤浩市さんの息子さん)、門倉麦さん、林遣都さん、西田敏行さん、吉行和子さん、小林薫さん、PANTAさん錚々たるキャスティング。シングルの発売は9月13日に決定した。「カップリングは目下選定中でございます。たくさん入れようと思ってます」と達郎さん。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・OUT IN THE COUNTRY
「OUT IN THE COUNTRY」はスリー・ドッグ・ナイトの1970年のヒット。その後、ポール・ウィリアムスがじぶんのアルバム『LIFE GOES ON』(1972年)でセルフ・カヴァーしている。達郎さんはこっちのヴァージョンのほうがお気に入りだとか。

・GYPSY BREW
ダン・フォーゲルバーグのバック・バンドとして出発したフールズ・ゴールド。1977年のアルバム『MR. LUCKY』から「GYPSY BREW」。TOTO関係のスタジオ・ミュージシャンなのでAOR然としている。

・ANOTHER GOLDEN OLDIE NIGHT FOR WENDY
我孫子市の超常連のリスナーからしつこのリクエスト。イングランド・ダン&ジョン・フォード・コリーの1979年のアルバム『DR. HECKEL & MR. JIVE』から「ANOTHER GOLDEN OLDIE NIGHT FOR WENDY」。スティーヴ・ルカサーのプロデュース。この曲もTOTO関係のスタジオ・ミュージシャンなのでAOR然としている。

・踊ろよ、フィッシュ ("COME ALONG 3" VERSION)
8月2日発売『COME ALONG 3』から「踊ろよ、フィッシュ 」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年07月30日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
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Sunday Song Book #1292

2017年07月16日 | Sunday Song Book

2017年07月16日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. FUNKY FLUSHIN' ("COME ALONG II" VERSION) / 山下達郎 "COME ALONG II" '84
2. AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH / MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL '67
3. COME AND GET YOUR LOVE / REDBONE '75
4. YOU CAN'T STOP A MAN IN LOVE / REUBEN HOWELL "REUBEN HOWELL" '73
5. YOU'RE SWEET, YOU'RE FINE, YOU'RE EVERYTHING / TOMORROW'S PROMISE '73
6. WASN'T IT YOU? / PETULA CLARK "I COULDN'T LIVE WITHOUT YOUR LOVE" '66
7. BACK TO MEMPHIS / THE BAND "LIVE AT WATKINS GLEN 73/07/28" '95
8. SPARKLE ("COME ALONG II" VERSION) / 山下達郎 "COME ALONG II" '84
*今回オン・エアしたTHE BAND「ライブ・アト・ワトキンス・グレン」の音源は、スタジオ・アウトテイクにオーディエンス・ノイズをかぶせた、偽ライヴでした。ご指摘いただいた各位に御礼申し上げます。次週でフォローします。
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は大幅に前倒しで収録しているという。ツアーは7月20日(木)、21日(金)が名古屋国際会議場センチュリーホール。いよいよあと一月半でラスト・スパート。

・納涼リクエスト大会
今週も先週に引き続いて毎年恒例の「納涼リクエスト大会」。今週も何曲かハガキがなくなってしまってリクエストした人がわからない曲があるそうだ。前倒しの欠点で直近だとそういうこともないという。

・『COME ALONG 3』
1979年に『COME ALONG』という企画ものをリリースしたが、もともとはレコード・ショップでの店頭用に作られたプロモ・レコード。小林克也さんのナレーションをバックにいわゆるラジオDJ形式のノンストップDJという体裁で作ったものだった。このほど会社が『COME ALONG 3』という企画を出し8月2日発売されることになった。実に33年ぶりの続編。今回はMOONとWARNERのカタログからセレクト。DJはもちろん小林克也さん、ジャケットのイラストは鈴木英人さんという全く同じ仕様で届けられる。『COME ALONG 1』と『COME ALONG 2』も2017年リマスターで同時発売することに。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・FUNKY FLUSHIN'
『COME ALONG 2』は達郎さん非公認の作品。1984年なので契約が終わった後にレコード会社が勝手に出したもの。もう33年も経ったので「もうしょうがないなという感じ」なのだとか。なぜ今までCD化しなかったのかについては番組の後半に。音質的にいろいろと問題があるということなので、普通にお金を取るのは心もとなかったが、デジタル・リマスタリングでそれもかなり改善されたという。「でも一般的なアイテムよりも値段を抑えてやってくれと要望しております」と達郎さん。今日は『COME ALONG 2』のアナログA面 NIGHT SIDE から「FUNKY FLUSHIN'」。

・AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH
マーヴィン・ゲイとタミー・テレルのヒット・シングル「AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH」。1967年、全米R&Bチャート3位、全米19位のスマッシュ・ヒット。アシュフォード&シンプソンの名曲。リクエストした福井市の超常連のリスナーはこの夏に還暦記念で富士山に登るという。「達郎さんは富士山に登ったことがあるそうですがアドバイスがあれば教えてください」というお便り。「須走から歩いていくんでしたら、もうゆっくり歩いてお出でになれば全然高山病も無縁です。五合目までいって走って上がるとですね、目ぇ眩みますけど。どうぞお気をつけて。元気ですねぇ、でも。僕もう登れない、頂上(笑)」と達郎さん。

・COME AND GET YOUR LOVE
レッドヴォンはネイティヴ・アメリカンのグループ。1975年、全米5位の「COME AND GET YOUR LOVE」。

・YOU CAN'T STOP A MAN IN LOVE
ルーベン・ハウエルはいわゆるブルーアイド・ソウル・シンガー。モータウンから出した1973年のアルバム『REUBEN HOWELL』から「YOU CAN'T STOP A MAN IN LOVE」。ルーベン・ハウエルは2004年に亡くなっている。

・YOU'RE SWEET, YOU'RE FINE, YOU'RE EVERYTHING
トゥモローズ・プロミスは'70年代にキャピトルとマーキュリーから数枚シングルを出しているが、あまりよくわかってないグループ。1973年の「YOU'RE SWEET, YOU'RE FINE, YOU'RE EVERYTHING」は全米ソウル・チャート31位。

・ニュー・シングル「REBORN」
達郎さんの新曲は9月23日公開の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のテーマ・ソング。タイトルは「REBORN」。シングルの発売は9月13日の予定。東野圭吾さんのベストセラー小説の映画化で、監督は廣木隆一さん。『余命1ヶ月の花嫁』、『ヴァイブレータ』、「割りと問題作がたくさんありますが」と達郎さん。主演はHey! Say! JUMPの山田涼介さん。発売がまだ先なのでオンエアはまだ。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・氣志團万博2017
8月末まで続くツアーの後に一本だけ夏フェスに出演することになった。千葉県・袖ケ浦海浜公園にて9月16日(土)、17日(日)に開催される「氣志團万博2017」の9月17日(日)に出演。「その日は岡村靖幸さん、KICK THE CAN CREW、ゴールデンボンバー(金爆)、米米CLUB、ユニコーン、UNISON SQUARE GARDEN。最年長だな(笑)。がんばります」と達郎さん。
http://www.kishidanbanpaku.com

・伊藤広規さんのバンダナ
リスナーから「ベースの伊藤広規さんといえばジャズベにバンダナですが、あのバンダナは一体何枚でローテーションされてるのでしょうか? そしてそのチョイスにはどんなこだわりをお持ちなのでしょうか?」という質問。
「伊藤広規本人に訊いてきました。基本的にツアー毎に一枚だそうです。弦を張り替える以外は外しません。去年は緑、今年は青のストラップの色に、ストラップに合わせてるそうです。でもツアー毎に一枚だそうです全然執着してないそうです。ジャンジャンという感じですね」と達郎さん。

・WASN'T IT YOU?
ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングの作品「WASN'T IT YOU?」のオリジナルか、達郎さんのお気に入りをというリクエスト。日本にいちばん最初入ってきたのはスパンキー&アワ・ギャングのライヴなので達郎さんはスパンキー&アワ・ギャングばかり聴いていたとか。ペトラ・クラークの1966年のアルバム『I COULDN'T LIVE WITHOUT YOUR LOVE』に収録されている「WASN'T IT YOU?」はトニー・ハッチのアレンジで素晴らしいそうだ。この時代は曲を売り込みに行くのでレコーディングが早いか遅いかだけなので、ペトラ・クラークがオリジナルというわけでもないとか。

・BACK TO MEMPHIS
ザ・バンドが1973年の7月28日にニューヨークのワトキンス・グレンで行われたライヴ・イベント、グレイトフル・デッドとオールマン・ブラザーズ・バンド、ザ・バンドの3組で物凄い数が集まったというビル・グラハムの伝説的ライヴ。ここでのライヴが後にCD化され、5人だけの演奏が繰り広げられ、『ラスト・ワルツ』と違って修正がないというので評価が高い。チャック・ベリーのカヴァーで、レヴォン・ヘルムの素晴らしい歌声が聴ける「BACK TO MEMPHIS」。

・寝癖
リスナーから「僕は朝、寝癖を直すのが面倒くさいので髪をいつも短く切ってもらうのですが、長年、髪の長い達郎さんは、朝、寝癖を直すのが面倒くさいなと思ったことはありませんか?」という質問。
「私、猫っ毛なんで寝癖なんないです。すぐ直ります、ハイ。ご愁傷様」と達郎さん。

・ツアー中の夕食
リスナーから「ツアー中はホテルに戻るのが夜遅くなったり、日付を越したりすることが多いと思うのですが、ホテルに戻ったら夕食は召し上がるのですか? それとも翌朝まで何も召し上がらないのですか?」という質問。
「朝までメシ食わなきゃ死んでしまうでしょ、あなた。ホントに」と達郎さん。

・ミスドのドーナツ
リスナーから「DONUT SONGの歌詞に出てくるドーナツを実際に食べて歌詞を作られたのですか?」という質問。
「そうです。ハニー・ディップが実際、好きです、ハイ。ツイスト、ハニー・ディップ。エンジェル・クリームはあんまり好きじゃないですね」と達郎さん。

・ヘッドフォン
リスナーから「達郎さんのオススメのヘッドフォンは何ですか? 前にSONYのMDR-CD900STがよいと仰ってた気がしますが、業務用と書かれています。家で普段使いで問題ないのですか?」という質問。
「業務用ですけど家で大丈夫です。最近はJVCのHA-MX100-Zというビクター・スタジオが開発したヘッドフォンで、これ結構最近のデジタル環境にはいいんじゃないでしょうかね。私はCD900とMX100の二挺使いで最近はレコーディングやっております」と達郎さん。

・SPARKLE
『COME ALONG 2』のアナログB面 DAY SIDE から「SPARKLE」。「『COME ALONG』はですね、小林克也さんのナレーションを入れる際にマスターから一回プリントしてから、こどもの上にナレーションを一緒にやるわけですね。マスターのこどもにナレーションを一緒に録音したやつを、それを2トラックにもう一回ミックスするわけで、結局マスターが孫になるわけですよ。なので音質はアナログ上では改善のしようがないんです。ですがデジタル・マスタリングですと、それをけっこう近づける技術があります。たださすがに33年前のソースなのでオリジナル・マスターがアンペックスの456というハイ倍(?)するテープなのでハイ落ちはすごくしてます。それをステロイドみたいにハイ上げしてやるしかないので、その時代のマスターには及びませんですけども、それでもまぁ、今の技術で行くとけっこう近いものが作れますので、今回の『COME ALONG 2』はいつも私のマスタリングをやってくれてるワーナーのキクチさんという方にお願いしてますので、アナログよりは全然いいです、それは(笑)。じゃなきゃ売りもんとしては出しません。1,2ともニュー・リマスターでご紹介しています」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年07月23日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
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Sunday Song Book #1291

2017年07月09日 | Sunday Song Book

2017年07月09日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. BOMBER ("COME ALONG" VERSION) / 山下達郎 "COME ALONG" '80
2. THE VERY THOUGHT OF YOU / RICK NELSON '64
3. OUR DAY WILL COME / RUBY & THE ROMANTICS '63
4. CAN'T NOBODY LOVE ME LIKE YOU DO / GENERAL JOHNSON '78
5. THERE'S NO ME WITHOUT YOU / THE MANHATTANS '73
6. KEEP GROWING STRONG / CONNIE STEVENS '70
7. JUST ONE LOOK / DORIS TROY '63 '69
8. WHO BROKE YOUR HEART AND MADE YOU WRITE THAT SONG / B.J.THOMAS "REUNION" '75
9. LOVE SPACE ("COME ALONG" VERSION) / 山下達郎 "COME ALONG" '80
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録。ツアーは2/3を消化したという。残り16本。本日7月9日は中野サンプラザ、東京最終公演。今週は7月13日(木)、14日(金)が新潟県民会館。

・納涼リクエスト大会
あまりにも前倒しが続いてるのでハガキが山積み状態。今週から毎年恒例の「納涼リクエスト大会」。一月分くらいのリクエストから選ったが、何曲かハガキがなくなってしまったそうだ。最近は個人情報保護のためハガキの管理をきちんとしているが、前倒しだと処分した中に読むべきハガキが紛れてたりすることがあるとか。前倒しの欠点で直近だとそういうこともないという。

・『COME ALONG 3』
1979年に『COME ALONG』という企画ものをリリースしたが、もともとはレコード・ショップでの店頭用に作られたプロモ・レコードだった。小林克也さんのナレーションをバックにいわゆるラジオDJ形式のノンストップDJという体裁で作ったものだった。反響が大きくカセットテープで販売した後、達郎さんがレーベルを離れた頃にレコードやCD、果ては『COME ALONG II』という非公認のものまで作られた。このほど会社が『COME ALONG 3』という企画を出し8月2日発売されることになった。実に33年ぶりの続編。『COME ALONG』と『COME ALONG II』はRCA、現BMGのカタログを中心にしていたが、今回はMOONとWARNERのカタログからセレクト。DJはもちろん小林克也さん、ジャケットのイラストは鈴木英人さんという全く同じ仕様で届けられる。『COME ALONG』と『COME ALONG II』も2017年リマスターで同時発売することに。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・BOMBER
1979年の『COME ALONG』のA面「DANCING SIDE」1曲目に収録されている「BOMBER」。

・THE VERY THOUGHT OF YOU
リック・ネルソンの「THE VERY THOUGHT OF YOU」は1964年、全米28位。大瀧詠一さんの大好きな一曲でシリア・ポールさんとのデュエットでカヴァーしている。もともとは1930年代のレイ・ノーブルの自作の全米NO.1ソング。

・OUR DAY WILL COME
フランキー・ヴァリやカーペンターズで知られる「OUR DAY WILL COME」のオリジナルにリクエスト。ルビー&ザ・ロマンティックスは女性ひとり、男性4人のヴォーカル・グループ。「OUR DAY WILL COME」は1963年、全米NO.1。邦題は「燃ゆる初恋」。

・CAN'T NOBODY LOVE ME LIKE YOU DO
ジェネラル・ジョンソンは大変特徴のある歌い方をするシンガー。「CAN'T NOBODY LOVE ME LIKE YOU DO」は実質、最後のヒット曲。1978年、全米ソウル・チャート79位。達郎さんは12インチしか持ってないので今日は12インチ・ヴァージョン。

・THERE'S NO ME WITHOUT YOU
マンハッタンズの1973年、全米R&Bチャート3位、全米43位の「THERE'S NO ME WITHOUT YOU」。

・ニュー・シングル「REBORN」
9月23日公開の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』。原作は東野圭吾さんのベストセラー小説。この主題歌を達郎さんが書き下ろした。タイトルは「REBORN」。主演はHey! Say! JUMPの山田涼介さん。シングルの発売は9月13日に決定した。詳しくはワーナーの山下達郎特設サイトにて。
http://wmg.jp/tatsuro/

・氣志團万博2017
ツアーの後に一本追加になり「氣志團万博2017」の9月17日(日)に出演。千葉県・袖ケ浦海浜公園にて。「私、氣志團隠れファンでございましてですね、いい曲たくさんあるんですよ。なんてたって木更津のヤンキー。ヤンキー強いんです。むかしクールズのプロデュースしたこともありますし。出していただきます。ご期待ください」と達郎さん。

・KEEP GROWING STRONG
コニー・スティーヴンス、1970年の「KEEP GROWING STRONG」。作曲・編曲・プロデュースはトム・ベル。

・JUST ONE LOOK
ニューヨーク出身の黒人女性シンガー、ソングライター、セッション・シンガーのドリス・トロイ。彼女のただ一曲のヒット「JUST ONE LOOK」は自作で多くのカヴァー・ヴァージョンがある。1963年、全米R&Bチャート3位、全米チャート10位。後にイギリスに渡り、アップル・レーベルと契約してジョージ・ハリスンのプロデュースでアルバムを出した。映画『MAMA, I WANT TO SING』はドリス・トロイをモデルにしている。逸話のとても多い人。

・WHO BROKE YOUR HEART AND MADE YOU WRITE THAT SONG
B.J.トーマスの1975年のアルバム『REUNION』の最後に入ってる「WHO BROKE YOUR HEART AND MADE YOU WRITE THAT SONG」。

・LOVE SPACE
1979年の『COME ALONG』のB面「KIKI SIDE」から「LOVE SPACE」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年07月16日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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純恋(すみれ)

2017年07月07日 | 佐野元春

個人サイト
佐野元春 & The Coyote Bandの新曲「純恋(すみれ)」のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。

先日、とある場所でナイアガラ・トライアングルの話題で盛り上がりました。
当初、大瀧詠一さんの構想していたトライアングルの一員に
告井延隆さんがリストアップされていたそうなんです。
けれどある日、大瀧さんが作ったインスタント・ラーメンを
告井さんが「美味しくない」と言って
大瀧さんは気を悪くしてトライアングルから名前が消えたという話。
確か、伊藤銀次さんが話していたエピソードだと記憶していたので
家に帰ってから検索をかけました。
こちらのブログに投稿されてます。
http://ameblo.jp/newdawn69/entry-11745097008.html

しかし、まぁ大瀧さんのネタっぽい気がしますね。
インスタント・ラーメンでそんなに怒るかな(笑)。
そしてトライアングルはやはり大滝詠一・山下達郎・伊藤銀次ですよね。

こんな濃いマニアックな話をしたのは
今月、大阪の蛍池にて開店したばかりのBAR FUN2。
https://www.facebook.com/BAR-FUN2-225147181305386/

たまたまマスターと知り合いだったので先日ご挨拶がてら行ってきました。
『ロンバケ』を聴きながら楽しいひとときを過ごしました。
このブログの読者ならきっと気持ちよく飲めると思います。
もし大阪に来られる機会がありましたら是非訪ねてみてください。
僕は開店のお祝いに佐野元春の「Happy Man」のシングルをマスターにお渡ししました。
リクエストしたらかけてくれるかもしれません。
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Sunday Song Book #1290

2017年07月02日 | Sunday Song Book

2017年07月02日プレイリスト
祝 JET STREAM 50周年
「JET STREAM で棚からひとつかみ」
1. MR. LONELY (JET STREAM VERSION) / FRANK POURCEL GRAND ORCHESTRA '64?
2. CULCUTTA / LAWRENCE WELK '61
3. LOVE IS HERE TO STAY / JACKIE GLEASON "MUSIC FOR LOVERS ONLY" '53
4. DAYS OF WINE AND ROSES / HENRY MANCINI & HIS ORCHESTRA '63
5. OUR WINTER LOVE / BILL PURSELL '63
6. SONG FROM "MOULIN ROUGE" / THE PERCY FAITH STRINGS "BOUQUET" '60
7. SHANGRI-LA / THE VOGUES "MEMORIES" '69
8. LOVE MEANS (YOU NEVER HAVE TO SAY YOU'RE SORRY) / THE SOUNDS OF SUNSHINE '71
9. ALBATROSS / FLEETWOOD MAC '68
10. MR. LONELY / THE LETTERMEN "PORTRAIT OF MY LOVE" '65
11. 夢で逢えたら / NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL "NIAGARA SONG BOOK" '82
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「ここ数年の中では番組の前倒しがこんなにコンスタントにずーっと続いているのは、ちょっと珍しいかなという気がいたします」と達郎さん。ツアーは今週末7月8日(土)9日(日)が中野サンプラザで東京の最終公演。

・JET STREAM で棚からひとつかみ
TOKYO FMはもともとFM 東海、東海大学の実験放送としてはじまった。そのスタートしたときにはじまった番組が今も続いている「JET STREAM」。いちばん最初は城達也さんのナレーションでスタートした「JET STREAM」が明日7月3日に50周年を迎えることになった。達郎さんはちょうど中学生でラジオ放送がステレオで出くるのに興奮したという。毎晩「JET STREAM」を聴いていてムード・ミュージックやイージー・リスニングの知識をずいぶん得ることになったそうだ。「JET STREAM」にはお世話になったので、ひとつ「SUNDAY SONG BOOK」で「JET STREAM」のマネをしてみよう、ということになり今週は「JET STREAM で棚からひとつかみ」。いわゆるムード・ミュージック、イージー・リスニング、シャンペン・ミュージック、ラウンジ、いろんな呼び方をするけれどもインストゥルメンタルを中心に'50年代、'60年代当時のイージー・リスニング、ムード・ミュージックを特集する。むかし、一度そういう特集をしてみたかったそうだが、忙しさにかまけて今まで実現できずにいたので、今日はちょっとそのさわりだけ。「昼間にはレイドバックし過ぎかもしれませんが、タイムフリーで夜に聴いていただくと、日曜日の夜、JET STREAMございませんので、夜に聴いていただくとバッチリかと思います。おー思い出すぞ! と私たちの世代は」と達郎さん。

・MR. LONELY(JET STREAM VERSION)
「JET STREAMのテーマというとフランク・プールセルのMR. LONELY。MR. LONELYという曲はもともとは64年にボビー・ヴィントンが全米NO.1にしまして、曲自体は62年の曲でありますけれど、演奏しておりますフランク・プールセルはフランスのイージー・リスニングを代表する大家でございます。この人のMR. LONELYのヴァージョンがJET STREAMのテーマ・ソングとしておなじみでありました。64年にボビー・ヴィントンのヒットでその辺だと思います。フランク・プールセルはカタログが鬼のようにあるので、どこのアルバムがいちばん最初なのか特定することができませんでした(笑)。実はオリジナル・ヴァージョンはモノラルなんです。アルバムに擬似ステレオのヴァージョンがありまして、それに更に夜の雰囲気を醸し出すためにリバーヴを足してオンエアしておりました。私はプロデューサーの方に直接伺ったことがありますので。その1960年代の末の城達也さんの時代のフランク・プールセルのMR. LONELYのオンエアされてたヴァージョンを再現して、家で擬似ステレオにリバーヴ足してジェット・ストリーム・ヴージョンとしてお届けしたいと思います」と達郎さん。

・CULCUTTA
1967年に日本でFM放送がスタートして、その後、FM東海、FM愛知、FM大阪、FM福岡の4局体制で'70年代まで行き、そこからどんどんどんどんFMが増えて今はJFN38局ネットになっている。達郎さんは中学三年のとき、ステレオ放送が聴きたくてレシーバーというチューナーを買って、夜中にヘッドフォンを耳に当てると「MR. LONELY」が出てきたという。いわゆるムード・ミュージック、イージー・リスニングがオンエアされていた。そんな中からローレンス・ウェルクの1961年の全米NO.1の「CULCUTTA」。ローレンス・ウェルクは'50年代、'60年代に一世を風靡したイージー・リスニングの大家。アメリカ人だけど曲はヨーロッパの作品。

・LOVE IS HERE TO STAY
アメリカが第二次大戦後に世界の帝王として君臨して豊富な財力から音楽も百花繚乱で、ロックンロールからこういう大人の音楽まで。それでオーディオ技術、ステレオというのが出てきて、それまでのモノラルから革命的にオーディオが発展し、そういうものがオーケストラ・ミュージックを発展させる原動力になった。シャンペン・ミュージックの元祖ともいうべきジャッキー・グリースン。俳優でも有名だが1953年のアルバム『MUSIC FOR LOVERS ONLY』は全米アルバム・チャートのNO.1を23週続け、149週チャートインしたというアルバムのベストセラーの代表作。1953年はモノラルだったが再録してリアル・ステレオ・ヴァージョンの『MUSIC FOR LOVERS ONLY』も作った。その中から「LOVE IS HERE TO STAY」。

・DAYS OF WINE AND ROSES
映画音楽の大家ヘンリー・マンシーニの「DAYS OF WINE AND ROSES」は実際にJET STREAMで聴いて感動したという。1963年、全米35位。ジャック・レモンの映画『酒とバラの日々』の主題歌。

・OUR WINTER LOVE
ビル・パーセルはピアニスト。彼の唯一曲のヒット曲「OUR WINTER LOVE」は1963年、全米9位。達郎さんの番組ではレターメンのヴァージョンをよくオンエアしているが、こちらがオリジナル。

・SONG FROM "MOULIN ROUGE"
JET STREAMというと達郎さんが思い出すのはパーシー・フェイス・オーケストラ。1952年の「SONG FROM "MOULIN ROUGE"」は映画『赤い風車』のテーマ・ソング。1953年に全米NO.1。オリジナル・ヴァージョンはモノラルで、達郎さんの家にあるのもすべてモノラル。でもJET STREAMはやはりステレオなので達郎さんは今回、再録のリアル・ステレオ・ヴァージョンが収録されている1966年のアルバム『BOUQUET』を買い直したそうだ。
クライグ・デイヴィスがCBSの社長をやってる時代にロック・ミュージシャンがマジソン・スクエア・ガーデンを一杯にできるんだったら、こうしたイージー・リスニングでも一杯にできないはずがないと、パーシー・フェイスと101ストリングスとカラベリでマジソンのイベントをやって、クライグ・デイヴィス自らホスト役で司会をして何日もソールドアウトだったと、本人の自伝に書いてあるそうだ。

・SHANGRI-LA
後半は達郎さんがJET STREAMの選曲をするなら。ザ・ヴォーグスの1969年のアルバム『MEMORIES』から「SHANGRI-LA」。ハープ奏者のロバート・マクスウェルの作品。アーニー・フリーマンがロバート・マクスウェルのオーケストラのアレンジを忠実に再現している。

・LOVE MEANS (YOU NEVER HAVE TO SAY YOU'RE SORRY)
ザ・サウンズ・オブ・サンシャインの「LOVE MEANS (YOU NEVER HAVE TO SAY YOU'RE SORRY)」、邦題は「愛とは決して後悔しないこと」。1971年の映画『ある愛の詩(ラヴ・ストーリー)』(ライアン・オニールとアリ・マッグロウの主演)の台詞をフレーズにしてヒットした。全米39位。今までまともなかたちでCD化されておらず、達郎さんの所有するCDはイントロが欠けていたので、今日はアナログ盤からデジタル・プロセッシング。

・ALBATROSS
フリートウッド・マックの初期の傑作「ALBATROSS」は1968年、全米NO.1。

・MR. LONELY
レターメンの1965年のアルバム『PORTRAIT OF MY LOVE』から「MR. LONELY」。

・ビール
リスナーから「達郎さんはビールが飲めないとは本当ですか?」という質問。
ビール飲めないわけじゃなくてビールを飲むとお腹いっぱいになっちゃうので、泡ものはご飯が食べられなくなるのであまり飲まないとか。

・ツアーに関する質問
リスナーから「飛行機で行かなくっちゃならないところの楽器、ステージ・セットの運搬方法は?」という質問。
フェリーを使うそうだ。中二日の日程では行けないところもあるので、メンバーだけではなくトランポのスケジュールの調整もしているという。

・長袖シャツ
リスナーから「コンサート・ツアーでお見かけする達郎さんは長袖を2つくらい折って着てますが、半袖は着ないのでしょうか?」という質問。
「はははは。半袖は持ってません、僕。若い頃から長袖一辺倒です。Tシャツもほとんど着ませんね。ポロシャツも着ませんし、アロハも着ませんね。だいたい夏でも長袖です。若い頃からずーっとそうなので。今までそうだってことですね。十代からそうでしたので(笑)。半袖あんまり好きじゃないというかね。なんか、ね」と達郎さん。

・夢で逢えたら
1982年の『NIAGARA SONG BOOK』から井上鑑さんのスコアでイージー・リスニング仕立ての「夢で逢えたら」。今日は2012年の30周年記念盤から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2017年07月09日は、「納涼リクエスト大会(予定)」
http://www.tatsuro.co.jp
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