Bob Dylan Osaka 031210

2010年03月31日 | Live

3月12日(金) 曇り。
ボブ・ディランの9年ぶりとなる日本公演を聴きに行った。
僕が聴きに行ったのは大阪公演の二日目。
本当は日本公演の初日だったのだが、追加公演が決定して、
それが日程の都合で初日の前の日に行われることになり、
残念ながら日本公演の初日を見ることができなくなった。

ボブ・ディランは1941年5月24日、アメリカ・ミネソタ生まれ。現在68歳。
1961年にレコーディング・アーティストとしてコロムビアと契約して49年。
最近では2005年の映画『No Direction Home』の影響なのか、
2006年のアルバム『Modern Times』、2009年のアルバム『Together Through Life』が
連続して欧米のアルバム・チャートでNO.1を獲得している。
日本公演は1988年から続いている"Never Ending Tour"の一環として行われた。
日本では初めてとなる収容人数二千人前後のライヴハウスを廻るツアーだった。

ライヴは英語のアナウンスではじまった。
「ご来場のみなさん、ロックンロールの桂冠詩人に拍手を」と言ってたようだ。
ディランは黒のスペイン帽子に黒の上下の衣装、緑色のシャツ。
ジャケットは金ボタンでパンツのサイドには白のラインが入っていた。
バンドは全員グレーの衣装。

最近のディランはキーボードを弾きながら歌う。
上手にキーボードがあり、その横にハーモニカを置いたテーブルがあった。
1曲目は何を歌ってるのか、よくわからなかったが、
「ヒョウ皮のふちなし帽」だったようだ。

ステージが雪模様のライティングになり
ディランがハーモニカを吹いた2曲目は「Lay, Lady, Lay」だった。
ふっと力が抜けるような感じがした。
僕はずっと悩んでいた。週末になると落ち込んでいた。
だからメロウなメロディ・ラインとハーモニカ、そしてディランの声が沁みた。

4曲目に「Don't Think Twice, It's All Right」が歌われたときは
ディランは僕のために「くよくよするなよ」と歌ってるのだと思った。
6曲目は「Just Like A Woman」だった。
"誰もが痛みを感じて今夜この雨の中に立ってる"
それはもう僕自身のことだろという感じ。
こんなことってあるのかという心境になった。
ディランは僕を励ましているのだという錯覚に苦笑した。

ディランはハーモニカを吹くのが楽しいというように
上機嫌でハーモニカを吹いて歌った。
バンドはディランの動きを見ながら演奏した。
チャーリー・セクストンはステージの真ん中にいてギターを弾いた。

昨年行われたライヴのセットリストを調べると、
最近は「Ballad Of A Thin Man」をやっているようで、
僕はこの曲が好きだから日本公演で聴けることを楽しみにしていた。
「Ballad Of A Thin Man」が聴けたら、それでもう満足だった。

本編が終わるとステージの後ろに『20世紀少年』のような目をデザインした幕が降りた。
ディラン・ファンの浦沢直樹はこの幕をどう思うだろうかと僕は考えていた。
ディランはその幕の前で「Like A Rolling Stone」を歌った。
サビで聴衆の大合唱が起こり盛り上がった。
最後の曲は「見張り塔からずっと」だった。

すべての演奏が終わったあと、ディランとバンドはステージの前に出てきた。
前回の日本公演と同じで聴衆を無言で睨みつけていたが、ディランは帽子を脱いでいた。
もしも誰かがディランを指差して
「あの男が神様だ」と言ったとしたら、僕は信じたかもしれない。
神様ってあんな姿をしているのかと。

2010年3月12日(金) Zepp Osaka
1階スタンディング整理番号321番

Band Members
Bob Dylan - guitar, keyboard, harp
Tony Garnier - bass
George Recile - drums
Stu Kimball - rhythm guitar
Charlie Sexton - lead guitar
Donnie Herron - trumpet, electric mandolin, pedal steel, lap steel

Setlist
01. Leopard-Skin Pill-Box Hat (Bob on keyboard, Donnie on pedal steel)
02. Lay, Lady, Lay(Bob center stage on harp, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic guitar)
03. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on keyboard, Donnie on trumpet)
04. Don't Think Twice, It's All Right(Bob on guitar, Donnie on lap steel, Stu on acoustic guitar, Tony on standup bass)
05. The Levee's Gonna Break(Bob on keyboard, Donnie on electric mandolin, Tony on standup bass)
06. Just Like A Woman(Bob on keyboard and harp, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic guitar)
07. Tweedle Dee & Tweedle Dum(Bob on keyboard then center stage on harp, Donnie on pedal steel)
08. Make You Feel My Love (Bob on keyboard and harp)
09. Honest With Me (Bob on keyboard, Donnie on lap steel)
10. Po' Boy (Bob on keyboard and harp)
11. Highway 61 Revisited (Bob on keyboard, Donnie on lap steel)
12. I Feel A Change Comin' On (Bob on keyboard, Donnie on lap steel)
13. Thunder On The Mountain(Bob on keyboard, Donnie on lap steel, Stu on acoustic guitar)
14. Ballad Of A Thin Man (Bob on center stage on harp, Donnie on lap steel)
Encore
15. Like A Rolling Stone (Bob on keyboard, Donnie on pedal steel)
16. Jolene (Bob on keyboard, Donnie on lap steel, Tony on standup bass)
17. All Along The Watchtower (Bob on keyboard, Donnie on lap steel)

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アンジェリーナの日 -WEST

2010年03月29日 | 佐野元春

個人サイトに佐野元春の「アンジェリーナの日 -WEST」のレビューをアップしました。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/

人には記念日というものがあって、その日、正に僕は記念日の真っただ中にいた。
巡り合わせとは不思議なものだ。
何回目かの記念日が佐野元春のライヴと重なるとは。
やはり運命なのかもしれないとつくづく思ったものだった。
ライヴの最中に僕が自分の人生を思ったとはそういうことだ。
そして僕と関わりのある人たちのことを思った。
実を言うとほとんど泣いていた。
涙は零れることはなかったものの僕は泣いた。
そんなことを知ってか知らずか、佐野元春は「New Age」を歌った。
あぁ、この歌を今日はプレゼントしてもらったのだと思った。
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Sunday Song Book #912

2010年03月28日 | Sunday Song Book

<03月28日プレイリスト>
[棚からひとつかみ+リクエスト]
希望という名の光/山下達郎 4月14日発売ニューシングル
THE LETTER/THE BOX TOPS '67
SOUL DEEP/THE BOX TOPS '69
LITTLE G.T.O./ALEX CHILTON "BLACK LIST" '90
SUZIE Q/DALE HAWKINS '57
TRYING TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU/OTIS CLAY '72
STAY AWHILE/THE BELLS '71
HURT SO BAD/LITTLE ANTHONY & THE IMPERIALS '65
HAPPY GATHERING DAY/山下達郎 4月14日発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
次のタイアップの締め切りが今週なので、番組を収録していても気もそぞろで心ここにあらずといった状態、テンパりまくってるそうだ。

・希望という名の光
4月14日発売のニュー・シングル『希望という名の光』は岡村隆さんと松雪泰子さんが主演する映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』(4月24日公開)の主題歌と、ケンタッキー・フライドチキン40周年のテーマ・ソングのダブル・タイアップ。レコード会社は「ずっと一緒さ」、「僕らの夏の夢」、「希望という名の光」をバラード三部作と名付けているとか。「希望という名の光」はその完結編。

・THE LETTER
アレックス・チルトンの訃報が飛び込んできた。3月17日に心臓麻痺で亡くなった。1950年生まれなので享年は59歳。ボックス・トップス、'70年代はピッグ・スターというパンキッシュなバンドで活躍、その後ソロになってイギリスではカルト的な人気を誇った。ボックス・トップスは白人5人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループで1967年にデビュー。メンフィス生まれのアレックス・チルトンはヴォーカリストで当時16歳だった。デビュー曲の「THE LETTER」がいきなり全米NO.1となった。プロデューサーのチップス・モーマンに見出されて、ダン・ペンのプロデュースのもと「THE LETTER」でデビューした。ブルー・アイド・ソウルの代表的なシンガーだった。

・SOUL DEEP
「SOUL DEEP」はタツローさんがボックス・トップスの最高傑作だと思う曲。1969年全米18位。「THE LETTER」も「SOUL DEEP」も作曲はソングライターのウェイン・カーソン・トンプソン。プロデュースはトム・コックビルとチップス・モーマン。

・LITTLE G.T.O
1970年にボックス・トップスが解散。アレックス・チルトンは1972年にビッグ・スターという3人組のバンドを結成。ブルー・アイド・ソウルから一転して、ひじょうにワイルドなサウンドとなり、アメリカでは受けなかったが、パンク前夜のイギリスで評価が高まった。パンクの元祖としてアレックス・チルトンは評価されているという。'70年代の終わりまでビッグ・スターを続けた後、ソロになった。1990年のソロ・アルバム『BLACK LIST』ではロニー&デイトナスの「LITTLE G.T.O」をカヴァーしている。ボックス・トップス解散後、アレックス・チルトンはギターをスティーブ・クロッパーに習って、ギターを覚えてビッグ・スターを結成したと資料には書いてあるらしい。

・SUZIE Q
ルイジアナ出身のデイル・ホーキンスも亡くなったそうだ。クリアデンス・クリアウォーター・リバイバルで知られる「SUZIE Q」のオリジナルはデイル・ホーキンス。ザ・バンドがヴァッキングを務めていたロニー・ホーキンスの従兄弟。はじめはシンガーだったが、後にレコード・プロデューサーになった。「SUZIE Q」は1957年、全米27位。ギターを弾いてるのはジェームス・バートン。

・犬
超常連のリスナーから「一人暮らしの友人、六十代女性に犬を飼うように勧めていますが、犬を飼うにあたって何かアドバイスをいただければ幸いです」というお便り。
タツローさんは現在、イングリッシュ・ブルドッグを飼ってるという。飼ってみてはじめてわかったが、ひじょうに飼いやすい犬なんだとか。飼うのならチワワとかの小さな犬がいいとタツローさん。以前、ミニチュア・シュナウザーというドイツ犬を飼っていて、雄犬で本当に元気な犬だったそうだ。でもミニチュア・シュナウザーでも飼いやすい犬だと大人しくて暴れないと聞くので、犬も人間と同じで犬種よりも犬の固有の性格のほうが重要で、飼ってみないとわからないそうだ(笑)。

・アル・グリーンのライヴ
リスナーからの質問で「海外で見た印象的なライヴは?」。
ブロードウェイのミュージカルのホールで見たアル・グリーンとパティ・ラベルの出たゴスペルのミュージカルだそうだ。ほかにはロスで見たアース、ウインド&ファイアーのライヴ。黒人の兄ちゃんに「イエローがなんでこんなとこにいるんだ」とロン毛だったのでからまれたのだそうだ。

・TRYING TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU
オーティス・クレイの1972年の名盤『TRYING TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU』のタイトル・ソング。全米ソウル・チャート24位。オーティス・クレイでは最高位。後にボブ・シーガーがライヴ・ヴァージョンを1981年に発表して全米5位となった。

・ミュージシャンの選定
リスナーからの質問で「タツローさんがライヴやレコーディングでミュージシャンを選定する場合、いちばん重要視するのはどこですか?」。
結論から言うと、テクニックがあって、人柄が良くて、相性が良くて、プラスαなにかくれる人なんだそうだ。ライヴは特に人間性、長く一緒にやれる人なんだとか。最終的には人間性に尽きるそうだ。

・ステージ上のミュージシャンの配置
リスナーからの質問で「ライヴのミュージシャンの配置はどのように決定されるのでしょうか?」。
完全に気分で決めてるそうだ。タツローさんの場合はギターを持って立ってるので、マイクにギターがぶつからないように、左を向いて指示を出すのだとか。キーボードの難波さんは座ってるので、難波さんに見えるように指示を出すのだとか。佐橋さんは立ってるので、タツローさんがかみてのほうを向いて指示を出しても見える位置にいる、ということなのだとか。

・STAY AWHILE
ザ・ベルスのカナダ出身のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。ソフト・ロックの範疇に入る曲。1971年のベストテン・ヒット。

・HURT SO BAD
リトル・アンソニー&ジ・インペリアルズはドゥーワップ・グループから'60年代、テディ・ランダッツオに手になって華麗なるヒット曲をたくさん出した。1965年のベストテン・ヒット。

・HAPPY GATHERING DAY
4月14日発売のニュー・シングル『希望という名の光』のカップリングでケンタッキー・フライドチキン40周年のテーマ・ソング。タツローさんには45年くらい付き合ってる古い友達がいて、一年に一回会うそうだが、普段会ってなくても、古い友達とはそれだけで十分心が通じ合うのだそうだ。そういうイメージで書いた曲が「HAPPY GATHERING DAY」なんだとか。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月04日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #037

2010年03月25日 | Motoharu Radio Show

2010/03/23 OnAir - Extra Week
01.佐野元春:アンジェリーナ
02.The Who:I Can't Explain
03.Madonna:Everybody
04.Elton John:I've Been Loving You
05.Eric Clapton:After Midnight
06.Neil Young:Cinnamon Girl
07.佐野元春:Bye-Bye C Boy
08.The Monkees:I Wanna Be Free
09.佐野元春:情けない週末
10.Todd Rundgren:We Gotta Get You a Woman
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■内容の一部を抜粋
・デビュー曲特集
番組前半はあのアーティスト、このアーティストのデビュー曲特集。

・アンジェリーナ
元春は1980年3月21日、シングル「アンジェリーナ」でデビューした。当時24歳。
「なんでしょうか。この自分の曲を改めて聴くというのは、居場所がなくなって、そわそわする子どもの気持ちになってしまいます」と元春。

・I Can't Explain
ザ・フーのデビュー曲。

・Everybody
マドンナは現在51歳。1982年10月リリースのデビュー曲。当時24歳。
「女性の年齢についてはあんまり触れないようにというのがマナーだと思いますけれど、このマドンナの場合は51歳という年齢、素晴らしい勲章と言っていいんじゃないでしょうか」と元春。

・デビュー30周年のコメント
リスナーから「今月3月は特別な月ですね。3月13日、佐野さんの誕生日。3月21日は佐野元春レコード・デビュー30周年。3月31日はMotoharu Radio Show 1周年。おめでとうございます」というコメント。
「ありがとうございます。いや本当ですね。しかし人というのは不思議なもので、あんまりいいことがたくさん起こると、なにか他人事みたいに感じて、ぼーっとしてしまいがちです。うれしいことはひとつひとつしっかりと噛みしめていかないといけません」と元春。

・I've Been Loving You
エルトン・ジョンはピアノ・プレーヤーとしていろいろなバンドでピアノを弾いていた。作詞家バニー・トーピンとの出会いがあり、ソングライター・チームとしてレコード・メーカーに就職。自分のためというより他人に曲を書くのが仕事だった。約二年間いろいろな歌手に曲を提供して自分たちの曲を作るチャンスが巡ってきた。1968年リリースした「I've Been Loving You」は高い評価があったもののレコードの売り上げには繋がらなかった。

・After Midnight
エリック・クラプトンのデビュー曲は彼が敬愛するギタリスト、J.J.ケールのカヴァーだった。

・Cinnamon Girl
ニール・ヤングのデビュー曲。

・「アンジェリーナの日」佐野元春デビューにまつわるインタビュー
番組後半は番組アシスタントのゴトウくんとデビュー当時の思い出にまつわる話。

・デビュー前
12,13歳で楽器を始め、見よう見まねで曲を作り、15,16歳で自作曲をバンドで演奏していたという。学校内、学校外で演奏してた延長でいつの間にかデビューしていたとか。

・目指すソングライターのタイプ
はっぴいえんどに共感していたが、歌われている世界が若い自分にはだるいと感じ、物足りなく思っていたという。もっとエキサイティングな日本語のロックンロールを書いてみたいと常々と思っていたのだとか。

・Bye-Bye C Boy
デビュー前の16,17歳の頃に書いた曲。デビュー・アルバムにはふさわしくないと思っていたのだとか。ポップなアルバムならハマるかもしれないと判断して『Niagara Triangle Vol.2』でレコーディングしたそうだ。詞の内容が変わっていて聖書の中のとても好きなエピソード、ノアの方舟のエピソードをヒントにして書いたのだという。アレンジは高校生のときにやっていたバンドとほぼ同じなんだとか。「バックレーン元春セクション」というそのバンドは、他のバンドと違ったことをやろうという意識が強く、ホルンが二台入ったバンドだったという。ある有名なコンテストに出場してこの「Bye-Bye C Boy」を歌ったが、同じコンテストに出場していた杉真理さんは年下のコが変わったハーモニー、変わったコード進行の曲を書いて歌ってるのに驚いたそうだ。杉さんは今でも元春に会う度に「Bye-Bye C Boy」はいい曲だと言ってくれるらしい。絶対的な存在が傲慢な人間に対してさよならするというテーマで書かれた曲で、曲中の英語のナレーションは、聖書のノアの方舟の場面の中で、神が人間に言う台詞を元春が朗読してエフェクターを使って神秘的な感じにして挿入したのだとか。

・はじめて聴いたポップ・ソング
元春のお母さんが好きだったレコードを小さい頃から何気なく聴いていたそうだ。小学校5,6年の頃にテレビで見た「モンキーズ・ショー」の中で聴いた曲、モンキーズの「I Wanna Be Free」が心に響いたのだという。

・デビュー
当時昼間働いていたので夜6時過ぎにレコーディング・スタジオに行ってレコーディングする日々だったので、すごく大変だったのだそうだ。ただ自分のレコードが出るというのでうれしく思ってエキサイトしていたとか。

・それまでの日本語のロックとは違う何をアルバムに盛り込みたかったか?
東京で生まれ東京で育ったので街の歌が歌いたかったそうだ。そして日本語の持つ韻律、リズム感というものが好きだったので、日本語によるポップ音楽の中に盛り込みたいと思っていたとか。一音の中に何文字を詰め込んで、それが字余りにならないよう、ビートの中で言葉がワークしているような工夫をしてみたという。

・テレビ
デビュー当時からテレビにはほとんど出なかった。はじめてテレビ出演したのは'90年代のはじめだったとか。ライヴ・アクトが生活の中心だったのだという。テレビよりラジオなのだそうだ。

・情けない週末
スガシカオが日本語のラヴ・ソングの中でいちばん好きだと「佐野元春のザ・ソングライターズ」の中で話していた曲。曲を書いたのはこれも十代の頃だという。ひとりで街をうろつくことが多く、歌の中に出てくるのは日比谷公園の噴水、青山墓地のあたりとか、当時元春がうろついてた景色をスケッチしたのだとか。曲はラヴ・ソングだが十代が書くにはちょっとませた曲だと元春は話す。

・We Gotta Get You a Woman
トッド・ラングレンのデビュー曲。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
4月6日(火)。
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東京観光日記

2010年03月23日 | 東京

3月21日(日)、ボブ・ディランの東京公演初日を見るため東京へ行きました。
午後1時過ぎに品川着。
武蔵小山のペットサウンズレコード店へ直行しました。
321に大滝さん関連のCDを購入です。

ホテルは新宿の常宿。
翌日の朝、窓のカーテンを開けるとモード学園のコクーンタワーが見えました。



22日はですね、
これは急に予定を入れたのですが東京都現代美術館へ行きました。
現在開催されてる「MOT アニュアル 2010 装飾」(4月11日まで)に
塩保朋子さんの「Cutting Insights」という作品が
展示されているということを知り見に行きました。
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/111/1



先週金曜日に地元の新聞のコラムに掲載されてました。
新宿から山手線で東京まで行って東京メトロ半蔵門線に乗り換え。
東京駅から半蔵門線三越前駅まで歩きました。
途中、川があって呉服橋という高速道路の下にある橋を渡っているとき
何気に右を向くとどこかで見たことのある風景が。。
日本橋ですた。



すっかりブラタモリ気分で渡ってしまいましたよ(笑)。



まあ、そんなわけでいきなり寄り道してしまいましたが。
東京都現代美術館に行ってですね、「Cutting Insights」を見てきました。
一見の価値ありですよ。

お昼になって表参道の大坊珈琲店で休憩。
さて、午後からは東京ミッドタウンに行きました。
オープンして3周年ということで巨大なショートケーキがありました。



東京ミッドタウンもブラタモリの最終回で取り上げられてましたが、
僕は別にブラタモリ観光するつもりはなくてですね、
昨年からなんとなく続いてる安藤忠雄さんの設計した建物を見る一環として
21_21 DESIGN SIGHTに入ってみたかったのです。
http://www.2121designsight.jp/



ちょうど現在開催されてるのが「クリスとジャンヌ=クロード展」。
彼らのプロジェクトに興味があったので見に行きました。
http://www.2121designsight.jp/candj/index.html

ジャンヌ=クロードさんは昨年、亡くなったそうですね。
それにしてもジャンヌ=クロードさんとクリスさんが
全く同じ日に生まれたカップルだったとは知らなかった。
時間があれば映像作品をじっくりと見たかったです。

六本木から恵比寿まで日比谷線で一駅だったので恵比寿へ。
「カフェ・ボヘミア2010」に参加してきましたよ。
ちょうど友人がメールをくれたので恵比寿駅から案内してもらうことになりました。
ありがとうございました。
http://www.timeoutcafe.jp/news/100308000290.html



タイムアウトカフェ&ダイナーには知り合いもいたりして楽しく過ごせました。
カフェのスペシャル・メニューのシナモンチェリーパイ。



ブルーベリーワインは売り切れって。。
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Sunday Song Book #911

2010年03月22日 | Sunday Song Book

<03月21日プレイリスト>
[リクエスト特集]
希望という名の光/山下達郎 4月14日発売ニューシングル
SPRING IS NEARLY HERE/THE SHADOWS '62
EVERYBODY LOVES A CROWN/GARY LEWIS & THE PLAYBOYS '65
SURE GONNA MISS HER/BOBBY RUSSELL "WORD, MUSIC, LAUGHTER AND TEARS" '68
DEEP INSIDE ME/JOE SOUTH '65
MOON RIVER/THE FOUR FRESHMEN "IN PERSON VOL.2" '63
LOOK FOR A STAR/GARRY MILLS '60
HAPPY GATHERING DAY/山下達郎 4月14日発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
4月14日発売の新曲「希望という名の光」の次の曲をレコーディングしているとか。来週くらいにはその新曲の情報が明らかにされるらしい。

・希望という名の光
4月14日発売の新曲「希望という名の光」。岡村隆さんと松雪泰子さんが主演する映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』(4月24日公開)の主題歌。今回はあまりプロモーション活動を行ってないが、2,3のインタビューはやったそうだ。

・SPRING IS NEARLY HERE
シャドウズの「SPRING IS NEARLY HERE」は1962年のセカンド・アルバム『OUT OF THE SHADOWS』に収録されている。アメリカでもイギリスでもシングル・カットされてないが日本でだけシングル・カットされた。邦題は「春がいっぱい」。B面は「サンダーバードのテーマ」だったそうだ。「SPRING IS NEARLY HERE」はいろんな人がカヴァーしているがニール・ヤングもカヴァーしているという。

・EVERYBODY LOVES A CROWN
ゲイリー・ルイス&プレイボーイズの1965年のベストテン・ヒット。邦題は「涙のクラウン」。プロデューサーのスナッフ・ギャレットが作詞、レオン・ラッセルが作曲、ゲイリー・ルイスの名前もクレジットされていて三者共作の一曲。

・サタデー・ソングブックのエンディング曲
「EVERYBODY LOVES A CROWN」をリクエストしたリスナーからの質問で「現在のエンディング曲"GROOVIN'"は日曜の午後にぴったりですが、サタデー・ソングブックのエンディング曲は何だったのでしょうか?」。
タツローさんは全く憶えてないそうだ。ちなみに1992年の10月に「サタデー・ソングブック」としてスタートしたときの記念すべき一曲目が「EVERYBODY LOVES A CROWN」だったという。

・SURE GONNA MISS HER
ナッシュビルの作曲家のボビー・ラッセルがゲイリー・ルイス&プレイボーイズに提供した曲を1968年のソロ・アルバム『WORD, MUSIC, LAUGHTER AND TEARS』でセルフ・カヴァー。最近CD化されたそうだ。

・DEEP INSIDE ME
南部のシンガー、ソングライターのジョー・サウスがキャピトルでブレイクする前の1962年のシングル。

・引っ越し
リスナーからの質問で「引っ越しはお好きですか?」。
タツローさんは引っ越しが正直好きでないそうだ。レコードがたくさんあるのでレコードを運ぶことを考えただけで頭がクラクラするのだとか。57年の人生で引っ越ししたのは4回だけなのだという。

・捨てる
リスナーからの質問で「捨てるということで思うことはありますか?」。
タツローさんはこのあいだ、CDの棚が溢れてきたので、いわゆるJ-POP、J-ROCKのCDを紙袋で10何個捨てたそうだ。ここ数年に渡って、紙ジャケで何年かに一度リイシューされるCD、例えばクラプトンの『PILGRIM』とか、ニール・ヤングの『HARVEST』は何種類もあるので、2種類くらい残して後は全部処分するようにしたとか。

・MOON RIVER
ヘンリー・マンシーニ作曲の「MOON RIVER」。フォー・フレッシュメンの1963年のライヴ・アルバム『IN PERSON VOL.2』に収められたている。数年前にめでたくCD化されたそうだ。

・LOOK FOR A STAR
ビリー・ヴォーン楽団の1960年のヒット「LOOK FOR A STAR」は全米19位。オリジナルは映画『サーカス・オブ・ホラーズ』の主題歌でトニー・ハッチの作曲。歌ってるのがギャリー・ミルズでイギリスで最初にリリースされた。1960年全英7位、全米26位。

・HAPPY GATHERING DAY
4月14日発売の新曲「希望という名の光」のカップリング。今日はフルサイズ。タツローさんは個人的に気に入ってるとかで、'60年代のニューヨーク・サウンド、ラヴィン・スプーンフルやアンダース&ポンシアの明るさを目指して作ったという。ここ数年こういう明るい感じが作れなくて苦労していたのだそうだ。ようやく明るいエコーの感じが戻ってきたので、これを励みにしてアルバムをがんばって作ろうと思ってるそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月28日は、「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #036

2010年03月17日 | Motoharu Radio Show

2010/03/16 OnAir - 3rd. Week
01.John Lennon:(Just Like) Starting Over
02.Beach House:10 Mile Stereo
03.Queen:Crazy Little Thing Called Love
04.Olivia Newton-John & E.L.O.:Xanadu
05.Ambrosia:Biggest Part of Me
06.The Clash:Train In Vain
07.XTC:Generals and Majors
08.U2:I Will Follow
09.The Police:De Do Do Do, de Da Da Da
10.Pretenders:Brass In Pocket
11.佐野元春:グッドタイムス&バッドタイムス
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■内容の一部を抜粋
・1980年のヒット・レコード特集
元春がレコーディング・アーティストとしてデビューした1980年にスポットを当て1980年のヒット・レコードの特集。

・(Just Like) Starting Over
ジョン・レノンの1980年のアルバム『Double Fantasy』から。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月3月の「3PICKS!」はスモーキー・ロビンソン & ザ・ミラクルズ『Depend on Me: The Early Albums』、トム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズ『The Live Anthology』、そしてビーチ・ハウス『Teen Dream』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はビーチ・ハウス『Teen Dream』。

・ビーチ・ハウス
アメリカ、ボルチモア出身。男性女性のデュオ・グループ。ヴォーカルとキーボードのヴィクトリア・レグランドは映画音楽の作曲家として知られるミッシェル・ルグランの姪。ビーチ・ハウスはアメリカのインディーズ・シーンから出てきた。結成は2004年。今回の新しいアルバムが3作目となる。このグループはよく「ドリーム・ポップ」という言葉で語られることが多い。ゆっくりとした雰囲気のあるエレクトリックなポップ・サウンド。そして心の中の風景を描いたリリック。今回の新しいアルバムのタイトル「十代の夢(Teen Dream)」というタイトルが、このグループのイメージをそのまま表している。エンジニア・プロデューサーはクリス・コーディ。TV on the Radio、Yeah Yeah Yeahsといった現代的なポップ・サウンドを手掛けている。番組で以前取り上げたフリート・フォクセズはビーチ・ハウスと同じサブ・ポップ・レーベルでレーベル・メイトとなる。フリート・フォクセズもビーチ・ハウスの大ファンだという。新しいアルバム『Teen Dream』から「10 Mile Stereo」。

・Xanadu
オリビア・ニュートン・ジョンとE.L.Oの共演。

・1980年
「1980年。僕の場合は正にレコーディング・アーティストとしてデビューした年でした。それまでは普通に仕事していたんですけれども、あることがきっかけとなって音楽の道に進もうということになりました。たまたま以前やっていた仕事でアメリカに仕事にいくことになりました。その仕事というのはアメリカ西海岸のFMステーションを取材するというものでした。ロサンジェルス、そしてサンフランシスコ。何日間かかけて街のFMステーション、ラジオ局を取材しました。そんな中でとても印象的な出来事が起こりました。あるR&B専門のラジオ局に行って、そこのDJにインタビューしたときのこと。黒人のDJから僕はこんなことを言われました。"今君はこうして仕事をしているわけだけれど、本当はミュージシャンになりたいんだろ。君が今その年齢で作った曲を年を取ってから歌えるか?"。DJは僕にそんなふうに尋ねました。確かにそうだなと僕は思いました。今この年齢で書いた曲を思いを込めて歌えるのは今しかない、年を取ってからじゃ遅いんだ。そう思いました。そこで僕は日本に戻ってから仕事を辞めてレコード会社と契約を結びます。不思議と不安とか心配はありませんでした。何かとても自然な感じがして、よし一丁やってやるぞ、そんな気持ちでした。1980年、それが僕の人生の新しいスタートとなりました」と元春。

・Biggest Part of Me
最近ではテイク6がこの曲をカヴァーしている。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「音力発電」というプロジェクトの紹介。「音力」とは音の力。普段私たちが生活する上で出る音や振動の力を電力に変えてしまおうという研究開発。2006年に慶應大学の学生が立ち上げた。地球にやさしい新たなエネルギーの在り方として今注目が集まっている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・The Clash:Train In Vain, XTC:Generals and Majors
UKのヒット・レコードからクラッシュとXTC。

・U2、ポリス、プリテンダーズ
1980年、UKではパンク、ニューウェーブという流れを経て、その先を行く新しい音楽が次々と生まれた。スカのビートを取り入れたスペシャルズ、ディーボ、ニューオーダー、デペッシュ・モードといったエレクトロニック・ポップ。モダンなコンセプトを持ったビート・バンド、XTC、ギャング・オブ・フォー、ザ・スミス。レゲエとジャズをミックスしたポリス。そして'60年代のポップ音楽を新しく組み直したエルヴィス・コステロ。そうしたミュージシャンたちが時代に呼ばれるようにして一挙に押し寄せた年。それが1980年。そんな熱い状況の中で出てきた3つのバンド、U2、ポリス、そしてプリテンダーズ。彼らの素晴らしいところは現在でもクリエイティブに良い音楽を作り続けているところ。彼らに共通しているのはみんな時代に沿ってソングライティングしているところ。そしてリリックの底に流れている意識は何かに対抗する意識。対抗するのは人間の矛盾であったり、時代の悲劇であったり、愛の不毛であったり様々。平たく言えば「満足してないぜ」といったこと。
「そうですね。僕は思うんですけれど、ハングリーでいること。それこそがロックンロール音楽のエネルギーではないかと思います」と元春。
それぞれのデビュー・アルバムからU2「I Will Follow」、ポリス「De Do Do Do, de Da Da Da」、プリテンダーズ「Brass In Pocket」。U2とプリテンダーズは1980年にデビューした。

・30周年
「今月3月、僕はレコーディング・アーティストとしてデビューして30周年目を迎えます。これまで支援してくれたみなさんに心より感謝したいと思います」と元春。
元春は松田聖子さんとデビューした年月日が一緒なんで一方的に親近感を覚えるとのこと。

・ツイッター
「さて、モトハル・レイディオ・ショウは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。モトハル・レイディオ・ショウ・ツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・グッドタイムス&バッドタイムス
1980年にリリースした元春のデビュー・アルバム『Back To The Street』から。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #910

2010年03月14日 | Sunday Song Book

<03月14日プレイリスト>
[突然ですが、リクエスト特集(突リク)]
希望という名の光/山下達郎 4月14日発売ニューシングル
GRADUATION DAY/THE BEACH BOYS "CONCERT" '64
(THAT'S) HOW LONG/GREG GUIDRY "OVER THE LINE" '82
HOW CAN I PUT OUT THE FLAME/CANDI STATON '70
LET ME DOWN EASY/THE ISLEY BROTHERS "HARVEST FOR THE WORLD" '76
JESUS GAVE ME WATER/THE FIVE BLIND BOYS OF MISSISSIPPI '50
ALL I WANT FOR CHRISTMAS (IS MY TWO FRONT TEETH)/SPIKE JONES '48
HAPPY GATHERING DAY (CM SIZE 60 sec)/山下達郎 4月14日発売ニューシングル
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
先週は番組を前倒しで収録した。最後の誕生日メッセージだけ別録りしたがタツローさんの声が変だったとリスナーから心配するハガキが届いたという。寒暖の差が激しい日が続いたため風邪を引いたのだとタツローさん。曲書きの最中だったため気合いで直したという。現在は三十代以来となる新曲発売前の仕事のオファーでまたレコーディングをしているそうだ。

・希望という名の光
4月14日発売の新曲「希望という名の光」。岡村隆さんと松雪泰子さんが主演する映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』(4月24日公開)の主題歌。「てぃだ」は「太陽」のことで、沖縄で「てぃだかんかん」というと「かんかん照りの太陽」のことを言うのだそうだ。新曲「希望という名の光」は2月25日深夜のナインティナインの「オールナイトニッポン」では映画用の5.1サラウンド・ヴァージョンをオンエアしたが、フルサイズは本日初オンエアとなる。ミュージック・ビデオにはナインティナインの岡村隆さんが出演しているそうだ。

・GRADUATION DAY
フォー・フレッシュメンの1956年のヒット曲「GRADUATION DAY」をビーチボーイズがカヴァー。1964年のライヴ・アルバム『CONCERT』に収録されている。コーダのところで"GRADUATION DAY"と歌ってるのはデニス・ウィルソンで大受けするというオチがついている。

・(THAT'S) HOW LONG
グレッグ・ギドレーはセントルイス生まれのシンガー・ソングライター。ナッシュビルを中心にソングライターとして活躍していたときに、デモ・テープの声の良さを見込まれてソロ・アルバムを1982年に発売。コロムビアから出た『OVER THE LINE』は彼唯一のソロ・アルバム。このアルバムに収録されているのが「(THAT'S) HOW LONG」。ドラムスはタツローさんの好きなジェームス・ストラウド。

・エフェクター
リスナーからの質問で「ファンクラブ会報に載っていたスタジオ風景の写真で山下さんの足下にあるエフェクター3個はどのメーカーの何ですか?」。
ケンタウルスというブースターとサンズアンプというブースター、それにボスのコーラスとタツローさん。

・HOW CAN I PUT OUT THE FLAME
キャンディ・ステートンはアラバマ出身のサザンソウルの偉大なる女性シンガー。クラレンス・カーターの元奥さん。「HOW CAN I PUT OUT THE FLAME」は1970年のシングル「STAND BY YOUR MAN」(タミー・ワイネットのカントリーのカヴァー)のB面。シングル・オンリーなのでモノラル。ドラムはロジャー・ホーキンス。

・LET ME DOWN EASY
2月28日放送でアイズリー・ブラザーズの1976年のアルバム『HARVEST FOR THE WORLD』から「LET ME DOWN EASY」をオンエアしたところ津波情報が途中で入った。もう一回聴かせてほしいというリクエストに応えて。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/77afafaffbf6e0973572b828c5cdf70b

・尊敬できる人
リスナーからの質問で「先週の放送で、諸先輩方に尊敬できる方がたくさんいる、と話されてましたが、例えばどんな方がいらっしゃいますか?」。
有名な人はいないそうで市井の、例えば地方局のプロデューサーとか出版業界に務めている方なのだそうだ。タツローさんは有名人が嫌いなんだとか。「市井に行きている人のライフスタイルを学ぶといいましょうか。いわゆる正義の味方って好きじゃなくて、清濁合わせ飲むといいましょうか、そういう世の中の必然に沿って生きている人のライフスタイルを規範にしようと思ってます」とタツローさん。物を作る人で尊敬できる人はジャニー喜多川さんなのだとか。本当の意味でのプロデューサー、クリエイターだと思ってるという。

・JESUS GAVE ME WATER
ゴスペル・カルテットにリクエスト。リード・ヴォーカルにコーラスが付いてゆくジュビリー・スタイルの神髄、ファイブ・ブラインド・ボーイズ・オブ・ミシシッピの「JESUS GAVE ME WATER」。ファイブ・ブラインド・ボーイズ・オブ・ミシシッピは盲目の黒人男性5人組。リード・ヴォーカルのアーチー・ブラウンリーが三十代という若さで亡くなって50年なのだそうだ。

・ALL I WANT FOR CHRISTMAS (IS MY TWO FRONT TEETH)
リスナーからの質問で「J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に黒人女性歌手エステル・フレッチャーの[リトル・シャーリー・ビーンズ]というレコードが出てくるが実在するのでしょうか?」。
十年ほど前に同じ質問があったとタツローさん。そのとき調べたら、1930年代の歌手としてエステル・フレッチャーは実在したが、「リトル・シャーリー・ビーンズ」という曲は作者の創作だという結論に達したのだとか。その後、奈良女子大学大学院人間文化研究科助教授の竹内康浩さんが「ライ麦畑のミステリー」という著書で「リトル・シャーリー・ビーンズ」について論じていることがわかった。その中で「リトル・シャーリー・ビーンズ」は創作だがモデルとなる曲があり、それは1948年のスパイク・ジョーンズのミリオン・セラー「ALL I WANT FOR CHRISTMAS (IS MY TWO FRONT TEETH)」で、クリスマスにほしいのは前歯二本、という内容のこの歌を叩き台にしているのではないかとされている。
スパイク・ジョーンズは冗談音楽のプレイヤーでクレイジー・キャッツに大きな影響を与えている。「ALL I WANT FOR CHRISTMAS (IS MY TWO FRONT TEETH)」は前歯が二本折れちゃったので"TEETH"がうまく発音できないというコミック・ソング。

・HAPPY GATHERING DAY (CM SIZE 60 sec)
4月14日発売の新曲「希望という名の光」のカップリング。ケンタッキー・フライドチキン40周年のキャンペーン・ソング。今回はCMサイズ。フル・ヴァージョンは来週オンエア予定。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月21日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #035

2010年03月10日 | Motoharu Radio Show

2010/03/09 OnAir - 2nd. Week
01.Carole King:So Far Away
02.James Taylor:Mud Slide Slim
03.Wilco:You Never Know
04.Tom Petty & The Heartbreakers:Learning to Fly (Live At Bonnaroo Music and Arts Festival, Tennessee)
05.佐野元春 and The Hobo King Band:恋しいわが家
06.Jeff Beck:You Know What I Mean
07.Sheryl Crow:All I Wanna Do
08.Jackson Browne:Time the Conqueror
09.Jamie Cullum:Mind Trick
10.Melody Gardot:Over the Rainbow
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・春の来日アーティスト特集

・So Far Away
キャロル・キングとジェームス・テイラーの共演が4月中旬に東京、横浜で行われる。

・Mud Slide Slim
ジェームス・テラーの「Mud Slide Slim」にはキャロル・キングがピアノとコーラスで参加している。キャロル・キングとジェームス・テイラーを結びつけた曲といえば「You've Got A Friend」で、1971年、当時29歳のキャロル・キングが親友のジェームス・テイラーのために作った曲。この曲が全米で大ヒットしてジェームス・テイラーはグラミー賞を授賞した。一方のキャロル・キングも同じ年にリリースしたアルバム『Tapestry』が大ヒットして、彼女もグラミー賞を受賞した。
1970年代の初めといえば多くのシンガー・ソングライターが次々と登場した。ジャクソン・ブラウン、ランディ・ニューマン、ジョニ・ミッチェル、ローラ・ニーロ、ジェシ・コリン・ヤング、ドン・マクリーン、ジム・クロウチ、エリック・アンダーソン、トム・ウェイツなどがデビューしている。

・You Never Know
ウィルコの新しいアルバムから。4月下旬に東京、大阪の公演が決まっている。ウィルコにとって初めての単独来日公演となる。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月3月の「3PICKS!」はスモーキー・ロビンソン & ザ・ミラクルズ『Depend on Me: The Early Albums』、トム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズ『The Live Anthology』、そしてビーチ・ハウス『Teen Dream』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はトム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズの『The Live Anthology』。

・トム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズ
トム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズの『The Live Anthology』は1978年から2007年まで彼らの30年に渡るライヴ・パフォーマンスが記録されている。CD4枚組のボックス・セットの他にデラックス・ヴァージョンがあり、5枚のCD、2枚のDVD、Blu-Rayフォーマットのディスク1枚とアナログ盤が付いていて全部で9枚組という豪華なボックス・セットも出ている。トム・ペティは現在60歳。アメリカ、フロリダ州出身のミュージシャン。1970年代からライヴ活動とレコード・リリースを続けている。アメリカではシンガー・ソングライターとしての評価はかなり高い。1980年代にはボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、ロイ・オービソンと一緒にトラヴェリング・ウィルベリーズという覆面バンドを結成してヒットした。『The Live Anthology』から「Learning to Fly (Live At Bonnaroo Music and Arts Festival, Tennessee)」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「NGOナマケモノ倶楽部」。1999年から動物のナマケモノのようにエネルギーをできるだけ使わないスローな生き方を提唱してきた。今力を入れてるのは「アンペア・ダウン・プロジェクト」。家庭の消費電力を下げることで電気代をカットすると共に発電量やCO2の削減にも繋げていこうとウェブサイトやワークショップで呼びかけている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・恋しいわが家
2004年のアルバム『THE SUN』から。

・You Know What I Mean
ジェフ・ベックは4月の上旬から中旬にかけて名古屋、大阪、兵庫、東京での公演が決まっている。
「僕が最初に聴いたジェフ・ベックのアルバムは1975年に出た『Blow by Blow』というアルバム。全曲ジェフ・ベックのギター・プレイが中心となったインストゥルメンタル・アルバムです。初めてこのアルバムを聴いたときはロックでもなくジャズでもなく何か新しい感じがしました。このアルバムが出た'70年代前半の頃というと、例えばハービー・ハンコック、マイルス・デイヴィス、そしてチック・コリア。そうしたジャズの人たちがロック的なアプローチをはじめていた頃です。当時そうした音楽をクロスオーバーと言ってました。そして一方ロックの側からジャズにクロスオーバーしたのがこのジェフ・ベックです。1975年に出た『Blow by Blow』というアルバム。このアルバムが正にその後のフュージョン・サウンドの先駆けとなりました」と元春。

・All I Wanna Do
シェリル・クロウとジャクソン・ブラウン、米国を代表するソングライターが来日している。9日は広島での公演だった。

・Time the Conqueror
シェリル・クロウとジャクソン・ブラウン、本国でジョイントすることはあるのでしょうかと元春。

・Mind Trick
ジェイミー・カラムは4月上旬に東京と大阪でライヴが決定している。

・ツイッター
「さて、モトハル・レイディオ・ショウは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

「しかし、このツイッターという呼び方なんですけれども、正確にはどう発音したらいいのでしょうか。以前僕は番組でトゥイッターと言っていたらリスナーの方から変じゃないかという小さなご指摘がありました。調べてみるとネット上ではみんなツイッターと言ってますけれども、米国の友人はトゥイターと言ってます。でNHKのアナウンス部にどうしたらいいのか尋ねたら、日本ではツイッターと発音するのが妥当ではないかと、そんな答えをもらいました。ということで何となく腑に落ちないままモヤモヤしているのですけれど、今後は一応ツイッターと統一したいと思います。モトハル・レイディオ・ショウ・ツイッターのお知らせでした」と元春。

・Over the Rainbow
メロディ・ガルドーは3月中旬に東京で一夜限りのプレミアム・ライヴがあるそうだ。
「ナイス&スムーズな歌声が素晴らしいです」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

「さて今月3月、僕はレコーディング・アーティストとしてデビューして30周年目を迎えることになりました。改めてこれまでの僕の活動を支えてくれたリスナーのみなさん、ファンのみなさんに感謝したいです。どうもありがとう。それにちなんでモトハル・レイディオ・ショウ、番組のほうも何か楽しい特集を組んでみたいと思ってます。今考えているのは僕がデビューした1980年のヒット曲の特集。リクエストなどがありましたら番組のほうまで送ってください。また僕のデビュー曲アンジェリーナにちなんでエンジェルにまつわる曲の特集。そうしたものも楽しいかなと思ってます。ほかにもあのアーティスト、このアーティストのデビュー曲特集。僕と同じデビュー30周年を迎えるアーティストとの特集など盛りだくさんの内容でいってみたいと思います。みなさんからは是非僕のデビュー30周年に向けたメッセージ、コメントなどをいただけるとうれしいです」と元春。
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Sunday Song Book #909

2010年03月07日 | Sunday Song Book

<03月07日プレイリスト>
[タイガー(虎)で棚からひとつかみ]
FOREVER MINE/山下達郎 "花鳥風月集" '10("SONORITE" '05)
TIGER MAN/RUFUS THOMAS '53
TIGER IN YOUR TANK/MUDDY WATERS "AT NEWPORT" '60
RIDING THE TIGER/PHYLLIS HYMAN "GODDESS OF LOVE" '83
TIGER IN THE RAIN/MICHAEL FRANKS "TIGER IN THE RAIN" '79
PAPER TIGER/SUE THOMPSON '65
TANKにタイガー/子供ばんど "120% PURE" '86
人生の扉/竹内まりや "花鳥風月集" '10("DENIM" '07 "EXPRESSIONS" '08)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
4月14日発売の新曲「希望という名の光」の先にまた曲のオファーが入り、現在曲書きの最中なのだとか。番組は前倒しで収録しているという。

・タイガー(虎)で棚からひとつかみ
寅年にちなんで今週は「タイガー(虎)で棚からひとつかみ」。1月からずっと仕込みをしていたがレコーディングがありできなかったという。本当は1月に特集したかったそうだ。干支にちなんだ特集ははじめてだとか。

・FOREVER MINE
ワーナーミュージック・ジャパンの創設40周年を記念してコンピレーション・アルバム『花鳥風月集』が3月3日にリリースされた。現在所属している14アーティストの2000年代のヒット曲全15曲が収録されているが、タツローさんは今年発売予定のアルバムに「ずっと一緒さ」と「僕らの夏の夢」を収録するため、先に今回のコンピレーションにその2曲を入れられず、代わりに「FOREVER MINE」が選ばれた。2005年のアルバム『SONORITE』に収められたシングル。
『花鳥風月集』の初回生産分には特典として、秋に行われるワーナーミュージック・ジャパンの創設40周年を記念したライヴ・イベントの応募券が封入されているそうだ。

・TIGER MAN
ルーファス・トーマスの1953年、サン・レーベルでのレコーディング作品。この曲でギターを弾いてるジョー・ヒル・ルイスがこの曲の作曲者。後にエルヴィス・プレスリーがカムバックのときにカヴァーして、そのヴァージョンのほうが知られている。

・TIGER IN YOUR TANK
ウィリー・ディクソンが作曲したマディ・ウォーターズ作品。性愛のメタファーに満ちた曲だが、もともと「TIGER IN YOUR TANK」というのはエッソのガソリンのコピーだったそうだ。シングル・ヴァージョンよりも今回紹介したアルバム『AT NEWPORT』に収録された1960年のニューポート・フォーク・フェスティバルのライヴ・ヴァージョンのほうがいいとタツローさん。

・RIDING THE TIGER
女性R&Bシンガー、フィリス・ハイマンの1983年のアルバム『GODDESS OF LOVE』に収録された「RIDING THE TIGER」は、シングル・カットされて全米ソウル・チャート30位になった。プロデュースド・バイ・ナラダ・マイケル・ウォルデン。女性から見たタイガーで、やはり性愛のメタファーとして使われている。タイガーはまさしく肉食動物なのでに肉食系のニュアンスとして使われることが多いとタツローさん。聞くところによるとフィリス・ハイマンはこの曲があまり好きではなかったらしい。

・出身地、スーツ
リスナーからの質問で「タツローさんはどこで生まれてどこで育ったのですか? タツローさんはスーツと名のつくものは持ってるのですか?」。
東京の池袋で生まれて池袋で育ったとタツローさん。スーツ当然持ってるが、年を取ってきて体型が変わってきたので、少しずつ作り直したりしているそうだ。

・TIGER IN THE RAIN
マイケル・フランクスの1979年のアルバム『TIGER IN THE RAIN』のタイトル曲。プロデュース&アレンジド・バイ・ジョン・サイモン。

・ニュー・シングル「希望という名の光」
4月14日発売のニュー・シングル「希望という名の光」は岡村隆さんと松雪泰子さんが主演する映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』(4月24日公開)の主題歌。カップリングはケンタッキー・フライドチキン40周年のキャンペーン・ソング「HAPPY GATHERING DAY」。来週3月14日にオンエアを予定しているそうだ。

・SUNDAY SONG BOOK 900回番組記念ステッカー
「SUNDAY SONG BOOK」が1月3日に900回を迎えたことを記念して、900名のリスナーに番組記念ステッカーをプレゼント。今週末3月13日の消印まで有効。今回はメールでも受け付けていてアドレスはtatsuro@tfm.co.jp。

・歴史上の人物
リスナーからの質問で「タツローさんが今までの人生の中で影響を受けた歴史上の人物がいたら教えてください」。
本に書かれた伝記がどれくらい信憑性があるのか疑問に思ってるので、歴史上の人物で尊敬する人物や目標とする人物はいないとタツローさん。実際に生きて、自分の目の前にいる人間を想定することにしているそうで、諸先輩方に尊敬できる方がたくさんいるそうだ。偉人や伝記はあまり好きでないという。

・PAPER TIGER
カントリー系の女性シンガー、スー・トンプソンのヒット曲。1965年に全米25位となった。シャッフル・ビートの1曲。奇才ジョン・D・ラウダーミルクの作曲。

・TANKにタイガー
子供ばんどの1986年のアルバム『120% PURE』に収録された曲で、明らかにマディ・ウォーターズの「TIGER IN YOUR TANK」にインスパイアされた1曲。

・人生の扉
ワーナーミュージック・ジャパンの創設40周年を記念したコンピレーション・アルバム『花鳥風月集』のラストに収録されている。2007年のアルバム『DENIM』収録曲。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月14日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #034

2010年03月03日 | Motoharu Radio Show

2010/03/02 OnAir - 1st. Week
01.Simon & Garfunkel:The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)
02.Smokey Robinson & The Miracles:You've Really Got a Hold On Me
03.The Miracles:Shop Around
04.Smokey Robinson & The Miracles:Whatever Makes You Happy
05.Jesse Ed Davis:Crazy Love
06.佐野元春:週末の恋人たち
07.Tom Petty & The Heartbreakers:Breakdown (Live At the Forum, Los Angeles)
08.Ron Sexsmith:Hands of Time
09.Nikki Yanofsky:Flyin' Home
10.Alanis Morissette:Hand In My Pocket
11.Sarah McLachlan:World On Fire
12.Diana Krall:Everytime We Say Goodbye
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)
「59番街の橋」はサイモン&ガーファンクルがニューヨーク、イースト・ヴィレッジのクィーンズ・ボロー・ブリッジの風景を歌った曲で、"もっとゆっくり歩こう 何かごきげんなことを探そう"と歌っている。リスナーからのリクエスト。

・You've Really Got a Hold On Me
スモーキー・ロビンソン & ザ・ミラクルズの初期な貴重なトラックを二枚組にまとめたコンピレーション・アルバム『Depend on Me: The Early Albums』から。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月3月の「3PICKS!」はスモーキー・ロビンソン & ザ・ミラクルズ『Depend on Me: The Early Albums』、トム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズ『The Live Anthology』、そしてビーチ・ハウス『Teen Dream』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はスモーキー・ロビンソン & ザ・ミラクルズの『Depend on Me: The Early Albums』。

・スモーキー・ロビンソン & ザ・ミラクルズ
Depend on Me: The Early Albums』はミラクルズが1961年から1963年にかけてリリースした最初の5枚のアルバム、それにアルバム未収録曲や、貴重なシングル・ヴァージョンが収録されたコンピレーション・アルバム。
「個人的には'60年代中盤以降のとてもスウィートなミラクルズも好きなんですけれども、このレコードで聴ける初期のドゥーワップ、そして若いスモーキー・ロビンソンの声、とても魅力的です」と元春。
「You've Really Got a Hold On Me」は後にビートルズがカヴァー。ボブ・ディランはスモーキー・ロビンソンを最高のソングライターだと言っていた。スモーキー・ロビンソンのメロディ、リリック、そして独特の節回しを持った歌い方は後の新しいミュージシャンに与えた影響はとても大きかった。
「そうですね。僕が好きなミラクルズの曲。たくさんありますけれども、詞が面白いなと思うのはShop Aroundという曲。お母さんが年頃の息子にアドバイスしています。"あなたはもうすぐ大人になる。世の中にかわいいコはたくさんいるけれど、本当に愛してくれるコが見つかるまで、いろいろなコと付き合ったほうがいいわよ"。本当にその通りですよね。年頃の男の子がいるお母さん、是非息子にこのアドバイスを送ってあげてください。きっと感謝されると思います」と元春。
Depend on Me: The Early Albums』から「Shop Around」と「Whatever Makes You Happy」。

・Crazy Love
リスナーからのリクエスト。オリジナルはヴァン・モリソン。

・週末の恋人たち
ひなまつりにちなんで。
「自分で言うのも変なんですが、ちょっとロマンティックなこの曲。'80年代大滝詠一プロデュース『ナイアガラ・トライアングル VOL.2』に収録したレコードです」と元春。
番組のウェブサイトにあるMRS STREAMSでは、モータウンに影響を受けた曲で、スモーキー・ロビンソンがプロデュースしたメリー・ウェルズの「My Guy」のフレーズの一部を曲の中に織り込んだと話している。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「ブックアラウンド代官山」というプロジェクト。2006年から東京、代官山の街を中心に本や雑誌のリユース活動を行っている。おしゃれなカフェやヘアサロンなどが集まる代官山。それぞれのお店においてある本や雑誌を捨てずに、また別のお店へと循環させていこうという取り組み。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Breakdown (Live At the Forum, Los Angeles)
最近出たトム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズの4枚組のライヴ・アンソロジー『The Live Anthology』から。
「4枚組全48曲。とても聴きごたえのある素晴らしいライヴ・アンソロジーです。番組では来週の3PICKS!でこの作品を取り上げたいと思います。是非楽しみにしていてください」と元春。

・Hands of Time
番組後半は先頃閉会したバンクーバー・オリンピックにちなんでカナダのシンガーの特集。
ロン・セクスミスはカナダ、オンタリオ出身のソングライター。
「素晴らしいメロディ・メーカーですよね。僕も好きなシンガー・ソングライターのひとりです」と元春。

・Flyin' Home
バンクーバー冬季オリンピックの開会式の式典で一際注目を浴びていたのが16歳のシンガー、ニッキー・ヤノフスキー。式典ではカナダの国歌を歌った。彼女は十代でエラ・フィッツジェラルドのトリヴュート・ライヴを行ったそうだ。後にジャズの名門レーベル、バーブから史上最年少の歌手としてデビュー。最近出たアルバムから「Flyin' Home」。
「あぁ素晴らしいスキャットですね。聴いていて楽しくなります。このレコーディングをしたときは12歳だったとのこと。正にカナダの美空ひばりと言っていいと思います」と元春。

・Hand In My Pocket
リスナーからのリクエスト。
「カナダ出身のアーティストといえば思いつくのはニール・ヤング、k.d.ラング、ジョニ・ミッチェル、ザ・バンド、アラニス・モリセット、ほかにもたくさんいます」と元春。

・World On Fire
カナダ出身の女性シンガーといえば元春の場合サラ・マクラクランなのだという。バンクーバー冬季オリンピックの開会式の式典にも出演していた。

・あなたが大人になったと感じた瞬間
リスナーから「映画のちょっとしたワンシーンでほろっと涙が落ちたとき。実は大人になるとこんなにも涙もろくなると知らなかったんですよね。元春はどうですか?」というコメント。
「僕はちょっと恥ずかしいんですが、子どもの頃から涙もろい体質でした。逆に大人になってからはしっかりしてきています、と思います」と元春。

・Everytime We Say Goodbye
カナダが誇る素晴らしいシンガー、ダイアナ・クラール。現在はエルヴィス・コステロと結婚して双子の母親となった。最近のアルバムの中からコール・ポーターの名曲を歌っている。曲の中ではこんなふうに歌っている。"あなたとさよならするときは いつもちょっとだけ死んでしまう あなたとさよならすると いつもちょっとだけどうしてと思う 音楽がメジャーからマイナーに変わってしまうような ちょっとだけ変な感じ あなたとさよならするときは いつもそう"

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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