佐野元春 Billboard Live 'Smoke & Blue'(12/05/16)

2012年05月30日 | 佐野元春

5月16日にビルボードライブ大阪で行われた
佐野元春 and The Hobo King Band Billboard Live 'Smoke & Blue'を聴きに行きました。
個人サイトにライヴに関する文章をアップしました。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/

元春と雪村いづみさんの共演は昔子どもの頃に見たテレビ番組「ラブラブショー」みたいだと思いました。
でも実はあんまりその番組のことを覚えてなかったりします。
最初に芸能人のカップルが出てきて、
「ふたりだけの ふたりのための ラブラブショー」みたいな歌を歌って、
司会は芳村真理さんだったかな、出演者は他にもいたような気がします。
で、なんか和やかに番組は進行していたような。
あの番組は何だったんだろうな。
毎週新しいカップルが出てくるから、プロモーションをかねた「やらせ」だったんでしょうかね。
子どもだったんでよくわかりもしないで見てたんでしょうね。
まぁ、そんなことを考えながら雪村いづみさんを見てました(笑)。

だから僕の中で雪村いづみさんというのは古い時代の歌謡界の歌い手という認識なんでしょう。
元春との接点が見出せないままでした。
一方で「ケ・セラ・セラ」のデュエットはいいものを見せてもらった感じがしました。
そんなことを書いてます。
よろしくお願いします。
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Sunday Song Book #1024

2012年05月27日 | Sunday Song Book

2012年05月27日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. 一本の音楽 / 村田和人 "ひとかけらの夏" '83
2. RAVE ON / BUDDY HOLLY '58
3. I STARTED A JOKE / THE BEE GEES "IDEA" '68
4. WE NEED SOME MONEY / CHUCK BROWN & THE SOUL SEARCHERS '84
5. DON'T FIGHT THE FEELING / GEORGE KERR '89
6. OH NO I STILL LOVE HER / THE QUOTATIONS '64
7. IT'S A CRYIN' SHAME / GAYLE McCORMICK "GAYLE McCORMICK" '71
8. 夏への扉 / 山下達郎 "ライド・オン・タイム" '80
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■内容の一部を抜粋
・近況
「先週は金環日食とか東京スカイツリーとか、いろんな賑やかな話題が東京をかけめぐっておりましたがですね、わたしは、そんなことも知らなげにひたすら曲書きでございます。うんうんやっております(笑)。今週末まで曲を書いてデモを作るという作業でございます。なんか口調が少し沈んできましたがですね。頭がくたびれて(笑)、身体を動かさないのでなまってしまって、いろいろありますがですね」と達郎さん。

・一本の音楽
村田和人さんのムーン・レーベル時代のカタログがSHM-CD、紙ジャケ、完全限定、ニュー・リマスターで5月23日に発売された。その中から達郎さんが全面的にプロデュースと編曲した1983年のセカンド・アルバム『ひとかけらの夏』からシングル・カットされた「一本の音楽」。

・リクエスト特集
先週、先々週に引き続いてリクエスト特集。
「5月はもう全部リクエストでお届けします。そのあいだに新しい曲を書いております」と達郎さん。

・RAVE ON
バディ・ホリーの1958年のヒット・ソング「RAVE ON」。
実はカヴァー・ソングなんだが今やもうバディ・ホリーのオリジナルの感すらする。

・I STARTED A JOKE
5月20日にロビン・ギブの訃報が届いた。この間、ドナルド・ダック・ダン、チャック・ブラウン、ドナ・サマー、ロビン・ギブと訃報が相次いでいる。訃報ばかりで一週間が終わりそうな感じで、それでは番組が湿っぽくなると達郎さん。リスナーからいちばん反応があったのはロビン・ギブ。ビージーズへのリクエストはバラけているものの、達郎さんがいちばん多いと思った曲が「I STARTED A JOKE」。1968年全米6位。イギリスではシングル・カットされてない。日本でも大ヒットした。達郎さんが高校生の頃。

・WE NEED SOME MONEY
ドナ・サマーにも多くの反応があったもののあんまり達郎さんの専門ではないそうだ。それよりもチャック・ブラウンの訃報のほうがインパクトがあったそうだ。チャック・ブラウンはワシントンでゴーゴーのスタイルを確立した偉大なR&Bのシンガー。1984年、全米ソウル・チャート26位の「WE NEED SOME MONEY」。

・ドナルド・ダック・ダン
ブッカー・T & ザ・MG'Sのベーシスト、ドナルド・ダック・ダンは5月13日に亡くなった。リスナーから「ダック・ダンの曲の中で達郎さんがいちばんかっこいいと思う曲を」というリクエスト。ダック・ダンのベースというと「IN THE MIDNIGHT HOUR」か、でもベースの真骨頂といえば「DOCK OF THE BAY」と達郎さん。今週はかけられないが何週間かしたらオンエアしたいとのこと。

・DON'T FIGHT THE FEELING
ジョージ・カーが'80年代に作ったハーバーライトというレーベルから1988年にソロ・アルバム『LOVE, LOVE, LOVE』を出した。リスナーからのリクエストはこのアルバムの中の曲だったが、同時期に出た12インチ・シングルからの曲はアルバムには入ってない。P-VINEから出たCDには全部まとめて入ってるのでその中から1989年の「DON'T FIGHT THE FEELING」。

・ベタリク
6月下旬までレコーディングのスケジュールなので来週も引き続きリクエスト特集。新しいリスナーが増えてるので6月は「ベタリク」をやりたいそうだ。ビートルズ、カーペンターズといったベタな曲へのリクエストも併せて募集してるとのこと。

・OH NO I STILL LOVE HER
達郎さんのコンサートでは開演前に客入れBGMとして30数年間ドゥーワップを使っている。リスナーから今回の客入れBGMのドゥーワップにリクエスト。クオーテーションズは白人のドゥーワップ・グループ。'60年代の頭から活動している。1964年の「OH NO I STILL LOVE HER」はヘレン・ミラーとハワード・グリーンフィールドの共作。今回のツアーでは開演ちょっと前にかかる曲なので記憶に残ってる人も多いのではと達郎さん。達郎さんにとってドゥーワップはヒーリング・ミュージックなので開演前の30分に会場のBGMにしておくと心が落ち着いてコンセントレーションが保てるのだそうだ。家にあるシングルなどをかき集めて、むかしはカセットだったが今はCD-Rに焼いて、最近はリマスタリングをしているそうだ。

・IT'S A CRYIN' SHAME
ゲイル・マコーミックは白人の女性シンガー。とてもソウルフルな歌い方をする人。スミスというグループのリード・ヴォーカルだったが1971年にソロになった。ランバート & ポッターのプロデュースでソロ・アルバム『GAYLE McCORMICK』を出した。2008年に待望のCD化。その中からランバート & ポッターが書いた「IT'S A CRYIN' SHAME」。

・ステージ・セット
リスナーからステージ・セットへの質問。
ステージ・セットは大体2000人前後の多目的ホールにちょうど合うようにセットを作ってるそうだ。横幅を間口というが、そうした間口を上手いこと調節して、何処に行ってもセッティングされるように、ちょうどいい具合に設計されているとのこと。「ただ秋田と山形はですね、セットが乗らないので3階建てが2階建てになっちゃったり、うしろの背景のものがなかったりですね、いろいろと不便があります。もうちょっといいホールになればなぁと思いますがですね」と達郎さん。

・夏への扉
季節柄「夏への扉」にリクエストが集まってるそうだ。1980年のアルバム『RIDE ON TIME』から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月03日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #115

2012年05月24日 | Motoharu Radio Show

2012/05/22 OnAir - Extra Week - 特集:ナイアガラDJトライアングル特別編
R.E.M.:Superman
Donovan:Sunshine Superman
石原裕次郎:男の友情 背番号3
Simon & Garfunkel:At the Zoo
Harry Nilsson:The Puppy Song
小坂一也とワゴンマスターズ:テディ・ベア
Michel Legrand:The Summer Of '42
大滝詠一:Water Color
渋谷のり子:銀座化粧
佐野元春:彼女はデリケート
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■内容の一部を抜粋
・ナイアガラDJトライアングル特別編
今年お正月の特別番組「ナイアガラDJトライアングル」は大瀧詠一さん、杉真理さん、そして元春がDJバトルを繰り広げるという企画だった。今回はそのアウトテイク。

・お題「ヒーロー」
元春の世代のヒーローは鉄腕アトム。そして少し古いがスーパーマン。ヒーローとは「自分のためにじゃなくて誰かの為に献身する。これがヒーローに共通するものなのかなって。そういう精神を持ったところに僕たちは共感するんじゃないかななんて思うんですね」と元春は話す。元春の選曲はR.E.M.の「Superman」。R.E.M.は昨年残念なことに解散してしまったが、フォーク・ロックな感じかあってずっとフォローしていたと元春。永遠のカレッジ・バンドなところもあり好きだったとか。
杉真理さんも同じくスーパーマンがヒーローなんだそうだ。ちょっとサイケなヒーローということで選曲はドノヴァンの「Sunshine Superman」。実は元春もこの曲を考えてたそうだ。この曲には当時セッション・ギタリストだったジミ・ペイジが参加している。
大瀧さんはふたりと世代が違うということで選曲は「男の友情 背番号3」。ヒーローといえば背番号3しかないと大瀧さん。この曲は「リミックスというか、サンプリングで後で入れたヴァージョンなんですよ。だからちょっと派手な音になってましたけれどね」と大瀧さん。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・お題「動物」
元春の選曲はサイモンとガーファンクルで「At the Zoo」。子供の頃は動物園に行くのが好きだったけれど大人になってからは複雑な気持ちになっちゃうと元春。
大瀧さんによるとシンコー・ミュージックの草野さんはポール・サイモンがイギリスで貧乏生活を送っていた頃、アメリカに帰る旅費がないということだったので資金援助したらしい。その縁で出版できたという噂話を小耳にはさんだという。草野さんは麻雀がすごくて勝負師なんだとか。アバなんかも二束三文のときに見つけてきた。鼻が利くんだそうだ。
杉真理さんはピカデリーサーカスの頃に草野さんと一緒に食事をしたことがあるという。漣健児さんなんだと思うと緊張したらしい。
草野さんはアメリカン・ポップスに日本語の歌詞をつけたことで知られる。ペンネームは漣健児。勝手に日本語の歌詞をつけていたので、あるときアメリカに呼ばれたとか。著作権違反で捕まると思い覚悟して渡米。そこで著作権ビジネスの新しい展開を覚えて帰ってきたそうだ。
杉さんの選曲は「子犬の歌」という邦題がついたニルソンの「The Puppy Song」。ポール・マッカートニーがプロデュースしたメリー・ホプキンのアルバム『ポストカード』にこの曲が入ってて作者を調べてニルソンにたどり着いたとか。はっぴいえんどの「外はいい天気」を聴いたとき、杉さんの好きなニルソンの感じがしたという。大瀧さんによると1968年頃にビクター出版のスタッフからニルソンの一枚目と二枚目を渡されて曲作りの参考にしてと言われたらしい。
大瀧さんの選曲は小坂一也さんの「テディ・ベア」。動物ということでアニマル、そこからアニマルズの「朝日のあたる家」を連想して、そこからバリー・マンとシンシア・ワイルの「朝日のない街」。山本薩夫監督が同タイトルの映画を作っていて、その映画にエキストラで湯川れい子さんが出演。湯川れい子さんといえばエルヴィス。エルヴィスといえば「ハウンドドッグ」。ドッグだからお題に合うがテディベアにしたとか。「テディベアは動物かどうかと言われれば自信ないんだよね」と大瀧さん。

・お題「映画」
元春の選曲はミシェル・ルグランの「The Summer Of '42」。はじめてのデートで観た映画『おもいでの夏』の主題歌。クライマックスでは主人公に感情移入して泣いてしまったという元春だが、その隣でガールフレンドはグーグー寝ていたという。「映画は一人で観るものだなとそのとき学びましたね」と元春。
映画で大事なのは色だと杉さん。「水のように透き通った色、お宝出しちゃうよ。おたから、オタカラ、ウォーターカラー! 大滝詠一!」と杉さん。
『Niagara Triangle Vol.2』20周年記念盤ではこの「Water Color」の歌詞が"予報通りさ ふられることは"となっていた。初出は"からかわれても"だった。大瀧さんによるとオリジナルに戻したとのこと。1982年当時は『ロンバケ』の「恋するカレン」に"ふられる"が出てくるので"からかわれても"にしたがそれは失敗だったと。
元春は「音楽的に見てみるとメジャー7thとマイナーが交錯していく。これはどっちかというとボサノバのマナーですよね。こういう曲をボサノバのアーティストたちにどんどんカヴァーしてほしい」と話す。杉さんはライヴで一度ボサノバ・タッチでこの曲を歌ったことがあるという。
大瀧さんは2007年から3年間、成瀬巳喜男監督の映画『銀座化粧』を研究して全ロケ地を当てる作業を行ったという。映画の主題歌は渋谷のり子さんの「銀座化粧」。CDになっておらずSP盤から板起こししたがスクラッチ・ノイズがひどすぎる。一番だけオンエア。この曲を選曲したのは由紀さおりさんをプロデュースしたアメリカのポートランドのバンド、ピンク・マルティーニの彼がジャパニーズ・ポップスのマニアで、この「銀座化粧」のSP盤を持ってるのでとのこと。

元春の「SOMEDAY」は大瀧さんのレコーディング現場を見学したことでサウンド・デザインして生まれたという。
杉真理さんの「NOBODY」ははじめてビートルズっぽい曲が書けた作品だったが、周りのスタッフは「昔のグループの影響じゃない。今の若い人には受けないよ」と言われていたらしい。でも大瀧さんからは「これ杉らしいから入れたほうがいいよ」と言ってもらって、好きなことをやることは楽しいし、自信持ってやれるし、いちばん成長に繋がることだなという大事なことを教わった、それが『Niagara Triangle Vol.2』だったと話す。
大瀧さんによると『Niagara Triangle Vol.2』はリバプール・サウンドをベースにして「彼女はデリケート」と「NOBODY」をキーポイントにしてということだったとか。『Niagara Triangle Vol.2』の話はまだパート2があるけれど、それはまた40周年のときにと大瀧さん。
元春は『Niagara Triangle Vol.2』と同時期にアルバム『SOMEDAY』のレコーディングを行なっていた。『Niagara Triangle Vol.2』に収録する曲として「彼女はデリケート」と「BYE BYE C-BOY」、もう1曲何がいいか悩んでいて大瀧さんに曲を聴いてもらったところ、フォーク・ロック調の「マンハッタンブリッヂにたたずんで」が選ばれた。でも本来だったらアルバム『SOMEDAY』に収録する曲だった。B面の3曲目に収録するつもりだったが、結局穴が開いたままリリースすることになった。結果としてはそれでよかったと元春。一方で大瀧さんはアルバム『SOMEDAY』を聴いて1曲目の「SUGARTIME」を聴いて、「うん、SUGARTIMEも欲しかったな」と言ったという。大瀧さんはアルバム『SOMEDAY』がヒットすると思っていたので『Niagara Triangle Vol.2』の中にアルバム『SOMEDAY』の予告編があったほうがいいと考えていたそうだ。

・彼女はデリケート
もともとはフェイドアウトで終わる曲だったが、大瀧さんの一言「ロックンロールはカットアウトだ」で無理矢理カットアウト・ヴァージョンを作ったという。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・再放送
5月29日火曜日午前10時から。

・次回放送
6月5日火曜日午後11時。
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Sunday Song Book #1023

2012年05月20日 | Sunday Song Book

2012年05月20日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. BLOW / 山下達郎 "レアリティーズ" '02('92)
2. TOO MANY FISH IN THE SEA & THREE LITTLE FISHES / MITCH RYDER & THE DETROIT WHEELS '67
3. I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU / HERB ALPERT & THE TIJANA BRASS "GOING PLACES" '65
4. GUESS I'LL NEVER UNDERSTAND / FRETCHER WALKER III '70
5. TRUE LOVE / RUDY COPELAND "RUDY COPELAND" '78
6. RETURN TO SENDER / OTIS BLACKWELL "THESE ARE MY SONGS!" '77
7. TWIST & SHOUT / THE ASTRONAUTS "ROCKIN' WITH" '64
8. 片想い / 山下達郎 "アルチザン" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
「私、ツアー終わりまして一週間経ちましたが、なんかもう一月くらい前の話のように(笑)、思います。改めまして昨年の11月からはじめました全国38ヶ所64本のツアー、無事に終了することができました。お出でくださいましたみなさま、心より御礼申し上げます。次はまた来年2013年にお目にかかりたいと思います。そのあいだにまたいろいろと仕事が(笑)、入ってきておりますのでですね」と達郎さん。
先週は掃除をしようと思っていたそうだが爪を傷めて、爪が触ると痛いので、あとCDの山、本の山に唖然として途方に暮れて、結局何にもしなかったそうだ。今週は曲のオファーが入ってきたので曲書きがはじまるという。

・リクエスト特集
サンデー・ソングブックに寄せられたリクエス・カードを3月まで遡って、先週に引き続いてリクエスト特集。

・BLOW
1992年のシングルで発表した「BLOW」。季節柄開放感のある曲をと達郎さん。

・TOO MANY FISH IN THE SEA & THREE LITTLE FISHES
ブルーアイド・ソウルのミッチ・ライダーが率いるデトロイト・ホイールズの「TOO MANY FISH IN THE SEA & THREE LITTLE FISHES」。1967年全米24位。プロデュースはボブ・クリュー。1965年のマーヴェレッツの曲「TOO MANY FISH IN THE SEA」と1939年にケイ・カイザーが全米NO.1に送り込んだ「THREE LITTLE FISHES」を掛けあわせてメドレー形式で歌われている。

・I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU
ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスの1965年の5枚目のアルバム『GOING PLACES』から「I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU」。邦題は「センチになって」。この曲は1936年のトミー・ドーシーのオーケストラのヒットで有名。トミー・ドーシーのテーマ・ソングで知られている。トミー・ドーシーのヴァージョンはひじょうにゆったりとしたバラード。それをアメルアッチのアレンジで。ドラムはハル・ブレイン。

・GUESS I'LL NEVER UNDERSTAND
フィラデルフィアの黒人シンガー、ロニー・ウォーカーがフレッチャー・ウォーカー・サードという変名で出したシングル「GUESS I'LL NEVER UNDERSTAND」。1969年の作品でロニー・ウォーカー自身の作詞作曲。リリースは1970年にパラマウントから。

・TRUE LOVE
ソロモン・バークのアルバム『DON'T GIVE UP ON ME』で印象的なキーボードを弾いてた盲目のキーボード・プレーヤー、ルディ・コープランド。1978年のソロ・アルバム『RUDY COPELAND』のプロデュースはラリー・ウィリアムス。当時、盲目のキーボード・プレーヤーということでスティービー・ワンダーのクローンとして売り出されることになる。アルバム・ジャケットもスティービーに見紛うばかり。今から思うとキャラが違ってるんじゃないかと達郎さん。そのアルバムの中からシングル・カットになった「TRUE LOVE」。作曲はジョニー・ギター・ワトソン。歌い方がジョニー・ギター・ワトソンと感じが似ている。この時代、ルディ・コープランドはジョニー・ギター・ワトソンのアルバムでキーボードをたくさん弾いていた。ちなみに達郎さんはソロモン・バークのアルバム『DON'T GIVE UP ON ME』で印象的なキーボードを弾いていたルディ・コープランドが、このルディ・コープランドだったということを最近になって知ったのだそうだ。

・ニュージーランド
ワーナーの香港の会長がニュージーランド人で、ツアーが終わったらニュージーランドの家に来てと誘われていたが、曲書きの仕事が入ってきて6月はそのレコーディングとなり、ニュージーランドどころではなくなったという。

・ライヴに関する質問 1
リスナーから「ギターの佐橋さんはドーナツ・ソングのときだけギブソンSGを弾いてらっしゃいましたがその理由は?」という質問。
ボトルネックでソロを弾くのでオープン・チューニングになっている。だからオープン・チューニングでチューニングされたギブソンSGを使ってるとのこと。確かなことは本人に訊いてみないとわからないが、たぶん「ボトルはギブソンですよ」と言うんじゃないかと達郎さん。

・ライヴに関する質問 2
リスナーから「キーボードの柴田さんはハモンド・オルガンを弾いてましたがレスリー・スピーカーが見当たりませんでした。ペアでひとつではないんでしょうか?」という質問。
ハモンド・オルガンはちゃんとあるそうだ。後ろに隠れて見えないだけで、音を聴けばハモンドの音がしてると思いますと達郎さん。

・カッティング・プレー
リスナーから「ギターのカッティングはどのギタリストを参考にしてるのですか? また弦の太さ、弦高やテンションの具合を教えてください」という質問。
カッティングはいろんな人を参考にしたが結局自分流になってるとのこと。最初はジェームズ・ブラウンのバンドのギタリストとかをコピーしたが35年もやってるうちに自分のタイム感とかになってきたそうだ。弦の太さは今は1.1か1.0かそれくらい。大体アーニーボールの1.1。弦高は低くて、今回のツアーでは「俺の空」でギター・ソロを弾くところでは、最初弦高の上がったギターに代えていたが、ブラウンのテレキャスターに音色がかなわないので、むりやりブラウンのテレキャスでやることになったとか。でもカッティングの弦高の、とても低い弦高でやってるので、ハイポジションになると音が出なくなったりして、ソロ向きではなかったんだとか。

・RETURN TO SENDER
オーティス・ブラックウェルは黒人の作曲家。エルヴィスの「ALL SHOOK UP」や「DON'T BE CRUEL」などたくさんの作品がある。1977年に出た自作曲を自ら歌ったアルバム『THESE ARE MY SONGS!』からエルヴィスに提供した「RETURN TO SENDER」。

・TWIST & SHOUT
アストロノーツはインストゥルメンタル・グループとして有名だが実はヴォーカルもやる。それもそのはずでこの人たちはカリフォルニアのサーフィン・バンドではなくて、コロラド出身の高校の先生と生徒で結成されたバンド。「TWIST & SHOUT」が収録された1964年のアルバム『ROCKIN' WITH』はまだCD化されてない。

・片想い
1991年のアルバム『ARTISAN』から。5月になるとこの曲にリクエストず集まる。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月27日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #114

2012年05月18日 | Motoharu Radio Show

2012/05/15 OnAir - 3rd. Week - 天体の不思議を胸に描いて
01.Jack White:I'm Shakin'
02.The Beach Boys:That's Why God Made the Radio
03.Regina Spektor:Don't Leave Me (Ne me quitte pas)
04.Rufus Wainwright:Out of the Game
05.The The:Slow Emotion Replay
06.Steely Dan:Bad Sneakers
07.The Beatles:Across the Universe
08.Fleet Foxes:Sun It Rises
09.佐野元春 & ボニーピンク:石と卵
10.Prefab Sprout:Andromeda Heights
11.Brian Wilson & Van Dyke Parks:Palm Tree and Moon
12.佐野元春:夏草の誘い
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■内容の一部を抜粋
・I'm Shakin'
リスナーからのリクエストでジャック・ホワイトの「I'm Shakin'」。
ホワイト・ストライプスを解散した後に出したソロ・アルバムから。

・That's Why God Made the Radio
'60年代からの伝説的なバンドのひとつビーチ・ボーイズ。デビュー50周年を記念してメンバーが集まった。
「それにしてもビーチボーイズの音楽が持ってる独特の幸せな感じというのは本当にマジックとしか言いようがありませんね。この新曲では音楽を支援してる世界中のラジオ局を称えています」と元春。

・Don't Leave Me (Ne me quitte pas)
リスナーからのリクエストでレジーナ・スペクターの「Don't Leave Me (Ne me quitte pas)」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月5月の「3PICKS!」はジェイソン・ムラーズ『Love Is A Four Letter Word』、カウンティング・クロウズ『Underwater Sunshine(Or What We Did On Our Summer Vacation)』、そしてルーファス・ウェインライト『Out of the Game』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はルーファス・ウェインライト『Out of the Game』。

・ルーファス・ウェインライト
アメリカ、ニューヨーク州出身のシンガー・ソングライター。現在38歳。これまで6枚のスタジオ盤を出している。もともとルーファス・ウェインライトの家族は言ってみれば音楽家族。お父さん、お母さんがミュージシャン。妹さん、親戚のおばさんもシンガーという家系。子どもの頃から一家でグループを組んでコンサート・ツアーを行なっていた。ルーファス・ウェインライトの音楽、幸運なことにデビュー・アルバムから高い評価を受けた。米国のローリングストーン誌でその年のベスト・アーティストに選ばれている。その音楽性はオペラとかミュージカル、特にクラシック音楽の影響が感じられる。一般的にソングライターと呼ばれる人たちは言ってみれば自分の人生を切り売りしているところがある。個性的な人生を歩んでるソングライターの歌ということであれば、ちょっと聴いてみようかなということになる。ルーファス・ウェインライトもその点では個性的であるといえる。彼は十代の頃に自分がゲイだということをカミングアウトしている。私生活でもつい最近、パートナーとのあいだにベイビーを授かったということ。ただそれが代理母を通じてのベイビーだということで話題になった。世の中の愛のかたちはそれぞれだといえる。ゲイ、レズビアン、ストレート、どんな関係であれポップ・ソングの中で語られる愛という普遍性、多分そこに大きな違いはないんじゃないか。そのことを含めてルーファス・ウェインライトの魅力的な音楽を新しいアルバム『Out of the Game』から聴く。「Out of the Game」。

・金環日食
リスナーから「5月21日は金環日食ですね。6月6日には金星が太陽の前を横切る金星日面通過という大イベントがあり、次回地球上のどこかで見られるのは2117年。なんか書いててうれしくなります。そこで月や太陽にまつわる選曲なんてどうですか」というコメント。
東京で金環日食が見られるのは江戸時代以来なんと173年ぶり。今回は日本全国で金環日食、部分日食が見られるというので楽しみにしたいと元春。

・Slow Emotion Replay
「曲のはじまりのブルース・ハープ、ジョニー・マーのギターが最高の一曲」というリスナーからのリクエストでThe Theの「Slow Emotion Replay」。

・Bad Sneakers
「ソウル・ミュージックを基調にいろんな音楽のエッセンスがクレオールしていてとても魅力。今の季節に聴きたいスティーリー・ダンの曲をリクエストします」というリスナーからのコメント。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「大地を守る会」。市場では流通しにくい無農薬野菜をより多くの人たちに消費してもらうための流通システムを提案している。

・天体の不思議を胸に描いて
番組後半は特集「天体の不思議を胸に描いて」。5月21日の日食にちなんで月や太陽にまつわる曲を集める。

・Across the Universe

5月21日は日食ということで東京では江戸時代以来実に173年ぶり。京都では282年ぶり。特に金環日食ということになると日本の多くの人たちにとってはじめて遭遇する天文現象。九州南部、四国の大部分、紀伊半島から本州の関東付近にかけて、この地域は中心食帯と呼ばれてて、この地域で金環日食を見ることができる。またそれ以外の地域では日本全国で部分日食を見ることができる。今回を逃すとまたずっと先のことになってしまうそうだ。

・Sun It Rises
・石と卵

日食というと古代の人たちは不吉なことが起こるんじゃないかと心配になった。普段明るく照らしてる太陽。それが急に姿を隠したらびっくりする。何か不吉なことが起こる前兆だと不安になるのも無理はない。ちなみにこの日食という現象を不思議なことではなく、ひとつの天文の現象として捉えていた古代人がいた。古代マヤ文明、そして古代中国。太陽と月の正確な運行を記録して日食や月食をかなりの精度で予測していたと言われている。今回5月21日、日本でも観測できる日食は時間帯でいうと朝6時頃から9時頃にかけて。ちょうど通勤、通学の時間帯。朝、空を見上げて日食を観測しようという方も多いだろう。気をつけたいのは直接太陽を見ると危険だということ。一番いいのは日食を観測する専用のサングラスをして目を守るのがいいと言われている。また太陽にカメラを向けるような撮影も目をやられるのでやめたほうがいい。特に望遠鏡や双眼鏡で見てはいけない。太陽の光はとても強いので日食を見るときには目を守りたい。

・Andromeda Heights
・Palm Tree and Moon

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・トーキョー・シックのモノラル・ミックス
「'80年代前半ぐらいまではステレオ・ミックスとは別にAM放送用にモノラルのミックスも作ってました。モノラルだとヴォーカルがグッと前に出てくるので、よりリスナーの耳を捉えるということですよね。今回は曲がこうしたジャズのサウンドなので'50年代にあったようなモノラルのミックスを再現してみました。気に入っていただければうれしいです。もちろんいいプレーヤーを持ってる方はステレオのサウンドのほうも楽しんでください」と元春。

・夏草の誘い
特集「天体の不思議を胸に描いて」。最後の曲はセルフ・カヴァー・アルバム『月と専制君主』から「夏草の誘い」。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1022

2012年05月13日 | Sunday Song Book

2012年05月13日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. ひととき / 山下達郎 "メロディーズ" '83
2. I LIKE DREAMIN' / KENNY NOLAN '76
3. LET ME BRING YOU UP / RON DANTE "BRINGS YOU UP" '69
4. JUNGLE WALK / THE RASCALS "THE ISLAND OF REAL" '72
5. I LOVE YOU MORE THAN YOU'LL EVER KNOW / BLOOD, SWEAT & TEARS "CHILD IS FATHER TO THE MAN" '68
6. CHEATERS NEVER WIN / TONY BORDERS '68
7. ずっと一緒さ / 山下達郎 '08
----------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「私、昨年の11月から、リハーサル期間含めますと7ヶ月に及びます、全国38ヶ所64本のツアー、無事に昨日終了しているはずでございます。昨日、一昨日、沖縄で最終公演でございました。本日は東京に戻り日ですが。なので今日も前倒しでございます。今日までが前倒しでございます。来週からは直近で録れることになります。ようやく64本終わりましてですね。終わりますとなんかあっという間という感じですが。まっ、終わってるはずでございます。まだ録ってるときは終わってませんので。無事に終わってることを祈りつつ。全国のみなさん、ライヴにお出でくださいましたみなさん、ありがとうございます。もう6ヶ月前にご覧になった方はもうはるか昔のことだとは思いますが。しょうがない、6ヶ月もかかりますと(笑)。今回本当に久しぶりにですね、約30年ぶりに津々浦々まわることができました。これでもまだ伺ってないところがありますがですね。日本は狭いようで広いものでございます。あと私、いわゆるホール・ツアーしかやらない人間なので(笑) 、アリーナ(笑) 、あの、でっかいところでやりませんですので、ちまちまこうやってまわるしかありませんが。それでも、なかなか、こうやって細かく行きましても、まだまだ訪れられない場所がたくさんございます。まっ、それは次回、次々回ということでお楽しみに。次は来年2013年にツアーをやりますので、それまで一段落でござます。これで私、ツアー終わりましたのでですね、ゆっくりしようと思いきや、仕事が(笑) 、入ってきたんですね、これがまた(笑) 。なんか仕事が、しかもずいぶん入ってきたんですね(笑)。なので休みができません。その前のツアーから一年半くらい仕事場が全く整理できておりません。特に最近はだんだん怠惰になって来まして、番組で使ったCD、アナログ盤が仮置き場に、山になっております。それをこれから一週間ぐらいかけて元の場所に戻しつつ、片付けしつつですね、本、ビデオ、DVD、そういうものをですね、考えるだに恐ろしくなってしまう。今日一日はゆっくりしてることと思いますが 」と達郎さん。

・リクエスト特集
サンデー・ソングブックに寄せられたリクエス・カードを3月まで遡って今週、来週はリクエスト特集。

・ひととき
リスナーからのリクエスト。5月なので5月らしい曲をと達郎さん。
1983年のアルバム『MELODIES』から。

・I LIKE DREAMIN'
ケニー・ノーランはアメリカでは作曲家として有名。ソロで発表した「I LIKE DREAMIN'」は1976年の全米3位、ミリオンセラー。

・磐城
全国ツアーを行う中で東北ツアー、特に磐城が印象に残ってるとか。いつも郡山で公演を行ってるが、スケジュールを組む段階ではまだ復旧の目処が経っておらず、磐城で行うことになった。小ぶりなホールだったがたくさんのお客さんに来てもらい印象に残るライヴになったそうだ。もう一ヶ所福島公演をと考えたけれど、プランの段階で使えそうなホールがなかったのだとか。

・LET ME BRING YOU UP
ロン・ダンテの1969年の「LET ME BRING YOU UP」、邦題は「青空に抱き上げよう」。ジェフ・バリーとアンディ・キムの共作。プロデュースド・バイ・ジェフ・バリー。アーチーズのプロジェクト。ロン・ダンテはニューヨーク出身の作曲家、シンガー。セッション・プレーヤーとしてもよく知られている。
リクエストしたリスナーから「達郎さんは曲の間奏やエンディングにギターのソロじゃなくて管楽器のソロを使うのはR&Bの影響ですか?」という質問。
ジャズの影響だとか。トロンボーンの向井滋春さんは同じ事務所だったのでそういう関係もあり、若い頃はよくジャズの生演奏を聴いたのでその影響もあるそうだ。

・JUNGLE WALK
バジー・フィートンのギターが入ってる曲で達郎さんのオススメの曲をというリクエスト。
ラスカルズの1972年のアルバム『THE ISLAND OF REAL』から「JUNGLE WALK」。作詞作曲、ギターのソロもバジー・フィートン。弾きすぎないところがかっこいいと達郎さん。

・管楽器
「様々な楽器を演奏される達郎さんですが管楽器の演奏もこなされるのですか?」というバジー・フィートンのリクエストをしたリスナーのひとりからの質問。
ブラバンのときにチューバをやらされたことがあるので少し心得があるとか。バルブ・トロンボーンが家にあるので練習したこともあるけれど、管楽器は年を取るとダメなんだとか。木管は全然吹けないそうだ。クラリネットやフルート、サックスなどのリードのある楽器はマウスピースが難しいのでできないという。

・I LOVE YOU MORE THAN YOU'LL EVER KNOW
ブラッド、スエット & ティアーズのブラス・ロックにリクエスト。
「I LOVE YOU MORE THAN YOU'LL EVER KNOW」はアル・クーパーの名曲。のちにダニー・ハザウェイの名カヴァーが生まれた。
達郎さんは久しぶりに1968年のアルバム『CHILD IS FATHER TO THE MAN』(邦題は「子供は人類の父である」)を聴いて、てっきりアル・クーパーのプロデュースだとばかり思っていたので、ジョン・サイモンがプロデュースしていたことに驚いたとか。ザ・バンドといいジョン・サイモンは才能があるんですねぇと達郎さん。

・CHEATERS NEVER WIN
サザン・ソウルにリクエスト。トニー・ボーダーズは1959年くらいから作品を発表していて、特にマッスルショールズでレコーディングした作品に評価が高い。1968年の「CHEATERS NEVER WIN」はダン・ペンとスプーナー・オールダムの名作。

・ゴジラ
茅ヶ崎市の超常連のリスナーから「いつもステージに置いてあるゴジラは東京マルイのですよね。シングス・シュガーベイブで見て真似して買いましたが火は噴かないですよね。達郎さんのは特別仕様なんでしょうか?」というお便り。
ゴジラは幾つも持ってるので混同しているそうだ。どこかの会場で火を噴くと発言したかもしれないが、確かにあのモデルは火を噴かないとか。

・埼玉県の超常連イシワタリヒロオさんの13歳の息子さんキョウタくんからライヴに関する質問。
「1曲1曲がなんで長いんですか?」
「そんなこと言われたって(笑)。13歳じゃ長いだろうな」と達郎さん。

「はじめてクラッカーを鳴らした方に会ったことはありますか? 」
会ったことはないとか。1981年か82年の六本木ピットインでのライヴでクラッカーを鳴らしたのが最初だそうだ。

「ライヴに休憩時間は作らないのですか?」
集中力が削がれるのが嫌なので作らないとか。一生作らないし、休憩作るくらいならそこで止めるそうだ。

・音のいいホール
リスナーから「今まで日本全国でライヴをやっていちばん音のいいホールはどこでしたか?」という質問。
「日本で一番音のよいホールは大阪のフェスティバルホールでしたが、取り壊して、来年再オープンしたときのアレが楽しみですが、ただ音のいいホールは日本全国たくさんあります。1000とか800とか、音のいいホールがありますが、僕は2000前後の多目的ホールを使うので、北から北海道の厚生年金、今のニトリです。それから青森市文化会館、神奈川県民もいいですし、福山のホールもなかなかいいです。新潟県民会館、古いけど音はちゃんとしてますし、鹿児島の文化、そうやって挙げていくとたくさんありますですね。新しいところでもびわ湖なんていい音がします。今はPAが発達してきてるのでですね、意外とホールの格差が昔ほどそんなにないという。グランキューブなんて、昔は本当にPA泣かせの小屋だったんですが、今はフライングで、上から吊ることによってかなり音が改善されました。武道館なんかも私たちが昔レッド・ツェッペリンとかを観に行った頃、音じゃなかったですけれど、今は全部フライングで宙吊りしてありますので。昔はPAが重くて宙吊りにできなかったんです。今はフライングというものが、PAが軽くなりましたので、スピーカーが。そういうことをすることによって共振が抑えられますので、かなりのところでもいい音が出るようになってます。じゃないとドームとかそういうところ辛いですから。そういう意味ではPAはもうそういう要求に応えて、そうした企業努力が続いております。そんなところでよろしいでしょうか」と達郎さん。

・ずっと一緒さ
50歳の女性からのリクエスト。離婚して十年。今、大恋愛中で交際二年というお便りとリクエスト。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月20日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #113

2012年05月09日 | Motoharu Radio Show

2012/05/08 OnAir - 2nd. Week - ママについて歌った曲
01.The Miracles:Shop Around
02.Paul Simon:Mother and Child Reunion
03.Electric Light Orchestra:Mama (New Edit)
04.Counting Crows:You Ain't Goin' Nowhere
05.Counting Crows:Start Again
06.Swing Out Sister:Don't Let Yourself Down
07.James Brown:Mother Popcorn, Pt. 1
08.The Beatles:Your Mother Should Know
09.佐野元春:7日じゃたりない
10.佐野元春:情けない週末
11.佐野元春 & 雪村いづみ:トーキョー・シック(mono)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・特集「ママについて歌った曲」
母の日にちなんでママについて歌った曲の特集。

・Shop Around
お母さんが年頃の男の子に「誰か一人と決めるまでいろんな女の子と付き合ってみたらどう?」と言ってる。
スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの'50年代のレコード「Shop Around」。

・Mother and Child Reunion
・Mama

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月5月の「3PICKS!」はジェイソン・ムラーズ『Love Is A Four Letter Word』、カウンティング・クロウズ『Underwater Sunshine(Or What We Did On Our Summer Vacation)』、そしてルーファス・ウェインライト『Out of the Game』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はカウンティング・クロウズ『Underwater Sunshine(Or What We Did On Our Summer Vacation)』。

・カウンティング・クロウズ
米国西海岸サンフランシスコをベースとしたバンド。'90年代の初め頃から活動している。バンドのメンバーでソングライターのアダム・デュリッツ、彼を中心とした5人編成のグループ。カウンティング・クロウズのデビューはひじょうに幸運で最初のシングル曲「Mr. Jones」が大ヒット。続くセカンド・アルバムは全米アルバム・チャート初登場1位という快挙を成し遂げる。この突然の成功にとまどいがあったのか、その後バンドのメンバーが辞めたり、ヴォーカルのアダム・デュリッツが神経衰弱になったりと問題が起こった。米国のこうしたエンターテインメントの世界で成功するとなると、それまでの生活とずいぶん変わってしまうという話をよく聞く。ただカウンティング・クロウズの場合はそこで終わったりせずにまた新たに活動を続けてゆく。現在まで5枚のスタジオ盤をリリースしている。そのカウンティング・クロウズの新しいレコードが出た。アルバム・タイトルは『Underwater Sunshine(Or What We Did On Our Summer Vacation)』で、今回はカヴァー・ソング集となっている。ディラン、フェイセズ、グラム・パースンズ、フェアポート・コンベンションといった'70年代のカヴァー、そこにティーンエイジ・ファンクラブ、トラヴィスといった新しいバンドのカヴァーもやっている。カウンティング・クロウズはライヴもとても定評がある。今回のカヴァー・ソング集でもバンドのアンサンブルがとても自然でいい感じ。アルバム『Underwater Sunshine(Or What We Did On Our Summer Vacation)』からボブ・ディランのカヴァー「You Ain't Goin' Nowhere」、ティーンエイジ・ファンクラブのカヴァー「Start Again」。

・Don't Let Yourself Down
「私は馬鹿じゃないの ママがいろいろ教えてくれたから」と歌うのはスウィング・アウト・シスターの「Don't Let Yourself Down」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「自然体感塾 ワンダースクール」。子どもたちを自然の中へ連れて行きセンス・オブ・ワンダーをキーワードにした野遊び教室を開いてている。自然の中で豊かな感性を育んでもらうことを目的に2000年から活動している。

・Mother Popcorn, Pt. 1
・Your Mother Should Know
・7日じゃたりない

「トーキョー・シック」は4月に東京のアバコ・スタジオでレコーディング・セッションが行われた。今回はビッグバンドとのレコーディングなので広いスタジオでしかレコーディングができなかった。そこで都内でもかなり広いルームを持ったアバコ・スタジオでレコーディングを行った。

そしてこの曲の編曲は日本のビッグバンド界のベテラン、前田憲男さんに依頼した。以前元春のアルバム『Slow Songs』でも何曲か編曲している。前田憲男さんの伝説にスコアを両手で書いてしまうという技がある。頭の中ではいろんな楽器のメロディが同時に鳴ってるのだろう。普通だったら一枚の五線譜に音符を書いていくが、前田さんの場合は二枚の五線譜に違うメロディを両手で書いてしまうという。正に天才のなせる技だといえる。現在77歳。まだまだ現役の素晴らしいミュージシャン。

楽器の音を録音してそれを曲としてまとめてくれるレコーディング・エンジニア。良いサウンドを得ようとするときにいちばん大事なスタッフがこのレコーディング・エンジニア。特に今回のようにビッグバンドのレコーディングになると、それなりの録音技術とそうした音楽に対する理解が必要となる。ということで今回参加したのは行方洋一(なめかたよういち)さんというベテランのエンジニア。録音からマスタリングまで全部一人で行う、それだけに一環した音作りができるというとても頼もしいエンジニア。現在69歳。バリバリの現役。

前田憲男さんと行方洋一さん、いづれもこの種のレコーディングに技術と経験を積んだ二人。ビッグバンド形式のサウンドを収録するための最高のスタッフが揃った。

・情けない週末
'90年代に前田憲男さんと行ったアルバム『Slow Songs』から「情けない週末」。編曲は前田憲男さん。
「フルオーケストラということで音に広がりがあってとてもゴージャスな感じがしますよね。海外で言えばフランク・シナトラやビリー・ホリデイのストリングス・アレンジをしたゴードン・ジェンキンスのような編曲だと思います」と元春。

前田憲男さんは今回の「トーキョー・シック」の編曲もしている。日本では'50年代にジャズ・ブームがあった。第一期ジャズ・ブームと呼ばれている。1951年にラジオ放送がはじまったのが大きかった。当時のDJたちがこぞってフランク・シナトラやドリス・デイのヒット曲を流した。日本では江利チエミさん、雪村いづみさんがこの年1951年にデビューしている。元春の両親は音楽が大好きで当時、ジャズ、ロックンロール、ラテンをよく聴いていたそうだ。その趣味が高じて元春の母親はジャズ喫茶をやっていた。そのこともあって元春が物心がつく頃には家にたくさんのレコードがあったとか。「しかしその僕が今回雪村いづみさんとレコーディングするなんて聞いたら両親は本当にびっくりするだろうなと思います」と元春。

雪村いづみさんは歌手として、役者として活躍した大スター。元春も子どもの頃に雪村いづみさんの歌う姿や、映画の中の雪村いづみさんを見て知っていた。とてもモダンで、明るくて、スマートな女性だと子ども心に思っていたという。同じ東京生まれ、東京育ち。何か通じるものがあったのかもしれない。そして雪村いづみさんが活躍した'50年代、元春の父親と母親の出会いもあった。元春がこの世に生まれる前に二人はデートでよく新橋のダンスホールに行っていたという。当時、新橋のダンスホールといえばひとつしかなかった。新橋フロリダ。新橋フロリダは雪村いづみさんが歌手としてデビューした場所。

佐野元春 : もしかしたら僕の両親は新橋フロリダで歌う雪村さんを生で見ていたんじゃないか、そんなことを思うと何か雪村さんとは不思議な縁というものがあるのかなと思います。まっ、偶然だと思います。その雪村さんスタジオにいらっしゃったとき本当に颯爽としていてかっこよかったですね。雪村さんと言えば人気絶頂のときにアメリカに巡業に行かれたりして、何かにチャレンジする気持ちというものが人一倍だと聞いてました。実際にお会いして正にそのとおりで、お年のことを言うのは失礼かと思いますが、現在75歳。とてもその年齢を感じさせないバイタリティを感じます。とにかく好奇心が旺盛の方でしたね。最近のデジタル・レコーディングの様子を見て、あれは何? 今何してるの? といった感じで常に研究熱心にしていました。レコーディングでは二人でヴォーカル・ブースに入ってこの曲「トーキョー・シック」を一緒に歌いました。雪村さん、とにかく素晴らしかったですね。第一声を聴いたとき、不思議なんですけれども、雪村さんのお顔が二十代に戻ってました。何か僕は往年のミュージカル映画の中で雪村さんと共演してるかのような、そんな夢のような瞬間を感じました。雪村さんのヴォーカルも本当に年齢とは思えない声のミッドレンジですね、いわゆる中域がしっかり出ていて、僕が言うのもおこがましいんですけれども、素晴らしいヴォーカルで歌ってくれました。今は雪村さんに、また編曲の前田憲男さん、エンジニアの行方洋一さん、そして何よりもこれまで日本のジャズ・シーンを引っ張ってきた名うてのミュージシャンのみなさんに心から感謝したいです。そうですね。ミックスダウンが終わって、改めてこの曲「トーキョー・シック」を聴いたとき思いました。日本でこうしたジャズが流行っていた'50年代、戦争でボロボロになった日本が焼け野原から立ち上がろうとしていた時代ですよね。戦後の復興にあたって人々を元気づけたのはこんな歌だったんじゃないのかな、そんなことを思いながらこの曲を書いてみました。そんな大変な時代に僕の父と母が出会い、僕を生んでくれました。僕が今こうしているのも二人のおかげです。もうすぐ母の日ということで僕の母にはカーネーションの代わりに雪村さんと歌うこの曲をプレゼントしたいと思います。僕の父と天国で踊ってくれてるといいなと思います。

・トーキョー・シック

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1021

2012年05月06日 | Sunday Song Book

2012年05月06日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. いのちの歌 / 竹内まりや 01月25日発売ニュー・シングル
2. PUT YOUR HEAD ON MY SHOULDER / THE LETTERMEN '68
3. THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN / THE BAND "THE BAND" '70
4. TAKE ME TO THE RIVER / LEVON HELM "LEVON HELM" '78
5. A WHITER SHADE OF PALE / PROCOL HARUM '67
6. MOVE OVER / THE SOUL CHILDREN '68
7. COME SI BELLA / FRANKIE VALLE & THE ROMANS '59
8. パレード / 山下達郎 '76
----------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
昨年の11月にはじまった64本の全国ツアーも残すところあと3本となったそうだ。今日5月6日は長野県のホクト文化ホール、旧長野県県民文化会館。小ぶりないいホールだと達郎さん。そのあとは10日(金)、11日(土)の沖縄市民会館。足かけ7ヶ月の長丁場のツアーも千秋楽を迎えることになる。番組はちょいと前倒しで収録していて、再来週になるとほとんど直近でできるようになるそうだ。

・棚からひとつかみ+リクエスト
今週はレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」とリクエストの半々。ここ2,3ヶ月リクエストにまともに応えてないのでリクエストカードが溜まっているという。来週あたりからリクエスト主体でしばらくやる予定だとか。

・いのちの歌
NHKのドキュメンタリー・ドラマ「開拓者たち」の主題歌。4月からNHK総合で毎週火曜日午後10時に放映してるが、今週の8日で最終回を迎える。まりやさんの1月25日発売のシングル「いのちの歌」。

・PUT YOUR HEAD ON MY SHOULDER
レターメンの「PUT YOUR HEAD ON MY SHOULDER」にリクエスト。もともとはポール・アンカの大ヒット・ナンバー。1968年にレターメンがカヴァーして全米44位のスマッシュ・ヒット。達郎さんはこのオケが大好きで自分の結婚式の入場の曲にしたとか。邦題は「肩にほほをうずめて」。

・THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN
旅先でネットを見ていると相変わらず訃報がたくさん入ってくると達郎さん。ザ・バンドのドラマーでありヴォーカリストのリヴォン・ヘルムが4月19日にニューヨークの病院で亡くなった。長く患わっていた喉頭がんが原因で闘病生活を送っていたが死の直前まで活動を行なっていた。アーカンソー生まれでザ・バンドの中では唯一のアメリカ人。ビル・モンローのカントリーに影響を受けて、ロニー・ホーキンスというロックンロール・シンガーのバックで活動をした後、ボブ・ディランのバックバンドとしてツアーに出て名前が知られるようになり、そのバンドがザ・バンドになった。ザ・バンドはリック・ダンコ、リチャード・マニュエル、リヴォン・ヘルムと3人シンガーがいて甲乙つけ難いが達郎さんはリヴォン・ヘルムが好きなんだそうだ。不思議な歌い方をする人で、リチャード・マニュエルも不思議だがあまりにも声が悲しく、リヴォン・ヘルムはちょっと陽性。誰にも真似できないドラムのタイミングを取る人で、ザ・バンドはコピーのできないバンドとして有名、あのグルーヴを再現するのは至難の業だという。ワン・アンド・オンリーのバンドだった。そのバンドのリズムの中核を担って、しかもリード・ヴォーカルだったのがリヴォン・ヘルム。1970年のセカンド・アルバム『THE BAND』から「THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN」。達郎さんはこの『THE BAND』というアルバムをいちばんよく聴いたそうだ。その中の代表曲でリヴォン・ヘルムの持ち味が発揮されているのが「THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN」。達郎さんもドラムからはじめたので、どうやったらこのタイム感が出るのかと聴きながら思ったとか。それ以上にどうやったらこんな歌い方ができるのかという不思議な歌い方。アメリカン・ルーツ・ミュージックに深く影響を受けた音。「THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN」はロビー・ロバートソンの曲だが詩が何を言ってるのかよくわからない。北軍が南軍を追い払った夜、ということだがボブ・ディラン並みに難解な詩。

・TAKE ME TO THE RIVER
リヴォン・ヘルムは映画俳優としても何本かの映画に出ているとか。マンドリンも弾くしドラムも叩く才能のある人。唯一無比の人。1978年のソロ・アルバム『LEVON HELM』からアル・グリーンの名曲「TAKE ME TO THE RIVER」のカヴァー。この曲はトーキング・ヘッズのカヴァーもよく知られている。カヴァーが多い曲だとか。

・A WHITER SHADE OF PALE
この春に定年になる父にプレゼントしたいというリスナーからのリクエスト。プロコル・ハルムの「A WHITER SHADE OF PALE」で邦題は「青い影」。1967年全米NO.1、全米5位、日本でも大ヒットした。達郎さんの人生三大名曲の一曲。

・MOVE OVER
ここのところエースからサザン・ソウル系のコンピレーションが出ている。今回はスタックス。『STAX SOUTHERN SOUL 1968 - 1975』の中からジェイ・ブラックフットがいたソウル・チルドレンの1968年の「MOVE OVER」。ソウル・チルドレンは男二人、女二人のスタックスの看板グループ。

・COME SI BELLA
2010年に発売したCDから。書いそびれていたと達郎さん。フランキー・ヴァリのフォー・シーズンズ以前の作品をほぼ全部網羅した2枚組コンピレーション『FRANKIE VALLI THIS IS MY STORY - THE EARY YEARS 1953 - 1959』から。1959年の「COME SI BELLA」はチャーリー・カレロの曲。フランキー・ヴァリはいろんな名前でレコードを出しているがこの曲の名義ではVALLIの「I」が「E」のVALLE。

・パレード
リスナーからのリクエスト。1976年のアルバム『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』から「パレード」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月13日は、「リクエスト特集」(予定)
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #112

2012年05月02日 | Motoharu Radio Show

2012/05/01 OnAir - 1st. Week
ティーヴ釜萢:トーキョー・ラグ
M. Ward:Primitive Girl
Ray LaMontagne:Forever My Friend
Jason Mraz:The Freedom Song
Jason Mraz:Be Honest (feat. Inara George)
Fleetwood Mac:My Heart Beats Like a Hammer (Take 2, Master Version)
The Band:Don't Do It
The Band:Forbidden Fruit
The Band:The Night They Drove Old Dixie Down
Levon Helm and the RCO All Stars:Milk Cow Boogie
佐野元春 & 雪村いづみ:トーキョー・シック
Levon Helm:Ophelia
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・トーキョー・ラグ
3月に特集した「昭和初期のジャパニーズ・ポップス」の中でリスナーから人気があったティーヴ釜萢の「トーキョー・ラグ」。

・Primitive Girl
・Forever My Friend

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月5月の「3PICKS!」はジェイソン・ムラーズ『Love Is A Four Letter Word』、カウンティング・クロウズ『Underwater Sunshine(Or What We Did On Our Summer Vacation)』、そしてルーファス・ウェインライト『Out of the Game』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジェイソン・ムラーズ『Love Is A Four Letter Word』。

・ジェイソン・ムラーズ
米国ヴァージニア州出身のソングライター。現在34歳。コーヒーショップで行ったライヴをCDにして販売したのがはじまり。その後2008年に出したアルバムが大ヒット。このアルバムからシングル・カットされた「I'm Yours」という曲が世界各国でNO.1になった。そのジェイソン・ムラーズの新しいレコードが出た。4年ぶりの新作でタイトルは『Love Is A Four Letter Word』。すでにシングルが世界的にヒットしている。ジェイソン・ムラーズがブレイクするきっかけとなった「I'm Yours」のヒットによって自分のソングライティングの方向性が定まった。あるインタビューでジェイソン・ムラーズはこんなことを言ってる。「I'm Yoursがヒットしてソングライティングの力がいかに多くの人たちの人生に影響を与えてるかわかった。歌の中の言葉というのは本当に一人の人間を力づけることができると思う」。
魅力的なソングライター、ジェンソン・ムラーズ。新しいアルバム『Love Is A Four Letter Word』から「Freedom Song」と、女性アーティスト、イナラ・ジョージとのデュエットで「Be Honest」。

・My Heart Beats Like a Hammer
ごきげんなブルース・ロック。ピーター・グリーンとジェレミー・スペンサーという二人のギタリストによるバンド、フリートウッド・マックの'60年代のレコード。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO法人「地球映像ネットワーク」。世界中の美しい自然や野生動物の映像を上映して多くの人たちに環境保護の意識を高めてもらうため1992年から活動している。

・特集「追悼レヴォン・ヘルム」
先月、ザ・バンドのドラマー、レヴォン・ヘルムが亡くなった。彼が残した素晴らしいレコードを特集する。

・Don't Do It
ザ・バンドの「Don't Do It」。レヴォン・ヘルムのヴォーカルとドラムス。

先月、ザ・バンドのドラマー、レヴォン・ヘルムが亡くなったという残念なニュースがあった。享年71歳。長い間患わっていたガンが原因だったとのこと。世界中の多くのロック・ファンがレヴォン・ヘルムの死を悲しんでいる。レヴォン・ヘルムはザ・バンドのドラマーでありシンガー。そしてリーダーとしてバンドをまとめていた。独特の跳ねるようなドラミング。とても個性的なドラマー。レヴォン・ヘルムは出身がアメリカの南部ということもあって、ブルース、ジャズ、カントリー、フォーク、そうしたアメリカのルーツ音楽に通じていた。ザ・バンドが持ってる独特の泥臭い感覚は多分このレヴォン・ヘルムから来ているものと思われる。

佐野元春 : 僕も'70年代、ザ・バンドのレコードをよく聴きました。一時期、ボブ・ディランのバッキングをしていたこともあって、ディランとザ・バンドの演奏というのはとても印象に残ってます。

リスナーから の「アルバム『THE BARN』のレコーディングでウッドストックでレヴォン・ヘルムに会ったんでしょうか?」という質問を読んで。

佐野元春 : そうですね。あれは1997年。僕はバンドを連れて米国ウッドストックに行きました。プロデューサーはジョン・サイモン。ジョン・サイモンが初期のザ・バンドのレコードをプロデュースしていたこともあって、ザ・バンドのメンバーを紹介してくれました。そこで僕たちが会ったのはリック・ダンコ、そしてレヴォン・ヘルムでした。今ではとてもよい思い出です。レヴォン・ヘルムが亡くなったということで、このとき一緒にウッドストックに行ったホーボーキングバンドのメンバーにメールをしたところ、みんな追悼の言葉を書いてきたので、みなさんにも紹介しますね。
佐橋佳幸「只今北海道・東北ツアー中。帯広の楽屋にて知りました。残念です」
井上富雄「BARNのスタジオで"My Pleasure"と笑顔で言っていたのを思い出しました。残念です」
小田原豊「ひじょうに残念です。ウッドストックで会ったとき、彼はスターのオーラを放っていたのに、大変驚きました。スタジオの外、二人でタバコをふかしながら話ししてみると、一人のドラマー、そして一人のアメリカ人の男の顔になってましたね。彼との出会いはまるで映画のワンシーンのように今でも僕の心の中で光り輝いています。ご冥福をお祈り致します」
西本明「ニュースを聞いてからずっとウッドストックでのこと、いろいろと思い出していました。思えば得難い体験をいっぱいしました。レヴォン・ヘルム氏の冥福を祈ります」
Dr.kyOn「最後の作品たちはホンマに素晴らしかった。全うしたと思う。メキシコ湾の石油掘削現場で人足労働を経験したドラマーはそうはおらへん。感謝」
ホーボーキングバンドのみんなどうもありがとう。僕からもレヴォン・ヘルム氏のご冥福をお祈りします。

・Forbidden Fruit
・The Night They Drove Old Dixie Down

・Milk Cow Boogie
ピアノにDr.John、ベース、ギターにドナルド・ダック・ダン、スティーヴ・クロッパーと総勢11名のバンド、レヴォン・ヘルム & RCOオールスターズの演奏。

・トーキョー・シック
メディアでは初公開となる元春の新しいレコード。元春と雪村いづみさんのデュエット。編曲は前田憲男さんに依頼。日本のビックバンド界で素晴らしい仕事をなさってきた人。ミュージシャンもこれまで日本のジャズ界を支えてきた名プレーヤーが集まった。ほとんど元春より年上というこれまで経験したことのないレコーディングだったそうだ。
「何よりも今回雪村いづみさんと音楽でご一緒できたということ。これが僕にとってほんとうにうれしいことでした。しかしレコーディングはほんとうに楽しかったですね。今では珍しくなったといわれるビッグバンド形式のレコーディング。僕の両親が若かった頃、そして雪村いづみさんが登場した時代ですね、'50年代中盤。まだ日本が戦後のどさくさから力強く立ち上がろうとしていた時代。街にはきっとこんな音楽がながれてたんじゃないかな? そんなことを思いながら書いた曲です」と元春。

・Ophelia
ザ・レヴォン・ヘルム・バンドのライヴ・レコードから。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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