Sunday Song Book #921

2010年05月30日 | Sunday Song Book

<05月30日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ+リクエスト」]
街物語/山下達郎 06月02発売ニューシングル
SHORT ON LOVE/GUS BACKUS '63
FLASHBACK/ALAN O'DAY ""SONGS BY ALAN O'DAY" '73
IT'S GONNA TAKE A MIRACLE/LAURA NYRO "GONNA TAKE A MIRACLE" '71
WHENEVER WHEREVER WHATEVER/MAXWELL "MAXWELL'S URBAN HANG SUITE" '96
ALABAMA SONG/THE DOORS "THE DOORS" '67
CAN'T YOU HEAR MY HEARTBEAT/GOLDIE & THE GINGERBREADS '65
ついておいで(LIVE)/山下達郎 06月02発売ニューシングル
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■内容の一部を抜粋
・近況
スタジオでアルバムのレコーディングを行ってるそうだ。

・街物語
いよいよ今週6月2日にニュー・シングルがリリース。一年に新曲二曲というのは何十年ぶりかになるという。4月18日スタートのTBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。新ドラマ「新参者」は東野圭吾さんが原作で阿部寛さん、黒木メイサさんが出演。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/

「街物語」はここ何年かのあいだに出したシングルの中でいつにも増してリクエストが多い作品なのだとか。レコーディング・メンバーはドラムが小笠原拓海さん、ベースが伊藤広規さん、ギターはタツローさん、キーボードは難波弘之さんとタツローさんが分担して、ストリングスは後藤勇一郎さん、間奏のフリューゲルホーンのソロは市原ひかりさん。

・SHORT ON LOVE
番組の構成をしているときに無性にこの曲が聴きたくなったとタツローさん。ガス・バッカスはニューヨーク生まれの白人シンガー。ドゥーワップ・グループのデルバイキングスのメンバー。その後独立してソロになりドイツでかなり人気となった人。「SHORT ON LOVE」(邦題「恋はスバヤク」)は日本でだけヒットした曲。タツローさんの洋楽の記憶の中で最も古い曲なんだとか。作曲はジョン・D・ラウダーミルク。ナッシュビル録音。

・FLASHBACK
タツローさんの英語の詩のパートナー、アラン・オデイの1973年のデモ・アルバム『SONGS BY ALAN O'DAY』が5月12日に世界初CD化された。当時100枚ほどしかプレスされなかった作品。アラン・オデイは作曲家、シンガー・ソングライター。今年で70歳。いよいよ喜寿。「UNDER COVER ANGEL」という全米NO.1ヒットがある。もともとはワーナー出版の作家としてスタートした。「FLASHBACK」はフィフス・ディメンションのヒット曲として知られている。タツローさんはこの曲でアラン・オデイを作家として認知したという。

・IT'S GONNA TAKE A MIRACLE
1971年のローラ・ニーロのアルバム『GONNA TAKE A MIRACLE』はパティ・ラヴェル率いるラヴェルをバックにギャンブル&ハフのプロデュースでフィラデルフィアで録音した名盤中の名盤。「IT'S GONNA TAKE A MIRACLE」はロイヤレッツの1965年の大ヒット・ナンバーのカヴァー。作曲はテディ・ランダッツオ。

・WHENEVER WHEREVER WHATEVER
マックスウェルはニューヨーク生まれの黒人シンガー・ソングライター。「WHENEVER WHEREVER WHATEVER」は平井堅さんがカヴァーしたのを聴いて原曲を聴いてみたいというリクエストに応えて。

・第二回山下達郎お宝くじ
街物語」の初回盤は初回特典としてスペシャル・グッズの当たる抽選券「第二回山下達郎お宝くじ」が封入されているそうだ。第二回目のお宝グッズは二種類ありA賞は「街物語」のスペシャル・アナログ盤(12インチの重量盤)を100名。B賞は鈴木英人さんが描いたシングル「街物語」のジャケットのポスター。タツローさんの直筆サイン入りで50名。当選番号の発表は7月1日にワーナーミュージック・ジャパンの山下達郎特設サイトで行う。はずれくじで年末にダブル抽選を行うそうだ。
http://wmg.jp/tatsuro/

・ALABAMA SONG
クルト・ワイルとベルトルト・ブレヒトの1930年のオペラ「マハゴニー市の興亡」で歌われていた作品をドアーズが1967年のデビュー・アルバム『THE DOORS』でカヴァーした。

・CAN'T YOU HEAR MY HEARTBEAT
ゴールディ&ザ・ジンジャーブレッズはアメリカの女性4人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。全員女性のロック・グループの草分けでイギリスに行って一定程度の成功を収めた。1965年の唯一のヒット「CAN'T YOU HEAR MY HEARTBEAT」はハーマンズ・ハーミッツのヒットで知られる作品だがゴールディ&ザ・ジンジャーブレッズの方が先だった。コンピレーション・アルバム『DREAM BABES VOLUME.7』に入っている。

・詩先か曲先か
リスナーからの質問で「タツローさんは詩先ですか? 曲先ですか?」。
タツローさんは90%曲先なのだとか。たまに詩先で書くとアレンジに苦労するそうだ。

・ついておいで(LIVE)
新曲「街物語」のカップリング曲。PERFORMANCE 2008 -2009から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
06月06日は、「サックスで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Sunday Song Book #920

2010年05月23日 | Sunday Song Book

<05月23日プレイリスト>
[「R&B未CD音源で棚からひとつかみ」]
街物語/山下達郎 06月02発売ニューシングル
SLOW DOWN BABY/BOB GADDY '55
THEY PUT A SPELL ON YOU/THE DELACARDOS '67
GOD BLESS YOUR LOVE/THE IMAGINATIONS "THE IMAGINATIONS" '74
LET'S DANCE BABY/ザ・キングトーンズ & マリエ "リザレクト" '78
YOUR DADDY WANTS HIS BABY BACK/DEREK MARTIN '66
YOU LEFT THE WATER RUNNING/BILLY YOUNG '66
片想い/山下達郎 "アルチザン" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
アルバムのレコーディングでスタジオに入ってるそうだ。未発表曲をレコーディングしているとか。先日は新宿で映画『サマーウォーズ』のアンコール上映があり、まだ観てないというミキサーの中村さんと一緒に、深夜上映を観てきたそうだ。タツローさんは映画館で観るのが三度目になるという。

・街物語
6月2日に「希望という名の光」の次のシングルがリリース。4月18日スタートのTBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。新ドラマ「新参者」は東野圭吾さんが原作で阿部寛さん、黒木メイサさんが出演。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/

今回のジャケットは久々に鈴木英人さんに依頼したそうだ。間奏のフリューゲルホーンは市原ひかりさんという若い女性トランぺッター。ドラムの小笠原拓海くんと一緒にhip chickというバンドをやっているそうだ。「ものすごく繊細なプレイをする人でございます。私すごく才能を買っておりますので今回フリューゲルホーンのソロをお願いしました。CDで是非素晴らしい音色をお楽しみ頂きたいと思います」とタツローさん。

・SLOW DOWN BABY
今週は'60年代のR&Bの未CD化音源を中心にした「棚つか」。
タツローさんは家でジャンプ・ブルースやピアノのブギウギものをよく聴くそうだ。普段の放送ではなかなかかけないが、こういう機会にオンエア。ボブ・ガディは'40年代の終わりからから'50年代にかけて活躍したニューヨークのブルース・ピアニスト、そしてヴォーカリストでもある。彼の代表作で1955年の「SLOW DOWN BABY」。

・THEY PUT A SPELL ON YOU
デラカルドスはカリフォルニアの黒人ヴォーカル・グループ。1967年にアトランティックから出たシングル「THEY PUT A SPELL ON YOU」はオーティス・レディングがプロデュースした作品で有名。

・学校のクラブ
リスナーからの質問で「山下さんのお子さんは何部(クラブ)ですか?」。
もう卒業したけれど娘さんは中高とタツローさんと同じブラスバンド部だったとか。

・GOD BLESS YOUR LOVE
4月4日放送でイマジネーションズの「BECAUSE I LOVE YOU」をかけたところ、1998年9月20日の放送でもイマジネーションズの「BECAUSE I LOVE YOU」をかけてるが、そのときは「BECAUSE I LOVE YOU」ではなくて、同じアルバム『THE IMAGINATIONS』のA面とB面を間違えて「GOD BLESS YOUR LOVE」という曲をオンエアしていたと友人から教えてもらったそうだ。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/3f2a999f821b71ed607cf1c7177b14d8

今回は全く脈絡がないが別のイマジネーションズ、シカゴではなくてフィラデルフィアのイマジネーションズ(タイムスの前身バンドといわれている)をかけようと思ったそうだが、持ってきたレコードをジャケットから取り出したらシカゴのイマジネーションズのレコードが入っていたとか(笑)。

・鍼(はり)
リスナーからの質問で「マッサージに行きますか?」。
タツローさんはツアーから帰ってきたら鍼に行くようにしているとか。

・LET'S DANCE BABY
昭和を代表する作詞家吉岡治さんが5月17日に亡くなった。享年74歳。美空ひばりさんの「真っ赤な太陽」が出世作。タツローさんの「LET'S DANCE BABY」は吉岡さんの作詞。ウィキペディアでも取り上げられている。実は「LET'S DANCE BABY」はキングトーンズに提供した曲でタツローさんはセルフ・カヴァーしていることになるそうだ。1978年にキングトーンズが東芝からアルバム『リザレクト』を発表した。マリエさんというヴォーカリスと一緒で「ザ・キングトーンズ & マリエ」という名義のアルバム。このアルバムにタツローさんは3曲提供している。音楽出版社からの話で詩先で曲を書いたという。このとき提供した曲の中から「TOUCH ME LIGHTLY」もセルフ・カヴァーしている。「LET'S DANCE BABY」はステージでずっと演奏し続けてきたので山下達郎の代表作の一曲となったそうだ。吉岡さんとは人生でたった一度しかお目にかかってないとタツローさん。しかもキングトーンズのレコーディングのときはお会いしてないので縁は異なものだと。「(吉岡さんは)とても穏やかな佇まいの方だったことをすごくよく覚えております。ご冥福をお祈りしつつ」とタツローさん。

・苦手なものを受け入れるには?
リスナーからのお便りで「体育が苦手なんですが苦手なものを受け入れるにはどうしたらいいのでしょうか?」。
タツローさんは中高と運動が苦手だったが全く命に別状はなく57まできているという。身体は超かたいけれどさしたる不便はなく、肺活量は3600でも立派に歌手をやっていて、人よりも長い声が出るくらいなので、球技ができなくても生きていける。たった三年だから耐えて、あとは忘れればいい、自分の得意なことをすればいいんですとタツローさん。

・YOUR DADDY WANTS HIS BABY BACK
デレク・マーティンはニューヨークの黒人R&B系のシンガー。もともとはパールズというドゥーワップ・グループのメンバーだった。それからトップノーツのメンバーとなり、その後ソロとなった。「YOUR DADDY WANTS HIS BABY BACK」はテディ・ランダッツオの作品を録音した1966年の作品。CD化されているが入手が難しい作品だそうだ。

・YOU LEFT THE WATER RUNNING
ビリー・ヤングはサザンソウルの黒人シンガー。「YOU LEFT THE WATER RUNNING」はチェス・レーベルからのシングル。

・片想い
5月だからこの曲に超常連からリクエストが殺到した。1991年のアルバム『アルチザン』から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月30日は、「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #043

2010年05月19日 | Motoharu Radio Show

2010/05/18 OnAir - 3rd. Week
01.The Rascals:A Girl Like You
02.Righteous Brothers:You've Lost That Lovin' Feelin'
03.Daryl Hall & John Oates:She's Gone
04.The Bird and the Bee:I Can't Go for That
05.The Bird and the Bee:Kiss On My List
06.佐野元春:水上バスに乗って
07.Dr. John:Iko Iko
08.Little Feat:Dixie Chicken
09.Dr. John:Let the Good Times Roll
10.Aaron Neville:Louisiana 1927
11.James Taylor & Carole King:You've Got a Friend (Live)
12.佐野元春:イノセント
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■内容の一部を抜粋
・五月
「風薫る五月。学校や職場など新しい環境でがんばってる人も多いと思います。とても気持ちのいい季節ですよね。僕もこの季節にはよく仕事場の近くにある水上バスに乗って東京の下町に出かけます。この週末みなさんもどこかへ出かけてみたらどうでしょうか」と元春。

・A Girl Like You
ラスカルズの'60年代のヒット・レコード。青い目のソウル・ミュージック、「ブルー・アイド・ソウル」と呼ばれていた。メンバー4人のうち3人がイタリア系のアメリカ人。

・You've Lost That Lovin' Feelin'
ライチャス・ブラザーズはビル・メドレーとボビー・ハットフィールドのデュオ・グループ。フィル・スペクターが設立したフィレス・レコードから1964年のヒット・レコード「You've Lost That Lovin' Feelin'」。邦題は「ふられた気持ち」。

・She's Gone
「ふられた気持ち」はホール&オーツもカヴァーしていた。「She's Gone」この曲もふられた気持ちを歌っている。

・3PICKS!
今月5月の「3PICKS!」はエリカ・バドゥ『New Amerykah Part Two: Return of the Ankh』、ポール・ウェラー『Wake Up the Nation』、そしてザ・バード&ザ・ビー『Interpreting the Masters 1: Tribute to Hall & Oates』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はザ・バード&ザ・ビー『Interpreting the Masters 1: Tribute to Hall & Oates』。

・ザ・バード&ザ・ビー
イナラ・ジョージはリトル・フィートのロウエル・ジョージの娘。キーボード担当でプロデューサーでもあるグレッグ・カースティンはベックやフレーミング・リップスと仕事をした経験がある。そんな二人が作ったグループがザ・バード&ザ・ビー。今回は彼らが尊敬するホール&オーツのトリヴュート・アルバムを作った。どんな経緯でこのホール&オーツのトリヴュート・アルバムを作ったのか、シンガーのイナラ・ジョージは「ホール&オーツを聴いていたのは私が小学生の頃。いつもラジオでかかっていたし、MTVでミュージック・クリップも見ていました。曲はずっと永遠に残るいい曲がいっぱいあります。ホール&オーツは素晴らしいミュージシャンたちだと思います」とそんなふうに語っている。'80年代のホール&オーツは記憶に残る名曲をたくさん残した。米国フィラデルフィア出身。フィラデルフィアといえば'70年代R&Bのジャンルでたくさんのヒット・レコードを出した。オージェイズ、スピナーズ、スタイリスティックス、スリーディグリーズ。ストリングスをかなりフィーチャーしたスウィートなソウル・ミュージック。それまでのソウル・ミュージックより洗練されていて都会的な雰囲気を持っていた。そうした音楽をまとめて「フィリー・ソウル」と呼ばれていた。そんな街で育ったホール&オーツ。そんな彼らの音楽を新しい世代のミュージシャンがカヴァーした。ザ・バード&ザ・ビーのニュー・アルバム『Interpreting the Masters 1: Tribute to Hall & Oates』から「I Can't Go for That」と「Kiss On My List」。

・水上バスに乗って
「五月、いい季節ですよね。僕が住んでる街のはずれには小さな桟橋があってそこから水上バスが出ています。僕は時々水上バスに乗って下町に繰り出します。(中略)五月はちょうどお祭りの季節ですよね。東京の下町といえば三社祭。今年も大いに盛り上がったようです」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は学生の環境団体「COCOkaPECO(ココカペコ)」。2007年に聖心女子大学の学生が中心になって設立された。夏には学校近くの商店街の打ち水に参加したり、バナナの皮の繊維で作った服でファッションショーを開催したりするなど楽しみながら環境のことをより身近に感じられる活動を続けている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Iko Iko
番組後半はジャズ音楽の発祥の地、米国ニューオリンズの音楽の特集。
「Iko Iko」はDr. ジョンの曲。

・Dixie Chicken
リトル・フィートのギタリスト、ロウエル・ジョージは3PICKS!で取り上げたザ・バード&ザ・ビーのイナラ・ジョージのお父さん。ちなみに名付け親はジャクソン・ブラウンだとか。

・Let the Good Times Roll
「ご機嫌な音楽で時を楽しく転がしちゃいましょう」と元春。

・Louisiana 1927
アーロン・ネヴィルがランディ・ニューマンの書いた曲をカヴァー。1927年に起こったルイジアナでの洪水で被害に遭った人々について歌っている。

・You've Got a Friend (Live)
先日来日して素晴らしいライヴを行ったジェームス・テイラーとキャロル・キング。それぞれ62歳と68歳の二人。
「もう四十年近く音楽を通じて時を超えてずっと繋がってる二人の穏やかな歌声。年齢を経ていくのも悪くないなとそんなふうに思います」と元春。
2007年、ハリウッドのトルバドールでのライヴを収めたアルバム『Live At The Troubadour』から。

・幸せになる権利
リスナーから届いた「希望」(LIVE VERSION)を聴いてのコメントを読んで。
「生まれてきた限りは人は幸せになる権利を持ってます。その権利、絶対無駄にしたくないですよね」と元春。

・イノセント
「僕の三十周年に温かいメッセージを送ってくれた全国リスナーのみなさんに感謝を込めて」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #919

2010年05月16日 | Sunday Song Book

<05月16日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ」]
街物語/山下達郎 06月02発売ニューシングル
TIRED OF WAITING FOR YOU/THE KINKS '65
ALL OR NOTHING/THE SMALL FACES '66
DO ME/TEDDY PERDERGRASS "TEDDY" '79
LAY ANOTHER LOG ON THE FIRE/C. L. BLAST "C. L. BLAST" '84
LOVE TRIANGLE/TYRON BRUNSON "LOVE TRIANGLE" '87
POLLYANNA/THE CLASSICS '66
ターナーの汽灌車/山下達郎 "アルチザン" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
アルバムのレコーディングがはじまったそうだ。新しい曲の整理とストックのチェックを行ってるという。

・てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~
映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』を観てきたそうだ。エンドロールで流れる主題歌「希望という名の光」について「今回はなかなかいい音で入っておりますので安心して帰って参りました(笑)」とタツローさん。
http://tida.goo.ne.jp/

・街物語
6月2日に「希望という名の光」の次のシングルがリリース。二ヶ月のインターバルでシングルを出すのははじめてだとか。4月18日スタートのTBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。新ドラマ「新参者」は東野圭吾さんが原作で阿部寛さん、黒木メイサさんが出演。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/

・TIRED OF WAITING FOR YOU
キンクスの1965年のヒット・ソング。全英NO.1、全米でも6位まで上がった。キンクス初期の代表作のひとつ。

・ALL OR NOTHING
スモール・フェイセズの1966年の全英NO.1。アナログ盤だとスティーブ・マリオットがマイクを吹いてるので音がひずんで聴こえるという。

・DO ME
4月21日にソニーからテディ・ペンダーグラスの紙ジャケが6枚出たそうだ。2年ほど前に2枚が紙ジャケで発売されてるのでフィラディルフィア・インターナショナルのカタログ全8枚すべてが国内盤で発売されたことになる。パッケージ・メディアの衰退を考えるとこれが日本では最後のテディ・ペンダーグラスのCD発売となるだろうとタツローさん。今回は1月の追悼特集でかかってない曲ということで1979年の名盤『TEDDY』から。「DO ME」はドリフターズの「ヒゲダンス」にこの曲のリフが使われたことで有名になった。アメリカではシングルのB面に入ってるので日本ほど知られてないとか。

・テディー・ペンダーグラス追悼 ノン・ストップ・テディペン
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/4cf4983be411c8ce640f8d1927721272

・LAY ANOTHER LOG ON THE FIRE
サザン・ソウルのシンガー、C.L.ブラストは1962年デビュー。本名のクラレンス・ジュニア・ルイスでのデビューだったが'60年代末からC.L.ブラストという芸名に変えた。1980年と1984年にフレデリック・ないとのプロデュースで2枚のアルバムを出した。この2枚が彼の代表作で2008年にCD化された。1984年のアルバム『C. L. BLAST』からフロデューサーのフレデリック・ナイトのペンになる曲「LAY ANOTHER LOG ON THE FIRE」。

・PC配信
今週5月19日からiTunes、moraほかの音楽配信サイトでシングル「希望という名の光」から「希望という名の光」とカップリングの「HAPPY GATHERING DAY」の2曲が配信される。

・HAPPY GATHERING DAY
ケンタッキー・フライドチキン40周年のテーマ・ソング。
http://www.kfc.co.jp/40th/

・LOVE TRIANGLE
後半は未CD化音源から。タイロン・ブランソンはワシントンD.C.出身の黒人シンガー。1987年のアルバム『LOVE TRIANGLE』から。

・POLLYANNA
クラシックスIVの前身グループ、クラシックスが1966年にアトランタで録音した曲。「POLLYANNA」はジョー・サウスの曲で知られている。

・ターナーの汽灌車
1991年のアルバム『アルチザン』から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月23日は、「R&B未CD音源で棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #042

2010年05月12日 | Motoharu Radio Show

2010/05/11 OnAir - 2nd. Week
01.Neil Sedaka:Laughter in the Rain
02.Kool & the Gang:Joanna
03.Rickie Lee Jones:Chuck E's in Love
04.Paul Weller:No Tears to Cry
05.TLC:Diggin' On You
06.Ritchie Valens:La Bamba
07.War:All Day Music
08.Santana:Evil Ways
09.Malo:Pana
10.佐野元春:観覧車の夜 (complete version)
11.Linda Ronstadt:Pena de los Amores (Love's Sorrows)
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■内容の一部を抜粋
・Laughter in the Rain
ニール・セダカの1974年のビルボード・チャート1位の曲。

・Joanna
クール&ザ・ギャングの1983年のビルボード・チャート2位の曲。

・Chuck E's in Love
リッキー・リー・ジョーンズの1979年のヒット曲。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月5月の「3PICKS!」はエリカ・バドゥ『New Amerykah Part Two: Return of the Ankh』、ポール・ウェラー『Wake Up the Nation』、そしてザ・バード&ザ・ビー『Interpreting the Masters 1: Tribute to Hall & Oates』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はポール・ウェラー『Wake Up the Nation』。

・ポール・ウェラー
ポール・ウェラーはジャム、スタイル・カウンシル、そしてソロと30年以上のキャリアを持つ英国のミュージシャン。今回のアルバムはソロとして10枚目となるアルバム。タイトルの「目覚めよ、国家」というアジテーションはいつも怒ってるポール・ウェラーの面目躍如という感じと元春。前作が22曲収録というかなり力の入った作品だった。本人もこれ以上のレコードができるか心配だったという。あるインタビューでポール・ウェラーはプロデューサーのサイモン・ダインのおかげでまたスタジオに戻る気になったと話しているそうだ。
「本来ポール・ウェラーぐらいのミュージシャンであれば自分でプロデュースすることも難しくないと思います。ところがこれは僕も経験があるんですけれども、何か迷ったとき、どうだろうと相談する人が欲しくなります。つまり信頼できるもうひとりの友人の存在。レコーディングではそうした人が大事な役割を果たしてくれます。ポール・ウェラーの場合も今回のプロデューサー、サイモン・ダインがその存在だったのではないかなと思います」と元春。新しいアルバム『Wake Up the Nation』から「No Tears to Cry」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は石川県の「ピースバンクいしかわ」。この団体、「バンク」すなわち「銀行」なのだがただの銀行ではない。NPOバンクという非営利の金融機関。昨年から実験的に環境活動などに取り組む県内のグループに対し活動資金の融資を行っている。非営利のため一般の金融機関よりも低い金利で融資が行えるとあって話題を呼んでいる。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・La Bamba
リッチー・ヴァレンスの1958年のヒット・レコード。

・ラテン・ロック
リッチー・ヴァレンスの「La Bamba」はラテン・ロックのクラシックとしてよく知られている。今週の「Motoharu Radio Show」の後半はラテン・ロックの名曲を集めた特集。元春は先日、スティーブ・マーティン、チェビー・チェイス、マーティン・ショートが主演するコメディ映画『Three Amigos!』(邦題『サボテン・ブラザース』)を観たとか。元春はこの映画が好きでかれこれ4回ぐらい観ているそうだ。
「これがまた馬鹿らしいストーリーなんですけれども、愛すべき三人のお馬鹿さん、彼らを見ているとなんか自分を見ているようで楽しい気持ちになります。音楽がこれがまた僕の好きなランディ・ニューマン。音楽家としてここでもとてもいい仕事をしています。というわけで今夜僕の気分はすっかりラティーノ。素晴らしいラテン・ロックのグルーヴに身を任せたいと思います」と元春。
元春がお薦めするラテン・ロックのベスト・トラックはウォーの「All Day Music」とサンタナの「Evil Ways」。

・Pana
「アフロ・キューバンのリズムにロックやブルースの要素を交えた言ってみればミクスチュア音楽といっていいと思います。その雛形を作ったのが今夜聴いてもらった'70年代のサンタナ。ギタリスト、カルロス・サンタナを中心にしたバンドです。このサンタナの音楽がポピュラーになったおかげで、その後メキシコ系アメリカ人たちによるラテン・ロック・バンドが次々登場します。ラテン・ロック・バンドの強みは何といっても英語とスペイン語のバイリンガルというところです。人種を超えて楽しめる音楽ということだと思います。ラテン・ロック、音楽的にいうと実際はロックだけではなく、ソウルやファンクといった黒人音楽もミクスチュアしています。そんな懐の深いラテン・ロックですけれども、続いてカルロス・サンタナの弟、ホルヘ・サンタナが組んだこのバンドは正にサンタナの弟分的な存在といっていいマロ。ブラス・セクションを加えてソウルやファンクを飲み込んだご機嫌な演奏です。マロ、曲はPana」と元春。

・観覧車の夜 (complete version)
「こんな素晴らしいラテン・ロックの魅力をどうにか日本語で伝えたい、そしてファンに楽しんでもらいたい、そんな思いで作った僕の曲があります。アルバム『The Sun』に収録した観覧車の夜という曲です。日本でラテン・ロックの第一人者といわれている高橋ゲタ夫、素晴らしいベース・プレイヤーであり、素晴らしいラテン音楽のプロデューサーです。その彼と一緒に作ったトラック。演奏にはオルケスタ・デル・ソルのプレイヤーが参加してくれました。アルバムに収録したヴァージョンは少し短く編集しましたが、今夜みなさんに聴いてもらいたいのはコンプリート・ヴァージョン。『The Sun Studio Edition』に収録したものです。是非聴いてみてください」と元春。

・Pena de los Amores (Love's Sorrows)
リンダ・ロンシュタントが「去ってしまった恋のなんて悲しいこと/そこにはなかった愛のなんて悲しいこと/私を置き去りにした愛のなんて悲しいこと/今はもう思い出せない愛/なんて悲しいこと」と歌っている。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・ツイッター
「また番組では専用のツイッターを用意しています。今夜も全国リスナーのみなさんの楽しいつぶやきが交わされているんじゃないかと思います。そのツイッターのURLをお知らせします。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #918

2010年05月09日 | Sunday Song Book

<05月09日プレイリスト>
[「黄金(ゴールド)で棚からひとつかみ:邦楽編」]
街物語/山下達郎 06月02発売ニューシングル
ゴールデン・ギター/井上宗孝とシャープ・ファイブ '66
金色のライオン/岡林信康 "金色のライオン" '73
恋のゴールデンリング/クールス "THE COOL" '78
黄金の腕/原田芳雄 "B" '85
黄金バッド/吉井和哉 "39108" '06
MIDAS TOUCH/山下達郎 "ソノリテ" '05
SUNSHINE~愛の金色/山下達郎 "ムーングロウ" '79
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
ゴールデン・ウィークは何もせず家でゴロゴロしていたというタツローさん。今週からアルバムのためのレコーディングはじまるのでその準備をしていたとか。

・黄金(ゴールド)で棚からひとつかみ:邦楽編
先週に引き続いて「黄金」ネタ。ゴールドにちなんだ曲を集めた棚からひとつかみ。今週は邦楽編。最近のFMは邦楽中心のプログラムなので、ほかの番組と差別化するためにオールディーズを中心に。

・街物語
6月2日発売のニュー・シングル「街物語」。4月18日スタートのTBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。新ドラマ「新参者」は東野圭吾さんが原作で阿部寛さん、黒木メイサさんが出演。「新参者」は東京の人形町が舞台なので、タツローさんは二日ほどぶらぶら散策して人形町の街並に合った曲調を考えたそうだ。主題歌「街物語(まちものがたり)」はちょっともの悲しい、ちょっとレトロなメロディになったのだとか。タツローさんにとっての人形町の印象という1曲で、'80年代に作ったような曲でいつ作ったかわからないような曲に仕上がったという。本邦初CDヴァージョンのオンエア。カップリングはPERFORMANCE 2008 - 2009で演奏した「ついておいで(LIVE VERSION)」。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/

・ゴールデン・ギター
井上宗孝とシャープ・ファイブは'60年代の日本を代表するエレキ・インストのグループ。「ゴールデン・ギター」はシャープ・ファイブの初めてのシングル・カット曲でオリジナル曲。

・はじめて曲を書いたのはいつ?
リスナーからの質問で「はじめて曲を書いたのはいつ? それはどのような作品ですか?」。
ブラスバンドのパーカッションだったタツローさん。中学一年の頃にウクレレを購入してそれで曲を作ったのが最初なのだそうだが、どんな曲だったか全く覚えてないのだそうだ。高校の頃に友達と二人でアコースティック・ギター二本でオリジナル・ソングを作ったことがあり、それはワルツのどうでもいい曲だったとか。シュガー・ベイブを作るときに書いたのが「夏の終わりに」という曲で、『SONGS』にボーナス・トラックとしてニッポン放送のスタジオで録音したデモ(通称LFデモ)が収録されている。

・金色のライオン
岡林信康さんの1973年CBSソニー移籍第一弾アルバム『金色のライオン』のタイトル曲。プロデュースは松本隆さん。矢野誠さん、鈴木慶一さん、後藤次利さん、伊藤銀次さんというはっぴいえんど周辺、ムーンライダース、サディスティックスという当時の日本のロックの周辺のミュージシャンが参加したアルバム。

・はじめて行ったコンサートは?
リスナーからの質問で「はじめて聴きに行ったコンサートは、誰のいつのコンサートですか? またどれくらいの回数でコンサートに行かれますか?」。
中学生のときに一年先輩のクラリネット奏者の人と二人でヴェンチャーズを見に行ったそうだ。最近はお芝居や文楽に行くことが多いという。ディナーショー形式のコットン・クラブやビルボード・ライヴはあまり好きじゃないのでどうしてもホール・コンサートに行くことになるそうだが、ドームとか体育館などのいわゆるオールスタンディングも好きじゃないので限られてしまうとか。自分はそういうところではなるべくやらないようにしようと心がけているとか(笑)。

・恋のゴールデンリング
「恋のゴールデンリング」はクールスが6人組時代に発表した1978年のアルバム『THE COOL』から。この時代はジェームス藤木さんの曲が粒ぞろいで何を聴いても好きなんだそうだ。この次のアルバム『ニューヨークシティNY』はタツローさんがプロデュース。大変愛着のあるアルバムなんだとか。「クールスと仕事したおかげでヤンキーが恐くなくなりました」とタツローさん。

・はっぴいえんどとYMO
リスナーからの質問で「同じ人がリーダーなのにはっぴいえんどとYMOはどうしてあのように違うのでしょうか?」。
ビーチボーイズがたった4年で『PET SOUNDS』を作ってしまったのと同じで、'60年代、'70年代というのは音楽文化が激しく変化した時代。時代の趨勢やトレンドにもの凄く敏感な人というのがいる。タツローさんの知ってる最も敏感な人の一人が細野晴臣さん。細野さんは常に最先端の音を吸収している人なのではっぴいえんどの頃はバッファロー・スプリングフィールドとかを聴いていたが、数年後にテクノが出たときにそれに没入してYMOへと続いていった。そういう意味で方法は二つしかなくて、ジェームス・ブラウンみたいに永遠とワンパターンで行くか、細野さんみたいにいつもその時代のトレンドをどんどん吸収していくか。その時代の細野さんを見ながらタツローさんは中途半端はダメだと感じたそうだ。タツローさんはどちらかといえばワンパターン派なんだとか。

・黄金の腕
原田芳雄さんの1985年のアルバム『B』収録曲。阿木燿子さん作詞、もんたよしのりさん作曲。アレンジャーは椎名和夫さん。青山純さん、伊藤広規さんが参加しているので、タツローさんは知ってるとか。

・MAGIC WAYS
リスナーから「PERFORMANCE 2010ではアルバム『BIG WAVE』からMAGIC WAYSをリクエストします。グルーヴに乗らないからやらないという噂は本当ですか?」というお便り。
「MAGIC WAYS」はグルーヴに乗らないからじゃなくて、ギターを弾きながら歌えないのだそうだ。ギターを誰かに弾かせればとか、歌を誰かに歌わせればとかになるとできるのだけど、そうすると山下達郎のライヴではなくなってしまう。「すいません。そういう事情なので。何曲かあるんです、弾きながら歌えない曲というの(笑)」とタツローさん。

・黄金バッド
山下家親子全員がファンの吉井和哉さんの2006年のアルバム『39108』の曲。

・幽霊
リスナーから「幽霊っていますか?」というお便り。
霊感は強いほうではないのでツアー先のホテルで幽霊を見た経験はないとか。小学校の頃に読んだツタンカーメンの本に、「ファラオの呪い」から生き延びた考古学者のハワード・カーターの話が載っていて感銘を受けたことがあるそうだ。「霊に対する敬虔な気持ちがあれば呪いなんて絶対ない」と彼は発言していたという。

・MIDAS TOUCH
タツローさんの曲で「黄金」にちなんだ曲は2曲ある。「MIDAS TOUCH」は触るものがみんな金になるという歌。2005年のアルバム『ソノリテ』収録曲。

・SUNSHINE~愛の金色
タツローさんの曲で「黄金」にちなんだもう1曲。1979年のアルバム『ムーングロウ』収録曲。リスナーから「ライヴでは昔よくやってましたが今後のライヴでやる可能性はありますか?」。「気が向いたら」とタツローさん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月16日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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矢野顕子2010「ここが音楽堂!」弾き語りツアー

2010年05月08日 | Live

4月18日(日) 曇り。

5年振りとなる磔磔。
磔磔は以前訪れたときと何も変わらず存在していた。
河原町の変容とは無縁のようだ。
数日前の寒波の影響でこの時期としては寒く、
会場前にはまだストーブが出ていたが中は土蔵なので温かかった。
ジョン・リー・フッカーやアルバート・コリンズの公演の為に 作られた
手製の看板が並べられた店内は思っていたよりも薄暗かった。
その薄暗さがまた古さを感じさせた。
丸いすの座面の固さには閉口したが(苦笑)。

アルバム『音楽堂』が出たとき、
そのジャケットの写真を見て内容とそぐわないのではないかと思った。
ジャンプする猫が意味するのは何なのか考えてしまった。
今回MCで猫のジャケットについて明らかにされたが、
それは猫好きの人がジャケット買いするのを期待してということだった。
矢野顕子らしい素晴らしいアイディアだと思う。

しかし、アルバムについて矢野顕子は単なる弾き語りのアルバムではないと話した。
例えばくるりの「グッドモーニング」は作者の岸田繁が意図したところとは違う
別のところにポイントを置いてカヴァーしているということだった。
この日、1曲目に披露された「グッドモーニング」だが、
矢野顕子ヴァージョンでは最後に希望があった。

「へびの泣く夜」は糸井重里と矢野顕子のソングライター・コンビによる作品。
これほど今の僕にぴったりとくる曲はないんじゃないかと思った。
矢野顕子は昨年、教育テレビで放送された「佐野元春のザ・ソングライターズ」に出演した。
そのとき矢野顕子は本当のことを知りたいと死ぬまで探し続ける人に自分の歌を聴いてほしいと話した。
自分が矢野顕子のよい聴き手なのかどうかわからない。
でも矢野顕子は歌の中で僕の迷い、僕の悩みを表現してるじゃないか。
それは普遍的なものなのかもしれないが、僕はそう感じていた。

「恩赦」は清志郎が20年ほど前に書いた曲。
先頃リリースされたアルバム『Baby #1』に収録されている。
思いがけず歌われたこの曲と立て続けに披露された「きよしちゃん」で、
清志郎の一周忌が近いことを思い出させた。
矢野顕子は清志郎に歌いかけるように歌っていた。
まるで磔磔に清志郎がいるかのように。

今回の磔磔公演がよかったのは、
磔磔という磁場と矢野顕子という宇宙とが共鳴していたからではないだろうか。
最後の曲となった「いい日旅立ち」のあの奇妙な感じは正に宇宙だった。
僕にとってそれはブラックホールのようでもあった。

■矢野顕子2010「ここが音楽堂!」弾き語りツアー
2010年4月18日(日) 京都磔磔
整理番号108番

矢野顕子(Vocal, Piano)

Set List
01 グッドモーニング
02 My Love
03 椅子
04 へびの泣く夜
05 変わるし
06 きょうのわたくし
07 嘆きの淵にある時も
08 在広東少年
09 恩赦
10 きよしちゃん
11 右手
12 さあ冒険だ
13 ひとつだけ
Encore
14 ニットキャップマン
15 いい日旅立ち

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懐かしい未来 #013

2010年05月07日 | 懐かしい未来

教育テレビ「佐野元春のザ・ソングライターズ」のセカンド・シーズンに桜井和寿のゲスト出演が決定したそうです。
先月の「大貫妙子 ~懐かしい未来~」で彼の話題が出ていたのでこの機会にアップすることにしました。

現在、ブログの連載について考えることがあり煮詰まっています。
これまで「大貫妙子 ~懐かしい未来~」は試行錯誤しながらやっておりました。
今後のことですが、「大貫妙子 ~懐かしい未来~」のカテゴリーは不定期連載になることを
ご了承くださいますようよろしくお願いします。

■大貫妙子 ~懐かしい未来~
2010年4月27日(火) NHK-FM PM11:00 - AM00:00
DJ: 大貫妙子
GUEST: 田中優

Playlist
美しい人よ / 大貫妙子
Paddle / Mr. Children
Luglio,agosto,settembre / Area
こどもたちのそら / FUNKIST
懐かしい未来~longing future~ / 大貫妙子
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・懐かしい未来
2009年4月から毎月最終火曜日の夜11時から生放送でお届けする番組。毎回ゲストを迎えての60分。再放送は翌週火曜日の午前10時から。生放送の番組へのメッセージは番組ホームページで受け付けているそうだ。
http://www.nhk.or.jp/n-mirai/

・懐かしい未来~longing future~
この番組のテーマ・ソング。2009年4月29日にリリースされたアルバム『palette』に収録。

・田中優
1957年東京都生まれ。
地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、
環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。
現在「未来バンク事業組合」 理事長、
「日本国際ボランティアセンター」、「ap bank」監事、
「中間法人 天然住宅」副代表を務める。
現在、立教大学大学院、和光大学大学院、
大東文化大学の非常勤講師。
著書(共著含む)に『環境破壊のメカニズム』
『日本の電気料はなぜ高い』『どうして郵貯がいけないの』、
『非戦』(幻冬社 坂本龍一との共著)ほか。

・Paddle
ミスチルの桜井くんはあまりにも売れすぎて、お金持ちになったため、いつか罰が当たるんじゃないかと思ったそうだ。そんなとき脳の病気になったという。やはり罰が当たったんだと思ったそうだが、稼ぎすぎたお金は全部「ap bank」に突っ込めば、いろんな地域でがんばってる人に融資することになり、彼らの背中を推すことになると考えたという。そうすることにより彼は音楽とお金を切り離して、悩む前より楽しんで音楽活動ができるようになったのだそうだ。その中で作られた曲が「Paddle」なのだとか。
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Motoharu Radio Show #041

2010年05月05日 | Motoharu Radio Show

2010/05/04 OnAir - 1st. Week
01.Erykah Badu:Window Seat
02.佐野元春 with The Heartland:99ブルース
03.佐野元春:夜のスウィンガー
04.佐野元春:光 (Final Version)
05.The Beatles:Rock and Roll Music
06.佐野元春 and The Hobo King Band:希望 (Live Version)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・トーク・セッション「ALTERNATIVE 80's」
Motoharu Radio Show 一周年を記念して4週に渡って特別番組を届ける。題してトーク・セッション「ALTERNATIVE 80's」。東京、恵比寿で開催された元春の30周年キック・オフ・イベント「アンジェリーナの日」の中で、元春がキャリアをスタートした'80年代のことを語るトーク・セッションが行われた。ミュージシャンの伊藤銀次、片寄明人、グラフィック・デザイナーの駿東宏、ジャーナリストの長谷川博一の4人との対談を4週に渡って特集する。第四回目は3月27日に行われた長谷川博一とのトーク・セッション。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月5月の「3PICKS!」はエリカ・バドゥ『New Amerykah Part Two: Return of the Ankh』、ポール・ウェラー『Wake Up the Nation』、そしてザ・バード&ザ・ビー『Interpreting the Masters 1: Tribute to Hall & Oates』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はエリカ・バドゥ『New Amerykah Part Two: Return of the Ankh』。

・エリカ・バドゥ
エリカ・バドゥのニュー・アルバム、タイトルは『New Amerykah Part Two: Return of the Ankh』。前回のアルバムが『New Amerykah Part One』だったのでそれに続く作品となる。ちょうど先月、東京、横浜でライヴがあったそうだ。エリカ・バドゥは現在のソウル・ミュージック界を代表する女性シンガー。表現者としてとても知的でかつ挑戦的なアーティスト。このエリカ・バドゥ、先日公開されたミュージック・ビデオが大きな話題となっている。新曲の「Window Seat」のミュージック・ビデオは元春もネットで見たそうだ。映像は約五分間。ワンテイクで撮影されている。そこで彼女はなんと道を歩きながら着ているものを次々に脱いでゆく。何処に向かっているのかというと1963年ケネディー元大統領が暗殺されたテキサス州ダラスの交差点へと歩いてゆく。ラスト・シーンは更に衝撃的で、完全にヌードになった後、銃声と共にバタっと地面に倒れ込む様子を演じていた。このことで地元ダラス警察からクレームがついて刑事事件までになってしまったということだ。調べてみたらテキサス州ダラスはエリカ・バドゥの出身地だという。彼女はなぜこんなことをしたのかという地元の新聞のインタビューに答えて「ケネディー元大統領暗殺現場、ここがダラスで最も歴史的価値のある場所。だから撮影場所に選んだ」とそんなふうに答えている。「しかし、どうなんでしょうか。ミュージック・ビデオでのヌード。過去にもミュージック・ビデオでヌードになったアーティストといえば、例えばマドンナ、アラニス・モリセット、ブリトニー・スピアーズ。ビデオ撮影にもお金がかかりますからスタイリストがいらない分、経費の節約になるのかなという感じでしょうか」と元春。今日はニューアルバムからその話題の「Window Seat」。

・ミュージック・クリップ「Window Seat」
エリカ・バドゥの公式サイトで公開されている。
http://www.erykahbadu.com/

・雑誌「This」
元春が1980年代の中盤、雑誌「This」を編集していたときに、そのアソシエイト・ライターとして長谷川さんが参加してくれたのが最初の出会いだったとか。長谷川さんが参加したのは再開した「This」の第二号となる「スタイル・オブ・クール」特集号の頃だそうだ。元春は「This」の全てのコーナーのリード文を自分で書いていたという。ポエトリーと上質な写真、元春が影響を受けてきたものを更に掘り下げた記事を一冊の雑誌化にしようというのが、元春の目的だったとか。限りなく個人雑誌だったと元春。ちょうどニューヨークから帰ってきて新しい音楽と、新しい時代の新しいアーティストの姿勢をファンに見せたいという意気込みがあったそうだ。それまでのシンガーは素敵な曲を作ってよいライヴをするだけでOKだったが、これからはアーティストが表現者なんだということをみんなに示していこうということで、自らライヴを作ったり、自らラジオ番組を制作したり、雑誌の編集をしたり、そういう新しい気があった最初の頃だったと元春。

・99ブルース
雑誌「This」の編集会議があったとある土曜日の夜。次の日、みんな休みだったが、元春には「99ブルース」のビデオ撮影があった。「何にも考えてない」という元春だったが、「監督を信じてるし、何かできると思う」と話していたのが印象に残っていると長谷川さん。

・そば
雑誌「This」の「スタイル・オブ・クール」の撮影で富士五湖へ行ったそうだ。長谷川さんは富士五湖の食堂でそばを食べる元春を見て「佐野元春だ」と思ったという。普通はどんぶりをテーブルに置いて食べるが、元春は背筋を伸ばしどんぶりを手に持って食べていたという。日本男児のそばの食べ方に見えたとか。そばというのは朝昼晩に食べるものではなくて、ちょっと小腹が空いたときに食べるものだと元春。

・そうだろ?
元春のステージ・マナーで特筆すべきは「ここに嫌なやつは一人もいないんだ、そうだろ?」とお客さんの同意を取りにいくことだと長谷川さん。「いかしたビートがなけりゃ意味がないのさ、そうだろ?」とか、そんなことを言う人は今までいなかったんだと。つまりそれだけお客さんと分かち合いたいという気持ちを真正面から出せる人だったということ。元春は一人称が主語のロックンロールのフォーマットが好きだったものの、曲はソウル・ミュージックの「私たちはこう思う」といったふうに、主語を「私たち」にして曲を書いていた節があるという。

・夜のスウィンガー
プロテスト・ソングは世の中の毒素を言い当ててほしいという聴き手側の要求があるものだが、佐野元春は世の中の問題点を指摘するのが目的ではなくて、「ストリート」という別世界を作って、こちらのほうがもっと素敵だぜと提示していたのではないかと長谷川さん。元春は「ストリート」は若い世代の出会いの場という意味合いを持たせていたと話す。

・あの日からろっくんろーるは日本語になった
長谷川さんが考えた元春のコピーは「あの日からろっくんろーるは日本語になった」。それまでもロック的な歌詞はあったけれど、自分の意見や自分の持ってる世界をこんなにヴィヴィッドに書いてくれる人はいなかったと長谷川さん。

・光 (Final Version)
9.11の直後、インターネットで無料ダウンロードした曲のフル・ヴァージョン。即席で作ったヴァージョンは一週間で8万ダウンロードを記録した。アーティストも聴き手も「僕はこう思うんだ」と思ったらそれを形にして誰かと共有してゆく、あるいは共感を積極的に取り付けてゆく、芸術とはこうあるべきだ、コンテンポラリーなアーティストの姿はこうあるべきなんじゃないかなと元春は思ったそうだ。それを実現してくれるインターネットの良さをそのとき実感したのだという。

・『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』
過去の何かを塗り替える力を持った革新性といったものが元春の言う「新しさ」。何か物事を変えてゆく力がないと物足りないのだとか。「自分の内なるレボリューションを常に活性化させてゆくというかっこうですね」と元春。元春がデビューする前のロック音楽は下半身より上半身に訴えかける曲が多かった。元春が表現したかったのは「フォーク&ロック」。いわゆる知性と肉体性がほどよく共存している音楽。そうした音楽を作りたいという要求がアルバム『SOMEDAY』であったり、特に『VISITORS』であったり、その方法論が上手くまとめられた『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』であったりした。元春が個人的に追及していたのはそれだった。『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』は怒りの感情をポップな形にしてロックンロール化したいという目論見があったそうだ。

・Rock and Roll Music
元春がライヴで演奏する曲のテンポはすばしっこいと長谷川さん。オン・ビートで、スピーディーで、さっさと大事なことを言ってしまいたいという感じがある。「言いたいことがたくさんあるので言葉を詰めてしまうという傾向があるんですよね。ゆったりとできないというかね」と元春。言いたい事を書きなぐって、そのエッセンスを三分間に濃縮するのが元春のスタイルなんだとか。

・希望 (Live Version)
1990年代の元春はステージ上で温和な表情になり笑うようになったと長谷川さん。こんなご時勢で自分の音楽を選んで見に来てる人たちに感謝とか敬意を含めてにこやかな表情と演奏自体を楽しもうという態度が見えると。それまでの1980年代はすごいものを見せてやるという引き締まった気持ちがあり、その雰囲気は会場にもあったんだと。今自分がやってることを楽しめるようになったのは『The Barn』のコンサートからだと元春。それは仲間のホーボーキングバンドがもたらしてくれた余裕だと思うそうだ。ホーボーキングバンドの絆が更に深まったライヴ・ツアーだったと元春。アルバム『The Sun』はホーボーキングバンドと一緒に作った二枚目のアルバム。「希望」は元春の生活の変化、経験の蓄積が出た曲。元春の中のフォーキーな部分が出た曲なんだとか。元春は「アノニマス(無名性)」を素敵なものだと捉えいて、そこには本当の真実や本当の輝きがあるかもしれないと常に思っているそうだ。主人公を「アノニマス(無名の誰か)」に据えて意識して書いた曲を自分の中のフォーキーなジャンルと呼んでいるとか。「君を連れてゆく」、「すべてうまくはいかなくても」、「希望」がそんな曲だという。

・セルフ・カヴァー・アルバム
元春の過去の楽曲一曲、一曲にゲストをフィーチャーして制作する予定だとか。シンガーが変わったり、プレイヤーが変わったりすると楽曲が違う意味を発すると思うと元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #917

2010年05月02日 | Sunday Song Book

<05月02日プレイリスト>
[「黄金(ゴールド)で棚からひとつかみ:洋楽編」]
RIDE ON TIME/山下達郎 1980年05月01日発売 30周年ありがとう!
THE MAN WITH THE GOLDEN ARM/ORIGINAL SOUND TRACK '55
SILENCE IS GOLDEN/THE TREMELOES '67
THE THEME FROM THE GOLDEN BOY/DON COSTA '64
GOLDEN DAYS/THE PARIS SISTERS '68
IDOL WITH THE GOLDEN HEAD/THE PERSUASIONS "WE STILL AIN'T GOT NO BAND" '73
ウィスキーがお好きでしょ(CM SIZE 30sec.)/竹内まりや '10
WORTH YOUR WEIGHT IN GOLD/THE MODULATIONS "IT'S ROUGH OUT HERE" '75
YOUR GOLD TEETH/STEELY DAN "COUNTDOWN TO ECSTACY" '73
街物語(TV SIZE)/山下達郎 06月02発売ニューシングル
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
アルバムのレコーディングにむけての準備期間で曲のまとめをやっているとか。

・黄金(ゴールド)で棚からひとつかみ:洋楽編
ゴールデン・ウィークなので「黄金」ネタ。ゴールドにちなんだ曲を集めた棚からひとつかみ。あまりCD化されてない音源を中心に。

・RIDE ON TIME
シングル「RIDE ON TIME」は今から30年前の1980年5月1日リリース。この曲のヒットでブレイクした。この年はじめて中野サンプラザでライヴをやったそうだ。
「27歳だったのが遂に57歳になってしまいました(笑)。おかげさまで30年後の今でもですね、新譜を出せております。夢のような話でございましたけれども、30年間、なんか長いような短いような感じでございましたけれども、おかげさまでまだ体調もそんなに悪くないですし、今年もツアーが出来る予定でございますし、アルバムも発売予定でございます。今年もがんばって、30年と言わず、40年、50年できればなという感じございますが(笑)。それに致しましても『RIDE ON TIME』30周年という、感慨無量であります。先週のデビュー35周年のときと同じで、30周年とか20周年とかそういうものであまり騒ぐ柄じゃないので今日のSUNDAY SONG BOOKの1曲目『RIDE ON TIME』でお届けしたいと思います」とタツローさん。

・THE MAN WITH THE GOLDEN ARM
1955年の映画『黄金の腕』の主題歌。エルモア・バーンスタインの有名な1曲。

・SILENCE IS GOLDEN
トレメローズはイギリスの4人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。「SILENCE IS GOLDEN」1967年全英1位、全米11位。もともとは1967年のフォーシーズンズの曲。タツローさんはアマチュア・バンドでいちばんはじめにコーラスのお手本として、この曲をコピーしたがなかなかできなくて苦労したそうだ。

・キャリアの半分
昨年の10月で17周年を迎えた「Sunday Song Book」。考えてみればタツローさんのキャリアの半分やってることになる。10月で18周年、キャリアの半分を超えることになるそうだ。

・THE THEME FROM THE GOLDEN BOY
1964年にサミー・デイビス Jr.の主演でミュージカル『ゴールデン・ボーイ』が上演された。もともとは1937年に作られたミュージカルで、その後1939年に映画化され、そのリメイク版がサミー・デイビス Jr.の主演で上演されたそうだ。そのテーマ・ソングが「THE THEME FROM THE GOLDEN BOY」。ドン・コスタはイタロ・アメリカン、イタリア系アメリカ人の編曲家の重鎮。ポール・アンカなどのアレンジャーとして有名。レコード番号は「DCP1100」。タツローさんが高校2年くらいにセコハン屋で100円で手に入れたシングル。「なんだろう?」と思って調べたところ、1964年のドン・コスタ・ヒズ・オーケストラ&コーラスのシングルで、ミュージカル『ゴールデン・ボーイ』のテーマ・ソングだということがわかったそうだ。

・なぜ歌を歌うことになったのか?
リスナーからの質問で「なんでタツローさんは歌を歌うことになったのですか?」。
高校生の頃、学生運動が盛んな「政治の季節」で、それに事寄せて学校をサボっているうちにドロップアウトしてしまい、高校を出て大学に入ったものの、学業に身が入らないので音楽の道に入ったという、よくあるパターンなのだとか。高度成長期でそういう時代であったのだそうだ。今の時代では想像できないだろうことでしょうけれど、とタツローさん。

・GOLDEN DAYS
パリス・シスターズが一度解散してから再結成して1968年にキャピトルで1枚だけリリースされたシングル。片面はデビッド・ゲイツの「GREENER DAYS」で、もう片面がキャロル・キング/ジェリー・ゴーフィンの「GOLDEN DAYS」といういいカップリングのシングル。

・IDOL WITH THE GOLDEN HEAD
パースゥエジョンズは1970年代になってもアカペラで歌い続けてた黒人ヴォーカル・グループ。「IDOL WITH THE GOLDEN HEAD」は1973年のアルバム『WE STILL AIN'T GOT NO BAND』に収録されたコースターズのカヴァー。

・映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』
4月14日に発売となった『希望という名の光』は昨日4月24日からロードショウ公開されてる映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』の主題歌。エンドロールでながれるそうだ。
http://tida.goo.ne.jp/

・ウィスキーが、お好きでしょ
「サントリー『角瓶』」のCMソングをまりやさんが担当している。「ウィスキーが、お好きでしょ」という曲で、かつて1991年に石川さゆりさんが同じサントリーのCMで歌っていた曲。作詞作曲は杉真理さんと先々週話していたが、作詞は田口俊さんだそうだ。まだフル・ヴァージョンのミックスが終わってないらしい。今回の企画は全くタツローさんが関わってないとか。珍しいジャズ・ヴァージョンだが、フル・ヴァージョンはシングルのカップリングになる予定だそうだ。

・WORTH YOUR WEIGHT IN GOLD
モジュレーションズはフィラデルフィアの「フィリー」の4人組ヴォーカル・グループ。「WORTH YOUR WEIGHT IN GOLD」は1975年のアルバム『IT'S ROUGH OUT HERE』からの曲で1975年、全米ソウル・チャート79位。ヴィセント・モンタナのアレンジによる1曲。

・YOUR GOLD TEETH
スティーリ・ダンの1973年のセカンド・アルバム『COUNTDOWN TO ECSTACY』に収録された曲。何作か後のアルバムに続編が入ってるとか。ひじょうに複雑な歌詞でスティーリー・ダンらしい曲。この番組でスティーリー・ダンがかかるのは4回目だとか。

・街物語
6月2日に「希望という名の光」の次のシングルがリリース。一ヶ月半のインターバルでシングルをリリースするのは初めてだとか。4月18日スタートのTBS系日曜劇場「新参者」の主題歌「街物語」。新ドラマ「新参者」は東野圭吾さんが原作で阿部寛さん、黒木メイサさんが出演。今週はテレビ・サイズ。今回は訳あってシングル『街物語(まちものがたり)』とはヴォーカルが違うのだそうだ。従ってミックスも違う。来週はフル・ヴァージョンをオンエア予定。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月09日は、GW企画「黄金(ゴールド)で棚からひとつかみ:邦楽編」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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世界のアロハ・ブラザース

2010年05月02日 | 佐野元春
個人サイト「SITEDOI」にアロハ・ブラザースの初アルバム『世界のアロハ・ブラザース』
に収録された曲間のコント「Episode 3」のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/

●『月刊:杉 真理』2010年4月号



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