MUSIC FLAG

2007年04月30日 | 佐野元春 Radio Days

ASAHI SUPER DRY MUSIC FLAG(TOKYO FM & JFN全国38局ネット)
2007年4月29日(日) 15:00-15:55
[佐野元春×サンボマスター]
ナビゲーター:佐野元春
フラッグ・アーティスト:サンボマスター

Playlist
君の声は僕の恋僕の名は君の夜 / サンボマスター
そのぬくもりに用がある / サンボマスター
Subterranean Homesick Blues / Bob Dylan
世界はそれを愛と呼ぶんだぜ / サンボマスター
青春狂騒曲 / サンボマスター
手紙 ~来たるべき音楽として~ / サンボマスター
I Love You / サンボマスター
歌声よおこれ / サンボマスター
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■内容の一部を抜粋
・佐野元春のコメント
「サンボマスターを僕がはじめて見たのは、たしかテレビの中でしたね。彼らが歌ってるところを映したミュージック・クリップを見たのが最初でした。スリー・ピースのロックンロール・バンドですし、もともと僕はバンドの構成ということでいうと、トリオですね、ドラム、ベース、ギターのロックンロール・バンドとしては基本的なトリオというのが好きなんですけれど、サンボマスターたちもごきげんなスリーピースのロックンロール・バンドだな、というのが僕の最初の印象。年は離れているけれども、近所のロック好きの弟に出会ったような感じ」

・サンボマスター(佐野元春のナレーション)
3人組のロック・バンド。歌とギター山口隆、ベースとコーラス近藤洋一、ドラムとコーラス木内泰史。大学のサークルで知り合った3人、バンドをはじめたのは卒業間近だった。2000年の2月。当時24歳。若いとはいえないスタートだった。そしてもちろん、彼らの音楽がすぐに認められるほど、世の中は甘くない。

風向きが変わってきたのは2003年に入ってからのこと。バンドを取り巻く状況が変わり始めた。それは突然やってきます。ある日を境にとてつもない上昇気流が生まれる。そんなことがロックンロール・バンドには起こりえるのだ。そして当然のことだが、その中で感じる喜びや迷いもある。

ファースト・アルバム『新しき日本語ロックの道と光』。そこに収録されている1曲、「そのぬくもりに用がある」。

サンボマスターの音楽。ごきげんなスリーピース・バンド。ドラムがいて、ベースがいて、ギターがいる。今も昔も変わらないロック・バンドのスタイルだ。そして耳に残るのは山口のヴォーカル。歌ってるのか、演説してるのか、説得しているのか。彼は僕のすぐ隣にいる陽気なアジテーターのようだ。心のゆくままを叫び続ける山口。ライヴではそんな彼を見て泣きだす人もいるという。サンボマスターが巻き起こす賛否の言葉。彼らの音楽に一気に注目が集まり出した。

時代を変えた歌。時代を切り裂いた曲。50'S、60'Sのロック・ヒストリーを振り返ればそんな曲が何曲かある。サンボマスターが挙げるのは例えばこんな曲。
「Subterranean Homesick Blues」

サンボマスターがよく口にする"LOVE & PEACE"という言葉。それはロック音楽の中のクリシェ。使い古された言葉かもしれない。けれど言葉は何度でも蘇える。言葉は時代の中でその意味を変えていく。

アンチの歌で繋がるぐらいなら反抗のラヴ・ソングを。人を信じない世の中にとびきりの「愛と平和」を。だからなんだろう。サンボマスターの曲にはラヴ・ソングが多い。時代が生み出したラヴ・ソングだ。そんなやり方が僕は好きだ。

2006年リリース、彼らにとって3枚目のアルバム『僕と君の全てをロックンロールと呼べ』全18曲75分。聴き応えのある重量級のロック・アルバムとなった。アルバム発売後は全国30ヶ所を超えるコンサート・ツアー。デビューから3年間を休まずに突っ走てきた。そして現在2007年。山口が発見した新たな"I LOVE YOU"。その言葉に山口は何を見ているのか。

サンボマスターのニューシングルは「I LOVE YOU」。普遍的でシンプルなタイトル。言葉には人一倍敏感な彼らが今この時代に"I LOVE YOU"と歌うこと。そこに込められた本当の気持ちとは何なんだろう。

一度インタビューが終わった後、ある質問をきっかけにこんな言葉が続いた。ラジオで話すようなことじゃないと山口。思わず出た言葉だったがそこに"I LOVE YOU"に込めた思いが見えた。

山口くんに今の年齢でできるだけの曲を書いてほしいし、ライヴではいつもの情熱的なあのスタイルでガンガン歌い飛ばしてほしい。ちょっと変な言い方なんだけれども、ロックンロールに真面目に取り組んでっていうかな。その感じは僕にも伝わってきて。で、僕も似たようなところがあるんですけれども。そこが凄く好きです。

・ナビゲーター(佐野元春)・レビュー
”サンボマスターはガレージでラウドな、ヤングラスカルズ”ーー佐野元春
去年の年末、あるロックフェスで一緒になって、僕の演奏の後に山口君が話しかけてきて、"出てもらえませんか?"ってオファーが来て、軽くOKしました。東京で、彼らが色んな人とセッションする形だったけど、僕も呼ばれてすごく光栄だなって思いました。サンボマスターの音楽を聞いたとき、それまではラウドなガレージバンドかな?と思ってたけど、レコードよく聞いてみると、曲としてもすごくねられているし、ロックだけではなくソウルの影響も強い。ヤング・ラスカルズですね。それに、僕はトリオのバンドが好きなんですよ。
僕との共通点はロックンロールが大好きだと言うこと。ソングライターとしての言葉を大切にすること。彼らも言葉をすごく大切にしてるなって思いますね。年は離れているけれども、近所のロック好きの弟に出会った感じで、山口君に今の年齢で出来るだけで書いてほしいし、ライブでは歌い飛ばしてほしいですね。
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Sunday Songbook Playlist

2007年04月29日 | Sunday Song Book

<04月29日プレイリスト>
[ロジャー・ニコルス特集 Part 2]
みんなひとり/竹内まりや "DENIM"05月23日発売ニュー・アルバム
IT'S HARD TO SAY GOODBYE/CLAUDINE LONGET "LOVE IS BLUE" '68
TO PUT UP WITH YOU/THE SAND PIPERS "SOFTLY" '68
I CAN SEE ONLY YOU/AL MARTINO "WAKE UP TO ME GENTLE" '68
SOMEDAY MAN/THE MONKEES '69
TREASURE OF SAN MIGUEL/HERB ALPERT & THE TIJUANA BRASS "SOUNDS LIKE" '67
ONLY ME/THE FIRST EDITION "2ND" '68
LET ME BE THE ONE/PAUL WILLIAMS "JUST AN OLD FASHONED LOVE SONG" '71
I NEVER HAD IT SO GOOD/PAUL WILLIAMS "JUST AN OLD FASHONED LOVE SONG" '71
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■内容の一部を抜粋
・近況
そろそろ仕事モードに戻って、竹内まりやさんは地方プロモーションの真っ最中。タツローさんは東京に居ていろいろと違うことをやっているのだとか。

・ロジャー・ニコルス特集
先週はざっとなめるぐらいのヒストリーだったが、今週からはあんまり囚われずに、ロジャー・ニコルスのペンになる名曲の数々、いろいろな人がやっている中で、なるべく出来のいいものを選んでお聴きいただこうと思います、とタツローさん。

・みんなひとり
5月23日発売、竹内まりやのニュー・アルバム『Denim』(デニム)収録曲。松たか子さんに書いた曲のセルフ・カヴァー。
「発売日が近づいて参りましたら、この番組で竹内まりやさんゲストで、ニュー・アルバム『Denim』について、いろいろとくっちゃべってみたいと思っております」とタツローさん。

・IT'S HARD TO SAY GOODBYE
ロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムスは1967年に出会う。ふたりでいちばん最初に書いた曲が「IT'S HARD TO SAY GOODBYE」。クローディーヌ・ロンジェの1968年のアルバム『LOVE IS BLUE』に収録された。プロデュースド・バイ・トミー・リピューマ。アレンジはたぶんニック・デカロ。

・TO PUT UP WITH YOU
サンドパイパーズは3人組の男性ヴォーカル・グループ。トミー・リピューマがプロデュースしている。「TO PUT UP WITH YOU」はサンシャイン・カンパニー、アメリカン・ブリード、ポール・ウィリアムスもアルバムで取り上げている人気の高い曲。ソングライターの場合は曲を売る職業だが、曲が売れてもストックとなってる場合もあり、発売時期が早いからと言って、それがオリジナル・ヴァージョンと特定できない。いろんな人が取り上げているので、どれもがオリジナルといえる。どれがオリジナルで、どれがカヴァーかなんて、ソングライターの場合は当てはまらない。特に'60年代は当てはまらない。そこがシンガー・ソングライターと違うところ。

・I CAN SEE ONLY YOU
『ROGER NICHOLS & THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS』に入ってる曲。この曲はロジャー・ニコルスとスチュワート・マーグリン(俳優)とフレッド・ロバーツ(A&M周辺で曲を書いていた人)の3人で共作。アル・マルティーノがアルバム『WAKE UP TO ME GENTLE』(1968年)で取り上げている。アレンジはジョン・アンドリュー・タルタグリア。ロジャー・ニコルスとも縁があり「DRIFTER」のアレンジにも関わっている。テレビ・ショーとかテレビCMとか手掛けている人で、ちょっとアバンギャルドなアレンジの風味が曲と合っている。CD化はされてない。プロデューサーはボイル・ギルモア。この人はキングストン・トリオで有名。
ロジャー・ニコルスの曲はメロディーのきれいな優しい曲が多いので、ロックンロールERAというよりかは、ヴォーカリスト、ミドル・オブ・ザ・ロードのミュージシャンに圧倒的に支持された。日本の場合は違う形で広まったので認識が変わっているところがあるかもしれない。例えば、日本でローラ・ニーロはシンガー・ソングライターだが、アメリカではソングライターとしてのステータスが圧倒的に認知度が高い。そういうふうな地域差がある。

・SOMEDAY MAN
モンキーズが3人になってから(人気が下火になってから)発売された。1968年、全米81位。「SOMEDAY MAN」はプロデューサーのボーンズ・ハウが持ち込んだ曲。デイビー・ジョーンズはかねてからロジャー・ニコルスの曲を歌いたかったので非常に喜んだ。この当時、モンキーズはスクリーン・ジェームスというコロムビアの出版社と契約してたので、ほかの出版社の曲を入れることが政治的に無理があった。モンキーズの歴史上はじめてのスクリーン・ジェームズ以外でシングルを切ったという、いわくつきの1曲。この曲も人気があってポール・ウィリアムスも取り上げている。余談だがポール・ウィリアムスはモンキーズのオーディションを受けたが、背が低いという理由で落とされた。だったらデイビー・ジョーンズはどうなるというツッコミがある。それがモンキーズに曲を提供するようになるという歴史の面白さ。

・TREASURE OF SAN MIGUEL
『ROGER NICHOLS & THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS』のプロデュースをトミー・リピューマにやってもらおうとしたが、トミー・リピューマはサンドパイパーズとクローディーヌ・ロンジェで忙しかった。待ってる間にハーブ・アルバートのために1曲インストを作った。1967年の全米No.1アルバム『SOUNDS LIKE』に収録されている。このアルバムには「カジノ・ロワイヤル」が入っていることで有名な大ヒット・アルバム。

・ONLY ME
ファースト・エディションはケニー・ロジャースが最初に在籍したバンド。「ONLY ME」は1968年の彼らの2枚目のアルバム『2ND』に収録されたポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの曲。未CD化アルバム。

・LET ME BE THE ONE
ポール・ウィリアムスはとても歌が上手い人なのでソロ・アルバムを何枚も出している。その中でロジャー・ニコルスとのコラボレーションを最大限に発揮して名演名唱がたくさん残っている。アルバム『JUST AN OLD FASHONED LOVE SONG』はドラム、ギター・ベース・キーボードの4リズムでできているシンプルなオケだが、ひじょうによくできている。リランド・スクラーのベース、ラス・カンケルのドラム、クレル・ダーギーのキーボード、デビッド・スピノザのギター。
「LET ME BE THE ONE」はカーペンターズをはじめポール・アンカ、グレン・キャンベル、アン・マリー、ヴィッキー・カー、ペトラ・クラーク、ジャック・ジョーンズ、ジョニー・マティスと多くの人が取り上げている。

・I NEVER HAD IT SO GOOD
ポール・ウィリアムスのアルバム『JUST AN OLD FASHONED LOVE SONG』のA面の2曲目に入ってるアルバムの白眉。
「金なんて持ったこともない レースにも勝ったためしがない ジョークを飛ばしても全然しまらない お先真っ暗だった そんな僕が君に惚れた 相手が欲しいといつも思ってたけど こんな恋ってはじめてだな こんな素敵なの I NEVER HAD IT SO GOOD」

・竹内まりやゲストのニュー・アルバム『Denim』特集
5月13日、20日の発売日直前の2週間は竹内まりやゲストのニュー・アルバム『Denim』特集。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月06日は、引き続き「ロジャー・ニコルス特集 Part 3」
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Funny Walkin'

2007年04月25日 | 佐野元春

SITEDOIに佐藤奈々子の『Funny Walkin'』のレビューをアップしました。昨年末から今年のはじめにかけて佐藤奈々子のソロ作品4枚が紙ジャケ仕様でリイシューされました。momentのウェブサイトでは今年1月に行われたインタビューが公開されています。近影が見られますが思い切ったヘアースタイルになってて驚きました。
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COYOTE WEB SITE

2007年04月23日 | 佐野元春

MWS内に佐野元春の最新アルバム『COYOTE特集サイトがプレオープンしました。アルバムのフロント・カバーと収録曲のタイトルが発表されています。

part.1
星の下 路の上 (album ver.)
荒地の何処かで
君が気高い孤独なら
折れた翼
呼吸
ラジオ・デイズ

part.2
Us
夜空の果てまで
壊れた振り子
世界は誰の為に (album ver.)
コヨーテ、海へ
黄金色の天使


「ラジオ・デイズ」は金子マリに提供した「最後のレイディオ・ショー -Radio Days」のセルフ・カヴァーなんでしょうね。

先ごろiTunes Storeで先行ダウンロード販売された「世界は誰の為に」も収録。この曲はSITEDOIでレビューをアップしています。
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Sunday Songbook Playlist

2007年04月22日 | Sunday Song Book

<04月22日プレイリスト>
[ロジャー・ニコルス特集 Part 1]
人生の扉/竹内まりや "DENIM" 05月23日発売ニュー・アルバム
ALWAYS YOU/THE SUNDOWNERS '67
DON'T TAKE YOUR TIME/
ROGER NICHOLS & THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS
"ROGER NICHOLS & THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS" '68
DRIFTER/ROGER NICHOLS & A SMALL CIRCLE OF FRIENDS '69
OUT IN THE COUNTRY/THREE DOG NIGHT '70
WE'VE ONLY JUST BEGUN/THE CARPENTERS '70
RAINY DAYS AND MONDAYS/THE CARPENTERS '71
I WON'T LAST A DAY WITHOUT YOU/THE CARPENTERS '74('72)
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■内容の一部を抜粋
・人生の扉
ニュー・アルバム『Denim』(デニム)収録曲。先日NHKでオンエアされた「SONGS」でも桜をバックに歌われていた。今回のアルバムの肝となる曲。

・ロジャー・ニコルス
「全作品が100曲に満たない作曲家なんですけれども、この人は文字通り天才と言っていい素晴らしいメロディーを書く人でございます。'60年代末期から'70年代頭、非常に短い期間でしたけれども、至極の名曲をたくさん残しております」とタツローさん。

「ロジャー・ニコルスという作曲家は私の一世代下の日本のミュージシャンに熱狂的な支持を受けて、それで日本で凄く広まったという経緯があります。いわゆる渋谷系の人たちといいましょうか、なのでマニアがたくさんいますので、恐ろしくて手が出せなかったんですけれども(苦笑)、私もそれなりにロジャー・ニコルスの作品を持ってますので、できるだけ、いろいろな曲をお聴きをいただければなと思ってます。今日は一週目なのでとりあえずベタなところから、ざっとした生い立ち、出生物語という、そういうような感じでございます」とタツローさん。

「1940年生まれですから、今年66歳ですね、今。ですからロックンロール・エイジなんですけれども、お母さんがクラシックのピアニストであるとかいう関係上、ちょっとそうした普通の'40年生まれのロックンロール感覚よりも弱冠古い感じの、ティンパンアレイの作家に影響を受けた感じの、そういうものがあります。サンタモニカで育った人ですので、ウェスト・コーストの風を浴びて育ちましたので、UCLAで作曲を勉強いたしまして、そのころから同級生のマレー & ミランダ・マクリオードという兄妹と3人で、ロジャー・ニコルス・トリオというバンドを作りまして、それが後のロジャー・ニコルス & スモール・サークル・オブ・フレンズというグループに発展してゆくわけですけれども。'65年頃にこのグループでリバティー・レコードと契約したんですけれども、プロデュースをする予定だったトミー・リピューマがリバティーを辞めてしまいまして、A & Mに移って行きましたので、そっちのほうに動いて、そこから作品を発表をすることになります。A & Mはご承知のようにハーブ・アルバートが社長ですけれども、ロジャー・ニコルスの作曲家としての才能を凄く高く評価しまして、アービン・アルモというA & Mの出版社と契約することになります。ここのアービン・アルモのトップでありますチャック・ケイという人がロジヤー・ニコルスを非常に可愛がって、後にポール・ウィリアムスに紹介するということになりますが。1967年頃からロジャー・ニコルスの作品が登場して参ります」とタツローさん。

・ALWAYS YOU
ロジャー・ニコルスの最初期の作品。リンダ・ボールという女性シンガーがシングルを出しているが、それはロジャー・ニコルスのプロデュース。それよりもボーンズ・ハウのプロデュースとなるサウンダウナーズという6人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループのシングル・ヴァージョンのほうがタツローさんの好みだとか。アルバムだとメンバーのプロデュースになってるが、シングルは何故かエンジニアのボーンズ・ハウ(後にフィフス・ディメイションを手掛ける)のプロデュース・クレジットになっている。コーラス・アレンジがアソシエイションとかフィフス・ディメイションもろなので、かなりボーンズ・ハウが口を出しているようだ。この他にアメリカン・ブリードがカヴァーを出している。最初期の作品だが何枚かレコード化されている。作詞は『ペット・サウンズ』のトニー・アッシャー。この時代はトニー・アッシャーとロジャー・ニコルスのコンビで何曲か曲が生まれている。

・DON'T TAKE YOUR TIME
1968年にロジャー・ニコルス & スモール・サークル・オブ・フレンズでA & Mからアルバムを出すが、'80年代に日本で爆発的に人気が出て、渋谷系の人たちに一大ブームを巻き起こした。
タツローさん個人は1973年ぐらい、二十歳の時に大滝詠一さんから聴かせてもらったのが最初。大滝さんの前に細野晴臣さんがこのアルバムを持ってたという。結局、こういうもののルーツはみんな同じ。1曲目の「DON'T TAKE YOUR TIME」は日本人で嫌いな人はいない、とタツローさん。
本当はROGER NICHOLS & A SMALL CIRCLE OF FRIENDSだが、レコード会社が間違って"A"を"THE"としてしまったという。
本人のインタビューによるとこの曲はデモ・テープで、プロデューサーのトミー・リピューマがストリングスを入れて作ったそうだ。

・DRIFTER
1966年にロジャー・ニコルス・トリオで出発し、1967年にロジャー・ニコルス & スモール・サークル・オブ・フレンズと名前を変えて何枚かシングルを出して、アルバムも出したが当時は全くの鳴かず飛ばずだった。1967年にポール・ウィリアムスを紹介してもらった。ポール・ウィリアムは俳優だったが、俳優を辞めて、ロジャー・ニコルスよりも一足先にアービン・アルモとソングライターとして契約していた。ロジャー・ニコルスとは1940年生まれでほとんど誕生日が違わないこともあり気があい、コンビで曲を書くようになった。しかしなかなかヒットは出なかった。そんな時代の至極の名曲が「DRIFTER」。
唐突なフェイドアウトがデモテープだったんじゃないかということを想像させる。タツローさんがこの「DRIFTER」を最初に知ったのがハーパス・ビザールの1968年のセカンド・アルバムのヴァージョン。ROGER NICHOLS & A SMALL CIRCLE OF FRIENDSのヴァージョンが聴けるようになったのは'80年代に入って発掘作業が進んでから。オリジナルが出た時は日本人で誰も知らなかった。シングルはおろかアルバムも当時は日本で出てない。'80年代の爆発的なブームのおかげで今では日本がいちばんロジャー・ニコルスのカタログが充実した国となっている。海外にもCDがたくさん輸出されている。

・OUT IN THE COUNTRY
3年近くヒットが出なかったが、長い下積みを経てポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの最初のヒットになったのは1970年にスリー・ドッグ・ナイトが取り上げた「OUT IN THE COUNTRY」。

・WE'VE ONLY JUST BEGUN
1970年近辺にポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスは銀行のCMを手掛ける。CMができた時は、まだ部分的に1番、2番しか作ってなかったが、それをフル・ヴァージョンに後で仕上げることになる。その曲を気に入ったのがカーペンターズのリチャード・カーペンター。偶然にもA & Mの契約ライターだったので、この曲「WE'VE ONLY JUST BEGUN」を目出度くレコーディングしたところ、見事にNO.1。その年に最も売れた曲の1曲となり、これでポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの知名度が上がった。
「WE'VE ONLY JUST BEGUN」は現在までに200以上のカヴァー・ヴァージョンがあると伝えられている。スタンダード・ナンバーの極致。

・RAINY DAYS AND MONDAYS
スリー・ドッグ・ナイトが取り上げた「OUT IN THE COUNTRY」とカーペンターズの「WE'VE ONLY JUST BEGUN」の立て続けのヒットからこのソングライター・チームは一躍脚光を浴びることになる。どちらかというとロック系のミュージシャンよりミドル・オブ・ザ・ロード系のクラブ・シンガーの人たちに大変な人気を得て、これ以後たくさんニコルス/ウィリアムス作品を取り上げてゆくことになる。
カーペンターズもしばしばニコルス/ウィリアムス作品を取り上げていて、その中から何曲もヒット曲が出ている。「RAINY DAYS AND MONDAYS」は1971年に全米2位のヒット曲。邦題は「雨の日と月曜日」。

・I WON'T LAST A DAY WITHOUT YOU
カーペンターズの1974年の代表作。邦題は「愛は夢の中に」。この曲はポール・ウィリアムスがサビのところの詩が出来なくて、カーペンターズのレコーディングの間際に詩を作ってきて、リチャード・カーペンターはそのサビの部分が気に入らなくて、このカーペンターズのヴァージョンはそこだけメロディーが変わっている。ロジャー・ニコルスはそれが不満だというインタビューで話しているそうだ。
「バーブラ・ストライサンドが元のメロディーで歌ってくれてるので、そっちのほうがいいというコメントを聞いたことがある(苦笑)」とタツローさん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月29日は、引き続き「ロジャー・ニコルス特集 Part 2」
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世界は誰の為に

2007年04月18日 | 佐野元春

日付が変わってからiTunes Storeで佐野元春MusicUnited.の「世界は誰の為に」を購入しました。

深沼のギターがリードする言語傾向の強い骨太のロック。ざらりとした感触のリアルな世界観がいい。それが第一印象です。MWSの「佐野元春MusicUnited.」特集ページでデジタル・ブックレットが無料で配布されています。

今回の「世界は誰の為に」でサポート・メンバーとして参加した深沼元昭(Guitar)、高桑圭(Bass)、小松シゲル(Drums)とレコーディングしたアルバム『Coyote』が2007年6月13日に発売されます。初回限定盤はレコーディング・ドキュメンタリーが収められたDVDが付きです。僕はさっそく予約してきました。
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iMix

2007年04月17日 | iPod/iTunes
iTunesで作ったプレイリストを公開しています。
SITEDOIのiMix第一弾は「佐野元春提供曲、参加曲 & 佐野元春カヴァー集」です。
iTunes Storeでダウンロード販売されてた16曲。
年代順に並べてみました。
よろしくお願いいたします。

Playlist
01.彼女はデリケート/沢田研二
02.I'M IN BLUE/沢田研二
03.THE VANITY FACTORY /沢田研二
04.BYE BYE HANDY LOVE/沢田研二
05.WHY OH WHY/沢田研二
06.A Silver Girl (ずっと昔から)[Re-Mix2005]/山下久美子
07.すべてはこの夜に/沢田研二
08.Cyber Jungle/伊藤銀次
09.ニューエイジ/グルーヴァーズ
10.Someday/大黒摩季
11.SOMEDAY/山下久美子 feat. 吉川晃司
12.最後のレイディオ・ショー-Radio Days/金子 マリ
13.ロックンロールナイト/Nowhere
14.じぶんの詩 - A BEAUTIFUL DAY(Single Version)/The Whey-hey-hey Brothers
15.グッドバイからはじめよう/山口智充
16.彼女/伴 都美子

*追記
グルーヴァーズの「ニューエイジ」が出てきたのでアップデートしました。
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Sunday Songbook Playlist

2007年04月15日 | Sunday Song Book

<04月15日プレイリスト>
[竹内まりや「DENIM」ミニ特集]
パレード(LIVE)/山下達郎 "1998/12/10 at 大阪フェスティバルホール"
ミラクル・ラブ/竹内まりや "DENIM" 05月23日発売ニュー・アルバム*
みんなひとり/松たか子 "CHERISH YOU"04月25日発売ニュー・アルバム
リユニオン/松たか子 "CHERISH YOU"04月25日発売ニュー・アルバム
トライアングル/竹内まりや "DENIM"05月23日発売ニュー・アルバム*
みんなひとり/竹内まりや "DENIM"05月23日発売ニュー・アルバム
人生の扉/竹内まりや "DENIM"05月23日発売ニュー・アルバム
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■内容の一部を抜粋
・竹内まりやのニュー・アルバム『Denim』
ニュー・アルバム『Denim』(デニム)は5月23日発売。初回特典はボーナス・レア・トラックスCD『Vintage Denim』(今まで発売したシングルでアルバム化されてないカップリングの曲を全6曲収録)付き。発売日直前になったら竹内まりや本人をゲストに曲紹介をするが、今週4月15日から、まだフルでかけてない新曲を順次紹介する。

・パレード(LIVE)
先週は時間の配分を間違えて最後にかける予定だった「パレード」がかからなかった。先週のオンエアで話した大阪フェスティバルホールが壊されることに触れて、「ちょっとあいだで吠えてしまいましたので」とタツローさん。今週は「パレード」の大阪フェスティバルホール公演(1998年12月10日)のライヴ・ヴァージョンを最初にオンエア。アルバム『COZY』のツアーの時のライヴ・ヴァージョン。
「PAアウトなので若干音が悪いですけれど、ライヴの雰囲気でございますので」とタツローさん。

・ミラクル・ラブ
*ボーナス・レア・トラックスCD『Vintage Denim』から。
5月23日発売竹内まりやのニュー・アルバム『Denim』初回限定盤はボーナス・ディスク付きの豪華盤。'80年代から'90年代のシングルを出すうちカップリングが未アルバム化でこぼれている。その未アルバム化音源6曲をボーナス・ディスクに収録している。ボーナス・ディスクにはクレジット詳細と本人による曲目解説が付いている。6曲全曲リミックス - '90年代のトラックは今のに比べると若干歌が小さいので、全体的に歌を上げて、ボトム・エンドも上げてリミックスしている。
「ミラクル・ラブ」は牧瀬里穂さんに1991年に提供した作品のセルフ・カヴァー。1992年に「マンハッタン・キッス」というシングルのカップリングで発表したが、ずっと長い間未アルバム化だった。ニュー・リミックス・ヴァージョンなのでベースとか歌の立ちが格段によくなった。

・みんなひとり
松たか子のニュー・アルバム『Cherish You』が4月25日に発売される。今回の松たか子のニュー・アルバムには、竹内まりやの曲が2曲収録してある。シングル・カットの「みんなひとり」はアルバム用にリミックスして、[アニバーサリー・ミックス]というサブ・タイトルがついている。

・リユニオン
「リユニオン」はフジテレビ系金曜午後9時からの「金曜プレステージ」というドラマ/バラエティー番組のエンディング・テーマとして4月からオンエアされている。竹内まりやが松たか子に提供した作品で、4月25日発売の松たか子の通算8枚目となるニュー・アルバム『Cherish You』に収録される。初回限定盤はレコーディング・ドキュメントDVD付きでメイキング映像、製作の舞台裏が見られるそうだ。

・合同銀婚式パーティー
4月6日で結婚25周年の銀婚式を迎えた山下達郎と竹内まりや。桑田佳祐と原由子のふたりも1982年2月が結婚記念日で、今年が銀婚式。数日前に4人と双方の現場のいちばんクロースなスタッフとで合同銀婚式パーティーをやったのだとか。なごやかにやったのだけどタツローさんは飲み過ぎたらしい。

・NHK新番組「SONGS」
4月11日にNHKでオンエアされた「SONGS」という音楽番組の第一回目に竹内まりやが出演した。この後、2回再放送があるそうだ。
NHK総合は16日の深夜、17日の未明、4月17日火曜日の午前1時50分から。
衛星第2、BS-2では18日水曜日の8時30分から。

・竹内まりやゲストのニュー・アルバム『Denim』特集
5月13日、20日の発売日直前の2週間は竹内まりやゲストのニュー・アルバム『Denim』特集。

・トライアングル
*ボーナス・レア・トラックスCD『Vintage Denim』から。
「リミックスして歌がポンといきまして、低音もキレイにでるようになりました」とタツローさん。
「トライアングル」は薬師丸ひろ子さんに1988年に提供した作品のセルフ・カヴァー。1994年に「明日の私」というシングルのカップリングでリリース。
「いわゆるフォーク・ソング仕立て、PPM(ピーター、ポール & マリー)といえば聞こえはいいが、どちらかといえば青い三角定規(笑)、そういう感じもあります。彼女と私の二人でコーラスをやっておりますが、この地ハモのところで思わず笑ってしまうという。私、なかなかこのアレンジが自分で気に入ってる一作であります」とタツローさん。

・みんなひとり
竹内まりやによるセルフ・カヴァー。アレンジ、コーラスは山下達郎。
エンディングのコーラスは松たか子に手伝ってもらったそうだ。
「松さん、リズムの正確さといい、ピッチの正確さといい、凡百のスタジオ・ミュージシャン顔負けでございます。とってもいい上手なコーラスでございます」とタツローさん。

・人生の扉
今回のアルバムのいちばん核となっている、いちばん最後に入ってる曲。先日NHKでオンエアされた「SONGS」でも桜をバックに歌われていた。
「我々のように長くやっておりますと、若い頃には若い頃の音楽がありますが、年をだんだん食って来ますと、人生というものを考えざるを得ませんが、それを歌に託して、みんないろいろな形で歌っておりますが、竹内まりやもそうした、ある種哲学的なそうしたアプローチっていうか、今までもしてきましたが、年齢相応の、ひとつの今の境地を歌った、これが今回のアルバムのテーマといってもいい曲でございます」とタツローさん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月22日・29日は、「ロジャー・ニコルス特集」
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伊藤銀次ソロデビュー30周年と寺尾紗穂とコヨーテ

2007年04月14日 | 佐野元春
明日、15日の日曜に「村松邦男 TOKUMA JAPAN YEARS 紙ジャケCD再発記念ライヴ」というライヴがあって、伊藤銀次が元シュガーベイブのドラマー野口明彦とともにゲスト出演するらしい。

シュガーベイブといえば、『細野晴臣トリヴュート・アルバム』で名前を知った女性アーティストの寺尾紗穂。メジャー・デビュー・アルバム『御身』がこのほどリリースされた。その記事がCDジャーナルに出ていて、そこに寺尾紗穂のプロフィールが載っていたんだが、彼女は第二期シュガーベイブでベースを担当していた寺尾次郎さんの娘さんだという。映画『転校生』の主題歌を担当するとの事だが、なんとこの劇場映画作品は大林宣彦が自らリメイクしているとのこと。驚いた!

29日のみどりの日には「moments SPRING SESSION 2007」があって、伊藤銀次は西本明、横内タケ、小野田清文といった元ハートランドのメンバーとセッションするようだ。伊藤銀次は今年ソロ・デビュー30周年だそうだ。


伊藤銀次 The 30th Anniversary Tour「BabyBlue2007」
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伊藤銀次、ソロデビュー30周年を迎えて、
今年2007年、久しぶりのライブツアーが決定いたしました!
これまでに次の公演日程が決まっています。
(詳細が多少変更する事もありますので、各ライブハウスHP等を御確認下さい)

01:東京公演
2007年06月03日(日) 東京・赤坂「グラフィティ」 17:00開場/18:00開演
〒107-0052 東京都港区赤坂3-21-10 赤坂NSビルB1 (03-3586-1970)
☆チケット:チケットぴあ(257-153)、会場にて、発売中!

02:宮城公演
2007年06月17日(日) 宮城・仙台「enn」 18:00開場/18:30開演
〒980-0014 仙台市青葉区本町2-14-15 小林中央ビルB1 (022-212-2678)
☆チケット:ローソンチケット(L-29591)、会場にて、発売中!

03:愛知公演
2007年07月06日(金) 愛知・名古屋「TOKUZO」 18:30開場/19:30開演
〒464-0850 名古屋市千種区今池1-6-8 ブルースタービル2F (052-733-3709)
☆チケット:チケットぴあ、会場にて(4月21日~)

04:京都公演
2007年07月07日(土) 京都・京都「RAG」 18:00開場/19:30開演
〒604-8001京都市中京区木屋町通三条上ル 京都エンパイヤビル5F(075-241-0446)
☆チケット:チケットぴあ、ローソンチケット、会場にて(4月19日~)

05:大阪公演
2007年07月08日(日) 大阪「Banana Hall」 17:00開場/18:00開演
〒530-0027 大阪市北区堂山町16-3 Banana Hall (06-6361-6821)
☆チケット:チケットぴあ、ローソンチケット、会場にて(4月21日~)

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出演…伊藤銀次(Vo,Ag,Eg)
サポート…小野田清文(B)、市田ユウキ(Dr)、青木ともこ(key,Ag)
スペシャルゲスト…黒沢秀樹(京都「RAG」)、他未定
料金…前売4,500円/当日5,000円(ドリンク代別)
プレゼント…「ツアー限定/特製ポストカード」(当日・入場時に配布)
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<Ginji News>
*京都公演にて、スペシャルゲストで黒沢秀樹さんの出演が決定しました!
*会場限定のDVDパンフが販売決定!
(「The 30th Anniversary Tour "Baby blue 2007" BOOKLET DVD」)
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夏頃にはポリスター時代のアルバムがソニー系列から再発される予定だとか。佐野元春がコーラスで参加した「夜を駆けぬけて -Running Through The Nights」が収録されたアルバム『Person To Person』は持ってないので、個人サイトの資料として買おう。7インチシングルの「夜を駆けぬけて -Running Through The Nights」は中古で買って持ってるんだけど。。

さて、お待たせしました(笑)。佐野元春の新譜情報が更新され、アルバム・タイトルが発表されました。タイトルは『COYOTE(コヨーテ)』。HMVのサイトに佐野元春のコメントが掲載されていた。引用してみよう。


このアルバムは、「コヨーテ」と呼ばれる、あるひとりの男の視点で切り取った12篇からなるロードムービーであり、その映画の「サウンドトラック盤」という想定で作ってみた


初回盤はレコーディング・ドキュメントが収められたDVDが付くそうだ。全12曲、6月13日に発売。ウィキペディアによるとコヨーテという種名は「歌う犬」という意味だそうです。
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阪神VS中日2回戦

2007年04月12日 | 阪神タイガース
晴れ。

4月11日(水)。今年はじめての甲子園。故障で出遅れてた福原が今季初先発だった。



甲子園は昨年のシーズンオフから改装中で、球場の外観は変わってしまった。今はこれが甲子園の蔦なのだ。



試合前は甲子園名物のカレーで腹ごしらえ。この時期のナイター観戦は寒いので、日曜にタイガース・ショップで買ったコシノヒロコ・デザインのニット・キャップ(季節のお買い得品でした)をかぶって試合観戦。

スタメンには不振の関本に代わり藤本が起用。試合は1回から点の取り合いで、1回だけで40分くらいやってたんじゃないかな。長い試合になりそうだと思ったのだが。。

福原が降板した後のピンチ。あわやウッズに満塁本塁打という当たりがあった。今日の甲子園は右から左への浜風ではなくて助かった。中日に3点リードされたが、藤本のファイン・プレーがあり、「よく3点だけで終われたな」というのが正直な感想。でも藤本の起用はこれで正解だったことが証明された。

その後にアニキ金本の追い上げとなるソロ・ホームランが出た。8回だったか、同点に追いついた場面。二死一、二塁で当ってない浜ちゃんの打順。「リンちゃんが見たいな」と一緒に行った友人に言ったのだが、本当に林が出てきて驚いた(ピッチャーは左だったので普通は左バッターの林を代打に送らないものだが...)。

もう甲子園は「わっしょい、わっしょい」の大声援。あれがピークだったな。あの盛り上がりは凄かった。甲子園は本当に凄い。あれで中日の浅尾くんはビビッてしまったんじゃないだろうか。バッテリー・ミスで二塁、三塁となり、中日の守りが浅くなったところに、林のセンター・オーバーのツーベース。これで明日は林がスタメンとなるのは確実だ。

9回はウィリアムスが登板。福原、江草、ハシケン、桟原、ウィリアムスの継投。6対6の同点のまま延長になった。



10回は藤川が、11回、12回は久保田。JFKの揃い踏みで負けはしなかった。負けはしなかったが勝てなかった。今日はヒットの出なかった鳥谷かな。鳥谷が打ってれば何とかなったように思った。

しかし、試合時間4時間37分というのは観戦最長試合記録! そして僕と友人が観戦した試合の不敗神話も終わらなかった。

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壊さないで!

2007年04月11日 | Live

大阪フェスティバルホールが来年閉鎖し解体される。朝日新聞グループが超高層ビルに建て替えるという。嘘みたいな本当の話。それは衝撃的なニュースであった。

山下達郎は大阪フェスティバルホールがコンサート会場の中でベストだと公言しているが、さっそくミクシィーの山下達郎のコミュニティーでは騒ぎとなった。しかし、朝日新聞の記事には山下達郎の、解体に肯定的とも取れるコメントが紹介されており、騒ぎは収束したかに思えた。僕も「仕方のないことなのかな」と諦めの気持ちになった。

■山下達郎さん 観客との一体感 抜群
 フェスティバルホールは、まごうかたなき日本で最高のコンサートホールであり、私ももう25年以上お世話になっています。演じてよし、観(み)てなおよし、観客との一体感はまるで大きなライブハウスのようです。

 数々の伝説に彩られた50年が、また新たな未来へのスタートとなりますように。近いうちにまたフェスの舞台に立てる日を楽しみに。(山下さんからのメール)


ところが、先日のサンデー・ソングブックで、フェスティバルホールを解体するなんて愚挙だと、反対の態度を示した。

「フェスティバルホール壊す、愚挙です。カーネギー・ホール壊すとか、オペラ座壊すとかといってることと同じで、ああいうホールは法隆寺とか日光の陽明門と同じで、一回壊したら二度と再建できない。ホールは文化財でありまして、芸人の汗と血を吸ってるのです。それを壊して、超高層ビルにして、テナントで何かしようっていうのは、まぁゼネコン屋の考えそうなことです。この国にはそういう意味では文化がなくて、あるのは利権のみでありまして...ホールを壊す、止めて下さいよ。フェスティバルホール壊したら、どこでやるんですか。みんな大阪城ホールでやるわけ? 冗談じゃないよね、ホントに。大阪厚生年金(会館)もなんか、なくすとかなんとか言ってるわけだから、ホントにやれるホールなくなりますよね。愚挙です。ひどすぎます。今日は時間がないので、時を改めてやりたいと思いますが。(話が)はじまったら、だんだんエキサイトしちゃうので、また次回に」

大変なことが目の前で起きようとしている。ようやく僕も目が覚めてきた。僕は中学1年の時に、音楽の授業の一環でフェスティバルホールに行った記憶がある。おそらくそれがいちばん最初なんだと思う。はじめて自分で金を出して行ったのが、1987年1月の佐野元春「Cafe Bohemia Meeting」だ。いろんなライヴを聴きに行った。山下達郎、矢野顕子、坂本龍一、エルヴィス・コステロ、ビューティフル・ソングス(矢野顕子、鈴木慶一、大貫妙子、宮沢和史、奥田民生)、松たか子、ジョアン・ジルベルト、EW&F...、最新は来月のアンジェラ・アキ弾き語りライヴとなる予定だ。これからはこれが最後になるのだと思って見ることになるのかもしれない。

フェスティバルホールを壊さないでほしい。お願いだ。壊さないで!
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Sunday Songbook Playlist

2007年04月08日 | Sunday Song Book

<04月08日プレイリスト>
[「棚からひとつかみ」]
明日の私/竹内まりや "インプレッションズ" '94
TURN AROUND, LOOK AT ME/THE VOGUES '68
NO MATTER WHAT/BADFINGE "NO DICE" '70
AT TIME LIKE THIS/THE ORIGINALS '61
SPRING IS HERE/THE FOUR FRESHMEN "LOVE LOST" '59
LOVE SONGS ARE BACK AGAIN/BAND OF GOLD '84
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■内容の一部を抜粋
・銀婚式
4月6日で結婚25周年の銀婚式を迎えた山下達郎と竹内まりや。ビジネス・パートナーで仲人の夫妻と4人で食事をしたそうだ。

・明日の私
この季節に毎年かけている竹内まりや1994年のシングル。

・TURN AROUND, LOOK AT ME
ザ・ボーグスは東海岸で結成された4人組のヴォーカル・グループ。1960年代の中期からウエスト・コーストのワーナー・リプリーズで名手リック・グラッサのプロデュースでたくさんヒット曲を出した。
「TURN AROUND, LOOK AT ME」は1961年にグレン・キャンベルの初ヒット曲として有名だが、1968年にボーグスがカヴァーして全米7位のヒットとなった。先週かけたハプニングス同様、昔のヒット曲を焼き直してたくさんヒット曲を出した。リック・グラッサはヴェンチャーズのプロデューサーとして有名。「十番街の殺人」もリック・グラッサ。ボーグスは1940年代のフォアラーズというヴォーカル・グループの作品をアルバムで取り上げていて、アルバムも高い売り上げを示した。

・NO MATTER WHAT
1970年のバッド・フィンガーの代表曲。全米8位、全英5位。邦題は「嵐の恋」。

・AT TIME LIKE THIS
オリジナルズはたぶんイースト・コーストのヴォーカル・グループ。ダイアモンド・レーベルというマイナー・レーベルで数枚のシングルしか残してない謎のグループ。「AT TIME LIKE THIS」を書いたのはドリー・アンバートン。テレサ・ブリューアとラブ & ベイカー、レイ・チャールズ、いろいろな人に曲を書いているプロの作曲家。

・SPRING IS HERE
フォー・フレッシュメンの春らしい1曲。レコーディングは一発録音だそうだ。
「素晴らしいヴォイシング」とタツローさん。

・竹内まりやのニュー・アルバム『Denim』
ニュー・アルバム『Denim』(デニム)は5月23日発売。初回特典はボーナス・レア・トラックスCD「Vintage Denim」(今まで発売したシングルでアルバム化されてないカップリングの曲を全6曲収録)付き。全32ページの豪華ブックレットでお値段据え置き。
発売日直前になったら竹内まりや本人をゲストに曲紹介をするが、来週4月15日から、まだフルでかけてない新曲を順次紹介する予定。

・ソングライター特集を再開
4月22日、29日の2週間を使ってロジャー・ニコルス特集。ポール・ウイリアムスの詩と組んだカーペンターズの「WE'VE ONLY JUST BEGUN」や「RAINY DAYS AND MONDAYS」といった超有名曲からレアなナンバーまでかける予定。

・NHK新番組「SONGS」
4月11日(水)午後11時からNHK総合で音楽番組「SONGS」がはじまる。この番組の一回目が竹内まりやの特集。26年振りにテレビ出演だが、スタジオで歌うとか、スタジオでインタビューするとかではない。番組のために特別に作成されたビデオ・クリップとライヴ映像、スタジオやPV撮影時のオフショットに、本人のナレーションで進行するプログラムだそうだ。

・大阪フェスティバルホール閉館
超高層ビルに建て替えられるため2008年に閉館する。新しいフェスティバルホールの完成は2013年の秋になるそうだ。
「フェスティバルホール壊す、愚挙です。カーネギー・ホール壊すとか、オペラ座壊すとかといってることと同じで、ああいうホールは法隆寺とか日光の陽明門と同じで、一回壊したら二度と再建できない。ホールは文化財でありまして、芸人の汗と血を吸ってるのです。それを壊して、超高層ビルにして、テナントで何かしようっていうのは、まぁゼネコン屋の考えそうなことです。この国にはそういう意味では文化がなくて、あるのは利権のみでありまして...ホールを壊す、止めて下さいよ。フェスティバルホール壊したら、どこでやるんですか。みんな大阪城ホールでやるわけ? 冗談じゃないよね、ホントに。大阪厚生年金(会館)もなんか、なくすとかなんとか言ってるわけだから、ホントにやれるホールなくなりますよね。愚挙です。ひどすぎます。今日は時間がないので、時を改めてやりたいと思いますが。(話が)はじまったら、だんだんエキサイトしちゃうので、また次回に」とタツローさん。

・LOVE SONGS ARE BACK AGAIN
バンド・オブ・ゴールドはオランダの四男一女のヴォーカル・グルーブだが、たぶんスタジオのでっちあげのグループ。「LOVE SONGS ARE BACK AGAIN」は1984年の作品で全英24位、全米64位。'80年代のはじめメドレーものが流行った時代があり、その流れの一環で作られた一発ヒット。スウィート・ソウルものがズラっと並んでいるメドレー。
スタイリスティックスの「LET'S PUT IT ALL TOGETHER」、
チャイライツの「OH GIRL」、
スタイリスティックスの「GETCHA(?) BY ...」、
ラブ・アンリミテッドの「WALKING IN THE RAIN WITH ONE I LOVE」、
ブルー・マジックの「SIDE SHOW」、
チャイライツの「HAVE YOU SEEN HER」、
ピーチ・サンド・ハープ(?)「UNITED」、
スタイリスティックスの「YOU MAKE ME FEEL BRANDNEW」、
マンハッタンズの「KISS AND SAY GOODBYE」の9曲続けてメドレーとなってる。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月15日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
竹内まりやニューアルバム収録曲 初オン・エア!
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最後のレイディオ・ショー - Radio Days

2007年04月05日 | 佐野元春

SITEDOIに金子マリの「最後のレイディオ・ショー - Radio Days」のレビューをアップしました。

佐野元春のレアリティーズに提供曲を追加させていこうと思っています。その第一弾となります。佐藤奈々子のバック・カタログが紙ジャケでリイシューされてますので、次回は佐野元春の活動初期にまで遡る予定でいます。
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大阪城天守閣

2007年04月03日 | 佐野元春

4月1日(日)曇り時々雨。

大阪城の天守閣に行った。ちょうど昨年の今頃、よみうりテレビで「OSAKA ROCK CITY 共鳴野郎」のスペシャル番組があって、佐野元春と佐橋佳幸とDr.kyOnが天守閣に行ったことがあり、それを見て僕もいつか行こうと思っていたのだ。

先週、天満橋で「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の試写会があって、その時に会場が大阪城に近いので行ってみようかと思ったのだが、どうせ行くのなら桜が開花してからのほうがいいので見送っていた。

まず大阪城が正面に見えたところで写真を撮った(画像上)。天守閣に向かう坂道に刻印石広場がある。大名の家紋などが刻まれた石が点在しているのだが、ここはもう観光客で一杯だった。大阪城天守閣では「平成の大改修」十周年記念イベントが開催されていたので、大変な賑わいとなっていた。

「OSAKA ROCK CITY 共鳴野郎」のスペシャル番組では、佐野元春が刻印石広場の刻印を見て「日本ぽくない」と話していた。ツェッペリンの4枚目のアルバムにあるシンボルみたいだ、というような話になって、「ここは『天国への階段』か?(笑)」と佐野元春は言っていた。

刻印石広場を上がったところで人だかりがあり、何かと思って見に行くと、じいさん二人が演歌を演奏していた。「平成の大改修」十周年記念イベントに便乗した路上ライヴパフォーマンスもまた楽しい。



さらに上がったところの城壁に桜があり、多くの人たちが撮影していたので、僕もデジカメで撮った。



天守閣の入り口には号砲がある。「出た! GO4だ!!」と盛り上がりつつケータイで写真を撮った(苦笑)。



天守閣はエレベーターで8階の展望台まで昇れたのだが、僕はこのところ運動不足だったので、狭い階段を使って上まで行った。気温が高かったこともあり、汗をかいたが、地上50メートルの展望台には涼しい風が吹いていた。展望台の回廊でDr.kyOnは高所恐怖症なので足がすくむと話していたが、その気持ちを体感したのだった(苦笑)。展望回廊から大阪城ホールを見下ろす。



帰りは大阪城公園を散策した。桜は4500本植えられているそうだ。



最後に佐野元春の最新ニュースを。2004年以来のオリジナル・アルバムが6月13日(水)にリリースされるらしい。楽しみだ。
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Sunday Songbook Playlist

2007年04月01日 | Sunday Song Book

<04月01日プレイリスト>
「棚からひとつかみ]
ヘロン/山下達郎 "コージー" '98
SHOWDOWN/THE ISLEY BROTHERS "SHOWDOWN" '78
(IF LOVING YOU IS WRONG)I DON'T WANT TO BE RIGHT/LUTHER INGRAM '72
GIRL ON A SWING/THE HAPPENINGS "THE HAPPENINGS" '66
OLD & WISE/THE ZOMBIES "LIVE AT BLOOMSBURY THEATRE" '05
NIAGARA/BARBRA STREISAND "WET" '79
(THEME FROM)VALLEY OF THE DOLLS/DIONNE WARWICK '68
色・ホワイトブレンド/竹内まりや "リクエスト" '87
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■内容の一部を抜粋
・今週で14年半の長寿番組
もともと土曜日の午後「Saturday Songbook」でスタートしてから14年半が経った。この日曜日の時間に移って「Sunday Songbook」となってから13年。今年の10月で満15周年を迎えることになる。

・竹内まりやのニュー・アルバム『Denim』
ニュー・アルバム『Denim』(デニム)は5月16日(水)リリースとインフォメーションして来たが、一週間発売日が延びたそうだ。ブックレットの仕様を変えて、32ページ、オールカラー仕様の豪華版ブックレットにしたので手間取ったのと、初回盤ボーナス・ディスク「Vintage Denim」(シングルのB面コレクション、6曲入り)に急遽、竹内まりや本人の楽曲解説を付けることになり、工程が間に合わないので、発売日が延びることになった。当初5月16日発売予定だったのが5月23日発売に最終決定となった。四月の中旬になったら新曲を少しずつ紹介できれば、という予定。

・ヘロン
久し振りに山下達郎の楽曲で。新年度、最初のスタートは「ヘロン」。

・SHOWDOWN
イギリスのソニーからアイズリー・ブラザーズのアルバム『SHOWDOWN』(1978)と『GRAND SLAM』(1982)が2in1でリイシューされた。どちらもデジタル・リマスタリングが施されている。

・(IF LOVING YOU IS WRONG)I DON'T WANT TO BE RIGHT
ルーサー・イングラムの訃報が入ってきた。ルーサー・イングラムは1970年代の頭にデビュー。サザン・ソウルだが歌い方はかなりノーザン・ソウルに近い人。「ココ」というスタックスのサブ・レーベルから何曲かヒットを出している。ハスキーなとてもいい声をしていて、顔つきもちょっと変わった人。
代表作は「(IF LOVING YOU IS WRONG)I DON'T WANT TO BE RIGHT」という不倫ソングで、ロッド・スチュワートやミリー・ジャクソンなどたくさんカヴァーがある。1972年全米ソウル・チャートNo.1、全米チャート3位。

・GIRL ON A SWING
ハプニングスは1960年代に活躍したニュージャージー出身の4人組のヴォーカル・グループ。もともとはドゥーワップ・グループだったが、'60年代に入りドゥーワップが廃れたので、トーケンズのプロデュースで'60年代的なヴォーカル・グループの展開、古い曲を'60年代的な8ビートに焼き直すというアプローチで成功を収めた。東のハプニングス、西のボーグス、この二つのグループが古いスタンダード・ナンバーや一つ前の曲を新しいアレンジで復活させた二大グループ。
「GIRL ON A SWING」はファースト・アルバム『THE HAPPENINGS』に収められている。リード・ヴォーカルのボブ・ミランダの作曲で、イギリスでジェリーとペイスメイカーズがシングル・カットしてヒットさせたことがある。邦題は「ぶらんこの少女」。
タツローさんは高校生の頃、自分で譜面を書いてブラス・バンドで演奏したことがあるという。

・OLD & WISE
2005年に発売されたコリン・ブランストンとロッド・アージェントというゾンビーズのメンバーが、ゾンビーズ名義で発表した『LIVE AT BLOOMSBURY THEATRE』は2004年のライヴを収録した2枚組のライヴCD。ゾンビーズのレパートリーはもちろん、アージェントの曲もやっている。
「OLD & WISE」はもともとはアラン・パーソンズ・プロジェクトの1982年のアルバム『Eye In The Sky』の中で、コリン・ブランストンがリード・ヴォーカルで歌っていた曲だが、このライヴではゾンビーズ名義で披露している。アラン・パーソンズ・プロジェクトのオリジナルよりもいいそうだ。ロッド・アージェントのキーボードがいいとタツローさん。

・プレゼント
ニュー・シングル「明日のない恋」の販促グッズ。「プリント・フリース・ブランケット」を20名にプレゼント。携帯用のケース付きブランケットで素材はフリース。プリントは縞模様。実物の写真をオフィシャル・サイトにアップ。締め切りは4月の中頃。

・NHK新番組「SONGS」
4月11日(水)午後11時からNHK総合で音楽番組「SONGS」がはじまる。この番組の一回目が竹内まりやの特集。26年振りにテレビのクレジットに出てるが、本人の出演ではなくて本人のナレーションになる。番組のために特別に作成されたビデオ・クリップとライヴ映像、スタジオやPV撮影時のオフショットが中心に構成される映像プログラムだそうだ。スタジオで歌うとか、スタジオでインタビューするとかではない。番組の中では山下達郎のコメント(曲の説明などのナレーション)もある予定。

・NIAGARA
マーヴィン・ハムリッシュの作品「NIAGARA」のタツローさんお薦めの名唱を、というリスナーからのリクエスト。
オリジナルはバーブラ・ストライザント。アレンジはニック・デ・カロ。
バーブラ・ストライザントのアルバム『WET』は日本盤が出てないけれど丁寧に作られている。作家はマーヴィン・ハムリッシュとキャロル・ベイヤーセイガーとブルース・ロバーツの三者だから悪かろうはずがない。『WET』というタイトルなので雨の歌とか「NIAGARA」とか濡れてるものの曲をズラっと並べてて、よく出来ている。'70年代以降、バーブラ・ストライザントのアルバムはほとんどプラチナ・アルバムだから、金がかけられるとは言うものの、それにしてもよくできている、とタツローさん。

・(THEME FROM)VALLEY OF THE DOLLS
ディオンヌ・ワーウィックの「(THEME FROM)VALLEY OF THE DOLLS」は1967年の映画『哀愁の花びら』の主題歌。1968年全米2位。曲を作ったのはアンドレ・プレビィン。クラシックのロンドン・フィルの音楽監督で指揮者。奥さんのドリー・プレビィンとの共作。

・色・ホワイトブレンド
この季節になるとリクエストが多くなる。もともとは中山美穂に書いた曲のセルフ・カヴァー。1987年のアルバム『リクエスト』に収められている。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
04月08日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」(予定)
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