Sunday Songbook #1598

2023年05月28日 | Sunday Song Book

2023年05月28日プレイリスト「リクエスト特集」
1. RIDE ON TIME / 山下達郎 '80
2. BOTH ENDS AGAINST THE MIDDLE / JACKIE MOORE '73
3. BITTER HONEY / THE HOLY MACKEREL "THE HOLY MACKEREL" '68
4. I'M HOPELESSLY IN LOVE / THE MODULATIONS '73
5. PUISQUE TU PARS / PETULA CLARK "LES JAMES DEAN" '64
6. MELLOW MELLOW RIGHT ON / LOWRELL '79
7. ハロー・スージィ / 加山雄三 "加山雄三のすべて 第二集" '67
8. 夏への扉 / 山下達郎 "ライド・オン・タイム" '80 06月07日アナログLP・カセット再発
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国ホール・ツアー「PERFORMANCE 2023」のリハーサルがはじまり、ちょっと空いてる間にレコーディングを済ませたという。6月に入ればまたスタジオ仕事がはじまるので、リハーサルとスタジオを並行して行なってるそうだ。

・リクエスト特集
そんなわけで今週も「リクエスト特集」。だんだん渋好みになってきて、まるで達郎さんが自分で選曲したかのような感じになってるとか。

41年ぶりに発売したアルバム『FOR YOU』のアナログ盤とカセットは好評のため追加プレスが決まったという。

・RIDE ON TIME
6月7日に今度はアルバム『RIDE ON TIME』がアナログ盤とカセットで再発される。43年ぶり。1980年のオリジナルとしては5枚目。当時の流行でアルバムにはシングル・ヴァージョンを収録していないので、せっかくだから今日は「RIDE ON TIME」のシングル・ヴァージョン。

・BOTH ENDS AGAINST THE MIDDLE
ジャッキー・ムーアはフロリダ生まれのサザン・ソウル・シーンの人。フィラデルフィアでレコーディングした1973年のアルバム『SWEET CHARLIE BABE』からのシングル・カットで、全米ソウル・チャート28位の「BOTH ENDS AGAINST THE MIDDLE」。

・BITTER HONEY
ポール・ウィリアムスがシンガー・ソングライターとしてデビューする前に在籍したホーリー・マッケレルというグループの唯一のアルバム『THE HOLY MACKEREL』に収録されている「BITTER HONEY」にリクエスト。弟さんとかそういう人たちと作ったグループ。1968年リリースのアルバム『THE HOLY MACKEREL』のいちばん目玉の作品はロジャー・ニコルスと共作した作品。この頃から共作がはじまっている。

・JOY2
リクエストしたリスナーからライヴ・アルバム『JOY2』の発売時期についてのお便りを読んで。
ライヴ・アルバム『JOY2』のリリースは年末になるとか。

・I'M HOPELESSLY IN LOVE
最近多いのはモジュレーションズとかソウル・ジェネレーションとかそういう手の、70年代、80年代のいわゆるカルトもの・ヴォーカル・グループのリクエストが少なからずあるそうだ。P-VINEとか70年代、80年代のリイシューの努力が今実ってる感じがするという。モジュレーションズはコンスタントにリクエストがあるとか。ワシントンD.C.出身のグループだが、昔は資料が全くなく、フィラデルフィアのレコーディングなのでフィラデルフィアのグループだと思われていた。いろいろと変遷があるけれど、今日は時間がないのでそれについての言及はしない。1975年のアルバム『IT'S ROUGH OUT HERE』に収録されている「I'M HOPELESSLY IN LOVE」は、アルバム発売前の1973年にマイナー・レーベルからシングルが発売されていた。

・くじ運
北海道北見市のリスナーから「達郎さんはくじ運が強い方なのでしょうか。当たるように神頼みしますか?」という質問。
達郎さんはくじ運全然だめで、宝くじとかそういうものに当たったことがないそうだ。池袋に住んでた小学生時代に盆踊りの景品(くじ引き)で金だらい一個が当たったくらい。チケット争奪戦とか勝った事がないという。

・PUISQUE TU PARS
ペトラ・クラークで達郎さんがお好きな曲というリクエスト。ペトラ・クラークで一曲というとなんと言ってもこれ。1965年のアルバム『DOWN TOWN』に入ってる「NOW THAT YOU'VE GONE」。この曲はペトラ・クラークの自作曲。アメリカでコニー・スティーヴンスがカヴァーしたりして有名な曲。なんと言ってもトニー・ハッチのアレンジが最高。もともとフランス語で書かれた曲に英語の訳詞を付けた経緯がある。ペトラ・クラークはイギリス人で最初にフランスで人気が出た女性シンガーで、フランスでのほうが先に活動が盛んだった。なのでフランス語ヴァージョンが先に出た。今日はフランス語ヴァージョンで「PUISQUE TU PARS」。「あなたが去ってから」という意味だという。

・エイジング
リクエストしたリスナーから「使いはじめて一年以上経つヘッドフォンが最近音が良くなった気がするのですが、こんなことってありえることでしょうか?」という質問。
「ヘッドフォンはスピーカー以上にエイジングが必要ですから、使う前に、まっ一週間くらい、バァーって音出しとくと落ち着きますよ」と達郎さん。

・山下達郎 PERFORMANCE 2023
今年も全国ホール・ツアー「山下達郎 PERFORMANCE 2023」が決定した。18都市39公演。6月30日から11月6日まで。
6月から7月分10公演のチケットの一般発売日は本日の18時まで。詳細は山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/
https://www.tatsuro.co.jp/live/

・追加プレス
『FOR YOU』の追加生産が決定した。限定注文生産で予約販売のみだったため、発売日に店頭へ行っても置いてなかった。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第二弾は6月7日に『RIDE ON TIME』が発売される。詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・山下達郎『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』
タワーレコード渋谷店 8階 Space HACHIKAI で開催されている『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』。ご好評につき6月も開催されることになった。6月6日から6月25日に6階のヴァイナル・フロアで開催される。規模はちょっと縮小されるそうだ。引き続きオリジナル・グッズの販売、フォト・スポットなどが催される。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/

・MELLOW MELLOW RIGHT ON
ローレル、ローレル・サイモンはロスト・ジェネレーションのリード・ヴォーカルだったが、ソロになって何作かヒットがある。リクエストは1979年、全米ソウル・チャート32位の「MELLOW MELLOW RIGHT ON」。「長いので途中切ります」と達郎さん。

・ハロー・スージィ
「ハロー・スージィ」はハイパー・ランチャーズでセルフ・カヴァーされたが、もともとは1967年のアルバム『加山雄三のすべて 第二集』に入ってる。
曲をかけ終えて。
「これ久しぶりに聴きましたけれど、ギターはひとりダビングくさいな。ひとり多重くさい。今度ご本人に伺ってみます。そうすると『オレ覚えてないよ』(笑)、そういう方ですからね(笑)」と達郎さん。

・夏への扉
6月7日に発売される『RIDE ON TIME』から季節柄「夏への扉」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2023年06月04日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Songbook #1597

2023年05月21日 | Sunday Song Book

2023年05月21日プレイリスト「リクエスト特集」
1. 片想い / 山下達郎 "アルチザン" '91
2. PARADISE / CHANGE '81
3. DANCING IN THE MOONLIGHT / KING HARVEST '72
4. WHO'S FOOLIN' WHO / ARTHUR CONLEY '66
5. DON'T TURN AROUND / BLACK IVORY '71
6. MAMA LIKED THE ROSES / ELVIS PRESLEY '70
7. THEME FROM "THE SUMMER PLACE" / THE LETTERMEN "THE HIT SOUNDS OF" '65
8. A GOOD MAN IS HARD TO FIND / BESSIE SMITH '27
9. YOUR EYES / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
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■内容の一部を抜粋
・近況
「本日の放送はもうウルトラスペシャル前倒しでございます。何週間前かというですね、いろいろと、ふっ(笑)、レコーディングが(笑)、手間取っておったり、リハーサルの準備に手間取っておったり、いろいろと手間取っております。ですので転ばぬ先の前倒し」と達郎さん。

・41年ぶりのベストテン
連休中に発売された41年前のアルバム『FOR YOU』がチャートでベストテンに入り、41年ぶりにベストテンに入ったのが最初だとか言われていて、何か狐につままれた感じなのだとか。

・リクエスト特集
そんなわけで追い込まれているので今週も引き続いて「リクエスト特集」。とにかくハガキの量がハンパじゃなく、毎週毎週山のようにハガキが増えていて、文字通りハガキに埋もれているそうだ。この番組31年近くやっていて、こんなにハガキが来ることなかったという。

・片想い
5月いっぱいは『FOR YOU』から選曲していたがネタがなくなってきた。
1991年のアルバム『ARTISAN』から「片想い」。歌詞に5月が出てくるので、この季節になるとリスナーが狙ってリクエストが山のように届くそうだ。

この番組が放送されてる頃にはツアーのリハーサルがはじまっているが、番組の収録はその前に行なっているとか。

・PARADISE
チェンジはイタリアとアメリカの合体サウンド。ディスコ・シーンを席巻した。チェンジのセカンド・アルバム『MIRACLES』からシングル・カットされて、1981年全米ソウル・チャート7位の「PARADISE」。今日はシングル・エディット。

・DANCING IN THE MOONLIGHT
キング・ハーヴェストはニューヨーク出身の6人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。いわゆるワンヒットワンダー、一発屋。達郎さんが高校を出て運送屋のバイトをしているとき、とにかくかかりまくって、「この曲を聴くと日光街道の大渋滞を思い出すという、生活の対照化としての音楽。という割には随分メロウな音楽ですが(笑)」と達郎さん。1972年の「DANCING IN THE MOONLIGHT」。

・季節の変化を感じること
愛知県岡崎市の超常連のリスナーから「我が家の猫がもふもふの猫用ベッドから、廊下や階段で長くなって寝てるのを見ると、夏が近いなぁと感じます。達郎さんは何か季節の変化を感じることはあるでしょうか」という質問。
「私は、あの、音と光ですかね。空を見ると、あぁ夏の気配がするなとか。昔は下駄履きの人が多くて、アスファルトの道を、下駄がカランコロンという、その響きが、もうすぐ秋だとか、もうすぐ春だとか、もうすぐ夏だとか、そういうことを感じます。今でもそうですが。最近は下駄履きの人が少なくなってきたので。しょうがないですね」と達郎さん。

・WHO'S FOOLIN' WHO
アーサー・コンレイはサザン・ソウルの代表的なシンガー。オーティス・レディングに見出されて、メンフィスのスタックスで最初録音をはじめて、1966年にジョティスというオーティス・レディングのプライヴェート・レーベルから出したシングル。後に1967年のデビュー・アルバム『SWEET SOUL MUSIC』に収録される「WHO'S FOOLIN' WHO」。スタックスのリズム・セクションによる素晴らしい演奏。

・DON'T TURN AROUND
ブラック・アイボリーはニューヨーク出身の3人組ヴォーカル・グループ。1971年のアルバム『DON'T TURN AROUND』からのシングル・カットで全米ソウル・チャート38位のタイトル・ソング「DON'T TURN AROUND」。

・MAMA LIKED THE ROSES
先週14日は母の日。前倒しなので何もできなかったが、一週間遅れで母の日に聴きたい曲のリクエストに応えた。エルヴィス・プレスリーの「MAMA LIKED THE ROSES」。1970年のシングル「THE WONDER OF YOU」のカップリング曲だが、もともとは『エルヴィス・イン・メンフィス(FROM ELVIS IN MEMPHIS)』のアウトテイク。

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
5月3日発売の『FOR YOU』は大好評だった。6月は『RIDE ON TIME』で6月7日に発売。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・「SPARKLE」Music Video
『FOR YOU』の再発を記念して4月28日から「SPARKLE」のミュージック・ビデオ が TATSURO YAMASHITA RCA/AIR Official YouTube Channel で公開されている。
久留米市のリスナーから踊ってる人についてのお問合せのお便り。
THE D SoraKiというもうすぐ二十歳になる男の子。湘南生まれだが海外のダンス・コンテストを総なめにしている大変注目されている人。「レコード会社が作ってくれました。40年前のカタログとは思えないようなコラボレーションといいましょうか。孫というかひ孫に近い世界。えぇ」と達郎さん。
他にも2002年にCD化したとき作った「LOVELAND, ISLAND」のミュージック・ビデオ があって、東山紀之さんが出演している。このMVがソニーの会社にストックされていて、 TATSURO YAMASHITA RCA/AIR Official YouTube Channel で再公開されている。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・THE THEME FROM "A SUMMER PLACE"
リスナーから達郎さんオススメの「THE THEME FROM "A SUMMER PLACE"」のヴァージョンにリクエスト。「THE THEME FROM "A SUMMER PLACE"」は1959年の映画『夏の日の恋』の主題歌で1960年にパーシー・フェイス・オーケストラで大ヒット。パーシー・フェイス以外だとザ・レターメンしかない。1965年、全米16位。

・A GOOD MAN IS HARD TO FIND
ジャニス・ジョップリンを描いた映画で、ジャニスはニーナ・シモンやベッシー・スミスなどに影響を受けたと話していたそうで、映画を観たリスナーから達郎さんオススメのニーナ・シモン、ベッシー・スミスの曲にリクエスト。
ジャニス・ジョップリンが影響を受けたとすると、まずはベッシー・スミス。ベッシー・スミスはアフリカン・アメリカンのシンガーとして、最初に大きな成功を収めたひとり。1923年にレコード・デビューしているということは100年前。ビリー・ホリディからジャニス・ジョップリンまでいろんな人に影響を与えた。1957年に交通事故で病院に運ばれたが、白人専用の病院に入れてもらえず、たらい回しにされて亡くなってしまったという悲劇の人。1927年のレコーディングで、当時のチャートで13位の「A GOOD MAN IS HARD TO FIND」。

・カセット
リスナーから「カセットはどうして生き延びているのでしょうか」という質問。
ひとことで言うとデジタルとアナログの差。デジタルはその度にフォーマットの形が変わる。「デジタル・ジレンマ」と俗に言うがフォーマットが変わると前の音が再生できなくなる。カセットはアナログなのでヘッドだけ作れば大体再生できる。

・YOUR EYES
5月いっぱいは『FOR YOU』月間。最後は「YOUR EYES」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2023年05月28日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Songbook #1596

2023年05月14日 | Sunday Song Book

2023年05月14日プレイリスト「リクエスト特集」
1. MORNING GLORY / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
2. I'M YOUR PUPPET / JAMES & BOBBY PURIFY '66
3. MAH-NA MAH-NA / PIERO UMILIANI '68
4. LOOKING THRU THE EYES OF LOVE / MARLENA SHAW "THE SPICE OF LOVE" '69
5. THINK ABOUT TOMORROW / THE ETHICS '68
6. BUSTIN' LOOSE / CHUCK BROWN & THE SOUL SEARCHERS '79
7. I'LL BE CREEPIN' / FREE "FREE" '69
8. SING A SONG OF FREEDOM / CLIFF RICHARD '71
9. LOVE TALKIN' / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。「レコーディングの締め切りが、ええ、毎週毎週(笑)、締め切りというやつ。いろいろ細かい締め切りがあるんです。すいません。そんなものなので、今日もそんなわけで前倒しでございます」と達郎さん。

・リクエスト特集
先週に引き続いて今週も「リクエスト特集」。

・MORNING GLORY
41年のアルバム『FOR YOU』がアナログ盤とカセットテープで再発。前倒しで言えないけれど、信じられないチャート・アクションで何か狐につままれた感じなのだとか。5月いっぱいは『FOR YOU』から。「MORNING GLORY」。

・I'M YOUR PUPPET
ジェームズ&ボビー・ピューリファイは黒人のデュオ。デビュー・ヒットの「I'M YOUR PUPPET」(邦題「恋のあやつり人形」)は全米R&Bチャート5位、全米6位。

・MAH-NA MAH-NA
2014年の珍盤・奇盤特集でかかったピエロ・ウミリアーニの「MAH-NA MAH-NA」。1968年のイタリア映画で、いわゆるモンド・ムービーの『世界残酷物語』が受けて二番煎じが雨後の筍のように作られた。その中の一本でスウェーデン映画の、原題が『Svezia inferno e paradiso』。 英題は『Sweden: Heaven and Hell』、邦題はもっとすごくて『フリーセックス地帯を行く〜天国か地獄か』。当時、フリー・セックスの天国と言われたスウェーデンで半年間のロケを敢行し、スウェーデンの実態を暴くという、訳のわからない映画。その主題歌として使われたのが「MAH-NA MAH-NA」。作曲したピエロ・ウミリアーニは映画音楽をたくさん作ってるイタリアの大変有名な作曲家。アメリカでシングルが出て全米55位。日本では違うヴァージョンで大ヒットした。

・LOOKING THRU THE EYES OF LOVE
江戸川区の超常連のリスナーは毎週マイ・フェヴァリット、マイ・リクエストでタイトルしか書いてこない。いちばん上に書いてあるのが「LOOKING THRU THE EYES OF LOVE」。バリー・マンとシンシア・ワイルの名曲で1965年のジーン・ピットニーのヒット。達郎さんはほとんどかけたことがないそうだ。マーレナ・ショウの1969年のアルバム『THE SPICE OF LOVE』に入ってる「LOOKING THRU THE EYES OF LOVE」ばっかりかけてるので、今日もこのヴァージョン。

・THINK ABOUT TOMORROW
千葉市の超常連のリスナーのリクエスト曲のトップに書いてあるのはジ・エシックスの「THINK ABOUT TOMORROW」(1968年)。エシックス、リード・ヴォーカルのロン・タイソンはラヴ・コミッティというグループを経て、テンプテーションズのウォーカルになった、大変に実力のあるシンガー。

・今後の予定
もうすぐライヴのリハーサルに入るのでもう一週「リクエスト特集」の予定。「結構働かされております(笑)」と達郎さん。

・山下達郎『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』
タワーレコード渋谷店 8階 Space HACHIKAI で5月2日(火)から28日(日)まで『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』が開催される。ここで今回の TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection が試聴でき、オリジナル・グッズの販売、フォト・スポットなどが催される。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/

・BUSTIN' LOOSE
京都市のリスナーからしつこのリクエストに根負け。ワシントンDCを代表するゴーゴー・ミュージックの旗手、チャック・ブラウン&ザ・ソウル・チーチャーズの「BUSTIN' LOOSE」。1978年に突然、全米ソウル・チャートNO.1になった。

リクエストしたリスナーから、ビートルズの「A DAY IN THE LIFE」はジョンの声があっち行ったりこっち行ったりで気持ちよく聴けずがっかりです、というお便り。60年代はステレオ、音が右と左に分かれてるだけで商売になった時代なので、それを最大限に活用して、たとえばジャズのレコードだとピアノが右、ドラムが左、ベースが真ん中とか、もっとすごいのはベース・ドラムが右で、スネア・ドラムが左というのもあった。行き着く先はオケが右で、エコーだけが左というレコードも出てきた。音が左右に動くだけであの頃はすごかった。4チャンネルのレコードは音が回るのでレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」を聴くとすごいという時代だった。「時代ですよ、時代。えぇ(笑)。それが気持ち悪いという方が出てくるという時代ですね」と達郎さん。

・I'LL BE CREEPIN'
フリーの「I'LL BE CREEPIN'」にリクエスト。1969年のセカンド・アルバム『FREE』の1曲目。

・SING A SONG OF FREEDOM
クリフ・リチャードの1971年の「SING A SONG OF FREEDOM」は全英チャート13位。

・2枚だけ
いちばん困ったお便り。北海道千歳市のリスナーから「予約販売されてるアナログ盤の購入を考えておりますが、全てを購入することができず、2枚のみを購入しようと思います。愚問かと思いますがもし達郎さん自身が購入するとしたらどの2枚を購入しますか?」という質問。
「答えられるわけがありません。リスナーのみなさんに聴いてみましょう。来週お便りいただければ、お答えをこの方にお返ししようと思います。あんまり意味がないと思います(笑)。すいません。自分じゃ決められない」と達郎さん。

・お菓子
三重県津市のリスナーから好きなお菓子について友人と激論になったというお便り。「是非、達郎さんのナンバーワンお菓子をご享受いただきたいです」という質問。
「私、あのー、いわゆる町のお菓子屋の息子なので、お菓子食べません。あの、ダメなんです。商売ものってダメなんですよね、におい嗅ぐだけで。チョコレート、ガム、一切ダメです。外食してもデザート食べません。すいません。はははは」と達郎さん。

・LOVE TALKIN'
今日の最後はまた『FOR YOU』。5月いっぱいは『FOR YOU』から。「LOVE TALKIN'」。

・番組の終わりに
「そろそろコンサートのリハーサルの準備でございます。選曲その他でございますが。だんだん年取ってきましたので(笑)、楽にやるように(笑)。こればっかり考えております。のんびり選曲してみたいと思っています。五月も中旬に入りました。時の経つのは早いですけれど、なかなか陽気が不順でございます。みなさん、お身体くれぐれもお大事に」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
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2023年05月21日は、引き続き「リクエスト特集」
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Sunday Songbook #1595

2023年05月07日 | Sunday Song Book

2023年05月07日プレイリスト「リクエスト特集」
1. LOVELAND, ISLAND / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
2. FOOLS FALL IN LOVE / THE DRIFTERS '57
3. TOMORROW / STRAWBERRY ALARM CLOCK '67
4. SUSPICION / TERRY STAFFORD '64
5. FURTHER UP THE ROAD / BOBBY "BLUE" BLAND '57
6. LOVING AND CARING / THE BRIEF ENCOUNTER "THE BRIEF ENCOUNTER" '77
7. HONKY TONKIN' (ORIGINAL VERSION) / HANK WILLIAMS '47
8. KISS AND RUN / THE HI-FI'S '65
9. FUTARI / 山下達郎 "フォー・ユー" '82 05月03日アナログLP・カセット再発
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■内容の一部を抜粋
・近況
いよいよ締め切りが近づいてきて、スタジオでコーラスのレコーディング。声が少しいがらっぽいそうだ。
石川県能登地方で震度6強の地震。「お見舞い申し上げます。気をつけなければと言っても、気をつけられないのが地震でございます。みんなでいつものように助け合って、何卒お大事に」と達郎さん。

・LOVELAND, ISLAND
『FOR YOU』がアナログ盤とカセットテープで再発。「LOVELAND, ISLAND」にリクエスト。

・FOOLS FALL IN LOVE
ザ・ドリフターズ、1957年の「FOOLS FALL IN LOVE」はR&Bチャート10位、全米チャートも60位代まで上がった。達郎さんの大好きなジョニー・ムーアがリード・ヴォーカル。

リクエストしたリスナーから「達郎さん、今日のお昼何にする? 教えてもらえると助かります」というお便り。
達郎さんは朝は食べなくて、お昼と晩の一日二食。なのでお昼はサラダとパンとそのようなもので、バリエーションがあまりないそうだ。「そんなにたくさん食べるとダメなんで。答えになってません。すいません」と達郎さん。

・TOMORROW
ウェスト・コーストのサイケデリック ERAの代表的なバンド、ストロベリー・アラーム・クロック。1967年の「Incense and Peppermints 」に続くセカンドヒットで全米33位の「TOMORROW」。リード・ギターのエド・キングはのちにレーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd)のメンバーになったりするが、時代の音がしている。

・SUSPICION
テリー・スタッフォードは歌い方がエルヴィスにそっくりなので売れたシンガー。いわゆるワンヒットワンダー。1964年、全米3位の「SUSPICION」は1962年にエルヴィスが取り上げた曲。ドク・ポーマスとモルト・シューマンの作品。「ポーマス / シューマン、特集したいんですけど、とっても余裕がないので(笑)」と達郎さん。

・FUTHER UP THE ROAD
ボビー・"ブルー"・ブランドはテネシー州出身の大ブルース・シンガー。ヴォーカル一本槍のブルース・シンガーで日本では契約がなく聴けなかったが、その後のカヴァー、達郎さんはヤング・ラスカルズで知ったという。「FUTHER UP THE ROAD」もエリック・クラプトンでとっても有名な一曲。1957年、R&BチャートNO.1のブルース史上に輝く名曲。達郎さんの時代はボビー・ブランド聴きたくても聴けなかったが、今はネットで聴ける。リクエストにそれが反映している。すごい時代になった。

・LOVING AND CARING
このリクエストもそういう時代を反映している。ノース・カロライナ出身の大所帯バンド、ザ・ブリーフ・エンカウンター。このグループのアルバムは幻といわれたメガ・レアのアルバムで、実物は2000ドルを下らなかったが、日本のP-VINEがリイシューして、今では誰でも聴けるようになった。1977年のブリーフ・エンカウンターの幻のアルバムから「LOVING AND CARING」。

・「LOVELAND, ISLAND」Music Video
『FOR YOU』の再発を記念して2002年にCD化したとき作った「LOVELAND, ISLAND」のミュージック・ビデオ があって、東山紀之さんが出演している。このMVがソニーの会社にストックされていて、 TATSURO YAMASHITA RCA/AIR Official YouTube Channel で再公開されている。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection
RCA時代のカタログ8作品をアナログ盤とカセットで再発することになった。76年から82年までの作品を『FOR YOU』から遡るかたちで順次発売。第一弾は5月3日。
5月3日に『FOR YOU』。
6月7日に『RIDE ON TIME』。
7月5日に『MOONGLOW』と『GO AHEAD!』。
8月2日に『SPACY』と『CIRCUS TOWN』。
9月6日に『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』。
5ヶ月連続リリース。
詳しくは山下達郎RCA/Airイヤーズ・ヴァイナル・コレクションの特設サイトにて。
https://www.tatsurorcaairyears.com

・山下達郎『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』
タワーレコード渋谷店 8階 Space HACHIKAI で5月2日(火)から28日(日)まで『CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA』が開催される。ここで今回の TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection が試聴でき、オリジナル・グッズの販売、フォト・スポットなどが催される。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/news/

・クリス松村×長門芳郎 SPECIAL TALK SESSION
今週5月13日(土)にはクリス松村さんと長門芳郎さんによるスペシャル・トーク・イベント「山下達郎 CITY POP UP STORE FOR YOU @ TOWER RECORDS SHIBUYA クリス松村×長門芳郎 SPECIAL TALK SESSION」が開催される。
詳しくはタワレコ渋谷店ニュース・ページにて。
https://towershibuya.jp/news/2023/5/4/182038

・HONKY TONKIN'
ハンク・ウィリアムスの1948年のヒット・シングル「HONKY TONKIN'」。実はファースト・テイクがあって1947年にMGMに移籍する前にレコーディングされている。達郎さんはファースト・ヴァージョンの方が好きなので今日はこっち。

・KISS AND RUN
ザ・ハイファイズはロンドンのバンド。シングルが5枚ほど出ている。1965年のシングルでビートルズのカヴァー「BABY'S IN BLACK」のB面「KISS AND RUN」。「DA DOO RON RON」の二番煎じみたいな曲だが演奏はいいし、コーラスもうまい。

・カーナビ
福岡県北九州市の超常連中の超常連のリスナーから「軽のワゴン車のカーナビでFMやCDを聴いてるけれど音がひどくて満足に聴けません。改善方法があればお教えください」という質問。
iPhoneとかそういうので聴いた方が今いい音がすると達郎さん。モバイルかWi-Fi で聴いた方がいいそうだ。カーナビだけの原因ではなくアンプとかスピーカーが悪いこともあるのでクルマ屋さんに持っていってカーステを変えてもらった方がいいかもしれない。人によってはオーディオ関係全部換装するとか。お金はかかるけれど音にこだわるとそういう人もいる。「ご検討を。私に聞かれてもねぇ」と達郎さん。

・年金生活
札幌市の定年退職して完全年金生活者になるリスナーからのお便りを読んで。
「こういう年代の方のこういうお便りが最近とみに増えております。また年金生活者になったらなったで、天引きされたりいろんことが起こりますが。本当に生きにくい世の中ですが、ブツブツ文句言いつつ、がんばってまいりましょう。お互いに」と達郎さん。

・FUTARI
今日の最後はアナログ盤とカセットテープで再発された41年のアルバム『FOR YOU』から「FUTARI」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
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https://www.tfm.co.jp/ssb/

2023年05月14日は、引き続き「リクエスト特集」
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