「THIS! 2016」OTONANOスペシャル 第二回

2016年07月29日 | Motoharu Radio Show

2016/07/27 OnAir - 「THIS! 2016」OTONANOスペシャル 第二回
1. SPF / GRAPEVINE
2. Big tree song / GRAPEVINE
3. 迷信 / GRAPEVINE
4. Down Town Boy(LIVE) / 佐野元春 and THE COYOTE GRAND ROCKESTRA
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャルをお聴きのみなさん、こんにちは佐野元春です。この番組は東京乃木坂、ソニー・スタジオからお届けしています。OTONANOのネット・ラジオ。今回はこの夏に行われる音楽イベント「THIS! 2016」を記念して特別番組をお届けしています。Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャル。前回の中村一義くんに続いて今回はGRAPEVINEの特集です。これからの30分、リスナーのみなさんと楽しい時間を過ごしていきたいと思います。詳しいことはまた番組の中で。Motoharu Radio Show、DJ、佐野元春でお送りします。
http://www.110107.com/mob/pageShw.php?site=OTONANO&ima=4233&cd=motoharu_radio

佐野元春 : さて、2016年この夏、東京国際フォーラムでライヴ・イベント「THIS!」が開催されます。このイベントは僕、佐野元春がナビゲートするロックンロール・ショーケース。国内第一級のロック・クリエイターを紹介しています。今回このライヴ・イベント「THIS!」に出演してくれるのは中村一義、そしてGRAPEVINE。いずれも世代を超えて熱い支持を得ている二組です。この番組ではコンサートに先立って彼らの音楽の魅力に触れてみたいと思います。一曲目聴いてみたいのはGRAPEVINEのレコード、最新アルバム『BABEL,BABEL』から曲は「SPF」。

・SPF

佐野元春 : さて、今聴いていただいてるのはGRAPEVINE。最新アルバム『BABEL,BABEL』から曲は「SPF」ですね。1993年に大阪でバンドを結成して、これまで14枚のスタジオ・アルバムを出しています。ヴォーカル、ギター、田中和将、ギター、西川弘剛、そしてドラムス、亀井亨。GRAPEVINEの音楽はとても魅力的です。特に同じソングライターとして、バンドのフロント・マン、田中くんの書くリリックが興味深いです。言葉のリズムを捉えながら、同時にメッセージも込めているという、かなり高度なソングライティングを感じます。そして作曲を担当しているのがドラムスの亀井くん。素晴らしいメロディメイカーです。GRAPEVINEの音楽は主に田中くんと亀井くんという完璧なソングライティング・チームによってできてるわけです。

・Big tree song

佐野元春 : 今聴いていただいてる曲はGRAPEVINE、サウンドのデザインがとても美しいですよね。曲は「Big tree song」。GRAPEVINE、実は僕にとって近いところにいるバンドです。というのは一時期、ギタリストの長田進くんがGRAPEVINEのプロデュースを担当していました。長田進くんといえば'80年代、僕のバッキングを務めてくれたザ・ハートランドのオリジナル・メンバーです。ということもあってGRAPEVINEのことはよく長田くんから話を聞いていました。その長田進くんから番組リスナーのみなさんにコメントが届いています。プロデューサーの視点でGRAPVINEの魅力を語ってくれました。

長田進 : こんにちは長田です。GRAPVINEの魅力というのはですね、まず彼らの持ってるメロディに対するセンスというのですかね、それは洋楽邦楽問わずいろんな様々なジャンルからの引き出しを持っているということですよね。それを彼らなりに消化して表現できるということでしょうか。二つ目としては、田中くんの詩とか、バンドのアレンジの表現手段とか、物事をこう裏側からきちっと見れるというか、ありきたりの表現を一回排して、ちゃんと裏側から見て、そして表現できる、センスを持っているということでしょうかね。三つ目としてはあくなき音楽への好奇心を持続しているというか、そういうバンドであるということでしょうかね。四つ目としてはお酒を飲ますとそれぞれおもしろいということでしょうか。今回ライヴを一緒に参加するということで楽しんでください。僕も機会があったら、なんか聴けたらいいなと思ってます。それではバイバイ。

佐野元春 : 長田くん、どうもありがとう。なんかぶっきらぼうですけれどもGRAPEVINEへの愛情を感じるいいコメントでした。そうですね、GRAPEVINEがデビューした'90年代後半、他にもアナログフィッシュ、トライセラトップス、くるり、ピロウズ、そしてメロウヘッド、そうしたクリエイティヴでご機嫌なバンドたくさん活躍していました。もちろん彼らは現在でも質の高い音楽を作り続けています。機会があったら是非、彼らの音楽を楽しんでみてください。

佐野元春 : さて、8月10日水曜日、東京国際フォーラムで行われる「THIS! 2016」。出演は中村一義、GRAPEVINE、そして僕、佐野元春 and THE COYOTE BAND。もちろんお互いによく知っているんですけれども、同じステージに立つというのは今回が初めてとなります。どんなライヴになるのか今から楽しみです。番組リスナーのみなさんに、そのGRAPEVINE田中くんからコメントが届いているので聴いてみたいと思います。

田中和将 : Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャルをお聴きのみなさん、そして佐野さん、こんにちはGRAPEVINEです、ヴォーカルの田中です。今回このライヴ・イベント「THIS! 2016」、佐野さんからお声をいただきましてですね、出ることが決定しました。ひじょうに光栄に極みであります。佐野さんのことは僕も古くからのヘヴィ・リスナーのひとりなんですけれども、『No Damage』以前の佐野さんはもちろん、そしてそれ以降の佐野さんのほうが僕の心にグッときまして、それ以来ずっと聴き続けておるわけでございます。実を言うとハートランド時代のギタリスト長田進さんとも我々一緒にやってた時期もありまして、長田さんからも佐野さんの人となりや音楽のこといろいろと教わったこともありまして、個人的にはそんなに遠い存在だと感じておりません。ひじょうに身近な存在とおこがましいながら感じていただいてる次第でございます。なので今回の「THIS!」ひじょうに楽しみにしております。我々も気合入れていきたいと思いますが。何気に中村一義さんともですね、我々初めてでございまして、中村一義さんとはおそらくデビューした時期も近くてですね、同じ時期を過ごしてると思うんですが、これが不思議なことに全く会ったことがなくてですね、これまで一緒になったことほぼないので、そちらのほうも楽しみにしております。というわけで我々GRAPEVINEにとってはこの「THIS! 2016」ひじょうにこの夏の一大イベントなのでですね、ものすごく楽しみにしておりますので、観に来てくれるお客さんも是非、楽しみにしといてください。はい、というわけでGRAPEVINEでした。

佐野元春 : 田中くん、どうもありがとう。当日のライヴ楽しみにしています。ではここでGRAPEVINEのレコードで、曲は「迷信」。

・迷信

佐野元春 : さて、今聴いていただいてる曲はGRAPEVINE。これもサウンドのデザインがとても美しいですよね、僕は好きです。曲は「迷信」聴いています。8月10日水曜日、東京国際フォーラムで行われる「THIS! 2016」。出演は中村一義、GRAPEVINE、そして僕、佐野元春 and THE COYOTE BAND。そうですね、中村一義くん、GRAPEVINEの素晴らしいレコードを聴いてもらったので、ここで僕の曲も一曲聴いてください。先日、東京国際フォーラムで行った35周年記念ライヴからこの曲です。「Down Town Boy」。

・Down Town Boy(LIVE)

佐野元春 : Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャル。8月10日水曜日、東京国際フォーラムで行われる「THIS! 2016」。出演は中村一義、GRAPEVINE、そして僕、佐野元春 and THE COYOTE BAND。確か翌日は国民の祝日だったかと思います。ゆっくり楽しんでいただけるのではないかと思います。チケット発売中です。是非、夏のひととき僕らとご機嫌な時間を過ごしましょう。待ってます。専用のFacebookも用意してるので、チェックしてみてください。さて、18歳選挙権。今年の参院選から18歳19歳の十代も選挙に参加できるようになりました。これをお祝いして8月10日、東京国際フォーラムで行われる音楽イベント「THIS! 2016」では18歳19歳の学生・社会人のみなさんを無料で招待したいと思います。当日、年齢を証明するものを窓口で提示していただければ入場できます。8月10日水曜日、18歳19歳の学生・社会人のみなさんは是非、東京国際フォーラムで素晴らしいロックンロール体験をしてみてください。祝18歳選挙権無料招待のお知らせでした。番組を聴いてくれたみなさん、どうもありがとう。では東京国際フォーラムの会場でお会いしましょう。DJ、佐野元春でした。
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「THIS! 2016」OTONANOスペシャル 第一回

2016年07月21日 | Motoharu Radio Show

2016/07/20 OnAir - 「THIS! 2016」OTONANOスペシャル 第一回
1. 犬と猫 / 中村一義
2. キャノンボール / 中村一義
3. 扉の向こうに / 100s
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャルをお聴きのみなさん、こんにちは佐野元春です。この番組は東京乃木坂、ソニー・スタジオからお届けしています。OTONANOのネット・ラジオ。以前僕は伊藤銀次の番組「POP FILE RETURNS」にゲストで出たことがあります。今回はゲストではなく僕にDJをやらせていただけるということで、特別な番組を用意してきました。Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャル。番組は二回に分けてお届けします。今回はその第一回目。これからの30分、リスナーのみなさんと楽しい時間を過ごしていきたいと思います。詳しいことはまた番組の中で。Motoharu Radio Show、DJ、佐野元春でお送りします。
http://www.110107.com/mob/pageShw.php?site=OTONANO&ima=4233&cd=motoharu_radio

佐野元春 : さて、2016年この夏、東京国際フォーラムでライヴ・イベント「THIS!」が開催されます。このイベントは僕、佐野元春がナビゲートするロックンロール・ショーケース。国内第一級のロック・クリエイターを紹介していきます。今回このライヴ・イベント「THIS!」に出演してくれるのは中村一義、そしてGRAPEVINE。いずれも世代を超えて熱い支持を得ている二組です。この番組ではコンサートに先立って彼らの音楽の魅力に触れてみたいと思います。まずは一曲目聴いてみたいのは中村一義のレコード、彼のデビュー曲です。曲は「犬と猫」。

・犬と猫

佐野元春 : 中村一義、今聴いていただいてるのは1997年のレコード。デビュー曲ですね。曲は「犬と猫」。最初聴いたとき、衝撃を受けた人も多かったと思います。日本語がメロディとビートに楽しく転がっていて思わず微笑んでしまうという、とてもいい曲ですね。1997年、中村くんはこの曲で新しい時代のソングライターとして注目されました。

・キャノンボール

佐野元春 : 今聴いていただいてる曲は中村一義、曲は「キャノンボール」。この曲の演奏の中で言葉がドライブしていますよね。聴いていてごきげんな気持ちになります。よく歌の中の言葉の意味にこだわる人も多いです。でも言葉とビート、そしてメロディ、これが一つに重なったときに大きな力となる。中村くんはそのことをよくわかっているクリエイターだなぁと思います。これまでオリジナル・アルバムは6枚。そして彼の別ユニットで100s(ひゃくしき)ですね、こちらの名義では3枚のアルバムを出しています。また新作アルバムも出ていますね。タイトルは『海賊盤』。僕も聴かしてもらいました。とてもいいアルバムです。こちらも是非聴いてみてください。さてここで番組リスナーのみなさんに中村くんからコメントが届いています。紹介したいと思います。

中村一義 : Motoharu Radio Show、「THIS! 2016」OTONANOスペシャルをお聴きのみなさん、こんばんは中村一義でーす。そして佐野さん、この度は、「THIS! 2016」にお招きいただき誠にありがとうございます。というのもですね、僕がデビューしたのは97年だったんですが、一回その頃の「THIS!」にお招きいただいたんですが、実はそのときは僕は出演をご辞退してしまったんですよ。というのも僕デビュー当時はですね、多重録音といって、一人ですべての楽器をレコーディングしてリリースするという方法を取っていたので、バンドがいなかったということで、自分の音楽をステージ上再現するのが不可能だったということで、本当に僕は小さい頃から佐野さんの音楽の影響を受けていたので、もう本当に心から出演さしていただきたかったんですけれど、泣く泣く辞退するしかなかったという過去があるので、今回の「THIS! 2016」にお招きいただいたことは本当に感無量でございます。本当に僕の曲でも「希望」という曲が「約束の橋」のオマージュになっていたりとか、「キャノンボール」が大部分が「アンジェリーナ」のオマージュだったりとか、という本当に僕もときどきで佐野さんの曲へのリスペクトを発信していたという感じなんですが。その佐野大師匠とステージに立てるというのは本当に光栄でございます。あと同じ出演者のですね、メジャー・デビューでいえばほぼ同期だと思うんですけれど、未だちゃんとお会いできていないGRAPEVINEとも同じステージに立てるということで。GRAPEVINEというのはキーボードでサポートしている高野勲さんがですね、なんと今、ウチのバンド(大)海賊のメンバーでもあるので(笑)、メンバーが被ってるというところでも、まだちゃんと正式にご挨拶してないので、それができるというのもひじょうに楽しみにしております。というわけで「THIS! 2016」、ほぼね、佐野さんを支えて続けてきているファンの方が多いと思うんですが、佐野大師匠の音楽からですね、生まれた子どもがこんな音楽だぞというのを知っていただければ、それだけでうれしい限りでございます。というわけで、みなさん「THIS! 2016」へ、足を運んでいただければと思います。というわけで中村一義でした!

佐野元春 : どうもありがとう。中村くん、うれしいコメントですね。そういえば僕がNHKでやっていた「ソングライターズ」という番組があるんですけれども、そのときに中村くんがゲストで来てくれました。同じソングライターとして彼の書く詩にとても興味があったので、いろいろと尋ねてみたんですけれども、なかなか興味深い話を聞かせてくれました。特に詩の世界観は彼のおじいさんからの影響が強いということでした。多感な頃、おじいさんと一緒に暮らしていて、よく哲学や思想について語ってくれたそうです。

佐野元春 : さて、8月10日水曜日、東京国際フォーラムで行われる「THIS! 2016」。出演は中村一義、GRAPEVINE、そして僕、佐野元春 and THE COYOTE BAND。もちろんお互いによく知っているんですけれども、同じステージに立つというのは今回が初めてとなります。どんなライヴになるのか今から楽しみです。ここで中村一義くん別ユニットですね、100s、このグループも素敵です。100sのレコードを聴いてみます。「扉の向こうに」。

・扉の向こうに

佐野元春 : さて、聴いてもらっるのは中村一義100sですね、曲は「扉の向こうに」聴いてもらいました。Motoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか。「THIS! 2016」OTONANOスペシャルですね。8月10日水曜日、東京国際フォーラムで行われる「THIS! 2016」。出演は中村一義、GRAPEVINE、そして僕、佐野元春 and THE COYOTE BAND。専用のFacebookも用意してるので、是非、チェックしてみてください。さて、18歳選挙権。今年の参院選から18歳19歳の十代も選挙に参加できるようになりました。これをお祝いして8月10日、東京国際フォーラムで行われる音楽イベント「THIS! 2016」では18歳19歳の学生・社会人のみなさんを無料で招待したいと思います。当日、年齢を証明するものを窓口で提示していただければ入場できます。8月10日水曜日、18歳19歳の学生・社会人のみなさんは是非、東京国際フォーラムで素晴らしいロックンロール体験をしてみてください。祝18歳選挙権無料招待のお知らせでした。中村一義くんに続いて次回はGRAPEVINEの特集です。お楽しみに。DJ、佐野元春でした。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #25

2016年03月23日 | Motoharu Radio Show

2016/03/22 OnAir - 4th. Week - 今夜は、ブルースを感じたい夜
01.John Lee Hooker:I Want to Hug You
02.Tim Hardin:Hoboin'
03.The Staple Singers:I Want To Thank You
04.Bob Dylan:Baby, Let Me Follow You Down
05.Al Kooper:Fly On
06.Janis Joplin:Maybe
07.The Edgar Winter Group:Free Ride
08.佐野元春 and The Hobo King Band:愛のシステム(Unplugged Live)
09.佐野元春 and The Hobo King Band:インディビジュアリスト(Unplugged Live)
10.Grateful Dead:Beat It On Down the Line (Live)
11.Aretha Franklin:Reach Out and Touch (Somebody's Hand) (Live)
12.佐野元春:イノセント
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。Motoharu Radio Show、今週も待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。期間限定の放送ではじまったこの番組。残念ながら今夜がその最終回となってしまいました。早いものですね。昨年9月からはじまって約半年間のお付き合い。番組リスナーのみなさん、どうもありがとう。今夜もいつも通りごきげんな音楽をみなさんと分かち合いたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・I Want to Hug You
ジョン・リー・フッカーの「I Want to Hug You」。

・Hoboin'

佐野元春 : Motoharu Radio Show、ジョン・リー・フッカーのレコードに続いて聴いたのはティム・ハーディン。'60年代、コンテンポラリー・フォークのムーブメントの中でも一際音楽性が高いミュージシャンのひとりです。ジョン・リー・フッカーのブルースをジャズ的に解釈するという素晴らしいレコード。ティム・ハーディン、曲は「Hoboin'」。聴いてみました。今夜はブルースを聴きたい気分ですね。僕はブルースのない音楽には興味がありません。前から思っていましたけれども、いつだったか西アフリカを旅行したときにそれを確信しました。アフリカ。それはブルースが生まれた場所です。そこで出会ったミュージシャンたちが教えてくれました。歌いたい理由があるから歌う。それが音楽を続ける理由。ザ・ステイプル・シンガーズ、曲は「I Want To Thank You」。

・I Want To Thank You

・Baby, Let Me Follow You Down
もうすぐ来日コンサートを行うボブ・ディランの1962年のレコードで曲は「Baby, Let Me Follow You Down」。

佐野元春 : 1962年、CBSコロンビアから出たデビュー・アルバム『BOB DYLAN』からの一曲。このアルバム当時はほとんど注目されていませんでした。しかしアルバート・グロスマンという腕利きのマネージャーが付いて状況が変わりました。ディランの曲をいろいろな歌手に歌わせて、その曲のよさを知らせてゆくという作戦でした。さて、ボブ・ディランといえばそのレコーディング・セッションに参加したことで有名になったミュージシャンがいます。アル・クーパー。ディランの曲「Like A Rolling Stone」のセッションでハモンド・オルガンを弾いたことがきっかけでした。そのアル・クーパー、1971年のレコードを聴いてみたいと思います。「Fly On」、アル・クーパー!

・Fly On

佐野元春 : Motoharu Radio Show、「今夜は、ブルースを感じたい夜」ということで何曲かレコードを持ってきています。僕がはじめてブルースという音楽を意識したのは十代の頃でした。その頃は海外のポップ音楽に興味を持つようになって、ラジオのチャート番組なんかもよく聴いていました。そんな中、ラジオから聴こえてきたあるシンガーの歌声に心が奪われます。それは米国の女性シンガー、ジャニス・ジョップリンでした。その声はしわがれていて、ちょっと苦しそうに聴こえるんですが、とても力強い歌声でした。よくある女性シンガーの歌とは全然違う、何か訴えかける力のある声でした。そのジャニス・ジョップリンのレコード、1970年、アルバム『Pearl』からの一曲聴いてみます。曲は「Maybe」、ジャニス・ジョップリン。

・Maybe

・Free Ride
エドガー・ウインター・グループの'70年代のレコードから曲は「Free Ride」。

佐野元春 : 先日、仕事場を整理していたら思わぬものが出てきました。1998年にやったホーボーキングバンドとのアンプラグド・ライヴの記録です。これは当時、ソニー・ミュージックが企画して行ったインターネットを使った国内初の有料オンライン・ライヴです。場所は東京銀座のソミドホール。ここで僕たちは演奏してそれを生でブロードキャスティングしました。しかしとはいっても1998年。この時点でインターネットの普及率はたった11%。こんな中でインターネット・ライヴをやろうというソニー・ミュージックもすごいですが、「いいですよ、やりましょう」という自分もどれだけ冒険野郎なんだという話ですよね。しかし歴史は歴史です。ここに残ったこの珍しい演奏の記録。今夜は是非、Motoharu Radio Show リスナーのみなさんに聴いていただけたらと思います。「愛のシステム」、そして「インディビジュアリスト」。佐野元春 & ザ・ホーボーキングバンド。

・愛のシステム(Unplugged Live)
・インディビジュアリスト(Unplugged Live)

・Beat It On Down the Line (Live)
・Reach Out and Touch (Somebody's Hand) (Live)
グレイトフル・デッド、1971年のフィルモア・イーストのライヴから「Beat It On Down the Line」。アレサ・フランクリン、1971年のフィルモア・ウェストのライヴから「Reach Out and Touch (Somebody's Hand)」。

佐野元春 : さて、期間限定ではじまったこの番組。残念ながら今夜がその最終回となってしまいました。昨年9月からはじまって約半年間のお付き合い。番組リスナーのみなさん、どうもありがとう。毎週、みなさんにどんな曲を聴いてもらうか、曲を探すのはとても楽しかったですね。そしてなんといってもこの番組を自由に作らせてもらったこと感謝しています。またこうしたあまり飾り気のない音楽番組で時間帯聴取率トップを取れたのもうれしかったですね。僅かながらTBSに貢献できたらよかったと思います。ラジオというと僕なんかはいい音楽番組を期待したいところですね。TBSに限らず民放地上波はAMに加えてFMのチャンネルが増えました。これを活かしてこれからもよい音楽番組がどんどん増えてゆくといいなと思います。世の中には音楽が必要だという人たちがいなくなることはまずありません。音楽は人生の良きスパイスです。よい音楽を沢山知っていれば人生はおもしろくなります。これからのラジオと音楽。もっともっと楽しく発展することを祈っています。DJ、佐野元春からのメッセージでした。今夜最後はこの曲。これまで番組を楽しんでくれたリスナーのみなさんへ、僕からの気持ちを込めてこの曲でお別れしたいと思います。「イノセント」、佐野元春。

・イノセント

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 僕は35周年アニバサリー、その最終公演。いよいよ今週末、26日、27日、東京国際フォーラムで行います。ごきげんなコンサートにしたいと思います。チケットを持ってるみなさん、是非、楽しみに待っていてください。ラジオではまたいつかお会いできる日まで、みなさんもお元気で。音楽はMotoharu Radio Show、番組の後テーマとしてお馴染み MG'S「Time Is Tight」。時間まで聴いてお別れです。DJ、佐野元春、ではまたいずれ。
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SOUND ANENUE 905 Motoharu Radio Show #24

2016年03月16日 | Motoharu Radio Show

2016/03/15 OnAir - 3rd. Week - 「ストーンズ・アンド・エッグス」特集
01.The Chemical Brothers:Let Forever Be
02.New Radicals:You Get What You Give
03.Elvis Costello:She
04.Red Hot Chili Peppers:Scar Tissue
05.G. Love & Special Sauce:Numbers
06.佐野元春:だいじょうぶ、と彼女は言った
07.佐野元春:驚くに値しない
08.佐野元春:君を失いそうさ
09.佐野元春:エンジェル・フライ
10.佐野元春:シーズンズ
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。「佐野元春'90年代アルバム特集」。今夜は1999年に出した通算12枚目のスタジオ・アルバム『Stones and Eggs』からの曲を最新リマスタリングで聴いていただきます。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・Let Forever Be
番組前半は1999年にヒットした音楽を振り返る。「ケミカル・ブラザーズ。テクノとロック・ミュージックをいい感じにミックスした彼ら独特のサウンド。ビッグ・ビートですね」と元春。曲は「Let Forever Be」。

・You Get What You Give
米国、ロサンゼルスのバンド、ニュー・ラディカルズ。デビュー・アルバム1枚で解散したがこの曲はヒットした。

・She

佐野元春 : エルヴィス・コステロ、曲は「She」。ロマンティックな曲ですよね。オリジナルはフランスのソングライター、シャルル・アズナヴールの曲です。こちらオリジナルのレコードも素晴らしいので機会があったら是非聴いてみてください。番組前半は1999年のレコードを集めています。1999年といえば翌年2000年のミレニアム・イヤーを前にして何かと世間もざわざわしていたように思います。コンピューターの2000年問題とかありましたよね。この年に生まれたベイビーはミレニアム・ベイビー。現在は16歳ということになります。新しい世紀のはじまりということで世界のあちこちでお祝いのイベントがありました。そんなミレニアム・イヤーを控えて1999年。FMからはこんな曲がよくながれていました。

・Scar Tissue
・Numbers
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Scar Tissue」とG.ラヴ&スペシャル・ソースの「Numbers」。

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。

佐野元春 : さて番組ではここのところ毎週シリーズで僕のアルバムを特集させてもらっています。題して「佐野元春'90年代レコード特集」。自分の場合、代表曲と言えば'80年代の「SOMEDAY」それから'90年代の「約束の橋」になると思います。しかしソングライターとして充実してきたなと自分が思うのは'90年代の曲にあります。振り返って僕が'90年代に出したスタジオ・アルバムは全部で6枚。『TIME OUT!』、『sweet16』、『THE CIRCLE』、『FRUITS』、『THE BARN』、そして『Stones and Eggs』。番組では毎週、それぞれ一枚のアルバムを取り上げて、当時のことを振り返りながら、アルバムの曲を聴いていただいています。「佐野元春'90年代レコード特集」。今夜は僕が1999年に出したアルバム『Stones and Eggs』。 (パチンと指を鳴らす) このアルバムを特集します。まずはこの曲から。アルバムからシングル・カットされました。「だいじょうぶ、と彼女は言った」。

・だいじょうぶ、と彼女は言った

佐野元春 : 『Stones and Eggs』。このアルバムを一言で言うとしたら実験的なアルバム。そんなふうに言えると思います。ちょうどこの頃、自分のプライヴェート・スタジオを作りました。そのスタジオで実際、レコーディングして最終的にどんな仕上がりになるのか、ちょっと試してみたい、そんなふうに思いました。実際アルバムでは自分で演奏して、それをダビングして、歌って、ミックスして、ほとんどひとりで仕上げた曲も何曲かあります。いわゆるホーム・レコーディングですね。なぜそんなことをしたのかというと、この前のアルバム『THE BARN』、これがバンドの演奏を活かした究極のライヴ・レコーディングだったというのがあります。その反動として今度は全部自分がコントロールするサウンドを作ってみよう、そんなふうに思いました。ではここでアルバム『Stones and Eggs』から1曲聴いてください。演奏と歌と音のまとめをひとりでやってみた実験的な曲です。まぁ、なんていうか黒人やヒスパニックのラップ・ミュージックとは違う様式で作ってみたラップ・ミュージックです。今の世界何が起こったって驚くに値しないぜ、そんなちょっと斜に構えて歌ってみた曲聴いてみてください。「No surprise at all -驚くに値しない」。

・驚くに値しない-No surprise at all

佐野元春 : 今回このアルバムを改めて自分で聴いて感じたんですけれども、全体的に少しサイケデリックな感じがあります。歌の中の言葉と、それを運ぶサウンドですね、なにか普通の表現だと伝えきれないので、感覚を別のやり方で開いちゃったような、そんな感じです。次に聴いてもらいたいこの曲もそんなふうにしてできた1曲です。「君を失いそうさ」。曲の後半、メロトロンという'60年代ヴィンテージな電子楽器を使ってみました。この曲はドラムス、ベース以外、僕が演奏しています。アルバム『Stones and Eggs』から曲は「君を失いそうさ」。

・君を失いそうさ

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。

佐野元春 : そうですね、この『Stones and Eggs』。自分のプライヴェート・スタジオでレコーディングした実験的なアルバムです。ただ楽器の演奏を含めて全部自分でやっちゃうと予想通りのものはできるんですが、それ以上のものはできない。ということで何曲かザ・ホーボーキングバンドのメンバーに手伝ってもらいました。次に聴いていただきたいこの曲「エンジェル・フライ」。なにか楽しいダンス曲がほしいなと思って書いてみました。ギターは佐橋佳幸くん。ごきげんなギターを弾きまくってくれました。アルバム『Stones and Eggs』から曲は「エンジェル・フライ」。

・エンジェル・フライ

佐野元春 : どうでしたか? 佐野元春'90年代レコード特集。その第六回目、今夜はアルバム『Stones and Eggs』を特集しました。気に入っていただけるとうれしいです。今夜番組でかけたのは最新リマスタリングの音で聴いていただきました。マスタリング・エンジニアはテッド・ジャンセン。ここ十年来一緒にやっている信頼できるマスタリング・エンジニアです。この佐野元春'90年代リマスタリング・シリーズですが、今月、ソニー・ミュージックから販売されます。かなりいい音になってるので、みなさんにも是非、僕の'90年代レコードのリマスタリング・アルバム、手に取っていただけたらなと思います。ここでもう一度番組からのインフォメーションです。

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。

佐野元春 : 今夜は僕のアルバム『Stones and Eggs』を特集しました。アルバムが出たのは1999年。当時僕はソニー・レコーズのアーティストでした。振り返ってみると、この頃、音楽業界は大変な時期でした。ちょうどこの1999年を境にCDが売れなくなってきます。まぁ、正直にいって僕にとっては No surprise at all という感じだったんですけれども、やはりパートナーであるレコード・メーカーの友人たち、彼らがすっかり元気をなくしているのを見るのは辛かったですね。その後、僕は DaisyMusic という自分のレーベルを作ることになります。振り返ってみれば、結局、1999年に出したこの『Stones and Eggs』。このアルバムが僕にとってソニー・レコーズでの最後のアルバムとなりました。佐野元春'90年代レコード特集。アルバム『Stones and Eggs』から最後の1曲。「シーズンズ」。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・シーズンズ

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? さて、リスナーのみなさんには贔屓にしていただいたこのMotoharu Radio Show。期間限定放送ということで来週3月22日の放送が最後となります。いよいよプロ野球開幕、そして春到来ですね。僕は35周年アニバサリー・ツアー。いよいよ残すところファイナル東京公演のみとなりました。ブライアン、ボブ、スーザン、エリックもいいですけれども、東京のみなさん、来週末26日、27日、東京国際フォーラム 2DAYS 。佐野元春 and The Coyote Grand Rockestra こちらもお忘れなく。DJ、佐野元春、ではまた来週。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #23

2016年03月09日 | Motoharu Radio Show

2016/03/08 OnAir - 2nd. Week - 「ザ・バーン」特集
01.Counting Crows:Daylight Fading
02.The Wallflowers:6th Avenue Heartache
03.Uncle Tupelo:The Long Cut
04.Wilco:Far, Far Away
05.Son Volt:Cemetery Savior
06.佐野元春 and The Hobo King Band:風の手のひらの上
07.佐野元春 and The Hobo King Band:誰も気にしちゃいない
08.佐野元春 and The Hobo King Band:ヤング・フォーエバー
09.佐野元春 and The Hobo King Band:ヘイ・ラ・ラ
10.佐野元春 and The Hobo King Band:ロックンロール・ハート
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。番組前半はオルタナティヴ・カントリーの名曲集。そしてシリーズ「佐野元春'90年代アルバム特集」。今夜は1997年に出したアルバム『THE BARN』からの曲を最新リマスタリングで紹介します。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・Daylight Fading
番組前半はオルタナティヴ・カントリーの名曲集。1曲目はカウンティング・クロウズ、1996年のレコード「Daylight Fading」。

・6th Avenue Heartache
ボブ・ディランの息子ジェイコブ・ディランのバンド、ウォール・フラワーズの1996年のレコド「6th Avenue Heartache」。

佐野元春 : カントリー・ミュージックというと日本ではあまり馴染みがありません。しかし米国ではカントリー・ミュージックというと自分たちの音楽だという、そんな思いがあると思います。日々の生活に根ざした歌ですね。アメリカ人がいちばんよく聴いてる音楽。それがカントリー・ミュージックです。そのカントリー・ミュージックは歴史の中でロック、ポップ、ジャズ、そしてブルースといった他のいろいろなジャンルの音楽と混ざり合って、今でも発展しています。中でもオルタナティヴ・カントリーと呼ばれたジャンル。'70年代のカントリー・ロック、そして'80年代のパンク・ロックを通ってきた新しい世代のカントリー・ミュージックが'90年代に出てきました。今夜のMotoharu Radio Show、番組前半はそんなオルタナティヴ・カントリーの名曲を聴いてみます。オルタナティヴ・カントリーというとまず聴いてみたいのはこのバンドですね。アンクル・テュペロ。後にサン・ボルトというバンドを組むジェイ・ファラー、そして後にウィルコを結成するジェフ・トゥイーディー。この二人がいたバンドです。ではそのアンクル・テュペロの曲、さっそく聴いてみたいと思います。1993年のレコードから曲は「The Long Cut」。

・The Long Cut

佐野元春 : Motoharu Radio Show、番組前半はオルタナティヴ・カントリーの名曲を集めています。今聴いたアンクル・テュペロ。オルタナティヴ・カントリーというかたちを最初に見せたバンドだと言われています。そしてこのアンクル・テュペロからはふたつのバンドが生まれます。ひとつはジェイ・ファラーが作ったサン・ボルト。そしてもうひとつはジェフ・トゥイーディーが作ったウィルコです。どちらも演奏力の高い素晴らしいバンドです。特にウィルコ。個人的にはソングライターのジェフ・トゥイーディーの曲が好きですね。ブライアン・ウィルソンやジョン・レノンから影響を受けたということ。実験的なサウンドの中にもポップなひらめきがあって聴いていてとても楽しいです。ではここでバンド、アンクル・テュペロから別れたふたつのバンド、ウィルコ、そしてサン・ボルト。それぞれのレコードを聴いてみます。ウィルコ、「Far, Far Away」。そしてサン・ボルト「Cemetery Savior」。2曲続きます。

・Far, Far Away
・Cemetery Savior

佐野元春 : さて番組ではここのところ毎週シリーズで僕のアルバムを特集させてもらっています。題して「佐野元春'90年代レコード特集」。自分の場合、代表的は何かと言われれば'80年代の「SOMEDAY」それから「アンジェリーナ」になると思います。しかしソングライターとして充実してきたなと自分が思うのはやはり'90年代の曲にあります。振り返って僕が'90年代に出したスタジオ・アルバムは全部で6枚。『TIME OUT!』、『sweet16』、『THE CIRCLE』、『FRUITS』、『THE BARN』、そして『Stones and Eggs』。番組では毎週、それぞれ一枚のアルバムを取り上げて、当時のことを振り返りながら、アルバムの曲を聴いていただいています。「佐野元春'90年代レコード特集」。今夜は僕が1997年に出したアルバム『THE BARN』。このアルバムを特集しています。まずはこの曲からアルバムの代表曲といっていいと思います。「風の手のひらの上」。

・風の手のひらの上

佐野元春 : このアルバムでヴァッキングを務めてくれたのはザ・ホーボーキングバンド。ギター : 佐橋佳幸、ピアノ : Dr.kyOn、ベース : 井上富雄、ドラムス : 小田原豊、そしてオルガン : 西本明。当時の僕にとって最強のヴァッキング・バンドでした。その彼らを連れて僕らは米国のウッドストックに行きます。そこで待っていてくれたのはプロデューサー、ジョン・サイモンです。知ってる方もいると思います。'60年代にザ・バンド、ジャニス・ジョップリン、そうしたアーティストをプロデュースした米国の名プロデューサーですね。彼のプロデュースのもとレコーディングしようということで僕らは米国に向かいました。ニューヨークから北にクルマで約3時間ぐらいのところでしたね。ベアズヴィルという街でした。そこで僕らは約一ヶ月間ぐらい滞在してレコーディングしました。1997年の夏のことでしたね。そこで作ったこのアルバム『THE BARN』。"THE BARN"というのは日本語でいうと「納屋」という意味だと思います。ちょうどレコーディングしていたスタジオが納屋を改造して作ったという話を聞いて、アルバム・タイトルはそのまんま"THE BARN"にしました。振り返ってみてこのレコーディングは本当に僕にとっていい経験になりました。レコーディングにはザ・バンドのガース・ハドソン、ラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャンが参加してくれて楽しくセッションをしました。では音楽に戻って次に聴いていただきたいこの曲。ペダル・スチール・ギターをフィーチャーしたレコードなんですけれども、ミュージシャンはエリック・ワイズバーグですね。これまで多くのカントリー・ロックのセッションに参加しています。僕とホーボーキングバンドのレコード、アルバム『THE BARN』から曲は「誰も気にしちゃいない」。

・誰も気にしちゃいない

佐野元春 : ホーボーキングバンド、レコーディングしたこのとき、なんとバンドを結成してまだ一年目でしたけれども、今聴くとすでにバンドの方向性はしっかりと定まっていたんだなという感じですね。当時、自分が思っていたのはとにかくリアルなバンド・サウンドを奏でたいということでした。コンピューターやサンプリングされた音ではなく、バンドのよい演奏をみんなに楽しんでもらいたい、そんなふうに思っていました。打ち込み系の音楽が幅を利かせていた時代にあえてルーツ音楽に向かったという、若干天邪鬼な性格が出ちゃったかもしれません。とにかくこのアルバム『THE BARN』。ホーボーキングバンドがその後、ジャム・バンドへと発展していく、そのきっかけとなった大事なアルバムだといえます。ここで2曲聴いてください。「ヤング・フォーエバー」そして「ヘイ・ラ・ラ」。

・ヤング・フォーエバー
・ヘイ・ラ・ラ

佐野元春 : どうでしたか? 佐野元春'90年代レコード特集。その第五回目、今夜はアルバム『THE BARN』を特集しました。気に入っていただけるとうれしいです。今夜番組でかけたのは最新リマスタリングの音で聴いていただきました。マスタリング・エンジニアはテッド・ジャンセン。ここ十年来一緒にやっている信頼できるマスタリング・エンジニアです。今夜は僕が1997年に出したアルバム『THE BARN』を特集しましたけれども、大体このアルバムのリリックはウッドストックで書いたものが多いです。朝早く起きてウッドストックの森の中で書き上げたものが何曲かあります。今夜最後に聴いていただきたいこの曲もそんなふうにして作りました。実をいうとウッドストックに行く直前にとても悲しい出来事があったんですけれども、ウッドストックの森の中で少しずつ心が癒やされていったそんな経験もしました。この曲ではラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャンがハーモニカと歌で参加してくれました。彼の素晴らしいハーモニカ・ソロに耳を澄ましてください。「ロックンロール・ハート」。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・ロックンロール・ハート

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組で紹介している佐野元春'90年代リマスタリング・シリーズ。今月、ソニー・ミュージックから販売されるということです。かなりいい音になってるので、みなさんにも是非、僕の'90年代レコードのリマスタリング・アルバム、手に取っていただけたらと思います。そして35周年アニバサリー・ツアーですね。いよいよ残すところ大阪と東京のみということ。チケットを持ってる方、是非、楽しみに待っていてくださいね。DJ、佐野元春、ではまた来週。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #22

2016年03月03日 | Motoharu Radio Show

2016/03/01 OnAir - 1st. Week - 「フルーツ」特集
01.Jamiroquai:Virtual Insanity
02.Simply Red:Never Never Love
03.Sheryl Crow:If It Makes You Happy
04.Kula Shaker:Grateful When You're Dead / Jerry Was There
05.Ben Folds Five:Jackson Cannery
06.佐野元春:楽しい時
07.佐野元春:ヤァ! ソウルボーイ
08.佐野元春:すべてうまくはいかなくても
09.佐野元春:天国に続く芝生の丘
10.佐野元春:経験の唄
11.佐野元春:霧の中のダライラマ
12.佐野元春:そこにいてくれてありがとう-R・D・レインに捧ぐ
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。今夜は僕が1996年に出したアルバム『FRUITS』からの曲を特集します。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。ごきげんな音に仕上がってるので是非みなさんにも聴いていただきたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・Virtual Insanity
ジャミロクワイの1996年のレコード「Virtual Insanity」。ヴォーカリスト、ジェイソン・ケイのバンド。'70年代のニュー・ソウルをベースに現代的なリリックを乗っけていた。「日本のメディアにもよく出ていたので知ってる人も多いと思います」と元春。

・Never Never Love
1996年のシンプリー・レッドのレコード「Never Never Love」。

佐野元春 : ジャミロクワイ、そしてシンプリー・レッド。それぞれに1996年に出たヒット・レコードを聴いてみました。1996年というと今からちょうど20年前、みなさんはどんなふうに過ごしていましたか? ちょっと調べてみたんですが、ちょうどこの年辺りからインターネットがはじまってます。そうですね、僕も自分のホームページをはじめたのがこの1996年でした。みなさんもよく知っているヤフー・ジャパンですね。日本で初めてのポータルサイト、このサービスがはじまったのも同じ年1996年ということです。とはいっても調べてみたら当時日本でのインターネットの普及率は人口の大体3%ということなので、まだまだみんなが使うというには程遠い時代でした。そんな1996年、当時ラジオではこの曲がよくかかっていましたね。シェリル・クロウ、曲は「If It Makes You Happy」。

・If It Makes You Happy

・Grateful When You're Dead / Jerry Was There
英国のバンド、クーラ・シェイカーが伝説のバンド、グレイトフル・デッドをリスペクトした「Grateful When You're Dead / Jerry Was There」。

・Jackson Cannery
ベン・フォールズ・ファイブの「Jackson Cannery」。

佐野元春 : さて聴いていただいてるこのMotoharu Radio Show。期間限定の放送ということで、残すところあと4回となりました。そこで番組の内容なんですが、ちょっと僕からの希望もありまして、残る週何回かに分けて僕のアルバムを特集させてもらってます。題して「佐野元春'90年代レコード特集」。振り返って僕が'90年代に出したスタジオ・アルバムは全部で6枚。『TIME OUT!』、『sweet16』、『THE CIRCLE』、『FRUITS』、『THE BARN』、そして『Stones and Eggs』。毎週、それぞれ一枚のアルバムを取り上げて、当時のことを振り返りながら、アルバムの曲を聴いていただいています。この機会なんで是非、そうですね15歳から25歳くらいの若いリスナーのみなさんにも僕の音楽を楽しんでもらえたらいいなと思っています。佐野元春'90年代レコード特集。今夜は僕が1996年に出したアルバム『FRUITS』、このアルバムを特集します。アルバム『FRUITS』、まずはこの曲から「楽しい時」。

・楽しい時

佐野元春 : 「楽しい時」。このレコードにはブラス・セクションで東京スカパラダイスオーケストラが参加してくれました。とても楽しいセッションでしたね。この後に行った全国ツアーでも彼らと一緒だったんですけれども、とにかく明るくて笑いの絶えないツアーでした。聴いていただいてるアルバム『FRUITS』。それまで一緒にやっていたバンド、ザ・ハートランド。そのバンドが解散したあとで作った最初のレコードでした。レコーディングにはいろいろなミュージシャンが参加してくれました。中でもキーボードのDr.kyOn、ギター : 佐橋佳幸、ベース : 井上富雄、そしてドラムス : 小田原豊。彼らは後にザ・ホーボーキングバンドという僕にとって最強のバッキングバンドになります。正にこのアルバムのレコーディングがきっかけで彼らとの出会いがありました。ではそのアルバム『FRUITS』から曲は「ヤァ! ソウルボーイ」、そして「すべてうまくはいかなくても」。2曲聴いてください。

・ヤァ! ソウルボーイ
・すべてうまくはいかなくても

佐野元春 : 佐野元春'90年代レコード特集。今夜は1996年に出したアルバム『FRUITS』を特集しています。とにかく前のバンドが解散してから二年くらい経っていてようやく実現したアルバムでしたね。今、手元に当時のレコード会社の宣伝文句があるのでちょっと読んでみたいんですが「人生のフルーツ。時には甘く、時にはほろ苦く。全17曲。このアルバムはポップの傑作だ」ということ。まぁ、そうですね、自分で言うとちょっと恥ずかしい気がしますが。僕が自分でこのアルバムについて説明するとしたら「ひとりビートルズ『WHITE ALBUM』」。そんなふうに言いたいですね。ビートルズの『WHITE ALBUM』をご存じの方は言うまでもないですが、いろいろなジャンルの音楽が一枚のアルバムの中に収まっています。このアルバム『FRUITS』もポップ、ロック、ジャズ、フォーク、そしてスポークンワーズ。いろいろな音楽が詰まっています。いってみればくだもの屋さんの軒先のような感じですね。とにかく自分の音楽の引き出しを目一杯開けてみたというそんなアルバムです。そして思い出すのはこのアルバムは僕の母親に捧げたアルバムでもあります。ちょうどこのアルバムを作る一年前、母親が亡くなりました。僕にとって常に大きなインスピレーションを与えてくれたそんな存在でしたから、亡くなったときには本当に悲しい気持ちでいっぱいになりました。 (パチンと指を鳴らす) そんな個人的なこともありつつはじまったアルバム『FRUITS』のレコーディング・セッション。音楽に戻って、先ほど母親の話をしましたが、実をいうと父親と一緒になるとき、ちゃんと結婚式を挙げていなかったという話を聞いて、じゃあ歌の中で式を挙げようということで書いた曲「天国に続く芝生の丘」。続いてウィリアム・ブレイクのポエトリーに刺激されて書いた曲「経験の唄」。アルバム『FRUITS』から2曲聴いてください。

・天国に続く芝生の丘
・経験の唄

佐野元春 : どうでしたか? 佐野元春'90年代レコード特集。その第四回目、今夜はアルバム『FRUITS』を特集しました。気に入っていただけるとうれしいです。今夜番組でかけたのは最新リマスタリングの音で聴いていただきました。マスタリング・エンジニアはテッド・ジャンセン。ここ十年以来一緒にやっている信頼できるマスタリング・エンジニアです。この佐野元春'90年代リマスタリング・シリーズですが、3月にソニー・ミュージックから販売されるということ。本当にいい音になってるので、僕もとてもうれしいです。みなさんも僕の'90年代レコードのリマスタリング・アルバム、是非気にかけていてください。ここで番組からのお知らせです。

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。番組からのインフォメーションでした。

佐野元春 : 今夜は僕が1996年に出したアルバム『FRUITS』を特集しました。みなさんはミュージック・マガジンという雑誌を知ってるでしょうか? このアルバムはそのミュージック・マガジン誌で確か年間ベスト・アルバムに選ばれたんじゃないかと思います。一生懸命作ったのでとてもうれしかったのを覚えています。ではアルバム『FRUITS』。特集最後の曲。2曲メドレーですね。「霧の中のダライラマ」そして「そこにいてくれてありがとう」。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・霧の中のダライラマ
・そこにいてくれてありがとう-R・D・レインに捧ぐ

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では専用のアプリケーションを用意しています。アプリケーションはすべて大文字でMRSですね。MRS で検索してダウンロードしてみてください。来週ですけれども'90年代レコード特集、来週はバンドと一緒にアメリカに渡って作ったアルバム『THE BARN』を特集します。DJ、佐野元春、ではまた来週。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #21

2016年02月24日 | Motoharu Radio Show

2016/02/23 OnAir - 4th. Week - 「ザ・サークル」特集
01.Aztec Camera:Somewhere In My Heart
02.Ryan Adams:All You Had To Do Was Stay
03.Taylor Swift:All You Had To Do Was Stay
04.Lenny Kravitz:Are You Gonna Go My Way
05.New Order:Regret
06.UB40:(I Can't Help) Falling in Love With You
07.佐野元春 with The Heartland:欲望
08.佐野元春 with The Heartland:レインガール
09.佐野元春 with The Heartland:彼女の隣人
10.佐野元春 with The Heartland:エンジェル
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。今夜は僕が1993年に出したアルバム『THE CIRCLE』からの曲を特集します。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。ごきげんな音に仕上がってるので是非みなさんにも聴いていただきたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・Somewhere In My Heart
アズテック・カメラの1987年のレコードで「Somewhere In My Heart」。スコットランドのバンドでソングライターのロディ・フレームはバンド解散後ソロで活躍している。「ロディ・フレーム、個人的に好きなソングライターのひとりですね」と元春。

・All You Had To Do Was Stay
米国のソングライター、ライアン・アダムスの「All You Had To Do Was Stay」。女性シンガー、テイラー・スウィフトのカヴァー。テイラー・スウィフトは現在26歳。作詞作曲だけではなく女優としてもよく知られている。もともとカントリー・ミュージックのシンガーだけれどもそうしたジャンルに関係なくアメリカの本物のアイドルとして多くの人たちに愛されてる。今回のグラミー賞でアルバム『1989』が最優秀アルバム賞を受賞した。このアルバムを全曲カヴァーしたのがライアン・アダムス。ニール・ヤングの再来と言われる実力あるソングライター。ときどき天邪鬼の態度でファンを困らせてしまうタイプのシンガー。テイラー・スウィフトのアルバムを丸ごとカヴァーしたことについて「もともと彼女の音楽に興味があってよく聴いていました。個人的にちょっと心が痛むことがあって彼女の曲をギターで歌ってみた。それがとてもいい感じだったんでプロジェクトを立ち上げたんだ」とインタビューで語っている。テイラー・スウィフトもライアン・アダムスのファンということで、カヴァー・アルバムの知らせを聞いてとても感激したそうだ。「ちなみにテイラー・スウィフトのアルバムのフロント・カバーにはかもめの写真がデザインされてるんですけれども、ライアン・アダムスのアルバムでもそのかもめが登場しています。意外と凝ってるなという感じです」と元春。

・All You Had To Do Was Stay
テイラー・スウィフトのグラミー賞を獲ったアルバム『1989』から「All You Had To Do Was Stay」。

・Are You Gonna Go My Way
レニー・クラヴィッツの1993年のレコード「Are You Gonna Go My Way」。

佐野元春 : この曲当時ラジオでよくかかってました。1993年のレコード、今から23年前。みなさんはどう過ごしてましたか? 1993年の頃といえば国内では当時バブル景気なんていって日本は相当景気はよかったんですけれども、終わってみたら焼け野原といった感度で、お金を損した人たちが路頭に迷うという何ともいえない厳しい景色があちこちにありました。しかしどんな時代にもポップ・ソングは鳴り響きます。ここで1993年のレコードから僕が選んだのはこの2曲聴いてみたいと思います。ニューオーダー、曲は「Regret」。そしてUB40「(I Can't Help) Falling in Love With You」。2曲続きます。

・Regret
・(I Can't Help) Falling in Love With You

佐野元春 : さて聴いていただいてるこのMotoharu Radio Show。期間限定の放送ということで、残すところあと5回になりました。そこで番組の内容なんですが、ちょっと僕から希望もありまして残る週何回かに分けて僕のアルバムを特集させてもらってます。題して「佐野元春'90年代レコード特集」。振り返って僕が'90年代に出したスタジオ・アルバムは全部で6枚。『TIME OUT!』、『sweet16』、『THE CIRCLE』、『FRUITS』、『THE BARN』、そして『Stones and Eggs』。毎週、それぞれ一枚のアルバムを取り上げて、当時のことを振り返りながら、アルバムの曲を聴いていただいています。この機会なので是非、若いリスナーの方たちにも僕の音楽を楽しんでいただけたらいいなと思っています。佐野元春'90年代レコード特集。番組では先ほど1993年のヒット・レコードを聴いていただきました。今夜はその同じ年ですね、僕が1993年に出したアルバム『THE CIRCLE』。このアルバムからの曲を特集します。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。ごきげんな音に仕上がってるので、是非みなさんにも聴いていただきたいと思います。ではこの後は僕のアルバム『THE CIRCLE』から「欲望」、聴いてください。

・欲望

佐野元春 : 当時のバンドはザ・ハートランド。ドラムス、ベース、ギターにキーボード2人の6人、そこにブラス・セクションが入ってました。バンドは一緒に活動してそれまで13年続きましたけれども、残念なことにこのアルバム『THE CIRCLE』が僕らにとって最後のスタジオ・アルバムになりました。'80年代からずっとスタジオにライヴに一緒にやってきて、それまでに何度かクリエイティヴなピークが来ました。しかし、もうこれ以上新しい何かを生み出すのは難しいかなという思いがあって僕らはバンドを解散することを決めました。ただアルバムをレコーディングしてるときはまだ解散なんて話はなかったので、いつも通りベストなアルバムを作ろうということでみんながんばりました。アルバム『THE CIRCLE』。今振り返って聴いてみてはっきり言えるのは、このアルバムは佐野元春 with The Heartland、僕らにとって最高のアルバムだということです。この後みなさんにもレコードを聴いていただきますけれども、当時の僕のソングライティング、そしてミュージシャンたちのバンド演奏ですね。ギミックのない真正面からのサウンド、日本のとか、海外のというような枠を超えた僕らの音楽を是非じっくり聴いてみてください。13年間というバンドの経験、それがとてもいいかたちでこのアルバムまとまったなとそう思います。改めて本当に辛抱強く僕の音楽的な理想について来てくれた当時のバンドのメンバーのみんなに感謝したいと思います。ではそのアルバム『THE CIRCLE』から曲は「レインガール」聴いてください。

・レインガール
・彼女の隣人

佐野元春 : 僕のレコードで「レインガール」、そして今聴いていただいたのは「彼女の隣人」。聴いていただきました。どうでしたか? 佐野元春'90年代レコード特集。その第三回目、今夜は1993年に出したアルバム『THE CIRCLE』を特集しました。気に入っていただけるとうれしいです。今夜番組でかけたのは最新リマスタリングの音で聴いていただきました。マスタリング・エンジニアはテッド・ジャンセン。信頼できる一流のマスタリング・エンジニアです。今、ソニー・レコーズで僕の'90年代レコードを纏めてリマスタリングしようという話になっていて、僕のほうからテッド・ジャンセンを推薦しました。この佐野元春'90年代リマスタリング・シリーズ、3月にソニーから販売されるということ。本当にいい音になってるので僕もとてもうれしいです。みなさんも僕の'90年代レコードのリマスタリング・アルバム、是非、気にかけてみてください。今夜は僕が1993年に出したアルバム『THE CIRCLE』を特集しました。みなさんはジョージィ・フェイムというミュージシャンを知ってるでしょうか? '60年代から活動している英国のオルガン・プレーヤーであり、素晴らしいシンガーですね。英国では何曲かNO.1ヒットを持っています。今夜特集している『THE CIRCLE』。このアルバムのレコーディングで、是非何曲かでジョージィ・フェイム氏にオルガンを弾いてもらいたいと思って、相談したところ快く引き受けてくれました。とてもうれしかったです。今夜最後に聴いていただきたいのはこの曲。ジョージィ・フェイム氏のオルガン演奏、そしてなんと歌も歌ってくれてます。ちょうど間奏のところで僕がジョージィ・フェイム氏に声をかける場面があるので、よかったら耳を澄まして聴いてみてください。アルバム『THE CIRCLE』の特集。最後の曲は「エンジェル」。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・エンジェル

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では専用のアプリケーションを用意しています。本日のオンエア曲、番組で紹介したプレイリストがチェックできるので是非、活用してください。アプリケーション名はアルファベット大文字で「MRS」になります。番組からのインフォメーションでした。
佐野元春'90年代レコード特集。来週は1996年、アルバム『FRUITS』を特集します。お楽しみに。DJ、佐野元春、ではまた来週。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #20

2016年02月19日 | Motoharu Radio Show

2016/02/16 OnAir - 3rd. Week - 爆笑問題をゲストに迎えて
01.サザンオールスターズ:思い過ごしも恋のうち
02.佐野元春:シュガータイム
03.サザンオールスターズ:Ya Ya(あの時代を忘れない)
04.佐野元春:彼女はデリケート
05.サザンオールスターズ:ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。さて今夜の放送、スタジオには素晴らしいゲストを迎えています。爆笑問題のお二人。Motoharu Radio Show、長くやってますけれども音楽とは違う分野の方をゲストにお迎えするというのははじめてのことです。今夜は僕もとっても楽しみにしています。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

佐野元春 : 今夜はスタジオに素晴らしいゲストを迎えています。爆笑問題。太田光さんと田中裕二さん、お二人によるお笑いコンビです。歴史や時事問題をネタにした漫才で日本ではどちらかといえば珍しいエンタテイナーですね。個人的には'50年代、米国のコメディアン、アボット & コステロ、そしてマルクス・ブラザーズ、そうしたスラップスティックなコメディのセンスと共通するものをお持ちのお二人なのかなと思っています。何よりの自分も東京育ちなので、爆笑問題のお二人は東京のコメディアンということで、とても親近感があります。今夜のMotoharu Radio Show、大変光栄に思います、爆笑問題の二人をゲストにお迎えしています。

●ラジオ
Motoharu Radio ShowはNHK-FMの月金のプログラム「サウンドストリート」として1981年にスタート。元春は月曜日のレギュラーDJを6年間担当していた。爆笑問題の二人は当時16,17歳の多感な頃だったという。ちょうどラジオで「SOMEDAY」を聴いて元春を知ったそうだ。
田中さんは子どもの頃からTBSラジオの熱心なリスナーだったので、大きくなったらアナウンサーになってラジオ番組をやりたいと思っていたとか。高校生の頃は放送部で、その当時の仲間とラジオ番組を真似て「ウーチャカ大放送」というものをカセットに録音して遊んでいたという。

●日本大学
田中さんと太田さんは日大で知り合い元春の話題を通して仲良くなったそうだ。太田さんはアルバム『Back To The Street』の「ビートでジャンプ」がいい曲だと田中さんに教えたという。男子校出身の太田さんはどちらかというと引きこもり気味で、不良が聴いていた横浜銀蝿、放送部など音楽に詳しい同級生が聴いていたナイアガラ、YMO、サザンなどを家でよく聴いていたとか。

●自分たちの世代
山下達郎、吉田拓郎、佐野元春といった世代が未だに音楽の最前線で活躍していることに太田さんは触れて「自分たちの世代ってすげぇなって思います? はっきりいって」と質問。

佐野元春 : あの僕もね、やはり、あの、この前ね、太田さんがたまたまTBS、このMotoharu Radio Showの収録のところ、お二人でいらっしゃって、で、桑田さんが自分の番組(「桑田佳祐のやさしい夜遊び」)でね、僕の曲(「君がいなくちゃ」)を推薦してくれた。これ素晴らしい話だねという話をしてくれた。僕も本当にジンとくることなんだけれども。今日はね、'80年代のサザンオールスターズと僕の曲をね、僕たちの話の合間にかけていこうかなと思ってます。
僕と桑田さんは同世代ですから、ただサザンオールスターズのほうが自分より3年早くデビューをしている。ですので僕は'80年ですけれども、'80年前にサザンオールスターズがもうすでにいい曲たくさん書いていて、その中から一曲僕も聴いてみたい曲があるんです。これ一緒に聴きたいですね。サザンオールスターズ、曲は「思い過ごしも恋のうち」。

・思い過ごしも恋のうち
1979年のアルバム『10ナンバーズ・からっと』の曲。「これを元春さんが選んだのはちょっと意外な感じがするんですけれど」と田中さん。「当時どういうふうに...」と太田さん。

佐野元春 : 当時はね、僕はあまり知らなかったです、サザンオールスターズは。ただ同時代に「いとしのエリー」というバラードがあって。とってもきれいなバラードなんだけれども。あの曲が街中に流れ出して「いい曲だな」と思って、そこから知りましたね。

田中裕二 : これがだから次の、「いとしのエリー」の次のシングルがこの曲だったかな?

佐野元春 : あぁ、そうだったんですね。僕はだからこのアルバムの翌年1980年にデビューするので、まだ仕事していた頃でしたね。

1988年に渋谷のライヴハウス、ラ・ママで開催された渡辺正行さんの主催する新人コント大会が初舞台。「進路指導室」というネタだった。

・シュガータイム
1982年のアルバム『SOMEDAY』から「シュガータイム」。

佐野元春 : 思い出しました。これ「シュガータイム」ね、最初、詩はこんなスィートな感じじゃなかったんですよ。少しね、反抗的な... うーん、ちょっとプロテストな内容の詩を書いて行ったんです。そしたら当時、レコード会社のディレクターが「ちょっとこれ詩書き直したほうがいいよ」って言われちゃったんですよ。それでね、僕は人からそういうふうに言われるのが大っ嫌いなんだけれども、アルバム『SOMEDAY』は、エピック・ソニーというレーベルだったんだけれども、次にアルバム『SOMEDAY』作ったらね、ソニー挙げてプッシュしたいからがんばっていいの作れって、みんなに言われてたんですね。ですので詩を書き直せなんて、ホント、カチンと来て僕はもう大っ嫌いなこと言われちゃったんだけれども、そこは折り合いつけなきゃいけないのかなと思って、ちょっとハードな詩を一度うちに持ち帰って、そして持って行ったのがこの曲なんです(笑)。ダンス ダンス ダンス 素敵さベイビー もうホントにスィートな詩...

太田光 : 途中、何かが間違ってるのさ...

佐野元春 : ええ、少しだけ名残が... あそこだけ譲れなかったんですけれどもね。バースはもうちょっとヘビーな言葉が並んでたんですよ。

●つまらない大人にはなりたくない
そんな具合にまわりにアドバイスをくれる、例えば伊藤銀次さんのようなお兄さんみたいな存在が元春にはいたという。爆笑問題にもそんな相談役やアドバイザーはいたんだけれど太田さんが聞き入れなかったのだとか。「つまらない大人にはなりたくない」という詩で育っちゃったから、と太田さん。「悪いこと言っちゃったかな」と元春。

「映画、小説、演劇などお笑いに囚われることなく、それを乗り越えた表現をしたいというのが最初からあったように思うんだけれども」と元春。太田さんは子どもの頃、チャップリンに憧れたという。

・Ya Ya(あの時代を忘れない)
サザンオールスターズの1982年のレコード。「詩も曲もいい」と元春。「(歌詞は)青学のキャンパスをイメージして」と田中さん。田中さんは立教を受けたけれど落ちたとか。

●森田芳光監督
1989年の映画『バカヤロー! 2 幸せになりたい』に出演した爆笑問題。1991年の『バカヤロー! 4 YOU! お前のことだよ』では太田さんがメガホンを取った。脚本と総指揮が森田芳光さんで森田組で撮られた。当時まだ25,26歳ぐらいで、現場では助監督のサードが年下、あとは全員年上のスタッフ。映画を撮りたくて映画の業界に入ってきた人たちの中で、「何だあいつ」みたいな声が聞こえてきて、針のむしろみたいな状態で撮影したのだそうだ。結局、自分のイメージをスタッフに伝えられず心残りの作品になったとか。森田芳光さんは上の世代のスタッフにも平気で怒鳴っていて、現場では相当嫌われていたというが、そのときに学んだのは映画監督というのは現場で嫌われるくらい独裁者じゃないと撮れないということだったそうだ。
元春がその話を聞いて思い出すのはナイアガラ・トライアングルのことだという。

佐野元春 : まだ無名な頃、大瀧詠一さんが僕ともう一人杉真理くんですよね。ふたりをピックアップしてくれて好きにやってみろと。一枚のアルバムの中でひとり4曲ずつ担当するんだけれども。現場には来ませんし、好きにやれと。だから僕のコーナーは僕のレコーディング・スタッフと僕のバンドでやってました。出来上がったものを大瀧さんに持って行って「これでどうでしょか」という感じだったんですよ。で、4曲出して3曲OKだったんだけれど、1曲どうしても大瀧さんが納得しない曲があった。それが「彼女はデリケート」だったんですよ。僕はね、自分の自己流でしたけれど完璧な仕上げで、大瀧さんは本当にポップスについては詳しい方ですから、彼から一言イエスと言ってもらいたくて、完璧なものを持ってたんです。そしたらマルチテープ流して聴いて、大瀧さんが腕組んで聴いてるわけなんですね。「これ、違うよ」って。何が違うんだろう? 演奏がダメなのか? 詩がダメなのか? 何が? って僕が訊いたらば「歌だよ」って、こう言うんだよね。「これはすごく完璧に出来てるけれども何か感じないよ。佐野くんはバディ・ホリーやエディ・コクランが好きでしょ? あれで行くんだよ。スタジオに入って」と言われてスタジオへ。もうそこにマイクロフォンのセットアップがしてあって、それで「彼女はデリケート」バックトラック鳴って、それでトークバックで「何も気兼ねすることなくエディ・コクランで行きな! バディ・ホリーで行きな!」。もうその一言ですごく自由な気持ちになって。何か完璧を狙うんじゃなくて、ロックンロール音楽が持ってる自由な楽しさですよね。「「彼女はデリケート」という詩はそういう詩なんだから、もっとエディ・コクランで行くんだよ、佐野くん!」って。それで僕はエディ・コクランの真似をして(笑)。そしたらテイクワンで「佐野くん、それだよ!」って。

太田光 : かっこいい! すっげぇよ、大瀧詠一! 見直したな!

田中裕二 : 見直したってやめなさい。我々が知ってる「彼女はデリケート」は...

佐野元春 : 真面目の、ピシっとしたのがあるんです。ですけれども、後で聴いてみると、もう時が経って十年、二十年、三十年経って聴いてみると大瀧さんの言うとおり。

太田光 : すっげぇなぁ!

田中裕二 : 今夜はうまくハモれないぜ、とか、もうちょっとちゃんとまじめに歌ってたんですね(笑)

佐野元春 : そうなんです(笑)。

太田光 : 大瀧さんでもそんな... それほど別に年齢変わるわけないじゃないですか? やっぱ天才なんですね。

佐野元春 : やっぱり葉っぱを見るんじゃなくて森を見れる人なんですよね。だからプロデューサーなんです。

太田光 : そうかぁ。すごい話ですね。それはでも。かっこいいねぇ。

・彼女はデリケート
1982年のアルバム『Niagara Triangle Vol.2』から「彼女はデリケート」。田中さんはライヴで胸の高鳴りを覚え、間奏のところではどうにかなっちゃうくらい興奮してたのを思い出したとか。

佐野元春 : 間奏のところでは当時、東京ビーバップというね、ブラス・セクションがリードを取ってましたよね。あそこはやっぱり見せ場で、間奏のところに来たら全員が前に出てきて、オーディエンスたちを楽しい気持ちにさせてね。当時、ホントに僕たちハートランドはパーティ・バンドと言ってましたからね。

太田さんは田中さんとライヴを一緒に観に行ったことがあって、メンバー紹介を横で、元春のMCを全部覚えてる田中さんがやっていたので「なんでオマエに紹介されなきゃいけないんだ」と文句を言ってたそうだ。

●世代
太田さんからの質問で「今の若手で注目してる人はいますか?」

佐野元春 : いっぱいいます。むしろ僕のすぐ下よりも、ずっと下の世代の表現がおもしろくなってきました。だから二十代ですか。しかも女性のソングライターたち、おもしろい人がいっぱい出てきますし、バンドもね、おもしろい人たちたくさん出てきている。ただ寂しいのは同時代に仲間があんまりいないんですよね。桑田くんくらいですか。しかし僕より下はバンドやろうぜの世代ですから、同世代の仲間たちがいっぱいいて楽しそうなんですよ。

太田光 : でも桑田さんと佐野さんの関係ってホントにいい距離っていうか、桑田さんの番組で佐野さんの話、たまーに出ることがあるし、佐野さんが桑田さんの曲をというのも、それだけでジンとくるよねぇ。

太田さんは『VISITORS』が出たときの自身の思い出を語って、サザンオールスターズが当時、『VISITORS』をメンバーで何度も聴いたというエピソードを話した。田中さんはその話が大好きで、当時サザンオールスターズは『KAMAKURA』というアルバムを出す前で、自分たちも何か新しいことをしたいという刺激を受けたと話していたとか。元春はその話を初めて聴いたという。

・ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
1984年のサザンオールスターズの「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」。田中さんは大学に入って太田さんと出会った夏にヒットしていたことを思い出したそうだ。

佐野元春 : 桑田さんというのは本当に優れたソングライターでね。同時代に生きてる僕も同業ですから、彼の詩や曲をよく聴きますけれども、本当に優れたソングライター。で、NHKで僕は以前、「佐野元春のザ・ソングライターズ」という番組をやっていてね、それはソングライターを招いて作詞作曲術を聞き出すという、そんな番組やってたんですね。その番組の企画は僕なんですけれども、企画したときに真っ先にスタジオに呼びたかったのは、実を言うと桑田さん。で僕はね、桑田さんに手紙を書いたんです、実をいうと。初めてです、このことを喋るのは。最終的には出なかったんだけれども、ちょうど彼が病気をしていた頃ですね。で、僕はそれを全然知らない。熱い思いを、桑田さん出てください、手紙を書いた。そしてしばらく経ったら桑田さんから本当に分厚い手紙が返ってきました。こんな分厚かったんですよ。何が書いてあるんだろうな? と思ってみたら、ひとつの便箋に文字がすごく大きかった(笑)。文章量はそんなに多くない。そんな分厚いものだった。まっ、うれしかったんですけれどもね。ちょっと今事情があって出られる状況じゃないというようなことが書いてあった。それからまもなく彼が病気と闘っているといことをニュースで聞いた、そうだったのかと思ったんですよね。そうこうしてるうちに番組は終わったんですけれども、またいつか機会を改めてね...

田中裕二 : この番組にゲストで桑田さん...

佐野元春 : でもいいですし、そうした番組とか、メディアでもなく、プライヴェートでもね、彼とソングライティングについてじっくり話してみたいなという気持ち、今でも僕はありますね。

太田光 : でもいずれ何か...

田中裕二 : 一緒に曲作るとかないんですか?

佐野元春 : あるんじゃないですか? この先一回は。それを発表する、しないというのはまた別として...

田中裕二 : それはしなきゃダメでしょ! そんな奇跡がもしあったら、それはもう日本のために発表しないとダメですね。

太田光 : どっちが詩で、どっちが曲... 両A面で2曲だね。

佐野元春 : ははは。そこまでプランしますか(笑)

太田光 : だってさ、どっちもメロディと詩... どっちもやってほしいですね。

田中裕二 : はい。ホーランド・ローズと、ちゃんとやってほしいですね。

佐野元春 : 同世代ががんばってるというのはすごい刺激になるし、とても励みになる、うれしいことですよね。ですのでいつか共演するんじゃないか、いつか新曲を書くんじゃないかという希望を残しつつ、今こう動いてるのでそれを考えるだけでも楽しい。

田中裕二 : それは我々ももっと楽しいですね。それを想像するだけでね。

太田光 : それができるまで生きていようね。

●立川談志
最後は元春からの質問。上岡龍太郎さんが立川談志さんとの対談で「今のお笑い、バラエティは教養がなくなった。でもひとつ救いなのが爆笑問題が談志師匠に会うと緊張する気持ちを持っていてくれるのが救いだ。その気持を忘れずに爆笑問題頼むよ」という発言を上岡さんは談志師匠にしている。それともうひとつ爆笑問題がデビューして間もない頃、談志師匠が太田さんに「天下取っちゃいなよ」と応援の言葉を送った。また談志師匠は田中さんについて「こんな出来た奴なかなかいないからできるだけコンビ続けていけ」と田中さんの相方としての重要性を力説していた。それから時が経って単行本の「最後の大独演会」で談志師匠とビートたけしさんと太田さんの三人の対談を読んで帰結した印象があったとか。爆笑問題の二人にとって談志師匠とはどういう存在なのかを訊いてみたいということ。下町生まれの元春からみれば談志師匠が亡くなったのは遠い親戚の伯父さんが亡くなったような感じがしたという。あんまり寂しくてバンドのメンバーに一言メールを送ったそうだ。「談志が死んだ」って。

太田さんにとって談志師匠と古今亭志ん朝師匠は元春と桑田さんのような存在。志ん朝師匠はキートンみたいでポップな落語、江戸っ子の立て板に水のような色気のある落語で、談志師匠は古典を解体して分析して今の客に向かって落語を作り直すみたいなことをやっていた。太田さんにとってはチャップリンとキートンという感じ。談志師匠の前で初めてネタをやったときに「天下取っちゃえよ」と言われたことがものすごくうれしかったという。今もこうしてやっていて大きな励みになってるとか。志ん朝師匠とは談志師匠の前でネタをやった数カ月後に舞台で共演した。楽屋で「お先に勉強させていただきました」と言うと、鏡の前で正座しながら、ピシっと背筋を伸ばしたまま、ちょっと振り返って「お疲れ様でした」と一言だけ。「あぁ、やっぱり志ん朝なんだ」と思って「あぁ、かっこいい」と思ったとか。その一度きり。未だに自分は志ん朝になりたいのか談志になりたいのかという存在の二人なんだそうだ。どっちのよさもわかるので、いつもそこでブレてしまうという。

佐野元春 : 僕ら東京人にとってみればね、立川談志師匠、それから志ん朝ですよね。もうふたつの宇宙ですよね。一つ一つが違った宇宙。話芸というもので意識を飛び越えさしてくれる。そのような偉大な芸術家といってもいいと思うんですよね。だから今太田さんが言ってることはよくわかります。

田中さんは談志師匠をあれだけ怖いと思った人はいないし、あれだけやさしいと思った人はいないと。爆笑問題は結構かわいがってもらって一度も怒られたことがないとか。談志師匠の主催するひとり会や一緒に番組もやったけれど、毎回いつ怒られるのかと緊張していたという。でもいつもやさしくて、最後までやさしい人だったとか。

佐野元春 : 尊敬できる先人を見て思うのは、スタイルというものはそれぞれ確立してるものだから、それを超えることはできないけれど、その芸に対する思いとか、音楽に対する愛情とかね、そうしたスピリットみたいなものは受け継ぐことができるんですよね。受け継いで、また時代に合わせて応用することができる。僕にとってみれば大瀧さんは先輩だし、音楽に対する知識や愛情は僕以上に深い方で、学ぶことも多かったんですけれども、彼のスタイルを僕はそのまま受け継ぐことはできないけれど、彼のスピリットは受け継いで、それを自分なりのかたちでファンにまた披露することはできるんじゃないかな、そんなこと思いますね。音楽よりもむしろ芸の場のほうがそうしたことを感じられるんじゃないかなと、今お話伺いながら感じてました。

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 爆笑問題のお二人をゲストにお迎えしました。爆笑問題といえばこのTBSの看板番組といっていい「JUNK 爆笑問題 カーボーイ」ですね。この後深夜1時からの放送になります。今回はさまぁ~ずの三村さんが登場ということ。爆笑問題にさまぁ~ずといえば東京のお笑いを代表するお二人ですよね。どんな番組になるのか楽しみです。そしてもうひとつ爆笑問題の番組といえば「爆笑問題の日曜サンデー」ですね。2月21日の日曜日、このときの放送はミレニアムからの16年。この16年に起こったことをいろいろな音で振り返ってみようという、そういう企画だそうです。爆笑問題がそこにどう切り込んでいくのか、期待したいですね。是非、放送を楽しみにしていてください。TBSからのインフォメーションでした。DJ、佐野元春、ではまた次回に。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #19

2016年02月10日 | Motoharu Radio Show

2016/02/09 OnAir - 2nd. Week - 「スウィート16」特集
01.The Black Crowes:Come On
02.The Allman Brothers Band:Wasted Words
03.Tedeschi Trucks Band:Midnight in Harlem
04.U2:Mysterious Ways
05.blur:There's No Other Way
06.佐野元春 with The Heartland:ミスター・アウトサイド
07.佐野元春 with The Heartland:スウィート16
08.佐野元春 with The Heartland:レインボー・イン・マイ・ソウル
09.佐野元春 with The Heartland:エイジアン・フラワーズ
10.佐野元春 with The Heartland:また明日...
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。今夜は僕が1992年に出したアルバム『sweet16』からの曲を特集します。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。ごきげんな音に仕上がってるので是非みなさんにも聴いていただきたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・Come On
ブラック・クロウズの2001年のレコード「Come On」。ヴォーカルのクリス・ロビンソンとギターのリッチー・ロビンソンの二人の兄弟を中心としたバンド。現在、バンドは活動休止中で、それぞれのソロで活動してるとのこと。

・Wasted Words
ブラック・クロウズのロビンソン兄弟が尊敬するバンド、オールマン・ブラザーズ・バンドの「Wasted Words」。ツイン・リード・ギター、ツイン・ドラムスというダイナミックなバンド編成で、サザン・ロックの代表的なバンドのひとつ。何度か解散と再結成を繰り返して現在に至っている。

・Midnight in Harlem
オールマン・ブラザーズ・バンドにギタリストとして参加していたデレク・トラックスのレコード。テデスキ・トラックス・バンドの「Midnight in Harlem」。

佐野元春 : テデスキ・トラックス・バンドの音楽、本当に素晴らしいですね。デレク・トラックスとスーザン・テデスキ。この二人を中心にしたバンド。二人ともいいシンガーであり、素晴らしいブルース・ギタリストです。そうですね、この春、来日してコンサートが予定されてるということ。番組からもお勧めのバンドです。興味のある方は是非ご覧になってください。
さて話題は変わって1992年。今から24年前、みなさんはどんなふうに過ごされていましたか? '90年代の前半というと僕が覚えてるのはバブルの崩壊ですね。いわゆるバブル景気というものが終わって何か人々の心に不安が広がった時期でした。金融機関が倒産したり、またそうしたお金をめぐる政財界の汚職事件なんかもよく起こっていて、毎日テレビや新聞が騒がしく報道していました。バブル経済が終わって何かと騒がしい時代。番組この後はちょうどそんな時代1991年、92年ですね。その頃ヒットしたレコードを聴いてみたいと思います。U2「Mysterious Ways」、そしてブラー、曲は「There's No Other Way」。2曲続きます。

・Mysterious Ways
・There's No Other Way

佐野元春 : さて聴いていただいてるこのMotoharu Radio Show。期間限定の放送ということで、残すところあと6回となりました。番組では残る週何回かに分けて僕が'90年代に出したアルバムの特集を聴いていただいてます。振り返って僕が'90年代に出したスタジオ・アルバムは全部で6枚。『TIME OUT!』、『sweet16』、『THE CIRCLE』、『FRUITS』、『THE BARN』、そして『Stones and Eggs』。毎週、それぞれ一枚のアルバムを取り上げて、当時のことを振り返りながら、アルバムの曲をたっぷり聴いていただけたらいいなと思っています。特に僕の音楽を知らないという若いリスナーのみなさんにこの特集楽しんでいただけたらと思っています。佐野元春'90年代レコード特集。そうですね、番組ではさっきから1992年の音楽を話題にしてきました。1992年、この年は自分にとっては『sweet16』というアルバムを出した年です。ということで今夜はアルバム『sweet16』の特集。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。かなりいい音に仕上がってるので、是非みなさんにも聴いていただきたいと思います。さっそく『sweet16』からこの後曲は「ミスター・アウトサイド」、そして「スウィート16」。2曲続きます。

・ミスター・アウトサイド
・スウィート16

佐野元春 : アルバム『sweet16』。自分にとってとても思い出深いアルバムです。というのはひとつ前に出したアルバム『TIME OUT!』ですね。ちょうどこの頃、音楽的な迷いがありました。当時僕は36歳。その頃バンド・ブームというのがあって、下の世代から新しいバンドがどんどん出てきました。もしかしたら自分の音楽は古臭いものになってるんじゃないか? そんな心配もあってどんな曲を書いたらいいのか、ちょっと行く先がわからなくなっていた頃でしたね。それとプライヴェートでも大変な頃で、父親が亡くなって、その父親の会社を整理しなくちゃいけないということで、そうですね、だいたい一年くらい音楽の仕事を休んでそちらの方に専念していました。そんなこともあって音楽からしばらく離れていたので、ちょっと感を取り戻したいということもあって、僕はバンドを連れてロードに出ました。そこで僕がうれしかったのは長いブランクにも関わらず、全国多くのファンの人たちが待っていてくれたことです。どの街でも熱い声援をいただいて、いってみればファンからエネルギーをもらったツアーでした。その後、僕とバンドはツアーが終わってからすぐ新作アルバムのレコーディングに取り掛かります。そしてできたのがこの『sweet16』アルバムです。バブル経済が弾けていろいろな人が何かを失った時期。僕もまた大事な肉親を失くしたということもあって、そんな悲しみを吹き飛ばすような明るいアルバムを作りたい、『sweet16』はそんな気持ちを込めて作ったアルバムです。ではそのアルバム『sweet16』から一曲、曲は「レインボー・イン・マイ・ソウル」。

・レインボー・イン・マイ・ソウル

佐野元春 : この後はオノ・ヨーコさんとジョン・レノンの息子さん、ショーン・レノンくんがヴォーカルに参加してくれたレコード、曲は「エイジアン・フラワーズ」に続きます。

・エイジアン・フラワーズ

佐野元春 : もともとこの曲はオノ・ヨーコさんがGREENING OF THE WORLDという音楽イベントを主催していて、そのイベントのテーマ・ソングとして書いた曲でした。そうですね、先日、天皇皇后両陛下がフィリピンを訪問されて、太平洋戦争で犠牲となった戦没者の慰霊をなさいました。とても素晴らしいことだと僕は思いました。東アジアの連帯なんていうと大げさかもしれませんけれども、どうか戦争が残した傷跡を超えて日本と近隣東アジアの人たちとの新しい関係が築けたらいいな、そんな希望を込めてこの「エイジアン・フラワーズ」、この曲を書いてみました。
さて番組、ここまで聴いていただいてありがとう。佐野元春'90年代レコード特集。その第二回目、今夜は1992年に出したアルバム『sweet16』を特集しています。今夜番組では最新リマスタリングの音でみなさんに聴いていただてます。マスタリング・エンジニアはテッド・ジャンセンですね。信頼できる一流のマスタリング・エンジニアです。今、ソニー・レコーズで僕の'90年代レコードを纏めてリマスタリングして3月に販売するということを聞いています。かなりいい音になってるので、是非、僕の'90年代レコードのリマスタリング・アルバム、みなさんにも楽しんでいただけるとうれしいです。ではここで番組からのインフォメーションです。

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。

佐野元春 : アルバム『sweet16』。特集最後はこの曲です。矢野顕子さんが一緒に歌ってくれました「また明日...」。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・また明日...

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では専用のアプリケーションを用意しています。本日のオンエア曲、番組で紹介したプレイリストがチェックできるので是非、活用してください。ダウンロードは専用ウェブサイトでご案内しています。http://www.moto.co.jp/MRS/ 番組からのインフォメーションでした。
来週のこの放送ですけれども、佐野元春'90年代アルバム特集は一旦お休みして、その代わりになんと爆笑問題がゲストに来てくれます。どんな話が飛び出すか今から僕も楽しみにしています。みなさんもお聴き逃しないようにお願いします。DJ、佐野元春、ではまた来週。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #18

2016年02月03日 | Motoharu Radio Show

2016/02/02 OnAir - 1st. Week - 「Time Out!」特集
01.The Rolling Stones:She's a Rainbow
02.Tame Impala:Desire Be Desire Go
03.The Flaming Lips:Lucy In the Sky With Diamonds (feat. Miley Cyrus & Moby)
04.Jefferson Airplane:Volunteers
05.Paul Kantner:Have You Seen the Stars Tonite
06.佐野元春 with The Heartland:サニーデイ
07.佐野元春 with The Heartland:ビッグタイム
08.佐野元春 with The Heartland:夏の地球
09.佐野元春 with The Heartland:ぼくは大人になった
10.佐野元春 with The Heartland:恋する男
11.Phish:Halfway To The Moon
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。今夜は僕が1990年に出したアルバム『TIME OUT!』からの曲を特集します。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。ごきげんな音に仕上がってるのでいち早くみなさんに聴いていただきたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・She's a Rainbow
ローリング・ストーンズの1967年の「She's a Rainbow」。「ストーンズのレパートリーの中ではいちばんかわいくて、いちばんらしくない曲(笑)と言われてます。この曲が出たのは1967年。当時、ビートルズやビーチボーイズをはじめ世界的にサイケデリックな音楽が流行っていた頃。ローリング・ストーンズもちょっとその流行に乗っかってみたという感じの曲ですね」と元春。

・Desire Be Desire Go
・Lucy In the Sky With Diamonds
現代のサイケデリック・ポップの代表的なふたつのバンドのレコード。オーストラリア出身のテン・インパラはこれまでに3枚のスタジオ・アルバムを出して高い評価を受けている。曲は「Desire Be Desire Go」。フレーミング・リップスはビートルズの『SGT. Pepper's Lonely Heart Club Band』をまるごとカヴァーしたアルバムからサイケデリック・ポップのクラシックといってもいい「Lucy In the Sky With Diamonds」。「ビートルズへの愛情が溢れ過ぎちゃって爆発しちゃったというような感じのカヴァーでした」と元春。

佐野元春 : ロックンロールの歴史を振り返ってみると1960年代の半ば頃ですね。ビーチボーイズ、ビートルズをはじめ、いろいろなバンドがこのサイケデリックな表現に夢中になりました。歌詞もそれまでの音楽とは違うどこか現実離れしたシュールレアリスティックな歌詞が多かったようです。この当時、米国ではサンフランシスコ、ヘイト・アシュベリーを中心にヒッピー・ムーブメントが起こっていました。ヴェトナム戦争に対しての反戦運動が激しくなった頃で、「武器を捨てて、もっと平和にいこうよ」というラヴ&ピースの世代ですね、フラワー・ジェネレーションなんて呼ばれてました。そうした彼らが聴いていたのがこのサイケデリックな音楽です。当時のドラッグ・カルチャーとも深く結びついていました。よく知られた話としては、さっき聴いたビートルズの曲「Lucy In the Sky With Diamonds」。頭文字を取るとLSDということで、この曲の幻想的な感じはLSDをキメて書いた曲なんじゃないか、そんな話もありました。では音楽に戻って米国サンフランシスコを代表するサイケデリック・バンド、ジェファーソン・エアプレイン。曲は「Volunteers」。そしてポール・カントナー、曲は「Have You Seen the Stars Tonite」。2曲続きます。

・Volunteers
・Have You Seen the Stars Tonite
「ジェファーソン・エアプレインのギタリスト、ポール・カントナー。残念なことに先日亡くなったというニュースがありました。ご冥福をお祈りします。」と元春。

佐野元春 : さて、聴いてもらってるこのMotoharu Radio Show。期間限定の放送ということで、3月22日が最終回ということなので、残すところあと7回ですね。ぼやぼやしているとあっという間に過ぎてしまいます。そこで番組の内容なんですが、ちょっと僕からの希望もありまして、残る週何回かに分けて僕が'90年代に出したアルバムの特集をやってみたいなと思います。振り返って僕が'90年代に出したスタジオ・アルバムは全部で6枚。『TIME OUT!』、『sweet16』、『THE CIRCLE』、『FRUITS』、『THE BARN』、そして『Stones and Eggs』。毎週、それぞれ一枚のアルバムをピックアップして、当時のことを振り返りながら、アルバムの曲をたっぷり聴いていただければいいなと思っています。この番組は若いリスナーも聴いてくれてるということなので、うれしいですね。是非、そうしたみなさんにも僕の音楽楽しんでいただけたらと思っています。佐野元春'90年代レコード特集。さっそく今夜は僕が1990年に出したアルバム『TIME OUT!』からの曲を特集します。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。ごきげんな音に仕上がってるので、是非みなさんに聴いていただきたいと思います。番組この後はアルバム『TIME OUT!』から曲は「サニーデイ」、そして「ビッグタイム」。2曲続きます。

・サニーデイ
・ビッグタイム

佐野元春 : このときのバンドはザ・ハートランドですね。ドラム、ベース、ギターにキーボード2人の6人。そこにブラス・セクションが入っていました。このアルバムを作ったときはバンドを結成して10年くらい経っていました。スタジオ・アルバムでいうと7枚目。とにかくこのアルバムで覚えているのはアーティストとしていろいろと迷っていたときでしたね。デビューして10年経って、その間、レコードにライヴに全力でやってきたんですが、この先、ミュージシャンとして本当にやりたいことはなんだろう? そんな疑問が出てきた頃でした。そんなとき仕事で知り合った舞台美術のアーティスト、彼はアメリカ人なんですけれども、ジェームズ・マジョという男でした。その彼がニール・ヤングの仕事をしていて、「もし興味があるなら君もニール・ヤングに会ってみないか?」という話になりました。もちろんニール・ヤングは僕が十代の頃のアイドルでしたから、「是非、会いたい」ということで二人でサンフランシスコにあるニール・ヤングの農場に行ってきました。ニール・ヤング氏に会えたのは僕はとてもうれしかったですね。ミュージシャンとして迷っていた頃なので彼が話してくれる、彼のいろいろな体験談ですね、それが本当に参考になりました。今でも覚えているのはニール・ヤング氏がいった一言ですね。「ファンやマスコミがそれを受け入れなくても自分は常に新しいことに挑戦していきたい」そんなふうに言ってました。その言葉を聞いて僕はとても勇気が出ました。何か音楽に向かう純粋な気持ちがもう一度自分の中に生まれてきたのを覚えています。その後、僕は日本に戻ってバンドと一緒にレコードを作りました。それがアルバム『TIME OUT!』です。ではそのアルバム『TIME OUT!』から曲は「夏の地球」、「ぼくは大人になった」、そして「恋する男」。3曲聴いてください。

・夏の地球
・ぼくは大人になった
・恋する男

佐野元春 : どうでしたか? 佐野元春'90年代レコード特集。その第一回目。今夜は1990年に出したアルバム『TIME OUT!』を特集しました。気に入っていただけるとうれしいです。今夜番組でかけたのは最新リマスタリングの音で聴いていただきました。マスタリング・エンジニアはテッド・ジャンセン。信頼できる一流のマスタリング・エンジニアです。今、ソニー・レコーズで僕の'90年代レコードを纏めてリマスタリングしようという話になっていて、僕のほうからテッド・ジャンセンを推薦しました。おそらくソニーからは3月ぐらいに販売されると思います。本当にいい音になってるので僕はとてもうれしいです。みなさんも僕の'90年代レコードのリマスタリング・アルバム、是非、一家に一枚手元に置いてください。
さて、ここのところ番組ではサイケデリックなポップ音楽、ずいぶん取り上げてきました。時代とともにこのサイケデリック音楽もいろんな音楽のジャンルと混じり合いながら少しずつ進化してるように思います。今夜最後のレコードはフィッシュ。ある意味'60年代、グレイトフル・デッドの精神を継いでるバンドのひとつだと思います。曲は「Halfway To The Moon」、フイッシュ。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・Halfway To The Moon

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 佐野元春'90年代レコード特集。来週は1992年、アルバム『sweet16』を特集します。そしてこれは再来週になりますが2月16日の放送には爆笑問題の二人をゲストに迎えます。お楽しみに。DJ、佐野元春、ではまた来週。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #17

2016年01月27日 | Motoharu Radio Show

2016/01/26 OnAir - 4th. Week - サイケデリック・ポップソング ~ ちょっと奇妙で不思議な世界
01.The Beatles:I Am the Walrus
02.The Flaming Lips:Do You Realize??
03.The Beach Boys:You Still Believe In Me
04.Kula Shaker:Tattva
05.Oasis:Who Feels Love?
06.Tomorrow:My White Bicycle (1999 Remastered Version)
07.The Zombies:Care of Cell 44
08.The Lemon Pipers:Green Tambourine
09.佐野元春:君が訪れる日
10.Temples:Shelter Song
11.Temples:Mesmerise
12.佐野元春:愛のシステム (The Heartland demo version)
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。今夜はちょっと奇妙で不思議なんだけれど、その魅力には逆らえない。そんなサイケデリックなポップ・ソングを特集してみたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・I Am the Walrus
ビートルズの「I Am the Walrus」。

佐野元春 : 現代のサイケデリック・ポップといえばまずはこのバンド、フレーミング・リップス。バンドのフロントマン、ウェイン・コリン。彼は自分の人生を変えたレコードとしてビートルズの『White Album』、そして「Strawberry Fields Forever」を挙げてます。この後はフレーミング・リップスのレコードに続きます。

・Do You Realize??
・You Still Believe In Me

佐野元春 : ザ・ビーチボーイズの「You Still Believe In Me」。アルバム『Pet Sounds』からの一曲。ザ・ビーチボーイズ名義のアルバムですが実際はブライアン・ウィルソンのソロ作品といってもいいアルバムですね。『Pet Sounds』、このアルバムは後にビートルズの『SGT. Pepper's Lonely Heart Club Band』、このアルバムに影響を与えたということですね。いずれも'60年代の最もクリエイティブな名盤といってもいいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show、続いてます。
Motoharu Radio Show、今夜はちょっと奇妙で不思議なサイケデリックなポップ・ソングを集めています。サイケデリックなポップ・ソングということでみなさんはどんなイメージを持っているでしょうか? ロックンロールの歴史を振り返ってみると1960年代の半ば頃ですね。ザ・ビーチボーイズ、ビートルズ、ザ・バーズ、そしてピンク・フロイド。そうしたバンドが一斉に奇妙な音を奏ではじめます。それまでの音楽とは違う、なにか不思議な感じの曲ですね。それは曲の歌詞にも出てました。どこか現実離れしたシュールレアリスティックな歌詞、そして不思議なサウンド。曲を聴いてると脳の変なところを刺激されるサウンドですね。そんなサイケデリックな音楽。形を変えて現代のバンドにも受け継がれています。レコードに戻ってこの後はクーラ・シェイカー、そしてオアシスのレコードに続きます。

・Tattva
・Who Feels Love?

佐野元春 : クーラ・シェイカー「Tattva」、サンスクリット語で「真実」という意味だそうです。そして今聴いたのはオアシス、曲は「Who Feels Love?」。サイケデリックなポップ、'90年代のバンドから二組聴いてみました。
サイケデリックな音楽、はじまりは1960年代の半ば頃ですね。アルバムでいうとビーチボーイズの『Pet Sounds』、そしてビートルズの『Revolver』。そうしたレコードがヒットして、その後、世界中でこのサイケデリックのブームがやってきます。それは音楽だけではなく、生活のスタイルやファッションにも影響しました。フラワー・ムーブメントですね。この言葉どこかで聞いたことがあるという方もいると思います。「愛と平和の世界を!」ということで当時、若い世代が団結してかなり大きな規模の社会運動がありました。ヒッピー・レボリューションですね。サイケデリックな音楽はそんな時代に流行ってました。では'60年代に戻ってサイケデリックなポップ・レコード、トゥモロウ、曲は「My White Bicycle」、ザ・ゾンビーズ「Care of Cell 44」、そしてザ・レモン・パンパーズ「Green Tambourine」。3曲聴いてみます。

・My White Bicycle
・Care of Cell 44
・Green Tambourine

佐野元春 : 僕の友人で「Strange Days」というロック音楽の雑誌を出してる編集長がいて、彼がこのサイケデリック音楽にとても詳しんですね。その彼がサイケデリック音楽の条件として挙げていたのは、まず逆回転。ギターやキーボードの音を逆にひっくり返した音ですね。そして楽器でいうと12弦ギターとかシタール。リズムは同じことを繰り返す、いわゆるループ・サウンド。そこにオリエンタルな音階のメロディを乗せる。確かにサイケデリックなポップというとそんな要素で出来ています。実をいうと僕のレパートリーにもサイケデリックな曲があって、これまでにも何曲かレコードにしてきました。ここで一曲僕の曲をみなさんにも聴いていただきたいと思います。曲は「君が訪れる日」。

・君が訪れる日

佐野元春 : Motoharu Radio Show、今夜はちょっと奇妙で不思議な世界。サイケデリックなポップ・ソングを集めています。最近、デビューした英国のバンド、みなさんに紹介したいのはテンプルズ。とてもご機嫌で僕も気にいってます。デビュー・アルバムが出ました。アルバムのタイトルは『Sun Structures』。英国でもかなり注目されていて聞くところによるとノエル・ギャラガーとかジョニー・マーが絶賛しているとのこと。ではここでUKサイケデリックの最前線からザ・テンプルズ。彼らの最新レコードから聴いてみます。「Shelter Song」そして「Mesmerise」。2曲続きます。

・Shelter Song
・Mesmerise

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。

佐野元春 : 自分も曲を作ってるので、いろいろなことを感じるんですけれども、表現というのは面白いもので、あまり現実的になりすぎると、何か物事をちゃんと捉えてないんじゃないかと、不安になるんですよね。そんなときにこのサイケデリックな表現というのは、物事の真理を見抜くにあたって、ちょっとしたカンフル剤になるような気がします。こういう音楽は身体も心もリラックスして感覚を全部開きながら聴く。そうすると楽しんじゃないかと思います。今日特集してみて、僕は個人的に、改めてサイケデリックなポップ音楽の魅力を再発見しました。番組をお聴きのみなさんも楽しんでいただければうれしいです。
特集最後にリスナーのみなさんに聴いていただきたいのは、僕が1989年にリリースしたアルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』。当時、ブリンズレー・シュワルツをはじめ、イギリスのパブ・ロックのミュージシャンたちと作ったアルバムです。このアルバムに「愛のシステム」という曲があるんですけれども、今夜聴いていただきたいのはアルバムに入れたものではなく、当時の僕のバッキング・バンド、ザ・ハートランドと一緒にレコーディングした別ヴァージョンがあります。この別ヴァージョンが今夜の特集サイケデリックなポップということで、ぴったりのレコードだと思うので是非この珍しい音源を紹介させてください。「愛のシステム」佐野元春ウィズ・ザ・ハートランド。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・愛のシステム

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では専用のアプリケーションも用意しています。本日のオンエア曲、番組で紹介したプレイリストがチェックできるので是非、活用してください。ダウンロードは専用ウェブサイトでご案内しています。http://www.moto.co.jp/MRS/ 番組からのインフォメーションでした。
Motoharu Radio Show、この番組は期間限定でお届けしています。最終回は3月22日になりますね。それまであと8回の放送となりますが、毎回ベストな番組を作っていくので応援よろしくお願いします。DJ、佐野元春、ではまた来週。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #16

2016年01月20日 | Motoharu Radio Show

2016/01/19 OnAir - 3rd. Week - David Bowie追悼特集
01.The Dandy Warhols:Bohemian Like You
02.Dire Straits:Sultans of Swing
03.Bob Dylan:Just Like a Woman
04.David Bowie:Let's Dance
05.David Bowie:Heroes
06.David Bowie & The Lower Third:Can't Help Thinking About Me
07.David Bowie:Young Americans (2007 Tony Visconti Mix Single Edit)
08.David Bowie:Fame
09.David Bowie:Ashes to Ashes
10.David Bowie:Boys Keep Swinging
11.佐野元春:新しい航海(Live @ 東京国際フォーラム)
12.David Bowie:All the Young Dudes
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。先週、先々週の特別番組、新春DJトライアングル。伊藤銀次、杉真理を迎えてのスタジオ、とても賑やかでしたね。リスナーのみなさんからも楽しかったというコメント、たくさんいただきました。どうもありがとう。今夜からはまたいつものフローに戻ってごきげんなロック&ポップスのレコードをみなさんと一緒に楽しんでいきたいとおもいます。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・Bohemian Like You
ザ・ダンディ・ウォーホルズの2001年のレコード「Bohemian Like You」。

・Sultans of Swing
ダイアー・ストレイツの1979年、ビルボード・チャート4位の「Sultans of Swing」。作詞作曲はマーク・ノップラー。「独特のクリーンなサウンドのストラトキャスターの音が素晴らしいですね」と元春。

・Just Like a Woman
ボブ・ディランの1966年のアルバム『Blonde On Blonde』から「Just Like a Woman」。

佐野元春 : さて、またひとりの素晴らしいロック・アーティストが亡くなりました。デヴィッド・ボウイ。Motoharu Radio Showでもデヴィッド・ボウイのレコード、過去に多く紹介してきました。今夜は彼が残したレコードを改めて聴きながら追悼の特集をしたいと思います。デヴィッド・ボウイ、イギリスを代表するロック・アーティストです。69歳で亡くなりました。レコーディング・アーティストとしてデビューしたのは1964年。最初はデイビー・ジョーンズという芸名でデビューしていました。その後、何枚かレコードを出してるんですけれども、1972年に出したアルバム『Ziggy Stardust』。このアルバムが大ヒットして人気が出ました。とてもファッショナブル、そして演劇的なステージですよね。グラム・ロックなんて呼ばれていましたけれども、デヴィッド・ボウイはそれまでにない新しいエンターテイメントを作りました。その後、'80年代、デヴィッド・ボウイは米国でレコードを作ります。ナイル・ロジャースをプロデューサーに迎えたアルバム『Let's Dance』。このアルバムが大ヒットして世界的なスターになりました。

・Let's Dance
・Heroes

佐野元春 : デヴィッド・ボウイ「Heroes」。
個人的に自分がいちばん気に入ってるデヴィッド・ボウイの曲はどれかといえばこの曲「Heroes」です。デヴィッド・ボウイがドイツ、ベルリンに渡ってブライアン・イーノと作った音楽ですね。アルバムでいうと『Low』、『Heroes』、そして『Lodger』。後にベルリン三部作といわれていました。この三枚のアルバム、僕は個人的によく聴いていました。Motoharu Radio Show、今夜はデヴィッド・ボウイの音楽を振り返っています。
さて、どんなアーティストにも終わりがあればはじまりがあります。デヴィッド・ボウイのデビューは'60年代。この当時のレコードを見つけたので聴いてみたいと思います。リリースは1965年。デヴィッド・ボウイ、当時18歳ですね。デビューしてまだ間もない頃です。デヴィッド・ボウイ・ウィズ・ザ・ローワー・サードの名義でレコーディングしています。曲は「Can't Help Thinking About Me」。

・Can't Help Thinking About Me

佐野元春 : デヴィッド・ボウイ「Can't Help Thinking About Me」。リリースが1965年、イギリスでは正にビートルズをはじめとしたビート・ポップスが全盛の頃ですね。デヴィッド・ボウイ、当時18歳。まだ少年といってもいい頃のデヴィッド・ボウイのレコードを聴いてみました。確かに曲調からすると、当時のキンクスとかザ・フー、そしてプリティ・シングスあたりを思い出すようなごきげんなポップ・ロックですよね。すでに天才の片鱗を見せているそんな感じのレコードでした。Motoharu Radio Show、今夜はデヴィッド・ボウイの音楽を振り返っています。
デヴィッド・ボウイ。僕が見るかぎりとても英国的なアーティストです。そのデヴィッド・ボウイがアメリカのソウル・ミュージックを目指したというのはとても興味深いです。1975年のアルバム『Young Americans』。このアルバムは米国フィラデルフィアのシグマ・サウンドというレコーディング・スタジオで作られています。シグマ・サウンドといえばフィラデルフィア・ソウルの本拠地ですね。オージェイズ、スピナーズ、スタイリスティックス。そんなグループが全米でヒットを飛ばしていた時代です。フィラデルフィア・ソウルの魅力にハマったデヴィッド・ボウイ。この時代のレコードから「Young Americans」、そして「Fame」。2曲聴いてみます。

・Young Americans
・Fame

・Ashes to Ashes
・Boys Keep Swinging

佐野元春 : さて、デヴィッド・ボウイからちょっと話題を変えて。今、僕は35周年アニバーサリー・ツアーで全国を回っています。バッキング・バンドのコヨーテ・グランド・ロッケストラ、彼らと一緒に、そうですね、大体3時間以上のライヴをやっています。'80年代の曲から新しい曲まで、とにかくこれまでの自分のキャリアをカバーするような、そんなすごいコンサートをやっています。もし時間があればいらしてください。ということで今夜は僕のライヴのレコードを一曲聴いていただきたいと思います。これは5年前、30周年アニバーサリー・ツアーのライヴ。2011年6月11日、東京国際フォーラムでのライヴから聴いてください。曲は「新しい航海」。

・新しい航海

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、デヴィッド・ボウイの音楽を振り返ってみました。同じ時代を生きたミュージシャンが亡くなるということはとても残念なことです。デヴィッド・ボウイが残した音楽に最大のリスペクトを込めて、改めて追悼の意を表したいと思います。番組ラストの曲は1972年、モット・ザ・フープルのヒット曲、ソングライティングはデヴィッド・ボウイです。生前、「この曲はやっぱり自分が歌うべきだった」なんて言っていたそうです。デヴィッド・ボウイ自身が歌うこの曲を聴いてお別れです。「All the Young Dudes」デヴィッド・ボウイ。

・All the Young Dudes

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では番組専用のアプリケーションも用意しています。http://www.moto.co.jp/MRS/ 是非、ダウンロードして楽しんでみてください。DJ、佐野元春、ではまた次回に。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #15

2016年01月13日 | Motoharu Radio Show

2016/01/12 OnAir - 2nd. Week - 伊藤銀次、杉真理、佐野元春が贈る新春DJトライアングル #2
01.Badfinger:No Matter What
02.Elton John:Rocket Man (I Think It's Going to Be a Long Long Time)
03.Bee Gees:Run to Me
04.Gilbert O'Sullivan:No Way
05.George Harrison:My Sweet Lord
06.杉真理:オー・プリティ・ウーマン ~トリビュート・トゥ・ロイ (Duet with ムッシュかまやつ、南佳孝&杉真理)
07.Nat "King" Cole:Almost Like Being In Love
08.Mel Torme:Nice Work If You Can Get It
09.Tony Bennett & Bill Charlap:Long Ago and Far Away
10.大滝詠一:君は天然色
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきました、Motoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。さて今夜の放送、スタジオには素晴らしいゲストを迎えています。先週に引き続いてMotoharu Radio Show特別番組、伊藤銀次、杉真理、佐野元春が贈る新春DJトライアングル。今夜はVOLUME 2をお届けします。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春がお送りします。

佐野元春 : 今夜スタジオには素晴らしいゲストが来てくれています。伊藤銀次、そして杉真理、先週から二週にわたって放送。今夜もよろしくお願いします。新春DJトライアングルということで、前回は番組を三等分して銀次、杉くん、そして僕とひとりずつ、それぞれのスタイルでDJをやっていこうという、そんなアイディアでやっています。今回も引き続き同じやり方でDJトライアングルお届けしたいと思います。
ではまず僕からなんですけれども、テーマを設けてみました。「僕が16歳のときによく聴いた曲」ですね。まぁ"SWEET 16"という言葉があるけど、いちばん人生の中で多感な頃、僕はね16のときにいろんな物事が見えてきたというかね、こどもでもなく大人でもなく、そうちょうど中間にいてマジック、男の子にとって16というのはマジックのときではないかなと思ってますね。その16歳。1972年でした、僕の場合はね。今夜は1972年のヒット・レコードの中から、特に僕の胸をヒットした3曲を紹介したいと思います。まずはビートルズ・アップル・レコードからのバンド、バッド・フィンガー。曲は「No Matter What」。そしてエルトン・ジョン「Rocket Man」。2曲続きます。

・No Matter What
・Rocket Man (I Think It's Going to Be a Long Long Time)

元春 : 2曲とも当時ラジオでよくかかっていましたね。こうしたいわゆるHOT100に上がってくるヒット曲と同時に、グランドファンクレイルロードとか、それからレッド・ツェッペリン、マウンテン、こうしたハードロック勢を横で聴いていつつ、バンドをやりたいんだけれども、自分の目指してる音がなかなか出せないで...

銀次 : まだ練習スタジオとかなかったからね。

元春 : そうなんですよね。でも、ちょうど13歳、14歳ぐらいのときから曲を書きはじめていましたから、そろそろオリジナル曲もだいぶ溜まってきたんでね、僕のマイ・バンドがほしいと思っていた頃でしたね。

真理 : 「Bye Bye C-Boy」はこのちょっと後?

元春 : はい。「Bye Bye C-Boy」はそうですね、16、17ぐらいのときに書いたと思うんだよね。で、この「Bye Bye C-Boy」であるコンテストに出たら、僕はそこで杉くんと出会うことになるんです...

真理 : そうなんです。ショックでした。「Bye Bye C-Boy」聴いたとき。けっこうお山の大将で、「いい曲作るんだ、俺」なんて思ってたらあの曲聴いて、「あっ、すいませんでした。もう一回やり直します」。そのとき佐野くんが、「何曲ぐらい作ってんの?」って僕が訊いたら「600曲かな」って言われて。「駄目だ、これはもっと書かなきゃ」今に至る。

銀次 : ははは。

元春 : まぁ、突っ張ってましたから、僕は。「めんどくせー質問だな」と思って600曲って言ってしまいましたけれどもね(笑)。

真理 : ははは。

元春 : でも十代の時にね、杉くんとアマチュアの頃に落ち合って、その後、レコーディング・アーティストとして杉くんが最初にデビューしたんだよね。その後、僕がデビューして今ここに至るという。

伊藤銀次は1972年にごまのはえでデビューしていたそうだ。ごまのはえは大阪で結成して、ちょうどはっぴいえんどのレコーディングをロサンゼルスで行った直後の大瀧詠一にプロデュースをお願いしたという。後でわかったことだが大瀧詠一はロサンゼルスで向こうのエンジニアとかの仕事ぶりを見て、「よし、プロデュースをやるぞ」と思っていたんだとか。そこにカモネギでごまのはえが「プロデュースしていただけませんか?」と話をしたら「是非、プロデュースしたい」ということになった。幾つかの偶然が重なって事が動き出した。

・Run to Me
元春が16歳のときに聴いた曲でビージーズの「Run to Me」。「ビートは忘れてしまうけれどメロディはいつまで経っても覚えてるものですね」と元春。

●杉真理のコーナー
昨年の夏、杉真理のアイドルのひとり、ギルバート・オサリヴァンが来日したとき、知人を通して会うことができたという。ライヴの後にサイン会があり、それが終わってから会ったのだが、気さくに「写真撮ろうか」と声をかけてもらったのだとか。そのときに知人が前もって杉真理の2014年のアルバム『STRINGS OF GOLD』を送っていて、ギルバート・オサリヴァンは「ストリングスのアルバム、よかったよ」と言ってくれたそうだ。そして杉真理は持っていったギルバート・オサリヴァンのファースト・アルバムにサインをしてもらったという。そのときは舞い上がっていて気が付かなかったが、家に帰ってからもう一度よく見ると、最後に"I like your CD"と書いてあったとか。それを見て泣きそうになったという。
佐野元春もギルバート・オサリヴァンの「Alone Again」とか「Clair」といったキャリアの最初のヒットが好きなんだとか。ビートルズの活動がない状態の時代、ヒット・チャートにポール・マッカトニーの声のようなアイリッシュのシンガーが出てきて、それがギルバート・オサリヴァンだった。メロディのセンスや転調なんかはポール・マッカートニーに似通っていると話す。

・No Way
ギルバート・オサリヴァンの「No Way」。「ギルバートが今もちゃんと新しい曲を作り続けてるのがうれしかったです」と杉真理。

やまいだれ教授のポップス集中講座「ジョージ・ハリスン編」。前の席が空いてるのでずぃーと詰めて、と教授。「前座っていいんですか?」と生徒。「はい。前ずぃーと、どうぞ」。「まえすぃーとどうぞ」

・My Sweet Lord
ジョージ・ハリスンの「My Sweet Lord」。「まぁ、しかし新春から爆発力のあるラジオ・ドラマ? 杉真理構成・脚本、ねじれトライアングルでお送りしたお芝居でしたけれども。すごいね。杉くん」と元春。

・オー・プリティ・ウーマン
ロイ・オービソンの没後20年の年に『ESSENTIAL』というベスト盤が世界中で出た。そのときに日本でなにか特別なことしてくれとロイ・オービソンの未亡人が依頼。レコード会社から杉真理のもとに話が来たときは「Oh, Pretty Woman」のヴォーカル・トラックだけは使っていいことになっていたという。杉真理はみんなから文句言われるのは覚悟の上でその権限に惹かれて仕事を引き受けたそうだ。「Oh, Pretty Woman」のバックは杉真理の友だちの日本人のミュージシャンでやってアレンジは徳武弘文さんと一緒にしたとか。後で聞いたら未亡人はすごく喜んでくれたのだという。

●「伊藤銀次のI LOVE JAZZ」
銀次は子どもの頃、ビートルズを聴いてた時代にディーン・マーティンの「Everybody Loves Somebody」とかダニー・ケイの「五つの銅貨」といったスタンダード・ジャズを知らないうちに聴いていたという。ハーパス・ビザールやママス&パパスの曲の中にスタンダード・ナンバーの曲がいくつかあり、自分でオリジナル曲を作るようになると、知らないうちにそうしたスタンダード・ジャズの影響を受けたものがあることがわかったそうだ。それで今、ここで自分のルーツを辿っていくとガーシュインとかジェローム・カーンとかコール・ポーターという作曲家に辿り着いたとか。そして大胆にもピアニストと二人だけでライヴをやってみようと思ったそうだ。芦屋のレフト・アローンという伝統のあるジャズのライヴハウスで「I LOVE JAZZ」というライヴをはじめたという。まだCDにはなってないのでそのライヴで歌ってる曲を紹介するとのこと。ナット・キング・コールの「Almost Like Being In Love」とガーシュインの傑作、メル・トーメの歌で「Nice Work If You Can Get It」。

・Almost Like Being In Love
・Nice Work If You Can Get It

ジャズというと朗々と歌うイメージがあるが、このあたりの曲はバックのリズム隊の中にいて楽器のように声を響かせる姿がとってもかっこいいと思ったのだという。自分できるかどうかわからなかったが、やってみるととてもおもしろくて、最近日本ではこうしたジャズがあまり聴かれなくなったので、やってみたいと思うようになったのだとか。そう思うようになったのが7年くらい前のことで、ただ相棒のピアニストがいなくて、ずっとジャズ・ピアニストの人を探していたのだそうだ。そしたら阪神間に住む高岡正人さんという、映画『カサブランカ』に出てくるサムのようなタイトルを言うだけですぐに弾ける人が見つかったという。それでライヴを行うことができた。ただ、ライヴでいきなりスタンダード・ジャズばかり歌っても何だから、映画の中で使われてる曲といった曲紹介をして親近感を持ってもらったり、杉真理の「ウイスキーが、お好きでしょ」とか元春の「Do What You Like?」を入れて歌うんだそうだ。4ビートで、二人ともジャズを消化して作った曲なので違和感なくぴったりとはまるのだとか。また「笑っていいとも」のために書いた「ウキウキ・ウォッチング」だって4ビートの解釈で歌ってるという。「まだ東京ではやってないんだけど、自分の体の中にしっかりとジャズのビートをなじませてから、東京でもやろうと思ってます」と銀次。銀次が模範にしたのはビル・エヴァンスとトニー・ベネットのデュエット。最近、トニー・ベネットが新しいピアニストを見つけてきたという。ビル・チャーラップという人でこの二人が一緒にやってる曲「Long Ago and Far Away」。

・Long Ago and Far Away

佐野元春 : 新春DJトライアングル。伊藤銀次、そして杉真理をゲストに迎えての一時間。ここまで聴いてくれてどうもありがとう。みなさん楽しんでいただけましたか? 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうね。そろそろ残り時間も少なくなってきました。1981年、作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一。アルバム『A LONG VACATION』から一曲聴きたいんですけれども。思い返せば昨年の8月でしたね。松本隆さんのアニバーサリー・コンサートで杉くんと銀次が見事に歌い上げたこの曲。個人的にあのときのベスト・パフォーマンスでした。大滝詠一「君は天然色」。特集最後はこの曲を聴いてお別れです。

・君は天然色

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、伊藤銀次、杉真理、そして佐野元春でお届けした新春DJトライアングル。楽しんでいただけましたか? 銀次、杉くん、本当に忙しいところゲストに来てくれてどうもありがとう。楽しかったね。まぁね、僕たちラジオ・ドラマの分野でもけっこういけるんじゃないかという...

真理 、銀次 : (笑)いけますねー。

元春 : その可能性も見え隠れした今回のとても楽しかったです。DJ、佐野元春、ではまた次回に。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #14

2016年01月07日 | Motoharu Radio Show

2016/01/05 OnAir - 1st. Week - 伊藤銀次、杉真理、佐野元春が贈る新春DJトライアングル #1
01.佐野元春:スターダスト・キッズ
02.伊藤銀次:そして誰のせいでもない
03.佐野元春 & ザ・コヨーテバンド:あつさのせい
04.杉真理 & 坂崎幸之助:長い休暇をもう一度
05.The Rolling Stones:(I Can't Get No) Satisfaction
06.大滝詠一:こいの滝渡り
07.伊藤銀次:夜を駆けぬけて
08.杉真理:マイルドでいこう
09.大滝詠一:青空のように
10.ナイアガラ・トライアングル:A面で恋をして
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。あけましておめでとうございます。Motoharu Radio Show、本年もこの番組でしか聴けないごきげんなプレイリストを用意してリスナーのみなさんに楽しんでいただきたいと思います。さて新年早々、今スタジオには素晴らしいゲストを迎えています。今夜はMotoharu Radio Show特別番組、伊藤銀次、杉真理、佐野元春が贈る新春DJトライアングル。今週来週と二週にわたってお届けします。チューニングはそのまま、これからの一時間、みなさんと一緒に楽しい時間を過ごしていきたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

佐野元春 : さて今年は干支でいうと申年。自分事になりますが今年僕は年男なんですね。縁起がいいのかそうじゃないのかよくわかりませんれども、何はともあれ気を引き締めてやっていきたいと思っています。みなさんはこの年明けどう過ごされていますか? 今夜スタジオには素晴らしいゲストが来てくれています。伊藤銀次そして杉真理、あけましておめでとうございます。今週来週と二週にわたっての放送、よろしくお願いします。新春DJトライアングルということで、それぞれ独自のDJスタイルを持った二人に来ていただきました。そこで今夜のMotoharu Radio Showは番組を三等分して銀次、杉くん、僕とひとりずつ、それぞれのスタイルでDJをやっていこうという、そんなアイディアでいきたいと思います。よろしくお願いします。まずはこのアイディア、言い出しっぺの僕からいってみたいと思うんですけれども、この曲から聴いていただきます。このレコーディングでは杉くんがコーラスに参加してくれました。途中、僕と杉くんのハーモニー聴いてみてください。佐野元春「スターダスト・キッズ」。

・スターダスト・キッズ
レコーディングは六本木のソニー・スタジオで行われた。杉真理はハートランドと輪になってコーラスをしたのを覚えてるという。「でもいちばん目立ったのはやっぱり杉くん(笑)」と元春。杉真理の「Nobody」と「内気なジュリエット」に元春はコーラスで参加している。'80年代はよくレコーディングでハーモニーをしあうというところで交流していたそうだ。

・そして誰のせいでもない
伊藤銀次の1982年のアルバム『Baby Blue』のために元春が書き下ろした曲。伊藤銀次はハートランドのギタリスト、レコーディング・プロデューサーとして元春と関わっていた。当時、久々にソロ・アルバムを出すことになり銀次から元春に曲を書いてほしいと依頼したそうだ。「当時ね、あっ、僕はそういうふうに見えてるんだなと思った。自分では自分はこうだと思ってるんだけれど、佐野くんの目から見た僕の声とかキャラクターをこういうふうに見てくれてるんだなと思ってね、それがすごくうれしかった」と銀次。元春は「自分で言うのも(笑)、アレですけれどいい曲。曲だけじゃなくてね、その曲を表現する演奏も何か温かみがあってね、テンポもいいし、銀次のヴォーカルが生きてる演奏だなと感じますね」と話す。ポップな曲、男の子の曲を歌ってもらいたい気持ちがあったとか。

元春 : 僕たちの指導者、グルーでもあった大滝詠一さんの曲を、実をいうとカヴァーしたんです。あまり他の人の曲を、ステージではときどきやるけれども、正式にカヴァー曲として...

銀次 : 日本人の曲あまりやんないもんね?

真理 : 風街レジェンドではっぴいえんどに混じって佐野くん歌ったじゃない、大瀧さんの曲を。あれはすごかったよ。みんな言ってたでしょ?

元春 : 松本さんアニバーサリーの一環ではっぴいえんどのお三方に声をかけていただいててね、大瀧さんの曲を歌ってくれと。

銀次 : よかったのはね、大瀧さんみたいに歌ってなかったのがよかった。

元春 : あー(笑)。

真理 : 見たことのない大瀧さんの要素があって、佐野元春で、ちょうどいいところが出てたんだよね。驚いた。

元春 : あのー、はっぴいえんどのお三方がこの曲をと言って「はいからはくち」を選んでくれて、僕はすごくうれしかったんですね。というのは大瀧さんははっぴいえんどの中じゃ最もロッカー、ロックンローラーでしょ。ソロを聴いてもそうですし、はっぴいえんどの中でも大瀧さんの書いてる曲はロックンロールだよね。中でも「はいからはくち」というのはそういうブルース・ロック...

銀次 : 当時としては日本語のかなり冒険的なロックンロール・ソングだよね。

元春 : で、その曲をやってほしいといことで、僕、はりきって歌いました。

銀次 : はりきってた(笑)。ふふふ。とってもよかった。

元春 : 松本さんがやっぱり、はっぴいえんどオリジナル三人で演奏するの、だいぶしばらくぶりだということで、リハーサルのときなんて四苦八苦していたけれど、本番では見事にね、きちっと演奏して...

真理 : ドラム・ソロ、かっこよかった、すごく。

元春 : あと僕は細野さんのベースを右で感じながら歌ったんですけれども、細野さんのベースを間近で聴いて驚いたのは、アタックがすごくはっきりしてるんですね。なのですごくリズムを感じるっていうのか、松本さんのドラムよりも、むしろ細野さんのベースが全体のビートを...

銀次 : はっぴいえんどのリズム・キーパーなんだね。なるほど。

元春 : 引っ張ってる。それをね、実際、生で感じられたのがうれしかった。

銀次 : いいね。ふふふ。

元春 : そういうことで、僕ちょっと大瀧さんのカヴァーをしたくなって、シングル、コヨーテバンドとこの曲やろうよと言ってやった曲があるんです。これははっぴいえんど曲じゃないんですけれども「あつさのせい」。

真理 : ファースト・アルバムの

元春 : そう(笑)。この曲もロックンロールなんだよね。

銀次 : すごくソウルフルなナンバーですよ。

元春 :僕の解釈でカヴァーした大瀧さんのこの曲をお二人に聴いてもらいたいと思って持ってきました。「あつさのせい」。

・あつさのせい

銀次 : えっ、間奏弾いてんの?

元春 : 間奏弾きました。マンドリンとエレキで。

真理 : マンドリン弾いてんの? うおっーーー。

元春 : マンドリン弾きました。

銀次 : なんかすごくね、ポーグス聴いてるみたい。アイリッシュなにおいと、カントリーとアイリッシュとそれとR&Bが混ざった感じ?

元春 : そうです。オリジナルはどちらかというと南部ロック的な...

真理 : 泥臭い感じ

元春 : それをちょっとサンフランシスコのバンドが、例えばクリアデンス・クリアウォーター・リヴィヴァルがカヴァーするとどんな感じか、そういう想定で。二人に聴いてもらってよかったです。

●杉真理のコーナー

・長い休暇をもう一度
人との共作が多いという杉真理。一昨年、2014年出したアルバム『THIS IS POP』で坂崎幸之助とコラボしたのが「長い休暇をもう一度」。お互いビートルズが好きだという共通点があるとか。坂崎幸之助がビージーズが好きで、ビージーズが上手いことをリハーサルを聴いてて知ってたので、ビージーズの影響を受けて作った曲。杉真理は尊敬する先輩の大瀧詠一と一緒に『Niagara Triangle Vol.2』を作ったが、坂崎幸之助は加藤和彦とコラボしている。残念なことにもう加藤和彦も大瀧詠一もいなくなって二度と一緒に歌えなくなったが、そのことを歌詞にしてみたという。この曲を杉真理は元春のところに送ったことがある。「この曲を初めて聴いたとき僕は小躍りしましたね。ビージーズLOVE、ビージーズ愛にあふれたプロダクションというか、聴く人が聴いたらね、膝を打つような小さなアイディアがいっぱい詰まってるよね」と元春。大瀧詠一もビージーズが好きだったことを杉真理は後で知ったとか。

やまいだれ教授によるアレルギー反応の講義。くしゃみもアレルギー反応のひとつ。極まれに砂鉄にアレルギー反応を示す人がいる。「砂鉄ハックション(くしゃみ)」。

・(I Can't Get No) Satisfaction

大瀧詠一はいろんな面を持った人で、すごい悪ふざけする、お祭りみたいなところを持っていた。「そういうところを僕と銀次さんは受け継いでいる気がしている(笑)」と杉真理。「僕もこっそり受け継いでいる(笑)」と元春。大瀧詠一のすごく面白くて、でも音楽性が深い曲はたくさんあって、杉真理が好きなのが「こいの滝渡り」。

・こいの滝渡り

●伊藤銀次のコーナー

伊藤銀次の1985年のシングル「夜を駆けぬけて」。ロックンロールのシングルがやりたくなって、どうしてもパンチのあるコーラスが必要になり元春に連絡したそうだ。最初はコーラスの依頼だったが二人でアイディアを出しあってるうちに、ジャクソン・ブラウンとブルース・スプリングスティーンのデュエットの曲のようになってしまったという。VISITORS TOURの中でも歌ったとか。

・夜を駆けぬけて
「コーラスをと言われたんだけれど歌ってるうちに自分の曲のように感じてきてね」と元春。「本当は作詞の印税を上げなきゃいけないくらい(笑)、いいアイディアを出してくれてね」と銀次。

伊藤銀次と杉真理のコラボ。出版社が同じでライヴを一緒にしようということになり、ライヴだけではなく曲を作ることになったそうだ。銀次は杉真理のことを「南っぽい曲」が好きな印象があって、ぱっと閃いたのが「Born To Be Wild」(邦題「ワイルドでいこう」)。オリジナルはセブンスのコードで動いているけれど、それをメジャー・セブンにして「マイルドでいこう」にしようと杉真理に提案。二人でアイディアを出しあってるうちにあっという間にできたとか。ライヴでは渡辺シュンスケも参加したマイルド・ヘブンで演奏。2008年のアルバム『魔法の領域』に収録されている。

・マイルドでいこう
・青空のように

大瀧詠一が亡くなったときに伊藤銀次ははっぴいえんどの1枚目から聴き直したのだという。アルバム『Niagara Calendar』の「青空のように」まで来たときに、自分の音楽と言葉にシンクロするものを感じたのだとか。伊藤銀次の曲はよく「ウキウキ・ミュージック」と言われるそうだ。「青空のように」は大瀧詠一のウキウキ・ミュージックだと思ったという。松本隆の作詞ではなく大瀧詠一自身の作詞。松本隆のようにリリカルではないかもしれないが、言葉とメロディがぴったりとしていて洋楽のような作り。「これを聴いていたら心がワクワクしてね。そうか、僕と大瀧さんとはやっぱり接点があったんだと思ってね。それでね、これを僕は弾き語りとかで歌うようにしてるの。だから僕は大瀧さんを継ぐことはとても偉大な人で継げないけれども、少しでもね、僕とクロスしているその部分を大事にしてね、大瀧さんを継いでいこうと思ってね、それでこれ必ずいつかカヴァー、CDにしようと思ってる」と銀次。元春は「なんかそこに僕参加したい感じ」と話している。

・A面で恋をして
1982年のアルバム『Niagara Triangle Vol.2』から作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一で「A面で恋をして」。

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では専用のアプリケーションも用意しています。本日のオンエア曲、番組で紹介したプレイリストがチェックできるので是非、活用してください。ダウンロードは専用ウェブサイトでご案内しています。http://www.moto.co.jp/MRS/ 来週のこの時間も新春DJトライアングル。伊藤銀次、杉真理をゲストに迎えてお届けします。お楽しみに。Dj、佐野元春。ではまた来週。
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SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #13

2015年12月30日 | Motoharu Radio Show

2015/12/29 OnAir - 5th. Week - ノーザンソウルの魅力
01.Chuck Wood:Seven Days Too Long
02.Darrell Banks:Angel Baby
03.The Blossoms:That's When the Tears Start
04.Jackie Moore:Both Ends Against the Middle
05.Lainie Hill:Time Marches On
06.Bobby Sheen:Something New To Do
07.The Tempos:Countdown (Here I Come)
08.The Dynells:Call On Me
09.David & Ruben:I Love Her So Much It Hurts Me
10.佐野元春 with The Heartland:ヤングブラッズ
11.佐野元春 & ザ・コヨーテバンド:世界は慈悲を待っている
12.佐野元春 & ザ・コヨーテバンド:君が気高い孤独なら
13.Kenny Wells:Isn't It Just a Shame
14.Barbara McNair:You're Gonna Love My Baby
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。冬の夜を暖かく過ごすための熱いソウル・ミュージック。今夜はノーザン・ソウルの魅力に触れてみたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show。ノーザン・ソウルの特集。番組では以前、米国南部の偉大なミュージシャン、アラン・トゥーサンの追悼特集をしました。そのときスタジオには僕の友人でニューオリンズ音楽に詳しいDr.kyOnが来てくれてサザン・ソウルの魅力について語ってくれました。今夜のMotoharu Radio Showはそのサザン・ソウルと並んで人気のある米国北部のソウル・ミュージック、ノーザン・ソウルの魅力に触れてみたいと思います。

・Seven Days Too Long
のちにデキシー・ミッドナイト・ランナーズがカヴァーして注目されたチャック・ウッドの「Seven Days Too Long」。

佐野元春 : チャック・ウッド「Seven Days Too Long」。君と会うのに一週間は長すぎる。そんなふうに歌っています。ちなみに僕の曲のレパートリーに「7日じゃたりない」という曲があるんですが、この曲がヒントになりました。

・Angel Baby
ダレル・バンクスの「Angel Baby」。

佐野元春 : ダレル・バンクス「Angel Baby」。ソウル・ミュージックは頭で聴くんじゃなくてボディとソウルで楽しむ音楽。Motoharu Radio Show、今夜はノーザン・ソウルの特集。数あるヒット・レコードの中でも特に僕が気に入ってる曲をお届けしたいと思います。この後は続けて2曲、ブロッサムズ、そしてジャッキー・ムーアのレコードに続きます。

・That's When the Tears Start
・Both Ends Against the Middle

佐野元春 : ブロッサムズ「That's When the Tears Start」。そして今聴いたのはジャッキー・ムーア「Both Ends Against the Middle」。2曲聴いてみました。
ジャッキー・ムーアはアトランティック・レーベルからのシンガーですね。そしてブロッサムズ。このグループはフィル・スペクターのプロデュースで名前が知られた女性シンガー、ダーレン・ラヴのガール・グループです。このダーレン・ラヴというシンガー、ちょっと複雑な事情を抱えていました。1961年、クリスタルズのヒット曲「He's A Rebel」。全米No.1のヒットの曲ですけれども、実はこの曲はダーレン・ラヴが影武者としてレコーディングしています。要は歌唱力がちょっと弱かったクリスタルズに代わって強力な歌声がほしかったということだろうと思います。ちなみにこのアイディアを実行したプロデューサーは悪名高きフィル・スペクターですね。ダーレン・ラヴはのちに『バックコーラスの歌姫たち』というドキュメンタリー映画で、このときのエピソードを語っています。僕も観ましたがとても面白い映画でした。興味のある方は是非、ご覧になってみてください。Motoharu Radio Show、ノーザン・ソウルの特集。このあとは数あるヒット・レコードの中でも特に僕が好きな曲を紹介します。レニー・ヒル、そしてボビー・シーンのレコードを2曲続きます。

・Time Marches On
・Something New To Do

佐野元春 : うん、いいですね。「Time Marches On」レニー・ヒル。そして今聴いたのはボビー・シーン「Something New To Do」2曲聴いてみました。レニー・ヒルの曲、メロディもいいんですが、リリックが素敵です。"一緒にいる私たち、もう若いとはいえないんだから時間を大切にしましょう"そんなふうに歌っています。曲は「Time Marches On」。そしてボビー・シーン。'60年代、フィル・スペクターのプロデュースでヒットしたボビー・ソックス&ザ・ブルージーンズのヴォーカリストですね。聴いていただいた「Something New To Do」。1972年のヒット・レコードです。今夜のMotoharu Radio Show、ノーザン・ソウルを特集しています。
ノーザン・ソウル。サザン・ソウルと並んで人気のある米国北部のソウル・ミュージック。デトロイト、シカゴそうした街で生まれたR&Bですね。レーベルでいうと代表的なのはチェス、そしてモータウン・レーベル。'60年代から'70年代にかけてヒット・レコードをたくさん出しました。ただこのノーザン・ソウルという言葉、実をいうと一般的に広がったのはイギリスでのことでした。'60年代後半のことです。拠点となったのは英国の北にある街、マンチェスターでした。よくサザン・ソウルはちょっと泥臭くてアーシーなサウンド、一方ノーザン・ソウルは洗練されたポップなサウンドと言われます。大雑把にいうとノーザン・ソウルは洒落たメロディ、ごきげんなダンス・ビート、そして都会的なリリックということになります。実際、このノーザン・ソウルの流行を支えたのは当時最先端のファッションや音楽に触れていた'60年代のモッズたちでした。このノーザン・ソウルの音楽を聴いて育った世代からのちにジャム、ブロウ・モンキーズ、アズテック・カメラ、そしてデキシー・ミッドナイト・ランナーズ。そうした英国ブルー・アイド・ソウルのバンドが生まれました。ではここでレコードに戻ってザ・テンポス、そしてザ・ディネール、もう1曲デヴィッド&ルーベン、3曲続きます。

・Countdown (Here I Come)
・Call On Me
・I Love Her So Much It Hurts Me

佐野元春 : ザ・テンポス「Countdown (Here I Come)」、ザ・ディネール「Call On Me」、そしてデヴィッド&ルーベン「I Love Her So Much It Hurts Me」3曲聴いてみました。

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、ノーザン・ソウルを集めて聴いています。サザン・ソウルとノーザン・ソウル。そうですね、僕はどちらかといえば個人的にはノーザン・ソウルのほうが好みです。これまで出してきた自分のレパートリーの中でもノーザン・ソウルを意識した曲が何曲かあります。「Wild Hearts」、「Young Bloods」、「ヤァ! ソウルボーイ」、最近では「君が気高い孤独なら」、そして「世界は慈悲を待っている」。どの曲も踊りやすくて、特にストリングスでカウンター・メロディを持ってくるアレンジ、その辺が特徴です。ライヴでもこの辺の曲を演奏すると気分がグッと上がってくる。そんな曲ですね。ノーザン・ソウルの特集ということで、ここでリスナーのみなさんに是非、僕のレコードも聴いていただきたいと思います。「Young Bloods」そして「世界は慈悲を待っている」2曲続きます。

・Young Bloods
・世界は慈悲を待っている
・君が気高い孤独なら

佐野元春 : 「Young Bloods」、「世界は慈悲を待っている」そして今聴いていただいたのは「君が気高い孤独なら」。自分のレパートリーの中からノーザン・ソウルを意識して作った曲3曲聴いていただきました。

・Isn't It Just a Shame

佐野元春 : ノーザン・ソウルの特集。ケニー・ウェルズ、曲は「Isn't It Just a Shame」。番組からのお知らせです。

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。

「佐野さんはツアーなどで移動中どんなことを思ってますか?」というリスナーからのコメントを読んで。
「そうですね、改めて考えてみると、特に何かを思ってるということはないですね。向こうに着いたら何を食べようかなとか、今夜はどんなライヴになるんだろうとか、そういった他愛もないことを思ってます。移動中というのはボーっとするにはとてもいい時間ですね、コメントどうもありがとう。今夜も聴いていただいてますか?」と元春。

佐野元春 : さて残り時間が少なくなってきました。今夜はノーザン・ソウルの特集。番組の中で気に入った曲を見つけていただけたらうれしいです。バーバラ・マックネアルの曲で「You're Gonna Love My Baby」。今夜はこの曲を聴いてお別れです。リスナーのみなさんとはまた次回、お会いできるのを楽しみにしています。

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、ノーザン・ソウル特集。楽しんでいただけましたか? 番組では専用のアプリケーションを用意しています。本日のオンエア曲、番組で紹介したプレイリストがチェックできるので是非、活用してください。ダウンロードは専用ウェブサイトでご案内しています。http://www.moto.co.jp/MRS/ です。さて、今年9月からはじまったこの番組、聴いていただいてどうもありがとう。期間限定で来年の3月までとなりますが、それまでリスナーのみなさんとよい音楽を分かち合いたいと思ってます。来年は1月5日のオンエアとなります。楽しみに待っていてくださいね。DJ、佐野元春、では、みなさんもよい新年を。
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