大滝詠一『NIAGARA CD BOOK Ⅱ』

2015年03月21日 | 大滝詠一

個人サイトに山下達郎、佐野元春の関連作品として
大滝詠一『NIAGARA CD BOOK Ⅱ』を取り上げています。
よろしくお願いします。

僕は'80年代のナイアガラ世代なんでこのボックス・セットはうれしいですね。
一時期、ナイアガラにハマっていた時代があって
公式に発売された作品はほとんど手に入れることができました。



これから時間を見つけてゆっくりと聴きたいと思ってます。

◼︎大滝詠一『NIAGARA CD BOOK Ⅱ 発売記念ゴーゴーナイアガラTV』



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Best Always

2014年12月10日 | 大滝詠一

達郎さんの番組で『Best Always』(Disc 1)特集を聴いて、
「それはぼくじゃないよ」が今回のベストに選曲されなかったことを知りました。
シングルにもなったのになぁと思って調べたら、
もともとカップリング曲であることが判明しました。

松本隆さんの詞が歌入れの直前に届いて、
譜割りが吟味できなくて未消化のまま歌入れしたそうです。
アルバムで録り直してアルバム・ヴァージョンが完成形ということでした。
それでタイトルも「それはぼくぢゃないよ」に変えたのかな。

僕がはじめて「それはぼくじゃないよ」を聴いたのは30年くらい前のこと。
ラジオで聴いて大滝詠一の'70年代の作品に興味を覚えました。
実際にアルバム『大瀧詠一』をCDで買うのは1989年か1990年くらい。
今でも持ってますが、アルバム・ヴァージョンは朴訥とした味が消えてて。。

そんなことを思いながら『Best Always』のDisc 1を聴きました。
ブックレットには達郎さん、銀次さん、元春、杉真理さん、まりやさんのコメント。
銀次さんのコメント、「僕はずっと大瀧さんの歌声のファンでした」に深く頷きました。
僕も大滝さんの歌声が好きだった。
Disc 1なら「指切り」が好きだし、「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」、「外はいい天気だよ'78」、
そして「夢で逢えたら」が好きだ。
なんかいろんな思いが交差して不思議な気持ちになりますね。
個人サイトで取り上げております。
どうぞよろしくお願いします。
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大滝詠一

2014年01月01日 | 大滝詠一

大滝詠一さんの急逝に衝撃を受けています。
当ブログへのアクセスが増えてるのは新春放談のアーカイブを探してるからでしょうか。
僕自身、普段は何も考えずに更新してるので
新春放談のアーカイブがいつからあるのかわかってませんでした。
今さっき調べましたが2007年からのようです。

新春放談
2007年1月7日 14日

2008年1月6日 13日

2009年1月4日 11日 18日

2010年1月3日 10日

2011年1月2日 9日

Motoharu Radio Show
2011年4月5日 12日

2012年1月10日(Part.1) 1月10日(Part.2) 5月22日

懐かしい未来
2009年10月28日(part.1) (Part.2)

大滝さんのご冥福を心よりお祈り致します。
  

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大滝詠一 リマスター・スペシャル

2008年01月04日 | 大滝詠一
■ひばり島珍道中
2008年1月4日(金) NHK-FM 14:00-16:00
DJ:大滝詠一 + 上田早苗

Playlist
「A列車で行こう」(美空ひばり)
「東京ブギウギ」(笠置シヅ子)
「河童ブギウギ」(美空ひばり)
「マンボNo.5」(ペレスプラド楽団)
「落語長屋」(榎本健一)
「お祭りマンボ」(美空ひばり)
「振袖小僧」(美空ひばり)
「すたこらマンボ」(美空ひばり)
「春のサンバ」(美空ひばり)
「港が見える丘」(平野 愛子)
「ひばりのチャチャチャ」(美空ひばり)
「バイバイハワイ」(美空ひばり)
「星影の浜辺」(美空ひばり)
「ソバ・ソング」(ボビーノートン)
「チャルメラそば屋」(美空ひばり)
「ザ・ツイスト」(チャビー・チェッカー)
「ひばりのツイスト」(美空ひばり)
「アキラでツイスト」(小林旭)
「ロカビリー剣法」(美空ひばり)
「日和下駄」(美空ひばり)
「リンゴ追分」(美空ひばり)
「ホーハイ節」(津軽民謡)
「津軽ツアー(原曲:ホーハイ節)」(矢野顕子)
「リンゴ」(ザ・スタカライツ)
「クリスマス・イブ」(山下達郎)
「ひとりぼっちのクリスマス」(美空ひばり)
「クリスマスワルツ」(美空ひばり)
「素適なランデヴー」(美空ひばり)
「ロマンチックなキューピット」(美空ひばり)
「パパは話がわかる」(美空ひばり)
「ペンキぬりたて」(美空ひばり)
「抱きしめたい」(ザ・ビートルズ)
「ロックン・ロール・ミュージック」(ザ・ビートルズ)
「ウェルカムビートルズ」(ブルーコメッツほか)
「青い瞳」(ジャッキー吉川とブルーコメッツ)
「太陽に祈ろう」(村田英雄)
「真赤な太陽」(美空ひばり)
「恋のハレルヤ」(黛ジュン)
「真赤な太陽」(黛ジュン)
「東京ブギウギ」(美空ひばり)
「ドント・ビー・クルーエル~冷たくしないで~」(チープ・トリック)
「ドント・ビー・クルーエル~冷たくしないで~」(エルビス・プレスリー)
「悲しい酒」(美空ひばり)
「悲しい酒」(北見沢惇)
「影を慕いて」(藤山一郎)
「影を慕いて」(森進一)
「歌声は虹の彼方へ」(美空ひばり)
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(1989.12.31「美空ひばり特集」)
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大滝詠一 リマスター・スペシャル

2008年01月03日 | 大滝詠一
■クレイジー・キャッツ・スペシャル1982
2008年1月3日(木) NHK-FM PM14:00~15:00
DJ:大滝詠一 + 上田早苗

Playlist
「夏のペーパーバック」(ナイアガラフォール・オブ・サウンド・オーケストラ)
「スーダラ節」(ハナ肇とクレイジー・キャッツ“植木 等”)
「五万節」(ハナ肇とクレイジー・キャッツ)
「ハイそれまでョ」(ハナ肇とクレイジー・キャッツ“植木 等”)
「無責任一代男」(ハナ肇とクレイジー・キャッツ“植木 等”)
「これが生きる道」(ハナ肇とクレイジー・キャッツ“植木 等”)
「ショボクレ人生」(ハナ肇とクレイジー・キャッツ“植木 等”)
「遺憾に存じます」(ハナ肇とクレイジー・キャッツ“植木 等”)
「夏のペーパーバック」(ナイアガラフォール・オブ・サウンド・オーケストラ)
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GUEST:萩原哲昌
(1982)
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大滝詠一 リマスター・スペシャル

2008年01月02日 | 大滝詠一
■メイキング・オブ・イエロー・サブマリン音頭
2008年1月2日(水) NHK-FM 14:00~15:00
DJ:大滝詠一 + 上田早苗
GUEST:佐藤輝夫

Playlist
「夏のペーパーバック」(ナイアガラフォール・オブ・サウンド・オーケストラ)
「イエローサブマリン音頭」(金沢明子)
「あったとたんにひとめぼれ」(テディ・ベアーズ)
「スーダラ節」(ハナ肇とクレイジー・キャッツ)
「ヒット・ザ・ロード・ジャック」(レイ・チャールズ)
「ロング・アンド・ワインディング・ロード」(ビートルズ)
「ナイアガラ音頭」(布谷文夫)
「レッツ・ゴー」(ルーターズ)
「ロックンロール音頭」(大瀧詠一)
「クリスマス音頭」(大瀧詠一)
「ハンドクラッピング・ルンバ」(大瀧詠一)
「スモーキング・ブギー」(ダウンタウン・ブギウギ・バンド)
「禁煙音頭」(竜ヶ崎宇堂(鈴木雅之))
「ホワッド・アイ・セイ」(レイ・チャールズ)
「ホワッド・アイ・セイ音頭」(布谷文夫)
「レッツ・ツウィスト・アゲイン」(チャビー・チェッカー)
「レッツ・オンド・アゲイン」(布谷文夫)
「ビックリハウス音頭」(デーボ)
「うさぎ温泉音頭」(角川博)
「イエロー・サブマリン」(ビートルズ)
「ウィ・ラヴ・ユー・ビートルズ」(ケアフリーズ)
「イエローサブマリン音頭」(金沢明子)
「夏のペーパーバック」(ナイアガラ・フォール・オブ・サウンド・オーケストラ)
「レイクサイド・ストーリー」(ナイアガラ・フォール・オブ・サウンド・オーケストラ)
「夏のペーパーバック」(ナイアガラ・フォール・オブ・サウンド・オーケストラ)
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(1984.6.22「サウンド・ストリート」大滝詠一スペシャル)
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大滝詠一 リマスター・スペシャル

2008年01月01日 | 大滝詠一
■DATE with Eiich 大滝詠一DJ10周年記念
2008年1月1日(火) NHK-FM 14:00~15:00
DJ:大滝詠一 + 上田早苗
GUEST:湊剛

Playlist
「夏のペーパーバック」(ナイアガラフォール・オブ・サウンド・オーケストラ)
「花はどこへ行ったの」(キングストン・トリオ)
「アイ・ゴット・ア・ウーマン」(レイ・チャールズ)
「アース・エンジェル」(ペンギンズ)
「アマング・マイ・スーベニア」(ジュディ・ガーランド)
「ジョニー・B・グッド」(チャック・ベリー)
「エディ・マイ・ラヴ」(フォンテイン・シスターズ)
「トゥナイト・トゥナイト」(ザ・メロウ・キングス)
「ユー・トーク・トゥー・マッチ」(ジョー・ジョーンズ)
「ランニング・ベア」(ジョニー・プレストン)
「ザ・ビッグ・ハート」(ミス・トニー・フィッシャー)
「ヒーズ・ソー・ファイン」(シフォンズ)
「ブルー・ムーン」(マーセルズ)
「マイ・トゥルー・ストーリー」(ジャイヴ・ファイヴ)
「バット・アイ・ドゥ」(クラレンス・ヘンリー)
「トッシン・アンド・ターニング」(ボビー・ルイス)
「バーブラ・アン」(リージェンツ)
「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」(マイルス・デイヴィス)
「イージアー・セッド・ザン・ダン」(エセックス)
「ベルズ・アー・リンギング」(ヴァン・ダイクス)
「イッツ・マイ・パーティ」(レスリー・ゴーア)
「ウォーク・ライツ・イン」(ルーフトップ・シンガーズ)
「ルイ・ルイ」(キングスメン)
「ビター・スウィーツ・サンバ」(ハーブ・アルパート)
「メモリー」(ヴィラ)
「レイクサイド・ストーリー」(ナイアガラ・フォール・オブ・サウンド・オーケストラ)
「夏のペーパーバック」(ナイアガラ・フォール・オブ・サウンド・オーケストラ)
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(1984.6.18「サウンド・ストリート」大滝詠一スペシャル)
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みんなCM音楽を歌っていた

2007年12月06日 | 大滝詠一

田家秀樹著「みんなCM音楽を歌っていた 大森昭男ともうひとつのJ-POP」を読了。

音楽制作プロダクション「ON・アソシエイツ」を主宰するCM音楽プロデューサー大森昭男を軸にして、J-POPの歴史を顧みるドキュメント。大森昭男が制作したCM音楽の代表作は、'70年代後半の資生堂のCM作品で、例えば矢沢永吉の「時間よ止まれ」、宇崎竜童の「サクセス、サクセス」、堀内孝雄の「君の瞳は10000ボルト」、南こうせつの「夢一夜」など。'80年代は糸井重里、川崎徹などと組み西武百貨店のCMを生み出してきた。ソングライター・コンビ「糸井重里 / 矢野顕子」は彼がいなければ誕生してなかったといえるだろう。そうそう「ほぼ日」に特設サイトがあります。

個人的になじみ深いところでは大滝詠一の「サイダー'73」に代表されるCMソング、阿久悠作詞、大滝詠一作曲の小林旭「熱き心」、シュガーベイブ時代の山下達郎の「不二家ハートチョコレート」に代表される一連のCMソング、佐野元春のウォークマンのテーマ「ワンダーランド」。

大滝詠一と大森昭男の対談も収録されていて、そこではナイアガラ・レーベル誕生秘話や資生堂の呪い(苦笑)、山下達郎との出会いや、「熱き心」のレコーディングの様子などが語られている。

大森昭男は現在もCM音楽を制作しているが、この時代、CMもその音楽も様変わりしているのだと気づかされる。CM曲で気軽に口づさめる曲ってあまりない。それは僕自身の年齢のせいなのかもしれない。この「みんなCM音楽を歌っていた」を読んでわかったのは、僕が聴いてきた音楽が現代では時代遅れのものとなり、現役で活動を続けているアーティストも、もはや音楽シーンの第一線にはいないのだということだ。本の帯には「あの頃。」と大きく書いてあるが、そう、時代はゆっくりと過ぎて、そして変わったのだ。
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幸せな結末

2007年09月01日 | 大滝詠一

1997年、フジテレビ系月9ドラマ「ラブジェネレーション」(「ラブジェネ」ですね)の主題歌としてリリースされた大滝詠一の「幸せな結末」が、発売十周年を記念してアナログ盤でリイシューされます!

大瀧詠一/幸せな結末 / 恋するふたり (Ltd)
2007年9月21日リリース 初回限定盤 1,050(税込)
ソニーミュージックエンターテインメント SRKL3040
カップリングは2003年のフジテレビ月9ドラマ「東京ラブ・シネマ」の主題歌「恋するふたり」。

・訂正
リンク先が表示されない(見つからない)ようです。
アナログ盤初回限定盤「幸せな結末」。

・追記
9月21日にはナイアガラ・レーベル30周年記念企画「ナイアガラ・アーカイブ・シリーズ」から多羅尾伴内楽団名義の2枚が2in1でリイシューされます!

多羅尾伴内楽團 Vol.1&Vol.2 30th Anniversary Edition
2007年9月21日リリース 2,100(税込)
ソニーミュージックエンターテインメント SRCL5008

『多羅尾伴内楽団 Vol.1』は駒沢裕城のスチール・ギターをフィーチャーした哀愁の北欧インスト集、『多羅尾伴内楽団 Vol.2』は村松邦男のエレキをフィーチャーしたサーフィン・インスト集といった正にマニアックでカルトな作品です。
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Niagara CM Special Vol.1 3rd Issue

2007年03月22日 | 大滝詠一

ナイアガラ・レーベル30周年アーカイヴ・シリーズ。今年の321にリイシューされたのは『Niagara CM Special Vol.1 3rd Issue』。昨日、さっそく買ってきた。

今年の正月にラジオで放送された「新春放談」では、当時の記憶も薄れてきていて、「忘れるために今リマスターしているだよね、実を言うと」と話していた大滝詠一。今回のリイシューは『Niagara CM Special Vol.1』のサード・イシューで、未発表ヴァージョンとデモ・ヴァージョンを収録している。全70曲と曲数は多いが収録時間は短い(42分56秒)。

あまり期待せずに聴き出したが、デモ・ヴァージョンは今回はじめて聴くものばかりで、どれも興味深い。しばらくはブックレットの大滝詠一本人による解説と「レコード・コレクターズ 2007年 04月号」の特集記事を読んで楽しむつもりだ。

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恋するふたり

2006年03月15日 | 大滝詠一

CX系月9ドラマ『東京ラブ・シネマ』(2003年4月14日スタート)の主題歌として、5年半ぶりに発表された新曲。レベルゲートCDを採用しているソニー・ミュージックだが、こちらの盤はCD EXTRA仕様で、エクストラ・トラックとしてパソコン用のプログラムを収録。

ドラマの中ではじめて聴いたとき、松田聖子に曲提供した「風立ちぬ」(1981年)に似ていると思ったが、鳥肌が立つほど痺れた。そう、これは僕がよく知っている大滝詠一そのものだった。このシングル・ヴァージョンにはTVサイズ・ヴァージョンに入っていた手拍子が消えて、全編にカスタネットがフィーチャーされている。その他にもたぶん差し替えが行われたのでは? と感じるぐらい仕上がりに違いがある。余談だが松田聖子のアルバム『風立ちぬ』(1981年)は僕が最初に買った大滝詠一作品(A面をプロデュース)である。また、「恋するふたり」は当初「春立ちぬ」という仮タイトルが付いていた。

作詞は「幸せな結末」と同じ多幸福。これは大滝詠一のペンネームでテレビ関係者との合作の時に使われるそうだ。ほかに小野小福というペンネームもある。市川実和子の『PINUP GIRL』(1999年)は、作詞が小野小福で"Produced by 多幸福, Concept by 小野小福, Sound Produced by 大瀧詠一 & 多幸福"とクレジット。小野小福と多幸福の線引きはどこに? このあたりはナイアガラーにとって最大の謎でもある。

インターネットで参加しているナイアガラ・メーリング・リストに、この新曲の情報がながれたのは2003年3月14日のことだった。林立夫の公認ファンサイトに「3月4日に大滝詠一さんのシングルレコーディングに参加」と書かれていたことが判明したのだ。それ以上の詳しい情報は何もなかったが、やがて能地祐子や萩原健太といった周辺からフォローする情報がながれた。それとともに、読売ジャイアンツ前田幸長投手が東京ドームで登板する際には「恋のナックルボール」(1984年の『EACH TIME』収録曲)が使われ、なんとそれは新たに編集されたヴァージョンであると発表されたのだった(2003年のシーズン)。なんでも、曲の冒頭のバットがボールを捉えるカーンという音と、"消えてゆく"という歌詞が、打たれたという印象を与えるので削られているということだ。現在のところ未発表。

恋するふたり
オリジナル・リリース 2003年5月21日
オリコン・チャート初登場7位(2003年6月2日付)

1. 恋するふたり
2. 恋するふたり(STRINGS VERSION)
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イーチタイム

2006年03月15日 | 大滝詠一

僕は『EACH TIME』をアナログ盤(LP)で2枚、CDで4枚所有している。この20周年記念盤を合わせると全部で7枚にもなる。LPとCDで全く同じ音源が使われていればリマスターの度に買い直す必要はないのだろうが、『EACH TIME』の場合はリイシューの度に内容が異なるので結局何枚も手元に所有することになった。僕は別にコレクターを自負しているわけじゃないので、同タイトルのCDを多数所有していることに困惑している。

アナログ盤の『EACH TIME』は1984年3月21日にリリースされた。発売1週目はマイケル・ジャクソンの『Thriller』に阻まれ1位になれなかったが、2週目からは3週連続でチャート1位になった。 『ロンバケ』も『トライアングル2』も結局チャートの1位にはなれなかったので『EACH TIME』は大滝詠一にとって最初で最後のNo.1を獲得したアルバムだった。

1984年4月1日には『EACH TIME SINGLE VOX』(アナログ盤12インチシングル5枚組)が、4月21日にはMASTER SOUND『EACH TIME』(デジタル・マスタリングのアナログ盤)が発表された。

SINGLE VOXでヴァージョン違いの曲が登場するわけだが、ファンの間で最も話題になったのが「レイクサイド ストーリー」の大エンディングだ。オリジナル盤ではフェイドアウトされた後にもう一度寄せ返す波のようなエンディングを迎える。しかしその大エンディングはオリジナル盤だけで、以降のリイシューではすべてフェイドアウト・ヴァージョンに差し替えられている。また、SINGLE VOXには「ペパーミント・ブルー」のインストゥルメンタル・ヴァージョンが収録されているのだが、こちらは現在まで未CD化のままになっている。

1984年3月21日に発売された『EACH TIME』のCD(35DH_78)はデジタル・マスターが使われているが、この後にリイシューされたリマスターCDはすべてアナログ・マスターからデジタル化されている。1989年6月1日発売の『EACH TIME』(27DH_5303)は曲順が変更されて曲の一部が差し替えられていた。1991年3月21日にリイシューされた廉価版のCD選書(CSCL_1664)は、オリジナル盤と同じ曲順なのだが「レイクサイド ストーリー」のエンディングはフェイドアウト・ヴァージョンとなっている。

1985年11月1日にはアルバム未収録のシングル「フィヨルドの少女/Bachelor Girl」がリリースされた。その2曲を追加収録したのが『Complete EACH TIME』(1986年6月1日発売)。オリジナルLP盤発表時にはカッティング技術の問題で9曲収録が限界だったそうだが、2年後にその問題が解決されたので完全版の『EACH TIME』として発表されたということだった。

『EACH TIME』20周年盤はまた曲順が入れ替わっている。音源自体はやはりオリジナル盤アナログ・マスターからだと思う。曲によってはフェイドアウトが長くなっているようだ。「レイクサイド ストーリー」のエンディングはフェイドアウト・ヴァージョンとなっている。もっともヴァージョン違いを指摘するほど聴き込んでいないし、もともとマニアックでもないのでよくわからない。

ボーナス・トラックには『NIAGARA CM SPECIAL』にも収録されていた「Cider'83」に、「恋のナックルボール」のファースト・レコーディング・ヴァージョンが初登場。『EIICHI OHTAKI SONG BOOK 2 大瀧詠一作品集 VOL.2(1971-1988)』に収録されていた「ゆらりろ」が「マルチスコープ」というタイトルになって収録されている。「ペパーミント・ブルー」のインストゥルメンタル・ヴァージョンは残念ながら収録されず。

『EACH TIME』は『ロンバケ』以降続いた作詞松本隆/作曲大滝詠一の最後の作品。アルバム製作の途中で一度コンビを解消しレコーディングが中断、そのためレコードの発売が延期となった(もともとの発売日は大滝詠一の誕生日の7月28日)。『EACH TIME』のアルバム・コンセプトは"時をテーマにした物語"で、楽曲はどれも長くほとんどが4分台だった。2番が終わったらストーリーが完結してて3番の歌詞がないなどということもあったそうだ。詳しくは語られてないが、共同作業ゆえに生じる力学的な問題や精神的なものの絡みあいを整理し直す意味で一度コンビを解消したという。

そうしてようやく完成した『EACH TIME』には意味深な歌詞が多く存在するようだ。誰かへの当てこすりじゃないかと思わせる部分もある。あるいはただ深読みしているだけのことかもしれない。今回1曲目となった「夏のペーパーバック」には"ありふれた終わり方なら ぼくなりに書き換えたいね"という印象的な歌詞がある。その言葉通り、曲順を変えたり、ヴァージョン違いの曲で、アルバムを常に書き換え続けているのだろうかなどと思ってしまう。

こうして何年振りかで聴いていると、確かにヴォーカル・アルバムとしての側面を強く感じる。実際、ウラ話として歌詞を覚えてからしか歌入れはしなかったと聞く。歌いまわしを微妙に変えて、最良のメロディを引き出すよう、1曲100回は歌ったとか。1週間ずっと同じ曲を歌い続けていることもあったらしい。そうやって更にいい部分をチョイスしたそうだ。

『EACH TIME』はスローな曲が素晴らしいと思う。そのスローな曲で僕のベストは今も昔も変わらず「ガラス壜の中の船」。「レイクサイド ストーリー」も捨てがたいけれど。ボーナス・トラックの「恋のナックルボール」ファースト・レコーディング・ヴァージョンも楽しい。

今回のCDには"ファイナル"というステッカーが貼られている。宣伝用のチラシには"ナイアガラ20周年企画の最後を飾る"とも書かれている。本当にこれで最後の『EACH TIME』なのだろうか。「20周年企画が終わりなら次は30周年」と気の早いファンの声が聞こえて来たりしている。2005年はナイアガラ・レーベル30周年なのだ。僕としてはニューアルバムのほうを期待したい気分。いつかきっとその願いが叶えられることを望んでいる。

EACH TIME 20th Annniversary Edition
チャート最高位39位

夏のペーパーバック
Bachelor Girl
木の葉のスケッチ
恋のナックルボール
銀色のジェット
1969年のドラッグレース
ガラス壜の中の船
ペパーミント・ブルー
魔法の瞳
レイクサイド ストーリー
フィヨルドの少女
Bounus Tracks
Cider'83
恋のナックルボール
(1st Recording Version)
マルチスコープ

■EACH TIME
アナログ盤オリジナル(28AH_1555)

魔法の瞳
夏のペーパーバック
木の葉のスケッチ
恋のナックルボール
銀色のジェット

1969年のドラッグレース
ガラス壜の中の船
ペパーミント・ブルー
レイクサイド ストーリー


■EACH TIME
CD盤オリジナル(35DH_78)
*デジタル・マスターを唯一使用している

魔法の瞳
夏のペーパーバック
木の葉のスケッチ
恋のナックルボール
銀色のジェット
1969年のドラッグレース
ガラス壜の中の船
ペパーミント・ブルー
レイクサイド ストーリー

■EACH TIME SINGLE VOX
アナログ盤(50AH_1706~1710)
*12インチシングル5枚組

夏のペーパーバック(イントロが違う)
木の葉のスケッチ(フェイドアウトせずに終わる)

1969年のドラッグレース
銀色のジェット

魔法の瞳(ロング・ヴァージョンで収録)
恋のナックルボール
(SEのMIXがにぎやかになり最後に大滝のつぶやきが入る)

レイクサイド ストーリー(フェイドアウトで終わる)
ガラス壜の中の船

ペパーミント・ブルー
ペパーミント・ブルー(Instrumental)大滝詠一楽団

■Complete EACH TIME
アナログ盤(28AH_2001)

夏のペーパーバック
Bachelor Girl
魔法の瞳
木の葉のスケッチ
恋のナックルボール
銀色のジェット

1969年のドラッグレース
ガラス壜の中の船
ペパーミント・ブルー
レイクサイド ストーリー
フィヨルドの少女

■Complete EACH TIME
(32DH_555)
*CDはSINGLE VOXのマスター+2曲追加という内容

夏のペーパーバック
Bachelor Girl
魔法の瞳
木の葉のスケッチ
恋のナックルボール
銀色のジェット
1969年のドラッグレース
ガラス壜の中の船
ペパーミント・ブルー
レイクサイド ストーリー
フィヨルドの少女

■EACH TIME
(27DH_5303)

1969年のドラッグレース
Bachelor Girl
ペパーミント・ブルー
恋のナックルボール
銀色のジェット
夏のペーパーバック
木の葉のスケッチ
フィヨルドの少女
レイクサイド ストーリー

EACH TIME
(CSCL_1664)

魔法の瞳
夏のペーパーバック
木の葉のスケッチ
恋のナックルボール
銀色のジェット
1969年のドラッグレース
ガラス壜の中の船
ペパーミント・ブルー
レイクサイド ストーリー
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ナイアガラ・トライアングル Vol.2

2006年03月15日 | 大滝詠一

萩原健太「常に20年の時を経てリマスター盤発売ですか(笑)」
大滝詠一「『トライアングル』も答えが半分以上出てるんだけどね。これは面白い。しかも、まだ来年までに何か新しい技術なり何なりが出てくる可能性もあって。いつも言ってる通り、俺が今回の結論だって言うと、みんなそれがファイナル・アンサーのように思うんだよ。違うんだよね。私の場合はいつも仮説なんだよ。そこをみんな取り違えるんだよ。昨日あれだって言ったじゃないですかって必ず言うんだよ。でも、違うの。常に仮説なのよ。明日また、いや1時間後まったく違うことを言うかもしれない。やっぱりデジタルに未来はないとか(笑)。だからその時々の自分ね」
レコード・コレクターズ2001年4月号Vol.20 No.4

『A LONG VACATION 20th Anniversary Edition』同様、中域とボーカルがオンになり歌がまえに出てパフフルになっている。

大滝詠一のコメント
「歌がでているんですよ、グッーと。で、あの頃(1982年の発売当時)は、僕ら新しい音楽だと自分たちで思って、対歌謡曲ということで10年やってきた時期だったんですよ。で、歌謡曲はあまりにも歌が大きすぎるということで、我々は敢えて埋めたんですよね。ちょっと埋めすぎたかなー(笑)。ちょっと埋めすぎたかなーという印象が無きにしも非ずだったんですよ。で、それがねー、機械がうまい具合に中域がでたもんですから、あっ、これはいいなと思ってね、聴いたら気持ちよかったですねー。やっぱり人間の声、真ん中に持ってくるのはやっぱりいいんですね。歌謡曲はいいね」
ニッポン放送スーパーステーション枠特番「2002年ナイアガラの旅」3月16日放送より

『A LONG VACATION』は発売当時(81年)、車の中や浜辺などのアウトドアで聴くリゾート・ミュージックといったイメージがあった。プールサイドを描いたアルバム・カバー(永井博のイラスト)の印象が鮮烈で、ファッションのなかに取り込まれていったのだろう。実際にこの『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』の「夢みる渚」に、"渚のカセットはくり返すいつも LONG VACATION"という歌詞が登場しているのをみても、そうしたユース・カルチャーの一翼を担っていたのが窺がえる。

『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』にしても同じようにリゾート・ミュージック的な側面がある。「夢みる渚」もそうだけど、いきなりサビで"セニョリータ"なんて主人公がラテン系になる「週末の恋人たち」からの流れ(「オリーブの午后」~「白い港」)がそうだ。逆にいうとそこの部分だけ色濃く夏の風景画としてアルバムに飾られているようだ。

ただ「ハートじかけのオレンジ」の最後のSEが、『Pet Sounds』(ビーチボーイズ)を髣髴とさせる奇妙な歪みを露呈している。アルバム・トップの「A面で恋をして」へとエンドレスで続いてゆくかのように見えて、しかし何故だかシュールに閉じている。

『NIAGARA TRIANGLE VOL.2』をめぐる時系列またはその胎動期
1980年2月、大滝詠一は須藤薫に「あなただけI LOVE YOU」を提供する。杉真理も須藤薫との関わりがあり、佐野元春も1980年か1981年に須藤薫と一緒に曲を作っていたという(結局レコード化はされなかったらしいが)。

ニューミュージックの錚々たるメンバーが参加した最初のケースが吉田美奈子だった。荒井由実や竹内まりやも似たようなケースだったが、須藤薫にもそうしたバックアップ体制があったという。この後、それぞれ作家として松田聖子に曲を提供するわけだが、もし須藤薫がその時点でブレイクしていたのなら、ポップスの歴史は変わっていたのかもしれない。

3月21日、佐野元春が「アンジェリーナ」でデビュー。
4月には松田聖子がデビュー。大滝詠一は『A LONG VACATION』のレコーディングを開始する。
4月21日、佐野元春がデビュー・アルバム『BACK TO THE STREET』をリリース。
5月1日、山下達郎がアルバム『RIDE ON TIME』をリリース。チャートの1位を獲得。
6月21日、杉真理が「HOLD ON」をリリース。
7月21日、杉真理がアルバム『SONGWRITER』をリリース。
7月28日、大滝詠一32歳の誕生日。当初の予定ではこの日に『A LONG VACATION』が発売される予定であった。完成には至らなかったが、この頃までに6割か7割できていたという。10月16日には「カナリア諸島にて」と「Velvet Motel」が完パケとなっている。
9月26日、原宿レスター会館3階で開催された大滝詠一の講習会に、佐野元春と伊藤銀次が現れる。そして10月のはじめ頃に、佐野元春と伊藤銀次が大滝詠一のレコーディング・セッションを見学。この日のセッションでは「白い港」を録音していたが、結局この日のバージョンはオクラになったそうだ。佐野元春の「Someday」のアイデアは、大滝詠一のレコーディング・セッションを目撃した時に生まれたという。

佐野元春のコメント
「とにかくレコーディングを始めてまだ間もないからね、右も左もわかんないし、バンドで録ってりゃ楽しいからそりゃいいんだけど、でも大滝さんのアコースティック・ギターが4台、アコースティック・ピアノが2台、そこにパーカッショニストがいて、もうそこで奏でられてる、生音だけでオーケストレイテッドなわけなんだよね。それでもう舞い上がっちゃってね、レコーディングはこうすりゃいいんだって思って(笑)」
「スピーチバルーン」2002年3月23日(土)放送より

12月には林義雄の「ユア・ヒットしないパレード」で佐野元春の「アンジェリーナ」が大賞、大滝詠一の「さらばシベリア鉄道」がホープ賞を獲得。その授賞式で大滝詠一は佐野元春のライヴ・パフォーマンスを観る。

1981年2月、佐野元春がアルバム『Heart Beat』をリリース。当時、佐野元春は沢田研二に「彼女はデリケート」を提供している。大滝詠一は自身が沢田研二に提供した「あの娘に御用心」(75年)との符号を「彼女はデリケート」に見つける。佐野元春と『トライアングル2』で共演するのなら、どうしても「彼女はデリケート」をやってもらわなければいけないと思っていたらしい。大滝詠一は運命論者的に、佐野元春の「彼女はデリケート」が『トライアングル2』のスタートと決めたそうだ。

NIAGARA TRIANGLE Vol.2 20th Anniversary Edition
チャート最高位45位
A面で恋をして
彼女はデリケート
Bye Bye C-Boy
マンハッタンブリッヂにたたずんで
Nobody
ガールフレンド
夢みる渚
Love Her
週末の恋人たち
オリーブの午后
白い港
Water Color
ハートじかけのオレンジ
Bounus Tracks
彼女はデリケート(Single Version)
こんな素敵な日には
ラストナイト
ROCK'N ROLL退屈男
ハートじかけのオレンジ
A面で恋をして(CM Version)
コメント (2)
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ロンバケ

2006年03月15日 | 大滝詠一

2001年3月21日に『ロンバケ』がデジタル・リマスタリングを施し、『20th Anniversary Edition』としてリイシューされた。『ロンバケ』91年盤はアナログの音に近づきはしたけれど凌駕するものではなかったそうだ。かなりの試行錯誤の中でようやく完成した『20th Anniversary Edition』。デジタル・オーディオの新しい面が出ないのであれば91年盤のままでいいんじゃないか、大滝詠一はそう思ったいたらしい。

萩原健太「とすると、今回のリマスターは?」
大滝詠一「天守閣の復元がどうだ...っていうことみたいなことなんだよ、どうやら。どうも、こうだったようだ、と。アナログを聞いたり、10年前のCDを聞いたりして想像はできるけれども、もう一度、20年経った復元図ってことなんだよ。架空のものなんだよ。もはやないのよ。そこがポイントなんだけど」
萩原健太「20年前の精巧な復元になったんですか」
大滝詠一「いや、あれはあれ、これはこれになった。そうならなければやめようと思った。『ロンバケ』のアナログ盤が出て、'82年にCDになった時、CD自体のレベルの問題があってね。デジタルのピークをマイナス20デシベルに抑えたとき、VUのマイナス0に抑えられるくらいのものが当時のオーディオだったのよ。それ以上にでかいとスピーカーが飛んだ。というか、当時マイナス20に抑えても飛んだっていう話があって。それが『イーチ・タイム』を出した時にマイナス16になって。その次の『ビーチ・タイム・ロング』(85年)の時に14にして、91年の"CD選書"で12にした。で、今回は8。もちろん、20でも自分で20デシ上げて聞けばちょうどいいんだよ。理屈から言えばね。数値的には同じになる。でも、同じ音はしないよ。同じものでも等価じゃないところがオーディオの面白いところなんだけどさ。そういう時代の流れがあって、マイナス20、16、14、12ってなっていって。"選書"のときから10年間いっさいリマスタリングしてなかったの。でも、世の中では12から徐々に上がっていて。時々ラジオでかけられると、俺の音だけが下がってるのよ。レベルが。でも、今日の日があるために待ってたの。10年間。しないで。チャンスはないことはなかったの。95年に旧譜をリマスターして、『ナイアガラ・ムーン』(75年)とか出した時とか。あの時もチャンスだったんだけど、2001年まで待ってたの、10年間も」
萩原健太「ということは、その段階でもう2001年の新作はないぞって気持ちだったんですか」
大滝詠一「どうかな。でも、テンションが全然盛り上がらないのとね、新作アルバムと呼ばれるものは俺の中ではやっぱり、"天守閣の夢よ、もう一度"なのよ。安土城の話なのよ。でも、安土城の天主はもう死んだんだよ。渡り鳥の心情っていうのがあるの。結論めいてるんだけど、渡り鳥っていうのはその時々の自分の気持ち高まりなの。だから今なら今、なの。気持ちの高まりがないものはやらないことにしている。だから...」
レコード・コレクターズ2001年4月号Vol.20 No.4

『20th Anniversary Edition』はオリジナルコンフィデンス(オリコン)のアルバム・チャートで最高位13位、現在までの総売上枚数は約6万6千枚(オリジナルコンフィデンス2001年8月20日号より)。また、2001年の4月よりスタートしたオリコンのカタログ・リイシュー・チャートでは、記念すべき初代1位に輝いている。

1991年にリリースされた同アルバムの選書版は、オリコンのデータで推定6万9千枚売れたことになっているのだが、この10年での売り上げ実数は45万枚なのだそうだ。90年代に何もなかったといわれる大滝詠一だが、『ロンバケ』だけでもそれだけ売ったのだと反論する。近頃は宇多田ヒカルが700万枚売ったとかいわれているけれど、三橋美智也は1億枚以上売ってるし、美空ひばりだって8000万枚以上だ。発売時1週間に45万枚売れるのと、10年で45万枚を売り上げるのと、数値が同じなら、数値の評価は1週間であろうが10年であろうが同じであるべきだと。

これまで17年新譜を出してない大滝詠一。それは新たな(休止期間の)記録になるのではないかと騒がれている。が、しかし新譜を出せなくなったり、そのまま消えてしまった人もいるわけで、休止期間の記録を作るには新しいアルバムをリリースしなければ駄目らしい。

「なんか対策を考えなければならないね。今日インタビューして良かったね。危うく記録を逃すところだった。それでは記録達成を目指すことにします。素晴らしい指摘ありがとうございました」
大滝詠一(オリジナルコンフィデンス 2001年8月20日号より)。

■A Long Vacation 20th Anniversary Edition
チャート最高位13位

君は天然色
Velvet Motel
カナリア諸島にて
Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語
我が心のピンボール
雨のウェンズデイ
スピーチ・バルーン
恋するカレン
FUN×4
さらばシベリア鉄道
Bounus Tracks-Instrumental-
君は天然色
Velvet Motel
カナリア諸島にて
Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語
我が心のピンボール
雨のウェンズデイ
スピーチ・バルーン
恋するカレン
FUN×4

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3月21日(火)に大瀧詠一、山下達郎、伊藤銀次のコラボレーション作品『NIAGARA TRIANGLE Vol.1 30th Anniversary Edition』がリリース。
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このアルバムにつきましてはこちらにエントリーしています。
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Ami-go Gara-ge

2006年01月02日 | 大滝詠一
Ami-go Gara-geのURLが変わりました。新しいAmi-go Gara-geはここになっています。

今年最初の更新は「年頭一言 2006」。ここで紹介されているCDや雑誌等で僕が手に入れたのは...

・大滝詠一『Niagara Moon 30th Anniversary Edition』とレココレ
・TV BROS
・キンモクセイ「夢で逢えたら
・鈴木茂『Band Wagon Perfect Edition
・TATSURO MANIA
・Sugar Babe『Songs 30th Anniversary Edition』とレココレ
大瀧詠一総特集

今年は3.21に『Niagara Triangle Vol.1 30th Anniversary Edition』、
9.21に『Go! Go! Niagara 30th Anniversary Edition』の発売が"決定"しているそうです。

「“未定”。未だ定まらず、故に未だ定めず。(未だ“天により”定まらず、故に未だ“己では”定めず)」

という最後の言葉はいつもながら含蓄が深いですねぇ。
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