ぴあ最終号(11/08/04・18 合併号)

2011年07月23日 | 

情報誌「ぴあ」が今週7月21日発売の11/08/04・18 合併号で休刊となりました。
関西版は昨年末で休刊でしたか、そのときも衝撃が走りましたが、今回の首都圏版休刊も驚きました。
元春が最終号の企画「ぴあの顔」にメッセージを寄せていることだし、購入することにしましたが、
さて、首都圏版が大阪に置いてあるかなぁと不安になりました。
いつも本を購入している最寄りの駅の大型書店に行くと、ありました。助かりました。
ぴあBOOK SHOPでもまだ在庫があるようですね。
http://piabook.com/shop/g/gC277730818/

ぴあ最終号の215ページ「アーティストトピックス」68に達郎さんのコメントもありました。
「山下達郎100Qインタビュー」は8/18(月)から@ぴあにて掲載とのこと。楽しみです。
8月6日(土)の読売新聞朝刊の広告で全国ホール・ツアーのスケジュールを発表する予定だそうです。

ぴあ最終号スペシャルサイトがオープンしてますね。
http://39.pia.co.jp/

「及川正通ぴあ表紙ギャラリー」という企画が素晴らしいです。
思い出深いのは元春が表紙を飾ったとき。
http://39.pia.co.jp/gallery/detail.php?jid=312&cy=1989&cgr=-&ckw=&cpl=1

最近ではまりやさんかな。
http://39.pia.co.jp/gallery/detail.php?jid=1236&cy=2008&cgr=-&ckw=&cpl=2

達郎さんが表紙飾ったこともあったんですね。知らなかった。。
http://39.pia.co.jp/gallery/detail.php?jid=594&cy=1995&cgr=-&ckw=&cpl=2
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時をかける少女

2010年02月20日 | 

筒井康隆の「時をかける少女」が谷口正晃監督、仲里依紗主演でリメイクされて
3月13日に公開されるようですね。
http://tokikake.jp/indexp.html

「時をかける少女」は1983年に大林宣彦監督、原田知世主演で公開されて大ヒット。
内田有紀が主演したテレビ・ドラマもありました。筒井康隆が住職役で出演してました。
2006年には細田守監督が1983年版にインスパイアされたアニメ作品を発表。
この作品では仲里依紗が声優を務めてました。

僕は大林宣彦監督、原田知世主演の『時をかける少女』を劇場で観た世代です。
懐かしいなと思いつつ、何年か前の筒井康隆サイン会のことを思い出しました。
個人サイトに筒井康隆のサインとそのときのエピソードを書いたんですが、
当時のプロバイダのホームページの容量の都合上、削除しました。
今回ブログの記事として再エントリーします。


「筒井康隆のサイン」

2002年3月17日(日)、西武の支援を受けリニューアル・オープンした神戸そごうを訪れた。
リニューアルしてから最初の週末、たいへんな賑わいだ。
別館にはLOFTと紀伊國屋書店が入っている。

紀伊國屋書店では人気作家のサイン会がこの日ふたつ用意されていた。
そのひとり筒井康隆氏のサイン会に参加することを即決し、
時間まで神戸を散策することにした。メリケンパークを久し振りに歩いた。
さわやかな風が吹きぬけ、潮の香りが漂う。なんて気持ちのよい午後。

昔はよく筒井康隆氏の著作を読んだものだったが、断筆宣言以来、ご無沙汰といった状態。
最新作『愛のひだりがわ』も書店で何度か手に取っていたが、
購入をためらっていたのだった。

筒井康隆氏を目の前にして、一言何か声をかけてみたかったが、
何を言えばいいのかわからない。

「最近になって『時をかける少女』が素晴らしいと思えるようになりました」

そんなどうでもいいような言葉を投げかけた。
筒井康隆氏は筆ペンをゆっくりと滑らせていた。

「なんだよ。古いな。モー娘は観た?」

思いもかけない答えが返ってきた。

「モーニング娘。が正月にやったんだよ。よかったよ」

「そうなんですか。再放送があれば見てみます」
僕はモーニング娘。と筒井康隆の取り合わせが想像できなかった。
「ビデオで出るんじゃない」素っ気なく筒井康隆氏は言った。
どうでもいいというふうに。

僕は言葉に詰まってしまった。けれど、このまま会話を終わらせたくなかったので
「先生はお出になられたのですか?」と聞いてみた。
先生なんて呼ぶつもりはなかったのだけど、他になんていえばいいのかわからなかった。

「ふっふっ、モー娘とは出ないよ」

筒井康隆氏の顔がほころんだ。"筒井康隆"と名前が書き入れられた。
最後に感謝の言葉を伝えた。ジャズが、そこにあふれていた。
僕はそのように感じていた。
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めくらやなぎと眠る女

2009年11月28日 | 

Twitterのつぶやきまとめ投稿が今日久し振りに行われました。これはブログのユーザー設定がまとめ投稿を「行わない」設定になっていたのを「行う」に設定したからでありました。いつの間に「行わない」にしてたのでしょう。驚きましたが。

さて、昨日の「つぶやき」の中で意味不明のものがあると思いますのでここで解説したいと思います。最初の「@whwhwh 僕も。」は村上春樹の短編集が発売となったので購入した、ということです。

村上春樹自選によるアメリカ編集の短編集が発売となりました。タイトルは『めくらやなぎと眠る女』。
http://www.shinchosha.co.jp/book/353424/

「めくらやなぎと眠る女」は年の離れた従兄弟の男の子を病院へ連れてゆく物語。名作『ノルウェイの森』のサイド・ストーリーともいえる作品。阪神淡路大震災のあと、朗読会が神戸市で行われて、神戸が舞台となったこの短編を村上春樹自身が朗読しました。オリジナルとなったものは長編と短編の間のような分量があり、朗読会用に改稿したものが今回の『めくらやなぎと眠る女』に収められています。

実は村上春樹は一度発表した作品が再発行されるような場合によく改稿します。できるだけオリジナルに近い形で手が加えられるので、気づかないこともあります。実際、オリジナルと見比べるとかなり手が加えられているんですけれどね。「めくらやなぎと眠る女」は改稿してオリジナルより救いがある終わり方になっていると思います。とはいえ村上春樹ですから独特の読後感があります。大好きな短編のひとつです。

2番目の「つぶやき」はですね、高橋幸宏さんがツイッターをはじめたんですね。さっそくフォローしました。 今年の春に行われた「小坂忠 & Soul Connection "Connected Tour"」で話題になったんですが、幸宏さんは高校の頃だったかな、何か言いかけて「あっ、なんでもない」って途中でやめることがあったそうなんです。それを友達におもしろがられて「ユキヒロってる」って言われるようになったということなんですが、ツイッターでもユキヒロってまして(笑)、それを読んだ教授に突っ込まれていたということなんです。
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1Q84

2009年06月25日 | 

村上春樹の長編最新作『1Q84』読了。
http://www.shinchosha.co.jp/murakami/

今はまだ余韻に浸ってるような段階で内容についての言及にはもう少し時間が必要です。
今回は発売前に一切内容が明らかにされなかったので、僕のほうも読むまでは
ネタばれしないように書評などほとんど見てませんが一般的な評価はどうなんでしょうか。
僕自身の評価は高いですよ。読み出したらおもしろくて時間があれば本を開いて読んでました。

今日は浦沢直樹の『PLUTO』最新巻8巻の通常版が出てないかと書店に立ち寄りました。
豪華版はもう出てるんですよね。どうも通常版は30日のようです。
その書店ではフロアの中央で村上春樹フェアをやっているのでついでにのぞいてみました。
そしたら『1Q84』に登場するクラシック音楽のCDも一緒に並べられてました。
ジョージ・セル指揮のCDには
[村上春樹氏7年ぶりの長編小説「1Q84」に登場するヤナーチェクはこちら!]
というステッカーが貼ってありました。店頭には1枚しか残っておらず思わず買ってしまいました。
小澤征爾指揮のもありましたのでそれも(笑)。

●小澤征爾
ヤナーチェク : シンフォニエッタ &ルストラフスキー:オーケストラのための協奏曲

●ジョージ・セル
バルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタ

・おまけ
【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー(上)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090616bk02.htm

【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー(中)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090617bk04.htm

【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー(下)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090618bk01.htm

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「僕はなぜエルサレムに行ったのか」

2009年03月11日 | 

イスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」授賞式で行われた村上春樹のスピーチが
ネット上でいろんな人によって訳されていますね。
当初はイスラエルにとって都合の悪い部分が削除された形で伝わってたみたいで、
村上春樹が話した本当のメッセージとニュアンスの違うものがありました。

今回の授賞やその余波といったものが
いずれ何かの形で発表されることを望んでいたんですが、
今週発売の文藝春秋 2009年 4月号 に、
村上春樹インタビュー&授賞スピーチが掲載されてることを知りました。
さっそく書店で購入したんですが、特にほかに読むところがないのに750円はきつかった。。

このインタビューで村上春樹はエルサレムやテルアビブの街を歩いて、
イスラエルの人たちから話を聞いたと話しています。
ホロコーストのトラウマが個人と同じレベルでイスラエルという国自体も
背負っているということや、過剰防衛はいけないとわかっていても、
少しでも攻撃されれば勝手に身体が反応するように反撃してしまうという、
その心理システムを理解する必要があるのだという話は、
スピーチの翻訳を読む上でたいへん参考になりました。
授賞スピーチがイスラエルに向けてのメッセージだとしたら、
今回のインタビューは日本人に向けて放たれたメッセージだといえます。

下記のホームページで立ち読みができます(一部ですけれど)。
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/index.htm?cid=toppage
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なにしろラジオ好きなもので。

2009年02月17日 | 
今日は寒かったですね~。
友人から達郎さんの記事が掲載された雑誌の情報を教えてもらったので、
書店に寄って雑誌を購入し、ついでにモスバーガーで休憩してきました(笑)。

寒いとココアが飲みたくなりませんか?
「ライ麦畑のキャッチャー」にホット・チョコレートが出てくるシーンありましたよね?
たしかホールデンが先生のお宅でココアをごちそうになるんじゃなかったっけ。
「セントラルパークの白鳥は冬になったらどこに行くんだろう?」
そんなことを彼は思うわけなんですよね。



モスのココアは昔ながらのココアの味がしてお気に入りです。

さて、「BRUTUS」3月1日号の特集は “なにしろラジオ好きなもので。” 。
http://magazineworld.jp/brutus/657/



JFN系の「サンデー・ソングブック」について触れた達郎さんのコメントが掲載されています。

今、僕が日常的に使ってるラジオはパナソニックのパーソナルMDシステム。
こちらです。



2003年の阪神の優勝セールのとき購入しましたから5年ほど使ってますね。
留守録専用機です。

部屋で聴くときはオーディオのチューナー。



これは高校入学のとき買ってもらったシステム・オーディオ(SONY)のチューナー・アンプ。
もうかれこれ28年くらい前のですね~。
アンプのほうは不具合があって使ってませんがチューナーとしてはまだ使えます。
昔、家にあったラジカセ(1975年SONY製)、ラジオだけ聴くのに置いておけばよかったなと思います。
古いラジオ、今また使いたいんですけど、お金出すのなら録音できるのがいいんですよね(苦笑)。
新しいので何かいいのないですかね。
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手塚治虫生誕80周年

2008年11月03日 | 
朝のニュースショーを見ていたら、今日11月3日は手塚治虫の誕生日だと言っていた。
今年は生誕80周年を迎える節目の年だそうで、
アマゾンでは現在「手塚治虫生誕80周年記念特集」をやっているのだという。
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/ref=amb_link_56228306_1?ie=UTF8&docId=1000175616&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-1&pf_rd_r=0KRZ8V4Q1QP58HF187ED&pf_rd_t=101&pf_rd_p=103266006&pf_rd_i=465392

そういえば先日購入したストレンジ・デイズ最新号は「アトムと音楽」の特集だった。
http://www.strange-ds.com/



その特集の中で佐野元春は手塚治虫作品やトリヴュートとなった
「雪 - あぁ世界は美しい」と「僕は愚かな人類の子どもだった」について話していた。
そして最後に鉄腕アトムの「地上最大のロボット」に触れて、
性善説の象徴だった「地上最大のロボット」が浦沢直樹の解釈により「PLUTO」に生まれ変わったとき、
性悪説の象徴になったのだと話し、現代は正に性悪説の時代なのだと言及していた。

僕は15年くらい前に豪華愛蔵版として復刻された「鉄腕アトム」を購入し持っていたので、
今日の午前中は「地上最大のロボット」を読んで過ごした。
久しぶりに読み返してみたら、いきなり手塚治虫の回想から「地上最大のロボット」ははじまっていた。
この話の主役プルートウを悪役にしきれなかったため、結末に対して多くの抗議が寄せられたのだという。
プルートウのキャラクターが「地上最大のロボット」の肝の部分だと再読して思った。せつない結末だった。

午後から梅田へ出てブックファーストに行った。
ここでも今月は「手塚治虫生誕80周年記念フェア」が開催されていた。
浦沢直樹の「PLUTO」を探してみたが在庫切れだった。
どうしても「PLUTO」が読みたかったので自宅近くの駅の中にある書店でPLUTO 1巻PLUTO 2巻を購入した。

手塚治虫の「地上最大のロボット」。



現在復刻されている鉄腕アトムでは13巻に「地上最大のロボット」が収められているようです。

=おまけ=

2000年に宝塚の手塚治虫記念館で購入したヒョウタンツギのマウスパッド。



光学式のマウスだとうまく使えなくてほとんど使用してない。。
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アートを楽しむ京都地図本

2008年08月13日 | 
コーヒーブレイク。
写真は京都国立博物館にあるからふね屋珈琲店のケーキセット。



からふね屋珈琲店に入ったのははじめてでした。
ここは水出しコーヒーなんですね。
http://www.karafuneya.jp/tempo/index04.html

このところ美術館によく行ってます。
関西には『エルマガジン』というカルチャー情報誌があって、
美術館、映画、ブックストア、カフェというカテゴリーの記事が充実しています。
このブログの記事を書くときも『エルマガジン』のバックナンバーをよく参考にしてます。

『エルマガジン』が取材した街の情報は別冊の「地図本」に反映されており、
これまでに大阪、京都、神戸、東京、横浜、名古屋、滋賀、奈良、紀伊半島の
「地図本」が発売されてます。
http://www.lmaga.jp/magazine/mook/issue/current_issue/lmagamook.html

今回僕が手に入れたのは『アートを楽しむ京都地図本』。



京都国立博物館に西の庭や東の庭、そして茶室があるということは
この『アートを楽しむ京都地図本』によって知った情報でした。
京阪神エルマガジン社の「地図本」はこのようにバリエーションも増えてきて、
これまで以上に使えるようになっております。

それから日曜日のことですが、京阪四条駅で「月刊 島民」の創刊号を手に入れました。
駅出口エスカレーターのところにフリーペーパーとして置いてあったんです。
http://www.140b.jp/blog/
http://www.140b.jp/blog/2008/07/post_247.html



表紙は昔の『Meets』みたいで心惹かれるものがありました。
『Meets』は京阪神エルマガジン社発行の情報誌です。
こちらはカルチャーというよりは「人とのつながり」にこだわったイシューとなっています。

見た目『Meets』に似てるなぁと思いました。
急いでいたので一旦は通り過ぎたものの、やはり気になったので取りに戻りました。

「月刊 島民」は 「中之島」から発信するローカルな情報雑誌で毎月一日発行。
京阪電鉄主要駅、中之島~梅田界隈の主要書店で絶賛配布中とのこと。もちろん無料です。
編集長は『Meets』の元編集長だった江弘毅氏。
どうりで似ているわけです。
フェス解体の記事では山下達郎さんの「愚行」発言が掲載されてます。
記事の内容はこのブログの堂島などの記事とリンクしているようで
うれしかったので取り上げてみました。
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越境者 松田優作

2008年02月21日 | 

■松田美智子著『越境者 松田優作
http://www.shinchosha.co.jp/book/306451/

二十回忌を迎える今年、元妻松田美智子がこの時間だからこそ語れる死の真相と、等身大の彼の姿を残しておきたいという思いで書いた評伝。

没後18年が過ぎたわけだが、この評伝はとても生々しい。松田美智子さんは優作と離婚後、シナリオ・ライターの勉強を始めたという。これまで多数のノンフィクション作品を手がけてきたそうだ。代表作に『完全なる飼育』という映画になった『女子高生誘拐飼育事件』がある。映画には相当の知識があるらしく、この評伝もプロットがしっかりしていて、まるで映画を観るようであった。

優作と交流のあった人たちの中に今も優作は生きている。熱い激情と繊細さを同時に持ち合わせた優作に愛憎半ばの気持ちを抱えたままで。しかし、それも時の経過とともに失われてゆく。多くの人たちは冷静に生前の優作を振り返っていた。

優作の長兄東さん、主治医の山藤医師をはじめ他界した関係者も多い。取材拒否した座禅道場のI氏は優作が「心の師」としてその教えに救いを求めていた。彼の証言がほしかった。胡散臭い新興宗教を信仰していたこと、そのせいで家族との絆が途切れたままで最期を迎えたこと、松田美智子さんはそれが残念でならなかった。その気持ちは同じように突然その死を知らされた僕にもわかる。

離婚直後、映画『誘拐報道』への出演オファーを断った理由に泣けた。村川透監督が製作サイドのクレームでカットした『野獣死すべし』の列車の中の優作の美しい殺戮シーンは、いつかディレクターズ・カットで公開してほしいものだ。
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知られてたまるか!

2007年10月03日 | 

ABC朝日放送で月曜から金曜まで放送されてる夕方の情報番組「ムーブ!」。隔週火曜の名物コーナー「知られてたまるか!」が書籍化され、単行本『勝谷誠彦の知られてたまるか!』として発売されたと聞いて、さっそく今日購入してきた。

「知られてたまるか!」は日本一不親切なグルメ・コーナーで、勝谷誠彦がお酒のおいしく飲めるお店を紹介しているのだが、取材したお店の店名や場所、問合せ先を一切明かさないことを原則として放送しているので、視聴者は僅かなヒントをたよりにして探すしかなかった。

それが今回の書籍化で店名と場所が判明することになったのだ。ただし店名も場所も袋とじとなっているので立ち読みではわからない仕組みとなっている。日本一不親切なグルメ・ガイドなのだ。ちなみに僕の知り合いのお店も紹介されています。「探せるもんなら、探してみ!」(苦笑)。
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グレート・ギャツビー

2007年01月27日 | 

12月になってから読みはじめた村上春樹新訳の「グレート・ギャツビー」を読み終えた。年末年始は一旦中断して、半分は今週になってから読むというかなり不規則な読書だった。

「グレート・ギャツビー」は昔読んだことがあった。たぶんテレビの深夜劇場で映画版の『グレート・ギャツビー(邦題「華麗なるギャツビー」)』を観てから読んだのだと思う。今から20年くらい前の話だ。それで当時出ていた文庫本で大貫三郎訳の「夢淡き青春<グレート・ギャツビー>」というのを読んだのだ。表紙には映画のスチール写真が使われていた。

大貫三郎訳は本当に読みにくかった印象が残っていて、今回の新訳を読んだ時も前半は覚えていたが後半は全くと言っていいほど記憶に残ってなかった。今回の新訳はすらすらと読めて、場面、場面の描写が鮮やかで、会話の部分もかなり洗練されていた。トム・ブキャナン(デイジーの夫)のキャラクターや、ニック・キャラウェイとの関係性もよく見えた。

映画ではギャツビーにロバート・レッドフォード、デイジーにミア・ファローというキャスティングだった。衣装はラルフ・ローレンが担当していたという話をあとから聞いたことがある。そんなわけで今回もやはりギャツビーはロバート・レッドフォードでデイジーはミア・ファローを思い浮かべながら読んだ。

村上春樹訳ではギャツビーの口癖"Old Sport"がそのまま「オールド・スポート」と訳されていた。あとがきには「20年間考えたがうまく当てはまる日本語がなかった」と書いてあった。ちなみに大貫三郎訳では「ねえ、君」だった。1922年が舞台の小説だが村上春樹は現代的に訳したという。確かに古くさい感じはしなかった。ラストも本当に名文だと思った。でも「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の新訳を読んだ時のような衝撃はなかった。
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カフカ賞授賞式

2006年11月01日 | 

昨日はちょっとした騒ぎだった。チェコのプラハで開催されたカフカ賞授賞式に村上春樹が出席し、その時のスピーチが朝のワイドショーで報道されたというのだ(僕は見逃しました)。そして、新聞の夕刊には写真入りの記事が掲載された。僕はその夕刊の記事を読んでかなり興奮した。ほとんど人前に出ないことで有名な作家だから、新聞記事に名前や写真が出るだけでも珍しいのに、記者会見までしたというからだ。

記者会見でもそのことに触れ、「今日が人生初めての記者会見で、こんなに大勢来るなんて。もう二度とやらないかも」と笑わせたあとで、「小説を書くのが僕の仕事で人前で話すことではない。普通にバスや地下鉄で東京の町を動き回りたいし、映像が出て大勢の人に認識されたくないんです」と説明したそうだ。

会見では日本人記者から「カフカ賞の受賞者はノーベル賞の候補とも言われますがどう思われますか」と質問が出て、村上春樹は「ノーベル賞については誰からも何も言われてないし、実際、何の賞にも興味ないんです。僕の読者が僕の賞です。カフカを尊敬しているから賞をもらいにきたので、ノーベル賞をねらってなんてことはないですよ」と話したという。

会見の後の授賞式では長編小説『海辺のカフカ』のチェコ語訳が発売されたことを喜んでいたという。
「15歳の時にカフカの『城』を読み、ものすごいショックを受けた。私の小説『海辺のカフカ』はカフカへの賛辞でもある。その小説のチェコ語訳がちょうど1週間前に出たばかりで、今日の式は完璧なタイミングでした」と英語でスピーチしたそうだ。
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Meets Regional NO.219

2006年08月21日 | 

雑誌「Meets Regional」9月号は特集「夏の街音。」(画像)。

タワーレコード梅田NU chiyamachi店では雑誌と連動した企画「ミーツ棚」を展開しています。スタッフの今村方哉氏(37)は同世代のミーツ読者のために"オリジネイターたちの息吹"が感じられるCDを厳選しています。

僕は昨日、タワーレコード梅田NU chiyamachi店に行ったので見てきたんですが、佐野元春の『THE SINGLES』が選ばれてました。最近ではもう通常盤が出回ってますが、まだケース入りの初回盤が置いてありました。今村方哉氏のお薦めは「ガラスのジェネレーション」、「SOMEDAY」、「Young Bloods」でした。

ところで僕は今日、アマゾンのサーバーに「SITEDOI BOOK CENTER」をオープンしました。本とDVDを中心にしたラインナップです。ストアの名前はABC(青山ブックセンター)からいただきました(笑)。どうぞよろしくお願いいたします。
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世界がもし100人の村だったら

2005年11月22日 | 

先日、坂本龍一のブログ「ひっかかり」で「世界がもし100人の村だったら」のフォーマットを借りた「せんきょ100人村」が転載してあったので読みました。

僕はわりとこういった淡々と数字を列挙してゆくものが好きなのかもしれません。先月、東京に行った時も有楽町のATELIER MUJIで開催されていた展示会「どのくらい?」なんかも見ているし。

「せんきょ100人村」は後半部で中学生に向けて発言していたりします。そこが少し違和感を感じたところでした。「世界がもし100人の村だったら」ってこんな感じだったかな、もっと淡々としていたんじゃないのかなと思いもう一度改めて読んでみようということになりました。

グローバルの民話(フォークロア)「ネット・ロア」と呼ばれているらしい「世界がもし100人の村だったら」は池田香代子がネット上をかけ巡ったe-mailを再録した本。僕はこの前、ブログでC.ダグラス・ラミスが書いたようなことを言ってしまったけれど、ラミスは日本語を英語に翻訳しているだけでした。

このネット・ロアのもとになった「ザ・グローバル・シチズン 村の現状報告」を僕はいつかどこかで読んでいるんですけど、一体いつどこで読んだかが全く思い出せないのです...

オリジナル「ザ・グローバル・シチズン 村の現状報告」は環境問題に言及していましたが、「世界がもし100人の村だったら」は富の偏重に重点が置かれています。その他にも世界をかけ巡るうちに宗教(キリスト教)的な尾ひれが付くことになりました。日本語に翻訳されてからは「ある学級通信」という頭に序文も付いて。

この点については2001年の刊行時には調査中とのことでしたが、僕が手にした第9刷ではその点が明らかになり追記されていました。とにかく日本では教育というものがまだまだ「物を言う」らしい。

どうやらそういったところが「せんきょ100人村」に受け継がれたようです。いいのか悪いのかはわかりませんが、人から人へと民間伝承されるうちに、原典というものの輝きは失われてゆくのかななんて思いました。
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考え、売ります。

2005年11月12日 | 

佐野元春が楽天BOOKS内の「佐野元春スペシャル・インタビュー」で「ハマッタ本」を紹介していたのだが、今日、第二回インタビュー(15日の予定)を前にして、久し振りにアクセスしてみるとその本の紹介が消えていた。

佐野元春が「ハマッタ本」として薦めていたのはチャールズ・ダグラス・ラミス著の『考え、売ります。』(知念ウシ[翻訳]・村上勝美[画])で、どうやら楽天BOOKSでは売れきれたらしいのだ。

僕はこの第一回インタビューを読んだあとの週末に大阪梅田の大型書店で探してみたことがあった。最初はアマゾンで購入しようと思ったのだけど、出品者から買うことになりそうだったので、梅田で探してみようと思ったのだ。

まずブック1stで探してみることにした。ISBN:4582829562(出版社は平凡社)をメモしていたので書店内の検索機に打ち込んで探すと在庫切れだった。その次は堂島のジュンク堂書店に行った。ジュンク堂でも検索機で探した。「書棚は2F-8 アメリカ文学です」と画面に出たので印刷してアメリカ文学のコーナーを探してみたが見当たらない。書店員に在庫を問い合わせてみると取り寄せになるとのことだった。

最初はそんなに読みたい本でもなかったのだが、だんだん気になり始めた。こうなってくると梅田にある大型書店の旭屋書店と紀伊国屋書店でも探してみようという気になっていた。しかしどちらも出向いて検索機で調べてみると、あっさり「在庫なし」と表示されたのだった。。

さすがに2001年3月発行だともう店頭にはないのかもしれない。しょうがないので家の近くの書店で取り寄せることにした。しかし、書店の検索機も店によっていろいろで面白かったし、ISBNが判れば検索も早いとかが勉強になった。

翌日の昼休みに、最寄の書店から着信があった。
「出版社に問い合わせたところ在庫がないそうで、今後の増刷も予定してないそうです」
そんな返事で取り寄せることができなかった。どうも楽天BOOKSにしかないみたいだった。たぶん今回のスペシャル・インタビューで佐野元春がピックアップしたので全国の書店から在庫をかき集めたのだろう。そんなわけで楽天BOOKSで注文することにした。

■チャールズ・ダグラス・ラミス著『考え、売ります。』
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主人公のミコは、どこかの国から来た一人のおじさんと縁日で出会う。お寺の境内で店を出している彼が売っているものは、なんと「考え」だった。考え売りから「考え」を買った彼女の周辺には、すこしずつ変化が起こりはじめる…。『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』の著者が、情報だらけの現代に生きるすべての人に贈る心温まる物語。
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やはり楽天にはあった。『考え、売ります。』は20分もあれば読み終えてしまえる寓話だった。著者のチャールズ・ダグラス・ラミスはこの後に書いたのがあの「世界がもし100人の村だったら」。なんでも70年代の後半には京都にいたらしいことも判明。いろいろと自分の中でつながりや関連を見つけて楽しんでいる。どうやらチャールズ・ダグラス・ラミスから「思いつき」を購入したみたいだ(笑)。
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