Sunday Song Book #908

2010年02月28日 | Sunday Song Book

<02月28日プレイリスト>
[バラードで棚からひとつかみ(ソウル・ミュージック編)]
I LOVE YOU Part 1/山下達郎 "BIG WAVE" '84
YOUR PRECIOUS LOVE/LINDA JONES '72
I COULD HAVE LOVED YOU/THE MOMENTS '78
PUTTING IT DOWN/EUGENE RECORD "THE EUGENE RECORD" '77
LET ME DOWN EASY/THE ISLEY BROTHERS "HARVEST FOR THE WORLD" '76
LET'S MAKE LOVE/THE ESCORTS"3 DOWN 4 TO GO" '73
MONDAY BLUE/山下達郎 "GO AHEAD!" '78
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
4月14日発売のニュー・シングル「希望という名の光」のマスタリングが終わり、目出たく工場へと旅立ったそうだ。これにより予定通り発売されることになる。タツローさんはすでに次の曲書きをやっていて、2月は28日までしかないので、いつもの月より二日短い分、締め切りがきついと感じてるとか。結局このままアルバムの制作に突入することになるが、既発のシングル曲がアルバムに入ることになるので半分できてることになる。アルバムの後はツアーを行うので、何十年ぶりに忙しい日々を送ってるのだという。

・バラードで棚からひとつかみ
聴取率週間だったため先週はバラード特集を行ったが、今週はその続編、ソウル・ミュージック編として、スイート・ソウル中心にブラック・ミュージックのバラードで棚からひとつかみ。

・I LOVE YOU Part 1
ソウル・バラードは1曲が長い曲が多いので、頭とお尻のタツローさんの曲は短い曲を選曲。「I LOVE YOU Part 1」は1984年のアルバム『BIG WAVE』収録曲。

・YOUR PRECIOUS LOVE
リンダ・ジョーンズはニュージャージー出身の女性R&Bシンガー。1972年のヒット・ソング「YOUR PRECIOUS LOVE」はジェリー・バトラーとインプレッションズの1958年の有名なスタンダード・ナンバーのカヴァー。リンダ・ジョーンズはニュージャージーを代表するプロデューサー、ジョージ・カーの奥さんとしても知られている。

・I COULD HAVE LOVED YOU
ジョージー・カーと同様、ニュージャージーを代表するプロデューサー、シルヴィア・ロビンソン。彼らの代表的な仕事が'70年代の3人組ヴォーカル・グループのモーメンツ。1978年の「I COULD HAVE LOVED YOU」はキャロル・ベイヤー・セイガーとブルース・ロバーツとベット・ミドラーのペンになる作品。今日はオリジナル・シングル・ヴァージョン。

・スクラッチ・ノイズ
リスナーからの質問で「アナログ盤再生にはどのような機器を使ってるのでしょうか? もしかしたら針を使わないあのプレーヤーをお使いなのでしょうか?」。
アナログ盤のスクラッチ・ノイズの除去はデジタルのノイズ・リダクションのソフトを使って消しているそうだ。強いスクラッチ・ノイズは手作業で取ってるという。再生は普通のトーレンスのプレイヤーでシュアのタイプ3とかタイプ4で行ってるそうだ。番組でオンエアするデータは半日がかりで作ってるとか。

・磁気テープの保管
リスナーからの質問で「磁気テープの保管方法は?」。
マスター・テープはちゃんとした保管倉庫だが、タツローさん所有のレコード、テープ、CDは自宅保管なのだとか。湿度、カビがいちばんこわいので、夏は除湿器二台フル駆動しているそうだ。冬でも除湿器を使っているという。

・PUTTING IT DOWN
シカゴを代表するソウル・バラードから。ユージン・レコードはチャイライツのリード・ヴォーカル、作曲家、プロデューサーとしてたくさんの名作がある。1977年のソロ・ファースト・アルバム『THE EUGENE RECORD』から「PUTTING IT DOWN」。オリジナルはイギリスのソングライター、ケニー・ゴールド。

・LET ME DOWN EASY
アイズリー・ブラザーズの1976年のアルバム『HARVEST FOR THE WORLD』から。

・ニュー・シングル「希望という名の光」
4月14日発売のニュー・シングル「希望という名の光」は岡村隆さんと松雪泰子さんが主演する映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』(4月24日公開)の主題歌。カップリングはケンタッキー・フライドチキン40周年のキャンペーン・ソング「HAPPY GATHERING DAY」。CDのテスト盤があがってくる3月中旬にオンエアを予定しているそうだ。

・オールナイトニッポン
先週25日深夜のナインティナインの「オールナイトニッポン」にタツローさんがゲストで呼ばれたそうだ。タツローさんは映画『岸和田少年愚連隊』が強く印象に残っていたので、ナインティナインのイメージをその映画のままだと思っていたそうだが、実際はシャイで、学生っぽい、キュートな人たちだったという。番組では映画用の5.1サラウンド・ヴァージョンをオンエアしたそうだ。

・『花鳥風月集』
ワーナーミュージックジャパンの40周年を記念してコンピレーション・アルバム『花鳥風月集』が今週の水曜日3月3日にリリースされる。現在所属している14アーティストの2000年代のヒット曲全15曲が収録されているが、タツローさんは今年発売予定のアルバムに「ずっと一緒さ」と「僕らの夏の夢」を収録するため、今回のコンピレーションにはその2曲は入らず、代わりに「FOREVER MINE」が選ばれていて、まりやさんは「人生の扉」が選ばれているそうだ。

・LET'S MAKE LOVE
エスコーツは7人組のヴォーカル・グループ。刑務所の服役者で結成したグループのためジョージ・カーが刑務所まで行って録音したそうだ。「LET'S MAKE LOVE」は1973年のセカンド・アルバム『3 DOWN 4 TO GO』からシングル・カット。全米ソウル・チャート58位。

・MONDAY BLUE
1978年のアルバム『GO AHEAD!』収録曲。ソウル・バラードに影響された一曲だそうだ。

・SUNDAY SONG BOOK 900回番組記念ステッカー
「SUNDAY SONG BOOK」が1月3日に900回を迎えたことを記念して、900名のリスナーに番組記念ステッカーをプレゼント。3月13日の消印まで有効。今回はメールでも受け付けていてアドレスはtatsuro@tfm.co.jp。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月07日は、「タイガー(虎)で棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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懐かしい未来 #011

2010年02月24日 | 懐かしい未来

■大貫妙子 ~懐かしい未来~
2010年2月23日(火) NHK-FM PM11:00 - AM00:00
DJ: 大貫妙子
GUEST: 保坂和志

Playlist
Too Young / Nat King Cole
黒のクレール(Pure Acoustic 2009) / 大貫妙子
悲しき恋心 / Shocking Blue
Love Sick / Bob Dylan
懐かしい未来~longing future~ / 大貫妙子
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■内容の一部を抜粋
・懐かしい未来
2009年4月から毎月最終火曜日の夜11時から生放送でお届けする番組。毎回ゲストを迎えての60分。再放送は翌週火曜日の午前10時から。生放送の番組へのメッセージは番組ホームページで受け付けているそうだ。
http://www.nhk.or.jp/n-mirai/

・保坂和志
『この人の閾』の解説をター坊が担当しているそうだ。

・Too Young
ター坊はバルセロナ冬季オリンピックをかぶりつきで見ていたという。NHKの番組「ミラクル・ボディー」がおもしろかったそうだ。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/100212.html

・黒のクレール(Pure Acoustic 2009)
ライヴDVD『Gratefully Yours - PURE ACOUSTIC 2009 at JCB HALL -』から。飼っていた猫(ペチャ)が死んで二ヶ月後に聴きに行った「ピュア・アコースティック2009」で「黒のクレール」を聴いて、ペチャのことを思い出し保坂さん夫妻は泣いたそうだ。

・悲しき恋心
保坂さんが好きな曲。中学時代に出合ったとか。

・Love Sick
ディランのアルバム『Time Out Of Mind』の1曲目の音がはじまる感じというのは、「自分の孤独の中の作業が誰かの孤独と響き合うこともあるかもしれないという期待を微かに抱きつつ書くことが小説の原型」という保坂さんの言葉を正に体現した音なのだという。「『Time Out Of Mind』はものすごく良いので30歳以下はまだ聴いてはいけない。これを聴いたら他はもう聴けなくなるかもしれないから」と保坂さんは話す。

・懐かしい未来~longing future~
この番組のテーマ・ソング。2009年4月29日にリリースされたアルバム『palette』に収録。

・Greatfully Yours
2月17日発売されたライヴDVD『Gratefully Yours - PURE ACOUSTIC 2009 at JCB HALL -』。昨年行われたJCBホールでの「ピュア・アコースティック2009」公演がノーカットで収録されている。2枚組で特典映像は「Naked Songs」と題された音源。ター坊が自然の中でアカペラで歌っている。

・人間失格
映画『人間失格』(主演:生田斗真、監督:荒戸源次郎)の劇中歌「アヴェ・マリア」の歌唱をター坊が担当しているそうだ。

・Springfields '10 ~東京場所~
■Springfields '10 ~東京場所~
出演:大貫妙子 キセル 星野源 細野晴臣 他
日程:2010年5月3日(月・祝)
会場:東京・日比谷野外大音楽堂
開場 / 開演:14:30 / 15:30(終演予定20:00)
チケット料金:¥6,800(指定)¥5,800(立ち見)
主催:テレビ朝日 
後援:J-WAVE
お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 TEL: 0570-00-3337
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Sunday Song Book #907

2010年02月21日 | Sunday Song Book

<02月21日プレイリスト>
[バラードで棚からひとつかみ]
LOVE CAN GO THE DISTANCE/山下達郎 "ON THE STREET CORNER 3" '99
JOANNA/SCOTT WALKER '68
THE BELLS/LAURA NYRO "GONNA TAKE A MIRACLE" '71
SINCE I FELL FOR YOU/THE YOUNG RASCALS "COLLECTIONS" '67
I SHALL BE RELEASED/THE BAND "MUSIC FROM BIG PINK" '68
THE COLOR OF ROSES/BETH NIELSEN CHAPMAN "SAND AND WATHER" '97
蒼氓/山下達郎 "僕の中の少年" "トレジャーズ" '88
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■内容の一部を抜粋
・近況
4月14日発売のニュー・シングル「希望という名の光」のミックス・ダウンとマスタリングをやっていて、番組は前倒しで収録しているとのこと。

・バラードで棚からひとつかみ
聴取率週間のため今週はバラード特集の要望が上からあったそうだ。バラードとは、ポピュラー・ミュージックの世界では、スローで、静かで、メロディアスという感じになっている。今回は自分自身のリスニング・ライフに沿った選曲になったそうだ。タツローさんにとっては静けさの中に情熱がある曲がバラードなのだという。

・LOVE CAN GO THE DISTANCE
1999年のシングル。『ON THE STREET CORNER 3』収録曲。

・JOANNA
スコット・ウォーカーの1968年の全英ベスト10ヒット。トニー・ハッチ作品。

・THE BELLS
ローラ・ニーロの1971年のアルバム『GONNA TAKE A MIRACLE』から。オリジナルズのカヴァー。プロデュースド・バイ・ギャンブル&ハフ。

・SINCE I FELL FOR YOU
ヤング・ラスカルズの1967年のアルバム『COLLECTIONS』から。原曲はバディ・ジョンソンというビッグ・バンドのリーダーの曲。タツローさんがバラードを最初に意識した曲。中学三年生だったそうだ。リード・ヴォーカルのエディ・ブリガッティはタツローさんのヴォーカルの先生なのだという。タツローさん自身もアコースティック・ライヴやセッションで「SINCE I FELL FOR YOU」を歌うそうだが、完全にエディのコピーなのだという。

・I SHALL BE RELEASED
ザ・バンドの1968年のファースト・アルバム『MUSIC FROM BIG PINK』から。「I SHALL BE RELEASED」はボブ・ディランのペンになる作品。「リチャード・マニュエルのあまりにもせつないヴォーカルでございますが。演奏も不思議な演奏でございまして。今聴いても、このアレンジメントはどういう根拠でこれになってるのかよくわかりませんが。それがザ・バンド。絶対にコピーできないバンドと呼ばれたのもむべなるかなでございます」とタツローさん。

・一日一組しかとらない天麩羅屋
「郵便のみの受付なのはどうしてなのか」というリスナーからの質問。
「私のこの番組はハガキのチェックを全部一人きりでやってますので、これにメールが加わりますと、とても私のキャパシティをオーバーしますので、ハガキでしたら自分が100%チェックして、管理ができて、選曲もできて、番組構成ができるというものなので、一日一組しかとらない天麩羅屋みたいなそういう番組なのでそういうことになっております。これで30人掛かりぐらいで係員がいればですね、メールでも全部チェックしてアレするんですけれども、そうすると薄くなりますので、番組の構成が面白くなくなりますので、自分の意志で全部選曲したいのでこういうことになっております」とタツローさん。

・THE COLOR OF ROSES
ベス・ニールセン・チャップマンはもともとはテキサス出身だがナッシュビルで活動するカントリー系のシンガー・ソングライター。ソングライターとしてもヒット曲を持っているが'90年ぐらいから自分の作品を出すようになった。1997年のサード・アルバム『SAND AND WATHER』から。旦那さんが亡くなって、その心の痛みから立ち直る経過でこのアルバムを制作したとライナーに書いてあるそうだ。昨年の「シンガー・ソングライターで棚からひとつかみ」のときにかけられなかった曲。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/7f821dbf185d6957105400ec92df4c44

・蒼氓
1988年のアルバム『僕の中の少年』収録曲。

・SUNDAY SONG BOOK 900回番組記念ステッカー
「SUNDAY SONG BOOK」が1月3日に900回を迎えたことを記念して、900名のリスナーに番組記念ステッカーをプレゼント。3月13日の消印まで有効。

■リクエスト・プレゼント・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
02月28日は、「バラードで棚からひとつかみ(ソウル・ミュージック編)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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時をかける少女

2010年02月20日 | 

筒井康隆の「時をかける少女」が谷口正晃監督、仲里依紗主演でリメイクされて
3月13日に公開されるようですね。
http://tokikake.jp/indexp.html

「時をかける少女」は1983年に大林宣彦監督、原田知世主演で公開されて大ヒット。
内田有紀が主演したテレビ・ドラマもありました。筒井康隆が住職役で出演してました。
2006年には細田守監督が1983年版にインスパイアされたアニメ作品を発表。
この作品では仲里依紗が声優を務めてました。

僕は大林宣彦監督、原田知世主演の『時をかける少女』を劇場で観た世代です。
懐かしいなと思いつつ、何年か前の筒井康隆サイン会のことを思い出しました。
個人サイトに筒井康隆のサインとそのときのエピソードを書いたんですが、
当時のプロバイダのホームページの容量の都合上、削除しました。
今回ブログの記事として再エントリーします。


「筒井康隆のサイン」

2002年3月17日(日)、西武の支援を受けリニューアル・オープンした神戸そごうを訪れた。
リニューアルしてから最初の週末、たいへんな賑わいだ。
別館にはLOFTと紀伊國屋書店が入っている。

紀伊國屋書店では人気作家のサイン会がこの日ふたつ用意されていた。
そのひとり筒井康隆氏のサイン会に参加することを即決し、
時間まで神戸を散策することにした。メリケンパークを久し振りに歩いた。
さわやかな風が吹きぬけ、潮の香りが漂う。なんて気持ちのよい午後。

昔はよく筒井康隆氏の著作を読んだものだったが、断筆宣言以来、ご無沙汰といった状態。
最新作『愛のひだりがわ』も書店で何度か手に取っていたが、
購入をためらっていたのだった。

筒井康隆氏を目の前にして、一言何か声をかけてみたかったが、
何を言えばいいのかわからない。

「最近になって『時をかける少女』が素晴らしいと思えるようになりました」

そんなどうでもいいような言葉を投げかけた。
筒井康隆氏は筆ペンをゆっくりと滑らせていた。

「なんだよ。古いな。モー娘は観た?」

思いもかけない答えが返ってきた。

「モーニング娘。が正月にやったんだよ。よかったよ」

「そうなんですか。再放送があれば見てみます」
僕はモーニング娘。と筒井康隆の取り合わせが想像できなかった。
「ビデオで出るんじゃない」素っ気なく筒井康隆氏は言った。
どうでもいいというふうに。

僕は言葉に詰まってしまった。けれど、このまま会話を終わらせたくなかったので
「先生はお出になられたのですか?」と聞いてみた。
先生なんて呼ぶつもりはなかったのだけど、他になんていえばいいのかわからなかった。

「ふっふっ、モー娘とは出ないよ」

筒井康隆氏の顔がほころんだ。"筒井康隆"と名前が書き入れられた。
最後に感謝の言葉を伝えた。ジャズが、そこにあふれていた。
僕はそのように感じていた。
コメント (4)
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Motoharu Radio Show #033

2010年02月17日 | Motoharu Radio Show

2010/02/16 OnAir - 3rd. Week
01.Allen Toussaint:Yes We Can Can
02.The Ditty Bops:What Happened to the Radio
03.Michael Jackson:Smile
04.Corinne Bailey Rae:Closer
05.Corinne Bailey Rae:I'd Do It All Again
06.佐野元春:君を待っている
07.Georgie Fame:Sitting in the Park
08.The Big Pink:Dominos
09.Beach House:Norway
10.Sheryl Crow:Mississippi
11.Michael Buble:Whatever It Takes (with Ron Sexsmith)
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■内容の一部を抜粋
・Yes We Can Can
「米国ニューオリンズではちょうどマルディグラのお祭りをやっている最中です。そしてニューオリンズといえば僕らミュージシャンにとっては特別な思いのある場所。ジャズ音楽が生まれた街として知られています。アラン・トゥーサン、そのニューオリンズ出身の代表的なミュージシャンです。曲はYes We Can Can」と元春。

・What Happened to the Radio
ディッティ・バップスはアメリカ、ロサンジェルス出身の女性デュオ。メンバーの二人は同姓結婚している。カリフォルニア州では一時期同姓結婚が認められていたが、二年前に最高裁の判決で禁止となった。

・Smile
マイケル・ジャクソンが生前大好きだった曲。チャーリー・チャップリンが映画『モダン・タイムス』のラスト・シーンのために作曲した。後にナット・キング・コールの歌で大ヒットした。「たとえ辛くても微笑んでみて、明日にはまた君のために太陽が輝き出すよ」そんなふうに歌われている。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月2月の「3PICKS!」はヴァンパイア・ウィークエンド『Contra』、デヴェンドラ・バンハート『What Will We Be』、そしてコリーヌ・ベイリー・レイ『The Sea』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はコリーヌ・ベイリー・レイの『The Sea』。

・コリーヌ・ベイリー・レイ
イギリスのシンガー・ソングライター。2005年に出したデビュー・アルバム『コリーヌ・ベイリー・レイ』がUKチャートで1位になった。その後、アメリカでも高い評価を得て、グラミー賞の最優秀新人賞、最優秀楽曲賞などにノミネートされている。無名のシンガー・ソングライターからミリオン・ヒット・アーティストとなった。しかし2年前に結婚していた最愛のパートナーを亡くすという悲しい出来事があった。今回の新しいアルバムはそうした試練を乗り越えて作られたものだということ。
「そうですね。ソングライターとしては、そうしたとてもパーソナルな心情がどれくらい普遍的な作品として表現できるかどうか。そこが結構大変だったんじゃないかなと、同じソングライターとして個人的にそんなことを思いました」と元春。
コリーヌ・ベイリー・レイのニュー・アルバム『The Sea』から「Closer」と「I'd Do It All Again」の2曲。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は立命館大学の学生団体「PNCI」。2008年から京都市内のビルの屋上で京野菜を栽培し市内のレストランに卸している。屋上で野菜を育てることでヒートアイランド現象を緩和し、さらに地産地消にも貢献している。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・君を待っている
矢野顕子さんの新しいアルバム『音楽堂』のレコーディング・エンジニアは吉野金次さん。2006年の春に脳出血で倒れ、一時期休んでいた吉野金次さんだが、この度仕事に復帰した。元春の「SOMEDAY」は吉野さんが手掛けている。「君を待っている」も吉野さんとレコーディングしたもの。
「また是非一緒にレコーディングをご一緒したいと思います。吉野さん、がんばってください」と元春。

・Dominos
ポップ音楽の最前線に立つグループから二組を紹介。まずはロンドンを拠点に活動する二人組のユニット、ビッグ・ピンク。音楽誌NMEの主催するアワードで今年最も期待される新人ということで選ばれている。

・Norway
ポップ音楽の最前線に立つグループのもう一組は、アメリカ、ボルティモア出身の二人組のユニット、ビーチ・ハウス。
「映画音楽の作曲家として知られるミシェル・ルグランがおじさんにあたるという女性ヴォーカリスト、ヴィクトリア・ルグラン。彼女の声がとても魅力的です」と元春。

・Mississippi
ボブ・ディランの2001年のアルバム『Love And Theft』収録の「Mississippi」。オリジナルはシェリル・クロウ。「聴いたことがないのでかけてください」というリスナーからリクエスト。

・ツイッター
「さて、モトハル・レイディオ・ショウは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。モトハル・レイディオ・ショウ・ツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・あなたが大人になったと感じた瞬間
「注射がこわいなと感じなくなったとき」というリスナーからのコメントを読んで。
「そうだね。注射。僕はこわくないですけど、未だにとても嫌いです。ちなみに僕の場合、注射されてるあいだは、小さい頃からなぜか富士山を思い浮かべて気を散らすことにしてます。これなかなか効くので是非注射嫌いの方やってみてください」と元春。

・Whatever It Takes (with Ron Sexsmith)
マイケル・ブーブレによるロン・セクススミスのカヴァー。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
3月2日(火)。
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Sunday Song Book #906

2010年02月14日 | Sunday Song Book

<02月14日プレイリスト>
[棚からひとつかみ]
THIS COULD BE THE NIGHT/山下達郎 "GO AHEAD!" '78
COME ON/THE ROLLING STONES '63
THE GOOD MR. SQUARE~SHE WAS TALL, SHE WAS HIGH/THE PRETTY THINGS "PARACHUTE" '70
HOW CAN I GET NEXT TO YOU/GEORGE JACKSON '74
エンドレス・バレンタイン/エポ '90
SEARCH YOUR HEART/WILSON PICKETT "HEY JUDE" '69
SAIL ALONG SILV'RY MOON/BILLY VAUGHN & HIS ORCHESTRA '58
LOVE IS A BEAUTIFUL THING/BEN ATKINS & THE NORMADS '68
LOVE IS A BEAUTIFUL THING/THE YOUNG RASCALS "COLLECTIONS" '67
HAPPY GATHERING DAY(CM 60秒)/山下達郎 04月14日シングル発売予定 '10
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週がニュー・シングルの締め切りなんだとか。歌詞の直しから歌入れ、そしてミックス・ダウンとマスタリングを行うそうだ。

・棚からひとつかみ
先週に続いて今週も新着オールディーズもののCDを中心に、ちょっとリクエストを交えつつ「棚からひとつかみ」。

・THIS COULD BE THE NIGHT
リスナーからのリクエスト。1978年のアルバム『GO AHEAD!』収録曲で、モダン・フォーク・カルテットのカヴァー。

・COME ON
ローリング・ストーンズの1963年のデビュー・シングル。チャック・ベリーのカヴァー。

・THE GOOD MR. SQUARE~SHE WAS TALL, SHE WAS HIGH
プリティ・シングスが来日公演を行ったそうだ。タツローさんは仕事で聴きに行けなかったという。プリティ・シングスは'60年代にデビューしたバンド。もともとはR&B色の濃いロックンロール・バンドだったが、その後サイケデリック、ロック・オペラ路線に方針を変更して、かなり哲学的なバンドとなった。ヴォーカリストのフィル・メイがずっとバンドの中心だった。「THE GOOD MR. SQUARE~SHE WAS TALL, SHE WAS HIGH」は1970年のアルバム『PARACHUTE』からシングル・カットされた。

・HOW CAN I GET NEXT TO YOU
ジョージ・ジャクソンはサザン・ソウルの作曲家として有名なんだそうだ。1972年から1974年に発表したシングルがCD化されたとか。「HOW CAN I GET NEXT TO YOU」はタツローさんもシングルを持ってなかったそうだ。

・エンドレス・バレンタイン
「エンドレス・バレンタイン」は1990年にエポが出したシングル。アルバムには入ってないとか。バレンタインにちなんでタツローさんが選曲。

・結婚式披露宴の主賓
タツローさんはムーン・レコードの役員をやっていたときに結婚式披露宴の主賓と芸人を務めたことがあるという。最初に主賓の挨拶をして最後に歌を歌わされたそうだ。

・SEARCH YOUR HEART
この度、ワーナー・ミュージック・ジャパンではライノのハンド・メイド・シリーズの権利を代行できるようになったとか。その第一弾としてウィルソン・ピケットがアトランタ・レコードで発表した全アルバム6枚をCDブックにした作品をリリースすることになったそうだ。「SEARCH YOUR HEART」は1969年に発表したシングル「HEY JUDE」のカップリング曲で、作曲はジョージ・ジャクソン。マッスルショールズにデュアン・オールマンがスタジオ・ミュージシャンとして参加していた頃のレコーディングで、「HEY JUDE」はデュアン・オールマンがレコーディングを勧めたとか。

・SAIL ALONG SILV'RY MOON
リスナーからのリクエスト。ビリー・ヴォーンはサックス奏者。「SAIL ALONG SILV'RY MOON」は1958年のベスト10ヒットで邦題は「浪路はるかに」。もともとはB面だったそうだ。昨年ユニバーサルから出たビリー・ヴォーンのベスト盤にはバート・バカラックの初期の作品と書いてあるが、1937年のビング・クロスビーのヒット・ソングだから、バート・バカラックがその当時曲を書いてるわけがないとタツローさん。

・LOVE IS A BEAUTIFUL THING
タツローさんの最近のお気に入りはジェームス・ブラウンのシングルのコンプリートと、サザン・ソウルの名門レーベル、ゴールド・ワックスのコンピ盤『THE COMPLETE GOLD WAX SINGLES』だとか。その『THE COMPLETE GOLD WAX SINGLES』のVOL.3に入ってるのがベン・アトキンスの「LOVE IS A BEAUTIFUL THING」。ベン・アトキンスはブルー・アイド・ソウル、白人のシンガー。「LOVE IS A BEAUTIFUL THING」はラスカルズのカヴァーだがタツローさんはベン・アトキンスが歌っているのを全然知らなかったという。今回はヤング・ラスカルズの1967年のセカンド・アルバム『COLLECTIONS』に入ってる「LOVE IS A BEAUTIFUL THING」と2曲続けて紹介した。

・HAPPY GATHERING DAY
ケンタッキー・フライドチキンの40周年のCMに使われている。まだシングルのミックスが終わってないので今回はCMヴァージョン。4月14日発売のシングル「希望という名の光」のカップリング曲。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
02月21日は、「バラードで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #032

2010年02月10日 | Motoharu Radio Show

2010/02/09 OnAir - 2nd. Week
01.Buddy Holly:Peggy Sue
02.Paul McCartney:Get Back (Live at CitiField, NYC)
03.Stereophonics:Innocent
04.Rod Stewart:Just My Imagination
05.Vampire Weekend:California English
06.Bobby Charles:Small Town Talk
07.Owl City:Fireflies
08.Mark Knopfler:Border Reiver
09.James Yuill:This Sweet Love
10.Akron/Family:River
11.佐野元春:ロックンロール・ナイト
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■内容の一部を抜粋
・Peggy Sue
今月2月3日はバディ・ホリーの命日。バディ・ホリーは1959年飛行機事故で亡くなったロックンロールのオリジネイター。今年没50周年となる偉大なミュージシャンに敬意を表してMRSの1曲目はバディ・ホリーの曲ではじまった。

・Get Back (Live at CitiField, NYC)
ポール・マッカートニーが昨年の7月にニューヨークのシティフィールドで行ったライヴから。

・Innocent
ステレオフォニックスの通算7枚目となる新しいアルバム『Keep Calm And Carry On』から。

・Just My Imagination
ロッド・スチュワートがソウル・ミュージックの名曲を歌ったアルバム『Soulbook』から。オリジナルはテンプテーションズ。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月2月の「3PICKS!」はデヴェンドラ・バンハート『What Will We Be』、ヴァンパイア・ウィークエンド『Contra』、そしてコリーヌ・ベイリー・レイ『The Sea』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はヴァンパイア・ウィークエンド『Contra』。

・ヴァンパイア・ウィークエンド
ヴァンパイア・ウィークエンドはニューヨークの4人編成のインディ・ロック・バンド。結成4年目にして新しいアルバム『Contra』が全米ヒット・チャートでNO.1になったとてもラッキーなバンド。先週オンエアした「Horchata」はクラシック音楽とアフリカン・ビートが混ざったようなダンス・ミュージック。
「僕は個人的にとてもニューヨークのバンドらしいエスプリを感じる曲だなと思いました」と元春。
同じようなアプローチをして過去に話題になったレコードというと'80年代にポール・サイモンの『Graceland』というアルバムがあった。アフリカン・ビートとフォーク音楽を混ぜ合わせて現代的なダンス・ミュージックを作っていた。
「ヴァンパイア・ウィークエンドの音楽はポール・サイモンのアプローチに比べるともっとこだわりがない、言ってみれば自由で気楽な感じがします。聴いていて楽しい。これはポップ音楽として素晴らしいことだと思います」と元春。
メンバーで曲を書いているクリストファー・トムソンは子どもの頃からカリフォルニアという土地に憧れを抱いていたということ。バンドのツアーで初めて南カリフォルニアに行ってみてすっかり気に入ったという。
今回オンエアした「California English」という曲について元春は「ニューヨーク出身の彼らがカリフォルニアをどんなふうに感じたのか興味があります」と話した。

・Small Town Talk
「ボビー・チャールズ、先日72歳で亡くなったというニュースがありました。素晴らしいソングライターでした。ザ・バンドのメンバーが参加した'70年代のレコードから曲はSmall Town Talk聴いてもらいました」と元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週はNPO法人「森をつくろう」という団体。元気な森を育てようと2005年から佐賀県神埼市を中心に植林などの活動を行ってきた。特に力を入れているのが「新・木造の家設計コンペ」というプロジェクト。木造住宅を多く作ることで木の需要を増やし、荒れた森林を活性化させるのが目標。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Fireflies
アウル・シティはソングライター、アダム・ヤングが一人で主催している音楽ユニット。自宅で作った曲をインターネット上にあるMySpaceに上げたところ、驚異的な数の人たちがその曲を聴いて大ヒットに繋がった。
http://www.myspace.com/owlcity

「Fireflies」はジョン・メイヤーを抑えて全米NO.1となった。

・Border Reiver
国境を越えてゆく人たちのことをテーマにしたマーク・ノップラーの曲。

・フリー・フォーク
先週オンエアしたデヴェンドラ・バンハートの音楽は「フリー・フォーク」と呼ばれる音楽で語られる。ここ数年音楽シーンのひとつの流れとして出てきている「フリー・フォーク」に注目。フォーキーな響きの音楽、アコースティックであっても、エレクトリックであっても、聴き手にとってオーガニックに響く音楽がフリー・フォーク。欧米の音楽ではない、例えばオリエンタルだとかアフリカとかそうした非欧米の音楽的要素を持っているというのもフリー・フォーク。このジャンルからジェイムス・ユールの「This Sweet Love」と、アクロン/ファミリーの「River」を番組で紹介。

・ツイッター
「さて、モトハル・レイディオ・ショウは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。モトハル・レイディオ・ショウ・ツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・あなたが大人になったと感じた瞬間
「あなたが大人になったと感じた瞬間を是非コメントして送ってください。番組ウェブサイトのほうで書き込みができるようになってるので、そちらから送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・ロックンロール・ナイト
「米国の作家、J.D.サリンジャーが先月91歳で亡くなったとのこと。『ライ麦畑でつかまえて』、『フラニーとゾーイ』、『ナイン・ストーリーズ』ほか数々の興味深い物語を残しました。そうですね、僕も十代の頃よくサリンジャーの本を読みました。よくサリンジャーは無垢なものに対する憧れが強い人だと言われてます。小説の主人公たちも十代後半から二十代の微妙な世代が多いようです。そして十代といえば経験の少ない分、直感に優れている。その直感を神秘と言い換えていいかもしれません。一方大人たちはいろいろな経験を積んだ分、賢くなっている。それを合理と言い換えていいかもしれません。僕はサリンジャーの本を読んで思うんですけれども、人がその神秘と合理の間に挟まってしまったとき、どうしたらいのか悩んでしまう。そのときのまるで引き裂かれるような感覚を文学にしたもの、それがサリンジャーの文学なのかなと思ってます。『ライ麦畑でつかまえて』の主人公ホールデン・コールフィールドはいつもこんなふうにつぶやいています。"It depressed me"(やんなっちゃうぜ)。そしてこのやんなっちゃうぜという感覚こそ、僕が大好きなこのロックンロール音楽の本質なのかなと、ちょっとこじつけていますけれども、そんなふうに感じています。自分の曲の中でJ.D.サリンジャーに影響を受けた曲があります。ちょっと長い曲ですけれど聴いてみてください。1982年のアルバム『SOMEDAY』からロックンロール・ナイト」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #905

2010年02月07日 | Sunday Song Book

<02月07日プレイリスト>
[棚からひとつかみ]
カムフラージュ/竹内まりや '98
SOUL DRUMS/BERNARD PURDIES "SOUL DRUMS" '67
GET TO ME/LUTHER INGRAM "DO YOU LOVE SOMEBODY" '77
GOD BLESSED OUR LOVE/AL GREEN "EXPLORES YOUR MIND" '74
それはスポットライトではない/浅川マキ "灯ともし頃" '76
MIDNIGHT AND YOU(ALTERNATE VERSION)/BARRY WHITE "UNLIMITED" '09
群青の炎/山下達郎 "COZY" '98
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■内容の一部を抜粋
・近況
4月14日にニュー・シングルを発表するそうだ。岡村隆さんと松雪泰子さんが主演する映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』(4月24日公開)の主題歌。タイトルは「希望という名の光」。カップリングは先週からはじまったケンタッキー・フライドチキン40周年のキャンペーン・ソング「HAPPY GATHERING DAY」になるそうだ。映画用の5.1サラウンド・ヴァージョン(「希望という名の光」)とCM用のCMヴァージョン(「HAPPY GATHERING DAY」)は完成済み。現在はシングル用の音源の最終仕上げを行っている最中だとか。

・棚からひとつかみ
今週はレコーディングの最中なので、新着オールディーズもののCDを中心に「棚からひとつかみ」。ブラック・ミュージック、R&B関係でほぼ統一したとか。

・カムフラージュ
今から10年ほど前に放送されたフジテレビ系ドラマ『眠れる森』の主題歌。最近再放送されていたらしくリクエストが殺到したそうだ。1998年のまりやさんのシングル。

・SOUL DRUMS
バーナード・パーディは'60年代から'70年代にかけてニューヨークを中心に活躍した名ドラマー。スタジオ・ミュージシャンとしてもステージ・ミュージシャンとしても大変な実力者。キング・カーティスのバックからはじまり、アレサ・フランクリンのレコードでも名プレーがたくさんある。そのバーナード・パーディの1967年のソロ・アルバム『SOUL DRUMS』がリイシューされた。

・GET TO ME
ルーサー・イングラムの後期のアルバムが2IN1でリイシューされた。1977年のアルバム『DO YOU LOVE SOMEBODY』はタツローさんの好きなアルバムで、待望のCD化となった。A面の3曲目「GET TO ME」は1978年にシングル・カットされてソウル・チャート41位となった。

・57歳
先週2月4日で57歳になったタツローさん。さすがに節分の豆が胃にもたれるという(笑)。若い頃よりも今のほうが健康なんだとか。若い頃はじんましんが出たり、十二指腸潰瘍になったりしたことがあったとか。最近は快眠快食で、ちょっと無理しても疲れなくなったそうだ。

・GOD BLESSED OUR LOVE
1月5日にウィリー・ミッチェルが亡くなった。享年81歳。ウィリー・ミッチェルはメンフィスを中心に活躍したソングライター、プロデューサー。ハイ・レーベルのオーナーとしても知られ、サザン・ソウルの世界でなくてはならない人だった。もともとはトランぺッター。
ウィリー・ミッチェルといえばアル・グリーン。タツローさんはアル・グリーンでいえば1974年のアルバム『EXPLORES YOUR MIND』がいちばん好きなんだそうだ。「GOD BLESSED OUR LOVE」は『EXPLORES YOUR MIND』収録曲でサザン・ソウルのスタンダードとなっている。アル・グリーンとウィリー・ミッチェルの共作。

・それはスポットライトではない
1月17日、浅川マキさんが亡くなった。名古屋のホテルで突然死だった。享年67歳。タツローさんはシュガーベイブ時代、1974年から1975年頃は山下洋輔さんの事務所だったので、浅川マキさんと浅からぬ縁があったという。いつも飲みに行ってたゴールデン街の飲み屋も浅川マキさんのマネージャーのお店だったとか。当時、シュガーベイブはロック・メディアからいい評価が与えられなかった。そうした時期に浅川マキさんから救ってもらうような励ましの言葉をもらったそうだ。浅川マキさんはCDが嫌いだったので作品はアナログで聴くしかないという。タツローさんは1976年のアルバム『灯ともし頃』がすごく好きなのだそうだ。新宿のアケタの店でライヴ・レコーディングした作品で、坂本龍一さんがオルガンを弾いていて、つのだひろさんがドラムで歌の掛け合いをしている。ほかにもトロンボーンの向井滋春さんや、トランペットの近藤俊則さんが参加している。一度CD化されたが発売中止となった。「それはスポットライトではない」はカヴァー曲(ロッド・スチュワートのカヴァーでも知られている「IT'S NOT THE SPOTLIGHT」)で浅川マキさんが訳詞している。バリー・ゴールドバーグとジェリー・ゴフィンの曲で、浅川マキさんはボビー・ブランドのヴァージョンを聴いて気に入ったとかで、ロッド・スチュワートよりも早かったそうだ。

・てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~
世界で初めてサンゴの養殖と産卵に成功した金城さんという方の実話に基づいた話でその夫婦愛を描いた作品だそうだ。
http://tida.goo.ne.jp/

新曲「希望という名の光」はエンディング・テーマとして使われている。まだマスタリングが終わってないそうだ。ゴスペルチックなバラードだとか。

・ケンタッキー・フライドチキン40周年
ケンタッキー・フライドチキン40周年のキャンペーン・ソング「HAPPY GATHERING DAY」をタツローさんが書き下ろした。先週からCMがオンエアされている。「HAPPY GATHERING DAY」は明るい曲で'60年代のオールドタイムの曲だとか。
http://www.kfc.co.jp/40th/

・MIDNIGHT AND YOU(ALTERNATE VERSION)
バリー・ホワイトの4枚組ボックス・セットが発売された。DVD1枚、CD3枚でCDにはオルタネイト・ヴァージョンが入ってるそうだ。ラブ・アンリミテッド・オーケストラのアルバム『RHAPSODY IN WHITE』のA面3曲目「MIDNIGHT AND YOU」のオルタネイト・ヴァージョンにはフルート・ソロが入ってるという。オリジナルは何も入ってないそうだ。

・群青の炎
メロウな曲の後なので自分のやつでメロウなので終わろうとタツローさん。1998年のアルバム『COZY』収録曲。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
02月14日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #031

2010年02月03日 | Motoharu Radio Show

2010/02/02 OnAir - 1st Week
01.Norah Jones:Those Sweet Words
02.Vampire Weekend:Horchata
03.Devendra Banhart:Baby
04.Devendra Banhart:Angelika
05.冨田ラボ:ペドロ~消防士と潜水夫~ feat. 佐野元春
06.k.d. lang:Help Me
07.Jonatha Brooke:Fire and Rain
08.Taylor Swift:Fifteen
09.冨田ラボ:千年紀の朝 feat. 吉田美奈子
10.Corinne Bailey Rae:Paris Nights / New York Morning
11.Ry Cooder:Little Sister
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・この冬に聴きたい女性シンガーのレコード
番組後半は元春が今、個人的に気になる女性シンガーの曲を中心に、冬に聴きたいレコードを集めたそうだ。

・Those Sweet Words
「来日公演が素晴らしかったと聞いてます」と元春。

・Horchata
アイビー・リーグの名門コロンビア大学で学んだ仲間たちで結成したヴァンパイア・ウィークエンドの新しいアルバム『Contra』から。ニューヨークのインディ・バンド。'80年代のトーキング・ヘッズを思い出すと元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月2月の「3PICKS!」はデヴェンドラ・バンハート『What Will We Be』、ヴァンパイア・ウィークエンド『Contra』、そしてコリーヌ・ベイリー・レイ『The Sea』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はデヴェンドラ・バンハートの『What Will We Be』。

・デヴェンドラ・バンハート 
デヴェンドラ・バンハート。アメリカで生まれてベネズエラで育ったというシンガー・ソングライター。現在28歳。曲を書きはじめたのは12歳の頃から。その後、アメリカ国内、ヨーロッパを転々として今ロサンゼルスを中心にライヴ活動をしているという。2002年にデビュー。今回通算6枚目となるニュー・アルバムができた。よく批評家たちは彼を評して「フリー・フォーク」といってる。フリー・フォークは現在の音楽シーンの中でのひとつの新しい波といっていい。アニマル・コレクティブ、アクロン・ファミリー、フリート・フォクセズなどフリー・フォークのグループがたくさん出てきている。イギリスのトラッド・フォーク、アメリカやブラジルのフォーク・ソング、そうした音楽を土台にして、そこにサイケデリックな要素や現代的なリズムを加えたもの、それがフリー・フォークと呼ばれる音楽。近いうちに番組でもフリー・フォークを取り上げる予定だそうだ。そのフリー・フォークの代表的なシンガー・ソングライターのデヴェンドラ・バンハートの新しいレコード『What Will We Be』から「Baby」と「Angelika」の2曲。ちょうど今来日中で4日、5日は東京のライヴハウスでライヴを行う。

・ペドロ~消防士と潜水夫~ feat. 佐野元春
元春はシンガー・ソングライターなので、これまで他人が書いた曲を歌うことに興味がなかったそうだ。しかしMellowheadの深沼くんが書いた曲を歌ったことにより、表現の可能性のようなものを感じたという元春。今回は冨田ラボさんが書いた曲を歌うことになった。「自分にとっては刺激的で楽しい経験となりました」と元春。作詞がムーンライダーズの鈴木慶一さん、作曲編曲が冨田ラボさん、その曲を元春が歌っている。「鈴木慶一さんの詩もとても鈴木慶一さんらしくて素晴らしいです。そして音を錬金術のように練り上げてゆく冨田ラボさん。彼の独特のポップ・サウンドも聴いていて楽しいです。この三人のコラボレーション是非聴いてみてください」と元春。「ペドロ~消防士と潜水夫~ feat. 佐野元春」は冨田ラボのニュー・アルバム『Shipahead』に収録されている。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「エコネクス名古屋」。愛知県の大学生が2007年に結成した学生団体。「おしゃれエコ」をコンセプトに見た目にも美しく、楽しみながら行うエコ活動を目指している。使い終わった食用油などを利用してキャンドルを作ったり、イベントなどで再利用できる食器の導入を働きかけたりしている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Help Me
k.d.langがジョニ・ミッチェルの「Help Me」をカヴァー。この曲はジョニ・ミッチェルのトリヴュート・アルバム『A Tribute To Joni Mitchell』に収録されている。

・Fire and Rain
ジョナ・サーブルクがジェームス・テイラーの「Fire and Rain」をカヴァー。

・Fifteen
テイラー・スウィフトは自分が通り過ぎた多感な頃のことを曲にしている。「あなたが15歳だとして 例えば誰かに 君のこと好きだよ と言われたとしたら 信じてしまうに決まってる 初めてのキス 舞い上がってしまって フットボール・チームの男の子と デートするよりも もっと素晴らしい人生があるなんて 15歳の私にはわからなかった」と歌っている。
カントリー・ミュージック界の新しいスター、テイラー・スウィフト。現在21歳。中学時代は同級生からいじめを受けていて、カントリー・ミュージックが好きだということも笑いのタネにされていたとか。そのことについて彼女は「同級生のいじめという逆境に負けず、がんばれたし、試練にもなった。私が世界に負けないように強くなれたのも、彼女たちのおかげだと思うわ」とコメントしている。

・千年紀の朝 feat. 吉田美奈子
「ペドロ~消防士と潜水夫~ feat. 佐野元春」が収録された冨田ラボのアルバム『Shipahead』収録曲。作詞とヴォーカルは吉田美奈子、作曲編曲は冨田ラボが担当している。

・Paris Nights / New York Morning
イギリスのシンガー・ソングライター、コリーヌ・ベイリー・レイのニュー・アルバム『The Sea』は今月の「3PICKS!」でも取り上げているので、また改めて特集すると元春。

・ツイッター
「さて、モトハル・レイディオ・ショウは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。モトハル・レイディオ・ショウ・ツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・あなたが大人になったと感じた瞬間
「人はいつも知らないうちに、いつの間にか大人になってしまうものですけれど、ここはひとつ冷静に振り返っていただいて、あなたが大人になったと感じた瞬間を是非コメントして送ってください。番組ウェブサイトのほうで書き込みができるようになってるので、そちらから送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Little Sister
昨年末、ニック・ロウと来日して素晴らしいライヴを行ったライ・クーダー。「もしご覧になられた方がいたら是非番組にライヴ・レポートを送ってください」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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個展 忌野清志郎の世界

2010年02月02日 | アート

1月31日(日) 曇りのち雨。

HEP HALLで開催されている「個展 忌野清志郎の世界」に行ってきました。
http://www.hephall.com/?p=3135

■個展 忌野清志郎の世界
2010年1月27日(木) - 2月14日(日)
HEP HALL
http://www.hephall.com/

会場にはSPACE SHOWER TVやFM802、サウンドクリエーターから花が届いていた。





花に添えられた言葉の中に「デビュー40周年」とある。
RCサクセションがシングル「宝くじは買わない」でデビューしたのは1970年3月。
今年デビュー40周年というわけだ。
でも、と僕は思う。
キヨシローはもう死んでしまったのだと。

パネルとなった在りし日の写真。
コンサート・ポスター、LPレコード、グッズ、
忌野清志郎記念館といった趣だ。
キヨシローはもういない。
その喪失感の中で日々過ごしてきたので、
あの花に添えられた言葉には何か違和感があった。

ステージ衣装が並べられてる一角があった。
ステージ衣装を見て、「細くて小さいな」と思った。
ステージ衣装は「忌野清志郎デビュー35周年記念展」でも見た。

・「忌野清志郎デビュー35周年記念展」より(2005年 ハービスENT JEUGIA梅田店)



・「忌野清志郎デビュー35周年記念展」より(2005年 ハービスENT JEUGIA梅田店)



サイクリング車オレンジ号も公開されていた。
サドルの下にたくさんのお守りがあった。

絵画作品から感じる印象は「愛」。
抽象的な作品はなく、毒気を感じるものもない。
オフ・ステージではひたすら愛を追及した人生だったのだろう。
最後の作品となったファンクラブ向けの「39! BABY」は
活動39周年と感謝の気持ちを込めたサンキューのダブル・ミーニング。
感謝します、キヨシロー。

曜日毎、別メニューだというスペシャル映像も見どころ。
RC活動中止前のツアー映像、
アメリカでのクラブでのライヴ前の舞台裏、
渋谷での路上PV撮影風景などがあった。

日曜のPVは「すべてはAlright」や「I Like You」、「世界中の人に自慢したいよ」。
「世界中の人に自慢したいよ」はぐっときた。


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