Sunday Song Book #1498

2021年06月27日 | Sunday Song Book

2021年06月27日プレイリスト「寺内タケシ追悼特集」
1. スチール・ギター・ラグ / 原田実とワゴン・エース "駅馬車" '62
2. ブルー・ジーン NO.1 / 寺内タケシとブルー・ジーンズ '65
3. 津軽じょんがら節 / 寺内タケシとブルー・ジーンズ '65
4. ロッカ・バイ・ラグ / 寺内タケシとブルー・ジーンズ "baet beat BEAT!!! VOL.4" '66
5. 運命 / 寺内タケシとバニーズ '67
6. ショパンのノクターン / 寺内タケシとバニーズ "レッツ・ゴー・「運命」" '67
7. シャイン / 寺内タケシとバニーズ "世界はテリーを待っている" '67
8. 太陽の花 / 寺内タケシとバニーズ '68
9. 夜空の星 / 加山雄三 '65
10. 遺憾に存じます / 植木等 '65
11. 黒い瞳 / 寺内タケシ '69
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんはずーっとスタジオにお篭り。ちょっと今、締め切りがあって曲書きでうんうん唸ってるとか。

・寺内タケシ追悼特集
番組は先週に引き続いて「山下達郎で棚からひとつかみ」の予定だったが、寺内タケシさんの訃報が舞い込んできた。達郎さんの世代にとってはヴェンチャーズと並んで寺内さん抜きではエレキは語れない。戦後を代表するエレクトリック・インストゥルメンタルの大御所。今週はそんなわけで「寺内タケシ追悼特集」。寺内さんの時代はカントリー、ハワイアン。ロックンロール以前の時代だったので、そうしたところからはじめて、ロカビリーにのめり込み、一気にエレキ・インストに突入していく。寺内さんのギターのヒストリーをかいつまんで、時系列に沿って、寺内さんの素晴らしいプレイを特集する。

寺内タケシさんは1939年だから、昭和14年生まれ。理系の学校を出た方なので技術に詳しい。お母さんが小唄と三味線の家元だったので音楽的な素地はそういったところから生まれている。戦後の米軍キャンプまわり、カントリー・ミュージックやハワイアンをやってる中で、ロカビリーに出会い、ロカビリー・ミュージックに傾倒していく。どちらかというと白人音楽、カントリー系。チェット・アトキンス、レス・ポールといった超絶テクのギタリストに魅入られてカントリー系の早弾きギターを嗜好していくスタイルではじまった。

・スチール・ギター・ラグ
原田実さんというカントリーのスチール・ギターの奏者がいて、原田実とワゴン・エースというグループに参加。1962年に出した10インチ(25センチLP)『駅馬車』でカントリー然としたギター・プレイをしている。1962年の「スチール・ギター・ラグ」。もともとは1936年のテキサス・プレイボーイズがオリジナル。ウェスタン・スウィングというジャンルの音楽。ハワイアンでもカバーがたくさん出た有名な曲。初期はこうしたもので米軍キャンプをまわって腕を磨いていた。

・ブルー・ジーン NO.1
1960年代中期に自分のエレキ・インスト・バンド、寺内タケシとブルー・ジーンズを結成。ちょうど同時期のヴェンチャーズのブームと共に、寺内タケシとブルー・ジーンズの名前がどんどん上がっていく。そんな中でメンバーだった加瀬邦彦さん - のちのワイルド・ワンズ や沢田研二さんのヒット曲等で大作曲家になる - の自作のナンバーを取り上げた。1965年の「ブルー・ジーン NO.1」。この時代のブルー・ジーンズは凄腕で、達郎さんはドラムをやっていたので、工藤文雄さんのドラムが大好きだったとか。

・津軽じょんがら節
日本文化の造詣が深かった寺内タケシさんは「民謡をエレキでやりたい」、そういう作品を出したところ大ヒットした。達郎さんが中学2年の頃のヒット曲で、コンパクト盤を一日中聴いていた思い出があるとか。寺内タケシさんの名前を日本中に広めた1965年の「津軽じょんがら節」。

・ロッカ・バイ・ラグ
1966年のアルバム『baet beat BEAT!!! VOL.4』から「ロッカ・バイ・ラグ」。もともとは1956年のカントリー・ギターの始祖と言われるマール・トラヴィスの作品。

・運命
1965年の「津軽じょんがら節」のようにジャポネスク、日本文化をエレキの世界に導入。どんどん広がってクラシックに着目し、1967年にクラシックをエレキで展開するというテーマのアルバム『レッツ・ゴー・「運命」』を出す。ここからシングル・カットされたベートーベンの「運命」がレコード大賞の編曲賞を受賞して大ヒットした。超絶的にテクニックでみんな唖然としたという。寺内タケシとバニーズの「運命」。

・ショパンのノクターン
アルバム『レッツ・ゴー・「運命」』の中に入ってる「ショパンのノクターン」は寺内さんが一人で弾いている。フィンガリングの正確さ、技巧の正確さが際立っている。

・日本映画専門チャンネル『日曜邦画劇場SP 放送20周年・1000回記念「人情紙風船」』
CSの日本映画専門チャンネルに『日曜邦画劇場』があり、軽部真一さんが支配人を務める長寿番組で、今年7月に放送20周年・1000回を迎えることになるそうだ。放送1000回を記念して山中貞雄の『人情紙風船』を4Kデジタル修復版で放送されることになった。この『人情紙風船』、昭和12年の山中貞雄監督の映画は達郎さんにとって人生ベスト・ムービーであることを以前からいろんなところで話していたので、日本映画専門チャンネルと軽部さんの『日曜邦画劇場』からゲストとして呼ばれることになったそうだ。テレビなので達郎さんはテレビに出ないから、静止画像の音声対談を打診したという。それでもいいということになり、『日曜邦画劇場』の『人情紙風船』オンエア後に対談が放送される。来週7月4日のよる9時から第一回が放送、その後、7月に何回か再放送があるとのこと。『人情紙風船』についてこんなに長く微に入り細を穿って申し上げたことがないので、興味のある方はぜひご覧ください、と達郎さん。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp
https://www.nihon-eiga.com/osusume/nichiyohouga-sp/index.html

・『ARTISAN』30th Anniversary Edition
1991年のアルバム『ARTISAN』の2021年の最新リマスタリング、30th Anniversary Editionが8月18日に発売が決定した。ボーナス・トラック複数曲収録予定。アルバム解説、楽曲解説を新たに書き下ろすとのこと。同時にアナログ・レコードも発売。2枚組の180グラム重量盤。音質重視のいつもの仕様。1991年のアルバム『ARTISAN』はCDとアナログ盤の端境期で、当時アナログ盤を発売しなかった。達郎さんの作品でアナログが出なかった初の作品で、今回のアナログはなかなか趣の深いものになってるとのこと。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・シャイン
達郎さんがいちばん好きな寺内タケシさんのアルバムは1967年に出た『世界はテリーを待っている』。スタンダード・ナンバーをインストゥルメンタルでやった作品。その中からチェット・アトキンスのスタイルで演奏している「シャイン」。ベースとガット・ギターだけ。

・太陽の花
寺内タケシとブルー・ジーンズはほとんどインストゥルメンタルだけだったが、バニーズになりドラムの井上正さんのリード・ヴォーカルで歌のヒットが何曲か出るようになった。1968年のシングル「太陽の花」。パンキッシュな寺内タケシさんのギターが素晴らしいと達郎さん。

寺内タケシさんの公式ホームページには1938年生まれとなっているが、新聞のデータとか全てが1939年生まれになっている。寺内タケシさんのエネルギー、突進性はジェームズ・ブラウンとひじょうによく似ている。話が全て本当か、シャレを割り引いて考えなければならず、あくまで音楽で判断するしかないそうだ。寺内タケシとブルー・ジーンズ、寺内タケシとバニーズの時系列に沿ったディスコグラフィーが見つけられないとか。推測でやっているが音楽が全てという感じで今日は特集している。

・夜空の星
寺内タケシとブルー・ジーンズは演奏力がものすごくあったので、人のバックでも活躍していた。1965年の加山雄三さんの映画『エレキの若大将』に寺内タケシさんが出演して腕を披露する。映画の中で歌われて、その後、シングル「君といつまでも」のB面で大ヒットした「夜空の星」。編曲クレジットは寺内タケシになってるので、演奏は寺内タケシとブルー・ジーンズだと思われる。オルガンが入ってないので、もしかしたらスタジオ・ミュージシャン+寺内タケシさんの可能性もなきにしもあらず。

・遺憾に存じます
1965年の植木等さんの「遺憾に存じます」も演奏は寺内タケシとブルー・ジーンズ。

・黒い瞳
1969年のシングルで寺内タケシとバニーズの「黒い瞳」。ロシア民謡の素晴らしいプレイ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年07月04日は「山下達郎で棚からひとつかみ(予定)」
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Sunday Song Book #1497

2021年06月20日 | Sunday Song Book

2021年06月20日プレイリスト「山下達郎で棚からひとつかみ」
1. 十字路 / 山下達郎 "ポケット・ミュージック '86
2. MIGHTY SMILE (魔法の微笑) (おうちカラオケ) / 山下達郎 "アルチザン" '01
3. PAPER DOLL (LIVE) / 山下達郎 "19/11/12 LINE CUBE SHIBUYA"
4. 潮騒 (LIVE) / 山下達郎 "17/07/01 神戸国際会館"
5. SILENT SCREAMER (LIVE) / 山下達郎 "14/09/18 名古屋センチュリーホール"
6. BLUE VELVET (LIVE) / 山下達郎 "02/05/05 札幌厚生年金会館"
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■内容の一部を抜粋
・近況
6月14日に関東甲信も梅雨入り。

・山下達郎で棚からひとつかみ
先週に引き続いて今週も「山下達郎で棚からひとつかみ」。

・十字路
季節柄リクエストが多かったのが1986年のアルバム『POCKET MUSIC』収録の「十字路」。この曲の舞台はだいたい数寄屋橋辺りの交差点を想定しているとのこと。「この時代の作品はカラオケがないので、あとはライヴでやったことがないので(笑)。今日もレコードでお聴きいただきます」と達郎さん。

・MIGHTY SMILE (魔法の微笑) (おうちカラオケ)
1991年のアルバム『ARTISAN』の「MIGHTY SMILE (魔法の微笑)」。梅雨時の歌なので昨日、おうちカラオケをやったとのこと。ライヴでやったことがないし、レコーディングしてから一度も歌ったことがないので30年ぶりだったそうだ。

・PAPER DOLL (LIVE)
今週も長くてしつこいやつ。最新ライヴ、2019年11月12日に新装された渋谷公会堂、LINE CUBE SHIBUYAでの「PAPER DOLL」。P.A.OUT。キーボードの難波弘之さん、キーボードの柴田俊文さん、ギターの佐橋佳幸さん、サックスの宮里陽太さんでぐるぐるソロを回した4人バトル。イントロと間奏のギター・ソロは達郎さん。



・潮騒 (LIVE)
「2008年からライヴを再開して1980年代にはなかなかやれなかった曲をたくさんやったんですけれど、その分、あの定番の曲をなかなかやれなくてですね、例えば夏への扉というのはもう3人ライヴのアコースティック・ライヴ専用になってしまった(笑)。バンドであまりやらなくなってしまいました」と達郎さん。1978年の「潮騒」も人気曲だがやる機会がない。2017年にやって以来やってないので、また機会があればという感じだという。今日は2017年7月1日、神戸国際会館でのP.A.OUT。



・1500回
今週で番組は1497回めを迎えた。あと3回で1500回だが、レコーディングしているのであまり大規模なことはできないという。来年が30周年なのでそっちの方がいいかなと思ってるそうだ。

・『ARTISAN』30th Anniversary Edition
1991年のアルバム『ARTISAN』の2021年の最新リマスタリング、30th Anniversary Editionが8月18日に発売が決定した。ボーナス・トラック複数曲収録予定。同時にアナログ・レコードも発売。2枚組の180グラム重量盤。音質重視のいつもの仕様。1991年のアルバム『ARTISAN』はCDとアナログ盤の端境期で、当時アナログ盤を発売しなかった。達郎さんの作品でアナログが出なかった初の作品で、今回はアナログ盤の予約がすごく多いとのこと。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
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・SILENT SCREAMER (LIVE)
2014年にマニアック・ツアーという企画で全国を回った。何十年とやってない曲をずらっと並べて演奏した。またやってくれというお便りも届いているが、チャンスがあればという感じなのだとか。2014年に33年ぶりにやった「SILENT SCREAMER」。80年代当時はドラムの青山純さんと達郎さんのティンバル(ティンバレス)でバトルをやった思い出の曲。30数年ぶりにステージで同じことを小笠原拓海くんとやるとは思いもしなかったと達郎さん。以前番組でどこかの「SILENT SCREAMER」をオンエアしたときはティンバルとドラムのかけあいはカットしていたが、今日はフルでしつこくくどいやつ。2014年9月18日、名古屋国際会議場センチュリーホールでの「SILENT SCREAMER」。



・指揮
千葉県君津市のリスナーから「私は時折、クラシックや吹奏楽を聴くのですが、テンションが上がって気分が乗ってくると、手近にある棒状のものなどを振り回し、指揮者の気分に浸っております。私自身は指揮などしたことがありませんが、達郎さんはレコードを聴いていてテンションが上がることはありますか? またそのときについやってしまうことはありますか?」という質問。
達郎さんが中学、高校の頃は名曲喫茶があって、池袋の白鳥だった記憶があ流けれど、前の席の人がひとりで指揮をしていることがよくあったという。「私はテンション上がっても指揮はしませんがね、なんか立ち上がったりすることはあります。ふふ。みんなあるでしょ、そりゃロックンロールですからね」と達郎さん。

・「メリー・ゴー・ラウンド」のイントロ
岐阜県多治見市のリスナーから「最初のメリー・ゴー・ラウンドのイントロのシャラシャラシャラの音は何の音? 風鈴の音と思ってましたが、達友さんがS.E.好きの達郎さんだから赤ちゃんのガラガラじゃないかと言ってます。確かにそれもあるかなと思ってしまいました」という質問。
「正解です。赤ちゃんのガラガラです」と達郎さん。

・うなぎハム
大阪府池田市のリスナーから「達郎さんが燻製するとしたら何を燻製しますか?」という質問。
「私は鰻一択でしょ、あーた。昔はうなぎハムというのがありまして通販で美味しくいただいていたんですが、最近は鰻が取れないのでうなぎハムどこも作らなくなってしまいました。残念です」と達郎さん。

・BLUE VELVET (LIVE)
新潟県阿賀野市の超常連のリスナーからのリクエスト。2002年5月5日、北海道厚生年金会館での「BLUE VELVET」。



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2021年06月27日は、引き続き「山下達郎で棚からひとつかみ(予定)」
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Sunday Song Book #1496

2021年06月13日 | Sunday Song Book

2021年06月13日プレイリスト「山下達郎で棚からひとつかみ」
1. SPARKLE (LIVE) / 山下達郎 "19/06/14 岩手県民会館"
2. 土曜日の恋人 (LIVE) / 山下達郎 "16/04/09 沖縄市民会館"
3. 僕らの夏の夢 (LIVE) / 山下達郎 "12/04/06 中野サンプラザ"
4. SOLID SLIDER (LIVE) / 山下達郎 "18/08/01 大阪フェスティバルホール"
5. THE THEME FROM BIG WAVE (LIVE) / 山下達郎 "17/04/15 大阪フェスティバルホール"
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんはずっとスタジオに篭っているそうだ。「ニュー・アルバムのレコーディングと言うか、あの、打ち込みですね。プリプロ。ABCDEFGH、だから8曲やっております。もう3,4曲。頭数が(笑)、オーバーフローしておりまして。こんなかから選んでいくという感じでございますけれど。順調に進行していると申し上げておきましょう。へへへへ。なんたって10年ぶりですからねぇ、アルバム。なんかシャバっけが全然ないっていうか、なんかよくわからない、そういう感じでございます(笑)。でもがんばってやっております。バラードとかミディアムはですね、もうボコボコできるんですけれども、アップ・テンポのものが昔から苦手でございまして。大体ダンスをやらない人間なものですから。ダンサブルとかですね、クラブとかは無縁で(笑)。ふふ。内省的に。でも8月にはアルバム『ARTISAN』30th Anniversary、ようやくスケジュールが戻りまして、30周年記念盤出せますので。それの準備は終わりました。あとは出るのを待つばかり。いろいろと古いもの新しいもの取り混ぜて鋭意制作中でございます」と達郎さん。

・山下達郎で棚からひとつかみ
番組の方は世の中の世情が刺々し、どよ〜んとしていて、訳がわからなくなってきているので、そういうものとは関係なく、せめて音楽番組だけはまったりしよう、特にサンデー・ソングブックのリスナーに喜んでもらえるようなプログラムを考えて、ちょうど一年前にやっていたおうちカラオケ、おうちアカペラの「おうちシリーズ」、それとライヴ・ソースをやってたので、今年も同じプログラム。今週来週は「山下達郎で棚からひとつかみ」。今日はライヴ中心。すべて2010年以降の最近のライヴ・ソースから。P.A.OUTなので音質は若干落ちるとのこと。

・SPARKLE (LIVE)
ライヴ・ソースでも渋いのばかりかけてるので、たまにはベタなやつ。ちょうど今から2年前、2019年6月14日に岩手県民会館での「SPARKLE」。P.A.OUT。

・土曜日の恋人 (LIVE)
2016年4月9日、沖縄市民会館での「土曜日の恋人」。とても小さな会場なので、演奏の音がP.A.から出さなくても遠くまで届く。その分、声が大きく聞こえるバランスになっているそうだ。



・僕らの夏の夢 (LIVE)
2012年4月6日、中野サンプラザでの「僕らの夏の夢」。最近は3人ライヴでばかりやってて、フルバンドではやらなくなっているとか。



・SOLID SLIDER (LIVE)
2018年8月1日、大阪のフェスティバルホールでの「SOLID SLIDER」。サックスの宮里陽太さんとキーボードの難波弘之さんのバトルをお楽しみくださいとのこと。



・『ARTISAN』30th Anniversary Edition
1991年の作品で通算10枚目のオリジナル・アルバム『ARTISAN』の2021年の最新リマスタリング、30th Anniversary Editionが8月18日に発売が決定した。楽曲解説を新たに書き直して、ボーナス・トラック複数曲収録。同時にアナログ・レコードも発売。2枚組の180グラム重量盤。音質重視のいつもの仕様。1991年のアルバム『ARTISAN』はCDとアナログ盤の端境期で、当時アナログ盤を発売しなかった。達郎さんの作品でアナログが出なかった初の作品で、今回のアナログは感慨新たになってるとのこと。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
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・音圧
京都市のリスナーから「5月最後の放送ぐらいからオンエアされる楽曲の音圧が以前より強くなってるように感じ、聴きやすいように思います。ソフトウェアとかハードウェアを更新されたのか教えていただきたいです」という質問。
「あの京都地区のなんか電波状態良くなったんじゃないですか」と達郎さん。技術の丸山くんに聞いたら、別にそれほど違ったことはやってないそうで、ただ他の番組が音を上げてきているので、それに対抗するため、ちょっとやってるとのこと。

・おむすび
東京町田市の超常連のリスナーから「達郎さんの好きなおむすびの種類がありましたら教えてください」という質問。
「いや梅干し一択でしょう。梅干しの、あの、種ぬき。種抜いて梅肉をおむすびに入れる。こんなもん(笑)、だからどうした」と達郎さん。

・THE THEME FROM BIG WAVE (LIVE)
2017年4月15日、大阪のフェスティバルホールでの「THE THEME FROM BIG WAVE」。冒頭で「気を取り直して」と言ってるのは、お客さんとのやり取りで嘘言っちゃって「すいません」って謝ったアレだとか。



■リクエスト・お便りの宛て先:
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2021年06月20日は、引き続き「山下達郎で棚からひとつかみ」
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Sunday Song Book #1495

2021年06月06日 | Sunday Song Book

2021年06月06日プレイリスト「B.J.THOMAS 追悼で棚からひとつかみ」
1. アトムの子 (LIVE) / 山下達郎 "18/11/02 カルッツかわさき"
2. I JUST CAN'T HELP BELIEVING / B.J.THOMAS '70
3. MIGHTY CLOUDS OF JOY / B.J.THOMAS '71
4. ROCK AND ROLL LULLABY / B.J.THOMAS '72
5. SWEET CHERRY WINE / B.J.THOMAS "BILLY JOE THOMAS" '72
6. (HEY WON'T YOU PLAY) ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG / B.J.THOMAS '75
7. DON'T YOU LOVE ME ANYMORE / B.J.THOMAS "AS WE KNOW HIM" '82
8. DRIP DROP (おうちアカペラ) / 山下達郎 "ON THE STREET CORNER 1" '80
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■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんはずっとスタジオに篭ってあまり行動しないので割と平穏に過ごせているとのこと。

・B.J.THOMAS 追悼で棚からひとつかみ
6月に入り緊急事態宣言が延長され、昨年の今頃のように、また達郎さん自身のライヴ音源、おうちカラオケ、おうちアカペラのプログラムを計画していたが、B.J.トーマスの訃報が届いた。5月29日に亡くなったそうだ。

「B.J.トーマス、私本当に好きなシンガーで、70年前後に聴いて聴いて聴きまくった時代があります。でも日本ではB.J.トーマス、よくいえば渋い、で、ちょっと地味な人なので、日本ではなかなかヒットも、あのRAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD、雨に濡れても、ぐらいしかありませんが。私本当に好きなので、今日はじゃあ前半は何曲かですね、B.J.トーマスの作品をかけようかなと思って、昨日選曲をはじめましたけれども。とんでもない。2曲3曲じゃとても間に合わない(笑)。ですので今日は全部B.J.トーマスでございます。B.J.トーマス追悼で棚からひとつかみ。特集ではありません。特集だったら雨に濡れてもかけないといけません。かかりません。私の好きな、いつも申し上げておりますように、私的なプログラムでございます。ですのでB.J.トーマス追悼で棚からひとつかみ。今日は頭から終わりまでB.J.トーマスでお楽しみいただきたいと思います。至極の名曲、私の大好きな名曲が満載でございます。日曜日の午後のひととき、今日はいわゆるカントリー・ポップといいましょうかサザン・ポップといいましょうか、でもB.J.トーマスはホワイト・ゴスペルから出てきた人なので、そうしたソウルフルなテイストも十分に持っている方であります。ご堪能いただければと思います」と達郎さん。

・アトムの子 (LIVE)
『ARTISAN』30th Anniversary Editionの発売が決定したそうだ。「なんだよ、山下達郎のライヴかかんないのかよ」という人もいるので、忖度のサンソン、よくわからないが、今日は「アトムの子」のライヴ・ヴァージョンを。本邦初出だが先週に引き続いて2018年11月2日のカルッツかわさきのP.A.OUT。
*番組中、川崎公演「アトムの子」を初出音源とコメントしていますが、昨年5月にオンエアしておりました。

B.J.トーマスはオクラホマ生まれでテキサス育ちの南部人。十代のときに教会音楽をやっており、そこからプロになり、1966年にハンク・ウィリアムスの「I'M SO LONESOME I COULD CRY」がヒットしてデビューした。

・I JUST CAN'T HELP BELIEVING
「なぜB.J.トーマスにそんなに思い入れたのか?」
達郎さんは十代の頃、ソングライターに興味があり、中でもアメリカを代表する作曲家、バリー・マン / シンシア・ワイルのバリー・マンに影響を受けて、バリー・マンの作品をいろいろと調べる中で出会ったのが、1970年のベストテン・ヒット「I JUST CAN'T HELP BELIEVING」。プロデュースはチップス・モーマンでメンフィスのレコーディング。この時代、1970年代のバリー・マンの曲を聴きたいときは常にB.J.トーマスという時代だったが、如何せんB.J.トーマスは割と内省的な歌い方をするし、悲しい声をしていたので、日本ではイマイチ受けないという。それに加えてディストリヴュートがセプター・レーベルで、当時のセプターはテイチクがディストリヴュートしていて、イマイチ洋楽のプロモーション力が弱かった。いろいろと重なって日本ではなかなか人気が出なかった。

・MIGHTY CLOUDS OF JOY
達郎さんがいちばん好きなB.J.トーマスの曲は「MIGHTY CLOUDS OF JOY」。1971年、全米34位のいわゆるゴスペル・ロック。アトランタでのレコーディングで、プロデューサーはバディ・ビューイとロバート・ニックス。アトランタ・リズム・セクションの作品。邦題は「歓びのハレルヤ」。

・ROCK AND ROLL LULLABY
B.J.トーマスはこの時代、バリー・マンの曲をたくさん取り上げていて、特に1972年、1973年のアルバムにたくさん入っている。その中からヒットが生まれた。日本でも大変お馴染みの「ROCK AND ROLL LULLABY」。16歳で子どもを産んだシングル・マザーに対しての愛の歌。ママチャイルドと僕は一緒に育った、時代は厳しかったけれど、僕が泣きそうになったら、ママがロックンロール・ララバイで、僕の心を癒してくれたという歌。セプター・レコードが経営難でプロモーションが思うようにできず全米15位に終わった。いずれにしても曲は残り、今では傑作と言われている。1972年のアルバム『BILLY JOE THOMAS』もチャート100位にも入らなかったが、日本では達郎さんの仲間が言い続けてきたので、日本盤のCDが出ている。

・アラン・シュワルツバーグ
この時代のB.J.トーマスのアルバムとか、先週かけたバリー・マンのアルバム『LAY IT ALL OUT』はニューヨークでレコーディングしていて、ドラムはアラン・シュワルツバーグが叩いている。「この人はうまいなと思って『CIRCUSTOWN』で指名をしてアラン・シュワルツバーグにドラムを叩いてもらいました」と達郎さん。

・SWEET CHERRY WINE
1972年のアルバム『BILLY JOE THOMAS』からもう一曲。「SWEET CHERRY WINE」もバリー・マン / シンシア・ワイルの作品。1986年2月13日にNHKのサウンドストリートでB.J.トーマスの特集をしていて、今日はそのときと全く同じ曲順で、頭の3曲がなくてお終いにそれ以降の1曲がくっついてるという。「何にも趣味が変わってないという情けなさ(笑)」と達郎さん。

・ライブ映像配信「LIVE Turntable Plus」
5月29日(土)のよる21時から竹内まりやさんのライブ映像配信「LIVE Turntable Plus」が配信された。配信プラットフォームのMUSIC/SLASHには、どうしても都合がつかず見られなかったリスナーから、見逃し配信の問い合わせがたくさん届いているとのこと。MUSIC/SLASHの方針で見逃し配信、アーカイヴは行わないけれど、竹内まりやさん本人からも要望に応えたいという意思があり、アンコール配信が決定した。6月11日(金)、12日(土)、13日(日)の三日間から都合の良い日程を選ぶ形式になっている。先日の配信と同じで21時本編の前の20時40分頃から、スペシャル音声コンテンツというかたちで、達郎さんとまりやさんの夫婦放談を、出張パターンというかたちで対談を行う。チケット料金は4,500円。すでに販売を開始しており、配信日によって受付終了日が違って、6月11日(金)の締め切りは本日6月6日の23時59分。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp/

・『ARTISAN』30th Anniversary Edition
1991年のアルバム『ARTISAN』の2021年の最新リマスタリング、30th Anniversary Editionが8月18日に発売が決定した。ボーナス・トラック複数曲収録予定。同時にアナログ・レコードも発売。2枚組の180グラム重量盤。音質重視のいつもの仕様。1991年のアルバム『ARTISAN』はCDとアナログ盤の端境期で、当時アナログ盤を発売しなかった。達郎さんの作品でアナログが出なかった初の作品で、今回のアナログはなかなか趣の深いものになってるとのこと。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp

・(HEY WON'T YOU PLAY) ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG
1975年にレーベルを移籍して、プロデューサーのチップス・モーマンと再度コンビを組んで出した作品が全米NO.1のミリオンセラーになった。アメリカでは代表作の一作「(HEY WON'T YOU PLAY) ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG」。邦題は「心にひびく愛の歌」。

・DON'T YOU LOVE ME ANYMORE
1982年のアルバム『AS WE KNOW HIM』に入ってるブルース・ロバーツとキャロル・ベイヤー・セイガーの作品で、アレンジはニック・デカロの「DON'T YOU LOVE ME ANYMORE」。

達郎さんにとってサザン・ロックはオールマンでもレーナード・スキナードでもなくて、クラシックスIVとかB.J.トーマスとかそういうものだった。「心よりご冥福をお祈り申し上げます」と達郎さん。

・聞かれて困る質問
岡山県総社市のリスナーから「達郎さんは聞かれて困る質問はありますか?」というお便り。
「あの〜私、聞かれて困る質問は、今のお気持ちは?というやつですね。えぇ。そんなもん知るかっていう。あとは特にラジオですが、アルバムなんかのプロモーションで行きますとですね、必ず今のDJの人たちは、最後にリスナーの方達にメッセージをお願いします。僕はあれを断固拒否します、常に。今までに言ったでしょって。それをなぜリスナーの方にメッセージって。あれ、ああいうフォーミュラー、僕大嫌いなので。絶対にプロモーションに行くときは、それ言わないでくださいって、聞かないでくださいって、お願いして、やってます。あんまり答えになってませんね、すいません(笑)」と達郎さん。

・DRIP DROP (おうちアカペラ)
今日の最後は昨年のおうちアカペラで『ON THE STREET CORNER 1』から雨の歌、「DRIP DROP」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
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2021年06月13日は「山下達郎で棚からひとつかみ(予定)」
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