ニューヨーク・ヤンキース!

2006年11月29日 | 阪神タイガース

ポスティング・システムでMLBへの移籍を目指していた井川慶(27)の交渉権を獲得したのはニューヨーク・ヤンキースだった。

デイリー・スポーツから引用
-------------------------------------------
 阪神は29日、ポスティングシステム(入札制度)で米大リーグ移籍を目指す井川慶投手(27)の入札で最高額を提示して交渉権を獲得したのは、松井秀喜外野手が所属するヤンキースと発表した。大リーグ側も発表した。落札額は2600万194ドル(約30億円)。

 今オフにレッドソックスが落札した西武の松坂大輔投手の約5111万ドル(約60億円)に次ぐ落札額で、2000年のイチロー外野手(マリナーズ)の1312万5000ドル(当時約14億円)を大きく超えた。

 ヤンキースはニューヨークに本拠地を置く大リーグ屈指の名門球団。レッドソックスと同じア・リーグ東地区で、来季は井川、松坂両投手の投げ合いが見られそうだ。松井秀は「交渉が順調にいって一緒にプレーするのを楽しみにしています。井川君が力を最大限に発揮してくれれば、必ずやヤンキースが世界一になれると思います。ニューヨークにも水戸納豆は売っていますからご心配なく」とコメントした。

 井川投手は大阪市内のホテルで記者会見し「金額の多さに驚いている。タイガースと同じ伝統ある、メディアの注目の集まる球団でやりがいがある。松坂投手と一緒に投げ合って日本を盛り上げたい」と語った。

 ヤンキースには今後、30日間の交渉期間が与えられる。ヤンキースと契約した日本選手には伊良部秀輝投手、松井秀外野手がいる。

 井川投手は1998年に茨城・水戸商高からドラフト2位で阪神入団。今季まで5年連続の2けた勝利をマークした本格派左腕で、2003年には最多勝の20勝を挙げて18年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
-------------------------------------------

30億円(2600万194ドル)という落札額には驚きましたね。大阪では午前10時過ぎに関テレがニュース速報を流しました。関テレはそれ以降のニュース番組でも今のところトップ・ニュースで扱ってます。

僕が見た夕方のニュースではヤンキースのオフィシャル・サイトが紹介されてました。さっき見に行ったところオールスターの動画付きで井川の交渉権を得たことに触れています。落札額の端数194は井川の今シーズンの奪三振数だということです。願掛けなんですかね~。朝日新聞のサイトでは、さっそく地元メディアの記事がアップされていました。

ヤンキースだと活躍しなければメディアに相当叩かれそうな気がします。しかし、阪神でも同じような境遇でしたからね。大丈夫でしょう。それよりもヤンキースは、もし井川と契約すれば、巨人の4番と阪神のエースを獲得したことになります。注目度はさらにアップして、日本からの観客が増えるでしょうね。加えて同リーグの宿敵レッドソックスに松坂が入団すれば... いやはやホントにうまいことやりましたね。今日はこの後、「ニュース23」に井川は生出演するそうです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Songbook Playlist

2006年11月26日 | Sunday Song Book

<11月26日プレイリスト>
[元KBC九州朝日放送ディレクター 岸川均氏追悼]
スロー・ラヴ/竹内まりや 12月06日発売ニューシングル
SPARKLE/山下達郎 "98/02/26 福岡サンパレス「伝説ライブ」"
DAYDREAM/山下達郎 "98/02/26 福岡サンパレス「伝説ライブ」"
ラスト・ステップ/山下達郎 "98/02/26 福岡サンパレス「伝説ライブ」"
BE MY BABY/浜田省吾、山下達郎、スターダスト・レビュー "98/02/26 福岡サンパレス「伝説ライブ」"
STAND BY ME/浜田省吾、山下達郎、スターダスト・レビュー "98/02/26 福岡サンパレス「伝説ライブ」"
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・竹内まりやのニュー・アルバムのレコーディング
珍しくストリングスのアレンジを書いているそうだ。番組の収録が終れば家に帰ってまたスコアの続きを書くという。

・元KBC九州朝日放送ディレクター 岸川均氏追悼
久し振りのソングライター特集「P.F.SLOAN特集」の予定だったが、元KBC(九州朝日放送)名物ラジオ・ディレクターの岸川均氏が11月17日に急逝したので予定を変更して追悼特集。

・岸川均
全国的に有名というわけではないが、KBC(九州朝日放送)のラジオ・ディレクターとして、日本のフォークとロックの黎明期にひじょうに重要な役割を担った。九州のフォークとロックには欠くのことのできない人だった。今から8年前の1998年に定年退職。その後も九州地区のラジオ放送で活発に活動を続けていた。
タツローさんは「『CIRCUS TOWN』のアルバムの頃からずっーといろいろな面でお世話になった。日本のフォークとロックというのは、初めはひじょうに状況が悪かったんですけど、そんな中で全国にこうした日本のフォークとロックために親身になって働いてくださる方がたくさんいらしゃいました。そういう方のおかげで今でも音楽活動ができております。とりわり岸川さんには、私に限らず、フォーク、ロック、たくさんのミュージシャンがお世話になりました」と話した。

西日本新聞の記事から
 岸川 均氏(きしかわ・ひとし=元KBCラジオディレクター)17日午前6時38分、がんのため死去、69歳。自宅は非公表。葬儀・告別式は19日午前11時から福岡市博多区博多駅前3の18の21、シティホール博多で。喪主は妻治代(はるよ)さん。

 62年、九州朝日放送に入社し、ラジオ番組の制作にあたった。69年からアマチュアミュージシャンが登場する番組「歌え若者」のディレクターを務め、人気グループのチューリップや甲斐バンド、海援隊などを福岡から全国区に送り出した。98年には定年を迎える記念に「伝説ライブ」が福岡市で企画され、海援隊や浜田省吾、さだまさしら多くの有名ミュージシャンが出演した。

=2006/11/18付 西日本新聞夕刊=

・伝説ライヴ
岸川さんが定年退職した1998年2月に、博多サンパレスホールで、2月26日から3月1日の4日間に渡り、岸川さんのために開催されたイベント。タツローさんは一日目の2月26日に、スターダスト・レビューと浜田省吾と山下達郎の3組で、「博多でないミュージシャンの日」<ミラクル・ナイト>に出演した。27日は甲斐バンドが再結成し復活ライヴ、28日が海援隊、南こうせつ、さだまさし、チューリップのフォーク・セット、3月1日はARB、シーナ & ロケッツ、サンハウスなどの「めんたいロック」の錚々たるメンツが集結した。
この時の録音が残っているので、今日は岸川さんを偲んで、タツローさんの出番のところと、アンコールにみんなでやったところをオンエア。
「岸川均さんの偉業を偲ぶとともに、ご冥福をお祈りしたいと思います」とタツローさん。

・6年振りの博多のライヴ
アルバム『COZY』発売前の予行演習的なライヴ。タツローさんはトリを務めた。
山下達郎(Vocal,Guitar)
青山純(Drums)
伊藤広規(Bass)
佐橋佳幸(Guitar,Chorus)
難波弘之(Piano,Keyboard)
重実徹(Synthesizer)
古村敏比古(Sax)
佐藤竹善(Chorus)
佐々木久美(Chorus)
山川恵津子(Chorus)

スロー・ラヴ<imgsrc="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=sitedoi-22&l=ur2&o=9"width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important;
margin:0px !important;" />
竹内まりやの12月6日発売のニュー・シングル。今回のニュー・シングルは初回限定がCD-EXTRA仕様になっている。音楽はCDプレイヤー等で聴けるが、画像もCDの中に一緒に入っていて、パソコン等で見ることができる。「スロー・ラヴ」のPVのメイキング映像と「シンクロニシティ」のミュージック・ビデオ(タツローさんが俯き加減で怪しく演奏している姿が入ってる)が収められている。それで値段は据え置きの1,000円なので超お買い得。
ドラムはマシーンで、ベースが伊藤広規、キーボードは難波弘之で、あとは全部タツローさんということだったが、エンディングのギター・ソロは佐橋佳幸が担当しているそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
12月03日・10日は、年末恒例「年忘れリクエスト大会」
12月17日・24日は、これも年末恒例「年忘れ夫婦放談」
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エリック・クラプトン

2006年11月25日 | Live

エリック・クラプトンのライヴを聴きに行った。3年振り17度目のジャパン・ツアーだそうだ。3年前の2003年の日本公演には行かなかった。というか、そもそも今回がはじめてなのだった。あまりにライヴの評判がいいと、僕は素直になれないところがある。へそ曲がりなだけなのかもしれない。

しかし、DVDでそのパフォーマンスを見る機会は多かった。『ラストワルツ』、『コンサート・フォー・ジョージ』、『ライヴエイド』、『ロックンロール・サーカス』、『コンサート・フォー・バングラデシュ』、『レッド、ホワイト&ブルース』。ああそういえば昔ビデオで『ジョン・レノン/スウィート・トロント』や『ボブフェス』も見た。特に『コンサート・フォー・ジョージ』を見てからは、クラプトンに対する認識が変わったので、それが僕の中では大きかったのかもしれない。ライヴを見ておいたほうがいいと思ったわけだし。とはいえ僕はそんなに詳しいわけではない。ライヴでも曲名がわかったのって数曲にしかすぎない。初心者です(苦笑)。

一体どういった人たちが集まってきているのだろう?
そんな興味もあった。結論から言えば40歳以上の男の客が多かった。「この人は普段何しているんだろう?」といった感じのおじさんが結構いた。内田裕也みたいな金髪の長髪のおじさんもいた。けれども観客のマナーはよかったように思う。「まもなく開演します」というアナウンスだけで大きな拍手が起こる。このライヴが楽しみでしょうがないといった雰囲気だ。僕はブライアン・ウィルソンの初来日公演を思い出したりした。

現在、クラプトンは日本公演を続けています。ネタバレしているためライブについては11月14日の記事としてアップしました。ということで、よろしくお願いいたします。

画像は、今月発表されたJ.J.ケイルとクラプトンのジョイント・アルバム『The Road To Escondido』。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョン・ホール

2006年11月21日 | Rock

長門芳郎さんのブログ「popsicle daze」や今週のFM COCOLO「南港ミュージック・エンターテイメント」で話題になってましたが、「ダンス・ウィズ・ミー」(『Dance With Me』)でお馴染みのオーリアンズのジョン・ホール(59)が、アメリカの中間選挙の下院議員選挙に、ニョーヨークの19区から民主党候補として出馬し当選したそうです。

昔、原発反対コンサートの「No Nukes」にも出演していたそうです。その頃から政治活動に積極的にコミットメントしていたとか。映画を見たんですがブルース・スプリングスティーンのパフォーマンスが強烈だったもので覚えてないです。

また、2年前の大統領選挙でブッシュ陣営が勝手にオーリアンズの「Still The One」を使って、ジョン・ホールが抗議したこともあったとか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WEEKEND SHUFFLE

2006年11月20日 | 山下達郎

土岐麻子が12月6日に発表するニュー・アルバム『WEEKEND SHUFFLE』でシュガーベイブの「DOWN TOWN」とタツローさんの「土曜日の恋人」をカヴァーしています。

------------------------------------------------------------
土岐麻子約1年ぶりのアルバムついに完成!
今回は「週末」をテーマに、往年の70年代シティーポップスから近年の大ヒットナンバーまでを大胆に取り上げた日本語メインのカヴァーアルバム。名盤『Debut』のポップス路線をさらに昇華させ、さらに表現力と輝きを増したその“声”が奏でる珠玉のポップワールド。
ウキウキのウイークエンド、リラックスした週末。ドライヴのお供に、ソファーの傍らで、聴きたかったアルバム。誰もがみんな、好きになる!

君に、胸キュン。(YMO)/DOWN TOWN(シュガーベイブ)/夢で逢えたら(吉田美奈子)/土曜日の恋人(山下達郎)/夏の思い出(ケツメイシ)/SUNDAY MORNING(MAROON5)他全8曲収録

<豪華参加ミュージシャン>クリヤ・マコト(key,arr)、山本拓夫(sax,cho,arr)、大石学(piano,arr)、ハル高内(g,arr)、伊丹雅博(g)、コモブチキイチロウ(b)、鶴谷智生(ds)、中島オバヲ(per)、山木秀夫(ds)、小松秀行(b)、三沢またろう(per)、石成正人(g)、松本圭司(key)、西村浩二(tp)、米木康志(bass)、原大力(ds)、井上信平(fl)
------------------------------------------------------------

「September」は誰の曲をカヴァーしたのか気になりますね。ナイアガラの名曲「夢で逢えたら」もカヴァーしています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Songbook Playlist

2006年11月19日 | Sunday Song Book

<11月19日プレイリスト>
[普通の珍盤・奇盤(^^;)]
スロー・ラヴ/竹内まりや 12月06日発売ニューシングル
BALLA BALLA/THE RAINBOWS '65
DO DO DO, DE DA DA DA(JAPANESE)/THE POLICE '80
ホテル・カリフォルニア/タンポポ '77
また一人/九重祐三子 '72
三波春夫ナレーション "歌謡劇場" '59?
荒城の月/THE SCORPIONS "TOKYO TAPES" '78
名古屋はええよ!やっとかめ/つボイノリオ '85
JOHN & MARSHA/STAN FREBERG '51
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・竹内まりやのニュー・アルバムのレコーディング
先週はスタジオに籠もりっきりだったらしい。タイアップが決まって、その締め切りがタイトな仕事なので「超特急」で作っているそうだ。「番組も早めに録っているので、季節感が具体的に申し上げられないのが残念」とタツローさん。

・珍盤奇盤特集
先々週の「ザ・ベリー・ベスト・オブ・珍盤奇盤」はあまりに反響が大きかったので、調子にのって今週もう一回するとのこと。洋楽を多めに「クスッ」とした笑いの洒落た珍盤奇盤で。

スロー・ラヴ<imgsrc="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=sitedoi-22&l=ur2&o=9"width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important;
margin:0px !important;" />
フジテレビ系毎週火曜日午後9時からのドラマ『役者魂!』の挿入歌。先週、本邦初オンエアだったが、これから発売日の12月6日まで毎週オンエアするとのこと。ドラムはマシーンで、ベースが伊藤広規、キーボードは難波弘之で、あとは全部タツローさん。
今回のニュー・シングルは初回限定がCD-EXTRA仕様になっている。音楽はCDプレイヤー等で聴けるが、画像もCDの中に一緒に入っていて、パソコン等で見ることができる。「スロー・ラヴ」のPVのメイキング映像と「シンクロニシティ」のミュージック・ビデオ(タツローさんが俯き加減で怪しく演奏している姿が入ってる)が収められている。

・BALLA BALLA
ザ・レインボーズはドイツのロック・グループ。日本ではタイトルが「バラバラ」なので売れた。日本だけじゃなく、ヨーロッパでもずいぶん売れたそうだ。セブンスという同時代のグループも同じカップリングでシングル出しているが、どちらがオリジナルか一頃論争があったが現在でも定かではない。

・日本語ヴァージョン
ドイツは'60年代、ロックンロールが一世を風靡した。ビートルズもハンブルク巡業で修行しクラブの空気に揉まれて演奏力を上げていったことは有名。ドイツも日本も進駐軍がいたので、その人たちのためにメディアでロックンロールが提供されていた影響で、ドイツも日本もロックンロールが盛んになった。したがって、戦後の日本は邦楽よりも洋楽の比率が高いという時代が長く続いた。「邦楽」、「洋楽」という言葉をそこから生まれた。日本のレコード・マーケットが世界的に大きくなるにつれて、日本向けのレコードを作るようになった。いちばん顕著な例が、ヒット・ソングを日本語で歌うというもの。いわゆる日本語ヴァージョン。

・DO DO DO, DE DA DA DA(JAPANESE)
ポリスの「DO DO DO, DE DA DA DA」の日本語ヴァージョン。作詞は湯川レイコ。来日した時にレコーディングしたが、長くCD化されなかった。1997年に発表されたベスト盤(『THE VERY BEST OF... STING & THE POLICE』)にCDシングルのボーナス・ディスクとして初CD化された。今のところこのアイテムのみに収録されている。タツローさんはこれが欲しいがために買ったのだそうだ。
#僕も同じ理由でベスト盤を購入した(苦笑)。

比較的に元の詞に忠実だが何か違和感が隠しきれない。でもスティングは日本語の発音がきれい、ちゃんと真面目にやっている、とタツローさん。余談だがこの日本語ヴァージョンを大槻ケンジがカヴァーしたヴァージョンもあるそうだ。相当倒錯しているらしい。『ペット・サウンズ』の「Hang On To Ego」をフランク・ブラックがカヴァーしているようなもの、ということだ。

・ホテル・カリフォルニア
日本人が日本語でカヴァーしたヴァージョン。タンポポは姉妹のデュオ。「ホテル・カリフォルニア」の元詞と比べるとちっとも「ホテル・カリフォルニア」にはなってない。国道16号線のラブホの歌のように聞こえてくる(笑)。この曲はシングルのB面だったが、今ではこちらのほうが人気がある。コンピレーション『おバ歌謡』に収録。訳詩はなかにし礼。

・ジョニー広瀬
藤沢市の超常連のリスナーから情報が寄せられた。「太陽に抱かれたい」のジョニー広瀬は吉本興業所属の奇術師で、最近はなんばグラント花月の新喜劇にも出演している人だそうだ。

・また一人
ギルバート・オサリバンの「Alone Again(Naturally)」の日本語カヴァー・ヴァージョン。シングルのA面だった。コンピレーション『おバ歌謡』に収録。訳詩はなかにし礼。「わたしとしたことが」という出だしのつかみが凄い。タツローさんのお友達は洋楽カラオケで「Alone Again(Naturally)」を立ち上げ、この日本語カヴァー・ヴァージョンを歌うそうたが、これがまたウケるのだそうだ。

・川柳
リスナーから「タツローさんにとって傑作的な川柳はなんですか?」という質問に、古今亭志ん生師匠の「口付けは 七分できたと 同じこと」というのが凄い好きだとタツローさん。志ん生師匠の川柳はいいのが多いそうだ。「話下手 笑い上戸に 助けられ」は身につまされるし、「宝くじ 当たるは政府 ばかりなり」もいいとタツローさん。

三波春夫ナレーション "歌謡劇場"
今回の特集はこれがかけたかったそうだ。
三波春夫はアルバムを作ると前説のナレーションを入れていたという。
「演歌特集やっぱやろううかな。おもしろそうだな」とタツローさん。

荒城の月
外タレのやる日本の曲というのもある。サム・テイラーが泣きながら演歌を歌ったという逸話も残っている。その中で珍しく成功した作品のひとつ。スコーピオンズはジャーマン・ハード・ロックの雄。1980年4月に中野サンプラザでやったライヴのアンコール。

・名古屋はええよ!やっとかめ
珍盤奇盤特集をやるとリクエストがいちばん多いのはつボイノリオなんだそうだ。作詞作曲は「燃えよドラゴンズ」の山本正之。
「普段はとホントに温和な優しーい方なんですが、パフォーマンスとなると狂気といいますか、永久革命と化す、この落差がなんともいえませんが。つボイノリオさん、素晴らしいですね」とタツローさん。

・JOHN & MARSHA
スタン・フリバーグは1950年代、60年代に活躍した冗談音楽の第一人者。もともとはアニメの声優からコマーシャルのプロデューサーとして活動して冗談音楽の世界に入った。「JOHN & MARSHA 」はソープオペラをもじったほのぼのとした作品。タツローさんの大好きな作品だそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月26日は、「P.F.SLOAN特集」(予定)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本科学未来館(1)

2006年11月18日 | 東京

11月5日(日)。

どういった経緯で日本科学未来館を知ったのか、よく思い出せないのだが、ある日何気なく見ていたテレビで紹介されていたような記憶がある。場所は台場にあるので新橋からゆりかもめに乗った。「船の科学館」で降りて、東京国際交流館の中を歩いた。そこに日本科学未来館はあった。

1階から5階までが吹き抜けになっていて、そのシンボル・ゾーンに直径6.5メートルの球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」が浮かんでいた。LED(発光ダイオード)100万個が埋め込まれていてキラキラと輝いていた。「宇宙から見た今の地球」ということだった。周りには坂本龍一プロデュースによる音楽がながれていたというが、そういうことには全く気づかなかった。

シンボル・ゾーンの3階から5階まではスロープになっていてジオ・コスモスをぐるりと一周するかたちで上まで歩いていけるようになっていた。そのスロープを「オーバル・ブリッジ」(円のスロープ)というそうだ。面白そうだからと歩いて登ったところ、ガラス窓の壁付近で足が前に出なくなった。そう、僕は高所恐怖症だったのだ。引き返そうかなと思ったが、4階にあたるところに簡易喫茶室があったのでそこまで昇ることにした。そこから別の場所に歩いていけるだろうと思ったのだ。がしかし、そこは本当に休憩場所でしかなかった。こうなると降りるほうが下を見るわけだから恐い。ひたすら目の前のスロープだけを見てなんとか昇ることにした。心臓が破裂するんじゃないかと思った(苦笑)。

「オーバル・ブリッジ」は5階に到達するわけだが、最後の通路の片側に歴代の宇宙飛行士の名前が書かれたプレートがあった。このフロアには実物の「しんかい6500」や「スーパーカミオカンデ」のミニチュアが展示されていた。

6階にはドーム・シアター「GAIA」があった。ここには日本科学未来館の入館券を買った上で、入場券を予約しないと中には入れないそうだ。つまり当日券しか販売しないということだ。中にはプラネタリウムがあるそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暗やみの色[日本科学未来館(2)]

2006年11月18日 | 東京

ざっと日本科学未来館を上から下まで見た後、一度下に降りてミュージアム・ショップを覗いた。レイハラカミのCDが置いてあった。不思議に思って周辺の商品やディスプレイを見たら、どうやらドーム・シアター「GAIA」のプラネタリウムでは「暗やみの色」という番組を上映中で、その音楽をレイハラカミが担当したということらしかった。

そういえば矢野顕子がNHK-FMの「サウンド・ストリート21」でゲストに原田郁子を迎えた時、そんなふうな話題があったことを思い出した。原田郁子はナレーションを担当していて、谷川俊太郎の詩を朗読しているとのことだった。「暗やみの色」に興味を抱いた僕は、まずレイハラカミの「暗やみの色」のCDを探してみたがミュージアム・ショップには置いてなかった。「暗やみの色」の関連商品はガイドブック(300円)だけだった。

それでガイドブックを購入し、ドームシアター「GAIA」に戻って次回の上映の予約をすることにした。午後早くからの上映に間に合いそうだった。しかしこの時点でこの日は午後4時すぎの上映まで席が売り切れていた。日曜日だったことをすっかり忘れていた。午後4時には帰りの新幹線に乗ることになっていたので諦めた。ふっと力が抜けた。うまくいかないときはこんなものだ。そこで踏ん切りがついたので日本科学未来館を後にすることにした。

帰宅後、ネットで調べると「暗やみの色」の上映は今年12月で終る予定だそうだ。さらにレイハラカミが担当した「暗やみの色」のCDは今年の7月に限定3,000枚でリリースされていた。こちらももうすでに在庫はない状態だ。音楽の一部はポッドキャスト「MEGASTAR-2 cosmos『暗やみの色』」(無料)で聴くことができる。僕に残されたのはガイドブックと、このポッドキャストだけだった。

もう今年中に東京へ行くことはないだろう。僕は致命的な失敗をしてしまった。あの時、新幹線の乗車時間をもう1時間遅らせても何も問題はなかったのだ。後悔してもはじまらないが、あまりにも悔しい。

追記
iTunes Storeに『暗やみの色』ありました。

レイ・ハラカミ feat. 原田郁子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ONOCHORD

2006年11月17日 | 佐野元春

SITEDOIに「Dream Power ジョン・レノン・スーパー・ライヴ 2006」に関連した項目を追記しました。ジョン・レノンとオノヨーコ、イベントにハウスバンドのドラマーとして参加した古田たかしについて書きました。

「Dream Power ジョン・レノン・スーパー・ライヴ 2006」の公演プログラムには出演者のコメントが紹介されてました。その中からジョン・レノンと関係のある質問だけピックアップすると...

●あなたにとって、ジョン・レノンとは? 一言でいうと。
「スタア。」

●ビートルズ/ジョン・レノンと最初の出会いは?
「7インチ・アナログ・シングル盤『Rock'n Roll Music』」

●ビートルズ/ジョン・レノンからどのような影響を受けましたか?
自由なクリエイティビティ

と佐野元春は答えています。

画像は参加者にオノヨーコからプレゼントされた「ONOCHORD」です。

ところで「COUNTDOWN JAPAN 06/07」のタイム・テーブルが発表されましたね。佐野元春の出演時間は以下の通りとなってます。

■12月31日 インテックス大阪 AURORA STAGE 21時50分~

■1月1日 幕張メッセ EARTH STAGE 19時15分~
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Eric Clapton Japan Tour 2006

2006年11月14日 | Live

11月14日(火)
曇り一時雨。

ステージには天井から幕が垂れ下がり無数のライトが散りばめられていた。その下に十体の照明が林立。スクリーンやモニター・ヴィジョンはなかった。アリーナを縦に使用しているので後ろや真正面のスタンド席は本当に遠くて米粒ぐらいにしか見えないのだが...

10分ほど押して会場の照明がスッーと落ちてメンバーが登場した。ステージはひな壇になっていて、上の段にはヴァッキング・ヴォーカルのミシェル・ジョンとシャロン・ホワイト、ドラマーのスティーブ・ジョーダンがいた。下の段は両サイドにティム・カーモンとクリス・スティントンのキーボードが配置され、ドイル・ブラムホール2世、デレク・トラックス、エリック・クラプトンのトリプル・ギター、そしてベースのウィリー・ウィークスというラインナップだった。

エリック・クラプトンは黒い半袖シャツにブルージーンズ。ギターは黒(本当は濃いグレーだそうだ)のストラトキャスター。おなじみのシグネイチャー・モデルだ。シャイな性格だといわれるクラプトンは派手なアクションもなくギターを弾いた。曲はシームレスに続いて意外にあっさりと終った。2時間10分くらいだった。

今回はドイル・ブラムホール2世、デレク・トラックスとトリプル・ギターが話題だったが、バンドが繰り出すグルーヴが半端ではなかった。アリーナは1曲目からスタンディングとなったが、圧倒されるというか、まぁオーディエンスが若くないこともあると思うのだが(苦笑)、身じろぎしないで見つめているという人たちが多かった。

僕はアリーナの後ろだったので、最初は双眼鏡越しにステージを見た。クラプトンの姿を見た後は、話題のデレクに釘付け。デレクは1979年生まれで現在27歳。叔父さんがブッチ・トラックス(オールマン・ブラザーズ・バンドのドラマー)で、1999年にオールマン・ブラザーズ・バンドに加入。デュアン・オールマンを髣髴とさせるスライド・ギターが話題となっている。クラプトンとのつきあいは昨年の秋からだという。J.J.ケイルとクラプトンのジョイント・アルバム『The Road To Escondido』のレコーディング・セッションに参加するようにと、直接クラプトンから電話をもらったことがきっかけとなり、バンドへの加入が決定したという。

クラプトンとデュアン・オールマンが共演した「いとしのレイラ」はデレク & ザ・ドミノス『Layla and Other Assorted Love Songs』(画像)に収録されている。今回はこのアルバムからの曲が多いらしい。それがキャリアの総括といったものなのか、デレクのスライド・ギターをフィーチャーしたライヴ・ツアーなのか、僕にはわからなかったが、クラプトンもやはり「まとめ」の段階に入っているのだと思った。

コアなファンからは「Sit Down Set」と呼ばれるアコースティック・セット。クラプトンが座って弾き語りをはじめるとオーディエンスも着席。はじめはたったひとりで、次の曲からギター、その次の曲はリズム・セクションとメンバーが増えていった。

バンドが揃っての「After Midnight」で後半がスタート。ようやく知ってる曲の登場だ。正直にいうと曲名がわかったのは「Wonderful Tonight」、「Layla」、「Cocaine」、「Crossroads」の5曲だけだった。「Wonderful Tonight」のイントロだけで喜んでいたら蹴られそうだけどミーハーなんだから仕方がない。

「Little Queen of Spades」ではクリス・スティントンのキーボード・ソロに続いてデレクのソロがあったのだと思う。会場から「がんばれ!」なんて微笑ましい声援が飛んだ。クラプトンから見ればデレクは息子といってもいい世代。なにか音楽の伝承が目の前で行われているような感じがした。「職人」とか「誇り」といった言葉が頭に浮かんだ。クラプトンの存在が大きく感じられた。それは「Layla」のエンディングでふたりのセッションがはじまった時に最も強くそう思った。僕はもう鳥肌が立つほど感動していた。後ろを向いてソロを弾くクラプトンの背中はとてつもなく大きく見えた。

■Eric Clapton Japan Tour 2006
11月14日(火) 大阪城ホール
アリーナ席 57列 55番

Eric Clapton - guitar, vocals
Doyle Bramhall II - guitar
Derek Trucks - guitar
Chris Stainton - keyboards
Tim Carmon - keyboards
Willie Weeks - bass
Steve Jordan - drums
Michelle John - backing vocals
Sharon White - backing vocals

Set List
01. Pretending
02. Got to Get Better in A Little While
03. Old Love
04. Tell the Truth
05. Anyday
06. Motherless Children

Sit Down Set
07. Driftin' Blues (EC solo)
08. Key to The Highway
09. Outside Woman Blues (with rhythm section today)
10. Nobody Knows You When You're Down and Out
11. Running On Faith

12. After Midnight
13. Little Queen of Spades
14. Further On Up The Road
15. Wonderful Tonight
16. Layla
17. Cocaine
Encore
18. Crossroads
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Dream Power ジョン・レノン・スーパー・ライヴ 2006

2006年11月14日 | 佐野元春

11月4日土曜日、午前11時10分。僕は新幹線のぞみ84号に乗って東京へ向かった。上着のポケットからiPodを取り出してビートルズの『Abbey Road』を聴いた。ジョン・レノンが「Come Together」を歌う。

"もし、この世界をもう少し良くしたかったら、今すぐにみんなで繋がろう"

そんなふうにジョンは歌っている。僕はその時まだ知らなかった。僕がその夜、頭の上でクラップしながら、ジョンが言ったその言葉を証明しようとするなんてことを。

名古屋に着く前に『Abbey Road』は終った。もう片方のポケットから文庫本の『ポートレイト・イン・ジャズ』(和田誠[絵]/村上春樹[文])を取り出してページを繰った。

関係ないですけど先週、『「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? 』とスコット・フィッツジェラルドの翻訳本『グレート・ギャツビー』が出ましたね。『グレート・ギャツビー』は愛蔵版ではなくてペーパーバックのほうを買いました。

ポケットから『ポートレイト・イン・ジャズ』を取り出してページを繰ってると、ビリー・ホリディについて書かれた一文が目に留まった。

[声をつぶして、麻薬に体をむしばまれるようになってからのヴァーヴ時代の彼女の録音は、若い頃あまり熱心には聴かなかった。]

そう書いてあった。でも三十代に入り、四十代へと進むにつれて好んでターンテーブルに乗せるようになったのだと続けていた。そして何が、そんなにまで強く惹きつけられるのかと考えた結果、もしかしたらそれは「赦し」のようなものではないかと、そう感じるようになったのだと村上春樹は書いていた。

しかし、ビリー・ホリディの優れたレコードを1枚あげるのなら、ヴァーヴ時代ではなくて、コロンビア時代の「君微笑めば」になるのだと村上春樹は続けた。そして最後にこう書いていた。

[「あなたが微笑めば、世界そのものが微笑む」
そして世界は微笑む。信じてもらえないかもしれないけれど、ほんとうににっこりと微笑むのだ。]

その夜、僕は武道館で見た「光」ににっこりと微笑んだ。そして世界が微笑んだ気がした。素晴らしい体験をした。そんなわけでジョン・レノン音楽祭「Dream Power ジョン・レノン・スーパー・ライヴ 2006」をSITEDOIにアップしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Songbook Playlist

2006年11月12日 | Sunday Song Book

<11月12日プレイリスト>
[ほとんどリクエスト]
スロー・ラヴ/竹内まりや 12月06日発売ニューシングル
HAVE I THE RIGHT/THE HONEYCOMBS '64
FOOLS FALL IN LOVE/THE DRIFTERS '57
BABY I LOVE YOU/THE RONETTES '63
LIKE TO GET TO KNOW YOU/SPANKY & OUR GANG '68
CRAZY LOVE/石田長生 "ISHIYAN" '06
NEVER CRY BUTTERFLY/竹内まりや 12月06日発売ニューシングル
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・パソコンのOSを再インストール
先週は自宅のパソコンで仕事(打ち込み)をしていたが、突然パソコンが壊れて再インストールするはめになったそうだ。それが一日かかってしまい疲労困憊したのだとか。

・スロー・ラヴ
「返信」に続いて、まりやさんの今年2枚目のシングル「スロー・ラヴ」が12月6日に発売される。松たか子さんの11月29日発売ニューシングル 「みんなひとり」が主題歌になっているフジテレビ系毎週火曜日午後9時からのドラマ『役者魂!』の挿入歌が今回のシングル。
今回のニュー・シングルは初回限定がCD-EXTRA仕様になっている。音楽はCDプレイヤー等で聴けるが、画像もCDの中に一緒に入っていて、パソコン等で見ることができる。「スロー・ラヴ」のPVのメイキング映像と「シンクロニシティ」のミュージック・ビデオ(タツローさんが俯き加減で怪しく演奏している姿が入ってる)が収められている。本日が本邦初オンエア。

・HAVE I THE RIGHT
CM明け一発目はブリティッシュ・ロック。ハニカムズはロンドン出身の5人組のロック・グループでドラムが女性。それだけで日本ではずいぶんと話題になった。アン・ラントリーという女の子、今では珍しくもない。1964年全英No.1、全米5位。ハニカムズのデビュー・ヒット。

・FOOLS FALL IN LOVE
秋なのでドゥーワップ、今日はアップ・テンポで。
「私がいちばん好きなドリフターズの時代、リード・ヴォーカル、ジョニー・ムーアの素晴らしいハイ・トーンをご堪能下さい」とタツローさん。1957年R&Bチャート10位、全米69位。作詞作曲ジェリー・リーバー/マイク・ストーラーの名曲。
この曲の"アッアー"というところがやりたいがために「ドリーミング・デイ」を作ったそうです。元ネタ。

・BABY I LOVE YOU
「ロニー&ロネッツの『BABY I LOVE YOU』リアル・ステレオ・ヴァージョン、イコライザーたっぷりでお願いします」という超常連のリスナーからのリクエスト。
アナログのステレオ盤は存在するがCDにはなってない(フィル・スペクターはモノラルしか認めない人なので)。ステレオ・ヴァージョンは左がオケで、右が歌で、真ん中がストリングスというとんでもないバランス、今のステレオ・セットで聴くと物足りないそうで、モノラルで真ん中から突進してくるのがいいとタツローさん。しかし要望に応えて、'70年代にイギリスで出たステレオ・ヴァージョンのアナログ盤からデジタル・プログレッシングしたのだとか('60年代のステレオ・ヴァージョンのアナログ盤はカッテングがよくないという)。
ロネッツはロニー・スペクター率いる黒人3人組ガール・ポップ・グループ。プロデュースはフィル・スペクター。作曲エリー・グリニッチ/ジェフ・バリーのコンビ。

・LIKE TO GET TO KNOW YOU
かつてタツローさんはビーチボーイズ、ラスカルズ、スパンキー&アワ・ギャングが十代の頃のフェイバリットだったと発言したことがあるそうだが、ビーチボーイズ、ラスカルズまでは普遍性が保てないので最近ラジオでかけてないのだとか。
タツローさんはスパンキー&アワ・ギャングのコーラスをアレンジしていたマルコム・ヘイル(故人)に最も影響を受けたのだという。スパンキー&アワ・ギャングの最高傑作「LIKE TO GET TO KNOW YOU」は1968年全米17位。「コーダの構成が大変凝っている」とタツローさん。
リード・ヴォーカルのスパンキー・マクファーレンの名前からグループ名を取った。出身はシカゴだが、デビュー時はジェリー・ロスとかジミー・ワイズナーとかのフィリー系のプロジェクトでスタートした。その後、ニューヨーク系のミュージシャンのバックアップを受けた。「LIKE TO GET TO KNOW YOU」はスチュワート・シャーフというギタリストとボブ・ドローというピアニスト(ジャズ系で有名)のコンビで製作された。
スパンキー・マクファーレンはママ・キャスと声が似ているので、その後、ママス&パパスのメンバーとなって活躍した。コーラスをアレンジしていたマルコム・ヘイルが亡くなったのでスパンキー&アワ・ギャングは解散した。

・珍盤奇盤特集
先週の「ザ・ベリー・ベスト・オブ・珍盤奇盤」は反響が大きかったので、調子にのって来週もう一回するとのこと。洋楽を多めに「クスッ」とした笑いの洒落た珍盤奇盤、珍品で。

・CRAZY LOVE
石田長生さんから「かけてほしい」と要望があったそうです。
石田長生さんはタツローさんの好きな五大ギタリストのひとり。大阪出身でソー・バッド・レビュー、ザ・ボイス・アンド・リズム、'70年代を代表する超上手いギタリスト。Charとのバホ、渡辺香津美と勉強トリオとしても活躍。
4年半振りに8枚目となるソロ・アルバム『ISHIYAN』(11月8日発売)を作った。ヴァン・モリソンの「CRAZY LOVE」を日本語でカヴァー。ギターが素晴らしいとタツローさん。ドラムが上原裕(元シュガーベイブ)、ベースが上田正樹とサウス・トゥ・サウスの藤井裕さん。

・NEVER CRY BUTTERFLY
ニュー・シングル「スロー・ラヴ」のカップリングはピカデリー・サーカスの「NEVER CRY BUTTERFLY」のカヴァー。作詞杉真理、作曲は杉真理と伊豆田洋之の共作。ピカデリー・サーカスのオリジナルは伊豆田洋之がヴォーカル。ピカデリー・サーカスがバックを務めている。タツローさんもアコースティック・ギターを弾いているそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月19日は、「普通の珍盤・奇盤」(^^;)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魔法のBEAT

2006年11月10日 | 佐野元春

■いーぐる連続講演 第319回「DISK CHART AGAIN♪」
2006年11月4日
選曲・解説:長門芳郎

01:STEELY DAN/DO IT AGAIN『CAN’T BUY A THRILL』(72年)

02:TOWER OF POWER/THIS TIME IT’S REAL『TOWER OF POWER』(73年)

03:ALZO/COUNTRY『ALZO』(72年)

04:JOHN MAYER/NO SUCH THING『ROOM FOR SQUARES』(01年)

05:JONI MITCHELL/CAREY『BLUE』(71年)

06:LAURA NYRO/THE BELLS『GONNA TAKE A MIRACLE』(71年)

07:AL KOOPER/WHERE WERE YOU WHEN I NEEDED YOU『NAKED SONGS』(72年)

08:MICHAEL GATELY/WITH YOU TODAY『STILL‘ROUND』(72年)

09:ROBERT JOHN/OH BABY BABY『IF YOU DON’T WANT MY LOVE』(68年)

10:FIFTH AVENUE BAND/ONE WAY OR THE OTHER『FIFTH AVENUE BAND』(69年)

11:PETER GALLWAY/ HARMONY GRITS『PETER GALLWAY』(72年)

12:JO MAMA/LIGHTEN UP,TIGHTEN UP『JO MAMA』(70年)

13:SURFIN’RABBIT STUDIO/YOUR SUMMER DREAM『ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY』(72年)

14:SUGAR BABE/今日はなんだか『SUGAR BABE』(75年)

15:大貫妙子/午后の休息『Grey Skies』(76年)

16:TRADE MARTIN/UNION CITY BLUES『LET ME TOUCH YOU』(72年)

17:DONNY HATHAWAY/LOVE,LOVE,LOVE『EXTENTION OF A MAN』(73年)

18:RAUL MIDON/KEEP ON HOPING w/JASON MRAZ『STATE OF MIND』(05年)

19:FREE/FIRE AND WATER『FIRE AND WATER』(70年)

20:PAUL BUTTERFIELD BLUES BAND/ NEW WALKIN’BLUES『BETTER DAYS』(73年)

21:BEN SIDRAN/CHANCES ARE『I LEAD A LIFE』(72年)

22:JESSE ED DAVIS/ULULU『ULULU』(72年)

23:QUICKSILVER MESSENGER SERVICE/FRESH AIR『JUST FOR LOVE』(70年)

24:JAMES TAYLOR/DON’T LET ME BE LONELY TONIGHT『ONE MAN DOG』(72年)

25:PAUL WILLIAMS/OUT IN THE COUNTRY『LIFE GOES ON』(72年)

26:SWAN DIVE/NOW THAT I FOUND YOU『POPCORN & A MAMA WHO LOVES ME TOO』(05年)

27:CAROLE KING/BROTHER,BROTHER『MUSIC』(72年)

28:BARRY MANN/WHEN YOU GET RIGHT DOWN TO IT『LAY IT ALL OUT』(71年)

29:OHIO KNOX/TAKING IT EASY(71年)

イベント開始前に長門芳郎さんにお願いして長門さんの著作「魔法のBEAT」(現在絶版)にサインを入れてもらった(画像)。僕らが座ったテーブルの隣には土橋一夫さんがいた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DISK CHART AGAIN♪

2006年11月09日 | 山下達郎

11月4日(土)。

ジョン・レノン音楽祭「ジョン・レノン・スーパー・ライヴ 2006」を聴きに東京まで行った。前夜友人から、長門芳郎さんが四ツ谷の「いーぐる」で「DISK CHART AGAIN♪」というイベントを開催するので、行ってみないかというメールが届いた。

今はジャズ喫茶になった「いーぐる」だが、1972,3年ごろはロック喫茶で名前は「ディスクチャート」だった。「DISK CHART AGAIN♪」は、一日だけ、ロック喫茶「ディスクチャート」が復活するという設定で、当時、実際に店内で流れていたロックとポップスを大音量で聴く、さらにもしも現在、ディスクチャートが営業を続けていたとしたら、流れているであろうディスクチャート・テイストの音楽も紹介するというイベント。

一晩考えて、朝には参加する旨を伝え、出かける際に、「魔法のBEAT」を旅行カバンの中に突っ込んだ。何しろシュガーベイブ生誕の地なのだ! このチャンスを逃せば、今度いつ「いーぐる」に来れるのかわかったもんじゃない。

東京駅から中央線に乗り四ツ谷へ行った。四ツ谷駅で友人と半年振りに再会し、「いーぐる」に向かった。「いーぐる」は京都三条の六曜社本店に似た雰囲気でビルの地下にあった(画像)。お店の前にはソニー・クラークの『Cool Struttin'』がフレームに入れられ飾られていた。

イベントはスティーリー・ダンの「Do It Again」ではじまった。1972年に発表されたアルバム『Can't Buy A Thrill』に収録されている曲だ。僕もこの曲は大好き。意外な選曲だったのは2001年のジョン・メイヤーの曲「No Such Things or St. Patrick's Day」。これはもし今も「ディスクチャート」で働いていたならかけていた曲ということだ。何でもアルゾと打ち合わせしたレストランでかかって、アルゾがその才能に嫉妬したらしい。

そしてター坊やタツローさんが好きだった曲が続いた。なんともドキドキする瞬間だった。この場所で練習していたんだなぁと感慨深く思った。タツローさんが自主制作で作った『Add Some Musis To Your Day』の曲がかかっているところで僕らは店を後にしなければならなかった。もうジョン・レノン・スーパー・ライヴの開場時間が迫っていたのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝日美穂インストアイベント

2006年11月07日 | Live

11月3日(金)文化の日 晴。

午後から梅田NU茶屋町のタワレコに行った。エスカレーターのところでチラシを配っている男がいて、何気に受け取ると午後3時から朝日美穂のインストア・イベントがあるという。開始時刻が30分後と迫っていたので、何となくだったが参加した。

実は朝日美穂のことは名前ぐらいしか知らなかった。最新アルバムはセルフ・カヴァー集『Classics』で、デビュー10周年を記念した企画アルバムだという。これまでは弾き語りとプログラミングで実験的な作風だったが、ライヴ・ツアーで一緒にやってるバンドがいいので、はじめてバンドとレコーディングしたらしい。

しかし、インストア・ライヴはローランドのキーボードで弾き語りのスタイルだった。キーボードの上にリズムが出るサウンド・マシーンがあり、それでリズム・トラックを出す曲もあった。ミディアム・テンポの曲ばかりで5曲披露したのだと思う。昨夜は神戸でライヴがあって、その後お好み焼き「こてこて」でディープな関西を体験したと話していた(笑)。だけどインストアは昼間なのでさわやかにやりたいのだと。梅田のNU茶屋町にははじめて来たらしく、それまでは今夏閉店してしまった心斎橋店で何度かインストア・ライヴをしていたと話していた。

年齢はどのくらいなのだろう? 僕のイメージではもっと若い女性だという印象があって、実際は大人の女性だったのでびっくりした。声に気だるい雰囲気があって、それが「ムーンライトシンフォニー」という曲によく合ってると思った。歌も、パフォーマンスもよかったので『Classics』を買ってサインをいれてもらった(画像)。

これはタワレコだけの特典かもしれないが、『Classics』にはCD-R『SINRA』が特典として付いていた。朝日美穂の友人がアフリカでフィールド・レコーディングした音源に曲をコラージュした作品だという。

■朝日美穂インストアイベント
11月3日(金・祝) タワーレコード梅田NU茶屋町店
整理番号61番

Set List
01.バスタブライムス
02.日蝕
03.唇に
04.
05.ムーンライトシンフォニー
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする