Sunday Song Book #1167

2015年02月22日 | Sunday Song Book

2015年02月22日プレイリスト
「『ふたり』で棚からひとつかみ」
1. 希望という名の光 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" "オーパス" '10
2. JUST THE TWO OF US / GROVER WASHINGTON JR. FEAT. BILL WITHERS '81
3. THE TWO OF US / SEAWIND "SEAWIND" '80
4. TWO OF US / CAMEO "UGLY EGO" '78
5. THE TWO OF US / MARILYN McCOO & BILLY DAVIS JR. "THE TWO OF US" '77
6. JUST THE TWO OF US / GEORGE KERR & ANN ROBINSON '73
7. FUTARI (LIVE) / 山下達郎 "13/12/24 中野サンプラザ"
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■内容の一部を抜粋
・近況
春の気配はしているものの東京はまだ寒い。特に夜中はかなり冷えるという。「なんかウィルス性の胃腸炎が流行っているようですね。お気をつけ下さい」と達郎さん。新曲のオファーがあり今週から曲書き、2月から3月にかけてレコーディングがスタートする。詳しいことはまた後日ということだが、人に曲を書いた後に自分の曲の注文が入ってきたとか。

・『ふたり』で棚からひとつかみ
今日は2月22日で珍しく「2」ゾロ。妊婦の日とか猫の日とかいろいろなこじつけがあるようだ。最初はゾロ目の曲にしようかと思ったそうだが55分埋められるだけの頭数もクオリティーも確保できなかったという。「2」なのでこじつけだが「『ふたり』で棚からひとつかみ」ということで『ふたり』しばり。

・希望という名の光
宮城県気仙沼市の達郎さんと同い年のお父さんからのお便り。東日本大震災で被災して、着るものも流されておばあちゃんの大きめな服と大きめなかばんで涙を流しながらバスに乗り、東京の大学に入学した娘さんが、この春に卒業して社会人になるそうだ。達郎さんから一曲選んでエールを送ってほしいというリクエスト。「大変な時代ですけれどもこれから社会にお出でになる。未来はあなたが担ってると思います。しっかりがんばってください」と達郎さん。まりやさんの「明日の私」にしようと思い、まりやさんに話したら、「自分の曲にしなさい」と言われたとか。

・JUST THE TWO OF US
「『ふたり』で棚からひとつかみ」ということで『ふたり』しばり。"TWO"とか"YOU & I"というタイトルだとたくさん曲がある。邦題の「ふたり」は今回外して全部洋楽に絞ったという。CTI系のサックス・プレーヤー、グローバー・ワシントン・ジュニアの最大のヒット曲でビル・ウィザースをヴォーカルにフィーチャーした1981年の「JUST THE TWO OF US」。全米2位。

・THE TWO OF US
ハワイのいわゆるフュージョン・バンドのシーウィンド。トランペットのジェリー・ヘイが在籍していたことで知られている。1980年のアルバム『SEAWIND』からシングル・カットされて、1981年ソウル・チャート85位の「THE TWO OF US」。

・TWO OF US
カメオはもともとニューヨーク出身だがその後、アトランタに移り一斉を風靡した。1978年のアルバム『UGLY EGO』のB面の最後に収録されている「TWO OF US」。

・オールディーズとは
リスナーからいわゆるオールディーズについての質問。
オールディーズとは要するに古い曲のことで、"OLDIES BUT GOODIES"、"OLDIES BUT GOLDIES"、「古いけどいい曲」という意味。'60年代にそういう言葉が生まれて昔の曲がかかるようになったということなので、何年前だったらオールディーズということではない。萩原健太さんの名言で「発売されてその翌日からもうオールディーズ」という萩原健太さんの定義があるけれど決して大げさではない。達郎さんの場合はいちばん多感な時期が'60年代で、その頃に音楽を聴きはじめて、特に古い音楽、ドゥーワップを代表する1950年代のロックンロールからはじめたので、専門は'50年代、'60年代、'70年代、'80年代の中期まで渡る。その前の'40年代のジャズ、'90年代以降のヒップホップ系は専門ではないのであまりかけないとか。ロックンロールが好きなのでアメリカのロックンロール、イギリスのロックンロール、日本のロックンロールを中心にやってるという。

・THE TWO OF US
マリリン・マックー & ビリー・デイヴィス・ジュニアはフィフス・ディメンションから独立して結婚して夫婦になった。夫婦なのでデュエットものがたくさんある。1977年のセカンド・アルバム、名盤の『THE TWO OF US』、プロデュースド・バイ・フランク・ウィルソンからタイトル・ソングの「THE TWO OF US」。

・今後の予定
来週からは「ジミー・ウェッブ特集」。最初はジム・ウェッブというソングライターからスタートしたが、その後、シンガー・ソングライターに転身した。達郎さんは'60年代の後半にジム・ウェッブがソングライターとして一斉を風靡したときに、いちばん多感な時代を生きてきたので、その時代を中心にソングライターのジム・ウェッブを特集する。3週間の予定だが3月ひとつき締めてしまうかもしれないとのこと。

・JUST THE TWO OF US
達郎さんの好きなニュージャージーのプロデューサーのジョージ・カーがフィリーのシンガーのアン・ロビンソンと組んで1973年にシャウト・レーベルからリリースしたシングル「JUST THE TWO OF US」。ジェリー・ラゴヴォイのプロダクション。

・邦楽
加山雄三さんの「二人だけの海」とか空気公団の「ふたり」、まりやさんの「ふたりはステディ」などたくさんあったものの、そうするとどんどん自分の番組じゃなくなってしまうので、とのこと。

・FUTARI (LIVE)
今回、1982年のアルバム『FOR YOU』に入ってる「FUTARI」にリクエストが集まったとか。せっかくなのでライヴ・ソースから2013年のツアー千秋楽、2013年12月24日の中野サンプラザ公演の「FUTARI (LIVE)」。ミックス・ダウンしてる時間がないのでP.A. OUT。若干、音が荒いそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2015年03月01日は、「ジミー・ウエッブ特集 Part 1」
http://www.tatsuro.co.jp
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CHICKEN SHACK @ Billboard Live OSAKA

2015年02月22日 | Live

1月31日、ビルボードライブ大阪で行われたチキンシャックの公演を聴きに行った。
チキンシャックは2013年6月11日にビルボードライブ大阪で観てる。
アルバム『CHICKENSHACK VII』がリリースされたときに
東京はブルーノート、大阪はビルボードライブで行われた公演で、
今回は一年半ぶりになる。

僕は達郎さんがツアーを再開した2009年に
京都RAGで土岐さんのステージを観て、
それがきっかけとなりときどき土岐さんの演奏を聴きに行くようになった。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/a59e689b5fffc6ed6601d75e641abbf4
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/ac40dac22c90374c572f55b50d894d8e

土岐さんは今回、黒いジャケットにグレーのパンツという出で立ち。
ジャケットの下はロゴの入ったTシャツだった。
アルト・サックスとソプラノ・サックスを両手に持って入場。
とてもかっこよかった。

MCは山岸潤史さんでチキンシャックを結成したのが1985年、
活動していたのはバブル時代ということで
その当時の狂気のスクラップブックから思い出を話した。
ある企業からギャラは税金で落とせるから
領収書に好きなだけ金額を書いていい
という仕事があって、
あのときに5,000万とか書いてたら本当にそれだけくれたんだろうか?
と思ったそうだ。
それだけあれば今は南の島でトロピカルドリンク飲みながら
悠々自適な生活を送っていただろうというと、
土岐さんは「してへんわ」ときっぱり否定。
ミュージシャンは結局音楽しかないというなかなか深い話だった。
土岐さんのサックスはそんな狂った時代の
精神的な意味でのバックグランド・ミュージックだみたいな紹介をされてた(笑)。

中盤は昨年亡くなった山岸さんの音楽仲間、
ジョー・サンプル、藤井裕さん、カズ南沢さんに触れて、
クルセイダーズの「Street Life」を演奏した。素晴らしかった。


■CHICKENSHACK
2015年1月31日(土) Billboard Live OSAKA
2nd Stage 整理番号68番

CHICKENSHACK
土岐英史(Sax)
山岸潤史(Guitar)
続木徹(Piano, Keyboard)
Wornell Jones(Bass)
鶴谷智生(Drums)

Setlist
1. FROM TOKYO WITH LOVE
2. A SILENT LOVE
3. FLOW
4. MEDLEY : AT TEMPS ~ YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW
5. STREET LIFE
6. STINKY SNAKE
7. REVELATION
Encore
8. FLOWERS FOR LENA
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Sunday Song Book #1166

2015年02月15日 | Sunday Song Book

2015年02月15日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. 愛してるって言えなくたって / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" "オーパス" '11
2. THE GAME OF LOVE / WAYNE FONTANA & THE MINDBENDERS '65
3. SUNSHINE & PROMISES / FINISHING TOUCH '75
4. YOU'RE AS RIGHT AS RAIN / THE STYLISTICS "ROUND 2" '72
5. I'LL CRY / JUDY WHITE '69
6. WHAT KIND OF SPELL / TONY BORDERS '67
7. LET ME MAKE IT GOOD TO YOU / LEON HAYWOOD "INTIMATE" '76
8. YOUR TENDER LIPS / THE CLOVERS '56
9. BLUE VALENTINE'S DAY / 山下達郎 "宅録DEMO" '9?
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■内容の一部を抜粋
・近況
昨日はバレンタインズ・デイ。「私のところにもたくさんのお嬢様方がですね、どっといらしてくださいましたが。一月後が怖いんですね。あとがこわい。あとがこわいバレンタインズ・デイ。毎年戦々恐々としております」と達郎さん。新曲のオファーがあり、その打ち合わせをしているという。2月から3月にかけてまたレコーディングがスタートする。

・リクエスト特集
今年に入ってからのリクエスト・カードがたくさんあるので、残りものには福ということで今週は「リクエスト特集」。

・愛してるって言えなくたって
2011年3月9日発売の「愛してるって言えなくたって」。二日後に地震があったのでかわいそうなシングルになったが曲には罪がない。この時期になるとリクエストが集まるそうだ。

・THE GAME OF LOVE
ウェイン・フォンタナ & ザ・マインド・ベンダースはイギリスはマンチェスター出身のロック・グループ。リード・ヴォーカルのウェイン・フォンタナが在籍中に出た大ヒット・シングルが「THE GAME OF LOVE」。全米NO.1、全英2位。この後、ウェイン・フォンタナが独立して、代わりに入ってきたメンバーがグレアム・グルドマンというシンガー・ソングライター。この人とギタリストのエリック・スチュワートが組んで、その後ホット・レッグスから10ccに発展するグループ。

・SUNSHINE & PROMISES
リクエストは「達郎さんの好きなフィニシング・タッチの曲を」というもの。フィニシング・タッチはフィリーの黒人3人のヴォーカル・グループだが、謎のグループだと達郎さん。シングルが2枚4曲しかない。1975年の「SUNSHINE & PROMISES」。

・好きなラーメンは?
リスナーから「達郎さんの好きなラーメンの味はなんですか?」という質問。
「私は豚骨です」と達郎さん。

・YOU'RE AS RIGHT AS RAIN
ザ・スタイリスティックスの1972年のセカンド・アルバム『ROUND 2』に収められているトム・ベルの名作「YOU'RE AS RIGHT AS RAIN」。

・ギャンブル
リスナーから「達郎さんはギャンブルはどのくらいお好きなのですか?」という質問。
「パチンコは若い頃やっていましたが、今は全くやりません。海外ではカジノに行きますがほとんどやりません。麻雀は好きでやりますが、今は一年に一回あるかないか。将棋はルールは知ってますがめたくそ弱いです。囲碁は昔、坂本龍一さんとすごく仲良しだったとき、二人で研究しようと思って試しましたが、僕のおじさんに得意な人がいまして、その人に教えを請いに行ったら、『そんな囲碁なんて五つ六つからやるもんで、そんな年取ってから無理無理』なんて一笑に付されまして、それで挫折してやめました」と達郎さん。

・I'LL CRY
ジュディ・ホワイトは女性黒人シンガー。サザンソウルの範疇に入る人で、ブルース・シンガーのジョシュ・ホワイトの娘さん。'60年代終わりから'70年にかけて素晴らしい作品がたくさんある。「I'LL CRY」は1969年のシングル。まだCD化されておらず、達郎さんはボロボロのシングルしか持ってなかったが、最近コンディションのいいシングルを手に入れたそうだ。作詞作曲バリー・ゴールドバーク。レコーディングはアラバマのクインビー・スタジオ。ジュディ・ホワイトはその後、ゴスペル・グループのパターソン・ツインズに入って商業音楽から足を洗ったという話。

・『ふたり』で棚からひとつかみ
来週は2月22日で「222」と2が三ゾロ。「ゾロ目」の特集を考えたがそんな曲は全然なくてあえなく挫折。「2」しばりにして、'90年代にサンデー・ソングブックのプロデューサーだった小川さんはラヴ・ソングの特集を考えるのが好きだったが、その小川さんにならって「2」のラヴ・ソングだから、「ふたり」のラヴ・ソングにしようと思いついたそうだ。

・WHAT KIND OF SPELL
トニー・ボーダーズは日本ではひじょうに人気の高いサザン・ソウルのシンガー。1967年のシングル「YOU BETTER BELIEVE IT」のB面のジャンプ・ナンバー「WHAT KIND OF SPELL」。

・LET ME MAKE IT GOOD TO YOU
ソングライター、プロデューサーのリオン・ヘイウッドの1976年のアルバム『INTIMATE』の1曲目「LET ME MAKE IT GOOD TO YOU」。

・YOUR TENDER LIPS
クローバーズの1956年のシングル「LOVE, LOVE, LOVE」のB面「YOUR TENDER LIPS」。

・BLUE VALENTINE'S DAY
バレンタインズ・デイにちなんで昨年のマニアック・ツアーで達郎さんが歌った「BLUE VALENTINE'S DAY」にリクエストが集まったが、ギターの弾き語りで一節歌ってから「LAST STEP」に移る短いバージョンだったし、ミックスもまだやってないから、今日は'90年代にデモ・テープのような感じで作った音源からエレピの弾き語りの「BLUE VALENTINE'S DAY」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2015年02月22日は、「『ふたり』で棚からひとつかみ」
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Sunday Song Book #1165

2015年02月08日 | Sunday Song Book

2015年02月08日プレイリスト
「ヒツジで棚からひとつかみ」
1. シェットランドに頬をうずめて / 竹内まりや "ヴァラエティ" '84
2. HIDE AND SEEK / THE SHEEP '66
3. BLACK SHEEP BOY / TIM HARDIN "2" '67
4. THE SWINGIN' SHEPHERD BLUES / MOE KOFFMAN QUARTETTE '58
5. 羊の歩み / 奥田民生 "ゴールドブレンド" '00
6. SHEEP SEASON / MELLOW CANDLES "SWADDLING SONGS" '72
7. BLACK SHEEP / SAM THE SHAM & THE PHARAOS '67
8. SHEEP / PINK FLOYD "ANIMALS" '77
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■内容の一部を抜粋
・近況
二月に入って仕事モードになり、また仕事が入ってきて、スタジオ仕事がはじまるそうだ。一月は飲み会、食事会で体重が少しばかり増えたので、ウォーキングしつつ、減らしていきつつ、また仕事モードに戻るとか。

・ヒツジで棚からひとつかみ
宝塚市の超常連のリスナーから「羊にちなんだ曲あるでしょうか? リクエストお願いします」というお便りにひらめいて、今年は未年なので羊にちなんだ曲を集めて「ヒツジで棚からひとつかみ」。単なる思いつきで企画したが、初めはおもしろい曲が揃わず、ダメかなと思ったものの、奮闘、努力のかいがあって粒ぞろいの曲が集まったという。

・シェットランドに頬をうずめて
羊関連ということでリクエストが集まった。1984年のまりやさんのアルバム『VARIETY』から「シェットランドに頬をうずめて」。

・HIDE AND SEEK
グループ名がズバリ、ザ・シープ。1966年に出したシングル「HIDE AND SEEK」。もともとはバンカー・ヒルが1962年に出したヒット曲のカバー。ザ・シープはストレンジ・ラブスの変名。ストレンジ・ラブスは1960年代のニューヨークのブリルビルディングから出てきたボブ・フェルドマン、ジェリー・ゴールドスタイン、リチャード・ゴッテラーの三人によるソングライター、プロデューサー・チームで'80年代まで活躍した。

・BLACK SHEEP BOY
羊はイエス・キリストが生まれたときに、一番最初に星を発見したのが羊飼いだということで、羊とキリスト教の宗教的なニュアンスはひじょうに密接的。ただ今回はあくまでも洒落なんでゴスペル・ソングとかにたくさんある羊の歌は外したとか。ティム・ハーディンの1967年のセカンド・アルバム『2』に入ってる「BLACK SHEEP BOY」。ブラック・シープは除け者とか邪魔者とかそういうような意味。この歌も家族からはぐれてしまった男の子の話。
僕はまた家に帰ってきた 心を癒しにきた どこに行ったのかと皆が知りたがる 西に行ったのを知ってるのに 僕は家族の除け者 人もうらやむ金色の巻き毛 色白の可愛い女の子たちはやっかい者の輝きを知ってる 僕を愛してくれるのならそっとしておいてくれ そして頼むからわかってほしい 厄介者だって金の毛を身につけて魅力的になれるのだということを

・同じ誕生日
リスナーから「自分と同じ誕生日の知り合いっていますか?」という質問。
達郎さんは2月4日生まれの知り合いがいないそうだ。有名な方だと小泉今日子さん、喜多郎さんは達郎さんと同じ昭和28年の2月4日生まれ。ちょっと風体も似ている。東野圭吾さんも2月4日生まれと記憶しているとか。

・THE SWINGIN' SHEPHERD BLUES
カナダのジャズ・サックス、フルート奏者、モー・コフマンが1958年にモー・コフマン・カルテットの名義で出したヒット曲。全米23位になった「THE SWINGIN' SHEPHERD BLUES」。いろんな人がカバーしていてハービー・マンのバージョンが有名。

・羊の歩み
日本ものではこの歌がいちばん好きだとか。奥田民生さんの2000年のアルバム『ゴールドブレンド』から「羊の歩み」。

・今後の予定
干支にちなんだ特集は恒例化したくないと考えてるとか。来週はリクエストがたくさん溜まってるので「リクエスト特集」。ジミー・ウェッブは三月に入ってから一挙に3週ぐらいぶっ通しで。

・SHEEP SEASON
1970年代、イギリスのアイリッシュ・トラッドから。フェアポート・コンベンションなどブリティッシュ・トラッドが隆盛していた時代に活躍したメロウ・キャンドルという女性2人、男性3人の5人組のプログレ・フォークのグループ。1972年のアルバム『SWADDLING SONGS』から「SHEEP SEASON」。ひじょうに難解なサイケな歌詞で読んでもほとんど意味がわからないような歌詞。こういう企画でなければまず番組でかからない曲。

・BLACK SHEEP
ダラス、テキサスのガレージ・ロック・グループ、サム・ザ・シャム & ザ・ファラオスの最後のヒット曲、1967年、全米68位の「BLACK SHEEP」。

・今回かけられなかった羊の歌
ドラゴン・アッシュの1997年の「羊を数えても夜は終わらない」は日曜の昼下がりの時間帯には激しすぎると思ったとか。ムーンライダーズの1985年のアルバム『アニマル・インデックス』から岡田徹さんの「羊のトライアングル」、ザバダックのアルバム『私は羊』のタイトル・ソング、槇原敬之さんの「迷わない羊」も選曲していたそうだ。

・SHEEP
ピンク・フロイドの1977年のアルバム『ANIMALS』から「SHEEP」。達郎さんはピンク・フロイドがすごく好きで、トータル・アルバムには目がないとか。アルバム『おせっかい』がいちばん好きで、その次がこの『ANIMALS』。今回の企画は最初からこの曲をかけようと思っていたという。パーラフォン・レーベルがワーナーに移ってきたのでピンク・フロイドの全作品が1月29日に紙ジャケでリイシューされた。2011年のリマスター音源。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2015年02月15日は、「リクエスト特集」
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Sunday Song Book #1164

2015年02月01日 | Sunday Song Book

2015年02月01日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. HAPPY HAPPY GREETING / 山下達郎 "レアリティーズ" '02
2. GOT A DATE / DIONNE WARWICK "HOW MANY TIMES CAN WE SAY GOODBYE" '84
3. HUNG UP ON YOU / BILLY BUTLER & INFINITY "HUNG UP ON YOU" '73
4. JUST MY LUCK / TYRONE DAVIS "EVERYTHING IN PLACE" '81
5. PRECIOUS, PRECIOUS(LIVE) / OTIS CLAY "LIVE!" '78
6. I AIN'T EASY TO LOVE / CANDI STATON "LIFE HAPPENS" '14
7. 虹を見たくて / スムース・エース "シング・ライク・チルドレン" '14
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■内容の一部を抜粋
・近況
一月はゆっくりと休めたので掃除に明け暮れた日々だったとか。二月になってそろそろスタジオに戻って、人に曲を書いたりする作業がはじまる。今週二月四日は達郎さんの誕生日。62歳になるそうだ。番組収録に達郎さんのオフィスの女性陣からはケーキ、TOKYO FMのスタッフは湯たんぽを持ってきてくれて、いろいろな方からお祝いをしてもらったという。

・棚からひとつかみ
先週に引き続いて昨年後半に出たリイシューもののCDから選曲して今週もレギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」。

・HAPPY HAPPY GREETING
達郎さんの誕生日なので「HAPPY HAPPY GREETING」にリクエストが集まった。

・GOT A DATE
ディオンヌ・ワーウィックの'70年代から'80年代にかけてのCDが精力的にリイシューされている。アリスタ・レーベルから1984年に出たアルバム『HOW MANY TIMES CAN WE SAY GOODBYE』を昨年末にリイシュー。日本で出た時のタイトルは確か『さよならは一度だけ』。ルーサー・ヴァンドロスのプロデュースの作品で占められている。「GOT A DATE」もその中の一曲でシングル・カットされて1984年、全米ソウル・チャート45位。ルーサー・ヴァンドロスの作曲・プロデュース。アレンジはマーカス・ミラー。間奏のギターはピーター・フランプトン。

・HUNG UP ON YOU
昨年末にリイシューされた待望の一枚。ジェリー・バトラーの兄弟、ビリー・バトラーがやっていたシカゴ・ソウルのヴォーカル・グループが1973年に発表したアルバム『HUNG UP ON YOU』。このアルバムはR&Bのレコードの中で最も入手困難な一枚だった。以前、「高額物件特集」の中で一度かけたことがある。ビリー・バトラー & インフィニティーの1973年のアルバムからタイトル・ソング「HUNG UP ON YOU」。全米ソウル・チャート48位。

・デビュー40周年
リスナーから「デビュー40周年は何月何日ですか?」という質問。
シュガーベイブのアルバム『SONGS』の発売日が4月25日なのでその日がデビュー40周年。

・JUST MY LUCK
タイロン・デイヴィスのコロンビアのカタログがどっと再発された。日本ではレコードが出てないのでタイロン・デイヴィスはほとんど知られてないが、'60年代のシカゴでは4大シンガーと言われるくらい人気があった人。今週は1981年のアルバム『EVERYTHING IN PLACE』からシングル・カットされた「JUST MY LUCK」。全米ソウル・チャート62位。

・グーグル・アース
リスナーから「達郎さんはグーグル・アースで旅行気分とかしますか?」という質問。
「しますよ。エッフェル塔まで行ったりしますから。しかし、アレすごいですね(笑)。南極まで行けますからね。大したもんですが、グーグル・アースに人が飛んでったり、クルマがひっくり返ったりするのをまた探す人っていうのがいましてね。オタクな世界でございますがですね。なかなか文明の利器というのはいつの時代でもすごいものだなと思います」と達郎さん。

・PRECIOUS, PRECIOUS(LIVE)
昨年十二月にリリースされたオーティス・クレイが1978年に来日した時のライヴ・イン・ジャパンのアルバム『LIVE!』が完全復刻された。オーティス・クレイが日本のオーディエンスに向けた素晴らしいパフォーマンスをしていて名盤といわれている。ジャッキー・ムーアの作品をオーティス・クレイが1972年のシングルのライヴで「PRECIOUS, PRECIOUS(LIVE)」。オーティス・クレイは生まれはミシシッピーだがシカゴに上がってゴスペル・サーキットからR&Bシンガーになった。

・スポンサー
一月に入ってからスバルが番組のスポンサーに加わって、達郎さんの「踊ろよ、フィッシュ」がタイアップになってるインプレッサのCMが番組中盤でながれる。「いきなりこれが音で出ると毎回ドキッとするんです」と達郎さん。「踊ろよ、フィッシュ」ももう27年前の曲。

・今後の予定
「ヒツジで棚からひとつかみ」とくだらないことを考えたけれど、なかなか音が揃わないそうだ。もう一週がんばって、揃ったら来週は「ヒツジで棚からひとつかみ」の予定。それが終わったらジム・ウェッブ特集。アナログが多いのでデジタル・リマスタリングしたりするから時間がかかってるとか。

・I AIN'T EASY TO LOVE
映画『黄金のメロディ~マッスルショールズ~』の中でキャンディ・ステイトンの「I AIN'T EASY TO LOVE」のセッション・シーンが出てきた。40年ぶりにリック・ホールとキャンディ・ステイトンがコラボしてフェイムのスタジオでレコーディングして、2014年にアルバム『LIFE HAPPENS』を出した。

・虹を見たくて
4人組のヴォーカル・グループ、スムースエースが昨年末にアルバムを出した。今は重住ひろこさんと岡村玄(まこと)さんの二人組で活動している。久しぶりのアルバム『シング・ライク・チルドレン』の中からアカペラの曲「虹を見たくて」が素晴らしいと達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2015年02月08日は、「ヒツジで棚からひとつかみ(予定)」
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