Sunday Song Book #1033

2012年07月29日 | Sunday Song Book

2012年07月29日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. 踊ろよ、フィッシュ / 山下達郎 "僕の中の少年" "トレジャーズ" '87('95)
2. SURF PARTY / THE ASTRONAUTS '63
3. IT'S AS EASY AS 1,2,3 / JILL GIBSON '64
4. PENNY IN MY POCKET / PILOT "MORIN HEIGHTS" '76
5. I'M IN HEAVEN / TOUCH OF CLASS "LOVE MEANS EVERYTHING" '76
6. TELL ME THE TRUTH / LARRY BIRDSONG '56
7. THIS COULD BE THE NIGHT / THE MODERN FOLK QUARTET '66
8. セールスマンズ・ロンリネス / 山下達郎 "コージー" '98
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■内容の一部を抜粋
・近況
「7月最後の日曜日であります。夏休みはじまりました。夏も本格的でございます。オリンピックもはじまりました。いろいろとはじまっております。猛暑の夏で熱中症くれぐれもお気をつけくださいませ。とは申すものの、私は全くその、夏もオリンピックも何者だという感じでございます。いよいよベスト・アルバムの最終段階でございまして。なんつたって3枚組でございましてですね(笑)。大変な曲数でございまして。毎日リマスタリングに追われております。ここはどこ? 私は誰? という感じでございます。長いことやっておりますけど(笑)、ここ一年くらいが、なんか一番、なんかこう追いまくられてるかなという感じが致しますが。でもまぁ、仕事ができるかぎりありがたいと思ってやっておりますが。暑い中、9月26日に発売になります私のベスト・アルバムの、目下、リマスタリングの最中でございます」と達郎さん。

・納涼リクエスト大会
先週に引き続いて納涼リクエスト大会。

・踊ろよ、フィッシュ
達郎さんの1987年のシングル。

・SURF PARTY
コロラド出身のエレキ・インスト・バンド、ジ・アストロノーツの1963年の3枚目のシングル「SURF PARTY」。同名の映画の主題歌。

・IT'S AS EASY AS 1,2,3
ガール・シンガーのジル・ギブソンは作曲家としても幾つかのヒット曲がある。1964年の名作「IT'S AS EASY AS 1,2,3」。

・PENNY IN MY POCKET
パイロットはスコットランド出身の3人組。1976年の3枚目のアルバム『MORIN HEIGHTS』から「PENNY IN MY POCKET」。

・I'M IN HEAVEN
フィラデルフィアの4人組ヴォーカル・グループ、タッチ・オブ・クラスの1976年のアルバム『LOVE MEANS EVERYTHING』から「I'M IN HEAVEN」。

・シアター・ライヴ
オールタイム・ベストに関連してシネコンで山下達郎のライヴをご覧いただこうという企画「PERFORMNCE 1984 -2012」。1984年頃のライヴから最新ライヴまで取り揃えて。全国13ヶ所のシネコンで8月25日から約一週間の予定で上映。前売り券はワーナーミュージック・ダイレクトで受付中。
http://wmg.jp/tatsuro/movie.html

劇場前売券一般発売が7月28日からスタートしている。ワーナーミュージック・ダイレクトのチケットは短冊型だが、劇場前売りのチケットはポストカード型で数量全国一万枚限定だとか。またコンビニでもオンライン・チケットで前売り券を販売中。取り扱いチェーン店はセブンイレブン、ローソン、サークルKサンクス、ファミリーマート、ぴあ(7月28日時点)。詳しくはワーナーミュージックの特設サイトで。
http://wmg.jp/tatsuro/

「音はすごくいい音でやれました。いいリマスタリングができましたので。ご期待ください」と試写を観た達郎さん。

・オールタイム・ベスト・アルバム
3枚組のベスト・アルバムが9月26日に発売されることになった。オールタイムベストで、ソロ・デビュー以前のシュガーベイブ時代まで遡って選曲、エレック時代からRCA、ムーン、ワーナーとレーベルの枠を越えた3枚組で37年のキャリアを全網羅。40曲を予定しているがもっと増える可能性が濃厚なんだとか。ボーナス・トラックとして新曲の「愛を教えて」を収録。初回限定盤はボーナス・ディスクが付く予定。

・SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012
9月2日(日)に山梨県山中湖交流プラザきららで開催される音楽イベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012」に出演。タイムテーブルが発表されている。達郎さんはレイクサイド・ステージで15時半から。

詳しくはワーナーミュージックの特設サイトで。
http://wmg.jp/tatsuro/

・ドラマ『遺留捜査』の主題歌「愛を教えて」
上川隆也さん主演のドラマ『遺留捜査』の2シーズン目の主題歌を達郎さんが担当。タイトルは「愛を教えて」。『遺留捜査』はテレビ朝日系の木曜ドラマで7月12日スタート。毎週木曜日午後9時から。来週、番組で主題歌「愛を教えて」のTVサイズをオンエアする予定。シングル化の予定はないそうだ。

・TELL ME THE TRUTH
達郎さんのライヴでは開演前のいわゆる客入れBGMにドゥー・ワップを使用している。開演間際にかかっていた「TELL ME TELL ME」と繰り返すアップテンポの曲に超常連のリスナーからリクエスト。
「TELL ME THE TRUTH」は1956年のラリー・バードソング。ラリー・バードソングはドゥーワップ・シンガーではなく、ナッシュビルのR&Bシンガーだが、完全にドゥー・ワップ・テイストの作品。

・THIS COULD BE THE NIGHT
モダン・フォーク・カルテットは4人組のフォーク・グループ。フォーク・グループの枠に収まりきらないモダンなハーモニーで有名なグループ。1966年にフィル・スペクターのプロデュースでレコーディングした「THIS COULD BE THE NIGHT」は、フィル・スペクターがレコードを出さなかったので1970年代までお蔵入りしていた。それが1970年代にイギリスで復刻されたのを達郎さんが聴いて、すごく感動して1978年のアルバム『GO AHEAD!』でカヴァーした。

・セールスマンズ・ロンリネス
1998年のアルバム『COZY』収録曲。「勤め人へのエール・ソング」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
08月05日・12日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
08月22日・29日は、「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #122

2012年07月25日 | Motoharu Radio Show

2012/07/24 OnAir - Extra Week - ブリティッシュロック特集 / 第六回目:’00年代ブリティッシュ・ロック
01.Supergrass:Grace
02.Ash:Shining Light
03.Travis:Closer
04.Stereophonics:Innocent
05.Keane:Somewhere Only We Know
06.Radiohead:15 Step
07.Primal Scream:Can't Go Back
08.Franz Ferdinand:Do You Want to
09.Super Furry Animals:Hello Sunshine
10.Suede:Positivity
11.Snow Patrol:Chocolate
12.Coldplay:Speed of Sound
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■内容の一部を抜粋
・ブリティッシュロック特集 / 第六回目:’00年代ブリティッシュ・ロック
まもなく開催されるロンドン・オリンピックにちなんでブリティッシュロックの特集。シリーズの第六回目は’00年代ブリティッシュ・ロック。

・Grace
・Shining Light
アッシュの2001年のレコード「Shining Light」。

・Closer

ブリティッシュロック特集、シリーズ六回目は’00年代ブリティッシュ・ロック。ブリット・ポップ以降のレコードを集めている。

・Innocent
・Somewhere Only We Know

・トゥイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるトゥイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からトゥイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・15 Step
レディオヘッドの2007年のアルバム『In Rainbows』からの曲で「15 Step」。トム・ヨークは素晴らしいソングライター。バンドもとてもクリエイティブで刺激的。このアルバムは販売方法がユニークで話題になった。「好きなやり方でダウンロードしてくれ」というやり方で、つまり気に入ったら代金を払うという自分たちのリスナーを完全に信じきった販売方法だった。あとになってCD、アナログ盤を通常価格で出した。しかし実際無料でダウンロードした数も相当数あったという。作品だけではなく、そのようなアティチュードもラジカルなレディオヘッド。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「金沢八景 - 東京湾あまも場再生会議」。アマモとは海藻の一種。水辺の生き物たちが多く暮らすアマモは海のゆりかごと讃えられている。豊かな海の再生を目指して2003年から活動を続けてきた。

・Can't Go Back
・Do You Want to

・ベーコンとアボカドのサンドウィッチ
宮城県のリスナーから、十年前にニュージーランドに住んだことがあり、フィッシュ&チップス、キャロット・ケーキ、ミートパイというイギリスの食べものが好きだったというコメント。「佐野さんはイギリス滞在中は主に何を食べていたんでしょう?」という質問。
「そうですね。ニュージーランドは昔イギリスの植民地でした。食べものもその影響があると思います。僕が滞在中、イギリスの食べ物のことでいうと、正直に言ってこれといって素晴らしくおいしいものというのはなかったですね。あまり外出せず自分で作って食べてました。よく作っていたのはベーコンとアボカドのサンドウィッチです。フライパンでささっと炒めて塩コショウをふるだけなんですけれども、これが気に入っていてよく食べてました。イギリスの代表的な食べものといえば、よく言われるのがフィッシュ&チップス、ローストビーフ、そのへんでしょうか。イギリスの食べものに詳しいリスナーの方がもしいらしたらそのあたりのこと是非教えて下さい」と元春。
http://www.nichirei.co.jp/koras/category/taste/004.html

・Hello Sunshine
・Positivity
・Chocolate

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・パンク、ニューウェーブ
リスナーから「パンク、ニューウェーブ時代の音楽に胸を躍らせました。番組でのフォローを期待してます」というコメント。
「そうですね。この'80年代、パンク、ニューウェーブ。残念ながら今回の特集では取り上げませんでした。というのはこの'80年代、パンク、ニューウェーブ。僕にとってのリアルタイムということもあって、ちょっと思い入れが深いんですね。ここはまた新たに時間を取って、さらに内容の濃い特集をやってみたい、そんなふうに思ってます。それまで是非待っていてください」と元春。

・Speed of Sound
コールドプレイの2005年のレコード。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1032

2012年07月22日 | Sunday Song Book

2012年07月22日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. 高気圧ガール / 山下達郎 "メロディーズ" '83
2. LET'S GO (PONY) / THE ROUTERS '62
3. CARA MIA / JAY & THE AMERICANS '65
4. NEON RAINBOW / THE BOX TOPS '67
5. ALONE AT LAST / NEIL SEDAKA "A SONG" '77
6. STAND BY YOUR MAN / CANDI STATON '70
7. REMEMBER ME BABY / THE EARLS '65
8. CHERRY CHERRY COUPE / THE BEACH BOYS "LITTLE DUECE COUPE" '63
9. 僕らの夏の夢 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" '11('09)
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週は3連休だったのに番組でそれに触れなかった。それだけ頭がテンパってる証拠だと達郎さん。
「いよいよベスト・アルバムの(笑)、リマスタリングも佳境に入りましてですね(笑)。締め切りが近づいてまいりました。曲目解説、クレジットのチェック、いろいろそういうものがですね、山のように浴びてやっております。本当にここの何ヶ月かの間といのは、ここはどこ? 私は誰? という感じで。こういう中で番組をやるというのも、ひじょうに久しぶりというか、あんまり、ほとんどなかったような。'90年代は本当に暇でしたからですね、番組ばっかりやっていたような気がしますが(笑)。でも頑張ってやっております」と達郎さん。

・納涼リクエスト大会
番組は前倒しで収録。梅雨明けしたのか、どれくらい夏が本格化してるのか、よくわからないままで、目隠しでダーツゲームをやってるような、浴衣着て風呂入ってという心持ちで番組の収録を行なってるのだとか。「一応、来る夏を願いつつ、今日は毎年恒例の納涼リクエスト大会、いってみたい」と達郎さん。

・高気圧ガール
この季節になるとたくさんリクエストが集まる曲。1983年のシングル「高気圧ガール」。この曲もそろそろ30周年になろうとしている。

・LET'S GO (PONY)
ルーターズの1962年の全米19位「LET'S GO (PONY)」。スポーツの応援ソングとして大変有名。達郎さんの世代ではDJのジム・ピューターがFENでやっていた「ジム・ピューターズ・ショウ」のテーマ曲として記憶に残ってるとか。

・CARA MIA
ジェイ&ジ・アメリカンズの「CARA MIA」は1965年のベストテン・ヒット。リード・ヴォーカルのジェイ・ブラックはイタロ・アメリカンの典型。

・NEON RAINBOW
ボックス・トップスの「NEON RAINBOW」は1967年の「THE LETTER」に続くセカンド・ヒット。今日はオリジナル・シングルのモノラル・ミックスで。

・ALONE AT LAST
ニール・セダカの1977年のアルバム『A SONG』はジョージ・マーティンがプロデュース。1977年のニューヨーク・レコーディングなので、達郎さんの『CIRCUS TOWN』に参加したウィル・リーとかアラン・シュワルツバーグなどが揃ってニール・セダカのバックを務めている。そのアルバムの中からボザノヴァ然とした「ALONE AT LAST」。

・オールタイム・ベスト・アルバム
3枚組のベスト・アルバムが9月26日に発売されることになった。オールタイムベストで、ソロ・デビュー以前のシュガーベイブ時代まで遡って選曲、エレック時代からRCA、ムーン、ワーナーとレーベルの枠を越えた3枚組で37年のキャリアを全網羅。ボーナス・トラックとして新曲の「愛を教えて」を収録。初回限定盤はボーナス・ディスクが付く予定。来週になると正式タイトルが発表される見込みだとか。

・ドラマ『遺留捜査』の主題歌「愛を教えて」
上川隆也さん主演のドラマ『遺留捜査』の2シーズン目の主題歌を達郎さんが担当。タイトルは「愛を教えて」。『遺留捜査』はテレビ朝日系の木曜ドラマで7月12日スタート。毎週木曜日午後9時から。シングル化の予定はないそうだ。8月の頭ぐらいになったらTVサイズをオンエアできる見込み。

・シアター・ライヴ
オールタイム・ベストに関連してシネコンで山下達郎のライヴをご覧いただこうという企画「PERFORMNCE 1984 -2012」。1984年頃のライヴから最新ライヴまで取り揃えて。全国13ヶ所のシネコンで8月25日から約一週間の予定で上映。前売り券はワーナーミュージック・ダイレクトで受付中。
http://wmg.jp/tatsuro/movie.html

・SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012
9月2日(日)に山梨県山中湖交流プラザきららで開催される音楽イベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012」に出演。タイムテーブルが発表されている。達郎さんはレイクサイド・ステージで15時半から。

詳しくはワーナーミュージックの特設サイトで。
http://wmg.jp/tatsuro/

・クラレンス・ヘンリーの「BUT I DO」のリレコ・ヴァージョン
先々週の放送でクラレンス・ヘンリーの「BUT I DO」について問い合わせがあった。今回リスナーの協力により詳細が判明。リクエストしたリスナーが細野晴臣さんの番組で聴いたのはリレコ・ヴァージョン。何かの機会にまたオンエアしたいとのこと。

・STAND BY YOUR MAN
キャンディ・ステイトンの「STAND BY YOUR MAN」は1970年のR&Bチャート4位、全米チャート24位。オリジナルは1968年のカントリー・シンガー、タミー・ウィネットのヒット曲。

・REMEMBER ME BABY
小学校6年生の達郎さんのファンから『オンスト』の「REMEMBER ME BABY」の原曲を聴いてみたいというリクエストに応えて。
「REMEMBER ME BABY」のオリジナルは1965年のアールズ。達郎さんのヴァージョンは女性グループのシフォンズのヴァージョンをアカペラにしたそうだ。今回はオリジナルということで白人ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、アールズの「REMEMBER ME BABY」。バリー・マンとシンシア・ワイルの作品。

・CHERRY CHERRY COUPE
1963年のビートボーイズのアルバム『LITTLE DUECE COUPE』から「CHERRY CHERRY COUPE」。ビーチボーイズ全作品の中でも達郎さんのお気に入りの曲。

・僕らの夏の夢
3年前に達郎さんが書き下ろした映画『サマーウォーズ』の主題歌。あれから3年経って監督の細田守さんの新作『おおかみこどもの雨と雪』が昨日封切りになった。「私もこれ終わってから観に行こうと思っております。楽しみな細田さんの新作であります。みなさんで応援しましょう」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月29日は、引き続き「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #121

2012年07月18日 | Motoharu Radio Show

2012/07/17 OnAir - 3rd. Week - ブリティッシュロック特集 / 第五回目:’90年代ブリティッシュ・ロック
01.The Charlatans:The Only One I Know
02.The Stone Roses:Fools Gold
03.Oasis:Some Might Say
04.Neil Young & Crazy Horse:This Land Is Your Land
05.blur:End of a Century
06.Manic Street Preachers:A Design for Life
07.Kula Shaker:Grateful When You're Dead / Jerry Was There
08.Ocean Colour Scene:One for the Road
09.Pulp:Disco 2000
10.The Verve:Drugs Don't Work
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■内容の一部を抜粋
・ブリティッシュロック特集 / 第五回目:’90年代ブリティッシュ・ロック
まもなく開催されるロンドン・オリンピックにちなんでブリティッシュロックの特集。シリーズの第五回目「’90年代ブリティッシュ・ロック」。

・The Only One I Know
・Fools Gold

'90年代前半英国。マンチェスターのバンドに人気があった。特にストーン・ローゼスのダンスビートはその後のブリット・ポップに大きな影響を与えた。

・Some Might Say

'90年代、ブリット・ポップを代表するバンド、オアシス。ギタリストのノエルとヴォーカルのリアム。現在は活動をお休み中だが、そのうち復活するだろうというのがファンの定説となっている。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月7月の「3PICKS!」はビーチボーイズ『That's Why God Made The Radio』、ジョン・メイヤー『Born & Raised』、そしてニール・ヤング『Americana』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はニール・ヤング『Americana』。

・ニール・ヤング
カナダ出身のソングライター。現在66歳。'60年代から活動を続け現在でも活躍している。数少ない本物のアーティストの一人。ニール・ヤングといえばそのソングライティングに定評がある。甘いラヴソングもあれば社会的なシリアスな歌も多くある。毎回アルバムを出すごとにテーマを設けているようだが、今回の新しいアルバムではアメリカの古い民謡を取り上げている。アルバム・タイトルは「アメリカーナ」。古くは1800年代に作られた曲なんかもあって選曲の幅が時代的にとても広くなっている。よくあるアメリカのフォークソングのカヴァー・アルバムというのとは違うユニークなアルバムになっている。今夜はこのアルバムから「This Land Is Your Land」という曲を取り上げる。「This Land Is Your Land」。邦題では「我が祖国」と訳されている。この曲はアメリカの古い民謡ではあるが、本当に多くのシンガーがカヴァーしている。オリジナルはウディ・ガスリー。アメリカの古いフォーク・シンガーの歌。この曲で歌われている内容はとてもシンプル。"この広いアメリカという土地/僕はずっと旅を続けている/そこにある砂漠や森の景色/この輝く土地は私たちのためにあるのだ"そんなふうに歌っている。いわゆるアメリカを称える歌。場合によっては愛国心を高めるためにみんなで歌う歌のひとつでもある。ただ歌というのとても不思議なもので同じ歌でも歌う人によって意味が違って聴こえることがある。「This Land Is Your Land(我が祖国)」という歌。ニール・ヤングが歌うとただ単純にアメリカという国を褒め称えている歌ではないんだと、そんなメッセージが聴こえてくる。ニール・ヤングの新しいアルバム『Americana』から「This Land Is Your Land」。この曲は友人のスティヴン・スティルスがコーラスで参加している。

’90年代のブリティッシュ・ロックといえばよくいわれるのがブリット・ポップ。ひとつの音楽的流行だった。'90年代初めにロンドンやマンチェスターを中心に広がった。このブリット・ポップの火付け役として注目されていたのがオアシス、ブラーという2組のバンド。中流階級出身のブラー、労働者階級出身のオアシスということでよく比較されていた。イギリスでは彼らの人気がきっかけとなって、その後いいバンドがたくさん出てくる。

・End of a Century

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は一般社団法人「Think the Earth」。エコロジーとエコノミーの共存をテーマに2001年に発足したNPO。コミュニケーションやクリエイティブの力で環境問題や社会問題について考え行動するきっかけを作っている。

・A Design for Life
・Grateful When You're Dead / Jerry Was There
クーラー・シェイカーの「Grateful When You're Dead / Jerry Was There」はアメリカのヒッピー世代のバンド、グレイトフル・デッドに捧げた詩の内容になっている。

’90年代ブリティッシュ・ロックといえばよくいわれるのがブリット・ポップのムーブメント。ストーン・ローゼス、オアシス、ブラー、オーシャン・カラー・シーン、パルプ、ザ・ヴァーブ、レディオヘッド、そしてプライマル・スクリーム。ざっとバンド名を挙げただけでこのムーブメントがいかに充実していたかわかる。このムーブメントは音楽を超えてファッションやアートに影響を与えて「クール・ブリタニア」という社会現象にもなった。'90年代に『トレイン・スポッティング』という映画があった。日本でも公開されて、当時元春も観たという。この中で当時のブリット・ポップがたくさん使われていた。スコットランドを舞台にドラッグでやられてしまう若い世代を描いた映画。暗い雰囲気の中、当時のブリット・ポップがとても効果的に使われていた。

・One for the Road
・Disco 2000

・ロンドンの印象
リスナーから「佐野さんは'80年代にロンドンに滞在してレコーディングしたことがありましたね。どんな印象でしたか?」という質問。
元春は'80年代後半にアルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』のレコーディングでロンドンに約半年間滞在した。当時はパブロック周辺のミュージシャンたちとセッションをした。「ロンドンに滞在して印象を一言でいうと、ニューヨークよりもやりやすかったですね。ニューヨークは人のあたりがとても強いので、ときどき疲れてしまうんですが、ロンドンの人は日常は結構紳士的で、日本人に似た謙遜の精神のようなものがあるように思います。また久しぶりにに行ってみたいですね」と元春。

・Drugs Don't Work
ザ・ヴァーブ。メンバーのリチャード・アシュクラフトはとても優れたソングライター。1997年のアルバム『Urban Hymns』からの曲。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
次回はエクストラ・ウィークとして来週24日火曜日に放送。
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Sunday Song Book #1031

2012年07月15日 | Sunday Song Book

2012年07月15日プレイリスト
「レイ・ブラッドベリ追悼 Part 2」
1. パレード (LIVE) / シュガー・ベイブ "76/04/01 荻窪ロフト"
2. SUMMER RUNNING / MARC JOHNSON "THE SOUND OF SUMMER RUNNING" '98
3. THE BODY ELECTRIC / RUSH "GRACE UNDER PRESSURE" '84
4. BODY ELECTRIC / THE SISTERS OF MERCY '82
5. DANDELION WINE / BLACKMORE'S NIGHT "GHOST OF A ROSE" '03
6. ロケットマン / ザ・コレクターズ "幻想王国(まぼろしのくに)のコレクターズ" '90
7. I SING THE BODY ELECTRIC / BUDDY ELECTRICK '90
8. メリー・ゴー・ラウンド (LIVE) / 山下達郎 "ジョイ" '89('85)
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■内容の一部を抜粋
・近況
シネコンで行われるシアター・ライヴのリマスタリングとMAが終わり、今週はベスト・アルバムのリマスタリングと曲目解説の執筆に取り掛かる予定だとか。まだ選曲も最終的に絞りきってないという。これから半月の間にやっつけてしまわないといけないと達郎さん。
「ひたすらお籠もりの日々になります。一昨日、歯医者さんに行きましてですね。一年ぶりに、歯医者行く暇もなかった(笑)。一年ぶりに歯医者さんに行きまして。お陰様で 概ね良好でございまして。20年前はもう歯茎が黒くてですね、歯石が溜まって、そういうアレでしたけれども。この20年、意外とまじめに歯間ブラシとかそういうのやっておりまして。歯茎がすっかり健康になりました。20年通ってる歯医者さんも、よくここまで回復しましたね、とお褒めの言葉をいただきまして。引き続き頑張って行きたいと思います(笑)。歯は大事でございます」と達郎さん。

・レイ・ブラッドベリ追悼特集パート2
7月1日放送の「レイ・ブラッドベリ追悼」特集が好評で、その後、オーダーしていたレコードが続々と到着したので、「レイ・ブラッドベリ追悼特集パート2」。

・パレード
7月1日放送の1曲目は「パレード」だった。その前の6月3日放送でリスナーから「ソロになってからのパレードから大サビの"紙吹雪は きれいな髪飾り 愛は空高く飛んでいく"という部分はなぜなくなってしまったのでしょう?」という質問があったので今週はシュガーベイブ時代の大サビ付きでオンエア。1976年4月1日、東京・荻窪ロフトでのシュガーベイブ解散ライヴでのライヴ・テイク。

・SUMMER RUNNING
マーク・ジョンソンはビル・エヴァンスと交流が深いベーシスト。1998年のソロ・アルバム『THE SOUND OF SUMMER RUNNING』はレイ・ブラッドベリの短編「駆けまわる夏の足音」からタイトルをつけた。このアルバムの中から「SUMMER RUNNING」はマーク・ジョンソンの作曲、パット・メセニーとビル・フリーゼルのふたりのギタリストをフィーチャー、ジョーイ・バロンのドラムとクァルテットでひじょうにさわやかなサウンド。

・THE BODY ELECTRIC
レイ・ブラッドベリの作品からインスパイアされた音楽はたくさんあるが、いちばん引用されてる作品は「I SING THE BODY ELECTRIC」、日本題は「歌おう、感電するほどの喜びを!」という小説。このタイトルからとられた作品がものすごく多い。古いところではウェザー・リポートは正に『I SING THE BODY ELECTRIC』というアルバムを出している。そんな中からいちばん有名なもののひとつがラッシュ。カナダのスリーピース・バンド。ドラムのニール・ピアートが書く詩が海外でも国内でも大絶賛されている。1984年のアルバム『GRACE UNDER PRESSURE』に入ってる「I SING THE BODY ELECTRIC」はレイ・ブラッドベリの作品からインスパイアされた音楽でひじょうにダークな作品。レイ・ブラッドベリの「I SING THE BODY ELECTRIC」は1962年に「トワイライトゾーン」のエピソードとして書かれ、1969年に短編として発表された。

・BODY ELECTRIC
イギリスのゴシック・ロックのグループ、ザ・シスターズ・オブ・マーシーの「BODY ELECTRIC」もレイ・ブラッドベリの「I SING THE BODY ELECTRIC」からインスパイアされた音楽。1982年のシングル。

・DANDELION WINE
達郎さんの友人が「レイ・ブラッドベリ追悼」特集を聴いて、リッチー・ブラックモアのアルバムに入ってる「DANDELION WINE」がレイ・ブラッドベリの「たんぽぽのお酒」にインスパイアされてると電話してきたそうだ。リッチー・ブラックモアは21世紀に入ってブラックモアズ・ナイトとしてブリティッシュ・トラッドなんかのアコースティックなサウンドのユニットを奥さんのキャンディス・ナイトと組んでいる。2003年のアルバム『GHOST OF A ROSE』の最後に「DANDELION WINE」という美しい曲が入ってる。

・ドラマ『遺留捜査』の主題歌「愛を教えて」
上川隆也さん主演のドラマ『遺留捜査』の2シーズン目の主題歌を達郎さんが担当。タイトルは「愛を教えて」。『遺留捜査』はテレビ朝日系の木曜ドラマで先週7月12日にスタートした。毎週木曜日午後9時から。

・オールタイム・ベスト・アルバム
3枚組のベスト・アルバムが9月26日に発売されることになった。オールタイムベストで、ソロ・デビュー以前のシュガーベイブ時代まで遡って選曲、エレック時代からRCA、ムーン、ワーナーとレーベルの枠を越えた3枚組で37年のキャリアを全網羅。40曲を予定しているがもっと増える可能性が濃厚なんだとか。ボーナス・トラックとして新曲の「愛を教えて」を収録。初回限定盤はボーナス・ディスクが付く予定。

・シアター・ライヴ
オールタイム・ベストに関連してシネコンで山下達郎のライヴをご覧いただこうという企画「PERFORMNCE 1984 -2012」。1984年頃のライヴから最新ライヴまで取り揃えて。全国13ヶ所のシネコンで8月25日から約一週間の予定で上映。前売り券はワーナーミュージック・ダイレクトで受付中。達郎さんは今週試写を観るそうだ。
http://wmg.jp/tatsuro/movie.html

・SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012
9月2日(日)に山梨県山中湖交流プラザきららで開催される音楽イベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012」に出演。来週か再来週ぐらいには出演時間が発表できるかもしれないとか。

詳しくはワーナーミュージックの特設サイトで。
http://wmg.jp/tatsuro/

・ロケットマン
ザ・コレクターズのリーダーの加藤ひさしさんはSF好きで有名なんだとか。アルジャーノンやハインラインなどいろんなものからタイトルが付けられている。1990年の4枚目のアルバム『幻想王国のコレクターズ』にレイ・ブラッドベリの「ロケットマン」からインスパイアされた「ロケットマン」が入ってる。

・I SING THE BODY ELECTRIC
ジャーマン・ハウスのグループ、バディ・エレクトリックの「I SING THE BODY ELECTRIC」はレイ・ブラッドベリの「I SING THE BODY ELECTRIC」からインスパイアされた音楽。1992年の12インチ・シングル。

・メリー・ゴー・ラウンド (LIVE)
7月1日放送の最後は「メリー・ゴー・ラウンド」だった。今回はライヴ・ヴァージョン。アルバム『JOY』から1985年の神奈川県民ホールのライヴ・テイク。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月22日は、「納涼リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #120

2012年07月11日 | Motoharu Radio Show

2012/07/10 OnAir - 2nd. Week - ブリティッシュロック特集 / 第四回目:UKハードロック・プログレッシブロック・グラムロック 岩本晃市郎氏を迎えて 2
01.Led Zeppelin:Good Times Bad Times
02.John Mayer:Queen of California
03.John Mayer:Something Like Olivia
04.Cream:Crossroads (Live)
05.Deep Purple:Hush
06.Pink Floyd:Fearless
07.Yes:Roundabout
08.T. Rex:Telegram Sam
09.David Bowie:Lady Stardust
10.Mott the Hoople:All the Young Dudes
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・ブリティッシュロック特集 / 第四回目:UKハードロック・プログレッシブロック・グラムロック 岩本晃市郎氏を迎えて 2
7月に開催されるロンドン・オリンピックにちなんでブリティッシュロックの特集。
第四回目は音楽評論家の岩本晃市郎さんをお迎えして「UKハードロック・プログレッシブロック・グラムロック」。

・Good Times Bad Times
レッド・ツェッペリンの1969年のレコード。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月7月の「3PICKS!」はビーチボーイズ『That's Why God Made The Radio』、ジョン・メイヤー『Born & Raised』、そしてニール・ヤング『Americana』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジョン・メイヤー『Born & Raised』。

・ジョン・メイヤー
米国コネチカット州出身のソングライター。現在34歳。ギタリストとしても高く評価されている。今回のアルバムのプロデューサーはドン・ワズ。ローリング・ストーンズ、ディラン、ウィリー・ネルソンなどアメリカン・ルーツなサウンドのプロデュースでとってもいい仕事をしているレコーディング・プロデューサー。そのドン・ワズが手掛けたこともあり、今回のジョン・メイヤーの音楽はこれまで以上にブルース、フォーク、そしてカントリーをベースにしたサウンドになっている。オリジナル・スタジオ・アルバムとしては5作目にあたるということ。発売後、早速全米アルバム・チャートでNO.1になっている。今回のレコーディングでは彼自身あまり体調も良くなかったということで、きっといろいろな困難を乗り越えてのレコーディングだったと思われる。そんな中での一位獲得はきっとうれしかったはず。余談になるがジョン・メイヤーは以前日本に留学生として滞在したことがあるそうだ。日本の文化が好きで来日した際はあちこちに旅行へ行くという。ジョン・メイヤーの新しいアルバム『Born & Raised』から「Queen of California」は1971年の『After The Gold Rush』でニール・ヤングがこだわった太陽を探すんだと歌っている。そしてもう1曲は「Something Like Olivia」。

・UKハードロック・プログレッシブロック・グラムロック
'60年代後半のイギリスではハードにロックを奏でるバンドが出てきた。今夜1曲目のレッド・ツェッペリンはとにかく音が大きかった。それは衝撃的だったが、一説にはライヴハウスではなくスタジアムでライヴを行うので音が大きくなったとか。ブルースをベースにしたハードなロックだがツェッペリンの前にはクリームがいた。

・Crossroads (Live)
クリームはギター、エリック・クラプトン、ドラムスにジンジャー・ベイカー、ベースにジャック・ブルースというトリオ。

ハード・ロックの火付け役となったのはクリーム、ヤードバーズ。ギタリストでいうとジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、エリック・クラプトンの存在が大きい。ジェフ・ベック、ジミー・ペイジはブリティッシュ・ビートの時代からスタジオ・ミュージシャンとして大活躍していた。ハード・ロックというとフェスティバルでソロの長い演奏を披露した。もともとブルースに憧れていたミュージシャンたち。彼らがイギリス独自の音楽を作っていった。ハード・ロックの代表的なバンドにはほかにディープ・パープルがいる。

・Hush
「Hush」はアメリカで先に売れた。ディープ・パープルはアメリカで成功した後、イギリスに逆輸入されたバンド。

アメリカでハード・ロックが受けたのはサイケデリック・ムーブメントのあと、バンドの演奏する音が大きくなったことと関係がある。ジミ・ヘンドリックス、ジェファーソン・エアプレインなどがその代表。ウッドストック・ロック・フェスティバルなどもあった。しかしアメリカのメインストリームの音楽はディランやフォーク・ロック、カントリーが主流だった。同時代でいえばアメリカではイギリスほどハード・ロックは台頭していない。ほぼ同時期イギリスではプログレッシブ・ロックが出てくる。キング・クリムゾン、ピンク・フロイドがその代表的なバンド。

・Fearless
ピンク・フロイドの1971年のレコード。

プログレッシブ・ロックはただのポップ・ミュージックだけではなく、ほかの表現方法を取り入れて行こうとする。とりわけアート志向を感じる。これはビートルズの『SGT. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の影響で、1969年頃までこの『SGT. Pepper's Lonely Hearts Club Band』シンドロームというべき、コンセプト・アルバムがたくさん出た。1969年はイギリス音楽にとってターニング・ポイントになった年。9月にビートルズが『Abbey Road』をリリース。10月にキング・クリムゾンが『クリムソン・キングの宮殿』をリリース。11月にはデヴィッド・ボウイが『Space Oddity』をリリース。ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、グラム・ロックのレコードが揃っている。

・Roundabout
プログレッシブ・ロックの代表的なバンド、イエス。

'60年代中盤に比べてバンドの中でキーボードが多用されるようになった。メロトロン、シンセサイザーが出てきた時代。イエスのリック・ウェイクマン、ELPのキース・エマーソンのふたりがシーンを引っ張った。プログレの時代は1976年のパンクの台頭まで続く。そのパンクの前にグラム・ロックがイギリスのシーンを席巻した。

・Telegram Sam
マーク・ボラン率いるT.レックスの1972年のレコード。当時リンゴ・スターはT.レックスを見て「新しい時代のビートルズだ」と言った。彼らのプロデュースをしたのはトニー・ヴィスコンティー。もともとはムーブにいて弦のアレンジを行なっていた。その後、デヴィッド・ボウイ、T.レックスを手掛けた。

・Lady Stardust
デヴィッド・ボウイの1972年のレコード。グラム・ロックというとデヴィッド・ボウイの存在も大きい。反キリスト教、自然主義への反抗という態度。特にアメリカ文化に対する対抗意識は強かった。それ故、グラム・ロックのミュージシャンはアメリカで受けなかった。

・All the Young Dudes
イアン・ハンターが率いたモット・ザ・フープルもグラム・ロックの代表的なバンド。その後のパンクにも影響を与えた。当時のイギリスの若者のアンセムとなった「All the Young Dudes」はデヴィッド・ボウイがモット・ザ・フープルのために書いた。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #1030

2012年07月08日 | Sunday Song Book

2012年07月08日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. 十字路 / 山下達郎 "ポケット・ミュージック" '86
2. I LIVE FOR THE SUN / THE SUNRAYS '65
3. MAKING MY DAYDREAM REAL / WE THE PEOPLE '74
4. THE DRIFTER / RAY POLAARD '66
5. HOW CAN I GET OUT A FOX LIKE YOU / THE ICEMAN '68
6. THAT'S MY DESIRE / FRANKIE LAINE '47
7. I NEED A LOT OF LOVIN' / MAIGHTY SAM '68
8. BUT I DO / CLARENCE HENRY '61
9. 2000tの雨 / 山下達郎 "ソノリテ" "ゴー・アヘッド" ('05)'78
----------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
スタジオ仕事に戻ったので今週はちょっと前倒しで収録しているという。
「わたくしはまた、今月はもうひたすら家とスタジオの中でゴソゴソとですね、やってるという感じでございます 」と達郎さん。

・十字路
雨関係のリクエストがたくさん届いてるそうだ。1986年のアルバム『POCKET MUSIC』から「十字路」。

・I LIVE FOR THE SUN
ザ・サンレイズはウエストコーストの5人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。ブライアン(ウィルソン)3兄弟のビーチボーイズのお父さんマレー・ウィルソンがプロデュースしたグループのデビュー・ヒット「I LIVE FOR THE SUN」。1965年、全米51位。作曲はリック・ヘン。のちにイギリスでヴァニティ・フェアがカヴァーした。

・MAKING MY DAYDREAM REAL
最近プライス・リストを見たらオークションで100ポンドついていたというレコード。ウィ・ザ・ビープルは黒人4人組のニューヨークのグループ。ランディ・マクニールのグループで「MAKING MY DAYDREAM REAL」は彼の自作、プロデュース。1974年、全米ソウル・チャート86位。「スピナーズ・テイストといいましょうか、フィリー・ダンサーふうのいいサウンドをしております」と達郎さん。

・カンゾウ、カライアピー
レイ・ブラッドベリの『何かが道をやってくる』を読んだというリスナーから「カンゾウの匂い、カライアピーの音とは一体どんな音なんでしょうか」という質問。
カンゾウは甘草、漢方にもよく出てくる匂いの強いやつで、ルートビアの匂いだとか。カライアピーは遊園地の蒸気オルガンのことなんだとか。

・THE DRIFTER
最近の達郎さんのお気に入りでレコードを集めている黒人シンガー、レイ・ポラードのレコードから「THE DRIFTER」。もともとドゥーワップ・グループのワンダラーズで歌っていた。ロジャー・ニコルスの「THE DRIFTER」とは同名異曲。

・HOW CAN I GET OUT A FOX LIKE YOU
ジョージ・カーのプロデュース作品から。ジ・アイスマンはシングル4枚が確認されてるが実態のよくわからないグループ。1968年のシングル「HOW CAN I GET OUT A FOX LIKE YOU」。

・ドラマ『遺留捜査』の主題歌「愛を教えて」
上川隆也さん主演のドラマ『遺留捜査』の2シーズン目の主題歌を達郎さんが担当。タイトルは「愛を教えて」。『遺留捜査』はテレビ朝日系の木曜ドラマで今週7月12日スタート。毎週木曜日午後9時から。初回は2時間スペシャルで午後8時から。シングル化の予定はないそうだ。

・オールタイム・ベスト・アルバム
3枚組のベスト・アルバムが9月26日に発売されることになった。オールタイムベストで、ソロ・デビュー以前のシュガーベイブ時代まで遡って選曲、エレック時代からRCA、ムーン、ワーナーとレーベルの枠を越えた3枚組で37年のキャリアを全網羅。40曲を予定しているがもっと増える可能性が濃厚なんだとか。ボーナス・トラックとして新曲の「愛を教えて」を収録。初回限定盤はボーナス・ディスクが付く。『JOY 2』が控えているのでライヴ・ヴァージョンは入れない予定だとか。

・シアター・ライヴ
オールタイム・ベストに関連してシネコンで山下達郎のライヴをご覧いただこうという企画「PERFORMNCE 1984 -2012」。1984年頃のライヴから最新ライヴまで取り揃えて。北海道から鹿児島まで全国13ヶ所のシネコンで8月25日から約一週間の予定で上映。前売り券はワーナーミュージック・ダイレクトで受付中。
http://wmg.jp/tatsuro/movie.html

・SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012
9月2日(日)に山梨県山中湖交流プラザきららで開催される音楽イベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012」に出演。

詳しくはワーナーミュージックの特設サイトで。
http://wmg.jp/tatsuro/

・三菱オーディオナビシステム
三菱のオーディオナビシステム「DIATONE SOUND. NAVI」のCMソングで「さよなら夏の日」がオンエアされている。
「もちろんベスト盤に入りますので(笑)、またご愛聴ください」と達郎さん。

・ワーナーのジャズ・ベスト・コレクション1000
リスナーから「ワーナー・ジャズ・ベスト・セレクション1000を大人買いしたいけれど、あまりジャズに詳しくないのでアドバイスを」というお便り。
「ワーナーの関係者としましては是非全部お買い上げくださいと申し上げたいところですが」と達郎さん。
アトランティック・ジャズが中心なので最近の聴いて気持ちのいいジャズではなく、モダン・ジャズのゴリゴリのやつ、フリー・ジャズに近いもの、ファンク・ジャズ、ロック・ジャズといろいろなものがあるので、そんなに聴いて気持ちいいものばかりではなく、いわゆるガチンコのジャズなので、全部今聴いていいものと保証できないとか。カタログを見て1枚だけ選ぶならジョン・コルトレーンの『MY FAVORITE THINGS』。オリジナル・モノラル・マスターから24ビッドでリマスターしているので、まずこの作品から聴いて、ハービー・マンのボサノヴァの作品とか聴く。ジャケ買いはやめたほうがいい。ワーナーのジャズはそんなに軽いものがないのでお気をつけて、と達郎さん

・THAT'S MY DESIRE
4月8日放送の「オリジナル・ヴァージョン特集」で、「THAT'S MY DESIRE」の代表曲として1947年にフランキー・レインが歌って全米4位のミリオンセラーとなったと話した。CDで見つかったら番組でかけようと思っていたそうだが再録音ばかりしかなく、仕方なくオリジナル盤を探すことにしたという。しかしこれがコンディションの良くないものばかり。最近ようやくコンディションの良いものが見つかったそうだ。フランキー・レインのデビュー・ヒット。

・I NEED A LOT OF LOVIN'
サザン・ソウルものから。マイティ・サムはルイジアナ出身の黒人シンガー。1960年代の中期にマッスルショールズでレコーディングしているので名作が揃ってるとか。1968年の「I NEED A LOT OF LOVIN'」はダン・ペンとスプーナー・オールダムの作詞作曲・プロデュース。軽快なジャンプ・ナンバー。

・BUT I DO
クラレンス・ヘンリーはニューオリンズを代表する黒人シンガーの1961年の全米4位。リアル・ステレオ・ヴァージョン。

・2000tの雨
この曲にもリクエストがたくさん来てるとか。今日は『SONORITE』に収録されたヴァージョン。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月15日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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佐野元春 and The Coyote Band @ ZEPP Namba OSAKA

2012年07月07日 | 佐野元春

6月29日(金) 晴れ 真夏日。
南港から難波に移ったZEPP OSAKAで佐野元春とコヨーテバンドを観た。
新しいZEPP なんば大阪は難波といってもなんばパークスのさらに南で
今年4月27日にオープン。
僕は大国町から歩いて会場まで行った。
中はなんとなくなんばHatchに似た雰囲気だった。

さて、今回のライヴでは原子力産業と行政に対して異議申し立てした曲
「警告どおり 計画どおり」が演奏された。
24年前の曲で佐野元春自身も今回はじめてステージにかけたみたいだ。
一般的にはあまり知られてない曲だと思うのでリンクを貼っておこう。



何年もあとになってこの日のライヴを懐かしく思い出す日が来るかもしれない。
大変だったけれど厳しい日々はもう過去になったと
笑って話せたらどんなにいいだろう。

ライヴについては個人サイトにライヴ・レビューをアップしました。
よろしくお願いします。

帰りの地下鉄御堂筋線。
夜の大阪市内を北上しながら僕は思った。
もし僕が義務教育の小学生で12歳ぐらいの子どもだったとしたら。
今の日本の行政をどんな目で見るだろうか。
きっと直感的に否定しているだろうな。
十代の頃に佐野元春の音楽と出会って今まで寄り添ってきた。
成長の過程で希望が見出せる普遍的な音楽と出会えたことを幸せに思う。

かつて僕が「Down Town Boy」のくわえタバコのブルーボーイに自己投影したように
12歳の今を生きる子どもたちは佐野元春と出会えることはあるだろうか。

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Motoharu Radio Show #119

2012年07月04日 | Motoharu Radio Show

2012/07/03 OnAir - 1st. Week - ブリティッシュロック特集 / 第三回目:ビートルズDNA 岩本晃市郎氏を迎えて 1
The Beach Boys:That's Why God Made the Radio
The Beach Boys:Shelter
Cotton Mather:Camp Hill Rail Operator
Owsley:Coming Up Roses
Vinyl Kings:Here We Go Again
The Nines:Mary Jane
Fool's Garden:Northern Town
Electric Light Orchestra:One Summer Dream
The Beatles:Strawberry Fields Forever (mono)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・ブリティッシュロック特集 / 第三回目:ビートルズDNA 岩本晃市郎氏を迎えて 1
7月に開催されるロンドン・オリンピックにちなんでブリティッシュロックの特集。
第三回目は音楽評論家の岩本晃市郎さんをお迎えしてビートルズに影響を受けた音楽の特集。題して「ビートルズDNA」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月7月の「3PICKS!」はビーチボーイズ『That's Why God Made The Radio』、ジョン・メイヤー『Born & Raised』、そしてニール・ヤング『Americana』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はビーチボーイズ『That's Why God Made The Radio』。

・ビーチボーイズ
今年で結成50周年を迎えた。そのこともあってビーチボーイズの新しいレコード『That's Why God Made The Radio』が出た。ブライアン・ウィルソン、マイク・ラブ、アル・ジャーディン、ブルース・ジョンストン、そしてジェフリー・フォスケット。ビーチボーイズは長い歴史を持つバンドだけあってメンバーがよく代わっていたが今回はオリジナルのメンバーが集った。ただ残念なのはこのメンバーの中にカール・ウィルソンとデニス・ウィルソンがいないこと。残念ながらこの二人は病気と事故で亡くなっている。バンドの結成でいうともともと一番上のお兄ちゃんであるブライアン・ウィルソンを中心に二人の弟、カール・ウィルソン、デニス・ウィルソン、この兄弟が音楽をはじめたのがきっかけだった。それに従兄弟のマイク・ラブ、そして高校の友だち、アル・ジャーディンを加えて1961年にグループを結成している。それ以降、本当にたくさんのヒット曲を出して今ではアメリカを代表するバンドとして多くの人々に愛されている。一時はメンバーの間で問題があって分裂してしまうんじゃないか、そんな時期もあったようだが、現在はオリジナル・メンバーがみんな絆を深めて活動を続けているようだ。
「結成50周年を迎えたビーチボーイズ。今夜紹介したい彼らの新しいレコード。僕も楽しんで聴きました。毎回ビーチボーイズの音楽を聴いて僕が思うのはそこにあるキリスト教、特にカトリックの人たちの心のありようですね。精神性と言ってもいいと思います。僕もアメリカに友人が何人かいますが、カトリックの友人を見て、どことなくみんな共通するものがあるなぁと感じます。とても心がナイーヴで優しい。そして愛と友情を大切にする人たちですよね。それはそのままこのビーチボーイズの音楽に当てはまると思います。もちろん現実はとても厳しいものですけれども、ビーチボーイズは彼らの独特の美しいハーモニーでもって人々の無垢な気持ちを、そうした厳しい現実から守ってるかのような、そんな印象を受けます」と元春。
ビーチボーイズの新しいアルバム『That's Why God Made The Radio』から「That's Why God Made the Radio」と「Shelter」。

・Camp Hill Rail Operator
アメリカ、テキサスのバンド、コットン・メイザーの「Camp Hill Rail Operator」。'90年代の後半の曲。バンドは現在ないけれど、オアシスのメンバーの推薦があってCDが再発されている。

・Coming Up Roses
ギタリストのオーズリーのソロ名義の曲「Coming Up Roses」。1999年に一人多重録音した作品。いわゆるジョン声系。

・Here We Go Again
アメリカの4人編成のバンド、ヴァイニール・キングスの「Here We Go Again」。2000年代から活動を続けていてスタジオ録音盤は5枚ほど出ている。いわゆるポール・マッカートニー系。

・Mary Jane
カナダのバンド、ナインズの2006年の「Mary Jane」。いわゆるポール・マッカートニー系。

・Northern Town
ドイツのバンド、フールズ・ガーデンの1997年の「Northern Town」。元春も名前を聞いたことがあるそうだ。2000年を超えて活動を続けていたが最近は名前を聞かない。いわゆる「Strawberry Fields Forever」系。

・One Summer Dream
ムーブのロイ・ウッドがアイドル・レースのジェフ・リンを引っぱって来てムーブがロイ・ウッドとジェフ・リン体制になる。つまりポールとジョン。その後にエレクトリック・ライト・オーケストラを結成する。ELOの1975年のアルバム『Face The Music』にはジェフ・リンのジョージ・ハリスン・テイストの曲が多く収録されていて、その代表曲が「One Summer Dream」。この曲はジェフ・リンがプロデュースした1995年のビートルズの「Free As A Bird」に似ている。

・Strawberry Fields Forever (mono)
今夜の特集の締めくくりとして岩本晃市郎さんが選曲したビートルズの曲。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
来週も岩本晃市郎さんをゲストに迎える。
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Sunday Song Book #1029

2012年07月01日 | Sunday Song Book

2012年07月01日プレイリスト
「レイ・ブラッドベリ追悼」
1. パレード / 山下達郎 "ナイアガラ・トライアングル" "トレジャーズ" '76('94)
2. AFRICA / TOTO '82「草原」
3. ROCKET MAN / PEARLS BEFORE SWINE "THE USE OF ASHES" '70「ロケット・マン」
4. ROCKET MAN / ELTON JOHN '72「ロケット・マン」
5. OCTOBER COUNTRY / THE SMOKE '68「十月はたそがれの国」
6. FOGHORN / ERA "ERA" '02「霧笛」
7. いちご色の窓 (LIVE) / 難波弘之 パシフィコ横浜会議センター・小ホール 06/05/07「いちご色の窓」
8. メリー・ゴー・ラウンド / 山下達郎 "メロディーズ" '83
----------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
今週は割りと直近の番組収録だという。九州地方に台風が直撃して、とくに南のほうはたいへんな騒ぎなので被災された方お見舞い申し上げますと達郎さん。
「私、お陰様で先週、今度7月12日からスタート致しますテレビ朝日系毎週木曜日午後9時からのドラマ『遺留捜査』、これの主題歌をめでたく完成いたしまして、TVサイズ、フルサイズを先方に届けて、やれやれという感じでございますが。これでちょっとお休みになるかと思いきや、ならないんですね、これが。8月下旬のですね、シアター・ライヴ。私のライヴをシネコンでご覧いただこうという、これのイベント用のミックス・ダウン、リマスタリング、そういうようなものが迫っております。それが終わるといよいよ9月26日発売のオール・タイム・ベスト、ベスト盤のリマスタリングにかかって行くという。7月は結構(笑)、ですからワサワサしておりますが身体に気をつけて頑張ろうと思います 」と達郎さん。

・レイ・ブラッドベリ追悼
達郎さんの大好きなアメリカの作家レイ・ブラッドベリが亡くなった。6月5日、享年91歳。音楽的にもずいぶんインスパイアされて作った曲があるので、今週はレイ・ブラッドベリに影響されて作った曲の特集。いつもの番組とはテイストが違うような感じがするが、レイ・ブラッドベリが好きなミュージシャンはたくさんいて、レイ・ブラッドベリの素材から音楽を作る、そういうふうにして作った曲が洋、邦たくさんあるので、その中から選んで追悼する。

・パレード
達郎さんは十代の頃にレイ・ブラッドベリをたくさん読んだという。二十歳のときに結成したシュガーベイブの頃に作った「パレード」は、レイ・ブラッドベリの初期のファンタジー作品を読んで生まれた作品。レイ・ブラッドベリに影響されて作った曲にしては明るめの曲だが、レイ・ブラッドベリがいなかったらこういう作品は出てこなかったという。シュガーベイブのレパートリーだったが、シュガーベイブではレコーディングしなかったので、1976年の『NIAGARA TRIANGLE』に収録したヴァージョンから。

・レイ・ブラッドベリ
レイ・ブラッドベリは1920年生まれなので原節子さんとか森光子さんと同じ年。享年91歳。戦後アメリカを代表するSF作家、ファンタジー作家といわれてる。たくさん名作がある。達郎さんは中学の頃に出会って一生の友達になったという。

・AFRICA
TOTOの1982年の全米NO.1「AFRICA」。TOTOの最大ヒット曲でグラミー賞を獲った。あるインタビューでデヴィッド・ペンチは小さい頃に見たユニセフのCMに影響されて作ったと話しているからどこまで本当の話かわからないが、昔からこの曲はレイ・ブラッドベリ絡みで語られていた。

・ROCKET MAN
フォーク・シンガーのトム・ラップが作ったパールス・ビフォア・スワインというフロリダのグループの「ROCKET MAN」は1970年のアルバム『THE USE OF ASHES』に収録されていて、アルバムにはレイ・ブラッドベリのストーリーをベースにして書かれたとコメントが掲載されている。『刺青の男』に収められている短編「ロケット・マン」がそれで、ロケットの操縦手がお父さんなので子どもとお母さんが気を揉むというファンタジックなストーリー。

・ROCKET MAN
エルトン・ジョンの1972年の「ROCKET MAN」は全米8位、全英2位。バーニー・トーピンがパールス・ビフォア・スワインにインスパイアされて作ったとインタビューで話している。

・OCTOBER COUNTRY
アメリカのウェスト・コースト、'60年代にスモークというバンドがあった。マイケル・ロイドというプロデューサー/ソングライター、のちにMGMの副社長になりピンクレディーに関わった人。そのマイケル・ロイドが率いたグループがスモーク。1968年のアルバムに収録された「OCTOBER COUNTRY」はレイ・ブラッドベリの「十月はたそがれの国」の原題。マイケル・ロイドのもうひとつのグループでもこの曲を歌っていて、そのときのグループ名はそのままズバリOCTOBER COUNTRYだったそうだ。またスモークの「OCTOBER COUNTRY」はロウ・エッジという変名で全く同じテイクがリリースされたこともある。

・TATSURO YAMASHITA presents
今週からTSUTAYA、JA、昭和電工の3社がスポンサーとなり、冠が取れて、TATSURO YAMASHITA presents SUNDAY SONG BOOKとなった。番組の内容は変わらないという。スポンサー変更の度にお便りをもらうそうだが「すいませんとしか言いようがありません」と達郎さん。

・ドラマ『遺留捜査』の主題歌「愛を教えて」
上川隆也さん主演のドラマ『遺留捜査』の2シーズン目の主題歌を達郎さんが担当。タイトルは「愛を教えて」。『遺留捜査』はテレビ朝日系の木曜ドラマで7月12日スタート。毎週木曜日午後9時から。初回は2時間スペシャルで午後8時から。2週間後に番組で主題歌「愛を教えて」のTVサイズをオンエアする予定。シングル化の予定はないそうだ。

・オールタイム・ベスト・アルバム
3枚組のベスト・アルバムが9月26日に発売されることになった。オールタイムベストで、ソロ・デビュー以前のシュガーベイブ時代まで遡って選曲、エレック時代からRCA、ムーン、ワーナーとレーベルの枠を越えた3枚組で37年のキャリアを全網羅。40曲を予定しているがもっと増える可能性が濃厚なんだとか。ボーナス・トラックとして新曲の「愛を教えて」を収録。初回限定盤はボーナス・ディスクが付く予定。

・シアター・ライヴ
オールタイム・ベストに関連してシネコンで山下達郎のライヴをご覧いただこうという企画「PERFORMNCE 1984 -2012」。1984年頃のライヴから最新ライヴまで取り揃えて。全国13ヶ所のシネコンで8月25日から約一週間の予定で上映。前売り券はワーナーミュージック・ダイレクトで受付中。
http://wmg.jp/tatsuro/movie.html

・SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012
9月2日(日)に山梨県山中湖交流プラザきららで開催される音楽イベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2012」に出演。

詳しくはワーナーミュージックの特設サイトで。
http://wmg.jp/tatsuro/

・FOGHORN
ヴァイオリニストの壷井彰久さんとギタリスト鬼怒無月さんのユニットERA。2002年のアルバム『ERA』に収められた「FOGHORN」は1953年の『太陽は黄金の林檎』の短編「霧笛」にインスパイアされたインストゥルメンタル曲。日本の場合はプログレ・テイストの曲が多いとか。ヨーロッパはテクノが多いそうだ。

・いちご色の窓
1979年の難波弘之さんのソロ・アルバム『SENSE OF WONDER』はいろいろなSF作品からタイトルを取っていて、その中にレイ・ブラッドベリの「いちご色の窓」がある。『火星年代記』に収められた短編。作詞は吉田美奈子さんで作曲は達郎さん。今回は2007年9月1日、パシフィコ横浜会議センターで行われた世界SF大会に難波弘之とセンス・オブ・ワンダーがゲスト出演してライヴ・レコーディングしたヴァージョン。
久しぶりに自分で作った曲を聴いた達郎さんは「メロ癖といいましょうか(笑)、変わらないな。ちょっと恥ずかしい気がします。進歩がない、そういう感じもしますが(笑)」と達郎さん。

・メリー・ゴー・ラウンド
1983年のアルバム『MELODIES』に収められた「メリー・ゴー・ラウンド」。レイ・ブラッドベリの世界、遊園地とかメリー・ゴー・ラウンドにイリュージョンがあって、そういうものを反映した曲なんだそうだ。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
07月08日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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