Sunday Song Book #1316

2017年12月31日 | Sunday Song Book

2017年12月31日プレイリスト
「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. 希望という名の光 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" "オーパス" '11
2. プラスティック・ラヴ / 竹内まりや "ヴァラエティ" "エクスプレッションズ" '84
3. YOUR EYES / 山下達郎 "フォー・ユー" "オーパス" '82
4. IF I FELL / 竹内まりや with BOX "未発表音源"
5. SOMETHING STUPID / 竹内まりや with 大瀧詠一 "ロングタイム・フェイバリッツ" '03
6. WE'VE ONLY JUST BEGUN / アン・ルイス "チーク III" '85
7. 人生の扉 / 竹内まりや "デニム" "エクスプレッションズ" '07
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「サンデー・ソングブック、珍しく大晦日の放送でございます。今年は一月一日もサンソンやりまして験のいい年つうか(笑)、まぁ験担ぎでございますが」と達郎さん。

・年忘れ夫婦放談
先週はクリスマスイブの放送で「サンデー・ソングブック 25周年記念 アコースティック・ライブ」。一週飛んだが今週は毎年年末恒例の竹内まりやさんをゲストに迎え「年忘れ夫婦放談」PART.2。まりやさんは一年が早かったと話す。特に五十代以降すごく早いという気がしてるそうだ。「やれきれてないままどんどん次の年になっちゃうみたいな」とまりやさん。達郎さんは四十前にこの番組をはじめたが今年25周年を迎えた。番組収録の前にTOKYO FMから(社長直々に)記念品をもらったという。「50年目指して」というような言葉が添えられていたとか。そのとき達郎さんは89歳。「やれるかもよ。ふふふ」とまりやさん。

・希望という名の光
カロリーメイトのテレビCMに「希望という名の光」が使われているのでリクエストが集まっている。
http://www.otsuka.co.jp/cmt/cm.php

・プラスティック・ラヴ
まりやさんの1984年のアルバム『VARIETY』収録の「プラスティック・ラヴ」。YouTubeに「プラスティック・ラヴ」がアップロードされていて外国からのコメントが多くついているそうだ。「向こうで出してるんです。なんか誰かがアップしたんです。なんかよくわかりませんが。グローヴァル化ですかね」と達郎さん。

・来年の目標
リスナーから「来年の目標を教えてください」という質問。
達郎さんはニュー・アルバムのリリース。先々週の夫婦放談で曲書きしていた楽曲は先方からOKが出たとか。「また次の2曲目書かなきゃならない」と達郎さん。まりやさんも曲書きがあるそうだ。

・細野晴臣さんと対談
達郎さんは細野晴臣さんと対談をしたそうだ。対談するのははじめてのことで、細野さんは「70歳になって時間がないんだ」と話していたという。ライヴ嫌いだったが「ライヴも楽しくなってきた」と前向きな発言をしていたとか。「その刺激を受けました。はい」と達郎さん。

・気持ちがへこんだときの対処方法
リスナーから「気持ちがへこんだときの対処方法を教えてください」という質問。
時間が解決するしかないけれど寝ることです、と達郎さん。寝ると気持ちが解決するけれど時間的に寝られないときは歩く、とまりやさん。そういうときの癒やしの音楽が何種類かあってそれで救われる。達郎さんの場合はカーティス・メイフィールドのアルバム『THERE'S NO PLACE LIKE AMERICA TODAY』、まりやさんはフォー・フレッシュメンやアニタ・カー・シンガーズに癒やされるそうだ。

・YOUR EYES
達郎さんの1982年のアルバム『FOR YOU』から「YOUR EYES」。まりやさんは英語の歌詞がアラン・オディから送られてきたときのことを覚えてるそうだ。カセットに「こういうふうに歌ったら」というデモが入っていて、最後の"I LOVE YOU, I LOVE YOU"っていうのもアランのデモのままなんだとか。

・お正月の過ごし方
リスナーから「お正月の過ごし方を教えてください」という質問。
だいたい家でおせちを食べて過ごすことが多いそうだ。達郎さんのお母様から伝授されたオリジナルのお雑煮を必ず食べるという。今年は曲書きがあるから達郎さんはお正月気分ではないとか。

・お風呂のお湯の熱さ
リスナーから「お風呂のお湯の熱さ」についての質問。
達郎さんは腰湯だからぬるめの温度で30分。肩まで浸かると達郎さんのお湯の温度では寒く感じるとまりやさん。

・タミコ
リスナーから、山下家の犬の名前について誰が「タミコ」とつけたのか、という質問。
質問したリスナーの奥さんが「タミコ」と同じ名前で、奥さんは出かけるのが好きだとか。タミコは出かけるのが嫌い。散歩も行きたがらない。名前は娘さんが「タミコ」と付けたそうだ。ブルドックらしくない名前にしたかったので和風の名前を付けたという。「あんまり意味はなかったよね」とまりやさん。

・IF I FELL
まりやさんのクラブ活動にリクエスト。未発表曲があるけれど「もうちょっとミックスを粘りたいかな」とまりやさん。今回は一度オンエアした音源。BOXとのセッションでビートルズの「IF I FELL」。ハモってるのは松尾清憲さん。BOXとは12曲くらいレコーディングしているので、いずれまとめてアルバムを作る予定だとか。

・冷蔵庫にストックされてるもの
リスナーから「山下家の冷蔵庫に常にストックされてるものはありますか?」という質問。
納豆をまとめ買いして山のようにあるそうだ。

・SOMETHING STUPID
昨日12月30日は大瀧詠一さんの命日。もう4年になる。大瀧さんが公式にレコーデイングして発表した最後の作品が、まりやさんとデュエットした「SOMETHING STUPID」。大瀧さんは生前ヴォーカル録りを一人きりで行っていて、まりやさんと一本のマイクを挟んで録音したときはブースの外に吉田保さんがエンジニアリングしていて、その光景を見たスタッフが「そんなことあり得ない」と話していたそうだ。達郎さんも見たことがないという。「アレは鶴の機織りですから」と達郎さん。もともとはフランク・シナトラとナンシー・シナトラのデュオで全米NO.1になった曲。
数日前に細野晴臣さんと対談した達郎さん。そのとき生まれて初めて細野さんと大瀧さんの話をしたとか。「そういう意味ではミラーリングで。僕と細野さんではコインの裏表みたいな感じなんですよ。大瀧さんに対する話題がね。それはひじょうに面白かったですよ。今度細野さんとそういう話をしてみようかな。星野源さんのイヤーブックの中で三人の対談なんですが。そういう話題が出るかなと思います」と達郎さん。
まりやさんは最後に大瀧さんと、誰かのコンサートのバックステージで、話したときに「SOMETHING STUPIDって細野さんも歌ってますね」と言ったら「オレたちのこと意識してんじゃないか」って大瀧さんが言ったという。それがまりやさんと大瀧さんの最後の会話だった。

・今後の予定
来週は1月7日の放送なので「新春リクエスト大会」。ライヴ・ソースはその後に。曲書きがつまってるし、ミックスがまだ全部終わってないそうだ。

・娘の結婚
1月8日に新春ドラマ・スペシャル『娘の結婚』がよるの8時からオンエア。このドラマの主題歌にまりやさんの「人生の扉」が使われている。
http://www.tv-tokyo.co.jp/musumenokekkon/

・プレゼント
『REQUEST 30th Anniversary Edition』の購入者特典で作った非売品の12インチのアナログ盤「夢の続き('89 Remix)」、カップリングは達郎さんが作った「プラスティック・ラブ(Extended Club Mix)」をサイン入りで10名にプレゼント。もうひとつは先日のアコースティック・ライヴのときに作ったサンデー・ソングブックのロゴ入りタンバリンをサイン入りで25名にプレゼント。1月中旬まで受け付けてるとのこと。

・曲書き
リスナーから「曲書きはつらいですか?」という質問。
まりやさんはなかなか曲が出てこないこともあるけれど、それをつらいと思ったことはないという。「だって好きなことをさせてもらってるから」とまりやさん。達郎さんは楽しいなんて思ったことはないとか。いちばん新しいものを作るときがいちばんイヤだと達郎さん。常に前の作品がよく思えて、若い頃はアルバムを作る度に「なんてものを作っちゃったんだ」と思っていたという。必ず前の作品のほうがよく聴こえて、それがなくなって「いや、もうオレって、傑作だよな」とかなったら終わりだと話す。「客観性ありすぎるからよくないですね」と達郎さん。

・WE'VE ONLY JUST BEGUN
今回、まりやさんのクラブ活動でカーペンターズの「WE'VE ONLY JUST BEGUN」を聴きたいというリクエストがあった。それで思い出したのはアン・ルイスさんの1985年のアルバム『チーク III』だとまりやさん。この作品はカーペンターズのカヴァー・アルバムでアン・ルイスさんのヴォーカルが素晴らしいという。まりやさんは安部恭弘さんとふたりで何重唱ものコーラスを担当したので、今日はアン・ルイスさんのアルバムから「WE'VE ONLY JUST BEGUN」。アルバムにはアン・ルイスさんがカレンに捧げた「カレン」というオリジナル曲があり、その曲もすごく素敵とまりやさん。

・ビートルズでは誰派
リスナーから「達郎さんはビートルズの中ではジョン派だと以前仰ってましたが、まりやさんは?」という質問。
まりやさんは男としてジョージ。音楽的にはレノン=マッカートニーの作品が好きだが、人間的に惹かれるのはジョージなんだとか。

・運動
リスナーから「まりやさんは何か運動をしていますか?」という質問。
以前はテニスをしていたが今はウォーキングのみなんだそうだ。

・移動
リスナーから「移動はクルマ、バス、鉄道のどれですか?」という質問。
まりやさんはバスが多いという。仕事場はスタッフが運転するクルマに乗るとか。達郎さんもPASMOを使ってバスに乗ることが多いそうだ。「電車やバスのほうが早いし、歩けるから。全然クルマ乗らなくなっちゃった(笑)」と達郎さん。加山雄三さんも銀座に地下鉄乗ってくるとまりやさんに話してたそうだ。乗客の視線が気にならないかというまりやさんの質問に「いやいやみんなにニッコリ、ハイ笑っておしまいという感じで、慣れてるから大丈夫だよ」と言ったとか。

・今年読んだ本・観た映画
リスナーから「今年読んでいちばんおもしろかった本や映画を教えてください」という質問。
達郎さんはノンフィクションの本ばかり読んでいるそうだ。その中でよかったのは佐野眞一さんの『唐牛(かろうじ)伝 敗者の戦後漂流』と伊藤彰彦さんの『映画の奈落 完結編 北陸代理戦争事件』。まりやさんは映画で『人生フルーツ』。ミニシアターしかやってなかったが深い感動があったという。

・来年の予定
達郎さんは来年もまたツアーを行う。ツアーがはじまる前にアコースティック・ライヴを月一。アルバムのリリースを予定。まりやさんは秋以降、11月に40周年を迎えるので、いろいろなイベントや今までやらなかったことなどを考えてるそうだ。

・人生の扉
今年最後は新春ドラマ・スペシャル『娘の結婚』の主題歌に使われている「人生の扉」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2018年01月07日は「新春リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1315

2017年12月24日 | Sunday Song Book

2017年12月24日プレイリスト
「サンデー・ソングブック 25周年記念 アコースティック・ライブ」
1. ターナーの汽罐車 / 山下達郎 "17/11/28 TOKYO FM ホール"
2. PAPER DOLL / 山下達郎 "17/11/28 TOKYO FM ホール"
3. BOMBER / 山下達郎 "17/11/28 TOKYO FM ホール"
4. RIDE ON TIME / 山下達郎 "17/11/28 TOKYO FM ホール"
5. REBORN / 山下達郎 "17/11/28 TOKYO FM ホール"
6. HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS /山下達郎 "17/11/28 TOKYO FM ホール"
7. WHITE CHRISTMAS / 山下達郎 "17/11/28 TOKYO FM ホール"
8. クリスマス・イブ / 山下達郎 "17/11/28 TOKYO FM ホール"
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんは新曲のデモを作っていて声が嗄れ気味なんだとか。今年の「サンデー・ソングブック」もあと二回。クリスマス・イブと大晦日のオンエアはなかなかない珍しいことと達郎さん。

・サンデー・ソングブック 25周年記念 アコースティック・ライブ
サンデー・ソングブックは1992年の10月にスタートして満25周年。26年目に突入している。番組25周年の企画で、11月28日(火)に東京半蔵門のTOKYO FM ホールで一夜限りのアコースティック・ライブとトーク・ショーを行った。250名をはがきにて招待した。この模様は12月3日午後1時からトーク・ショーとアカペラの演奏の部分をオンエア。今日はその残りの部分のオンエア。「いつもの難波弘之さん、伊藤広規さん、そして私山下達郎の三人ライヴ。アコースティック・ライヴ。俗に城北トリオと言っておりますけれども、いや別にそれがバンドの名前じゃありません(笑)。むかしからときどきやっておりました、このアコースティック・ライヴ。最近は割りと頻繁に年一くらいでやることができております。今回の25周年もTOKYO FM ホールにて行いました。一時間の予定だったんですが結局二時間近く演奏しまして。お陰さまでいらして下さりましたお客様喜んでいただけました。何しろトークショーのあとでライヴなので体制を立て直すのに時間がかかっております(笑)。あとは一発勝負なので毎日毎日やってるライヴのレコーディングではなくて、一発勝負ですのでときどきドタったりしてますが、それも愛嬌でございます。記念でございます」と達郎さん。今週は「サンデー・ソングブック 25周年記念 アコースティック・ライブ」のダイジェストの模様を一部抜粋してオンエア。

・ターナーの汽罐車
・PAPER DOLL

「トークショーの後でのライヴでしたのでなかなか気持ちの切り替えがアレですが(笑)。まぁ録音を聴くと、まぁなんとかやっているという感じですけれども」と達郎さん。「ターナーの汽罐車」と「PAPER DOLL」はアコースティック・ライヴではお馴染みのはじまり。昨年の新宿ロフトと同じはじまり方をしているそうだ。

「何曲もやったんですけれど、いきなり最後のほうになります(笑)。ふふふ。今日はさわりというかハイライトでお届けしてます。はじめは硬かったお客さんもだんだんリラックスしてまいりしてお喜びをいただけました。はじめからなんですけれど音の反響がちょっときついのでときどき声がひっくりがえります。それも愛嬌でございまして」と達郎さん。

・BOMBER
・RIDE ON TIME

「頭と終わりのハイライトでございます(笑)。後半はクリスマスなのでクリスマス絡みのパフォーマンスをちょっと」と達郎さん。

・アコースティック・ギター
リスナーから「アコギは何を使われましたか?」という質問。
「アコギはいつものD50であります。ギルドのD50にピックアップを付けて。あとはチューニングを変えたやつがマーチンのD28を使っております」と達郎さん。

・クリスマス・イブ(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)
12月12日に期間限定商品としてリリースした「クリスマス・イブ」(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)が今年もオリコンのチャートに入ったそうだ。87年度から続いているトップ100の連続年数記録が32年の記録に更新したとか。アナログ盤の要望があるようで「それはまた来年のお楽しみでございます(笑)。いつまで続くかわかりませんが本当に有り難いことでございます。30年いろいろありますけれど、出してから34年目を迎えますけれど、まだ現役のカタログとして残ってるのは本当にファンのみなさまのおかげです。ありがとうございます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」と達郎さん。

・今後の予定
来週は「年忘れ夫婦放談」のVOL.2。大晦日の夫婦放談も珍しいパターン。ハガキはまだ間に合うので、夫婦放談、まりやさんへのお便り、リクエストを受け付けてるそうだ。

・プレゼント
『REQUEST 30th Anniversary Edition』の購入者特典で作った非売品の12インチのアナログ盤「夢の続き('89 Remix)」、カップリングは達郎さんが作った「プラスティック・ラブ(Extended Club Mix)」を10名にサイン入りでプレゼント。もうひとつは先日のアコースティック・ライヴのときに作ったサンデー・ソングブックのロゴ入りタンバリンをサイン入りで25名にプレゼント。一月の中頃まで受け付けてるとのこと。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

クリスマス絡みの曲はアンコールで披露したとか。「REBORN」はスケジュールが合わずリハーサルができなかったのでカラオケで歌ってるそうだ。「人前ではじめて歌います。本邦初演のカラオケによるREBORNをまずは聴いていただきます」と達郎さん。

・REBORN
・HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
・WHITE CHRISTMAS
・クリスマス・イブ

「後半はアンコール部分ですが、REBORNをカラオケでお届けしましたが、これ難しいですよ、とにかく(笑)。初演なのでまぁ」と達郎さん。そこから「HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS」、「WHITE CHRISTMAS」、「クリスマス・イブ」のアコースティック・ヴァージョンと4曲続けてオンエア。残りの曲は年明けで披露する予定。

・三人編成でアコースティック・ライヴ
「わたくしのこのアコースティック・ライヴ。難波弘之、伊藤広規、山下達郎。これを今後、月一とか隔月くらいでポチポチといろんなところでやっていければなぁと。まぁ、自分の声のリハビリをかねて。そういう感じでございますが」と達郎さん。
2018年1月19日(金)、20日(土)、目黒のブルース・アレイ・ジャパンで行うことになった。前売りは来年の1月7日から受付。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp

「いろんなところでやってみようと思っておりますが。近くの街にうかがった際は可愛がって下さい。いわゆるレギュラーのホール・ライヴとは違ったまた趣きがございます。よろしくお願い申し上げます。みなさんメリー・クリスマス」と達郎さん。

2017年12月31日は「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1314

2017年12月17日 | Sunday Song Book

2017年12月17日プレイリスト
「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. すてきなホリデイ / 竹内まりや "ボナペティ!" '01
2. MY GIFT TO YOU / 山下達郎 "SEASON'S GREETINGS" '93
3. YOU'RE GONNA LOSE THAT GIRL / 竹内まりや with BOX "未発表音源"
4. 元気を出して / 竹内まりや "リクエスト" '87
5. 夢の果てまで / 早見沙織 11月08日発売
6. THE CHRISTMAS SONG / 竹内まりや "クワイエット・ライフ" '92
7. HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / 山下達郎 "SEASON'S GREETINGS" '93
8. クリスマス・イブ / 山下達郎 '83
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんはずっと曲書きで家にこもりっきりなんだそうだ。一所懸命曲を書いてるとか。

・年忘れ夫婦放談
毎年恒例、竹内まりやさんを迎えての「年忘れ夫婦放談」。まりやさんによると達郎さんは家にこもっていると、ダイエットと言いながら冷蔵庫を覗く回数がやたら多いのだそうだ。「わかる、でも。曲から逃げたいんでしょ。あははは」とまりやさん。今年の夫婦放談は変則で来週はちょうどクリスマス・イブなので、TOKYO FM ホールで行ったアコースティック・ライブのオンエア。今年は1月1日も放送があったけれど31日も番組がある。最後のプログラムは「年忘れ夫婦放談」を大晦日にオンエア。一週飛ぶが夫婦放談は二回。

・すてきなホリデイ
クリスマス・イブの一週前なのでまりやさんのクリスマス・ソング「すてきなホリデイ」にリクエストが集まってる。2001年のアルバム『BON APPETIT!』に収録されている。

・MY GIFT TO YOU
クリスマス前の放送なのでクリスマス・ソング。達郎さんの1993年のクリスマス・アルバム『SEASON'S GREETINGS』から「MY GIFT TO YOU」。2013年のツアーのアカペラ・コーナーで「MY GIFT TO YOU」を歌っていたが、歌詞が難しくて覚えるのに苦労したそうだ。曲自体も難しくてバック・リフのハネるのが難しいとか。

・YOU'RE GONNA LOSE THAT GIRL
まりやさんのクラブ活動にリクエスト。ビートルズのカバーで達郎さんがリマスターしていたものから「YOU'RE GONNA LOSE THAT GIRL」邦題は「恋のアドバイス」。演奏と歌はまりやさんとBOX。ボンゴを叩いているのはエンジニアの飯尾さん。まだオンエアしてないクラブ活動の音源があるそうだ。いつかまとめて出しますとまりやさん。

・ニックネーム
リスナーから「まりやさんのニックネームは何ですか?」という質問。
「まーちゃん」と呼ばれることが多いそうだ。まりやさんの両親はなぜか「まこ」と呼ぶので「まこちゃん」と呼ばれることもあるとか。

達郎さんは中学の頃に「クマ」と付けられたそうだ。落ち着きがなく、考え事をするときにウロウロするからなんだとか。小学校から通信簿に落ち着きがないと書かれていたという。なぜだか自分ではわからなかったそうだが、2000年のまりやさんのスーベニール・ライヴ、リハーサルのビデオを自分で見て、他のメンバーは直立して立ってるのに、達郎さんひとりだけひっきりなしに動いていたという。「あっ、これだったんだ」って思ってショックを受けて、それ以来じっとできるようになったとか。「マジで? ふふふ」とまりやさん。電話でもコードレスではなくワイアードだった時代、「どこまでゆくのってくらいグルグルグルグル回って」とまりやさん。ケータイで電話していてもリビングの端から端、階段の上まで行ったりして電話しているそうだが、「全く無意識ですね」と達郎さん。

・ボーナス・トラックについて
『REQUEST 30th Anniversary Edition』のボーナス・トラックに「時空の旅人」の別ヴァージョンで「Good bye」を収録しているが、まりやさんによるとアルバム『VARIETY』のときにいちばん最初に書いた曲だったそうだ。1984年に書いてお蔵入りしていたが「時空の旅人」に歌詞を書き換えたのだという。ドラムは野口明彦さんだが、達郎さんが叩いているのもあり、青純でないのはなぜか達郎さんはわからなかったそうだ。

・元気を出して
『REQUEST 30th Anniversary Edition』から「元気を出して」。鉄拳さんのYouTube公式チャンネルにパラパラマンガのショート・ヴァージョンが公開されてるそうだ。
https://www.youtube.com/watch?v=hlbh8qPFjtk

曲を聴いてるとまりやさんは1987年のことを走馬灯のように思い出すという。ちょうど娘さんがまだ3歳の頃で、レコーディングに娘さんを連れて行って、ソファーで寝かせてから歌入れしていたとか。だから歌入れのときにしかスタジオに行っておらず、「元気を出して」のリズム録りで佐藤博さんがピアノを弾くところを見てないそうだ。「夢の続き」のレコーディングでテレコが壊れて締め切り間際で焦ったことや、「けんかをやめて」を録音していると、隣のスタジオからTMネットワークの音が聞こえてきて、前時代的なハチロクの曲をレコーディングしていて「大丈夫かな?」と不安になったことを思い出したとか。達郎さんはまりやさんが歌入れのときに娘さんをつれて銀座に行って、松屋の屋上の遊園地で遊ばしたことを思い出すという。

・プレゼント
『REQUEST 30th Anniversary Edition』の購入者特典で作った非売品の12インチのアナログ盤「夢の続き('89 Remix)」、カップリングは達郎さんが作った「プラスティック・ラブ(Extended Club Mix)」を10名にサイン入りでプレゼント。もうひとつは先日のアコースティック・ライヴのときに作ったサンデー・ソングブックのロゴ入りタンバリンをサイン入りで25名にプレゼント。夫婦放談の感想を添えてご応募してくださいとまりやさん。当選者はオークション等で転売はしないようにとのこと。

・クリスマス・イブ(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)
今年も12月12日に期間限定商品として「クリスマス・イブ」(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)を販売することになったそうだ。鈴木英人さんに新しくジャケットを書き下ろしてもらい三方背ボックスにした仕様。「ギフト、その他にご利用下さい」と達郎さん。クリスマスまでの限定商品なのでお早めにとのこと。詳しくは山下達郎特設サイトにて。
https://wmg.jp/artist/tatsuro/news_79181.html

・三人編成でアコースティック・ライヴ
達郎さんと伊藤広規さんと難波弘之さんの三人編成でアコースティック・ライヴを2018年1月19日(金)、20日(土)、目黒のブルース・アレイ・ジャパンで行うことになった。前売りは来年の1月7日から受付。詳しくは山下達郎公式サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp

この後、月に一度は三人でアコースティック・ライヴを関西など地方で行う予定とのこと。「身体が鈍らないように。現状維持。そういう感じです」と達郎さん。

・夢の果てまで
大和和紀さん原作の『はいからさんが通る』の劇場版アニメーションにまりやさんが主題歌「夢の果てまで」を提供した。歌っているのは紅緒役の早見沙織さん。11月8日に発売されている。

・THE CHRISTMAS SONG〜HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
まりやさんの「THE CHRISTMAS SONG」と達郎さんの「HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS」のメドレー・ヴァージョン。一般発売はされておらず番組でしか聴けない。

・クリスマス・イブ
クリスマス前なので今日も「クリスマス・イブ」。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年12月24日は「サンデー・ソングブック 25周年記念 アコースティック・ライブ」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1313

2017年12月10日 | Sunday Song Book

2017年12月10日プレイリスト
「年忘れリクエスト特集」
1. クリスマス・イブ / 山下達郎
2. TRAMBONE / THE SPOTNICKS '63
3. I'LL BE THERE / GERRY & THE PACEMAKERS '64
4. MORE TODAY THAN YESTERDAY / THE SPIRAL STARECASE '69
5. NEVER BE LONELY / THE NEW COLONY SIX '71
6. THE LONELY ONE / TERRY HUFF & SPECIAL DELIVERY '76
7. WALK ON BY(LIVE) / LAURA NYRO "LIVE IN JAPAN 1994" '03
8. AS LONG AS YOU LOVE ME / THE IMPRESSIONS '61
9. LOLA / THE VELVET ANGELS '72('64?)
10. プロポーズ / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" '11
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
達郎さんは曲書きでこもってるそうだ。

・アコースティック・ライブ&トークショー
サンデー・ソングブック25周年の企画で、11月28日(火)に東京半蔵門のTOKYO FM ホールで一夜限りのアコースティック・ライブとトーク・ショーを行った。アコースティック・ライブは12月24日の放送でオンエア予定。

・年忘れリクエスト特集
今年は来週から「年忘れ夫婦放談」の予定なので、毎年恒例の「年忘れリクエスト特集」は今週一回のみになったとか。年明けにフォロー・アップするそうだ。

・クリスマス・イブ
今年も12月12日から25日までの期間限定商品として「クリスマス・イブ」(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)を販売することになった。鈴木英人さんに新しくジャケットを書き下ろしてもらい三方背ボックスにした仕様。CDは現在流通しているは30th Anniversary Editionと同じ内容。「贈り物にどうぞ」と達郎さん。詳しくは山下達郎特設サイトにて。
https://wmg.jp/artist/tatsuro/news_79181.html

・TRAMBONE
スプートニクスはスウェーデンを代表するインストゥルメンタル・グループ。1963年の「TRAMBONE」(日本のポリドールからリリースされたときのタイトルは「トランボーネ」)は何かの番組のテーマ・ソングになっていたとか。

・I'LL BE THERE
ジェリー&ザ・ペースメーカーズはリバプール・サウンドの雄。1965年の全米15位、全英14位の「I'LL BE THERE」はボビー・ダーリンのカヴァー。

・自分の曲がかかるお店
リスナーから「達郎さんは自分の曲をかけるお店に入るとどんな気分になるのでしょうか?」という質問。
「そわそわします。駄目です。ははははは。若い頃はパチンコ屋行ってパチンコやってるとDOWN TOWNがかかってきて、いきなり出なくなりました。そういうこともありまして。今はご飯食べてて自分の曲かかるとうつむきますね。ははははは。有り難いとはあんまり思わない(笑)。ふふふふふ。しょうがない、何を言ってんでしょう」と達郎さん。

・MORE TODAY THAN YESTERDAY
スパイラル・ステアケースはサクラメントの5人組。リード・ヴォーカルのパット・アップトンは昨年亡くなった。1969年の代表作で「MORE TODAY THAN YESTERDAY」。

・NEVER BE LONELY
新潟県の超常連のリスナーからマニアックなえぐいリクエスト。ニュー・コロニー・シックスはシカゴのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループでソフト・ロックの範疇に入るグループ。「NEVER BE LONELY」はもともとはマーキュリー・レーベルでリリースしていたが、サンライトというレーベルに移籍して、1971年のシングル「LONG TIME TO BE ALONE」(全米93位)のB面に収録。まだCD化されていない。

・THE LONELY ONE
ワシントンD.C.のテリー・ハフ&スペシャル・デリバリー。1976年、全米ソウル・チャート11位、全米75位の「THE LONELY ONE」。「スウィート・ソウルなんですが、ちょっと泥臭いところがなんともいえない」と達郎さん。

・今後の予定
残すところ今年のサンソンも3回。来週17日は「年忘れ夫婦放談」。再来週はちょうどクリスマス・イブなので、TOKYO FM ホールで行ったアコースティック・ライブのオンエア。今年最後のプログラムは「年忘れ夫婦放談」を大晦日にオンエア。飛び石夫婦放談。年始はリクエスト特集の続きを予定。

・カロリーメイトのCM
現在、テレビのカロリーメイトのCMに「希望という名の光」が使用されている。「受験生のみなさんへの応援CMでございます。お楽しみいただければと思います」と達郎さん。
http://www.otsuka.co.jp/cmt/cm.php

・WALK ON BY(LIVE)
ローラ・ニーロの1994年の来日公演の音源が2003年にCD化。その『LIVE IN JAPAN 1994』に入ってるバート・バカラックとハル・デヴィッドの「WALK ON BY」。ピアノの弾き語り。達郎さんはこのときのツアーを追っかけて名古屋まで行ったとか。名古屋の中華料理屋でローラ・ニーロと一緒に飲んだという思い出があるそうだ。

・AS LONG AS YOU LOVE ME
カーティス・メイフィールドがインプレッションズのリード・ヴォーカルになって最初のヒットで1961年の「GYPSY WOMAN」のB面「AS LONG AS YOU LOVE ME」。ジェリー・バトラーがリード・ヴォーカルだった時代のドゥー・ワップ臭が残っているが、もう数年経つと3人組になりカーティスのファルセットをフィーチャーし、いわゆる'60年代から'70年代のR&B、ソウル・ミュージックのコーラス形態に変わってゆく端境期のレコーディング。

・LOLA
大阪府豊中市のリスナーから『THE BEST OF ACCAPELLA VOLUME 2』のA面3曲目の「LOLA」にリクエスト。針飛びして聴けないそうだ。『THE BEST OF ACCAPELLA VOLUME 2』はレリック・レーベル。いわゆるアカペラのドゥー・ワップのコンピレーション。ヴェルベット・エンジェルスはデトロイトのグループで、達郎さんも『ON THE STREET CORNER』でカヴァーしている「WIND」のオリジナル・グループ、ノーラン・ストロングとザ・ディアブロスが後にやった、メンバーに入ってるグループだといわれている。「LOLA」は1960年代初期のレコーディング。

・プロポーズ
11月19日に結婚する(した)というリスナーからアルバム『RAY OF HOPE』の「プロポーズ」にリクエスト。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年12月17日は「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1312

2017年12月04日 | Sunday Song Book

2017年12月03日プレイリスト PART 1
「サンデー・ソングブック 25周年記念 トーク・ライブ」
1. DRIP DROP (LIVE) / 山下達郎
"17/11/28 東京FMホール"
2. CLOSE YOUR EYES (LIVE) / 山下達郎
"17/11/28 東京FMホール"
3. CHAPEL OF DREAMS (LIVE) / 山下達郎
"17/11/28 東京FMホール"
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・アコースティック・ライブ&トークショー
サンデー・ソングブック25周年の企画で、11月28日(火)に東京半蔵門のTOKYO FM ホールで一夜限りのアコースティック・ライブとトーク・ショーを行った。12月3日午後1時からトーク・ショーと何曲か演奏の部分をオンエア。12月3日は13時から豪華二本立て。

PART 1
進行はTOKYO FMの古賀涼子さん。

・25周年
これまでラジオ番組のレギュラーは3年続いたことがなく、番組をやってる間はアルバムが出ないというジンクスもあったので狐につままれたような感じだとか。しかもJFNという大きなネットで25年間続けられたのだから嘘みたいだと達郎さん。

・語り口
番組をはじめたのが39歳のとき。それまでの二十代や三十代のレギュラー番組の頃よりは安定した感じだが、若い頃の番組を今聴くと粋がってるような、世の中を恨んでるような感じで恥ずかしくて聞けないそうだ。自分で言うのも何だけどこの25年で少しは落ち着きが出てきたように思ってるという。

・棚つか
アナログのLPが2万枚、シングル盤が2万枚、CDは6万枚。その辺の放送局よりも持ってるそうだ。レコード棚は洋楽はA to Zに、邦楽はあいうえお順に並んでいて、ビーチボーイズのように枚数が多いものは別にカテゴライズしているとか。コンピレーションとかオムニバスはタイトルのA to Z順。しかも収録曲は何年もかけてA to Zに並べ、業者に頼んでエクセルのデータにしたという。選曲の基準は雰囲気で、レコードが「おれをかけてくれ」と呼んでるそうだ。新曲を選曲しようと思えば毎週チャートをチェックしなければならず、そうすると自分の仕事に支障が出てくるので、記憶の中でだけできるオールディーズに特化した番組にしたとか。だから「棚つか」の選曲は自分の記憶の中から引っ張り出してるのだという。

・中級のオールディーズ
番組がマニアックにならないように中級のオールディーズを選曲している。基本的にビートルズはかけない。誰でも知ってるから。洋楽のトップ40を聴いていて洋楽に慣れ親しんだリスナー、TOTOよりもマイケル・ジャクソンよりも奥に行ったもの、モータウンはミリオンセラーじゃないもの、TOP 10ヒットではなくて20位、30位、40位のナンバーを中級のオールディーズと呼んでるそうだ。誰も知らない曲はかけないし、音楽に詳しいリスナーが「まぁ、こんな程度のものだろうな」と思うような番組。あくまでも啓蒙主義的なもので5年、10年と聴いていると脈絡がわかってくる。「スタンド・バイ・ミー」のうしろにあるもの、ビートルズのうしろにあるもの、そういうものが見えてくると音楽の幅が広がるし、聴感を刺激する、自分が感応する音楽がだんだんわかってくる。そういうものの傾向で、この番組だけで全部わかるわけじゃないので、例えば伊藤政則さんの番組をずっと聴いてると、違うジャンルの感応があるので、そういうのがたくさんあると音楽の幅が広がる。

・最高の音質
「最高の選曲と最高の音質」というのはキャッチフレーズで見せ金のようなもの。番組をはじめた1992年頃、'50年代や'60年代のオールディーズは、当時のTMネットワークとかドリームズ・カム・トゥルーとか出てきた時代だったので、そういう時代にチャック・ベリーやバディ・ホリー、エディ・コクランの'50年代の音楽は音圧的にしょぼかった。録音のシステムがぜんぜん違うので、売ってるCDでかけてたら全く相手にならない。当時はキムタクの番組とドリカムの番組に挟まれ、オールディーズ番組だからアナログのリミッターとかを買い込んで、家でコンプかけてオンエアに見合う音圧に上げてた。それがそのうちにデジタル化して、いまプロツールスという便利なもので音質を補正している。「最高の音質」は専門家のいうところのではなく、ラジオで聴いたとき、電波に乗っける帯域が狭いので圧縮した音が、いまだったらスマホで聴いていい音楽だと思うようにしている。4000万のオーディオで聴く最高の音質ではない。むかしだったらトランジスタ・ラジオやヘッドフォン・ステレオで聴いてたときにいい音楽だと思ったのが、達郎さんにとってのいい音で、ロックンロールのガッツ、音の迫力というか、グッと来るものが最高の音質。

・ハガキ
スタッフがいないので、ディレクターとアシスタントと技術の3人が現場の人間。メールにするとハガキの10倍になるので、達郎さんのキャパシティがオーバーフローしてしまう。人数を増やすしかないが、そうすると中間にいる人の主観が入ってくるので、それが嫌なだけ。ハガキだけならば達郎さんのキャパシティで情報が処理できるので、そういうひじょうに消極的だけど積極的な選択。

・継続のコツ
義務だとものごと続かないから、好きなものと巡り合うのが大事。でも巡り合うための努力はまた違う問題で、友だちや先生や先達との出会いやネットワークを大事する。

・これから番組でやりたいこと
ソングライターの特集でも実際に音を使ってやりたいそうだ。

■生でそんなこと聞いてどうするコーナー
・サンソン25周年3大ニュース
3.11の直後(二日後)に番組がオンエアできなかったこと、今日のアコースティック・ライブ&トークショー、放送文化基金賞の受賞。

・番組をやめたいと思ったこと
ないそうだ。ミュージシャンをやめたいと思ったことはあるが、サンソンは息抜きで道楽だからやめたいと思ったことはないという。

・字
ハガキに「字の大きさはこれでよろしいでしょうか?」と書いてあるのを達郎さんが読んで「小せえ。もうちょっと大きく書いて下さい(笑)」。

・パンが出てくる歌
パン職人から「パンが出てくる歌はないですか?」という質問。
達郎さんはいわゆる街のパン屋、お菓子屋の息子なので、かりんとうは匂いを嗅ぐのも嫌だし、チョコレート、ガムは一切食べないのだとか。「最初の三月だけだったんです、パラダイスはね。でも、パンねぇ。そのうち作ってみましょうかね(笑)。近すぎるんですね、自分にね。ふふふ」と達郎さん。

・牛乳瓶の紙キャップ
牛乳瓶の紙キャップを作ってる会社で働いてるリスナーから「達郎さんは牛乳瓶の紙キャップに何か思い出はありますか?」という質問。
「そんなこと聞いてどうすんでしょうね(笑)」と達郎さん。爪切った朝に指で開けようとすると紙が泣き別れしてベロベロになってくる。それを見ると寂しくなるから無傷のまま取るのに小さな針を持ってくる。「がんばってくださいね」と達郎さん。

・裸眼かコンタクトか
老眼だけど裸眼なのだとか。自動車運転免許証は「眼鏡等」ではないそうだ。

・好きな四字熟語
ときどき変わるそうだが「恐惶謹言」とか「要求貫徹」。古賀涼子さんが「死屍累々とかいかがですか?」。「あなた意外とネガティブ・シンキングなんですね」と達郎さん。

■会場に来た人に一言
「いちばん遠くから来たのはどちらです?」と達郎さん。
赴任先の台湾から帰ってきた男性。福岡から来た女性。出張で行ってたミラノから戻ってきた人。

■アコースティック・ライヴの出演者、難波弘之さんと伊藤広規さんからのコメント
広規さんはたまにクルマに乗ってるとき聴いたりするそうだ。「あっ、聞いた声がするっていう(笑)」と広規さん。「でもあれおもしろかったですね、珍盤奇盤。大爆笑(笑)。はははは」と難波さん。広規さん「もう年も年ですし、できるだけ長くできるように体調だけは整えていてほしいと思います」、難波さん「そういうこと言うとオマエらもそうと言われますけどね」、広規さん「自分も含めて」。

・CLOSE YOUR EYES
アカペラの選曲も気分で選んだとか。今日は「CLOSE YOUR EYES」。TOKYO FMホールくらいのところだとラジカセ一台でマイク無しのパフォーマンスをするが、ラジオの収録でオンエアでそれを聴いてもおもしろくもなんともない。オフマイクでマイク一本立てて録音してるみたいな、ステージの盗み録りみたいにしか聞こえないので、今回は普通にP.A.を通してるそうだ。

・CHAPEL OF DREAMS
『ON THE STREET CORNER』3枚の中でいちばん好きな曲だという。

■竹内まりやさんのコメント
音楽のよきリスナーである達郎さんの間口の広さを知る番組と同時に、達郎さんが音楽を続けられるエネルギー源として番組があると、まりやさんは思ってるそうだ。音楽の知識や正しい分析に基づいた音楽番組というのが今はないので、音楽リスナーの山下達郎を通して新たな音楽を知る番組でもあるので、そのおかげで若いリスナーに今、広がってるとまりやさんは思ってるという。番組のスタートから25年経って親子で聴いてるというリスナーもいるし、中学生から音楽についての質問も寄せられているので、音楽を啓蒙する番組としても山下達郎の音楽を紹介する番組としても末永く続いてほしいと思ってると、まりやさん。音楽に対する真摯な姿勢が感じられるのと、リスナーの生活から生まれる言葉をちゃんと紹介して達郎さんが答えてることが、25年続いた秘訣だと思ってるそうだ。まりやさんにとっては夏と暮の夫婦放談で自分の生の声を届ける場所としていちばん貴重な場所で、まりやさんの音楽生活を紹介するいちばん最初の場がこの番組だという。夫婦放談では自分の作品がどういうプロセスを経てできたのか、お互いが知り得ているので、自由にほとんど打ち合わせなしで話しているとか。「30周年になったら夫婦放談のトーク・ライブでもやりましょうかね(笑)。これからも頑張っていい番組にして下さい」とまりやさん。

2017年12月03日プレイリスト PART 2
「ドゥー・ワップ 特集」
1. クリスマス・イブ / 山下達郎
2. ADORABLE / THE COLTS '55
3. PLEASE BE MY LOVE TONIGHT / THE CHARADES '63
4. LET IT PLEASE BE YOU / THE DESIRES '59
5. TRUE TRUE LOVE / THE CORVAIRS '62
6. YOU KNOW / THE DEL-MARS '63
7. LITTLE ROSE / THE BLENDERS '58
8. MY ONLY DESIRE / THE FLYERS '57
9. I LOVE CANDY / THE ECHOES '65
10. ANGEL IN THE SKY / JOHN McKINNEY & THE PREMIERS '62
11. MR.CUPID / THE VESPERS '63
12. DO YOU REMEMBER / THE TOREADORS '66
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
東京はここ数日、ずいぶん道が混んでいて、本格的な冬の到来を感じさせる冷えこみになってるという。

・アコースティック・ライブ&トークショー
今日は午後1時からトークショーをオンエア。本編のアコースティック・ライブは12月24日(日)の放送でオンエア予定。ミックスに時間を要するとのこと。一日で全部できなかったら、曲がこぼれたら年始にオンエアするそうだ。

・ドゥー・ワップ 特集
達郎さんのライヴの開演前の一時間はドゥー・ワップを流しているが、それがもう37,8年続いているという。最近はオリジナル・シングルから直接リマスタリングしてデジタル・プロセッシングしたソースを使っているとか。ヒット曲はなくカルトなドゥー・ワップのシングルをかけているそうだ。オーディエンスの中には早めに来てシャザムとかアプリで調べてる人もいるが、全曲がわかるような時代ではないという。今週は開演前のBGMから達郎さんの好きな曲を選んで「ドゥー・ワップ 特集」。

・クリスマス・イブ
今年も12月12日から25日までの期間限定商品として「クリスマス・イブ」(2017 クリスマス・スペシャル・パッケージ)を販売することになったそうだ。鈴木英人さんに新しくジャケットを書き下ろしてもらい三方背ボックスにした仕様。CDは30th Anniversary Edition仕様で、「クリスマス・イブ」、「ホワイト・クリスマス」、「クリスマス・イブ」のイングリッシュ・ヴァージョン、「クリスマス・イブ」のアコースティック・ライヴ・ヴァージョン、「クリスマス・イブ」のオリジナル・カラオケが収録されている。「贈り物などにお使いいただければ幸いでございます」と達郎さん。詳しくは山下達郎特設サイトにて。
https://wmg.jp/artist/tatsuro/news_79181.html

ドゥー・ワップは造語で'60年代に入ってできた言葉。もともとはR&Bのヴォーカル・グループが歌ったスタイル、ストリート・ミュージックからはじまった、リード・ヴォーカルにバックが「ドゥー・ワー」とやるのでドゥー・ワップという名前がついた。'50年代からはじまった形式。戦後のハーレムではじまった。その後、'60年代に入り、それを聴いた白人の子どもたちがマネをして、メキシカン・アメリカン系の歌唱が好きな白人の少年に伝搬して、'60年代の頭にホワイト・ドゥー・ワップのブームが起きた。達郎さんはドゥー・ワップが大好きで、17,8の頃からずっーと聴き続けてもう50年近く達郎さんの心の音楽になっているそうだ。今日はその中から選りすぐって。

・ADORABLE
ザ・コルツはカリフォルニア、ベーカーズ・フィールドの黒人ヴォーカル・グループ。今日かかる曲で唯一チャートに入った曲で1955年、R&Bチャート15位。「ADORABLE」は同じ年にドリフターズが取り上げて全米R&Bチャートの1位になった。オリジナルはコルツのヴァージョン。'70年代の終りにニューヨークへ行って、ドゥー・ワップのシングルを並べてる屋台の親父さんがいて、達郎さんはそこではじめてコルツを発見したという。

・PLEASE BE MY LOVE TONIGHT
カリフォルニアのトゥリアで結成されたメキシカン・アメリカンのチカーノ系のザ・シャレーズ。1963年の「PLEASE BE MY LOVE TONIGHT」。アバというインディ・レーベルから出ているが、アバはフレッド・アステアが所有しているそうだ。プロデュースはトニー・フィルダー。サーフィン・ホットロッドに貢献した人だがドゥー・ワップにも長けている。

・LET IT PLEASE BE YOU
ニューヨークの黒人5人組のザ・ディザイアーズ。彼らの1959年の「LET IT PLEASE BE YOU」はグループのオリジナル作品。

・TRUE TRUE LOVE
バージニアの黒人5人組のヴォーカル・グループ、コルベアーズのアップテンポの名曲。1962年の「TRUE TRUE LOVE」。

・YOU KNOW
L.A.のデルマーズは最初はセイバーズと名乗っていたが、シャベルズ、ジェンツ、アンタッチャブルズ、ハッピーホンズ、エレクトラス、フリーダムス、リンガリングス、アリー・キャッツと古今亭志ん生みたいな人たち。1963年にデルマーズとして出たのが泣き節の「YOU KNOW」。

・LITTLE ROSE
1958年の作品「LITTLE ROSE」。歌っているのはザ・ブレンダーズ。バイオのよくわからないグループで、たぶん黒人と達郎さん。

・MY ONLY DESIRE
ボルティモアのヴォーカル・グループ、ザ・フライヤーズ。たぶん黒人グループだと思います、と達郎さん。1957年の「MY ONLY DESIRE」。
曲をかけおえて。「この歌、上手いなぁと思ってずっと聴いてたんですけど、今資料をあたったら(笑)、上手いはずですね。アトコ・レーベルなんですけれどドリフターズのメンバーが入ってますね。ボビー・ヘンドリックスとビル・ピンクニー。ビル・ピンクニーは先程のコルツのADORABLEのドリフターズのカヴァーのほうを歌ってる人ですけれども。ビル・ピンクニーかな? これ歌ってるの。上手いわけだよ、これは。アトコですからトム・ダウドですし音もいいです」と達郎さん。

・I LOVE CANDY
いわゆるドゥー・ワップERAでヒットを出したブルックリン出身の白人三人組のジ・エコーズ。1961年に「BABY BLUE」というヒットを出した。1965年のシングル「I LOVE CANDY」は「BABY BLUE」の焼き直し。「二番煎じですけれどいいんですよ、これが」と達郎さん。この時代はドゥー・ワップがブリティッシュ・インベージョンに押されて影も形もなくなる寸前。

・ANGEL IN THE SKY
シカゴのグループ、ジョン・マッキンネー&ザ・プレミアーズ。1962年の「ANGEL IN THE SKY」。実体のわからないグループで、リビング・ルームでレコーディングされたという超インディな音。「僕こういう音質大好きなんです。こういうのだとすぐ手を出してしまう、いけない身体でございます」と達郎さん。

・MR.CUPID
ジェリー・ロスの追悼特集でかけられなかったジェリー・ロスが関わった作品。ザ・ヴェスパーズはホワイト・ドゥー・ワップ。作曲とプロデュースにジェリー・ロスが関わってる「MR.CUPID」。

・DO YOU REMEMBER
ブルックリンのグループの曲。1966年だからドゥー・ワップのムーブメントが終わっていて、いわゆるトリヴュート・ソング。ドゥー・ワップの名曲を語り継いでいくザ・トレアローズの「DO YOU REMEMBER」。

・番組の終わりに
「いよいよ師走突入でございます。お仕事忙しくなってこられる方もたくさんいらっしゃると思います。温度差が激しい今日このごろでございます。グッと冷えますのでですね、風邪くれぐれも、なんかインフルエンザ・ワクチンが足りないとかいろんなところで騒いでおります。お身体くれぐれもお大事に」と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年12月10日は「年忘れリクエスト特集」
2017年12月17日は「年忘れ夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする