Sunday Song Book #895

2009年11月29日 | Sunday Song Book

<11月29日プレイリスト>
[リクエスト+棚からひとつかみ]
SMOKE GETS IN YOUR EYES(LIVE)/山下達郎 "1995/11/26 SSB 3周年記念ライブ (FM東京ホール)"
BLAME IT ON THE BOSSA NOVA/EYDIE GORME '63
JUKE/LITTLE WEATER '52
AT LAST/ETTA JAMES '61
JFK/HIP CHICK "HIP CHICK" '09
とん平のヘイ・ユー・ブルース/左とん平 '73
PEANUTS/THE 4 SEASONS '62
いつか/山下達郎 "RIDE ON TIME" '80
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■内容の一部を抜粋
・近況
風邪を引いたそうだ。熱はないけれど鼻の奥が痛いとか。今週は直前の収録だという。一昨日11月27日に服部克久さんの50周年のライヴが東京で行われたがシークレット・ゲストで出演して3曲ほど歌ったという。スタジオ生活はどうしても過食・過飲になってしまい、今回人前に出るにあたって、歩いたりして体重を4キロほど絞ったという。スリムになったのはいいけれど、体重が減ったので体力が落ちて、油断しているとすぐ鼻がグズグズといってきたそうだ。今は薬をもらって飲んでるため、そんなに大事には至らず済んでるとか。収録が終わったら蓑虫みたいにおとなしくしていようと思ってるそうだ。来週からは新しい曲の曲書きがはじまる今日この頃だ、とタツローさん。

・リクエスト+棚からひとつかみ
今週はほとんどリクエスト。来週は12月になるので毎年恒例の「年忘れリクエスト大会」。歳末には竹内まりやさんをゲストに呼んで「年忘れ夫婦放談」。

・SMOKE GETS IN YOUR EYES(LIVE)
季節柄リクエストが集まってるそうだ。一昨日11月27日に行われた服部克久さんの50周年のライヴでも歌ったという。
今日は1995年に行われたサンデー・ソングブック3周年記念ライヴから。

・BLAME IT ON THE BOSSA NOVA
イーディー・ゴーメは1931年生まれ。どちらかといえばロックンロール以前の女性ヴォーカリスト。ミドル・オブ・ザ・ロードの範疇に入る。彼女の最大のヒット曲にして唯一のベストテン・ヒットが「BLAME IT ON THE BOSSA NOVA」。1963年、全米7位。バリー・マン、シンシア・ワイルの名作。大滝詠一さんの「恋はメレンゲ」の元ネタとしても有名な歌。

・JUKE
映画『キャデラック・レコード』の影響なのかチェスのカタログへのリクエストが増えているそうだ。リトル・ウォーターはアンプを使ってブルース・ハープを演奏する先駆者。「JUKE」は彼の出世作で1952年、R&Bチャートで8週間1位。

・AT LAST
チェスのカタログから。「AT LAST」はもともとスタンダード・ナンバー。1941年のミュージカル映画『サンバレー・セレナーデ』でグレン・ミラー楽団が演奏していた。エタ・ジェイムズの「AT LAST」は1961年、R&Bチャート2位、全米でも47位となった。

・JFK
タツローさんが選曲した曲。今回のライヴ・ツアー、レコーディングに参加してくれたドラムの小笠原拓海くんの所属している「HIP CHICK」という5人組のバンドの曲。彼が通っていた洗足音楽学院という音楽学校の仲間で結成したバンドで、メンバーは、女性リーダーの市原ひかり<Tp>・倉内達矢<Gt>・佐藤浩一<Key>・川内啓史<Ba>・小笠原拓海<Dr>。全員二十代半ばだが、'80年代フュージョンといったサウンドなのだとか。彼らのCDがインディからリリースされたが、まだ市販されておらず、ライヴ会場に行って買うしかないとか。

・楽曲配信
タツローさんの「クリスマス・イブ」が今年もシボレーのMWのCMに使われていて12月からオンエアされるそうだ。まりやさんの「すてきなホリデイ」もケンタッキーの「クリスマス・キャンペーン」に使われている。どちらの曲もクリスマス時期限定で着うたが配信される。11月25日ケータイ着うたからはじまるとか。詳しくはワーナー・ミュージック・ジャパンのホームページで確認してほしいとのこと。
http://www.wmg.jp/

・とん平のヘイ・ユー・ブルース
左とん平さんのシングル「とん平のヘイ・ユー・ブルース」。1973年のリリース。ソウルフルなオーケストレーションは深町純さん。

・PEANUTS
リスナーから「自然放電ができそうなきれいなコーラスのオールディーズを」というリクエスト。
「PEANUTS」はフォーシーズンズの1964年のシングル・カット。もともとは1957年のリトル・ジョー&スリラーズのドゥーワップ・ソングだが、フォーシーズンズのフランキー・ヴァリのファルセットのほうが知られている。

・いつか
失職したというリスナーからのリクエスト。「ピンチのときにはチャンスということであります」とタツローさん。

・『BIG WAVE』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第四弾。『POCKET MUSIC』から遡って1984年のアルバム『BIG WAVE』のアナログ盤を5名にプレゼント。この頃はまだCDとLPが同時発売だった頃。『BIG WAVE』はアナログのカッティングをかなり粘ったのでいい音している、自信作とタツローさん。山下達郎最後のアナログ・レコーディング作品。

・『僕の中の少年』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第二弾。『COZY』から遡って1988年のアルバム『僕の中の少年』のアナログ盤を5名にプレゼント。本来ならば『COZY』の前は1991年のアルバム『ARTISAN』だが、このアルバムだけアナログ盤を作ってないという。というわけで『僕の中の少年』のアナログ盤となった。引き続き受付中。

・『POCKET MUSIC』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第三弾。『僕の中の少年』から遡って『POCKET MUSIC』。現在出ているCD『POCKET MUSIC』はリミックスだが、アナログはもともと出たままのオリジナル・ミックス。『POCKET MUSIC』のアナログ盤を5名にプレゼント。引き続き受付中。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
12月06日は、年末恒例「年忘れリクエスト大会」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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めくらやなぎと眠る女

2009年11月28日 | 

Twitterのつぶやきまとめ投稿が今日久し振りに行われました。これはブログのユーザー設定がまとめ投稿を「行わない」設定になっていたのを「行う」に設定したからでありました。いつの間に「行わない」にしてたのでしょう。驚きましたが。

さて、昨日の「つぶやき」の中で意味不明のものがあると思いますのでここで解説したいと思います。最初の「@whwhwh 僕も。」は村上春樹の短編集が発売となったので購入した、ということです。

村上春樹自選によるアメリカ編集の短編集が発売となりました。タイトルは『めくらやなぎと眠る女』。
http://www.shinchosha.co.jp/book/353424/

「めくらやなぎと眠る女」は年の離れた従兄弟の男の子を病院へ連れてゆく物語。名作『ノルウェイの森』のサイド・ストーリーともいえる作品。阪神淡路大震災のあと、朗読会が神戸市で行われて、神戸が舞台となったこの短編を村上春樹自身が朗読しました。オリジナルとなったものは長編と短編の間のような分量があり、朗読会用に改稿したものが今回の『めくらやなぎと眠る女』に収められています。

実は村上春樹は一度発表した作品が再発行されるような場合によく改稿します。できるだけオリジナルに近い形で手が加えられるので、気づかないこともあります。実際、オリジナルと見比べるとかなり手が加えられているんですけれどね。「めくらやなぎと眠る女」は改稿してオリジナルより救いがある終わり方になっていると思います。とはいえ村上春樹ですから独特の読後感があります。大好きな短編のひとつです。

2番目の「つぶやき」はですね、高橋幸宏さんがツイッターをはじめたんですね。さっそくフォローしました。 今年の春に行われた「小坂忠 & Soul Connection "Connected Tour"」で話題になったんですが、幸宏さんは高校の頃だったかな、何か言いかけて「あっ、なんでもない」って途中でやめることがあったそうなんです。それを友達におもしろがられて「ユキヒロってる」って言われるようになったということなんですが、ツイッターでもユキヒロってまして(笑)、それを読んだ教授に突っ込まれていたということなんです。
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懐かしい未来 #007

2009年11月25日 | 懐かしい未来

■大貫妙子 ~懐かしい未来~
2009年11月24日(火) NHK-FM PM11:00 - AM00:00
DJ: 大貫妙子
GUEST: 内田樹(うちだたつる)

Playlist
船出/大貫妙子
新しいシャツ(LIVE)/大貫妙子 "09/11/01 東京水道橋JCBホール"
12月の雨の日/はっぴいえんど
The Girl From Ipanema(イパネマの娘)/Stan Getz Joao Gilberto
I'm Old Fashioned/Margareta Bengston
懐かしい未来~longing future~/大貫妙子
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■内容の一部を抜粋
・懐かしい未来
四月から毎月最終火曜日の夜11時から生放送でお届けする新番組。毎回ゲストを迎えての60分。
再放送は翌週火曜日の午前10時から。
生放送の番組へのメッセージは番組ホームページで受け付けているそうだ。
http://www.nhk.or.jp/n-mirai/

・誕生日
ター坊は11月28日生まれなので今週誕生日を迎える。
「まあ、あえて年は言わないけど(笑)。でも毎年、ひとつ、ひとつ年を取って行くんですけど、私は年を取ることがうれしいんですよ(笑)。自分の未知の領域に踏み込んでゆくという、すごい若い頃と比べると、どんどんいろんなことがわかったり、見えてきたりして、若いときにわからなかったこと、読んでいた本も理解できなかった内容が理解できるようになったりだとか、いろんな意味で、そして正に今の私よりもっと先を生きていらっしゃる方の感じていることを、また今自分がわからなくても、またそれに一歩近づけるというね。毎年毎年年齢を重ねるのが楽しいんですよね。若い頃には絶対戻りたくないんですよね」とター坊。

・ギンちゃん
ター坊の猫が脱走したまま一ヶ月戻ってないそうだ。

・大滝詠一“A LONG VACATION"トリビュートコンサート
昨日11月23日(月・祝)、Bunkamuraオーチャードホールで「大滝詠一“A LONG VACATION"トリビュートコンサート」が開催された。ター坊は『A LONG VACATION From Ladies』の曲順通りいちばん最初に出演したそうだ。シュガーベイブのプロデューサーが大瀧さんなので「いつも通り」と、『A LONG VACATION From Ladies』に収録された「君は天然色」を歌ったという。大瀧さんももちろん観に来ていたが、「絶対に出るのは嫌だ」と出演を固辞したとか。打ち上げでは大瀧さんを囲んでいろいろと話をしたという。「どこの誰かは知らないけれど、誰もがみんな知っている」と月光仮面のフレーズを持ち出して、大瀧さんは月光仮面のおじさんになりたいと話していたそうだ。

・内田樹(うちだたつる)
1950年、東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。同大学助手を経て、現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。著書に『私家版・ユダヤ文化論』『下流志向』『こんな日本でよかったね』『逆立ち日本論』(養老孟司との対談)ほか。10月のゲスト大瀧詠一さんとも交流がある。
http://blog.tatsuru.com/

・新しいシャツ(LIVE)
内田さんは11月4日に大阪サンケイホールブリーゼで行われた「Pure Acoustic 2009」を聴きに行ったという。

・ナイアガラー
1975年からナイアガラーだという内田さん。先週、内田さんは大瀧さんにあったとか。大瀧さんフォロワーを自認している。「音楽活動をしてない大瀧さんのフォロワーとは?」というター坊の質問に、内田さんはラジオ番組、山下達郎さんとの「新春放談」はもちろん聴いてるし、「日本ポップス伝」、「スピーチバルーン」とフォローしていたと話した。

・好きなナイアガラのアルバムは?
リスナーからの質問で「内田さんのいちばん好きなナイアガラのアルバムは?」。
いちばん好きなのは『Let's Ondo Again』なのだそうだ。レコードを聴いた印象は「う~ん、どうしようかな」と考え込んだんだとか。でも「これが好きと言いきれないとナイアガラーにはなれない」と思い何度も浴びるように聴き続けて好きになったそうだ。「あのときに、もうここまでついてくる人はあまりいないだろうって感じがあって(笑)。あれって大瀧さんの極端な諧謔性の極限みたいなところがあって、たぶん実売数千枚ぐらいで、多くの人が一回だけ聴いて、もうついていけないなと思ったと思うんですけど、残っていったのは数百人じゃないかって。数百人の中に踏みとどまったと。今でも聴くとワクワクしてくる」と内田さん。

・12月の雨の日
内田さんが選んだはっぴいえんどの曲。はっぴいえんどはバイブルだとター坊。

・シュガーベイブ
「山下さんはスタイルが先にあるけど、私はそのときのアイディンティティーが先で、そこがすごく違う。ケンカしたわけではなく、すごく仲がいいですけれど、受け入れがたいものは受け入れがたいという、お互いに」とター坊。

・The Girl From Ipanema
内田さんが最初に買ったジャズのレコード。

・弓道
内田さんは合気道六段。ター坊はニューヨークで空手を習ったことがあるという。「道」が付くものが好きなのだとかでター坊は弓道に興味があるそうだ。

・宮田茂樹さん
内田さんが大学時代にやっていたバンドのベーシスト、宮田茂樹さん。ター坊のアルバム『MIGNONNE』から5,6枚は宮田さんがディレクター&プロデューサーだったそうだ。

・Pure Acoustic 2009
11月1日にJCBホールで行われた「Pure Acousitic 2009 」東京公演の模様がNHK-BS2で放送されます。

■「BSサタデーライブ 大貫妙子 Pure Acoustic 2009」
放送日時:2010年1月23日(土) NHK-BS2 23時30分 - 0時59分(89分)

また番組とは別編集でDVDが発売となります。

・Yokohama Bayside Live
12月13日に行われる「Yokohama Bayside Live」に出演。
バンドメンバー:森俊之(Key)/鈴木正人(Bass)/林立夫(Drums)/小倉博和(Guitar)

■Yokohama Bayside Live 2009 "Happy Chrismas to all people!"
12月13日(日) OPEN 14:00 / START 15:00
会場:横浜 大さん橋ホール
料金:指定席:7,500円 /スタンディング:5,800円
出演者(12/13):大貫妙子、KAN、熊谷和徳(TAP)、クリス智子(MC)、and more
http://www.ybl2009.com/ticket.html

・Ryuichi Sakamoto Playing the Piano featuring Taeko Onuki
坂本龍一さんのミニ・ツアーにゲスト出演します。

<公演日程>
12月19日(土)大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!(18:00/18:30)
12月20日(日)大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!(15:30/16:00)
12月22日(火)横浜みなとみらいホール(18:30/19:00)
12月23日(水・祝)東京・日比谷公会堂(17:00/17:30)     
12月25日(金)東京国際フォーラム・ホールC(18:30/19:00)
12月26日(土)東京国際フォーラム・ホールC(17:30/18:00)
12月27日(日)東京国際フォーラム・ホールC(15:30/16:00)

<チケット料金>
¥8400(税込・指定席)/学生シート¥4500(税込・当日指定)
一般発売日:11月8日(日)
http://www.skmt09.com/topics/index.html

・次回放送
12月22日。最終火曜ではなく第4週目となります。ゲストは写真家の中村征夫(なかむらいくお)さん。

・懐かしい未来~longing future~
この番組のテーマ・ソング。4月29日にリリースされたアルバム『palette』に収録。
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Sunday Song Book #894

2009年11月22日 | Sunday Song Book

<11月22日プレイリスト>
[棚からひとつかみ+リクエスト]
パレード('95 REMIX)/山下達郎 "TREASURES" '95('76)
DREAM MAERCHANT/THE NEW BIRTH "BLIND BABY" '75
LAND OF MAKE BELIEVE/BLUE MAGIC "WELCOME BACK" '81
DAY BY DAY(EVERY MINUTE OF THE HOUR)/THE CONTINENTAL IV "DREAM WORLD" '71
CAUSE WE'RE ENDED AS LOVERS/SYREETA"STEVIE WONDER PRESENTS SYREETA" '74
I NEED YOUR LOVE/PATTERSON TWINS '75
BABY IT'S COLD OUTSIDE/WAR "OUTLAW" '82
あまく危険な香り/山下達郎 '82
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■内容の一部を抜粋
・近況
CMタイアップのため曲を書いてレコーディングしていたが、その納入が終わったところだとか。その曲をフルサイズにしている最中だが、また曲書きのオファーが入ったという。この分だと次のアルバムも割と早い時期に出せるかもしれないとタツローさん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
仕事が立て込んでいたので前倒しで番組を収録しているという。今週は「棚からひとつかみ+リクエスト」。今週からリクエストに少しずつ応えていくそうだ。今週は'70年代、'80年代のブラック・ミュージック、スウィート・ソウル系を中心に。

・パレード
1976年に書いた曲だが、リクエストは1994年にフジテレビ系「ポンキッキーズ」で使われた大瀧詠一リミックス・ヴァージョンに集まった。ベスト・アルバム『TREASURES』収録。

・DREAM MAERCHANT
ニュー・バースはもともとはフェイス, ホープ & チャリティとナイト・ライダーズというインストゥルメンタル・グループが合体してできた十数人の大所帯バンド、シカゴのグループ。「DREAM MAERCHANT」は1975年のアルバム『BLIND BABY』からのシングル・カットで全米ソウル・チャートNO.1。ジェリー・バトラーの1967年の作品のカヴァー。

・LAND OF MAKE BELIEVE
ブルー・マジックは'70年代の初期に活躍したバンド。1981年のアルバム『WELCOME BACK』からシングル・カットされた「LAND OF MAKE BELIEVE」は全米ソウル・チャート77位。この頃はディスコ・ブームだったが、負けずにスウィート・ソウルをやっていたという。

・DAY BY DAY(EVERY MINUTE OF THE HOUR)
コンチネンタルIVは70年代初頭に活躍したバンド。1971年のアルバム『DREAM WORLD』からの「DAY BY DAY(EVERY MINUTE OF THE HOUR)」は全米ソウル・チャート19位。

・アナログ盤でいちばん古いものは?
リスナーからの質問で「タツローさんの持ってるアナログ盤でいちばん古いものは何ですか?」。
戦前の都々逸や小唄のSPとか持ってるけれど、鑑賞に堪えるものでいちばん古いものはクローバーズで1951年の「DON'T YOU KNOW I LOVE YOU」(クローバーズのアトランティックでの最初のヒット・シングル)、1950年代初頭のドゥーワップならありますとタツローさん。

・最初に聴いたCDの印象は?
リスナーからの質問で「最初に聴いたCDの印象を教えてください」。
ロリン・マゼール指揮のチャイコフスキーの悲愴、クラシックだったとタツローさん。
「感想はというと、何だこれ、何だこの音は、このペラペラな音は」とタツローさん。当時のCDのマスタリングのやり方が全然間違っていただけだが、それにしてもひどい音で、「CDはいい音だ」と言ってるのを聞いて「ホントかよ」と思った記憶があるという。

・CAUSE WE'RE ENDED AS LOVERS
シリータ・ライトの1974年のセカンド・アルバム『STEVIE WONDER PRESENTS SYREETA』のB面の1曲目「CAUSE WE'RE ENDED AS LOVERS」邦題は「哀しみの恋人たち」。作詞作曲編曲プロデュースはスティービー・ワンダー。ジェフ・ベックがカヴァーしているが、その経緯を最近出たDVDの中で話しているそうだ。

・楽曲配信
タツローさんの「クリスマス・イブ」とまりやさんの「すてきなホリデイ」、どちらの曲もクリスマス時期限定で着うたが配信される。11月25日ケータイ着うたからはじまるとか。詳しくはワーナー・ミュージック・ジャパンのホームページで確認してほしいとのこと。
http://www.wmg.jp/

・I NEED YOUR LOVE
パターソン・ツインズはミシシッピー出身の双子の黒人デュオ。1975年のシングル「I NEED YOUR LOVE」は現在ではメガ・レアで500ポンド以上するという。タツローさんも実物はないという。ただしCDにはなっていて気軽に楽しめるそうだ。

・ピック
タツローさんのギター・ピックに関するリスナーからの質問。
ライヴのとき後方にピックを投げるのは、ピックの材質が弱くなってるので1曲弾くと使い物にならなくなるからだとか。フェンダーのピックをずっと使っていたが、フェンダーのピック自体少なくなってきたので、特注の自前のピックを使っているという。ギター・アンプはステージに置いてるが鳴らしていないそうだ。全部ラインなのだという。こうした話はラジオでは面白くないのでファンクラブの会報か何かでやるつもりだそうだ。

・BABY IT'S COLD OUTSIDE
「BABY IT'S COLD OUTSIDE」はウォーの1982年のアルバム『OUTLAW』に収められている。

・電化製品
タツローさんは電化製品に当りがなく不運なのだという。だいたいが不良品で交換するらしい。あんまりにも不運なので最初から壊れてると思って中から出すそうだ。

・あまく危険な香り
病気で入院していたリスナーにタツローさんから快気祝い。
1982年のシングル。

・『COZY』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第一弾。シングル「僕らの夏の夢」初回生産分のみスペシャル応募特典で作った、「僕らの夏の夢」と「ミューズ」が収録された12インチ45回転のアナログ盤の音が良くて、タツローさんは最近アナログ盤に回帰しているのだとか。そんなわけで年末にかけて隔週1アイテムずつLP(アナログ盤)をプレゼントすることにしたそうだ。『COZY』のアナログ盤2枚組を5名にプレゼント。CD未収録の「BLOW」が入っている。まだ受付中。そろそろ当選者発表予定。

・『僕の中の少年』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第二弾。前回から遡って1988年のアルバム『僕の中の少年』のアナログ盤を5名にプレゼント。本来ならば『COZY』の前は1991年のアルバム『ARTISAN』だが、このアルバムだけアナログ盤を作ってないという。というわけで『僕の中の少年』のアナログ盤となった。引き続き受付中。

・『POCKET MUSIC』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第三弾。前回からさらに遡って『POCKET MUSIC』。現在出ているCD『POCKET MUSIC』はリミックスだが、アナログはもともと出たままのオリジナル・ミックス。『POCKET MUSIC』のアナログ盤を5名にプレゼント。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月29日は、引き続きレギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #025

2009年11月18日 | Motoharu Radio Show

2009/11/17 OnAir - 3rd Week
01.Joe Henry:The Man I Keep Hid
02.Marvin Gaye:What's Going On
03.The Temptations:Papa Was a Rollin' Stone
04.Stevie Wonder:Love's in Need of Love Today
05.Aretha Franklin:Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do)
06.Al Green:Let's Stay Together
07.佐野元春:虹を追いかけて (2006 middle & mellow groove version)
08.Curtis Mayfield:The Makings of You
09.Bill Withers:Use Me
10.Donny Hathaway:Someday We'll All Be Free
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■内容の一部を抜粋
・特集「秋の夜長のR&B」第二回目
「今夜のモトハル・レイディオ・ショウ、『秋の夜長のR&B』第二回目と題して、マーヴィン・ゲイ、スティービー・ワンダー、カーティス・メイフィールド、'70年代ニューソウルのオリジネイターたちのレコードを集めてみました」と元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月11月の「3PICKS!」はエリザベス&ザ・カタパルト『Taller Children』、ジョー・ヘンリー『Blood from Stars』、そしてリヴォン・ヘルム『Electric Dirt』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジョー・ヘンリー『Blood from Stars』。

・ジョー・ヘンリー
「普段よく聴く音楽、僕の場合はジャズ、クラシック音楽よりもポップ音楽を聴くのが好きです。一概にポップ音楽と言ってもいろんな種類があります。テレビなどで取り上げられているメインストリームの音楽、また有名ではないけれども知ってる人は知ってるというクリエイティブな音楽。この有名ではないけれどもクリエイティブな音楽ですけれども、これがなかなか見つけ出すのに苦労します。誰か詳しい友達に教えてもらうか、自分でネットで調べるか、いずれにしても多くの情報から自分にぴったりの音楽を探すというのは大変なことです。モトハル・レイディオ・ショウ、この3PICKS!では街で流行ってる商業音楽だけでなく、本当に聴く価値のある音楽も聴いてみたい、そんなふうに思ってるリスナーの人たちに少しばかり助けになればいいなと、そんなふうに思ってます。3PICKS!、今回取り上げているのはソングライター、ジョー・ヘンリー。ソングライターとしてでなく、レコーディング・プロデューサーとしても素晴らしい仕事をしています。エルヴィス・コステロ、エイミー・マン、マドンナといったアーティストを手掛けています。ジョー・ヘンリー、アーティストとしては20年以上のキャリアがあります。アルバムもこれまでに10枚近く出しています。ジョー・ヘンリーの音楽、これは普段メインストリームの音楽を聴き慣れている人たちにはちょっと渋すぎるかもしれません。ロック、カントリー、フォーク、そういったルーツ音楽をベースにした古めかしいんだけれども、上等なワインのような音楽。そのスタイルはとても個性的です。似たようなアーティストというと僕が知ってる限りではトム・ウェイツ、とてもユニークなスタイルを持ったシンガーです。僕が調べてみたらこのジョー・ヘンリーとトム・ウェイツは同じレコード・レーベルだということ。正に類は類を呼ぶといった感じです。僕のように普段から音に接している者にとってはジョー・ヘンリーの音楽の良さというのはよくわかります。アコースティック・ギター、ピアノ、木管楽器、弦楽器、そうした楽器のよい響きがとても生な感じでデザインされてるという、そんな印象ですよね。もちろん演奏だけでなくソングライターとしての才能も素晴らしいです。ちなみにジョー・ヘンリーの奥さんのお姉さんはあのマドンナ。つまり義理の弟にあたるということです。11月の3PICKS!、今夜取り上げたのはジョー・ヘンリーの新しいレコード。1曲聴いてみたいと思います。The Man I Keep Hid」と元春。

・What's Going On
'70年代当時のヴェトナム戦争への不安を歌ったプロテスト・ソング。

・ニューソウル
「特集秋の夜長のR&B。先週は'70年代ニューソウルの流れを汲む現代のR&B、ラウル・ミドゥン、ディアンジェロ、エリカ・バドゥといったアーティストを特集しました。今夜はそうした彼らに影響を与えた'70年代ニューソウルのオリジネイターたちのレコードをを聴いてみたいと思います。モトハル・レイディオ・ショウ、この番組でよくかけるR&Bのレコードというと、例えばダニー・ハザウェイ、カーティス・メイフィールド、マーヴィン・ゲイ、そしてスティービー・ワンダーといったアーティスト。どのアーティストとも歌詞の内容はI love you, You love meだけではなく、自分たちが生きてる中の悩みや喜びをしっかりと音楽にしているシンガーたちです。このような音楽をその時代には[ニューソウル]というふうに言ってました」と元春。

・Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do)
スティービー・ワンダーがアレサ・フランクリンに書いた曲。1973年のレコード。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週はNPO法人トージバ。2006年から千葉県成田市を中心に荒れた竹林の再生活動を行っている。高齢化などが原因で人の手が入らず増え続けた竹は人の住居や周辺の森林などにも浸食し全国的に問題になっている。グループでは竹の間伐を行い様々な製品として再利用している。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Let's Stay Together
アル・グリーンの「Let's Stay Together」。'80年代には女性シンガー、ティナ・ターナーがこの曲をカヴァーしてヒットした。

・虹を追いかけて (2006 middle & mellow groove version)
「僕も個人的にこのアル・グリーンの音楽は好きでよく聴いてました。自分のことになるんですけれども、'80年代に僕は『Cafe Bohemia』というアルバムを作りました。そのアルバムの中の1曲[虹を追いかけて]という曲があるんですけれども、当時のこうしたアル・グリーンを代表したハイ・レコードのサウンドに影響を受けた曲です。聴いてみてください。2006年にリテイクしたヴァージョン。演奏はホーボーキングバンドです。[虹を追いかけて]」と元春。

・マーヴィン・ゲイの「What's Going On」
「'70年代革新的なRhythm and Bluesのアーティストというとマーヴィン・ゲイ、カーティス・メイフィールド、ダニー・ハザウェイ、そしてスティービー・ワンダーといったアーティストたちがいます。R&Bといえばそれまで君のことを愛してるよとか、君がいなくなって寂しいよといった愛の歌が中心だったんですけれど、例えばマーヴィン・ゲイの[What's Going On]、今夜かけました。この歌はただのラヴ・ソングじゃなく、世界で今何が起こってるか、そんな社会的なテーマをストレートに歌った初めてのR&Bソングでした。当時マーヴィン・ゲイと契約していたレコード会社モータウン・レコード、面倒なことになるのは嫌だとこの曲を発売しないことだったんですけれども、マーヴィン・ゲイ自ら説得してどうにか発売したというエビソードがあります。結果この[What's Going On]は全米で大ヒットして他のR&Bアーティストたちに大きな影響を与えることになります」と元春。

・今日私が思ったこと
「僕たちは生きていて日々いろいろなことを考えています。悩んだり思ったりする事はとてもいい事、僕はそんなふうに思ってます。そこで是非リスナーのみなさんが何を考えて今日という一日を終えようとしているのか、それを聞いてみたいと思います。どうでしょうか。シリアスな答えから笑っちゃうような答えまで、番組ではみなさんからのコメントを募集します。番組ウェブサイトのほうで書き込みができるようになってるので、そちらに行って是非みなさんが一日の終わりに今日思った事を書いて送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Someday We'll All Be Free
「今夜のモトハル・レイディオ・ショウ、特集秋の夜長のR&Bと題して'70年代ニューソウルのアーティストを特集しました。特集最後の曲はダニー・ハザウェイ、[Someday We'll All Be Free]、いつか自由に。今夜はこの曲を聴きながらお別れです」と元春。

・ツイッター
「さて、モトハル・レイディオ・ショウは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。次回放送のときぜひ参加してみてください。きっと楽しいと思います。モトハル・レイディオ・ショウ・ツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・今後の予定
「年末1週目、2週目は佐野元春'90年代特集、Part.1、Part.2をお届けします。お楽しみに」と元春。
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オーロラの向かう所

2009年11月17日 | アート

11月15日(日) 晴れのち曇り。

中之島の国立国際美術館で開催されている「長澤英俊展 オーロラの向かう所」を見に行きました。
http://www.nmao.go.jp/japanese/home.html
http://www.nmao.go.jp/japanese/b3_exhi_beginning_nagasawa.html

14,15日は「関西文化の日」ということでコレクション展が無料。
その煽りを受けたのか「長澤英俊展 オーロラの向かう所」はがらがらでした。

全長18メートルにおよぶ近年の大作「オーロラの向かう所-柱の森」は真っ暗闇の部屋に展示されていました。
部屋の一部が縦に切り取られていて光が差し込むようになっていました。
その僅かな灯りの中で大理石の柱でできた作品を見るのです。

僕は全くひとりで部屋に入りました。
目が闇に慣れるまでしばらくじっとした後、大胆にも大理石の柱の森の中に入って行きました。
村上春樹の小説の中の主人公のように。
長澤英俊展は作品数が19点と少なめだったのでじっくりと見ることができました。

続いて地下二階へと移動しコレクション展へ。

美術館からの紹介文
---------------------------------------------
国立国際美術館が所蔵するコレクションの中から、ピカソ、カンディンスキー、藤田嗣治をはじめリヒター、デュマス、ティルマンスにいたる作品群により、ヨーロッパを中心とした20世紀の美術の流れを、近年の新所蔵作品を含めて概観します。
また「反芸術」世代の一人として、パリを拠点に国際的に活躍した工藤哲巳(1935-1990)の、異色の作品の数々を特集展示します。
---------------------------------------------

ロレッタ・ラックスの「ドロテア」(2006年)がコレクション展のポスターに使われてますが、
これが新所蔵作品なのでしょうか。初めて観ました。
この作品は「現代写真 ベッヒャー以降」に展示されていました。
カンディーダ・ヘーヒャーの作品群、トーマス・シュトゥルートの「渋谷交差点、東京」も好きな所蔵品です。
特集展示「工藤哲巳」はインパクトがあったけれど、ちょっと気持ち悪いものが多かったですね。

さて、帰りはダイビルを見ました。



入口は封鎖されています。



今月末から解体工事がはじまるようです。
http://www.daibiru.co.jp/

新しく「中之島ダイビル・ウエスト(仮称)」として高層ビルになります。
今年3月に竣工した中之島ダイビルと並んでツイン・タワーに。
計画案では低層部にダイビルの外観を復元する予定とのこと。
煉瓦や装飾部の石材を保存するらしいです。

・煉瓦



・装飾





内部のエントランスホールもデザインを取り込むそうです。

・エントランスホール(2007年8月撮影)







フェスティバルホールの解体現場も見てきました。





渡辺橋の向こう側から見ると...



ここもツインタワーにするとか。
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Sunday Song Book #893

2009年11月15日 | Sunday Song Book


<11月15日プレイリスト>
[本:BOOKで棚からひとつかみ]
世界の果てまで/山下達郎 "TREASURES" '95
BOOK OF LOVE/THE MONOTONES '57
DON'T JUDGE A BOOK BY ITS COVER/BO DIDDLEY '62
THE MAGIC BOOK/THE GIBSONS '67
PICTURE BOOK/THE KINKS "THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY" '68
MY LITTLE RED BOOK/MANFRED MANN "WHAT'S NEW PUSSY CAT" '65
MY LITTLE RED BOOK/LOVE '66
YOU'RE NUMBER ONE IN MY BOOK/GLADYS KNIGHT & THE PIPS "VISIONS" '83
MUSIC BOOK/山下達郎 "FOR YOU" '82
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
今、レコーディング中で締め切り目前だとか。そんなわけで番組は前倒しで収録している。

・本:BOOKで棚からひとつかみ
今週は「読書の秋」なので本のネタで「読書で棚からひとつかみ」。実は10月中に企画していたものだとか。曲が揃わないかと思ったが意外に集まったのだという。

・世界の果てまで
この季節「世界の果てまで」のリクエストが多くなるそうだ。1995年のシングル。

・BOOK OF LOVE
ニュージャージー出身のイーストコースト・ドゥーワップ・グループ、モノトーンズの1957年のシングル。1958年に全米5位、R&Bチャート3位。ドゥーワップのスタンダード。モノトーンズは6人組の黒人グループ。

・行ってみたい世界遺産
リスナーからの質問で「行ってみたい世界遺産はどこですか?」、「旅行するなら交通手段は電車、船、飛行機どれが好きですか?」。
タツローさんはアンコールワットやストーンヘンジに行ってみたいのだとか。交通手段は飛行機が好きなので飛行機がいいそうだ。「このあいだ広島から鹿児島までローカル線でツアーで行きましたらプロペラ機でございましてね。楽しかったですね。プロペラ機いいですね」とタツローさん。

・DON'T JUDGE A BOOK BY ITS COVER
映画『キャデラック・レコード』ではなぜかオミットされたチェス・レーベルのボー・ディドリー。あとムーングロウズなどのヴォーカル・グループも出てこなかった。限りなく事実に近いフィクションだからとタツローさん。ボー・ディドリーの「DON'T JUDGE A BOOK BY ITS COVER」は1962年、全米チャート48位、R&Bチャート21位。ウィリー・ディクソンの傑作。今回はこの曲のために特集を組んだようなものだとか。「DON'T JUDGE A BOOK BY ITS COVER」を直訳すれば「装丁を見て本は評価できない」、アメリカの諺で「外見で人は判断できない」という意味なんだそうだ。

・はじめて買った楽器
リスナーからの質問で「初めて買った楽器は何ですか? その楽器で初めて演奏した曲は?」。
初めて買った楽器はウクレレで、初めて弾いた曲は「花はどこへ行った」なんだそうだ。楽器を演奏したのはドラムが先で、何かのマーチを演奏したが忘れてしまったとか。

・THE MAGIC BOOK
ロジャー・グリーナウェイ、ロジャー・クックという作曲家のチームが「デイヴィッド&ジョナサン」という変名でフォーク・グループをやっていて、「THE MAGIC BOOK」というシングルをアメリカのキャピトルから発売した。その「THE MAGIC BOOK」のカヴァーをザ・ギブソンズが同じ1967年にデラム・レーベルから出している。

・PICTURE BOOK
キンクスの1968年の名盤『THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY』に入ってる「PICTURE BOOK」。ノスタルジックな内容の曲で、ディラン・トーマスの詩に影響を受けたレイ・デイヴィスらしい曲とタツローさん。

・MY LITTLE RED BOOK
1965年の映画『WHAT'S NEW, PUSSYCAT?(何かいいことないか子猫チャン)』の挿入歌。音楽を担当したのはバート・バカラック。「MY LITTLE RED BOOK」はハル・デイヴィッドとバート・バカラック作品でマンフレッドマンが歌っている。「MY LITTLE RED BOOK」はアメリカではラヴがヒットさせた。ラヴはロサンジェルスのパンキッシュなロック・バンド。1966年にリリースしてラヴのデビュー・ヒットとなった。バート・バカラックのオリジナルのコード進行を換骨奪胎しパンクなノリに仕上げたので、バカラックが嫌っているという話。私はスターリンがカヴァーした「RIDE ON TIME」は爆裂サウンドですが結構好きなんですけれど、バカラックはアヴァンギャルドな音楽に寛容じゃないような気がするのでしょうがないですね、とタツローさん。

・YOU'RE NUMBER ONE IN MY BOOK
「YOU'RE NUMBER ONE IN MY BOOK」はグラデス・ナイト& ザ・ピップスの1983年のアルバム『VISIONS』に入ってる。

・MUSIC BOOK
タツローさんの曲で本ネタだと「MUSIC BOOK」しかない。1982年のアルバム『FOR YOU』から。

・『COZY』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第一弾。シングル「僕らの夏の夢」初回生産分のみスペシャル応募特典で作った、「僕らの夏の夢」と「ミューズ」が収録された12インチ45回転のアナログ盤の音が良くて、タツローさんは最近アナログ盤に回帰しているのだとか。そんなわけで年末にかけて隔週1アイテムずつLP(アナログ盤)をプレゼントすることにしたそうだ。『COZY』のアナログ盤2枚組を5名にプレゼント。CD未収録の「BLOW」が入っている。まだ受付中。来週か再来週に当選者発表予定。

・『僕の中の少年』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第ニ弾。前回から遡って1988年のアルバム『僕の中の少年』のアナログ盤を5名にプレゼント。本来ならば『COZY』の前は1991年のアルバム『ARTISAN』だが、このアルバムだけアナログ盤を作ってないという。というわけで『僕の中の少年』のアナログ盤となった。引き続き受付中。

・『POCKET MUSIC』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第三弾。前回からさらに遡って『POCKET MUSIC』。現在出ているCD『POCKET MUSIC』はリミックスだが、アナログはもともと出たままのオリジナル・ミックス。『POCKET MUSIC』のアナログ盤を5名にプレゼント。

・オークション出品お断り
「プレゼント当選者はネット・オークションに出品しないようにお願いします。そういうつもりでプレゼントしているわけではないので」とタツローさん。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月22日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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蜷川実花展と「辺境・近境」香櫨園の続き

2009年11月14日 | アート
11月8日(日) 晴れ。

西宮市大谷記念美術館で開催されている
「蜷川実花展 - 地上の花、天上の色 - 」を見に行きました。
http://www9.ocn.ne.jp/~otanimus/
http://www.asahi.com/ninagawamika/

行き帰りはMDで9月に放送された忌野清志郎特集を聴きながらでした。
何か予感みたいなものがあったのかもしれないですね。
2005年に撮影された清志郎のポートレイトがありました。
原色の派手なチェックのジャケットにメイクアップした清志郎。
「あぁ今日は呼ばれたのかなぁ」と思い、来てよかったと思いました。

美術館の庭園を散策。
岡本太郎の「午後の日」。



西宮市大谷記念美術館の最寄の駅は阪神香櫨園。
せっかく香櫨園まで来たのだから西宮砲台を見に行きました。



夙川オアシスロード。
2年前の夏にもここに来ました。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/295625057cc38f18cebac08998e319a0

あのときは、

村上春樹・文、安西水丸・絵の『ランゲルハンス島の午後』に収録された
「ランゲルハンス島の午後」の舞台となった古い橋は見つけられなかった。

と書きましたが、見当をつけた古い橋で正解だったようです。
『辺境・近境 写真篇』の写真を検証した結果同じものだと判明しました。

村上春樹は『辺境・近境 写真篇』の中で、
「近々とり壊されるという話を聞いた」
と書いていましたので僕はもうないのだと思っていたんですね。



村上春樹の短編「ランゲルハンス島の午後」に出てくる橋。
『辺境・近境』から10年ほど経ちますが残ってました。
おもしろいものですね。『辺境・近境』では
「甲子園球場は僕が子供だった頃とほとんど同じだ」と書いてありましたが、
ここ数年のリニューアル工事で見違えるように変わってますものね。

御前浜公園より芦屋市浜風町方面を臨む。



西宮砲台。



ここは2年前には来てません。
村上春樹は『辺境・近境 写真篇』の中で、

御前浜公園(旧香櫨園)の旧西宮砲台跡。
昔は「公園」ではなくて「海水浴場」だった。
小学校の頃はよくここに泳ぎに行った。

と書いてます。
コメント (2)
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THEY DRIVE by NIGHT

2009年11月13日 | Live

11月6日(金) 晴れ。

大阪国際会議場メインホールで開催されたライ・クーダー&ニック・ロウの公演を聴きに行きました。
会場は1階席が8割ほど埋まるくらいの入り。正直寂しいものがありました。

僕はニック・ロウの来日公演はほとんど毎回聴きに行ってます。
しかし直近で最後となった2003年のフジロックは行ってないですから、
2002年以来、7年ぶりとなりました。

ライ・クーダーは今回が初めてです。
アルバムは1987年の『Get Rhythm』からオンタイムで聴いております。
全アルバムを聴くまでには至っていませんがアンソロジーを購入して予習しました。

さて、今回の来日公演はJuliette Commargereという女性シンガーが前座で出演しました。
彼女は2003年のライ・クーダー、マヌエル・ガルバンの共演アルバム『Manbo Sinuendo』から
ライ・クーダーのアルバムに参加しているそうです。
2005年のライ・クーダーのアルバム『Chavez Ravine』では
Juliette Commargereの日本語の表記があって[ジュリエット・コマヘーレ]となっています。
この『Chavez Ravine』から1曲「El U.F.O. Cayo」を披露していました。
ライ・クーダー&ニック・ロウのライヴの本編では「Chinito Chinito」が
ジュリエット・コマヘーレとアレキサンドラ・リリーのヴォーカルで披露されてました。

・Juliette Commargere

Juliette Commargere(vo,key)
Joachim Cooder(ds)
Alexandra Liliy(vo,key)
Ben Messelbeck(b)
Eamon Shumow(g)

ヨアキム・クーダー(最近は[ホアキン・クーダー]と表記されてますね)はライ・クーダーのお子さん。
映画『ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ』の冒頭で
お父さんが運転するモーターサイクルのサイドカーに乗ってることで
知ってるという人もいるのではないでしょうか。
ジュリエット・コマヘーレとは公私ともにパートナーの関係だとか。
ジュリエット・コマヘーレのソロはエキゾチックなサウンドでした。
「El U.F.O. Cayo」の印象しか残ってないのでそう思ったのかもしれません。
はじめて聴いたのでどう表現したらいいのか、正直よくわからないというところですね。

セット・チェンジのため20分の休憩の後、午後7時50分くらいだったでしょうか、
本編の「ライ・クーダー&ニック・ロウ」が開演しました。
ライ・クーダーは頭に鉢巻きをしていました。水玉模様の日本てぬぐいです。
紺色にオレンジの柄が入ったアロハ・シャツ、太い紺のコットンパンツを穿いてました。堂々とした体格。
反対にニック・ロウはずいぶんと痩せてました。紺色のポロシャツにグレーのパンツ姿。
そしてヨアキム・クーダーはウエスタン・スタイル。ドラム・セットの後方には銅鑼がありました。

1曲目はリトル・ビレッジの「Fool Who Knows」。
ニック・ロウのヴォーカルとベース、ライ・クーダーのギター、ヨアキムのドラムから出る音が、
先ほどのジュリエットのときと比べものにならないくらい大きかったので、ちょっとびっくりしました。
1曲終わったところでニック・ロウによるメンバー紹介がありました。
日本公演はニック・ロウがメインなのかとも思いましたが、ライ・クーダーの存在感が圧倒的でした。
とにかく陽気で、自由で、楽しそうでした。
そしてやっぱり、あのスライド・ギターですよね。もう釘付けとなりました。

ライ・クーダーとニック・ロウはほぼ交互にヴォーカルを取り合ってステージは進行しました。
メインはやはりライ・クーダーでした。ルーズなロックンロールは本当に素晴らしかったです。
ニック・ロウは美しいメロディの曲が耳に残りました。新曲なのかと思った「Losin' Boy」という曲。
10年ほど前に出たボックス・セット『tHE DOiNGS』の未発表曲やライヴ・テイクを収めたDisc 4に入ってました。
エディ・ジャイルズという人の曲なんだそうです。
ライ・クーダーは正真正銘の新曲「A Shrinking Man」がありました。

僕は最初に書いたようにライ・クーダーを聴きはじめたのがアルバム『Get Rhythm』からだったので、
「Across The Borderline」をやってくれたときはうれしかったですね。
この曲もルーズにやってましたけれど、決してゆるいというのではないんですよね。
その直後にニック・ロウが「Raining Raining」を歌ったんですよ。グッときました。

そして「Jesus on The Mainline」。
ギターを鳴らしながら身を震わせるような動きがあってはじまったものですから盛り上がりました。
本編最後が「13 Question Method」。アルバム『Get Rhythm』からの曲。この曲もルーズな演奏でした。

アンコールでニック・ロウの名曲「(What's So Funny 'Bout) Peace Love And Understanding?」。
歌っちゃいましたよ。
事前にiPodで予習していたライ・クーダーの「Little Sister」はストーンズ風のイントロではじまりました。
かっこよかったです。


■THEY DRIVE by NIGHT
Ry Cooder・Nick Lowe
Joachim Cooder
special guest
Juliette Commagere

2009年11月6日(金) 大阪国際会議場メインホール
1階Am列14番

Ry Cooder(vo,g)
Nick Lowe(vo,b,g)
Joachim Cooder(ds)

Juliette Commargere(vo)
Alexandra Liliy(vo)

Set List
01 Fool Who Knows
02 Fool For a Cigarette / Feelin' Good
03 Vigilante Man
04 Losin' Boy
05 Chinito Chinito
06 Crazy 'Bout an Automobile
07 One Of These Days You're Gonna Pay
08 Cryin' In My Sleep
09 Down In Hollywood
10 Half a Boy And Half a Man
11 A Shrinking Man
12 Across The Borderline
13 Raining Raining
14 Jesus on The Mainline
15 He'll Have To Go
16 13 Question Method
Encore
17 What's So Funny 'Bout Peace Love And Understanding?
18 Little Sister
19 How Can a Poor Man Stand Such Times and Live?

・ライ・クーダー『The Ry Cooder Anthology: The UFO Has Landed』



・ニック・ロウ『Queit Please... THE NEW BEST of NICK LOWE



3枚組のボーナスDVDには2007年ブリュセルのライヴが収められています。
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京都御所特別公開

2009年11月12日 | 京都

11月3日(祝・火) 晴れ。

天皇陛下即位20年を記念した特別公開が1日からはじまったということなので
京都御所へ行って来ました。
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/091101/imp0911011952002-n1.htm

Twitter(ツイッター)のつぶやきまとめ投稿機能を利用して4日に速報記事だけ
エントリーしてましたよね。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/81a78cb17c5012d82a179fec9bded5a3

ブログではつぶやきまとめ投稿機能の設定をしたままなのですが、
あれからつぶやいてるものの全く反映されてないです。
どうしたのでしょうかね~。

・宜秋門



ここから御所に入ります。

・諸大夫の間



昭和天皇即位のときに使われた
月照纛旙(げっしょうとうはん)と日照纛旙(にっしょうとうはん)。
襖絵は桜です。桜の間ですね。

・新御車寄(しんみくるまよせ)



大正天皇即位の礼に際し建てられた、大正以後の天皇皇后両陛下の玄関。

・承明門



・紫宸殿(ししんでん)



右近の橘から紫宸殿を臨む。

天皇の御座(みくら)「高御座(たかみくら)」が見えてますね。



・小御所



・御学問所



ここまでが一般公開コースですね。
特別公開では明治天皇が幼少時代を過ごされた「若宮・姫宮御殿」など
通常は非公開の建物も公開しています。

・皇后宮常御殿



・朔平門



・若宮・姫宮御殿


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Motoharu Radio Show #024

2009年11月11日 | Motoharu Radio Show

2009/11/10 OnAir - 2nd Week
01.Levon Helm:I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free
02.Aaliyah:At Your Best You Are Love
03.Slakah the Beatchild:Enjoy Ya Self
04.Sparkle:What About
05.Raul Midon & Stevie Wonder:Expressions of Love
06.Erykah Badu:Appletree
07.D'Angelo:Cruisin' (Radio Edit)
08.Mary J. Blige:My Life '06
09.Babyface:For the Cool In You
10.佐野元春:ザ・サークル
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・特集「秋の夜長のR&B」
「今夜のモトハル・レイディオ・ショウ、『秋の夜長のR&B』と題して、'70年代ニューソウルの流れを汲む現代のR&Bシンガーのレコードを集めてみました」と元春。

・3PICKS!
「モトハル・レイディオ・ショウ」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月11月の「3PICKS!」はエリザベス&ザ・カタパルト『Taller Children』、ジョー・ヘンリー『Blood from Stars』、そしてレヴォン・ヘルム『Electric Dirt』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はレヴォン・ヘルム『Electric Dirt』。

・レヴォン・ヘルム
「レヴォン・ヘルム。ザ・バンドのドラマーとして知られています。今回のアルバム、アルバム・タイトルが『Electric Dirt』。いろいろなアーティストの曲をカヴァーしています。グレートフル・デッド、ハッピー&アーティ・トラウム、マディ・ウォーターズ、そしてランディ・ニューマン。レヴォン・ヘルムのとても味わいのあるヴォーカルがそれぞれの曲を引き立てています。ホーン・セクションにはザ・バンドの時代にもよくセッションしていたアラン・トゥーサンが参加しています。レコーディングが行われたのはアメリカ、ウッドストックにあるレヴォン・ヘルムのスタジオです。古くからの友達と温かい雰囲気の中でレコーディングされた様子が伝わってきます。ウッドストックといえば僕もかつてレコーディングの経験があります。レヴォン・ヘルム氏も僕らのスタジオに来てくれました。とてもいい思い出になっています。レヴォン・ヘルム、実際のところ十数年前に喉の癌を患ってます。シンガーにとって致命的ともいえる出来事でした。しかし、現在では劇的な回復を遂げて、またあのソウルフルな歌声がよみがえってきました。現在69歳、ボブ・ディランとほぼ同世代です。ロック・ヒストリーの中でも重要なミュージシャンの一人。新しいアルバム『Electric Dirt』から早速1曲聴いてみたいと思います。ニーナ・シモンが歌って有名になったこの曲。アラン・トゥーサンの素晴らしいホーン・アレンジも聴きどころだと思います。I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free、レヴォン・ヘルム」と元春。

・At Your Best You Are Love
アーリアの「At Your Best You Are Love」はアイズレー・ブラザーズのカヴァー。

・ニューソウル
「モトハル・レイディオ・ショウ、この番組でよくかけるR&Bのレコードというと、例えばダニー・ハザウェイ、カーティス・メイフィールド、マーヴィン・ゲイ、そしてスティービー・ワンダーといったアーティスト。どのアーティストとも歌詞の内容はI love you, You love meだけではなく、自分たちが生きてることの悩みや喜びをしっかりと音楽にして歌っているシンガーです。このような音楽をその時代には[ニューソウル]なんていうふうに言ってました。今夜番組で用意したのはそうした'70年代のニューソウルの流れを汲んだ現代のR&Bシンガーのレコードです」と元春。

・Expressions of Love
ラウル・ミドンの「Expressions of Love」。曲中のハーモニカはスティービー・ワンダーが演奏している。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週はマイアース・プロジェクトという団体。小中学生に人気のカード・ゲームを通じて楽しく地球環境を学んでもらおうと活動している。去年、慶応大学の大学院生が中心となり発足。子どもたちは地球を守る側、壊す側に分かれて対戦。それぞれのカードには良い取り組み、悪い取り組みが描かれていてその度合いに応じた点数によって勝ち負けを決めるゲーム。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・'70年代革新的なR&Bのアーティスト
「'70年代革新的なR&Bのアーティストといえば僕だったらマーヴィン・ゲイ、カーティス・メイフィールド、ダニー・ハザウェイ、スティービー・ワンダーを挙げます。彼らはR&Bアーティストである前にとても素晴らしいシンガー・ソングライターです。人生の喜怒哀楽をまじめに表現しているという点で共通していると思います。しかし、彼らのすごいところは歌詞だけではなく、彼らの作るサウンドもとてもクリエイティブだということです。今夜のモトハル・レイディオ・ショウ、そういった'70年代ニューソウルの流れを汲む現代のアーティストのレコードを集めています」と元春。

・Appletree
「Appletree」はエリカ・バドゥの1997年のレコード。

・Cruisin'
「Cruisin' 」はディアンジェロの1995年のレコード。スモーキー・ロビンソンのカヴァー。

・'70年代ニューソウルの流れを汲む現代のR&Bシンガー
「'70年代ニューソウルの流れを汲む現代のR&Bシンガーというと例えば今聴いてもらったディアンジェロ、エリカ・バドゥ、マックスウェル、そしてトニー・リッチ。みんな'90年代中盤にデビューしたR&Bシンガーです。僕の勝手な印象なんですけれども、彼らはみんなどこか知的で気高い感じがします。素晴らしいソングライターであり、楽器の演奏も上手で、斬新なサウンド・メーカーでもあるアーティストの自分をプロデュースできる、言ってみれば自主独立型のアーティストたちです。そして彼らに共通しているのは多感な頃、みんな'80年代の音楽を聴いていたということです。そこにはプリンスやシャーデーの音楽、そして何よりもヒップホップという新しい表現の方法がありました。彼らは正にそうした音楽を通じて自分たちのルーツである'70年代のソウル・ミュージックに出合っていったんだろうな、そんなふうに思います」と元春。

・My Life '06
メアリー・J・ブライジの1996年のレコード。

・For the Cool In You
「今やR&Bの枠を超えて超一流のプロデューサーとして活動しているベイビー・フェイス。'93年のレコード、彼自身のヴォーカルでFor the Cool In You」と元春。

・今日私が思ったこと
「オリオン座流星群見たかったなぁ。夜空を見上げたんですけれどダメでした。元春さんは見ましたか?」というリスナーからのコメント。
「見ました。僕は3つ流れ星を見ました。あまり瞬間すぎて願い事を唱えるのを忘れてしまいました」と元春。
「僕たちは生きていて日々いろいろなことを考えています。悩んだり思ったりする事はとてもいい事、僕はそんなふうに思ってます。そこで是非リスナーのみなさんが何を考えて今日という一日を終えようとしているのか、それを聞いてみたいと思います。どうでしょうか。シリアスな答えから笑っちゃうような答えまで、番組ではみなさんからのコメントを募集します。番組ウェブサイトのほうで書き込みができるようになってるので、そちらに行って是非みなさんが一日の終わりに今日思った事を書いて送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・ザ・サークル
1993年リリースのアルバム『The Circle』からタイトル・ナンバーのリミックス・ヴァージョン。アルバム『The Circle』は'70年代のソウル・ミュージックを意識したレコードと元春。

・ツイッター
「さて、モトハル・レイディオ・ショウは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。次回放送のときぜひ参加してみてください。きっと楽しいと思います。モトハル・レイディオ・ショウ・ツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Pure Acoustic 2009

2009年11月10日 | Live

11月4日(水) 晴れ。
ター坊の「Pure Acoustic 2009」を聴きに行きました。
会場はサンケイホール・ブリーゼ。
新装オープンしてまだ1年ですが会場の音響には定評があります。
「今までで最高の会場じゃないか?」という声がちらほらありました。

今回の「Pure Acoustic 2009」は副題が「Acoustic Concert The Final」。
ASKA STRINGSの金子飛鳥さんが米国に移住するということで、
一度解散することになったそうです。
21世紀に入り年末恒例となっていた「Pure Acoustic」も一区切りすることになったそうです。
大阪ではメンバー紹介のとき、金子飛鳥さんに移住のことを訊いてました。
もうセントルイスに住んでるようで、
「どこにいても一緒」みたいなことを話されてました。

「Pure Acoustic」も最後だからということでター坊はおぐちゃんにギターをお願いしたとか。
東京公演を撮影してDVDで発売するようですよ。 発売日は来年2月17日の予定。
会場で予約受付をしてました。

今回は全員、衣装を黒で統一。
最初はストリングスなしで、おぐちゃんのエレクトリック・ギターの音ではじまりました。
いきなりアコースティックじゃなかったわけですが、
前半はおぐちゃんのギターをフィーチャーしたセットでした。
「snow」のイントロで即興的な演奏なんかあり素晴らしかったです。

フェビアン・レザ・パネさんのピアノ・ソロ「遥かなる旅路」を挟んで
後半はASUKA STRINGSとセッション。
僕は今回、おぐちゃんのギターをフィーチャーした「春の手紙」がよかったと思いました。
期待していた「いつも通り」と「君は天然色」はありませんでした。
後半の流れは昨年のPure Acousticと同じですね。
いつもより曲数は多かったですが。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/ea8648ca58651002d1d5b93e3290d311

アンコールはまたバンドだけの演奏になりました。
「突然の贈りもの」は一時期歌うのを封印していたのだという話がありました。
曲を書いた二十代の頃は歌の中のように6年一人の人を待ち続けることができたけれど、
三十代、四十代では6年も待っていられないという心境だったのだとか。
五十代になって、もう何年だって待ってられるようになり歌えるようになったとか。
そうした思いが伝わってくるような感じがしました。

ラストは「懐かしい未来」でしっとりと終わりました。
この曲をライヴで聴くのははじめてでしたが感動しました。

■Pure Acoistic 2009
2009年11月4日(水) サンケイホール・ブリーゼ
1階C列13番

大貫妙子(vo)
フェビアン・レザ・パネ(pf)
吉野弘志(b)
林立夫(ds)
小倉博和(g)

ASKA STRINGS
[金子飛鳥(Vn)・相磯優子(Vn)・志賀惠子(Vla)・木村隆哉(Vc)]

Set List
01.Monochrome & Colours
02.若き日の望楼
03.Hiver
04.snow
05.新しいシャツ
06.あなたを思うと
07.遥かなる旅路(Piano Solo)
08.夏に恋する女たち
09.彼と彼女のソネット
10.黒のクレール
11.空へ
12.TANGO
13.春の手紙
14.四季
15.横顔
16.風の道
17.Time To Go
18.Cavaliere Servente
19.ベジタブル
Encore
20.突然の贈りもの
21.懐かしい未来
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Sunday Song Book #892

2009年11月08日 | Sunday Song Book

<11月08日プレイリスト>
[シンガー・ソングライラーで棚からひとつかみ]
ずっと一緒さ/山下達郎 '08
DON'T HANG UP THOSE DANCING SHOES/TERENCE BOYLAN "TERENCE BOYLAN" '77
THE ROAD/DANNY O'KEEFE "O'KEEFE" '72
BUY FOR ME THE RAIN/STEEVE NOONAN "STEEVE NOONAN" '68
BLUE RIVER/ERIC ANDERSEN "BLUE RIVER" '71
SEBATIAN/ ERNIE GRAHAM "ERNIE GRAHAM" '71
セールスマンズ・ロンリネス/山下達郎 "COZY"'98
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週から新曲のレコーディングのためスタジオに入るとか。今回はCMなので短期決戦、今週、来週で仕上げなくてはならないとか。

・シンガー・ソングライターで棚からひとつかみ
いつも自分のレコード棚から選曲していると偏りが出てしまうので、番組に幅を持たせる意味で最近はテーマを設けることにしてるそうだ。今週は季節に合わせてしんみりとしっとりと「シンガー・ソングライターで棚からひとつかみ」。

・ずっと一緒さ
今日結婚式だというリスナーから両親へ捧げるリクエスト。

・DON'T HANG UP THOSE DANCING SHOES
テレンス・ボイランは高校生のとき、スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーと同級生で一緒にバンドをやっていたという。1969年にスティーリー・ダン絡みでファースト・ソロ・アルバムをリリースしたが泣かず飛ばず。1977年にリリースしたエレクトラからのアルバムで知られるようになった。アルバムにはドナルド・フェイゲンがキーボードで参加している。そのセカンド・アルバムの1曲目が「DON'T HANG UP THOSE DANCING SHOES」。

・THE ROAD
ダニー・オキーフが1972年にアリフ・マーディンのプロデュースで発表したアルバムから。チップス・モーマンのメンフィスにあるアメリカン・サウンド・スタジオでレコーディング。マッスルショールズのミュージシャンがバックを固めている。「THE ROAD」はライヴ・ツアーの毎日を歌った曲で、ジャクソン・ブラウンのカヴァーがよく知られている。

・シンガー・ソングライター
昔はシンガーと曲を作る人は別だったが、'60年代中期から自作自演が普通になってきた。ビートルズはその草分け的存在。自作自演を売り物として一世を風靡したのがキャロル・キング。今ではシンガー・ソングライターというと広義に解釈されているが、本来は自分の生活、身の回りのこと、思想を歌うのがシンガー・ソングライター。ジャクソン・ブラウン、ブルース・スプリングスティーン、ジョニ・ミッチェル、トム・ウェイツと名前を挙げると枚挙に暇がない。

・BUY FOR ME THE RAIN
今回は残念ながらジャクソン・ブラウンが選曲から洩れてしまったが、スティーブ・ヌーナンはジャクソン・ブラウンと関係の深い人。1968年にエレクトラから1枚だけアルバムを出している。アルバムの半分はジャクソン・ブラウンの曲。当時ジャクソン・ブラウンはまだデビュー前。「BUY FOR ME THE RAIN」はスティーブ・ヌーナンの書いた曲で、ニッティ・グリティ・ダート・バンドのデビュー・シングルに取り上げられてヒットし、スティーブ・ヌーナンの名前が知られることになった。邦題は「雨を降らして」。

・BLUE RIVER
日本でシンガー・ソングライターといえばエリック・アンダーセン。1971年のナッシュビル録音の『BLUE RIVER』は名盤。最近リイシューされた『BLUE RIVER』には本人のライナーが付いている。本人の曲解説によるとタイトル曲の「BLUE RIVER」は映画にもなった「フェスティバル・エキスプレス」のツアーの間に書かれた曲。ザ・バンドに捧げられた曲だということで歌詞が難解。ジョニ・ミッチェルがコーラスで参加している。

・SEBASTIAN
アイルランド、ベルファースト出身のシンガー・ソングライター、アーニー・グラハム。渋谷のブラックホークという喫茶店でよくかかっていたのが口コミで広がり日本で異常に人気がある。ブリンズレー・シュワルツやジョー・コッカーのバックバンド、グリース・バンドに在籍したがソロになった。1971年のアルバムから。

・ベス・ニールセン・チャップマン
今週は1曲が長くて惜しくもかけられなかったそうだ。

・セールスマンズ・ロンリネス
タツローさん自身は内省的な曲を書くというよりは、どちらかというと作曲家に近いシンガー・ソングライターなので、情緒的な曲はほとんど書いてないそうだ。その中で自分の心の吐露という観点で選曲したのが「セールスマンズ・ロンリネス」。1998年の『COZY』に収められている。

・読書で棚からひとつかみ
来週は「読書の秋」なので本のネタで「読書で棚からひとつかみ」。

・『COZY』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第一弾。シングル「僕らの夏の夢」初回生産分のみスペシャル応募特典で作った、「僕らの夏の夢」と「ミューズ」が収録された12インチ45回転のアナログ盤の音が良くて、タツローさんは最近アナログ盤に回帰しているのだとか。そんなわけで年末にかけて隔週1アイテムずつLP(アナログ盤)をプレゼントすることにしたそうだ。『COZY』のアナログ盤2枚組を5名にプレゼント。CD未収録の「BLOW」が入っている。まだ受付中。

・『僕の中の少年』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第ニ弾。前回から遡って1988年のアルバム『僕の中の少年』のアナログ盤を5名にプレゼント。本来ならば『COZY』の前は1991年のアルバム『ARTISAN』だが、このアルバムだけアナログ盤を作ってないという。というわけで『僕の中の少年』のアナログ盤となった。引き続き受付中。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月15日は、「本:BOOKで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #023

2009年11月05日 | Motoharu Radio Show

2009/11/03 OnAir - 1st Week
01.Bee Gees:How Deep Is Your Love
02.Norah Jones:Chasing Pirates
03.Malo:Suavecito
04.Elizabeth & The Catapult:Right Next to You
05.原田郁子:スピーチ・バルーン
06.Phil Roy:Day to Day Thing
07.Blitzen Trapper:Big Black Bird
08.Prefab Sprout:Sweet Gospel Music
09.Herbie Hancock:The Tea Leaf Prophecy (Lay Down Your Arms) [feat. Joni Mitchell]
10.佐野元春:彼女の隣人
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■内容の一部を抜粋
・夜
「夜がだいぶ冷えています。番組のほう暖かくして聴いてください」と元春。

・Chasing Pirates
ノラ・ジョーンズの新しいアルバムがまもなくリリース。「Chasing Pirates」はアルバムに先駆けてリリース。
「ノラ・ジョーンズ、今回はなにか今までと雰囲気が違うとのこと。また新しいアルバムが届いたら番組で紹介したいと思います」と元春。

・Suavecito
元春はなぜかラテン音楽、特にメキシコの音楽を聴くとなんとなく心がざわつくのだという。
「なんでしょうか。血が騒ぐというのか、心がくすぐられるというか、上手く説明できないんですけれど、ラティーノの音楽に惹かれますね」と元春。'70年代のバンド、マロはカルロス・サンタナの弟ホルヘ・サンタナのバンド。「Suavecito」は秋の夜長にレイドバックしながら踊ってみたくなる曲だとか。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月11月の「3PICKS!」はエリザベス&ザ・カタパルト『Taller Children』、ジョー・ヘンリー『Blood from Stars』、そしてリヴォン・ヘルム『Electric Dirt』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はエリザベス&ザ・カタパルト『Taller Children』。

・エリザベス&ザ・カタパルト
エリザベス&ザ・カタパルトはニューヨーク、ブルックリン出身の3ピース・バンド。シンガー・ソングライターのエリザベス・ジマンを中心に結成された。エリザベス・ジマンは過去にソウル・ミュージック界でよく知られたパティー・オースチンのツアーに参加した経験もあるということ。プロとしてすでにしっかりとしたキャリアを持っているシンガーだった。バンドのメンバーとはボストンにあるバークリー音楽大学で出会ったということ。バークリー音楽大学は音楽の専門校としてとてもよく知られた学校。これまでに素晴らしいミュージシャンがここに通っていた。ポップスで言うとジョン・メイヤー、エイミー・マン。ジャズのミュージシャンだとクィンシー・ジョーンズ、キース・ジャレット、日本からは渡辺貞夫、上原ひろみ。そうした人たちがこの学校で学んでいる。エリザベス&ザ・カタパルトの魅力はなんといってもヴォーカリストであり、シンガー・ソングライターでもあるエリザベス・ジマン、彼女の歌声とソングライティングにある。ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで生まれ育ったということ。ニューヨーク、グリニッジ・ヴィレッジといえばボブ・ディランもかつて若い頃この街のライヴハウスでよく歌っていた。グリニッジ・ヴィレッジという街はとにかく国内外からソングライター志望の人たちが集まって日々しのぎを削っている。シンガー・ソングライターにとっては言ってみれば自分のソングライティングのスキルを磨く鍛錬の場といっていい。そしてグリニッジ・ヴィレッジ、この街が持ってる独特の文化、知的で、リベラルで、ちょっとシニカルで、それでいて独特のユーモアがある。今回取り上げたエリザベス&ザ・カタパルト、彼らの音楽にもそうしたニューヨーク下町グリニッジ・ヴィレッジの独特の雰囲気を感じる。新しいアルバム『Taller Children』から「Right Next to You」。

・スピーチ・バルーン
1981年にリリースされた大滝詠一の名盤『A LONG VACATION』を現在活躍している女性アーティストたちがカヴァーしたアルバム『A LONG VACATION From Ladies』には大貫妙子、金子マリ、つじあやの、尾崎亜美、鈴木祥子ほか10名が参加している。「スピーチバルーン」はクラムボンの原田郁子がカヴァーしている。11月23日(月・祝)にはBunkamuraオーチャードホールで「大滝詠一“A LONG VACATION"トリビュートコンサート」が開催される。

大滝詠一“A LONG VACATION"トリビュートコンサート
出演:大貫妙子/金子マリ/今井美樹/行川さをり(ジュライム)/イシイモモコ(ハミングキッチン)/尾崎亜美/原田郁子(クラムボン)/つじあやの/太田裕美/鈴木祥子

バンドメンバー:井上鑑(Key)/高水健司(Bass)/鶴谷智生(Drums)/小倉博和(Guitar)/金子飛鳥(Violin)

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は早稲田大学のNPO団体農楽塾。2003年から都心の一等地である学内の庭園の一部を借り切り米作りを行っている。一般の学生や周辺住民を巻き込んで田植えや稲刈りをイベント形式で開催。楽しみながら農業のことをより身近に感じてもらいたいと活動を続けている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Day to Day Thing
フィル・ロイの「Day to Day Thing」。「結局寝るのが12時過ぎ、途中の日本語が面白いですね」と元春。

・Big Black Bird
「(ブリッセン・トラッパーは)米国のインディ・レーベル『サブポップ・レコーズ』からのグループ。'70年代的なバンド・サウンドが楽しいですね」と元春。

・Sweet Gospel Music
「プリファブ・スプラウトの新しいアルバムは新作というより未発表アルバムということかもしれません。プリファブ・スプラウトは'80年代にデビューしたブリティッシュ・ポップ・バンド。リーダーでありバンドのソングライターでもあるパディ・マクアルーン、今回、昔作りかけてそのままだったレコードに手を入れて、ついに完成させました。その間17年かかったということです。アルバムのタイトルは『Let's Change The World With Music』、音楽で世界を変えてしまおう、そんなタイトルが付いています。昔作りかけて後に本人が手を加えて完成させたレコードというと、例えばビーチボーイズの『SMiLE』、このアルバムも相当年月が経ってからリリースされました。そこにはバンドのコア・メンバー、ブライアン・ウィルソンの強いこだわりがあってこそ実現したものだと思います。プリファブ・スプラウトの今回のアルバムもビーチボーイズの『SMiLE』と同じようにバンドのリーダー、パディ・マクアルーンの強い思いというものを感じます」と元春。

・The Tea Leaf Prophecy (Lay Down Your Arms)
「(ハービー・ハンコックとジョニ・ミッチェル)素晴らしいコラボレーションですね」と元春。

・今日私が思ったこと
「僕たちは生きていて日々いろいろなことを考えています。悩んだり思ったりする事はとてもいい事、僕はそんなふうに思ってます。そこで是非リスナーのみなさんが何を考えて今日という一日を終えようとしているのか、それを聞いてみたいと思います。どうでしょうか。シリアスな答えから笑っちゃうような答えまで、番組ではみなさんからのコメントを募集します。番組ウェブサイトのほうで書き込みができるようになってるので、そちらに行って是非みなさんが一日の終わりに今日思った事を書いて送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・彼女の隣人
元春の1993年のアルバム『The Circle』から。1992年にはシングルとしてもリリースされている。

・ツイッター
「さて、モトハル・レイディオ・ショウは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。次回放送のときぜひ参加してみてください。きっと楽しいと思います。モトハル・レイディオ・ショウ・ツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #891

2009年11月01日 | Sunday Song Book

<11月01日プレイリスト>
[棚からひとつかみ]
SOLID SLIDER/山下達郎 "SPACY" '77
DON'T YOU CARE/THE BUCKINGHAMS '67
YOU GOT ME SINGING/EDDIE HINTON "VERY EXTREMELY DANGEROUS" '78
NEVER STOP LOVING YOU/CAVIAR '82
AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH(LIVE)/ASHFORD & SIMPSON "THE REAL THING" '09
16 CANDLES/THE CRESTS '58
DON'T BELIEVE HIM, DONNA/LENNY MILES '61
風の回廊(コリドー) (LIVE)/山下達郎 "99/02/11 大阪フェスティバルホール"
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■内容の一部を抜粋
・近況
「インフルエンザが大流行の兆しをみしています。みなさまインフルエンザにはくれぐれもお気をつけ下さい」とタツローさん。タツローさんは相変わらず曲書きだが、大ボケをかまして締め切りを間違ってしまったとか。早く作らなければならなくなりうんうん唸りながらやってるそうだ。

・SOLID SLIDER
超常連のリスナーから大村憲司さんとのコラボレーションにリクエスト。1977年の『SPACY』に収められた「SOLID SLIDER」の間奏は大村憲司さんがギター・ソロを弾いている。
リクエストした超常連のリスナーからの質問で「来年のツアーはいつくらいからはじまるのでしょうか?」
夏あとの予定だとか。

・DON'T YOU CARE
この季節になるとなんとなく、10年に一度くらいバッキンガムスをかけたくなるとタツローさん。バッキンガムスはシカゴ出身の5人組のヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。1960年代後期に活躍してヒット曲がたくさんある。「DON'T YOU CARE」は代表曲の1曲で1967年全米チャート6位。

・YOU GOT ME SINGING
1995年に亡くなったエディ・ヒントンはマッスルショールズの伝説的なギタリスト。1978年のソロ・アルバム『VERY EXTREMELY DANGEROUS』はサザン・ソウルの名盤と謳われている。エディ・ヒントンは白人だがディープ・ソウルの黒人に引けを取らないディープな声をしているそうだ。「YOU GOT ME SINGING」は『VERY EXTREMELY DANGEROUS』の1曲目。

・NEVER STOP LOVING YOU
キャビアは1982年に12インチ・シングル「NEVER STOP LOVING YOU」1枚だけ残して消えたグループ。アルバムを録音したがお蔵入りしたままだった。それがフランスのブギータイムスからCDとなって発売された。CDのライナーをみるとハロルド・メルビンとブルー・ノーツのメンバーとスライ・ウィック&ウィケッドのメンバーの混合がキャメルだということが判明したのだそうだ。

・同録、ブート、PA卓アウト
先週、同録PA卓アウトの音源を使用して「山下達郎・最新ライブで棚からひとつかみ」を放送したところ質問が殺到したらしい。「同録」は同時録音の略。「ブート」はブートレッグの略で、コンサートを隠しマイクなどで録音して販売している海賊盤のこと。「PA」はパブリック・アドレス、ライヴに行くとステージ上の大きなスピーカーにマイクを立てているが、あれをPAという。その音をミキシングするのがPA卓。PA卓のアウト(出力)から2チャンネルで信号が出ていて、それをDATで録音したり、CD-Rに焼いて音をチェックするのに使う。それが先週放送したライヴの音源。

・AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH(LIVE)
アシュフォード&シンプソンはニューヨークに自分たちのクラブがあるそうでそこで演奏しているという。今月11月にはビルヴォードライヴに出演するため来日するそうだ。『THE REAL THING』は出たばかりのライヴ盤で完全にナイト・クラブのディナー・ショウだから今度の来日公演も同じ内容なんじゃないかとタツローさん。「AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH(LIVE)」は『THE REAL THING』のラストの曲。2007年末のライヴだとか。
*番組中で、アシュフォード&シンプソンの来日公演会場を「ビルボードライブ東京」と述べておりましたが、「ブルーノート東京」の誤りです。

・CDプレイヤー
リスナーからの質問で「CDプレイヤーの音飛びの原因は何?」。
レンズが汚れていることが考えられるのでレンズ・クリーナーでレンズを清掃してみて、それでも飛ぶようならばハードが不良だし、特定のCDだけが飛ぶのならそのCDがへたってるとタツローさん。

・クマ
タツローさんがシュガーベイブ時代に付けられたというあだ名「クマ」は誰が付けたのでしょうかというリスナーからの質問。
中学のときの友人で今でも付き合いがある親友が付けたそうだ。一緒にブラスバンドやアマチュア・バンドをやっていたが、タツローさんは考え事をするとうろうろと歩き回るので「クマ」と付けたらしい。最近になっていわれるようになった「多動児」、おちつきのない子ども、正にタツローさんはそうだったとか。二十代の中頃にビデオなどではじめて自分が動いてる姿を見て「あっ、このことだったんだ」と思ったんだそうだ。とにかく引っ切りなしに動いてるという。今は意識してじっとするように心がけているとか。

・16 CANDLES
訃報が各方面で相次いでるがこの番組でとりわけ重要な訃報はルーサー・ディクソン。作曲家でプロデューサーのルーサー・ディクソンが10月22日に亡くなった。享年78歳。シュレルズの主立った曲の作曲とプロデュースで知られている。ビートルズがカヴァーした「BOYS」もルーサー・ディクソンの作品。最も有名なのはドゥーワップの名作として知られるザ・クレスツの1958年の「16 CANDLES」。

・DON'T BELIEVE HIM, DONNA
レニー・マイルズはテキサス州出身の黒人シンガー。「DON'T BELIEVE HIM, DONNA」は作曲とプロデュースがルーサー・ディクソンで、1961年、R&Bチャート28位。

・風の回廊(コリドー) (LIVE)
1999年2月11日に大阪フェスティバルホールで行われたライヴ・ヴァージョン。2005年のマキシシングル「白いパラソル/ ラッキーガールに花束を」のカップリング曲。

・『COZY』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第一弾。シングル「僕らの夏の夢」初回生産分のみスペシャル応募特典で作った、「僕らの夏の夢」と「ミューズ」が収録された12インチ45回転のアナログ盤の音が良くて、タツローさんは最近アナログ盤に回帰しているのだとか。そんなわけで年末にかけて隔週1アイテムずつLP(アナログ盤)をプレゼントすることにしたそうだ。『COZY』のアナログ盤2枚組を5名にプレゼント。CD未収録の「BLOW」が入っている。先週告知するのを忘れたがまだ受付中。

・『僕の中の少年』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第ニ弾。今週は遡って1988年のアルバム『僕の中の少年』のアナログ盤を5名にプレゼント。本来ならば『COZY』の前は1991年のアルバム『ARTISAN』だが、このアルバムだけアナログ盤を作ってないという。というわけで『僕の中の少年』のアナログ盤となった。

■リクエスト・プレゼント・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月08日は、「シンガー・ソングライターで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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