Sunday Song Book #1259

2016年11月27日 | Sunday Song Book

2016年11月27日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. RIDE ON TIME / 山下達郎 '80
2. DON'T PULL YOUR LOVE / HAMILTON, JOE FRANK & RAYNOLDS '71
3. TELL HER NO / THE ZOMBIES '65
4. AIN'T GONNA CRY (OVER ONE GIRL) / KENNY HAMBER '67
5. DON'T ASK ME WHY / ALZO "ALZO" '72
6. HAPPY TREE (LIVE) / 宮里陽太 "LIVE PLEASURE" 11月30日発売ニュー・アルバム
7. THE TRAIN KEPT A ROLLIN' / TINY BRADSHAW '51
8. ミラクル・ラブ / 竹内まりや "デニム (初回盤ボーナス・ディスク)" '92
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週、東京は雪が降ってだいぶ寒くなってきたとか。真冬並みだとメディアは言ってるが、昔は11月というとこれくらい寒かったという。シュガー・ベイブで学園祭を野外でやると震えるほど寒かった記憶があるそうだ。
「私曲書きでウンウン言ってますので(笑)。ちょっとなかなかむずかしいオファーが来ましてなかなか大変でございます。一生懸命がんばっておりますが」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
今週は「棚からひとつかみ+リクエスト」。ハガキを整理するとリクエストが溜まってきたのでほとんどリクエスト。曲でウンウン言ってるときは番組の選曲がいい息抜きとストレス発散になるという。

・RIDE ON TIME
明日28日に手術するというリスナーからのリクエストで「RIDE ON TIME」。

・DON'T PULL YOUR LOVE
ハミルトン、ジョー・フランク & レイノルズは元 T・ボーンズのメンバーがヴォーカル・グループに変わってヒット曲がたんさんある。その中から1971年、全米4位の「DON'T PULL YOUR LOVE」、邦題は「恋のかけひき」。デニス・ランバートとブライアン・ポッターの作品。プロデュースド・バイ・スティーヴ・バリ。

・シングル盤
リスナーから「7インチのシングルはどのように保管・収納されてるのでしょうか?」という質問。
CDもアルバムもシングルもA to Zで収納しているそうだ。でもアルバムは大きいから、CDは厚いのですぐわかるが、シングル盤は特に洋盤はジャケットがないのでときどき訳がわからなくなるという。入れ違いになったり、増えたのでよけると残ったりして、そういうときに出てこないことがあるとか。

・TELL HER NO
ザ・ゾンビーズの1965年全米5位の「TELL HER NO」。達郎さんの世界でいちばん好きな曲の一曲。何千回聴いたかわからないという。ゾンビーズはアメリカでのほうが遥かに人気があったので全英チャートは40位代だった。「私にとって永遠のマスター・ピース。2分ちょっとの芸術作品」と達郎さん。

・AIN'T GONNA CRY (OVER ONE GIRL)
フィリーの男性シンガー、ケニー・ハンガーの1967年のシングル(のB面)「AIN'T GONNA CRY (OVER ONE GIRL)」。物凄くレアなシングル。フィリーのアークティック・レーベルから出ていて、2012年にアークティックの全シングルを収録したBOXセットが出たので、その中から。達郎さんはこのCDしか音を持ってないそうだ。

・DON'T ASK ME WHY
ニューヨークのシンガー・ソングライター、アルゾ・フランテは12弦ギターを弾きながら歌う。アルゾ・フランテはシュガー・ベイブ周りの人たちによって日本で知らしめたそうだ。シュガー・ベイブの元マネージャーの長門芳郎さんが入れ込んでCD化した結果、名前が日本では大変有名になったという。1972年のファースト・アルバム『ALZO』から「DON'T ASK ME WHY」。

・年忘れリクエスト大会
12月の前半2週はリクエスト特集。このまま「年忘れリクエスト大会」に突入するとか。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

・HAPPY TREE (LIVE)
達郎さんのツアーに参加しているサックスの宮里陽太さんが3枚目のアルバム、ライヴ盤『LIVE PLEASURE』を11月30日にリリースすることになった。ファースト・アルバム『PLEASURE』の曲を中心に昨年行われたツアーの最終日、2015年6月25日に東京・目黒のブルース・アーレイで録音されたライヴ・パフォーマンスを収録している。ライヴDVDが付いた2枚組仕様。
http://www.yotamiyazato.com/pg9.html

その中から宮里陽太さんのオリジナルで「HAPPY TREE 」。「ファースト・アルバム『PLEASURE』に入ってあります。彼の家族のことを想起して作られた曲で、子煩悩な人なのでそういう曲です。とても丁寧に吹く人であります。こうした録音でも一音一音はっきりと粒立ちが出ますね。テクニック素晴らしいですが。来年のツアーも宮里くんとやります」と達郎さん。

・THE TRAIN KEPT A ROLLIN'
ジャズの後なのでジャズ系。先日、ヤードバーズの「THE TRAIN KEPT A ROLLIN'」をかけたがオリジナルへのリクエスト。ジョニー・バーネット・トリオやエアロスミスといろいろな人達がやっているが、オリジナルは1951年にまで遡る。タイニー・ブラッドショウはピアニスト、バンド・リーダー、そしてシンガーでもある。ジャンプ・ブルースに属する人で彼の代表作。後にロックに取り入れられて大スタンダードになったがもともとはジャンプ・ブルースと呼ばれるコテコテのダンス・ミュージックだった。

・ミラクル・ラブ
牧瀬里穂さんに竹内まりやさんが提供した「ミラクル・ラブ」のセルフ・カバー・ヴァージョンにリクエスト。1992年のシングル「マンハッタン・キス」のカップリングに収録された「ミラクル・ラブ」。その後、アルバム『DENIM』の初回盤のボーナス・ディスクに収録された。そのうちにレアリティーズみたいなかたちで出ると思いますが、と達郎さん。「アレンジを自分でやってますがとても気に入っておりまして自信作であります。今聴いても鑑賞に耐えると思います。難波くんのピアノ・ソロも絶品です」と達郎さん。

2016年12月04日は、年末恒例「年忘れリクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1258

2016年11月20日 | Sunday Song Book

2016年11月20日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. JUNGLE SWING / 山下達郎 "オーパス" '93
2. JUST WANT TO BE WITH YOU / LIFESTYLE "LIFESTYLE" '77
3. LOOK-KA PY PY / THE METERS '70
4. THE ECHO / THE EPSILONS '69
5. YOUR TURN TO CRY / THE DAVE CLARK FIVE '65
6. WHERE ARE YOU NOW (MY LOVE) / JACKIE TRENT '65
7. STARDUST / SPANKY & OUR GANG "LIKE TO GET TO KNOW YOU" '68
8. YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW / 山下達郎 "ON THE STREET CORNER 2" '86
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■内容の一部を抜粋
・近況
「わたくし、ちょっと曲が難航しておりましてですね(笑)、ほとんど家出てないんですよ先週。ウォーキングちょっとやったぐらいですね(笑)。人の顔見てないといいましょうか。なかなか大変でございます」と達郎さん。

・棚からひとつかみ+リクエスト
今週も先週に引き続いて「棚からひとつかみ」。リクエストが目に見えて増えてきて、このままいくと一人ではチェックしきれないような状態。なので少しリクエストに応えて「棚からひとつかみ+リクエスト」。

・JUNGLE SWING
「JUNGLE SWING」にリクエストが集まってるという。1993年のシングル。

・JUST WANT TO BE WITH YOU
ニューヨークの5人組の黒人ヴォーカル・グループ、ライフスタイル。1977年のアルバム『LIFESTYLE』の一曲目に入ってる「JUST WANT TO BE WITH YOU」。レコード棚の中段の棚をずらしたときにこぼれてしまい行方不明になっていたが、全然別の棚から出てきたレコード。うれしくて思わずオンエア。

・LOOK-KA PY PY
ニューオリンズを代表するグループ、ミーターズ。当初は4人組のインストゥルメンタル・グループとしてスタート。その後、ヴォーカルもやるようになった。ライノが初期のジョシー・レーベルからワーナーまですべて網羅した2枚組のコンプリート・ベストをリリースしたそうだ。その中から達郎さんの好きな1970年初頭のヒット「LOOK-KA PY PY」。R&Bチャート11位、全米56位。CDをチェックしたら頭のヴォーカルが入ってない、頭がドラムのカウントで入ってる別テイクだった。「これライノにしては珍しいミスですね。なのでちゃんとしたやつをかけます(笑)。ふふふ。ですから今回のミーターズよりも昔出てるコンプリート・ベストの方がいいです(笑)。ふふふ。ワーナーの今日は営業妨害をしてしまいました(笑)」と達郎さん。
曲をかけ終えて。
「僕が大瀧詠一さんと初めて知り合ったときに、もう大瀧さんミーターズに狂っておりました。この辺から『NIAGARA MOON』のコンセプトが出てきます。「FUSSA STRUT」とかあのへんの感じがよく出ておりますね。死ぬほど聴かされました(笑)。今回のコンプリート・ベストは音はドロップしてるし、頭の音は違うし、ライノどうしちゃったんだ。これリアル・ゴーンですね、リアル・ゴーン、ライノなんだ。どちらも優秀なレーベルなのに珍しいことがあるものですが。大体CDは最近、駆け込み寺のように最後の断末魔のリリース・ラッシュがありますが、昔のテープですのでだいぶ劣化してきてます。ですので最新リマスターといっても'90年に発売されたCDより音がいいのかというと、それはひじょうに疑問なものも多いので、よくお気をつけください。'80年代の終わりから'90年代の中頃までがいちばんいいんじゃないかというですね。特に'60年代、'70年代のソースはテープがヘタってきてますので。そのぐらいのほうがいいかなという感じがいたします。これ話しはじめると長いので(笑)、すいません」と達郎さん。

・THE ECHO
達郎さんが最近買ったシングル。ザ・エプシロンズはR&Bのヴォーカル・グループ。フィラデルフィアのグループ。'60年代から'70年代にかけて何枚かシングルを出した後、トーク・オブ・ザ・タウンという名前に変わり、メンバーのジーン・マクファデンとジョン・ホワイトヘッドがマクファデン&ホワイトヘッドというデュオになってヒットを飛ばした。スタックス・レーベルからフィラデルフィア・サウンドが出てるという珍しい1969年のシングル「THE ECHO」。アレンジはボビー・マーティン。

・「恋の山手線」の次が「自動車ショー歌」
先々週の「汽車で棚からひとつかみ」の中でオンエアした小林旭さんの「恋の山手線」。番組の中で「自動車ショー歌」の続編と紹介したが、リスナーから「恋の山手線」はコロムビア時代の1964年3月発売で「自動車ショー歌」はクラウン移籍直後の10月発売だというお便りが届いたそうだ。調べたら本当にそうだった。「自動車ショー歌」が大ヒットしたのでコロムビアが「恋の山手線」をプッシュしたんじゃないかと達郎さん。当時、達郎さんは小6で「自動車ショー歌」の後に「恋の山手線」を聴いた記憶があり、今までずっと「自動車ショー歌」が先に出たと思っていたとか。

・YOUR TURN TO CRY
デイヴ・クラーク・ファイブの「YOUR TURN TO CRY」にリクエスト。1965年のシングル「COME HOME」のB面。アルバム『WEEKEND IN LONDON』に収録。曲をかけ終えて「マイク・スミス最高」と達郎さん。

・WHERE ARE YOU NOW (MY LOVE)
リスナーからのリクエスト。ジャッキー・トレントはイギリスのシンガーでトニー・ハッチの奥さん。ハッチ / トレントで幾多の名曲を生み出した。彼女のデビュー・ヒットで1965年、全英1位の「WHERE ARE YOU NOW (MY LOVE)」。アルバムに入ってないノット・オン・アルバムで今日はパイ・レーベルのアンソロジーに入ってるシングル・ヴァージョン。ハッチ / トレントの作品。

・STARDUST
達郎さんの好きなスパンキー&アワ・ギャングの1枚め、2枚め、3枚めが再発された。1968年のセカンド・アルバム『LIKE TO GET TO KNOW YOU』から「STARDUST」。ホーギー・カーマイケルの作品でスパンキー&アワ・ギャングのヴァージョンは素晴らしいコーラスで散りばめられている。もともとスパンキー&アワ・ギャングはポップ・グループではなくて、どちらかというとオールド・タイムなヴォーカル・グループ。ステージなどはマンハッタン・トランスファーのような感じなんだとか。この2枚めが本来の彼らの姿に近い。今でも達郎さんはこのセカンド・アルバムを聴くと練馬の実家のお菓子屋の二階の三畳間で聴いてたのを思い出すという。死ぬほど聴いたのでこのアルバムを聴くと高校一年の朝の感じを思い出すのだそうだ。

・YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW
札幌市のリスナーから結婚する姪のためにとリクエスト。「最近、誕生日の代読メッセージがご無沙汰になっておりますけれど(笑)、ちょっと、あの、わーっとなっておりますので(笑)、また復帰できるような心の余裕ができましたら。姪御さんおめでとうございます。お幸せに」と達郎さん。1986年の『ON THE STREET CORNER 2』から「YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2016年11月27日は、引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp
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佐野元春 3 Tracks EP「或る秋の日」

2016年11月19日 | 佐野元春

個人サイトに佐野元春 3トラックス EP「或る秋の日」の第一印象をアップしました。
よろしくお願いします。
http://sitedoi.la.coocan.jp

このEPにはいくつか気になることがあります。
まず発売日。
日本時間でアメリカ大統領選の結果が出た翌日11月11日に発売。
このタイミングでのリリースは当初から決まっていたのでしょうか?
本当は数週間後の発売を予定していたのを
佐野元春が「もうドロップできるのなら今だそう!」
そうして急遽発売したのでは。
一曲目の「新しい雨」が効果的に響くことを期待したのか、
何かそんなことを思ってしまいました。

次に「私の人生」。
ドラムのフィルインに深いリバーヴがかかってますよね。
今回新しくミックスしたそうですが、
これは大瀧詠一さんのナイアガラ・サウンドを継承しようという
そんな思いが感じられるんですね。
デビュー35周年のアニバーサリー・ツアーでも
「SOMEDAY」のイントロ、あの印象的なドラムのフィルインに
深いリバーヴがかけられてました。
あのときはそんなふうには思わなかったのだけれど
少し時間が経って振り返ってみれば
ナイアガラ・サウンドの音の壁を意識してたのかなぁと
そう思ったのでした。
まぁ深読みかもしれませんが。。
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Sunday Song Book #1257

2016年11月13日 | Sunday Song Book

2016年11月13日プレイリスト
「棚からひとつかみ」
1. 世界の果てまで / 山下達郎 "オーパス" '95
2. THE NIGHT HAS A THOUSAND EYES / BOBBY VEE '62
3. CHARMS / BOBBY VEE '63
4. LIKE I DO / NANCY SINATRA '61
5. MUGMATES / EDDIE HODGES '61
6. ME JAPANESE BOY, I LOVE YOU / BOBBY GOLDSBORO '64
7. IT HURTS TO BE SIXTEEN / ANDREA CARROLL '63
8. A LITTLE LIKE LOVIN' / THE CASCADES '63
9. FOR YOUR SWEET LOVE / THE CASCADES '63
10. CLIMAX / COOLS ROCKABILLY CLUB '79
11. ENDLESS GAME / 山下達郎 "アルチザン" "オーパス" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているという。「今年はインフルエンザの流行が早まってるという情報が入ってきています。くれぐれもみなさんお気をつけください」と達郎さん。達郎さんは毎年予防接種をやってるそうだ。

・棚からひとつかみ
いろいろと仕事をしているのでレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」。今週は'60年代初期のアメリカン・ポップスに絞って選曲したという。

・世界の果てまで
季節柄リクエストが集まっているという1995年のシングル「世界の果てまで」。

・THE NIGHT HAS A THOUSAND EYES
ボビー・ヴィーの訃報が飛び込んできた。享年73才。ボビー・ヴィーは達郎さんよりひとつ前の世代、大瀧さんの世代だとおなじみ。達郎さんは水道橋のセコハン屋にボビー・ヴィーがけっこうあって、それを買ってきて聴いていたとか。「THE NIGHT HAS A THOUSAND EYES」は1962年、全米3位の大ヒット・ソング。ベン・ワイズマンのペンになる一曲。「ドラムはこれアール・パーマーでしょうかね。素晴らしいグルーヴ」と達郎さん。

・CHARMS
ボビー・ヴィーの1963年、全米13位のスマッシュ・ヒット「CHARMS」。ヘレン・ミラーとハワード・グリーンフィールドの共作。

インディー・メーカーのオールデイズレコードが企画してクリンクレコードが配給しているシリーズ「なつかしのドーナツ盤コレクション」。今年出た何枚かの紙ジャケが素晴らしいとのこと。
http://oldays.merurido.jp/catalog.php

・LIKE I DO
ナンシー・シナトラがリプリーズでヒットを飛ばす前のアイドル・シンガーとしてやっていた時代のシングルがようやくCD化された。このようなCDはバックオーダーを取らず売り切りなのでマストです、と達郎さん。シングル・コレクション『レモンのキッス』の中から1961年の「LIKE I DO」。邦題は「レモンのキッス」。この曲のメロディはオペラ『ジョコンダ』で使われたアミルカレ・ポンキエッリ作曲の「時の踊り」から取られているそうだ。

・MUGMATES
エディ・ホッジスは子役からシンガーになった。シングル・コレクション『恋の売り込み』が発売されている。この中から1961年の「MUGMATES」。邦題は「コーヒー・デイト」、このときエディ・ホッジスは14才。

・旬の食べもの
リスナーから「今が旬の食べもので達郎さんが好きなものは?」という質問。
「これだというものはあまり食べられないものですね。ふぐ。実は先週食べいちゃいました。うまかったです」と達郎さん。この季節はうなぎも脂が乗っててうまいそうだ。上海蟹もいいとか。

・ME JAPANESE BOY, I LOVE YOU
ボビー・ゴールズボロの1965年の3枚目のアルバム『LITTLE THIGS』がオールデイズレコードかにリイシューされた。このアルバムに入ってるバート・バカラックの曲「ME JAPANESE BOY, I LOVE YOU」は前年1964年にシングル・カットされていて全米74位のスマッシュ・ヒット。その後、ハーパス・ビザールなどがカヴァーしている。

・超常連
リスナーから「達郎さんから超常連と言われるためには何通ぐらいハガキを書けばいいのですか?」という質問。
超常連と呼ばれるリスナーのハガキにはそれぞれスタイルというものがあり、パッと見て「あっ、この人だな」とわかるくらいレイアウトとか色の使い方とか字の感じとかひと目で見てすぐわかる感じがあるそうだ。ラジオにハガキを出すベテランの風格というものがあり、そういう方は10年、20年ずっと送ってくれるので、そういう方は文句なく超常連なのだとか。

・IT HURTS TO BE SIXTEEN
アンドレア・キャロルは'60年代初期に活躍したガール・シンガー。一発屋で1963年の「IT HURTS TO BE SIXTEEN」は全米45位。邦題は「なみだの16才」。達郎さんはこの曲が死ぬほど好きで竹内まりやさんにカヴァーしてもらったという。『なみだの16才』は初期のヒット曲が網羅された全14曲。

・A LITTLE LIKE LOVIN'
今回のオールデイズレコード「なつかしのドーナツ盤コレクション」の中でも白眉なのが、カスケーズのRCA時代を作品化したCD『恋の雨音』。この中からRCA移籍第一弾、1963年の「A LITTLE LIKE LOVIN'」。邦題は「ちょっぴり愛して」。

・FOR YOUR SWEET LOVE
カスケーズのRCA第二弾のシングル「FOR YOUR SWEET LOVE」。邦題は「恋の雨音」。ヴァリアント・レコード時代から引き続いてペリー・ボトキン・ジュニアがアレンジを担当しているのでテイストが全く変わらず。1963年、全米86位。

・CLIMAX
曲が短いのでネタ切れ。来週オンエア予定だった曲を今週オンエア。達郎さんが'70年代終わりに一緒にニューヨークに行って一枚関わったクールス・ロカビリー・クラブ。もともとは岩城滉一さん、館ひろしさんといったヴォーカリストを排出。その後はクールス・ロカビリー・クラブとして6人組で活動。クールス・ロカビリー・クラブは何人かシンガーがいて、今回ULTRA-VYBEからシンガーごとに音源をまとめたおもしろい企画ができた。「GREAT SONGS OF COOLS」コレクション。曲をほとんど作ってるジェームス藤木さん、クールスのリード・ヴォーカルの村山一海さん、サイド・ギターを担当していたフランクさんこと飯田和男さん、あと横山剣さん。このヴォーカリストごとのコレクションが8月に出た。この中から達郎さんの好きなフランクさんの歌。達郎さんが1978年に彼らと一緒にニューヨークに行って作ったアルバム『NEW YORK CITY N.Y.』からシングル・カットされた「CLIMAX」。ジェームス藤木さん作詞、フランクさんが作曲してリード・ヴォーカルを取っている。曲をかけ終えて。「間奏のキーボードは難波弘之さんです。大変でございました」と達郎さん。

・ウォーキング
毎日一万歩目指してウォーキングしているリスナーから「達郎さんはウォーキングをなさるようですが何か歩くのが楽しくなる工夫はされてますか?」という質問。
ただひたすら忍耐強く歩くしかないのだという。毎回コースを変えたり、イヤホンで音楽を聴きながらとかいろんなやり方を試してみるのがいいそうだ。一万歩目指すより一時間とか時間のほうがいいかもしれないとのこと。

・ENDLESS GAME
今日の最後は季節柄。1990年のシングルでアルバム『ARTISAN』ら入ってる「ENDLESS GAME」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2016年11月20日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」

http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #1256

2016年11月06日 | Sunday Song Book

2016年11月06日プレイリスト
もっかい「汽車で棚からひとつかみ(邦楽編)」
1. ターナーの汽罐車(LIVE) / 山下達郎 16/10/04 新宿ロフト
2. どうにかなるさ / かまやつひろし '70
3. 恋の山手線 / 小林旭 '64
4. 恋の汽車ポッポ / 森山加代子 '60
5. CHOO CHOO ガタゴト / 細野晴臣 "HOSONO HOUSE" '73
6. さらばシベリア鉄道 / 大瀧詠一 "A LONG VACATION" '81
7. 悲しみを抱いた汽車 / オリジナル・ザ・ディラン "悲しみの街" '74
8. 夜汽車に乗って / シバ "青い空の日" '72
9. WINTER LOVERS / 竹内まりや "ボナペティ" '01('98)
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■内容の一部を抜粋
・近況
ウンウン言って曲を書いてる最中だとか。

・もっかい「汽車で棚からひとつかみ(邦楽編)」
調子に乗って「汽車で棚からひとつかみ」さらにもう一週。もっかい「汽車で棚からひとつかみ(邦楽編)」。先々週は達郎さんと同世代の曲を中心に選曲したが、今週はもう少し遡って。

・ターナーの汽罐車(LIVE)
10月3日(月)、4日(火)の二日間、東京を代表するライヴハウスの新宿ロフト40週年で「新宿ロフト 40TH ANNIVERSARY 40YEARS ✕ 40LIVES」というイベントに出演したが、そのときの音源にリクエストが集まってるという。山下達郎、難波弘之、伊藤広規の城北トリオで山下達郎アコースティック・ライヴ。1曲めにやった「ターナーの汽罐車」にリクエスト。今日は10月4日の音源。

・どうにかなるさ
「まずはかまやつひろしさん。最近、お身体の具合がお悪いようで、くれぐれもお大事に」と達郎さん。1970年のヒット・シングル「どうにかなるさ」。かまやつさんのルーツであるカントリー・フレーバーたっぷり。

・恋の山手線
続いて小林旭さん。1964年、「自動車ショー歌」の続編で山手線を題材にして山手線の駅で歌い継いでいく「恋の山手線」。
曲をかけ終えて。「この時代にしては珍しいフェイドアウト。ループだからでしょうね。この頃は西日暮里駅がなかったから西日暮里はないんですけれど、新大久保あったのになんで新大久保が入らないか。それなんかどっかに書いてあったんですけれど忘れちゃいました。調べんの面倒くさいので誰か教えてください(笑)」と達郎さん。

・恋の汽車ポッポ
更に遡って達郎さんの大好きな森山加代子さん。1960年のヒット曲「恋の汽車ポッポ」。この曲はいわゆるカバー・ポップス。オリジナルは「THE TRAINOF LOVE」でポール・アンカの作曲。アメリカではアネットの1960年のヒット曲で全米36位、イギリスではアルマ・コーガンが同じく1960年、全英27位。
曲をかけ終えて。「恋の汽車ポッポ」もフェイドアウト。バックはダニー飯田とパラダイス・キング。

・CHOO CHOO ガタゴト
細野晴臣さん、1973年の初ソロ・アルバム『HOSONO HOUSE』は米軍ハウスに機材を持ち込んでいわゆるホーム・レコーディング。このアルバムの中から名高き「CHOO CHOO ガタゴト」。細野さんは旅嫌いではっぴいえんどのツアーでも旅が嫌いだったので「もうツアー辞めたい」というストレスの歌。「切実さがこもってます(笑)」と達郎さん。
曲をかけ終えて。「キャラメル・ママですが。全員27か細野さんが26かそこらです。26,7ですかね。驚くべき(笑)、演奏力ですね。素晴らしい」と達郎さん。

・さらばシベリア鉄道
細野さんとくれば大瀧さん。「さらばシベリア鉄道」はもともと太田裕美さんに提供した曲。1981年の『A LONG VACATION』に収められてスタンダードになった。この曲が今回いちばんリクエスト・カードが多かったそうだ。
曲をかけ終えて。「北欧インスト好きの大瀧さんならではの曲調ですが。久しぶりに聴きますが歌、これ結構照れて歌ってますね。なんかそういう話は昔したことがありますがですね。大瀧詠一さん、お亡くなりになってもう早くも三年近くにもなりますが。曲はいつまでも残ります」と達郎さん。

・悲しみを抱いた汽車
後半はフォーキーな曲から。ディランIIは大塚まさじさんと永井洋さんのデュエット。大阪にあったフォーク喫茶「ディラン」から生まれたグループ。1974年にオリジナル・ザ・ディランというよりオープンなユニットに拡大。大塚まさじさんを中心に、林敏明さんのドラム、田中章弘さんのベース、石田長生さんのギター、佐藤博さんのキーボードという強力な4人のリズム・セクションをバックに、西岡恭蔵さんをはじめ、いろいろな方が参加するかたちのユニットになった。オリジナル・ザ・ディランのアルバム『悲しみの街』から「悲しみを抱いた汽車」は西岡恭蔵さんの作詞作曲、大塚まさじさんの歌。達郎さんはシュガー・ベイブ時代に新宿のライヴハウスでオリジナル・ザ・ディランと一緒にやったことがあるそうだ。そのとき佐藤博さんのキーボードと石田長生さんのギターを聴いて一晩眠れなかった記憶があるとか。「こんなことやってるやつがいるんだというね(笑)。21のときの経験です」と達郎さん。

・夜汽車に乗って
達郎さんの大好きな武蔵野タンポポ団。そのメンバーだったシバさん。本名は三橋誠。1972年のソロ・アルバム『青い空の日』がようやくCD化されたので、その中から「夜汽車に乗って」。高田渡さんも歌ってるがシバさんがオリジナル。

・電車の中の過ごし方
リスナーから「達郎さんは電車の中でどのようにして過ごしますか?」という質問。
達郎さんは圧倒的に本を読んで過ごすことが多いという。本を読む時間がなく家ではお風呂の中と夜寝る前しかないという。なので電車で移動するときはツアーでもそうだが読書タイムになるとか。

・WINTER LOVERS
今日の最後は竹内まりやさんの1998年の「WINTER LOVERS」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年11月13日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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