Sunday Song Book #985

2011年08月28日 | Sunday Song Book

08月28日プレイリスト
「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. SUMMER VACATION / 村田和人&竹内まりや "マイ・クルー" '84
2. 水とあなたと太陽と / 竹内まりや "ヴァラエティ" '84
3. NATALIE / SENTIMENTAL CITY ROMANCE "やっとかめ" 8月10日発売ニュー・アルバム
4. NONKY TOSAN / SENTIMENTAL CITY ROMANCE3 "やっとかめ" 8月10日発売ニュー・アルバム
5. ラストデイト / 竹内まりや "デニム" '07
6. いのちの歌(LIVE) / 竹内まりや "10/12/22 大阪城ホール"
7. さよなら夏の日 / 山下達郎 "アルチザン" '90 "トレジャーズ" '94
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■内容の一部を抜粋
・近況
地方プロモーション真っ最中。今週は福岡から札幌に飛ぶという強行スケジュール。地方キャンペーンも長くやってきたが今回は11泊12日で東京に帰れないという。こんなのはじめてでツアーでもめったにないとか。ということで番組は前倒しで収録。

・納涼夫婦放談
先週に引き続きまりやさんをゲストに迎えて「納涼夫婦放談」。納涼夫婦放談としては一年ぶり。先週はニュー・アルバム『RAY OF HOPE』関連の質問を中心にした構成だったが、今週はまりやさんへの質問を中心に。

・SUMMER VACATION
毎年恒例の「SUMMER VACATION」。村田和人さんの1984年のアルバム『マイ・クルー』収録曲。
村田和人さんは声が復調してツアーをバリバリとこなしているそうだ。EMIのカタログが最近、紙ジャケでリイシューされたとか。

・水とあなたと太陽と
まりやさんの1984年のアルバム『ヴァラエティ』収録曲。ギターは渡辺香津美さん。
歌詞に出てくる「エスパドリーユ」が未だに何かわからないと達郎さん。
まりやさんによると麻の夏用の靴だそうだ。

・思い出に残るテレビ番組
リスナーからの質問で「思い出に残るテレビ番組は何ですか?」。
達郎さんは「ゴーゴー・フラバルー」だとか。中学生ぐらいの頃見てたそうだ。もっと幼い時だと「エキサイトショー」とか「勝ち抜きエレキ合戦」。西部劇だと「ライフルマン」や「アンタッチャブル」。
まりやさんは「夢であいましょう」というバラエティー番組。「ゴーゴー・フラバルー」だとロネッツが出たときの放送が印象に残ってるという。
達郎さんが「ゴーゴー・フラバルー」で印象に残ってるのは、いくらであるけれどニッティー・グリッティー・ダート・バンドとかマザー・オブ・インベーション、スペンサー・デイヴィス・グループなど。

・NATALIE
メジャーから25年ぶりにリリースされたセンチメンタル・シティ・ロマンスのニュー・アルバム『やっとかめ』から。
「ナタリー」はまりやさんの曲のカヴァーで告井さんが歌ってて、まりやさんがコーラスで参加している。もともとは1981年のまりやさんのアルバム『ポートレイト』に収録されていて演奏とアレンジはセンチメンタル・シティ・ロマンスだった。
「やっとかめ」は名古屋弁で「お久しぶり」という意味だとか。
まりやさんが音楽をやるきっかけになったバンドがセンチメンタル・シティ・ロマンス。

・この人大丈夫かな?
「達郎さんのことをこの人大丈夫かな?」と思ったのはいつですか?というリスナーからのお便りを読んで。
20年くらい前の年の瀬のこと。達郎さんがお友達と忘年会で飲んで帰ってきて、その頃日課になっていた犬の散歩にそのまま出かけて、何時間も帰ってこなかったことがあったそうだ。心配になったまりやさんがパジャマの上にコートを羽織って近辺を探したが見つからず、ふと気になって仕事場のマンションのほうに行ってみたら、玄関の内側に大の字になって寝ていたそうだ。その上を犬がグルグルと回ってたという。
達郎さんはFAXをチェックしに行ったところまで覚えてるそうだ。友人と二人でお酒を一升ぐらい飲んだという。

・NONKY TOSAN
センチメンタル・シティ・ロマンスのドラムの野口明さんは元シュガーベイブ。彼の作詞作曲でリード・ヴォーカルを取った曲が「NONKY TOSAN」。8月10日発売のニュー・アルバム『やっとかめ』に収録されている。
サケロックの浜野謙太さんがラップとトロンボーンで参加している。

・ラストデイト
まりやさんの2007年のアルバム『DENIM』収録曲。夏の終わりの失恋の曲。

・プレゼント
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のグッズでオリジナルLEDランタン。ソーラー・パネル&手回し充電式だとか。これを10名にプレゼント。「今回の夫婦放談の感想や希望を書いてご応募してくださったらうれしいです」とまりやさん。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のアナログ盤
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のアナログ盤を11月2日に発売。180グラムの重量盤で2枚組となる。
http://item.rakuten.co.jp/warnermusic/wpjl-10005/

・いのちの歌(LIVE)
昨年末12月22日に大阪城ホールで行われた「souvenir again」からのライヴ・ヴァージョン。そのうちに作品として発表する予定だとか。
まりやさんはこれからレコーディングを少しずつやってゆく予定だとか。

・さよなら夏の日
達郎さんの1990年のアルバム『アルチザン』から毎年恒例の「さよなら夏の日」。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
09月04日はレギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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Ray Of Hope

2011年08月27日 | 山下達郎

個人サイトにアルバム『Ray Of Hope』のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。

「蒼氓(そうぼう)」という曲が僕の胸を打つようになったのは一体いつからだろう。
個人サイトを開設して12年が経つ。答えはこの中にあった。
アルバム『僕の中の少年』のレビューでこんなふうに書いていた。

「蒼氓(そうぼう)」という曲はゴスペルで非常に深く心を震わせる。祈りの気持ちが込められていて素晴らしい。当時はそんなことにも気がつかずに聴いていた。Performance '98-'99を聴きに行って、「蒼氓」のコーダに「Caravan of Love」,「Get Together」,「私たちの望むものは」,「People Get Ready」が挿入されたヴァージョンを聴いて、"無名の民である人間の生"をテーマにした重厚さに圧倒された。本当に素晴らしいパフォーマンスだった。

アルバム『僕の中の少年』で聴いたときは深くコンタクトする楽曲ではなかったようだ。
それが「Performance 1998-1999」で圧倒的な演奏を聴いて心を震わせたのだと。
10年かけて、年齢でいうと30代前半になってようやく。

僕にとって「蒼氓」は山下達郎の代表曲となったが、
楽曲としてその文脈を引き継ぐ作品がなかった。
今回のアルバム『Ray Of Hope』のタイトル曲「希望という名の光」はどうだろう。
シングルで出た時のファースト・インプレッションでは絶賛してない。
やはり震災以降に歌の意味が変わってしまった楽曲なのだ。
今後、この「希望という名の光」が、
そしてアルバム『Ray Of Hope』がどのようになってゆくのか、見守っていきたいと思う。

[おまけ]

タワレコの「NO MUSIC, NO LIFE」のポスターに達郎さん。


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Motoharu Radio Show #086

2011年08月24日 | Motoharu Radio Show

2011/08/23 OnAir - 4th. Week
Nick DeCaro:All I Want
The Fifth Avenue Band:One Way or the Other
ブルーベルズ :ブルーベルズの'サマー'
Gomez:I Will Take You There
My Morning Jacket:You Wanna Freak Out
Booker T. Jones:Progress (feat. Yim Yames)
Keb' Mo':Get Together
The Doobie Brothers:Dependin' On You
Tom Petty & The Heartbreakers:Learning to Fly
Orleans:Power (Re-Recorded)
Bonnie Raitt:Fool's Game
Jackson Browne:Stay
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■内容の一部を抜粋
・One Way or the Other
フィフス・アベニュー・バンドはニューヨークのバンド。2年間の活動でアルバムを1枚だけ出して解散した。

・ブルーベルズの'サマー'
元春 : '89年のレコード。'90年代、フリーソウルの動きに先駆けてリリースされたデュエット・グループ、ブルーベルズのレコード。曲は「ブルーベルズの'サマー'」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月8月の「3PICKS!」はk.d.ラング『Sing It Loud』、ゴメス『Whatevers on Your Mind』、そしてマイ・モーニング・ジャケット『Circutail』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はゴメス『Whatevers on Your Mind』、マイ・モーニング・ジャケット『Circutail』を取り上げる。



・ゴメス
UKのインディ・ロック・バンド。5人編成のうち4人が曲を書いて3人がリード・ヴォーカルを取るというすごいバンド。デビューから10年以上経ってるが、今でも着実に作品を出し続けている。通算7枚目のアルバムが『Whatevers on Your Mind』。
元春 : 僕もこのバンドの曲が好きで聴いてますが、魅力は何と言ってもとてもクリエイティヴな音作りをしているところです。ブルース、フォーク、ロック、エレクトロニカ、いろいろな音楽スタイルを混ぜあわせて独特のサウンドを作ってます。面白いのはUKのバンドでありながら米国のロック音楽がベースにある、しかもそこに英国人ならではのユーモアとセンスを合わせているという、そんなところがこのバンドの魅力だと思います。



・マイ・モーニング・ジャケット
米国のバンド。5人編成のバンドでこれまで5枚のアルバムを出している。このバンドはとにかくライヴ・バンドとしての評価が高い。昨年これまで出したアルバムを、毎晩まるごと再現するという5日間連続のライヴをニューヨークで行い、大きな話題を呼んだ。そのマイ・モーニング・ジャケットの新しいアルバムは欧米のメディアが今年最も注目するアルバムのひとつに挙げている。バンドの中心になっているのはジム・ジェイムス。ほとんどの曲を彼が書いている。ジム・ジェイムスはビートルズのジョージ・ハリスンのカヴァー・アルバムを出しているが、このレコードも機会があったら紹介したいと元春。

今注目されるバンド、ゴメスとマイ・モーニング・ジャケット。曲はゴメスの『Whatevers on Your Mind』から「I Will Take You There」。マイ・モーニング・ジャケットの『Circutail』から「You Wanna Freak Out」。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Progress
「最近のアルバムの中で個人的に気に入ってるのはブッカーT・ジョーンズの新作です。ザ・ルーツのメンバーが参加してご機嫌なレコードを作りました。ハモンド・オルガン・プレーヤーとしてふたり名前を出せと言われれば僕ならばジョージィ・フェイム、そしてブッカーT・ジョーンズのふたりを上げます」と元春。
ブッカーT・ジョーンズのアルバム『The Road From Memphis』からマイ・モーニング・ジャケットのジム・ジェイムズをリード・ヴォーカルに迎えた「Progress」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「音力発電」。「音力(オンリョク)」とは音の力。普段私たちの生活の中から出る音や振動の力を電力に変えてしまおうという研究。

・Get Together
ケヴ・モがジェシ・コリン・ヤングの'60年代の曲をカヴァーしている。

・No Nukes
ちょうど今から32年前、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで5夜連続のライヴ・イベントが行われた。イベントのタイトルは「No Nukes」。安全なエネルギーを求めるミュージシャンたちが集まって歴史的なコンサートが開かれた。ここに参加したミュージシャンはジャクソン・ブラウン、ボニー・レイット、ジョン・ホール、ドゥービー・ブラザーズ、ジェイムス・テイラー、チャカ・カーン、トム・ペティ、ブルース・スプリングスティーン、ポール・サイモン、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング。このコンサートには約9万人の人が集まった。正に太陽エネルギーの時代に一歩近づこうじゃないかというミュージシャンの正直な声を集めたコンサートになった。今週のMotoharu Radio Showは「No Nukes」に参加したミュージシャンのレコードを集める。

1979年に行われた歴史的なロック・イベント「No Nukes」に続いて、米国では「Peace Sunday」という同じテーマのロック・コンサートが毎年行われていた。このイベントに参加したのはボブ・ディラン、ジョン・バエズ、ピート・シーガー、そしてスティービー・ワンダーといったミュージシャンたち。当時の米国の政策にかなり影響を与えたコンサートだったが、日本ではあまり報道されなかったので知られていない。

・Power
「安全なエネルギーを求めて未来のために何ができるのか?」
そんな社会意識を持った音楽イベントのきっかけとなったのが「No Nukes」だった。参加したミュージシャンの一人、ジョン・ホール。彼が書いた「Power」という曲ではこんなふうに歌っている。
太陽の力がいい とめどない滝の力がいい 土に帰る生き物たちの魂がいい 休みなく吹き続ける風の力がいい 心安らぐ燃える薪の炎がいい アトミックな毒はいらない

オリジナルのコンサートから32年目にあたる今年、再び「No Nukes」が8月7日に米国で行われた。日本で起こった原子力の災害を受けてのアクションということになる。参加ミュージシャンは「No Nukes」のオリジナルメンバーに加えてレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、ジェイソン・ムラーツといった'90年代のミュージシャンも参加している。Motoharu Radio Showでは「No Nukes」について新しい情報がわかると随時取り上げる予定。

・Stay
ジャクソン・ブラウンとブルース・スプリングスティーンの共演。『NO NUKES』からのライヴ・ヴァージョン。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
9月6日。
「引き続いてよい夏の終わりをお過ごしください」と元春。
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SundaySong Book #984

2011年08月21日 | Sunday Song Book

08月21日プレイリスト
「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. 街物語 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 8月10日発売ニュー・アルバム
2. 象牙海岸 / 竹内まりや "ラブ・ソングス" '80
3. 俺の空 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 8月10日発売ニュー・アルバム
4. プロポーズ / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 8月10日発売ニュー・アルバム
5. うれしくてさみしい日 / 竹内まりや "エクスプレッションズ" '08
6. LET IT BE ME / 山下達郎&竹内まりや "エクスプレッションズ" '08
7. 希望という名の光 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 8月10日発売ニュー・アルバム
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■内容の一部を抜粋
・近況
土砂降りの雨で各地被害が出ている。昨年、大雨が降ったとき、達郎さんの家のベランダが不養生で屋根から居間に雨漏りしたそうだ。あれから一年何もしてなかったので慌てて排水口の泥を掻き出したとか。ずぶ濡れになったそうだがおかげでしのげたという。

・オリコン初登場1位
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』がオリコン初登場1位になったそうだ。約9年ぶりのアルバム・チャート1位だとか。'80年代、'90年代、'00年代、'10年代の各ディケイドごとに一等賞を獲ったのは史上4人目になる。松任谷由実さん、桑田佳祐さん、徳永英明さんに次いでの記録となる。「これも常日頃応援くださってるリスナーのみなさまのおかげと深く深く御礼申し上げます。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます」と達郎さん。

・地方プロモーション
今週からいよいよ地方プロモーションがはじまる。今週は名古屋と大阪。ラジオ・プロモーションをしつつ、シネコンのシアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」を行う強行軍だそうだ。

・納涼夫婦放談
今年は2月27日に「夫婦放談番外編」を行ってるのでそれ以来の夫婦放談。納涼夫婦放談としては一年ぶり。昨年は夏フェス「RISING SUN」があったため北海道の放送局で収録した。今年は3月に震災があったので物事が変わったという感慨が深いそうだ。なんだかとても長い一年だった感じがすると達郎さん。今週はニュー・アルバム『RAY OF HOPE』関連の質問を中心に。

・街物語
達郎さんの昨年のシングル。アルバム『RAY OF HOPE』にはニュー・リミックスで収録されている。まりやさんも好きな曲らしい。

・象牙海岸
まりやさんの1980年のアルバム『LOVE SONGS』収録曲。昨年末に行われた「souvenir again」でも演奏された。

・ゴーヤ
リスナーから「山下家ではゴーヤは食べてますか?」というお便り。
先週もゴーヤチャンプルーにして食べたそうだが、達郎さんは苦いのであまり好きじゃないとか。まりやさんと娘さんはけっこうゴーヤを食べてるという。

・年輪をかけて
リスナーから最近のラジオ・プロモーションで達郎さんは物腰が柔らかくなったというお便り。
「年を重ねて物腰が柔らかくなったんですよ、年を取ったということですね(笑)」とまりやさん。

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のジャケット写真
リスナーから「『RAY OF HOPE』のジャケット写真の楽器の中で一番古いのは何ですか?」。
達郎さんによると「希望という名の光」のページに載ってるベルだとか。アルバム『SPACY』(1977年)のときのものだそうだ。逆に一番新しいのはタワーレコードの「 NO MUSIC, NO LIFE」のポスターで腰掛けてるギター・アンプ。これは現在のライヴのクルー、篠原さんがハンドメイドで作ったという。「SHINOS」といって達郎さんの他にもいろんな人が使ってるという。「MY MORNING PRYER」のページの隅に載ってるそうだ。

・俺の空
今回一番多かった質問は「まりやさんが『RAY OF HOPE』で好きな曲、気に入ったフレーズは何ですか?」。
既発の「希望という名の光」はスタンダード的で好きなんだけれど、そのほかでは「俺の空」と「プロポーズ」がきたのだとか。「俺の空」はギターとファンク・ビートが好きなんだそうだ。ライヴで早く聴きたいとまりやさん。

・どこで歌詞を考えるのか
リスナーからの質問で「達郎さんはどこで歌詞を考えるのでしょうか?」。
首都高をクルマで走りながらとか、有栖川公園の横だったり、このあいだはむかし住んでたマンションがまだあったのでそこに行ったりしたという。まりやさんはシャンプーしているときに歌詞が湧いてくるそうだ。

・プロポーズ
まりやさんから見て今回のアルバムは歌詞をサラサラと書いていた印象かあるそうだ。「強いて言うなら書きやすい曲を選んでる」と達郎さん。
「プロポーズ」はアルバム『SONORITE』(2005年)のときにオケがあって、まりやさんはコード・プログレッションとかギターの感じが好きだったとか。まりやさんも一度歌詞を書こうとしたことがあったものの挫折したそうだ。

・うれしくてさみしい日
まりやさんの2008年のシングル。「この曲のために児玉清さんに切り絵をオファーしたのに彼が亡くなって本当に寂しかった」とまりやさん。

・プレゼント
『RAY OF HOPE』のグッズでオリジナルLEDランタン。ソーラー・パネル&手回し充電式だとか。これを10名にプレゼント。「今回の夫婦放談の感想や希望を書いてご応募してくださったらうれしいです」とまりやさん。

・キーボードの付箋紙
リスナーから「『RAY OF HOPE』のジャケット写真でキーボードの付箋紙は何ですか?」。
「NEVER GROW OLD」のページに載ってるキーボードのことだそうだ。プロワンという古いシンセにはメモリがないので、一度作った音を記憶させられない。なのでつまみのところに付箋紙で印を付けておくのだという。そのうえでデジカメで記録を残すのだとか。

・大正琴
「プロポーズ」のページに載ってるオートハープのとなりの楽器は何ですか?というリスナーからの質問。
新しく買ったエレキ大正琴だそうだ。大正琴は「スプリンクラー」で使ってる。陰々滅々とした暗い音は大正琴でしか作れないと達郎さん。

・穴子
リスナーから「穴子はお寿司と天ぷらのどちらが好きですか?」という質問。
どちらも好きだと達郎さん。

・LET IT BE ME
フランスのジルベルト・ベコーの曲を達郎さんとまりやさんでカヴァー。今回はスタジオ・ヴァージョン。結婚式の余興でホーム・レコーディングしたのが最初だったという。

・希望という名の光
達郎さんの昨年のシングル。アルバム『RAY OF HOPE』のタイトル曲。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
08月21日・28日は「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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Nick Lowe Live at Billboard live OSAKA

2011年08月19日 | Live

一週間前になりますが、8月12日(金)にビルボードライブ大阪で開催されたニック・ロウのライヴを聴きに行きました。ニック・ロウは1949年3月24日に英国で生まれました。今年で62歳。2009年にライ・クーダーとジョイントした来日公演を行いましたが、ソロでは何年ぶりになるんでしょうか。僕の個人サイトには2002年にクアトロで聴いた記録が残ってますね。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/lowe.htm#anaccoustic

今回はバンドを率いての来日公演。
ニック・ロウ / Nick Lowe(Vocals, Guitar)
ゲラント・ワトキンズ / Geraint Watkins(Keyboards)
ジョナサン・スコット / Jonathan Scott(Guitar)
マシュー・ラドフォード / Matthew Radford(Bass)
ロバート・トレハーン / Robert Trehern(Drums)

ロバート・トレハーンはボビー・アーウィンのことで、ゲラント・ワトキンズと共にニック・ロウのレコーディング・メンバーの常連ですね。このふたりが中心となってレコーディングしたアルバム『Old Magic』が9月にリリースされます(国内盤『Old Magic』は今月末リリース。ロックパイルのライヴ盤『Live At Montreux』も出ますね)。今回のツアー・バンドのメンバーではギタリストのジョナサン・スコットとベーシストのマシュー・ラドフォードが若かったですね。世代が違うミュージシャンとのセッションというのは期待できますよね。エリック・クラプトンやジェフ・ベックをはじめ、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー、ブライアン・ウィルソンといった人たちも若いミュージシャンをメンバーに加えて、お互いがスパークした素晴らしい演奏を披露してます。

ニック・ロウは前作のアーティスト写真で見る限り、激痩せしてどこか身体が悪いんじゃないか、ライ・クーダーとのジョイントでは黒縁メガネ(老眼?)を掛けてて老けた、などという話が出てましたが、見かけの印象ほど老けてませんでした。'80年代の懐かしい曲、'90年代、'00年代の代表的な曲、そして新曲と披露してくれました。ちょっとソフルフルな感じのオルガンのイントロではじまった「Cruel To Be Kind」は全く古臭くなくて、今の時代に鳴り響いてるように思いました。新曲では「House For Sale」 という曲で"Peace, Love And Understanding"と歌っていました。

バンドの中で、もしかしたらキーボードのゲラント・ワトキンズの名前に聞き覚えがあるかもしれません。ヴァン・モリソンやポール・マッカートニーの近年の作品に参加しています。僕もちょっと気になりながら見てました。するとアンコールでニック・ロウとデュオで「Only A Rose」という曲を歌ってくれました。ゲラント・ワトキンズのアルバムにニック・ロウとのデュオで収録されてるようです。ひじょうに素晴らしい演奏でしびれました。

今回、従来のようなスタンディングのクラブ公演とほとんど変わらないステージ構成で、アンコールにも気軽に応えてくれるニック・ロウに、終演後は本当に絶賛の声があちこちで聞こえてきました。早くも次回公演を期待する声もあり、ニック・ロウってむかしもこんな感じだったなぁなんて思い出したりしました。

■Nick Lowe
2011年8月12日(金) ビルボードライブ大阪
自由席整理番号12番

1st Stage
01 People Change[Solo]
02 Heart[Solo]
03 What Lack Of Love Has Done
04 Ragin' Eyes
05 Lately I've Let Things Slide
06 Has She Got A Friends?
07 I Trained Her To Love Me
08 I Live On A Battlefield
09 I Read A Rot(新曲)
10 Cruel To Be Kind
11 Raining Raining
12 Sensitive Man(新曲)
13 Somebody Canes For Me(新曲)
14 House For Sale(新曲)
15 Without Love
16 (What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding?
17 I Knew The Bride(When She Used To Rock and Roll)
Encore
18 Only A Rose[with Geraint Watkins]
19 When I Write The Book
20 Go Away Hound Dog
21 The Beast In Me[Solo]

[おまけ]
開場時間まで10分くらい時間があったのでブリーゼ・ブリーゼに行きました。ちょうど東北地方の被災地を応援するイベントが開催されていまして、普段はぶら下がってるブリCH(ブリチャン)が、地上に腰を降ろして、しかも触れられるということだったので見に行きました。
http://www.breeze-breeze.jp/



ブリチャンはツルツルでした(笑)。足や手や身体には被災地への応援メッセージが書かれたカードが貼り付けられています。メッセージを書いてる時間はなかったんですが、被災地応援の一環として、宮城県南三陸町とフジテレビ「Mr.サンデー」がコラボレーションしたトートバックの販売をしていたので購入しました。収益の全ては日本赤十字を通じて被災地に寄付するそうです。
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堂島リバービエンナーレ2011

2011年08月16日 | アート

土曜日から夏季休暇に入りました。今日、火曜日まで休みです。土曜日は墓参り、部屋の掃除。日曜日は部屋でかたづけをしました。断捨離ができなくて中途半端に終わりましたが、機会があればまた取り組みたいと思います。

断捨離の一環でタワーレコードのフリーマガジン「bounce」を捨てました。2006年から5年分くらいありました。タワーレコードのフリーマガジンといえば「intoxicate」というのがありますね。イントキシケイトと読むそうで、意味は「酔わせる」、「興奮させる」、「夢中にさせる」だそうです。たまに店頭でもらってきますが、6月号に坂本龍一の記事が掲載されてました。その中で2009年に第一回を開催した「堂島リバービエンナーレ」の第二回目に教授がオリジナル曲を書き下ろしたと書いてありました。

「堂島リバービエンナーレ2011」。21日(日)まで大阪・中之島の堂島リバーフォーラムにて行われてますが、今回は「Ecosophia - アートと建築」というタイトルが付いてます。"Ecosophia" (ecology + philosophy)、「エコの哲学を実践する惑星」という意味が込められているそうです。杉本博司の「海景」(U2の『No Line On The Horizon』のジャケ写に使用されてます。)の一連の作品を映像で公開するというので行ってきました。

杉本博司の「海景」が観られたらそれでいいかなという軽い感じだったんですが、今回のアーティスティック・ディレクターが飯田高誉(いいだたかよ)という青森県立美術館のチーフ・キュレーターの方で、「堂島リバービエンナーレ2011」に並々ならぬ情熱を傾けていました。東北出身ということで震災以降の美術のあり方に一石を投じておりました。

会場全体を満たす教授の音楽、杉本博司の「海景」はもちろん素晴らしかったのですが、僕の心を揺さぶったのは地震、津波、原発事故をテーマにした作品でした。会場には3.11以降に制作された作品がいくつか並んでいて衝撃を受けました。3.11以降、否応なく文化の変革が訪れると言われてますが、この先、新しい表現が出てきたとき、それまでの芸術というのは古臭く見えてしまうんでしょうか。いろいろと考えさせられました。
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Sunday Song Book #983

2011年08月14日 | Sunday Song Book

08月14日プレイリスト
「納涼リクエスト大会」
1. 希望という名の光 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 8月10日発売ニュー・アルバム
2. I GOT YOU BABE / SONNY & CHER '65
3. TIME AFTER TIME / CHRIS MONTEZ '66
4. ANOTHER MAN'S WOMAN / BOBBY BOSEMAN '68
5. LOVIN' YOU / THE O'JAYS "LET ME TOUCH YOU" '87
6. WHAT A SUMMER / THE CRADLE '66
7. プロポーズ / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" 8月10日発売ニュー・アルバム
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■内容の一部を抜粋
・近況
8月10日にニュー・アルバム『RAY OF HOPE』を発売してラジオ・プロモーションに先週一週間は追いまくられてる。「JFN、8月10日、TOKYO FMは一日ジャックして、ここのところAM、FMいろんな番組に出まくって、人に会い過ぎまして人疲れしております。ちょっと今日は一休みでございまして。半分道楽のこの番組で、もうちょっとひと休みしつつ、お届けしたいと思います」と達郎さん。

・納涼リクエスト大会
ラジオ・プロモーションのため、全国のAM、FMで特集が組まれたり、曲がかかったりしているので、自分の番組はリクエスト特集に戻って「納涼リクエスト大会」。

・希望という名の光
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のタイトル曲。

・ I GOT YOU BABE
ソニー&シェールの1965年のデビュー・ヒット。全米NO.1のミリオンセラー。

・アルバムの曲順
リスナーから「アルバムの曲順を決めるのにどれくらい時間をかけますか?」。
「曲順は完成直前に決めるので、曲が揃った段階で曲順を決めます。曲順を決めてからアルバムを作る人は誰もいませんのでですね。特にシンガー・ソングライターの場合は曲が揃ってからどうしようかウンウン唸りまして、リマスタリングの寸前まで決まらないこともありますし、リマスタしてからまた変えることもあります。僕だけじゃなくてみんなそうやってウンウン唸ってやります。ひどいときには一週間、十日、曲順唸ったりしますが。今回は比較的、6年ぶりですからね(笑)、比較的早くできました」と達郎さん。

・TIME AFTER TIME
クリス・モンテスの1966年の全米36位。もともとは1947年の映画『IT HAPPENED IN BROOKLYN』、邦題は『下町天国』、フランク・シナトラ主演の映画で歌われた曲。クリス・モンテスのヴァージョンのアレンジはニック・デカロ。

・ANOTHER MAN'S WOMAN
暑いときには熱いものをということでサザン・ソウルにリクエスト。ボビー・ボーズマンは全く無名のソウル・シンガー。テキサス出身と言われてる。「ANOTHER MAN'S WOMAN」はディープ・ソウルのファンに人気がある曲。いろんな人が歌っている。

・LOVIN' YOU
オージェイズの1987年のアルパム『LET ME TOUCH YOU』に入ってる曲。ギャンブル&ハフの作品。リクエストしたリスナーから「体型を維持するコツは?」という質問に、間食しないことがいちばんと達郎さん。カップ麺とか食べないようにしてるが「山頭火」のカップ麺を買ってきたとか(笑)。カロリー値が高いのでまだ食べてないそうだ。

・納涼夫婦放談
8月21日、28日はお馴染み毎年恒例竹内まりやさんをゲストに迎えて「納涼夫婦放談」。いつものようにまりやさんへのお便り、リクエストを待ってるとか。来週からシネコンのシアター・イベントが始まるので前倒しで収録するという。早めにハガキを出してくれるとありがたいそうだ。

・シアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」
今回の『RAY OF HOPE』発売記念のイベント、シネコンで『JOY 1.5』のライヴ・ソースを映像付きでご覧いただこうというシネコンのシアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」。全国の6ヶ所、愛知、大阪、福岡、北海道、東京、仙台で開催される。応募受付期間8月9日から14日で本日が締切日。
http://wmg.jp/tatsuro/event.html

・ぴあ100の質問
「ぴあ」の名物企画「100Q」。残念ながら「ぴあ」は休刊となってしまったが現在「ぴあ」のウェブサイトで公開されている。ツイッターなどで「うどんとそば、どちらが好きか?」という質問の答えにうどんファンが怒ってるという話をスタッフから聞いたとか。シャレなので気にしないように、と達郎さん。大阪に行ったらうどんを食べるし、讃岐でそばなんて食べないと達郎さん。

・WHAT A SUMMER
サーフィン・ホットロッド関連で濃いリクエスト。ザ・クレイドルの1966年のシングル「WHAT A SUMMER」。全く謎のグループ。曲を書いてるのはイーストコーストの作曲家、モーリス・ウェットなので、たぶんイーストコーストの幽霊グループ。

・読売新聞
今回全国ツアーのスケジュールは読売新聞で発表されたが、リスナーから「なぜ読売新聞だけなんでしょうか」というお便り。
「予算の関係です。すいません。レコード会社、貧乏なんです(笑)」と達郎さん。

・プロポーズ
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
08月21日・28日は「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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Sunday Song Book #982

2011年08月07日 | Sunday Song Book

08月07日プレイリスト
「ニューアルバム「レイ・オブ・ホープ」全曲特集 Vol.2」
1. ずっと一緒さ / 山下達郎
2. HAPPY GATHERING DAY / 山下達郎
3. いのちの最後のひとしずく / 山下達郎
4. MY MORNING PRAYER / 山下達郎
5. 愛してるって言えなくたって(NEW REMIX)/ 山下達郎
6. LAVIE EN ROSE~バラ色の人生 / 山下達郎
以上 8月10日発売ニュー・アルバム「RAY OF HOPE」

7. 二人の夏(LIVE)/ 山下達郎
8月10日発売ニュー・アルバム「RAY OF HOPE」
初回限定ボーナス・ディスク「JOY 1.5」
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
台風が近づいていて、新潟では水田の10%が被災したというニュースに触れてお見舞いのメッセージを寄せた。
「被災された方、心よりお見舞い申し上げます。せっかく丹精込めた田んぼがですね、そういうことになりますと、どうなることになりますか、私農業の知識が全くないですから。早い復興をお祈り申し上げております」と達郎さん。

・ラジオ・プロモーション
ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』のラジオ・プロモーションが先週からはじまってる。先週は初めて生番組に出演したそうだ。録音もたくさん行っているとか。今週は8月10日の発売日にTOKYO FMに一日中いて「ワンデー・キャンペーン」。JFN系列の番組では「クロノス」(午前7時10分ごろから)、「ディア・フレンズ」(9日から11日まで3日間出演)、「SCHOOL OF LOCK!」(夜10時から生出演)に出演するそうだ。雑誌の方にもたくさん出てるので、詳細は特設サイトを見てチェックしてほしいとのこと。
http://wmg.jp/tatsuro/

・ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』全曲特集 Vol.2
先週に引き続いてニュー・アルバム『RAY OF HOPE』全曲紹介パート2。制作意図は先週大体言ったので今週はアルバム後半の紹介。

・ずっと一緒さ
達郎 : バラード三部作、今年のバラードを入れますとバラード四部作になってしまいましたが。このバラード主体のアルバムのですね、いちばん製作年度が古いやつ、今から3年前の2008年のシングルでございますけれども。ここからこのアルバムの制作がスタート、実質的にいたしております。これがいちばん最初に、このアルバムでは世に出た作品でございます。2008年のお馴染みの「ずっと一緒さ」。『薔薇のない花屋』という2008年のドラマの主題歌でございます。実はこの曲「ずっと一緒さ」、ドラマの主題歌として世に出ましたが、この前に一曲書いてた曲があります。本当はその曲でやりたかったんですが、演出家の方がですね、その曲はちょっと暗めのメロウな曲だったんですけれども、もうちょっとアップといいましょうか、ミディアムのですね、作品だったんですが。野島伸司さんの脚本だったんで、もうちょっと暗い目の曲にしようと思って、それをしたんですけれども、演出家の方がですね、「ちょっと暗い」と「ドラマが暗いのでもうちょっと明るい曲にしてほしい」というオファーをいただきまして、もう一曲書き直しまして、作りましたのがこの「ずっと一緒さ」という曲であります。でも演出家の方の仰るとおり、この曲だと暗いドラマに少し救いがあったかなという、結果オーライかなと思いましたが、でもそのときはですね、制作期日がただでさえタイトなのに、もう一曲書くのですごくタイトで(笑)、大変だった思い出がありますが、それも今では懐かしい思い出です。2008年のシングル「ずっと一緒さ」。

曲をかけ終えて。
達郎 : 「ずっと一緒さ」、2008年の3月のシングルでございますが、2007年まで竹内まりやさんの『DENIM』のレコーディングをやっておりまして、この2008年の「ずっと一緒さ」から今回の『RAY OF HOPE』の作品のレコーディングをはじめたという状況であります。その間の2008年、2009年、そして2010年とですね、ツアーをずっとやっておりまして、そのあいだを見ながらレコーディングをずっとやってまいりました。「ずっと一緒さ」、それの取っ掛かりの一曲でございます。服部克久さんにストリングス・アレンジをお願いしました。

・HAPPY GATHERING DAY
達郎 : お次は「HAPPY GATHERING DAY」であります。「希望という名の光」のカップリングで出したシングルでございますが、ケンタッキーフライドチキンの40周年のいわゆるイメージ・ソングとして出したものですけれど。私のいちばん仲いい友だちというのはほとんど中学時代の友人であります。なのでもう50年近くの付き合いになりますけれども、お医者さんやってるやつとかですね、いろいろいますが。むかし一緒にアマチュア・バンドやっておりまして今でも交流がありますが。お互いに忙しいので一年に一度ぐらいしか会えないんですが、昔からの友だちというのはですね、若い頃からの友だちなので、何年も会えなくてもですね、会ったらほんの短い時間でですね、その頃に戻れます。お互いがもう年を取りましたし、いろんなことがありますが、そういうような友だちというのがいちばんかけがえのない人間的財産であります。そういう歌といいましょうか、そういう年に一度ぐらい集まって馬鹿な話をするという、そういうモーメントについての歌であります。「HAPPY GATHERING DAY」という文字通りそういう歌でございますけれども(笑)。こういうシャッフル・ビートといいますが、スウィングした音楽というのは僕なんかが中学生から高校生にかけての1960年代のイーストコーストのグッドタイム・ミュージックと呼ばれるような、例えばラヴィン・スプーンフル、トレード・ウインズ、イノセンス、カマストラ・レーベルというレーベルがありましたが、そこで展開されたサウンドと言いましょうか、ニューヨーク然としたスタジオのサウンドですけれども。そういうようなものを総称してグッドタイム・ミュージックなんて呼んでおりましたが、その頃の匂いといいましょうか、その頃の僕が愛した空気感というのをアレンジした一曲でございます。「HAPPY GATHERING DAY」。

曲をかけ終えて。
達郎 : 間奏はオルガンとオカリナの合わせた音であります。で、隠し味でウクレレが入ってるんですが、これがちょっとのんびりしたテイストにかなり引き立てているという隠し味であります。余談でございますが。「HAPPY GATHERING DAY」。これが9曲目に入ってる曲でございます。

・いのちの最後のひとしずく
達郎 : そして10曲目がこれが今回のアルバムではブランニューな一曲でございます。今回のアルバムそういう意味で純粋にブランニューな曲は3曲でございますが。これは(笑)、今回のアルバムではいちばん異色な一曲でありまして、いわゆる女言葉の歌です。今まで女言葉の歌なんてほとんど歌ってこなかったんですけれど、ちょっと作ってみたくてですね(笑)、作った曲なんですが。ちょっとメロウなブラコンのサウンドなんですけれど。詩だけ読みますと完全に演歌です。いわゆるお水のおねえさんがですね男に尽くすという、昔からよくある演歌のパターンで、これをマイナー・メロで展開したら完全な演歌なんですけれど、これをそうしたブラコンのちょいと'70年代的なメロディ・ラインでいくのでそこがミソなんですが。それをまた女言葉で歌うといいかなという。本当は若い演歌歌手の方なんかに、女性でも男性でもいいんですけれど、歌っていただけたらなと思いつつですね。で、意外と自分で脇道に逸れた曲だとけっこう気に入ったものが意外とできるんですよね(笑)。作家的パトスといいましょうか。そういうものがあるので、じゃあ自分でレコーディングしてやってみようかなという。これもなかなか、だけど、この音世界はこういう具合にまとめるっていうのがすごく難しくて、時間がすごくかかったんですけれども、頑張っただけのことはあると自負しております。10曲目、タイトルからして演歌チックな「いのちの最後のひとしずく」。

曲をかけ終えて。
達郎 : 私のアルバムでいいますと『RARITIES』というレア・トラックばかり収録したアレに入っております、もともとは鈴木雅之さんに書いた「MISTY MAUVE」というああいうような路線の一曲であります。「いのちの最後のひとしずく」という、こういう曲を書くようになった自分も大人になったなぁという感じがいたしますがですね。意外と自分で気に入ってたりする(笑)。まぁ、そんなことはいい。これが10曲目。

・MY MORNING PRAYER
達郎 : 11曲目がかの「MY MORNING PRAYER」でございます。これも番組ではずいぶんお話ししておりますが。4月から始まりました日本テレビ系の朝ワイド『ZIP!』という番組の、それのテーマ・ソングで、それのオファーを受けて当初は全然別の曲で予定していたんですけれども。そのレコーディングしている最中に地震が起こりましてですね。それまで作っていた曲を捨てて、急遽全面的に書きなおしてこの曲に差し替えて作りました。いろいろと世情が不穏なところで六本木のど真ん中で電源の低下に苦しみつつ(笑)、作ったものなので、今までのそれこそ自分の作品にしてはすごくシンプル、明瞭というか、「ミューズ」以上にシンプルかつ直球な一曲でありまして、ちょっとなんか恥ずかしい感じがして、どうしようかなと思ったんですが、まぁ、これも歴史の1ページだろうと。とにかく電源事情が最悪の状態でレコーディングをしておりましてですね、テレビでながれているテレビ・ヴァージョンというのがですね、イマイチ音質面といいましょうか、ミックス面で不安がありましたので、ヴォーカルとストリングス以外すべて再録音しまして今回アルバムに収録いたしました。私事で変ですけれども、これを聴くとあの地震のときの世の中の空気というのがフラッシュバックします。そういう意味では自分の中でそういう思いがこもってる歌でもあります。「MY MORNING PRAYER」。

曲をかけ終えて。
達郎 : というわけで「MY MORNING PRAYER」アルバム・ヴァージョンでございます。今回のアルバム全14トラックでありますがですね。実はシングルのカップリングで入らなかった曲が2曲あります。「ミューズ」とそれから「ANGEL OF THE LIGHT」。なんで「ミューズ」を入れないんだというお便りくださった方がいらっしゃいますが、「MY MORNING PRAYER」が入ってるので「ミューズ」は同型の曲なので割愛しました。「ANGEL OF THE LIGHT」は英語の歌でちょっと難解な歌なので、もうちょっと膨らましてですね、あれはシングル・ヴァージョンと書いてありますが、フルオーケストラでもう一回やりたかったんですが、とにかくバラードが多いので、またチャンスがあればもう一回やってみたいと思っております。今回のアルバムはそういう具合にコンパクトにしたかったので割愛した曲がございます。

・全国ツアー
達郎 : 山下達郎がお送りいたしております「ジャックスカード SUNDAY SONG BOOK」。ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』、いよいよ今週の水曜日、8月10日発売、迫って参りました。先週に引き続きまして全曲紹介、今日は後半部分のトラックをお聴きいただいております。昨日、8月6日にですね、読売新聞で広告を出しました。ニュー・アルバム『RAY OF HOPE』とそれから11月から始まります全国ツアー。今回は38都市64公演、7ヶ月間に及ぶ、11月から5月まで及ぶ長いツアーでございます。ようやく三十代のライヴのペースに戻って参りました。3シーズン目を迎えましてですね、むかしはこんなの毎年やってたんです。恐ろしい話でございますがですね。それでも上には上がいてハウンドドックなんて二百何十本、そういうようなライヴでやってた人たちもいますし。私、このようなコンサート・ツアーのいちばん長い外出記録は14泊15日というのがありますが、ハウンドドックなんか36泊37日だそうです、最高記録。とてもかないませんが(笑)。それはともかく、ようやくコンスタントに、ほぼ全県まわれる規模でようやくツアーやれる運びになりました。詳しくはアルバムのですね、取材とかラジオ取材、雑誌取材、そういうものもどんどん出てきておりますが、そういうものはすべて私のホームページ、もしくはワーナーミュージック・ジャパンのホームページで掲載しております。山下達郎ホームページ、リニューアルしました。久々のリニューアルでございます。ドメインも変わりました。かねてから持っておりましたけれども、www.tatsuro.co.jp、シンプルこの上ないんですが(笑)、ようやくここで活動ができます。

・愛してるって言えなくたって(NEW REMIX)
達郎 : 先ほどの「MY MORNING PRAYER」の次。12曲目でございますが。これは今年発売されました最新シングル「愛してるって言えなくたって」。3月9日に発売されて(笑)、二日後に地震が起こりましたのでですね、もし発売前だったら大変なことになったんですが、一応発売されたのだけでもありがたいと思わなければいけないんですが、ちょっと地震の直前のシングルでしたので、いろいろと大変でしたけれど、まぁ、曲に何の罪もございませんのでですね。今回のアルバム用にちょっとリミックスして、これもちょっとピアノの抜けを良くしております。そのへんのマイナー・チェンジをお楽しみいただければと思います。「愛してるって言えなくたって」リミックス・ヴァージョンです。

曲をかけ終えて。
達郎 : 今年の1月から3月までのTBS系の日曜劇場『冬のサクラ』。草なぎ剛さんと今井美樹さん主演のドラマの主題歌でシングル・カットされました「愛してるって言えなくたって」。3年間で4曲バラードを、しかもシングル・カットのバラードを書かされましてですね。なかなか大変で(笑)、だんだんネタがなくなってくるっていう感じでですね(笑)、なんですが、今回のこの『冬のサクラ』というのは冬の悲しい物語でしたので、最後まで愛してるって言えないという男の切なさとかありましたので、ちょっとシャンソン趣味といいましょうか、フランスのシャンソンのマイナー・メロの出だしみたいな感じがあるんですが、ジャック・ブレルみたいなそういうような感じがあるんですが、そういうもののAメロといいましょうか、歌い出しというか、そういう感じみたいにしてみたら、ちょっと自分で気に入ったのでそういう感じにしました(笑)。かなり自己満(足)なんですけれどね。自分で割と気に入ってる一曲でございます。「愛してるって言えなくたって」、ニュー・リミックス・ヴァージョンでアルバムは収録してございます。

・LAVIE EN ROSE~バラ色の人生
達郎 : このあとに13曲目に入ってありますが「LAVIE EN ROSE~バラ色の人生」でございます。前がちょっとフランス趣味、欧風趣味(笑)、それの延長でこれにしようと。この曲、入れようか入れまいか迷ったんですが、明るいあがりなので、しかもひとりアカペラの、いわゆるドゥーワップ・アレンジなのでですね、明るいのでいいやというアレですが。まりやの「君住む街角」のように一曲目に入れようかと思いましたが、入れるところが、場所が難しい。結局、ラストに持ってきました。「バラ色の人生~LAVIE EN ROSE」。2008年のですね、夜のニュース・ワイド『ブロードキャスター』という番組がありまして、これのテーマ・ソングで作ったんですが、それは必ず洋楽というオファーだったんですが、そこのプロデューサーの方が僕の回で勇退されるということなので、そのプロデューサーの方がですね、いちばん好きな曲が「LAVIE EN ROSE」なので是非「LAVIE EN ROSE」やってくれというですね。「えー、エディット・ピアフ、僕やるの?」、いわゆるオーケストラで「LAVIE EN ROSE」やるって、ちょっとだな~と思って、そのときパッと豆電球が点くんですよ。「よし、アカペラでいこう」、伝家のアカペラと言うんですが、ひとりアカペラでドゥーワップ仕立てでやるとなんでもできちゃう。例え、演歌でもできちゃうだろうという、やりませんけれど。そういうアレなのでドゥーワップ・アレンジのこれができました。「LAVIE EN ROSE」。

曲をかけ終えて。
達郎 : 「LAVIE EN ROSE~バラ色の人生」。「ずっと一緒さ」のシングルのカップリングでございますが。これで明るく終わって。このあとに、このアルバムのいちばん最初に「希望という名の光」アカペラのプレリュードというタイトルのアカペラのヴァージョンがありましたが、それの今度はポストリュードという後奏、「希望という名の光」のポストリュードと題しまして、やはりアカペラのものが出てまいります。これでアルバムを挟み撃ちにしてひとつのトータリティーを出そうという、そういう狙いでありますけれども。このポストリュードは是非CDで実際にお聴きをいただければと思います。ちょっといじわるしちゃったりして。何しろとにかく、今の時代パッケージがどんどんですね、滅亡しつつある時代ですけれども。私は古い人間なのでCDのパッケージの14トラック、これで続けてながれをお聴きいただくために、このアルバム作っておりますので、是非ともCDでお聴きをいただければと思います。

・アルバムについて、その他もろもろ
達郎 : それから、そうそうアルバム・カバーについて申し上げとかなければいけません。今回の『RAY OF HOPE』のカバー、もういろいろなところで、ネットでも出てると思いますが。楽器のコラージュです。楽器をコラージュして手のかたちに仕上げております。これらの楽器は全部私の、私物でございましてですね、しかもコレクションで飾っているものではなくて、実際にスタジオで、レコーディングで実際すべて使っているものばかりです。全部で132点写真に撮りまして、そのうちからコラージュしてこの手のかたちになっております。ブックレットの中もすべてそうした楽器で散りばめてあるものなので、楽器好きの方でしたらきっと喜んでいただけると思います。とってもいいブックレットですごくいい感じで仕上がったと自分でも喜んでおります。是非そちらのほうも併せてお楽しみいだければと思います。初回限定は何度でも申し上げますがライヴ・トラック『JOY 1.5』というボーナス・ディスクが付いております。こちらのほうも音は大変にいい音しておりますので、全7曲入っておりますが、これも併せてお聴きをいただきたいと思います。初回限定盤もしくは通常盤のキャップがありますが、帯ですが、その後ろにシリアルコードが入っております。それを使ってPCもしくは携帯電話でご応募いただきますと、今回の『RAY OF HOPE』発売記念のイベント、シネコンでこの『JOY 1.5』ライヴ・ソースを映像付きでご覧いただこうというシネコンのシアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」という、それに応募いただけます。全国の6ヶ所、愛知、大阪、福岡、北海道、東京、仙台の順で開催致しますけれど、8月の末から9月の頭でございますけれども。シネコンのシアター・イベント「Joy 1.5 ~THE MOVIE」にご招待申し上げます。この詳しいことも私のホームページかもしくはワーナーミュージック・ジャパンのホームページに掲載しておりますのでそちらのほうご覧いただきたいと思います。これは通常盤お買い上げの方でもご応募できます。応募受付期間8月9日から14日と一週間ございませんのでですね、早めにお買い求めくださればと思います。
http://wmg.jp/tatsuro/event.html

・二人の夏(LIVE)
達郎 : 今日の最後は『JOY 1.5』から一曲。1994年にシュガーべイブの『SONGS』というただ一枚のアルバムがございますけれども。それをオリジナル・ヴァージョンをCD化した際にですね、東京で四日間だけ「山下達郎 SINGS SUGAR BABE」というイベントを行いました。シュガーベイブの曲、その他いろいろとやりました。その中で当時シュガーベイブと同世代の、私と同世代の浜田省吾さんが在籍しておりました愛奴のヒット曲であります「二人の夏」をカヴァーしております。そのソースを今回『JOY 1.5』に収めておりますので、これを最後にお聴きをいただきたいと思います。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
08月14日は「納涼リクエスト大会」
08月21日・28日は「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp
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Motoharu Radio Show #085

2011年08月03日 | Motoharu Radio Show

2011/08/02 OnAir - 1st. Week
David Bowie:Let's Dance
Madonna:Holiday
Daryl Hall & John Oates:I Can't Go for That (No Can Do)
k.d. lang and the Siss Boom Bang:The Water's Edge
Prince & The Revolution:Take Me With U
Aztec Camera:All I Need Is Everything
Haircut 100:Love Plus One
Culture Club:Miss Me Blind
Duran Duran:Save a Prayer
The Smiths:Heaven Knows I'm Miserable Now
Tears for Fears:Advice for the Young at Heart
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・思いっきり 80'S
今週は'80年代のポップ・ロック・ヒッツを集めた特集。

・Let's Dance
元春のレコード棚から'80年代のポップ・ロック・ヒッツを集めた「思いっきり80'S」。
「'80年代前半、音楽界のメイン・ストリームは正にダンスの時代でした」と元春。

・Holiday
'80年代を代表するディーバ、マドンナの'80年代のレコードから。

・I Can't Go for That (No Can Do)
'80年代を代表するデュオ・グループ、ホール&オーツの「I Can't Go for That (No Can Do)」。

・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月8月の「3PICKS!」はk.d.ラング『Sing It Loud』、マイ・モーニング・ジャケット『Circutail』、そしてゴメス『Whatevers on Your Mind』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はk.d.ラング『Sing It Loud』。

・k.d.ラング
カナダ出身のシンガー・ソングライター。現在50歳。音楽のジャンルはカントリー音楽ということになってるが、グラミー賞の最優秀女性カントリー・ヴォーカルを受賞したことがある。しかし実際はそういったジャンルにしばられることなく、素晴らしい女性ヴォーカリストとして多くのファンがいる。新しいスタジオ盤『Sing It Loud』は米国ナッシュビルでのレコーディング。いつもはソロのところ今回はバンドと組んでレコーディングしている。バンドのメンバーと一緒になって曲を作りレコーディングしたとのこと。そのせいかk.d.ラングのソロというより、ごきげんなバンドのサウンドになっていて、そこが素晴らしい。同じカナダ出身のミュージシャンというとニール・ヤング、レナード・コーエン、そしてジョニ・ミッチェルという人たちがいる。k.d.ラングもまたそうしたカナダの偉大なソングライターたちと並んで高い評価を得ている。またk.d.ラングは自ら同性愛者であることをカミングアウトしている。カミングアウトすることで保守的なカントリー・ミュージック界から追放されるのではないかという不安を持っていたそうだ。ところが逆にカミングアウトしたことで解放された気分になったということ。これまでにもゲイの問題、エイズの問題に関わって社会的な活動を続けている。新しいアルバム『Sing It Loud』から「The Water's Edge」。

・Take Me With U
'80年代といえばプリンスの登場はとてもインパクトがあったと元春。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週は「東京油田2017」。東京で排出される使用済み天ぷら油の100%完全リサイクルの実現を目指して活動を行っている。

・All I Need Is Everything
「ソングライター、ロディ・フレイムが素晴らしいアズテック・キャメラ」と元春。

元春 : 僕は個人的に'80年代というと米国の音楽よりもUKのポップ・ロックのほうが印象に残ってます。特に'80年代前半のUKのポップ・ロックはとてもアイディアにあふれていて、それまでになかった新しいテイストのポップ音楽が生まれました。その理由はいろいろ考えられますが、ひとつはレコーディング技術が革新したということにあると思います。デジタル技術を使ったダビング、そしてシンセサイザー。どちらもアナログの時代にはなかったインスピレーションをミュージシャンたちに与えました。そんな中いち早く新しいサウンドに取り組んだのはUKのアーティストたちでした。ブルース、ファンク、ロック、モータウンからフォーク・ソングまで。そうした音楽的な要素を一度バラバラにしてデジタルを使って組み直したような新しいテイストの音楽を作りました。そうした音楽的なアプローチはやがてメイン・ストリームになり、アメリカや日本の音楽界にも渡ります。

・Love Plus One
ヘアカット100の「Love Plus One」。

・Miss Me Blind
カルチャー・クラブの「Miss Me Blind」。

・Save a Prayer
デュラン・デュランの「Save a Prayer」。

・フィードバック
「Motoharu Radio Show。番組ではみなさんからの楽しいフィードバックを待ってます。番組専用のウェブサイトを用意しているので、是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのコメントを送ってください。みなさんからの楽しいフィードバックを待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Heaven Knows I'm Miserable Now
スミスの「Heaven Knows I'm Miserable Now」。

元春 : この'80年代の音楽にノスタルジーを感じるのはどの世代かというと、リスナーのみなさんでいうと'60年代後半から'70年代前半生まれの方ではないかと思います。年齢でいうと三十代後半、四十代の方ということになりますよね。今、人生の営みで一番大変な時期を過ごされてる世代だと思います。この世代は振り返ってみると'80年代によくラジオを聴いていた世代ではないかと思います。音楽についてはラジオがいちばんの情報源でした。僕思うんですけれども、やはり音楽が人に与える影響というのは大きいですね。十代や二十代、ヤンガー・ジェネレーションも音楽は必要だと思いますが、むしろ今頑張ってる三十代、四十代の方、大変な現実を生き抜いてる彼らの喜びや悲しみをそっと支える音楽ですね。彼らにこそそうしたよい音楽が必要なんじゃないかなと思います。

・Advice for the Young at Heart
「この時代を過ごした世代の人たちにはよいノスタルジーを。またこの時代を知らないリスナーの人たちにとっても、こうした音楽が新鮮に響いてくれたらいいなと思います」と元春。
特集最後の曲はティアーズ・フォー・フィアーズ。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
8月23日。
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