Sunday Song Book #904

2010年01月31日 | Sunday Song Book

<01月31日プレイリスト>
[テディー・ペンダーグラス追悼 ノン・ストップ・テディペン]
IF YOU DON'T KNOW ME BY NOW/HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTES '72
THE LOVE I LOST/HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTES '73
WAKE UP EVERYBODY/HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTES '75
CLOSE THE DOOR/TEDDY PENDERGRASS '78
IF YOU KNOW LIKE I KNOW/TEDDY PENDERGRASS '79
LOVE TKO/TEDDY PENDERGRASS '80
TWO HEARTS/STEPHANIE MILLS & TEDDY PENDERGRASS '81
I CAN'T LIVE WITHOUT YOUR LOVE/TEDDY PENDERGRASS '80
DON'T LEAVE ME THIS WAY/HAROLD MELVIN & THE BLUE NOTES '75
TURN OFF THE LIGHTS/TEDDY PENDERGRASS '79
WHEN SOMEBODY LOVES YOU BACK/TEDDY PENDERGRASS '78
IT'S TIME FOR LOVE/TEDDY PENDERGRASS '81
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■内容の一部を抜粋
・近況
今週2月4日で57歳になるタツローさん。
「あんまりにもだんだん言いたくなくなってきましたですがね(笑)。おかげさまで健康状態はすこぶる良好でありまして、今年もいろいろと活発に活動ができればなぁなんて思っております。老いてますます盛んという感じでございますが」とタツローさん。

・希望という名の光
29日に記者発表があったが4月14日にニュー・シングルを発表するそうだ。岡村隆さんと松雪泰子さんが主演する映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』(4月24日公開)の主題歌。タイトルは「希望という名の光」。映画ではエンディング・テーマとして使われるとか。「ずっと一緒さ」、「僕らの夏の夢」、「希望という名の光」はバラード三部作だといわれてるが結果論だとタツローさん。カップリングはケンタッキー・フライドチキン40周年の歌になるそうだ。

・テディー・ペンダーグラス追悼 ノン・ストップ・テディペン
テディー・ペンダーグラスが1月13日に亡くなった。享年59歳。'70年代から'80年代にかけて一世を風靡したR&Bのシンガー。交通事故に遭い脊髄を損傷して車椅子生活を余儀なくされて、歌手生命が危ぶまれたものの、不屈の闘志でリハビリを経てカムバックした。けれどもそのダメージが影響したのか若くして急逝した。
「テディー・ペンダーグラスは私にとりましてひじょうに影響の強い、フィラデルフィア・インターナショナルのギャンブル&ハフの作品に伴いまして、'70年代から'80年代にホントに死ぬほど聴いた人でありますので、是非とも今日は追悼してみたいと思います」とタツローさん。
1曲、1曲解説したかったが、本当に大事なものは口で説明するのが辛いので、ジェームス・ブラウンのときのようにノンストップで特集することにしたそうだ。テディー・ベンダーグラスはもともとはドラマーとしてスタートしたが、ハロルド・メルヴィンとブルーノーツというヴォーカル・グループに参加して、リーダーのハロルド・メルヴィンが彼の歌を気に入ってヴォーカルに転向したのだという珍しいパターン。たくさんのヒット曲を放った後、1976年にソロとなった。ソロになってからグループ時代を上回る大成功を収め'80年代の初期まで順風満帆だったが、1982年に交通事故を起こして瀕死の重傷を負い車椅子生活を余儀なくされた。その後も作品をたくさん出していった。今回はタツローさんの好きな'72年から'81年までのフィラデルフィア・インターナショナル時代の曲をノンストップで特集。

・IF YOU DON'T KNOW ME BY NOW
ハロルド・メルヴィンとブルーノーツのデビュー曲。

・DON'T LEAVE ME THIS WAY
テルマ・ヒューストンのナンバーで有名。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
02月07日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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懐かしい未来 #010

2010年01月28日 | 懐かしい未来

■大貫妙子 ~懐かしい未来~
2010年1月26日(火) NHK-FM PM11:00 - AM00:00
DJ: 大貫妙子
GUEST: 千住明

Playlist
懐かしい未来~longing future~ / 大貫妙子
Voyage / 大貫妙子 作曲:千住明
アフリカ動物パズル メインテーマ / 編曲:千住明
金色の翼 / 大貫妙子 作曲:千住明
Prelude In E Minor / Gerry Mulligan
君を信じて(NHK連続テレビ小説「ほんまもん」テーマ曲) / 作曲:千住明
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■内容の一部を抜粋
・懐かしい未来
2009年4月から毎月最終火曜日の夜11時から生放送でお届けする番組。毎回ゲストを迎えての60分。再放送は翌週火曜日の午前10時から。生放送の番組へのメッセージは番組ホームページで受け付けているそうだ。
http://www.nhk.or.jp/n-mirai/

・懐かしい未来~longing future~
この番組のテーマ・ソング。2009年4月29日にリリースされたアルバム『palette』に収録。

・Voyage
今回のゲスト千住明さんが作曲、ター坊が作詞した曲。2005年のアルバム『One Fine Day』に収録。オンエアしたヴァージョンはアルバム『palette』に収録されたロング・ヴァージョン。

・Greatfully Yours
昨年行われた「ピュア・アコースティック2009」が23日(土)にBS2で放送された。2月17日にはDVD『Gratefully Yours - PURE ACOUSTIC 2009 at JCB HALL -』が発売となる。NHKの番組とは映像とインタビューが異なるそうだ。

・アフリカ動物パズル メインテーマ
ター坊の「アフリカ動物パズル メインテーマ」が千住さんのデビュー作になる曲だとか。千住さんの妹、真理子さんがヴァイオリンをひとり多重録音したそうだ。この曲はBS2で放送された「大貫妙子ピュア・アコースティック2009」の冒頭、ター坊が井の頭公園を歩いてるシーンでながれていて、ター坊は久し振りに聴いて「いい曲だな」と思ったとか。

・金色の翼
千住さんが作曲、ター坊が作詞した曲。

・Prelude In E Minor
中二でジャズのカルテットを組んでドラムをやっていたという千住さん。この曲はそんな当時、あるFM番組のテーマ曲に使われていたバリトン・サックス・プレーヤー、ジェリー・マリガンの曲。

・君を信じて
NHK連続テレビ小説「ほんまもん」テーマ曲。千住さんと妹の真理子さんがNHKで手がけた作品を集めて今年アルバムが発売されることになったという。『絆』というタイトルになるとか。そのアルバムの代表曲がこの曲なのだそうだ。

・「千住 明 個展コンサート2010 with Orchestra ~25th Anniversary~」
今年活動25周年を迎えた千住さん。毎春恒例の「個展コンサート」6年目も開催決定したそうだ。

 千住 明(作曲、編曲、指揮)
 東京交響楽団
 ゲスト:横山幸雄(ピアノ)
      藤原道山(尺八)
      市川右近

 日時:2010年4月25日(日)開場17:30 開演18:00
 会場:サントリーホール
 料金:全席指定(消費税込)S:¥9,000 A:¥7,000 B:¥5,500
 ※未就学児童のご入場はできません。

 演目:鋼の錬金術師(MBS・TBS系アニメーション「鋼の錬金術師」より)、
     風林火山(NHK大河ドラマ「風林火山」より)、
     ピアノ協奏曲「宿命」(TBS系ドラマ「砂の器」劇中テーマ曲) などを予定

 1月30日(土)チケット一斉発売

・次回放送
2月23日。
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絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から

2010年01月26日 | アート

1月24日(日) 晴れ。

中之島の国立国際美術館で新築移転5周年記念展覧会「絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から」を見ました。
http://www.nmao.go.jp/japanese/b3_exhi_works_garden.html



■絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から
2010年1月16日(土)~4月4日(日)
国立国際美術館
http://www.nmao.go.jp/japanese/home.html

入口からエスカレーターで地下に降りるとB2フロアの奈良美智の作品がまず目に飛び込んできます。
気になるものの順路順にB3フロアから。
加藤泉の作品、後藤靖香の作品とイントロダクションはいい感じ。

次が奈良美智です。奈良美智の鋭い目の少女の作品。
2006年の作品と2008年の作品ではタッチが違うことに気がつきました。
これはたまたま見た作品がそうだっただけかもれませんが、
2006年は睨みつけるような目ではなかったです。
奈良美智は少年ナイフの1998年のアルバム『Happy Hour』のジャケットを手掛けてますが、
昔は普通の女の子を描いてました。

今回の注目は小林孝亘。
国際美術館には小林孝亘の作品がコレクションでありますが、
所蔵作品以外の絵が見られるのを楽しみにしてました。
2007年の「Pillow」が展示されてる中でいちばん新しいものでしたが、
しばらく絵の前で「枕か...」と呆然としてしまいました(笑)。

絵画作品は好き嫌いがはっきりと出ますね。
いいなと思ったのは小沢さかえ。
もっとたくさんの絵を見てみたいと思いました。
草間彌生さんの作品は未発表作品でした。
町田久美という人の作品も惹き付けられました。
思わず絵に触りそうになりました。質感がよかった。
ざっと振り返ってよかったと思ったのはO JUN、厚地朋子、加藤美佳、栗田咲子。
会田誠の作品はインパクトがありました。



「絵画の庭」の後は大阪市立科学館でプラネタリウムを見ました。
僕が見たのは午後二時からの回。
時計を少しだけ進めて日没からスタートして翌日の夜明けで終わる構成でした。
学芸員のライヴ・トークで一番星を探したり、
シリウスやベテルギウス、オリオン座、プレアデス星団(日本名すばる)などの紹介があり、
本題の火星へ話題は移りました。

十年ほど前、北極で見つかった火星の隕石の化石に
バクテリアの排泄物のようなものがあり、それまで火星には生物がいないとされていたのが、
あらためて火星探索が行われるようになったという話。
大昔火星に水があったことがわかり、近い将来、アメリカは火星に人を送り、
生物がいた証を探す計画を立てているというもの。
火星に行くには片道二年かかるそうです。

大阪市立科学館のプラネタリウムホールの入り口に展示保存されている
ツァイスII型プラネタリウム投影機。



帰りはMデリ&バーガーで中之島バーガーを食べました。
http://www.matsusaka-projects.com/main.php?kind=eat&mode=deli_shop



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Sunday Song Book #903

2010年01月24日 | Sunday Song Book

<01月24日プレイリスト>
[新春リクエスト特集]
ヘロン/山下達郎 "COZY" '98
ANYTHING YOU WANT/JOHN VALENTI "ANYTHING YOU WANT" '76
YESTERDAY'S HERO/JOHN PAUL YOUNG '75
OUR LITTLE BOAT/JACKIE TRENT & TONY HATCH "LIVE FOR LOVE" '68
THANKS FOR THE SWEET MEMORIES/FIESTA "FIESTA" '78
WHATCHA GONNA DO(WHEN YOUR BABY LEAVES YOU)/CHUCK WILLIS "THE KING OF STROLL" '58
THREE SONGS(LET IT BE ME, NEVER MY LOVE, I WANNA BE FREE)/JIMMY WEBB "WORDS AND MUSIC" '70
ずっと一緒さ/山下達郎 '08
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週はのんびりしていたがまたスタジオに逆戻り。番組も前倒しで収録しているという。昨年から今年にかけて4~5曲レコーディングしているそうだ。今回はフル・ヴァージョンを仕上げる曲、来月はもう1曲と、書きながらレコーディングしているとか。10年前と比べると、仕事のオファーが増えて、うれしい悲鳴を上げているのだそうだ。このままアルバムのレコーディングになる予定だが、ライヴ向けのリハーサルも行っているという。ようやくレパートリーが60曲に到達し、もう3、4曲増やす予定で、そうすると今年のツアーはバラエティに富んだ選曲ができるとタツローさん。

・新春リクエスト特集
昨年の「年忘れリクエスト大会」の残りで先週に続いて「新春リクエスト特集」。

・ヘロン
季節柄「ヘロン」にリクエストが集まっているそうだ。「ヘロン」は1998年の長野オリンピックのキャンペーン・ソングでキリン・ビールのCMで使われた。1998年のシングル。

・ANYTHING YOU WANT
ジョン・バレンティはシカゴ生まれの白人シンガー。スティービー・ワンダー・クローンとして有名だが年齢は一つしか違わないそうだ。モータウンでパズルというグループに在籍していたので無縁とはいえない。「ANYTHING YOU WANT」はただ1曲のチャート・イン・ヒットで1976年全米37位。

・ストレス解消法
10歳の男の子からの質問で「タツローさんのストレス解消は?」。
嘘みたいな話だがレコード整理なんだそうだ。疲れたときはレコード整理で癒すとか。

・YESTERDAY'S HERO
ジョン・ポール・ヤングはイギリス生まれでオーストラリアで人気が出た白人男性シンガー。「YESTERDAY'S HERO」は出世作で1976年全米42位だが、オーストラリアでは1975年にチャート8位、南アフリカでNO.1ヒット。

・水性ペン
リスナーからの質問で「なにか書くときはボールペン? 鉛筆? それとも万年筆派?」。
譜面を書くときは「ボールPENTEL」という水性ボールペンを30年近く使ってるという。写譜用のペンでスコアを書くこともあるそうだ。手紙を書くときは普通の黒の万年筆で、人から貰ったモンブランの水性ボールペンは書きやすいとか。

・OUR LITTLE BOAT
作曲家のトニー・ハッチと奥さんのジャッキー・トレントのセカンド・アルバム『LIVE FOR LOVE』から。作詞がジャッキー・トレントで作曲編曲がトニー・ハッチ。

・THANKS FOR THE SWEET MEMORIES
フィエスタはもともとはフィエスタスというニュージャージー出身のドゥーワップ・グループ。4人組から5人組となりグループ名をフィエスタにして発表した1978年のアルバム『FIESTA』はヴォーカルものの名盤として知られているそうだ。「THANKS FOR THE SWEET MEMORIES」はA面の2曲目。

・WHATCHA GONNA DO(WHEN YOUR BABY LEAVES YOU)
イギリスの女性シンガー、ビリー・デイビスのヴァージョンを以前番組でかけたそうだが、そのリクエストをしたリスナーからオリジナルがあったら聴かせてほしいというリクエスト。「WHATCHA GONNA DO」はイギリスでたくさんのカヴァーが存在するが、チャック・ウィリスというイギリスで人気があるR&Bシンガーの1958年のアルバム『THE KING OF STROLL』に収録されたのがオリジナル。

・街で声をかけられたら
リスナーからの質問で「街で声をかけられたらお話してくださるのでしょうか?」。
「オレはモハメッド・アリかっていう気がしますがね(笑)。わたしに街で声をかける人はほとんどファンクラブ(に入ってる人)しかいないのでですね、そうすると大体、商品知識があって話しかけてくるから、まぁ思わず応対してしまうという、そういうアレでございますが、まぁ、お気軽にお声をかけてくださいとは申しませんが、まぁ、一通りの、そんな無視はしませんので...」とタツローさん。

・THREE SONGS(LET IT BE ME, NEVER MY LOVE, I WANNA BE FREE)
シンガー・ソングライターのジミー・ウェッブの1970年のセカンド・アルバム『WORDS AND MUSIC』に1曲だけカヴァー曲が入ってて、しかも3曲メドレーのカヴァーなのだそうだ。「LET IT BE ME」とアソシエイションの「NEVER MY LOVE」とモンキーズの「I WANNA BE FREE」のメドレーだとか。

・SHAMA LAMA DING-DONG
リスナーからジョン・クーガーがカヴァーしている「SHAMA LAMA DING-DONG」のオリジナルについて質問。
ジョン・クーガーがカヴァーしている「SHAMA LAMA DING-DONG」は映画『アニマルハウス』のサントラがオリジナルなんだそうだ。「圧倒的にこっちのジョン・クーガーのヴァージョンのほうが優れています。ジョン・クーガー好きなので、特にこの時代のジョン・クーガーは最高であります。このSHAMA LAMA DING-DONGは最高のカヴァーでありますね」とタツローさん。

・今年の抱負
超常連のリスナーから「今年の抱負を聴かせてください」。
「今年はたくさんシングル、アルバム、ライヴ、精力的な活動できるように健康管理(笑)だけ気をつけて、あまり飲み過ぎないようにしたいと思っております。よろしくお願いします」とタツローさん。

・ずっと一緒さ
2008年のシングル。フジテレビ系列月9ドラマ『薔薇のない花屋』の主題歌だった。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
・テディ・ペンダーグラス追悼
テディ・ペンダーグラスが亡くなったので追悼特集。ジェームス・ブラウンの追悼特集のときみたいにノンストップで特集をするそうだ。

・寅年で棚つか
仕事が立て込んでくる2月には「寅年で棚つか」の予定。今年の干支「寅」にちなんで「虎」関係のリクエストが集まっているそうだ。

01月31日は、「テディー・ペンダーグラス追悼」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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Motoharu Radio Show #030

2010年01月20日 | Motoharu Radio Show

2010/01/19 OnAir - 2nd Week - Bob Dylanナンバー・カバー特集
01.The Rolling Stones:Like a Rolling Stone (Live)
02.Marianne Faithfull:Blowin' In The Wind
03.Regina Spektor:Eet
04.The Black Crowes:Appaloosa
05.Los Lobos:On a Night Like This
06.Bryan Ferry:Simple Twist of Fate
07.Joe Cocker:Just Like a Woman
08.Leon Russell:It's All Over Now Baby Blue
09.佐野元春 and The Hobo King Band:風の手のひらの上
10.Bob Dylan, Eric Clapton, George Harrison, Neil Young, Roger McGuinn & Tom Petty:My Back Pages (Live)
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■内容の一部を抜粋
・ボブ・ディランのカヴァー曲特集
まもなく来日公演が決まってるボブ・ディラン。そのディランの曲は実に多くのシンガーたちにカヴァーされている。今週のMRSではそんなボブ・ディランのカヴァー曲の特集。

・Like a Rolling Stone (Live)
「この曲を歌うのにこれ以上ぴったりなバンドはいないというくらいどんぴしゃなカヴァー。曲はLike a Rolling Stone。演奏の最後にキース・リチャードがたぶんこれはディランに向けて言ってるんじゃないかと思うんですけれども、Thank you, Bobと言ってます。キース・リチャードがこの言葉にどんな思いを込めたのか、想像してみるのも面白いんじゃないかと思います」と元春。

・Blowin' In The Wind
ローリング・ストーンズのキース・リチャードがアコースティック・ギターを弾いている。マリアンヌ・フェイスフルはかつてミック・ジャガーの恋人として話題となった女性。いろいろなスキャンダルがあったようだが現在でもしっかりと音楽活動を続けてる。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月1月の「3PICKS!」はジョン・メイヤー『Battle Studies』、レジーナ・スぺクター『Far』、そしてブラック・クロウズ『Before The Frost』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はレジーナ・スぺクター。

・レジーナ・スぺクター
レジーナ・スぺクターはロシアで生まれてニューヨークのローアイーストサイドで育った女性シンガー・ソングライター。ピアノを弾きながら歌うというスタイル。現在29歳。これまで2枚のアルバムを出している。現在音楽シーンを見て、現代的でクリエイティブな女性シンガー・ソングライターというと、例えばビヨーク、フィオナ・アップル、トーリー・エイモス、そしてリズ・フェア。そうした人たちが思い浮かぶ。レジーナ・スぺクターも同じようにクリエイティブな女性シンガー・ソングライターのひとりです。小さい頃からクラシック・ピアノを習っていて、学生時代にはジョニ・ミッチェル、アーニー・ディファレンコの音楽を聴いて自分なりのスタイルを作っていったということだ。今回の新しいアルバムではここに参加したレコーディング・プロデューサーも話題になっている。ジェフ・リン、ギャレット・リー、デイヴィッド・カーン、かなり腕の確かな人たちが担当している。ユニークな才能を持ったレジーナ・スペクター、新しいアルバム『Far』から「Eet」。 

・番組ウェブサイト
「番組では専用のウェブサイトを用意しています。そこから番組へのメール、曲へのリクエストができます。是非、みなさんの楽しい声を聞かせてください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・Appaloosa
今月の3PICKS!でも取り上げているブラック・クロウズの新しいアルバム『Before The Frost』から。 

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週はNPO法人「センス・オブ・アース」。2004年に発足。主に大学生スタッフが東京近郊の小中学校を訪ね、環境教育を行っている。特に力を入れているのがフード・マイレージの授業。私たち日本人の食卓にはどれくらい輸入食品が使われているのか。またそれが地球環境にどのような影響を与えているのか。身近な食卓から考えてもらう授業。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・Simple Twist of Fate
ブライアン・フェリーがディランの曲だけをカヴァーしたアルバム『Dylanesque』から。

・ボブ・ディランのカヴァー
ボブ・ディランの曲は実に多くのシンガーたちにカヴァーされている。そしていろいろなジャンルのシンガーにカヴァーされているのが素晴らしい。ブルース、フォーク、ゴスペル、ジャズ、それぞれのシンガーがそれぞれの解釈で歌っている。それだけでなく男性、女性、時代や国籍なども超えて、ディランの曲は広くカヴァーされている。そこにはきっと人の心を捉える魅力的なメロディ、曲のテーマ、そして何よりも歌の言葉、ディランのリリックには文学的といってもいい素晴らしい表現がある。「なにかディランの曲を歌うと自分が知的になったような、そんな気分になるんじゃないでしょうか。しかし不思議ですね。ディランのオリジナルを聴くと、それなりに楽しく聴けるんですけれど、誰かがディランの曲をカヴァーしたものを聴くと、もっとよく聴こえる。あっ、こんないい曲だったんだ、そんな感じです。実際ディランの曲はいろいろな人がカヴァーして、それがヒットすることで広く知られてきました」と元春。
ディランと同じ時代を生きているシンガーによるカヴァー・レコードから、ジョー・コッカーで「Just Like a Woman」、レオン・ラッセルで「It's All Over Now Baby Blue」。

・風の手のひらの上
「本当に多くのシンガーたちがディランの曲をカヴァーしているわけですけれども。ボブ・ディランの音楽、僕も多感な頃よく聴いてました。自分でも曲を作りはじめた頃だったんですけれども、周りに手本となるようなものがなかったので、とにかくディランのレコードを聴いて、ソングライティングというのはどういうものなのか研究しました。そこで素晴らしいなと思ったことがありました。それはディランの曲を通じて、社会とは何か、人間とは何か、恋愛とは何か、そんなようなことを考えはじめたことです。それは学校で先生から教えてもらうことよりも、もっと自分にとって身近なものでした。僕はそうしたものとの出合いというものが、とても大事だと思っています。音楽にしても、アニメにしても、映画にしても、多感な頃にどんなアートを見たり、聴いたりしたか、これはきっとその後の人生に大きな影響を与えるんじゃないか、僕はそう思います。自分にとってはボブ・ディランの音楽との出合い、とても大きかったなと思います。ではここで僕のレパートリーの中からボブ・ディランのマナーで書いてみた曲があるので聴いてみてください。1997年のレコードから曲は風の手のひらの上。1997年、仲間のホーボーキングバンドと米国ウッドストックに行ってレコーディングした曲。ザ・バンドをプロデュースしたジョン・サイモンをプロデューサーに迎えました。この曲は僕にとって、ちょっと気取って言えば、多感な頃ディランの音楽に影響を受けて、ここでその借りを返させてもらうよ、というそんな意味を持つ曲です」と元春。

・リストアップしたもののオンエアできなかった曲。
ネヴィル・ブラザーズ「神が味方に」、マンフレッド・マン「Mighty Queen」、U2「Maggie's Farm」、サンディ・デニー「Tomorrow Is a Long Time」、国内ではグルーヴァーズ「Like a Rolling Stone」などなど。機会があったらオンエアしたいとのこと。

・My Back Pages (Live)
「現代の音楽のシーンにとってディランがやって来たことというのは、やはりとても意味のあることなんだなあと、そんなことを感じさせられるレコードがあります。1992年に行われたボブ・ディランの30周年を祝ったアニバーサリー・ライヴからの1曲。ロジャー・マッギン、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、トム・ペティ、そしてジョージ・ハリスンがそれぞれリード・ヴォーカルを取った歴史的な記録です」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組では番組専用ウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、そして番組へのメールなどを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
2月2日放送。

・お知らせ
NHK総合で1月20日深夜24時10分から毎週水曜日、6週に渡って「佐野元春のザ・ソングライターズ」が再放送されるとのこと。
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銀河鉄道の夜

2010年01月19日 | 大阪

2010年1月17日 晴れ。

午後から中之島へ行きました。阪大跡地のパーキングに駐車。
パーキング脇の電光掲示板に大阪市立科学館のプラネタリウムの空席情報が出ており、
数年前から見たかった「銀河鉄道の夜」が間に合うようだったので科学館へ行くことにしました。
大阪市立科学館は国際美術館と同じ敷地にあります。



昔、四ツ橋にあった電気科学館の伝統を受け継いで平成元年に開館したそうです。
http://www.sci-museum.jp/

電気科学館には日本初のプラネタリウムがあり、手塚治虫もよく通っていたとか。
当時のツァイスII型プラネタリウムは
現在、大阪市立科学館のプラネタリウムホールの入り口に展示保存されています。

お台場の日本科学未来館にはよく行ってますが、大阪でプラネタリウムを見るのははじめてでした。
今回はデジタル全天周映像システムで上映されたデジタル映像作品だったので
プラネタリウムではなかったんですけどね。

プラネタリウムホールは意外に広かったです。
先月(12月14日)にはFM802の番組「BEAT EXPO」のイベントで
平原綾香が一夜限りのプラネタリウム・コンサートを行ったんですが、
ここなら見に来たかったなと思いました。
応募抽選型のイベントだったのでエントリーしましたが
残念ながら外れてしまいました。

さて「銀河鉄道の夜」なんですが、
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と、星座にまつわるエピソードを紹介した幻想的な作品でした。

●「銀河鉄道の夜」予告編(日本語版)



僕は二十年くらい前に「銀河鉄道の夜」を読んだんですけれど、
もうすっかりストーリーを忘れていたので、また読みたくなりましたよ。



今回の「銀河鉄道の夜」はKAGAYAというアーティストの作品で音楽も担当しているんですが、
僕の頭の中にこだましていたのは細野さんの「銀河鉄道の夜」でした。
ジョバンニとかカムパネルラとかに反応して細野さんの音楽が(笑)。

●銀河鉄道の夜 ファイナルテーマ

コメント (4)
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Sunday Song Book #902

2010年01月17日 | Sunday Song Book

<01月17日プレイリスト>
[新春リクエスト特集]
HAPPY HAPPY GREETING/山下達郎 "RARITIES" '02
LIFE IS A ROCK(BUT THE RADIO ROLLED ME)/REUNION '74
KNOCK THREE TIMES/DAWN '70
THE TOUCH OF VENUS/PATRICE HOLLOWAY '64頃(UNRELEASED)
BOATS AGAINST THE CURRENT/ERIC CARMEN "BOATS AGAINST THE CURRENT" '77
ELIZABETH/FRANK SINATRA "WATERTOWN" '70
FUNKY FLUSHIN'('82 VERSION)/山下達郎 "GREATEST HITS" '82
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
お正月は香港へ行って来たというタツローさん。お仲間はバーゲンへ、タツローさんはレコード漁りに出かけたそうだ。香港はイギリス領だったのでUK盤が豊富で安かったという。仕事が一段落したのでプライヴェートは少しだけのんびりしているそうだが、また来週から新しいレコーディングに入る予定だとか。

・新春リクエスト特集
昨年の「年忘れリクエスト大会」は二週間だったのですべて応えられなかったそうだ。今週、来週はそのリクエストを年越しで「新春リクエスト特集」。

・HAPPY HAPPY GREETING
季節柄、そして番組が900回を迎えたのでリクエストが殺到した。もともとはkinki kidsに提供した曲のセルフ・カヴァー。2002年の『RARITIES』に収録されている。

・LIFE IS A ROCK(BUT THE RADIO ROLLED ME)
リユニオンはスタジオ・ミュージシャンによるでっち上げグループ。リード・ヴォーカルはジョーイ・レバインで、オハイオ・エキスプレスとかサードレールとか、バブルガム・ポップの時代に活躍した。1974年の「LIFE IS A ROCK(BUT THE RADIO ROLLED ME)」はいわゆる一発ヒット。全米チャート8位。歌詞にミュージシャンや曲名をいろいろと織り込んで早口で喋っているが、こういうのを「織り込み都々逸」というそうだ。どちらかというと珍盤・奇盤。今回はオリジナル・シングル・ヴァージョンでオンエア。30秒長いヴァージョンがライノのコンピレーション『SUPER HITS OF THE '70S: HAVE A NICE DAY, VOL.13』に入ってるが、CDのデータがへたってCDプレイヤーが読み取れなかったのだそうだ。「またどこかで探して買い直さなきゃ」とタツローさん。

・KNOCK THREE TIMES
ダウンはトニー・オーランドが'70年代に男性一人、女性二人で結成した三人組グループ。「KNOCK THREE TIMES」(邦題「ノックは3回」)は1970年のちょうど今頃、全米NO.1となった。3週連続全米NO.1。作曲家のトニー・ワインとエリー・グリニッチがバック・コーラス。

・THE TOUCH OF VENUS
パトリス・ホロウェイはモータウンのシンガー、ブレンダ・ホロウェイの妹。「THE TOUCH OF VENUS」は1964年頃のレコーディングだが、当時は発売されなかった。'90年代のイギリスのノーザン・ソウル・ブームで評判になり知られるようになった。その前に女性シンガーのスーザン・ウインズがシングル・カットしていて、こちらが一般発売ヴァージョン。パトリス・ホロウェイのヴァージョンはモータウンのレアもののCDに入ってるそうだ。エド・コブ作曲、プロデュース作品。

・BOATS AGAINST THE CURRENT
「BOATS AGAINST THE CURRENT」はエリック・カルメンのセカンド・アルバムのタイトル・ソング。シングル・カットされたがあまりヒットしなかった。邦題は「雄々しき翼」。アルバム『BOATS AGAINST THE CURRENT』は今では名盤として知られている。

・テディ・ペンダーグラス
テディ・ペンダーグラスの訃報が飛び込んできた。「テディ・ペンダーグラスは本当に私の命の親みたいなシンガーですので、ジェームス・ブラウンみたいにノンストップで追悼特集をしようかななんて今計画しておりますが、来週やろうかなと思いましたが、デジタル・プログレッシングとか音素材の編集が間に合わなかったので、1月31日にテディペン追悼特集を計画しております」とタツローさん。

・相撲
リスナーからの質問で「お相撲は好きですか? 本場所に行って観戦したことがありますか?」。
相撲は好きだったが最近あまり見なくなったそうだ。富士桜とかの時代が好きだったそうだ。本場所に行ったこともあるという。

・ELIZABETH
フランク・シナトラにはまってるというタツローさんにシナトラのリクエストがきた。「ELIZABETH」は1970年のアルバム『WATERTOWN』収録曲。『WATERTOWN』はシナトラの全作品中でも異色作として知られる。プロデュースド・バイ・ボブ・ゴーディオ。作曲もポプ・ゴーディオで、アレンジはチャーリー・カレロ。アルバムにはフランキー・ヴァリが関わっていると思われる。

・FUNKY FLUSHIN'('82 VERSION)
年末に入院したという51歳の男性からのリクエスト。
今回はアルバム『GREATEST HITS』の再録ヴァージョン。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
01月24日は、引き続き「新春リクエスト特集」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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風に吹かれて

2010年01月16日 | 佐野元春

フィガロジャポン2009年12月20日号に掲載された佐野元春の記事をSITEDOIにアップしました。
よろしくお願いします。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/

さて、昨夜の音楽番組「僕らの音楽」でのラブサイケデリコとのコラボレーションですが。
夜遅くて、僕はもう、うとうとしてたので、
なんでデリコと元春がディランの曲を一緒に歌うことになったのか、
よくわかりませんでした。

元春が敬愛するディランの曲をカヴァーするのは今回がはじめてだとか言ってましたが、
確かに佐野元春としてはなかったかもしれませんね(笑)。
Blind Boy Mとして「Corrina, Corrina」や「I'll Be Your Baby Tonight」をやってます。

元春はデリコと「風に吹かれて」を歌いましたがキーが高くて辛そうでした。
あっという間に共演は終わってしまいましたが、三月にディランが来日したときには、
元春とコラボレーションがあったらいいなと思いました。
上の写真は「風に吹かれて」が収録されたアルバム『The Freewheelin' Bob Dylan』。

コラボといえば冨田ラボのアルバム『Shipahead』も来月リリースされます。
元春の最近の活動はコラボが多いですよね。
ベテランになってきて若手から声がかかるというのも、
それはそれでいいんじゃないかと思ってますが、どうでしょう。


コメント (2)
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Motoharu Radio Show #029

2010年01月13日 | Motoharu Radio Show

2010/01/12 OnAir - 1st Week
01.Diana Ross & The Supremes:The Happening
02.佐野元春 with The Heartland:ヤングブラッズ
03.John Mayer:Heartbreak Warfare
04.John Mayer:All We Ever Do Is Say Goodbye
05.Bob Dylan:Don't Think Twice, It's All Right
06.Bob Dylan:Mr. Tambourine Man
07.Bob Dylan:I Shall Be Released
08.Bob Dylan:Positively 4th Street
09.Bob Dylan:Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)
10.Bob Dylan:Just Like a Woman
11.Bob Dylan:Forever Young
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・The Happening
「今年みなさんになにかステキなハプニングが起きたらいいなということで」と元春。

・ヤングブラッズ
新年ということでリクエストが殺到した。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月1月の「3PICKS!」はジョン・メイヤー『Battle Studies』、レジナ・スぺクター『Far』、そしてブラック・クロウズ『Before The Frost』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジョン・メイヤー『Battle Studies』。

・ジョン・メイヤー
2001年にメジャー・デビュー。現在では米国のトップ・アーティストといっていいジョン・メイヤーの三十代最初のアルバムがリリースされた。ソングライターとしてまたギタリストとして素晴らしい才能を見せているが、そんな本格派ミュージシャンといったイメージとは別になかなか魅力的なキャラクターの持ち主だということ。とにかく頭の回転がいい人で、喋ったり、なにかものを書いたりするのが得意ということで、これまで「エスクァイア」という雑誌で自分のコラムを連載していたこともあるようだ。本人かなりユーモアのセンスがあるようで、テレビのいわゆるコメディ番組に出演したり、街のスタンダップ・コメディのライヴハウスに出演したり、相当コメディアンとしての才能も見せているようだ。新しいアルバム『Battle Studies』から「Heartbreak Warfare」と「All We Ever Do Is Say Goodbye」。 

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「ひこね自転車生活をすすめる会」。2002年から滋賀県彦根市で自転車を利用したエコ・プロジェクトを実施している。主な活動は自作の自転車タクシー、「彦根リキシャ」の運行。城下町の雰囲気に馴染むようデザインされ観光客の人気を集めている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・ボブ・ディラン特集
番組後半は3月に来日が決定しているボブ・ディランの特集。今週はディランのエバーグリーンな音楽の魅力を紹介。

・ボブ・ディラン
ボブ・ディランは今年で69歳。レコーディング・アーティストとしてデビューして50年という本当にリスペクトしていいアーティスト。「自分のことでおこがましいんですけれども僕は今年デビューして30周年を迎えました。しかしディランの50年という歴史の前では本当に赤子も同然という感じです」と元春。

・時代の代弁者
'60年代フォーク・シンガーとしてのキャリアから「Don't Think Twice, It's All Right」と「Mr. Tambourine Man」の2曲。この時期のディランの音楽はいわゆるフォーク・ミュージックというジャンルで語られている。ディランのお手本となったのはウディ・ガスリーやピート・シーガーといった一世代上のシンガー・ソングライターたちだった。テレビに出てくるポップ・ソングと違ってフォーク・ソングでは社会的な問題とか、人生の問題、そうしたどちらかというと真面目なテーマを取り上げて歌にしていた。ディランがデビューした'60年代初期というと時代的にちょうど公民権運動といってアメリカの人種問題が社会的に高まっていた頃。フォーク・シンガーたちは音楽と言葉を使って社会に抗議する歌、いわゆるプロテスト・ソングを書いた。1960年代の初期、ディランをはじめとしてピーター、ポール&マリー、ジョーン・バエズ、そうしたフォーク・シンガーたちが言ってみれば時代の代弁者と見なされるようになった。

・I Shall Be Released
「いつか僕は解放されたい」そんなタイトルが付いてる。この曲は多くのアーティストにカヴァーされている。

・'60年代中盤、音楽のスタイルを変えて
ディランは'60年代中盤になると世間が抱いてる自分のイメージがちょっと違うのではないかということで音楽のスタイルを変えてくる。時代的にビートルズがイギリスからデビューした頃。ビートの効いたポップでソリッドな音楽、ティラン自身もそうしたビート・ミュージックに刺激を受けた。楽器をアコースティック・ギターからエレクトリック・ギターに替えてステージに立った。古いファンからは「以前のディランはどこへ行ったんだ」、そんなふうに賛否両論の出来事だったようだ。'60年代中期のレコードから「Positively 4th Street」、「Most Likely You Go Your Way」、「Just Like a Woman」。

・僕らの音楽
今週15日(金)、フジテレビ系の音楽番組「僕らの音楽」に元春が出演して、ラブサイケデリコと一緒にディランの曲「Blowin' In The Wind(風に吹かれて)」をカヴァーする。
「今までディランの曲は好きでしたけれども、こうした公でカヴァーするのははじめてのことです。とてもいい機会をくれたラブサイケデリコに感謝したいです。ディランの音楽が好きだという方がいたら是非ご覧になってください」と元春。

・ボブ・ディランの音楽
「ボブ・ディランの音楽、僕も多感な頃に聴いていいなと思いました。最初はなんか変な声だなと思ったんでけれども、聴いていくうちにディランが歌ってる言葉がよく聴こえてきて、なにかこの人は強く訴えたいことがあるんだろうな、そんなふうに感じました。実際詩を読んでみると他のポップ・ソングにないテーマがあっていろいろと考えさせられました。あぁ言葉というのはこんなふうに聴いてる人たちに強く影響を与えるものなんだろうな、そんなふうに思いました。ポップ・ソングはそれまで子どもが聴く音楽なんて思われてました。しかしディランのようなシンガー・ソングライターが現れたことでポップ・ソングの可能性は一気に広がりました。現在ではビートルズと同じようにボブ・ディランの音楽は多くのアーティストに影響を与えています。そして聴き手にとってもディランのようなアーティストがまだ現役でちゃんと曲を作って歌ってる、このことがある種の人たちにとってとても大きな励みになっています。ディランというのはそのような存在じゃないか、そんなふうに思ってます」と元春。

・Forever Young
ディランが息子に思いを託した曲。立派な人になれますように、正直な人になれますように、いつでも真実を求め、どんなことがあっても怯むことのない、そのような人になれますように、と歌っている。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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Sunday Song Book #901

2010年01月10日 | Sunday Song Book

<01月10日プレイリスト>
[新春放談(ゲスト:大瀧詠一)]
呆阿津怒哀声音頭/蘭越ジミー "LET'S ONDO AGAIN" '78
恋するカレン/大滝詠一 "A LONG VACATION" '81
OL' MAN RIVER/THE RAVENS '60
今日はなんだか/SUGAR BABE "SONGS" '75
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・新春放談
毎年恒例となった大瀧詠一さんをゲストに迎えての「新春放談」。今週はそのパート2。

・ニュー・アルバム
タツローさんは今年シングルを2枚とニュー・アルバムのリリースを予定しているそうだ。5年ぶりになるとか。

・呆阿津怒哀声音頭
ナイアガラ30周年アーカイブ事業の一環として昨年リリース予定だった『LET'S ONDO AGAIN』。大瀧さんはすっかり忘れていたという。今回の対談でタツローさんにどうして出さなかったのかと訊かれるまで気づかなかったのだそうだ。『LET'S ONDO AGAIN』は傑作アルバム、一種の『PET SOUNDS』でほかに代わるものがないとタツローさん。今年出すにしても3/21は大瀧詠一作品集で決定しているし、大瀧さんはナイアガラ30周年アーカイブ事業で、年間2枚リマスター作品を出したことがあるが、多いんじゃないかと思ってるそうだ。もし出すとしたらボーナス・トラックはないので、オリジナルとリミックスをリマスターして収めるらしい。

・恋するカレン
タツローさんは『ロンバケ』発売記念コンサートを聴きに行ったらしい。ライヴの模様は映像として残っているらしいが所在不明だという。歌の出来がよかったのにもったいないとタツローさん。大瀧さんは「恋するカレン」のオケを作ったときのことをこのあいだ思い出したそうだ。オケを作った段階で「よい作品になる」と周りの評判もよかったが、いざ歌い出したら歌えなかったらしい。難しすぎてお蔵入りを考えたそうだ。自己採点で60点くらいなのだとか。タツローさんは歌に対して大瀧さんは厳しいからだと話す。大瀧さんは宮沢賢治を引き合いに出して、生前発表したのは詩集『春と修羅』だけで、あとは発表することを考えず書いた作品が死後に出ているので、もし生前に書き下ろし作品が出て、世の評価が毎回あったとしたら、ほかの作品や詩作に影響したんじゃないかと考えるそうだ。'70年代のナイアガラはそれに近いものだったと。誰に求められたものでなく、契約上作らなければいけなかったから、何も考えず作っていたという。次に作る作品が前の作品の評価のもとで求められるとひじょうに辛いのだそうだ。「基本的に我が儘なだけなのかもしれないけれど、人から命令されるのがどうも嫌なんだろうね」と大瀧さん。

・OL' MAN RIVER
大瀧さんは第一項、第一章を飛ばす傾向があるという。99%わかった段階ではじめて第一項、第一章を読むとはじめてわかるのだと。タツローさんはドゥーワップを引き合いに出して、ドゥーワップのコンピレーションは必ずオリオールズや例えばレイブンズの「OL' MAN RIVER」ではじまってるが、いきなりレイブンズを聴くよりも、ホワイト・ドゥーワップまで聴いてから、レイブンズを聴くほうがよくわかると話す。「振り出しに戻るナイアガラ双六なんだよ」と大瀧さん。

・A LONG VACATION From Ladies
『ロンバケ』を全曲女性アーティストでトリヴュートしたアルバム『A LONG VACATION From Ladies』が昨年11月4日にリリースされた。タツローさんが今年『ロンバケ』30周年と勘違いしたのはその作品が出たからだという。アルバムのプロデューサーは新春放談一回目をオンエアした当時のNHKのプロデューサー湊剛さん。『A LONG VACATION From Ladies』の発売を記念して「大滝詠一“A LONG VACATION"トリビュートコンサート」が開催されることになった。ただタイトルが長すぎたので「大滝詠一カバーコンサート」と略されたため、多くの人が大瀧さんのコンサートだと勘違いしだしたのだそうだ。騒ぎになる前に「大滝詠一は出ません」とアナウンスしなければならなかったという。とにかく大瀧さんはコンサートのいちばん最後に出て行って、出演者のそれまでの歌を消すような真似だけはしたくなかったのだそうだ。もしごまのはえと布谷文夫さんとシュガーベイブが再結成してコンサートするというのなら、出なくてもいいと言われても桃太郎の格好をして出て行くと大瀧さん(笑)。

・今日はなんだか
タツローさんはバンドのメンバーを替えたので、レパートリーを増やすため練習していると話す。ようやく60曲くらいまでレパートリーが増えたので今度のライヴではシュガーベイブの曲をもっと演奏する予定でいるのだとか。「シュガーベイブターボ」と名付けて夏フェスの出演も考えたこともあったそうだ。「ダウンタウン」は譜面を再検証したおかげで今までよりオリジナルに近くなったという。大貫妙子さんも「今まででいちばんシュガーベイブに近い」と話していたそうだ。次のツアーでは「今日はなんだか」が演奏予定曲となっているという。ツアーは30ヶ所くらい廻る予定だとか。

・リマスター・エンジニア
イギリスのエース・レーベルに大瀧さんお気に入りのリマスター・エンジニアが3人いるそうだ。リマスターだけは特化してやれば2~3年後にはいいものができると大瀧さん。

・リレコーディング
タツローさんはライヴの歌のほうがレコーディングしたものよりいいと話す。一度リコレーディングしようとした曲があったそうだ。オリジナルは時間がなくて朝の5時に録音したもので、声がかすれてへろへろだから録り直そうとしたらしいが、何度やってもそれを超えられないのだという。情念が全然違うらしい。大瀧さんは念力があるからだと話す。念力の「念」は「今の心」と書くので、そのときは歌の力量より念力があったのだと。時間を経てしまえば「今」じゃないから念力が消えてる、例え歌唱力が増していてもと大瀧さん。エスパー清田くんがテレビで「(超能力は)あるって言えばあって、ないと言えばないという感じですかね~」(笑)と話していて大瀧さんは自分の念力の考え方と同じなのでびっくりしたという。「形而上の紙に書いてあったり、音だったりを主従関係の主と考えがちだが、本来は念力のほうが主であってと考えると、物事がよくわかってくるんだけど、わかったほうが不幸だということもあるんだよ(笑)、形而上で動いてたほうが幸せなんだな~」と大瀧さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
01月17日は、「リクエスト特集」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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COYOTE 2009.7.26 LIVE AT ZEPP TOKYO

2010年01月09日 | 佐野元春

SITEDOIに佐野元春の『LIVE AT ZEPP TOKYO』のレビューをアップしました。
よろしくお願いします。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/

●佐野元春 COYOTE 2009.7.26 LIVE AT ZEPP TOKYO



さて、来週15日(金)は元春のテレビ出演があります。
フジテレビ系列の「僕らの音楽」でラブサイケデリコとコラボレーション。
ディランの「Blowin' In The Wind」と「Like A Rolling Stone」をカヴァーするそうです。
サポートバンドは、高桑圭(Bass)、白根賢一(Dr)、長田進(Gui)、堀江博久(Key)。

■僕らの音楽(LOVE PSYCHEDELICO)
2010年1月15日(金) 23:30 - 24:00 フジテレビ系列
http://www.fujitv.co.jp/ourmusic
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中之島フェスティバルタワーとJR大阪駅

2010年01月05日 | 大阪
今日まで休みでした。
4日は「ブラタモリ」よろしく中之島から堂島方面をぶらつきました。
三井住友銀行大阪本店に寄った後、フェスティバルホールの跡地に行きました。



解体工事は終わりクレーンが入って着工してました。



4日からだったんですね。完成予定は平成24年10月31日だそうです。
中之島フェスティバルタワー(仮称)となるんですね。。
http://www.asahi.com/festivaltower/

ところで朝日新聞社の土佐堀川前の道路がスクランブル交差点になってました。



変わりゆく街。
堂島アバンザの隣の敷地に建設中だったホテルも完成間近でした。
ブリーゼブリーゼに寄り道。



ブリチャン大明神って(笑)。

今日は風の強い寒い一日でした。
いつも人でごった返すJR大阪駅の中央コンコース。
昼下がりは乗降客も少なめですね。



床面のタイルにご注目あれ。
実は迷路になっているという。
普段は早朝や深夜でなければ確かめられないと思いますが、
今日は昼間でも確認できました。

ジェイアール大阪三越伊勢丹(仮称)の建設、大丸の増床工事と
JR大阪駅周辺も変貌しています。
そうそう大阪駅のホーム付近からうめだ阪急の解体の様子が見えました。
うめだ阪急の解体工事の影響で地下通路が閉鎖されて、
まるで迷路のようになっており道に迷って困ってたんですが、
ようやく慣れてきましたよ。
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ORIGINAL ALBUM REMASTERED

2010年01月04日 | 佐野元春

個人サイト「SITEDOI」に佐野元春の「MOTOHARU SANO 1990 - 1999 ORIGINAL ALBUM REMASTERED」のレビューをアップしました。よろしくお願いします。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/

それとテレビ出演情報もあるんですが今回は「佐野元春のザ・ソングライターズ」の再放送だけアップしております。

■「佐野元春のザ・ソングライターズ」再放送
「佐野元春のザ・ソングライターズ」がNHK総合テレビ「EYES」枠で再放送。

1月20日(水)24:10 - 「小田和正・1 & 2」
1月27日(水)24:10 - 「さだまさし・1 & 2」
2月 3日(水)24:10 - 「松本隆・1 & 2」
2月10日(水)24:10 - 「スガシカオ・1 & 2」
2月17日(水)24:10 - 「矢野顕子・1 & 2」
2月24日(水)24:10 - 「Kj(Dragon Ash)・1 & 2」

それから今夜からNHK-FMで新春特番として「Motoharu Radio Show」が再放送されますね。

■「元春レイディオショー・セレクション」放送決定
NHK-FM AM0:00 - AM1:00

1/4(月)「90年代の佐野元春特集パート1」(2009/12/01 放送分)
1/5(火)「90年代の佐野元春特集パート2」(2009/12/08 放送分)
1/6(水)「僕の'Bringing It All Back Home' Vol.1 - '70s」(2009/09/08 放送分)
1/7(木)「僕の'Bringing It All Back Home' Vol.2 - '80s」(2009/09/15 放送分)
1/8(金)「僕の'Bringing It All Back Home' Vol.3 - '90s」(2009/09/22 放送分)

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Sunday Song Book #900

2010年01月03日 | Sunday Song Book

<01月03日プレイリスト>
[新春放談(ゲスト:大瀧詠一)]
CALIFORNIA DREAMIN'/THE MAMAS & THE PAPAS '66
BLUE MOON OF KENTUCKY/ELVIS PRESLEY '54
SUN ARISE/ROLF HARRIS '62
青空のように/大瀧詠一 '77
恋するふたり/大瀧詠一 '03
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・900回
「Saturday Song Book」時代から通算して本日で900回目となった。
「2010年いちばん最初が900回でございましてですね。これもひとえにリスナーのみなさまのご愛顧の賜物と厚く厚く御礼を申し上げます。2010年もはりきって950回、そして1000回を目指してがんばって参りたいと思っております。なにとぞよろしくお願い申し上げます」とタツローさん。

・新春放談
毎年恒例となった、「Sunday Song Book」がはじまったときから、お正月はずっーと続いているプログラム「新春放談」。大瀧詠一さんをゲストに迎えて、今週来週2週間の特別番組。1984年からはじまった新春放談も今年で26年目。

・CALIFORNIA DREAMIN'
ダンヒル・レコードのコレクションがないとタツローさん。ママス&パパスの1枚目のファースト・プレスはジャケットにトイレの便器が写っていた。当時イメージが悪いとその便器の部分を隠したジャケットに変更されて現在も販売されている。タツローさんはそのファースト・プレスを3年近く探しているが見つからないという。

・BLUE MOON OF KENTUCKY
タツローさんはアルバム世代だが、大瀧さんはシングルで覚えている世代だと話す。大瀧さんの頃はシングルが330円、アルバムだと1500円だったそうだ。エルヴィスは大瀧さんが中学2年から3年にかけて、1962年から1963年にかけて、みんなでシングルを集めて全部聴いたのだとか。
タツローさんは今になってサン・レコード時代のよさがわかるようになったと話す。大瀧さんはサンとかRCAとか、区別して聴いてはおらず、アルバムの中の曲として聴いていたのだそうだ。アルバムに一緒に入ってたのだという。サン時代のエルヴィスにはドラムが入ってなくて、「D.J.フォンタナ(ドラマー)が入ったことは革命的なことだった」と大瀧さん。ナッシュビルのスタジオにD.J.フォンタナが来てマイクのレベルが振り切ったことが当時のスタジオの最大の悩みだったという。ロイ・オービソンやエヴァリー・ブラザーズ以前の話で、カントリーがだんだんロックになってゆく時代。すべてはエルヴィスが持ち込んだのだそうだ。「BLUE MOON OF KENTUCKY」がロックの誕生だと言えると大瀧さん。

・SUN ARISE
大瀧さんは先日はじめて金子マリさんと会ったのだそうだ。打ち上げの席で「悲しき」と邦題が付いた曲の話題になり、パット・ブーンのヴァージョンで有名な「悲しきカンガルー」について話していたら、オリジナルのロルフ・ハリスに話がおよび、B面だった「SUN ARISE」を同時に歌い出したという(笑)。

・リマスタリング・エンジニア
最近、大瀧さんは1975年当時のFUSSA STUDIOを再現しようと思ってリマスタリング・スタジオの調整をはじめているという。「これからようやくリマスタリング・エンジニアの一歩を、これから踏み出そうというふうに。今までずいぶん出してんだけど、申し訳ないんだけれど、今まで出してんの全部習作でございまして(笑)。すべからくナイアガラ・レーベルのものはデモ・テープだと言われた時代があるけれど...」と大瀧さん。

・ナイアガラ・レコード30周年アーカイヴ・シリーズ
今年は大瀧詠一作品集をリリースする予定だとか。人に書いた曲のコンピレーションが19年目だから端折ってということ。ソニーのほうからも大瀧さんが集めた曲以外の曲を集めてコンピレーションを作る予定だそうだ。

・ハードの変遷
最初のCD、DH1盤はアナログの基準信号を-20dbで録ったという。CD選書盤は-16db、2001年のリマスターは-12dbで録っているそうだ。はっぴいえんどのときは『ゆでめん』が4チャンネル、『風街ろまん』が8チャンネル、『HAPPY END』が16チャンネルでレコーディングしたとか。どういうわけかハードの変遷とぶつかると大瀧さん。DSDとかBlu-Rayとか全然興味がないそうだ。

・青空のように
2015年のナイアガラ・レコード40周年はもうリマスタリングをやらないそうだ。『NIAGARA MOON』は再びリマスタリングを行い、「これぞ原音でござい」とするものの、アーカイヴとして全ナイアガラ・レコードのカタログをオリジナル通りの曲順で収録した『NIAGARA BOX』を作り、その中に入れる計画だという。「あとはその原音をどうにか配信でも何でもいいから、してちょうだいということです。それで終わろうと思ってます。30周年記念事業で音楽は終わりです、私。『EACH TIME』30周年の2014年でとりあえず、今までのものは終わる予定でございます」と大瀧さん。『NIAGARA BOX』はできるだけ廉価にするためボーナス・トラックは入れない方針。『BLACK BOX』も『NIAGARA BOX』に収められる。『NIAGARA CALENDAR』のようにリミックス・ヴァージョンがあるものは2枚になるそうだ。要するに公式に発表されたヴァージョンのまま収められるということらしい。「青空のように」のようなシングル・ミックスがある場合はシングル・コレクションを考え中だとか。

・ナイアガラ音頭
三十代のリスナーは『NIAGARA CALENDAR』と『ロンバケ』を並列で聴いていると大瀧さん。『NIAGARA CALENDAR』とかは発売当時、酷評されたものだがと。タツローさんは「それは時の試練に耐えたということではないですか?」と話した。大瀧さんは「ナイアガラ音頭」の違和感が30年経ってどうなったのかについて興味があるそうだ。「それを商業的にすればパフュームになるんじゃないですか?」とタツローさん。

・恋するふたり
シングル・オンリーの曲は'90年代に1枚、'00年代に1枚。「幸せな結末」はカップリングの曲も書いたので実質2曲だが、「恋するふたり」はカップリングがインストなので1曲。2曲、1曲だから2010年代は0ということを暗示していると大瀧さん(笑)。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
2010年01月3日・10日は、年頭恒例「新春放談(ゲスト:大瀧詠一)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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懐かしい未来 #009

2010年01月01日 | 懐かしい未来

■大貫妙子 ~懐かしい未来~
2010年1月1日(金) NHK-FM AM10:00 - AM11:00
DJ: 大貫妙子

Playlist
懐かしい未来~longing future~ / 大貫妙子
I Love you / Marilyn Schmiege & the London Symphony Orchestra
Alborada de Rosalia / カルロス・ヌニェス
Sous un parapluie / リリ・チューブ
You’ve Got A Friend / キャロル・キング スペシャルゲスト:ジェームス・テイラー
Wives and Lovers / Jack Jones
TANGO / 大貫妙子 Pf:坂本龍一 ※2009年12月の公演より
懐かしい未来~longing future~ / 大貫妙子 Pf:坂本龍一 ※2009年12月の公演より
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・懐かしい未来
2009年4月から毎月最終火曜日の夜11時から生放送でお届けする新番組。毎回ゲストを迎えての60分。再放送は翌週火曜日の午前10時から。生放送の番組へのメッセージは番組ホームページで受け付けているそうだ。
http://www.nhk.or.jp/n-mirai/

・懐かしい未来~longing future~
この番組のテーマ・ソング。2009年4月29日にリリースされたアルバム『palette』に収録。

・新春特番
お正月三ヶ日は午前10時から「大貫妙子 ~懐かしい未来~」が放送される。元旦は生放送でター坊の選曲による「未来の音」。

二日は十月放送、大瀧詠一さんゲストの回を再放送。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/e35a676db06ad647faefa9d2d392d201
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/3bb0bd33476aaa5dce621ddd10258833

三日は十一月放送、内田樹さんゲストの回を再放送。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/48e724dad36a560c364f1dd39ef8d789

・I Love you
クラウス・オガーマンのストリングス・アレンジによる「I Love you」。ター坊はクラウス・オガーマンのアレンジが好きで新年はじめの曲として選曲した。

・富士山
今朝は5時に起きて神奈川からクルマを運転して来たのだそうだ。太陽がまぶしいくらいいい天気で富士山がきれいだったという。出かける前にテレビで見た富士山の初日の出はダイアモンドリングが素晴らしかったと話す。

・Alborada de Rosalia
カルロス・ヌニェスはスペイン・ガルシア地方の笛吹き。ター坊も何度か共演したことがあるという。

・第六十回紅白歌合戦
ター坊はテレビを点けて紅白歌合戦を見たり見なかったりしていたそうだ。最初のほうに出演した人は知らない人が多かったとか。後半にサプライズ・ゲストで出演した矢沢永吉さんは紅白ということを忘れさせるぐらい全部持っていったとター坊は話す。「素晴らしい。六十歳と仰ってましたけれど。やっぱり五十歳からですよね。しみじみそう思いました」。布施明さんの「マイ・ウェイ」もよかったそうだ。堂々としてて歌が上手だったと話す。小林幸子さんは頭が重たそうでご苦労様としかいえないですね(笑)と話した。

・Sous un parapluie
ター坊が1998年と1999年に一緒に仕事をしたリリ・チューブの「Sous un parapluie」。

・You’ve Got A Friend
アルバム『つづれおり』リリース直後のカーネギーホール公演からキャロル・キングとジェームス・テイラーの共演による「You’ve Got A Friend」。アルバム『カーネギーホール・コンサート』収録曲。

今年4月に来日公演を行うキャロル・キングとジェームス・テイラー。ター坊も聴きに行くそうだ。
http://udo.jp/Artist/CaroleKingJamesTaylor/index.html

・Wives and Lovers
バート・バカラックも3月に来日するそうだ。
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010096P0050001P002021207

一昨年の来日公演では楽屋でお会いして天にも昇る気持ちだったとター坊。「Wives and Lovers」を歌ってるのはジャック・ジョーンズ。

・坂本龍一さんからのメッセージ
年末に行われた「ryuichi sakamoto playing the piano featuring taeko onuki」で共演した坂本龍一さんからのメッセージ。今年は北アメリカでライヴ・ツアーが行われる予定だとか。今年、坂本龍一さんの曲にター坊が詞をつけてアルバムにするそうで、また二人で年末にツアーを行う計画があるそうだ。

・TANGO
年末に行われた「ryuichi sakamoto playing the piano featuring taeko onuki」から。「坂本さんは年々ピアノがよくなっててタッチが素晴らしいんですよね」とター坊。30年振りの共演で、これまでに坂本龍一さんには100曲近くアレンジしてもらったそうだ。坂本龍一さんの曲にター坊が詞をつけてアルバムにするというアイディアはター坊で、歌う行為をベストの状態で続けられるのはあと何年かと思うと、過去のようにはもう歌うことができないので、この先にやりたいことを考えたとき、そのひとつが坂本龍一さんの曲を歌いたいということだったとター坊。

・BSサタデーライブ 大貫妙子 Pure Acoustic 2009
2009年11月1日にJCBホールで行われた「Pure Acousitic 2009 」東京公演の模様がNHK-BS2で放送されます。

■「BSサタデーライブ 大貫妙子 Pure Acoustic 2009」
放送日時:2010年1月23日(土) NHK-BS2 23時30分 - 0時59分(89分)

また番組とは別編集でDVDが発売となります。

●『Gratefully Yours ~PURE ACOUSTIC 2009 at JCB HALL~
2010年2月17日発売。
インタビューやアカペラが特典映像として2枚目に収録。

・次回放送予定
1月26日(火)午後11時から、作曲家・編曲家の千住明さんがゲスト。

・懐かしい未来~longing future~
年末に行われた「ryuichi sakamoto playing the piano featuring taeko onuki」から。
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