4月29日 晴れ。
服部緑地野外音楽堂で行われた「Springfields '09 大阪場所」を聴きに行った。
http://www.springfields.jp/
■Springfields '09 大阪場所
2009年4月29日(水・昭和の日) 服部緑地野外音楽堂
指定席F列 61番
出演
細野晴臣
アン・サリー
Little Creatures
SAKEROCK
Ego-Wrappin' And The Gossip Of Jaxx
細野さん出演ということでチケットを申し込んだ野外ミュージック・フェスティバル。
細野さんとEgo-Wrappin' And The Gossip Of Jaxxが目当てだったので、
タイムテーブルを見て会場入り時間を決めようと思っていたのだが、
なんと細野さんはトップ。Ego-Wrappin' And The Gossip Of Jaxxはトリ。
そして開演時間は午後1時半。お昼から参加することになった。
服部緑地ではスティールパンを演奏するバンドがいて、
スティールパンの音色が公園に響き、何ともいえない平和な空気が漂っていた。
ライヴはタイムテーブル通りにさくさくと進んだ。気持ちよく晴れた一日。
雨に祟られた「HydePark Music Festival 2005」のことを
ときどき思い出しながら、全身に音楽を浴びるようにして聴いた。
□細野晴臣
http://dwww-hosono.sblo.jp/
細野さんは最近、ニュー・アルバムを製作しているらしい。
その一環でザ・バンドの曲に日本語詞を付けてるという。
1曲目はそんな最近のレパートリーから「All La Glory」。
高田漣のフラット・マンドリンと伊賀航のベースを従えての演奏。
2曲目からはドラムにSAKEROCKの伊藤大地が加わった。
「The Wayward Wind」はアルバム『Flying Saucer 1947』収録曲。
本物のカントリー音楽のカヴァーだが新曲を聴いてるような新鮮さがあった。
そしてハミングキッチンが参加して彼らの曲を2曲披露した。
イシイモモコのヴォーカルを細野さんが絶賛。
屋外に響くやわらかな声は本当に素晴らしいと思った。
大阪場所だけの出演となるアン・サリーとの共演もあった。
曲はNHK「マネー資本主義」のテーマ曲となっている「Smile」。
チャップリンの映画『モダン・タイムス』の挿入歌でチャップリンが書いた曲。
細野さんは『モダン・タイムス』に触れて
「不況になっても無理にでも笑っていようよ、という映画でした」と話していた。
「Sambolero」も映画の挿入歌だそうだ。
『ブラインドネス』という映画に使われていてルイス・ボンファ作のボサノヴァ。
歌詞はなくスキャットだけで歌われた。
「僕はボサノヴァをやるのがはじめてなんです」と細野さん。
「Hit The Road To Dreamland」ははじめて聴く曲。
グロッケンがフィーチャーされていた。
ザ・バンドの日本語カヴァー2曲目は「The Night They Droved Old Dixie Down」。
日本語詞になるとはっぴいえんどっぽくなる、と細野さんは話していた。
ザ・バンドの曲も細野さんの色に染まるとオリジナル曲のように聞こえた。
最後はオリジナル曲の「Pom Pom 蒸気」。
アルバム『Flying Saucer 1947』ヴァージョンで高田漣はペダル・スチールを披露した。
細野晴臣グループ
細野晴臣(Vocal, Acoustic Guitar)
高田漣(Pedal Steel, Flat Mandolin)
伊賀航(Bass)
イシイモモコ(Vocal, Background Vocal) from ハミングキッチン
眞中やす(Acoustic Guitar) from ハミングキッチン
伊藤大地(Drums) from SAKEROCK
Set List
1 All La Glory
2 The Wayward Wind
3 Taxi Driver(ハミングキッチン)
4 パノラマの丘(ハミングキッチン)
5 Smile
6 Sambolero
7 Hit The Road To Dreamland
8 The Night They Old Drove Dixie Down
9 Pom Pom 蒸気
ハミングキッチンのインストアライヴについてブログに記事をエントリーしています。
・ハミングキッチン『Strange Tomatoes』発売記念ミニ・ライヴ&サイン会
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/e21e017d633c343dca43a9b925b3fd1e
□アン・サリー
http://www.annsally.org/
アン・サリーはキャロル・キング、チャールス・ラーキー、ダニー・クーチーの
3人組のユニット「CITY」の「Snow Queen」が1曲目で、ぶっ飛んだ。
ヴァイオリンとキーボードというメンバーに、
アイリッシュ・ハープとギターのユニット「tico moon」をサポートに加えた編成。
細野さん作の「Chattanooga Choo Choo」と「ガラスの林檎」をカヴァー。
これもまた意外なカヴァーで実に新鮮だった。
ラストはマリア・マルダーの「Midnight At The Oasis」。
ゆったりとしたジャズ・ヴォーカル。やさしい歌声。
休日の午後にぴったりの音楽だと思った。
アン・サリー(Vocal)
(Trumpet)
(Keyboards)
tico moon
http://www.ticomoon.jp/index.html
ハープ奏者/吉野友加
ギター奏者/影山敏彦
Set List
1 Snow Queen
2 野生の鳥
3 Chattanooga Choo Choo
4 ガラスの林檎
5 時間旅行
6 Midnight At The Oasis
□Little Creatures
http://tone.jp/artists/littlecreatures/
揃いの紺色のユニフォームに吊りバンドという出で立ちで現れたLittle Creatures。
今回初めてライヴを見たが、彼らはほとんどの曲が英語の歌詞だった。
それ故か今ひとつ馴染めなかったし、フェスティバルの中でも浮いていたようだった。
しかし、トリオならではのロックンロールをクールに演奏してたのはよかった。
あとでLittle Creaturesについて調べると、
僕は青柳拓次と鈴木正人の名前は前からよく知っていたことに気がついた。
そうか彼らはLittle Creaturesだったのか。。
青柳拓次(Vocal/Guitars/etc.)
鈴木正人(Bass)
栗原務(Drums)
Set List
1
2
3
4
5
6 In A City Life
7
8
□SAKEROCK
http://sakerock.com/
SAKEROCKもライヴを観るのははじめてだった。
DVD『HydePark Music Festival 2005』、『細野晴臣と地球の仲間たち』で観ていたが、
トロンボーンのハマケンは本当にユニークだと思った。
「千のナイフと妖怪道中記」では坂本龍一の「千のナイフ」をカヴァー。
批評精神に溢れた冗談音楽といった印象。
「餞(はなむけ)」はキーボードの野村卓史の結婚祝い、
第一子誕生祝いとして作られたそうだ。
それにしてもアコースティック・サウンドが心地いい。
星野源(Guitar, Marimba)
田中馨(Bass)
伊藤大地(Drums)
浜野謙太(Trombone)
野村卓史(Keyboards)
Set List
1
2 千のナイフと妖怪道中記
3 最北端
4 エブリデー・モーニン
5 餞(はなむけ)
6 会社員
□Ego-Wrappin' And The Gossip Of Jaxx
http://www.egowrappin.com/
トリのEgo-Wrappin' And The Gossip Of Jaxxは
お祭りムードを最大に盛り上げるパフォーマンスを披露した。
のっけからスタンディングとなるなど、オーディエンスは待ちに待ったという感じ。
本当に堂々としたステージだった。
舞台の袖でLittle Creaturesの青柳拓次がステージを見つめていた。
「Hello Osaka!」
「春が来た!」
「用意はいいか?」
「用意はいいか?」
「Ego-Wrappin' Show Time!」
「Paranoia!」
オープニングのよっちゃんのMCで空気が一変して、
どんどんどんどん盛り上がってゆく。
ニュー・アルバム『Ego-Wrappin' And The Gossip Of Jaxx』からの曲を交え、
最大の盛り上がりとなったのは「Go Action」。
アンコールに応えて「A Love Song」。
よっちゃんはマイクを口から離し、夕焼け空に透明な声が響いた。
その声は高く伸びて、やがて消えた。
息をのむような美しい瞬間がそこにあった。
中納良恵(Vocal)
森雅樹(Guitars)
真船勝博(Bass)
末房央 (Drums, Percussions)
ハタヤテツヤ(Piano, Keyboards)
武嶋聡(Saxophone, Flute, Clarinet )
川崎太一朗(Trumpet, Flugelhorn)
Set List
1 Paranoia
2 Nervous Break Down
3 だるい
4 Dear mama
5 雨のdubism
6 サイコアナルシス
7 Go Action
Encore
8 A Love Song