Sunday Song Book #1216

2016年01月31日 | Sunday Song Book

2016年01月31日プレイリスト
「『冬』で棚からひとつかみ」
1. WINTER LOVERS / 竹内まりや "ボナペティ!" '01
2. A HAZY SHADE OF WINTER / SIMON & GARFUNKEL '66
3. COLD, COLD WINTER / THE PIXIES THREE '63
4. OUR WINTER LOVE / THE LETTERMEN "WARM" '67
5. FADED LOVE AND WINTER ROSES / HANK WILLIAMS '47
6. COLDER THAN WINTER / VINCE GILL "THE THINGS THAT MATTER" '85
7. I WISH IT WERE SUMMER / THE CHORDIALS '64
8. SUNNY WINTER / CAROL & CHERYL '65
9. シェットランドに頬をうずめて / 竹内まりや "ヴァラエティ" '84
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
ライヴ明けでちょっと声が嗄れてるそうだ。今週は直近の収録とのこと。今回は長丁場の旅で高松、神戸、大阪と回ってきたとか。「それぞれの場所のお客さま、ありがとうございました。おかげさまでライヴもですね、3/5ぐらい消化いたしました。明日2月1日は八戸へまいります。今週は東北、2月1日月曜日が八戸市公会堂、青森ですね。今週の金土、2月5日、6日、宮城でございます。仙台、旧宮城県民会館、東京エレクトロンホール宮城。八戸、仙台の方、お待ち申し上げております」と達郎さん。ツアーは八戸で40本目、残り25本になる。

・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・『冬』で棚からひとつかみ
「先週の番組ですと、なんか暖冬とか(笑)、マヌケなこと言っておりましたが、むちゃくちゃ寒かったですね(笑)。今日も予報では東京あたりは寒くなるという予報が出ておりますが。暖かくなったり寒くなったり忙しい季節でございます。インフルエンザも流行っておりますので、わたくしのライヴのスタッフもですね、インフルエンザで隔離されておりまして。風邪、インフルエンザ、くれぐれもみなさま、お気をつけください」と達郎さん。今週は「冬」、"WINTER"、で棚つか。「春」と「秋」はこれまでやったことがあるものの「冬」はやったことがないそうだ。

・WINTER LOVERS
達郎さんの冬の歌は「クリスマス・イブ」くらいしかないとか。圧倒的に夏系が多いということが自分でわかったそうだ。「WINTER LOVERS」は昨年の夫婦放談でかからなかったのでリクエストが集まったという。竹内まりやさんの「WINTER LOVERS」。

・A HAZY SHADE OF WINTER
サイモン&ガーファンクルの1966年のシングル「A HAZY SHADE OF WINTER」は全米13位。邦題は「冬の散歩道」。バングルスのカヴァーでも後に有名になった。この時代のサイモン&ガーファンクルはウェスト・コーストのレコーディングで、バランスとかステレオのミックスが過渡期であんまり音が良くないそうだ。シングルで、モノラルで聴いたほうが圧倒的に音圧があるとか。CD化されてるものでモノラルはないから、ラジオ・プレイ用にデジタル・プロセッシングして現代的な音圧にしたけれど、あんまり満足した出来になってないという。

・COLD, COLD WINTER
'60年代初頭のいわゆるガール・グループ・エリアから。フィラデルフィアの十代の女の子三人組、ザ・ピクシーズ・スリーの1963年の「COLD, COLD WINTER」。全米79位。「曲を聴くとああそうかと思います」と達郎さん。作詞作曲とプロデュースはデヴィッド・ホワイトとジョニー・マダラー。マダラー/ホワイトはダニー&ザ・ジュニアーズで多くのヒットを持っている。

・OUR WINTER LOVE
「OUR WINTER LOVE」はピアニストのビル・パーセルが1963年にベスト10ヒットを出して、これをレターメンが1967年のアルバム『WARM』でカヴァーしてシングル・カットもされた。こちらは全米72位。もともとはインストだが、それに歌詞をつけた。ビル・パーセルのオリジナル・ヴァージョンはCD化されておらず、LPはどう努力しても音が悪い、盤質も悪いそうだ。レターメンのほうがアレンジの出来がいい。寒い季節にはほんわかする名曲、名アレンジ。レターメンのスタイルにしては珍しくトップがメロディをやってるので聴きやすいとか。アレンジはペニー・ボトキン・ジュニア、プロデュースはスティーヴ・ダグラス。

・FADED LOVE AND WINTER ROSES
「FADED LOVE AND WINTER ROSES」はカール・スミスというシンガーが1968年にヒットさせたナンバー。この曲について調べたら1947年にハンク・ウィリアムスがレコーディングしていた。CDで仕入れたら素晴らしい歌だったので今日はハンク・ウィリアムスの歌で。「消えた愛と冬の薔薇は僕の記憶の中で咲いている」という歌詞。「ハンク・ウィリアムスは声が哀しい」と達郎さん。

・COLDER THAN WINTER
ヴィンス・ギルはピュア・プレイリー・リーグのリード・ヴォーカルからソロになった。'80年代はあんまりヒットがない。ソロ初期の1985年のアルバム『THE THIGS THAT MATTER』の中からギターのきれいな「COLDER THAN WINTER」。

・I WISH IT WERE SUMMER
逆説的な歌。歌ってるのはザ・コーデュアルズ。1964年、ビッグトップ・レーベルで出したシングル1枚しか確認されてない。ニュージャージーのヴォーカル・グループということが資料には書いてあるがほとんど何もわかってない。曲を書いてるのはビル・ジャイアント、バーニー・バウム、そしてフローレンス・ケイ。この人たちはいろいろ人たちに書いていて、いちばん有名なのはエルヴィスの「(YOU'RE THE) DEVIL IN DISGUISE」、邦題「悲しき悪魔」。ひょっとしたらこの人たちがトーケンズのように幽霊グループをでっち上げてやってるのかもしれない。

・SUNNY WINTER
歌ってるのはキャロル&シェリル。キャロルはフィル・スペクターのグループ、テディ・ベアーズの「TOO KNOW HIM IS TOO LOVE HIM」のリード・シンガー、キャロル・コナーズ。後に作曲家としていろいろなところで活躍している。いちばん有名なのは「ロッキーのテーマ」。そのキャロル・コナーズと姉妹のシェリル・ゴーマが1965年にコルピクス・レーベルから出したのが「SUNNY WINTER」。未だCD化されておらずオリジナル・シングルからデジタル・プロセッシングで。

・お鍋
リスナーから「冬といえばお鍋ですが、達郎さんはどんなお鍋がお好みですか?」という質問。
「私、正直言いまして、鍋あんまり好きじゃないんです。みんなで突くって言いますでしょ。これはあなたの分とちゃんと分量が、私のための分量が決まってるものが好きなんです。ひとりっ子っていうのはそういう傾向が多いんです。鍋をみんなで突くと、お前、肉ひとりで取ってるだろと揉めごとが起こるのが嫌いなので。鍋、あんまり。すいませんね。鍋、何が好きかと問われればですね、きりたんぽとか、そういうアレでございますかね。すごいですね」と達郎さん。

・シェットランドに頬をうずめて
まりやさんの1984年のアルバム『 VARIETY』のラストに収められていめ「シェットランドに頬をうずめて」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年02月07日は「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #17

2016年01月27日 | Motoharu Radio Show

2016/01/26 OnAir - 4th. Week - サイケデリック・ポップソング ~ ちょっと奇妙で不思議な世界
01.The Beatles:I Am the Walrus
02.The Flaming Lips:Do You Realize??
03.The Beach Boys:You Still Believe In Me
04.Kula Shaker:Tattva
05.Oasis:Who Feels Love?
06.Tomorrow:My White Bicycle (1999 Remastered Version)
07.The Zombies:Care of Cell 44
08.The Lemon Pipers:Green Tambourine
09.佐野元春:君が訪れる日
10.Temples:Shelter Song
11.Temples:Mesmerise
12.佐野元春:愛のシステム (The Heartland demo version)
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。今夜はちょっと奇妙で不思議なんだけれど、その魅力には逆らえない。そんなサイケデリックなポップ・ソングを特集してみたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・I Am the Walrus
ビートルズの「I Am the Walrus」。

佐野元春 : 現代のサイケデリック・ポップといえばまずはこのバンド、フレーミング・リップス。バンドのフロントマン、ウェイン・コリン。彼は自分の人生を変えたレコードとしてビートルズの『White Album』、そして「Strawberry Fields Forever」を挙げてます。この後はフレーミング・リップスのレコードに続きます。

・Do You Realize??
・You Still Believe In Me

佐野元春 : ザ・ビーチボーイズの「You Still Believe In Me」。アルバム『Pet Sounds』からの一曲。ザ・ビーチボーイズ名義のアルバムですが実際はブライアン・ウィルソンのソロ作品といってもいいアルバムですね。『Pet Sounds』、このアルバムは後にビートルズの『SGT. Pepper's Lonely Heart Club Band』、このアルバムに影響を与えたということですね。いずれも'60年代の最もクリエイティブな名盤といってもいいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show、続いてます。
Motoharu Radio Show、今夜はちょっと奇妙で不思議なサイケデリックなポップ・ソングを集めています。サイケデリックなポップ・ソングということでみなさんはどんなイメージを持っているでしょうか? ロックンロールの歴史を振り返ってみると1960年代の半ば頃ですね。ザ・ビーチボーイズ、ビートルズ、ザ・バーズ、そしてピンク・フロイド。そうしたバンドが一斉に奇妙な音を奏ではじめます。それまでの音楽とは違う、なにか不思議な感じの曲ですね。それは曲の歌詞にも出てました。どこか現実離れしたシュールレアリスティックな歌詞、そして不思議なサウンド。曲を聴いてると脳の変なところを刺激されるサウンドですね。そんなサイケデリックな音楽。形を変えて現代のバンドにも受け継がれています。レコードに戻ってこの後はクーラ・シェイカー、そしてオアシスのレコードに続きます。

・Tattva
・Who Feels Love?

佐野元春 : クーラ・シェイカー「Tattva」、サンスクリット語で「真実」という意味だそうです。そして今聴いたのはオアシス、曲は「Who Feels Love?」。サイケデリックなポップ、'90年代のバンドから二組聴いてみました。
サイケデリックな音楽、はじまりは1960年代の半ば頃ですね。アルバムでいうとビーチボーイズの『Pet Sounds』、そしてビートルズの『Revolver』。そうしたレコードがヒットして、その後、世界中でこのサイケデリックのブームがやってきます。それは音楽だけではなく、生活のスタイルやファッションにも影響しました。フラワー・ムーブメントですね。この言葉どこかで聞いたことがあるという方もいると思います。「愛と平和の世界を!」ということで当時、若い世代が団結してかなり大きな規模の社会運動がありました。ヒッピー・レボリューションですね。サイケデリックな音楽はそんな時代に流行ってました。では'60年代に戻ってサイケデリックなポップ・レコード、トゥモロウ、曲は「My White Bicycle」、ザ・ゾンビーズ「Care of Cell 44」、そしてザ・レモン・パンパーズ「Green Tambourine」。3曲聴いてみます。

・My White Bicycle
・Care of Cell 44
・Green Tambourine

佐野元春 : 僕の友人で「Strange Days」というロック音楽の雑誌を出してる編集長がいて、彼がこのサイケデリック音楽にとても詳しんですね。その彼がサイケデリック音楽の条件として挙げていたのは、まず逆回転。ギターやキーボードの音を逆にひっくり返した音ですね。そして楽器でいうと12弦ギターとかシタール。リズムは同じことを繰り返す、いわゆるループ・サウンド。そこにオリエンタルな音階のメロディを乗せる。確かにサイケデリックなポップというとそんな要素で出来ています。実をいうと僕のレパートリーにもサイケデリックな曲があって、これまでにも何曲かレコードにしてきました。ここで一曲僕の曲をみなさんにも聴いていただきたいと思います。曲は「君が訪れる日」。

・君が訪れる日

佐野元春 : Motoharu Radio Show、今夜はちょっと奇妙で不思議な世界。サイケデリックなポップ・ソングを集めています。最近、デビューした英国のバンド、みなさんに紹介したいのはテンプルズ。とてもご機嫌で僕も気にいってます。デビュー・アルバムが出ました。アルバムのタイトルは『Sun Structures』。英国でもかなり注目されていて聞くところによるとノエル・ギャラガーとかジョニー・マーが絶賛しているとのこと。ではここでUKサイケデリックの最前線からザ・テンプルズ。彼らの最新レコードから聴いてみます。「Shelter Song」そして「Mesmerise」。2曲続きます。

・Shelter Song
・Mesmerise

火曜の夜はMotoharu Radio Show。番組ではみなさんからリクエストをお待ちしています。聴きたい曲があれば是非リクエストをお寄せください。宛先はメール・アドレス mrs@tbs.co.jp 。

佐野元春 : 自分も曲を作ってるので、いろいろなことを感じるんですけれども、表現というのは面白いもので、あまり現実的になりすぎると、何か物事をちゃんと捉えてないんじゃないかと、不安になるんですよね。そんなときにこのサイケデリックな表現というのは、物事の真理を見抜くにあたって、ちょっとしたカンフル剤になるような気がします。こういう音楽は身体も心もリラックスして感覚を全部開きながら聴く。そうすると楽しんじゃないかと思います。今日特集してみて、僕は個人的に、改めてサイケデリックなポップ音楽の魅力を再発見しました。番組をお聴きのみなさんも楽しんでいただければうれしいです。
特集最後にリスナーのみなさんに聴いていただきたいのは、僕が1989年にリリースしたアルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』。当時、ブリンズレー・シュワルツをはじめ、イギリスのパブ・ロックのミュージシャンたちと作ったアルバムです。このアルバムに「愛のシステム」という曲があるんですけれども、今夜聴いていただきたいのはアルバムに入れたものではなく、当時の僕のバッキング・バンド、ザ・ハートランドと一緒にレコーディングした別ヴァージョンがあります。この別ヴァージョンが今夜の特集サイケデリックなポップということで、ぴったりのレコードだと思うので是非この珍しい音源を紹介させてください。「愛のシステム」佐野元春ウィズ・ザ・ハートランド。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・愛のシステム

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では専用のアプリケーションも用意しています。本日のオンエア曲、番組で紹介したプレイリストがチェックできるので是非、活用してください。ダウンロードは専用ウェブサイトでご案内しています。http://www.moto.co.jp/MRS/ 番組からのインフォメーションでした。
Motoharu Radio Show、この番組は期間限定でお届けしています。最終回は3月22日になりますね。それまであと8回の放送となりますが、毎回ベストな番組を作っていくので応援よろしくお願いします。DJ、佐野元春、ではまた来週。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1215

2016年01月24日 | Sunday Song Book

2016年01月24日プレイリスト
「リクエスト特集」
1. 君の声に恋してる / 山下達郎 "レアリティーズ" "オーパス" '01
2. GOO GOO BARABAJAGAL / DONOVAN '69
3. HEAVEN ON THE SEVENTH FLOOR / MIGHTY POPE '77
4. HIM / RUPERT HOLMS '80
5. THE GUITAR MAN / BREAD '72
6. SOLID SLIDER (LIVE) / 山下達郎 "神奈川県民ホール 12/04/01"
7. 毎日がスペシャル / 竹内まりや "ボナペティ" "エクスプレッションズ" '01
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。全国ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」今週は1月27日(水)、28日(木)と大阪フェスティバルホール。「今回のツアーでは最後の大阪公演でございます。三度目の大阪になりますが、お待ち申し上げております」と達郎さん。1月はこれで終わり、2月は来週の東北が皮切りになる。

・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・リクエスト特集
今週は「リクエスト特集」。昨年末に届いたものから優先的に。

・君の声に恋してる
達郎さんの曲へのリクエストはバラけていてひとり一枚みたいになってるとか。最近珍しいところで今日は2001年のシングル「君の声に恋してる」。

・GOO GOO BARABAJAGAL
ドノヴァン・ウィズ・ジェフ・ベック・グループの「GOO GOO BARABAJAGAL」のオリジナル・モノラル・シングル・ヴァージョンにリクエスト。1969年、全英12位、全米36位のスマッシュ・ヒット。日本ではラジオでけっこうオンエアされたとか。

・HEAVEN ON THE SEVENTH FLOOR
マイティ・ポープはカナダの黒人シンガー。カナディアンの黒人ではじめてアルバムをリリースした人で、カナダでは大変に人気のある人。「HEAVEN ON THE SEVENTH FLOOR」は1977年にイギリス人俳優のポール・ニコラスがアメリカでミリオン・ヒットさせたが、出来はマイティ・ポープのほうが圧倒的にいいそうだ。というのもアレンジがデヴィッド・ヴァン・デ・ピットで「WHAT'S GOING ON」をアレンジした人だから。

・恋がしたい
リスナーから「2016年はどんな年にしたいですか? ちなみに私は恋がしたいですね」というお便り。
「私も恋がしたいですね(笑)」と達郎さん。

・HIM
ルパート・ホルムズはイギリス生まれで6歳のときにニューヨークに移住。ニューヨーカーとしての典型的な詩の世界、音はちょっと低予算だが、それが独特の味わいがあると達郎さん。1980年の5枚目のアルバム『PARTNERS IN CRIME』には「ESCAPE」という全米NO.1のヒット曲が収録されていて、この「HIM」は全米6位。この曲は三角関係の歌で"窓際に一箱のタバコ 僕の吸ってるブランドじゃないことを知ってるね あの娘はときどきうっかりするんだ 隠すのを忘れていたのさ 誰が置いていったか検討はつくよ あの娘はきっと「彼はただ友だちよ」と言うだろう でも僕は盲目じゃない あの娘あいつどうするつもりなんだ あいつなしでやっていくか それとも僕を諦めるのか ただじゃ済まされない 僕を取るかあいつを取るか"と歌っている。切実なんだけれどちょっとひねりが効いた独特の味わいがあると達郎さん。

・ゴジラ
リスナーから「達郎さんのステージにはどうしてゴジラがいるのでしょう?」という質問。
「好きだからです。ただそれだけです(笑)。今、ステージに置いてあるゴジラのフィギュアがいちばんベストのフィギュアだと思います。昔はラジコンで、歩きますし、しっぽも振りますし、首もまわって、吠えたもんですけれども、壊れてしまいました。なのでずっと置いてあります。愛すべきゴジラのフィギュアです」と達郎さん。

・THE GUITAR MAN
ブレッドの1972年の「THE GUITAR MAN」。達郎さんの好きな曲。
曲をかけ終えて。「しかしブレッドは不思議なバンドでキーボード使わないんですよね。ラリー・ネクテルいるのに。デヴィッド・ゲイツの特集、2002年にやりましたが、もう14年も経ってしまったんですね。また機会があればデヴィッド・ゲイツやってみようかな」と達郎さん。

・『冬』で棚からひとつかみ
今年は暖冬と言われてるけれど、せっかくなので来週は冬物。"WINTER"、「冬」で棚つか。「春」と「秋」はこれまでやったことがあるものの「冬」はやったことがないそうだ。その後はまた「リクエスト特集」の予定。

・SOLID SLIDER (LIVE)
2012年4月1日に神奈川県民ホールで行われたアルバム『RAY OF HOPE』発売時のツアーから「SOLID SLIDER」。サックスの宮里陽太くんが初めてツアーに参加したときで、キーボードの難波弘之さんと宮里陽太くんのバトル。P.A. OUTの音源から。

・毎日がスペシャル
竹内まりやさんの2001年の「毎日がスペシャル」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年01月31日は「『冬』で棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #16

2016年01月20日 | Motoharu Radio Show

2016/01/19 OnAir - 3rd. Week - David Bowie追悼特集
01.The Dandy Warhols:Bohemian Like You
02.Dire Straits:Sultans of Swing
03.Bob Dylan:Just Like a Woman
04.David Bowie:Let's Dance
05.David Bowie:Heroes
06.David Bowie & The Lower Third:Can't Help Thinking About Me
07.David Bowie:Young Americans (2007 Tony Visconti Mix Single Edit)
08.David Bowie:Fame
09.David Bowie:Ashes to Ashes
10.David Bowie:Boys Keep Swinging
11.佐野元春:新しい航海(Live @ 東京国際フォーラム)
12.David Bowie:All the Young Dudes
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。先週、先々週の特別番組、新春DJトライアングル。伊藤銀次、杉真理を迎えてのスタジオ、とても賑やかでしたね。リスナーのみなさんからも楽しかったというコメント、たくさんいただきました。どうもありがとう。今夜からはまたいつものフローに戻ってごきげんなロック&ポップスのレコードをみなさんと一緒に楽しんでいきたいとおもいます。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・Bohemian Like You
ザ・ダンディ・ウォーホルズの2001年のレコード「Bohemian Like You」。

・Sultans of Swing
ダイアー・ストレイツの1979年、ビルボード・チャート4位の「Sultans of Swing」。作詞作曲はマーク・ノップラー。「独特のクリーンなサウンドのストラトキャスターの音が素晴らしいですね」と元春。

・Just Like a Woman
ボブ・ディランの1966年のアルバム『Blonde On Blonde』から「Just Like a Woman」。

佐野元春 : さて、またひとりの素晴らしいロック・アーティストが亡くなりました。デヴィッド・ボウイ。Motoharu Radio Showでもデヴィッド・ボウイのレコード、過去に多く紹介してきました。今夜は彼が残したレコードを改めて聴きながら追悼の特集をしたいと思います。デヴィッド・ボウイ、イギリスを代表するロック・アーティストです。69歳で亡くなりました。レコーディング・アーティストとしてデビューしたのは1964年。最初はデイビー・ジョーンズという芸名でデビューしていました。その後、何枚かレコードを出してるんですけれども、1972年に出したアルバム『Ziggy Stardust』。このアルバムが大ヒットして人気が出ました。とてもファッショナブル、そして演劇的なステージですよね。グラム・ロックなんて呼ばれていましたけれども、デヴィッド・ボウイはそれまでにない新しいエンターテイメントを作りました。その後、'80年代、デヴィッド・ボウイは米国でレコードを作ります。ナイル・ロジャースをプロデューサーに迎えたアルバム『Let's Dance』。このアルバムが大ヒットして世界的なスターになりました。

・Let's Dance
・Heroes

佐野元春 : デヴィッド・ボウイ「Heroes」。
個人的に自分がいちばん気に入ってるデヴィッド・ボウイの曲はどれかといえばこの曲「Heroes」です。デヴィッド・ボウイがドイツ、ベルリンに渡ってブライアン・イーノと作った音楽ですね。アルバムでいうと『Low』、『Heroes』、そして『Lodger』。後にベルリン三部作といわれていました。この三枚のアルバム、僕は個人的によく聴いていました。Motoharu Radio Show、今夜はデヴィッド・ボウイの音楽を振り返っています。
さて、どんなアーティストにも終わりがあればはじまりがあります。デヴィッド・ボウイのデビューは'60年代。この当時のレコードを見つけたので聴いてみたいと思います。リリースは1965年。デヴィッド・ボウイ、当時18歳ですね。デビューしてまだ間もない頃です。デヴィッド・ボウイ・ウィズ・ザ・ローワー・サードの名義でレコーディングしています。曲は「Can't Help Thinking About Me」。

・Can't Help Thinking About Me

佐野元春 : デヴィッド・ボウイ「Can't Help Thinking About Me」。リリースが1965年、イギリスでは正にビートルズをはじめとしたビート・ポップスが全盛の頃ですね。デヴィッド・ボウイ、当時18歳。まだ少年といってもいい頃のデヴィッド・ボウイのレコードを聴いてみました。確かに曲調からすると、当時のキンクスとかザ・フー、そしてプリティ・シングスあたりを思い出すようなごきげんなポップ・ロックですよね。すでに天才の片鱗を見せているそんな感じのレコードでした。Motoharu Radio Show、今夜はデヴィッド・ボウイの音楽を振り返っています。
デヴィッド・ボウイ。僕が見るかぎりとても英国的なアーティストです。そのデヴィッド・ボウイがアメリカのソウル・ミュージックを目指したというのはとても興味深いです。1975年のアルバム『Young Americans』。このアルバムは米国フィラデルフィアのシグマ・サウンドというレコーディング・スタジオで作られています。シグマ・サウンドといえばフィラデルフィア・ソウルの本拠地ですね。オージェイズ、スピナーズ、スタイリスティックス。そんなグループが全米でヒットを飛ばしていた時代です。フィラデルフィア・ソウルの魅力にハマったデヴィッド・ボウイ。この時代のレコードから「Young Americans」、そして「Fame」。2曲聴いてみます。

・Young Americans
・Fame

・Ashes to Ashes
・Boys Keep Swinging

佐野元春 : さて、デヴィッド・ボウイからちょっと話題を変えて。今、僕は35周年アニバーサリー・ツアーで全国を回っています。バッキング・バンドのコヨーテ・グランド・ロッケストラ、彼らと一緒に、そうですね、大体3時間以上のライヴをやっています。'80年代の曲から新しい曲まで、とにかくこれまでの自分のキャリアをカバーするような、そんなすごいコンサートをやっています。もし時間があればいらしてください。ということで今夜は僕のライヴのレコードを一曲聴いていただきたいと思います。これは5年前、30周年アニバーサリー・ツアーのライヴ。2011年6月11日、東京国際フォーラムでのライヴから聴いてください。曲は「新しい航海」。

・新しい航海

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、デヴィッド・ボウイの音楽を振り返ってみました。同じ時代を生きたミュージシャンが亡くなるということはとても残念なことです。デヴィッド・ボウイが残した音楽に最大のリスペクトを込めて、改めて追悼の意を表したいと思います。番組ラストの曲は1972年、モット・ザ・フープルのヒット曲、ソングライティングはデヴィッド・ボウイです。生前、「この曲はやっぱり自分が歌うべきだった」なんて言っていたそうです。デヴィッド・ボウイ自身が歌うこの曲を聴いてお別れです。「All the Young Dudes」デヴィッド・ボウイ。

・All the Young Dudes

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では番組専用のアプリケーションも用意しています。http://www.moto.co.jp/MRS/ 是非、ダウンロードして楽しんでみてください。DJ、佐野元春、ではまた次回に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1214

2016年01月17日 | Sunday Song Book

2016年01月17日プレイリスト
「追悼特集」
1. あまく危険な香り / 山下達郎 "オーパス" '82
2. THIS WILL BE (AN EVERLASTING LOVE) / NATALIE COLE '75
3. FROM A DISTANCE / P.F.SLOAN '66
4. IT'S NOT UNUSUAL / TOM JONES '65

[RONNIE BRIGHT MEDLEY]
5. MR. BASS MAN / JOHNNY CYMBAL '63
6. SWEET LITTLE YOU / NEIL SEDAKA '61
7. WHO PUT THE BOMP / BARRY MANN '61
8. IN YOUR EYES / PETER GABRIEL "SO" '86

9. MY STORY OF LOVE / THE VALENTINES '56
10. GEORGIA ON MY MIND / 上田正樹とSOUTH TO SOUTH "この熱い魂を伝えたいんや" '75
11. ナタリー / 竹内まりや "ポートレイト" '81
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。「年をまたいでツアーをやっておりますと全くお正月気分がありません(笑)」と達郎さん。11日の岐阜県長良川国際会議場公演が終わったところで録っているとか。今週は19日(火)が香川県のアルファあなぶきホール(旧香川県県民ホール)、週末の22日(金)・23日(土)は神戸・神戸国際会館。ツアーはようやく折り返しで残り30本切ったという。

・追悼で棚からひとつかみ
リクエストが多すぎて選曲がまとまらないそうだ。相変わらずミュージシャンの訃報が舞い込んでくる。1月10日にはデヴィッド・ボウイが亡くなった。今週は達郎さんが十代、二十代の頃にお世話になったミュージシャン、ソングライター、プロデューサーの追悼をまとめて行う「追悼で棚からひとつかみ」。2015年11月くらいからの訃報をまとめて追悼特集。

・あまく危険な香り
しつこのリクエストに根負けして1982年の「あまく危険な香り」。

・THIS WILL BE (AN EVERLASTING LOVE)
昨年の12月31日にナタリー・コールが亡くなった。享年65歳。1975年のデビュー・ヒット「THIS WILL BE (AN EVERLASTING LOVE)」が全米ソウル・チャートNO.1、全米チャート6位。ファースト・アルバム『INSEPARABLE』からのシングル・カット。アレサ・フランクリンに憧れた人なのでコーダの部分はアレサの「YOU SEND ME」のコーダとすごく似ておりますと達郎さん。プロデュースはチャック・ジャクソンとマーヴィー・ヤンシー。インデペンデンスというシカゴのヴォーカル・グループのメンバー。ナタリー・コールはマーヴィン・ヤンシーと結婚してヒット曲をたくさん出した。

・FROM A DISTANCE
P.F.スローンが11月15日に亡くなった。享年70歳。2007年に「サンデー・ソングブック」でP.F.スローン特集を行った。そのときに言い切ったので今回はあえて何も言わないそうだ。日本でいちばん有名な曲「孤独の世界」。P.F.スローンはもともとはエルヴィスにあこがれてポップ・スターを目指したが、カリフォルニアに行ってサーフィン・ホットロッドのブームに乗りヒット曲をたくさん出した。その後はプロテスト・ソングに移り有名な「EVE OF DESTRUCTION」というバリー・マクガイアの大ヒッを生み、ダンヒル・レーベルで作家、バックアップ、いろんな功績を残した。'70年代に独立後はそれほどの成功は収められなかった。「FROM A DISTANCE」、邦題「孤独の世界」は向こうではヒットしなかったが日本では大ヒットになった。

・IT'S NOT UNUSUAL
イギリスのスタジオ・ミュージシャンでドラマーのアンディ・ホワイト。11月9日に亡くなった。享年85歳。ビートルズのデビュー・シングル「LOVE ME DO」でリンゴ・スターの代わりにドラムを叩いてることで有名だがイギリスのスタジオ・シーンでは大変に活躍した人。代表作はトム・ジョーンズの大ヒットで「IT'S NOT UNUSUAL」。1965年、全英NO.1、全米でもトップ10ヒット。「シャープなドラマー」と達郎さん。

・歌っていて気持ちのいいドラミングのポイントは?
リスナーから「ヴォーカルを引き立たせるドラミングの楽曲特集をお願いします。達郎さんが歌っていて気持ちのいいドラミングのポイントは何ですか?」というお便り。
「ははは。やっぱり正確なキープとおいしいおかずですね。これ(ヴォーカルを引き立たせるドラミングの楽曲特集)なかなかおもしろいですね。やってみたいなぁ」と達郎さん。

・MR. BASS MAN~SWEET LITTLE YOU~WHO PUT THE BOMP~IN YOUR EYES
ドゥーワップのミュージシャン、ロニー・ブライトは1950年代のニューヨークのドゥーワップ・グループ、ヴァレンタインズのベース・ヴォーカリストとして活動した。ニューヨークのスタジオ・シーンではベース・ヴォーカルといえばロニー・ブライトといわれたほど大変有名なベース・シンガー。代表作をまとめて。ジョニー・シンバルの1963年の「MR. BASS MAN」。日本でもスマイリー小原さんがカヴァーした。1961年のニール・セダカのスマッシュ・ヒット「SWEET LITTLE YOU」、同じく1961年のバリー・マンのベスト10ヒット「WHO PUT THE BOMP」(邦題「シビレさせたのは誰?」)、途中の"YEAH~"がロニー・ブライト。イギリスでは大変人気のある人。ピーター・ガブリエルの1986年の最大ヒット・アルバム『SO』に収録された「IN YOUR EYES」のエンディング、フェードアウト直前にロニー・ブライトが登場する。この辺がイギリス音楽の懐の深いところ。達郎さんは「ピーター・ガブリエルがロニー・ブライトを使ってる!」とすごく感動した覚えがあるとか。4曲続けてエディット。

・MY STORY OF LOVE
ロニー・ブライトは2015年11月26日に亡くなった。享年77歳。ドゥーワップ・グループ、ヴァレンタインズのメンバー。ヴァレンタインズのリード・シンガー、リチャード・バレットは後にスリー・ディグリーズやシャンテルズのプロデュースをする。ザ・ヴァレンタインズの1956年の「MY STORY OF LOVE」。

・3月分のチケット一般発売
3月2日の京都公演から3月29日の愛媛公演のチケットの一般発売が今週末1月23日からはじまる。

・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・GEORGIA ON MY MIND
石田長生さんが2015年7月8日に亡くなった。達郎さんと同い年で63歳になる直前だったとか。「本当に上手い人で、僕好みのギタリストであります」と達郎さん。1975年に出た上田正樹とSOUTH TO SOUTHのライヴ・アルバム『この熱い魂を伝えたいんや』。芦屋ルナ・ホールでのライヴ・レコーディング。この中から「GEORGIA ON MY MIND」。ゲスト・ギタリストとしてギターを弾いている。

・ナタリー
「最後まで追悼だと何なので」と達郎さん。「子どもの頃にしょっちゅうFMでながれてたので」というリクエストで竹内まりやさんの1981年のアルバム『ポートレイト』から「ナタリー」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年01月24日は「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #15

2016年01月13日 | Motoharu Radio Show

2016/01/12 OnAir - 2nd. Week - 伊藤銀次、杉真理、佐野元春が贈る新春DJトライアングル #2
01.Badfinger:No Matter What
02.Elton John:Rocket Man (I Think It's Going to Be a Long Long Time)
03.Bee Gees:Run to Me
04.Gilbert O'Sullivan:No Way
05.George Harrison:My Sweet Lord
06.杉真理:オー・プリティ・ウーマン ~トリビュート・トゥ・ロイ (Duet with ムッシュかまやつ、南佳孝&杉真理)
07.Nat "King" Cole:Almost Like Being In Love
08.Mel Torme:Nice Work If You Can Get It
09.Tony Bennett & Bill Charlap:Long Ago and Far Away
10.大滝詠一:君は天然色
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきました、Motoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。さて今夜の放送、スタジオには素晴らしいゲストを迎えています。先週に引き続いてMotoharu Radio Show特別番組、伊藤銀次、杉真理、佐野元春が贈る新春DJトライアングル。今夜はVOLUME 2をお届けします。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春がお送りします。

佐野元春 : 今夜スタジオには素晴らしいゲストが来てくれています。伊藤銀次、そして杉真理、先週から二週にわたって放送。今夜もよろしくお願いします。新春DJトライアングルということで、前回は番組を三等分して銀次、杉くん、そして僕とひとりずつ、それぞれのスタイルでDJをやっていこうという、そんなアイディアでやっています。今回も引き続き同じやり方でDJトライアングルお届けしたいと思います。
ではまず僕からなんですけれども、テーマを設けてみました。「僕が16歳のときによく聴いた曲」ですね。まぁ"SWEET 16"という言葉があるけど、いちばん人生の中で多感な頃、僕はね16のときにいろんな物事が見えてきたというかね、こどもでもなく大人でもなく、そうちょうど中間にいてマジック、男の子にとって16というのはマジックのときではないかなと思ってますね。その16歳。1972年でした、僕の場合はね。今夜は1972年のヒット・レコードの中から、特に僕の胸をヒットした3曲を紹介したいと思います。まずはビートルズ・アップル・レコードからのバンド、バッド・フィンガー。曲は「No Matter What」。そしてエルトン・ジョン「Rocket Man」。2曲続きます。

・No Matter What
・Rocket Man (I Think It's Going to Be a Long Long Time)

元春 : 2曲とも当時ラジオでよくかかっていましたね。こうしたいわゆるHOT100に上がってくるヒット曲と同時に、グランドファンクレイルロードとか、それからレッド・ツェッペリン、マウンテン、こうしたハードロック勢を横で聴いていつつ、バンドをやりたいんだけれども、自分の目指してる音がなかなか出せないで...

銀次 : まだ練習スタジオとかなかったからね。

元春 : そうなんですよね。でも、ちょうど13歳、14歳ぐらいのときから曲を書きはじめていましたから、そろそろオリジナル曲もだいぶ溜まってきたんでね、僕のマイ・バンドがほしいと思っていた頃でしたね。

真理 : 「Bye Bye C-Boy」はこのちょっと後?

元春 : はい。「Bye Bye C-Boy」はそうですね、16、17ぐらいのときに書いたと思うんだよね。で、この「Bye Bye C-Boy」であるコンテストに出たら、僕はそこで杉くんと出会うことになるんです...

真理 : そうなんです。ショックでした。「Bye Bye C-Boy」聴いたとき。けっこうお山の大将で、「いい曲作るんだ、俺」なんて思ってたらあの曲聴いて、「あっ、すいませんでした。もう一回やり直します」。そのとき佐野くんが、「何曲ぐらい作ってんの?」って僕が訊いたら「600曲かな」って言われて。「駄目だ、これはもっと書かなきゃ」今に至る。

銀次 : ははは。

元春 : まぁ、突っ張ってましたから、僕は。「めんどくせー質問だな」と思って600曲って言ってしまいましたけれどもね(笑)。

真理 : ははは。

元春 : でも十代の時にね、杉くんとアマチュアの頃に落ち合って、その後、レコーディング・アーティストとして杉くんが最初にデビューしたんだよね。その後、僕がデビューして今ここに至るという。

伊藤銀次は1972年にごまのはえでデビューしていたそうだ。ごまのはえは大阪で結成して、ちょうどはっぴいえんどのレコーディングをロサンゼルスで行った直後の大瀧詠一にプロデュースをお願いしたという。後でわかったことだが大瀧詠一はロサンゼルスで向こうのエンジニアとかの仕事ぶりを見て、「よし、プロデュースをやるぞ」と思っていたんだとか。そこにカモネギでごまのはえが「プロデュースしていただけませんか?」と話をしたら「是非、プロデュースしたい」ということになった。幾つかの偶然が重なって事が動き出した。

・Run to Me
元春が16歳のときに聴いた曲でビージーズの「Run to Me」。「ビートは忘れてしまうけれどメロディはいつまで経っても覚えてるものですね」と元春。

●杉真理のコーナー
昨年の夏、杉真理のアイドルのひとり、ギルバート・オサリヴァンが来日したとき、知人を通して会うことができたという。ライヴの後にサイン会があり、それが終わってから会ったのだが、気さくに「写真撮ろうか」と声をかけてもらったのだとか。そのときに知人が前もって杉真理の2014年のアルバム『STRINGS OF GOLD』を送っていて、ギルバート・オサリヴァンは「ストリングスのアルバム、よかったよ」と言ってくれたそうだ。そして杉真理は持っていったギルバート・オサリヴァンのファースト・アルバムにサインをしてもらったという。そのときは舞い上がっていて気が付かなかったが、家に帰ってからもう一度よく見ると、最後に"I like your CD"と書いてあったとか。それを見て泣きそうになったという。
佐野元春もギルバート・オサリヴァンの「Alone Again」とか「Clair」といったキャリアの最初のヒットが好きなんだとか。ビートルズの活動がない状態の時代、ヒット・チャートにポール・マッカトニーの声のようなアイリッシュのシンガーが出てきて、それがギルバート・オサリヴァンだった。メロディのセンスや転調なんかはポール・マッカートニーに似通っていると話す。

・No Way
ギルバート・オサリヴァンの「No Way」。「ギルバートが今もちゃんと新しい曲を作り続けてるのがうれしかったです」と杉真理。

やまいだれ教授のポップス集中講座「ジョージ・ハリスン編」。前の席が空いてるのでずぃーと詰めて、と教授。「前座っていいんですか?」と生徒。「はい。前ずぃーと、どうぞ」。「まえすぃーとどうぞ」

・My Sweet Lord
ジョージ・ハリスンの「My Sweet Lord」。「まぁ、しかし新春から爆発力のあるラジオ・ドラマ? 杉真理構成・脚本、ねじれトライアングルでお送りしたお芝居でしたけれども。すごいね。杉くん」と元春。

・オー・プリティ・ウーマン
ロイ・オービソンの没後20年の年に『ESSENTIAL』というベスト盤が世界中で出た。そのときに日本でなにか特別なことしてくれとロイ・オービソンの未亡人が依頼。レコード会社から杉真理のもとに話が来たときは「Oh, Pretty Woman」のヴォーカル・トラックだけは使っていいことになっていたという。杉真理はみんなから文句言われるのは覚悟の上でその権限に惹かれて仕事を引き受けたそうだ。「Oh, Pretty Woman」のバックは杉真理の友だちの日本人のミュージシャンでやってアレンジは徳武弘文さんと一緒にしたとか。後で聞いたら未亡人はすごく喜んでくれたのだという。

●「伊藤銀次のI LOVE JAZZ」
銀次は子どもの頃、ビートルズを聴いてた時代にディーン・マーティンの「Everybody Loves Somebody」とかダニー・ケイの「五つの銅貨」といったスタンダード・ジャズを知らないうちに聴いていたという。ハーパス・ビザールやママス&パパスの曲の中にスタンダード・ナンバーの曲がいくつかあり、自分でオリジナル曲を作るようになると、知らないうちにそうしたスタンダード・ジャズの影響を受けたものがあることがわかったそうだ。それで今、ここで自分のルーツを辿っていくとガーシュインとかジェローム・カーンとかコール・ポーターという作曲家に辿り着いたとか。そして大胆にもピアニストと二人だけでライヴをやってみようと思ったそうだ。芦屋のレフト・アローンという伝統のあるジャズのライヴハウスで「I LOVE JAZZ」というライヴをはじめたという。まだCDにはなってないのでそのライヴで歌ってる曲を紹介するとのこと。ナット・キング・コールの「Almost Like Being In Love」とガーシュインの傑作、メル・トーメの歌で「Nice Work If You Can Get It」。

・Almost Like Being In Love
・Nice Work If You Can Get It

ジャズというと朗々と歌うイメージがあるが、このあたりの曲はバックのリズム隊の中にいて楽器のように声を響かせる姿がとってもかっこいいと思ったのだという。自分できるかどうかわからなかったが、やってみるととてもおもしろくて、最近日本ではこうしたジャズがあまり聴かれなくなったので、やってみたいと思うようになったのだとか。そう思うようになったのが7年くらい前のことで、ただ相棒のピアニストがいなくて、ずっとジャズ・ピアニストの人を探していたのだそうだ。そしたら阪神間に住む高岡正人さんという、映画『カサブランカ』に出てくるサムのようなタイトルを言うだけですぐに弾ける人が見つかったという。それでライヴを行うことができた。ただ、ライヴでいきなりスタンダード・ジャズばかり歌っても何だから、映画の中で使われてる曲といった曲紹介をして親近感を持ってもらったり、杉真理の「ウイスキーが、お好きでしょ」とか元春の「Do What You Like?」を入れて歌うんだそうだ。4ビートで、二人ともジャズを消化して作った曲なので違和感なくぴったりとはまるのだとか。また「笑っていいとも」のために書いた「ウキウキ・ウォッチング」だって4ビートの解釈で歌ってるという。「まだ東京ではやってないんだけど、自分の体の中にしっかりとジャズのビートをなじませてから、東京でもやろうと思ってます」と銀次。銀次が模範にしたのはビル・エヴァンスとトニー・ベネットのデュエット。最近、トニー・ベネットが新しいピアニストを見つけてきたという。ビル・チャーラップという人でこの二人が一緒にやってる曲「Long Ago and Far Away」。

・Long Ago and Far Away

佐野元春 : 新春DJトライアングル。伊藤銀次、そして杉真理をゲストに迎えての一時間。ここまで聴いてくれてどうもありがとう。みなさん楽しんでいただけましたか? 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうね。そろそろ残り時間も少なくなってきました。1981年、作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一。アルバム『A LONG VACATION』から一曲聴きたいんですけれども。思い返せば昨年の8月でしたね。松本隆さんのアニバーサリー・コンサートで杉くんと銀次が見事に歌い上げたこの曲。個人的にあのときのベスト・パフォーマンスでした。大滝詠一「君は天然色」。特集最後はこの曲を聴いてお別れです。

・君は天然色

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、伊藤銀次、杉真理、そして佐野元春でお届けした新春DJトライアングル。楽しんでいただけましたか? 銀次、杉くん、本当に忙しいところゲストに来てくれてどうもありがとう。楽しかったね。まぁね、僕たちラジオ・ドラマの分野でもけっこういけるんじゃないかという...

真理 、銀次 : (笑)いけますねー。

元春 : その可能性も見え隠れした今回のとても楽しかったです。DJ、佐野元春、ではまた次回に。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1213

2016年01月10日 | Sunday Song Book

2016年01月10日プレイリスト
「リクエスト+棚からひとつかみ」
1. ヘロン / 山下達郎 "コージー" "オーパス" '98
2. FIRE AND WATER (BBC SESSION) / FREE "FIRE AND WATER" '70
3. WHERE IS THE LOVE (WE USED TO KNOW) / DELEGATION "THE PROMISE OF LOVE" '77
4. ANYONE WHO HAD A HEART / DIONNE WARWICK '67
5. WHEN LOVE IS NEW / ARTHUR PRYSOCK "ALL MY LIFE" '76
6. EVERY PRAISE / HEZEKIAH WALKER "AZUSA THE NEXT GENERATION" '13
7. 希望という名の光 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" "オーパス" '11
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
ツアーは続行中。今週は明日11日(月)が岐阜県の長良川国際会議場。週末には大宮に戻ってくる。15日(金)、16日(土)と大宮ソニックシティ。

・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・リクエスト+棚からひとつかみ
今週は11月まで遡ってリクエストに応えるのと、達郎さん自身がかけたい曲があるので「リクエスト+棚からひとつかみ」。

・ヘロン
この季節になるとリクエストが増える曲とのこと。

・FIRE AND WATER (BBC SESSION)
フリーの1970年のアルバム『FIRE AND WATER』のリマスター盤(2002年)のボーナス・トラックに入ってる「FIRE AND WATER (BBC SESSION)」。達郎さんがこれまで観てきたライヴの中でもフリーはベスト・アクトのひとつなんだとか。

・WHERE IS THE LOVE (WE USED TO KNOW)
デレゲーションは先日番組でかけたリアル・シングと同じジャマイカ出身のUKソウルの3人組のヴォーカル・グループ。ケン・ゴールドのプロデュースと作曲作品。1977年、全英22位の「WHERE IS THE LOVE (WE USED TO KNOW)」。

・ANYONE WHO HAD A HEART
バート・バカラックとハル・デヴィッドの名曲「ANYONE WHO HAD A HEART」。リクエストは達郎さんのいちばん好きな「ANYONE WHO HAD A HEART」とのこと。バート・バカラックのプロデュースで1967年にディオンヌ・ワーウィックが全米8位、イギリスではシラ・ブラックがガヴァーして全英NO.1。今日はバカラック自身のアレンジが一聴の理があるディオンヌ・ワーウィックのヴァージョンで。普段は抑制して歌うディオンヌ・ワーウィックだがこの曲では珍しくコーダでシャウトしている。コード進行の巧みさに舌を巻くと達郎さん。

・WHEN LOVE IS NEW
達郎さん自身の選曲で「WHEN LOVE IS NEW」。246に達郎さん行きつけのソウル・バーがあるそうだ。レコードかけてる女性は若い人妻なんだけれど、たいへん研究熱心で、ほとんどアナログでかけているとか。最近は忙しくてなかなか行けないけれど、ひとりでお酒飲みながらスウィート・ソウルを聴くのが楽しみなんだとか。先日、その女性からアーサー・プライソックの'60年代のドラマチックスのカヴァー「IN THE RAIN」がよかったので、他にオススメの曲がありますか? とメールで質問されたという。アーサー・プライソックは'50年代から、いわゆる近代リズム&ブルースより一時代前のジャズ時代からやってる人。達郎さんはギャンブル & ハフの作品で「WHEN LOVE IS NEW」を勧めたそうだ。1976年の全米R&Bチャート10位、全米チャート64位。なんとCDが出ていたので今日はCDの音で。

・盛岡振替公演
昨年12月25日に行われた岩手県民会館の振替公演が4月20日に決まったそうだ。千秋楽が沖縄だったのが少し伸びた。先日の盛岡公演のチケットはそのまま有効だとか。詳しくはキョードー東北のサイトで。
http://www.kyodo-tohoku.com/artist_page.php?a_id=59

・EVERY PRAISE
達郎さんの選曲。2014年にアメリカのジョージア州アトランタで誘拐された10歳の少年ウィリーくん。クルマに押し込められて監禁されたが、ウィーリーくんはクワイアに参加していたので、3時間に渡り車中でゴスペル・ソングを歌い続けた。犯人は最初、黙れ! うるさい! と言ってたが、最終的に開放したのだとか。ウィーリーくんが歌っていたのは「EVERY PRAISE」という曲で、この曲はヘズカイア・ウォーカーというニューヨークはブルックリンのゴスペル・シンガーの曲。ウォーカーが感動してアトランタまでウィリーくんに会いに行ったというエピソードが話題になって、達郎さんは2014年の秋の終わりにネットで知った。ちょうどそのときゴスペルのオムニバスで「EVERY PRAISE」を聴いていたそうだ。それで2013年のヘズカイア・ウォーカーの『AZUSA THE NEXT GENERATION』を買ったという。それから番組でかけようと思っていたそうだが今まで伸び伸びになっていたとか。

・ライヴでのメンバーの配置
リスナーからの「達郎さん、まりやさんのコンサートでなぜミュージシャンの配置はあのようになってるのですか?」という質問。
達郎さんはバンマスでキューを自分自身で出すので、すべてのメンバーに見えるようにしてるとか。歌いながらキューを出すので、みんなから確実に見える位置、そして達郎さん自身がバンドのメンバーを確実に見える配置にしてるそうだ。

・希望という名の光
今日の最後は「希望という名の光」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年01月17日は、引き続き「リクエスト+棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #14

2016年01月07日 | Motoharu Radio Show

2016/01/05 OnAir - 1st. Week - 伊藤銀次、杉真理、佐野元春が贈る新春DJトライアングル #1
01.佐野元春:スターダスト・キッズ
02.伊藤銀次:そして誰のせいでもない
03.佐野元春 & ザ・コヨーテバンド:あつさのせい
04.杉真理 & 坂崎幸之助:長い休暇をもう一度
05.The Rolling Stones:(I Can't Get No) Satisfaction
06.大滝詠一:こいの滝渡り
07.伊藤銀次:夜を駆けぬけて
08.杉真理:マイルドでいこう
09.大滝詠一:青空のように
10.ナイアガラ・トライアングル:A面で恋をして
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。あけましておめでとうございます。Motoharu Radio Show、本年もこの番組でしか聴けないごきげんなプレイリストを用意してリスナーのみなさんに楽しんでいただきたいと思います。さて新年早々、今スタジオには素晴らしいゲストを迎えています。今夜はMotoharu Radio Show特別番組、伊藤銀次、杉真理、佐野元春が贈る新春DJトライアングル。今週来週と二週にわたってお届けします。チューニングはそのまま、これからの一時間、みなさんと一緒に楽しい時間を過ごしていきたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

佐野元春 : さて今年は干支でいうと申年。自分事になりますが今年僕は年男なんですね。縁起がいいのかそうじゃないのかよくわかりませんれども、何はともあれ気を引き締めてやっていきたいと思っています。みなさんはこの年明けどう過ごされていますか? 今夜スタジオには素晴らしいゲストが来てくれています。伊藤銀次そして杉真理、あけましておめでとうございます。今週来週と二週にわたっての放送、よろしくお願いします。新春DJトライアングルということで、それぞれ独自のDJスタイルを持った二人に来ていただきました。そこで今夜のMotoharu Radio Showは番組を三等分して銀次、杉くん、僕とひとりずつ、それぞれのスタイルでDJをやっていこうという、そんなアイディアでいきたいと思います。よろしくお願いします。まずはこのアイディア、言い出しっぺの僕からいってみたいと思うんですけれども、この曲から聴いていただきます。このレコーディングでは杉くんがコーラスに参加してくれました。途中、僕と杉くんのハーモニー聴いてみてください。佐野元春「スターダスト・キッズ」。

・スターダスト・キッズ
レコーディングは六本木のソニー・スタジオで行われた。杉真理はハートランドと輪になってコーラスをしたのを覚えてるという。「でもいちばん目立ったのはやっぱり杉くん(笑)」と元春。杉真理の「Nobody」と「内気なジュリエット」に元春はコーラスで参加している。'80年代はよくレコーディングでハーモニーをしあうというところで交流していたそうだ。

・そして誰のせいでもない
伊藤銀次の1982年のアルバム『Baby Blue』のために元春が書き下ろした曲。伊藤銀次はハートランドのギタリスト、レコーディング・プロデューサーとして元春と関わっていた。当時、久々にソロ・アルバムを出すことになり銀次から元春に曲を書いてほしいと依頼したそうだ。「当時ね、あっ、僕はそういうふうに見えてるんだなと思った。自分では自分はこうだと思ってるんだけれど、佐野くんの目から見た僕の声とかキャラクターをこういうふうに見てくれてるんだなと思ってね、それがすごくうれしかった」と銀次。元春は「自分で言うのも(笑)、アレですけれどいい曲。曲だけじゃなくてね、その曲を表現する演奏も何か温かみがあってね、テンポもいいし、銀次のヴォーカルが生きてる演奏だなと感じますね」と話す。ポップな曲、男の子の曲を歌ってもらいたい気持ちがあったとか。

元春 : 僕たちの指導者、グルーでもあった大滝詠一さんの曲を、実をいうとカヴァーしたんです。あまり他の人の曲を、ステージではときどきやるけれども、正式にカヴァー曲として...

銀次 : 日本人の曲あまりやんないもんね?

真理 : 風街レジェンドではっぴいえんどに混じって佐野くん歌ったじゃない、大瀧さんの曲を。あれはすごかったよ。みんな言ってたでしょ?

元春 : 松本さんアニバーサリーの一環ではっぴいえんどのお三方に声をかけていただいててね、大瀧さんの曲を歌ってくれと。

銀次 : よかったのはね、大瀧さんみたいに歌ってなかったのがよかった。

元春 : あー(笑)。

真理 : 見たことのない大瀧さんの要素があって、佐野元春で、ちょうどいいところが出てたんだよね。驚いた。

元春 : あのー、はっぴいえんどのお三方がこの曲をと言って「はいからはくち」を選んでくれて、僕はすごくうれしかったんですね。というのは大瀧さんははっぴいえんどの中じゃ最もロッカー、ロックンローラーでしょ。ソロを聴いてもそうですし、はっぴいえんどの中でも大瀧さんの書いてる曲はロックンロールだよね。中でも「はいからはくち」というのはそういうブルース・ロック...

銀次 : 当時としては日本語のかなり冒険的なロックンロール・ソングだよね。

元春 : で、その曲をやってほしいといことで、僕、はりきって歌いました。

銀次 : はりきってた(笑)。ふふふ。とってもよかった。

元春 : 松本さんがやっぱり、はっぴいえんどオリジナル三人で演奏するの、だいぶしばらくぶりだということで、リハーサルのときなんて四苦八苦していたけれど、本番では見事にね、きちっと演奏して...

真理 : ドラム・ソロ、かっこよかった、すごく。

元春 : あと僕は細野さんのベースを右で感じながら歌ったんですけれども、細野さんのベースを間近で聴いて驚いたのは、アタックがすごくはっきりしてるんですね。なのですごくリズムを感じるっていうのか、松本さんのドラムよりも、むしろ細野さんのベースが全体のビートを...

銀次 : はっぴいえんどのリズム・キーパーなんだね。なるほど。

元春 : 引っ張ってる。それをね、実際、生で感じられたのがうれしかった。

銀次 : いいね。ふふふ。

元春 : そういうことで、僕ちょっと大瀧さんのカヴァーをしたくなって、シングル、コヨーテバンドとこの曲やろうよと言ってやった曲があるんです。これははっぴいえんど曲じゃないんですけれども「あつさのせい」。

真理 : ファースト・アルバムの

元春 : そう(笑)。この曲もロックンロールなんだよね。

銀次 : すごくソウルフルなナンバーですよ。

元春 :僕の解釈でカヴァーした大瀧さんのこの曲をお二人に聴いてもらいたいと思って持ってきました。「あつさのせい」。

・あつさのせい

銀次 : えっ、間奏弾いてんの?

元春 : 間奏弾きました。マンドリンとエレキで。

真理 : マンドリン弾いてんの? うおっーーー。

元春 : マンドリン弾きました。

銀次 : なんかすごくね、ポーグス聴いてるみたい。アイリッシュなにおいと、カントリーとアイリッシュとそれとR&Bが混ざった感じ?

元春 : そうです。オリジナルはどちらかというと南部ロック的な...

真理 : 泥臭い感じ

元春 : それをちょっとサンフランシスコのバンドが、例えばクリアデンス・クリアウォーター・リヴィヴァルがカヴァーするとどんな感じか、そういう想定で。二人に聴いてもらってよかったです。

●杉真理のコーナー

・長い休暇をもう一度
人との共作が多いという杉真理。一昨年、2014年出したアルバム『THIS IS POP』で坂崎幸之助とコラボしたのが「長い休暇をもう一度」。お互いビートルズが好きだという共通点があるとか。坂崎幸之助がビージーズが好きで、ビージーズが上手いことをリハーサルを聴いてて知ってたので、ビージーズの影響を受けて作った曲。杉真理は尊敬する先輩の大瀧詠一と一緒に『Niagara Triangle Vol.2』を作ったが、坂崎幸之助は加藤和彦とコラボしている。残念なことにもう加藤和彦も大瀧詠一もいなくなって二度と一緒に歌えなくなったが、そのことを歌詞にしてみたという。この曲を杉真理は元春のところに送ったことがある。「この曲を初めて聴いたとき僕は小躍りしましたね。ビージーズLOVE、ビージーズ愛にあふれたプロダクションというか、聴く人が聴いたらね、膝を打つような小さなアイディアがいっぱい詰まってるよね」と元春。大瀧詠一もビージーズが好きだったことを杉真理は後で知ったとか。

やまいだれ教授によるアレルギー反応の講義。くしゃみもアレルギー反応のひとつ。極まれに砂鉄にアレルギー反応を示す人がいる。「砂鉄ハックション(くしゃみ)」。

・(I Can't Get No) Satisfaction

大瀧詠一はいろんな面を持った人で、すごい悪ふざけする、お祭りみたいなところを持っていた。「そういうところを僕と銀次さんは受け継いでいる気がしている(笑)」と杉真理。「僕もこっそり受け継いでいる(笑)」と元春。大瀧詠一のすごく面白くて、でも音楽性が深い曲はたくさんあって、杉真理が好きなのが「こいの滝渡り」。

・こいの滝渡り

●伊藤銀次のコーナー

伊藤銀次の1985年のシングル「夜を駆けぬけて」。ロックンロールのシングルがやりたくなって、どうしてもパンチのあるコーラスが必要になり元春に連絡したそうだ。最初はコーラスの依頼だったが二人でアイディアを出しあってるうちに、ジャクソン・ブラウンとブルース・スプリングスティーンのデュエットの曲のようになってしまったという。VISITORS TOURの中でも歌ったとか。

・夜を駆けぬけて
「コーラスをと言われたんだけれど歌ってるうちに自分の曲のように感じてきてね」と元春。「本当は作詞の印税を上げなきゃいけないくらい(笑)、いいアイディアを出してくれてね」と銀次。

伊藤銀次と杉真理のコラボ。出版社が同じでライヴを一緒にしようということになり、ライヴだけではなく曲を作ることになったそうだ。銀次は杉真理のことを「南っぽい曲」が好きな印象があって、ぱっと閃いたのが「Born To Be Wild」(邦題「ワイルドでいこう」)。オリジナルはセブンスのコードで動いているけれど、それをメジャー・セブンにして「マイルドでいこう」にしようと杉真理に提案。二人でアイディアを出しあってるうちにあっという間にできたとか。ライヴでは渡辺シュンスケも参加したマイルド・ヘブンで演奏。2008年のアルバム『魔法の領域』に収録されている。

・マイルドでいこう
・青空のように

大瀧詠一が亡くなったときに伊藤銀次ははっぴいえんどの1枚目から聴き直したのだという。アルバム『Niagara Calendar』の「青空のように」まで来たときに、自分の音楽と言葉にシンクロするものを感じたのだとか。伊藤銀次の曲はよく「ウキウキ・ミュージック」と言われるそうだ。「青空のように」は大瀧詠一のウキウキ・ミュージックだと思ったという。松本隆の作詞ではなく大瀧詠一自身の作詞。松本隆のようにリリカルではないかもしれないが、言葉とメロディがぴったりとしていて洋楽のような作り。「これを聴いていたら心がワクワクしてね。そうか、僕と大瀧さんとはやっぱり接点があったんだと思ってね。それでね、これを僕は弾き語りとかで歌うようにしてるの。だから僕は大瀧さんを継ぐことはとても偉大な人で継げないけれども、少しでもね、僕とクロスしているその部分を大事にしてね、大瀧さんを継いでいこうと思ってね、それでこれ必ずいつかカヴァー、CDにしようと思ってる」と銀次。元春は「なんかそこに僕参加したい感じ」と話している。

・A面で恋をして
1982年のアルバム『Niagara Triangle Vol.2』から作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一で「A面で恋をして」。

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では専用のアプリケーションも用意しています。本日のオンエア曲、番組で紹介したプレイリストがチェックできるので是非、活用してください。ダウンロードは専用ウェブサイトでご案内しています。http://www.moto.co.jp/MRS/ 来週のこの時間も新春DJトライアングル。伊藤銀次、杉真理をゲストに迎えてお届けします。お楽しみに。Dj、佐野元春。ではまた来週。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sunday Song Book #1212

2016年01月03日 | Sunday Song Book

2016年01月03日プレイリスト
「申年にちなんで、サルで棚からひとつかみ」
1. HAPPY HAPPY GREETING / 山下達郎 "レアリティーズ" '01
2. モンキー・クレイジー / 加山雄三 "加山雄三の世界" '66
3. TOO MUCH MONKEY BISUNESS / CHUCK BERRY '56
4. THE MONKEY TIME / MAJOR LANCE '63
5. MICKEY'S MONKEY / THE MIRACLES '63
6. GREEN MONKEY / AMERICA "HAT TRICK" '73
7. MONKEY ON MY BACK / AEROSMITH "PUMP" '89
8. FUNKEY MONKEY / MANDRILL "WE ARE ONE" '77
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
番組は1992年10月3日のスタート以来もうすぐ23年半、今年でまる24年を数えることになる。「私は去年でデビュー40周年を迎えましたが、それの半分以上サンデー・ソングブックでお世話になってることになります」と達郎さん。

山下達郎 : さて、年が明けましてですね、私、ずーっとツアーをやっておりますが。去年の末にメディアでご承知のとおりですね、12月の25日、クリスマス・デイ。盛岡でやっておりましたらですね、もう普通の通りですね、リハーサルもやりまして、本番はじまりましてですね、歌いはじめましたらですね(笑)、妙なことに一定のところが出ないんですよね。ちょっと高めのところでございます。下のほうと裏声は何の、普段通り変わらないんですけれど、特定のひとつふたつの音程がですね、痰が絡まってエヘン虫が出まして、全く出ませんでですね。まぁ、何度かそういうことあるんですが、普通でしたら30分くらいやってますとですね、直ってくるんですけれど、一時間やっても回復しないという。そういうことはじめてなんですが私。それだったら騙し騙しやるのはやだなという感じで、若いうちだったらアレですけれども。で、一時間ぐらいでもう一回振替でやろうとお客さんに提案しましたら、やっぱり東北のお客さんは本当にいい方々ですね。快く受け入れていただきましたので、もう一回ちょっと暖かくなりましたら、もう一回盛岡行ってやり直したいと思っております。で、翌日が青森でどうなのかと思いましたらですね、青森は全然問題ないんですね。むしろ普段よりいいぐらいでございまして。一体あの12月25日の夜は何だったんだろうというですね。東京帰って、やっぱり心配なのでお医者さん行ってですね、調べてもらいましたら全く何の異常もありませんで。要するに乾燥が原因だということだそうであります。ちょっと年末、ラジオの番組がすごく立て込んでおりまして、ライヴの間にやっておりましたので、そういうものが、ちょっと疲労と乾燥が原因ではないかということですね。まぁ、一安心でございますが、盛岡のお出でくださりましたみなさまには大変ご迷惑をお掛けしましたがですね。もうすぐですね、1月のもう少ししたら来週あたりキョードー東北で発表になります。振替日が確定しましたので発表になることと思います。誠にご迷惑をお掛けしましたが。一本追加でございます。ですので、2015年中は29本というか28.5本やりまして。残り35本で、これもみなさまお聞き及びと思いますがですね。横浜公演がオーバー・ブッキングで切符を多めに売ってしまいましたので、多めに売ってしまったお客さま800名ほどいらっしゃいますので、この方たちのために全部終わってから一日横浜でやるのと、盛岡の振替がありますので2本増えます。35プラス2でございますね、あと残り37本。こういうことでも一回ありますとですね、慎重になりますので益々(笑)、聖人君子のような生活になりますが。お騒がせしてすみませんが全く、とっても不思議な一日でありましたがですね。あんまり無理をしないで頑張りたいと思います。今年もツアー引き続き行いますが。とりあえず先週ちょいとお休みいただきまして1月6日水曜日、それから8日の金曜日とですね、また中国地方に戻ってまいります。広島県福山市ふくやま芸術文化ホールでライヴ行います。そのあと8日の金曜日は山口県の周南市文化会館。広島と山口の方、先日は倉敷、それから岡山ですね。ですから倉敷、広島、島根と行きましたが中国地方引き続きでございます。来週になりますと岐阜に行って大宮にというグルグル廻ってまいります。引き続きよろしくお願い申し上げます。

・PERFORMANCE 2015-2016
山下達郎デビュー40周年。「PERFORMANCE 2015-2016」は40th Anniversaryのツアー。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/

・申年にちなんで、サルで棚からひとつかみ
新春第一回目は今年の干支が申なので「申年にちなんで、サルで棚からひとつかみ」。

・HAPPY HAPPY GREETING
2016年の1曲目は「HAPPY HAPPY GREETING」。

・モンキー・クレイジー
加山雄三さんの1966年のアルバム『加山雄三の世界』から「モンキー・クレイジー」。「"ザ・ランチャーズとともに"という副題が付いております。ランチャーズのバリバリのロッケンロール・グルーヴでございます。インスト・ヴァージョンでございますがモズライトの音がしております」と達郎さん。

・TOO MUCH MONKEY BISUNESS
欧米では猿というとネガティヴなイメージがあるそうだ。慣用句やスラングでも"モンキー"という言葉が入るとあんまりいい表現がないという。チャック・ベリーの1957年のデビュー・アルバム『AFTER SCHOOL SESSION』から「TOO MUCH MONKEY BISUNESS」。モンキービジネスとは英語でよく使われる表現で「インチキ」とか「ごまかし」というような意味。自分の生活が苦しかったり、朝鮮戦争に連れて行かれたりするのはみんなインチキだ、世の中にインチキがいっぱいだというような歌。

・THE MONKEY TIME
アメリカではダンスと音楽が不可分。モンキー・ダンスというのが'60年代の頭に流行って、モンキー・ダンス絡みで猿のタイトルの歌がたくさんあるとか。その中で有名なもの。メイジャー・ランスは'60年代のシカゴを代表するシンガー。1963年の「THE MONKEY TIME」は全米8位、R&Bチャート2位の代表作。シカゴの重鎮で先日亡くなったカール・デーヴィスのプロデュース作品。

・MICKEY'S MONKEY
モンキー・ダンス・ブームの作品からデトロイトに舞台を移してスモーキー・ロビンソン & ミラクルズの「MICKEY'S MONKEY」。1963年全米8位、R&Bチャート3位。街にミッキーという奴が来て、彼がモンキーというダンスを踊り、あっという間に広まったというダンス・ミュージック然とした傑作。

「TOO MUCH MONKEY BISUNESS」、「THE MONKEY TIME」、「MICKEY'S MONKEY」は当時日本のラジオではかからなかったそうだ。達郎さんが中学になりFENを聴くまでオリジナルを知らなかったという。「TOO MUCH MONKEY BISUNESS」はホリーズとかキンクス、「MICKEY'S MONKEY」はヤング・ラスカルズのカヴァーで知ったとか。のちにモータウンやシカゴ・ソウル、チェスがオリジナルだと知るようになりアメリカン・ポップスの奥深さに触れていったという。

・GREEN MONKEY
1973年のアメリカのアルバム『HAT TRICK』から「GREEN MONKEY 」。『HAT TRICK』はアメリカがセルフ・プロデュースした作品だがバンドの全アルバムの中でいちばんヒットしなかった、評価の低いアルバム。でも今聴くといい音しているとか。ハル・ブレインのドラム、印象的な音色のギター・ソロはジョー・ウォルシュによるもの。

・MONKEY ON MY BACK
英語の"モンキー"はスラングではドラッグに関するものがすごく多いのだとか。エアロスミスの1989年のアルバム『PUMP』に入ってる「MONKEY ON MY BACK」。"MONKEY ON MY BACK"という表現は「背中に猿がいる」、要するにドラッグのことだという。ドラッグに侵された人間がドラッグから逃れようという、エアロスミスの現実を表現した歌だと思われます、と達郎さん。

曲をかけ終えて。
伊藤政則さんの番組みたいになってきた、と達郎さん。達郎さんは伊藤政則さんの「ロックTV」という番組を毎週観ているそうだ。達郎さんと同い年で大滝詠一さんと同じ花巻北高校出身、素晴らしい人でブレない、あの人がいなければ日本のヘビメタはこんなに普及してなかったと。

・FUNKEY MONKEY
マンドリルはニューヨーク、ブルックリン出身の7人組、黒人ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。ファンク・バンドだがジャズ、ラテン、いわゆるクロスオーバー・ミュージック。アフロ、ひじょうにアフリカ色の濃いグループだった。1977年のアルバム『WE ARE ONE』から「FUNKEY MONKEY」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2016年01月10日は、「リクエスト+棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする