2017年05月28日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. LA VIE EN ROSE(LIVE) / 山下達郎 "09/04/04 東京エレクトロンホール宮城"
2. RAINBOW VALLEY / THE LOVE AFFAIR '68
3. OUR LOVE (IS IN THE POCKET) / AMEN CORNER "BEND ME SHAPE ME" '68
4. MAKE IT EASY ON YOURSELF / THE WALKER BROTHERS '65
5. IT'S HARD TO SAY GOODBYE / ROGER NICHOLS "TREASURY" '16
6. LET'S PUT IT ALL TOGETHER / THE STYLISTICS '74
7. LET A WOMAN FLOW / IT'S A BEAUTIFUL DAY "MARRYING MAIDEN" '70 '69
8. VIDEO KILLED THE RADIO STAR / BUGGLES '79
9. BANZAI WASHOUT / THE CATALINAS '64
10. MAGIC TOUCH / 山下達郎 "コージー" '98('93)
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は相変わらず前倒しで収録しているそうだ。ツアーは5月27日(土)、28日(日)は広島上野学園ホール(旧郵便貯金)。今週は6月1日(木)、2日(金)がフェスティバルホール。二度目の大阪。「大阪のみなさま、お待ち申し上げております。一生懸命やっております」と達郎さん。
・棚からひとつかみ+リクエスト
先週に引き続いて「棚からひとつかみ+リクエスト」。
・バラ色の人生~ラヴィアンローズ
東京都の超常連のリスナーからのリクエスト。「ずっと一緒さ」のカップリングで「バラ色の人生~ラヴィアンローズ」。今週はライヴ・テイクでオンエア。2009年4月4日、東京エレクトロンホール宮城(旧宮城県民会館)のP.A.OUT。
・RAINBOW VALLEY
イギリスのヴォーカル・インストゥルメンタル・グループのラヴ・アフェアのヒット・シングル「RAINBOW VALLEY」。実は本人たちはほとんど演奏しておらず、イギリスの素晴らしいスタジオ・ミュージシャンの演奏が繰り広げられている。1968年のセカンド・ヒットで全英5位。一作目の「EVERLASTING LOVE」と同じナシュビルのソングライター・チーム、バズ・ケイスンとマック・ゲイドンの作品で黒人シンガー、ロバート・ナイトのカヴァー。
・OUR LOVE(IS IN THE POCKET)
J.J.バーンズの「OUR LOVE(IS IN THE POCKET)」をエーメン・コーナーのヴァージョンで、というリクエスト。イギリスのブラス入り7人組のエーメン・コーナー。リード・ヴォーカルのアンディ・フェアウェザー・ロウはその後、エリック・クラプトンのパートナーとして長いこと一緒にやっているが、この頃はアイドル・シンガーだった。達郎さんの世代はデトロイトあたりのR&Bはイギリスのカヴァーで覚えたとか。エーメン・コーナーの「OUR LOVE(IS IN THE POCKET)」は1968年のレコーディング。
・MAKE IT EASY ON YOURSELF
2曲イギリスが続いたので連想ゲームで達郎さんが選曲。ウォーカー・ブラザーズの1965年の全英NO.1の「MAKE IT EASY ON YOURSELF」(邦題「涙でさようなら」)。バート・バカラックとハル・デヴィッドの作品。
・視力
大阪公演を聴きに行ったリスナーから「公演中に進行を確認する紙やメンバーの方を見たり、お客さんの表情を見てコメントしたり、遠近バッチリで視力に問題ないように見えました。実際のところはどうなのですか?」という質問。
運転免許証の条件はまだ「眼鏡等」ではないとか。近視の気はそんなにないけれど、加齢による遠視で近くの小ちゃい字が見えないという。だからライヴで曲順表を見ることはできるけれど、まりやさんのライヴで譜面を見るときはコードネームが読めないので、ときどきメガネのお世話になることもあるそうだ。「武道館でときどきメガネしておりますが。今んところ免許はまだ眼鏡使用じゃありません」と達郎さん。
・IT'S HARD TO SAY GOODBYE
しつこのリクエスト。昨年の末にビクターからロジャー・ニコルスのデモ・テープを集めたCD二枚組が発売された。相当日本側からアプローチして「構想五年」と書かれているそうだ。この中からクロディーヌ・ロンジェなどで知られる「IT'S HARD TO SAY GOODBYE」のロジャー・ニコルスが歌う未発表テイク。ロジャー・ニコルスのインタビューによるとこの曲がポール・ウィリアムスとのコンビの最初の作品で、トミー・リピューマが気に入りクロディーヌ・ロンジェにレコーディングさせたという逸話が語られている。
・トイレ
大阪公演を聴きに行ったリスナーから「下世話な質問ですがライヴの最中にお手洗いに行きたくなったことはないのですか?」。
ないそうだ。先に汗になって出るからだという。緊張感のせいか本番前の10分、15分まえにトイレに行くこともないとか。
・LET'S PUT IT ALL TOGETHER
達郎さんがこの季節になると聴きたくなるのがスタイリスティックスの1974年、全米ソウル・チャート8位、全米18位の「LET'S PUT IT ALL TOGETHER」。この曲が入ったアルバムはまだCD化されてないそうだ。
曲をかけ終えて。「このフェイドアウトがたまんない。プロデュースド・バイ・ヒューゴ&ルイジ、アレンジはヴァン・マッコイ。スティーヴ・ガッドのきれいなリム・ショット」と達郎さん。
・今後の予定
今月末31日にワーナーから『SOFT ROCK NUGGETS』という全4枚のコンピレーションが発売されるので来週、再来週の二週間の予定で特集するとのこと。
http://wmg.jp/artist/softrocknuggets/
・ソングライティング
リスナーから「達郎さんが曲を書かれる際にいちばん重要視する点はどこですか?」という質問。
「私の場合は曲・詩・編曲・楽器の演奏・コーラス・歌・エンジニアリング、そういうものの総力戦だと捉えておりますので、どれをいちばん重要視すると言われますとですね、強いて言えばメロディですけど、でもやっぱりアレンジ抜きのメロディはありませんし、楽器法もありますし、やっぱりドラムがうまくなければダメですし、コンピュータ・ミュジックでしたら、コンピュータのサウンドといいましょうか、シンセの音色とかドラムの音とかそういうものもよくなければダメですし、そうした総合でございます。一概に言えない。ひとりでほとんどの作業ができますのでそういうことを考えることができますが。有利な点を活かしてそういう具合にいつもやっております。で、はやウン十年」と達郎さん。
・LET A WOMAN FLOW
次はサンフランシスコ。この季節にはいいかなと思って選曲したそうだ。イッツ・ア・ビューティフルデイの1970年のセカンド・アルバム『MARRYING MAIDEN』から「LET A WOMAN FLOW」。
・VIDEO KILLED THE RADIO STAR
新潟県の超常連のリスナーからしつこのリクエスト。ジェフ・ダウンズとトレヴァー・ホーンのバグルスの「VIDEO KILLED THE RADIO STAR」(邦題「ラジオスターの悲劇」)。1979年、全英NO.1。「我々、ラジオ好きにとってはアンセムでございます」と達郎さん。この翌年1980年からMTVがはじまるので予言的な歌。
・BANZAI WASHOUT
サーフィン・ホットロッドものにリクエスト。ザ・カタリナスの1964年のシングル「BANZAI WASHOUT」。ハル・ブレインのドラム、スティーヴ・ダグラスのサックス、ビリー・ストレンジのギター、トミー・テデスコのギター、レオン・ラッセルのキーボード、ブルース・ジョンストンのキーボード、ジェリー・コールドのギター。プロデューサーはテリー・メルチャー。その後のL.A.シーンを担う人たちがサーフィン・インストをやっている。
・セットリスト
愛知県半田市のリスナーから「セットリストはいつもお一人で決められるのですか? それとも長年のメンバーと意見しながらセレクトされるのですか?」という質問。
「ほとんど一人です(笑)。むしろメンバーは、これをやんないとか、「えっーそれやんないのー」とそっちのほうが多いですね。これやるつぅてっと「えっーそれやるのー」じゃないんですね。常に減算法で、常にオーバーフローしてますのでセットリストが(笑)。じゃあこれやめるつぅたら「えっーやめるのー」、そういうの多いですね(笑)。それのイントロをずっーと毎日弾いて挑発するというかそういう人たちが多いですね。基本的には自分で決めます、全部」と達郎さん。
・MAGIC TOUCH
北海道の超常連のリスナーからしつこのリクエストで1993年のシングル「MAGIC TOUCH」。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2017年06月04日・11日は、「『ソフトロック・ナゲッツ』特集」
http://www.tatsuro.co.jp