懐かしい未来 #006 Part.2

2009年10月29日 | 懐かしい未来

■大貫妙子 ~懐かしい未来~
2009年10月27日(火) NHK-FM PM11:00 - AM00:00
DJ: 大貫妙子
GUEST: 大瀧詠一

Playlist
いつも通り/シュガーベイブ
君は天然色/大貫妙子
幸せな結末/大滝詠一
すてきなメロディー /シュガーベイブ
DOWN TOWN/シュガーベイブ
懐かしい未来~longing future~/大貫妙子
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋

昨日の続きで今日は後半部。

・君は天然色
トリビュート・アルバム『A LONG VACATION From Ladies』でター坊は「君は天然色」をカヴァーしている。ター坊ヴァージョンの「君は天然色」を聴いて。
「『いつも通り』だったね。う~ん不思議だよね。やっぱり『いつも通り』なんだと思うよ、言われるの嫌かもしんないけど、ター坊って」と大瀧さん。
「ああいうの書けないんですよ、もう」とター坊。
「まぁ、そういうもんだけどさ。ボール・マッカートニーに『SHE LOVES YOU』もう書けないだろうからね。それは.....何だけれど。あれになるんですよ。おそらく今もああなんだと思うけれど」と大瀧さん。

・東京人
月刊「東京人」11月号(November 2009 No.274)の特集「映画の中の東京」で、大瀧さんは成瀬巳喜男監督作品『銀座化粧』と『秋立ちぬ』のロケ場所を探し歩いた研究発表を行っている。
http://www.toshishuppan.co.jp/tokyojin.html

「(場所が)残ってるとか残ってないかってことよりも、空間をどう歩いたかとか、それに興味があったんですよ」と大瀧さん。
飛び込みでいろんな人に話を訊いたが、年を取るとそうしたことがないから、そういう体験をするのも楽しみのひとつだったとか。1974年から1984年まで年に1枚アルバムを出していたが、それがなくなってから人生が楽しいんだとか。年4枚アルバムを出したり、アルバムとアルバムのあいだにライヴ・ツアーを行ったり、週に一回ラジオ番組を作ったりした頃に、老後はゆっくり映画を観て暮らそうと思い、ビデオを買ったり、録画したりしていたが、それを観はじめたのは2000年に入ってからだという。現在映画の話をするメンバーが5人いて、年4回春夏秋冬と集まって話をするのがとにかく楽しいのだそうだ。

・幸せな結末
「『幸せな結末』の歌詞がとにかくね、入ってこなくて歌えなかったんだよね。松本(隆)くんの歌詞のすごさを改めて、歌っていて知ることになったんだけど」と大瀧さん。
「はっぴいえんどの言葉の世界観をシュガーベイブも私の周りもみんな引き継いでいるですよね。それが今、のぺっとしてべたっとした歌詞が溢れ、どこから引き継いでもらえなくなっちゃったのかと思うんですけれど」とター坊。
「省略の美学とかああいうのって推敲によるものでしょ。松本くんの場合でも言いたい部分や書きたい部分を削いでいって、あそこの形にするって難しんだよ」と大瀧さん。

・すてきなメロディ
ター坊とタツローさんは重なるところがなかったそうだ。
「そこがよかったのよ。全然違う。それはずっーと感じてましたよ、私は。水と油だからこそ、その融合が面白いんだよ。だから『すてきなメロディ』本当に好きだったなぁ。曲も好きだし、二人の合ってるような合わないようなアレがね、実に見事なんだよ」と大瀧さん。
「あれみんなで一緒に作ったんですよね」とター坊。今でも歌うことが時々あるそうだがシュガーベイブの演奏でなければ何か違うものになるという。

・DOWN TOWN
ター坊は今年NHKホールで行われたタツローさんのライヴで「DOWN TOWN」を聴いてうるうるってきたとか。
「あのイントロ聴くとジーンとくるよね。おそらくあのアルバムをいちばん聴いてるの僕だと思いますよ。ミックスから、録音の最初からやって、ミックスやってるし、マスタリングも何度もやってるし。ずいぶんと聴いてると思いますよ」と大瀧さん。

・対談を終えて
「大瀧さんと話してると原点に立ったような感じがしますね。それがすごく不思議な感じがしますね。それがあるから今の私があるということも当然なんですけどね。なかなか自分でそういう場所に戻るってできないんですよ。山下くんと話していてもその場所に戻ることはできないんですけれど、大瀧さんと話してるとその場所になんか戻れた気がしたんですよね。それが不思議」とター坊。

・大滝詠一“A LONG VACATION"トリビュートコンサート
11月23日(月・祝)にはBunkamuraオーチャードホールで「大滝詠一“A LONG VACATION"トリビュートコンサート」が開催される。

大滝詠一“A LONG VACATION"トリビュートコンサート
出演:大貫妙子/金子マリ/今井美樹/行川さをり(ジュライム)/イシイモモコ(ハミングキッチン)/尾崎亜美/原田郁子(クラムボン)/つじあやの/太田裕美/鈴木祥子

バンドメンバー:井上鑑(Key)/高水健司(Bass)/鶴谷智生(Drums)/小倉博和(Guitar)/金子飛鳥(Violin)

・次回放送
11月24日。ゲストは神戸女学院教授の内田樹(うちだたつる)さん。

・ギンちゃん
ター坊の猫が脱走したそうだ。「今日は帰っていてほしい。早く帰ってこいよ、ギンちゃん」とター坊。

・懐かしい未来~longing future~
この番組のテーマ・ソング。4月29日にリリースされたアルバム『palette』に収録。
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懐かしい未来 #006 Part.1

2009年10月28日 | 懐かしい未来

■大貫妙子 ~懐かしい未来~
2009年10月27日(火) NHK-FM PM11:00 - AM00:00
DJ: 大貫妙子
GUEST: 大瀧詠一

Playlist
いつも通り/シュガーベイブ
君は天然色/大貫妙子
幸せな結末/大滝詠一
すてきなメロディー /シュガーベイブ
DOWN TOWN/シュガーベイブ
懐かしい未来~longing future~/大貫妙子
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋

とりあえず今日は前半部だけ。

・懐かしい未来
四月から毎月最終火曜日の夜11時から生放送でお届けする新番組。毎回ゲストを迎えての60分。
再放送は翌週火曜日の午前10時から。
生放送の番組へのメッセージは番組ホームページで受け付けているそうだ。
http://www.nhk.or.jp/n-mirai/

・台風
昨日、一昨日と関東地方に台風が近づいて本当に寒かったそうだ。今年初めてストーブを出したとか。打って変わって今日は秋晴れのよい天気で東京からでも山並みが見えたという。「朝から忙しくてちょっとだけ眠い」とター坊。

・Pure Acoustic 2009
年末恒例としては最後のアコースティック・コンサートとなる「Pure Acoustic 2009」。
11月1日、東京、水道橋JCBホール、11月4日、大阪、サンケイホール・ブリーゼ。
金子飛鳥さんがアメリカに移住するため現メンバーは解散するそうだ。

・いつも通り
シュガーベイブ唯一のシングル「DOWN TOWN」のカップリング曲でアルバム『SONGS』にも収録。
アルバム『SONGS』はナイアガラ・レーベルの記念すべき第一弾でプロデュースとミックスは大瀧詠一さん。
「声にビブラートがかかっていて歌い方が全然違う」とター坊。

・こわい
1973年に出会った二人。面と向かって話すのは今回が初めてだという。大瀧さんはシュガーベイブ時代からター坊が怖がってるというのを山下達郎さんから聞いていたそうだ。こわいというのは昔のお父さん(地震、カミナリ、火事、親父といわれていた時代の父親像)のような存在なのでこわいのだとター坊。

・はっぴいえんど
ター坊はシュガーベイブの前にやっていたフォーク・グループで活動していた頃にはっぴいえんどを見たことがあるという。どこか忘れたけれどホールで見た記憶があるのだとか。そのとき全員下を向いて演奏していて、お客さんに対して何かを聴かせる態度ではなかったそうだ。アルバムはすごくいいのに、とても印象が悪くて驚いたとか。
「人前に立つのが恥ずかしかったんだよね。未だにそうなんだけれど。まだ人に聴かせる技術ではなかったという認識もあったんでしょうね」と大瀧さん。

・大滝詠一“A LONG VACATION"トリヴュート
これまでトータルで250万枚を売ったと言われている大滝詠一の名盤『A LONG VACATION』を全曲女性アーティストでトリヴュートしたアルバム『A LONG VACATION From Ladies』が11月4日にリリースされる。
最近、とあるスタジオで会ったという二人。大瀧さんはトリヴュート・アルバムにター坊が参加していて驚いたという。
「トリヴュートって亡くなった後に出るものだと思うが、最近やたら多いのでいいのかな」とター坊。
「でも実際ね、いないようなものだからね。実質的に言うならば。アルバム'84年から出てないから。四半世紀アルバム出てないでしょ。シングルは2枚、しょうがなくして出したんだけど。だから自分で自発的に作ったのはもう四半世紀前に終わってるわけですよ。もしいいものであれば、トリヴュートされるような対象にあると思うんだけど。日本の場合、トリヴュート流行ってて。ただアルバム毎というのあまりないと思うんですよね。びっくりしましたよ」と大瀧さん。

・君は天然色
トリヴュート・アルバム『A LONG VACATION From Ladies』でター坊は「君は天然色」をカヴァーしている。アルバムの中から3曲挙げろと言われて「君は天然色」と「スピーチバルーン」と「カナリア諸島にて」が自分の声に合うと思って丸を付けたそうだ。
大瀧さんから苦心したところを訊かれて、「苦心はない」とター坊。言葉とメロディの乗っけ方がよくて、歌っていて飽きないし歌いやすかったという。しみじみよくできていると思ったそうだ。大瀧さんは1番と2番と3番、意識して歌い方を変えて歌っているそうだ。作者のみが許される唯一の遊びで、だから本来のメロディではなくて、ター坊が歌っているのが本来のメロディだという。

・飛びます
大瀧さんは「君は天然色」が「いつも通り」と似ていると話す。ミディアム・テンポにすると「いつも通り」になるんじゃないかと。大瀧さんは「いつも通り」が好きなんだとか。昔、家にジュークボックスがあって、シングル「DOWN TOWN」を入れていたら、いつの間にかお子さんが「いつも通り」を覚えて歌っていたという。最後の"飛び出す"を"飛びます"と歌っていて、「なんでそこだけ二郎さんなんだよ」と突っ込みを入れるのが楽しかったそうだ。

・ミキサー
ナイアガラ時代はヴォーカルの録音に時間をかけなかったという。大体二回くらい歌って終わり。締め切りの問題もあったが、それよりも早くミックスがしたかったそうだ。ミックスの作業がレコーディングでいちばん好きな作業なんだとか。
「根っからのミキサーじゃないですかね。そういうもんだと思いますよ」と大瀧さん。

・無農薬
アルバム『SONGS』に収められている「蜃気楼の街」、「風の世界」、「いつも通り」の3曲が大瀧さんにとってター坊の全てなんだそうだ。「何度も聴いたからね。歌声を聴くと今にして思えばなんだけれど、無農薬の感じがするね。田んぼに入ってるのもむべなるかなって気が.....。ある種の音楽的なクリエイティブな活動と形が変わってるけども同じことなんじゃないかなと思ったんですよ」と大瀧さん。

続く。
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Sunday Song Book #890

2009年10月25日 | Sunday Song Book

<10月25日プレイリスト>
[山下達郎・最新ライブで棚からひとつかみ]
SPARKLE (09/04/04 東京エレクトロンホール宮城[宮城県民会館])
JUNGLE SWING (09/03/21 大宮ソニックシティ)
BLOW (09/03/21 大宮ソニックシティ)
DONUT SONG (09/03/14 八戸市公会堂)
BOMBER/山下達郎 (09/03/14 八戸市公会堂)
DOWNTOWN (09/04/04 東京エレクトロンホール宮城[宮城県民会館])
*全て同録PA卓アウト音源使用
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■内容の一部を抜粋
・近況
相変わらず家に籠って曲書き。ついでにレコード棚の整理とかいろいろなことをしているそうだ。CDの棚がオーバーフローして紙袋5コほど整理したとか。家に籠ってるとどうしても運動不足になるので1日1時間ほどウォーキングをしているそうだ。

・山下達郎・最新ライブで棚からひとつかみ
今週は聴取率週間でこの日曜の午後のゾーンは「ライヴ特集」をやってくれとオファーがあったとか。全部山下達郎のライヴ、昨年から今年にかけて行った最新ツアー「PERFORMANCE '08 - '09 」のライヴ音源でやろうと思ったそうだが、音源をミックスしている時間がなく、ライヴ中P.A.卓から出た信号をD.A.T.に録っているので、それをデジタル・プログレシッングでリマスターした音源を使用することにしたとか。ややバランスがおかしかったりするそうだがグルーヴは十分あるという。いろいろな都市のライヴをピックアップして「山下達郎・最新ライブで棚からひとつかみ」。P.A.アウトなので、音質のほうはちゃんとミックスしたものではないので若干落ちるので、将来CDには絶対ならない音源なのだとか。「なんかブートを聴いてる雰囲気でお楽しみいただければなと思います」とタツローさん。

・SPARKLE~JUNGLE SWING~BLOW~DONUT SONG
「PERFORMANCE '08 - '09 」のオープニングから4曲目までは全会場「SPARKLE」、「 JUNGLE SWING」、「BLOW」、「DONUT SONG」というセットリストだった。
「PERFORMANCE '08 - '09 」全50公演のP.A.アウトをすべて聴くことができず、どんなにがんばっても10本しか聴けなかったそうで、その中から正式にライヴ・レコーディングした場所を敢えて外して、宮城、大宮、八戸公演から選曲している。
「SPARKLE」と「 JUNGLE SWING」の曲間には「こんばんは仙台、6年ぶり」というMCが入る。
「DONUT SONG」の冒頭には「こんばんは八戸。ポスターにははじめての八戸と書いてありますが来たことがあるんです。28年前の話です。実に28年ぶりのご無沙汰であります。ようこそいらっしゃいました。28年ぶりにも関わらず満員のご来場誠に厚く厚く御礼申し上げます。28年分の思いを込めてやらさせていただきますので、本日はみなさん最後までごゆっくりお楽しみください」とタツローさん。八戸市公会堂はクラシックなホールでタツローさんの好きなホールだとか。お客さんもとてもよかったそうだ。

・BOMBER
八戸公演から「BOMBER」。
「今回(のツアーPERFORMANCE '08 - '09 )から参加しましたですね、ドラムの小笠原拓海くん、弱冠25歳でございますが、彼のドラム・ソロをフィーチャーしてお届けするという」とタツローさん。

・DOWNTOWN
今回のライヴでいちばん最後にやった曲。宮城公演から。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
11月08日は、レギュラープログラム「棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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草間彌生 増殖する部屋

2009年10月24日 | アート

10月18日(日)、南船場にオープンしたコム デ ギャルソンのスペース「Six」に行ってきました。
「Six」は[six sence](第六感)から取られているとのこと。
かつて発行していたイメージ・ブックと同じ名称ということで話題になっているとか。
空間のデザインは川久保玲さんが自ら手掛けたそうです。

そのスペース「Six」の最初の展覧会として
「草間彌生 増殖する部屋」が開催されておりました。

■草間彌生 増殖する部屋
http://www.yayoi-kusama.jp/j/information/index.html
http://openers.jp/interior_exterior/news/six0808.html

2009年8月8日(土) - 11月8日(日)
Six
大阪市中央区南船場3-12-22 心斎橋フジビル2F 
TEL:06-6258-3315
12:00~19:00 月曜休

エレベータ・ホールは真っ白な空間でいかにもコムデギャルソンという感じ。
中に入ると暗闇でブラックライトに照らされた部屋がありました。
インスタレーションの「I'm Here, but Nothing」です。
暗闇に浮かび上がる無数の水玉。ピンクや緑や黄色のドットが貼り絵のようでした。
オーディオからはエディット・ピアフの音楽がながれていました。
ダイニングテーブルやテレビや草間彌生さんの写真がありました。

僕は白いシャツを着ていたのですが、
ブラックライトの中で白が反射して青く発光してました。
なんか変な感じでしたけれど決して不快ではありませんでした。

部屋の反対側に新作ペインティングが展示されてる箱のような部屋がありました。
一転して真っ白な空間。
鏡体の「THE PASSING WINTER」は丸い穴から中を見ることができました。
部屋の壁に展示されたドットの作品が鏡に反射して万華鏡のようでした。

今回の展覧会は無料です。

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Motoharu Radio Show #022

2009年10月21日 | Motoharu Radio Show

2009/10/20 OnAir - 3rd Week
01.Paul Simon:Gone At Last
02.Dr. John with Rickie Lee Jones:Makin' Whoopee!
03.Blossom Dearie:I Hear Music
04.Chet Baker:That Old Feeling
05.Monsters Of Folk:Say Please
06.Elizabeth & The Catapult:Rainiest Day of Summer
07.The Delfonics:La-La Means I Love You
08.Etta James:At Last
09.Diane Birch:Fools
10.Van Morrison:In The Afternoon
11.The Rolling Stones:Waiting On a Friend
12.佐野元春:太陽
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■内容の一部を抜粋
・この秋に聴きたいレコード
今週はリスナーからのリクエストを中心にこの秋に聴きたいレコードを集めたそうだ。

・Gone At Last
ポール・サイモンのソングライティング講座はメリサ・マンチェスター、フィービー・スノウがゲストだったとリスナーからのコメント。リクエストはそのポール・サイモンとフィービー・スノウのデュエットで「Gone At Last」。

・Makin' Whoopee!
リッキー・リー・ジョーンズとDr.ジョンのデュエット。新婚ほやほやの二人、1年も経てば亭主が浮気、自分の給料と慰謝料を計りにかければ女房のところへ戻ったほうが得、そうだそのほうが安上がり、と歌った曲なんだそうだ。'20年代のブロードウェイ・ミュージカルのスタンダード・ナンバー。

・I Hear Music
スタンダード・ナンバーへのリクエスト。歌っているのはブラッサム・デュアリー。

・That Old Feeling
その昔、元春が片岡義男さんのFM番組にゲスト出演したとき、チェット・ベイカーのこの曲「That Old Feeling」をリクエストしたとリスナーからのコメント。元春はすっかり忘れていたという。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月10月の「3PICKS!」はビートルズのモノラル・ボックス『THE BEATLES IN MONO』、Phish『Joy』、そしてモンスターズ・オブ・フォーク『Monsters Of Folk』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はモンスターズ・オブ・フォーク『Monsters Of Folk』。

・モンスターズ・オブ・フォーク
モンスターズ・オブ・フォークは3人のシンガー・ソングライターと1人のプロデューサー/エンジニアが集まって結成されたグループ。マイ・モーニング・ジャケットのジム・ジェームス、ブライド・アイズのコナー・オバースト、そしてマット・ウォード。それぞれ現代のアメリカを代表する素晴らしいシンガー・ソングライター。この3人に加えてブライド・アイズのプロデュースなどで注目されてるマイク・モーギスが参加。この4人が織りなす曲、リリック、サウンド・プロダクションはとてもクリエイティブで刺激的。もともとお互いのアルバムにゲストで参加したりして、お互い仲が通じていたということ、そして2004年このメンバーでツアーに出たことがきっかけとなってレコードを作ろうということになったそうだ。こうした個性の強いクリエイターたちが集まると結果はふたつにひとつ。とてつもなく素晴らしいものができるか、途中で空中分解してしまうか。「このモンスターズ・オブ・フォークの場合は間違いなく成功していると思います。それに何といってもこのアルバムのプロデューサー/エンジニアを担当したマイク・モーギス、この人の力も大きいと思います」と元春。マイク・モーギスはもともとサドルクリーク・レコーズというインディペンデント・レーベルのリーダー。アメリカ中西部ネブラスカ州にあるサドルクリーク・レコーズは1996年にレーベルを始めて現在アメリカ音楽シーンの中でも一際注目を浴びる存在となっている。このアルバム『Monsters Of Folk』でもマイク・モーギスは演奏に、プロデュースに、そしてエンジニアリングに大活躍している。今週はアルバム『Monsters Of Folk』の中から「Say Please」。

・Rainiest Day of Summer
ニューヨーク、ブルックリン出身のエリザベス&ザ・カタパルトもマイク・モーギスがプロデュースしている。「シンガーであり、ソングライターでもあるエリザベス・ジマン。彼女の歌声、曲、リリック、素晴らしいです」と元春。私以外のみんなちゃんとジャケットを着ている、私以外のみんな言いたいことを持ってる、私はなんだかメランコリックな気分、この夏いちばんの雨の日、と歌っているそうだ。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「東京油田2017」というプロジェクト。東京の墨田区で2年前から始まったプロジェクト。飲食店や家庭から天ぷら油を回収しリサイクルしている。再資源化した燃料は屋外での音楽イベントなどにも使用されていて2017年までに東京で使われる全ての天ぷら油をリサイクルすることを目標にしている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・La-La Means I Love You
「La-La Means I Love You」はデルフォニックスの曲。

・キャデラック・レコード
僕が送った「白人は黒人から音楽と金を搾取してるのだと描かれた後半部。ひりひりするような胸の痛みの中でエタ・ジェイムズを演じたビヨンセの歌が素晴らしかった」というコメントが読まれました。もともとはブログの記事に書いたものです。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/89eae051f54eddffaf0eff2648093872

'50年代のアメリカ、R&Bの名門レーベル、チェス・レコードの物語。エタ・ジェイムズ、マディ・ウォーターズ、チャック・ベリー、ハウリン・ウルフ、そうしたシンガーがどのように時代を生き抜いたか実話に基づいて描かれたドラマ。
「あぁこの映画、僕も是非観に行きたいと思います」と元春。

・At Last
映画『キャデラック・レコード』の中でビヨンセが歌った曲のオリジナル。

・Fools
ダイアン・バーチの「Fools」。この曲僕もリクエストしました。名前は読まれませんでしたけれど。。

・In The Afternoon
ヴァン・モリソンのアルバム『Days Like This』からの曲。

・Waiting On a Friend
「昔の友人や恋人のことを思って物思いに耽る秋。聴こえてくる曲がせつなく感じることもあります」と元春。

・今日私が思ったこと
「僕たちは生きていて日々いろいろなことを考えています。悩んだり思ったりする事はとてもいい事、僕はそんなふうに思ってます。そこで是非リスナーのみなさんが何を考えて今日という一日を終えようとしているのか、それを聞いてみたいと思います。どうでしょうか。シリアスな答えから笑っちゃうような答えまで、番組ではみなさんからのコメントを募集します。番組ウェブサイトのほうで書き込みができるようになってるので、そちらに行って是非みなさんが一日の終わりに今日思った事を書いて送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・太陽
元春の2004年のアルバム『THE SUN』収録曲。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、メッセージを使って送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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空気人形

2009年10月19日 | 映画

10月11日(日) 曇りのち晴れ。

梅田ガーデンシネマで『空気人形』を観ました。
http://www.kuuki-ningyo.com/index.html

ネタばれしてますのでこれから観に行く予定の方はご注意ください。

■空気人形
2009年10月11日(日) 梅田ガーデンシネマ
午後12時45分上映回 入場番号39番

●空気人形 予告編



性欲処理の空気人形がある日心を持ち、ふわふわと街に出て、
心が空っぽな人々と出会う、乱暴に言ってしまうとそんな物語。

空気人形が本当に空っぽとなったあと、美しい結末を迎えます。
ファンタジーなんだけれど深い。
観終わったあと、優しい気持ちになりました。
ラストは本当に素晴らしいと思いました。

この作品は吉野弘の詩「生命は」が重要な鍵となってますが、
ラストシーンは正に詩を体現したものになっています。


私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない

「生命は」より


自ら分別ゴミとしてゴミ置き場に横たわった空気人形。
目の前のタンポポを見て、バースデー・ケーキのろうそくだと彼女は思う。
誰にでもこの世に生まれた誕生日がある。
空気人形の彼女は最後にバースデー・パーティーを妄想する。
みんなにお祝いされてろうそくの灯を吹き消すと、次の瞬間タンポポが空に飛び散る。
風にのってふわふわとタンポポは舞う.....
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Sunday Song Book #889

2009年10月18日 | Sunday Song Book

<10月18日プレイリスト>
[888回記念続編:8づくしで棚からひとつかみ]
ずっと一緒さ/山下達郎 '08
EIGHT DAYS A WEEK/THE BEATLES '65
I'M HENRY THE EIGHTH I AM/HERMAN'S HERMITS '65
EIGHT MILES HIGH/THE BYRDS '66
8TH WONDER OF THE WORLD/ISLEY, JASPER, ISLEY "DIFFERNT DRUMMER" '87
8TH WONDER OF THE WORLD/JIMMY DUNCAN '61
FUNKY 8 CORNERS(INST.)/WILLIE & THE MIGHTY MAGNIFICENTS "ON SCENE '70" '70
蒼氓/山下達郎 "僕の中の少年" '88
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■内容の一部を抜粋
・近況
曲書きのため前倒しで番組を収録している。今回はCMでまだ先の話なので具体的なことは何も言えないとか。

・8づくしで棚からひとつかみ
888回記念第二弾。今週は「8」に絡んだ曲ばかりを集めた「8づくしで棚からひとつかみ」。

・ずっと一緒さ
「ずっと一緒さ」は香取慎吾さん、竹内結子さん主演のフジテレビ系列月9ドラマ『薔薇のない花屋』の主題歌だった。2008年3月12日リリース、オリコン・チャート最高順位3位。

・EIGHT DAYS A WEEK
ビートルズ1965年の全米NO.1ヒット。

・I'M HENRY THE EIGHTH I AM
ビートルズの「EIGHT DAYS A WEEK」は1965年3月の全米NO.1だったが、1965年はイギリスのグループが全世界を席巻した年。いわゆるブリティッシュ・インベーション。1965年8月の全米NO.1がハーマンズ・ハーミッツの「I'M HENRY THE EIGHTH I AM」で邦題は「ヘンリー8世くん」。ハーミンズ・ハーミッツはマンチェスターのグループでリード・ヴォーカルのピーター・ヌーンが大人気だった。「I'M HENRY THE EIGHTH I AM」はもともと1911年の伝統的なイギリスの舞台音楽、ミュージック・ホール・ソングの1曲。ナンセンス・ソングで「2番は1番と全く同じ」という歌詞が出てくる。大滝詠一さんはこれをもじり「2番は1番とちょと違う」と「ハンド・クラッピン・ルンバ」で歌った。

・イナゴの佃煮
諏訪に暮らすリスナーから「タツローさんがどうしても食べられないものはありますか?」という質問。
「イナゴ(の佃煮)はねぇ(笑)、形を見ると駄目ですよね」とタツローさん。タツローさんは先祖が信州の高遠なので蜂の子を無理して食べようとしたことがあるという。そうした下手物は別にして食べられないのは茄子なんだとか。特にみそ汁。イチジクとかはっきりしないものが駄目なんだそうだ。玉子だったら生卵か固茹で半熟や月見そばは駄目で、カツ丼の半熟も駄目なんだそうだ。

・EIGHT MILES HIGH
1966年のバーズのヒット・ソング。邦題は「霧の8マイル」。
「ロジャー・マッギンの12弦が炸裂する1曲でございます」とタツローさん。

・8TH WONDER OF THE WORLD
「世界の七不思議」をもじった「8TH WONDER OF THE WORLD」という言葉が英語でよく使われる。アイズリー・ブラザーズのリズム・セクションが独立して作ったグループ、アイズリー・ジャスパー・アイズリーの「8TH WONDER OF THE WORLD」は1987年の3枚目のアルバム『DIFFERNT DRUMMER』からのシングル・カット。全米ソウル・チャート18位。

・腕時計
リスナーからの質問で「コンサートで腕時計をしている理由は?」。
本番中は集中力がそがれるので時計を見ることはないそうだ。ギターのフレットを握ってるときに時計があると絵が締まるような感じするので時計をしているという。

・8TH WONDER OF THE WORLD
先ほどの「8TH WONDER OF THE WORLD」とは同名異曲。1961年の作品で歌っているのはジミー・ダンカン。ジミー・ダンカンは十代のシンガーで日本では全く無名。アメリカでは'50年代半ばから'60年代頭にかけて8枚ほどシングルが確認されている。自作の歌を歌う人でレアもののティーン・エイジ・ヴォーカルのコンピレーションに必ず出てくる人。

・FUNKY 8 CORNERS
'70年代のソウルもの。ニュージャージーのウィリー&ザ・マイティ・マグニフィセンツはヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。プロデュースド・バイ・シルヴィア・ロビンソン。「FUNKY 8 CORNERS」は「TIGHTEN UP」に台詞が入ってる曲だが、そのインストゥルメンタル・ヴァージョン。レア・グルーヴ系のクラブのシーンでよくかかる曲。アルバム『ON SCENE '70』に収められている。

・蒼氓
番組888回記念ということでタツローさんが選曲。

・ライヴ音源で棚からひとつかみ
来週は聴取率週間で「ライヴ特集をやってくれ」と上からのお達しがあったそうだ。全部自分のものにしようと思ったそうだが、未発表音源をミックスしている時間がなく有りものしかないので半分半分になるかもしれないということ。

・『COZY』のアナログ盤プレゼント
番組888回記念のプレゼント第一弾。シングル「僕らの夏の夢」初回生産分のみスペシャル応募特典で作った、「僕らの夏の夢」と「ミューズ」が収録された12インチ45回転のアナログ盤の音が良くて、タツローさんは最近アナログ盤に回帰しているのだとか。そんなわけで今週から年末にかけて毎週1アイテムずつLP(アナログ盤)をプレゼントすることにしたそうだ。今週は『COZY』のアナログ盤2枚組を5名にプレゼント。

■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月25日は、「ライブで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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ウィリアム・ケントリッジとモンブラン

2009年10月15日 | アート

10月12日(祝・月) 晴れ。

京都国際マンガミュージアムで手塚治虫の「火の鳥」のオブジェを見た話は先日書きましたが、
実はその前に京都国立近代美術館へ行きました。
http://www.momak.go.jp/

岡崎疎水に面して建つ美術館。設計は槇文彦。
風致地区に指定されてるため屋上には切妻屋根があります。

今回は9月4日から10月18日まで開催されてる展覧会の
「ウィリアム・ケントリッジ - 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた...... 」を観に行きました。
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2009/376.html

昨年、ここの美術館に新所蔵されたウィリアム・ケントリッジの「やがて来るもの(それはすでに来た)」を観に行きました。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/07b6f017f0546276d8c43f87095c4471

今年の秋にウィリアム・ケントリッジの展覧会が開催されるとのことでしたので観に行ったのです。
「プロジェクションのための9つのドローイング」には
ウィリアム・ケントリッジの代表作「ソーホー・エクスタインの連作」が公開されてました。
YouTubeに一部がありましたので貼っておきます。

●William Kentridge - Sobriety, Obesity & Growing Old (1991)



木炭とパステルで描かれたドローイングによるアニメーション・フィルム。
音楽とのマッチングが素晴らしかったです。
「やがて来るもの(それはすでに来た)」 も公開されてました。

最上階のパノラマ風景。



平安神宮の大鳥居、昭和天皇即位の大典をきっかけに建設された京都市美術館。

観終わった後はぐったりと疲れてしまいましたので
1階の岡崎疎水に面したカフェ「cafe de 505」でモンブランを食べました。



テラスからは有隣館が見えました。
中国王朝時代の絢爛豪華なコレクションが収蔵された美術館だそうです。
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Motoharu Radio Show #021

2009年10月14日 | Motoharu Radio Show

2009/10/13 OnAir - 2nd Week
01.Alice Peacock:City of Angels
02.Eagle-Eye Cherry:Feels So Right
03.Meiko:Boys With Girlfriends
04.Phish:Time Turns Elastic
05.The Derek Trucks Band:Sweet Inspiration
06.Fairground Attraction:Perfect
07.Ron Sexsmith:This Is How I Know
08.佐野元春:希望
09.Alison Krauss:It Wouldn't Have Made Any Difference
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・ポール・サイモン
1941年10月13日、シンガー・ソングライターのポール・サイモンが誕生した。
「今頃バースデー・パーティかなにかで盛り上がってるんでしょうか? なんだか気になってしまいました」と元春。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月10月の「3PICKS!」はビートルズのモノラル・ボックス『THE BEATLES IN MONO』、Phish『Joy』、そしてモンスターズ・オブ・フォーク『Monsters Of Folk』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はPhishの新しいレコード『Joy』。

・Phish
Phish。ギター、トレイ・アナスタシオ、ベース、マイク・ゴードン、ピアノ、ジェフ・ホールズクース、そしてドラムス、ジョン・フィッシュマンの4人編成。アメリカ、ヴァーモント州出身のバンド。大学時代にメンバーのトレイ・アナスタシオが中心となって結成された。一時期バンド活動を停止していたが今年の3月に復帰して、Phishの5年ぶり通算14枚目となるアルバムが発売された。レコーディング・プロデューサーにはこれまで多くの重要なロック・アルバムを手掛けてきたスティーブ・リリーホワイト。レコーディングは今年の4月から5月にかけてニューヨークで行われた。Phishというバンドの面白いところはとても自然に形で多くのファンに支えられているということ。特に大きな宣伝をしなくてもいつも彼らのライヴには多くのファンが集まる。ひとつにはインターネットなどを使ってバンドとファンが直接結びついているところが大きい。しかもそれは音楽を売って買うという商業的な関係だけではない。そこにはバンドを支援してくれるファンとの間に友達のような愛情が存在するということ。例えばライヴでの録音を自由にしてよい、録音したものはファンの間であれば自由に交換してよい、そんなことを実現してしまうのがPhishというバンド。これは何かと世知辛い今の世の中から見ると奇跡的と言ってもいいかもしれない。一方では海賊盤対策ということもあるけれど、今騒がれてるネットの中の著作権の問題のことを考えてみると、これはとてもおおらかな話。ここから元春が感じるのは「世の中ひどいこともいっぱいあるけれども、やっぱり人というのはどこか信じあって生きていけたらいいよね」というそんなメッセージなんだとか。Phishというバンドの面白さはそんなところにある。そして何よりもPhishは究極のライヴ・バンド。彼らのライヴは常に4時間以上に及ぶ長いライヴ。そして毎回選曲と演奏が違う。これはファンにとってはとても楽しいこと。「類は類を呼ぶ」という言葉があるが、Phishとファンとの関係は正にその言葉通り自由な精神に溢れた人たちの楽しい集まりだと言える。今日はPhishの新しいアルバム『Joy』から先行シングルとしてリリースされた「Time Turns Elastic」。

・Sweet Inspiration
デレク・トラックス・バンドとドゥービー・ブラザーズのライヴを聴きに行ったリスナーからのコメントを紹介。
元春は以前ドゥービー・ブラザーズのライヴを聴きに行ったことがあるという。「なにかアメリカン・ロックの伝統芸を見るかのような楽しいライヴ。'70年代からのバンドなのでもう40年近くやってると思います。まっ、僕もこうしてミュージシャンとして生きていますけれども、ドゥービー・ブラザーズのようなバンドを見ると、僕もこれから先長く音楽をやっていきたいなぁ、そんなふうに思います」と元春。
そのドゥービー・ブラザーズと一緒に来たデレク・トラックス・バンドの曲で「Sweet Inspiration」。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「遊んで学ぶ環境と科学クラブ」。2002年発足のNPO法人。主な活動は都心の川を巡るエコ・ツアーの実施と、東京湾の清掃パトロール。海や川から流れ込むゴミの実態調査を行いながら、水辺を利用する人たちにマナー向上を呼びかけている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・This Is How I Know
リスナーからのリクエスト。
「ロン・セクスミス。素晴らしいメロディ・メーカーですよね。ポール・マッカートニーも絶賛しているようです。また新しいアルバムが出たら番組でも特集してみたいと思います」と元春。

・希望
元春の2004年のアルバム『THE SUN』収録曲。

・ビートルズ・モノ・トラックス特集
先週の「ビートルズ・モノ・トラックス特集」に対するリスナーからのフィードバックを紹介。
「音楽の好みというのは時代によって変わってゆくものですけれども、一度好きになった曲、これはいつまで経っても好きですよね。そしてそんな曲が心の中で1曲でもあるっていうのが、僕は素敵なことなんじゃないかなと思います」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、メッセージを使って送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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火の鳥

2009年10月13日 | 京都

10月12日(祝・月) 晴れ。

京都国際マンガミュージアムに手塚治虫の「火の鳥」のオブジェが設置されたということなので見に行きました。
http://www.kyotomm.jp/
http://d.hatena.ne.jp/kyotomm/20090922/1253617135

はじめて訪れたので吹き抜けホールにどうやって行くのかわからずうろうろしましたが(苦笑)。

京都の高名な仏師による「京仏壇・京仏具」の仏像彫刻の技術で制作されたとか。
オブジェは高さは4.5メートル、幅は11メートル。



顔を正面から。



このカールがいいですよね(笑)。



特別展の「サンデー・マガジンのDNA~週刊少年漫画誌の50年~」も
クイズラリーに参加しながらまったりと見ました。
http://www.kyotomm.jp/event/spe/sundaymagazinedna.php

ちばてつやの『あしたのジョー』のラストカットの原画も展示されていました。



実は僕、『あしたのジョー』の隠れファンなんです。
だから今回はこれが展示されていて本当にうれしかったです。
『あしたのジョー』に関してはいろいろと資料がありましたね。
高森朝雄の直筆原稿とか、力石徹のお葬式の記事とか。

永井豪の『デビルマン』も好きでした。
『あしたのジョー』と『デビルマン』はどちらもテレビのアニメで親しみました。しかも再放送。

懐かしかったのは意外にも『うる星やつら』でしたね。
僕が中学の頃に連載がはじまったんですよね。
春の連休中にはJR京都駅の美術館「えき」で高橋留美子展が開催されたんですが行きましたよ。
高橋留美子は阪神ファンで優勝したときにはお祝いのラムちゃんが公開されました。



僕もタイガース・グッズのラムちゃんヴァージョンの根付けとか持ってたりします(笑)。

帰りは併設のex cafeに立ち寄り、壁のちばてつやのサインも見ました。ジョーの似顔絵入りです。
あと宮崎駿のサインとぽにょの絵も見ました。
http://d.hatena.ne.jp/kyotomm/20090928
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Sunday Song Book #888

2009年10月11日 | Sunday Song Book

<10月11日プレイリスト>
[888回記念:888(8が3つ)で棚からひとつかみ]
ターナーの汽灌車/山下達郎 "ARTISAN" '91
WILD HONEY/THE BEACH BOYS '67
A TASTE OF HONEY/HERB ALPERT & THE TIJUANA BRASS '65
HONEY BEE/MUDDY WATERS '51
COOK WITH HONEY/HOWDY MOON "HOWDY MOON" '74
DREAM OF MILK AND HONEY/LESLIE WEST "MOUNTAIN" '69
BITTER HONEY/THE HOLY MACKEREL '68
ドーナツ・ソング/山下達郎 "COZY" '98
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
先週は台風18号が列島を縦断した。「各地で被害が出たようでございます。被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます」とタツローさん。9月から10月頭までずっとスタジオで新曲のレコーディングを行っていたが、それも終了して、ここ一週間はゆっくりと休めたそうだ。よく寝て、よく食べて、ちょっと体重が増えたとか。また次の作品のオファーが入ってるので今週から曲書きに入るそうだ。

・888回
17周年目を迎えて本日の放送で888回となるそうだ。

・888(8が3つ)で棚からひとつかみ
888回記念、8が3つで棚からひとつかみ。「HONEY(ハチミツ)」もしくは「HONEY BEE(蜜蜂)」に関する曲で棚からひとつかみ。今回はグループ名に「HONEY」、「HONEY BEE」が入るものは除外したとか。

・ターナーの汽罐車
季節柄、「ターナーの汽罐車」にリクエストが集まった。1991年のシングル。アルバム『ARTISAN』収録曲。

・WILD HONEY
ビーチボーイズの1967年のシングル。全米チャート31位。アルバム『WILD HONEY』のタイトル曲。この頃のビーチボーイズは黄金時代から一転して不遇な時代となっていた。しかしアルバム『WILD HONEY』は「DARLIN'」と「WILD HONEY」の2曲ヒット・シングルがあるのでチャート100位圏内に入ってる。この頃からブライアン・ウィルソンのリード・ヴォーカルからカール・ウィルソンのリード・ヴォーカルに代わっている。「カール・ウィルソンのちょっとソウルフルな、半ばやけっぱちとも思えるリード・ヴォーカル、僕大好きでありまして、これと『DARLIN'』よく聴いたものでございます」とタツローさん。

・サウナ
登別温泉が地元のリスナーから白樺の紅葉の写真が送られてきた。
タツローさんは10年くらい前から下半身浴をしているので30分くらいお風呂に入ってるのだとか。東京育ちなので熱い風呂が好きなんだけれど、下半身浴はぬるめのお湯のほうが長く入れるので、最近はさっと入るときだけ熱い風呂にしているとか。温泉に行くと貧乏性なのでサウナを利用するそうだ(笑)。

・A TASTE OF HONEY
「A TASTE OF HONEY」はもともとは舞台劇の挿入歌だった。邦題は「密の味」。ビートルズはじめいろいろな人のカヴァーがあるけれど、「A TASTE OF HONEY」といえばハーブ・アルバートとティファナブラス。1965年、全米チャート7位。ハーブ・アルバートとティファナブラスはメキシコの音楽マリアッチというスタイルをちょっと捻ったアメリアッチで一世を風靡した。

・ロックンロールはやらないというポリシー
「A TASTE OF HONEY」をリクエストしたリスナーから「山下さんの曲の中にロックンロール、ロカビリーがないというのは意外でした。次のアルバムでは是非」というメッセージ。
「わたしはしません(笑)。ロックンロールはやりません。シュガーベイブというバンドを作ったときからロックンロールはやらないというポリシーでやってきた。34年経ちました」とタツローさん。

・HONEY BEE
マディ・ウォーターズの代表作。1951年、R&Bチャート(当時のハーレム・ヒット・パレード)でベスト10に入った。間奏のギターは蜜蜂の羽音、バズィングを再現している。

・COOK WITH HONEY
ハウディ・ムーンはシンガー・ソングライター、スタジオ・ミュージシャンのバレリー・カーター、元フィフス・アベニュー・バンドでソングライターのジョン・リンド、リチャード・ホーベイの3人組。カリフォルニアのコミューン生活で知り合って結成された。A&Mレーベルから1枚だけアルバムを出している。ハウディ・ムーンの1974年のアルバム『HOWDY MOON』から。アルバムの大部分はリトル・フィートのロウエル・ジョージがプロデュースしている。バレリー・カーターはアリゾナ出身。この頃20歳。シンガーを夢見てニューヨークへ行くが挫折してカリフォルニアに移り、コミューン生活の中で曲を書き貯めていたところ、たまたまフォーク・シンガーのジュディ・コリンズと会う機会があり、そのときに聴かせた曲が「COOK WITH HONEY」という自作の曲だった。1973年にジュディ・コリンズが歌って全米32位というスマッシュ・ヒットとなった。ハウディ・ムーンのヴァージョンはバレリー・カーターの自作自演。

・DREAMS OF MILK & HONEY
レスリー・ウエストはギタリスト、ヴォーカリスト。実質的に後のマウンテンのデビュー・アルバムとして認知されているレスリー・ウエストの1969年のファースト・アルバム『MOUNTAIN』から。プロデュースド・バイ・フェリックス・パッパラルディ。ベースもフェリックス・パッパラルディ、ドラムスはN.D.スマートJR.のトリオ編成。当時日本でもこのアルバムは人気があったため「DREAMS OF MILK & HONEY」は「ミルクとハチミツの夢」という邦題が付いている。

・苦手なスポーツ
リスナーからの質問で「嫌いなスポーツは?」。
タツローさんはスポーツ全般やらないので嫌いなスポーツはないが苦手なスポーツは集団のスポーツなんだとか。個人格闘技、相撲とかボクシングを観るのは好きなんだそうだ。自分でやるのは水泳をちょっとだけなんだとか。

・BITTER HONEY
ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの共作曲。ホーリー・マッケラルはポール・ウィリアムスが在籍していたグループでプロデュースはリチャード・ペリー。1968年にアルバムを1枚出して消えた。「BITTER HONEY」はポール・ウィリアムスのキュートなヴォーカルが聴ける曲。

・ドーナツ・ソング
1998年のアルバム『COZY』収録曲。ミスター・ドーナツのキャンペーン・ソングで歌詞に「ハニーディップ」と出てくる。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月18日は、888回記念続編「8づくしで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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俄ビル

2009年10月10日 | 京都

阪神が4位に終わって僕にとっての今シーズンのペナントレースは終わってしまいました。
CSに進出していたら岩田と能見で今年はいい戦いができたかもしれないと思うと本当にくやしいです。
今となってはもう何を言っても詮無いので愚痴を言うのはやめておきますがね。。

そんなこんなでこのところブログの更新が停滞しておりましたが、
またのんびりとやっていこうと思っています。
今日はいわゆるアーカイヴから。

「対決。水の都 大阪VSベニス 安藤忠雄建築展2009」で購入した『建築家 安藤忠雄』を読んでます。

・「対決。水の都 大阪VSベニス 安藤忠雄建築展2009 水がつなぐ建築と街・全プロジェクト」
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/2b741b9b7cb430035a846b482d6f6098

先日のMRSで元春は瀬戸内海の直島にある地中美術館へ一度行ってみたいと話してましたが、
安藤忠雄さんは直島の一連のアート・プロジェクトに20年前から関わってるそうです。
地中美術館は2004年に完成。素晴らしい美術館と評判ですから僕も見に行きたいと思ってました。

安藤忠雄さんの設計した建築というと、
お盆に京都RAGで行われた土岐英史4DAYSを聴きに行ったとき、
この春に完成したジュエリーストア「俄ビル」を見に行ったんですが、
その記事をまだエントリーしてませんでした。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/ac40dac22c90374c572f55b50d894d8e

最初に三条小橋のたもとにあるTIME'Sを見に行きました。



ここは今年の1月12日に来ていておもしろい建物だなぁと思ってました。
6月に見に行った「対決。水の都 大阪VSベニス 安藤忠雄建築展2009」のパンフで、
安藤忠雄さんの設計ということを知り、改めて見学しました。
最下層は高瀬川の水面から20センチというレベルまで近づけてあるとのこと。

三条通を散策してジュエリーストア「俄ビル」へ。



コンクリートの打ちっ放し仕上げなんですが、京都府の条例に従い屋根があります。
屋根に合わせて軒庇(のきひさし)が設けられてます。

建物の中には澤田広俊のアート作品「IBUKI」が常設展示されてます。



テーマは「日々変化する彫刻」だとか。
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Motoharu Radio Show #020

2009年10月07日 | Motoharu Radio Show

2009/10/06 OnAir - 1st Week
01.佐野元春:月夜を往け
02.Donavon Frankenreiter:Too Much Water
03.Ry Cooder:3 Cool Cats
04.Herbie Hancock:Stitched Up (feat. John Mayer)
05.Mayer Hawthorne:Make Her Mine
06.Sara Watkins:Any Old Time
07.The Beatles:Nowhere Man
08.The Beatles:Girl
09.The Beatles:Here, There And Everywhere
10.The Beatles:She Said She Said
11.The Beatles:We Can Work It Out
12.The Beatles:Rain
13.The Beatles:She's Leaving Home
14.The Beatles:Mr. Moonlight
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・月夜を往け
10月3日は中秋の名月だったということで元春のレコードの中から「月夜を往け」。

・Too Much Water
「生活の中心はいつもサーフィン サーフィンがあっての音楽」と歌っているドノヴァン・フランケンレイターの曲。

・3 Cool Cats
来月11月、ニック・ロウと一緒に来日公演を行うライ・クーダー。「3 Cool Cats」のオリジナルはコースターズ。
この「3 Cool Cats」はビートルズも取り上げている。1962年、デッカ・レコードのオーディションのためにこの曲をレコーディングしたが、オーディションに不合格となりデッカからデビューできなかったというエピソードがある。

・Stitched Up
ハービー・ハンコックとジョン・メイヤーの共演。

・Any Old Time
サラ・ワトキンスの「Any Old Time」はジミー・ロジャースのカヴァー。

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「SAVE THE FUTURE」。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/index.html

今週は「Be Good Cafe」。1999年に発足したNPO法人。4年前から神奈川県小田原市でみかん農園の再生活動、オレンジ・プロジェクトに取り組んでいる。後継者問題で放置された農園を引き継ぎ月に一回ほど草むしりや剪定、収穫を行っている。気軽に農業体験ができるとあって毎回20人以上のボランティアが参加し、リピーターも増えている。
http://www.nhk.or.jp/savethefuture/mamoribito/movie/motoharu1.html

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月10月の「3PICKS!」はビートルズのモノラル・ボックス『THE BEATLES IN MONO』、Phish『Joy』、そしてモンスターズ・オブ・フォーク『Monsters Of Folk』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。

・ビートルズ・モノラル・ボックス
番組後半は『THE BEATLES IN MONO』の特集。当時の人たちの耳でビートルズを聴いてみるというのがビートルズをモノラルで聴く意味だと元春。'60年代、音楽を聴くのはAMラジオが中心だった。AM放送はモノラルだし、普通の家庭にあるレコード・プレーヤーもモノラルだった。だからレコード作りはモノラルで仕上げるのが当たり前だった。今回、ビートルズをモノラルで聴いて元春はひとつの新しい発見があったという。
「それはビートルズというのは単なるポップ・バンドではなく、かなりラウドなハード・ロッキン・バンドなんだなということです。今更何を言ってるんだと言われそうですが、このモノラル・ミックスを聴いてみると、ギターの音、ジョン、ポール、ジョージの声、そしてダビングしたタンバリンやキーボードの音、とにかくとてもエッジが効いています。そして僕が今まで聴いていたステレオ・ミックスよりも力強く聴こえる。これ凄いなと思いました。たぶんこのモノラル・ミックスはビートルズの面々がレコーディング・スタジオで聴いていた音にかなり近いと言えます」と元春。
よく人からビートルズのどのアルバムが好きですかと訊かれるそうだが、元春は'60年代の中盤に出したアルバム『Rubber Soul』と『Revolver』の2枚を挙げるそうだ。
「とにかくこの2枚のアルバムには僕が好きなビートルズがいっぱい詰まっています。ソングライティング、バンドの演奏、ジョン、ポール、ジョージの歌声、どれをとっても満足できます。今回モノラル・ミックスのボックスが出るということで、僕は個人的に楽しみにしていたのは、僕の好きな2枚のアルバム『Rubber Soul』、『Revolver』、このアルバムのモノラル・ミックスが聴けるということ、つまり当時出たレコードにかなり近い印象でアルバムの曲が聴けるということ、これを楽しみにしてました」と元春。

・Rubber Soul
アルバム『Rubber Soul』から「Nowhere Man」と「Girl」の2曲をオンエア。
「Girl」、ポールはこの曲のコーラスはビーチボーイズのパロディだったと話しているそうだ。逆にブライアン・ウィルソンは『Rubber Soul』を聴いて刺激を受けて『Pet Sounds』を作ったという。
『Rubber Soul』が出た1965年にビートルズはニューヨーク、シェア・スタジアムでロックンロール史上初めてのスタジアム・ライヴを行っている。翌年、1966年には新しいアルバム『Revolver』のレコーディングをはじめる。

・Revolver
最初にレコーディングされたのは「Tomorrow Never Knows」。それまでのビートルズのイメージを覆すような実験的なサウンド。ポールが当時、イギリスのアンダーグラウンドで流行っていたアヴァンギャルドな音楽に興味を持っていて、そのことをジヨンに教えたらジョンが刺激されてしまったのだという経緯があるという。アルバム『Revolver』はただバンドのライヴ演奏を録音するだけではなく、いろいろな音響機材を使ってユニークなサウンド作りをしていた。誰も聴いたことのないような斬新な音楽、ビートルズはそれまで流行歌だったロックンロール音楽をアートに変えていった。
アルバム『Revolver』から「Here, There And Everywhere」と「She Said she Said」の2曲をオンエア。
「She Said she Said」のレコーディングのとき、バンドがけんかして、レコーディングの途中でポールが外に飛び出したため、ベースはジョージが弾いているという。

・We Can Work It Out
「Day Tripper」と両A面シングルでリリースされた。
バースの部分をポールが作って、コーラスの部分をジョンが作ったという。

・Rain
シングル「Paperback Writer」のB面としてリリースされた。
リンゴ・スターはこの曲のドラミングを自分の生涯のベスト・プレイだと言ってるそうだ。

・She's Leaving Home
最高のポップ・レコード『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』から。

・Mr. Moonlight
「中秋の名月にちなんで」と元春。

・番組ウェブサイト
「番組では引き続き曲のリクエストを募集しています。思い出の曲、聴いてみたい曲などあったら番組ウェブサイトを使って送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
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「TATSURO MANIA」NO.71 2009 AUTUMN

2009年10月05日 | 山下達郎

SITEDOIにアップした「山下達郎 PERFORMANCE 2008-2009」
大阪フェスティバルホール最終公演のライヴレポートを
山下達郎オフィシャルファンクラブの会報「TATSURO MANIA」の
企画「達郎ライヴレポート」に応募したところ
「TATSURO MANIA」NO.71 2009 AUTUMNの
「拡大版 達郎ライヴレポート特集!」に見事掲載されました。

今回のライヴレポートは以前書いたものに少しだけ手を入れました。
「TATSURO MANIA」に掲載される際に手直しがありましたが
九割近く原文のまま掲載されました。
これを記念して「TATSURO MANIA」ヴァージョンをSITEDOIにアップしました。
よろしくお願いします。
http://homepage3.nifty.com/sitedoi/
コメント (8)
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Sunday Song Book #887

2009年10月04日 | Sunday Song Book

<10月04日プレイリスト>
[ホワイト・ロックン・ロール、ロカビリーで棚からひとつかみ]
ENDLESS GAME/山下達郎 '90
SUMMERTIME BLUES(LIVE)/EDDIE COCHRAN "BOY MEETS GIRLS TV SHOW" '60
MILKCOW BLUES BOOGIE/ELVIS PRESLEY '55
OOBY DOOBY/ROY ORBISON '56
LET'S DANCE/OLA & THE JANGLERS '69
I'M DOWN/THE BEATLES '65
THE SEVENTH SON/MOSE ALLISON '59
TOBACCO ROAD/JONH D. LOUDERMILK '60
CADDILAC(LIVE)/山下達郎 "2001/11/21 難波弘之25TH LIVE"
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
新曲ができた。まだずっーと先の話なので今は何も話せないのだそうだ。今週は一休みして、来週から次の仕事が入ってるのでまた曲書きに入るのだという。「今回はまたバラードでしたけれど、次はまたアップテンポの所望でございますので、久しぶりにちょっとファンキーなやつをやってみようかなと思っております」とタツローさん。

・18年目
「山下達郎サンデー・ソングブック」は1992年の10月からスタートして今回で18年目に突入。さらに来週10月11日で888回を迎える。

・ホワイト・ロックン・ロール、ロカビリーで棚からひとつかみ
ここ1、2年の番組のプレイリストを見てもう少しいろんなジャンルをやりたいと欲が出てきたそうだ。あんまり教条的な番組にしたくないので、いつもと違った「棚つか」にしたという。「ホワイト・ロックン・ロール、ロカビリー」だから50年代のレパートリーが中心になる。

・ENDLESS GAME
「10月に入りましたので、私のこんな曲はどうかなと思いました。1990年の私のシングル。久しぶりに番組でかけます」とタツローさん。

・SUMMERTIME BLUES(LIVE)
ロックンロールでいちばんかっこいい人は誰かというとタツローさんはエディ・コクランなのだそうだ。1958年の彼の代表作「SUMMERTIME BLUES」。1960年にイギリスのテレビ・ショーに出演した音源がCD化されている。

・MILKCOW BLUES BOOGIE
エルヴィス・プレスリーのサン・レーベル時代のレコーディング。先にかけたエディ・コクランの「SUMMERTIME BLUES」の次の曲が「MILKCOW BLUES BOOGIE」(アルバム『BOY MEETS GIRLS TV SHOW』)でトークの合間にずっとながれていたから、エルヴィスのヴァージョンをオンエア。

・OOBY DOOBY
タツローさんにとってロカビリーのアイドルはなんといってもロイ・オービソン。「OOBY DOOBY」は彼の出世作で1956年のサン・レーベルからのシングル。後にクリアデンス・クリアウォーター・リヴィバル、ジョン・フォガティのカヴァ・ヴァージョンでも有名になった。

・天地人の田んぼアート
山形県の超常連の方がいわゆる田んぼアートを写真撮影して送ってきた。「番組のホームページに上げておく」とタツローさん。
http://www.smile-co.co.jp/tats/

・LET'S DANCE
スウェーデンのロックンロール・グループ、オラ&ジャングラーズの1969年のヒット。クリス・モンテスの1961年のヒット・ソングのカヴァー。

・I'M DOWN
タツローさんはビートルズのロッケンロールものの中ですごく好きなのが「I'M DOWN」なのだそうだ。1965年のシングル「HELP!」のカップリング。最新リマスター盤『PAST MASTERS』からステレオ・ヴァージョン。ジョン派のタツローさんだが、歌の上手さにかけてはジョン、ポールどちらとも甲乙付けがたいのだそうだ。資料によるとポールの名唱でも知られるリトル・リチャードの「LONG TALL SALLY」のような曲をライヴでやりたいというところからこの曲が作られたのだとか。「マッカートニーのシャウトの真骨頂でありますね。なんたって、いわゆる音楽用語で恐縮ですが、9thではじまるっていうですね、ひじょうに変わった出だしの曲でございます。これがもう度肝を抜くという名演でございます」とタツローさん。
ちなみに1966年の来日公演のいちばんラストに演奏されたのがこの曲だった。当時、半端なジャズ系の評論家が「ビートルズは演奏が下手だ。騒々しくて聴いてられない」というコメントばかりだったのだとか。「まるで嘘のような歴史は変わるという感じがします」とタツローさん。

・サイン
リスナーからの質問で「タツローさんのサインは自分で考えたのですか?」。
芸能界の大きな事務所になるとサイン屋さんというのがいてサインを決めてくれるそうだが、タツローさんはインディだったのでそういうことがなかったのだという。はじめは英語で考えたそうだが、どうもしっくりとこない、たまたま同じ事務所だった山下洋輔さんが漢字のサインを書いてたので、名字が同じなので山下さんのサインを真似して自分のサインを考えたそうだ。

・ズボンのサイズ
リスナーからの質問で「ズボンのサイズは?」。
センチではわからないが29インチなのだそうだ。入らなくなったらダイエットするという。

・THE SEVENTH SON
モズ・アリソンはミシシッピー出身。ジャズ・ピアニストでヴォーカリストで作曲家という不思議なスタンスの人。ジャズ界からはあまり評価されてないが、イギリスのロックンロール界ではヴァン・モリソンをはじめとして絶大な支持を集めている。「THE SEVENTH SON」はシカゴ・ブルースのウィリー・ディクソンの曲。モズ・アリソンの代表的な演奏。

・TOBACCO ROAD
ジョン・D・ラウダーミルクはカントリー系のシンガー、作曲家として有名。ひじょうに変わった作風の人。「TOBACCO ROAD」は自作自演の曲。

・CADDILAC(LIVE)
最後はタツローさんのロッケンロール・ヴァージョン。レコーディングではロッケンロールを全くやってないのでライヴ・ヴァージョンから。「CADDILAC」はヨーロッパのレネゲイズが最初にレコーディングした曲。日本ではシャムロックスとかヘプスターズとか、そうしたユーロ・ロックンロール・グループで有名な曲。難波弘之さんのミュージシャン生活25周年記念のライヴから。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月11日は、888回記念「888で棚からひとつかみ(予定)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/
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