津々堂のたわごと日録

わたしの正論は果たして世の中で通用するのか?

大宅壮一著「天皇実記」

2006-02-16 21:52:30 | 徒然
 紀子様のご懐妊で、「皇室典範」改正問題は一気にしぼんでしまった。
案外宮内庁などは、愛子様のお相手探しを「そろそろ始めなきゃ」と考えていたかもしれない。それも元皇族のお血筋の方などに狙いをつけて・・(女性女系天皇が容認されても、男系の継承で頑張るのではないかなー)

 天皇家というものの内実は、本当に雲の上なのだが、大宅壮一の「天皇実記」はいろんな疑問に答えてくれる歴史ルポルタージュとして秀逸である。
後の評論家・草柳大蔵が出版社に勤めていた頃、大宅の手伝いをさせられて、資料収集にあたった経緯が、あとがき風に書かれていてこれが面白い。

 門跡寺院というのがある。大宅は「早世というのは自然の淘汰、出家や独身は人為的淘汰」とする。門跡寺院もその部類である。戦国から江戸にかけての大名家にしても、まったく同様なことがいえる。細川家も例外ではない。

 岩倉具視の妹が、天皇のお子を二人も産んでいなかったら、明治の誕生も形を変えていたかもしれない。孝明天皇は恫喝され、幼い明治天皇は何もわからぬまま、安月給の公家たちは金に踊らされ・・・・辛辣な大宅の言が小気味いい。
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