津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■文化三年梅雨時の事

2024-06-02 13:48:59 | ご挨拶

 今年の梅雨入りは例年より遅いとか聞いたが、うっとうしい話は遅れ気味の方がありがたい。
今回ご紹介するのは度支彙凾に紹介されている文章だが、軽輩その他の人たちの要望により、渋張日傘の使用が認められた旨の御達である。
それまでは、これらの身分の人たちは日傘の使用は認められておらず、笠を被っていた。
その申請の理由に「かふり笠よりハ澁張日傘之儀却て儉約ニ相成候」とある。
藩庁も何かといえば「倹約」を押し付けていたから、これは認めざるを得ない。
旧暦六月二日といえば、梅雨の真っ最中であろう。渋張傘でも差してみたいという思いが通った一瞬である。

 同年(文化三年)六月御達
一輕輩幷陪臣中小姓日傘相用候儀は不相成候處、かふり笠よりハ澁張日傘之儀却て儉約ニ相成候ニ付、御免被仰付被下候様
 再應願出候輩有之候處、一旦及達候儀間も無容易引戻候儀は難相成事候得共、當時専儉約相用候折柄ニ付、右之趣意を以
 及僉議、諸役人段以上陪臣中小姓澁張ニ限日傘被差免候、右之趣家來/\えも可被申聞旨候條左様御心得、以下例文
   六月二日          御奉行中

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■Google Scholar という楽しみ

2024-06-02 06:57:26 | ご挨拶

 最近 Google Scholar でいろんな論考を見つけては、楽しんでいる。
「巨人の肩の上に立つ」というサブがついているように、各分野の大先生方のお説を拝見しようというわけである。
面白いと思ったものは「マイライブラリー」に登録しておくと、大いに便利である。
そんな中、同志社大学名誉教授・今中寛司氏(近世日本思想史・特に荻生徂徠の研究)の「小楠学の儒教的思想形態について」と
いう論考を見つけ出した。
1996年1月に「史林52巻1号」に掲載されたものらしいから27年前のものだが、WEB検索では初見である。

これは私にとって、横井小楠について過去に親しんだいろんな著書を凌駕するものであった。
プリントアウトして熟読している。小楠の実学とは何なのか、これを「小楠学」ととらえて論証されている。
今日も一日、マーカー片手に熟読することになる。

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■Google Scholar という楽しみ

2024-06-02 06:35:30 | ご挨拶

 最近 Google Scholar でいろんな論考を見つけては、楽しんでいる。
「巨人の肩の上に立つ」というサブがついているように、各分野の大先生方のお説を拝見しようというわけである。
面白いと思ったものは「マイライブラリー」に登録しておくと、大いに便利である。
そんな中、同志社大学名誉教授・今中寛司氏(近世日本思想史・特に荻生徂徠の研究)の「小楠学の儒教的思想形態について」という論考を見つけ出した。
これは私にとって、横井小楠について過去に親しんだいろんな著書を凌駕するものであった。
プリントアウトして熟読している。小楠の実学とは何なのか、これを「小楠学」ととらえて論証されている。
今日も一日、マーカー片手に熟読することになる。

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