津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■私称・越前守

2024-06-01 12:52:28 | ご挨拶

 「光る君へ」がなかなか面白い。まひろの父・藤原為時がめでたく越前国の国守となった。
越前国は律令制下において「大国」(令制国)と規定された国の一つだが、「大国」とは大和・河内・伊勢・武蔵・上総・下総・常陸・近江・陸奥・越前・播磨そして肥後の13ヶ国である。
肥後が入っているのが誇らしい。
為時は従五位下の位で越前国守になったわけだが、為時の身分からすると首をかしげるように意外であったろう。
江戸期に於いては越前守を名乗ったのは、越前松平氏である。
武蔵(守)は幕府が武蔵国であるため、名乗りは禁じられてない。肥後守は会津・松平氏の名乗りとなった。一時期細川光尚が名乗ったが、綱利代以降は越中守となった。
他の官位についても、大方は徳川一族松平氏や幕府の要職に就いた大名に占められているようだ。
これらはいずれも、幕府公認の官名なのだろうが、「私称」なるものが存在する。

 恥ずかしながら、我が家の先祖も越前守を名乗っている。初代の祖父に当たる人物で、「磯部越前守浄雲」と先祖附は記しているが、・・・?
これは信長・秀吉の時代の話だが、このような勝手が許された。ゆる~い時代だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする